JP7330134B2 - 半導体装置の製造方法と半導体製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法と半導体製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7330134B2
JP7330134B2 JP2020078097A JP2020078097A JP7330134B2 JP 7330134 B2 JP7330134 B2 JP 7330134B2 JP 2020078097 A JP2020078097 A JP 2020078097A JP 2020078097 A JP2020078097 A JP 2020078097A JP 7330134 B2 JP7330134 B2 JP 7330134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
wafers
film
vertical
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020078097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021174891A (ja
Inventor
美香 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2020078097A priority Critical patent/JP7330134B2/ja
Publication of JP2021174891A publication Critical patent/JP2021174891A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7330134B2 publication Critical patent/JP7330134B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Micromachines (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Description

本開示は、半導体装置の製造方法と半導体製造装置に関する。
半導体装置の製造プロセスにおいて、半導体ウエハ(以下、ウエハと記す)に目的とする膜を成膜する方法として、CVD(chemical vapor deposition、化学気相成長)法がある。
CVD法によりウエハに膜を形成する半導体製造装置は、例えば特許文献1に開示されている。
特開平07-014779号公報
CVD法によりウエハに膜を形成すると、ウエハの表裏の他に、ウエハを保持する保持具や、保持具とウエハとの接触部分の近辺も、膜で覆われる。
ウエハを保持具から搬出する際に、保持具とウエハとの境界部分の膜が、突起としてウエハに付着する。ウエハの面上に突起があると、後工程において問題が起きる。例えば、デポジションの後のプロセスにおいて、写真製版時にウエハのフラットネスが阻害されデフォーカスによるパターン不具合が起こる、といった問題が起こる。
本開示は上記のような問題を解消するためのものであり、CVD法によりウエハに膜を形成する際にできる突起による問題を抑制できる半導体装置の製造方法、およびCVD法によりウエハに膜を形成する際にできる突起による問題を抑制できる半導体装置の製造方法に適した製造装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様によれば、ウエハに対してCVD法により膜を形成するデポジション工程を複数回実行することでウエハに積層膜を形成する積層膜形成工程を備え、各デポジション工程においては、ウエハの片側の面の平面視における部分的な領域に保持具を接触させ保持した状態でCVD法により膜を形成し、積層膜形成工程において、複数回のデポジション工程のうちのあるデポジション工程とあるデポジション工程の次のデポジション工程と、の間に、保持具を接触させるウエハの片側の面の平面視における部分的な領域を変更複数回のデポジション工程のうちの最後を除く各デポジション工程と各デポジション工程の次のデポジション工程と、の間に、ウエハの面内方向の角度を変えることで保持具を接触させるウエハの片側の面の平面視における部分的な領域を変更する、半導体装置の製造方法、が、提供される。
また、本開示の別の一態様によれば、本開示の半導体装置の製造方法を行う半導体製造装置であって、オリエンテーションフラットまたはノッチをそれぞれが有する複数のウエハを、縦型反応炉内に、縦方向に複数のウエハそれぞれの面が向くように、縦方向に並べて保持し、CVD法により複数のウエハに膜を形成する半導体製造装置であって、複数のウエハそれぞれの片側の面の平面視における部分的な領域に接して複数のウエハそれぞれを縦型反応炉内で保持する保持具と、保持具に複数のウエハそれぞれを移載するウエハ移載機と、を備え、保持具に保持される各複数のウエハの面内方向の角度をオリエンテーションフラットまたはノッチを基準として揃える揃え機構と、保持具に保持される各複数のウエハの面内方向の揃った角度を変更することのできる回転機構と、を備える、半導体製造装置、が、提供される。
また、本開示のさらに別の一態様によれば、本開示の半導体装置の製造方法を行う半導体製造装置であって、複数のウエハを、縦型反応炉内に、縦方向に複数のウエハそれぞれの面が向くように、縦方向に並べて保持し、CVD法により複数のウエハに膜を形成する半導体製造装置であって、複数のウエハそれぞれの片側の面の平面視における部分的な領域に接して複数のウエハそれぞれを縦型反応炉内で保持する保持具と、保持具に複数のウエハを移載するウエハ移載機と、を備え、ウエハ移載機は複数のウエハをそれぞれ上に載せて運搬するウエハ積載部を備え、ウエハ積載部は複数のウエハを載せる面に凹部を有する、半導体製造装置、が、提供される。
本開示の半導体装置の製造方法は、一態様において、複数回のデポジション工程のうちのあるデポジション工程とあるデポジション工程の次のデポジション工程と、の間に、保持具を接触させるウエハの片側の面の平面視における部分的な領域を変更する。
また、本開示の半導体装置の製造方法は、別の一態様において、デポジション工程においては、ウエハの表面の平面視における部分的な領域に保持具を接触させ保持した状態でCVD法により膜を形成する。
これにより、CVD法によりウエハに膜を形成する際にできる突起による問題を抑制できる半導体装置の製造方法が提供される。
本開示の半導体製造装置は、一態様において、保持具に保持される各複数のウエハの面内方向の揃った角度を変更することのできる回転機構を備える。
また、本開示の半導体製造装置は、別の一態様において、ウエハ積載部は複数のウエハを載せる面に凹部を有する。
これにより、CVD法によりウエハに膜を形成する際にできる突起による問題を抑制できる半導体装置の製造方法に適した製造装置が提供される。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明するための、ウエハの平面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明するための、ウエハの平面図である。 半導体加速度センサの平面図である。 半導体加速度センサの製造工程を示す断面図である。 半導体加速度センサの製造工程を示す断面図である。 半導体加速度センサの製造工程を示す断面図である。 縦型CVD装置の主要構成を示す概略図である。 ウエハ移載機の動作を説明する断面図である。 ウエハ移載機の動作を説明する断面図である。 縦型ウエハボートを示す図である。 縦型ウエハボートのウエハ支持部の先端部を示す断面図である。 実施の形態1に係るウエハ積載部の平面図である。 縦型ウエハボートからウエハを取り出す際の、ウエハ積載部とウエハ支持部の位置関係を示す平面図である。 図13のX-X線における断面図である。 CVD法によりウエハにできる突起を説明する断面図である。 CVD法によりウエハにできる突起を説明する断面図である。 実施の形態2に係るウエハ積載部の平面図である。
各実施の形態の説明の前に、各実施の形態に係る半導体装置の製造方法で製造する対象の半導体装置、もしくは、各実施の形態に係る半導体製造装置を用いて製造する対象の半導体装置、の例として、半導体加速度センサ1000について説明する。
<半導体加速度センサの構成>
従来、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems、微小電気機械システム)と称され、半導体集積回路の製造プロセスを用いて製造された半導体加速度センサが広く用いられている。半導体加速度センサは、例えば特開2008-139282号公報や国際公開第2002/103808号公報などに開示されている。
図3は、半導体加速度センサ1000の平面図、図6は図3のG-G線における断面図である。但し、図6はモールド樹脂を用いた最終パッケージングなどは行われていない状態を示す。
図3および図6に示されるように、半導体加速度センサ1000は、シリコン基板100上に第1絶縁膜200が成膜された基板101と、下部電極30と、第2絶縁膜90と、第3絶縁膜40と、可動構造体60と、可動構造体60Kと、封止部70と、アルミニウム電極パッド部130と、を備える。
下部電極30は第1絶縁膜200上の選択的な位置に形成されている。下部電極30は、例えばアルミニウム電極パッド部130と接続するための配線部を含む。
第2絶縁膜90は、第1絶縁膜200上の、下部電極30が形成されていない部分に形成されており、第2絶縁膜90と下部電極30の上面は概ね同一平面となっている。
第3絶縁膜40は、第2絶縁膜90と、下部電極30の一部とを覆い、配線部分を含む下部電極30の表面を選択的に露出させている。
第3絶縁膜40および下部電極30の上側に、封止部70、可動構造体60、および可動構造体60Kが形成されている。平面視において可動構造体60は可動構造体60Kの周囲を囲い、封止部70は可動構造体60のさらに周囲を囲っている。封止部70は第3絶縁膜40上に第3絶縁膜40に接して形成されている。可動構造体60および可動構造体60Kは第3絶縁膜40や下部電極30とは接していない。また、面直方向に延び下部電極30と接する軸230が、梁140と梁141を介して可動構造体60および可動構造体60Kを支えている。また、封止部70上に接して、可動構造体60および可動構造体60Kを覆うように、ガラスキャップ80が設けられている。
<半導体加速度センサの製造方法>
半導体加速度センサ1000の製造方法について説明する。図3は、半導体加速度センサ1000の平面図である。図4、図5、および図6は、半導体加速度センサ1000の製造工程を順に示す、図3のG-G線における断面図である。
まず、ウエハであるシリコン基板100上に第1絶縁膜200を成膜して基板101とする。
次に、第1絶縁膜200上の一部に、配線部を含む下部電極30を形成する。
次に、第1絶縁膜200上の、下部電極30が形成されていない部分に第2絶縁膜90を形成し、下部電極30の上面と第2絶縁膜90の上面とが概ね同一平面となるように加工する。
次に、下部電極30と第2絶縁膜90との上に窒化膜を形成し、当該窒化膜の一部に孔を設け、配線部を含む下部電極30を選択的に露出させ、残った窒化膜を第3絶縁膜40とする。
次に、下部電極30および第3絶縁膜40上に、犠牲膜50を成膜する。ここまでの工程で、図4に示される状態が得られる。
次に、犠牲膜50に、平面視で図3の軸230の位置に、下部電極30まで貫通した孔部(以下、孔部230aと呼ぶ)を設ける。その後、例えば多結晶シリコン等の導電性材料を用いた薄膜構造体600を、縦型CVD装置を用いてCVD法により積層膜として形成する。薄膜構造体600は孔部230aにも入り込んで形成される。ここまでの工程で、図5(a)に示される状態が得られる。図5(a)、図5(b)、および図6は、例として、積層膜が4層の場合を示している。
次に、薄膜構造体600を異方性エッチングにより加工する。その際、写真製版工程を実行する。写真製版工程では、ウエハの片側、つまり薄膜構造体600が形成されている側の面に対して写真製版を行い、薄膜構造体600上に開口を有するレジストマスクを形成する。その後、レジストマスクで覆われていない部分の薄膜構造体600を除去する。これにより、薄膜構造体600は、図5(b)および図3に示されるように、封止部70、可動構造体60、および可動構造体60Kとなる。
続いて、アルミニウムを材料として膜を形成した後、パターニングして、電位を取り出すアルミニウム電極パッド部130を形成する(平面図は図3、断面図には図示なし)。アルミニウム電極パッド部130は図3にあるように所定の間隔をおいて複数配置されている。
次に、犠牲膜50を例えば主として弗酸によるウエットエッチングにより除去し乾燥させる。これにより、可動構造体60および可動構造体60Kのうち犠牲膜50上に位置していた部分が浮遊部となる。薄膜構造体600のうち孔部230aに入り込んで形成されていた部分が、軸230となり、梁140と梁141を介して可動構造体60および可動構造体60Kを支える。また、可動構造体60および可動構造体60Kは梁140と梁141を介して支えられることで、加速度が加えられるなどすると慣性力により半導体加速度センサ1000に対し相対的に動くようになる。半導体加速度センサ1000はこの動きを検出する。
犠牲膜50を除去して可動構造体60および可動構造体60Kを可動状態にした後、可動構造体60および可動構造体60Kを平面視で取り囲んでいる封止部70の上にガラスキャップ80を被せ接合して可動構造体60および可動構造体60Kを保護する。これでウエハレベルのパッケージが完成し、図6に示される状態が得られる。
その後、チップごとへの切り分けや、モールド樹脂を用いた最終パッケージングなどを実施する。
<A.実施の形態1>
<A-1.半導体製造装置の構成>
図7は本実施の形態に係る半導体製造装置としての縦型CVD装置2000の主要な構成を示す。
縦型CVD装置2000は、縦型反応炉120と、ヒーター9と、ガス導入部7と、ポンプ8と、搬送ロボット6と、保持具としての縦型ウエハボート15と、を備える。
縦型反応炉120は、それぞれ石英製等でできた外管10と内管11を備え、外管10と内管11の二重構造になっている。
ヒーター9は縦型反応炉120の周りに設置されており、縦型反応炉120内で保持されたウエハ1を加熱する。
ガス導入部7とポンプ8は縦型反応炉120の下側に配置されている。ガス導入部7は縦型反応炉120内にCVD法に必要なガスを導入し、ポンプ8は縦型反応炉120内に注入されたガスやCVD法により発生したガスを排気する。
搬送ロボット6はウエハ移載機14を備える。ウエハ移載機14はウエハ積載部14a(フォーク)を備える。搬送ロボット6は、縦型CVD装置2000に含まれない収納具に収納されている複数のウエハ1を、収納具から、縦型ウエハボート15に移載し並べる。その際、ウエハ積載部14aはウエハ1を載せた状態で縦型ウエハボート15に挿入された後、下に動かされることでウエハ支持部5上にウエハ1を載せ、その後、縦型ウエハボート15から引き出される。その際のウエハ積載部14aの動きが図8および図9の矢印に示されている。
縦型ウエハボート15は、図10に示されるように、縦方向から見て4箇所のウエハ支持部5を有している。以下、4箇所のウエハ支持部5を区別する際は、4箇所のウエハ支持部5をそれぞれウエハ支持部5A、ウエハ支持部5B、ウエハ支持部5C、ウエハ支持部5Dと呼ぶ。縦型ウエハボート15の材料は、例えば石英や炭化ケイ素である。縦型ウエハボート15は、図7の矢印の方向に動くことで、縦型反応炉120内に挿入され、また、縦型反応炉120内から外に出される。縦型ウエハボート15は、複数のウエハ1を、縦方向に複数のウエハ1それぞれの面が向くように、縦方向に並べて保持する。縦型ウエハボート15は、縦型反応炉120の外で、ウエハ移載機14により複数のウエハ1を並べられた後、縦型反応炉120内に挿入され、縦型反応炉120内で複数のウエハ1を保持する。図11に示すように、縦型ウエハボート15のウエハ支持部5の先端部5Eの角は面取りされ曲面になっている。
図12は、ウエハ移載機14のウエハ1を積載する部分であるウエハ積載部14aの形状を示す平面図である。ウエハ積載部14aは例えばアルミナ製である。図12に示されるように、ウエハ積載部14aは長方形状の平板の形状を有している。
縦型ウエハボート15からウエハ1を取り出す際の、ウエハ積載部14aとウエハ支持部5A~5Dの位置関係を図13に、図13のX-X線での断面を図14に示す。直径125mmの5インチウエハ処理用の場合、ウエハ積載部14aの幅は例えば70mm程度である。ウエハ直径部に近いウエハ支持部5A,5Bはウエハ支持部5C,5Dと比べウエハ積載部14aから離れている。
ウエハ1は、平面視における円周の一部に、オリエンテーションフラットと呼ばれる直線部分、またはノッチと呼ばれる切れ込みを有する。縦型CVD装置2000は、縦型ウエハボート15に保持される複数のウエハ1の面内方向の角度をウエハ1のオリエンテーションフラットまたはノッチを基準として揃える揃え機構と、縦型ウエハボート15に保持される各複数のウエハ1の面内方向の揃った角度を変更することのできる回転機構と、を備える。回転機構は、揃え機構により面内方向の角度を揃えられ縦型ウエハボート15に保持された複数のウエハ1を、揃え機構により揃えられた複数のウエハ1の面内方向の角度を0°として、例えば、140°、180°、220°の角度に、望ましくは任意の角度に回転することができる。
揃え機構と回転機構とは、例えばウエハ1の収納具と搬送具の組み合わせにより実現できる。収納具は例えば縦型ウエハボート15であり搬送具は例えばウエハ移載機14であるとして揃え機構と回転機構を説明するが、収納具や搬送具は縦型ウエハボート15やウエハ移載機14と別の構成要素であってよい。1つまたは複数のウエハ1に対し、縦型ウエハボート15にウエハ1を載せる際と縦型ウエハボート15からウエハ1を取り出す際のウエハ積載部14aとウエハ1との面内方向の角度を変えることで、ウエハ1を1つずつまたは複数同時に回転することができる。また、例えばウエハ移載機14がオリエンテーションフラットまたはノッチを認識するためのセンサを備えることで、ウエハ1の面内方向の角度をオリエンテーションフラットまたはノッチを基準として揃えることができる。収納具が縦型ウエハボート15でない場合、収納具に収納されるウエハ1の面内方向の角度を調整した後に、各ウエハ1をウエハ移載機14で縦型ウエハボート15に移載することで、揃え機構と回転機構が実現される。
なお、揃え機構を実現する構成要素が揃えることのできる、縦型ウエハボート15に保持される複数のウエハ1の面内方向の角度が複数あることにより、回転機構と揃え機構が同じ構成要素により実現されてもよい。また、揃え機構を実現する構成要素が揃えることのできる、縦型ウエハボート15に保持される複数のウエハ1の面内方向の角度は1つで、回転機構は揃え機構とは独立した構成要素により実現されていてもよい。
<A-2.半導体製造装置の製造方法>
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は例えば<半導体加速度センサの製造方法>で説明した半導体加速度センサ1000の製造方法である。
以下の説明では、縦型CVD装置2000を用いた、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。また、以下では、ウエハ1はオリエンテーションフラットを有するとする。
まず、CVD法でウエハ1に膜を形成する際に起こり得る問題について説明する。
縦型CVD装置2000を用い、CVD法によりウエハ1に膜を形成すると、図16に示されるように、処理後にはウエハ1の表裏の他に、ウエハ支持部5とウエハ1の接触部やその近辺も、デポジションにより形成された膜12で覆われる。
例えば半導体加速度センサ1000の可動構造体60,60Kを形成する際は、膜厚を厚く形成する(例えば1回のデポジションで1μm以上の厚さの膜を形成する)ため、それに伴い処理後のウエハ支持部5とウエハ1の接触部やその近辺も、厚い膜12が固着し覆われることになる。
ウエハ支持部5の先端部5Eは図11に示されるように面取りされているため、デポジション後は、図16に示されるように、ウエハ支持部5の先端箇所にウエハ1と固着した多結晶シリコンのデポ溜り12Pが生じる。膜12のデポ溜り12Pの部分は膜12の他の部分よりも厚い。1回のデポジション工程で形成する膜厚が厚いと、デポ溜り12Pも厚くなる。
ウエハ1の裏面を下にしてCVD法により膜を形成すると、ウエハ移載機14でウエハ1を縦型ウエハボート15から搬出する際に、固着したデポ溜り12Pの一部がウエハ1の裏面側に付着し、図15に示されるように部分的な突起12Tとなる。デポ溜り12Pが厚いと、突起12Tは高くなる。
なお、ここで、ウエハ1の裏面とは、ウエハ1における半導体装置の主要素子構造が形成される側の面を表面とした場合の、表面とは反対側の面である。半導体加速度センサ1000の場合は、シリコン基板100の、第1絶縁膜200とは逆の面が裏面である。以下では、ウエハ1の裏面を下にしてCVD法により膜を形成するとして説明する。
図13に示されるように、縦型ウエハボート15からウエハ積載部14aでウエハ1を搬出する際、ウエハ支持部5のうち、ウエハ支持部5A,5Bはウエハ支持部5C,5Dと比べウエハ積載部14aから離れている。ウエハ積載部14aでウエハ1を搬出する際に、ウエハ積載部14aと近接していないウエハ支持部5A,5Bでは、ウエハ支持部5C,5D近辺よりウエハが撓りやすく、ウエハ1に突起12Tができやすい。
例えば、多結晶シリコン膜を半導体加速度センサ1000の可動構造体60、および可動構造体60Kとして適正に機能させるために、CVD法により多結晶シリコン膜を厚く形成する。CVD法で一度に厚い膜を形成すると、ウエハ1と縦型ウエハボート15とが固着し、ウエハ1と縦型ウエハボート15が損傷する。ウエハ1と縦型ウエハボート15双方の損傷を避けるため、CVD法で厚い膜を形成するためには、所望の膜厚を得るために、デポジションを複数回繰り返して多結晶シリコン膜の積層により構造体を形成する。
デポジションを複数回繰り返す際、デポジション処理時にウエハ1を同じ向きで処理を行うと、ウエハ1の裏面にできる突起12Tの付着する箇所も概ね同じ様な箇所に集中するのに加え、積層プロセスにおいては、積層化に伴いさらに突起も大きくなって突起が高くなる。そのため、例えば、CVD法を実行した後の写真製版の工程において、ウエハ1のフラットネスが阻害され、裏面突起周辺のウエハ表側でデフォーカスによるパターン不具合が起きるなどの問題がある。
そこで、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、CVD法で膜を形成する工程を、以下に説明する積層膜形成工程として実行する。本実施の形態に係る半導体装置の製造方法が半導体加速度センサ1000の製造方法である場合には、薄膜構造体600をCVD法により積層膜として形成する工程が、積層膜形成工程となる。
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の積層膜形成工程では、ウエハ1に対してCVD法により膜を形成するデポジション工程を複数回実行することで前記ウエハに積層膜を形成する。その際、縦型CVD装置2000を用いて積層膜を形成する際の各層を形成するデポジション工程で、ウエハ1のオリエンテーションフラットの位置を縦型ウエハボート15に対して各層とも異なる位置にセッティングする。つまり、各デポジション工程においては、ウエハ1の裏面、つまり片側の面の平面視における部分的な領域に縦型ウエハボート15を接触させ保持した状態でCVD法により膜を形成するが、複数回のデポジション工程のうちの最後を除く各デポジション工程と当該各デポジション工程の次のデポジション工程と、の間に、ウエハ1を回転させ、縦型ウエハボート15が接触するウエハ1の片側の面の平面視における部分的な領域を変更する。これにより、縦型ウエハボート15のウエハ支持部5が接した跡にできる突起12Tの位置が重複しないようになる。
図1は、例えば半導体加速度センサ1000の薄膜構造体600を、縦型CVD装置2000を用いて多結晶シリコン膜を4層積層した積層膜として形成する際の各層のデポジション工程において、縦型ウエハボート15のウエハ支持部5が接触する、ウエハ1の裏面の平面視における部分的な領域の位置構成を示す平面図である。図2は縦型ウエハボート15のウエハ支持部5が接触するウエハ1の裏面の平面視における部分的な領域の位置構成を、各層のデポジション工程に対し個別に示した平面図である(図2(a)~図2(d)はそれぞれ1層目~4層目に該当する)。但し、図1および図2は、ウエハ1を表面側から見た場合の図である。
図2に示した例で説明すると、図2(a)は多結晶シリコン膜の1層目、図2(b)は2層目、図2(c)は3層目、図2(d)は4層目、のデポジション工程でのウエハ支持部5の位置を表しており、4箇所のウエハ支持部5であるのウエハ支持部5A~5Dの、ウエハ1の裏面上の該当箇所が、1a~1d、2a~2d、3a~3d、4a~4dで示されている。
積層膜のまず1層目を形成する際のデポジション工程では、図2(a)のように、ウエハ支持部5C,5Dの間にウエハ1のオリエンテーションフラットが来るような位置にウエハ1をセットする(これをオリエンテーションフラット位置0°とする。)。この位置でデポジション工程を行うと、デポジション工程完了後のウエハ1取り出し時に裏面に突起12Tが発生するのは、ウエハ1裏面の1a~1dの箇所となる。
次に、積層膜の2層目を形成する際のデポジション工程では、図2(b)のように、1層目に対してウエハ1を180°回転させ、オリエンテーションフラットの位置が反転した位置でデポジションする。つまり、オリエンテーションフラット位置を180°とする。2層目のデポジション工程完了後のウエハ取り出し時にウエハ裏面に突起12Tが発生するのはウエハ1裏面の2a~2dの箇所となる。
続いて3層目を形成する際のデポジション工程では、図2(c)のように、ウエハ1を、2層目のデポジション工程の位置から、表面からみて時計回りに例えば40°回転させた位置とする。3層目のデポジション工程完了後のウエハ取り出し時にウエハ裏面に突起12Tが発生するのはウエハ1裏面の3a~3dの箇所となる。
4層目を形成する際のデポジション工程では、図2(d)のように、ウエハ1を、2層目のデポジション工程の位置から、表面からみて反時計回りに例えば40°回転させた位置とする。4層目のデポジション工程完了後のウエハ取り出し時にウエハ裏面に突起12Tが発生するのはウエハ1裏面の4a~4dの箇所となる。
各層形成時に縦型ウエハボート15に保持されるウエハ1の面内方向の角度の設定や変更は、縦型CVD装置2000の揃え機構および回転機構により行われる。たとえば、予め収納具に収納されているウエハ1のオリエンテーションフラットの位置合わせをしてから、ウエハ移載機14で縦型ウエハボート15に移送する。
上記のように1層目から4層目までを形成するそれぞれのデポジション工程でウエハ支持部5それぞれがウエハ1の裏面に接する箇所(1a~1d、2a~2d、3a~3d、4a~4d)を重ね合わせたものが図1に示されている。
以上説明したように、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、積層膜形成工程の複数回のデポジション工程のうちの最後を除く各デポジション工程と当該各デポジション工程の次のデポジション工程と、の間に、ウエハ1を回転させ、縦型ウエハボート15を接触させるウエハ1の裏面、つまり片側の面の平面視における部分的な領域を変更する。これにより、裏面の突起12Tの発生する箇所1a~1d、2a~2d、3a~3d、4a~4dが重複せず、突起が低くなり、CVD法によりウエハ1に膜を形成する際にできる突起による問題を抑制できる。
縦型CVD装置2000は、揃え機構と、回転機構と、を備えている。そのため、縦型CVD装置2000は、最後を除く各デポジション工程と当該各デポジション工程の次のデポジション工程と、の間に、ウエハ1を回転させ、縦型ウエハボート15を接触させるウエハ1の片側の面の平面視における部分的な領域を変更する本実施の形態の半導体装置の製造方法、に適した製造装置である。
上記の説明では、各層を形成するデポジション工程でのウエハ1のオリエンテーションフラット位置を0°、180°、180°±40°の組み合わせとしたが、その他これ以外の角度の組み合わせであってもよい。
また、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、複数回のデポジション工程のうち少なくとも1度、ウエハ1のオリエンテーションフラットの位置を縦型ウエハボート15に対して変更するものでもよい。つまり、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、積層膜を形成する積層膜形成工程において、複数回のデポジション工程のうちのあるデポジション工程と当該ある前記デポジション工程の次のデポジション工程と、の間に、ウエハ1を回転させ、縦型ウエハボート15を接触させるウエハ1の片側の面の平面視における部分的な領域を変更するものでもよい。これによっても、裏面の突起12Tの発生する箇所が分散され、毎回同じ位置にウエハ1をセットした状態で同一箇所に集中的に発生する裏面突起に比べ、突起を小さくすることができる。積層膜形成工程においてできる突起が低くなることで、CVD法によりウエハ1に膜を形成する際にできる突起による問題を抑制できる。例えば、写真製版工程でのデフォーカスを抑制できる。
縦型CVD装置2000は、揃え機構と、回転機構と、を備えている。そのため、縦型CVD装置2000は、あるデポジション工程と当該ある前記デポジション工程の次のデポジション工程と、の間に、ウエハ1を回転させ、縦型ウエハボート15を接触させるウエハ1の片側の面の平面視における部分的な領域を変更する本実施の形態の半導体装置の製造方法、に適した製造装置である。
<A-3.効果>
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、積層膜を形成する積層膜形成工程において、複数回のデポジション工程のうちのあるデポジション工程と当該ある前記デポジション工程の次のデポジション工程と、の間に、縦型ウエハボート15を接触させるウエハ1の片側の面の平面視における部分的な領域を変更する。これにより、CVD法によりウエハ1に膜を形成する際にできる突起による問題を抑制できる。
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、積層膜形成工程の複数回のデポジション工程のうちの最後を除く各デポジション工程と当該各デポジション工程の次のデポジション工程と、の間に、ウエハ1を回転させ、縦型ウエハボート15を接触させるウエハ1の片側の面の平面視における部分的な領域を変更する。これにより、CVD法によりウエハ1に膜を形成する際にできる突起による問題を抑制できる。
縦型CVD装置2000は、揃え機構と、回転機構と、を備えていることにより、CVD法によりウエハ1に膜を形成する際にできる突起による問題を抑制できる本実施の形態の半導体装置の製造方法に適した製造装置である。
<B.実施の形態2>
<B-1.半導体製造装置の構成>
本実施の形態に係る半導体製造装置としての縦型CVD装置(以下、これを縦型CVD装置2000bとする)について説明する。縦型CVD装置2000bは、縦型CVD装置2000と比べ、ウエハ移載機14がウエハ積載部14aの代わりにウエハ積載部14bを備える点が異なる。ウエハ積載部14bは板状でありウエハ1を上に載せて運搬するという点ではウエハ積載部14aと同じであるが、ウエハ積載部14bは、図17に示されるようにウエハ1を載せる面に凹部1400を有するという点がウエハ積載部14aと異なる。また、縦型CVD装置2000bは、揃え機構と回転機構とを備えていなくてもよい。縦型CVD装置2000bは、揃え機構と回転機構とを備えていなくてもよいことと、ウエハ積載部14aの代わりにウエハ積載部14bを備えることを除けば、縦型CVD装置2000と同じ構成である。
ウエハ積載部14bの凹部1400は、ウエハ1の表面上の回路や素子が形成される領域に対応する部分に設けられる。ウエハ積載部14bは、表面を下にしてウエハ1を縦型ウエハボート15で保持するために、回路や素子が形成されている表面を下にしてウエハ1をウエハ積載部14bに載せても、ウエハ積載部14bがウエハ1の表面に形成されている回路や素子と接触せず、回路や素子を傷つけることが無い。
<B-2.半導体装置の製造方法>
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法はウエハ1に対してCVD法により膜を形成するデポジション工程を備える。本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、デポジション工程を1度だけ行う場合も含む。
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法で製造される半導体装置は、例えば、半導体加速度センサ1000である。また、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は例えば<半導体加速度センサの製造方法>の項目で説明した、半導体加速度センサ1000の製造方法である。
本実施の形態2に係る半導体装置の製造方法では、デポジション工程においては、ウエハ1の表面の平面視における部分的な領域に保持具を接触させ保持した状態でCVD法により膜を形成する。つまり、縦型CVD装置2000bの縦型ウエハボート15に、表面を下に向けた状態でウエハ1を並べる。
実施の形態2に係る半導体装置の製造方法では、デポジション工程で膜を形成した後のウエハ1搬出時に発生する、ウエハ1とウエハ支持部5の固着によりできる突起12Tはウエハ1の表面で発生する。そのため、ウエハ1の裏面側の平坦性は突起12Tに影響されない。ウエハ1の表面の突起自体は、ウエハ支持部5で支持する箇所近辺をあらかじめ無効領域としていれば問題にならない。また、ウエハ1の加工においては主要素子構造が形成される表面を上として処理を行うことが多いため、ウエハ1の裏面側には突起の発生が無くなることで、CVD法によりウエハ1に膜を形成する際にできる突起によって後工程で起きる問題を抑制できる。例えば、表面を上にしてCVD法によりウエハ1に膜を形成すると、ウエハ1の裏面の突起により写真製版工程でデフォーカスが起きる、という問題が起きない。
縦型CVD装置2000bにおいて、ウエハ積載部14bは、ウエハ1を載せる面に凹部1400を有している。そのため、縦型CVD装置2000bは、ウエハ1の表面の平面視における部分的な領域に保持具を接触させ保持した状態でCVD法により膜を形成する本実施の形態の半導体装置の製造方法に適した製造装置である。
なお、ウエハ1が縦型ウエハボート15に保持される際のウエハ1の表裏を設定する手段としては、縦型CVD装置2000bの例えば導入部に設置するウエハ1の収納具内のウエハ1の向きを設定する、または収納具内にウエハ1が向きを揃えて収容されている状態で、ウエハ1の表裏が所望の向きになるように収納具自体の向きを設定して縦型CVD装置2000bの導入部に設置する、等が挙げられる。
<B-3.効果>
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法のデポジション工程においては、ウエハ1の表面の平面視における部分的な領域に保持具を接触させ保持した状態でCVD法により膜を形成する。これにより、CVD法によりウエハ1に膜を形成する際にできる突起による問題を抑制できる。
縦型CVD装置2000bにおいて、ウエハ積載部14bは、ウエハ1を載せる面に凹部1400を有していることにより、CVD法によりウエハ1に膜を形成する際にできる突起による問題を抑制できる本実施の形態の半導体装置の製造方法に適した製造装置である。
<C.実施の形態3>
本実施の形態に係る半導体製造装置としての縦型CVD装置(以下、これを縦型CVD装置2000cとする)は、縦型CVD装置2000と比べ、ウエハ移載機14がウエハ積載部14aの代わりにウエハ積載部14bを備える点が異なる。ウエハ積載部14bは、実施の形態2で説明したように、ウエハ1を載せる面に凹部1400を有する。縦型CVD装置2000cは、ウエハ積載部14aの代わりにウエハ積載部14bを備えることを除けば、縦型CVD装置2000と同じ構成である。縦型CVD装置2000cは、実施の形態2に係る縦型CVD装置2000bとは異なり、揃え機構と回転機構とを備える。
本実施の形態3に係る半導体装置の製造方法は、本実施の形態1に係る半導体装置の製造方法と比べ、積層膜形成工程の各デポジション工程を、実施の形態2の場合と同様にウエハ1の裏面を上にして、つまりウエハ1の表面の平面視における部分的な領域に縦型ウエハボート15を接触させ保持した状態で実施する点が異なる。本実施の形態3に係る半導体装置の製造方法は、例えば<半導体加速度センサの製造方法>の項目で説明した半導体加速度センサ1000の製造方法である。
実施の形態2では、ウエハ裏面の突起によって写真製版工程でデフォーカスが起きるという問題は改善するが、ウエハ表面に発生する突起は従来同様、積層毎に大きくなる。突起のできるのは無効領域ではあるものの、例えば突起が他工程の保持装置(クランプ)との接触等により欠けて異物になったり、突起部でのレジストの被覆性悪化やレジスト破れにより該当箇所のパターン欠陥や異物の発生をきたしたりする可能性がある。
実施の形態3は実施の形態1と2を組み合わせたものであり、実施の形態3に係る半導体装置の製造方法では、CVD法によりウエハ1に積層膜を形成する際にウエハ表側に発生する突起を実施の形態2と比べ低減することで、積層膜形成後のプロセスへの影響を抑え、より信頼性の高い半導体装置を実現できる。
実施の形態3に係る半導体装置の製造方法では、デポジション工程を、ウエハ1の表面の平面視における部分的な領域に縦型ウエハボート15を接触させ保持した状態で実施する。そのため、実施の形態2の場合と同様、デポジション工程で膜を形成した後のウエハ1搬出時に発生する、ウエハ1とウエハ支持部5の固着によりできる突起12Tは、ウエハ1の表面で発生する。これにより、CVD法によりウエハ1に膜を形成する際にできる突起によって後工程で起きる問題を抑制できる。例えば、半導体加速度センサ1000を製造する際の写真製版工程で、突起によるデフォーカスが起きない。
縦型CVD装置2000cにおいて、ウエハ積載部14bは、ウエハ1を載せる面に凹部1400を有している。そのため、縦型CVD装置2000cは、ウエハ1の表面の平面視における部分的な領域に保持具を接触させ保持した状態でCVD法により膜を形成し、CVD法によりウエハ1に膜を形成する際にできる突起による問題を抑制できる本実施の形態の半導体装置の製造方法に適した製造装置である。
実施の形態3に係る半導体装置の製造方法では、さらに、積層膜を形成する積層膜形成工程において、複数回のデポジション工程のうちのあるデポジション工程と当該ある前記デポジション工程の次のデポジション工程と、の間に、ウエハ1を回転させ、縦型ウエハボート15を接触させるウエハ1の表面、つまり片側の面の平面視における部分的な領域を変更することで、突起12Tの発生する箇所が分散される。そのため、毎回同じ位置でウエハ1をセットした状態で同一箇所に集中的に発生する突起に比べ、突起を小さくすることができる。積層膜形成工程においてできる突起が低くなることで、CVD法によりウエハ1に膜を形成する際にできる突起による問題を抑制できる。
縦型CVD装置2000cは、揃え機構と、回転機構と、を備えている。そのため、縦型CVD装置2000cは、あるデポジション工程と当該ある前記デポジション工程の次のデポジション工程と、の間に、ウエハ1を回転させ、縦型ウエハボート15を接触させるウエハ1の表面、つまり片側の面の平面視における部分的な領域を変更し、CVD法によりウエハ1に膜を形成する際にできる突起による問題を抑制できる本実施の形態の半導体装置の製造方法、に適した製造装置である。
実施の形態3に係る半導体装置の製造方法では、積層膜形成工程の複数回のデポジション工程のうちの最後を除く各デポジション工程と当該各デポジション工程の次のデポジション工程と、の間に、ウエハ1を回転させ、縦型ウエハボート15を接触させるウエハ1の表面、つまり片側の面の平面視における部分的な領域を変更する。これにより、突起12Tの発生する箇所1a~1d、2a~2d、3a~3d、4a~4dが重複せず、突起が低くなり、CVD法によりウエハ1に膜を形成する際にできる突起による問題を抑制できる。
なお、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 ウエハ、5,5A,5B,5C,5D ウエハ支持部、5E 先端部、6 搬送ロボット、7 ガス導入部、8 ポンプ、9 ヒーター、10 外管、11 内管、12 膜、12P デポ溜り、12T 突起、14 ウエハ移載機、14a,14b ウエハ積載部、15 縦型ウエハボート、30 下部電極、40 第3絶縁膜、50 犠牲膜、60,60K 可動構造体、70 封止部、80 ガラスキャップ、90 第2絶縁膜、100 シリコン基板、101 基板、120 縦型反応炉、130 アルミニウム電極パッド部、140,141 梁、200 第1絶縁膜、230 軸、230a 孔部、600 薄膜構造体、1000 半導体加速度センサ、1400 凹部、2000,2000b,2000c 縦型CVD装置。

Claims (5)

  1. ウエハに対してCVD法により膜を形成するデポジション工程を複数回実行することで前記ウエハに積層膜を形成する積層膜形成工程を備え、
    各前記デポジション工程においては、前記ウエハの片側の面の平面視における部分的な領域に保持具を接触させ保持した状態でCVD法により膜を形成し、
    積層膜形成工程において、前記複数回のデポジション工程のうちのある前記デポジション工程と前記ある前記デポジション工程の次の前記デポジション工程と、の間に、前記保持具を接触させる前記ウエハの片側の面の平面視における前記部分的な領域を変更
    前記複数回のデポジション工程のうちの最後を除く各前記デポジション工程と前記各前記デポジション工程の次の前記デポジション工程と、の間に、前記ウエハの面内方向の角度を変えることで前記保持具を接触させる前記ウエハの片側の面の平面視における前記部分的な領域を変更する、
    半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記ウエハの前記片側の面は、表面である、
    半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法を行う半導体製造装置であって、
    オリエンテーションフラットまたはノッチをそれぞれが有する複数のウエハを、縦型反応炉内に、縦方向に複数のウエハそれぞれの面が向くように、縦方向に並べて保持し、CVD法により前記複数のウエハに膜を形成する半導体製造装置であって、
    前記複数のウエハそれぞれの片側の面の平面視における部分的な領域に接して前記複数のウエハそれぞれを縦型反応炉内で保持する保持具と、
    前記保持具に前記複数のウエハそれぞれを移載するウエハ移載機と、
    を備え、
    前記保持具に保持される各前記複数のウエハの面内方向の角度をオリエンテーションフラットまたはノッチを基準として揃える揃え機構と、
    前記保持具に保持される各前記複数のウエハの面内方向の揃った角度を変更することのできる回転機構と、
    を備える、
    半導体製造装置。
  4. 請求項に記載の半導体製造装置であって、
    前記ウエハ移載機は前記複数のウエハをそれぞれ上に載せて運搬するウエハ積載部を備え、
    前記ウエハ積載部は前記複数のウエハを載せる面に凹部を有する、
    半導体製造装置。
  5. 請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法を行う半導体製造装置であって、
    複数のウエハを、縦型反応炉内に、縦方向に複数のウエハそれぞれの面が向くように、縦方向に並べて保持し、CVD法により前記複数のウエハに膜を形成する半導体製造装置であって、
    前記複数のウエハそれぞれの片側の面の平面視における部分的な領域に接して前記複数のウエハそれぞれを縦型反応炉内で保持する保持具と、
    前記保持具に前記複数のウエハを移載するウエハ移載機と、
    を備え、
    前記ウエハ移載機は前記複数のウエハをそれぞれ上に載せて運搬するウエハ積載部を備え、
    前記ウエハ積載部は前記複数のウエハを載せる面に凹部を有する、
    半導体製造装置。
JP2020078097A 2020-04-27 2020-04-27 半導体装置の製造方法と半導体製造装置 Active JP7330134B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020078097A JP7330134B2 (ja) 2020-04-27 2020-04-27 半導体装置の製造方法と半導体製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020078097A JP7330134B2 (ja) 2020-04-27 2020-04-27 半導体装置の製造方法と半導体製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021174891A JP2021174891A (ja) 2021-11-01
JP7330134B2 true JP7330134B2 (ja) 2023-08-21

Family

ID=78279945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020078097A Active JP7330134B2 (ja) 2020-04-27 2020-04-27 半導体装置の製造方法と半導体製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7330134B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000173926A (ja) 1998-12-02 2000-06-23 Memc Kk シリコンウエハヘのcvd膜成膜方法
JP2002299242A (ja) 2001-03-29 2002-10-11 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2005183908A (ja) 2003-12-15 2005-07-07 Tera Semicon Corp 半導体製造装置及びこれを利用した半導体基板の薄膜形成方法
JP2008010721A (ja) 2006-06-30 2008-01-17 Denso Corp 半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置
JP2008235810A (ja) 2007-03-23 2008-10-02 Tokyo Electron Ltd 熱処理方法及び熱処理装置並びに被処理基板移載方法
JP2012099571A (ja) 2010-10-29 2012-05-24 Tokyo Electron Ltd 縦型熱処理装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2500759B2 (ja) * 1993-06-24 1996-05-29 日本電気株式会社 半導体製造装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000173926A (ja) 1998-12-02 2000-06-23 Memc Kk シリコンウエハヘのcvd膜成膜方法
JP2002299242A (ja) 2001-03-29 2002-10-11 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2005183908A (ja) 2003-12-15 2005-07-07 Tera Semicon Corp 半導体製造装置及びこれを利用した半導体基板の薄膜形成方法
JP2008010721A (ja) 2006-06-30 2008-01-17 Denso Corp 半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置
JP2008235810A (ja) 2007-03-23 2008-10-02 Tokyo Electron Ltd 熱処理方法及び熱処理装置並びに被処理基板移載方法
JP2012099571A (ja) 2010-10-29 2012-05-24 Tokyo Electron Ltd 縦型熱処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021174891A (ja) 2021-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7494875B2 (ja) 基板重ね合わせ装置および基板処理方法
JP5289577B2 (ja) インプリント・リソグラフィ装置用の真空チャックを備えた装置
KR101236219B1 (ko) 오버레이 오정렬이 감소된 직접 본딩 방법
US7256105B2 (en) Semiconductor substrate and thin processing method for semiconductor substrate
US7514286B2 (en) Method for forming individual semi-conductor devices
US20100148370A1 (en) Through-silicon via and method for forming the same
JP4353939B2 (ja) Mems素子パッケージおよびその製造方法
WO2020226152A1 (ja) 基板ホルダ、基板貼り合わせ装置および基板貼り合わせ方法
JP5640272B2 (ja) 回路層転写により多層構造体を製作する方法
KR20180118656A (ko) 복합 웨이퍼, 반도체 디바이스, 전자 컴포넌트 및 반도체 디바이스의 제조 방법
JP2006269867A (ja) 露光装置
JP2013258377A (ja) 半導体装置の製造装置および半導体装置の製造方法
US10319623B2 (en) Conveyance hand, conveyance apparatus, lithography apparatus, manufacturing method of article, and holding mechanism
TWI354325B (ja)
JP7330134B2 (ja) 半導体装置の製造方法と半導体製造装置
JP7330284B2 (ja) チップ付き基板の製造方法、及び基板処理装置
US11130671B2 (en) MEMS device and fabrication method thereof
KR100536823B1 (ko) 열전도성 에폭시 예비성형체를 갖는 실리콘 세그먼트용 수직 상호접속 프로세스
JP6761592B2 (ja) 電子デバイス及びその製造方法
TWI808417B (zh) 在基板系統之間轉移對準標記的方法和系統
JP2010239180A (ja) 圧電デバイスの製造方法
JP6741264B2 (ja) ウェハ上のアライメントマークを用いる半導体パッケージの製造方法
JP2021141125A (ja) 半導体製造装置
JP7415911B2 (ja) 微小振動体の位置決め構造、慣性センサの製造方法
KR20110055983A (ko) 반도체 제조장치 및 이를 이용한 반도체 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7330134

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150