JP7328536B2 - 熱風炉の解体方法および治具 - Google Patents
熱風炉の解体方法および治具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7328536B2 JP7328536B2 JP2019206360A JP2019206360A JP7328536B2 JP 7328536 B2 JP7328536 B2 JP 7328536B2 JP 2019206360 A JP2019206360 A JP 2019206360A JP 2019206360 A JP2019206360 A JP 2019206360A JP 7328536 B2 JP7328536 B2 JP 7328536B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- jig
- checker
- bricks
- brick
- vertical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Description
熱風炉の更新期間中、1つの高炉に対し、熱風炉を4基ではなく3基で運転する必要がある。熱風炉の稼働基数が1基減少することで、例えば、以下(1)、(2)のような状況が長期間(最大約10年)発生する。(1)熱風の高炉への送風温度の低下による還元材比の増加、すなわち操業コストおよびCO2排出量の増加。(2)熱風炉でのトラブル発生時の高炉の停止リスクの増加(1基にトラブルが生じた場合、残りの2基での運転となるが、2基で高炉の操業を継続するだけの熱風を送ることができない場合、臨時休風する必要が生じ得る)。
上記(1)、(2)のような影響を無くすことはできないが、少しでもこれらの影響が発生する期間を短くするために、熱風炉の更新に必要な期間を短くする工法が望まれている。例えば、特許文献1では、熱風炉の解体工事の工期が短縮できる解体方法が提案されている。
本発明に係る一態様の熱風炉の解体方法は、複数段のチェッカー煉瓦を備える熱風炉を解体する解体方法であって、各段の前記チェッカー煉瓦には、各段の前記チェッカー煉瓦を上下方向に貫通する縦孔が形成され、前記複数段のチェッカー煉瓦は、各段の前記チェッカー煉瓦における前記縦孔が水平方向に位置合わせされた状態で積み重ねられ、前記解体方法は、前記複数段のチェッカー煉瓦のうち、少なくとも上から2段の前記チェッカー煉瓦の縦孔に上方から治具を差し込む工程と、前記縦孔内に前記治具が配置された少なくとも上から2段の前記チェッカー煉瓦のうち、最下段の前記チェッカー煉瓦に前記治具を固定する工程と、前記最下段の前記チェッカー煉瓦に固定された前記治具を介して、前記最下段の前記チェッカー煉瓦及び前記最下段の前記チェッカー煉瓦に積み重ねられた前記チェッカー煉瓦を引き上げる工程と、を備え、前記治具を固定する工程では、前記チェッカー煉瓦の前記縦孔の内周面に前記治具を押し当てていない状態から、前記縦孔の内周面に前記治具を押し当てる状態に変更することで、前記チェッカー煉瓦に前記治具を固定する。
縦孔に治具を差し込むことは、縦孔の外部から縦孔内に治具を突き入れる、差し入れる動作を意味する。
縦孔に治具が配置されていることは、縦孔内に治具が位置している状態を意味する。
チェッカー煉瓦に治具を固定することは、チェッカー煉瓦と治具との上下方向の相対的な移動が規制されていない状態から規制された状態に変更することを意味する。例えば、チェッカー煉瓦に治具を固定することには、チェッカー煉瓦の縦孔の内周面に治具を押し当てていない状態から、前記内周面に治具を押し当てる状態に変更する場合が含まれる。さらに例えば、治具の先端を縦孔に差し込んだ後、チェッカー煉瓦の底面に治具が引っ掛けられていない状態から、チェッカー煉瓦の下方において治具の先端を水平方向に広げ、チェッカー煉瓦の底面に治具を引っ掛ける状態に変更する場合が含まれる。
チェッカー煉瓦に治具が固定されていることは、チェッカー煉瓦と治具との上下方向の相対的な移動が規制されている状態であることを意味する。
この方法によれば、少なくとも最下段のチェッカー煉瓦に治具を固定することで、最下段のチェッカー煉瓦に対して積み重ねられている全てのチェッカー煉瓦を、最下段のチェッカー煉瓦を介して治具によって支持することができる。よって、最下段のチェッカー煉瓦に対して積み重ねられている全てのチェッカー煉瓦を、治具を介して、最下段のチェッカー煉瓦と一体に引き上げることができる。
この方法によれば、治具によって複数段のチェッカー煉瓦を引き上げたり、1段のチェッカー煉瓦を引き上げたりすることができる。例えば、複数段のチェッカー煉瓦を引き上げた結果、局所的に1段のチェッカー煉瓦のみを引き上げることが望まれる状態が発生した場合などでも、治具を変更する必要がない。このような場合には、施工性を高めることができる。
なお、第1部材および第2部材は、直接的でなく間接的に取り付けられていてもよい。言い換えると、第1部材と第2部材との間に他の部材が介在しない状態で、第1部材および第2部材が直接的に取り付けられていてもよい。第1部材と第2部材との間に他の部材が介在した状態で、第1部材および第2部材が間接的に取り付けられていてもよい。さらに、第1部材が、1つの部品によって形成されていてもよく、複数の部品によって形成されていてもよい。第2部材が、1つの部品によって形成されていてもよく、複数の部品によって形成されていてもよい。
前記チェッカー煉瓦を除去することによって前記熱風炉にシュート縦穴を形成する第1工程と、前記シュート縦穴を外部に開口させる第2工程と、前記熱風炉の外部に開口した前記シュート縦穴を通して前記熱風炉内の前記チェッカー煉瓦を前記熱風炉の外部に搬出する第3工程と、を備え、前記第1工程において、前記治具を差し込む工程および前記治具を固定する工程を実施した後、前記チェッカー煉瓦を引き上げる工程を実施することで引き上げられた前記チェッカー煉瓦を除去してもよい。
そこで、例えば外燃式の熱風炉において前述のようにシュート縦穴をまず形成し、内燃式の熱風炉における燃焼室のような役割を果たす炉内シュートを形成する。これにより、外燃式の熱風炉であっても内燃式の熱風炉並の工期・作業性を確保することが可能となる。
前記第2部材が前記第1の位置にあるとき、前記治具の先端から前記治具の基端に向かって200mmを超えて広がる先端領域であって、前記先端領域の最大幅が40mm未満であり、前記第2部材は前記先端領域に配置されてもよい。
前記第2部材が前記第1の位置にあるとき、前記治具の先端から前記治具の基端に向かって100mmを超えて広がる先端領域であって、前記先端領域の最大幅が20mm未満であり、前記第2部材は前記先端領域に配置されてもよい。
ここで、第1部材の径方向とは、第1部材の軸方向と直交する方向をいう。また、第2部材が第1部材に対して第1部材の径方向に離れるとは、両部材が完全に離間する場合のみでなく、例えば第1部材に第2部材が一部接しながらその接点を中心に回転する場合も含む。
また、縦孔の最小幅が20mm程度のチェッカー煉瓦の使用が検討される場合がある。先端領域の最大幅が20mm未満であれば、そのような特殊なチェッカー煉瓦にも適用することができる。
その後、最下段のチェッカー煉瓦に治具を固定することで、最下段のチェッカー煉瓦に対して積み重ねられている全てのチェッカー煉瓦を、最下段のチェッカー煉瓦を介して治具によって支持することができる。よって、最下段のチェッカー煉瓦に対して積み重ねられている全てのチェッカー煉瓦を、治具を介して、最下段のチェッカー煉瓦と一体に引き上げることができる。
図1に示すように、熱風炉1は、外燃式の熱風炉1である。熱風炉1は、高炉に吹き込む熱風を生成する。なお熱風炉1は、後述する内燃式の熱風炉1A(図23参照)や、頂部燃焼式の熱風炉(不図示)であってもよい。
蓄熱室10は、円筒状の炉体11(直胴部)と、炉体11の底部に設置されたチェッカー受け金物12と、チェッカー受け金物12の上面に設置された煉瓦積層体13と、炉体11の上部に設置されたコニカル部14と、コニカル部14の上部に設置された蓄熱室ドーム部15と、を備えている。
ABC積みでは、各段におけるチェッカー煉瓦130の配置パターンが、Aパターン、BパターンおよびCパターンの3種類である。この場合、Aパターンで配置されている段に対して上下隣り合う2つの段の一方では、チェッカー煉瓦130がBパターンで配置され、他方ではチェッカー煉瓦130がCパターンで配置されている。
またいわゆるAA積みでは、各段におけるチェッカー煉瓦130の配置パターンが、同一パターン(Aパターンの1種類のみ)である。
図2に示すように、各段のチェッカー煉瓦130には、縦孔131が形成されている。縦孔131は、各段のチェッカー煉瓦130を上下方向に貫通している。縦孔131は、第1縦孔131aと、第2縦孔131bと、を備えている。
第1縦孔131aは、1つのチェッカー煉瓦130の内部に形成されている。言い換えると、チェッカー煉瓦130を上下方向から見た平面視において、第1縦孔131aは、チェッカー煉瓦130の外周縁の内側に配置されている。
以上のように、縦孔131の形態は、1つの縦孔131の全体が1つのチェッカー煉瓦130に形成されている形態に限られない。例えば1つの縦孔131が、複数のチェッカー煉瓦130の間に形成されていてもよい。
なお図1では、熱風炉1が高炉に熱風を送風している状態ではなく、熱風炉1を解体するための準備がされている状態を示している。図1に示す熱風炉1には、作業者Pが蓄熱室ドーム部15の解体作業を実施するための炉内デッキ42と、炉内デッキ42から吊り下げられたビーム45と、ビーム45から吊り下げられ、煉瓦積層体13を解体するための治具50と、煉瓦積層体13上に設けられ、チェッカー煉瓦130を搬送するコンベヤ41と、が設けられている。これらの炉内デッキ42、ビーム45、治具50およびコンベヤ41は、熱風炉の解体システム40を構成する。
炉内デッキ42は、熱風炉1内においてビーム45より上側に設置されている。なお炉内デッキ42は、ビーム45によって形成されていてもよい。
チェッカー煉瓦130の解体の着手前に炉内デッキ42を設置することにより、蓄熱室ドーム部15の炉壁煉瓦32の解体および煉瓦積層体13のチェッカー煉瓦130の解体の同時開始(並行作業)が可能となる。これにより、例えば、蓄熱室ドーム部15の炉壁煉瓦32の解体が終了するまで、煉瓦積層体13のチェッカー煉瓦130の解体に着手できない等といったことがなくなり、待ち時間をなくして工期短縮が可能となる。例えば、炉内デッキ42をコニカル部14に設置し、蓄熱室ドーム部15やコニカル部14の炉壁煉瓦32の解体と、煉瓦積層体13のチェッカー煉瓦130の解体と、に同時に着手してもよい。
図3に示すように、ビーム45は、上下方向(炉頂部)から見た平面視において格子状に形成されている。ただし、ビーム45の配置は、図3に示す格子状に限定されず、例えば、上下方向(炉頂部)から見た平面視において同心円状に形成されていてもよい。
治具50は、チェッカー煉瓦130を吊り下げる。チェッカー煉瓦130には、前述したように燃焼ガスの流路となる縦孔131が存在する。その縦孔131に治具50を入れて吊り上げることで、チェッカー煉瓦130を狭隘な環境下でも重機を使用せずに機械的に解体することができる。
ウィンチ51は、電動ウィンチである。ウィンチ51は、ビーム45に接続されている。ウィンチ51は、ビーム45に、ビーム45上を摺動可能であるようにスライド金具を介して接続されていてもよい。この場合、治具50をビーム45に沿ってスライド移動させることができる。その結果、水平方向に沿って所望の位置のチェッカー煉瓦130を吊り上げたり、チェッカー煉瓦130の搬送を容易にしたりすることができる。また、ビーム45が平面視において格子状に形成されている場合には、治具50をビーム45に沿ってスライド移動させることで、治具50を熱風炉1内において多様な位置に移動させることができる。
本体部53は、連結部52から下方に向けて延びている。本体部53は、連結部52に、水平方向に間隔をあけて複数設けられている。なお本体部53は、1つであってもよく、このとき、連結部52は不要である。
また治具50は、ビーム45から吊り下げるのに代えて、蓄熱室ドーム部15の頂部や基部から吊り下げてもよい。なおまた、治具50は、炉内デッキ42から吊り下げてもよい。
図1および図4に示すように、コンベヤ41は、チェッカー煉瓦130を搬送する。コンベヤ41は、煉瓦積層体13の上面に設置される。コンベヤ41は、例えば、外部電源が不要なローラコンベヤである。コンベヤ41は、後述するシュート縦穴71にチェッカー煉瓦130を搬送する。コンベヤ41は、シュート縦穴71(または、シュート縦穴71の形成予定地)を中心として放射状に配置されていることが好ましい。
ここで、上記治具50を利用したチェッカー煉瓦の引き上げ方法(煉瓦積層体の解体方法)の概要を、図5および図6を用いて説明する。
なお図示の例では、煉瓦積層体13を構成するチェッカー煉瓦130が、いわゆるAB積みされているが、この方法は、チェッカー煉瓦130がABC積みやAA積みされている煉瓦積層体13に適用することも可能である。
この工程の実施に際しては、例えば治具50のウィンチ51を利用して連結部52および本体部53を下降させ、本体部53を縦孔131内に挿入させる。
またチェッカー煉瓦130に治具50を固定することは、チェッカー煉瓦130と治具50との上下方向の相対的な移動が規制されていない状態から規制された状態に変更することを意味する。例えば、チェッカー煉瓦130に治具50を固定することには、チェッカー煉瓦130の縦孔131の内周面に治具50を押し当てていない状態から、前記内周面に治具50を押し当てる状態に変更する場合が含まれる。
さらに、チェッカー煉瓦130に治具50が固定されていることは、チェッカー煉瓦130と治具50との上下方向の相対的な移動が規制されている状態であることを意味する。
なお、この工程を実施するための具体的な治具50の構造については後述する。
ここで図示の例では、上下に接する各段のチェッカー煉瓦130が、水平方向にずらされて積まれている。したがって、3段目の各チェッカー煉瓦130には、前述したように、それぞれのチェッカー煉瓦130に対して水平方向にずらされた複数のチェッカー煉瓦130が2段目から積み重ねられる。2段目の各チェッカー煉瓦130にも同様に、それぞれのチェッカー煉瓦130に対して水平方向にずらされた複数のチェッカー煉瓦130が1段目から積み重ねられる。よって、3段目のチェッカー煉瓦に固定された治具を介してチェッカー煉瓦130を引き上げたとき、2段目のチェッカー煉瓦130、1段目のチェッカー煉瓦130の方が、引き上げられるチェッカー煉瓦130の水平方向の数が多くなる。言い換えると、前記3段目のチェッカー煉瓦130を引き上げたとき、一体に引き上げられるチェッカー煉瓦130の数は、上の段に向かうに従い、多くなる。
この工程の実施に際しては、例えば治具50のウィンチ51を利用して連結部52および本体部53を上昇させ、本体部53をチェッカー煉瓦130とともに引き上げる。言い換えると、一つずつではなく複数段のチェッカー煉瓦130を一気に吊り上げることが可能である。
ここで、前述のように、上下に接する各段のチェッカー煉瓦130が水平方向にずらされて積まれている場合、上から3段目のチェッカー煉瓦130を引き上げたとき、一体に引き上げられるチェッカー煉瓦130の数は、上の段に向かうに従い、多くなる。そのため、チェッカー煉瓦130を解体する過程で、最終的には下の段のチェッカー煉瓦130のみが残ることが考えられる。このように、複数段のチェッカー煉瓦130を引き上げた結果、局所的に1段のチェッカー煉瓦130のみを引き上げることが望まれる状態が発生した場合などであっても、1段のチェッカー煉瓦130も除去できる治具50であれば、治具50を変更する必要がない。このような場合には、施工性を高めることができる。
次に上記治具50の具体的な構成の第1例および第2例を示す。治具50の形態は、これらの形態に限られない。例えば、以下の構成では第1部材55を第2部材56に対して上昇させることにより第2部材56を第1の位置から第2の位置に移動させてチェッカー煉瓦130に治具を固定するが、第1部材55を第2部材56に対して下降させることにより第2部材56を第1の位置から第2の位置に移動させてチェッカー煉瓦130に治具を固定する構成としてもよい。
図7に示すように、第1例に係る治具50では、各本体部53は、チェーン54と、第1部材55と、第2部材56と、移動機構57と、レバー58と、を備えている。なお第1部材55は、1つの部品によって形成されていてもよく、複数の部品によって形成されていてもよい。第2部材56は、1つの部品によって形成されていてもよく、複数の部品によって形成されていてもよい。
本実施形態では、複数の可動片59として、2つの可動片59が設けられている。2つの可動片59は、例えば、1つの円筒を第1方向Xに半円状に分割して形成される。2つの可動片59のうち、第1方向Xの第1側X1に位置する可動片59を第1可動片59aといい、第1方向Xの第2側X2に位置する可動片59を第2可動片59bという。第1可動片59aには、後述する第1ピン63が連結される突部61が設けられている。
レバー58は、棒材62の第1側X1の端部によって形成されている。レバー58は、移動機構57における力点となる。
第1部材55は、第2部材56に対して上昇したときに複数の可動片59を第1部材55の径方向に押し広げる。このとき、第2部材56は第1の位置から第2の位置に移動する。本実施形態では、第1部材55が上昇すると、楔部分55aが、複数の可動片59を第1方向X(水平方向)の外側に向けて押し広げる。このとき、複数の可動片59はそれぞれ、前述のピン60回りに回転する。このように、第1部材55の軸方向から治具50を見た平面視において、第2部材56が第2の位置にあるときには、第2部材56が第1の位置にあるときに比べて、第2部材56が第1部材55の径方向に離れる。
ここで、第1部材55の径方向とは、第1部材55の軸方向と直交する方向をいう。また、第2部材56が第1部材55に対して第1部材55の径方向に離れるとは、両部材が完全に離間する場合のみでなく、例えば第1部材55に第2部材56が一部接しながらその接点を中心に回転する場合(第2部材56が径方向に広がる場合)も含む。
一般に、チェッカー煉瓦130の高さは100mm~200mm程度であり、縦孔131の最小幅は40mm以上である。長さが100mm超かつ最大幅40mm未満の先端領域Rを有する治具50によれば、治具50の先端領域Rを、複数段のチェッカー煉瓦130の縦孔131に上方から差し込むことができる。先端領域Rの長さが200mm超であれば、より高さの高いチェッカー煉瓦130にも適用することができる。
また、縦孔131の最小幅が20mm程度のチェッカー煉瓦130の使用が検討される場合がある。先端領域Rの最大幅が20mm未満であれば、そのような特殊なチェッカー煉瓦130にも適用することができる。
まず図8に示すように、第1部材55および第2部材56をチェッカー煉瓦130の縦孔131に差し込む。このとき、第2部材56が第1の位置にある閉状態で、縦孔131に第1部材55および第2部材56を差し込む。その後、図9に示すように、レバー58を操作して(押し下げて)、第2部材56に対して第1部材55を上昇させる。すなわち、第2部材56を第1の位置から第2の位置に移動させる。すると、複数の可動片59がチェッカー煉瓦130の縦孔131内で径方向(第1方向X)に押し広げられて開状態となる。これにより、複数の可動片59が縦孔131の内周面に押し当てられ、チェッカー煉瓦130に治具50が固定される。
前記第1例に係る治具50では、移動機構57が、1組の第1部材55および第2部材56に対して1つずつ設けられていたが、図11から図14に示す第2例に係る治具50Aのように、移動機構57が、複数組の第1部材55および第2部材56に対して1組設けられていてもよい。治具50Aでは、連結部52が、複数の第1部材55が一体に固定された第1連結部65と、複数の第2部材56が一体に固定された第2連結部66と、を備えている。複数の第1部材55は、第1連結部65の下側に向けて延びている。複数の第2部材56は、第2連結部66の下側に向けて延びている。移動機構57は、第2連結部66に対して第1連結部65を引き上げることで、第2部材56に対して第1部材55を上昇させる。移動機構57の第1ピン63(支点)は、第2連結部66に固定されている。移動機構57の第2ピン64(作用点)は、第1連結部65に固定されている。
前記治具50、50Aによれば、チェッカー煉瓦130に縦孔131が形成されてさえいればチェッカー煉瓦130を吊り上げることができる。よって、例えば、治具を縦孔131に挿入して治具の爪によってチェッカー煉瓦130を下側から支える構造や、チェッカー煉瓦130に形成された凹部にバンドやロープを掛けることでチェッカー煉瓦130を吊り上げる方法よりも、適用可能なチェッカー煉瓦130の形状の制約が少ない。すなわち、縦孔131が形成されていれば、縦孔131の周辺におけるチェッカー煉瓦130の形状は特に限定されない。例えば、この治具50は、多角形のチェッカー煉瓦130に縦孔131が1つまたは複数開いている形状のチェッカー煉瓦130にも適用可能であり、円筒状のチェッカー煉瓦130に縦孔131が1つまたは複数開いている形状のチェッカー煉瓦130にも適用可能である。なお、縦孔の形状は円筒状(円形断面)に限定されない。
次に、上記治具50を利用した熱風炉の解体方法を説明する。なおこの解体方法では、上記第1例に係る治具50に代えて、第2例に係る治具50Aを使用することもできる。さらに、これらの治具50、50Aとは異なる構成を採用してもよい。
なお、炉内シュート70(シュート縦穴71)は、煉瓦積層体13の外周寄りに設けられていることが好ましい。この場合、横穴72の深さ(水平方向の大きさ)を浅くすることができ、場合によっては単に鉄皮31を除去するだけでシュート縦穴71を外部に開口させることが可能となる。ただし、チェッカー煉瓦130を除去して横穴72を形成する場合、横穴72を深く形成することができる。よって、例えばシュート縦穴71を鉄皮31から離れた位置に形成することが可能になり、熱風炉1のシュート縦穴71の位置の自由度を高めること等ができる。
このとき、煉瓦積層体13のうち、炉内シュート70が設けられていない領域のチェッカー煉瓦130を、治具50を利用して吊り上げることが好ましい。吊り上げたチェッカー煉瓦130は、例えば、コンベヤ41を利用して炉内シュート70に搬送し、炉内シュート70(および仮設シュート)を通して搬出する。言い換えると、治具50を差し込む工程および治具50を固定する工程を実施した後、チェッカー煉瓦130を引き上げる工程を実施することで引き上げられたチェッカー煉瓦130をシュート縦穴71に搬送する。
すなわち、図23に示すような内燃式の熱風炉1Aは燃焼室20が炉内シュート70の役割を果たすため、炉内の解体物を地上まで搬送することは容易である。しかしながら、図1に示すような外燃式の熱風炉1は炉内に燃焼室20がないため、内燃式の熱風炉1Aと同様の方法で地上まで解体物を搬送することはできない。言い換えると、外燃式の熱風炉1は、内燃式の熱風炉1Aとは異なり、炉内に炉下部まで通じた開口がない。そのため、解体したチェッカー煉瓦130を地上まで運搬することが困難である。その結果、外燃式の熱風炉1の解体工事では、内燃式の熱風炉1Aの解体工事の工期よりも、工期が長くなり、作業も複雑となる。
そこで、外燃式の熱風炉1において前述のようにシュート縦穴71および横穴72をまず形成し、内燃式の熱風炉1Aにおける燃焼室20のような役割を果たす炉内シュート70を形成する。これにより、外燃式の熱風炉1であっても内燃式の熱風炉1A並の工期・作業性を確保することが可能となる。内燃式の熱風炉1Aにおいても、例えば、燃焼室20側の作業スペースに制約がある場合など、炉内シュート70を別途形成することが有効な場合がある。
ただし、第1工程から第3工程を繰り返さなくてもよい。言い換えると、一度に炉体11の底部に至るまで深い炉内シュート70を形成してもよい。
コンベヤ41、炉内デッキ42がなくてもよい。
41 コンベヤ
42 炉内デッキ
45 ビーム
50、50A 治具
55 第1部材
56 第2部材
71 シュート縦穴
72 横穴
130 チェッカー煉瓦
131 縦孔
Claims (17)
- 複数段のチェッカー煉瓦を備える熱風炉を解体する解体方法であって、
各段の前記チェッカー煉瓦には、各段の前記チェッカー煉瓦を上下方向に貫通する縦孔が形成され、
前記複数段のチェッカー煉瓦は、各段の前記チェッカー煉瓦における前記縦孔が水平方向に位置合わせされた状態で積み重ねられ、
前記解体方法は、
前記複数段のチェッカー煉瓦のうち、少なくとも上から2段の前記チェッカー煉瓦の縦孔に上方から治具を差し込む工程と、
前記縦孔内に前記治具が配置された少なくとも上から2段の前記チェッカー煉瓦のうち、最下段の前記チェッカー煉瓦に前記治具を固定する工程と、
前記最下段の前記チェッカー煉瓦に固定された前記治具を介して、前記最下段の前記チェッカー煉瓦及び前記最下段の前記チェッカー煉瓦に積み重ねられた前記チェッカー煉瓦を引き上げる工程と、を備え、
前記治具を固定する工程では、
前記チェッカー煉瓦の前記縦孔の内周面に前記治具を押し当てていない状態から、前記縦孔の内周面に前記治具を押し当てる状態に変更することで、前記チェッカー煉瓦に前記治具を固定する熱風炉の解体方法。 - 複数段のチェッカー煉瓦を備える熱風炉を解体する解体方法であって、
各段の前記チェッカー煉瓦には、各段の前記チェッカー煉瓦を上下方向に貫通する縦孔が形成され、
前記複数段のチェッカー煉瓦は、各段の前記チェッカー煉瓦における前記縦孔が水平方向に位置合わせされた状態で積み重ねられ、
前記解体方法は、
前記チェッカー煉瓦の縦孔に治具を差し込む工程と、
前記縦孔内に前記治具が配置された前記チェッカー煉瓦に前記治具を固定する工程と、
前記チェッカー煉瓦に固定された前記治具を介して前記チェッカー煉瓦を引き上げる工程と、を備え、
前記治具を固定する工程では、
前記チェッカー煉瓦の前記縦孔の内周面に前記治具を押し当てていない状態から、前記縦孔の内周面に前記治具を押し当てる状態に変更することで、前記チェッカー煉瓦に前記治具を固定し、
前記治具は、前記複数段のチェッカー煉瓦のうち、少なくとも上から2段の前記チェッカー煉瓦の縦孔に上方から差し込み可能である熱風炉の解体方法。 - 前記治具は、
前記縦孔に差し込まれる第1部材と
前記第1部材に取り付けられて前記第1部材とともに前記縦孔に差し込まれ、前記第1部材に対して第1の位置と第2の位置との間を移動可能な第2部材と、を備え、
前記治具を差し込む工程では、前記第2部材が前記第1の位置にある状態で、前記縦孔に前記第1部材および前記第2部材を差し込み、
前記治具を固定する工程では、前記第2部材を前記第1の位置から前記第2の位置に移動させることで、前記チェッカー煉瓦に前記治具を固定する請求項1または2に記載の熱風炉の解体方法。 - 前記治具を固定する工程では、前記第2部材を前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるときに、前記縦孔の内周面に前記第2部材を押し当てることで、前記チェッカー煉瓦に前記治具を固定する請求項3に記載の熱風炉の解体方法。
- 前記チェッカー煉瓦を除去することによって前記熱風炉にシュート縦穴を形成する第1工程と、
前記シュート縦穴を外部に開口させる第2工程と、
前記熱風炉の外部に開口した前記シュート縦穴を通して前記熱風炉内の前記チェッカー煉瓦を前記熱風炉の外部に搬出する第3工程と、を備え、
前記第3工程において、前記治具を差し込む工程および前記治具を固定する工程を実施した後、前記チェッカー煉瓦を引き上げる工程を実施することで引き上げられた前記チェッカー煉瓦を前記シュート縦穴に搬送する請求項1から4のいずれか1項に記載の熱風炉の解体方法。 - 前記チェッカー煉瓦を除去することによって前記熱風炉にシュート縦穴を形成する第1工程と、
前記シュート縦穴を外部に開口させる第2工程と、
前記熱風炉の外部に開口した前記シュート縦穴を通して前記熱風炉内の前記チェッカー煉瓦を前記熱風炉の外部に搬出する第3工程と、を備え、
前記第1工程において、前記治具を差し込む工程および前記治具を固定する工程を実施した後、前記チェッカー煉瓦を引き上げる工程を実施することで引き上げられた前記チェッカー煉瓦を除去する請求項1から5のいずれか1項に記載の熱風炉の解体方法。 - 前記第2工程では、前記熱風炉の外部から鉄皮を通して前記チェッカー煉瓦を除去し、前記シュート縦穴に連通する横穴を形成し、前記横穴を通して前記シュート縦穴を外部に開口させる請求項5または6に記載の熱風炉の解体方法。
- 前記第2工程では、前記横穴の深さを、上方から下方に向けて徐々に小さくし、前記横穴の底面の一部を階段状に形成する請求項7に記載の熱風炉の解体方法。
- 前記第1工程から前記第3工程を複数回繰り返し、前記複数段のチェッカー煉瓦を所定高さずつ複数回に分けて解体する請求項5から8のいずれか1項に記載の熱風炉の解体方法。
- 前記所定高さは1~5mである請求項9に記載の熱風炉の解体方法。
- 前記第3工程では、前記チェッカー煉瓦上に設置されたコンベヤを利用して前記チェッカー煉瓦を前記シュート縦穴に搬送する請求項5から10のいずれか1項に記載の熱風炉の解体方法。
- 前記熱風炉は、外燃式である請求項5から11のいずれか1項に記載の熱風炉の解体方法。
- 前記熱風炉内において、前記治具を吊り下げるビームより上側に炉内デッキを設置し、または前記ビームによって炉内デッキを形成する請求項1から12のいずれか1項に記載の熱風炉の解体方法。
- 前記治具を差し込む工程では、水平方向に並ぶ複数の前記縦孔に前記治具を差し込み、 前記治具を固定する工程では、水平方向に並ぶ複数の前記チェッカー煉瓦それぞれに前記治具を固定し、
前記チェッカー煉瓦を引き上げる工程では、前記治具が固定された水平方向に並ぶ複数の前記チェッカー煉瓦を引き上げる請求項1から13のいずれか1項に記載の熱風炉の解体方法。 - 複数段のチェッカー煉瓦を備える熱風炉に用いられる治具であって、
各段の前記チェッカー煉瓦には、各段の前記チェッカー煉瓦を上下方向に貫通する縦孔が形成され、
前記複数段のチェッカー煉瓦は、各段の前記チェッカー煉瓦における前記縦孔が水平方向に位置合わせされた状態で積み重ねられ、
前記治具は、前記熱風炉内において、前記縦孔内に配置された状態で前記チェッカー煉瓦を吊り下げ、
前記治具は、
先端から前記縦孔に差し込まれる棒状の第1部材と、
前記第1部材に取り付けられて前記第1部材とともに前記縦孔に差し込まれ、前記第1部材に対して第1の位置と第2の位置との間を移動可能な第2部材と、を備え、
前記第1部材の軸方向から前記治具を見た平面視において、前記第2部材が前記第2の位置にあるときには、前記第2部材が前記第1の位置にあるときに比べて、前記第2部材が前記第1部材に対して前記第1部材の軸方向と直交する方向に離れ、
前記第2部材が前記第1の位置にあるとき、前記治具の先端から前記治具の基端に向かって100mmを超えて広がる先端領域であって、前記先端領域の最大幅が40mm未満であり、前記第2部材は前記先端領域に配置されるとともに、前記第2部材は、前記第2部材が前記第1部材に対して前記第1部材の軸方向と直交する方向に離れた際に前記チェッカー煉瓦の前記縦孔内で前記第1部材の軸方向と直交する方向に押し広げられる複数の可動片を有する治具。 - 前記第2部材が前記第1の位置にあるとき、前記治具の先端から前記治具の基端に向かって200mmを超えて広がる先端領域であって、前記先端領域の最大幅が40mm未満であり、前記第2部材は前記先端領域に配置される、請求項15記載の治具。
- 前記第2部材が前記第1の位置にあるとき、前記治具の先端から前記治具の基端に向かって100mmを超えて広がる先端領域であって、前記先端領域の最大幅が20mm未満であり、前記第2部材は前記先端領域に配置される、請求項15記載の治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019206360A JP7328536B2 (ja) | 2019-11-14 | 2019-11-14 | 熱風炉の解体方法および治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019206360A JP7328536B2 (ja) | 2019-11-14 | 2019-11-14 | 熱風炉の解体方法および治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021080488A JP2021080488A (ja) | 2021-05-27 |
JP7328536B2 true JP7328536B2 (ja) | 2023-08-17 |
Family
ID=75964288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019206360A Active JP7328536B2 (ja) | 2019-11-14 | 2019-11-14 | 熱風炉の解体方法および治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7328536B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017150032A (ja) | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 熱風炉の解体方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5167203A (ja) * | 1974-12-07 | 1976-06-10 | Sumitomo Metal Ind | Netsupurogitsutaarengazumihoho |
JPH10251649A (ja) * | 1997-03-17 | 1998-09-22 | Nippon Steel Corp | コークス炉燃焼室上部の非補修煉瓦の懸垂方法及びそのための懸垂金物 |
-
2019
- 2019-11-14 JP JP2019206360A patent/JP7328536B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017150032A (ja) | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 熱風炉の解体方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021080488A (ja) | 2021-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3672649A (en) | Shaft or stack furnace and method and apparatus for lining same | |
WO2010013793A1 (ja) | 高炉炉体の建設および改修の方法 | |
JP6280453B2 (ja) | コークス炉燃焼室の壁体と天井およびその燃焼室に隣接する炭化室の天井の補修方法 | |
JP7328536B2 (ja) | 熱風炉の解体方法および治具 | |
JP6553526B2 (ja) | 熱風炉の解体方法 | |
CA1094008A (en) | Hot blast stove erection process | |
JP6789753B2 (ja) | コークス炉およびその改修方法 | |
JP3165362B2 (ja) | 高炉の短期改修・建設方法 | |
JP5092628B2 (ja) | 熱風炉の建設方法 | |
JP3017655B2 (ja) | 熱風炉解体方法 | |
EP3645755B1 (en) | Device for mounting and/or dismantling staves in a shaft furnace | |
JP5378043B2 (ja) | 鉄塔支持型煙突解体工法 | |
CN113999946B (zh) | 一种球式热风炉拆除方法 | |
JP6615059B2 (ja) | チェッカー煉瓦受け金物用の追加柱、チェッカー煉瓦受け金物および柱増設方法 | |
JP5169034B2 (ja) | コークス乾式消火設備の建設、改修方法 | |
JP5014004B2 (ja) | ボイラの解体方法 | |
JP2008101250A (ja) | 高炉炉壁の築造方法 | |
JPH0949008A (ja) | 熱風炉補修工事方法 | |
JP4976812B2 (ja) | 炉内の落石防止ネット仮設構造及び方法 | |
JPS6060402A (ja) | 炉 | |
CN208815048U (zh) | 一种高炉炉内保护棚支撑装置 | |
JP4659289B2 (ja) | 内燃式熱風炉の解体方法 | |
JP5654398B2 (ja) | 煙突解体工法 | |
JP4505355B2 (ja) | 高炉の改修工法 | |
CN110846451B (zh) | 高炉冷却耐材的砌筑方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220706 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230407 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230509 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230622 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230704 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230717 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7328536 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |