JP5092628B2 - 熱風炉の建設方法 - Google Patents

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Description

本発明は、熱風炉の建設方法に関し、特に蓄熱室直胴部外径が上部に行くに従い段階状に大きくなっている頂部バーナ式熱風炉の建設や改修を効率よく行うことができる熱風炉の建設方法に関するものである。
高炉設備の一つである熱風炉は、燃焼効率を高めるために高炉へ送る熱風温度を一定に保つ働きをする重要な設備である。この熱風炉は、内部にチェッカーレンガを格子状に組み込んだ蓄熱室を有する円筒状の炉であり、燃焼室で高炉ガス、コークス炉ガスなどの燃料ガスを燃焼させて得た熱を上記蓄熱室に貯えたのち燃焼を止め、次いで、蓄熱室のレンガ層に冷風を通過させることにより高温の空気を得る一種の熱交換器である。通常、高炉に熱風を絶え間なく供給するため、3本以上の熱風炉を備え、2本以上を交互に操業している。
熱風炉は、1960年代までは、燃焼室と蓄熱室を同一鉄皮内に内蔵した内燃式のものが用いられていたが、1960年代後半から、1100℃以上の高温送風を実現するため、蓄熱室と燃焼室が分離独立した、所謂、外燃式の熱風炉が採用されるようになり、現在、国内にある熱風炉はこの外燃式が主流となっている。さらに近年では、蓄熱室の頂部に小型高効率の燃焼用バーナを設けた頂部バーナ式熱風炉(頂部燃焼式熱風炉)が出現している。
図1は、頂部バーナ式熱風炉の内部構造の一例を示したものである。この熱風炉1は、燃料ガスを燃焼させる最上部の頂部バーナ部3と、その下方に設けられた蓄熱室2とから構成されている。頂部バーナ式熱風炉の特徴は、蓄熱室の側壁レンガ5の厚さが上部に行くにしたがい段階的に厚くなるため、蓄熱室直胴部の外径が上部側ほど大きくなっていることである。また、頂部にバーナが設置されたことにより、従来の外燃式の特徴である独立した燃焼室が省略されてコンパクトなレイアウトとなっている。とはいえ、現在、国内に設置されている熱風炉は、鉄皮の外径が最大部で12m以上、高さが45m以上の巨大なものである。
上記蓄熱室2や頂部バーナ部3は、鉄皮4によって覆われ、その鉄皮4の内側には炉壁レンガ5が設けられている。また、蓄熱室2の炉壁レンガ5の内部には、チェッカーレンガ6からなる蓄熱体が構築されている。従来の内燃式熱風炉や外燃式熱風炉では、レンガの不連続部が多く、この不連続部が、使用に伴って徐々に損傷し崩壊を起こしていた。そのため、熱風炉は、数十年ごとに改修を行う必要があった。
このため、レンガ不連続部のない頂部バーナ式熱風炉が建設され、あるいは、既存の内燃式熱風炉や外燃式熱風炉から頂部バーナ式熱風炉へ改造されるようになった。この建設や改造では、従来、図2あるいは図3に示したように、大型の移動式クレーン7aやタワークレーン7b等の大型重機7を用いて、小ブロック化した鉄皮8を吊り上げ、高所でリング状に組み立てていくか、あるいは、地上でリングブロックとした鉄皮9を吊り上げて順次積み上げていく方法が採用されていた。
しかし、熱風炉は、高炉ほどではないものの巨大な炉であり、頂部の高さが地上50〜60m以上にもなるため、従来工法では、揚重能力が300〜600tクラスの大型重機を用いる必要がある。そのため、斯かる大型重機を用いることによる建設費の増加に加えて、クレーン組立に要するスペースやクレーンを操作するための広いスペースが必要となるなどの問題がある。また、上記スペースが確保できない場合には、小型クレーンを使用せざるを得ないが、その場合には、鉄皮を小さなブロックに分割して組み立てざるを得ないため、現地での作業が増加し、建設コストの増大や建設期間の延長を招いていた。
さらに、図2(a)や図2(b)のように、鉄皮を小ブロックにして上架し、大型重機7で組み立てる方法は、熱風炉上部での鉄皮組み立てが高所作業となるため、安全上、問題がある。また、図3(a)や図3(b)のように、地上で鉄皮をリングブロックに組み立てたのち、これを大型重機7で上架する方法は、大型重機用のスペースだけでなく、鉄皮をリング状に地組するための作業スペースも必要になるため、熱風炉近傍に極めて広いスペースを確保する必要があり、適用可能な熱風炉が限定されてしまうという問題もある。
そこで、上記問題を解決する技術として、予め、熱風炉設置面上に、当該熱風炉における被改修熱風炉部分の下端部に対応する高さを有する組立用架構を立設すると共にこの組立用架構の上部から熱風炉設置場所へと延びる水平移送路を形成し、この組立用架構と水平移送路とを利用して、改修すべき被改修熱風炉部分の撤去と新たに製作された改修熱風炉部分の据え付けを行う、熱風炉の改修方法が特許文献1に提案されている。
特開2005−139482号公報
上記特許文献1に開示された熱風炉の改修方法によれば、クレーン等の大型重機を使用することなく、被改修熱風炉部分を、できる限り分割しない形態で撤去しまたは据え付けることができるので、撤去工程および据付工程を含む改修作業の効率アップと改修期間の短縮を図ることができる。また、撤去された被改修熱風炉部分の解体あるいは据え付けるべき改修熱風炉の組立を、熱風炉外の地上(例えば、組立用架構内)で行うことができ、さらに、熱風炉と組立用架構との間における被改修熱風炉部分または改修熱風炉部分の移送をクレーンによらずに行うことができるため、熱風炉の改修作業を安全に行うことができる。
しかしながら、特許文献1の改修方法は、被改修熱風炉部分に組立用架構およびその組立用架構の上部から熱風炉設置場所へと延びる水平移送路を形成する必要があるため、架構のための建設費の増加やスペースの確保が必要となる。また、重量物である鉄皮ブロックを水平移動させるには、高度の技術と熟練した作業員が必要となるという問題もある。
そこで、本発明の目的は、クレーン等の大型重機や広い作業スペースの確保を必要とすることなく、工期の短縮や建設コストの削減が可能で、しかも、高所作業が大幅に低減できる頂部バーナ式熱風炉の建設方法を提案することにある。
発明者らは、上記課題の解決に向けて検討を重ねた結果、頂部バーナ式熱風炉では、蓄熱室直胴部の鉄皮外径が上部にいくに従って大きくなり、また、頂部バーナ部の外径が蓄熱室直胴部の最下段の鉄皮内径よりも小さいという特徴を有効に活用することにより、上記課題を全て解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、熱室の直胴部の鉄皮径が上部にいくに従い階段状に大きくなる複数の鉄皮ブロックから構成され、かつ、前記鉄皮ブロックが同じ外径を有する複数のリングブロックから構成され、蓄熱室の頂部に燃焼用バーナを設けてなる頂部バーナ式熱風炉を建設する方法において、蓄熱室最下段の鉄皮ブロックを組立てた後、その外周部に、前記最下段の鉄皮ブロックの上に位置することとなる最下段の鉄皮ブロッよりも外径の大きな鉄皮ブロックを組み立てた後、これを前記最下段の鉄皮ブロックの上部に設置したリフトアップ設備で上方にリフトアップし、このリフトアップした鉄皮ブロック下端と最下段の鉄皮ブロック上端とを接合し、その後、最下段の鉄皮ブロックの外周部に、前記リフトアップして接合した鉄皮ブロックの上に位置することとなる、より外径の大きな鉄皮ブロックを組み立てた後、これを最下段の鉄皮ブロックの上に接合した鉄皮ブロックの上部に設置したリフトアップ設備でリフトアップし、このリフトアップした鉄皮ブロック下端と前記最下段の鉄皮ブロックの上に接合した鉄皮ブロック上端とを接合する一連の工程を繰り返して蓄熱室直胴部の鉄皮を組み立てることを特徴とする熱風炉の建設方法である。
本発明の熱風炉の建設方法は、前記最下段の鉄皮ブロックの上に位置する鉄皮ブロックを構成する複数のリングブロックのうちの上段リングブロックを、蓄熱室最下段の鉄皮ブロックの外周部に組み立てた後、これを既に組み立て済みの鉄皮ブロック上部に設置したリフトアップ設備でリフトアップし、次いで、前記上段リングブロックを組み立てた位置と同位置に、前記上段のリングブロックの下に位置することとなるリングブロックを組み立て、その後、前記リフトアップしていた上段リングブロックをリフトダウンしてそのリングブロック下端とそのリングブロックの下に位置することとなるリングブロック上端とを接合する一連の工程を繰り返して蓄熱室最下段の鉄皮ブロックの上に位置することとなる鉄皮ブロックを、鉄皮外径の小さいものから順次組み立てることを特徴とする。
また、本発明の熱風炉の建設方法は、頂部バーナ部の鉄皮ブロックを熱風炉の基礎上に組み立ててから、その周囲に蓄熱室の鉄皮を組み立て、次いで、上記蓄熱室の鉄皮上部に設けたリフトアップ設備で頂部バーナ部の鉄皮ブロックを蓄熱室の鉄皮の上方までリフトアップし、頂部バーナ部の鉄皮ブロック下端と蓄熱室の鉄皮上端とを接合することを特徴とする。
また、本発明の熱風炉の建設方法は、蓄熱室最下段の鉄皮ブロックを組み立て後、予め組み立てておいた頂部バーナ部の鉄皮ブロックを最下段鉄皮ブロックの内部に装入し、次いで、蓄熱室の鉄皮を組み立て後、その蓄熱室の鉄皮上部に設けたリフトアップ設備で頂部バーナ部の鉄皮ブロックを蓄熱室の鉄皮の上方までリフトアップし、頂部バーナ部の鉄皮ブロック下端と蓄熱室の鉄皮上端とを接合することを特徴とする。
本発明の熱風炉の建設方法によれば、熱風炉の鉄皮の組み立てを、地上レベルでの作業でしかも小ブロックのハンドリング作業で行うことができるので、大型クレーン等の大型重機が不要となり、建設費に占める重機費を、従来の熱風炉の建設方法に比べて1/3以下に低減することができる。また、本発明の建設方法によれば、地上レベルで鉄皮を組み立てるので、高所作業が1/10以下と大幅に低減でき、熱風炉を安全に建設することができる。また、本発明の建設方法によれば、鉄皮をリング化する作業スペースや大型重機の設置スペースといった余分なスペースを確保する必要がなく、熱風炉の周囲のごく狭い範囲でも行うことができるので、従来、スペース的に改修が困難であった熱風炉にも適用することができる。さらに、本発明の建設方法によれば、鉄皮の組み立て作業が容易となるので、建設に要する工期の短縮や改修に伴う生産性の低下期間の短縮を実現することができる。
以下、本発明に係る熱風炉の建設方法について、図1に示した頂部バーナ式熱風炉の建設を例にとって、具体的に説明する。
図4は、図1に示した頂部バーナ式熱風炉の鉄皮構成を示したものであり、上記熱風炉の鉄皮は、蓄熱室直胴部を構成する鉄皮ブロックA〜C、頂部バーナ部の鉄皮ブロックD、および蓄熱室と頂部バーナ部をつなぐコーナ部の鉄皮ブロックEの合計5つの鉄皮ブロックから構成されている。鉄皮ブロックA〜Cのそれぞれの鉄皮外径は、上方に行くにしたがい大きくなっているが、個々のブロックは、外径が同じ複数個のリングブロックから構成されており、リングブロック間では外径の変化はない。
本発明の熱風炉の建設においては、先ず、図5に示したように、蓄熱室の直胴部を構成する最下段の鉄皮ブロックAを熱風炉の基礎10上に組み立てる。この鉄皮ブロックAの組み立ては、建設位置(レベル)が低いので、揚重能力の低い小型クレーン等の小型重機11等を用いて、地上作業で行うことができる。
次いで、最下段鉄皮ブロックAの上部に位置する鉄皮ブロックBを、上記鉄皮ブロックAの外周部に組み立てる。ここでは、鉄皮ブロックBが、同じ鉄皮外径を有する上、中、下段の3つのリングブロックB〜Bから構成されている場合を例にとり説明する。最初に、図6(a)に示すように、最下段の鉄皮ブロックAの外周部に置き台12を配設し、この置き台12上に、鉄皮ブロックBを構成する上段のリングブロックBを、上述した鉄皮ブロックAの組み立ての場合と同様、小型クレーン11等を用いて地上作業で組み立てる。
次いで、図6(b)に示すように、既に組み立て済みの最下段の鉄皮ブロックAの最上部に複数基設置してあるリフト用ジャッキ13のストランドまたはロッド(以降、単に「ストランド14」と略記する。)を、上記組み立てた上段リングブロックBの上端部に締結して、図6(c)に示すように、リングブロックBの高さ以上の高さ(レベル)にリフトアップする。ここで、図7は、図6(b)のa部を拡大したもので、鉄皮ブロックAの上端に支持柱15を介して梁16を設置してあり、その梁16の端部に、上記リフト用ジャッキ13が設置してある例を示したものである。
次いで、上記リングブロックBのリフトアップにより、その下方に生じたスペース、すなわち、先にリングブロックBを組み立てた位置と同じ位置(置き台12上)に、次のリングブロック、即ち、リングブロックBの下段のリングブロックBを組み立てる(図6(d))。しかる後、図6(e)に示すように、先にリフトアップしていた上段リングブロックBをリフトダウンし、このリングブロックBの下端と、上記置き台上に新たに組み立てたリングブロックBの上端とを接合して合体ブロックB1−2とする。
次いで、上記合体ブロックB1−2を、図6(c)と同様にしてリフトアップし、合体ロックB1−2の下方に、次のリングブロックBを組み立てるためのスペースを設ける(図6(f))。しかる後、図6(g)に示すように、ブロックBを構成する最下段リングブロックBを置き台12上に新たに組み立て、その後、リフトアップしていた合体ブロックB1−2をリフトダウンし、合体ブロックB1−2の下端と最下段ブロックBの上端とを締結し、合体ブロックB1−3、即ち、鉄皮ブロックBを完成させる(図6(h))。
次に、図6(i)に示すように、鉄皮ブロックBの下端部近傍と、ブロックAの上部に設置したリフトジャッキのストランドとを締結する。図8は、図6(i)のb部を拡大したもので、鉄皮ブロックBの下端部近傍の内面側にブラケット17を設けて、このブラケット17とジャッキ13に連結したストランド14とを締結した状態を示したものである。なお、この際、ストランド14とブロックBの上端部とが干渉するような場合には、リフトジャッキの梁上の設置位置を、図7に示したαからβに移動させて干渉を避けることが好ましい。あるいは、前もって、図6(b)の状態で、ジャッキ13の位置をβの位置としておいてもよい。また、指示柱15を長くしてリフトジャッキ13を高い位置に設置する一方、ブロックBの内側のブラケット17を最上段リングブロックBに設けて、これとストランド14とを締結し、ブロックBを吊り上げる方法を採用してもよい。
しかる後、図6(i)の状態から、図6(j)のように鉄皮ブロックBをリフトアップしていき、最終的に、図6(k)のように、鉄皮ブロックAの上方の所定の高さまで鉄皮ブロックBをリフトアップする。図9は、このときの、図6(k)のc部における鉄皮ブロックAの上端と鉄皮ブロックBの下端との位置関係を示したものである。
次いで、鉄皮ブロックAの上端と鉄皮ブロックBの下端との間(図9の破線部)に、鉄皮を取り付けて、鉄皮ブロックAとBの接合を完了する。この際の鉄皮ブロックA−B間への接合用鉄皮の取り付けは、リングブロックを分割して小ブロック化し、小型クレーン等で順次吊り上げて行う方法、あるいは、予め作製しておいた小ブロックを、鉄皮ブロックAの内底部に仮置きしておき、鉄皮ブロックBの上部に設置した先述したものとは別のリフトジャッキを用いて小ブロックを順次吊り上げて行う方法でもよい。あるいは、予め作製しておいた小ブロックを鉄皮ブロックBの下端に吊下しておき、図9の状態から上記小ブロックを所定の位置に引き込む方法でもよい。
なお、上記説明では、地上作業で組み立てた3つに分割されたリングブロックを順次結合して1つ鉄皮ブロックBとする例について示したが、上記分割は、3分割に限定されるものではなく、2分割あるいは4分割以上とした場合でも、上記説明と同様の手順で組み立てを行うことができる。
次いで、鉄皮ブロックCを、鉄皮ブロックBと同様の手順で組み立てて、鉄皮ブロックBの上端と接合する。すなわち、図10(a)、図10(b)のように、最下段鉄皮ブロックAの外周部の置き台12上に鉄皮ブロックCを構成するリングブロックCを組み立て、既に組み立て済みの鉄皮ブロックBの上端に複数基設置したリフト用ジャッキを用いて上記リングブロックCをリフトアップし、次いで、そのスペースに、次のリングブロックCを組み立ててから、上記リングブロックCとリングブロックCとを接合し、合体ブロックC1−2とするという一連の工程を繰り返して鉄皮ブロックCを組み立てる。しかる後、上記鉄皮ブロックBの上部に複数基設置してあるリフト用ジャッキを用いて鉄皮ブロックC全体を鉄皮ブロックBより上の所定の位置にリフトアップし(図10(c))、鉄皮ブロックBを鉄皮ブロックAに接合したときと同様にして、鉄皮ブロックCの下端と鉄皮ブロックBの上端を接合し、鉄皮ブロックA〜Cからなる蓄熱室直胴部の鉄皮を完成させる(図10(d))。
なお、上記例では、既に組み立て済みの鉄皮ブロック上端にリフト用ジャッキを設置し、これに連結したストランドで鉄皮ブロックをリフトアップする場合について説明したが、既に組み立て済みの鉄皮ブロック上端よりロッドをつり下げ、リフトアップされる側の鉄皮ブロック側にリフト用ジャッキを設置し、ジャッキが鉄皮ブロックとともにロッドに沿ってリフトアップして行く方法でも、上記と同様な作業を行うことが可能である。
次に、熱風炉の最上部の頂部バーナ部の鉄皮(ブロックD)の組み立て方法について説明する。
本発明が対象としている頂部バーナ式熱風炉は、頂部バーナ部の鉄皮ブロックDの外径が、蓄熱室直胴部最下段の鉄皮ブロックAの内径よりも小さいことが特徴である。そこで、この特徴を有効に活用し、熱風炉を建設する基礎上に蓄熱室直胴部最下段の鉄皮ブロックAを組み立てる前に、頂部バーナ部の鉄皮ブロックDを予め組み立てておき、その後、図11(a)に示すように、その周囲に蓄熱室直胴部の鉄皮ブロックA〜Cを順次組み立てて、蓄熱室の鉄皮を構築する。
次いで、蓄熱室直胴部の鉄皮ブロックCの上部内面側に設置した複数基のリフト用ジャッキのストランドを鉄皮ブロックDの下端部近傍に締結して鉄皮ブロックDをリフトアップし、次いで、鉄皮ブロックC上方の所定の高さまで上架し(図11(b))、しかる後、前述した方法と同様にして、鉄皮ブロックCとDの間隙部分に、鉄皮Eを設置して両ブロックを接合し(図11(c))、頂部バーナ式熱風炉の鉄皮ブロックと蓄熱室直胴部の鉄皮ブロックとからなる熱風炉の鉄皮を完成させる(図11(d))。
なお、上記例では、鉄皮ブロックAを組み立てる前に、鉄皮ブロックDを予め熱風炉の基礎上に組み立てておく場合について説明したが、鉄皮ブロックDは、他の鉄皮ブロックに比べて小さく、鉄皮厚も薄くて軽量であることから、外部で鉄皮ブロックDを一体に組み立てておき、鉄皮ブロックAを組み立て完了後、その内部に小型クレーン等の小型重機を用いて装入してもよい。また、外部で鉄皮ブロックDを分割した小ブロックとして組み立てておき、鉄皮ブロックAを組み立て完了後、その内部で鉄皮ブロックDを組み立てる方法でもよい。
さらに、鉄皮ブロックDを、鉄皮ブロックAの内部に入る大きさに分割して小ブロック化し、鉄皮ブロックAを組み立て後、その内部に装入して仮置きしておき、蓄熱室直胴部の鉄皮を組み立て完了後、それらの小ブロックを蓄熱室直胴部の鉄皮上部に設置したリフトジャッキを用いてリフトアップして組み立ててもよい。この方法は、鉄皮ブロックDの外径が、鉄皮ブロックAの内径よりも大きい場合にも適用できるという利点がある。
なお、上記本発明の熱風炉の建設方法においては、耐火物の構築は、鉄皮組み立て完了後に行う。本発明では、鉄皮の組み立てを、短期間で完了させることができるので、鉄皮の組み立てと、レンガ積みを分離して行っても、工期に及ぼす影響は小さい。ただし、頂部バーナ部については、予め熱風炉基礎上に組み立てておく場合や、予め組み立てたのち最下段鉄皮ブロックA内に挿入する場合には、鉄皮ブロックD内部にレンガ積みを済ませておいても構わない。
本発明の熱風炉の建設方法は、頂部バーナ式熱風炉の建設に限定されるものではなく、熱風炉の改修や、既設の内燃式あるいは外燃式の他のタイプの熱風炉を頂部バーナ式熱風炉に改造する方法としても好適に用いることができる。
頂部バーナ式熱風炉の内部構造を説明する断面図である。 従来の大型重機を用いた熱風炉の建設方法を説明する図である。 従来の大型重機を用いた他の熱風炉の建設方法を説明する図である。 頂部バーナ式熱風炉の鉄皮構成を説明する図である。 蓄熱室直胴部の鉄皮ブロックAを熱風炉基礎上に組み立てた状態を示した図である。 蓄熱室直胴部の鉄皮ブロックBを組み立てる手順を説明する一連の図である。 図6(b)のa部を説明する図である。 図6(i)のb部を説明する図である。 図6(k)のc部を説明する図である。 蓄熱室直胴部の鉄皮ブロックCを組み立てる手順を説明する一連の図である。 頂部バーナ部の鉄皮ブロックDを組み立てる方法を説明する一連の図である。
符号の説明
A:蓄熱室直胴部最下段の鉄皮ブロック B:蓄熱室直胴部上段の鉄皮ブロック
C:蓄熱室直胴部上段の鉄皮ブロック D:頂部バーナ部の鉄皮ブロック
E:コーナ部の鉄皮ブロック
1:熱風炉 2:蓄熱室
3:頂部バーナ部 4:鉄皮
5:炉壁レンガ 6:チェッカーレンガ
7:大型重機(7a:移動クレーン、7b:タワークレーン)
8:鉄皮の小ブロック 9:鉄皮のリングブロック
10:熱風炉の建設基礎 11:小型重機(小型クレーン)
12:置き台 13:リフト用ジャッキ
14:ストランド 15:支持柱
16:梁 17:ブラケット

Claims (4)

  1. 熱室の直胴部の鉄皮径が上部にいくに従い階段状に大きくなる複数の鉄皮ブロックから構成され、かつ、前記鉄皮ブロックが同じ外径を有する複数のリングブロックから構成され、蓄熱室の頂部に燃焼用バーナを設けてなる頂部バーナ式熱風炉を建設する方法において、
    蓄熱室最下段の鉄皮ブロックを組立てた後、その外周部に、前記最下段の鉄皮ブロックの上に位置することとなる最下段の鉄皮ブロッよりも外径の大きな鉄皮ブロックを組み立てた後、これを前記最下段の鉄皮ブロックの上部に設置したリフトアップ設備で上方にリフトアップし、このリフトアップした鉄皮ブロック下端と最下段の鉄皮ブロック上端とを接合し、その後、最下段の鉄皮ブロックの外周部に、前記リフトアップして接合した鉄皮ブロックの上に位置することとなる、より外径の大きな鉄皮ブロックを組み立てた後、これを最下段の鉄皮ブロックの上に接合した鉄皮ブロックの上部に設置したリフトアップ設備でリフトアップし、このリフトアップした鉄皮ブロック下端と前記最下段の鉄皮ブロックの上に接合した鉄皮ブロック上端とを接合する一連の工程を繰り返して蓄熱室直胴部の鉄皮を組み立てることを特徴とする熱風炉の建設方法。
  2. 前記最下段の鉄皮ブロックの上に位置する鉄皮ブロックを構成する複数のリングブロックのうちの上段リングブロックを、蓄熱室最下段の鉄皮ブロックの外周部に組み立てた後、これを既に組み立て済みの鉄皮ブロック上部に設置したリフトアップ設備でリフトアップし、次いで、前記上段リングブロックを組み立てた位置と同位置に、前記上段のリングブロックの下に位置することとなるリングブロックを組み立て、その後、前記リフトアップしていた上段リングブロックをリフトダウンしてそのリングブロック下端とそのリングブロックの下に位置することとなるリングブロック上端とを接合する一連の工程を繰り返して蓄熱室最下段の鉄皮ブロックの上に位置することとなる鉄皮ブロックを、鉄皮外径の小さいものから順次組み立てることを特徴とする請求項1に記載の熱風炉の建設方法。
  3. 頂部バーナ部の鉄皮ブロックを熱風炉の基礎上に組み立ててから、その周囲に蓄熱室の鉄皮を組み立て、次いで、上記蓄熱室の鉄皮上部に設けたリフトアップ設備で頂部バーナ部の鉄皮ブロックを蓄熱室の鉄皮の上方までリフトアップし、頂部バーナ部の鉄皮ブロック下端と蓄熱室の鉄皮上端とを接合することを特徴とする請求項1または2に記載の熱風炉の建設方法。
  4. 蓄熱室最下段の鉄皮ブロックを組み立て後、予め組み立てておいた頂部バーナ部の鉄皮ブロックを最下段鉄皮ブロックの内部に装入し、次いで、蓄熱室の鉄皮を組み立て後、その蓄熱室の鉄皮上部に設けたリフトアップ設備で頂部バーナ部の鉄皮ブロックを蓄熱室の鉄皮の上方までリフトアップし、頂部バーナ部の鉄皮ブロック下端と蓄熱室の鉄皮上端とを接合することを特徴とする請求項1または2に記載の熱風炉の建設方法。
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