JP7328036B2 - モータ装置およびその組立方法 - Google Patents

モータ装置およびその組立方法 Download PDF

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Description

本発明は、モータ部およびインバータ部を備えるモータ装置およびその組立方法に関する。
モータ部およびインバータ部を備えるモータ装置として、例えば、車輪を駆動する電動アクスル等のモータ装置がある。このようなモータ装置においては、モータ部を収容するモータケースに対し、インバータ部を収容するインバータケースが組み付けられている(特許文献1参照)。また、モータ装置に設けられるモータ部およびインバータ部は、金属板からなるバスバー等を介して互いに接続されている(特許文献1~3参照)。
特許第5664308号公報 特開2006-50830号公報 特開2004-304874号公報
ところで、モータケースにインバータケースを組み付ける際には、インバータケースから延びるバスバーをモータケースに挿入することや、モータケースから延びるバスバーをインバータケースに挿入することが必要である。しかしながら、双方のケースを互いに組み付ける際に、一方のケースから延びるバスバーを他方のケースに挿入することは、バスバーの変形を回避する観点から慎重な作業を求める要因であり、モータ装置の組立作業を難しくする要因であった。
本発明の目的は、モータ部およびインバータ部を備えたモータ装置の組立作業を簡単にすることにある。
本発明のモータ装置は、モータ部およびインバータ部を備えるモータ装置であって、前記モータ部と前記インバータ部との一方が収容され、第1開口部が壁部に形成される第1ケースと、前記モータ部と前記インバータ部との他方が収容され、前記第1開口部に接続される第2開口部が壁部に形成される第2ケースと、前記第1および第2開口部の内側に配置され、前記第1ケース内の第1端子台に取り付けられる第1端部と、前記第2ケース内の第2端子台に取り付けられる第2端部と、を備える通電部材と、を有し、前記第1ケースの壁部には、前記第1端子台と前記第1端部とを互いに締結する締結具に対向する第1作業口が形成され、前記第2ケースの壁部には、前記第2端子台と前記第2端部とを互いに締結する締結具に対向する第2作業口が形成され、前記第2作業口の開口面積は、前記第1作業口の開口面積よりも大きく、前記第2作業口は、前記通電部材を外部から前記第2ケース内に挿入可能な大きさである。
本発明のモータ装置の組立方法は、モータ部とインバータ部との一方が収容される第1ケースと、前記モータ部と前記インバータ部との他方が収容される第2ケースと、を備えるモータ装置の組立方法であって、前記第1ケースの壁部に形成される第1開口部と、前記第2ケースの壁部に形成される第2開口部と、を互いに接続する工程と、前記第2ケースの壁部に形成される作業口から通電部材を挿入し、前記第2ケース内に挿入された前記通電部材を前記第1および第2開口部の内側に配置する工程と、前記通電部材の第1端部を前記第1ケース内の第1端子台に取り付け、前記通電部材の第2端部を前記第2ケース内の第2端子台に取り付ける工程と、を有する。
本発明のモータ装置は、第1および第2開口部の内側に配置され、第1ケース内の第1端子台に取り付けられる第1端部と、第2ケース内の第2端子台に取り付けられる第2端部と、を備える通電部材を有する。また、本発明のモータ装置の組立方法は、第2ケースの壁部に形成される作業口から通電部材を挿入し、第2ケース内に挿入された通電部材を第1および第2開口部の内側に配置する工程を有する。これにより、モータ装置の組立作業を簡単にすることができる。
本発明の一実施の形態であるモータ装置を示す概略図である。 モータ装置の一部を示す断面図である。 図2のA-A線に沿う断面図である。 (A)はバスバーユニットを示す側面図であり、(B)は図4(A)の矢印Xa方向からバスバーユニットを示す平面図である。 (A)はインバータケースおよびその内部構造を示す断面図であり、(B)は図5(A)の矢印Xb方向からインバータケース等を示す正面図である。 (A)はモータケースおよびその内部構造を示す断面図であり、(B)は図6(A)のXc-Xc線に沿ってモータケース等を示す断面図である。 モータ装置の組立方法を実行手順に沿って示した図である。 (A)および(B)は、モータ装置の組立方法を実行手順に沿って示した図である。 (A)および(B)は、モータ装置の組立方法を実行手順に沿って示した図である。 (A)および(B)は、モータ装置の組立方法を実行手順に沿って示した図である。 (A)および(B)は、比較例のモータ装置を示す図である。 本発明の他の実施の形態であるモータ装置の一部を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態であるモータ装置の一部を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[モータ装置の全体構造]
図1は本発明の一実施の形態であるモータ装置10を示す概略図である。図示するモータ装置10は、例えば、自動車等の車輪を駆動する電動アクスルとして用いることが可能である。図1に示すように、モータ装置10は、インバータケース(第1ケース)11およびモータケース(第2ケース)21を有している。インバータケース11の壁部12には、環状壁13aを備えた開口部(第1開口部)13が形成されており、モータケース21の壁部22には、環状壁23aを備えた開口部(第2開口部)23が形成されている。この環状壁13aと環状壁23aとを嵌合させることにより、開口部13と開口部23とは互いに接続されている。また、環状壁13a,23aの内側には双方のケース11,21内を連通する連通路30が区画されている。
インバータケース11には、スイッチング素子やコンデンサ等からなるインバータ部14が収容されるとともに、インバータ部14に電気的に接続される端子台(第1端子台)15が収容されている。また、モータケース21には、ステータ24aおよびロータ24bからなるモータ部24が収容されるとともに、モータ部24に電気的に接続される端子台(第2端子台)25が収容されている。さらに、インバータケース11とモータケース21とを接続する連通路30、つまりケース11,21に形成される開口部13,23の内側には、3本のバスバー(通電部材)31からなるバスバーユニット32が配置されている。それぞれのバスバー31は、インバータケース11内の端子台15に取り付けられる端板部(第1端部)31aと、モータケース21内の端子台25に取り付けられる端板部(第2端部)31bと、を有している。なお、モータ部24は同期モータや誘導モータ等の三相交流モータであり、各バスバー31は端子台25を経てモータ各相(U相,V相,W相)の界磁コイルに接続される。
また、インバータケース11内のインバータ部14には、通電ケーブル33を介してリチウムイオンバッテリ等のバッテリ34が接続されている、なお、電力変換機器であるインバータ部14は、直流電力と交流電力とを相互に変換する機能を有している。モータ部24を力行状態に制御する場合には、インバータ部14によって直流電力が交流電力に変換され、バッテリ34からインバータ部14を経てモータ部24に電力が供給される。一方、モータ部24を回生状態に制御する場合には、インバータ部14によって交流電力が直流電力に変換され、モータ部24からインバータ部14を経てバッテリ34に電力が供給される。
[端子台構造]
バスバーユニット32を接続する端子台15,25の構造について説明する。図2はモータ装置10の一部を示す断面図であり、図3は図2のA-A線に沿う断面図である。
図2に示すように、インバータケース11内の端子台15は、絶縁樹脂等によって形成される本体部15aと、本体部15aに組み込まれるナット部材15bと、本体部15aの表面に設けられる接続端子15cと、を有している。同様に、モータケース21内の端子台25は、絶縁樹脂等によって形成される本体部25aと、本体部25aに組み込まれるナット部材25bと、本体部25aの表面に設けられる接続端子25cと、を有している。そして、図2および図3に示すように、端子台15の接続端子15cにバスバーユニット32の端板部31aを搭載し、ナット部材15bにボルト部材(締結具)16を締め付けることにより、端子台15の接続端子15cに対してバスバーユニット32の端板部31aが接続される。同様に、端子台25の接続端子25cにバスバーユニット32の端板部31bを搭載し、ナット部材25bにボルト部材(締結具)26を締め付けることにより、端子台25の接続端子25cに対してバスバーユニット32の端板部31bが接続される。このように、ボルト部材16,26等の締結具を用いることにより、端子台15対して端板部31aは着脱自在に取り付けられ、端子台25対して端板部31bは着脱自在に取り付けられている。
図2および図3に示すように、インバータケース11の壁部17には、ボルト部材16に対向する作業口(第1作業口)18が形成されており、モータケース21の壁部27には、ボルト部材26に対向する作業口(第2作業口)28が形成されている。インバータケース11に作業口18を形成することにより、後述するように、作業口18からボルト部材16や図示しない締結工具を入れることができる。また、モータケース21に作業口28を形成することにより、後述するように、作業口28からバスバーユニット32を入れることができ、作業口28からボルト部材26や図示しない締結工具を入れることができる。このモータケース21に開口する作業口28は、バスバーユニット32つまりバスバー31を外部から挿入可能な大きさに設定されている。さらに、図3に示すように、モータケース21に開口する作業口28の開口面積は、インバータケース11に開口する作業口18の開口面積よりも大きく設定されている。なお、インバータケース11に形成される作業口18は、カバー部材18aによって閉じられており、モータケース21に形成される作業口28は、カバー部材28aによって閉じられている。
[バスバーユニット構造]
端子台15,25に接続されるバスバーユニット32の構造について説明する。図4(A)はバスバーユニット32を示す側面図であり、図4(B)は図4(A)の矢印Xa方向からバスバーユニット32を示す平面図である。
図4(A)および(B)に示すように、バスバーユニット32は、ポリエチレン等の絶縁樹脂を用いてモールドされた3本のバスバー31を有している。つまり、バスバーユニット32は、所定間隔で並べて配置される3本のバスバー31と、これらのバスバー31を一体に保持する絶縁樹脂部35と、を備えている。それぞれのバスバー31の間には絶縁樹脂が入り込んでおり、3本のバスバー31は互いに電気的に絶縁されている。また、金属板からなるバスバー31は、緩やかな略S字状に折り曲げられている。さらに、バスバー31の端板部31aには、ボルト部材16を挿入するための貫通孔36aが形成されており、バスバー31の端板部31bには、ボルト部材26を挿入するための貫通孔36bが形成されている。
前述の説明では、3本のバスバー31を絶縁樹脂によってモールドしているが、これに限られることはなく、個々に分離した3本のバスバー31を使用しても良い。この場合には、個々のバスバー31に絶縁被膜を形成しても良く、個々のバスバー31から絶縁被膜を省略しても良い。また、前述の説明では、通電部材としてバスバー31を使用しているが、これに限られることはなく、通電部材としてケーブルを使用しても良い。なお、通電部材としてケーブルを用いる場合には、その形状を保持する程度の剛性をケーブルに持たせることが望ましい。なお、図示する例では、3本のバスバー31が同一形状を有しているが、これに限られることはなく、互いに形状の異なるバスバー31を使用しても良い。また、図示する例では、3本のバスバー31を、バスバー31の幅方向に所定間隔で並べて配置しているが、これに限られることはなく、バスバー31の厚み方向に所定間隔で重ねて配置しても良い。
[ガイド構造]
バスバーユニット32を位置決めするガイド19,29の構造について説明する。ここで、図5(A)はインバータケース11およびその内部構造を示す断面図であり、図5(B)は図5(A)の矢印Xb方向からインバータケース11等を示す正面図である。また、図6(A)はモータケース21およびその内部構造を示す断面図であり、図6(B)は図6(A)のXc-Xc線に沿ってモータケース21等を示す断面図である。
図5(A)および(B)に示すように、インバータケース11には、絶縁樹脂等によって形成されるガイド19が収容されている。端子台15に設けられるガイド19は、端板部31aの下面の位置を規制するベース部19aと、端板部31aの側面の位置を規制するガイド壁19bと、を有している。このガイド19に沿ってバスバーユニット32を配置することにより、図3に示すように、端子台15に対する端板部31aの位置を決めることができる。つまり、ガイド19によってバスバーユニット32を位置決めすることにより、端子台15のナット部材15bに端板部31aの貫通孔36aを重ねることができる。なお、図5(A)に示すように、インバータケース11の壁部12には、双方のケース11,21を互いに位置決めするためのノックピン37が設けられている。また、開口部13の環状壁13aにはシール溝38が形成されており、このシール溝38にはOリング39が取り付けられている。
図6(A)および(B)に示すように、モータケース21には、絶縁樹脂等によって形成されるガイド(第2ガイド)29が収容されている。端子台25に設けられるガイド29は、端板部31bの側面の位置を規制するガイド壁29aを有している。このガイド29に沿ってバスバーユニット32を配置することにより、図3に示すように、端子台25に対する端板部31bの位置を決めることができる。つまり、ガイド29によってバスバーユニット32を位置決めすることにより、端子台25のナット部材25bに端板部31bの貫通孔36bを重ねることができる。なお、図6(A)に示すように、モータケース21の壁部22には、ノックピン37を挿入するための貫通孔40が形成されている。
[モータ装置の組立方法]
続いて、本発明の一実施の形態であるモータ装置の組立方法について説明する。図7~図10はモータ装置の組立方法を実行手順に沿って示した図である。
図7に示すように、インバータケース11とモータケース21とは、互いの開口部13,23を突き当てるように近づけられる。そして、図8(A)に示すように、インバータケース11のノックピン37はモータケース21の貫通孔40に挿入され、インバータケース11の環状壁13aはモータケース21の環状壁23a内に挿入される。これにより、インバータケース11の開口部13とモータケース21の開口部23とは互いに接続され、環状壁13a,23aの内側の連通路30を介してケース11,21内は互いに連通する。なお、環状壁13aの外周面と環状壁23aの内周面との間は、シール溝38に取り付けられたOリング39によって密閉される。
その後、図8(B)に示すように、モータケース21の作業口28からバスバーユニット32が挿入され、バスバーユニット32の端板部31aがガイド19に近づけられる。ここで、インバータケース11内のガイド19は、少なくともその一部が開口部13の内側つまり連通路30内に位置している。これにより、矢印αで示すように、作業者はケース11内のガイド19を作業口28から目視することができ、バスバーユニット32を簡単に挿入することができる。続いて、図9(A)に示すように、バスバーユニット32の端板部31aがガイド19に到達すると、端板部31aはガイド19に沿って所定位置に移動する。そして、バスバーユニット32の端板部31bを下ろすことにより、図9(B)に示すように、端板部31bはガイド29に沿って所定位置に配置される。このように、ガイド19,29によってバスバーユニット32を位置決めすることにより、端子台15のナット部材15bに端板部31aの貫通孔36aが重ねられ、端子台25のナット部材25bに端板部31bの貫通孔36bが重ねられる。
また、ケース11,21内にバスバーユニット32が配置されると、図10(A)に示すように、インバータケース11の作業口18からボルト部材16が入れられ、ボルト部材16が端子台15のナット部材15bに締め付けられる。これにより、端子台15の接続端子15cに対してバスバーユニット32の端板部31aが電気的に接続される。また、モータケース21の作業口28からボルト部材26が入れられ、ボルト部材26が端子台25のナット部材25bに締め付けられる。これにより、端子台25の接続端子25cに対してバスバーユニット32の端板部31bが電気的に接続される。そして、図10(B)に示すように、インバータケース11の作業口18がカバー部材18aによって閉じられ、モータケース21の作業口28がカバー部材28aによって閉じられる。
このように、本発明の一実施の形態であるモータ装置の組立方法は、大きく分けて3つの工程を有している。すなわち、図7および図8(A)に示されるように、インバータケース11の壁部12に形成される開口部13と、モータケース21の壁部22に形成される開口部23と、を互いに接続する工程を有している。また、図8(B)、図9(A)および図9(B)に示されるように、モータケース21の壁部27に形成される作業口28からバスバー31つまりバスバーユニット32を挿入し、モータケース21内に挿入されたバスバーユニット32を開口部13,23の内側に配置する工程を有している。さらに、図10(A)に示されるように、バスバーユニット32の端板部31aをインバータケース11内の端子台15に取り付け、バスバーユニット32の端板部31bをモータケース21内の端子台25に取り付ける工程を有している。
これまで説明したように、インバータケース11とモータケース21とを接続した後に、外部からケース11,21内にバスバーユニット32が挿入され、バスバーユニット32を介して端子台15,25が互いに電気的に接続される。このように、双方のケース11,21から独立したバスバー31つまりバスバーユニット32を用いることにより、モータ装置10の組立作業を簡単にすることができる。つまり、インバータケース11とモータケース21とを接続する際に、バスバーユニット32をケース11,21に当てて変形させる虞がないため、インバータケース11とモータケース21との接続作業を簡単にすることができる。しかも、折り曲げられたバスバーユニット32を使用することにより、作業口28や連通路30との干渉を回避しながら、ケース11,21内にバスバーユニット32を挿入することができ、この点からも、モータ装置10の組立作業を簡単にすることができる。
また、インバータケース11にガイド19が収容されるため、モータケース21の作業口28からバスバーユニット32を挿入する場合であっても、バスバーユニット32をインバータケース11内の端子台15に容易に案内することができ、この点からも、モータ装置10の組立作業を簡単にすることができる。さらに、ガイド19の少なくとも一部は、開口部13の内側に配置されるため、作業者はケース11内のガイド19を作業口28から目視することができ、この点からも、モータ装置10の組立作業を簡単にすることができる。さらに、ガイド19を絶縁樹脂等によって形成することにより、環状壁13a,23aに対してバスバーユニット32を電気的に絶縁することができる。これにより、環状壁13a,23aとバスバーユニット32との絶縁距離を狭めることができ、環状壁13a,23aを小さくすることができる。
さらに、モータ装置10を組み立てる場合だけでなく、整備等でモータ装置10を分解する場合であっても、その分解作業を簡単にすることができる。すなわち、双方のケース11,21から独立したバスバーユニット32を用いることにより、インバータケース11とモータケース21とを分離する前に、ケース11,21内からバスバーユニット32を取り外すことができる。これにより、インバータケース11とモータケース21とを分離する際に、バスバーユニット32をケース11,12に当てて変形させることがないため、モータ装置10の分解作業についても簡単にすることができる。
[比較例]
図11(A)および(B)は比較例のモータ装置100を示す図である。図11(A)にはインバータケース101とモータケース102とを分離した状態が示され、図11(B)にはインバータケース101とモータケース102とを接続した状態が示されている。
図11(A)に示すように、モータ装置100は、インバータケース101およびモータケース102を有している。インバータケース101には開口部103が形成されており、モータケース102には開口部104が形成されている。また、インバータケース101には、図示しないインバータ部に接続される端子台105が収容されており、モータケース102には、図示しないモータ部に接続される端子台106が収容されている。また、モータケース102内の端子台106からはバスバー107が延びており、このバスバー107は開口部104から外部に突出する。さらに、インバータケース101にはノックピン108が設けられており、モータケース102にはノックピン108に対応する貫通孔109が形成されている。
図11(B)に示すように、モータ装置100を組み立てる際には、モータケース102から突出するバスバー107を変形させないように、バスバー107をインバータケース101の開口部103に挿入しながら、モータケース102とインバータケース101とを近づけて互いに接続することが必要である。これに対し、本発明の一実施の形態であるモータ装置10においては、双方のケース11,21から独立したバスバーユニット32を用いている。これにより、モータケース21とインバータケース11とを近づけて互いに接続する際に、バスバーユニット32を変形させる虞がないため、モータ装置10を簡単に組み立てることができる。
また、比較例のモータ装置100においては、インバータケース101に対するバスバー107の接触を回避するため、モータケース102とインバータケース101とを近づける際に、早いタイミングでケース101,102同士の位置を決める必要がある。このため、ノックピン108を長く設定するとともに、このノックピン108の収容スペースをモータケース102内に確保する必要があるが、本発明の一実施の形態であるモータ装置10においては、長いノックピン37が不要であることから、収容スペースを削減してモータ装置10の小型化を図ることができる。
また、比較例のモータ装置100においては、モータケース102に対してバスバー107が一体に設けられるため、モータケース102とインバータケース101とを互いに接続する際に、バスバー107の位置を微調整することが困難である。このため、インバータケース101に収容される端子台105の接続端子110には、バスバー107を誘導するための曲げ加工が施されている。しかしながら、本発明の一実施の形態であるモータ装置10およびその組立方法においては、双方のケース11,21から独立したバスバーユニット32を使用するため、作業口28から挿入されるバスバーユニット32の位置調整が容易であり、接続端子15cの曲げ加工等を省略することができる。
[他の実施形態]
前述の図2に示した例では、ガイド19の一部を開口部13の内側に配置しているが、これに限られることはなく、ガイド19の全てを開口部13の内側に配置しても良く、ガイド19の全てを開口部13の内側から外しても良い。ここで、図12は本発明の他の実施の形態であるモータ装置50の一部を示す断面図である。図12において、図2に示す部材や部品と同様の部材や部品については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図12に示すように、モータ装置50が備えるインバータケース11には、バスバーユニット32を位置決めするためのガイド51が収容されている。絶縁樹脂等によって形成されるガイド51は、端板部31aの下面を位置規制するベース部51aと、端板部31aの側面を位置規制するガイド壁51bと、を有している。このガイド51は、環状壁13aの内側に区画される連通路30から外れた位置、つまり開口部13の内側から外れた位置に設けられている。このように、ガイド51の全てが開口部13の内側から外れていた場合であっても、双方のケース11,21から独立したバスバーユニット32を用いることにより、前述したモータ装置10と同様の効果を得ることが可能である。なお、図12に示した例では、連通路30内に位置する部位までバスバーユニット32には、絶縁層である絶縁樹脂部35が設けられている。これにより、ガイド51の全てが開口部13の内側から外れた場合であっても、環状壁13a,23aに対してバスバーユニット32を電気的に絶縁することができ、環状壁13a,23aを小さくすることができる。
また、図2に示した例では、インバータケース11の作業口18をカバー部材18aによって閉じ、モータケース21の作業口28をカバー部材28aによって閉じているが、これに限られることはなく、双方の作業口18,28を1つのカバー部材によって閉じても良い。ここで、図13は本発明の他の実施の形態であるモータ装置60の一部を示す断面図である。図13において、図2に示す部材や部品と同様の部材や部品については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図13に示すように、モータ装置60は、作業口18が形成されるインバータケース11と、作業口28が形成されるモータケース21と、を有している。また、インバータケース11およびモータケース21に形成される双方の作業口18,28は、1つのカバー部材61によって閉じられている。このように、1つのカバー部材61によって双方の作業口18,28を閉じることにより、モータ装置60の組立作業や分解作業をより簡単にすることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、第1ケースとして、インバータ部14が収容されるインバータケース11を用い、第2ケースとして、モータ部24が収容されるモータケース21を用いているが、これに限られることはない。つまり、第1ケースとして、モータ部24が収容されるモータケース21を用い、第2ケースとして、インバータ部14が収容されるインバータケース11を用いても良い。この場合には、第2ケースであるインバータケース11の壁部に対し、バスバーユニット32を挿入可能な大きさの作業口が形成される。このモータ装置10を組み立てる際には、モータケース21とインバータケース11とを互いに組み付けた後に、インバータケース11の作業口からバスバーユニット32が挿入され、バスバーユニット32を介して端子台15,25が互いに電気的に接続される。これにより、前述したモータ装置10と同様の効果を得ることができる。
前述の説明では、インバータケース11にガイド19を収容し、モータケース21にガイド29を収容しているが、これに限られることはない。端子台15,25に対してバスバーユニット32を適切に配置することが可能であれば、インバータケース11からガイド19を削減しても良く、モータケース21からガイド29を削減しても良い。また、前述の説明では、絶縁樹脂として、ポリエチレンを例示しているが、これに限られることはなく、絶縁樹脂として、ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等を使用しても良い。また、インバータケース11、モータケース21、ガイド19,29およびバスバー31の形状としては、図示する形状に限られることはなく、他の形状であっても良いことはいうまでもない。また、前述の説明では、インバータケース11にノックピン37を設けているが、これに限られることはなく、モータケース21にノックピンを設けても良い。また、双方のケース11,21にノックピンを設けても良く、双方のケース11,21からノックピンを削減しても良い。また、図示する例では、インバータケース11とモータケース21とを左右に配置しているが、これに限られることはなく、インバータケース11とモータケース21とを上下に配置しても良い。
10 モータ装置
11 インバータケース(第1ケース,第2ケース)
12 壁部
13 開口部(第1開口部)
14 インバータ部
15 端子台(第1端子台)
16 ボルト部材(締結具)
17 壁部
18 作業口(第1作業口)
19 ガイド
21 モータケース(第2ケース,第1ケース)
22 壁部
23 開口部(第2開口部)
24 モータ部
25 端子台(第2端子台)
26 ボルト部材(締結具)
27 壁部
28 作業口(第2作業口)
29 ガイド(第2ガイド)
31 バスバー(通電部材)
31a 端板部(第1端部)
31b 端板部(第2端部)
50 モータ装置
51 ガイド
60 モータ装置

Claims (7)

  1. モータ部およびインバータ部を備えるモータ装置であって、
    前記モータ部と前記インバータ部との一方が収容され、第1開口部が壁部に形成される第1ケースと、
    前記モータ部と前記インバータ部との他方が収容され、前記第1開口部に接続される第2開口部が壁部に形成される第2ケースと、
    前記第1および第2開口部の内側に配置され、前記第1ケース内の第1端子台に取り付けられる第1端部と、前記第2ケース内の第2端子台に取り付けられる第2端部と、を備える通電部材と、
    を有し、
    前記第1ケースの壁部には、前記第1端子台と前記第1端部とを互いに締結する締結具に対向する第1作業口が形成され、
    前記第2ケースの壁部には、前記第2端子台と前記第2端部とを互いに締結する締結具に対向する第2作業口が形成され、
    前記第2作業口の開口面積は、前記第1作業口の開口面積よりも大きく、
    前記第2作業口は、前記通電部材を外部から前記第2ケース内に挿入可能な大きさである、
    モータ装置。
  2. 請求項1に記載のモータ装置において、
    前記第1ケースに収容され、前記第1端子台に対する前記第1端部の位置を決めるガイドを有する、
    モータ装置。
  3. 請求項2に記載のモータ装置において、
    前記ガイドの少なくとも一部は、前記第1開口部の内側に位置する、
    モータ装置。
  4. 請求項2または3に記載のモータ装置において、
    前記第2ケースに収容され、前記第2端子台に対する前記第2端部の位置を決める第2ガイドを有する、
    モータ装置。
  5. 請求項1~の何れか1項に記載のモータ装置において、
    前記通電部材は、折り曲げられたバスバーである、
    モータ装置。
  6. 請求項1~の何れか1項に記載のモータ装置において、
    前記通電部材として、3本のバスバーを有し、
    前記3本のバスバーは、絶縁樹脂を用いて一体にモールドされる、
    モータ装置。
  7. モータ部とインバータ部との一方が収容される第1ケースと、前記モータ部と前記インバータ部との他方が収容される第2ケースと、を備えるモータ装置の組立方法であって、
    前記第1ケースの壁部に形成される第1開口部と、前記第2ケースの壁部に形成される第2開口部と、を互いに接続する工程と、
    前記第2ケースの壁部に形成される作業口から通電部材を挿入し、前記第2ケース内に挿入された前記通電部材を前記第1および第2開口部の内側に配置する工程と、
    前記通電部材の第1端部を前記第1ケース内の第1端子台に取り付け、前記通電部材の第2端部を前記第2ケース内の第2端子台に取り付ける工程と、
    を有する、モータ装置の組立方法。
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