JP7327224B2 - 金型交換装置、成形装置および成形方法 - Google Patents

金型交換装置、成形装置および成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、金型交換装置、成形装置および成形方法に関する。
従来、成形物の形状に対応する交換式金型を母型に装着して成形を行う成形装置が知られている。例えば、特許文献1には、入れ子が装填されたカセット金型(交換式金型)をホルダ(母型)へ装着した状態で成形を行うことができる成形用カセット金型であって、入れ子の交換作業を単純化できる成形用カセット金型が開示されている。また、特許文献2には、金型全体の側面方向から、カセット金型(交換式金型)を母型に一体的に装填できる構造のカセット式金型装置が開示されている。
特開2003-231155号公報 特開2018-75785号公報
しかしながら、特許文献1に開示される成形用カセット金型では、固定側カセット金型と可動側カセット金型とを個別にホルダに装着する必要があるので、カセット金型の交換作業が煩雑となる。
また、特許文献2に開示されるカセット式金型装置では、カセット金型を母型に挿入した後に、挿入方向に対してカセット金型を押さえ込む構成が必要となる。このような構成は、成形時の大きな圧力に耐える構成をカセット金型に盛り込む、または、成形装置によって前記構成を補填する必要があるため、装置の大型化や複雑化を招くことになる。
本発明の一態様は、比較的簡素な構成によって、容易に交換可能な交換式金型を用いた交換作業および成形作業を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る金型交換装置は、第1金型および第2金型を備え、前記第1金型と前記第2金型との間で成形処理が行われるとともに、前記第1金型と前記第2金型とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替える金型側切替機構を備える交換式金型と、前記第1金型を前記第2金型の方向へ押圧する第1母型と、前記第2金型を前記第1金型の方向へ押圧する第2母型と、前記第1母型と前記第2母型との間で変位可能に配置され、前記交換式金型の少なくとも一部を収容可能であり、前記第1母型側から前記第2母型側へ貫通している貫通孔が形成されている中間母型と、を備える。
上記の構成によれば、交換式金型において、第1金型と第2金型とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替え可能となっている。よって、連結状態とすることにより交換式金型を一体型として一度に交換することができる。また、母型に組み付ける第1金型と第2金型との組合せを間違えるというミスの発生を防止することができる。
更に、上記の構成によれば、金型交換装置は、第1母型と第2母型との間で変位可能に配置された中間母型を備え、中間母型には第1母型側から第2母型側へ貫通している貫通孔が形成されている。よって、一体となった交換式金型を型開閉方向から中間母型の貫通孔に挿入することができるので、交換式金型は、挿入方向に対して、第1母型および第2母型によって押さえられることになる。したがって、交換式金型を型開閉方向に垂直な方向から挿入する構成の場合に必要となった構成を不要とすることができる。
また、交換式金型挿入時には、中間母型を一方の母型(例:第1母型)に接触させた状態とし、中間母型の貫通孔によって、一体となっている交換式金型を確実に保持することができる。また、第1金型と第2金型との分離は、中間母型を該母型(例:第1母型)から分離させることによって実現することができる。
すなわち、上記の構成によれば、比較的簡素な構成によって、第1金型と第2金型とが連結されて一体となった交換式金型を用いた交換作業および成形作業を実現することができる。
また、本発明の一態様に係る金型交換装置は、前記中間母型が前記第1母型と接触し、かつ前記交換式金型が前記中間母型の貫通孔に挿入された状態において、前記中間母型における前記第2母型に対向する面と、前記交換式金型における前記第2母型に対向する面とが同一平面に位置してもよい。
上記の構成によれば、交換式金型は中間母型および第1母型に完全に収納され、交換式金型と中間母型とによる第2母型に対する対向面がフラットになるので、第2母型において、押圧時に交換式金型を収容するための凹部を形成する必要がない。したがって、第1母型と第2母型との相対位置の変更時に必要とされる位置精度を緩和することができる。
また、本発明の一態様に係る金型交換装置は、前記中間母型が前記第1母型と接触し、かつ前記交換式金型が前記中間母型の貫通孔に挿入された状態において、前記中間母型における前記第2母型に対向する面および前記交換式金型における前記第2母型に対向する面の立体形状に、前記第2母型における前記中間母型に対向する面の立体形状が対応していてもよい。
上記の構成によれば、例えばボルトなどにより、中間母型または交換式金型における第2母型に対向する面に凸部が形成されている場合、第2母型における中間母型に対向する面には、この凸部に対応する凹部が形成される。そのため、第2母型がより確実に、第2金型を第1金型の方向へ押圧することができる。したがって、交換式金型を用いた交換作業および成形作業をより確実に実現することができる。
また、本発明の一態様に係る金型交換装置は、前記中間母型は、前記交換式金型を前記貫通孔に案内する案内台を装着する案内装着部を備えてもよい。上記の構成によれば、中間母型に案内台を設置可能であるので、交換式金型の重量を案内台によって支えることができる。そのため、交換式金型の総重量が大きい場合であっても、作業者が容易に交換式金型を貫通孔に挿入することができる。
また、本発明の一態様に係る金型交換装置は、前記第1母型と前記中間母型とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替える第1母型側切替機構を更に備えてもよい。上記の構成によれば、交換式金型を型開閉方向から中間母型の貫通孔に挿入する際に、中間母型が第1母型に対して連結された状態とすることができる。よって、交換式金型の挿入を安定して行うことができる。また、第1母型に対する中間母型の連結を解除し、中間母型と第1母型とを分離させることによって、交換式金型における第1金型と第2金型とを分離させることができる。
また、本発明の一態様に係る金型交換装置は、前記第2母型と前記中間母型とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替える第2母型側切替機構を更に備えてもよい。上記の構成によれば、第2母型と中間母型とが連結された状態で、第1母型と第2母型との相対位置を離れる方向に移動させることによって、中間母型と第1母型とを分離させることができる。よって、この動作により、交換式金型における第1金型と第2金型とを分離させることができる。
また、本発明の一態様に係る金型交換装置は、前記第2母型には、溶融した樹脂を前記第1金型と前記第2金型との間の成形空間に流入させる流路が形成されていてもよい。上記の構成によれば、第2母型には、溶融した樹脂を成形空間に流入させる流路が形成されているので、樹脂の射出成形が可能な金型交換装置を具体的に実現することができる。
また、本発明の一態様に係る金型交換装置は、前記中間母型と前記第2母型とを分離する分離機構を更に備えてもよい。上記の構成によれば、樹脂の射出成形を行うときに、第2母型の流路の中で凝固した不要な樹脂を、中間母型と第2母型との間から取り出すことができる。したがって、樹脂の射出成形を効率的に行うことができる。
また、本発明の一態様に係る成形装置は、前記金型交換装置と、前記第1母型と前記第2母型との相対位置を変更させる変位駆動部と、を備えてもよい。上記の構成によれば、金型交換装置を備える成形装置を具体的に実現することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る成形方法は、前記金型交換装置による成形方法であって、前記第1母型と前記中間母型とを接触させた状態で、前記第2母型と前記中間母型との間の空間から、前記第1金型と前記第2金型とが連結された交換式金型の、前記中間母型の前記貫通孔に対する挿入を受け入れるステップと、前記第2母型を前記中間母型に接触させた状態で、前記第1母型および前記第2母型によって前記第1金型および前記第2金型をそれぞれ押圧し、成形処理を行うステップと、前記第1金型と前記第2金型との連結を解除した状態で、前記第1母型と前記中間母型とを分離させることにより、前記第1金型と前記第2金型とを分離させ、成形物を取り出すステップとを有してもよい。
上記の方法によれば、第1母型と中間母型とを接触させた状態で、第1金型と第2金型とを連結させた交換式金型を中間母型の貫通孔に挿入するので、交換式金型を簡便に第1母型および中間母型に取り付けることができる。
本発明の一態様によれば、比較的簡素な構成によって、容易に交換可能な交換式金型を用いた交換作業および成形作業を実現することができる。
本実施形態に係る金型交換装置の分解斜視図である。 交換式金型の斜視図である。 第1金型と第2金型とが連結された状態の交換式金型を示す左側面図である。 第1金型と第2金型とが分離した状態の交換式金型を示す左側面図である。 ロックピンの上面図である。 第2母型側切替機構の正面図である。 第1母型および中間母型に交換式金型が収容された状態を示す斜視図である。 成形装置の構成を示すブロック図である。 成形方法のうち、交換フェーズを示すシーケンス図である。 第1母型および第2母型が中間母型と接触した状態の金型交換装置を示す左側面図である。 交換式金型の交換準備状態にある金型交換装置を示す左側面図である。 交換式金型が取り出された状態の金型交換装置を示す左側面図である。 成形方法のうち、成形フェーズを示すフローチャートである。 2プレート方式で成形処理した後の状態の金型交換装置を示す左側面図である。 3プレート方式で成形処理した後の状態の金型交換装置を示す左側面図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。
§1 構成例
<金型交換装置の構成>
図1は、本実施形態に係る金型交換装置1の分解斜視図である。金型交換装置1は、樹脂の射出成形を行うために使用される。図1に示すように、金型交換装置1は、交換式金型10と、第1母型20と、第2母型30と、中間母型50と、第1母型側切替機構60と、第2母型側切替機構70と、リンク(分離機構)80と、を備える。金型交換装置1では、交換式金型10を、第1母型20、第2母型30および中間母型50に対して交換することにより、成形物の形状を容易に変更することができる。
以下の説明では、図1における上下方向を単に上下方向と称する。また、第1母型20を基準として第2母型30の方向を前側と称し、第2母型30を基準として第1母型20の方向を後側と称する。また、前側から後側を見たときの右側および左側を単に右側および左側とそれぞれ称する。
図2は、交換式金型10の斜視図である。また、図3は、第1金型11と第2金型12とが連結された状態の交換式金型10を示す左側面図であり、図4は、第1金型11と第2金型12とが分離した状態の交換式金型10を示す左側面図である。
図2~図4に示すように、交換式金型10は、第1金型11、第2金型12およびロックピン(金型側切替機構)13を備える。第1金型11および第2金型12は、前後方向に分離可能である。成形処理は、第1金型11と第2金型12との間で行われる。第1金型11および第2金型12の互いに対向する面は、目的となる成形物の形状に対応した形状を有しており、第1金型11と第2金型12との間には成形空間が形成されている。成形作業時に、第2金型12の位置は固定され、第1金型11が第2金型12に対して移動する。すなわち、第1金型11が可動側金型(コア)であり、第2金型12が固定側金型(キャビティ)である。
第1金型11は、外形が略直方体形状の前側部分111と、複数の板部材および複数のピンを含む後側部分112と、を備える。前側部分111は、上下方向の長さが後側部分112と同等であり、左右方向の長さが後側部分112よりも長い。第1金型11には、ロックピン13が挿通される貫通孔(図示せず)が、前後方向に延びるように形成されている。
第2金型12は、外形が略直方体形状である。第2金型12は、上下方向および左右方向の長さがそれぞれ、第1金型11の前側部分111と同等である。第2金型12には、溶融した樹脂を第1金型11と第2金型12との間の成形空間に流入させる金型流路121が形成されている。また、第2金型12には、ロックピン13の後側端部が収容される穴(図示せず)が、前後方向に延びるように形成されており、かつ前方に向かって開口している。
ロックピン13は、第1金型11と第2金型12とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替える。ロックピン13は、第1金型11および第2金型12の上部と下部とに、1つずつ取り付けられる。
図5は、ロックピン13の上面図である。図5に示すように、ロックピン13は、T字状のピン本体131と、ボタン132と、ボール133とを備える。なお、以下の説明では、便宜的に図2~図5に示す配置でロックピン13の構成を説明するが、ロックピン13は、ピン本体131を回転軸として回転することができる。
ボタン132は、ピン本体131の前側部分に1つ設けられており、ボール133は、ピン本体131の後側部分において、左右に2つ設けられている。ボール133は、通常、ピン本体131から左右方向両側へ突出しているが、ボタン132が押された状態では、ピン本体131の内部に収納される。
第1金型11と第2金型12とが連結された状態(図3に示す)にするときには、まず、第1金型11と第2金型12とを接触させ、ロックピン13のボタン132を押した状態で、第1金型11および第2金型12にロックピン13を挿入する。この状態で、ボタン132を離すことにより、ボール133を左右方向に突出させ、第1金型11と第2金型12とが連結された状態に切り替えることができる。
また、第1金型11と第2金型12との連結が解除された状態(図4に示す)にするときには、ロックピン13のボタン132を押した状態で、ロックピン13を第1金型11および第2金型12から抜き取る。これにより、第1金型11と第2金型12とが連結されていない状態に切り替えることができる。
なお、第1金型11と第2金型12とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替える機構は、ロックピン13に限定されない。例えば、ロックピン13の代わりに電磁石またはボルトを用いてもよく、あるいは図5の例とは異なる形状のロックピン、例えばボールの代わりにポールを用いたロックピンを用いてもよい。
図1に示すように、第1母型20は、第1金型11を第2金型12の方向へ押圧する。第1母型20は、外形が略直方体形状である。第1母型20の前側の面には、第1金型11を収容する凹部21が形成されている。凹部21の前後方向の長さは、第1金型11の前後方向の長さと同等である。また、第1母型20の前側の面における四隅の近傍には、後述する4本のガイドピン32を案内する第1ガイド孔22が、前後方向に延びる穴として形成されている。
第2母型30は、第2金型12を第1金型11の方向へ押圧する。第2母型30は、外形が略矩形板形状である。第2母型30は、上下方向の長さおよび左右方向の長さが、第1母型20と同等である。第2母型30には、溶融した樹脂を第1金型11と第2金型12との間の成形空間に流入させる母型流路(流路)31が形成されている。
第2母型30の後側の面における四隅の近傍には、それぞれ後側に突出する4本のガイドピン32が設けられている。また、第2母型30の後側の面におけるガイドピン32よりも中心側には、それぞれ後側に突出する4本の変位規制ピン33が設けられている。変位規制ピン33は、棒状部331と、係合部332と、を備える。棒状部331および係合部332は、前後方向に延びる略円柱形状であり、係合部332は棒状部331における後端側の部分に設けられている。係合部332の直径は、棒状部331の直径よりも大きい。また、棒状部331の前後方向の長さは、係合部332の前後方向の長さよりも長い。変位規制ピン33は、係合部332が、後述する中間母型50の変位規制孔55を形成する縁部に係合することにより、第2母型30と中間母型50との間の距離を、所定の範囲内に規制するように構成されている。
中間母型50は、第1母型20と第2母型30との間で変位可能に配置されている。中間母型50は、外形が略矩形板形状である。中間母型50は、上下方向の長さおよび左右方向の長さが、第1母型20と同等であり、前後方向の長さが、第2金型12と同等である。
中間母型50には、第1母型20側から第2母型30側へ貫通している貫通孔51が形成されている。貫通孔51は、第1母型20における凹部21の形成位置に対応する位置に形成されている。貫通孔51は、第2金型12を収容可能である。言い換えると、貫通孔51は、交換式金型10の少なくとも一部を収容可能である。
また、中間母型50は、前側の面に案内装着部52を備える。案内装着部52には、交換式金型10を貫通孔51に案内する案内台53(図7で後述する)を装着することができる。
更に、中間母型50には、ガイドピン32が挿通される中間ガイド孔54および変位規制ピン33が挿通される変位規制孔55が、前後方向に貫通する貫通孔として形成されている。変位規制孔55は、正面視で縁部が円形状である。変位規制孔55は、直径が変位規制ピン33の棒状部331の直径よりも大きく、かつ係合部332の直径よりも小さくなるように構成されている。
第1母型側切替機構60は、第1母型20と中間母型50とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替える。第1母型側切替機構60は、空気管部(図示せず)と、ボール(図示せず)と、を備える。空気管部は、エア流路に接続されている。ボールは、空気管部にエアが供給されているときに、空気管部から空気管部の径方向外側に突出し、空気管部にエアが供給されていないときには、空気管部に収容される。第1母型側切替機構60によれば、複雑な機械構造を設ける必要がなく、エア制御によって、第1母型20と中間母型50とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替えることができる。
なお、第1母型20と中間母型50とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替える機構は、第1母型側切替機構60に限定されない。例えば、第1母型側切替機構60の代わりに電磁石を用いてもよく、あるいは後述する第2母型側切替機構70のように、ボルトおよびプレートを用いて切替を行ってもよい。
第2母型側切替機構70は、第2母型30と中間母型50とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替える。第2母型側切替機構70は、切替ボルト71と、切替プレート72(図1には図示せず)と、を備える。切替ボルト71は、中間母型50の前面に固定されており、切替プレート72は、第2母型30の後面に固定されている。切替ボルト71は、中間母型50の四隅の近傍に、前方へ突出するように4箇所設けられている。切替プレート72は、第2母型30の四隅の近傍に、後方の切替ボルト71に面して4箇所設けられている。
図6は、第2母型側切替機構70の正面図である。切替ボルト71は、頭部711と、軸部712と、を備える。切替プレート72は、左右および上下方向に延びる板状の部材であり、左右方向の長さは、上下方向の長さよりも長い。切替プレート72は、切替駆動部(図示せず)によって、左右方向に変位可能に構成されている。
切替プレート72には、切替ボルト71が挿通される切替ボルト孔721が、前後方向に貫通する貫通孔として形成されている。切替ボルト孔721は、円形部722と延伸部723とが、左右に連なって形成されている。円形部722は、頭部711よりも大きな直径を有する。延伸部723は、円形部722から左方向に延びている。延伸部723は、上下方向の幅が、頭部711の直径よりも小さく、かつ軸部712の直径よりも大きくなるように形成されている。
図6の状態では、切替ボルト71は円形部722に挿通されているので、切替ボルト71と切替プレート72とを前後方向に分離することができる。したがって、切替ボルト71が固定されている中間母型50と、切替プレート72が固定されている第2母型30とを、前後方向に分離することができる。言い換えると、第2母型30と中間母型50とは、連結されていない状態である。
この状態から、切替駆動部により切替プレート72を右方向へ移動させると、切替ボルト71は延伸部723に挿通された状態となる。この状態では、切替ボルト71と切替プレート72とを前後方向に分離しようとしても、延伸部723を形成する縁部に頭部711が係合し、切替ボルト71と切替プレート72とを前後方向に分離することができない。したがって、切替ボルト71が固定されている中間母型50と、切替プレート72が固定されている第2母型30とを、前後方向に分離することができない。言い換えると、第2母型30と中間母型50とは、連結された状態である。以上のように、第2母型側切替機構70は、第2母型30と中間母型50とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替えることができる。
なお、第2母型30と中間母型50とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替える機構は、第2母型側切替機構70に限定されない。例えば、第2母型側切替機構70の代わりに電磁石を用いてもよく、あるいは第1母型側切替機構60のように、エア制御によって切替を行ってもよい。
図7は、第1母型20および中間母型50に交換式金型10が収容された状態を示す斜視図である。図7に示すように、中間母型50には、案内台53を装着することができる。また、中間母型50が第1母型20と接触し、かつ交換式金型10が中間母型50の貫通孔51に挿入された状態において、中間母型50の前面(第2母型30に対向する面)と、交換式金型10の前面(第2母型30に対向する面)とが、同一平面に位置するように、金型交換装置1が構成されている。
リンク80は、第1母型20と中間母型50との間の距離を規制する。リンク80は、第1母型20および中間母型50の上部における左右方向両側に1つずつと、第1母型20および中間母型50の下部における左右方向両側に1つずつ、合計4つ設けられている。リンク80はそれぞれ、第1ボルト81と、中間ボルト82と、リンク板83と、を備える。第1ボルト81および中間ボルト82は、同一の寸法および形状を有していてもよく、または異なる寸法および形状を有していてもよい。
リンク板83は、前後方向に延びる略矩形板形状である。リンク板83には、第1ボルト81が挿通される第1ボルト孔811と、中間ボルト82が挿通される中間ボルト孔812とが、上下方向に貫通する貫通孔として形成されている。
第1ボルト孔811は、前後方向の長さが、左右方向の長さよりも長くなるように形成されており、かつ左右方向の長さが、第1ボルト81の軸部(図示せず)の直径と同等以上になるように形成されている。そのため、第1ボルト81は、第1ボルト孔811に挿通された状態で、リンク板83に対して前後方向に相対移動可能である。
中間ボルト孔812は、前後方向の長さが、左右方向の長さよりも長くなるように形成されており、かつ左右方向の長さが、中間ボルト82の軸部(図示せず)の直径と同等以上になるように形成されている。また、中間ボルト孔812は、前後方向の長さが、第1ボルト孔811の前後方向の長さよりも短くなるように形成されている。そのため、中間ボルト82は、中間ボルト孔812に挿通された状態で、リンク板83に対して前後方向に比較的短い距離で相対移動可能である。
中間ボルト孔812に挿通された中間ボルト82を中間母型50に固定し、かつ第1ボルト孔811に挿通された第1ボルト81を第1母型20に固定することにより、第1母型20との間の距離を、所定の距離D1以下に規制することができる。したがって、第1母型20が後側へ移動したときに、中間母型50を後側へ移動させることができる。言い換えると、リンク80は、中間母型50と第2母型30とを分離することができる。
<成形装置の構成>
図8は、金型交換装置1を備える成形装置100の構成を示すブロック図である。図8に示すように、成形装置100は、金型交換装置1と、変位駆動部40と、制御部90と、を備える。
変位駆動部40は、第1母型20を前後方向に移動させる。このとき、第2母型30の位置は固定されている。したがって、第1母型20が可動側母型であり、第2母型30が固定側母型である。言い換えると、変位駆動部40は、第1母型20と第2母型30との相対位置を変更させる。ここで、母型流路31は、固定側母型である第2母型30に形成されているので、溶融樹脂は母型流路31から第1金型11と第2金型12との間の成形空間に安定して流入することができる。
制御部90には、変位駆動部40、第1母型側切替機構60および第2母型側切替機構70が接続されている。制御部90は、例えば作業者または全自動成形システム(図示せず)の指示に従って、変位駆動部40、第1母型側切替機構60および第2母型側切替機構70の動作を制御することができる。
§2 動作例
<交換フェーズ>
図9は、成形装置100を用いた成形方法のうち、交換式金型10の交換フェーズを示すシーケンス図である。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
図9に示す一連の処理は、ステップS21(以下、「ステップ」の記載を省略)で、例えば作業者H1が制御部90に対して交換作業の開始を指示することに伴って開始される。作業者H1による指示は、例えばタッチパネル(図示せず)またはボタン(図示せず)によって行うことができる。あるいは、制御部90は、作業者H1が手動操作するためのレバー等の単純な機構のみで構成されてもよい。この場合、制御部90は、CPUを持たず、プログラム化されていなくてもよい。あるいは、作業者H1の代わりに全自動成形システム(図示せず)が制御部90に対して交換作業の開始を指示する信号を送信することにより、一連の処理が開始されてもよい。
S11では、変位駆動部40が第1母型20を第2母型30に近付く方向に移動させ、第1母型20および第2母型30を中間母型50と接触させる。図10は、第1母型20および第2母型30が中間母型50と接触した状態の金型交換装置1を示す左側面図である。図10に示すように、第1母型20および第2母型30は、中間母型50に対して密着した状態で接触することができる。S12では、第1母型側切替機構60(図10には図示せず)が第1母型20と中間母型50とを連結し、第2母型側切替機構70(図10には図示せず)が第2母型30と中間母型50との連結を解除する。
S13では、変位駆動部40が第1母型を第2母型から離れる方向に移動させる。図11は、交換式金型10の交換準備状態にある金型交換装置1を示す左側面図である。図11に示すように、第1母型20と中間母型50とが連結されているので、中間母型50は第1母型20に付随して、第2母型30から離れる方向に移動しており、第2母型30と中間母型50とが分離されている。この状態で、作業者H1は、交換式金型10を交換することができるので、金型交換装置1は交換準備状態にあると言える。このとき、制御部90は、金型交換装置1が交換準備状態にあることを、例えばタッチパネル(図示せず)により、作業者H1に通知してもよい。
S22では、金型交換装置1が交換準備状態にあることを確認した作業者H1が、ロックピン13(図7に示す)によって第1金型11と第2金型12とを連結し、中間母型50に案内台53(図7に示す)を装着する。なお、第1金型11と第2金型12との連結および案内台53の装着は、どちらを先に行ってもよい。
S23では、作業者H1が、第1金型11と第2金型12とが連結された交換式金型10を、中間母型50の貫通孔51から取り出す。図12は、交換式金型10が取り出された状態の金型交換装置1を示す左側面図である。図12に示すように、交換式金型10は、中間母型50の貫通孔51から、第2母型30と前記中間母型50との間の空間へと取り出される。
S24では、作業者H1が別の交換式金型10を中間母型50の貫通孔に挿入する。別の交換式金型10も、第1金型11と第2金型12とが、ロックピン13によって連結された状態である。このとき、S14では、金型交換装置1が、第2母型30と中間母型50との間の空間から、交換式金型10の、中間母型50の貫通孔51に対する挿入を受け入れる。
S23およびS24において、作業者H1は交換式金型10を案内台53に置き、交換式金型10の重量を案内台53によって支えることができる。そして、作業者H1は交換式金型10を案内台53の上でスライドさせ、前後方向に移動させることができる。したがって、交換式金型10の総重量が大きい場合であっても、作業者H1が容易に交換式金型10を貫通孔51から取り出し、また貫通孔51に挿入することができる。
S25では、作業者H1が、第1金型11および第2金型12からロックピン13を抜き取ることにより、第1金型11と第2金型12との連結を解除する。そして、作業者H1は、中間母型50から案内台53を取り外す。なお、第1金型11と第2金型12との連結解除および案内台53の取り外しは、どちらを先に行ってもよい。また、S22からS25までのステップは、作業者H1の代わりにロボットが行ってもよい。
S26では、作業者H1が、第1母型を初期配置に戻すように、制御部90に指示する。S26は、作業者H1の代わりに全自動成形システムが行ってもよい。S15では、制御部90の指示を受けた変位駆動部40が、第1母型20を第2母型30に近付く方向に移動させ、第2母型30と中間母型50とを接触させる。S15により、交換式金型10の交換フェーズが完了する。
<成形フェーズ>
図13は、成形装置100を用いた成形方法のうち、成形フェーズを示すフローチャートである。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
図13に示す一連の処理は、例えば、作業者が制御部90に対して成形作業の開始を指示することに伴って開始される。このとき作業者は、成形方式を、後述する2プレート方式または3プレート方式の間で選択し、指示することができる。また、作業者は、成形すべき成形物の数量を指示することができる。作業者による指示は、例えばタッチパネル(図示せず)またはボタン(図示せず)によって行うことができる。
あるいは、作業者の代わりに全自動成形システム(図示せず)が制御部90に対して成形作業の開始を指示する信号を送信することにより、一連の処理が開始されてもよい。これらの一連の処理が実行される前提として、第1母型20の凹部21に、第1金型11が収容されており、中間母型50の貫通孔51に、第2金型12が収容されている。第1金型11および第2金型12は、ロックピン13による連結が解除された状態である。
S31では、制御部90の指示を受けた変位駆動部40が、第1母型20を第2母型30に近付く方向に移動させ、第1母型20および第2母型30を中間母型50と接触させる。S32では、制御部90の指示を受けた第1母型側切替機構60が、第1母型20と中間母型50との連結を解除する。
S33では、制御部90が、作業者に指示された成形方式は2プレート方式であるか3プレート方式であるかを判定する。制御部90が、作業者に指示された成形方式は2プレート方式であると判定した場合、S34に進む。S34では、制御部90の指示を受けた第2母型側切替機構70が、第2母型30と中間母型50とを連結する。S34の後、S36に進む。
一方、制御部90が、作業者に指示された成形方式は3プレート方式であると判定した場合、S35に進む。S35では、制御部90の指示を受けた第2母型側切替機構70が、第2母型30と中間母型50との連結を解除する。S35の後、S36に進む。なお、S33~S35は、S31とS32との間に行われてもよい。
S36では、第1母型20を第2母型30に近付く方向に移動させることにより、第1母型20および第2母型30によって第1金型11および第2金型12をそれぞれ押圧する。そして、第1金型11と第2金型12との間の成形空間に、母型流路31および金型流路121から溶融樹脂を流入させて、成形処理を行う。溶融樹脂は、成形空間において冷却され、凝固して成形物となる。
S37では、制御部90の指示を受けた変位駆動部40が、第1母型20を第2母型30から離れる方向に移動させる。このとき、第1母型側切替機構60は、第1母型20と中間母型50との連結を解除しているので、第1母型20と中間母型50とが分離される。したがって、第1母型20に収容された第1金型11と、中間母型50に収容された第2金型12とが分離され、第1金型11と第2金型12との間から、成形物を取り出すことができる。
図14は、2プレート方式で成形処理した後の状態の金型交換装置1を示す左側面図である。図14に示すように、S33で制御部90が判定した成形方式が2プレート方式である場合、第2母型側切替機構70が第2母型30と中間母型50とを連結しているので、第2母型30と中間母型50とが接触したままである。したがって、第1金型11と第2金型12との間の成形空間で凝固した成形物は、例えば第2金型12の金型流路121で凝固した凝固物とともに、第1母型20と中間母型50との間から取り出される。
図15は、3プレート方式で成形処理した後の状態の金型交換装置1を示す左側面図である。図15に示すように、S33で制御部90が判定した成形方式が3プレート方式である場合、第2母型側切替機構70が第2母型30と中間母型50との連結を解除しているので、第2母型30と中間母型50とが分離可能である。
ここで、第1母型20と中間母型50とは、図1および図15に示すリンク80によって連結されているので、第1母型20と中間母型50との間の距離は、所定の距離D1以下に規制される。そのため、図10の配置から、変位駆動部40が第1母型20を第2母型30から離れる方向に移動させることにより、第1母型20と中間母型50との間の距離が距離D1に達すると、リンク80が中間母型50を第2母型30から離れる方向に移動させる。言い換えると、リンク80が中間母型50と第2母型30とを分離する。このとき、第1母型20と中間母型50との間の距離は、D1に保たれている。
更に、変位駆動部40が第1母型20を第2母型30から離れる方向に移動させると、図15に示すように、第2母型30が備える変位規制ピン33の係合部332が、中間母型50の変位規制孔55(図15には図示せず)を形成する縁部に後側から当接して係合する。そのため、中間母型50の移動が停止するとともに、リンク80によって中間母型50に連結された第1母型の移動も停止する。
この状態で、第1金型11(図15には図示せず)と第2金型12(図15には図示せず)との間の成形空間で凝固した成形物は、第1母型20と中間母型50との間から取り出すことができる。また、例えば第2金型12の金型流路121(図15には図示せず)で凝固した凝固物は、第2母型30と中間母型50との間から取り出すことができる。
S38で、制御部90は、作業者により指示された数量の成形物が得られたか否かを判定する。制御部90が、作業者により指示された数量の成形物が得られたと判定した場合(S38でYes)、成形フェーズを終了する。一方、制御部90が、作業者により指示された数量の成形物が得られていないと判定した場合(S38でNo)、S36に戻り、S36~S38のステップを繰り返す。
[作用・効果]
上記の構成によれば、交換式金型10において、第1金型11と第2金型12とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替え可能となっている。よって、連結状態とすることにより交換式金型10を一体型として一度に交換することができる。また、母型に組み付ける第1金型11と第2金型12との組合せを間違えるというミスの発生を防止することができる。また、第1金型11と第2金型12とを組み合わせた状態で取り扱うことができるので、第1金型11および第2金型12における成形空間を形成する面が傷つくことを防ぐことができる。
更に、上記の構成によれば、金型交換装置1は、第1母型20と第2母型30との間で変位可能に配置された中間母型50を備え、中間母型50には第1母型20側から第2母型30側へ貫通している貫通孔51が形成されている。よって、一体となった交換式金型10を型開閉方向から中間母型50の貫通孔51に挿入することができるので、交換式金型10は、挿入方向に対して、第1母型20および第2母型30によって押さえられることになる。したがって、交換式金型10を型開閉方向に垂直な方向から挿入する構成の場合に必要となった構成を不要とすることができる。
また、交換式金型10の挿入時には、中間母型50を第1母型20に接触させた状態とし、中間母型50の貫通孔51によって、一体となっている交換式金型10を確実に保持することができる。また、第1金型11と第2金型12との分離は、中間母型50を第1母型20から分離させることによって実現することができる。
すなわち、上記の構成によれば、比較的簡素な構成によって、第1金型11と第2金型12とが連結されて一体となった交換式金型10を用いた交換作業および成形作業を実現することができる。
また、交換式金型10は中間母型50および第1母型20に完全に収納され、交換式金型10と中間母型50とによる第2母型30に対する対向面がフラットになるので、第2母型30において、押圧時に交換式金型10を収容するための凹部を形成する必要がない。したがって、第1母型20と第2母型30との相対位置の変更時に必要とされる位置精度を緩和することができる。
また、中間母型50に案内台53を設置可能であるので、交換式金型10の重量を案内台53によって支えることができる。そのため、交換式金型10の総重量が大きい場合であっても、作業者が容易に交換式金型10を貫通孔51に挿入することができる。
また、交換式金型10を型開閉方向から中間母型50の貫通孔に挿入する際に、中間母型50が第1母型20に対して連結された状態とすることができる。よって、交換式金型10の挿入を安定して行うことができる。また、第1母型20に対する中間母型50の連結を解除し、中間母型50と第1母型20とを分離させることによって、交換式金型10における第1金型11と第2金型12とを分離させることができる。
また、第2母型30と中間母型50とが連結された状態で、第1母型20と第2母型30との相対位置を離れる方向に移動させることによって、中間母型50と第1母型20とを分離させることができる。よって、この動作により、交換式金型10における第1金型11と第2金型12とを分離させることができる。
また、第2母型30には、溶融した樹脂を成形空間に流入させる母型流路31が形成されているので、樹脂の射出成形が可能な金型交換装置1を具体的に実現することができる。
また、樹脂の射出成形を行うときに、第2母型30の母型流路31の中で凝固した不要な樹脂を、中間母型50と第2母型30との間から取り出すことができる。したがって、樹脂の射出成形を効率的に行うことができる。
また、成形装置100は、金型交換装置1と、第1母型20と第2母型30との相対位置を変更させる変位駆動部40と、を備えるので、金型交換装置1を備える成形装置100を具体的に実現することができる。
また、上記の方法によれば、第1母型20と中間母型50とを接触させた状態で、第1金型11と第2金型12とを連結させた交換式金型10を中間母型50の貫通孔51に挿入する。そのため、交換式金型10を簡便に第1母型20および中間母型50に取り付けることができる。
<変形例>
本実施形態では、金型交換装置1は樹脂の射出成形に使用される。しかし、本発明はこれに限定されず、金型交換装置1はプレス成形に使用されてもよい。この場合、第2母型30の母型流路31は形成されていなくてもよい。また、S36の代わりに、以下の3つのステップを行うことができる。第1のステップでは、変位駆動部40が第1母型20を第2母型30から離れる方向に移動させる。このとき、第1母型20と中間母型50とが分離されるとともに、第1金型11と第2金型12とが分離される。第2のステップでは、第1金型11と第2金型12との間に、成形材料が配置される。成形材料は、例えば金属板である。第3のステップでは、変位駆動部40が第1母型20を第2母型30に近付く方向に移動させることにより、第1母型20および第2母型30によって第1金型11および第2金型12をそれぞれ押圧し、成形処理を行う。
また、本実施形態では、第1母型20が第2母型30に対して水平方向に移動している。しかし、本発明はこの構成に限定されず、第1母型20が第2母型30に対して鉛直方向に移動してもよい。この場合、第1金型11と第2金型12とは、鉛直方向に分離される。
また、本実施形態では、第1母型20が可動側母型であり、第2母型30が固定側母型である。しかし、本発明はこの構成に限定されず、第1母型20が固定側母型であり、第2母型30が可動側母型であってもよい。
また、本実施形態では、1個の第1母型20および1個の中間母型50に対して、1個の交換式金型10が収容されている。しかし、本発明はこの構成に限定されず、1個の第1母型20および1個の中間母型50に対して、複数の交換式金型10が収容されてもよい。この場合、中間母型50は、複数の交換式金型10のそれぞれに対応する複数の案内台53を装着するため、複数の案内装着部52を備えてもよい。
また、複数の交換式金型10を収容する態様に関し、例えば図1に示す第1母型20における凹部21の左側の領域20Lおよび右側の領域20Rの少なくとも一方に、別の交換式金型を収容するスペースを設けてもよい。例えば凹部21の左側の領域20Lのスペースに別の交換式金型を収容する態様であれば、第1母型20の左側面に当該スペースに連通する開口を設け、この開口から当該スペースに当該別の交換式金型をスライドさせて収容してもよい。右側の領域20Rに関しても同様である。
また、本実施形態では、中間母型50が第1母型20と接触し、かつ交換式金型10が中間母型50の貫通孔51に挿入された状態において、中間母型50の前面と、交換式金型10の前面とが、同一平面に位置するように、金型交換装置1が構成されている。しかし、本発明はこの構成に限定されない。例えば、中間母型50が第1母型20と接触し、かつ交換式金型10が中間母型50の貫通孔51に挿入された状態において、中間母型50の前面(第2母型30に対向する面)および交換式金型10の前面(第2母型30に対向する面)の立体形状に、第2母型30の後面(中間母型50に対向する面)の立体形状が対応していてもよい。
上記の構成によれば、例えばボルト(図示せず)などにより、中間母型50の前面または交換式金型10の前面に凸部(図示せず)が形成されている場合、第2母型30の後面には、この凸部に対応する凹部が形成される。そのため、第2母型30がより確実に、第2金型12を第1金型11の方向へ押圧することができる。したがって、交換式金型10を用いた交換作業および成形作業をより確実に実現することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 金型交換装置
10 交換式金型
11 第1金型
12 第2金型
13 ロックピン(金型側切替機構)
20 第1母型
21 凹部
30 第2母型
31 母型流路
40 変位駆動部
50 中間母型
51 貫通孔
52 案内装着部
53 案内台
60 第1母型側切替機構
70 第2母型側切替機構
80 リンク(分離機構)
90 制御部
100 成形装置

Claims (10)

  1. 第1金型および第2金型を備え、前記第1金型と前記第2金型との間で成形処理が行われるとともに、前記第1金型と前記第2金型とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替える金型側切替機構を備える交換式金型と、
    前記第1金型を前記第2金型の方向へ押圧する第1母型と、
    前記第2金型を前記第1金型の方向へ押圧する第2母型と、
    前記第1母型と前記第2母型との間で変位可能に配置され、前記交換式金型の少なくとも一部を収容可能であり、前記第1母型側から前記第2母型側へ貫通している貫通孔が形成されている中間母型と、を備える金型交換装置。
  2. 前記中間母型が前記第1母型と接触し、かつ前記交換式金型が前記中間母型の貫通孔に挿入された状態において、前記中間母型における前記第2母型に対向する面と、前記交換式金型における前記第2母型に対向する面とが同一平面に位置する、請求項1に記載の金型交換装置。
  3. 前記中間母型が前記第1母型と接触し、かつ前記交換式金型が前記中間母型の貫通孔に挿入された状態において、前記中間母型における前記第2母型に対向する面および前記交換式金型における前記第2母型に対向する面の立体形状に、前記第2母型における前記中間母型に対向する面の立体形状が対応している、請求項1に記載の金型交換装置。
  4. 前記中間母型は、前記交換式金型を前記貫通孔に案内する案内台を装着する案内装着部を備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の金型交換装置。
  5. 前記第1母型と前記中間母型とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替える第1母型側切替機構を更に備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の金型交換装置。
  6. 前記第2母型と前記中間母型とが連結された状態と連結されていない状態とに切り替える第2母型側切替機構を更に備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の金型交換装置。
  7. 前記第2母型には、溶融した樹脂を前記第1金型と前記第2金型との間の成形空間に流入させる流路が形成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の金型交換装置。
  8. 前記中間母型と前記第2母型とを分離する分離機構を更に備える、請求項7に記載の金型交換装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の金型交換装置と、
    前記第1母型と前記第2母型との相対位置を変更させる変位駆動部と、を備える、成形装置。
  10. 請求項9に記載の成形装置による成形方法であって、
    前記第1母型と前記中間母型とを接触させた状態で、前記第2母型と前記中間母型との間の空間から、前記第1金型と前記第2金型とが連結された交換式金型の、前記中間母型の前記貫通孔に対する挿入を受け入れるステップと、
    前記第2母型を前記中間母型に接触させた状態で、前記第1母型および前記第2母型によって前記第1金型および前記第2金型をそれぞれ押圧し、成形処理を行うステップと、
    前記第1金型と前記第2金型との連結を解除した状態で、前記第1母型と前記中間母型とを分離させることにより、前記第1金型と前記第2金型とを分離させ、成形物を取り出すステップとを有する成形方法。
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