JP7325208B2 - 棚ラベル用擬似接着シート - Google Patents
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Description
陳列棚に陳列する商品の種類が変更されたり、商品の売価が変更がされたりする際には、変更後の情報が印字された棚ラベルを作製して、陳列棚に付す作業が行われる。
また、前述の粘着ラベルの場合、陳列棚に対して粘着剤層が貼着される。粘着ラベルの貼り付け位置がずれた場合、粘着ラベルを剥がして、新しいラベルを貼り直す必要が生じる。粘着ラベルを剥がした陳列棚に粘着剤層が残る不具合(糊残りと称する場合がある。)が生じるおそれもある。さらに、商品等の入れ替えの際には、粘着ラベルを剥がす作業が必要である。
ラベル用基材と、支持基材と、前記ラベル用基材及び前記支持基材の間に含まれる擬似接着層と、を有し、
前記ラベル用基材は、印刷可能なラベル用基材表面を有し、
前記擬似接着層は、前記支持基材に擬似接着し、かつ、前記ラベル用基材に接着し、
前記支持基材と前記擬似接着層との界面が擬似接着界面であり、
前記擬似接着界面で前記支持基材から剥離した前記ラベル用基材及び前記擬似接着層を含む積層体の柔軟度は、2mN以上であり、
前記ラベル用基材及び前記擬似接着層を含む積層体の柔軟度は、ガーレー式柔軟度試験機を用いてTAPPIスタンダード(T543pm-84)に準じて測定され、
前記ラベル用基材を前記棚ラベルの形状に区画する切込みが、前記ラベル用基材表面側から、前記ラベル用基材及び前記擬似接着層を貫通し、かつ前記支持基材を貫通していない深さで形成され、
前記切込みによって区画された前記ラベル用基材及び前記擬似接着層は、前記棚ラベルとして、前記擬似接着界面で前記支持基材から剥離可能である、
棚ラベル用擬似接着シートが提供される。
前記擬似接着層は、前記ラベル用基材に前記接着層を介して接着し、かつ、前記支持基材に擬似接着し、
前記支持基材と前記擬似接着層との界面が前記擬似接着界面であり、
前記擬似接着界面で前記支持基材から剥離した前記ラベル用基材、前記接着層及び前記擬似接着層を含む積層体の柔軟度は、2mN以上であり、
前記ラベル用基材、前記接着層及び前記擬似接着層を含む積層体の柔軟度は、ガーレー式柔軟度試験機を用いてTAPPIスタンダード(T543pm-84)に準じて測定され、
前記ラベル用基材を前記棚ラベルの形状に区画する切込みが、前記ラベル用基材表面側から、前記ラベル用基材、前記接着層及び前記擬似接着層を貫通し、かつ前記支持基材を貫通していない深さで形成され、
前記切込みによって区画された前記ラベル用基材、前記接着層及び前記擬似接着層は、前記棚ラベルとして、前記擬似接着界面で前記支持基材から剥離可能である、ことが好ましい。
前記擬似接着層は、前記ラベル用基材の前記ラベル用基材表面とは反対側の面に、直接、接着し、かつ、前記支持基材に擬似接着し、
前記支持基材と前記擬似接着層との界面が前記擬似接着界面である、ことが好ましい。
ラベル用基材と、支持基材と、前記ラベル用基材及び前記支持基材の間に含まれる擬似接着層と、を有し、
前記ラベル用基材は、印刷可能なラベル用基材表面を有し、
前記擬似接着層は、前記ラベル用基材に擬似接着し、かつ前記支持基材に接着し、
前記ラベル用基材と前記擬似接着層との界面が擬似接着界面であり、
前記擬似接着界面で前記擬似接着層から剥離した前記ラベル用基材の柔軟度は、2mN以上であり、
前記ラベル用基材の柔軟度は、ガーレー式柔軟度試験機を用いてTAPPIスタンダード(T543pm-84)に準じて測定され、
前記ラベル用基材を前記棚ラベルの形状に区画する切込みが、前記ラベル用基材表面側から、前記ラベル用基材を貫通し、かつ前記支持基材を貫通していない深さで形成され、
前記切込みによって区画された前記ラベル用基材は、前記棚ラベルとして、前記擬似接着界面で前記擬似接着層から剥離可能である、
棚ラベル用擬似接着シートが提供される。
前記支持基材と前記擬似接着層との間に接着層をさらに有し、
前記擬似接着層が前記支持基材に前記接着層を介して接着し、かつ、前記ラベル用基材に擬似接着して、
前記ラベル用基材と前記擬似接着層との界面が前記擬似接着界面である、
棚ラベル用擬似接着シート。
図1の(A)には、本実施形態に係る棚ラベル1が陳列棚100に取り付けられた状態の一例を示す斜視図が示され、図1の(B)には、図1(A)で示された棚ラベル1の取付部の断面図が示されている。
本実施形態に係る棚ラベル1は、棚ラベル用擬似接着シートを用いて作製できる。
図1(A)及び図1(B)に示すように、陳列棚100には、棚ラベル1を保持するための保持ケース200が取り付けられている。保持ケース200は、棚ラベル1を挟んで保持できる構造を有する。棚ラベル1を保持ケース200に入れ込むことで、棚ラベル1は、陳列棚100に取り付けられる。棚ラベル1の一部は、図1(A)及び図1(B)に示すように、保持ケース200からはみ出していてもよい。このようにはみ出していることで、棚ラベル1を保持ケース200から取り出し易い。
陳列棚に棚ラベルを取り付ける態様は、図1(A)及び図1(B)に示す態様に限定されない。例えば、陳列棚自体が、棚ラベルを保持可能な構造を有していてもよい。
図2には、棚ラベル用擬似接着シートLS1の平面図が示されている。棚ラベル用擬似接着シートLS1は、表面側にラベル用基材10を有する。ラベル用基材10は、切込みCによって、5列×5行の計25個の棚ラベル1の形状に対応する領域に区分されている。ラベル用基材10に、商品等情報が印字されることで棚ラベル1が得られる。ラベル用基材10は、矩形状に形成されている。
棚ラベル用擬似接着シートLS1は、ラベル用基材10と、支持基材20と、擬似接着層30と、接着層40と、を有する。擬似接着層30は、ラベル用基材10と支持基材20との間に設けられており、支持基材20に、直接、接している。接着層40は、ラベル用基材10と擬似接着層30との間に設けられており、ラベル用基材10に接している。さらに、擬似接着層30と接着層40とが接している。
棚ラベル用擬似接着シートLS1においては、擬似接着層30と支持基材20とが擬似接着している。支持基材20と擬似接着層30との界面が擬似接着界面Aである。さらに、擬似接着層30は、接着層40を介してラベル用基材10に剥離不能に接着している。
本実施形態に係る棚ラベル用擬似接着シートLS1の場合、一方の層としての支持基材20と、他方の層としての擬似接着層30と、の擬似接着界面Aにおいて剥離可能である。剥離後の支持基材20の擬似接着界面A側表面、及び擬似接着層30の擬似接着界面A側表面は、再接着性及び再粘着性を示さない。
本実施形態に係る棚ラベル用擬似接着シートLS1の場合、一方の層としてのラベル用基材10と、他方の層としての擬似接着層30は、接着層40を介して接着しており、擬似接着界面Aにおいて支持基材20と擬似接着層30とを剥離する際に必要な剥離力では剥離不能である。
積層体50の柔軟度は、3mN以上であることが好ましく、4mN以上であることがより好ましい。
積層体50の柔軟度は、18mN以下であることが好ましく、15mN以下であることがより好ましく、12mN以下であることがさらに好ましい。
本実施形態に係る棚ラベル用擬似接着シートLS1において、積層体50の柔軟度が2mN以上であるので、棚ラベル1の剛性が十分であり、保持ケース200に棚ラベル1を挿し込む作業が確実に行える。
なお、積層体50の柔軟度は、棚ラベル1の形状に区画するための後述する切込みCが形成されていない状態で測定した値である。
棚ラベル用擬似接着シートLS1の柔軟度は、80mN以下であることがより好ましく、60mN以下であることがさらに好ましい。
棚ラベル用擬似接着シートLS1の柔軟度は、10mN以上であることが好ましく、12mN以上であることがより好ましく、14mN以上であることがさらに好ましい。
本実施形態に係る棚ラベル用擬似接着シートLS1の柔軟度が100mN以下であるので、棚ラベル用擬似接着シートLS1のシート屈曲性が十分であり、さまざまな印刷機で印刷する際でも通紙性に優れる。
ラベル用基材10は、印刷用紙として使用される基材の中から適宜選択される。
ラベル用基材10は、印刷可能なラベル用基材表面11を有する。ラベル用基材10は、商品等情報を表示する情報表示用基材である。
ラベル用基材10として用いることのできる紙類としては、例えば、インクジェットプリンター用紙、レーザープリンター用紙、感熱紙、クラフト紙、上質紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コート紙、及び合成繊維紙が挙げられる。
ラベル用基材10として用いることのできる樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、及びポリオレフィン系樹脂のフィルムが挙げられる。
支持基材20は、棚ラベル用擬似接着シートLS1において、ラベル用基材10、接着層40及び擬似接着層30を支持する部材である。
支持基材20としては、ラベル用基材10と同様の基材を用いることができる。なお、支持基材20に印字する必要がない場合は、ラベル用基材10のような印刷可能な基材表面を有していなくてもよい。
支持基材20が紙基材である場合、支持基材20の坪量は、60g/m2以上、350g/m2以下であることが好ましく、70g/m2以上、330g/m2以下であることがより好ましく、70g/m2以上、330g/m2以下であることがさらに好ましい。
支持基材20の坪量が60g/m2以上であれば、支持基材20自体に剛性があるため、複数の棚ラベル1を剥離した後でも、棚ラベル用擬似接着シートLS1の取り扱い性が良好であり、さらに、棚ラベル用擬似接着シートLS1のカールも抑制できる。
支持基材20の坪量が350g/m2以下であれば、棚ラベル用擬似接着シートLS1を印刷機に投入し易く、印刷機内を通過させ易い。
本実施形態に係る擬似接着層30は、支持基材20に、直接、積層されている。擬似接着層30は、接着層40を介して、ラベル用基材10に接着されている。
擬似接着層30の支持基材20に対する擬似接着力は、250mN/50mm以上であることが好ましく、350mN/50mm以上であることがより好ましい。
擬似接着層30の支持基材20に対する擬似接着力は、1000mN/50mm以下であることが好ましく、600mN/50mm以下であることがより好ましい。
擬似接着層30の支持基材20に対する擬似接着力が200mN/50mm以上であれば、棚ラベル用擬似接着シートLS1に切込みCを入れた際に、擬似接着層30と支持基材20との擬似接着界面Aで剥離して、ラベル用基材10が浮いてしまうことを抑制できる。
擬似接着層30の支持基材20に対する擬似接着力が2000mN/50mm以下であれば、棚ラベル1を支持基材20から剥離し易い。例えば、図3(B)に示すように棚ラベル用擬似接着シートLS1を撓ませることにより、棚ラベル1は撓みに追従せずに、棚ラベル1の角が支持基材20から剥がれ、棚ラベル用擬似接着シートLS1から棚ラベル1をさらに剥がし易くなる。
擬似接着層30の支持基材20に対する擬似接着力は、後述する実施例に記載の方法により測定できる。
オレフィンモノマーは、炭素数2以上、8以下のオレフィンであることが好ましい。炭素数2以上、8以下のオレフィンとしては、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン及び1-ヘキセン等が挙げられる。
本実施形態の一態様において、上記オレフィンモノマーは、炭素数2以上、4以下のオレフィンであるエチレン、プロピレン及びブチレンからなる群から選択される少なくともいずれかのモノマーであることがより好ましく、炭素数2以上、3以下のオレフィンであるエチレン及びプロピレンからなる群から選択される少なくともいずれかのモノマーであることが更に好ましい。
ポリオレフィン系樹脂は、オレフィンモノマー1種を単独で用いた重合体でもよいし、2種以上のオレフィンモノマーを併用した共重合体でもよい。
ポリエチレン樹脂としては、例えば、超低密度ポリエチレン(VLDPE、密度:880kg/m3以上、910kg/m3未満)、低密度ポリエチレン(LDPE、密度:910kg/m3以上、915kg/m3未満)、中密度ポリエチレン(MDPE、密度:915kg/m3以上、942kg/m3未満)、高密度ポリエチレン(HDPE、密度:942kg/m3以上)、及び直鎖状ポリエチレン等が挙げられる。
擬似接着層30が、添加剤を含有する場合、添加剤の含有量は、熱可塑性樹脂100質量部に対して、0.0001質量部以上、20質量部以下であることが好ましく、0.0005質量部以上、15質量部以下であることがより好ましく、0.001質量部以上、10質量部以下であることがさらに好ましい。
接着層40は、擬似接着層30とラベル用基材10とを接着できれば、特に限定されない。接着層40を構成する材料としては、例えば、熱可塑性樹脂が挙げられる。
本実施形態に係る棚ラベル用擬似接着シートLS1から得られる棚ラベル1は、商品等情報が印字されたラベル用基材10と、擬似接着層30と、ラベル用基材10と擬似接着層30とを接着する接着層40と、を含む積層構造を有する。棚ラベル1は、棚ラベル用擬似接着シートLS1におけるラベル用基材10、接着層40及び擬似接着層30からなる積層体50を切込みCによって区画して、擬似接着界面Aで支持基材20から剥離することで得られる。
本実施形態に係る棚ラベル用擬似接着シートLS1は、例えば、以下の工程P1、工程P2及び工程P3を含む製造方法によって、製造できる。
工程P1は、ラベル用基材10と接着層40とを積層する工程である。
工程P2は、工程P1においてラベル用基材10に積層された接着層40へ擬似接着層30をさらに積層する工程である。
工程P3は、工程P2において接着層40に積層された擬似接着層30へ支持基材20をさらに積層する工程である。
ラベル用基材10の上に接着層40を積層する方法は、特に限定されない。
接着層40を構成する材料が熱可塑性樹脂である場合、棚ラベル用擬似接着シートLS1の製造方法は、接着層40を構成する材料を含む接着層材料をラベル用基材10の上に溶融押出する工程(第1溶融押出工程)を含む。接着層材料を溶融押出する方法としては、例えば、Tダイを用いる方法が挙げられる。ラベル用基材10が紙基材である場合、通常、当該紙基材へ溶融した接着層材料を溶融押出することで、紙基材と接着層材料とが密着する。ラベル用基材10と接着層40との密着性を向上させる観点から、ラベル用基材10の接着層40を積層させる面(ラベル用基材表面11とは反対側の面)に表面改質処理を施した後に、接着層40を積層することが好ましい。表面改質処理としては、例えば、オゾン処理、コロナ処理及びアンカーコート処理等が挙げられる。
接着層40の上に擬似接着層30を積層する方法は、特に限定されない。
擬似接着層30を構成する材料が熱可塑性樹脂である場合、棚ラベル用擬似接着シートLS1の製造方法は、擬似接着層30を構成する材料を含む擬似接着層材料を接着層40の上に溶融押出する工程(第2溶融押出工程)を含む。擬似接着層材料を溶融押出する方法としては、例えば、Tダイを用いる方法が挙げられる。
擬似接着層30と接着層40と密着性を向上させる観点から、前述の通り、擬似接着層30と接着層40とは、同系統の材料(同系統の熱可塑性樹脂)で形成されることが好ましい。
工程P3では、支持基材20を擬似接着層30側の面に積層する。支持基材20を積層する方法は、特に限定されない。例えば、支持基材20が紙基材である場合は、押出された溶融状態の擬似接着層材料に紙基材を貼り合せる方法が挙げられる。支持基材20を貼り合わせる工程を支持基材貼合工程と称する場合がある。工程P3では、工程P2で溶融押出された擬似接着層材料が冷却して固化する前に支持基材20を積層することが好ましい。
切込加工工程では、例えば、棚ラベル1の外郭形状に沿った刃型を使用する。刃型を用いる場合、支持基材20を打抜かないようにラベル用基材10から擬似接着層30まで、切込みを入れる。切込加工工程では、刃型を用いる方法の他に、レーザー加工法により切込みを形成してもよい。
切込みCは、支持基材20が打抜かれて棚ラベル1が棚ラベル用擬似接着シートLS1から脱落しない程度、支持基材20に入り込んでいてもよい。
なお、切込みCを形成した後、個々の棚ラベル1の外部は、余白部に相当する。余白部を支持基材20から取り除くこともできる。ただし、棚ラベル1を剥離した後の棚ラベル用擬似接着シートLS1の剛性を維持する観点から、余白部は、取り除かず、支持基材20に擬似接着させておくことが好ましい。棚ラベル1の剥離後の棚ラベル用擬似接着シートLS1の剛性が維持されていれば、新たに商品等情報を印刷する際のシート取り扱い性が優れる。
図3(B)には、棚ラベル用擬似接着シートLS1から棚ラベル1を剥がす方法を説明する断面図が示されている。
棚ラベル1は、製造した棚ラベル用擬似接着シートLS1のラベル用基材10のラベル用基材表面11に商品等情報を印字することで得られる。このように、商品等情報がまだ印字されていない棚ラベル用擬似接着シートLS1に対して最初に印字する工程を第1印字工程と称する場合がある。
商品等情報を印字する方法は、特に限定されず、ラベル用基材10の印字適性に応じて印字方法を選択することが好ましい。例えば、ラベル用基材10がインクジェットプリンター用紙であれば、インクジェットプリント法で印字することが好ましく、レーザープリンター用紙であれば、レーザープリント法で印字することが好ましい。
図1(A)及び図1(B)に示すように、商品等情報を視認できるように、剥離した棚ラベル1を保持ケース200に差し込んで、陳列棚100に取り付ける。棚ラベル1を交換する際は、保持ケース200から棚ラベル1を取り出して、新たな商品等情報が印字された別の棚ラベルを保持ケース200に差し込んで陳列棚100に取り付ける。
図2に示されていた棚ラベル用擬似接着シートLS1の最上段に形成された5枚の棚ラベル1は、既に剥離されており、支持基材20の擬似接着層30と擬似接着していた部分が露出している。この支持基材20の露出部分20aを図4に示す。また、図4では、上から2段目の5枚のラベル用基材10に、図2とは異なる商品等情報が印字されて、5枚の棚ラベル1aが形成されている。棚ラベル1aも、棚ラベル1と同様の積層構造を有するため、棚ラベル1aの特性も、棚ラベル1と同様である。
棚ラベル1aを形成するには、棚ラベル1が剥離済みの棚ラベル用擬似接着シートLS1を用いて、2段目の5枚のラベル用基材10に商品等情報を印字すればよい。このように、棚ラベル用擬似接着シートLS1に2回目の印字をする工程を、第2印字工程と称する場合がある。さらに棚ラベルが必要になった時点で、3回目以降の印字工程を実施すればよい。
本実施形態よれば、棚ラベル用擬似接着シートLS1に切込みCを入れて棚ラベル1を作製できる。従来の厚紙ラベルのようにミシン目に沿ってラベルを切り離さないので、バリが生じ難く、棚ラベル1は、意匠性に優れる。また、棚ラベル1にはバリが発生し難いので、棚ラベル1は、保持ケース200へ差し込み易く、陳列棚100へ取り付け易い。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態においては、棚ラベル用擬似接着シートの積層構造が第1実施形態に係る棚ラベル用擬似接着シートLS1と相違し、棚ラベルの剥離界面も第1実施形態に係る棚ラベル1と相違する。
以下の説明では、第1実施形態との相違に係る部分を主に説明し、重複する説明については省略又は簡略化する。第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。
図5(A)には、本実施形態に係る棚ラベル用擬似接着シートLS2の断面概略図が示されている。図5(B)には、棚ラベル用擬似接着シートLS2から棚ラベル2を剥がす方法を説明する断面図が示されている。
棚ラベル用擬似接着シートLS2は、ラベル用基材10と、支持基材20と、擬似接着層30と、接着層40と、を有する。
棚ラベル用擬似接着シートLS2における擬似接着層30は、第1実施形態とは異なり、ラベル用基材10と接着層40との間に設けられており、ラベル用基材10に、直接、接している。
棚ラベル用擬似接着シートLS2における接着層40は、擬似接着層30と支持基材20との間に設けられており、支持基材20に、直接、接している。
棚ラベル用擬似接着シートLS2においては、擬似接着層30とラベル用基材10との界面が擬似接着界面A1であり、この界面で擬似接着している。さらに、擬似接着層30は、接着層40を介して支持基材20に剥離不能に接着している。
本実施形態に係るラベル用基材10の柔軟度は、陳列棚への取り付け作業及び交換作業の効率を向上させる観点から、所定の柔軟度を有する。本実施形態に係る棚ラベル用擬似接着シートLS2で使用するラベル用基材10の柔軟度は、2mN以上である。ラベル用基材10の柔軟度は、ガーレー式柔軟度試験機を用いてTAPPIスタンダード(T543pm-84)に準じて測定される。ラベル用基材10の柔軟度は、MD方向及びCD方向のいずれかの方向において小さい方の値が2mN以上であればよい。
ラベル用基材10の柔軟度は、3mN以上であることが好ましく、4mN以上であることがより好ましい。
ラベル用基材10の柔軟度は、18mN以下であることが好ましく、15mN以下であることがより好ましく、12mN以下であることがさらに好ましい。
本実施形態に係るラベル用基材10の柔軟度が2mN以上であるので、ラベル用基材10を切込みCで区画して得られる棚ラベル2にも剛性がある。そのため、実質的にラベル用基材10からなる棚ラベル2であっても、陳列棚100に取り付け易い。また、棚ラベル用擬似接着シートLS2を撓ませると、第1実施形態と同様、棚ラベル2は撓みに追従せずに、棚ラベル2の角が支持基材20から剥がれ、棚ラベル用擬似接着シートLS2から棚ラベル2を剥がし易くなる。棚ラベル2が剥がし易くなることで、陳列棚100への取り付け作業効率が向上する。また、棚ラベル2にも剛性があるため、片手でも取り扱い易く、陳列棚100への取り付け作業効率が向上する。
棚ラベル用擬似接着シートLS2の柔軟度は、80mN以下であることがより好ましく、60mN以下であることがさらに好ましい。
棚ラベル用擬似接着シートLS2の柔軟度は、10mN以上であることが好ましく、12mN以上であることがより好ましく、14mN以上であることがさらに好ましい。
本実施形態に係る棚ラベル用擬似接着シートLS2の柔軟度が100mN以下であるので、棚ラベル用擬似接着シートLS2のシートの屈曲性が十分であり、さまざまな印刷機で印刷する際でも通紙性に優れる。
擬似接着層30のラベル用基材10に対する擬似接着力は、250mN/50mm以上であることが好ましく、350mN/50mm以上であることがより好ましい。
擬似接着層30のラベル用基材10に対する擬似接着力は、1000mN/50mm以下であることが好ましく、600mN/50mm以下であることがより好ましい。
擬似接着層30のラベル用基材10に対する擬似接着力が200mN/50mm以上であれば、棚ラベル用擬似接着シートLS2に切込みCを入れた際に、擬似接着層30とラベル用基材10との擬似接着界面A1で剥離して、ラベル用基材10が浮いてしまうことを抑制できる。
擬似接着層30のラベル用基材10に対する擬似接着力が2000mN/50mm以下であれば、棚ラベル2を擬似接着層30から剥離し易い。例えば、棚ラベル用擬似接着シートLS2を撓ませることにより、棚ラベル2は撓みに追従せずに、棚ラベル2の角が支持基材20から剥がれ、棚ラベル用擬似接着シートLS2から棚ラベル2を剥がし易くなる。
擬似接着層30のラベル用基材10に対する擬似接着力は、後述する実施例に記載の方法により測定できる。
本実施形態に係る棚ラベル用擬似接着シートLS2によれば、第1実施形態と同様、意匠性に優れると共に、商品等の入れ替え時に、陳列棚100に取り付け易く、かつラベル交換し易い、棚ラベル2を製造できる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態においては、棚ラベル用擬似接着シートの積層構造が第1実施形態に係る棚ラベル用擬似接着シートLS1と相違する。
以下の説明では、第1実施形態との相違に係る部分を主に説明し、重複する説明については省略又は簡略化する。第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。
図6(A)には、本実施形態に係る棚ラベル用擬似接着シートLS3の断面概略図が示されている。図6(B)には、棚ラベル用擬似接着シートLS3から棚ラベル3を剥がす方法を説明する断面図が示されている。
棚ラベル用擬似接着シートLS3は、ラベル用基材10と、支持基材20と、擬似接着層30と、を有する。棚ラベル用擬似接着シートLS3は、第1実施形態及び第2実施形態とは異なり、接着層40を有さない。
棚ラベル用擬似接着シートLS3における擬似接着層30は、第1実施形態とは異なり、ラベル用基材10と支持基材20との間に設けられており、支持基材20に、直接、接している。棚ラベル用擬似接着シートLS3における擬似接着層30は、接着層40を介さずに、ラベル用基材10に接している。
棚ラベル用擬似接着シートLS3においては、擬似接着層30と支持基材20との界面が擬似接着界面A2であり、この界面で擬似接着している。さらに、擬似接着層30は、ラベル用基材10に剥離不能に接着している。
積層体51の柔軟度は、3mN以上であることが好ましく、4mN以上であることがより好ましい。
積層体51の柔軟度は、18mN以下であることが好ましく、15mN以下であることがより好ましく、12mN以下であることがさらに好ましい。
本実施形態に係る棚ラベル用擬似接着シートLS3において、積層体51の柔軟度が2mN以上であるので、棚ラベル3の剛性が十分であり、保持ケース200に棚ラベル3を挿し込む作業が確実に行える。
なお、積層体51の柔軟度は、棚ラベル3の形状に区画するための後述する切込みCが形成されていない状態で測定した値である。
本実施形態に係る棚ラベル用擬似接着シートLS3によれば、第1実施形態と同様、意匠性に優れると共に、商品等の入れ替え時に、陳列棚100に取り付け易く、かつラベル交換し易い、棚ラベル3を製造できる。
本発明は、前記実施形態に限定されない。本発明は、本発明の目的を達成できる範囲での変形及び改良等を含むことができる。
以下に示す実施例及び比較例に係るシートを作製した。シート構成は、表1及び表2にも示す。なお、いずれの実施例及び比較例においても、ラベル用基材に相当する部材は、A4サイズの部材を用いた。
接着層材料としてのポリエチレン樹脂を280℃で溶融してTダイから押し出し、厚さ12μmの接着層を、ラベル用基材としてのインクジェット用紙の裏面に形成した。次に、接着層の上に、擬似接着層材料としてのポリエチレン樹脂を280℃で溶融して押出して、厚さ15μmの擬似接着層を形成した。さらに、溶融して押出した擬似接着層材料に、支持基材としての坪量80gの上質紙を貼り合わせて、棚ラベル用擬似接着シートを作製した。棚ラベル用擬似接着シートのインクジェット用紙側から、ラベル形状(縦2.5cm×横5.0cm)のサイズの切込みを入れた。
インクジェット用紙としては、坪量157g/m2のNPiフォームNEXT-IJ<135>(日本製紙株式会社製)を用いた。「NPiフォーム」は、日本製紙株式会社の登録商標である。
接着層材料としてのポリエチレン樹脂には、LC605Y(日本ポリエチレン株式会社製)を用いた。
擬似接着層材料としてのポリエチレン樹脂には、LC8001(日本ポリエチレン株式会社製)を用いた。
実施例1に係る棚ラベル用擬似接着シートの製造においてインクジェット用紙の裏面へオゾン処理を施し、オゾン処理後のインクジェット用紙の裏面に、擬似接着層材料としてのポリエチレン樹脂を280℃で溶融して押出して、厚さ15μmの擬似接着層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2に係る棚ラベル用擬似接着シートを作製した。
実施例1に係る棚ラベル用擬似接着シートの製造においてインクジェット用紙に代えて、レーザープリンター用紙を用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例3に係る棚ラベル用擬似接着シートを作製した。
実施例3ではレーザープリンター用紙として、坪量128g/m2のNPiコートEカタメン127.9G(日本製紙株式会社製)を用いた。
実施例1に係る棚ラベル用擬似接着シートの製造においてインクジェット用紙に代えて、坪量128g/m2のインクジェット用紙(NPiフォームIJ<110>(日本製紙株式会社製))を用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例4に係る棚ラベル用擬似接着シートを作製した。
実施例1に係る棚ラベル用擬似接着シートの製造においてインクジェット用紙に代えて、坪量121g/m2のインクジェット用紙(NPiフォームNEXT-IJα<104>)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例5に係る棚ラベル用擬似接着シートを作製した。
実施例1に係る棚ラベル用擬似接着シートの製造においてインクジェット用紙に代えて、坪量156g/m2のインクジェット用紙(王子エフテックス株式会社製 マシュマロCoC)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例6に係る棚ラベル用擬似接着シートを作製した。
実施例1に係る棚ラベル用擬似接着シートの製造においてインクジェット用紙に代えて、坪量104g/m2のインクジェット用紙(王子エフテックス株式会社製 マシュマロCoC)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例7に係る棚ラベル用擬似接着シートを作製した。
実施例1に係る棚ラベル用擬似接着シートの製造においてインクジェット用紙に代えて、坪量209g/m2のインクジェット用紙(王子エフテックス株式会社製 マシュマロCoC)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例8に係る棚ラベル用擬似接着シートを作製した。
接着層材料としてのポリエチレン樹脂を280℃で溶融してTダイから押し出し、支持基材としての上質紙(坪量80g)の上に、厚さ12μmの接着層を形成した。次に、接着層の上に、擬似接着層材料としてのポリエチレン樹脂を280℃で溶融して押出して、厚さ15μmの擬似接着層を形成した。さらに、溶融して押出した擬似接着層材料に坪量157g/m2のインクジェット用紙の裏面を貼り合わせて、棚ラベル用擬似接着シートを作製した。棚ラベル用擬似接着シートのインクジェット用紙側から、ラベル形状(縦2.5cm×横5.0cm)のサイズの切込みを入れた。
インクジェット用紙としては、NPiフォームNEXT-IJ<135>(日本製紙株式会社製)を用いた。
接着層材料としてのポリエチレン樹脂には、LC605Y(日本ポリエチレン株式会社製)を用いた。
擬似接着層材料としてのポリエチレン樹脂には、LC8001(日本ポリエチレン株式会社製)を用いた。
坪量156g/m2のインクジェット用紙(王子エフテックス株式会社製 マシュマロCoC)の裏面へエマルション粘着剤(トーヨーケム株式会社製 オリバインBPW6111A)を塗布した。「オリバイン」は、東洋インキSCホールディングス株式会社の登録商標である。粘着剤の塗布量は、20g/m2とした。粘着剤面に剥離紙を貼り合わせ、粘着シートを作製した。粘着シートのインクジェット用紙側から、ラベル形状(縦2.5cm×横5.0cm)のサイズの切込みを入れた。
坪量156g/m2のインクジェット用紙(王子エフテックス株式会社製 マシュマロCoC)にラベル形状(縦2.5cm×横5.0cm)のサイズになるようにミシン目を入れ、比較例2に係るシートを得た。
実施例1に係る棚ラベル用擬似接着シートの製造においてインクジェット用紙に代えて、坪量64g/m2の上質紙を用いたこと以外は、実施例1と同様にして比較例3に係る棚ラベル用擬似接着シートを作製した。
作製した棚ラベル用擬似接着シート等(実施例1~9に係る棚ラベル用擬似接着シート、比較例1に係る粘着シート、比較例2に係るシート及び比較例3に係る棚ラベル用擬似接着シート)について、以下の通り評価した。評価結果は、表3に示す。
実施例1~8並びに比較例3に係るシートにおいては、擬似接着層と支持基材との界面で擬似接着性を示し、実施例9に係るシートにおいては、ラベル用基材と擬似接着層との界面で擬似接着性を示した。これに対し、比較例1及び比較例2に係るシートは、擬似接着性を示す構成ではない。
作製した棚ラベル用擬似接着シート等から幅50mmの試験片を作製した。試験片を次のように引張試験機で把持及び固定した。
実施例1、3~8並びに比較例3に係る棚ラベル用擬似接着シートから作製した試験片については、擬似接着層と支持基材との界面で剥離して、ラベル用基材、接着層及び擬似接着層からなる積層体を把持し、支持基材を固定した。
実施例2に係る棚ラベル用擬似接着シートから作製した試験片については、擬似接着層と支持基材との界面で剥離して、ラベル用基材及び擬似接着層からなる積層体を把持し、支持基材を固定した。
実施例9に係る棚ラベル用擬似接着シートから作製した試験片については、擬似接着層とラベル用基材との界面で剥離して、ラベル用基材を把持し、擬似接着層、接着層及び支持基材からなる積層体を固定した。
比較例1に係る粘着シートから作製した試験片については、粘着剤層と支持基材との界面で剥離して、ラベル用基材及び粘着剤層からなる積層体を把持し、支持基材を固定した。
比較例2に係るシートから作製した試験片については、擬似接着性を示す構成ではないので、擬似接着力を測定しなかった。
上記のように把持及び固定した試験片について、剥離速度:300mm/min、剥離角度:180°の条件で、試験片を擬似接着界面で剥離した。この剥離で必要とされた力(引き剥がし力)の大きさを測定し、測定された引き剥がし力を擬似接着力とした。擬似接着力の単位は、mN/50mmである。
柔軟度は、ガーレー式柔軟度試験機を用いて、TAPPIスタンダード T543pm-84に準じて測定した。柔軟度は、ラベル用基材としての紙基材のMD方向及びCD方向について、それぞれ測定した。
実施例1、3~8並びに比較例3に係る棚ラベル用擬似接着シートについては、擬似接着層と支持基材との界面で剥離して、ラベル用基材、接着層及び擬似接着層からなる積層体の柔軟度を測定した。
実施例2に係る棚ラベル用擬似接着シートについては、擬似接着層と支持基材との界面で剥離して、ラベル用基材及び擬似接着層からなる積層体の柔軟度を測定した。
実施例9に係る棚ラベル用擬似接着シートについては、擬似接着層とラベル用基材との界面で剥離して、ラベル用基材の柔軟度を測定した。
比較例1に係る粘着シートについては、粘着剤層と支持基材との界面で剥離して、ラベル用基材及び粘着剤層からなる積層体の柔軟度を測定した。
比較例2に係るシートについては、ラベル用基材の柔軟度を測定した。
なお、柔軟度は、切込みを入れずに剥離した積層体又はラベル用基材について測定した。
さらに、実施例1~9、及び比較例1~3の棚ラベル用擬似接着シート等の柔軟度を上記と同様にして測定した。
作製した棚ラベル用擬似接着シート等から得た棚ラベルの外観を確認し、バリが生じていない場合を「A」と評価し、バリが生じている場合を「B」と評価した。
1mmの隙間を有するプラスチック製のケースに棚ラベルを挿入する際の作業性を評価した。棚ラベル用擬似接着シート等から2.5cm×5.0cmの棚ラベルを得て、プラスチックケースの幅1mmの隙間へ挿入する際の作業し易さを官能評価した。挿入し易く作業性が良好だった場合を「A」と判定し、挿入し難く作業性が低い場合を「B」と判定した。
棚ラベル用擬似接着シート等から得た棚ラベルを陳列棚に取り付け、その後、棚ラベルを陳列棚から取外した時に、陳列棚に糊残りが生じているか目視で確認した。
A4サイズの棚ラベル用擬似接着シート等から2.5cm×5.0cmのサイズの棚ラベルを5つ剥離して、棚ラベルを剥離後の棚ラベル用擬似接着シート等をプリンターの給紙トレイに挿入し、再度印刷できるかを評価した。再度印刷でき、プリンターからシートが排出された場合を「A」と判定し、給紙できなかったり、排紙できなかったり、再度印刷できなかった場合を「B」と判定した。
そのため、実施例1~9に係る棚ラベル用擬似接着シートによれば、意匠性に優れると共に、商品等の入れ替え時に、陳列棚に取り付け易く、かつラベル交換し易い、棚ラベルを製造できる。
Claims (4)
- 保持ケースに差し込んで使用される棚ラベルの製造に用いられる棚ラベル用擬似接着シートであって、
ラベル用基材と、支持基材と、前記ラベル用基材及び前記支持基材の間に含まれる擬似接着層と、を有し、
前記ラベル用基材と前記擬似接着層との間に接着層をさらに有し、
前記ラベル用基材は、印刷可能なラベル用基材表面を有し、
前記擬似接着層と前記接着層とが接しており、
前記擬似接着層は、前記支持基材に擬似接着し、かつ、前記ラベル用基材に前記接着層を介して接着し、
前記支持基材と前記擬似接着層との界面が擬似接着界面であり、
前記擬似接着界面で前記支持基材から剥離した前記ラベル用基材、前記接着層及び前記擬似接着層を含む積層体の柔軟度は、2mN以上であり、
前記ラベル用基材、前記接着層及び前記擬似接着層を含む積層体の柔軟度は、ガーレー式柔軟度試験機を用いてTAPPIスタンダード(T543pm-84)に準じて測定され、
前記ラベル用基材を前記棚ラベルの形状に区画する切込みが、前記ラベル用基材表面側から、前記ラベル用基材、前記接着層及び前記擬似接着層を貫通し、かつ前記支持基材を貫通していない深さで形成され、
前記切込みによって区画された前記ラベル用基材、前記接着層及び前記擬似接着層は、前記棚ラベルとして、前記擬似接着界面で前記支持基材から剥離可能である、
棚ラベル用擬似接着シート。 - 請求項1に記載の棚ラベル用擬似接着シートにおいて、
ガーレー式柔軟度試験機を用いてTAPPIスタンダード(T543pm-84)に準じて測定される前記棚ラベル用擬似接着シートの柔軟度は、100mN以下である、
棚ラベル用擬似接着シート。 - 請求項1又は請求項2に記載の棚ラベル用擬似接着シートにおいて、
前記支持基材の坪量は、60g/m2以上、350g/m2以下である、
棚ラベル用擬似接着シート。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の棚ラベル用擬似接着シートにおいて、
前記擬似接着層の擬似接着力は、200mN/50mm以上、2,000mN/50mm以下である、
棚ラベル用擬似接着シート。
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