JP7324418B2 - 電動車両のパワーユニット搭載部構造 - Google Patents
電動車両のパワーユニット搭載部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7324418B2 JP7324418B2 JP2019168399A JP2019168399A JP7324418B2 JP 7324418 B2 JP7324418 B2 JP 7324418B2 JP 2019168399 A JP2019168399 A JP 2019168399A JP 2019168399 A JP2019168399 A JP 2019168399A JP 7324418 B2 JP7324418 B2 JP 7324418B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- power unit
- support frame
- unit mounting
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
Description
インバータの後部には、インバータの内部に収容されているコンデンサを放電させる放電指令を伝達する信号ケーブルの低電圧コネクタと、バッテリから延びる電力線の高電圧コネクタが取付けられている。カウルパネルには、高電圧コネクタの後方の位置に、当該高電圧コネクタに対向するようにストッパが取付けられており、高電圧コネクタからストッパまでの距離が、低電圧コネクタからその後方のカウルパネルまでの距離よりも短くなっている。これにより、従来の車載構造では、衝突の衝撃でインバータが後退したときに、インバータに接続されているコネクタを保護している。
図1~図7は本発明の実施形態に係る電動車両のパワーユニット搭載部構造を示すものである。なお、図において、矢印Fr方向は車両前方を示し、矢印O方向は車両外側を示し、矢印U方向は車両上方を示している。また、矢印X方向は車両幅方向を示し、矢印Y方向は車両前後方向を示している。
支持フレーム2の上側には、高電圧部品の電流変換装置11が設けられており、電流変換装置11は、支持フレーム2の上部に載せられた状態で締結具などを用いて取付けられている。また、支持フレーム2の下側には、モータユニット12が保持されて設けられており、モータユニット12は、ゴムブッシュなどのマウント部材10を介して支持フレーム2に取付けられており、モータユニット12がトルク変動による揺動や振動を発生する駆動部品であっても、支持フレーム2にリジットに固定されずに設けられている。
また、支持フレーム2の後端よりも車両前方側には、パワーユニット1を構成する電流変換装置11、モータユニット12などの要素部品や低電圧ケーブル14等が配置されている。低電圧ケーブル14は、低電圧部材13から延びて電流変換装置11の車両外側側面部11aに接続されている一方、高電圧ケーブル15は、高電圧バッテリ(図示せず)から延びて電流変換装置11の後部に接続されている。しかも、低電圧ケーブル14は、支持フレーム2上に固定されており、電流変換装置11の車両後方側を通って配索されているとともに、モータールームMの車両後方に位置するダッシュパネル4と電流変換装置11との間に配索されている。そのため、支持フレーム2の車両後側には、L字状ブラケット16が起立した状態で設けられており、このL字状ブラケット16の先端部には、当該L字状ブラケット16に取付けられたクランプ16aを介して低電圧ケーブル14が固定されている。
すなわち、本実施形態のパワーユニット搭載部構造において、支持フレーム2の後端部である後側フレーム23と電流変換装置11の後端部との間には、隙間が設けられている。そして、電流変換装置11は、車両上面視で、支持フレーム2を構成する前側フレーム21、中間フレーム22及び後側フレーム23の車両幅方向中央部側に位置し、支持フレーム2の内側に配置されており、低電圧ケーブル14が確実に固定できる構造にしている。
本実施形態の突形状部8は、開口部が車両下側に配置される断面略逆V字状に屈曲された別部材で構成されており、支持フレーム2を構成する後側フレーム23の後部23bを起点にして先端部分8aが車両上方に位置するように傾斜する形状に形成されているとともに、後端部分8bが後側フレーム23の後部23bの上面及び側面に接合されている。また、突形状部8の上端部分8cは、ダッシュパネル4に固定された負圧タンク7の下端部7aよりも車両上下方向で上側に位置し、突形状部8の下側部分は、負圧タンク7へ向かって上り傾斜の傾斜面部8dとして形成されている。そして、突形状部8の上端部分8cは、負圧タンク7のタンク中心軸Dよりも車両上方に位置している。しかも、突形状部8の上端部分8cの車両後方側は、負圧タンク7のタンク中心軸D及びホース71の軸方向と平行で、かつ傾斜面部8dの一部が重なって位置している。
これによって、前突時(特に、運転席側へのオフセット衝突時)に支持フレーム2の後側フレーム23が車両後方へ移動する場合に、搭載部品の負圧タンク7が突形状部8の先端部分8aの下側に当接しながら後側フレーム23の下側に移動することになり、負圧タンク7が後側フレーム23の上側へ向かうような移動を防げるように構成されている。
しかも、支持フレーム2の突形状部8は、図2~図4に示すように、車両側面視で、少なくとも突形状部8の先端部分8aが負圧タンク7と重なる位置に配置されているとともに、突形状部8の上端部分8cが負圧タンク7の水平方向の中心線D1よりも車両上下方向で上側に位置しており、負圧タンク7は、突形状部8寄りの車両外側に配置されている。
このような位置関係でサイドメンバ3及びフレームマウント9を配置するとともに、負圧タンク7及び突形状部8を配置する理由として、サイドメンバ3は、前突時の衝撃荷重により、概ね車両上方に折れ曲がって衝撃荷重を吸収する構造に構成され、フレームマウント9はサイドメンバ3に取付けられており、支持フレーム2の前端部が前突によって車両上方に移動し、支持フレーム2の後端部である後側フレーム23の後部23bが車両下方に移動して車両後方側へ傾斜する変形を生じるからである。また、車両前方からのオフセット衝突により、支持フレーム2の後側フレーム23が車両幅方向に移動し、もしくは、フレームマウント8を中心に時計方向へ回転した場合でも、搭載部品の負圧タンク7が突形状部8の先端部分8aの下側に当接しながら後側フレーム23の下側に移動し、負圧タンク7が後側フレーム23の上部に乗り上げる事態を防げる構造になるからである。
これにより、オフセット衝突時などにおいて車両前方から斜め後方に衝撃荷重を受けた場合に、負圧タンク7が支持フレーム2の後側フレーム23上側に搭載された電流変換装置11、低電圧ケーブル14と接触して破損することが回避できるように構成されている。
このような寸法設定で接合部25を後側フレーム23に形成することによって、衝突時に負圧タンク7と当接する突形状部8の取付強度が高められることになり、負圧タンク7が確実に後側フレーム23の下側にガイドされながら移動するように構成されている。
したがって、本実施形態の電動車両のパワーユニット搭載部構造では、車両前方からの衝突時(例えば、オフセット衝突時など)において、支持フレーム2が車両後方へ移動する際に、ダッシュパネル4に固定された搭載部品の負圧タンク7が突形状部8に当接してガイドされながら支持フレーム2の下側に移動することになるので、負圧タンク7が支持フレーム2の上側へ向かって移動するのを効果的に防ぐことができる。その結果、本実施形態に係る電動車両のパワーユニット搭載部構造によれば、支持フレーム2上に配置されたパワーユニット1の要素部品(電力変換装置11、低電圧ケーブル14)が負圧タンク7と接触することで生じる損傷を低減させることができ、電力変換装置11などの高電圧部品の安全性向上を図ることができる。
したがって、本実施形態の電動車両のパワーユニット搭載部構造では、車両前方からのオフセット衝突時に、支持フレーム2を構成する後側フレーム23が車両幅方向に移動し、もしくは、フレームマウント9を中心に時計方向へ回転した場合でも、搭載部品の負圧タンク7が突形状部8の先端部分8aの下側に当接してガイドされながら後側フレーム23の下側に移動することになるので、負圧タンク7が後側フレーム23の上部に乗り上げるのを防ぐことができ、パワーユニット1の要素部品と負圧タンク7との接触によって生じるパワーユニット1の要素部品の損傷を低減できる。
したがって、本実施形態のパワーユニット搭載部構造によれば、オフセット衝突時において、サイドメンバ3及び支持フレーム2が車両前方から車両斜め後方へ向かう衝撃荷重を受けた際に、負圧タンク7が後側フレーム23の中央凸状部23c上に搭載された電流変換装置11などに接触して破損するのを回避することができ、電力変換装置11などの高電圧部品の安全性を向上させることができる。
2 支持フレーム
3 サイドメンバ(車体部材)
4 ダッシュパネル
7 負圧タンク(搭載部品)
7a 下端部
7b 前端部
8 突形状部
8a 先端部分
8b 後端部分
8c 上端部分
8d 傾斜面部
9 フレームマウント
21 前側フレーム
22 中間フレーム
23 後側フレーム
23a 前端部
23b 後部
23c 中央凸状部
24 中央凸状部の後側角部
25 後側フレームの突形状部との接合部
31 サイドメンバの後方側部分
32 サイドメンバの前方側部分
C サイドメンバの前後中心位置
D タンク中心軸
D1 負圧タンクの水平方向の中心線
M モータールーム(車体)
P パワーユニット搭載部
R 車室
Claims (3)
- パワーユニットが搭載されるパワーユニット搭載部と、該パワーユニット搭載部に配置され、かつ車体部材に取付けられる支持フレームを有し、該支持フレームには前記パワーユニットが設置され、前記パワーユニット搭載部の車両後方側には、前記パワーユニット搭載部と車室内とを区切るダッシュパネルが設けられ、前記支持フレームの後端部よりも車両前方側には、前記パワーユニットを構成する要素部品が配置されている電動車両のパワーユニット搭載部構造において、
前記ダッシュパネルには、前記パワーユニット搭載部に配置される搭載部品が固定され、該搭載部品は、車両前面視で前記支持フレームと少なくとも一部が重なる高さに配置され、
前記支持フレームの後端部には、前記支持フレームから車両後方に突出する突形状部が前記搭載部品と対向して設けられ、該突形状部は、前記支持フレームを起点にして先端部分が車両上方に位置するように傾斜する形状に形成され、前記突形状部の上端部分は、前記ダッシュパネルに固定された前記搭載部品の下端部よりも車両上下方向で上側に位置しており、
前記支持フレームの左右両側には、前記車体部材であって、車両前後方向へ延びるサイドメンバに取付けられるフレームマウントが配置され、該フレームマウントは、前記サイドメンバの前後中心位置に対して前寄り側に設けられ、前記フレームマウントに対して、前記サイドメンバは、後方側部分が前方側部分よりも車両前後方向の長さが長く形成されており、
前記搭載部品の前端部は、前記フレームマウントよりも車両後方に位置し、前記突形状部は、車両側面視で、少なくとも前記突形状部の先端部分が前記搭載部品と重なる位置に配置されているとともに、前記突形状部の上端部分が前記搭載部品の水平方向の中心線よりも車両上下方向で上側に位置し、
前記搭載部品は、前記パワーユニット搭載部において、前記突形状部に対して車両幅方向外側に配置されていることを特徴とする電動車両のパワーユニット搭載部構造。 - 前記支持フレームの後端部は、車両上面視で、中央部分が車両後方へ向かって突出する中央凸状部を有し、前記突形状部は、車両上面視で、前記支持フレームから斜め後方外側へ向かって突出する形状に形成されているとともに、前記支持フレームの前記中央凸状部の後側角部に配置され、
前記支持フレームの前記中央凸状部には、前記パワーユニットの電流変換装置が搭載されている一方、前記パワーユニット搭載部に配置される前記搭載部品は、前記中央凸状部に対して車両幅方向外側の位置で車体に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の電動車両のパワーユニット搭載部構造。 - 前記支持フレームの前記突形状部との接合部は、前記支持フレームの他の部分よりも車両上下方向の寸法が大きく形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動車両のパワーユニット搭載部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019168399A JP7324418B2 (ja) | 2019-09-17 | 2019-09-17 | 電動車両のパワーユニット搭載部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019168399A JP7324418B2 (ja) | 2019-09-17 | 2019-09-17 | 電動車両のパワーユニット搭載部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021046009A JP2021046009A (ja) | 2021-03-25 |
JP7324418B2 true JP7324418B2 (ja) | 2023-08-10 |
Family
ID=74877464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019168399A Active JP7324418B2 (ja) | 2019-09-17 | 2019-09-17 | 電動車両のパワーユニット搭載部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7324418B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011126363A (ja) | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Kanto Auto Works Ltd | 車両衝突時の補機ガイド構造 |
JP2014141121A (ja) | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Suzuki Motor Corp | 車両用電装部品の支持装置 |
JP2016113110A (ja) | 2014-12-17 | 2016-06-23 | 三菱自動車工業株式会社 | 車載機器の固定構造 |
JP2019025999A (ja) | 2017-07-27 | 2019-02-21 | スズキ株式会社 | 電動車両のモータルーム内部構造 |
JP2019051914A (ja) | 2017-09-19 | 2019-04-04 | トヨタ自動車株式会社 | 車両前部構造及び車両用ブラケット |
-
2019
- 2019-09-17 JP JP2019168399A patent/JP7324418B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011126363A (ja) | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Kanto Auto Works Ltd | 車両衝突時の補機ガイド構造 |
JP2014141121A (ja) | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Suzuki Motor Corp | 車両用電装部品の支持装置 |
JP2016113110A (ja) | 2014-12-17 | 2016-06-23 | 三菱自動車工業株式会社 | 車載機器の固定構造 |
JP2019025999A (ja) | 2017-07-27 | 2019-02-21 | スズキ株式会社 | 電動車両のモータルーム内部構造 |
JP2019051914A (ja) | 2017-09-19 | 2019-04-04 | トヨタ自動車株式会社 | 車両前部構造及び車両用ブラケット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021046009A (ja) | 2021-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110239627B (zh) | 车辆后部构造 | |
EP3608208B1 (en) | Rear body structure for vehicles | |
JP5597681B2 (ja) | 車体後部構造 | |
JP4924665B2 (ja) | 車体の後部構造 | |
JP2013035445A (ja) | 車両のインバータ搭載構造 | |
JP6269246B2 (ja) | 前部車体構造 | |
JP2007223432A (ja) | 車体前部構造 | |
JP2019026084A (ja) | 車両前部構造 | |
CN112477599B (zh) | 电气设备的车载构造 | |
CN110775162A (zh) | 车辆的下部结构 | |
CN111746656B (zh) | 车身前部构造 | |
US20240034141A1 (en) | Vehicle body rear structure | |
CN108394263B (zh) | 动力单元安装结构 | |
JP2021075089A (ja) | 車両下部構造 | |
JP7196752B2 (ja) | 電動車両 | |
JP2019073237A (ja) | 電動車両 | |
US11104383B2 (en) | Vehicle front portion structure | |
JP7324418B2 (ja) | 電動車両のパワーユニット搭載部構造 | |
JP7432136B2 (ja) | 電動車両のパワーユニット搭載部構造 | |
JP7156222B2 (ja) | バッテリプロテクタ | |
JP2020111069A (ja) | 車両の後部車体構造 | |
JP2020079051A (ja) | 車両前部構造 | |
JP7563623B2 (ja) | 電動車両 | |
JP6107796B2 (ja) | 自動車の前部構造 | |
JP7468251B2 (ja) | バッテリーパックの搭載構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220624 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230323 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230331 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230530 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230630 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230713 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7324418 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |