以下、本開示の実施形態を列記して例示する。
本開示の一つであるコンロは、一対のリブが間隔をあけて形成されるようにしてもよい。そして、押圧部は、一対のリブにおける両方の突出側端部に接触しつつ両方の突出側端部を押圧し、操作部が回動する際に両方の突出側端部に沿って相対移動するようにしてもよい。この構成によれば、押圧部は、操作部が回動する際に両方の突出側端部に沿って相対移動するので、相対移動するときの押圧部の姿勢を安定させることができ、押圧部が突出側端部から脱落することを抑制することができる。
本開示の一つであるコンロは、回動軸は、操作部の下端側且つフロント部の前端側に位置していてもよい。バネ部材は、フロント部において回動軸よりも後方側に位置する固定部に固定される基端部と、基端部よりも前側に延びる延出部と、を具備し、延出部の先端側の部位が押圧部の少なくとも一部をなしていてもよい。更に、バネ部材は、操作部が退避位置にあるときに、先端側の部位が操作部における前面壁裏側且つ回動軸上方側の部位から押圧力を受けて延出部が下側に凸となる湾曲状態となるとともに、先端側の部位が前側且つ下側に向かうように且つ延出部を直線状態に近づけるように弾性力が生じるようになっていてもよい。更に、バネ部材は、操作部が退避位置から前方位置へと変位するように回動するのに伴い、先端側の部位がリブの突出側端部を押圧しつつ下方側且つ前側に移動するように突出側端部に沿って相対移動するようになっていてもよい。更に、バネ部材は、操作部が前方位置にあるときに、延出部が下側に凸となる湾曲状態且つ先端側の部位が前側且つ下側に向かうように弾性力が生じた状態が維持されつつ、先端側の部位が突出側端部を押圧するようになっていてもよい。この構成によれば、退避位置のときでも前方位置のときでも操作部に対して継続的に押圧力を付与し得る構成をより簡易に実現できる。しかも、操作部が前方位置にあるときでも、バネ部材の先端側の部位をリブの突出側端部に作用させて延出部の湾曲状態及び付勢状態を維持することができる。よって、バネ部材の付勢力の減少が懸念される前方位置のときでも、効果的に付勢力を生じさせて操作部をより確実に位置保持することができる。
本開示の一つであるコンロにおいて、上記リブは、操作部が退避位置にあるときに押圧部によって押圧される位置での突出高さよりも、操作部が前方位置にあるときに押圧部によって押圧される位置での突出高さのほうが大きくなるように構成されていてもよい。リブは、操作部が前方位置へ近づくにつれて前方側(即ち、バネ部材から離れる方向)へ移動するので、押圧部の突出側端部に対する押圧力が徐々に低下する懸念がある。しかし、上記構成では、操作部が退避位置にあるときよりも前方位置にあるときのほうが、より突出高さの大きい位置を押圧することになるため、リブの突出高さが一定である場合と比較して、突出側端部に対する押圧部の押圧力が低下しにくい。したがって、押圧力が低下することに起因する問題(操作部が開放動作中で止まることや開放後に変位しやすくなる問題など)をより確実に抑制し得る。
本開示の一つであるコンロにおいて、上記フロント部が固定対象部であってもよい。また、上記操作部が接触対象部であってもよい。また、操作部は、バネ部材の少なくとも一部を収納する収納部を備えていてもよい。また、収納部内にリブが配置され、収納部は、リブの上方側に配置されるカバー部を具備するようになっていてもよい。そして、操作部が退避位置と前方位置との間で変位する際のいずれの位置でも、カバー部の後端が突出側端部の後端よりも後方側に位置するようになっていてもよい。この構成によれば、少なくともリブの後端側における突出側端部に、上方側から落下した異物(例えば、煮汁など)が付着することを抑制し得る。
本開示の一つであるコンロにおいて、上記操作部は、バネ部材からの押圧力を受ける部分に対してずれた位置に配置される板部を備えていてもよい。そして、板部の裏面側には、複数の補強リブが交差して形成されていてもよい。この構成によれば、板部が補強されるので、バネ部材からの押圧力を受ける部分が前方側に歪みにくくなる。
<第1実施形態>
以下、第1実施形態について、図面を参照して説明する。
1.ガスコンロの概要
図1で示されるガスコンロ1は、コンロの一例に相当し、キャビネット(図1では図示省略)に組み込まれるビルトインコンロとして構成されている。
ガスコンロ1は、多数の部品が一体的に構成されたコンロ本体部1Aを備える。コンロ本体部1Aは、ガスバーナ4,5,6、筐体部2、天板3、第1フロント部20(図2)、第2フロント部120(図3)、第1操作部60(図2)、第2操作部160(図3)、化粧パネル90,92,190,192などを備える。
以下の説明では、図1で示されるガスコンロ1において、板状に構成された天板3の板面方向(天板3の上面をなす所定の平坦面と平行な平面方向)のうち第1方向(図1の例では天板3を平面視したときの短手方向)が前後方向である。そして、上記第1方向と直交する第2方向(図1の例では、天板3を平面視したときの長手方向)が左右方向である。更に、前後方向及び左右方向と直交する方向が上下方向である。なお、図1の例では、上下方向は、天板3の板厚方向である。
筐体部2は、例えば公知の金属材料を主体として構成され、ガスコンロ1の外郭部を構成しており、ガスバーナ4,5,6やその他の部品を収容する。筐体部2は、左右方向両側に一対の側壁部を備えるとともに、これら側壁部の後端部に連結される形で後壁部(図1では図示省略)が設けられる。筐体部2の前面部(図1では図示省略)は、フレーム状又は壁状に構成されており、例えば、上述の一対の側壁部に架け渡される形で配置されるフレーム部などを有する。更に、これら前面部、一対の側壁部、後壁部の下部には底壁部(図1では図示省略)が連結されている。筐体部2は、これら前面部、一対の側壁部、後壁部、底壁部によって自身の内部空間が囲まれる構成をなし、上部が開口した箱状形態をなしている。
天板3は、筐体部2の上端部に固定されており、筐体部2の上端の開口を部分的に閉塞する構成で筐体部2上に配置される。天板3は、平面視矩形状の板状形態をなしており、ガスバーナ4,5,6を露出させるための開口部(貫通孔)が複数個形成された構成をなす。
ガスバーナ4,5,6は、天板3に形成された各開口部にそれぞれ対応するように設けられている。具体的には、天板3における右端寄りかつ前端寄りの位置に形成された開口部に挿入される形態でガスバーナ(右バーナ)4が設けられている。また、天板3における左端寄りかつ前端寄りの位置に形成された開口部に挿入される形態でガスバーナ(左バーナ)5が設けられている。更に、また、天板3における中央奥側に形成された開口部に挿入される形態でガスバーナ(奥バーナ)6が設けられている。更に、筐体部2の中央付近には、グリル部8が設けられている。グリル部8は、箱状に構成されたグリル庫(図1では図示省略)、グリル庫を開閉するグリル扉8B、ガスバーナとして構成されるとともにグリル庫内に配置されるグリルバーナ(図1では図示省略)、などを備える。
図1のように、筐体部2の前面の右端寄りには2つの点火ボタン11,14(点火操作部)が設けられ、筐体部2の前面の左端寄りにはもう2つの点火ボタン12,13が設けられている。点火ボタン11は、ガスバーナ4の点火操作及び消火操作を行うための操作ボタンである。点火ボタン12は、ガスバーナ5の点火操作及び消火操作を行うための操作ボタンである。点火ボタン13は、ガスバーナ6の点火操作及び消火操作を行うための操作ボタンである。点火ボタン14は、グリル部8のガスバーナの点火操作及び消火操作を行うための操作ボタンである。各点火ボタン11,12,13,14は、前方側から視認可能な構成かつ前方側からの操作が可能な構成で配置されている。各点火ボタン11,12,13,14のいずれも、前方側に突出した突出位置と突出位置よりも後方側に退避した後退位置とに変位可能に構成されており、更に、各点火ボタン11,12,13,14のいずれも、回転可能に構成されている。
図2、図3で示される第1フロント部20及び第2フロント部120は、例えば、樹脂材料を主体として構成された樹脂フレームを有するとともに樹脂フレームに金属部品などが組み付けられる構成をなしており、グリル部8の左右両側にそれぞれ配置されている。本構成では、筐体部2の前面部は、少なくとも一部が開放した構成をなしており、第1フロント部20及び第2フロント部120はいずれも、筐体部2の前面部に構成された開放領域を介して筐体部2内に一部が挿入される構成で筐体部2の前部に組み付けられている。筐体部2の前部とは、筐体部2における前側の部分(少なくとも筐体部2の前後方向の中心よりも前側に位置する部分)であり、上述した前面部は筐体部2の前部の一例に相当する。なお、上述した第2フロント部120は、フロント部の一例に相当する。第2フロント部120は、筐体部2の前部(具体的には、筐体部2の前端部)に組み付けられる形態で筐体部2に固定されている。
図2、図3で示される第1操作部60及び第2操作部160は、ユーザによって操作される部品である。第1操作部60は、上述の第1フロント部20に組み付けられるとともに第1回動軸部35,36を中心として回動する構成をなし、少なくとも操作領域が第1フロント部20の前側に配置される前方位置と操作領域が前方位置のときよりも後方側に退避した退避位置とに変位する構成をなす。第2操作部160は、操作部の一例に相当し、上述の第2フロント部120に組み付けられるとともに回動軸Xを中心として回動する構成(具体的には、第2回動軸部135,136を中心として回動する構成)をなし、少なくとも操作領域が第2フロント部120の前側に配置される前方位置と操作領域が前方位置のときよりも後方側に退避した退避位置とに変位する構成をなす。
化粧パネル90は、第1フロント部20における上側領域を前側から覆うように配置される板状のパネル部材であり、第1フロント部20に対して着脱可能とされている。化粧パネル90は、板厚方向が前後方向に沿った方向となるように第1フロント部20に取り付けられる。化粧パネル90は、樹脂材料によって板状且つ枠状に構成される樹脂体90Aと、金属材料などによって板状に構成される化粧板90Bとを備えており、樹脂体90Aと化粧板90Bとが前後に重ねられた構成をなす。化粧板90Bは、光沢を有し、ガスコンロ1の前面部の一部を構成する。樹脂体90Aは、化粧板90Bと重なる板部91Aと、板部91Aから後方側に延出するとともに枠状形態をなす後方延出部91Bとを備える。化粧パネル90は、枠状に構成された後方延出部91Bが第1フロント部20の前面部に形成された膨出部20Aと嵌まり合う構成をなす。
化粧パネル92は、第1操作部60を覆うように配置される板状のパネル部材であり、第1操作部60に対して前側から固定されている。化粧パネル92は、第1操作部60が退避位置にあるときに自身の板厚方向が前後方向に沿った方向となるように且つ第1操作部60を前側から覆うように第1操作部60に取り付けられる。化粧パネル92は、樹脂材料によって板状に構成される樹脂板92Aと、金属材料などによって板状に構成される化粧板92Bとを備えており、全体として板状に構成されている。化粧板92Bは、光沢を有し、ガスコンロ1の前面部の一部を構成する。樹脂板92Aは、操作部60の前面部に固定される構成をなす。
化粧パネル190は、第2フロント部120における上側領域を前側から覆うように配置される板状のパネル部材であり、第2フロント部120に対して着脱可能とされている。化粧パネル190は、板厚方向が前後方向に沿った方向となるように第2フロント部120に取り付けられる。化粧パネル190は、樹脂材料によって板状且つ枠状に構成される樹脂体190Aと、金属材料などによって板状に構成される化粧板190Bとを備えており、樹脂体190Aと化粧板190Bとが前後に重ねられた構成をなす。化粧板190Bは、光沢を有し、ガスコンロ1の前面部の一部を構成する。樹脂体190Aは、化粧板190Bと重なる板部191Aと、板部191Aから後方側に延出するとともに枠状形態をなす後方延出部191Bとを備える。化粧パネル190は、枠状に構成された後方延出部191Bが第2フロント部120の前面部に形成された膨出部120Aと嵌まり合う構成をなす。
化粧パネル192は、第2操作部160を覆うように配置される板状のパネル部材であり、第2操作部160に対して前側から固定されている。化粧パネル192は、第2操作部160が退避位置にあるときに自身の板厚方向が前後方向に沿った方向となるように且つ第2操作部160を前側から覆うように第2操作部160に取り付けられる。化粧パネル192は、樹脂材料によって板状に構成される樹脂板192Aと、金属材料などによって板状に構成される化粧板192Bとを備えており、全体として板状に構成されている。化粧板192Bは、光沢を有し、ガスコンロ1の前面部の一部を構成する。樹脂板192Aは、操作部160の前面部に固定される構成をなす。
2.特徴部分の詳細
ガスコンロ1は、図3及び図4に示すように、バネ部材180を備えている。バネ部材180は、所定方向に長い板状をなしており、第2操作部160に対して前方位置に向かう回動方向の力を継続的に付与する部材である。バネ部材180は、例えば金属板を折り曲げ加工等して構成されるものであり、所定方向に長い板状のバネ部181と、バネ部181よりも基端側に設けられた被固定部182とを備え、バネ部181の先端側部分の一部が押圧部183とされている。また、バネ部材180は、バネ部181の先端から押圧方向と反対側に延設された延設部184を有する。押圧部183は、バネ部181において第2操作部160を押圧するように作用する部分である。本構成では、第2操作部160が接触対象部の一例に相当する。押圧部183は、第2操作部160を接触対象部として接触しつつ第2操作部160に回動方向の力を付与するように当該接触対象部を押圧する部位である。
被固定部182は、図5~図7のように、第2フロント部120の固定部132に固定される。本構成では、第2フロント部120が固定対象部の一例に相当する。被固定部182は固定対象部に固定される部位である。被固定部182には、ネジ193が挿し通される挿通孔が形成されている。固定部132は、後方側に開口した雌ネジ部が形成されている。被固定部182は、ネジ193を用いて、固定部132に固定される。これにより、バネ部材180は、第2フロント部120に対して組み付けられる。バネ部材180は、図5~図7において二点鎖線で示すように、第2フロント部120に組み付けられた状態では、被固定部182を支点として先端側が揺動可能な片持ち状となり、バネ部181が前方側に向けて延びる形態で配置される。そして、バネ部181における先端側の一部が押圧部183として機能し、自身の一方の板面によって第2操作部160を前側に押圧するように(より具体的には、リブ170,171を前側に押圧するように)作用する。
上述した第2フロント部120は、図3のように、第2操作部160を収容する操作部収容部122、及び点火ボタン12,13を収容する点火ボタン収容部124を備える。操作部収容部122は、前面に開口した箱状形態をなしており、前面の開口部分から第2操作部160が収容される。点火ボタン収容部124は、操作部収容部122の上側に設けられている。点火ボタン収容部124は、前後方向に厚みを有する壁部125を備えている。この壁部125には、前後方向に貫通する孔部126,127が左右に並んで形成されている。孔部126には点火ボタン12が配置され、孔部127には点火ボタン13が配置される。
操作部収容部122は、外殻部130と、箱状部131と、固定部132(図5~図7参照)と、ガイド部133と、被連結部134(図5~図7参照)と、一対の第2回動軸部135,136と、を備える。外殻部130は、前面に開口した箱状形態をなしている。箱状部131は、外殻部130の内側において外殻部130の左右内側面及び天井面に対して間隔をあけて配置される。外殻部130の内側であって、箱状部131の左右両側及び上方側に、第2操作部160を収容する収容空間が形成される。箱状部131は、下面が外殻部130の底壁部に連結された構成をなし、さらに、背面が外殻部130の後壁部に連結された構成をなす。
固定部132は、バネ部材180を第2フロント部120に固定する部分である。固定部132は、図5~図7のように、操作部収容部122の内側において、操作部収容部122の左右方向一方側(本実施形態では右側)に配置されている。固定部132は、外殻部130の底面上に設けられる。
ガイド部133は、第2操作部160の移動をガイドする部分である。ガイド部133は、第2フロント部120の左右方向他方側(本実施形態では左側)に配置されている。ガイド部133は、例えば公知のギアとして構成されており、外殻部130の左右方向他方側の内側面に設けられている。
被連結部134は、後述する第2操作部160の連結部166が連結される部位である。被連結部134が連結部166に連結された状態における第2操作部160の位置が、上述した退避位置となる。
第2回動軸部135,136は、操作部収容部122の前側の下端部に左右一対で設けられている。第2回動軸部135,136は、それぞれ左右方向に沿って延びる形態をなしており、外殻部130の前方側において外殻部130の前面と間隔をあけて配置される。この第2回動軸部135,136に対して、後述する第2操作部160の支持部162,163が連結されることによって、第2操作部160が回動可能に支持される。
上述した第2操作部160は、図3~図7のように、前板部161と、支持部162,163と、収納部164と、被ガイド部165と、連結部166と、上板部167と、パネル設置部168と、操作パネル169と、リブ170,171と、補強リブ173とを備える。そして、第2操作部160は、第2フロント部120に組み付けられるとともに回動軸Xを中心として回動する構成をなし、少なくとも操作領域が第2フロント部120の前側に配置される前方位置(図7)と、操作領域が前方位置のときよりも後方側に退避した退避位置(図5)とに変位する。操作領域とは、第2操作部160に対して外部から入力操作(例えば、ボタンの押圧操作やその他のタッチ操作など)が行われるときに外部から押圧又は接触される部位であり、より具体的には、操作パネル169の上面の一部領域又は全部領域が操作領域に相当し、第2操作部160が前方位置にあるときにユーザから押圧操作を受けうる領域とされている。第2操作部160が前方位置にあるときには、操作パネル169の前端が、第2フロント部120の前端よりも前側に位置し、第2操作部160が退避位置にあるときには操作パネル169の前端が前方位置のときよりも後方側(具体的には、第2フロント部120の前端よりも後方側)に位置する。回動軸Xは、第2操作部160が回動(回転)する際の回動の中心(回転の中心)となる中心軸であり、仮想的な軸線(具体的には、仮想的な直線)である。本構成では、回動軸部135,136の中心をなす軸線が回動軸Xに該当している。本構成では、回動軸Xは、左右方向に沿った軸線(具体的には、左右方向に直線的に延びる軸線)となっている。なお、図4では、第2操作部160に対する回動軸Xの位置を一点鎖線で概念的に示し、図5~図7では、回動軸Xの位置を点で概念的に示す。
前板部161は、退避位置のときに起立状態となり、前方位置のときに傾倒状態となる部位である。前板部161は、退避位置のときに操作部収容部122における前面の開口部分を閉塞する。
支持部162,163は、前板部161の下端部において左右一対で設けられており、第2フロント部120の第2回動軸部135,136に連結される。これにより、第2操作部160は、第2回動軸部135,136の軸線周り(即ち、回動軸X周り)を回動可能に支持される。
収納部164は、バネ部材180の少なくとも一部を収納する部位である。収納部164は、前板部161の背面側において、左右方向一方側(図4に示す例では、右側)に設けられている。収納部164は、前板部161の背面から後方側に延びる左右一対の収納板部164A,164Bを有し、前方位置のときには後面が開口した状態となり、退避位置のときには下面から後面にかけて開口した状態となる。バネ部材180は、収納部164の後方側から収納部164内に入り込む。
被ガイド部165は、第2フロント部120のガイド部133によって移動方向が案内される部位であり、例えばギアとして構成されるガイド部133と噛み合うギア溝が形成されている。被ガイド部165は、前板部161における左右方向他方側(図4に示す例では、左側)の背面から後方側に延びる側板部175の外側面に設けられ、第2回動軸部135,136の軸線(即ち、回動軸X)を中心とする弧状をなしており、この内周面に上記ギア溝が形成されている。
連結部166は、第2フロント部120の被連結部134と連結する部分である。連結部166は、側板部175に設けられており、例えば被連結部134とともに、押圧されるごとに連結された状態と連結が解除された状態とに切り替わる公知のプッシュラッチ機構を構成している。このため、第2操作部160は、前板部161の前面が押圧されるごとに、第2フロント部120に対して連結される状態と連結が解除された状態とに切り替わる。第2操作部160は、連結部166が被連結部134に連結された状態では退避位置に配置され、連結が解除された状態では、退避位置よりも前方側で移動可能となる。
上板部167は、図8のように、前板部161の背面から後方側に延びるとともに、収納部164の上部と側板部175の上部とをつなぐ形態となっている。
パネル設置部168は、操作パネル169が設置される部材であり、図4~図7のように、上板部167の上方側に配置される。パネル設置部168は、前板部161、収納部164及び側板部175が囲む開口部を塞ぐように上面に載置され、上板部167に対して固定される。パネル設置部168は、操作パネル169が載置される載置部177と、載置部177よりも後方側に設けられる被規制部178とを備える。パネル設置部168は、被規制部178が操作部収容部122の内側面に設けられた規制部138に接触することで、前方側への移動が規制される。このときの第2操作部160の位置が前方位置となる。
操作パネル169は、ユーザがガスコンロ1に対する操作を行うための部品であり、ユーザによって入力操作が行われる入力装置である。図4~図7のように、操作パネル169は、パネル設置部168の載置部177上に載置される。操作パネル169は、退避位置では全体が操作部収容部122内に収容され、前方位置では操作領域が操作部収容部122の外側に露出した状態となる。
リブ170,171は、上述した収納部164内に配置されており、前板部161の背面から後方側(即ち、バネ部材180側)に突出する形態をなしている。具体的には、第2操作部160が退避位置と前方位置との間のいずれの位置にあるときでもリブ170,171における突出側端部170A、171Aに対してバネ部材180の一部が接触する構成となっており、第2操作部160が退避位置と前方位置との間のいずれに位置にあるときでもリブ170,171がバネ部材180側に突出する構成となっている。本構成では、前板部161は、図5のように第2操作部160が退避位置にあるときに前板部161の厚さ方向(板厚方向)が前後方向に沿った方向(前後方向又は前後方向に対して僅かに傾斜した方向)となるように配置される。前板部161の裏面(後面)は、第2操作部160が退避位置にあるときに前板部161の裏側(後方側)の板面をなし且つ第2操作部160が退避位置にあるときに上下方向及び左右方向と平行な仮想平面に沿って配置される。リブ170,171は、図5のように第2操作部160が退避位置にあるときに前板部161の裏面(後面)から後方側に向かって突出する構成で配置され、左右方向を厚さ方向とする構成で板状に構成されている。リブ170の両側の板面及びリブ171の両側の板面は平行となっており、具体的には、いずれの板面も、左右方向と直交する方向の板面となっている。
第2操作部160が退避位置にあるときにリブ170の後方側の縁部をなす部位が突出側端部170Aである。第2操作部160が退避位置にあるときにリブ171の後方側の縁部をなす部位が突出側端部171Aである。リブ170の突出側端部170Aは、第2操作部160が退避位置にあるときに表面(端面)が上下方向に対して傾斜して配置される部位である第1端部170Bと、第2操作部160が退避位置にあるときに表面(端面)が上下方向に沿って配置される部位である第2端部170Cとを備える。リブ171の突出側端部171Aは、第2操作部160が退避位置にあるときに表面(端面)が上下方向に対して傾斜して配置される部位である第1端部171Bと、第2操作部160が退避位置にあるときに表面(端面)が上下方向に沿って配置される部位である第2端部171Cとを備える。リブ170における第1端部170B(傾斜部)の部分での突出高さは、前板部161の板厚方向(図5で示す退避位置のときの前後方向)における前板部161の裏面161Aから第1端部170Bの表面(端面)までの距離であり、この突出高さは、回動軸Xに近くなるほど(図5等で示す例では、下位置になるほど)高くなっている。リブ170における第2端部170C(傾斜部)の部分での突出高さは、第2端部170Cの領域においてほぼ一定であり、リブ170において最も大きい突出高さとなっている。リブ171における第1端部171B(傾斜部)の部分での突出高さは、前板部161の板厚方向(図5で示す退避位置のときの前後方向)における前板部161の裏面161Aから第1端部171Bの表面(端面)までの距離であり、この突出高さは、回動軸Xに近くなるほど(図5等で示す例では、下位置になるほど)高くなっている。リブ171における第2端部171C(傾斜部)の部分での突出高さは、第2端部171Cの領域においてほぼ一定であり、リブ171において最も大きい突出高さとなっている。
図5~図7のように、第2操作部160は、前側に倒れるにつれてバネ部材180が押圧する位置が回動軸X側(下側)にシフトする。第2操作部160が図5で示す退避位置から図7で示す前方位置に近づくにつれて、リブ170,171は図5で示す位置から回動軸Xを中心として回動しつつ前側に変位する。このとき、リブ170,171の第1端部170B,171Bは、上端側ほど前側への変位量が大きくなるように上端側から回動軸Xを中心とする周方向に回転し、上端側ほど前位置となるように変位するため、バネ部材180が突出側端部170A,171Aを押圧する位置は、第1端部170B,171Bに沿って下側へと移動する。最終的には、図7のように、第1端部170B,171Bの下端又は第2端部170C,171Cを押圧するような位置関係となる。このように変化するため、第2操作部160が退避位置から前方位置に近づくにつれて、バネ部材180が押圧する部位が前板部161の裏面(後面)161Aよりも離れる。
バネ部材180は、第2操作部160に対して前方位置に向かう回動方向の力を継続的に付与する付勢部材である。具体的には、バネ部材180は、第2操作部160が退避位置と前方位置との間のいずれの位置にあるときでも、前板部161における回動軸Xよりも上側の部位を後方側から前方側に向かって押し続け、前板部161における回動軸Xよりも上側の部位を前側に向かわせるような付勢力を継続的に付与するように機能する。バネ部材180は、図5のように、退避位置ではリブ170,171の突出側端部170A,171Aから後方側に押圧されて、バネ部181の伸長方向中央部が斜め前下方側に張り出した状態で配置される。この状態では、バネ部材180の押圧部183は、リブ170,171における突出側端部170A,171Aに接触しつつ突出側端部170A,171Aを斜め前下方側に押圧する。このため、連結部166による連結状態が解除されると、図6のように、押圧部183からの押圧力によって第2操作部160が前方位置に向けて回動する。そして、第2操作部160は、図7のように、前方位置に到達すると、被規制部178が規制部138によって前方への移動が規制されて停止する。
第2操作部160が前方側へ回動する際には、突出側端部170A,171Aを押圧する押圧部183の位置が突出側端部170A,171Aに沿って相対移動する。即ち、押圧部183が突出側端部170A,171Aに沿って摺動する。リブ170,171の幅(より具体的には、突出側端部170A,171Aの幅)は、バネ部181(より具体的には、押圧部183)の幅よりも小さい。ゆえに、前板部161の背面などの面に沿って摺動する場合と比較して、押圧部183に及ぶ摩擦力は小さくなる。したがって、第2操作部160が開放動作中に止まることを抑制し得る。
また、リブ170,171の外側面と収納部164の内側面との隙間は、バネ部181の最小幅よりも小さく形成されている。このため、バネ部181は、リブ170,171と収納部164との隙間から脱落しにくくなっている。
更に、リブ170,171は、対で設けられており、図4及び図8のように、互いに間隔をあけて形成されている。リブ170,171間の間隔は、バネ部181の最小幅よりも小さく形成されている。バネ部181は、リブ170,171の左右両端よりも左右両側に突出した状態で配置される。そして、押圧部183は、一対のリブ170,171における両方の突出側端部170A,171Aに接触しつつ両方の突出側端部170A,171Aを押圧し、第2操作部160が回動する際に両方の突出側端部170A,171Aに沿って相対移動する。即ち、押圧部183が突出側端部170A,171Aに沿って摺動する。このため、突出側端部170A,171A上で相対移動する押圧部183の姿勢を安定させることができ、押圧部183が突出側端部170A,171Aから脱落することを抑制することができる。
ガスコンロ1では、図5のように、第2回動軸部135,136が第2操作部160の下端側且つ第2フロント部120(フロント部)の前端側に位置する。即ち、回動軸Xが第2操作部160の下端側且つ第2フロント部120(フロント部)の前端側に位置する。そして、バネ部材180は、第2フロント部120(フロント部)において第2回動軸部135,136よりも後方側(即ち、回動軸Xよりも後方側)に位置する固定部132に固定される被固定部182(被固定部182は基端部の一例に相当)と、被固定部182よりも前側に延びるバネ部181(バネ部181は延出部の一例に相当)と、を具備し、バネ部181の先端側の部位が押圧部183をなしている。更に、バネ部材180は、図5のように第2操作部160が退避位置にあるときには、押圧部183(先端側の部位)が第2操作部160における前面壁裏側且つ回動軸Xの上方側の部位(具体的には、前板部161の裏側であって回動軸Xの上方側(第2回動軸部135,136の上方側)に位置する部位であり、より詳しくは、リブ170,171の突出側端部170A,171A)から押圧力を受けてバネ部181(延出部)が下側且つ前側に凸となる湾曲状態となるとともに、押圧部183(先端側の部位)が前側且つ下側に向かうように且つバネ部181(延出部)を直線状態に近づけるように弾性力が生じるようになっている。更に、バネ部材180は、図6のように第2操作部160が退避位置から前方位置へと変位するように回動するのに伴い、押圧部183(先端側の部位)がリブ170,171の突出側端部170A,171Aを押圧しつつ下方側且つ前側に移動するように突出側端部170A,171Aに沿って相対移動するようになっている。更に、バネ部材180は、図7のように第2操作部160が前方位置にあるときには、バネ部181(延出部)が下側に凸となる湾曲状態且つ押圧部183(先端側の部位)が前側且つ下側に向かうように弾性力が生じた状態が維持されつつ、押圧部183(先端側の部位)が突出側端部170A,171Aを押圧するようになっている。この構成によれば、退避位置のときでも前方位置のときでも第2操作部160対して継続的に押圧力を付与し得る構成をより簡易に実現できる。しかも、第2操作部160が前方位置にあるときでも、バネ部材180の押圧部183(先端側の部位)をリブ170,171の突出側端部170A,171Aに作用させてバネ部181(延出部)の湾曲状態及び付勢状態を維持することができる。よって、バネ部材180の付勢力の減少が懸念される前方位置のときでも、効果的に付勢力を生じさせて第2操作部160をより確実に位置保持することができる。
更に、リブ170,171は、第2操作部160が退避位置にあるときに押圧部183によって押圧される位置での突出高さよりも、第2操作部160が前方位置にあるときに押圧部183によって押圧される位置での突出高さのほうが大きく形成されている。リブ170,171は、第2操作部160(操作部)が前方位置へ近づくにつれて前方側(即ち、バネ部材180から離れる方向)へ移動するので、押圧部183の突出側端部170A,171Aに対する押圧力が徐々に低下する懸念がある。しかし、本構成では、第2操作部160(操作部)が退避位置にあるときよりも前方位置にあるときのほうが、より突出高さの大きい位置を押圧することになるため、リブ170,171の突出高さが一定である場合と比較して、突出側端部170A,171Aに対する第2操作部160(操作部)の押圧力が低下しにくい。したがって、押圧力が低下することに起因する問題(第2操作部160(操作部)が開放動作中で止まることや開放後に変位しやすくなる問題など)をより確実に抑制し得る。例えば、リブ170,171の突出高さが一定である場合やリブ170,171が存在しない場合、第2操作部160(操作部)が前方位置にあるときには、図7で示す二点鎖線のようにバネ部材180のバネ部181が直線状に延びてしまったり、僅かな湾曲となったりしてしまう懸念がある。このような状態では、第2操作部160に対して十分な押圧力を与えることができない。しかも、この場合、バネ部181による押圧位置が図7で示す位置P3のように、より前側且つより下方側となってしまい、回転中心P1に近づいてしまうことになる。このような状態では、第2操作部160に対して十分な回転モーメントを加えにくくなる。これに対し、図7の構成では、リブ170,171の一端側を高くしているため、第2操作部160(操作部)が前方位置にあるときでもバネ部181において十分な湾曲状態を維持することができ、しかも、バネ部181による押圧位置は図7で示す位置P2のように、回転中心P1からの距離が確保される。よって、第2操作部160(操作部)が前方位置にあるときでも、第2操作部160に対して十分な押圧力を与えることができ、十分な回転モーメントを加えることができる。
上述した収納部164は、カバー部172を備える。カバー部172は、図5~図7のように、リブ170,171の上方側において、収納板部164A,164Bを連結する形態で配置される。そして、カバー部172の後端は、第2操作部160が退避位置と前方位置との間で変位する際のいずれの位置でも、突出側端部170A,171Aの後端よりも後方側に位置するように構成されている。このため、少なくともリブ170,171の後端側における突出側端部170A,171Aに、上方側から落下した異物(例えば、煮汁など)が付着することを抑制し得る。例えば、退避位置のときに、収納部164の後面に形成された開口部から異物が入り込んだ場合であっても、カバー部172の上面に落下すれば、リブ170,171への異物の落下を防ぐことができる。
更に、本実施形態では、図4のように、リブ170,171の上方側に、パネル設置部168及び操作パネル169が配置される。そして、パネル設置部168の前端及び操作パネル169の前端は、第2操作部160が退避位置と前方位置との間で変位する際のいずれの位置でも、突出側端部170A,171Aの前端よりも前端側に位置するように構成されている。そして、パネル設置部168及び操作パネル169の下方側には、カバー部172が配置されており、カバー部172の前端が操作パネル169の後端よりも前端側に配置されている。このため、カバー部172の前方側においても、パネル設置部168及び操作パネル169によって突出側端部170A,171Aの上方側が覆われる。ゆえに、突出側端部170A,171Aへの異物の付着をより確実に抑制することができる。
更に、カバー部172の前端には、上方側に延びる延設部174が設けられている。このため、カバー部172の上面に落下した異物の前方側への移動は、延設部174によって堰き止められる。ゆえに、カバー部172の上面に落下した異物が、カバー部172の前端から落下してリブ170,171の突出側端部170A,171Aに付着することを抑制し得る。
更に、図5~図7のように、操作部収容部122の底壁部には、底壁部の厚さ方向に貫通した排出孔部137が形成されている。排出孔部137は、第2操作部160が退避位置のときに、カバー部172の後端の下方側に位置する。また、カバー部172は、第2操作部160が前方位置のときに後方側に向けて上方側に傾斜し、第2操作部160が退避位置のときに後方側に向けて下方側に傾斜した形態となる。このため、カバー部172上に落下した異物は、第2操作部160が前方位置にときにはカバー部172上で滞留しやすく、退避位置に移動すると、カバー部172の後端から落下して、排出孔部137内に落ちやすい。ゆえに、カバー部172上に落下した異物が、排出孔部137を通じて操作部収容部122(即ち、第2フロント部120)の外部に排出されやすくなっている。また、カバー部172の後端の真下には、バネ部181が配置されており、バネ部181は、排出孔部137側に向けて下方側に傾斜しており、被固定部182は、排出孔部137内に入り込んでいる。このため、カバー部172の後端から落下した異物がバネ部181上に落下しても、バネ部181及び被固定部182を伝って排出孔部137から排出されやすくなっている。
また、上板部167は、自身の左右方向中央部が、バネ部材180からの押圧力を受ける部分に対して、左右方向にずれた位置に配置されている。このため、バネ部材180からの押圧力を受ける部分が、上板部167に対して前方側に歪むおそれがある。そこで、本実施形態では、図9のように、上板部167の裏面側に、複数の補強リブ173が交差して形成されている。これにより、上板部167が補強されるので、バネ部材180からの押圧力を受ける部分が前方側に歪みにくくなる。
<他の実施形態>
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態を、次のように変更してもよい。
上述の実施形態では、コンロの一例としてビルトインコンロとして構成されるガスコンロ1を例示したが、テーブルコンロなどの他種のコンロであってもよい。
上述の実施形態では、第2フロント部120を固定対象部とし第2操作部160を接触対象部としたが、第2フロント部120を接触対象部とし第2操作部160を固定対象部としてもよい。即ち、バネ部材180と同様のバネ部材を第2操作部160に固定し、第2フロント部120にリブ170,171と同様の一対のリブを設け、上記同様のバネ部材に設けられた押圧部(押圧部183と同様の押圧部)が第2フロント部120に設けられた一対のリブ(リブ170,171と同様のリブ)に接触しつつ押圧するようにしてもよい。この場合、前板部の裏面側から後方側に延びるようにバネ部材180と同様のバネ部材が配置されていればよく、このバネ部材の押圧を受ける位置関係で一対のリブが設けられていればよい。例えば、図5の構成において、押圧部183付近を被固定部とし、被固定部182付近を押圧部とするようにバネ部材の配置、構成を変更しつつ、図5と同様に、下側に凸となるように板状にバネ部材を設け、固定部132付近に一対のリブを設けるように変更すればよい。この場合も、第2操作部160が前方位置と退避位置との間で変位する際のいずれの位置でもバネ部材が一対のリブの突出側端部を押圧するような位置関係でバネ部材と一対のリブが配置されていればよい。具体的には、収納部164の底部から上方に突出するように且つ前後方向に沿うように一対のリブをそれぞれ板状に設け、一対のリブの各板面の方向が左右方向と直交する方向となるように配置すればよい。そして、この一対のリブの収納部底部からの突出高さが前方側となるにつれて高くなるように設ければよい。この場合、一対のリブの上端側の縁部が突出側端部に相当し、この突出側端部を上側から押圧するようにバネ部材が配されることになる。
上述の実施形態では、上板部167を板部の一例として説明したが、前板部161を板部としてもよい。
上述の実施形態では、リブ170,171が回動軸Xの方向と直交する方向(回動軸Xと直交する仮想平面と平行な方向)に延びる例を示したが、リブ170,171は、回動軸Xと直交する仮想平面に対して傾斜した方向に延びた構成であってもよい。例えば、リブ170,171の板面の方向が回動軸Xと直交する仮想平面に対して傾斜していてもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。