JP7321952B2 - 透明低誘電ガラスプリプレグ、透明低誘電ガラスフィルムおよび透明低誘電ガラス基板並びにこれらの製造方法 - Google Patents

透明低誘電ガラスプリプレグ、透明低誘電ガラスフィルムおよび透明低誘電ガラス基板並びにこれらの製造方法 Download PDF

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本発明は、低誘電特性を有する透明ガラスプリプレグ、ガラスフィルムおよびガラス基板に関する。
昨今の高速通信技術の発達により、現代社会において、スマートフォンやIoTと呼ばれる各デバイスへのつながりによる利便性などが向上しつつある。それに伴い高速通信技術の更なる高速化、高周波数化が促進されているが、デバイスやプリント配線板から生じる伝送損失が高速化の妨げになっている。伝送損失は使用されるデバイスおよび基板の誘電率や誘電正接が高いほど大きくなる傾向がある。特に、誘電正接の方が伝送損失の低下に影響するため、材料・デバイスおよびプリント配線板メーカーは高速通信用途に向けて低誘電正接の材料を求めている。
また、次世代5G用途に関しては、高周波帯の電波を受け取る部分には必ずプリント配線板が必要であるため、各プリント基板メーカーは競って低誘電正接を特徴とする基板を開発している。これら基板材料の周波数依存性が高いため、10GHz帯以上で使用する基板の材料は、ポリフェニレンエーテル(PPE)、液晶ポリマー(LCP)、ポリイミド(PI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等でできた基板がほとんどである(特許文献1)。
そのPTFE基板もビルドアップフィルムや接着材がないと多層化できず、加工も非常に困難である。加えて、200℃超における耐熱性に乏しいため、車載用部品や、エンジン、タービンなどの制御部分など、より耐熱性を求められる用途には適用できない。このような理由により、PTFE基板もあまり普及はしていない(特許文献2、3)。
近年、高信頼性基板としてガラス基板が用いられており、合成石英基板の上に回路パターンを形成し、低誘電基板として展開している(特許文献4、5)。しかし、合成石英基板そのものが高価である上に、研磨により薄膜化すると更にコストが掛かるため、デバイスへの応用展開は困難を極めている。
特開2017-215197号公報 特開2017-147487号公報 特表2018-533307号公報 WO2017/018323号公報 特表2018-524760号公報
そこで本発明では上記事情に鑑み、耐熱性に優れ、高い透明性を有し、かつ低誘電特性を有するプリプレグ、ガラスフィルム、及びガラス基板、並びにそれらの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、(A)1GHzにおける誘電率が6以下であるガラスクロス、及び、(B)1分子中に1個以上のSi-N結合および1個以上のヒドロシリル基を有し、重量平均分子量が1,000~2,000,000であるポリシラザン化合物を含むものであることを特徴とする透明低誘電ガラスプリプレグを提供する。
本発明の透明低誘電ガラスプリプレグであれば、(B)成分であるポリシラザン化合物が硬化してガラス質物質となり、従来のプリプレグと異なり全ての構造物がガラス状態となるため、低誘電を維持しつつ、従来の樹脂製プリプレグと比較して飛躍的に耐熱性が向上し、高温領域でも使用できる。
また、本発明の透明低誘電ガラスプリプレグは、前記(B)成分が、下記一般式(1)で示されるポリシラザン化合物であることが好ましい。
Figure 0007321952000001
(式中、R、R、Rはそれぞれ独立して、水素原子であるか、または炭素数1~10の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数6~12の芳香族炭化水素基、及び炭素数2~10の不飽和脂肪族炭化水素基から選ばれる1価炭化水素基であり、1分子中の少なくとも1つのRは水素原子であり、nは前記重量平均分子量の範囲を満たす値である。)
このように高分子化されたポリシラザンを用いることにより、さらに緻密なガラス質物質からなる皮膜を形成することができ、しかも内部にガラスクロスを具備するため、硬化時の応力に耐えうる硬化物を形成することができる。
さらに前記式(1)において、Rが前記1価炭化水素基であり、R、Rが水素原子であることが好ましい。
このようにRが1価炭化水素基、R、Rが水素原子であれば、硬化後のフィルムとしての柔軟性を保持できるので、ガラス質状態でありながらフレキシブルフィルムとして使用することもできる。また、高温時にも炭化水素基のみが酸化されてガラス質状態からシリカガラスになるため、熱による劣化も非常に少なく、しかも低誘電特性を維持することができる。
さらに本発明の透明低誘電ガラスプリプレグは、前記(A)成分が石英ガラスクロスであることが好ましい。
石英ガラスは、低熱膨張と低誘電特性を兼ね備ており、本発明の透明低誘電ガラスプリプレグの特性は、より好ましいものとなる。
また、本発明は、上記透明低誘電ガラスプリプレグの硬化物からなる透明低誘電ガラスフィルムを提供する。
また、本発明は、上記透明低誘電ガラスプリプレグの積層硬化物からなる透明低誘電ガラス基板も提供する。
本発明の透明低誘電ガラスフィルム、及び、透明低誘電ガラス基板は、上記透明低誘電ガラスプリプレグの硬化物を用いているため、耐熱性に優れ、高い透明性を有し、かつ低誘電特性を有する。
また、本発明は、(A)1GHzにおける誘電率が6以下であるガラスクロスに、(B)1個以上のSi-N結合および1個以上のヒドロシリル基を有し重量平均分子量が1,000~2,000,000であるポリシラザン化合物を含浸させて前記ガラスクロス両面にポリシラザン化合物を付着させる含浸工程と、次いで、該含浸物を乾燥させてプリプレグにする乾燥工程とを有することを特徴とする透明低誘電ガラスプリプレグの製造方法を提供する。
このような本発明の透明低誘電ガラスプリプレグの製造方法であれば、耐熱性に優れ、高い透明性を有し、かつ低誘電特性を有する透明低誘電ガラスプリプレグを効率よく製造することができる。
また、本発明は、更に上記乾燥工程に次いで、前記工程で得られた透明低誘電ガラスプリプレグ1枚を、加熱して硬化させる成型工程を有する透明低誘電ガラスフィルムの製造方法を提供する。
また、本発明は、更に上記乾燥工程に次いで、前記工程で得られた透明低誘電ガラスプリプレグを2枚以上積層して、加熱して硬化させる成型工程を有することを特徴とする透明低誘電ガラス基板の製造方法を提供する。
このような本発明の透明低誘電ガラスフィルムまたはガラス基板の製造方法であれば、前記フィルムまたは基板内部のボイドを抑制し、内部にガラスクロスが存在するため硬化時の収縮が少なくなる。更にガラスクロスの低熱膨張性、低誘電特性、ポリシラザンの低誘電特性及びラスクロスとポリシラザン化合物の相性の良さから、硬化したフィルム及び基板に対しては透明性、低誘電特性、高耐熱性、高信頼性の材料を提供することができる。
以上のように、本発明の透明低誘電ガラスプリプレグは、硬化すると全てガラス状態になるポリシラザン化合物を用いているため、ガラスクロスの屈折率に非常に近く、硬化物が透明性を有するフィルムや基板となる。これらは、有機基板と比べて耐熱性、低熱膨張性に優れる上、薄型化もできる。また、ガラス転移点がないため、誘電特性の温度依存性も非常に低くなる。また、市販の石英ガラス基板とは異なり、両面を銅箔で挟んで真空成型することにより、両面銅張積層板も形成することができる。
高速通信技術の更なる高速化、高周波数化に伴い基板の薄型化などが要求されているが、従来の石英ガラス基板は、薄型化するには研磨するしかなかった。また、フレキシブルガラス基板などは、フレキシブル性はあるが誘電特性は高かった。一方、本発明の低誘電ガラス基板は薄型化、多層化が容易であり、高透明性、低誘電特性、高耐熱性、低熱膨張性およびフレキシブル性など、求められる特性全てを兼ね備えた基板となる。
上記のように、薄型、高透明性、低誘電特性、高耐熱性などを全て兼ね備えた透明低誘電ガラス基板の開発が求められていた。
本発明者らは、上記目的を達成するために検討を行った結果、絶縁および低誘電材料としてポリシラザン化合物を用いることで透明低誘電ガラスプリプレグが得られ、それを硬化させることで透明低誘電ガラスフィルムが得られることを見出した。また、透明低誘電ガラスプリプレグを2枚以上積層硬化させて透明低誘電ガラス基板が得られることを見出した。
すなわち本発明は、(A)1GHzにおける誘電率が6以下であるガラスクロスと、(B)1分子中に1個以上のSi-N結合および1個以上のヒドロシリル基を有し、重量平均分子量が1,000~2,000,000であるポリシラザン化合物を含むことを特徴とする透明低誘電ガラスプリプレグである。
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[透明低誘電ガラスプリプレグ]
本発明の透明低誘電ガラスプリプレグは、(A)1GHzにおける誘電率が6以下であるガラスクロス、及び、(B)1分子中に1個以上のSi-N結合および1個以上のヒドロシリル基を有し、重量平均分子量が1,000~2,000,000であるポリシラザン化合物を含むものである。また、必要に応じて上記(A)、(B)成分以外の成分を更に含むことができる。
以下、各成分について詳しく説明する。
<(A)ガラスクロス>
本発明におけるガラスクロスは、1GHzにおける誘電率が6以下であれば特に限定されず、ガラスの種類としてはTガラス、NEガラス、Sガラス、石英ガラスなどが挙げられるが、低熱膨張と低誘電特性を兼ね備えたNEガラス、石英ガラスが好ましく、石英ガラスがより好ましい。また、ガラスクロスの製織方法としては平織、朱子織、綾織などが挙げられるが、厚さの均一性などから平織、朱子織が好ましく、薄型化という観点から平織がさらに好ましい。
また、ガラスクロスの誘電率は、好ましくは3.5~6.0、さらに好ましくは3.5~5.0である。なお、試料の周波数1GHzにおける誘電率は、インピーダンスアナライザーや、スプリットポスト誘電体共振器を用いて測定することができる。
また、ガラスクロス表面が、シランカップリング剤で処理されていることが、(B)成分とガラスクロスとの密着性を上げることができるため好ましい。シランカップリング剤としては、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、メチルフェニルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルメチルビニルエトキシシラン、ナフチルトリメトキシシラン、ナフチルトリエトキシシラン、1,4-ビス(メトキシジメチルシリル)ベンゼン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、n-プロピルトリエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、1,6-ビス(トリメトキシシリル)ヘキサン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、p-スチリルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルメチルジメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルジメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルジエトキシシラン、N-(2-アミノエチル)-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-(2-アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-(2-アミノエチル)-3-アミノプロピルトリエトキシシラン、N-(2-アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N-フェニル-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-(ビニルベンジル)-2-アミノエチル-3-アミノプロピルトリメトキシシラン及びその塩酸塩、N-(ビニルベンジル)-2-アミノエチル-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン及びその塩酸塩、3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、トリス-(トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレート、3-ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3-クロロプロピルトリメトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、ビス(トリスエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド等のアルコキシシラン化合物が挙げられ、1種あるいは2種以上混合して使用しても良い。その中でも好ましくは3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-(2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-フェニル-3-アミノプロピルトリメトキシシランなどが挙げられるが、これらに限定するものではない。
<(B)ポリシラザン化合物>
本発明の(B)成分として用いられるポリシラザン化合物は、(A)成分のガラスクロスと化学的に密に結着させてプリプレグを形成し、更に硬化後にガラスクロスと一体化することによってガラスフィルムとなる。また、プリプレグを積層することによって、容易に厚膜化でき、ガラス基板を形成する。なお、本発明で使用するガラスについては、SiO結合を有し、硬化し冷却すると流動せず固体状になるガラス質物質、および溶融したものを冷却して固体になるガラスのことをまとめてガラスと定義する。
前記ポリシラザン化合物は、下記一般式(1)で示される重量平均分子量1,000~2,000,000のポリシラザン化合物であることが好ましい。
Figure 0007321952000002
ここで、R、R、Rはそれぞれ独立して、水素原子であるか、または炭素数1~10の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数6~12の芳香族炭化水素基、及び炭素数2~10の不飽和脂肪族炭化水素基から選ばれる1価炭化水素基であり、1分子中の少なくとも1つのRは水素原子であり、nは前記重量平均分子量の範囲を満たす値である。
前記飽和脂肪族炭化水素基は、好ましくは炭素数1~8、より好ましくは1~4であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基などのアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ノルボルニル基、アダマンチル基などのシクロアルキル基などが挙げられ、中でもメチル基が好ましい。
前記芳香族炭化水素基は、好ましくは炭素数6~10、より好ましくは6~7であり、具体的には、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、p-ビニルベンジル基等のアラルキル基などが挙げられ、中でもフェニル基が好ましい。
また、前記不飽和脂肪族炭化水素基は、好ましくは炭素数2~8、より好ましくは2~6であり、具体的には、ビニル基、アリル基、7-オクテニル基などが挙げられる。中でも、ビニル基が好ましい。
ただし、前記式(1)において、1分子中の少なくとも1つのRが水素原子であり、好ましくは2以上のRが水素原子であり、より好ましくは、前記Rが前記1価炭化水素基、R、Rが水素原子である。中でも、前記Rがメチル基、R、Rが水素原子であるメチルヒドロポリシラザン(以下、MHPSと略)を用いると、柔軟性を保持したままプリプレグ化できるため好ましい。また、MHPSを用いると、ガラスクロスに容易に含浸するので厚膜化しやすく、硬化後も曲げに対する追従性(フレキシブル性)に優れる。
また、ポリシラザン化合物の重量平均分子量は、1,000~2,000,000であり、より好ましくは、1,000~500,000、更に好ましくは1,000~100,000の範囲である。
ここで、前記nはこの重量平均分子量の範囲を満たす値である。具体的には、例えば、20~22,000であり、好ましくは20~13,000である。なお、本発明において、重量平均分子量とは、下記条件で測定したゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)によるポリスチレンを標準物質とした重量平均分子量を指すこととする。
[測定条件]
展開溶媒:テトラヒドロフラン(THF)
流量:0.6mL/min
検出器:示差屈折率検出器(RI)
カラム:TSK Guardcolumn SuperMP-M
TSKgel SupermultiHZ-M(6.0mmI.D.×15cm×4)(いずれも東ソー社製)
カラム温度:40℃
試料注入量:20μL(濃度0.1質量%のTHF溶液)
<その他成分>
本発明の透明低誘電ガラスプリプレグは、必要に応じて上記(A)、(B)成分以外に、前述のシランカップリング剤(表面処理剤)のほか、硬化剤、充填材などを含むことができる。
(硬化剤)
透明低誘電ガラスプリプレグには、必要に応じて(B)ポリシラザン化合物(ヒドロシラン誘導体)の硬化を促進させるための硬化剤を添加することもできる。
硬化剤としては、アルキルアミン、アルキレンジアミン等の有機アミン類;シュウ酸無水物、マロン酸無水物等のカルボン酸無水物;アルキルイソシアネート、例えばメチルイソシアネート、ジメチルシリルジイソシアネート等のイソシアネート類;ブタンジチオール、ベンゼンジチオール等のチオール類;マロン酸イミド、コハク酸イミドの如きカルボキシミド類;元素周期仲表第IIa族及び第III族~第V族の金属元素の群から選択される金属を含む等の金属アルコキシド類;鉄、コバルト、ニッケル、銅、銀、金、水銀、亜鉛、ルテニウム、パラジウム、インジウム、イリジウム、チタン、ハフニウム、ジルコニウム等の化合物;チタン、ハフニウム、ジルコニウム、アルミニウム、ホウ素、リン等のハロゲン化物等が使用できる。
なお、硬化剤を添加することで誘電特性に影響を与える場合があるため、本発明において硬化剤は添加しなくてもよい。
(充填材)
成形体を熱処理した後のクラックの発生防止、更には強度の増加を図るための充填材を添加することもできる。
これは、添加された充填材(セラミックス粒子など)が熱処理時のマトリックスの収縮に伴うクラックの発生を防止し、結果的に欠陥が除去されて強度が向上すること、及び、充填材により、発生したクラックが偏向、鈍化、停留し、マトリックスが高靭化することで、複合体の強度と靭性が向上するものである。
充填材としては、各種金属の窒化物、炭化物、酸化物及び炭素等の粒子が挙げられ、例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、炭化珪素、窒化ホウ素、窒化アルミニウムなどが挙げられる。
なお、充填材を添加することで透明性、誘電特性に影響を与える場合があるため、本発明において充填材は添加しなくともよい。
[透明低誘電ガラスプリプレグ及びガラスフィルムの製造方法]
本発明は、上記ガラスプリプレグの硬化物からガラスフィルムを作製でき、更に、上記ガラスプリプレグの積層硬化物から多層透明低誘電ガラス基板を提供することもできる。
本発明の透明低誘電ガラスプリプレグの製造方法は、(A)1GHzにおける誘電率が6以下であるガラスクロスに、(B)1個以上のSi-N結合および1個以上のヒドロシリル基を有し重量平均分子量が1,000~2,000,000であるポリシラザン化合物を含浸させて前記ガラスクロス両面にポリシラザン化合物を付着させる含浸工程と、次いで、該含浸物を乾燥させてプリプレグにする乾燥工程とを有する。更に、本発明の透明低誘電ガラスフィルムの製造方法は、前記プリプレグ1枚を加熱して硬化させる(加熱成型する)成型工程を有する。以下各工程について詳細に説明する。
含浸工程
本発明の透明低誘電ガラスプリプレグの製造方法において含浸工程とは、前記ガラスクロスの両面に前記ポリシラザン化合物を含浸させる工程である。前記ポリシラザン化合物は、ガラスクロスとの濡れ性を考慮してポリシラザン化合物が低粘度になるように有機溶剤で希釈して用いてもよい。有機溶剤の例としては、前記ポリシラザン化合物を溶解するものであれば特に制限はないが、キシレンやジブチルエーテルなどが挙げられる。
また、前記ポリシラザン化合物のガラスクロス表面との反応を促進するための触媒を添加してもよい。触媒の例としては、塩化パラジウムが挙げられる。なお、触媒を添加することで誘電特性が影響を受けることがあるため、本発明において前記触媒は添加しなくともよい。
前記ポリシラザン化合物、もしくは前記任意成分を加えて調製したポリシラザン化合物含有ワニスをガラスクロスに含浸し、ガラスクロス表面にポリシラザンを付着させる。前記ポリシラザン化合物をガラスクロスに含浸する方法としては、特に限定はされず、真空含浸、常圧含浸、加圧含浸などが挙げられるが、コストなどを考慮し常圧含浸が好ましく用いられる。ポリシラザン化合物をガラスクロスに含浸した後、ガラスクロス両面に均一に塗布するために、過剰のポリシラザン化合物をスキージロールでかきとり一定の厚さにすることが好ましい。
乾燥工程
本発明の透明低誘電ガラスプリプレグの製造方法において乾燥工程とは、上記の含浸工程を経て得られたプリプレグを乾燥させる工程である。乾燥条件としては、好ましくは100~200℃で10分~24時間、より好ましくは100~180℃で10分~10時間、さらに好ましくは100~160℃で10分~1時間乾燥させる。100℃以上であれば、特に前記ポリシラザン化合物含有ワニスを用いた場合は有機溶剤を揮発させることができ、200℃以下であれば、ポリシラザン化合物の硬化反応の進行が抑えられるので後述するガラス基板の製造の際にプリプレグの多層化が容易であるため好ましい。
成型工程
本発明の透明低誘電ガラスフィルムの製造方法において成型工程とは、プリプレグ1枚を加熱成型する(加熱して硬化させる)工程である。成型条件としては、好ましくは150~900℃で10分~24時間、より好ましくは150~600℃で10分~10時間、さらに好ましくは150~500℃で10分から5時間である。150℃以上だとポリシラザン化合物の硬化反応が十分に進行し、900℃以下であれば急激に反応が進むことによるボイドの発生が抑えられるため好ましい。
また、成型時に銅箔を片面もしくは両面に貼り合わせて成型してもよい。銅箔は、表面粗さが非常に少ない低粗化銅箔や無粗化銅箔が好ましい。
[透明低誘電ガラス基板の製造方法]
本発明の透明低誘電ガラス基板の製造方法は、上記透明低誘電ガラスプリプレグを2枚以上積層して成型する。成型条件としては、上記ガラスフィルムの成型工程で示される成型条件と同様の条件が好ましい。
このような本発明の透明低誘電ガラスフィルムまたはガラス基板の製造方法であれば、前記フィルムまたは基板内部のボイドを抑制し、内部にガラスクロスが存在するため硬化時の収縮が少なくなる。更にガラスクロスの低熱膨張性、低誘電特性、ポリシラザンの低誘電特性及びガラスクロスとポリシラザン化合物の相性の良さから、硬化したフィルム及び基板に対しては透明性、低誘電特性、高耐熱性、高信頼性の材料を提供することができる。
以下に調製例、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下に調製例で使用した(A)ガラスクロス、(B)ポリシラザン化合物、シラザン化合物を示す。重量平均分子量は、上述の条件でGPCにより測定した値である。
[(A)ガラスクロス]
(A1)石英ガラスクロスSQF1035(信越石英(株)製 平織 厚み30μm)
(A2)石英ガラスクロスSQF1078(信越石英(株)製 平織 厚み50μm)
(A3)NEガラスクロスNE1035(日東紡(株)製 平織 厚み30μm)
(A4)EガラスクロスE1035(日東紡(株)製 平織 厚み30μm)
上記ガラスクロス(A1)~(A4)の1GHzにおける誘電率(Dk(1GHz))は以下のとおりである。なお、試料の周波数1GHzにおける誘電率は、インピーダンスアナライザー(Agilent Technologies社製)を用いて測定した。
(A1)石英ガラスクロスSQF1035: 3.7
(A2)石英ガラスクロスSQF1078: 3.7
(A3)NEガラスクロスNE1035 : 4.8
(A4)EガラスクロスE1035 : 6.8
[(B)ポリシラザン化合物]
(B1)ポリシラザン化合物1:下記式(2)
Figure 0007321952000003
(nは重量平均分子量1,200を満たす平均値)
で示される重量平均分子量1,200のMHPS
(B2)ポリシラザン化合物2:前記式(2)(ただし、式中nは重量平均分子量10,000を満たす平均値)で示される重量平均分子量10,000のMHPS
(B3)ポリシラザン化合物3:前記式(2)ただし、式中nは重量平均分子量900,000を満たす平均値)で示される重量平均分子量900,000のMHPS
(B4)ポリシラザン化合物4:下記式(3)
Figure 0007321952000004
(nは重量平均分子量2,000を満たす平均値)
で示される重量平均分子量2,000のパーヒドロポリシラザン(以下、PHPSと略記)
(B5)ポリシラザン化合物5:前記式(3)(ただし、式中nは重量平均分子量900,000を満たす平均値)で示される重量平均分子量900,000のPHPS
(B6)ポリシラザン化合物6:下記式(4)
Figure 0007321952000005
(n,mはモル比で20:80であり、n+mは重量平均分子量3,000を満たす平均値)で示される重量平均分子量3,000の無機・有機ハイブリッドポリシラザン(以下、Hybrid PSと略記)
(B7)ポリシラザン化合物7:下記式(5)
Figure 0007321952000006
(Phはフェニル基、l、nはモル比で50:50であり、n+lは重量平均分子量3,000を満たす平均値)で示される重量平均分子量3,000のHybrid PS
[シラザン化合物]
比較例では(B)のポリシラザンを用いずに、以下の化合物で作製した。
HMDS(ヘキサメチルジシラザン 信越化学工業製)
[調製例及び比較調製例]
表1に示した組み合わせを用い、以下のようにプリプレグを作製した。
(調製例1)
前記(B1)のポリシラザン化合物をキシレンで希釈し不揮発分を80%に調製してワニスにしたのちに、該ワニスを含浸ロール2本がついた含浸浴内に投入した。その後前記ワニスにガラスクロス(A1)を含浸させ、含浸ロールの隙間を100μmにして塗工し、150℃10分で乾燥させ、縦150mm×横150mm、厚さ40μmのプリプレグP1を製造した。ガラスクロスに付着したポリシラザンの付着量は30質量%であった。
(調製例2)
(B)成分として(B2)を用いた以外は調製例1と同様の操作を行い、厚さ45μmのプリプレグP2を製造した。ガラスクロスに付着したポリシラザンの付着量は40質量%であった。
(調製例3)
(B)成分として(B3)を用いた以外は調製例1と同様の操作を行い、厚さ50μmのプリプレグP3を製造した。ガラスクロスに付着したポリシラザンの付着量は50質量%であった。
(調製例4)
(B)成分として(B4)を用いた以外は調製例1と同様の操作を行い、厚さ40μmのプリプレグP4を製造した。ガラスクロスに付着したポリシラザンの付着量は30質量%であった。
(調製例5)
(B)成分として(B5)を用いた以外は調製例1と同様の操作を行い、厚さ45μmのプリプレグP5を製造した。ガラスクロスに付着したポリシラザンの付着量は40質量%であった。
(調製例6)
(B)成分として(B6)を用いた以外は調製例1と同様の操作を行い、厚さ40μmのプリプレグP6を製造した。ガラスクロスに付着したポリシラザンの付着量は30質量%であった。
(調製例7)
(A)成分として(A2)の石英ガラスクロスを用いた以外は調製例1と同様の操作を行い、厚さ60μmのプリプレグP7を製造した。ガラスクロスに付着したポリシラザンの付着量は25質量%であった。
(調製例8)
(A)成分として(A3)のNEガラスクロスを用い、(B)成分として(B6)を用いた以外は調製例1と同様の操作を行い、厚さ40μmのプリプレグP8を製造した。ガラスクロスに付着したポリシラザンの付着量は35質量%であった。
(調製例9)
(B)成分として(B7)を用いた以外は調製例1と同様の操作を行い、厚さ40μmのプリプレグP9を製造した。ガラスクロスに付着したポリシラザンの付着量は30質量%であった。
(比較調製例1)
(A)成分として(A4)のEガラスクロスを用いた以外は調製例1と同様の操作を行い、厚さ40μmのプリプレグP10を製造した。ガラスクロスに付着したポリシラザンの付着量は25質量%であったがプリプレグが白濁していた。
(比較調製例2)
(B)成分の代わりにHMDS(ヘキサメチルジシラザン)を用いた以外は調製例1と同様の操作を行ったが、白濁して透明なプリプレグを製造することができなかった。
Figure 0007321952000007
[実施例および比較例]
表1に示された調製例及び比較調製例で調製したプリプレグについて、真空プレス機(北川精機(株)製 KVHC)を用いて180℃×4時間で成型し、ガラスフィルム及びガラス基板を作製した。得られた成型物について、以下の物性および特性を測定した。結果を表2に記載した。実施例1~8は本発明のガラスフィルムであり、実施例9~13はガラス基板である。一方、比較例1は低誘電ガラスクロスではなく、比較例2は(B)成分が本発明のポリシラザンの範囲外である。比較例3には従来のPTFE基板としてRO3003(ロジャーズ(株)社製)を用いた。
1.プレス後特性
<誘電特性(Dk,Df)>
高周波帯の誘電特性を測定するにはスプリットポスト誘電体共振器(SPDR (株)AET 周波数:40GHz)を用いて測定した。
<線膨張係数(CTE)>
ガラスフィルム及びガラス基板について5mm×40mmの試験片を作製し、TMA(熱機械的分析)法によるX-Y方向の線膨張係数を昇温速度5℃/分で温度範囲-100℃~200℃を測定し、-50~0℃の線膨張係数を測定した。
<透過率>
透過率は300~800nmの範囲の光における透過率を紫外可視光分光光度計(日立テクノシステム社製 U-4100)で走査速度300nm/分で測定し、光透過率の最も低い値を評価した。
2.回路基板特性
<ガラス回路基板の作製>
ガラスフィルム及びガラス基板について50mm×50mmに切り出し、スクリーン印刷機で銀ペースト(太陽インキ(株)製 ELEPASTE)をL/S 100μmで印刷しパターンを形成した。パターン付きガラス基板について以下の信頼性を確認した。
<熱衝撃試験>
作製したパターン付きガラス基板を-60~150℃の熱衝撃試験を液相で2,000サイクル行い、クラックの有無を確認した。
<高温試験>
作製したパターン付きガラス基板をマッフル炉に入れ、昇温速度10℃/分、600℃で10時間加熱し、基板のクラックを確認した。
Figure 0007321952000008
表2に示されるように、ポリシラザンと低誘電特性を有するガラスクロスを用いた透明低誘電ガラスフィルム及びそれを積層硬化させた基板(実施例1~13)は、高い透明性を示すとともに低い熱膨張係数を有するため、熱衝撃試験での膨張及び収縮が少なく、クラックや剥離がない信頼性の高い基板を提供することができる。また、非常に高温でも耐用可能なため、車載用基板などに展開することができる。一方、低誘電ではないガラスクロス(Eガラス)を用いた比較例1、(B)成分を用いない比較例2、従来のPTFE基板を用いた比較例3は、透明性が劣り、比較例2と3は、耐熱性にも劣る信頼性の低い基板しか得られなかった。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。

Claims (9)

  1. (A)1GHzにおける誘電率が6以下であるガラスクロス、及び、
    (B)1分子中に1個以上のSi-N結合および1個以上のヒドロシリル基を有し、重量平均分子量が1,000~2,000,000であるポリシラザン化合物
    を含むものであることを特徴とする透明低誘電ガラスプリプレグ。
  2. 前記(B)成分が、下記一般式(1)で示されるポリシラザン化合物であることを特徴とする請求項1に記載の透明低誘電ガラスプリプレグ。
    Figure 0007321952000009
    (式中、R、R、Rはそれぞれ独立して、水素原子であるか、または炭素数1~10の飽和脂肪族炭化水素基、炭素数6~12の芳香族炭化水素基、及び炭素数2~10の不飽和脂肪族炭化水素基から選ばれる1価炭化水素基であり、1分子中の少なくとも1つのRは水素原子であり、nは前記重量平均分子量の範囲を満たす値である。)
  3. 前記式(1)において、Rが前記1価炭化水素基であり、R、Rが水素原子であることを特徴とする請求項2に記載の透明低誘電ガラスプリプレグ。
  4. 前記(A)成分が石英ガラスクロスであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の透明低誘電ガラスプリプレグ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の透明低誘電ガラスプリプレグの硬化物からなることを特徴とする透明低誘電ガラスフィルム。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の透明低誘電ガラスプリプレグの積層硬化物からなることを特徴とする透明低誘電ガラス基板。
  7. (A)1GHzにおける誘電率が6以下であるガラスクロスに、(B)1個以上のSi-N結合および1個以上のヒドロシリル基を有し重量平均分子量が1,000~2,000,000であるポリシラザン化合物を含浸させて前記ガラスクロス両面にポリシラザン化合物を付着させる含浸工程と、次いで、該含浸物を乾燥させてプリプレグにする乾燥工程とを有することを特徴とする透明低誘電ガラスプリプレグの製造方法。
  8. 更に請求項7に記載の乾燥工程に次いで、前記工程で得られた透明低誘電ガラスプリプレグ1枚を、加熱して硬化させる成型工程を有することを特徴とする透明低誘電ガラスフィルムの製造方法。
  9. 更に請求項7に記載の乾燥工程に次いで、前記工程で得られた透明低誘電ガラスプリプレグを2枚以上積層して、加熱して硬化させる成型工程を有することを特徴とする透明低誘電ガラス基板の製造方法。
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