JP7321183B2 - がんを治療するためのtrkキナーゼ阻害物質としての、5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(1h-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体及び関連する化合物 - Google Patents

がんを治療するためのtrkキナーゼ阻害物質としての、5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(1h-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体及び関連する化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP7321183B2
JP7321183B2 JP2020551775A JP2020551775A JP7321183B2 JP 7321183 B2 JP7321183 B2 JP 7321183B2 JP 2020551775 A JP2020551775 A JP 2020551775A JP 2020551775 A JP2020551775 A JP 2020551775A JP 7321183 B2 JP7321183 B2 JP 7321183B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cancer
pyrazolo
pyrrolidin
difluorophenyl
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020551775A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021506954A (ja
JP2021506954A5 (ja
JPWO2019118584A5 (ja
Inventor
コロル パル
ステファン シブラ
ビンセント アルベール
ニコラス ブリュノー-ラトゥール
ジョナサン ブドロー
Original Assignee
ピラミッド バイオサイエンシズ インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ピラミッド バイオサイエンシズ インコーポレイテッド filed Critical ピラミッド バイオサイエンシズ インコーポレイテッド
Publication of JP2021506954A publication Critical patent/JP2021506954A/ja
Publication of JP2021506954A5 publication Critical patent/JP2021506954A5/ja
Publication of JPWO2019118584A5 publication Critical patent/JPWO2019118584A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7321183B2 publication Critical patent/JP7321183B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • A61K31/519Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim ortho- or peri-condensed with heterocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Description

関連出願
本願は、2017年12月15日出願の米国特許仮出願第62/599,490号の優先権及び利益を請求し、その内容は、全体として参照により本明細書で援用する。
開示の分野
本願は、トロポミオシンキナーゼ(Trk)の阻害物質であって、Trkキナーゼ又はTrkキナーゼ融合体と関連する疾患又は障害の治療に有用である、阻害物質に向けられる。詳細には、本願は、Trkキナーゼ又はTrkキナーゼ融合体を阻害する化合物及びその組成物、Trkキナーゼ又はTrkキナーゼ融合体と関連する疾患又は障害の治療方法、並びにこれら化合物の合成方法に関係する。
本願の背景
トロポミオシンキナーゼ受容体ファミリーには、TrkA、TrkB、TrkC及びp75が含まれ、またそれぞれ、成長因子NGF、BDNF、NT3及びNT4に対する高親和性の細胞表面受容体としての機能を果たす。Trkシグナル伝達経路は、その大半が神経発達及び腫瘍形成に不可欠である、がん原遺伝子及びがん抑制遺伝子によってコードされたタンパク質産物を含む多数の細胞内シグナル伝達カスケードによって制御される(例えば、C Thiele,et.al.(2009)Clin.Cancer Res.15:5962(非特許文献1)を参照)。成長因子は、細胞系の成長、発生及び恒常性を促進する重要なシグナル伝達分子である。これら受容体を阻害することは、細胞の成長及び増殖、シグナル伝達、フィードバック機序、及び恒常性を制御する細胞間の細胞性伝達を制御する、細胞内シグナル伝達カスケードの調節又は阻害につながり得る。これら成長因子は、神経細胞及び非神経細胞の両方の成長及び増殖と結び付けられてきた。
腫瘍内の発がん突然変異検出の進歩により、多様な腫瘍の種類にわたって、TrkA(NTRK1)、TrkB(NTRK2)、及びTrkC(NTRK3)の受容体チロシンキナーゼをコードする遺伝子に関して、例えば遺伝子融合であるような発がん性の変化が明らかにされた(Vaishnavi,A.et al.(2015)Cancer Discov.5(1):1-10(非特許文献2)を参照)。こうした遺伝子融合は、多岐にわたるがんの種類において検出されてきたので、正確な化学療法のための実行可能な標的となり得る。例えば、結腸直腸がん及び肺腺がんの細胞において、TPM3-NTRK1遺伝子融合体が広まっているとわかった一方で、分泌性乳がん及び乳腺相似分泌がん(MASC)等の悪性腫瘍において、ETV6-NTRK3遺伝子融合体がドミナント遺伝子融合体であるとわかった。
したがって、小分子阻害物質でTrkを阻害することが、炎症性疾患、感染症、自己免疫障害、脳卒中、虚血、心障害、神経障害、皮膚病、線維形成性障害、増殖性障害、過剰増殖性障害、非がん性過剰増殖性障害、腫瘍、白血病、新生物、がん、がん腫、代謝性疾患、悪性疾患、血管再狭窄、乾癬、アトピー性皮膚炎、そう痒症、湿疹、ゴーリン症候群、ネザートン症候群、基底細胞がん、皮膚筋炎、円柱腫、アテローム硬化症、関節リウマチ、変形性関節症、心不全、慢性疼痛、神経因性疼痛、及び他の障害の治療となる可能性を有する。こうした理由から、Trkキナーゼの有力な小分子阻害物質に対して相当な要望が残されたままである。
C Thiele,et.al.(2009)Clin.Cancer Res.15:5962 Vaishnavi,A.et al.(2015)Cancer Discov.5(1):1-10
本願の概要
本願の第一の態様は、以下の式(IV):
Figure 0007321183000001
の化合物、並びに、その薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体に関し、
式中、
XはH、(C-C)アルキル、又はハロゲンであり;
はH又はDであり;
YはH、D、C-Cアルキル、又はCNであり;
Lは、
Figure 0007321183000002
、-O(CR)-(C-C10)アリール、-NR-(CR)-(C-C10)アリール、-O(CR)-5員若しくは6員のヘテロアリール、又は-NR-(CR)-5員若しくは6員のヘテロアリールであり、当該アリール及び当該ヘテロアリールは1個又は複数個のRで置換されていてもよく;
各R及びR1’は独立してH、(C-C)アルキル、(C-C)アルコキシ、(C-C)ハロアルキル、(C-C)ハロアルコキシ、ハロゲン、又は-OHであり;
は(C-C10)アリール又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、当該アリール及び当該ヘテロアリールは1個又は複数個のRで置換されていてもよく;
2’はH、D、(C-C)アルキル、又はハロゲンであり;
出現ごとに各R、R、及びRは独立して、H又は(C-C)アルキルであり;
各Rは独立して出現ごとに、(C-C)アルキル、(C-C)アルコキシ、(C-C)ハロアルキル、(C-C)ハロアルコキシ、又はハロゲンであり;
各Rは独立して出現ごとに、(C-C)アルキル、(C-C)アルコキシ、(C-C)ハロアルキル、(C-C)ハロアルコキシ、又はハロゲンであり;
Aは
Figure 0007321183000003
であり;
QはN又はCRであり;
出現ごとにR及びRのそれぞれは独立して、H、ハロゲン、シアノ、(C-C)アルキル-OR、(C-C)アルキル-NR、(C-C)アルキル-C(O)R、(C-C)アルキル-P(O)R、(C-C)アルキル-S(O)、NRC(O)R、NRS(O)、若しくはRであるか、
又は、R及びRはそれらが結合している原子と一緒に、5員から7員の環を形成し、前記5員から7員の環は、N、O、及びSから選択される1個若しくは複数個のヘテロ原子を含んでいてもよく、かつ、1個若しくは複数個のRS1で置換されていてもよく;
各Rは独立して、(C-C)アルキル、(C-C)ハロアルキル、(C-C)シクロアルキル、3員から8員のヘテロシクロアルキル、(C-C10)アリール、又は5員から10員のヘテロアリールであり、それらのそれぞれが1個又は複数個のRS2で置換されていてもよく;
出現ごとにRS1及びRS2のそれぞれは独立して、H、ハロゲン、シアノ、(C-C)アルキル、(C-C)ハロアルキル、(C-C)アルキル-OR、(C-C)アルキル-NR、C(O)OR、又はC(O)NRであり;
、R、R、及びRのそれぞれは独立して、R、(C-C)シクロアルキル、3員から8員のヘテロシクロアルキル、(C-C)アルキル-OR、若しくは(C-C)アルキル-NRNRであるか、
又は、R及びR若しくはR及びRはそれらが結合している原子と一緒に、5員から7員の環を形成し、前記5員から7員の環は、N、O、及びSから選択される1個若しくは複数個のヘテロ原子を含んでいてもよく;
、R、R、R、R、及びRのそれぞれは独立して、H、(C-C)アルキル、又は(C-C)ハロアルキルであり;
nは0、1、又は2であり;かつ
pは0、1、又は2である。
本願の別の態様は、トロポミオシンキナーゼ(Trk)の阻害と関連する疾患又は障害を治療する方法に関する。この方法は、トロポミオシンキナーゼの調節と関連する疾患又は障害の治療を必要とする患者に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む。
本願の別の態様は、1つ又は複数のトロポミオシンキナーゼ(Trk)の阻害と関連する疾患又は障害を治療する方法に関する。この方法は、トロポミオシンキナーゼの調節と関連する疾患又は障害の治療を必要とする患者に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む。
本願の別の態様は、トロポミオシンキナーゼ(Trk)の阻害と関連する疾患又は障害を予防する方法に関する。この方法は、トロポミオシンキナーゼの調節と関連する疾患又は障害の治療を必要とする患者に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む。
本願の別の態様は、1つ又は複数のトロポミオシンキナーゼ(Trk)の阻害と関連する疾患又は障害を予防する方法に関する。この方法は、トロポミオシンキナーゼの調節と関連する疾患又は障害の治療を必要とする患者に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む。
本願の別の態様は、トロポミオシンキナーゼ(Trk)を阻害する方法に向けられる。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む。
本願の別の態様は、1つ又は複数のトロポミオシンキナーゼ(Trk)を阻害する方法に向けられる。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む。
本願の別の態様は、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物に向けられる。この薬学的に許容される担体は、賦形剤、希釈剤又は界面活性剤をさらに含んでもよい。
本願の別の態様は、トロポミオシンキナーゼ(Trk)を阻害することと関連する疾患を治療する方法において使用するための、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体に関する。
本願の別の態様は、トロポミオシンキナーゼ(Trk)を阻害することと関連する疾患を予防する方法において使用するための、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体に関する。
本願の別の態様は、1つ又は複数のトロポミオシンキナーゼ(Trk)を阻害することと関連する疾患を治療する方法において使用するための、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体に関する。
本願の別の態様は、1つ又は複数のトロポミオシンキナーゼ(Trk)を阻害することと関連する疾患を予防する方法において使用するための、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体に関する。
本願の別の態様は、トロポミオシンキナーゼ(Trk)を阻害することと関連する疾患を治療するための医薬の製造における、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体の使用に関する。
本願の別の態様は、トロポミオシンキナーゼ(Trk)を阻害することと関連する疾患を予防するための医薬の製造における、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体の使用に関する。
本願の別の態様は、1つ又は複数のトロポミオシンキナーゼ(Trk)を阻害することと関連する疾患を治療するための医薬の製造における、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体の使用に関する。
本願の別の態様は、1つ又は複数のトロポミオシンキナーゼ(Trk)を阻害することと関連する疾患を予防するための医薬の製造における、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体の使用に関する。
本願の別の態様は、Trkキナーゼを阻害する方法に関する。この方法は、それを必要とする対象に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
本願の別の態様は、1つ又は複数のTrkキナーゼを阻害する方法に関する。この方法は、それを必要とする対象に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
本願の別の態様は、Trkキナーゼを阻害することと関連する疾患又は障害を治療する方法に関する。この方法は、それを必要とする対象に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
本願の別の態様は、1つ又は複数のTrkキナーゼを阻害することと関連する疾患又は障害を治療する方法に関する。この方法は、それを必要とする対象に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
本願の別の態様は、Trkキナーゼを阻害する方法に関する。この方法は、Trkキナーゼに、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩を接触させることを含む。
本願の別の態様は、Trkキナーゼ融合体を阻害する方法に関する。この方法は、Trkキナーゼ融合体に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩を接触させることを含む。
本願の別の態様は、細胞におけるTrkキナーゼを阻害する方法に関する。この方法は、当該細胞に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩を接触させることを含む。
本願の別の態様は、細胞におけるTrkキナーゼ融合体を阻害する方法に関する。この方法は、当該細胞に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩を接触させることを含む。
本願の別の態様は、対象におけるTrkキナーゼを阻害する方法に関する。この方法は、それを必要とする当該対象に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
本願の別の態様は、対象におけるTrkキナーゼ融合体を阻害する方法に関する。この方法は、それを必要とする当該対象に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
本願の別の態様は、1つ又は複数のTrkキナーゼを阻害する方法に関する。この方法は、1つ又は複数のTrkキナーゼに、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩を接触させることを含む。
本願は、炎症性疾患、感染症、自己免疫障害、脳卒中、虚血、心障害、神経障害、皮膚病、線維形成性障害、増殖性障害、過剰増殖性障害、非がん性過剰増殖性障害、腫瘍、白血病、新生物、がん、がん腫、代謝性疾患、悪性疾患、血管再狭窄、乾癬、アトピー性皮膚炎、そう痒症、湿疹、ゴーリン症候群、ネザートン症候群、基底細胞がん、皮膚筋炎、円柱腫、アテローム硬化症、関節リウマチ、変形性関節症、心不全、慢性疼痛、神経因性疼痛を含むがこれに限定されない、1つ又は複数のトロポミオシンキナーゼ(Trk)の調節と関連する疾患又は障害を治療する方法であって、当該疾患又は障害のうちの少なくとも1つに悩まされている患者に対して、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む、上記方法をさらに提供する。
本願は、1つ又は複数のトロポミオシンキナーゼ(Trk)の調節と関連する、例えば炎症、自己免疫疾患、がん及び他の疾患等である疾患の治療における治療薬である、1つ又は複数のトロポミオシンキナーゼ(Trk)の阻害物質を提供する。
本願は、公知のトロポミオシンキナーゼ(Trk)阻害物質と比べて、改善された効能及び安全性を伴う化合物及び組成物をさらに提供する。本開示はまた、炎症性疾患、感染症、自己免疫障害、脳卒中、虚血、心障害、神経障害、皮膚病、線維形成性障害、増殖性障害、過剰増殖性障害、非がん性過剰増殖性障害、腫瘍、白血病、新生物、がん、がん腫、代謝性疾患、悪性疾患、血管再狭窄、乾癬、アトピー性皮膚炎、そう痒症、湿疹、ゴーリン症候群、ネザートン症候群、基底細胞がん、皮膚筋炎、円柱腫、アテローム硬化症、関節リウマチ、変形性関節症、心不全、慢性疼痛、及び神経因性疼痛を含むがこれに限定されない種々の疾患の治療において、トロポミオシンキナーゼ(Trk)に向けた新規作用機序を伴う薬剤を提供する。最終的に、本願により、トロポミオシンキナーゼ(Trk)と関連する疾患及び障害の治療に対する新規薬理学的戦略が、医学界にもたらされる。
[本発明1001]
下記の式(IV):
Figure 0007321183000004
の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体:
式中、
XはH、(C 1 -C 6 )アルキル、又はハロゲンであり;
1 はH又はDであり;
YはH、D、C 1 -C 6 アルキル、又はCNであり;
Lは、
Figure 0007321183000005
、-O(CR 3 4 )-(C 6 -C 10 )アリール、-NR 5 -(CR 3 4 )-(C 6 -C 10 )アリール、-O(CR 3 4 )-5員若しくは6員のヘテロアリール、又は-NR 5 -(CR 3 4 )-5員若しくは6員のヘテロアリールであり、当該アリール及び当該ヘテロアリールは1個又は複数個のR 6 で置換されていてもよく;
各R 1 及びR 1’ は独立して、H、(C 1 -C 6 )アルキル、(C 1 -C 6 )アルコキシ、(C 1 -C 6 )ハロアルキル、(C 1 -C 6 )ハロアルコキシ、ハロゲン、又は-OHであり;
2 は(C 6 -C 10 )アリール又は5員若しくは6員のヘテロアリールであり、当該アリール及び当該ヘテロアリールは1個又は複数個のR 7 で置換されていてもよく;
2’ はH、D、(C 1 -C 6 )アルキル、又はハロゲンであり;
出現ごとに各R 3 、R 4 、及びR 5 は独立して、H又は(C 1 -C 6 )アルキルであり;
各R 6 は独立して出現ごとに、(C 1 -C 6 )アルキル、(C 1 -C 6 )アルコキシ、(C 1 -C 6 )ハロアルキル、(C 1 -C 6 )ハロアルコキシ、又はハロゲンであり;
各R 7 は独立して出現ごとに、(C 1 -C 6 )アルキル、(C 1 -C 6 )アルコキシ、(C 1 -C 6 )ハロアルキル、(C 1 -C 6 )ハロアルコキシ、又はハロゲンであり;
Aは
Figure 0007321183000006
であり;
QはN又はCR 9 であり;
出現ごとにR 8 及びR 9 のそれぞれは独立して、H、ハロゲン、シアノ、(C 0 -C 6 )アルキル-OR 、(C 0 -C 6 )アルキル-NR 、(C 0 -C 6 )アルキル-C(O)R 、(C 0 -C 6 )アルキル-P(O)R 、(C 0 -C 6 )アルキル-S(O) 、NR C(O)R 、若しくはNR S(O) 2 、若しくはR であるか、
又は、R 8 及びR 9 はそれらが結合している原子と一緒に、5員から7員の環を形成し、前記5員から7員の環は、N、O、及びSから選択される1個若しくは複数個のヘテロ原子を含んでいてもよく、かつ、1個若しくは複数個のR S1 で置換されていてもよく;
各R は独立して、(C 1 -C 6 )アルキル、(C 1 -C 6 )ハロアルキル、(C 3 -C 8 )シクロアルキル、3員から8員のヘテロシクロアルキル、(C 6 -C 10 )アリール、又は5員から10員のヘテロアリールであり、それらのそれぞれが1個又は複数個のR S2 で置換されていてもよく;
出現ごとにR S1 及びR S2 のそれぞれは独立して、H、ハロゲン、シアノ、(C 1 -C 6 )アルキル、(C 1 -C 6 )ハロアルキル、(C 0 -C 3 )アルキル-OR 、(C 0 -C 3 )アルキル-NR 、C(O)OR 、又はC(O)NR であり;
、R 、R 、及びR のそれぞれは独立して、R 、(C 3 -C 8 )シクロアルキル、3員から8員のヘテロシクロアルキル、(C 0 -C 3 )アルキル-OR 、若しくは(C 0 -C 3 )アルキル-NR NR であるか、
又は、R 及びR 若しくはR 及びR はそれらが結合している原子と一緒に、5員から7員の環を形成し、前記5員から7員の環は、N、O、及びSから選択される1個若しくは複数個のヘテロ原子を含んでいてもよく;
、R 、R 、R 、R 、及びR のそれぞれは独立して、H、(C 1 -C 6 )アルキル、又は(C 1 -C 6 )ハロアルキルであり;
nは0、1、又は2であり;かつ
pは0、1、又は2である。
[本発明1002]
XがH、F、又はメチルである、本発明1001の化合物。
[本発明1003]
XがHである、本発明1002の化合物。
[本発明1004]
XがFである、本発明1002の化合物。
[本発明1005]
2 が6員ヘテロアリールである、本発明1001から1004のいずれかの化合物。
[本発明1006]
2
Figure 0007321183000007
であり、mが0、1、2、3、又は4である、本発明1001から1005のいずれかの化合物。
[本発明1007]
mが0、1、又は2である、本発明1006の化合物。
[本発明1008]
2
Figure 0007321183000008
であり、mが0、1、2、3、4、又は5である、本発明1001から1004のいずれかの化合物。
[本発明1009]
mが0、1、又は2である、本発明1008の化合物。
[本発明1010]
2 が-NR 5 -(CR 3 4 )-(C 6 -C 10 )アリールである、本発明1001から1004のいずれかの化合物。
[本発明1011]
5 がHである、本発明1010の化合物。
[本発明1012]
5 がCH 3 である、本発明1010の化合物。
[本発明1013]
Aが
Figure 0007321183000009
である、本発明1001から1012のいずれかの化合物。
[本発明1014]
Aが
Figure 0007321183000010
である、本発明1001から1012のいずれかの化合物。
[本発明1015]
各R 9 が、5員から6員のヘテロシクロアルキル又は5員から6員のヘテロアリールである、本発明1001から1013のいずれかの化合物。
[本発明1016]
各R 9 が(C 1 -C 3 )アルキルである、本発明1001から1013のいずれかの化合物。
[本発明1017]
各R 8 が、5員から6員のヘテロシクロアルキル又は5員から6員のヘテロアリールである、本発明1001から1014のいずれかの化合物。
[本発明1018]
各R 8 が(C 1 -C 3 )アルキルである、本発明1001から1014のいずれかの化合物。
[本発明1019]
nが0である、本発明1001から1018のいずれかの化合物。
[本発明1020]
nが1である、本発明1001から1018のいずれかの化合物。
[本発明1021]
nが2である、本発明1001から1018のいずれかの化合物。
[本発明1022]
下記の式(V):
Figure 0007321183000011
を有する、本発明1001の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体。
[本発明1023]
下記の式(Va)、(Vb)、(Vc)、若しくは(Vd):
Figure 0007321183000012
を有する、本発明1001の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体。
[本発明1024]
下記の式(VIa)、式(VIb)、若しくは式(VIc):
Figure 0007321183000013
を有する、本発明1001の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体。
[本発明1025]
下記の式(VIIa)、式(VIIb)、若しくは式(VIIc):
Figure 0007321183000014
を有する、本発明1001の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体。
[本発明1026]
下記の式(VIIIa)、式(VIIIb)、若しくは式(VIIIc):
Figure 0007321183000015
を有する、本発明1001の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体。
[本発明1027]
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-147)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-148)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-フェニル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-149)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(3,4-ジメチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-150)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(3-メチル-4-フェニル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-151)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-152)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(ピラジン-2-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-153)、
(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-154)、
(R)-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メタノール(I-155)、
(R)-2-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)エタン-1-オール(I-156)、
(R)-4-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3,5-ジメチルイソキサゾール(I-157)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(1’-メチル-1H,1’H-[4,4’-ビピラゾール]-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-158)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(ピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-159)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(ピリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-160)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(5-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-161)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(チオフェン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-162)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(ピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-163)、
(R)-5-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2-メチルチアゾール(I-164)、
(R)-4-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(I-165)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(5-メトキシ-3-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-166)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(3-メトキシ-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-167)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-168)、
(R)-2-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)プロパン-2-オール(I-169)、
(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル(I-170)、
(R)-3-(1H,1’H-[4,4’-ビピラゾール]-1-イル)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-171)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-メトキシ-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-172)、
(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(I-173)、
(R)-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ジメチルホスフィンオキシド(I-174)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-175)、
(R)-3-(4-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-176)、
(R)-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ジエチルホスフィンオキシド(I-177)、
(R)-2-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール(I-178)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-179)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-((2-メトキシエトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-180)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(メチルスルホニル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-181)、
(R)-5-(2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-182)、
(R)-2-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-2,4,6,7-テトラヒドロピラノ[4,3-c]ピラゾール(I-183)、
(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1,4,6,7-テトラヒドロピラノ[4,3-c]ピラゾール(I-184)、
(R)-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)(モルホリノ)メタノン(I-185)、
(R)-1-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-N,N-ジメチルメタンアミン(I-186)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-187)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(2,5-ジヒドロフラン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-188)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(フラン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-189)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(5-フルオロピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-190)、
(R)-5-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ニコチノニトリル(I-191)、
(R)-5-(2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-フェニル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-192)、
(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-フェニル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-193)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(2-フルオロピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-194)、
(R)-N-メチル-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-N-(1-フェニルエチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(I-195)、
(R)-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-N-(1-フェニルエチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(I-196)、
(R)-3-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1,1-ジメチル尿素(I-197)、
(R)-3-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1,1-ジメチルスルホニル尿素(I-198)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(ピリダジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-199)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(6-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-200)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(4-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-201)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-202)、
(R)-4-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ニコチンアミド(I-203)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(3-メトキシピリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-204)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(3-フルオロピリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-205)、
(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(5-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-206)、
(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(ピリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-207)、
1-(1-(5-((R)-2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロリジン-3-オール(I-208)、
1-(1-(5-((R)-2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロリジン-3-オール(I-209)、
5-((R)-2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(テトラヒドロフラン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-210)、
(R)-5-(2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(5-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-211)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(4,5-ジヒドロフラン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-212)、
(R)-5-(2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(ピリジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-213)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(5-(オキセタン-3-イルオキシ)ピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-214)、
(R)-5-(2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-215)、
(R)-5-(2-(3-フルオロ-6-メトキシピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-216)、
(R)-5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(1-(3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)ピロリジン-2-イル)ピリジン-2-アミン(I-217)、
(R)-5-フルオロ-N-メチル-6-(1-(3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)ピロリジン-2-イル)ピリジン-2-アミン(I-218)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(6-フルオロピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-219)、
(R)-N-(1-(2,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-(6-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(I-220)、
(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(6-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-221)、
(R)-5-(2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(6-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-222)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(6-(オキセタン-3-イルオキシ)ピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-223)、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-224)、
(R)-1-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)エタン-1-オン(I-225)、及び、
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(メトキシメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-226)
から選択される、本発明1001の化合物。
[本発明1028]
前記本発明のいずれかの化合物と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
[本発明1029]
Trkキナーゼを阻害する方法であって、前記Trkキナーゼに、有効量の本発明1001から1027のいずれかの化合物又はその薬学的に許容される塩を接触させることを含む、前記方法。
[本発明1030]
Trkキナーゼ融合体を阻害する方法であって、前記Trkキナーゼ融合体に、有効量の本発明1001から1027のいずれかの化合物又はその薬学的に許容される塩を接触させることを含む、前記方法。
[本発明1031]
細胞におけるTrkキナーゼを阻害する方法であって、前記細胞に、有効量の本発明1001から1027のいずれかの化合物又はその薬学的に許容される塩を接触させることを含む、前記方法。
[本発明1032]
細胞におけるTrkキナーゼ融合体を阻害する方法であって、前記細胞に、有効量の本発明1001から1027のいずれかの化合物又はその薬学的に許容される塩を接触させることを含む、前記方法。
[本発明1033]
対象におけるTrkキナーゼを阻害する方法であって、それを必要とする前記対象に、有効量の本発明1001から1027のいずれかの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、前記方法。
[本発明1034]
対象におけるTrkキナーゼ融合体を阻害する方法であって、それを必要とする前記対象に、有効量の本発明1001から1027のいずれかの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、前記方法。
[本発明1035]
Trkキナーゼの阻害と関連する疾患又は障害を治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の本発明1001から1027のいずれかの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、前記方法。
[本発明1036]
Trkキナーゼ融合体の阻害と関連する疾患又は障害を治療する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の本発明1001から1027のいずれかの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、前記方法。
[本発明1037]
前記疾患又は障害が、炎症性疾患、感染症、自己免疫障害、脳卒中、虚血、心障害、神経障害、皮膚病、線維形成性障害、増殖性障害、過剰増殖性障害、非がん性過剰増殖性障害、腫瘍、白血病、新生物、がん、がん腫、代謝性疾患、悪性疾患、血管再狭窄、乾癬、アトピー性皮膚炎、そう痒症、湿疹、ゴーリン症候群、ネザートン症候群、基底細胞がん、皮膚筋炎、円柱腫、アテローム硬化症、関節リウマチ、変形性関節症、心不全、慢性疼痛、神経因性疼痛、ドライアイ、閉塞隅角緑内障、又は広隅角緑内障である、本発明1035又は1036の方法。
[本発明1038]
前記疾患又は障害ががんである、本発明1037の方法。
[本発明1039]
前記がんが、肺腺がん、肝内胆管がん、結腸がん、乳頭様甲状腺がん、小児グリオーマ、肉腫、グリア芽腫、スピッツ母斑様新生物(spitzoid neoplasm)、星状細胞腫、頭頸部扁平上皮がん、低悪性度グリオーマ、高悪性度グリオーマ、急性骨髄性白血病、先天性中胚葉腎腫、乳腺相似分泌がん、甲状腺がん、ユーイング肉腫、腺様嚢胞がん、又は円柱腫である、本発明1038の方法。
本願の詳細な説明
本願は、1つ又は複数のトロポミオシンキナーゼ(Trk)の活性を阻害することができる化合物及び組成物に関する。本願は、それを必要とする患者に、治療的有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することによって、1つ若しくは複数のトロポミオシンキナーゼ(Trk)が関与している疾患若しくは障害を、治療する、予防する又は緩和する方法を特徴とする。本願の方法は、1つ又は複数のトロポミオシンキナーゼ(Trk)の活性を阻害することによって、種々のトロポミオシンキナーゼ(Trk)依存性の疾患及び障害の治療において用いることが可能である。トロポミオシンキナーゼ(Trk)の阻害により、炎症性疾患、感染症、自己免疫障害、脳卒中、虚血、心障害、神経障害、皮膚病、線維形成性障害、増殖性障害、過剰増殖性障害、非がん性過剰増殖性障害、腫瘍、白血病、新生物、がん、がん腫、代謝性疾患、悪性疾患、血管再狭窄、乾癬、アトピー性皮膚炎、そう痒症、湿疹、ゴーリン症候群、ネザートン症候群、基底細胞がん、皮膚筋炎、円柱腫、アテローム硬化症、関節リウマチ、変形性関節症、心不全、慢性疼痛、神経因性、及び疼痛を含むがこれに限定されない疾患の治療、予防又は緩和への新規アプローチを提供する。
本願は、それを必要とする患者に、治療的有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することによって、1つ若しくは複数のトロポミオシンキナーゼ(Trk)が関与している疾患若しくは障害を、治療する、予防する、又は緩和する方法をさらに特徴とする。
本願の第一の態様においては、式(IV)の化合物は、
Figure 0007321183000016
、並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体と記載され、式中、A、L、X、X、及びYは本明細書において上述したとおりである。
本願の詳細は、以下に伴う記載で述べる。本願の実行又は試験の際に、本明細書に記載の方法及び材料と同様又は均等である方法及び材料を用いることが可能であるが、ここで、例示的な方法及び材料について説明する。本願の他の特徴、目的及び利点は、明細書から及び特許請求の範囲から明らかとなる。本明細書及び添付の特許請求の範囲において、文脈において別段に明示していない限り、単数形はまた複数形も含む。別段に規定しない限り、本明細書で使用する全ての技術用語及び科学用語は、本願が属する技術の当業者によって通常理解されるとおりのものと同様の意味を有する。本明細書で引用する全ての特許及び公開公報は、全体として参照により本明細書で援用する。
定義
冠詞の「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、本開示において、その冠詞の1又は1以上(すなわち、少なくとも1)の文法的目的語に言及するために用いる。例えば、「要素(an element)」は、1つの要素又は1つ以上の要素を意味する。
「及び/又は(and/or)」の語は、本開示において、別段に示されない限り、「及び」又は「又は」のいずれをも意味するために用いられる。
「置換されていてもよい」の語は、所与の化学部分(例えば、アルキル基)が他の置換基(例えば、ヘテロ原子)に結合していることがある(しかし必要ではない)ということを意味すると理解される。例えば、置換されていてもよいアルキル基は、完全に飽和のアルキル鎖(すなわち、純粋な炭化水素)とすることが可能である。あるいは、同様に置換されていてもよいアルキル基は、水素と異なる置換基を有することが可能である。例えば、側鎖に沿った任意の位置において、ハロゲン原子、水酸基、又は本明細書に記載するようなその他の置換基に結合することが可能である。そのため、「置換されていてもよい」の語は、所与の化学部分が、他の官能基を含有する可能性はあるが、必ずしも何らかのさらなる官能基を有するわけではないということを意味する。記載される基の随意の置換に用いられる好適な置換基には、限定することなく、ハロゲン、オキソ(oxo)、-OH、-CN、-COOH、-CHCN、-O-(C-C)アルキル、(C-C)アルキル、C-Cアルコキシ、(C-C)ハロアルキル、C-Cハロアルコキシ、-O-(C-C)アルケニル、-O-(C-C)アルキニル、(C-C)アルケニル、(C-C)アルキニル、-OH、-OP(O)(OH)、-OC(O)(C-C)アルキル、-C(O)(C-C)アルキル、-OC(O)O(C-C)アルキル、-NH、-NH((C-C)アルキル)、-N((C-C)アルキル)、-NHC(O)(C-C)アルキル、-C(O)NH(C-C)アルキル、-S(O)(C-C)アルキル、-S(O)NH(C-C)アルキル、及びS(O)N((C-C)アルキル)が含まれる。置換基は、それら自体が置換されていてもよい。本明細書で用いる場合、「置換されていてもよい」はまた、以下に説明する意味をもつ、置換又は非置換を指す。
本明細書で用いる場合、「置換(された)」の語は、特定の基又は部分が、1つ若しくは複数の位置において当該特定の基又は部分に結合していてもよい1個又は複数個の好適な置換基を保持していることを意味する。例えば、シクロアルキルで置換されたアリールは、当該シクロアルキルが、結合により又は当該アリールと縮合して2つ以上の共通の原子を共有することによりアリールのうちの1つの原子に結合していることを示し得る。
本明細書で用いる場合、「非置換」の語は、特定の基が置換基を何も保持しないことを意味する。
別段に特に規定しない限り、「アリール」の語は、1から3個の芳香環を有する環状の芳香族炭化水素基を指し、例えばフェニル、ビフェニル又はナフチル等の単環式又は二環式の基を含む。2つの芳香環(二環式等)を含有する場合、アリール基の芳香環は、単一の点で結合(例えば、ビフェニル)しているか、又は縮合(例えば、ナフチル)していてもよい。アリール基は、任意の結合点において、1個又は複数個の置換基、例えば1から5の置換基で置換されていてもよい。例示的な置換基としては、-H、-ハロゲン、-O-(C-C)アルキル、(C-C)アルキル、-O-(C-C)アルケニル、-O-(C-C)アルキニル、(C-C)アルケニル、(C-C)アルキニル、-OH、-OP(O)(OH)、-OC(O)(C-C)アルキル、-C(O)(C-C)アルキル、-OC(O)O(C-C)アルキル、NH、NH((C-C)アルキル)、N((C-C)アルキル)、-S(O)-(C-C)アルキル、-S(O)NH(C-C)アルキル、及びS(O)N((C-C)アルキル)が挙げられるが、これに限定されない。置換基は、それら自体が置換されていてもよい。また、縮合した2つの環を含有する場合、本明細書において規定するアリール基は、完全に飽和の環と縮合した不飽和又は部分的に飽和の環を有し得る。これらアリール基の例示的な環系としては、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナレニル、フェナントレニル、インダニル、インデニル、テトラヒドロナフタレニル、テトラヒドロベンゾアヌレニル(tetrahydrobenzoannulenyl)等が挙げられるが、これに限定されない。
別段に特に規定しない限り、「ヘテロアリール」は、N、O又はSから選択される1つ又は複数の環内ヘテロ原子を含有し残りの環内原子はCである、5から24個の環内原子である一価の単環式芳香族基又は多環式芳香族基を意味する。本明細書で規定される場合、ヘテロアリールはまた、ヘテロ原子がN、O又はSから選択される、二環式へテロ芳香族基を意味する。芳香族基は、本明細書に記載する1つ又は複数の置換基で独立して置換されていてもよい。例としては、フリル、チエニル、ピロリル、ピリジル、ピラゾリル、ピリミジニル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラジニル、インドリル、チオフェン-2-イル、キノリル、ベンゾピラニル、イソチアゾリル、チアゾリル、チアジアゾール、インダゾール、ベンズイミダゾリル、チエノ[3,2-b]チオフェン、トリアゾリル、トリアジニル、イミダゾ[1,2-b]ピラゾリル、フロ[2,3-c]ピリジニル、イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、インダゾリル、ピロロ[2,3-c]ピリジニル、ピロロ[3,2-c]ピリジニル、ピラゾロ[3,4-c]ピリジニル、チエノ[3,2-c]ピリジニル、チエノ[2,3-c]ピリジニル、チエノ[2,3-b]ピリジニル、ベンゾチアゾリル、インドリル、インドリニル、インドリノニル(indolinonyl)、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾフラン、クロマニル、チオクロマニル、テトラヒドロキノリニル、ジヒドロベンゾチアジン、ジヒドロベンゾオキサニル(dihydrobenzoxanyl)、キノリニル、イソキノリニル、1,6-ナフチリジニル、ベンゾ[de]イソキノリニル、ピリド[4,3-b][1,6]ナフチリジニル、チエノ[2,3-b]ピラジニル、キナゾリニル、テトラゾロ[1,5-a]ピリジニル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジニル、イソインドリル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、ピロロ[3,4-b]ピリジニル、ピロロ[3,2-b]ピリジニル、イミダゾ[5,4-b]ピリジニル、ピロロ[1,2-a]ピリミジニル、テトラヒドロ ピロロ[1,2-a]ピリミジニル、3,4-ジヒドロ-2H-1λ-ピロロ[2,1-b]ピリミジン、ジベンゾ[b,d]チオフェン、ピリジン-2-オン、フロ[3,2-c]ピリジニル、フロ[2,3-c]ピリジニル、1H-ピリド[3,4-b][1,4]チアジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル(benzoisoxazolyl)、フロ[2,3-b]ピリジニル、ベンゾチオフェニル、1,5-ナフチリジニル、フロ[3,2-b]ピリジン、[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジニル、ベンゾ[1,2,3]トリアゾリル、イミダゾ[1,2-a]ピリミジニル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3-b]ピリダジニル、ベンゾ[c][1,2,5]チアジアゾリル、ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール、1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-オン、3,4-ジヒドロ-2H-ピラゾロ[1,5-b][1,2]オキサジニル、4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジニル、チアゾロ[5,4-d]チアゾリル、イミダゾ[2,1-b][1,3,4]チアジアゾリル、チエノ[2,3-b]ピロリル、3H-インドリル、及びその誘導体が挙げられるが、これに限定されない。また、縮合した2つの環を含有する場合、本明細書において規定するアリール基は、完全に飽和の環と縮合した不飽和又は部分的に飽和の環を有し得る。これらヘテロアリール基の例示的な環系としては、インドリニル、インドリノニル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾフラン、クロマニル、チオクロマニル、テトラヒドロキノリニル、ジヒドロベンゾチアジン、3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリニル、2,3-ジヒドロベンゾフラン、インドリニル、インドリル、及びジヒドロベンゾオキサニル(dihydrobenzoxanyl)が挙げられる。
ハロゲン又は「ハロ」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を指す。
アルキルは、1から12個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素を指す。(C-C)アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、及びイソヘキシルが挙げられるが、これに限定されない。
「アルコキシ」は、鎖内に末端の「O」を含有する1から12個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素、すなわち-O(アルキル)を指す。アルコキシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、t-ブトキシ、又はペントキシ基が挙げられるが、これに限定されない。
「アルケニル」は、2から12個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖の不飽和炭化水素を指す。「アルケニル」基は、鎖内に少なくとも1つの二重結合を含有する。アルケニル基の二重結合は、別の不飽和基に対して非共役であるか又は共役であるものとすることが可能である。アルケニル基の例としては、エテニル、プロペニル、n-ブテニル、イソブテニル、ペンテニル、又はヘキセニルが挙げられる。アルケニル基は、非置換又は置換とすることが可能である。本明細書で規定する場合、アルケニルは、直鎖又は分枝であり得る。
「アルキニル」は、2から12個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖の不飽和炭化水素を指す。「アルキニル」基は、鎖内に少なくとも1つの三重結合を含有する。アルケニル基の例としては、エチニル、プロパルギル、n-ブチニル、イソブチニル、ペンチニル、又はヘキシニルが挙げられる。アルキニル基は、非置換又は置換とすることが可能である。
「アルキレン」又は「アルキレニル」の語は、二価のアルキル基を指す。上述した一価のアルキル基はいずれも、当該アルキルから第二の水素原子を除去することでアルキレンとなり得る。本明細書において規定する場合、アルキレンはまた、C-Cアルキレンでもあり得る。アルキレンはさらに、C-Cアルキレンであり得る。典型的なアルキレン基としては、-CH-、-CH(CH)-、-C(CH-、-CHCH-、-CHCH(CH)-、-CHC(CH-、-CHCHCH-、-CHCHCHCH-等が挙げられるが、これに限定されない。
本明細書で用いる場合、「アミノアルキル」の語は、1つ又は複数のアミノで置換されている、本明細書で規定したようなアルキル基を指す。アミノアルキル基の例としては、アミノメチル、ジアミノメチル、アミノエチル、1,2-アミノエチル等が挙げられるが、これに限定されない。
「シクロアルキル」は、3から18個の炭素原子(例えば、C-C10)を含有する単環式又は多環式の飽和炭素環(例えば、縮合環、架橋環又はスピロ環)を意味する。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプタニル(cycloheptanyl)、シクロオクタニル(cyclooctanyl)、ノルボラニル(norboranyl)、ノルボレニル(norborenyl)、ビシクロ[2.2.2]オクタニル、又はビシクロ[2.2.2]オクテニルが挙げられるが、これに限定されない。
「へテロシクリル」又は「ヘテロシクロアルキル」は、炭素と、酸素、窒素、若しくは硫黄からのヘテロ原子とを含有し、環内の炭素又はヘテロ原子の間で共有する非局在π電子(芳香属性)が存在しない、単環式又は多環式の環(例えば、縮合環、架橋環又はスピロ環)を意味する。ヘテロシクロアルキルは、3員、4員、5員、6員、7員、8員、9員、10員、11員、又は12員の環とすることが可能である。ヘテロシクロアルキル環の構造は、1つ又は複数の置換基によって置換されていてもよい。置換基は、それら自体が置換されていてもよい。へテロシクリル環の例としては、オキセタニル、アゼタジニル(azetadinyl)、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、チアゾリニル(thiazolinyl)、チアゾリジニル、ピラニル、チオピラニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサリニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニル S-オキシド、チオモルホリニル S-ジオキシド、ピペラジニル、アゼピニル、オキセピニル、ジアゼピニル、トロパニル、オキサゾリジノニル、及びホモトロパニルが挙げられるが、これに限定されない。本願によれば、3員から10員のへテロシクリルは、N、O、又はSの群から選択される少なくとも1つのヘテロ原子が存在する、3個から10個の原子を含有する飽和又は部分的に飽和の非芳香族環構造を指す。
「ヒドロキシアルキル」の語は、上記に規定したようなアルキル基であって、1つ又は複数の-OH基で置換されている、アルキル基を意味する。ヒドロキシアルキル基の例としては、HO-CH-、HO-CH-CH-、及びCH-CH(OH)-が挙げられる。
本明細書で用いる場合、「ハロアルキル」の語は、1つ又は複数のハロゲンで置換されている、本明細書で規定したようなアルキル基を指す。ハロアルキル基の例としては、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、トリクロロメチル等が挙げられるが、これに限定されない。
本明細書で用いる場合、「ハロアルコキシ」の語は、1つ又は複数のハロゲンで置換されている、本明細書で規定したようなアルコキシ基を指す。ハロアルキル基の例としては、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ペンタフルオロエトキシ、トリクロロメトキシ等が挙げられるが、これに限定されない。
本明細書で用いる場合、「シアノ」の語は、窒素原子と三重結合で結合している炭素原子、すなわちC≡Nを有する置換基を意味する。
本明細書で用いる場合、「アミン」の語は、第一級アミン(R-NH、R≠H)、第二級アミン(R-NH、R≠H)及び第三級アミン(R-N、R≠H)を指す。置換アミンは、水素原子のうちの少なくとも1つが置換基で置換されているアミンを意味することを意図する。
本明細書で用いる場合、「アミノ」の語は、少なくとも1つの窒素原子を含有する置換基を意味する。詳細には、NH、-NH(アルキル)又はアルキルアミノ、-N(アルキル)又はジアルキルアミノ、アミド-、カルバミド-、尿素及びスルファミドである置換基が、「アミノ」の語に含まれる。
本明細書で用いる場合、「ジアルキルアミノ」の語は、アミノ又はNHの基であって、両方の水素が、上記で規定したようなアルキル基で置換されている、すなわち-N(アルキル)である、上記アミノ又はNHの基を指す。このアミノ基におけるアルキル基は、同じアルキル基又は異なるアルキル基とすることが可能である。アルキルアミノ基の例としては、ジメチルアミノ(すなわち、-N(CH)、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジ-n-ブチルアミノ、ジ-sec-ブチルアミノ、ジ-tert-ブチルアミノ、メチル(エチル)アミノ、メチル(ブチルアミノ)等が挙げられるが、これに限定されない。
本明細書で用いる場合、「オキソ」の語は、「=O」基を指す。
「スピロシクロアルキル」又は「スピロシクリル」は、両方の環が単一の原子を介して結合している状態である炭素からなる(carbogenic)二環式環系を意味する。この環は、大きさ及び性質が異なっている又は大きさ及び性質が一致しているものとすることが可能である。例としては、スピロペンタン、スピロヘキサン、スピロヘプタン、スピロオクタン、スピロノナン、又はスピロデカンが挙げられる。スピロ環内の環の一方又は両方は、別の環である炭素環、複素環、芳香族環、又は複素芳香族環と縮合することが可能である。スピロ環内の炭素原子のうちの1つ又は複数は、ヘテロ原子(例えば、O、N、S、又はP)で置換することが可能である。(C-C12)スピロシクロアルキルは、3から12個の炭素原子を含有するスピロ環である。炭素原子のうちの1つ又は複数は、ヘテロ原子で置換することが可能である。
「スピロヘテロシクロアルキル」又は「スピロヘテロシクリル」の語は、環のうちの少なくとも1つが複素環(例えば、環のうちの少なくとも1つが、フラニル、モルホリニル、又はピペラジニルである)である、スピロ環を意味することが理解される。
「溶媒和物」の語は、溶質及び溶媒によって形成される可変の化学量論の錯体を指す。本願のためのこうした溶媒は、溶質の生物学的活性に干渉しないものであり得る。好適な溶媒の例としては、水、メタノール(MeOH)、エタノール(EtOH)及び酢酸(AcOH)が挙げられるが、これに限定されない。水が溶媒分子である溶媒和物は、通常、水和物と呼ばれる。水和物には、化学量論量の水を含有する組成物のみならず、可変の量の水を含有する組成物が含まれる。
「異性体」の語は、同じ組成及び分子量を有するが、物理的性質及び/又は化学的性質が異なる化合物を指す。構造的な相違は、構成上(幾何異性体)又は偏光面を回転させる能力上(立体異性体)の相違であり得る。立体異性体に関して、式(IV)の化合物は、1つ又は複数の不斉炭素原子を有し得、またラセミ体、ラセミ混合物として、及び別個のエナンチオマー又はジアステレオマーとして、生じ得る。
本開示はまた、有効量の開示した化合物と薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物を含む。代表的な「薬学的に許容される塩」には、例えば、酢酸塩、アムソン酸塩(4,4-ジアミノスチルベン-2,2-ジスルホン酸塩)、ベンゼンスルホン酸塩、ベンゾナート(benzonate)、重炭酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、酪酸塩、カルシウム、カルシウムエデト酸塩、カンシル酸塩(camsylate)、炭酸塩、塩化物、クエン酸塩、クラブラン酸塩、二塩化水素化物、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストル酸塩(estolate)、エシル酸塩(esylate)、フマル酸塩、フィウナラート(fiunarate)、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩(glycollylarsanilate)、ヘキサフルオロリン酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩(hexylresorcinate)、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イソチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、マグネシウム、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、臭化メチル塩(methylbromide)、硝酸メチル塩(methylnitrate)、硫酸メチル塩(methylsulfate)、粘液酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、N-メチルグルカミンアンモニウム塩、3-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩(1,1-メテン-ビス-2-ヒドロキシ-3-ナフトエ酸塩、エインボナート(einbonate))、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ピクリン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、プロピオン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホサリチル酸塩、スラマート(suramate)、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオダイド(triethiodide)、及び吉草酸塩等の、水溶性並びに非水溶性の塩が含まれる。
「患者」又は「対象」は、例えば、ヒト、マウス、ラット、モルモット、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ブタ、又は、例えばサル、チンバンジー、ヒヒ、若しくはアカゲザル等である非ヒト霊長類である哺乳動物である。
化合物と関連して用いる場合、「有効量」は、本明細書に記載したような対象における疾患を治療する又は予防するために効果的な量である。
本開示で用いる場合、「担体」の語は、担体、賦形剤、及び希釈剤を包含するものであり、対象の1つの器官又は身体の部分から、別の器官又は身体の別の部分まで医薬を運ぶ又は輸送する際に関与する、例えば液体若しくは固体のフィラー、希釈剤、賦形剤、溶剤若しくは封入材料等である、材料、組成物、又はビヒクルを意味する。
対象に関して「治療すること」の語は、対象の障害の少なくとも1つの症状を改善することを指す。治療することには、障害を、治癒すること、改善すること、又は少なくとも一部緩和することが含まれる。
本開示において、「障害」の語は、別段の明示がない限り、疾患、症状、又は病気の語を意味するために用いられ、またこれら語と区別なく用いられる。
本開示で用いる場合、「投与する」、「投与すること」又は「投与」の語は、開示の化合物若しくは開示の化合物の薬学的に許容される塩若しくは組成物を対象に直接投与することか、又は化合物若しくは該化合物の薬学的に許容される塩若しくは組成物のプロドラッグ誘導体若しくはアナログであって、患者の体内において同等量の活性化合物を形成することが可能である、上記プロドラッグ誘導体若しくはアナログを対象に投与することかのいずれかを指す。
本開示で用いる場合、「プロドラッグ」の語は、代謝的な手段により(例えば、加水分解により)、インビボで、開示の化合物に変換可能である化合物を意味する。
「遺伝子融合体」の語は、第二の遺伝子の少なくとも一部分への第一の遺伝子の少なくとも一部分の融合により結果として生じた、キメラゲノムDNA、キメラメッセンジャーRNA、短縮タンパク質、又は、キメラタンパク質を指す。一部の実施形態においては、遺伝子融合体は、単一の遺伝子の範囲内でのゲノムDNAの内部欠損を伴う(例えば、融合に関与する第二の遺伝子がない)。遺伝子融合体は、必ずしも、全遺伝子又は遺伝子のエキソンを含まない。
本明細書で用いる場合、「融合タンパク質」の語は、単一のポリペプチド鎖内において、2つ以上の別個のポリペプチドに通常関連する機能及び認識特性を組み合わせるために、異なるタンパク質からの2つ以上のドメイン又はリンカー領域を組み合わせた結果である新規のキメラタンパク質コンストラクトを指す。このことは、ほとんどの場合、所望のタンパク質ドメインをコードする核酸配列の隣接分子クローニングにより達成されて、結果として所望のタンパク質をコードする新規のポリヌクレオチド配列が生成される。あるいは、融合タンパク質の生成は、2つのタンパク質が一緒に化学的に結合することにより達成されてもよい。例えば、融合タンパク質は、別のタンパク質に結合したTrkキナーゼ(例えば、TrkA、TrkB又はTrkC)を含むことが可能である。
「がん」の語は、以下のがん:副腎皮質がん、エイズ関連リンパ腫、エイズ関連悪性疾患、肛門がん、小脳星状細胞腫、肝外胆管がん、膀胱がん、骨肉腫/悪性線維性組織球腫、脳幹神経膠腫、脳室上衣腫、視経路及び視床下部グリオーマ、乳がん、気管支腺腫/カルチノイド、カルチノイド腫瘍、消化管カルチノイド腫瘍、がん腫、副腎皮質がん、膵島細胞がん、原発性中枢神経系リンパ腫、子宮頚がん、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、腱鞘の明細胞肉腫、結腸がん、結腸直腸がん、皮膚T細胞リンパ腫、子宮内膜がん、脳室上衣腫、食道がん、ユーイング肉腫/ユーイング腫瘍、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外生殖細胞腫瘍、肝外胆管がん、眼球内黒色腫及び網膜芽細胞腫を含む眼がん、胆嚢がん、消化管カルチノイド腫瘍、卵巣胚細胞腫瘍、妊娠性絨毛腫瘍、有毛細胞白血病、頭頸部がん、ホジキン病、下咽頭がん、視床下部及び視経路グリオーマ、眼球内黒色腫、カポジ肉腫、喉頭がん、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、肝がん、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、悪性中皮腫、悪性胸腺腫、髄芽細胞腫、メラノーマ、眼球内黒色腫、メルケル細胞がん、原発不明の転移性頸部扁平上皮がん、多発性内分泌腫瘍症候群、多発性骨髄腫/形質細胞腫瘍、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、慢性骨髄性白血病、骨髄性白血病、多発性骨髄腫、骨髄増殖性疾患、鼻腔及び副鼻腔がん、上咽頭がん、神経芽細胞腫、口腔がん、口腔及び口唇がん、中咽頭がん、骨肉腫/骨の悪性線維性組織球腫、卵巣がん、卵巣低悪性度腫瘍、膵がん、副鼻腔及び鼻腔がん、副甲状腺がん、陰茎がん、褐色細胞腫、脳下垂体腫瘍、胸膜肺芽腫、前立腺がん、直腸がん、腎細胞(腎臓)がん、移行上皮がん(例えば、腎盂及び尿管)、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺がん、骨の悪性線維性組織球腫、軟部肉腫、セザリー症候群、皮膚がん、小腸がん、胃(胃部)がん、テント上原始神経外胚葉及び松果体部腫瘍、皮膚T細胞リンパ腫、精巣がん、悪性胸腺腫、甲状腺がん、乳腺相似分泌がん(MASC)、肺腺がん、肝内胆管がん、乳頭様甲状腺がん、小児グリオーマ、肉腫、グリア芽腫、スピッツ母斑様新生物(spitzoid neoplasm)、星状細胞腫、頭頸部扁平上皮がん、低悪性度グリオーマ、高悪性度グリオーマ、先天性中胚葉腎腫、腺様嚢胞がん、円柱腫、妊娠性絨毛腫瘍、尿道がん、子宮肉腫、腟がん、外陰がん、並びにウィルムス腫瘍を含むがこれに限定されない。好ましい実施形態においては、がんは、非小細胞肺がんである。
本願の実施形態のうちのいずれかにおいて、がんは、任意の器官の任意のがんであり得る。例えば、がんは、グリオーマ、甲状腺がん、乳がん、小細胞肺がん、非小細胞がん、胃がん、結腸がん、消化管間質性がん、膵がん、胆管がん、CNSがん、卵巣がん、子宮内膜がん、前立腺がん、腎がん、未分化大細胞リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫、中皮腫、及びメラノーマ、及びその組合せからなる群から選択され得る。
本願は、1つ又は複数のTrkキナーゼを阻害することができる化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体に関し、これらは、1つ又は複数のTrkキナーゼの調節と関連する疾患及び障害の治療に有用である。本願は、1つ又は複数のTrkキナーゼを阻害するのに有用である、化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体にさらに関する。
一実施形態において、式(IV)の化合物は、以下の式(V):
Figure 0007321183000017
の構造、並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(IV)の化合物は、以下の式(Va):
Figure 0007321183000018
の構造、並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(IV)の化合物は、以下の式(Vb):
Figure 0007321183000019
の構造、並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(IV)の化合物は、以下の式(Vc):
Figure 0007321183000020
の構造、並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(IV)の化合物は、以下の式(Vd):
Figure 0007321183000021
の構造、並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(IV)の化合物は、以下の式(Ve)又は(Vf):
Figure 0007321183000022
の構造、並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(IV)の化合物は、以下の式(VIa)又は(VIb):
Figure 0007321183000023
の構造、並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(IV)の化合物は、以下の式(VIc):
Figure 0007321183000024
の構造、並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(IV)の化合物は、以下の式(VIIa)又は(VIIb):
Figure 0007321183000025
の構造、並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(IV)の化合物は、以下の式(VIIc):
Figure 0007321183000026
の構造、並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(IV)の化合物は、以下の式(VIIIa):
Figure 0007321183000027
の構造、並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(IV)の化合物は、以下の式(VIIIb):
Figure 0007321183000028
の構造、並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(IV)の化合物は、以下の式(VIIIc):
Figure 0007321183000029
の構造、並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、同位体、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体を有する。
上記式の一部の実施形態においては、XはH、(C-C)アルキル、又はハロゲンである。別の実施形態においては、XはH、メチル、エチル、F、又はClである。さらに別の実施形態においては、XはH、メチル、又はFである。別の実施形態においては、Xはフルオロである。別の実施形態においては、XはHである。
上記式の一部の実施形態においては、XはDである。別の実施形態においては、XはHである。
上記式の一部の実施形態においては、YはH、D、(C-C)アルキル、又はCNである。別の実施形態においては、YはH、D、メチル、エチル、又はCNである。さらに別の実施形態においては、YはH、メチル、又はCNである。別の実施形態においては、YはHである。
上記式の一部の実施形態においては、Lは
Figure 0007321183000030
である。別の実施形態においては、Lは、-O(CR)-(C-C10)アリール、-NR-(CR)-(C-C10)アリール、-O(CR)-5員若しくは6員のヘテロアリール、又は-NR-(CR)-5員若しくは6員のヘテロアリールであり、当該アリール及び当該ヘテロアリールは、1から3個のRで置換されていてもよい。別の実施形態においては、Lは、-O(CR)-(C-C10)アリール又は-O(CR)-5員若しくは6員のヘテロアリールであり、当該アリール及び当該ヘテロアリールは、1から3個のRで置換されていてもよい。別の実施形態においては、Lは、-NR-(CR)-(C-C10)アリール又は-NR-(CR)-5員若しくは6員のヘテロアリールであり、当該アリール及び当該ヘテロアリールは、1から3個のRで置換されていてもよい。別の実施形態においては、Lは、-O(CR)-(C-C10)アリール又は-NR-(CR)-(C-C10)アリールであり、当該アリールは、1から3個のRで置換されていてもよい。別の実施形態においては、Lは、-O(CR)-5員若しくは6員のヘテロアリール又はNR-(CR)-5員若しくは6員のヘテロアリールであり、当該ヘテロアリールは、1から3個のRで置換されていてもよい。
上記式の一部の実施形態においては、RはH、(C-C)アルキル、(C-C)アルコキシ、(C-C)ハロアルキル、(C-C)ハロアルコキシ、ハロゲン、又は-OHである。別の実施形態においては、RはH、(C-C)アルキル、-OH、又はハロゲンである。別の実施形態においては、RはH、-OH、又はハロゲンである。別の実施形態においては、RはH、-OH、F、又はClである。別の実施形態においては、RはH、-OH、又はFである。別の実施形態においては、RはHである。
上記式の一部の実施形態においては、R1’はH、(C-C)アルキル、(C-C)アルコキシ、(C-C)ハロアルキル、(C-C)ハロアルコキシ、ハロゲン、又は-OHである。別の実施形態においては、R1’はH、(C-C)アルキル、-OH、又はハロゲンである。別の実施形態においては、R1’はH、-OH、又はハロゲンである。別の実施形態においては、R1’はH、-OH、F、又はClである。別の実施形態においては、R1’はH、-OH、又はFである。別の実施形態においては、R1’はHである。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、1から3個のRで置換されていてもよい(C-C10)アリールである。別の実施形態においては、Rは、1から3個のRで置換されていてもよい5員又は6員のヘテロアリールである。別の実施形態においては、Rは、1から3個のRで置換された(C-C10)アリールである。別の実施形態においては、Rは、1から3個のRで置換された5員又は6員のヘテロアリールである。別の実施形態においては、Rは、1から3個のRで置換されていてもよいフェニルである。別の実施形態においては、Rは、1から3個のRで置換されたフェニルである。別の実施形態においては、Rは、1から3個のRで置換されていてもよいピリジンである。別の実施形態においては、Rは、1から3個のRで置換されたピリジンである。
上記式の一部の実施形態においては、R2’はH、D、(C-C)アルキル、又はハロゲンである。別の実施形態においては、R2’はH、(C-C)アルキル、又はハロゲンである。別の実施形態においては、R2’はH、又はハロゲンである。別の実施形態においては、R2’はH、又は(C-C)アルキルである。別の実施形態においては、R2’はHである。
上記式の一部の実施形態においては、RはH、又は(C-C)アルキルである。別の実施形態においては、RはH、メチル、又はエチルである。別の実施形態においては、RはH、又はメチルである。別の実施形態においては、RはHである。別の実施形態においては、Rはメチルである。
上記式の一部の実施形態においては、RはH、又は(C-C)アルキルである。別の実施形態においては、RはH、メチル、又はエチルである。別の実施形態においては、RはH、又はメチルである。別の実施形態においては、RはHである。別の実施形態においては、Rはメチルである。
上記式の一部の実施形態においては、RはH、又は(C-C)アルキルである。別の実施形態においては、RはH、メチル、又はエチルである。別の実施形態においては、RはH、又はメチルである。別の実施形態においては、RはHである。別の実施形態においては、Rはメチルである。
上記式の一部の実施形態においては、各Rは独立して出現ごとに、(C-C)アルキル、(C-C)アルコキシ、(C-C)ハロアルキル、(C-C)ハロアルコキシ、又はハロゲンである。別の実施形態においては、各Rは独立して出現ごとに、(C-C)アルキル、(C-C)ハロアルキル、又はハロゲンである。別の実施形態においては、各Rは独立して出現ごとに、(C-C)アルキル、又はハロゲンである。別の実施形態においては、各Rは独立して出現ごとに、メチル、エチル、F、又はClである。別の実施形態においては、各Rは独立して出現ごとに、F、又はClである。
上記式の一部の実施形態においては、各Rは独立して出現ごとに、(C-C)アルキル、(C-C)アルコキシ、(C-C)ハロアルキル、(C-C)ハロアルコキシ、又はハロゲンである。別の実施形態においては、各Rは独立して出現ごとに、(C-C)アルキル、(C-C)ハロアルキル、又はハロゲンである。別の実施形態においては、各Rは独立して出現ごとに、(C-C)アルキル、又はハロゲンである。別の実施形態においては、各Rは独立して出現ごとに、メチル、エチル、F、又はClである。別の実施形態においては、各Rは独立して出現ごとに、F、又はClである。
上記式の一部の実施形態においては、Aは
Figure 0007321183000031
である。
上記式の一部の実施形態においては、QはCである。別の実施形態においては、QはNである。
上記式の一部の実施形態においては、Rは出現ごとに、H、ハロゲン、シアノ、(C-C)アルキル-OR、(C-C)アルキル-NR、(C-C)アルキル-C(O)R、(C-C)アルキル-P(O)R、(C-C)アルキル-S(O)、NRC(O)R、NRS(O)、又はRであり、またRは(C-C)アルキル、(C-C)ハロアルキル、(C-C)シクロアルキル、3員から8員のヘテロシクロアルキル、(C-C10)アリール、又は5員から10員のヘテロアリールであり、そのそれぞれは、1個又は複数個のRS2で置換されていてもよい。
上記式の一部の実施形態においては、Rは(C-C)アルキル-ORである。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、
Figure 0007321183000032
である。
上記式の一部の実施形態においては、Rは(C-C)アルキル-NRである。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、
Figure 0007321183000033
である。
上記式の一部の実施形態においては、Rは(C-C)アルキル-C(O)Rである。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、
Figure 0007321183000034
である。
上記式の一部の実施形態においては、Rは(C-C)アルキル-P(O)Rである。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、
Figure 0007321183000035
である。
上記式の一部の実施形態においては、Rは(C-C)アルキル-S(O)である。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、
Figure 0007321183000036
である。
上記式の一部の実施形態においては、RはNRC(O)Rである。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、
Figure 0007321183000037
である。
上記式の一部の実施形態においては、RはNRS(O)である。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、
Figure 0007321183000038
である。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、1個又は複数個のRS2で置換されていてもよい(C-C)アルキルである。上記式の一部の実施形態においては、Rは、1個又は複数個のRS2で置換されていてもよい(C-C)アルキルである。上記式の一部の実施形態においては、Rはメチルである。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、1個又は複数個のRS2で置換されていてもよい(C-C)ハロアルキルである。上記式の一部の実施形態においては、Rは、1個又は複数個のRS2で置換されていてもよい(C-C)ハロアルキルである。
上記式の一部の実施形態においては、Rはトリフルオロメチル又はジフルオロメチルである。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、1個又は複数個のRS2で置換されていてもよい(C-C)シクロアルキルである。上記式の一部の実施形態においては、Rは、1個又は複数個のRS2で置換されていてもよい(C-C)シクロアルキルである。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、1個又は複数個のRS2で置換されていてもよい3員から8員のヘテロシクロアルキルである。上記式の一部の実施形態においては、Rは、1個又は複数個のRS2で置換されていてもよい4員から6員のヘテロシクロアルキルである。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、又はモルホリニルである。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、
Figure 0007321183000039
である。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、1個又は複数個のRS2で置換されていてもよい(C-C10)アリールである。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、1個又は複数個のRS2で置換されていてもよい5員から10員のヘテロアリールである。上記式の一部の実施形態においては、Rは、1個又は複数個のRS2で置換されていてもよい5員ヘテロアリールである。上記式の一部の実施形態においては、Rは、1個又は複数個のRS2で置換されていてもよい6員ヘテロアリールである。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チオフェニル、フラニル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、ピリジノニル(pyridinonyl)、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、又はイソキサゾリルである。
上記式の一部の実施形態においては、Rは、
Figure 0007321183000040
Figure 0007321183000041
Figure 0007321183000042
である。
上記式の一部の実施形態においては、Rは出現ごとに、H、ハロゲン、シアノ、(C-C)アルキル-OR、(C-C)アルキル-NR、(C-C)アルキル-C(O)R、(C-C)アルキル-P(O)R、(C-C)アルキル-S(O)、NRC(O)R、NRS(O)、又はRであり、またRは(C-C)アルキル、(C-C)ハロアルキル、(C-C)シクロアルキル、3員から8員のヘテロシクロアルキル、(C-C10)アリール、又は5員から10員のヘテロアリールであり、そのそれぞれは、1個又は複数個のRS2で置換されていてもよい。
上記式の一部の実施形態においては、RはRであり、またRは(C-C)アルキル、(C-C)ハロアルキル、(C-C)シクロアルキル、3員から8員のヘテロシクロアルキル、(C-C10)アリール、又は5員から10員のヘテロアリールであり、そのそれぞれは、1個又は複数個のRS2で置換されていてもよい。
上記式の一部の実施形態においては、QはNであり、またRはH、ハロゲン、シアノ、(C-C)アルキル-OR、(C-C)アルキル-NR、(C-C)アルキル-C(O)R、(C-C)アルキル-P(O)R、(C-C)アルキル-S(O)、NRC(O)R、NRS(O)、又はRである。
上記式の一部の実施形態においては、QはCであり、RはH、ハロゲン、シアノ、(C-C)アルキル-OR、(C-C)アルキル-NR、(C-C)アルキル-C(O)R、(C-C)アルキル-P(O)R、(C-C)アルキル-S(O)、NRC(O)R、NRS(O)又はRであり、またRはH、ハロゲン、シアノ、(C-C)アルキル-OR、(C-C)アルキル-NR、(C-C)アルキル-C(O)R、(C-C)アルキル-P(O)R、(C-C)アルキル-S(O)、NRC(O)R、NRS(O)、又はRである。
上記式の一部の実施形態においては、R及びRは、それらが結合している原子と一緒に、5員環を形成し、上記5員環は、N、O、及びSから選択される1個又は複数個のヘテロ原子を含んでいてもよく、かつ、1個又は複数個のRS1で置換されていてもよい。別の実施形態においては、R及びRは、それらが結合している原子と一緒に、6員環を形成し、上記6員環は、N、O、及びSから選択される1個又は複数個のヘテロ原子を含んでいてもよく、かつ、1個又は複数個のRS1で置換されていてもよい。別の実施形態においては、R及びRは、それらが結合している原子と一緒に、7員環を形成し、上記7員環は、N、O、及びSから選択される1個又は複数個のヘテロ原子を含んでいてもよく、かつ、1個又は複数個のRS1で置換されていてもよい。
上記式の一部の実施形態においては、RS1は出現ごとに、H、ハロゲン、シアノ、(C-C)アルキル、(C-C)ハロアルキル、(C-C)アルキル-OR、(C-C)アルキル-NR、C(O)OR、又はC(O)NRである。
上記式の一部の実施形態においては、RS2は出現ごとに、H、ハロゲン、シアノ、(C-C)アルキル、(C-C)ハロアルキル、(C-C)アルキル-OR、(C-C)アルキル-NR、C(O)OR、又はC(O)NRである。
上記式の一部の実施形態においては、RはR、(C-C)シクロアルキル、3員から8員のヘテロシクロアルキル、(C-C)アルキル-OR、又は(C-C)アルキル-NRNRである。
上記式の一部の実施形態においては、RはR、(C-C)シクロアルキル、3員から8員のヘテロシクロアルキル、(C-C)アルキル-OR、又は(C-C)アルキル-NRNRである。
上記式の一部の実施形態においては、RはR、(C-C)シクロアルキル、3員から8員のヘテロシクロアルキル、(C-C)アルキル-OR、又は(C-C)アルキル-NRNRである。
上記式の一部の実施形態においては、RはR、(C-C)シクロアルキル、3員から8員のヘテロシクロアルキル、(C-C)アルキル-OR、又は(C-C)アルキル-NRNRである。
上記式の一部の実施形態においては、R及びRは、それらが結合している原子と一緒に、N、O、及びSから選択される1個又は複数個のヘテロ原子を含んでいてもよい5員から7員の環を形成する。上記式の一部の実施形態においては、R及びRは、それらが結合している原子と一緒に、N、O、及びSから選択される1個又は複数個のヘテロ原子を含んでいてもよい5員環を形成する。上記式の一部の実施形態においては、R及びRは、それらが結合している原子と一緒に、N、O、及びSから選択される1個又は複数個のヘテロ原子を含んでいてもよい6員環を形成する。
上記式の一部の実施形態においては、R及びRは、それらが結合している原子と一緒に、N、O、及びSから選択される1個又は複数個のヘテロ原子を含んでいてもよい5員から7員の環を形成する。上記式の一部の実施形態においては、R及びRは、それらが結合している原子と一緒に、N、O、及びSから選択される1個又は複数個のヘテロ原子を含んでいてもよい5員環を形成する。上記式の一部の実施形態においては、R及びRは、それらが結合している原子と一緒に、N、O、及びSから選択される1個又は複数個のヘテロ原子を含んでいてもよい6員環を形成する。
上記式の一部の実施形態においては、RはH、(C-C)アルキル、又は(C-C)ハロアルキルである。
上記式の一部の実施形態においては、RはH、(C-C)アルキル、又は(C-C)ハロアルキルである。
上記式の一部の実施形態においては、RはH、(C-C)アルキル、又は(C-C)ハロアルキルである。
上記式の一部の実施形態においては、RはH、(C-C)アルキル、又は(C-C)ハロアルキルである。
上記式の一部の実施形態においては、RはH、(C-C)アルキル、又は(C-C)ハロアルキルである。
上記式の一部の実施形態においては、nは0である。別の実施形態においては、nは1である。別の実施形態においては、nは2である。別の実施形態においては、nは0、1、又は2である。別の実施形態においては、nは1、2、又は3である。別の実施形態においては、nは0又は1である。別の実施形態においては、nは1又は2である。
上記式の一部の実施形態においては、pは0である。別の実施形態においては、pは1である。別の実施形態においては、pは2である。別の実施形態においては、pは0又は1である。別の実施形態においては、pは1又は2である。
上記式の一部の実施形態においては、XはH、F、又はメチルである。別の実施形態においては、XはHである。別の実施形態においては、XはFである。
上記式の一部の実施形態においては、XはHである。別の実施形態においては、XはHであり、またXはH又はFである。別の実施形態においては、XはHであり、またXはHである。別の実施形態においては、XはHであり、またXはFである。
上記式の一部の実施形態においては、Aは、
Figure 0007321183000043
である。
上記式の一部の実施形態においては、Aは、
Figure 0007321183000044
である。
上記式の一部の実施形態においては、Aは、
Figure 0007321183000045
である。
別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、またYはH、(C-C)アルキル、又はCNである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、またLは、
Figure 0007321183000046
である。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000047
であり、またR2’はHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000048
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいフェニル又はピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000049
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいフェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000050
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000051
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されたフェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000052
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されたピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、またYはHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはHであり、またLは、
Figure 0007321183000053
である。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、またYはHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000054
であり、またR2’はHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、またYはHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000055
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいフェニル又はピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000056
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいフェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000057
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000058
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されたフェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000059
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されたピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、またYはH、(C-C)アルキル、又はCNである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、またLは、
Figure 0007321183000060
である。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000061
であり、またR2’はHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000062
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいフェニル又はピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000063
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいフェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000064
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000065
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されたフェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000066
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されたピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、またYはHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、またLは、
Figure 0007321183000067
である。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000068
であり、またR2’はHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000069
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいフェニル又はピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000070
であり、またR2’はHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000071
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいフェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000072
であり、またR2’はHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000073
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000074
であり、またR2’はHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000075
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されたフェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000076
であり、またR2’はHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000077
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されたピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、またYはH、(C-C)アルキル、又はCNである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、またLは、
Figure 0007321183000078
である。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000079
であり、またR2’はHである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000080
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいフェニル又はピリジニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000081
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいフェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000082
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000083
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されたフェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはH、(C-C)アルキル、又はCNであり、Lは、
Figure 0007321183000084
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されたピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、またYはHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはHであり、またLは、
Figure 0007321183000085
である。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはHであり、またLは、
Figure 0007321183000086
であり、またR2’はHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはHであり、またLは、
Figure 0007321183000087
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいフェニル又はピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはHであり、またLは、
Figure 0007321183000088
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいフェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはHであり、またLは、
Figure 0007321183000089
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されていてもよいピリジニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはHであり、またLは、
Figure 0007321183000090
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されたフェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはHであり、Lは、
Figure 0007321183000091
であり、R2’はHであり、またRは、1から3個のRで置換されたピリジニルである。
別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはHであり、またLは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい-O(CR)-フェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、またYはHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはHであり、またLは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい-O(CR)-ピリジニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、またYはHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはHであり、またLは、-O(CR)-フェニル又は-O(CR)-ピリジニルであり、当該フェニル及び当該ピリジニルは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい。
別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、またLは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい-O(CR)-フェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、またYはHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、またLは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい-O(CR)-ピリジニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、またYはHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、またLは、-O(CR)-フェニル又は-O(CR)-ピリジニルであり、当該フェニル及び当該ピリジニルは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい。
別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはHであり、またLは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい-O(CR)-フェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはHであり、またLは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい-O(CR)-ピリジニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、またYはHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはHであり、またLは、-O(CR)-フェニル又は-O(CR)-ピリジニルであり、当該フェニル及び当該ピリジニルは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい。
別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはHであり、またLは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい-NR-(CR)-フェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、またYはHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはHであり、またLは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい-NR-(CR)-ピリジニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、またYはHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、YはHであり、またLは、-NR-(CR)-フェニル又は-O(CR)-ピリジニルであり、当該フェニル及び当該ピリジニルは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい。
別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、またLは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい-NR-(CR)-フェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、またLは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい-NR-(CR)-ピリジニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、またYはHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、YはHであり、またLは、-NR-(CR)-フェニル又は-O(CR)-ピリジニルであり、当該フェニル及び当該ピリジニルは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい。
別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはHであり、またLは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい-NR-(CR)-フェニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、またYはHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはHであり、またLは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい-NR-(CR)-ピリジニルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、またYはHである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、YはHであり、またLは、-NR-(CR)-フェニル又は-O(CR)-ピリジニルであり、当該フェニル及び当該ピリジニルは、1個又は複数個のRで置換されていてもよい。
別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、またYは(C-C)アルキルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはFであり、またYはCNである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、またYは(C-C)アルキルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはHであり、またYはCNである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、またYは(C-C)アルキルである。別の実施形態においては、XはHであり、XはH又はFであり、またYはCNである。
本願の非限定的な例示の化合物には、以下が含まれる。
Figure 0007321183000092
Figure 0007321183000093
Figure 0007321183000094
Figure 0007321183000095
Figure 0007321183000096
Figure 0007321183000097
Figure 0007321183000098
Figure 0007321183000099
Figure 0007321183000100
Figure 0007321183000101
Figure 0007321183000102
Figure 0007321183000103
Figure 0007321183000104
Figure 0007321183000105
Figure 0007321183000106
Figure 0007321183000107
Figure 0007321183000108
Figure 0007321183000109
Figure 0007321183000110
Figure 0007321183000111
本願の別の実施形態においては、式(IV)の化合物は、エナンチオマーである。一部の実施形態においては、化合物は、(S)-エナンチオマーである。他の実施形態においては、化合物は、(R)-エナンチオマーである。さらに他の実施形態においては、式(IV)の化合物は、(+)又は(-)のエナンチオマーであってもよい。
本願の範囲内には、その混合物も含めて、全ての異性体を含めることを理解されたい。化合物が二重結合を含む場合、置換基は、E配置又はZ配置となり得る。化合物が二置換のシクロアルキルを含む場合、シクロアルキル置換基は、シス配置又はトランス配置を有し得る。全ての互変異性体も含まれることを意図する。
本願の化合物並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、立体異性体、及びプロドラッグは、それらの互変異性体で存在し得る(例えば、アミド又はイミノエーテル)。そうした互変異性体の全てが、本願の一部として本明細書において検討される。
本願の化合物は、不斉中心、すなわちキラル中心を含んでもよいため、様々な立体異性体で存在する。本願の化合物の全ての立体異性体と、ラセミ混合物を含むその混合物とは、本願の一部を形成することを意図する。さらに、本願は、全ての幾何異性体及び位置異性体を包含する。例えば、本願の化合物が二重結合又は縮合環と結合しているなら、シス体及びトランス体の両方並びに混合物が、本願の範囲内に包含される。本明細書で開示する各化合物は、化合物の一般構造に適合するエナンチオマーを全て含む。この化合物は、ラセミ若しくは鏡像異性的な純粋な形態、又は立体化学の観点でのその他の形態であり得る。アッセイ結果は、ラセミ体、純粋な鏡像異性体又は立体化学の観点でのその他の形態に関して集めたデータを反映し得る。
ジアステレオマー混合物は、それらの物理化学的な相違に基づいて、当業者にとって周知の方法、例えばクロマトグラフィー及び/又は分別結晶法等によって、それぞれの個々のジアステレオマーに分離することが可能である。エナンチオマーは、適切な光学活性化合物(例えば、キラルアルコール又はモッシャー酸クロリド等のキラル補助基)との反応によって、エナンチオマー混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマー同士を分離して、また個々のジアステレオマーを対応する純粋なエナンチオマーに変換すること(例えば、加水分解すること)によって、分離することが可能である。また、本願の化合物の一部は、アトロプ異性体(例えば、置換ビアリール)であり得、またこれは、本願の一部とみなされる。エナンチオマーはまた、キラルHPLCカラムを用いて分離することが可能である。
本願の化合物は、異なる互変異性体で存在し得、またそうした形態の全てが、本願の範囲内に包含することも可能である。また例えば、この化合物のケト-エノール体及びイミン-エナミン体の全てが、本願に含まれる。
エナンチオマー(不斉炭素の不在下でも存在し得るもの)、回転異性体、アトロプ異性体、及びジアステレオマーを含む、様々な置換基上の不斉炭素に起因して存在し得る立体異性体等である、本化合物(化合物の塩、溶媒和物、エステル、及びプロドラッグのみならずプロドラッグの塩、溶媒和物、及びエステルのものを含む)の全ての立体異性体(例えば、幾何異性体、光学異性体等)は、位置異性体(例えば、4-ピリジルと3-ピリジル等)のように、本願の範囲内で考慮される。(例えば、式(IV)の化合物が、二重結合又は縮合環を結合している場合、シス体及びトランスの両形態のみならず混合物が、本願の範囲内に包含される。また例えば、この化合物の全てのケト-エノール体及びイミン-エナミン体が、本願に含まれる。)本願の化合物の個々の立体異性体は、例えば、他の異性体が実質的に含まなくてもよく、又は、例えばラセミ体として、若しくは他の全ての立体異性体若しくは他の選択された立体異性体として混合していてもよい。本願のキラル中心は、IUPACの1974年の勧告で定義されたような、SまたはR配置を有することが可能である。「塩」、「溶媒和物」、「エステル」、「プロドラッグ」等の語の使用は、本発明の化合物の、エナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、位置異性体、ラセミ体又はプロドラッグの塩、溶媒和物、エステル及びプロドラッグに同様に適用することを意図している。
式(IV)の化合物は、本願の範囲内にあるものでもある塩を形成し得る。本明細書の式の化合物への言及には、別段に明示しない限り、その塩への言及が含まれているものと理解される。
本願は、1つ又は複数のTrkキナーゼの調節因子である化合物に関する。一実施形態においては、本願の化合物は、Trkキナーゼの阻害物質である。別の実施形態においては、本願の化合物は、1つ以上のTrkキナーゼの阻害物質である。
本願は、本明細書に記載の化合物、及びその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、又は互変異性体、並びに本明細書に記載の1つ又は複数の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む医薬組成物に向けられる。
化合物の調製のための方法
本願の化合物は、標準の化学を含む種々の方法によって作製することができる。以下に与えるスキームに、好適な合成経路を示す。
式(IV)の化合物は、以下の合成スキームによって部分的に説明するように有機合成の技術分野で公知の方法によって調製できる。以下に記載するスキームでは、一般的な原則又は化学に従って必要である場合には、感度の高い基又は反応性基のための保護基が用いられることがよく理解される。保護基は、有機合成の標準方法に従って扱われる(T.W.Greene and P.G.M.Wuts,”Protective Groups in Organic Synthesis”,Third edition,Wiley,New York 1999)。これら基は、当業者にとって容易に明らかである方法を用いて、化合物の合成の都合のよい段階で除去される。選択過程のみならず反応条件及びそれらの実行順序は、式(IV)の化合物の調製と調和するものとする。
式(IV)の化合物に立体中心が存在するか否かを、当業者は認識するであろう。したがって、本願は、あり得る立体異性体の両方(合成において特定されない限り)を含み、またラセミ化合物だけでなく個々のエナンチオマー及び/又はジアステレオマーも同様に含む。単一のエナンチオマー又はジアステレオマーとしての化合物が所望される場合は、それは立体選択的合成によって又は最終生成物若しくは何らかの都合のよい中間体の分割によって、得ることができる。最終生成物、中間体又は開始物質の分割は、本技術分野で公知の任意の好適な方法により影響を受けてもよい。例えば、“Stereochemistry of Organic Compounds”by E.L.Eliel,S.H.Wilen,and L.N.Mander(Wiley-lnterscience,1994)を参照されたい。
本明細書に記載の化合物は、市販の開始物質から作製され得るか、又は公知の有機的、無機的、及び/若しくは酵素的な過程を用いて合成され得る。
本願の化合物は、有機合成の技術分野の当業者にとって周知であるいくつかの方法で調製することが可能である。例えば、本願の化合物は、当業者により理解されるような合成有機化学の技術分野で公知の合成方法又はそのバリエーションと一緒に、以下に記載の方法を用いて合成することが可能である。好ましい方法には、以下に記載の方法が含まれるが、これに限定されない。本願の化合物は、一般スキーム1に概略を示した工程に従って合成することが可能である。開始物質は、市販であるか、又は、報告された文献の公知の手順により若しくは説明したとおりに作製するかのいずれかである。
下記のスキーム及び本明細書の他で使用される略語は以下のとおりである。
DCM ジクロロメタン
DIPEA N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMF N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DMPAO (2,6-ジメチルアニリノ)(オキソ)酢酸
ESI エレクトロスプレーイオン化法
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
h 時間
HCl 塩酸
HPLC 高速液体クロマトグラフィー法
IPA イソプロピルアルコール
LCMS 液体クロマトグラフィー-質量分析法
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
NBS N-ブロモスクシンイミド
NMP N-メチル-2-ピロリドン
min 分
MS 質量分析法
保持因子
Rt 保持時間
THF テトラヒドロフラン
TFA トリフルオロ酢酸
LG 脱離基
PG 保護基
一般スキーム1
Figure 0007321183000112
式中、X、X、L、Y、Q、R、R1’、R、R2’、R、R、R、R、R、R、R、R、RS1、RS2、R、R、R、R、R、R、R、R、R、n、及びpは、式(IV)において規定される。
式中Lがピロリジンである式(IV)の化合物を調製する一般方法について、一般スキーム1に概略を示した。高温で、例えばアセトニトリル(MeCN)、ジオキサンである溶媒中で、例えばN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)又は水素化ナトリウム(NaH)である塩基を用いて、1aをL-Hでアミノ化することにより、1bを生じる。高温で、例えばジメチルスルホキシド(DMSO)である溶媒中で、金属触媒(例えば、ヨウ化銅(CuI))、リン酸三カリウム及び(2,6-ジメチルアニリノ)(オキソ)酢酸(DMPAO)の存在下における1cの1bへの求核付加により、所望の式(IV)の化合物を与える。
上記した過程より生じるエナンチオマー、ジアステレオマー、シス/トランス異性体の混合物は、分離の内容に応じて、キラル塩技術、順相、逆相又はキラルカラムを用いたクロマトグラフィーにより、それらの単一の成分に分離することが可能である。
上記に示した記載及び式において、様々な基A、L、Q、X、X、Y R、R1’、R、R2’、R~R、R、R、n、及びp及び他の変数は、別段に明示した場合を除き、上記で規定したとおりであることを理解されたい。さらに、合成目的のために、一般スキーム1の化合物は、本明細書において規定するような式(IV)の化合物の一般合成法を説明するために、選ばれた基で表したに過ぎない。
化合物の使用方法
本願の別の態様は、Trkキナーゼの調節と関連する疾患又は障害を治療する又は予防する方法に関する。この方法は、Trkキナーゼの調節と関連する疾患又は障害の治療を必要とする患者に、有効量の式(IV)の組成物及び化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む。
別の態様において、本願は、1つ又は複数のTrkキナーゼの調節と関連する疾患又は障害を治療する又は予防する方法に関する。この方法は、1つ又は複数のTrkキナーゼの調節と関連する疾患又は障害の治療を必要とする患者に、有効量の式(IV)の組成物及び化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む。
本願の別の態様は、Trkキナーゼの阻害に関連する患者における疾患又は障害を治療する、予防する、阻害する、又は除去する方法であって、それを必要とする患者に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む、上記方法に関する。一実施形態においては、疾患又は障害はがんである。
別の態様において、本願は、1つ又は複数のTrkキナーゼの阻害に関連する患者における疾患又は障害を治療する、予防する、阻害する、又は除去する方法であって、それを必要とする患者に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む、上記方法に関する。
本願の別の態様は、Trkキナーゼを阻害する方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む。
別の態様において、本願は、1つ又は複数のTrkキナーゼを阻害する方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む。
本願の別の態様は、Trkキナーゼを阻害することと関連する疾患を治療する又は予防する方法において使用するための、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体に関する。
別の態様において、本願は、1つ又は複数のTrkキナーゼを阻害することと関連する疾患を治療する又は予防する方法において使用するための、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体に関する。
本願の別の態様は、Trkキナーゼを阻害することと関連する疾患を治療する又は予防するための医薬の製造における、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体の使用に関する。
本願の別の態様は、1つ又は複数のTrkキナーゼを阻害することと関連する疾患を治療する又は予防するための医薬の製造における、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体の使用に関する。
本願はまた、Trkキナーゼが介在する疾患又は症状の治療、予防、阻害、又は除去において使用される医薬であって、式(IV)の化合物を含む、上記医薬の調製のための、Trkキナーゼの阻害物質の使用に関する。
本願はまた、1つ又は複数のTrkキナーゼが介在する疾患又は症状の治療、予防、阻害、又は除去において使用される医薬であって、式(IV)の化合物を含む、上記医薬の調製のための、1つ又は複数のTrkキナーゼの阻害物質の使用に関する。
別の態様において、本願は、Trkキナーゼが介在する疾患又は症状を治療する、予防する、阻害する、又は除去するための医薬であって、式(IV)の化合物を含む、上記医薬の製造方法に関する。
別の態様において、本願は、1つ又は複数のTrkキナーゼが介在する疾患又は症状を治療する、予防する、阻害する、又は除去するための医薬であって、式(IV)の化合物を含む、上記医薬の製造方法に関する。
本願の別の態様は、Trkキナーゼ融合体の調節と関連する疾患又は障害を治療する又は予防する方法に関する。この方法は、Trkキナーゼ融合体の調節と関連する疾患又は障害の治療を必要とする患者に、有効量の式(IV)の組成物及び化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む。
別の態様において、本願は、1つ又は複数のTrkキナーゼ融合体の調節と関連する疾患又は障害を治療する又は予防する方法に関する。この方法は、1つ又は複数のTrkキナーゼ融合体の調節と関連する疾患又は障害の治療を必要とする患者に、有効量の式(IV)の組成物及び化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む。
本願の別の態様は、Trkキナーゼ融合体の阻害と関連する患者における疾患又は障害を治療する、予防する、阻害する、又は除去する方法であって、それを必要とする患者に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む、上記方法に関する。一実施形態においては、疾患又は障害はがんである。
別の態様において、本願は、1つ又は複数のTrkキナーゼ融合体の阻害と関連する患者における疾患又は障害を治療する、予防する、阻害する、又は除去する方法であって、それを必要とする患者に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む、上記方法に関する。
本願の別の態様は、Trkキナーゼ融合体を阻害する方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む。
別の態様において、本願は、1つ又は複数のTrkキナーゼ融合体を阻害する方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む。
本願の別の態様は、Trkキナーゼ融合体を阻害することと関連する疾患を治療する又は予防する方法において使用するための、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体に関する。
別の態様において、本願は、1つ又は複数のTrkキナーゼ融合体を阻害することと関連する疾患を治療する又は予防する方法において使用するための、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体に関する。
本願の別の態様は、Trkキナーゼ融合体を阻害することと関連する疾患を治療する又は予防するための医薬の製造における、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体の使用に関する。
本願の別の態様は、1つ又は複数のTrkキナーゼ融合体を阻害することと関連する疾患を治療する又は予防するための医薬の製造における、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体の使用に関する。
本願はまた、Trkキナーゼ融合体が介在する疾患又は症状の治療、予防、阻害、又は除去において使用される医薬であって、式(IV)の化合物を含む、上記医薬の調製のための、Trkキナーゼ融合体の阻害物質の使用に関する。
本願はまた、1つ又は複数のTrkキナーゼ融合体が介在する疾患又は症状の治療、予防、阻害、又は除去において使用される医薬であって、式(IV)の化合物を含む、上記医薬の調製のための、1つ又は複数のTrkキナーゼ融合体の阻害物質の使用に関する。
別の態様において、本願は、Trkキナーゼ融合体が介在する疾患又は症状を治療する、予防する、阻害する、又は除去するための医薬であって、式(IV)の化合物を含む、上記医薬の製造方法に関する。
別の態様において、本願は、1つ又は複数のTrkキナーゼ融合体が介在する疾患又は症状を治療する、予防する、阻害する、又は除去するための医薬であって、式(IV)の化合物を含む、上記医薬の製造方法に関する。
上記方法の一部の実施形態において、疾患又は障害は、炎症性疾患、感染症、自己免疫障害、脳卒中、虚血、心障害、神経障害、線維形成性障害、増殖性障害、過剰増殖性障害、非がん性過剰増殖性障害、腫瘍、白血病、新生物、がん、がん腫、代謝性疾患、悪性疾患、血管再狭窄、乾癬、アテローム硬化症、関節リウマチ、変形性関節症、心不全、慢性疼痛、神経因性疼痛、ドライアイ、閉塞隅角緑内障、及び広隅角緑内障から選択される。
一部の実施形態において、がんは、肺腺がん、肝内胆管がん、結腸がん、乳頭様甲状腺がん、小児グリオーマ、肉腫、グリア芽腫、スピッツ母斑様新生物、星状細胞腫、頭頸部扁平上皮がん、低悪性度グリオーマ、高悪性度グリオーマ、急性骨髄性白血病、先天性中胚葉腎腫、乳腺相似分泌がん、甲状腺がん、ユーイング肉腫、腺様嚢胞がん、及び円柱腫から選択される。
他の実施形態において、本願は、がんと関連する疾患若しくは障害の治療、予防、阻害、又は除去に用いられる医薬の調製のための、Trkキナーゼの阻害物質の使用に関する。
他の実施形態において、本願は、がんと関連する疾患若しくは障害の治療、予防、阻害、又は除去に用いられる医薬の調製のための、1つ又は複数のTrkキナーゼの阻害物質の使用に関する。
別の実施形態において、本願は、式(IV)の化合物、又は本願の化合物とがんの治療に用いられる薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物に関する。
本明細書に記載の方法の一部の実施形態において、がんは、副腎皮質がん、肛門がん、小脳星状細胞腫、肝外胆管がん、膀胱がん、骨肉腫/悪性線維性組織球腫、脳幹神経膠腫、脳室上衣腫、視経路及び視床下部グリオーマ、乳がん、気管支腺腫/カルチノイド、カルチノイド腫瘍、消化管カルチノイド腫瘍、がん腫、副腎皮質がん、膵島細胞がん、原発性中枢神経系リンパ腫、小脳星状細胞腫、子宮頚がん、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、腱鞘の明細胞肉腫、結腸がん、結腸直腸がん、皮膚T細胞リンパ腫、子宮内膜がん、脳室上衣腫、食道がん、ユーイング肉腫/ユーイング腫瘍、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外生殖細胞腫瘍、肝外胆管がん、眼球内黒色腫及び網膜芽細胞腫を含む眼がん、胆嚢がん、消化管カルチノイド腫瘍、卵巣胚細胞腫瘍、妊娠性絨毛腫瘍、有毛細胞白血病、頭頸部がん、ホジキン病、下咽頭がん、視床下部及び視経路グリオーマ、眼球内黒色腫、カポジ肉腫、喉頭がん、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、肝がん、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、悪性中皮腫、悪性胸腺腫、髄芽細胞腫、メラノーマ、眼球内黒色腫、メルケル細胞がん、原発不明の転移性頸部扁平上皮がん、多発性内分泌腫瘍症候群、多発性骨髄腫/形質細胞腫瘍、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、慢性骨髄性白血病、骨髄性白血病、多発性骨髄腫、骨髄増殖性疾患、鼻腔及び副鼻腔がん、上咽頭がん、神経芽細胞腫、グリア芽腫、口腔がん、口腔及び口唇がん、中咽頭がん、骨肉腫/骨の悪性線維性組織球腫、卵巣がん、卵巣低悪性度腫瘍、膵がん、副鼻腔及び鼻腔がん、副甲状腺がん、陰茎がん、褐色細胞腫、脳下垂体腫瘍、胸膜肺芽腫、前立腺がん、直腸がん、腎細胞(腎臓)がん、移行上皮がん(例えば、腎盂及び尿管)、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺がん、骨の悪性線維性組織球腫、軟部肉腫、セザリー症候群、皮膚がん、小腸がん、胃(胃部)がん、テント上原始神経外胚葉及び松果体部腫瘍、皮膚T細胞リンパ腫、精巣がん、悪性胸腺腫、甲状腺がん、妊娠性絨毛腫瘍、尿道がん、子宮肉腫、腟がん、外陰がん、並びにウィルムス腫瘍から選択される。他の実施形態においては、がんは、非小細胞肺がんである。本明細書に記載の方法の他の実施形態において、がんは、脱分化ID誘導型がん(dedifferentiated ID-driven cancer)である。さらに他の実施形態において、がんは、造血器がんである。他の実施形態において、がんは、Trkキナーゼ阻害に感受性であるがんである。
本明細書に記載の方法の一部の実施形態において、がんは、前立腺がん、膵がん、乳がん、結腸直腸がん、肺がん、神経芽細胞腫、グリア芽腫、髄芽細胞腫、腺がん、ユーイング肉腫、及び白血病から選択される。
本願の実施形態のいずれかにおいて、がんは任意の器官における任意のがんとすることが可能であり、例えばがんは、グリオーマ、甲状腺がん、乳がん、小細胞肺がん、非小細胞がん、胃がん、結腸がん、消化管間質性がん、膵がん、胆管がん、CNSがん、卵巣がん、子宮内膜がん、前立腺がん、腎がん、未分化大細胞リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫、中皮腫、及びメラノーマ、及びその組合せからなる群から選択される。
本願の実施形態のいずれかにおいて、がんは、1つ又は複数の遺伝子融合体の作用を経て発生することができる。こうした遺伝子融合体はしばしば、「ドライバー融合体」又は「ドライバー遺伝子融合体」と呼ばれ、またTrkキナーゼをコードする遺伝子に関与する遺伝子融合体を含み得るがこれに限定されない。例示的な遺伝子融合体としては、TPM3-NTRK1、ETV6-NTRK3、MPRIP-NTRK1、CD74-NTRK1、RABGAP1L-NTRK1、TPR-NTRK1、TFG-NTRK1、PPL-NTRK1、CHTOP-NTRK1、ARHGEF2-NTRK1、NFASC-NTRK1 BCAN-NTRK1、LMNA-NTRK1、TP53-NTRK1、QKI-NTRK2、NACC2-NTRK2、VCL-NTRK2、AGBL4-NTRK2、TRIM24-NTRK2、PAN3-NTRK2、AFAP1-NTRK2、SQSTM1-NTRK2、BTB1-NTRK3、LYN-NTRK3、及びRBPMS-NTRK3が挙げられるが、これに限定されない。
他の実施形態において、がんは、脂肪肉腫、神経芽細胞腫、グリア芽腫、膀胱がん、副腎皮質がん、多発性骨髄腫、結腸直腸がん、非小細胞肺がん、胃がん、直腸がん、甲状腺がん、ホジキンリンパ腫、及びびまん性大B細胞リンパ腫から選択される。
本願の別の態様は、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物に向けられる。この薬学的に許容される担体は、賦形剤、希釈剤、又は界面活性剤をさらに含んでもよい。
一実施形態において、炎症性疾患、感染症、自己免疫障害、脳卒中、虚血、心障害、神経障害、線維形成性障害、増殖性障害、過剰増殖性障害、非がん性過剰増殖性障害、腫瘍、白血病、新生物、がん、がん腫、代謝性疾患、悪性疾患、血管再狭窄、乾癬、アテローム硬化症、関節リウマチ、変形性関節症、心不全、慢性疼痛、神経因性疼痛、ドライアイ、閉塞隅角緑内障、及び広隅角緑内障を含む、1つ又は複数のTrkキナーゼの調節と関連する疾患又は障害を治療する方法は、当該疾患又は障害のうちの少なくとも1つに悩まされている患者に、式(IV)の化合物を投与することを含む。
1つ又は複数のTrkキナーゼを阻害する本願の化合物又は組成物の1つの治療的用途は、炎症性疾患、感染症、自己免疫障害、脳卒中、虚血、心障害、神経障害、線維形成性障害、増殖性障害、過剰増殖性障害、非がん性過剰増殖性障害、腫瘍、白血病、新生物、がん、がん腫、代謝性疾患、悪性疾患、血管再狭窄、乾癬、アテローム硬化症、関節リウマチ、変形性関節症、心不全、慢性疼痛、神経因性疼痛、ドライアイ、閉塞隅角緑内障、又は広隅角緑内障に悩まされている患者又は対象に対して治療を提供することである。
本願の開示される化合物は、対象において、障害を治療する若しくは予防する及び/又はその発生を予防する有効量で投与することが可能である。
本願の化合物は、1つ若しくは複数の治療薬との組合せ療法(薬学的組合せ)において又は例えば非薬物療法であるような様式において、治療有効量で投与することが可能である。例えば、他の抗増殖性物質、抗がん物質、免疫調節性物質、又は抗炎症性物質とともに、相乗効果が生じ得る。本願の化合物を他の療法と共に投与する場合、共に投与する化合物の用量は、もちろん、用いる併用薬の種類、用いる特定薬、治療される症状等に応じて変動することとなる。
組合せ療法には、他の生理活性物質(例えば、第二の異なる抗悪性腫瘍薬、又はDNA修復のTrkキナーゼ非依存性機序を標的とする第二の薬剤等であるがこれに限定されない)と非薬物療法(例えば、手術又は放射線治療等であるがこれに限定されない)とのさらなる組合せで、主題の化合物を投与することを含む。例えば、本願の化合物は、他の薬学的に活性な化合物と、好ましくは本願の化合物の効果を高めることができる化合物と、組み合わせて用いることが可能である。本願の化合物は、他の薬物療法又は治療法に対して同時(1つの製剤として又は別個の製剤として)に又は連続的に投与することが可能である。通常は、組合せ療法は、治療法の単一のサイクル又はコース中に、2つ以上の薬物の投与を想定している。
開示の化合物の投与は、治療薬の投与の任意の形態を介して達成することが可能である。これら形態には、例えば経口投与、経鼻投与、非経口投与、経皮投与、皮下投与、膣内投与、頬側投与、直腸内投与又は局所投与の形態等である、全身又は局所の投与が含まれる。
開示の組成物は、意図する投与形態に応じて、固体、半固体、又は液体の剤形とすることが可能であり、例えば、注射剤、錠剤、座薬、丸薬、徐放性カプセル剤、エリキシル剤、チンキ剤、乳剤、シロップ剤、粉剤、液剤、懸濁剤等であり、単位投与量で、従来の薬務に合わせることもある。同様に、組成物はまた、静脈内(急速静注及び点滴の両方)、腹腔内、皮下又は筋肉内の形態で、また全て薬学的技術分野の当業者にとって周知の形態を用いて、投与することが可能である。
例示的な医薬組成物は、錠剤及びゼラチンカプセルであって、本願の化合物と、a)例えば精製水、例えば水素化若しくは部分的に水素化した植物油若しくはその混合物、コーン油、オリーブ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、例えばEPA若しくはDHA等の魚油、若しくはそれらのエステル若しくはトリグリセリド若しくはその混合物等であるトリグリセリド油、オメガ-3脂肪酸若しくはその誘導体、乳糖、ブドウ糖、ショ糖、マンニトール、ソルビトール、セルロース、ナトリウム、サッカリン、グルコース、及び/又はグリシンである、希釈剤;b)例えばシリカ、タルク、ステアリン酸、そのマグネシウム塩若しくはカルシウム塩、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム及び/若しくはポリエチレングリコールである、滑沢剤;錠剤用も同様;c)所望であれば、例えばケイ酸アルミニウムマグネシウム、デンプン糊、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、炭酸マグネシウム、例えばグルコース若しくはベータラクトース、コーンシロップ等の天然糖、例えばアカシア、トラガカント、若しくはアルギン酸ナトリウム等の天然ゴム及び合成ゴム、蜜蝋及び/若しくはポリビニルピロリドンである、結合剤;d)例えば、デンプン、寒天、メチルセルロース、ベントナイト、キサンタンガム、アルギン酸若しくはそのナトリウム塩、若しくは発泡混合物である、崩壊剤;e)吸収剤、着色剤、香味剤(flavorant)及び甘味剤;f)例えばTween80、Labrasol、HPMC、DOSS、Caproyl 909、Labrafac、Labrafil、Peceol、Transcutol、CAPMUL MCM、CAPMUL PG-12、Captex 355、Gelucire、ビタミンE TGPS等である乳化剤若しくは分散剤、若しくは他の許容される乳化剤;並びに/又はg)例えばシクロデキストリン、ヒドロキシプロピル-シクロデキストリン、PEG400、及びPEG200等である、化合物の吸収を高める薬剤等である、薬学的に許容される担体とを含む、上記錠剤及びゼラチンカプセルである。
液体の、特に注射用の組成物は、例えば、溶解、分散等により調製可能である。例えば、開示の化合物は、薬学的に許容される溶媒、例えば水、食塩水、ブドウ糖水、グリセリン、エタノール等に溶解又は混合して、それによって注射可能な等張液又は等張懸濁液を形成する。アルブミン、カイロミクロン粒子、又は血清タンパク質等のタンパク質を用いて、開示の化合物を可溶化することが可能である。
開示される化合物はまた、担体としてプロピレングリコール等のポリアルキレングリコールを用いて、脂肪性の乳剤又は懸濁剤から調製することが可能である座薬として配合することも可能である。
ペアレンタルに注射可能な投与は通常、皮下、筋肉内、又は静脈内の注射及び点滴に用いられる。注射剤は、従来の形態で、液体の溶液若しくは懸濁液又は注射前に液体中に溶解するのに好適な固体のいずれかの形態として、調製することが可能である。
本願の別の態様は、式(IV)の化合物とその薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物に向けられる。この薬学的に許容される担体は、賦形剤、希釈剤、又は界面活性剤をさらに含んでもよい。
開示の化合物を利用する投与計画は、患者のタイプ、種、年齢、体重、性別、及び病状;治療しようとする症状の重症度;投与経路;患者の腎機能又は肝機能;並びに用いられる特定の開示の化合物を含む、種々の因子に応じて選択する。当業者である医師又は獣医は、症状の進行を予防する、対抗する又は止めるのに必要となる薬剤の有効量を容易に決定して処方することが可能である。
開示の化合物の有効投与量は、明示した効果のために用いる場合、症状を治療するために、必要に応じて、約0.5mgから約5000mgの範囲の開示の化合物に及ぶ。インビボ又はインビトロで使用する組成物は、約0.5、約5、約20、約50、約75、約100、約150、約250、約500、約750、約1000、約1250、約2500、約3500、又は約5000mgの開示の化合物、又は用量の列記のうちのある量から別の量までの範囲で、開示の化合物を含有することが可能である。一実施形態においては、組成物は、スコア化することが可能である錠剤の形態である。
本開示について、以下の実施例及び合成スキームによってさらに説明するが、これは本開示の範囲又は趣旨を、本明細書に記載の特定の手順に限定するものと解釈されるべきでない。この実施例は、特定の実施形態を説明するために提供されること、及びそれによって開示の範囲を限定することを意図していないことを理解されたい。さらに、種々の他の実施形態に対して、その変形及び均等物を有してもよく、これらは本開示の趣旨及び/又は添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、当業者が想起できるということを理解されたい。
分析方法、材料、及び器具
別段に明記しない限り、試薬及び溶媒は、販売元から受け取ったまま使用した。プロトン核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、300又は400MHzでブルカー社(Bruker)又はバリアン社(Varian)のいずれかの分光計で得た。スペクトルはppm(δ)で与え、カップリング定数Jは、ヘルツで報告する。内部標準としてテトラメチルシラン(TMS)を使用した。質量スペクトルは、ウォーターズ社(Waters)のZQ Single Quad質量分光計(イオントラップESI)を用いて集めた。純度及び低解像度質量スペクトルのデータは、Acquityフォトダイオードアレイ検出器、Acquity蒸発光散乱検出器(ELSD)及びウォーターズ社のZQ質量分光計を備えた、ウォーターズ社のAcquity I-Class超高速液体クロマトグラフィー(UPLC)システムを用いて測定した。データは、ウォーターズ社MassLynx 4.1ソフトウェアを用いて取得し、純度は、UV波長220nm、ELSD及びESIで特徴決定した。カラム:Acquity UPLCのBEH C18 1.7μm 2.1×50mm;流速0.6mL/min;溶媒A(95/5/0.1の10mMギ酸アンモニウム/アセトニトリル/ギ酸)、溶媒B(95/5/0.09のアセトニトリル/水/ギ酸);グラジエント:0から2分まで5~100%B、2.2分まで100%Bを保持、その後2.21分で5%B。
実施例1:(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-152):
Figure 0007321183000113
工程1.(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000114
DMF(33mL)中の(R)-2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン塩酸塩(4040mg、18.393mmol)及び5-クロロ-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(4.67g、16.721mmol)の溶液に、DIPEA(11.7mL、66.88mmol)を加えた。混合物を90℃で3時間攪拌し、次いで室温まで冷却した。混合物を1.2Lの水の上に注いで、沈殿物を濾過で回収した。濾液をまた、AcOEtで注出し、濃縮し、そして当該物質をまとめて、生成物を黄色固体(7.1g、100%)として得て、これはそれ自体を使用した。
工程2.(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000115
DMF(脱気、1.2mL)中のトランス-N,N’-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(7.0mg、0.049mmol)の溶液を、(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(104mg、0.244mmol)、1H-ピラゾール(33mg、0.485mmol)、ヨウ化銅(9.3mg、0.049mmol)及び炭酸カリウム(67mg、0.485mmol)に加えた。混合物をN2で脱気し(10分)、次いで、120℃で16時間攪拌した。ピラゾール(33mg、2当量)中の、ヨウ化銅(9.3mg、0.2当量)、炭酸カリウム(67mg、2当量)及びトランス-N,N’-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(7.0mg、0.2当量)をさらに少しずつ加えた。反応混合物をN2で脱気し(10分)、次いで、120℃で16時間攪拌した。水を加えた。混合物を、EtOAcで抽出した(3×)。1つにまとめた有機層を水で(1×)及び飽和食塩水で(1×)洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサン中30~100%のEtOAcを用いた順相クロマトグラフィーで、次いで10mMのAmForバッファー中の30~80%のMeCNを用いた逆相クロマトグラフィーで精製し、淡黄色固体(37mg、41%)として化合物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.77-8.41及び7.80-7.51(m,3H),8.17(s,1H),7.37-6.87(m,3H),6.69-6.44(m,1H),6.33(s)及び6.11-5.96(m)(1H),5.46-5.29(m,1H),4.01(dt,J=11.4,5.8Hz,1H),3.82-3.62(m,1H),2.56-2.38(m,1H),2.16-1.81(m,3H);MS(m/z):367.2 [M+1]+,>99%。
実施例2:(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-154):
Figure 0007321183000116
工程1.4-クロロ-1-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ブタン-1-オン:
Figure 0007321183000117
乾燥TBME(11mL)中のジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(975mg、8.7mmol)の懸濁液を、-78℃まで冷却した。懸濁液に、n-BuLi(3.5mL、ヘキサン中2.5M、8.7mmol)を滴下した。混合物を-78℃で約30分間攪拌し、次いで乾燥TBME(0.5mL)中の2,5-ジフルオロピリジン(1000mg、8.7mmol)で滴下により処理した。1時間後、混合物に、-78℃で、乾燥TBME(0.9mL)中の4-クロロ-N-メトキシ-N-メチルブタンアミド(1439mg、8.7mmol)を滴下した。溶液を1時間攪拌して、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で反応をクエンチした。混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、一晩で室温まで自然昇温した。水相をEtOAcでさらに抽出し(3×20mL)、1つにまとめた有機相を飽和NaHCO3水溶液(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮し、橙色油(1900mg、100%)として表題化合物を得た。さらに精製することなく使用した。
工程2.(S,E)-N-(4-クロロ-1-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ブチリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド:
Figure 0007321183000118
4-クロロ-1-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ブタン-1-オン(500mg、2.3mmol)を含有する50mLのRBF中に、窒素下、室温で、THF(5.6mL)を加え、その後に(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(414mg、3.4mmol)及びチタンエトキシド(0.72mL、3.4mmol)を加えた。混合物を70℃の油浴中で20時間攪拌し、反応はTLCで完了とした。フラスコを氷水浴で冷却し、飽和NH4Cl水溶液を加え(約50mL、白色固体の形成);EtOAcで希釈し、超音波にかけて、固体を濾別した。濾液をEtOAcで希釈し、水及び飽和食塩水で洗浄した。有機層を、無水Na2SO4上で乾燥し、濾過して、溶媒を留去し、黄色油として与えた。粗生成物をCombiflash(40gカラム、ウェットロード(wetload)、0→30%のEtOAc/ヘキサン)を用いて、SiO2で精製し、黄色がかった油(365mg、50%)として表題化合物を得た。
工程3.2-((R)-1-((S)-tert-ブチルスルフィニル)ピロリジン-2-イル)-3,6-ジフルオロピリジン:
Figure 0007321183000119
(S,E)-N-(4-クロロ-1-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ブチリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(365mg、1.1mmol)を、丸底フラスコ内、窒素下で、THF(4.2mL)中に溶解した。混合物を-78℃で冷却し、Super-H(1.1mL、1.1mmol)をゆっくりと滴下した(温度は-70℃より高くなってはならない)。混合物を-78℃で攪拌した。3時間後、次いでLiHMDS(1.3mL、1.3mmol)を-78℃で滴下し、混合物を-78℃で30分間攪拌し、混合物を30分かけて0℃まで自然昇温した。0℃で1時間後、反応物を冷却して-78℃まで戻し、飽和NH4Cl水溶液を加えた。混合物を室温まで自然昇温し、EtOAcを加えた。水層をEtOAcで3回抽出した。1つにまとめた有機層を、無水MgSO4上で乾燥し、濾過した。次いで、シリカを加え、溶媒を留去した。残渣を、ヘキサン中0から25%のアセトンのグラジエントにより精製して、透明油として表題化合物(141mg、43%)を得た。
工程4.(R)-3,6-ジフルオロ-2-(ピロリジン-2-イル)ピリジン:
Figure 0007321183000120
メタノール(10mL)中の2-((R)-1-((S)-tert-ブチルスルフィニル)ピロリジン-2-イル)-3,6-ジフルオロピリジン(138mg、0.048mmol)の溶液に、ジオキサン中のHCl(480uL、1.91mmol)を加えた。混合物を0℃で60分攪拌して、それを濃縮して(R)-3,6-ジフルオロ-2-(ピロリジン-2-イル)ピリジン:(88mg、100%)を与え、これをさらに精製することなく使用した。
工程5.(R)-3-ブロモ-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000121
DMF(5mL)中の3-ブロモ-5-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(111mg、0.48mmol)、(R)-3,6-ジフルオロ-2-(ピロリジン-2-イル)ピリジン(88mg、0.48mmol)及びDIPEA(340uL、1.91)の混合物を、20℃で3日間攪拌した。混合物をNH4Clで希釈し、水層をEtOAcで3回抽出して、有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過して濃縮した。残渣を、ヘキサン中0から25%のアセトンのグラジエントを用いた順相クロマトグラフィーで精製し、また10mMのAmForm溶液中の0から100%のMeCNのグラジエントを用いた逆相クロマトグラフィーで精製して、白色固体(140mg、77%)として表題化合物を得た。
工程6.(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000122
DMF(脱気、0.10mL)中のヨウ化銅(2.8mg、0.015mmol)、炭酸カリウム(30mg、0.217mmol)及びトランス-N,N’-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(4.7mg、0.033mmol)の混合物を、室温で10分間攪拌した。4-メチル-1H-ピラゾール(12mg、0.146mmol)を加えて、その後にDMF(脱気、0.26mL)中の(R)-3-ブロモ-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(31mg、0.073mmol)の溶液を加えた。反応混合物を、120℃で16時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチした。混合物を、EtOAcで抽出した(3×)。1つにまとめた有機層を水で(1×)及び飽和食塩水で(1×)洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサン中30~80%のAcOEtを用いた順相クロマトグラフィーで、またAmForバッファー中40~70%のMeCNを用いた逆相クロマトグラフィーで精製し、凍結乾燥後、淡黄色固体(3.5mg、13%)として表題化合物を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.68(d,J=7.5Hz,1H),8.11(s,1H),7.92(dd,J=15.7,8.6Hz,1H),7.68(s,1H),7.37(s,1H),7.12-7.05(m,1H),6.60(d,J=7.7Hz,1H),5.45(dd,J=8.5,3.8Hz,1H),3.89-3.80(m,1H),3.79-3.71(m,1H),2.31-2.19(m,1H),2.12(s,3H),2.17-2.04(m,2H),2.00-1.90(m,1H);MS(m/z):382.2[M+1]+,>99%。
実施例3:(R)-4-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3,5-ジメチルイソキサゾール(I-157):
Figure 0007321183000123
工程1.(R)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000124
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(500mg、1.36mmol)をMeCN(14mL)中に溶解させて、それにNBS(267mg、1.50mmol)を加えて、混合物を室温で攪拌した。終了したら、反応物を酢酸エチルで希釈し、水/飽和食塩水で洗浄し(1×)、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過して、乾燥するまで濃縮した。生成物を、DCM中0~3%のMeOHを用いた順相クロマトグラフィーで精製し、黄色固体(434mg、72%)として生成物を得た。
工程2.(R)-4-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-3,5-ジメチルイソキサゾール:
Figure 0007321183000125
(R)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(25mg、0.056mmol)、Cs2CO3(55mg、0.168mmol)、Pd(dppf)Cl2.dcm(8.2mg、0.012mmol)及び3,5-ジメチルイソキサゾール-4-ボロン酸(12mg、0.084mmol)を密封管に充填した。脱気したジオキサン/水(10/1、0.6mL)の溶液を加え、反応物を130℃で1時間加熱した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、生成物を、水中の0~100%のMeCNを用いた逆相クロマトグラフィーで精製し、またDCM中0~5%のMeOHを用いた順相クロマトグラフィーで精製した。生成物を凍結乾燥して、白色固体(11.7mg、45%)を得た。1H NMR(500MHz,DMSO)δ 8.85-8.63(m,1H),8.62-8.50(m,1H),8.35-8.14(m,1H),7.99-7.82(m,1H),7.81-7.66(m,1H),7.43-6.73(m,3H),6.72-6.56(m,1H),6.17-5.96(m,1H),5.60-5.27(m,1H),4.11-3.95(m,1H),3.87-3.57(m,1H),2.48-1.77(m,10H);MS(m/z):462.2[M+1]+,96%。
実施例4:(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル(I-170):
Figure 0007321183000126
工程1.(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル:
Figure 0007321183000127
DMF(1.2mL、脱気)中の(R)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(50mg、0.112mmol)、シアン化亜鉛(8mg、0.068mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)-ジパラジウム(0)(6.2mg、0.007mmol)及び1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(8.1mg、0.015mmol)の混合物を、120℃で16時間攪拌した。水を加えて、混合物をEtOAcで抽出した(3×)。1つにまとめた有機層を水で(1×)及び飽和食塩水で(1×)洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサン中30~80%のAcOEtを用いた順相クロマトグラフィーで、また次いで10mMのAmForバッファー中の20~80%のMeCNを用いた逆相クロマトグラフィーで精製し、凍結乾燥後、灰白色固体(22mg、49%)として生成物を得た。1H NMR (400MHz,DMSO)δ 9.16-9.07(m)及び8.77(d,J=7.8Hz)(1H),8.65-8.54及び8.36-8.19(m,3H),7.39-7.05及び6.99-6.86(m,3H),6.68(d,J=7.6Hz)及び6.14-6.05(m)(1H),5.48-5.31(m,1H),4.11-3.96(m,1H),3.87-3.64(m,1H),2.57-2.40(m,1H),2.21-1.81(m,3H);MS(m/z):392.2[M+1]+,>99%。
実施例5:(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(I-173):
Figure 0007321183000128
工程1.(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド:
Figure 0007321183000129
2.5MのNaOH水溶液(0.5mL)を、エチレングリコール(1.6mL)中の(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル(31mg、0.079mmol)の混合物に加えた。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。1NのHCl水溶液(4mL)を加えた。沈殿物を濾過で回収し、水で洗浄した。生成物を、10mMのAmForバッファー中の5~60%のMeCNを用いた逆相クロマトグラフィーで精製し、凍結乾燥後、灰白色固体(1.7mg、5%)として生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.84-8.67(m,1H),8.63-8.50及び8.31-8.15(m,2H),8.10-7.92(m,1H),7.80-7.69及び7.55-7.44及び7.39-6.89(m,5H),6.69-6.58及び6.13-6.02(m,1H),5.58-5.29(m,1H),4.11-3.95(m,1H),3.87-3.60(m,1H),2.58-2.40(m,1H),2.16-1.82(m,3H);MS(m/z):410.1[M+1]+,>99%。
実施例6:(R)-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ジメチルホスフィンオキシド(I-174):
Figure 0007321183000130
工程1.(R)-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ジメチルホスフィンオキシド:
Figure 0007321183000131
DMF(0.4mL、脱気)中のジメチルホスフィンオキシド(12mg、0.154mmol)の溶液を、DMF(0.2mL、脱気)中の(R)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(56mg、0.126mmol)、酢酸パラジウム(1.4mg、0.006mmol)、キサントホス(7.2mg、0.012mmol)及びK3PO4(32mg、0.151mmol)の混合物に加えた。次いで反応混合物を、150℃(MW)で45分間攪拌した。数滴の水を加えて、生成物を、10mMのAmForバッファー中の5~70%のMeCNを用いた逆相クロマトグラフィーで精製し、凍結乾燥後、灰白色固体(12.5mg、22%)として生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.81-8.66(m,1H),8.64-8.53及び8.14-8.06(m,1H),8.30-8.20(m,1H),7.99-7.82(m,1H),7.40-7.26(m,1H),7.24-6.91(m,2H),6.71-6.58及び6.13-6.02(m,1H),5.61-5.49及び5.41-5.31(m,1H),4.11-3.98(m,1H),3.85-3.57(m,1H),2.56-2.38(m,1H),2.15-1.82(m,3H),1.76-1.56(m,6H);MS(m/z):443.2[M+1]+,>99%。
実施例7:(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-175):
Figure 0007321183000132
工程1.(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000133
(R)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(100mg、0.225mmol)、3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-ボロン酸ピナコールエステル(57mg、0.270mmol)、Pd(PPh3)4(26mg、0.022mmol)及びNa2CO3(119mg、1.123mmol)の混合物を、N2雰囲気下、ジオキサン及び水(4:1;2.25mL)の脱気した溶液中で、85℃で18時間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、NH4Clで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過して濃縮した。残渣を、ヘキサン中0から100%のアセトンのグラジエントを用いた順相クロマトグラフィーで精製して、黄色固体(45mg、45%)として表題化合物を得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.63-7.83(m,3H),7.74-7.57(m,1H),7.10-6.82(m,2H),6.76-6.64(m,1H),6.41-6.14(m,1H),6.06-5.73(m,1H),5.75-5.13(m,1H),4.33(q,J=2.7Hz,2H),3.99-3.58(m,4H),2.56-2.26(m,3H),2.17-2.02(m,3H);MS(m/z):449.3[M+1]+,>99%。
実施例8:(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-187)
Figure 0007321183000134
工程1.(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000135
バイアル中で、(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(30mg、0.067mmol)をMeOH(2mL)中に溶解し、それに0.1mLのAcOHを加えた。Pd/C(10重量%、20mg)及び水素バルーンをバイアルに取り付けた。必要に応じて水素を再充填しながら混合物を数日間攪拌し、反応をLCMS(7分実行)で追跡した。水素との攪拌の5日後、60%の変換が起こっていたので、反応を停止した。パラジウムを濾別して、溶媒を留去した。生成物を、AmFor中40~55%のMeCNによりセミ分取(semi-prep)HPLCで精製し、凍結乾燥後、灰白色固体(4.1mg、14%)として生成物を得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.37-8.08(m,2H),7.73(br s,1H),7.45(br s,1H),7.11-6.68(m,3H),6.42-5.79(m,1H),5.72-5.09(m,1H),4.14-4.01(m,2H),3.99-3.61(m,2H),3.62-3.50(m,2H),2.92-2.59(m,2H),2.55-2.39(m,1H),2.20-1.98(m,3H),1.90-1.69(m,3H);MS(m/z):451.3[M+1]+,>99%。
実施例9:(R)-3-(4-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-176):
Figure 0007321183000136
工程1.(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド:
Figure 0007321183000137
マグネチックスターラーの攪拌棒を入れたバイアルに、DMF(1.7mL)を詰めた。次いでバイアルを氷浴で冷却し、POCl3(0.05mL、0.478mmol)を滴下した。混合物を0℃で30分間攪拌し、その後にDMF(1mL)中の(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(5.0g、61mmol)の溶液を5分かけて滴下した。次いで混合物を70℃で18時間攪拌した。次いで溶液を0℃まで冷却し、飽和NaHCO3水溶液を、反応物が酸性でなくなるまで加えた。得られた混合物を、EtOAcで抽出し(3×200mL)、抽出液をMgSO4上で乾燥し、真空下で濃縮した。生成物(70.5mg、95%)はさらに精製することなく、それ自体を使用した。
工程2.(R)-3-(4-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000138
DAST(26mg、0.161mmol)の溶液を、0℃で、DCM(2mL)中の(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド(52.8mg、0.134mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、室温で7時間攪拌し、次いで追加分のDAST(53μL、3当量)を加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌し、次いで追加分のDAST(90μL、5当量)を加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌し、次いで追加分のDAST(180μL、10当量)を加えた。次いで反応混合物を室温で16時間攪拌した。水を加えて、混合物をDCMで抽出した(3×)。1つにまとめた有機層を、MgSO4上で乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサン中30~100%のAcOEtを用いた順相クロマトグラフィーで、また次いで10mMのAmForバッファー中の20~70%のMeCNを用いた逆相クロマトグラフィーで精製し、凍結乾燥後、灰白色固体(16mg、28%)として生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.81-8.69(m,1H),8.64-8.52(m)及び8.03(s)(1H),8.32-8.19(m,1H),7.96-7.79(m,1H),7.41-6.89(m,4H),6.70-6.58及び6.12-6.02(m,1H),5.51-5.30(m,1H),4.03(dt,J=11.4,5.7Hz,1H),3.82-3.63(m,1H),2.57-2.39(m,1H),2.18-1.82(m,3H);MS(m/z):417.2[M+1]+,>99%。
実施例10:(R)-2-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール(I-178)
Figure 0007321183000139
工程1.(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸:
Figure 0007321183000140
2.5MのNaOH水溶液(0.5mL)を、エチレングリコール(1.6mL)中の(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル(31mg、0.079mmol)の混合物に加えた。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。1NのHCl水溶液(4mL)を加えた。沈殿物を濾過で回収し、水で洗浄した。生成物を、10mMのAmForバッファー中の5~60%のMeCNを用いた逆相クロマトグラフィーで精製し、凍結乾燥後、灰白色固体(6.3mg、19%)として生成物を得た。
工程2.(R)-2-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール:
Figure 0007321183000141
HATU(48mg、0.126mmol)を、THF(2.5mL)中の(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(52mg、0.127mmol)、アセトヒドラジド(14mg、0.189mmol)及びDIPEA(44uL、0.253mmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌した。所望の中間体(R)-N’-アセチル-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボヒドラジドが80%で形成し、同様にカルボキサミドの副生成物が形成した。バージェス試薬(152mg、0.635mmol)を加えて、反応混合物を室温で2時間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈して、次いで水で(1×)及び飽和食塩水で(1×)洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。生成物を、10mMのAmForバッファー中の10~70%のMeCNを用いた逆相クロマトグラフィーで精製し、凍結乾燥後、灰白色固体(24mg、43%)として生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 9.05-8.97及び8.84-8.74(m,1H),8.65-8.56及び8.45-8.15(m,3H),7.40-7.17(m,1H),7.09-6.94(m,2H),6.68(d,J=7.9Hz)及び6.17-6.05(m)(1H),5.55-5.33(m,1H),4.11-3.98(m,1H),3.83-3.64(m,1H),2.65(s,3H),2.71-2.39(m,1H),2.16-1.82(m,3H);MS(m/z):449.2[M+1]+,>99%。
実施例11:(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-179):
Figure 0007321183000142
4-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール:
Figure 0007321183000143
工程1:トリチルクロリド(692mg、2.48mmol)を、DCM(4mL)中のピラゾール-4-ボロン酸ピナコールエステル(401mg、2.07mmol)、ピリジン(0.33mL、4.10mmol)及びDMAP(13mg、0.11mmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌した。混合物をDCMで希釈して、次いで水で(1×)及び飽和NH4Cl水溶液で(1×)洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。粗生成物を、ヘキサンを用いて粉砕することにより精製し、灰白色固体(804mg、89%)を得た。
工程2:2.5MのNaOH水溶液(1.28mL)及びH2O2(水中で30%、0.37mL)の溶液を、0℃で、THF中の4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-トリチル-1H-ピラゾール(699mg、1.6mmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。1NのHCl水溶液を加えて、混合物をEtOAcで抽出した(3×)。1つにまとめた有機層を、MgSO4上で乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサン中0~50%のEtOAcを用いた順相クロマトグラフィーで精製して、灰白色固体として1-トリチル-1H-ピラゾール-4-オール(425mg、81%)を得た。
工程3:3-ヨードオキセタン(0.2mL、2.27mmol)を、室温で、DMF(5.5mL)中の1-トリチル-1H-ピラゾール-4-オール(356mg、1.09mmol)及び炭酸セシウム(889mg、2.73mmol)の溶液に加えた。反応混合物を64時間攪拌した。反応混合物をEtOAcで希釈して、次いでH2Oで(2×)及び飽和食塩水で(1×)洗浄した。有機層を、MgSO4上で乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサン中0~30%のAcOEtを用いた順相クロマトグラフィーで精製して、白色固体として4-(オキセタン-3-イルオキシ)-1-トリチル-1H-ピラゾール(295mg、71%)を得た。
工程4:TFAを、0℃で、DCM(2.6mL)及びMeOH(1.3mL)中の4-(オキセタン-3-イルオキシ)-1-トリチル-1H-ピラゾール(199mg、0.520mmol)の溶液に加えた。次いで、反応混合液を室温で1時間攪拌した。飽和NaHCO3水溶液を加えた。混合物を、EtOAcで抽出した(4×)。1つにまとめた有機層を、MgSO4で乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。未精製材料は、次の工程でそれ自体を用いた。
工程1.(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000144
実施例001で説明した手順により、上記で調製した4-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾールを用いて調製し、灰白色固体(17mg、4%)として所望の生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.77-8.66及び8.59-8.44(m,1H),8.22-8.06(m,1H),7.51-7.26(m,3H),7.21-6.89(m,2H),6.74-6.58及び6.09-5.98(m,1H),5.56-5.30(m,1H),5.23-5.11及び4.99-4.74(m,3H),4.63-4.47(m,2H),4.07-3.95(m,1H),3.82-3.57(m,1H),2.56-2.37(m,1H),2.12-1.83(m,3H);MS(m/z):439.2[M+1]+,>99%。
実施例12:(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-((2-メトキシエトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-180):
Figure 0007321183000145
(R)-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メタノール:
Figure 0007321183000146
実施例001で説明した手順により、(1H-ピラゾール-4-イル)メタノールを用いて調製し、凍結乾燥後、淡黄色固体(24mg、51%)として表題化合物を得た。
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-((2-メトキシエトキシ)メチル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000147
NaH(7.6mg、0.190mmol)を、0℃で、DMF(0.85mL)中の(R)-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メタノール(50mg、0.126mmol)の溶液に加えた。次いで反応混合物を室温で20分間攪拌し、次いで2-ブロモエチルメチルエーテルを加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌した。水を加えて(過剰なNaHをクエンチするために数滴)、次いで混合物をC18に直接ロードし、10mMのAmForバッファー中の5~70%のMeCNを用いて精製し、凍結乾燥後、橙色固体(19mg、33%)として生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.72(d,J=7.3Hz)及び8.61-8.51(m)(1H),8.48-8.36(m)及び7.74(s)(1H),8.26-8.13(m,1H),7.66-7.50(m,1H),7.39-6.89(m,3H),6.62(d,J=7.1Hz)及び6.12-5.98(m)(1H),5.48-5.29(m,1H),4.54-4.25(m,2H),4.06-3.98(m,1H),3.82-3.61(m,1H),3.59-3.44(m,4H),3.27(s,3H),2.55-2.40(m,1H),2.15-1.80(m,3H);MS(m/z):455.2[M+1]+,>99%。
実施例13:(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(メチルスルホニル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-181):
Figure 0007321183000148
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(メチルスルホニル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000149
小バイアル中で、NMP(1.1mL)中の(R)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(50mg、0.11mmol)を、Cul(83mg、0.44mmol)及びメチルスルフィン酸ナトリウム(sodium methylsulfinate)(46mg、0.45mmol)で処理した。反応混合物に、窒素を約1分間バブリングし、次いで、密封したバイアル内の混合物を、油浴中で140℃で加熱した。5時間後、加熱を止め、反応物をEtOAcで希釈した。有機層をNH4OH/水1:2で3回洗浄し、水層をEtOAcで3回抽出した。有機層をNH4Cl、飽和食塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥して、濃縮した。残渣を、ヘキサン中0から40%のアセトンのグラジエントを用いた順相クロマトグラフィーで精製し、また10mMのAmForm中の0から100%のMeCNのグラジエントを用いた逆相クロマトグラフィーで精製して、凍結乾燥後、白色固体(11.2mg、22%)として表題化合物を得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.96(s,0.5H),8.30(s,2H),8.15(s,0.5H),7.93(s,1H),7.24-7.06(m,1H),6.91(s,1H),6.73(ddd,J=8.9,5.9,3.2Hz,1H),6.37(s,0.6H),5.91(s,0.4H),5.61(s,0.6H),5.22(s,0.4H),4.15-3.83(m,2H),3.71(s,J=4.7Hz,1H),3.16(s,3H),2.52(s,1H),2.29-2.00(m,3H);MS(m/z):445.2[M+1]+,>99%。
実施例14:(R)-5-(2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-182):
Figure 0007321183000150
(R)-3-フルオロ-2-(ピロリジン-2-イル)ピリジン:
実施例002に記載した手順により、3-フルオロピリジンを用いて調製し、無色油(1.06g、1%)として表題化合物を得た。
(R)-5-(2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000151
DMF(15mL)中の(R)-3-フルオロ-2-(ピロリジン-2-イル)ピリジン(1163mg、4.302mmol)及び5-クロロ-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(1.76g、6.298mmol)の溶液に、DIPEA(4.9mL、27.99mmol)を加えた。混合物を110℃で1時間攪拌し、次いで一晩、室温まで冷却した。混合物をAcOEtで抽出し、乾燥して濃縮した。生成物を、ヘキサン中0~100%のアセトンを用いたカラムクロマトグラフィーで精製した。生成物を、橙色油(1.42g、50%)として単離した。
Figure 0007321183000152
実施例002に記載した手順により、(R)-5-(2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン及び4-メチル-1H-ピラゾールを用いて調製し、凍結乾燥後、灰白色固体(11.4mg、43%)として表題化合物を得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.34-8.13(m,3H),7.78(br s,1H),7.42-7.31(m,2H),7.14(br s,1H),6.27(br s,1H),5.70(br s,1H),4.02-3.92(m,1H),3.81-3.67(m,1H),2.57-2.35(m,2H),2.18(s,3H),2.17-2.00(m,J=24.4Hz,2H);MS(m/z):364.2[M+1]+,98%。
実施例15:(R)-2-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-2,4,6,7-テトラヒドロピラノ[4,3-c]ピラゾール及び(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1,4,6,7-テトラヒドロピラノ[4,3-c]ピラゾール(I-183及びI-184):
Figure 0007321183000153
1,4,6,7-テトラヒドロピラノ[4,3-c]ピラゾール:
Figure 0007321183000154
1,4,6,7-テトラヒドロピラノ[4,3-c]ピラゾールの合成は、US-20160185785ーA1に報告されるとおりに実行した。
(R)-2-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-2,4,6,7-テトラヒドロピラノ[4,3-c]ピラゾール及び(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1,4,6,7-テトラヒドロピラノ[4,3-c]ピラゾール:
Figure 0007321183000155
実施例001に記載した手順により、1,4,6,7-テトラヒドロピラノ[4,3-c]ピラゾールを用いて調製し、凍結乾燥後、黄色固体(10.6mg、18%)として、(R)-2-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-2,4,6,7-テトラヒドロピラノ[4,3-c]ピラゾールを得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.33-8.00(m,2H),7.51(s,1H),7.10-6.69(m,3H),6.42-5.77(m,1H),5.55-5.13(m,1H),4.89-4.59(m,2H),4.11-3.60(m,4H),2.96-2.79(m,2H),2.60-2.40(m,1H),2.27-1.95(m,3H);MS(m/z):423.3[M+1]+,>99%、また(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1,4,6,7-テトラヒドロピラノ[4,3-c]ピラゾールを、凍結乾燥後、黄色固体(3.2mg、5%)として得た:1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.33-8.12(m,1H),8.07(s,1H),7.44(br s,1H),7.10-7.01(m,1H),6.96-6.86(m,1H),6.72-6.62(m,1H),6.39-5.83(m,1H),5.58-5.13(m,1H),4.84-4.59(m,2H),4.00-3.48(m,5H),2.97-2.74(m,1H),2.51-2.34(m,1H),2.12-1.94(m,3H).;MS(m/z):423.3[M+1]+,>99%。
実施例16:(R)-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)(モルホリノ)メタノン(I-185):
Figure 0007321183000156
(R)-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)(モルホリノ)メタノン:
Figure 0007321183000157
HATU(36mg、0.095mmol)を、THF(1.7mL)中の(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(35mg、0.085mmol)、モルホリン(11uL、0.126mmol)及びDIPEA(30uL、0.172mmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌した。混合物をDCMで希釈して、次いで水で(1×)及び飽和食塩水で(1×)洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。生成物を、10mMのAmForバッファー中の5~50%のMeCNを用いた逆相クロマトグラフィーで精製し、凍結乾燥後、灰白色固体(15mg、37%)として生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.81-8.68(m,1H),8.65-8.54及び8.06-7.98(m,1H),8.34-8.18(m,1H),7.96-7.89及び7.84-7.75(m,1H),7.40-6.91(m,3H),6.71-6.60及び6.14-6.02(m,1H),5.51-5.31(m,1H),4.07-3.97(m,1H),3.79-3.52(m,9H),2.58-2.39(m,1H),2.13-1.83(m,3H);MS(m/z):480.2[M+1]+,>99%。
実施例17:(R)-1-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-N,N-ジメチルメタンアミン(I-186):
Figure 0007321183000158
(R)-1-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-N,N-ジメチルメタンアミン:
Figure 0007321183000159
ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(Sodium triacetoxyborohydride)(120mg、0.566mmol)を、室温で、DCM(1mL)中の(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド(74mg、0.188mmol)及びジメチルアミン(THF中2M、0.11mL、0.22mmol)の溶液に加えた。次いで反応混合物を、2時間攪拌した。飽和NaHCO3水溶液を加えた。混合物を、DCMで抽出した(3×)。1つにまとめた有機層を、MgSO4上で乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。生成物を、10mMのAmForバッファー中の5~40%のMeCNを用いた逆相クロマトグラフィーで精製し、凍結乾燥後、黄色固体(19mg、24%)として生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.72(d,J=7.4Hz,1H),8.61-8.50(m)及び7.69(s)(1H)8.42-8.30(m)及び8.16(s)(1H),7.59-7.41(m,1H),7.35-6.92(m,3H),6.62(d,J=7.5Hz)及び6.09-5.98(m)(1H),5.51-5.28(m,1H),4.08-3.96(m,1H),3.91-3.10(m,3H),2.55-2.37(m,1H),2.29-1.76(m,9H);MS(m/z):424.2[M+1]+,>99%。
実施例18:(R)-N-メチル-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-N-(1-フェニルエチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(I-195):
Figure 0007321183000160
(R)-3-ヨード-N-(1-フェニルエチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン:
Figure 0007321183000161
DMF(3.2mL)中の3-ブロモ-5-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(150mg、0.645mmol)、(R)-1-フェネタンアミン(phenethanamine)(117mg、0.968mmol)及びDIPEA(0.450mL、2.581mmol)の混合物を、110℃で4時間攪拌した。LCMSによる非常にクリーンなプロファイル。反応混合物を、AmForバッファー中0~100%のMeCNを用いた精製のために、逆相クロマトグラフィーに直接かけ、黄色固体として表題化合物を得た。
(R)-3-ブロモ-N-メチル-N-(1-フェニルエチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン:
Figure 0007321183000162
(R)-3-ブロモ-N-(1-フェニルエチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(135mg、0.426mmol)をTHF中に溶解し、それにNaH(11mg、0.468mmol)を加えた。反応物を、室温で30分間攪拌して、MeI(0.03mL、0.468mmol)を加えた。反応混合物に、さらなるNaH(102mg、4.256mmol)を、その後MeI(0.78mL、1.234mmol)を加え、これを室温で18時間攪拌した。精製のために、反応混合物を、逆相クロマトグラフィーに直接かけた。1つにまとめた所望の分画を凍結及び凍結乾燥して、黄色半固体物質として生成物を得た。
(R)-N-メチル-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-N-(1-フェニルエチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン:
Figure 0007321183000163
実施例001に記載した手順により、(R)-3-ブロモ-N-メチル-N-(1-フェニルエチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン及び4-メチル-1H-ピラゾールを用いて調製し、凍結乾燥後、黄色固体(32mg、24%)として表題化合物を得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.30(s,1H),8.25(d,J=7.9Hz,1H),8.07(s,1H),7.45(s,1H),7.40-7.27(m,5H),6.33(d,J=7.9Hz,1H),6.08(br s,1H),2.90(s,3H),2.15(s,3H),1.65(d,J=7.0Hz,3H);MS(m/z):333.2[M+1]+,>99%。
実施例19:(R)-3-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1,1-ジメチル尿素(I-197):
Figure 0007321183000164
(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-アミン:
Figure 0007321183000165
実施例001で説明した手順により、1H-ピラゾール-4-アミンを用いて調製し、黄色油(68mg、76%)として表題化合物を得た。
(R)-3-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1,1-ジメチル尿素:
Figure 0007321183000166
無水CH2Cl2(0.8mL)中に(R)-1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-アミン(34mg、0.076mmol)及びトリエチルアミン(0.02mL、0.152mmol)を溶解し、シリンジを用いてジメチルカルバミン酸クロリド(40uL、0.455mmol)を混合物に滴下する。混合物を室温で48時間攪拌する。全体を濃縮し、生成物を、ヘキサン中のアセトンを用いたカラムクロマトグラフィーで精製し、凍結乾燥後、淡褐色固体(9mg、26%)を得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.26(s,1H),8.15(br s,1H),7.76-7.61(m,1H),7.14-6.78(m,5H),6.16(s,1H),5.84(br s,1H),5.33(br s,1H),4.14-3.90(m,2H),3.07(s,6H),2.58-2.47(m,1H),2.16-1.91(m,3H);MS(m/z):453.3[M+1]+,>97%。
実施例20:(R)-N-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1,1-ジメチルスルホニル尿素(I-198):
Figure 0007321183000167
(R)-N-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)-1,1-ジメチルスルホニル尿素:
Figure 0007321183000168
実施例019で説明した手順により、ジメチルスルファモイルクロリドを用いて調製し、凍結乾燥後、白色固体(26.7mg、68%)として表題化合物を得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.58(br s,0.5H),8.33-8.09(m,2H),7.86(br s,0.5H),7.56(s,1H),7.15-7.07(m,1H),6.99-6.86(m,1H),6.84-6.73(m,1H),6.39-5.64(m,2H),5.62-5.13(m,1H),4.16-3.60(m,2H),2.86(s,6H),2.60-2.42(m,1H),2.20-1.99(m,3H);MS(m/z):489.3[M+1]+,>97%。
実施例21:(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(5-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-206):
Figure 0007321183000169
(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000170
DMF(370mL)中の(R)-3,6-ジフルオロ-2-(ピロリジン-2-イル)ピリジン(10.3g,0.04mol)、5-クロロ-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(6.8g、0.04mol)及びDIPEA(26mL、0.15mol)の混合物を、20℃で3日間攪拌した。混合物を、氷/水1:1(2L)にゆっくり滴下し、固体を砕いた。水相をEtOAcで抽出し、水で3回洗浄した。有機相をMgSO4上で乾燥し、濾過して濃縮した。両方の残渣を1つにまとめて、ヘキサン中0から15%のアセトンのグラジエントを用いた順相クロマトグラフィーで精製して、灰白色固体(11.2mg、71%)として表題化合物を得た。
(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000171
実施例001に記載した手順により、1H-ピラゾールと共に(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジンを用いて調製し、白色固体(39mg、45%)として表題化合物を得た。
(R)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000172
MeCN(3mL)中の(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(39mg、0.11mmol)の溶液に、NBS(18.9mg、0.11mmol)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。混合物を濃縮して、残渣を、ヘキサン中0から60%のアセトンのグラジエントを用いた順相クロマトグラフィーで精製して、黄色固体(45mg、95%)として表題化合物を得た。
(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(5-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000173
(R)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(26mg、0.06mmol)、Cs2CO3(57mg、0.17mmol)、Pd(dppf)Cl2.DCM(4.7mg、0.006mmol)及び3-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(21mg、0.09mmol)を密封管に充填した。脱気したジオキサン/水(5/1)(0.7mL)を充填し、反応物を130℃で2時間加熱した。混合物を濃縮して、ヘキサン中0から100%のアセトンのグラジエントを用いた順相クロマトグラフィーで精製し、また10mMのAmForm中の35から55%のMeCNのグラジエントを用いた分取HPLCで精製して、凍結乾燥後、白色固体(10.8mg、39%)として表題化合物を得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.47(s,1H),8.33(s,1H),8.30(s,1H),8.29-8.17(m,2H),7.88(s,1H),7.39(s,1H),7.33-7.27(m,1H),6.71-6.62(m,1H),6.35-6.25(m,1H),5.70(s,1H),3.97(s,3H),3.71(s,1H),2.46(s,2H),2.19-2.04(m,3H);MS(m/z):475.2[M+1]+,>99%。
実施例22:1-(1-(5-((R)-2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロリジン-3-オール(I-208):
Figure 0007321183000174
1-(1-(5-((R)-2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロリジン-3-オール:
Figure 0007321183000175
オーブンで乾燥したバイアルに、CuI(5mg、0.027mmol)、(R)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(20mg、0.045mmol)、K3PO4(29mg、0.135mmol)、DMPAO(8mg、0.040mmol)及びピロリジン-3-オール(16mg、0.180mmol)を充填した。バイアルを真空にしてN2置換し、DMSO(1mL)を加えた。反応混合物を5分間脱気した。反応物を、100℃で36時間攪拌する。混合物をAcOEtで抽出し、水及び飽和食塩水で洗浄し、乾燥して濃縮した。生成物を、ヘキサン中0~100%のアセトンを用いたカラムクロマトグラフィーで精製した。生成物を濃縮し、MeCN及び水より凍結乾燥して、灰白色固体(5.24mg、26%)として所望の化合物を得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.40-8.05(m,2H),7.90-7.38(m,1H),7.16-6.64(m,4H),6.45-4.99(m,2H),4.62-3.54(m,4H),3.47-2.77(m,2H),2.58-2.25(m,2H),2.25-1.93(m,5H);MS(m/z):452.2[M+1]+,>99%。
実施例23:1-(1-(5-((R)-2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロリジン-3-オール(I-209):
Figure 0007321183000176
(R)-5-(2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000177
実施例014で説明した手順により、1H-ピラゾールを用いて調製し、薄黄色固体(115mg、54%)として表題化合物を得た。
(R)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)-5-(2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000178
MeCN(3mL)中の(R)-5-(2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(110mg、0.315mmol)の溶液に、NBS(58mg、0.326mmol)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物をEtOAcで希釈して、次いで飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液で、及び水/飽和食塩水(1:1)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサン中30~100%のAcOEtを用いた順相クロマトグラフィーで精製して、灰白色固体(81mg、60%)として生成物を得た。
1-(1-(5-((R)-2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピロリジン-3-オール:
Figure 0007321183000179
実施例022に記載した手順により、(R)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)-5-(2-(3-フルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジンから調製し、凍結乾燥後、黄色固体(5.4mg、36%)として表題化合物を得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.38-7.93(m,3H),7.63-7.27(m,2H),7.23-7.07(m,2H),6.37-6.15(m,1H),5.88-5.56(m,1H),4.63-4.52(m,1H),4.15-3.57(m,3H),3.47-3.38(m,1H),3.31-3.24(m,1H),3.24-3.17(m,1H),3.11-3.00(m,1H),2.57-2.43(m,1H),2.36-2.25(m,J=6.6Hz,2H),2.19-1.99(m,3H);MS(m/z):435.3[M+1]+,>99%。
実施例24:(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(5-(オキセタン-3-イルオキシ)ピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-214):
Figure 0007321183000180
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(5-(オキセタン-3-イルオキシ)ピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000181
DCM(0.5mL)中の(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(5-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(10mg、0.021mmol)の溶液に、-78℃で、1MのDCM中のBBr3の溶液(30uL、0.030mmol)を加えた。混合物を室温まで温めていき、同温で7日攪拌し、70%の変換を達成した。反応物を、メタノールで希釈し、室温で攪拌していった。翌朝、反応物を濃縮し、さらに精製することなく残渣を使用した。DMF(2mL)中の上記(R)-5-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピリジン-3-オール(9.7mg、0.02mmol)の溶液に、K2CO3(60mg、0.44mmol)及び3-ヨードオキセタン(20uL、0.05mmol)を加えた。混合物を油浴中、150℃で1時間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、水で3回洗浄して、有機相をMgSO4上で乾燥し、濾過して濃縮した。残渣を、ヘキサン中10から100%のアセトンのグラジエントを用いた順相フラッシュクロマトグラフィーで精製し、また10mMのAmForm中の35から55%のMeCNのグラジエントを用いた分取HPLCで精製して、凍結乾燥後、灰白色固体(1.1mg、10%)として表題化合物を得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.89-8.10(m,4H),8.00-7.78(m,2H),7.23-7.12(m,1H),7.12-7.01(m,1H),6.97-6.81(m,1H),6.79-6.67(m,1H),6.43-6.13(m,1H),5.94-5.56(m,1H),5.40-5.30(m,1H),5.05(t,J=6.7Hz,2H),4.88-4.81(m,2H),4.08-3.61(m,2H),2.58-2.46(m,1H),2.26-2.01(m,3H);MS(m/z):516.1[M+1]+,>99%。
実施例25:(R)-5-(2-(3-フルオロ-6-メトキシピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-216):
Figure 0007321183000182
(R)-5-(2-(3-フルオロ-6-メトキシピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000183
バイアル中で、MeOH(1mLを加え、それに金属Na(8mg)を加えた。これをN2下で溶液が透明になるまで攪拌した。溶液の0.25mL分注を、MeOH(1mL)中の(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(16.7mg、0.044mmol)に加え、混合物を100℃で2日にわたって攪拌した。全体を濃縮し、生成物を、ヘキサン中のアセトンを用いた順相フラッシュクロマトグラフィーで、及びAmFor中0~100%のMeCNを用いた逆相クロマトグラフィーで、溶離した。生成物を凍結乾燥し、灰白色固体として表題化合物(7.28mg、42%)を得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.28-8.14(m,2H),8.10-7.86(m,1H),7.46-7.36(m,1H),7.33-7.27(m,1H),6.66-6.48(m,1H),6.30-5.91(m,1H),5.73-5.20(m,1H),4.09-3.76(m,2H),3.74(s,3H),2.60-2.36(m,2H),2.23-2.04(m,5H);MS(m/z):394.2[M+1]+,>99%。
実施例26:(R)-5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(1-(3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)ピロリジン-2-イル)ピリジン-2-アミン(I-217):
Figure 0007321183000184
(R)-5-フルオロ-N,N-ジメチル-6-(1-(3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)ピロリジン-2-イル)ピリジン-2-アミン:
Figure 0007321183000185
バイアル中に、DMF(1mL)中の(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(16.7mg、0.044mmol)を加え、それにジメチルアミン(2M、0.05mL、0.096mmol)を加えた。これをN2下、140℃で一晩攪拌した。全体を逆相カラムクロマトグラフィーに直接加え、生成物をAmFor中0~100%のMeCNを用いて精製した。生成物を凍結乾燥して、灰白色固体(14mg、79%)を得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.26-8.14(m,2H),8.06-7.94(m,1H),7.47-7.36(m,1H),7.21-7.14(m,1H),6.36-6.20(m,1.7H),6.02-5.95(m,0.3H),5.72-5.63(m,0.7H),5.22-5.16(m,0.3H),4.05-3.67(m,2H),2.92(s,6H),2.58-2.29(m,2H),2.24-2.02(m,5H);MS(m/z):407.3[M+1]+,>99%。
実施例027:(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(6-フルオロピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-219):
Figure 0007321183000186
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(6-フルオロピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000187
(R)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(100mg、0.225mmol)、(6-フルオロピリジン-3-イル)ボロン酸(71mg、0.449mmol)、Pd(PPh3)4(26mg、0.022mmol)及びNa2CO3(71mg、0.674mmol)の混合物を、N2雰囲気下、ジオキサン及び水(4:1;2mL)の脱気した溶液中で100℃で18時間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過して濃縮した。残渣を、ヘキサン中0から100%のアセトンのグラジエントを用いた順相クロマトグラフィーで精製し、次いで10mMのAmForバッファー中の0~100%のMeCNを用いた逆相クロマトグラフィーで精製して、生成物を乾燥するまで凍結乾燥した。生成物を、灰白色固体(57.2mg、55%)として単離した。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.91-7.71(m,6H),7.16-6.67(m,4H),6.44-5.82(m,1H),5.75-5.13(m,1H),4.15-3.60(m,2H),2.60-2.42(m,1H),2.21-1.98(m,3H);MS(m/z):462.3[M+1]+,>96%。
実施例28:(R)-N-(1-(2,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-(6-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(I-220):
Figure 0007321183000188
(R)-1-(2,5-ジフルオロフェニル)エタンアミン:
Figure 0007321183000189
工程1:1-(2,5-ジフルオロフェニル)エタノン(910mg、5.828mmol)を含有するRBF中に、窒素下、室温で、THF(14mL)を加え、その後(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1060mg、8.743mmol)及びチタンエトキシド(1.83mL、8.743mmol)を加えた。混合物を70℃の油浴中で20時間攪拌し、反応はTLC及びLCMSにより追跡した。フラスコを氷水浴で冷却し、飽和NH4Cl水溶液を加え(250mL、白色固体の形成);EtOAcで希釈し、超音波にかけて、固体を濾別除去した。濾液をEtOAcで希釈し、水及び飽和食塩水で洗浄した。有機層をMgSO4上で乾燥し、濾過して溶媒を留去して、黄色油(1.45g)として与えた。
工程2:(S,E)-N-(1-(2,5-ジフルオロフェニル)エチリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1470mg、3.401mmol)を、丸底フラスコ内、窒素下で、THF(13mL)中に溶解した。混合物を-78℃で冷却し、Super-H(4.1mL、4.08mmol)をゆっくりと滴下した(温度は-70℃より高くなってはならない)。混合物を-78℃で攪拌した。2時間後、LCMSにより、1つの生成物のみが存在するようである完全な変換が示された。混合物を飽和NH4Clでクエンチし、AcOEtで抽出した。未精製材料(1.63g)は、次の工程でそれ自体を使用した。NMR解析より、ジアステレオ異性体(dr)の10.2:1の比が示された。
工程3:メタノール(30mL)中の(S)-N-((R)-1-(2,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1638mg、6.268mmol)の溶液に、HCl(6.3mL、25mmol)(ジオキサン中4N)を加えた。混合物を0℃で60分間攪拌し、それを濃縮した。全体を1NのHClとAcOEtとの間で分離して、水層を回収した。有機層を、1MのHClで3回抽出した。1つにまとめた水層を、NH4OHで塩基性にし、全体を、新しいAcOEtで抽出した。1つにまとめた有機層を乾燥(MgSO4)して濃縮し、黄色油(990mg、3工程全体で90%)として(R)-1-(2,5-ジフルオロフェニル)エタンアミンを得た。
(R)-N-(1-(2,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン:
Figure 0007321183000190
実施例001で説明した手順により、(R)-1-(2,5-ジフルオロフェニル)エタンアミン及び5-クロロ-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジンから調製し、橙色油(713mg、33%)として表題化合物を得た。
(R)-N-(1-(2,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン:
Figure 0007321183000191
実施例001で説明した手順により、(R)-N-(1-(2,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-ヨードピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミンから、また1H-ピラゾールを用いて調製し、橙色蝋様固体(138.8mg、33%)として表題化合物を得た。
(R)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)-N-(1-(2,5-ジフルオロフェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン:
Figure 0007321183000192
MeCN(4mL)中の(R)-N-(1-(2,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン(139mg、0.408mmol)の溶液に、NBS(80mg、0.448mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。LCMSにより、完全な変換が示された。混合物を濃縮して、残渣を、ヘキサン中0から100%のアセトンのグラジエントを用いた順相クロマトグラフィーで精製して、黄色固体(181mg、100%)として表題化合物を得た。
(R)-N-(1-(2,5-ジフルオロフェニル)エチル)-3-(4-(6-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミン:
Figure 0007321183000193
実施例027で説明した手順により、(R)-3-(4-ブロモ-1H-ピラゾール-1-イル)-N-(1-(2,5-ジフルオロフェニル)エチル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-アミンから、また2-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジンを用いて調製し、凍結乾燥後、灰白色固体(12.0mg、28%)として表題化合物を得た。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 8.39(d,J=2.3Hz,1H),8.33(s,1H),8.31(s,1H),8.21(d,J=7.6Hz,1H),7.83(s,1H),7.76(dd,J=8.5,2.5Hz,1H),7.03(ddd,J=8.8,5.8,3.1Hz,1H),6.95(td,J=9.3,4.4Hz,1H),6.89-6.85(m,1H),6.83(d,J=8.5Hz,1H),6.12(d,J=7.6Hz,1H),5.49-5.39(m,1H),5.38-5.31(m,1H),4.00(s,3H),1.61(d,J=6.9Hz,3H);MS(m/z):448.3[M+1]+,>99%。
実施例29:(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(6-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-221):
Figure 0007321183000194
(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-ヨード-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000195
MeCN(3mL)中の(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(39mg、0.11mmol)の溶液に、NIS(18.9mg、0.11mmol)を加えた。混合物を室温で7日間攪拌した。混合物を濃縮して、残渣を、ヘキサン中10から60%のアセトンのグラジエントを用いた順相クロマトグラフィーで精製して、黄色固体(157mg、44%)として表題化合物を得た。
(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(6-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000196
実施例027で説明した手順により、(R)-5-(2-(3,6-ジフルオロピリジン-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-ヨード-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン及び2-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジンから調製し、灰白色固体(6.68mg、19%)として表題化合物を得た。1H NMR(500MHz,DMSO)δ 8.78-8.68(m,1H),8.58-8.44(m,1H),8.29-8.23(m,1H),8.23-8.17(m,1H),8.06-7.98(m,1H),7.94-7.86(m,1H),7.64-7.55(m,1H),7.03-6.97(m,1H),6.97-6.91(m,1H),6.67-6.59(m,1H),5.62-5.56(m,1H),3.91(s,3H),3.87-3.83(m,1H),3.78-3.71(m,2H),2.26-2.18(m,1H),2.13-2.05(m,1H),2.00-1.93(m,1H);MS(m/z):475.3[M+1]+,>99%。
実施例30:(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(6-(オキセタン-3-イルオキシ)ピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-223):
Figure 0007321183000197
2-(オキセタン-3-イルオキシ)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン:
Figure 0007321183000198
工程1:DMF(30mL)中のオキセタン-3-オール(1.26g、17.046mmol)に、窒素下、25℃で、水素化ナトリウム(60%、727mg、18.183mmol)を分割して5分かけて加えた。反応物を1時間攪拌して、DMF(25mL)中の5-ブロモ-2-フルオロピリジン(2g、11.364mmol)の溶液を10分かけて加えた。得られた混合物を130℃で5時間加熱して、25℃に冷却して、翌朝まで攪拌した。混合物をエーテルで希釈して、水及び飽和食塩水で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO4)し、濾過して濃縮し、黄色固体として、2.6gをわずかに超える表題化合物(100%とみなす)を与えた。
工程2:無水THF(24ml)中の5-ブロモ-2-(オキセタン-3-イルオキシ)ピリジン(1.626g、7.068モル)の溶液に、-78℃で、n-BuLi(3.11mL、THF中2.5M)を滴下し、得られた混合物を1時間攪拌した。2-イソプロポキシ-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(1.8mL、8.835mmol)を、-78℃で加えて、反応混合物を室温まで温め、攪拌を2時間継続した。混合物を飽和NH4Clでクエンチし、AcOEtで抽出し、また有機層を乾燥及び濃縮して、わずかに黄色の油として生成物を得、これはそれ自体を使用した。
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(6-(オキセタン-3-イルオキシ)ピリジン-3-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000199
実施例027で説明した手順により、(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-ヨード-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン及び2-(オキセタン-3-イルオキシ)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジンから調製し、凍結乾燥後、黄色固体(468.3mg、22%)として表題化合物を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.64(br s,0.5H),8.43-8.01(m,3.5H),7.88-7.62(m,2H),7.13-6.80(m,3H),6.77-6.68(m,1H),6.34(br s,0.5H),5.73-5.59(m,1.5H),5.04(t,J=6.8Hz,2H),4.83-4.73(m,2H),4.20-3.55(m,2H),2.50(s,1H),2.20-1.99(m,3H);MS(m/z):516.4[M+1]+,95%。
実施例31:(R)-1-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)エタノン(I-225):
Figure 0007321183000200
(R)-1-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)エタノン:
Figure 0007321183000201
ジオキサン中の(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-ヨード-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(40mg、0.081mmol)、トリブチル(1-エトキシビニル)スタンナン(32mg、0.089mmol)、Pd(PPh3)4(3mg、0.008mmol)の混合物を、密封したマイクロ波バイアル中で、100℃で18時間反応させた。次いで、全体を、水中の5%HClを2ml加えて、室温で攪拌した。これを30分間攪拌すると、LCMSにより、主に所望の生成物が副生成物と共に示された。全体をAcOEtで抽出して、ワークアップした。生成物を、ヘキサン中0~100%のアセトンを用いた順相クロマトグラフィーで精製する。生成物は、セミ分取HPLCにより、10mMのAmForバッファー中の40~60%のMeCNを用いてさらに精製した。次いで生成物を凍結乾燥し、白色固体(5.1mg、25%)として単離した。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 9.06-8.82(m,0.4H),8.44-7.94(m,3.6H),7.10(td,J=9.2,4.3Hz,1H),7.02-6.83(m,1H),6.77-6.66(m,1H),6.46-6.27(m,0.6H),5.98-5.81(m,0.4H),5.75-5.56(m,0.6H),5.31-5.12(m,0.4H),4.16-3.60(m,2H),2.50(s,4H),2.22-2.03(m,3H);MS(m/z):409.2[M+1]+,>99%。
実施例32:(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(メトキシメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-226):
Figure 0007321183000202
(R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(メトキシメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン:
Figure 0007321183000203
DCM(10mL)中のDMSO(316uL、4.45mmol)の混合物に、オキサリルクロリド(229uL、2.67mmol)を加え、-78℃で15分間攪拌した。次いで(R)-(1-(5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メタノール(705.5mg、1.78mmol)の溶液を8mLのDCMと共に加えて、次いでトリエチルアミン(1.25mL、8.899mmol)を加えて、混合物を室温に戻した。1時間攪拌したら、LCMSにより、いくつかの生成物が示されたがSM(出発物質)はなかった。メタノールでクエンチすると、主要な副生成物は、1.65分(m/z=411)で確認される。全体をAcOEtで抽出し、水で洗浄した。有機層を乾燥して濃縮した。副生成物を、0~100%アセトン、ヘキサンによる順相クロマトグラフィーで、またAmForバッファー中0~100%のMeCNを用いた逆相クロマトグラフィーで精製し、灰白色固体(60.4mg、8%)として表題化合物を得た。1H NMR(500MHz,DMSO)δ 8.70(d,J=6.7Hz,1H),8.46-8.13(m,1H),7.75(s,1H),7.65-7.46(m,1H),7.28(s,1H),7.20-6.87(m,2H),6.61(d,J=6.6Hz,1H),5.50-5.25(m,1H),4.49-4.19(m,2H),4.01(dt,J=11.2,5.8Hz,1H),3.80-3.59(m,1H),3.25(s,3H),2.48-2.36(m,1H),2.14-1.81(m,3H);MS(m/z):411.3[M+1]+,>99%。
Figure 0007321183000204
Figure 0007321183000205
Figure 0007321183000206
Figure 0007321183000207
Figure 0007321183000208
実施例33:TrkAキナーゼアッセイプロトコール
TrkAキナーゼドメインは、SignalChem社より供給された。Ulight PolyGTペプチド基質及びユーロピウム標識W1024抗ホスホチロシン抗体は、パーキンエルマー社より供給された。アッセイバッファーは、50mMのHEPES、10mMのMgCl、1mMのEGTA、2mMのDTT、0.1mg/mLのBSA及び0.005w/v%のtween20を含有し、pH7.5であった。酵素希釈バッファーは、アッセイバッファーに25w/v%のグリセリンを補うことで作製した。抗体希釈バッファーは、20mMのTris、137mMのNaCl、及び0.05w/v%のtween20を含有し、pH8.0であった。バッファーは室温で調製した。酵素溶液は、氷上で作製したが、一方他の溶液は、室温で作製し、また全ての後続のアッセイ工程は、室温で行った。TrkA保存液(0.1mg/mL)を酵素希釈バッファー中で156倍に希釈し、次いでアッセイバッファー中で100倍に希釈した。5μL/ウェルの酵素溶液をアッセイプレート(Greiner社、ノンバインディングの黒色384ウェルプレート)に加え、ネガティブ対照のウェルには酵素を含まないバッファーを加えた。300倍の最終アッセイ濃度で、試験化合物をDMSO中で段階希釈した。各試験化合物の希釈液1μLを、ATP(30μM)を合わせた99μLアッセイバッファーと混合し、それぞれの試験化合物-ATPの溶液5μLを、酵素を含むウェルに加えた。ポジティブ対照のウェルは、酵素と、基質とを含有したが試験化合物は含有しなかった。酵素試験化合物の15分のプレインキュベーション後、アッセイバッファーで希釈した基質5μLを全てのウェルに加えた。最後のアッセイ濃度は、33pMのTrkA、100nMのペプチド基質及び10μMのATPであった。5分の反応後、80mMのEDTA5μLを加え、続けて5分後に、2nMの抗体溶液5μLを加えた。各ウェルにおける665nm対615nMでの蛍光比を、テカン社(Tecan)のインフィニットPro F200プレートリーダーにより決定した。試験化合物のウェルそれぞれについて、阻害率を計算した(%阻害=100-100*(試験値-ネガティブ対照)/(ポジティブ対照-ネガティブ対照))。阻害率の値をロジスティックな4つのパラメータに当てはめて、試験化合物ごとにIC50値を求めた。
(表1)Trkキナーゼ生化学アッセイにおける本開示の化合物のTrkキナーゼ活性。++++はIC50が約10nM未満であることを示し、+++はIC50が約10nMから約50nMの間であることを示し、++はIC50が約50nMから約500nmの間であることを示し、また+はIC50が500nMを超えることを示す。
Figure 0007321183000209
Figure 0007321183000210
均等物
当業者は、通例のものにすぎない実験を用いて、本明細書に特に記載した特定の実施形態に対する多数の均等物を認識する又は確かめることができるであろう。こうした均等物は、続く特許請求の範囲に包含されるものであることを意図する。

Claims (11)

  1. 式(I-147)
    Figure 0007321183000211
    (I-147)
    化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  2. (R)-5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(4-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(I-147)又はその薬学的に許容される塩。
  3. 請求項1または2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
  4. 請求項1または2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む、疾患又は障害を治療するための医薬組成物であって、
    前記疾患又は障害が、
    (a)TrkキナーゼまたはTrkキナーゼ融合体によって介在される、および/または
    (b)がん
    である、該医薬組成物。
  5. 前記疾患又は障害ががんである、請求項に記載の医薬組成物。
  6. 前記がんが、1つ又は複数の遺伝子融合体の作用を経て発生した、請求項に記載の医薬組成物。
  7. 前記1つ又は複数の遺伝子融合体が、NTRK遺伝子融合体である、請求項に記載の医薬組成物。
  8. 前記NTRK遺伝子融合体が、TPM3-NTRK1、ETV6-NTRK3、MPRIP-NTRK1、CD74-NTRK1、RABGAP1L-NTRK1、TPR-NTRK1、TFG-NTRK1、PPL-NTRK1、CHTOP-NTRK1、ARHGEF2-NTRK1、NFASC-NTRK1、BCAN-NTRK1、LMNA-NTRK1、TP53-NTRK1、QK1-NTRK2、NACC2-NTRK2、VCL-NTRK2、AGBL4-NTRK2、TRIM24-NTRK2、PAN3-NTRK2、AFAP1-NTRK2、SQSTM1-NTRK2、BTB1-NTRK3、LYN-NTRK3、及びRBPMS-NTRK3から選択される、請求項に記載の医薬組成物。
  9. 前記がんが、肺腺がん、肝内胆管がん、結腸がん、乳頭様甲状腺がん、小児グリオーマ、肉腫、グリア芽腫、スピッツ母斑様新生物(spitzoid neoplasm)、星状細胞腫、頭頸部扁平上皮がん、低悪性度グリオーマ、高悪性度グリオーマ、急性骨髄性白血病、先天性中胚葉腎腫、分泌性乳がん、乳腺相似分泌がん、甲状腺がん、ユーイング肉腫/ユーイング腫瘍、腺様嚢胞がん、消化管カルチノイド腫瘍、原発性中枢神経系リンパ腫、結腸直腸がん、胆管癌、膵がん、軟部肉腫、メラノーマ、骨肉腫/悪性線維性組織球腫、円柱腫、副腎皮質がん、エイズ関連リンパ腫、エイズ関連悪性疾患、肛門がん、小脳星状細胞腫、肝外胆管がん、膀胱がん、乳がん、気管支腺腫/カルチノイド、カルチノイド腫瘍、脳幹神経膠腫、脳室上衣腫、視経路及び視床下部グリオーマ、がん腫、副腎皮質がん、膵島細胞がん、子宮頚がん、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、腱鞘の明細胞肉腫、結腸がん、皮膚T細胞リンパ腫、子宮内膜がん、食道がん、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外生殖細胞腫瘍、眼球内黒色腫及び網膜芽細胞腫を含む眼がん、胆嚢がん、卵巣胚細胞腫瘍、妊娠性絨毛腫瘍、有毛細胞白血病、頭頸部がん、ホジキン病、下咽頭がん、カポジ肉腫、喉頭がん、急性リンパ性白血病、肝がん、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、非ホジキンリンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、悪性中皮腫、悪性胸腺腫、髄芽細胞腫、メルケル細胞がん、原発不明の転移性頸部扁平上皮がん、多発性内分泌腫瘍症候群、多発性骨髄腫/形質細胞腫瘍、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄性白血病、多発性骨髄腫、骨髄増殖性疾患、鼻腔及び副鼻腔がん、上咽頭がん、神経芽細胞腫、口腔がん、口腔及び口唇がん、中咽頭がん、骨肉腫/骨の悪性線維性組織球腫、卵巣がん、卵巣低悪性度腫瘍、副甲状腺がん、陰茎がん、褐色細胞腫、脳下垂体腫瘍、胸膜肺芽腫、前立腺がん、直腸がん、腎細胞(腎臓)がん、移行上皮がん(例えば、腎盂及び尿管)、横紋筋肉腫、唾液腺がん、骨の悪性線維性組織球腫、セザリー症候群、皮膚がん、小腸がん、胃(胃部)がん、テント上原始神経外胚葉及び松果体部腫瘍、精巣がん、尿道がん、子宮肉腫、腟がん、外陰がん、またはウィルムス腫瘍である、請求項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  10. 前記がんが、肺がん、乳がん、結腸直腸がん、甲状腺がん、グリオーマ、または唾液腺がんである、請求項のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  11. 前記疾患又は障害が、TrkキナーゼまたはTrkキナーゼ融合体によって介在される、請求項に記載の医薬組成物。
JP2020551775A 2017-12-15 2018-12-12 がんを治療するためのtrkキナーゼ阻害物質としての、5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(1h-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体及び関連する化合物 Active JP7321183B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201762599490P 2017-12-15 2017-12-15
US62/599,490 2017-12-15
PCT/US2018/065187 WO2019118584A1 (en) 2017-12-15 2018-12-12 5-(2-(2,5-difluorophenyl)pyrrolidin-1 -yl)-3-(1h-pyrazol-1-yl)pyrazolo[1,5-a]pyrimidine derivatives and related compounds as trk kinase inhibitors for treating cancer

Publications (4)

Publication Number Publication Date
JP2021506954A JP2021506954A (ja) 2021-02-22
JP2021506954A5 JP2021506954A5 (ja) 2021-11-11
JPWO2019118584A5 JPWO2019118584A5 (ja) 2022-08-23
JP7321183B2 true JP7321183B2 (ja) 2023-08-04

Family

ID=65139120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020551775A Active JP7321183B2 (ja) 2017-12-15 2018-12-12 がんを治療するためのtrkキナーゼ阻害物質としての、5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(1h-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体及び関連する化合物

Country Status (24)

Country Link
US (3) US11230546B2 (ja)
EP (2) EP3724191B9 (ja)
JP (1) JP7321183B2 (ja)
KR (1) KR20200099557A (ja)
CN (1) CN111819179B (ja)
AU (1) AU2018383571B2 (ja)
BR (1) BR112020011775A2 (ja)
CA (1) CA3084814A1 (ja)
DK (1) DK3724191T3 (ja)
EA (1) EA202091475A1 (ja)
ES (1) ES2908773T3 (ja)
HR (1) HRP20220464T1 (ja)
HU (1) HUE059313T2 (ja)
IL (1) IL275059B2 (ja)
LT (1) LT3724191T (ja)
MX (1) MX2020006293A (ja)
PL (1) PL3724191T3 (ja)
PT (1) PT3724191T (ja)
SA (1) SA520412192B1 (ja)
SG (1) SG11202005237SA (ja)
SI (1) SI3724191T1 (ja)
TW (1) TW201936194A (ja)
WO (1) WO2019118584A1 (ja)
ZA (2) ZA202003483B (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201936194A (zh) 2017-12-15 2019-09-16 美商金字塔生技公司 肌旋蛋白激酶抑制劑
GB201813791D0 (en) * 2018-08-23 2018-10-10 Benevolental Bio Ltd Organic compounds
CN111718350B (zh) * 2019-03-19 2021-04-13 华中师范大学 吡唑取代的吡唑并嘧啶化合物和药物组合物及其应用
AU2020242735B2 (en) * 2019-03-19 2022-12-01 Central China Normal University Pyrazolopyrimidine compound, pharmaceutical composition, and application therefor
CN111848626B (zh) * 2019-04-30 2021-11-30 江苏柯菲平医药股份有限公司 Trk激酶抑制剂及其用途
CN112979654B (zh) * 2019-12-16 2024-03-19 赛诺哈勃药业(成都)有限公司 杂芳基稠环化合物、其制备方法及应用
CN115515591A (zh) * 2020-04-15 2022-12-23 派拉米德生物科学公司 用于制备酪氨酸受体激酶抑制剂的方法
CN114437077B (zh) * 2020-11-04 2024-01-30 浙江同源康医药股份有限公司 用作激酶抑制剂的化合物及其应用
CN114437075A (zh) * 2020-11-03 2022-05-06 上海瑶琪生物科技有限公司 用作ntrk激酶抑制剂的化合物及其应用
KR102541026B1 (ko) * 2020-11-11 2023-06-12 주식회사 한독 Trk 억제제 화합물의 제조 방법

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010118207A1 (en) 2009-04-09 2010-10-14 Schering Corporation Pyrazolo [1, 5-a] pyrimidine derivatives as mtor inhibitors
JP2011520887A (ja) 2008-05-13 2011-07-21 アイアールエム・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー キナーゼ阻害剤としての縮合窒素含有ヘテロ環およびその組成物
JP2012506446A (ja) 2008-10-22 2012-03-15 アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド TRKキナーゼ阻害剤としての置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン化合物
US20140288043A1 (en) 2013-03-19 2014-09-25 Genentech, Inc. Pyrazolopyridine compounds
WO2016097869A1 (en) 2014-12-15 2016-06-23 Cmg Pharmaceutical Co., Ltd. Fused ring heteroaryl compounds and their use as trk inhibitors
JP2017508766A (ja) 2014-03-26 2017-03-30 メルク・シャープ・アンド・ドーム・コーポレーションMerck Sharp & Dohme Corp. TrkAキナーゼ阻害薬、その組成物および方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PE20131197A1 (es) 2008-10-31 2013-11-06 Genentech Inc Compuestos de pirazolopirimidina como inhibidores de jak y composiciones farmaceuticas que los contienen
WO2012034095A1 (en) * 2010-09-09 2012-03-15 Irm Llc Compounds and compositions as trk inhibitors
WO2012125668A1 (en) * 2011-03-17 2012-09-20 Merck Sharp & Dohme Corp. TrkA KINASE INHIBITORS, COMPOSITIONS AND METHODS THEREOF
FR3029769A1 (fr) * 2014-12-10 2016-06-17 Tornier Sa Kit pour une prothese d'epaule
AR103297A1 (es) 2014-12-30 2017-05-03 Forma Therapeutics Inc Pirrolo y pirazolopirimidinas como inhibidores de la proteasa 7 específica de ubiquitina
JP6475084B2 (ja) 2015-05-21 2019-02-27 臼井国際産業株式会社 トルクセンサ用シャフトの製造設備およびその製造方法
TW201936194A (zh) 2017-12-15 2019-09-16 美商金字塔生技公司 肌旋蛋白激酶抑制劑
CN115515591A (zh) 2020-04-15 2022-12-23 派拉米德生物科学公司 用于制备酪氨酸受体激酶抑制剂的方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011520887A (ja) 2008-05-13 2011-07-21 アイアールエム・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー キナーゼ阻害剤としての縮合窒素含有ヘテロ環およびその組成物
JP2012506446A (ja) 2008-10-22 2012-03-15 アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド TRKキナーゼ阻害剤としての置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン化合物
WO2010118207A1 (en) 2009-04-09 2010-10-14 Schering Corporation Pyrazolo [1, 5-a] pyrimidine derivatives as mtor inhibitors
US20140288043A1 (en) 2013-03-19 2014-09-25 Genentech, Inc. Pyrazolopyridine compounds
JP2017508766A (ja) 2014-03-26 2017-03-30 メルク・シャープ・アンド・ドーム・コーポレーションMerck Sharp & Dohme Corp. TrkAキナーゼ阻害薬、その組成物および方法
WO2016097869A1 (en) 2014-12-15 2016-06-23 Cmg Pharmaceutical Co., Ltd. Fused ring heteroaryl compounds and their use as trk inhibitors

Also Published As

Publication number Publication date
EA202091475A1 (ru) 2020-09-09
EP3724191A1 (en) 2020-10-21
US11230546B2 (en) 2022-01-25
TW201936194A (zh) 2019-09-16
EP4053128A1 (en) 2022-09-07
EP3724191B9 (en) 2022-05-18
SG11202005237SA (en) 2020-07-29
US20230124248A1 (en) 2023-04-20
MX2020006293A (es) 2020-12-03
EP3724191B1 (en) 2022-01-26
IL275059B2 (en) 2023-11-01
AU2018383571A1 (en) 2020-06-18
JP2021506954A (ja) 2021-02-22
HUE059313T2 (hu) 2022-11-28
HRP20220464T1 (hr) 2022-05-27
SA520412192B1 (ar) 2022-08-11
CN111819179A (zh) 2020-10-23
US20210094956A1 (en) 2021-04-01
CN111819179B (zh) 2023-09-01
ZA202003483B (en) 2023-01-25
ES2908773T3 (es) 2022-05-03
WO2019118584A1 (en) 2019-06-20
US11739096B2 (en) 2023-08-29
BR112020011775A2 (pt) 2020-11-17
IL275059A (en) 2020-07-30
DK3724191T3 (da) 2022-03-14
SI3724191T1 (sl) 2022-06-30
CA3084814A1 (en) 2019-06-20
PL3724191T3 (pl) 2022-04-25
LT3724191T (lt) 2022-04-25
ZA202205900B (en) 2023-11-29
US20220235055A1 (en) 2022-07-28
AU2018383571B2 (en) 2023-09-21
KR20200099557A (ko) 2020-08-24
IL275059B1 (en) 2023-07-01
PT3724191T (pt) 2022-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7321183B2 (ja) がんを治療するためのtrkキナーゼ阻害物質としての、5-(2-(2,5-ジフルオロフェニル)ピロリジン-1-イル)-3-(1h-ピラゾール-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン誘導体及び関連する化合物
CN112638917B (zh) 作为激酶抑制剂的杂环化合物、包括该杂环化合物的组合物、及其使用方法
US11117883B2 (en) Benzimidazole compounds as c-Kit inhibitors
CN111032656B (zh) 杂环化合物激酶抑制剂及其药物组合物和应用
AU2018278928A1 (en) Furo- and thieno-pyridine carboxamide compounds useful as pim kinase inhibitors
JP7446236B2 (ja) ホスファチジルイノシトールリン酸キナーゼ阻害剤としてのアリール-ビピリジンアミン誘導体
EP3071205A1 (en) Benzopiperazine compositions as bet bromodomain inhibitors
KR20210151833A (ko) Eed 및 prc2 조절제로서 마크로사이클릭 아졸로피리딘 유도체
EA043792B1 (ru) ПРОИЗВОДНЫЕ 5-(2-(2,5-ДИФТОРФЕНИЛ)ПИРРОЛИДИН-1-ИЛ)-3-(1H-ПИРАЗОЛ-1-ИЛ)ПИРАЗОЛО[1,5-а]ПИРИМИДИНА И РОДСТВЕННЫЕ СОЕДИНЕНИЯ В КАЧЕСТВЕ ИНГИБИТОРОВ TRK КИНАЗЫ ДЛЯ ЛЕЧЕНИЯ РАКА
AU2022233461A1 (en) Compounds having tetrahydroindolizine-1-carboxamide as bcl-2 inhibitors
EP4308092A1 (en) Compounds having ((3-nitrophenyl)sulfonyl)acetamide as bcl-2 inhibitors
EA039704B1 (ru) Тиазолкарбоксамиды и пиридинкарбоксамиды, используемые в качестве ингибиторов pim-киназы

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210929

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220912

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20221130

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7321183

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150