本発明の目的は特に、快適性、人間工学及び/又は生理学に関して改善された特性を有する、一般的なデバイス及び/又はデバイスの操作のための方法を提供することにある。この目的は、特許請求の範囲の特徴による発明に従って具体的に達成され、発明の有利な実施及びさらなる発展は従属請求項から得られる。
本発明は、少なくとも1つの長手方向脚軸、特に上側部長手方向脚軸及び/又は下側長手方向脚軸を規定する少なくとも1つの脚部ユニットと、人の足及び/又は靴との接続用に構成される少なくとも1つの足ユニットと、を備え、足ユニットは、長手方向脚軸、特に上側長手方向脚軸及び/又は下側長手方向脚軸に対して少なくとも横方向に互いに連結可能な少なくとも1つの靴アダプタ及び少なくとも1つの靴コネクタをウェアラブル着座姿勢補助装置に基づくものである。
ウェアラブル着座姿勢補助装置は、靴アダプタと靴コネクタとを互いに工具なしで連結するように構成されたクイックカップリングを備え、クイックカップリングは、靴アダプタと靴コネクタとの連結を少なくとも部分的に作るように構成される少なくとも1つのラッチ要素を備えることが提案される。これにより、快適性、特に装着快適性、及び/又は人間工学に関する特性を改善できる。特に、歩行時だけでなく着座姿勢及び起立姿勢の両方で、ユーザの足の迅速な連結及び/又は連結解除が足ユニットによって簡素化されるため、装着快適性を高めることが特に可能である。特に、個別の位置、すなわち、特に着座姿勢、起立姿勢、及び/又は歩行時において、使用者の足を連結及び/又は連結解除することが可能であるため、着座姿勢及び/又は起立姿勢での装着快適性を改善できる。好ましくは、歩行姿勢と着座姿勢との間で変化するときに迅速な連結解除及び/又は連結が達成可能であるため、さらに歩行時の装着快適性を改善できる。さらに、安全性、特に操作安全性及び/又は使用安全性が改善可能である。身体の一部に過負荷が加わる場合に、当該身体の一部をウェアラブル着座姿勢補助装置から迅速に外すことができるため、関節及び/又は身体の一部に負荷が加わること、及び/又は、関節及び/又は身体の一部の動きがブロックされることを回避することが特に可能である。有利には、クイックカップリングにより、連結のための追加の工具が不要になるため、快適性、特に装着快適性をさらに改善することが可能である。特に、緊急時にも同様に、工具なしで連結及び/又は連結解除を行うことができるため、安全性を向上させることが可能である。
特に、「クイックカップリング」とは、好ましくは片手で、片脚及び/又は片足で、非常に特に有利には人の手、足及び/又は脚の単一の動きで、2つの構造部品を互いに、工具なしで、非破壊的に及び/又は反復可能に連結するように構成された、好ましくは機械的及び/又は磁気的ユニットであると理解すべきである。例えばクイックカップリングは、面ファスナ、磁気ロック、クリップ及び/又はラッチクロージャ、ツイストロック及び/又はバヨネット(bayonet)ロックなどで実装してもよい。好ましくは、クイックカップリングは、磁気ロックとラッチクロージャの組み合わせを備える。特に連結する目的のため、クイックカップリングは、少なくとも1つのクイックカップリング要素と、当該クイックカップリング要素に対応して具体化される少なくとも1つの追加のクイックカップリング要素とを備える。特に、クイックカップリング要素は、靴アダプタに配置される。特に、追加のクイックカップリング要素は、靴コネクタに配置される。特に、クイックカップリングは、少なくとも部分的に足ユニットと一体的に、具体的には靴アダプタ及び/又は靴コネクタと一体的に実現されてもよい。優先的には、クイックカップリング要素は、少なくとも部分的に靴アダプタと一体的に具体化することができる。特に、追加のクイックカップリング要素は、少なくとも部分的に靴コネクタと一体的に具体化することができる。
特に、「ラッチ要素」とは、例えば圧入及び/又は嵌合による接続によって少なくとも1つのラッチ接続を形成するように構成されている弾性要素と理解されるべきある。特に、追加のクイックカップリング要素は、ラッチ要素を備える。代替的には、クイックカップリング要素は、ラッチ要素と一体的に具体化することができる。ラッチ要素は、例えば円錐形の突起を有する。さらに、クイックカップリングは少なくとも1つの追加のラッチ要素を備え、この追加のラッチ要素はラッチ要素に対応して具体化されることが好ましい。特に、追加のクイックカップリング要素は、追加のラッチ要素を備える。代替的には、追加のクイックカップリング要素は、追加のラッチ要素と一体的に具体化することができる。特に連結のために、追加のラッチ要素は、ラッチ要素の背後、特に突起の背後で係合するように構成される。
本発明のさらなる態様では、ウェアラブル着座姿勢補助装置は、少なくとも1つの長手方向脚軸、特に上側長手方向脚軸及び/又は下側長手方向脚軸に対して、足ユニットの少なくとも一部が少なくとも横方向に並進的に移動可能であるように、足ユニットの少なくとも一部を支持する少なくとも1つの軸受ユニットを備えることが提案される。これにより、快適性、特に装着快適性、人間工学及び/又は生理学に関する特性を改善できる。軸受ユニットによってユーザの動きの自由度が増すため、すなわち歩行時だけでなく、特に着座姿勢及び起立姿勢の両方で装着快適性を向上させることが特に可能である。着座姿勢及び/又は起立姿勢において、軸受ユニットが足ユニット、ひいてはユーザの足の個別の位置決めを可能にするため、装着快適性を特に改善できる。軸受ユニットは、歩行に必要な脚に対する足の伸縮を可能にするので、優先的には、歩行時の装着快適性を改善することがさらに可能である。その結果、歩行時におけるウェアラブル着座姿勢補助装置の生理学に関する特性を改善することが特に可能である。さらには、特に安全性、特に操作安全性及び/又は使用安全性が改善可能である。特に軸受ユニットによって、動作過程において、関節及び/又は身体の一部が望ましくない方法でブロックされること、及び/又は、関節及び/又は身体の一部に望ましくない方法で過負荷が作用することを回避できる。
特に本明細書において、「ウェアラブル着座姿勢補助装置」とは、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分を、特に好ましくは完全に着座姿勢又は半着座姿勢の人の体重の力を受け、その体重の力を少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分を、特に好ましくは完全に地面に伝達するように構成される装置と理解される。「構成される」とは、特別にプログラムされる、設計される及び/又は備えられていることを特に意味する。ある物体が特定機能向けに構成されることによって、その物体は少なくとも1つの利用状態及び/又は動作状態でその特定機能を実現及び/又は実行するものとなると理解されるべきである。本明細書において、「少なくとも大部分」とは、少なくとも55%、好ましくは少なくとも65%、優先的には少なくとも75%、特に優先的には少なくとも85%、非常に特に好ましくは少なくとも95%であることを特に意味する。特に、ウェアラブル着座姿勢補助装置を装着している人は、自分の希望や必要性に従って歩き回ること、立つこと及び/又はウェアラブル着座姿勢補助装置の上に着座すること、並びにウェアラブル着座姿勢補助装置の上に座った又は部分的に座った後に起き上がることが特にできる。特に、着座姿勢における人の大腿部とすねとの間の角度は、最大で130°、好ましくは最大で120°、特に好ましくは最大で110°、及び/又は、少なくとも60°、好ましくは少なくとも70°、特に好ましくは少なくとも80°である。優先的には、人の大腿部とすねとの間の角度は着座姿勢において、少なくとも実質的に90°である。「少なくとも実質的に」とは、特定の値からの偏差を最大で15%、好ましくは最大で10%、優先的には最大で5%、非常に特別に優先的には最大で1%考慮することを意味する。特に、半着座姿勢における人の大腿部とすねとの間の角度は、最大で170°、好ましくは最大で160°、特に好ましくは最大で150°、及び/又は、少なくとも100°、好ましくは少なくとも110°、特に好ましくは少なくとも120°である。優先的には、人の大腿部とすねとの間の角度は半着座姿勢において、少なくとも実質的に130°である。「半着座姿勢」とは、人が膝を部分的に曲げながら前かがみになる姿勢と特に理解される。特に、ウェアラブル着座姿勢補助装置を装着している人は、ウェアラブル着座姿勢補助装置の上に座っても、部分的に座っても、及び/又は着座してもよく、ウェアラブル着座姿勢補助装置は、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分の、特に好ましくは完全に体重の力を支え、及び/又は、人は、自分の筋力によっては体重の力の僅かな一部のみを支えるものとなる。「僅かな一部」は、全体の最大で15%、好ましくは最大で10%、特に好ましくは全体の5%未満の部分を特に意味する。特に、ウェアラブル着座姿勢補助装置は、人が立っている間及び/又は人が歩いている間に人によって装着されるように構成される。特に、「人に装着される物体」とは、例えば衣服及び/又は作業機器の場合のように、人の身体に着けられるもの及び/又は体に置かれるものであると理解されるべきである。有利には、ウェアラブル着座姿勢補助装置は、特に、異なる着座角によって規定される異なる着座姿勢及び/又は異なる着座角によって規定される異なる半着座姿勢を支持するように構成される。
特に、ウェアラブル着座姿勢補助装置は、着座方向を規定する。好ましくは、ウェアラブル着座姿勢補助装置の上に座って又は部分的に座って前方を向いているときに、人は着座方向を見ている及び/又は着座方向を向いている。特に、着座方向は、ウェアラブル着座姿勢補助装置を装着している状態で人が上に座っている、立っている、及び/又は歩いている地面と平行である。特に、ウェアラブル着座姿勢補助装置は、歩行方向を規定する。優先的には、ウェアラブル着座姿勢補助装置を付けて歩いて及び/また立って前方を向いているとき、人は歩行方向を向いている。特に、歩行方向は、ウェアラブル着座姿勢補助装置を装着している状態で人が上に座っている、立っている、及び/又は歩いている地面と平行である。特に、ウェアラブル着座姿勢補助装置は、体重の力を受けて伝達するようにのみ設計される。優先的には、ウェアラブル着座姿勢補助装置は、歩いている間、立っている間、又は荷物を持ち上げている間に人を支持するための制御可能な力を生成するように設計されていない。
特に脚部ユニットは、少なくとも1つの、好ましくは上側の、脚部及び/又は少なくとも1つの、好ましくは下側の、脚部を含む。特に、上側脚部は、着座姿勢補助装置を装着した人の大腿部に割り当てられる、及び/又は大腿部に固定される。下側脚部の主延在部は、下側長手方向脚軸を規定する。特に、下側脚部は、着座姿勢補助装置を装着した人のすねに割り当てられる、及び/又はすねに固定される。特に、上側脚部及び下側脚部は、互いに対して移動可能であるように互いに接続される。上側脚部の主延在部は、上側長手方向脚軸を規定する。有利には、脚部ユニットは、上側脚部と下側脚部を接続する、少なくとも1つの、好ましくは単一の膝関節部を含む。
特に、足ユニットは、脚部ユニット、具体的には下側脚部に接続される。特に、足ユニットの靴コネクタは、靴及び/又は脚部ユニットが取り付けられた足との連結及び/又は接続のために構成される。特に、「連結可能な2つの構造部品」とは、これらが互いに接続可能であり、特に繰り返して、好ましくは非破壊的に互いに分離可能であると理解されるべきである。2つの構造部品の連結は、例えば圧入及び/又は嵌合による接続によって生成され得る。特に本明細書では、「圧入及び/又は嵌合による接続」は、解除可能な接続を意味し、2つの構造部品間の保持力は、構造部品の相互の幾何学的係合を介して及び/又は構造部品の間の摩擦力によって互いに作用する。特に、2つの構造部品の連結では、構造部品の間の物質間結合が起きないようにされる。特に、「物質間結合」は、例えばはんだ付け、溶接、接着、及び/又は加硫の場合のように、質量粒子が原子間力又は分子間力等によって結合されることを意味する。特に、靴アダプタ及び靴コネクタは、長手方向脚軸、特に上側長手方向脚軸及び/又は下側長手方向脚軸に対して、横方向に延びる連結方向に沿って互いに連結可能であり、靴アダプタ及び靴コネクタは連結方向に沿って一方が他方の上に、及び/又は一方が他方の中にガイドされることによって、互いに連結可能である。特に、連結方向は、軸受ユニットの拡張方向及び/又は収縮方向に対して少なくとも実質的に直交する。
特に、靴コネクタは、人の靴及び/又は足に装着されるように構成される。有利には、靴コネクタは、少なくとも1つの靴ストラップを備える。特に、靴コネクタは、少なくとも1つの上側ストラップを備え、上側ストラップは、有利には、足ユニットが接続される足の甲又は靴の甲を横切って横方向に延びる。優先的には、靴コネクタは、少なくとも1つの下側ストラップを備え、下側ストラップは、有利には、足の裏又は足ユニットによって接続される靴の底を横切って横方向に延びる。特に、「横方向(transversely)」は、少なくとも実質的に平行な配置とは異なる配置を意味する。優先的には、横方向の配置は、少なくとも実質的に直交する配置を意味する。特に、靴を履いた接続状態では、人は靴コネクタを靴及び/又は足の上に装着する。靴コネクタは、靴を履いた接続状態では、好ましくは人の靴及び/又は足に取り付けられる。特に、通常の装着状態では、靴コネクタは靴を履いた接続状態である。有利には、足ユニットは、少なくとも1つの靴アダプタを備える。好ましくは、靴アダプタは、靴コネクタと連結可能であるように実装される。したがって、靴コネクタは、靴アダプタを介して脚部ユニットに接続可能である。並進的に移動可能な態様で支持される足ユニットの構成要素は、特に少なくとも足ユニットの靴アダプタ及び/又は靴コネクタである。
有利には、足ユニットは少なくとも1つの足ユニット支持体を備える。好ましくは、足ユニット支持体は、ブラケットとして具体化される。足ユニット支持体は、下側脚部と、具体的には下側脚支持体と少なくとも部分的に一体的に又は一体的に実装されることが考えられる。特に、軸受ユニットは、足ユニット支持体上に配置されるか、又は足ユニット支持体と少なくとも部分的に一体的に実装される。足ユニットの軸受ユニットは、軸受を構成するユニットである。特に、軸受ユニットは、少なくとも1つの軸受要素と少なくとも1つの追加の軸受要素とを備え、これらは、少なくとも軸受を形成し、かつ好ましくは互いをガイドするように構成される。軸受ユニットは滑り軸受として具体化されており、特に軸受要素及び追加の軸受要素は、それらが互いに対応するとともに互いに接触する態様で、滑り軸受を形成するように実現されることが考えられる。特に、軸受要素は少なくとも1つのガイド要素を備え、追加の軸受要素は対応するガイド要素を備え、好ましくは、これらのガイド要素は、少なくとも部分的に互いの周りで係合する。特に、ガイド要素は、対応するガイドレールとして実装される。代替的に、軸受ユニットは、転がり軸受として具体化することができ、好ましくは、軸受ユニットは、軸受を形成することに加えて、軸受要素と追加の軸受要素との間、特にこれらのそれぞれのガイド要素との間に、これらが互いに転がるように支持する目的で配置された少なくとも1つの、優先的には複数の転がり要素を備える。このような転がり要素は、例えば球やころなどとして具体化できる。特に、軸受要素は、追加の軸受要素に対して少なくとも変位可能である。軸受要素及び追加の軸受要素は、互いに対して並進的に移動可能である。特に、「並進的(translationally)」とは、ある物体の動きの種類であり、その物体のすべての点が同じ変位を受ける、好ましくはすべての点の速度及び加速度が同一であるものと理解されるべきである。特に、並進運動は回転運動とは異なる。特に、少なくとも靴アダプタ及び/又は靴コネクタは、軸受ユニットの上に配置される、及び/又は軸受ユニットと接続される。代替的又は追加的に、靴アダプタ及び/又は靴コネクタは、好ましくは、それぞれ少なくとも部分的に軸受ユニットと一体的に実装されることが考えられる。例えば、軸受要素は、少なくとも部分的に靴アダプタと一体的に実装することができる。さらに例えば、追加の軸受要素は、少なくとも部分的に靴コネクタと一体的に実装することができる。
さらに、特に脚部ユニットは、少なくとも1つの接地ユニットを備える。特に、接地ユニットは、少なくとも1つの接地要素を備える。好ましくは、接地要素は、少なくとも1つの接地面を備え、有利には、接地面は、人がウェアラブル着座姿勢補助装置の上に座っている、又は部分的に座っているときに地面と接触するように構成される。有利には、接地面は、屈曲及び/又は湾曲しており、具体的には凸状に屈曲及び/又は凸状に湾曲している。優先的には、接地要素の少なくとも一部又は接地要素全体は、楕円形、回転楕円形、及び/又は球形である。特に、接地要素は、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分で、有利には完全にゴムで実装される。好ましくは、人の体重の力は、シートユニットから上側脚支持体へ、上側脚支持体から膝関節部へ、膝関節部から下側脚支持体へ、下側脚支持体から接地要素へ、及び/又は接地要素から地面へ伝達される。特に、人の体重の力はさらに、人の足又は靴を介して地面へ伝達される。人がウェアラブル着座姿勢補助装置の上に座っているとき又は部分的に座っているときに、接地要素に加えて、人の足及び/又は靴が地面に接触している。好ましくは、接地要素は、人がウェアラブル着座姿勢補助装置を装着しながら歩いているとき又は立っているときに、地面に対して非接触で配置される。特に、接地ユニットは、下側脚部及び/又は足ユニットに接続される。接地ユニットは、少なくとも部分的に下側脚部と一体的に、及び/又は少なくとも部分的に足ユニットと一体的に実現されることが考えられる。足ユニットが少なくとも部分的に下側脚部と一体的に実現されることも考えられる。これに関連して、「少なくとも部分的に一体的に接続及び/又は実現される」とは、ある物体が、その物体の少なくとも1つの追加の構造部品と一体的に接続される少なくとも1つの構造部品を備えることと特に理解されるべきである。特に「一体的」とは、少なくとも物質間結合によって、例えば溶接プロセス、接着プロセス、射出成形プロセス、及び/又は当業者によって好都合であるとみなされる別のプロセスによって接続されることを意味する。有利には、「一体的」はまた、一体品であることも意味する。特に「一体品で(in one piece)」とは、例えば1つの鋳型からの製造により、及び/又は、一成分又は多成分の射出成形プロセスでの製造により、有利には単一のブランクから一体品で形成されることを意味する。
特に、ウェアラブル着座姿勢補助装置は、少なくとも1つの上半身装着ユニットを備える。特に、脚部ユニットは、好ましくは少なくとも1つの接続ストラップによって、上半身装着ユニットに接続される。優先的には、ウェアラブル着座姿勢補助装置を装着している人は、自身の上半身に上半身装着ユニットを装着する。有利には、上半身装着ユニットは、ベルト、サスペンダ、及び/又はバックルとして具体化される。
特に、ウェアラブル着座姿勢補助装置は、少なくとも1つの追加的な脚部ユニットを備える。ウェアラブル着座姿勢補助装置は、少なくとも1つ、好ましくは人の各脚に対してまさに1つの脚部ユニットを優先的に備える。特に、ウェアラブル着座姿勢補助装置は、2つの、有利にはまさに2つの脚部ユニットを備える。有利には、脚部ユニット及び追加的な脚部ユニットは、同じように具体化される。脚部ユニット及び追加的な脚部ユニットが互いに鏡面対称となるように具体化されることも考えられる。脚部ユニットが左脚に装着されるように構成され、追加的な脚部ユニットが右脚に装着されるように構成される、又はその逆に構成されることも考えられる。有利には、脚部ユニットは、左脚又は右脚のいずれかに装着されるように構成される。さらに有利には、追加的な脚部ユニットは、右脚に装着されるように構成される。優先的に、追加的な脚部ユニットは、好ましくは少なくとも1つの接続ストラップによって、上半身装着ユニットに接続される。特に、ウェアラブル着座姿勢補助装置を装着している人は、例えば左脚又は右脚である第1の脚に脚部ユニットを、具体的には脚部ユニットのみを装着する。特に、ウェアラブル着座姿勢補助装置を装着している人は、例えば右脚又は左脚である第2の脚に追加的な脚部ユニットを、具体的には追加的な脚部ユニットのみを着用する。有利には、脚部ユニットは、脚部ユニットが装着される脚の後側に配置される。さらに有利には、追加的な脚部ユニットは、追加的な脚部ユニットが装着される脚の後側に配置される。特に、ウェアラブル着座姿勢補助装置の脚部ユニットは、ウェアラブル着座姿勢補助装置の上に座っている及び/又は部分的に座っている、及び/又はウェアラブル着座姿勢補助装置を装着して立っている及び/又は歩いている、人の脚の後ろ側に配置される。
人の大腿部との接続のために、上側脚部は少なくとも1つの大腿部接続ユニットを備えることが好ましい。大腿部接続ユニットは、少なくとも1つの大腿部ストラップを優先的に備える。特に、上側脚部は、人がウェアラブル着座姿勢補助装置の上に座っている又は部分的に座っている場合に、その人のための座面、好ましくはその人の大腿部のための及び/又は少なくともその人の臀部の下部のための座面を提供するように構成されるシートユニットを備える。好ましくは、シートユニットは、座面を含む少なくとも1つのシート要素を有する。有利には、シートユニットは、人がウェアラブル着座姿勢補助装置の上に座っている又は部分的に座っているときに、その人の大腿部に接触する。好ましくは、シートユニットは、ウェアラブル着座姿勢補助装置を装着した人が立っている又は歩いているときに、人の大腿部の後側に配置される。
有利には、上側脚部は少なくとも1つの上側脚支持体を備える。優先的には、シートユニットは上側脚支持体に接続される。有利には、大腿部接続ユニット及び/又は大腿部ストラップは、上側脚支持体に接続される。特に、上側脚支持体はフレーム要素として実装される。好ましくは、上側脚支持体は長尺要素として実装される。有利には、上側脚部は、人の大腿部の長手方向軸に対して少なくとも実質的に平行な少なくとも1つの上側長手方向脚軸を有する。優先的に、上側脚支持体の主延在方向は、上側長手方向脚軸に対して少なくとも実質的に平行である。「少なくとも実質的に平行」は、基準方向に対する方向の向きを特に意味し、特に平面で見た場合において、その方向及び基準方向は0°の角度を含み、その角度は特に8°未満、有利には5°未満、特別に有利には2°未満の最大偏差を有する。特に、上側脚支持体は、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分が、有利には全体が合成材料からなる。上側脚支持体は、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分が、有利には全体が軽金属又は軽金属合金、例えばアルミニウム、チタン、ベリリウム、及び/又はスカンジウム又は他の適切な金属からなることも考えられる。さらに、上側脚支持体は、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分が、有利には全体が複合材料、特に繊維複合材料、繊維強化合成材料、炭素繊維複合材料、炭素繊維強化ポリマー、及び/又は繊維強化熱可塑性材料からなることも考えられる。下側脚部は、人のすねの後側に配置されることが好ましい。特に、下側脚部は、少なくとも1つの下側脚支持体を備える。有利には、下側脚支持体はフレーム要素として実装される。優先的には、下側脚支持体は長尺要素として実装される。
好ましくは、上側脚部及び下部脚部のそれぞれの向きが協動して着座角を規定する。着座角は、優先的には、上側長手方向脚軸と下側長手方向脚軸の間、特に上側脚部及び下側脚部のそれぞれの後側に広がる角度である。特に、着座姿勢において、着座角は最大で130°、好ましくは最大で120°、特に好ましくは最大で110°、及び/又は、特に少なくとも60°、好ましくは少なくとも70°、特に好ましくは少なくとも80°である。特に、着座角は、着座姿勢において少なくとも実質的に90°である。特に、半着座姿勢において、着座角は170°以下、好ましくは最大で160°、有利には150°以下、及び/又は、特に少なくとも100°、好ましくは少なくとも110°、特に好ましくは少なくとも120°である。特に、着座角は、半着座姿勢において少なくとも実質的に130°である。優先的には、着座角は人の大腿部とすねとの間の角度に対応する。特に、起立姿勢において、着座角は少なくとも実質的に180°である。
特に、膝関節部は、下側脚部を上側脚部に回転可能に接続し、特に下側脚部を膝関節軸の周りで回転可能に接続している。有利には、膝関節軸は、上側長手方向脚軸及び/又は下側長手方向脚軸に対して少なくとも実質的に直角する。優先的には、膝関節軸は、着座方向に対して少なくとも実質的に直交する。「少なくとも実質的に直交」は、基準方向に対する方向の向きを特に意味し、特に平面で見た場合において、その方向及び基準方向は90°の角度を含み、その角度は特に8°未満、有利には5°未満、特別に有利には2°未満の最大偏差を有する。有利には、上側脚支持体及び下側脚支持体は協動して、膝関節部又は膝関節部の少なくとも一部を形成する。好ましくは、着座角の値は、膝関節部の膝関節位置の値に対応する。
優先的には、ウェアラブル着座姿勢補助装置は、下側脚部及び/又は膝関節部に対して規定された着座角で上側脚部をブロックするように構成され、及び/又は最小の着座角を規定するように構成される、少なくとも1つのブロックユニットを備える。有利には、ブロックユニットは、異なる着座角で膝関節部をブロックするように、及び/又は、異なる最小の着座角を規定するように構成され、これらの着座角は人が選択できることが好ましい。ブロックユニットは、ブロック状態で着座角を大きくできるように構成されることが考えられる。特に、ブロックユニットがブロック状態にあるときに人が立ち上がることを可能にする。優先的に、ブロックユニットは、ブロックユニットが特定の最小の着座角を規定した状態で人が立ち上がった後、人が当該特定の規定された最小の着座角で再び着座できるように構成される。有利には、ブロックユニットは、膝関節部をブロック及び/又はブロック解除する、及び/又は着座角をブロックする、及び/又は最小の着座角を規定するように構成された少なくとも1つのブロック要素を備える。好ましくは、ブロック要素は、ばね、特にガス圧縮ばねとして実装される。ブロック要素は、有利には、上側脚部及び下側脚部に接続され、具体的には上側脚支持体及び下側脚支持体に接続される。ブロック要素は、着座中及び/又は起立中の下側脚部に対する上側脚部の動きを減衰させるように構成されることが好ましい。有利には、ブロックユニットは、ブロック要素を作動させるように構成される少なくとも1つの作動要素を備える。優先的には、作動要素は、人がブロック要素をブロックさせたり又はブロック解除させたりすることが可能となるように構成される。有利には、作動要素は機械的な作動要素である。作動要素が電子的な作動要素であることも考えられる。さらに、ブロックユニットは、必要に応じて、ブロック要素のブロックに続いて、人が着座したときの着座状態を検出するように、人が起き上がったときの起立状態を検出するように、及び/又は作動要素を作動させるように、構成された少なくとも1つの制御ユニットを備えることが考えられる。
脚部ユニットが少なくとも1つの脚曲げ平面を規定することも提案され、軸受ユニットは、脚曲げ平面に対して少なくとも部分的にかつ少なくとも実質的に平行で並進的に移動可能な態様で、足ユニットを支持する。有利には、快適性、特に装着快適性を改善できる。特に、移動中の動きやすさを改善することが可能である。特に脚部ユニットに対する足の位置決めのための動きの自由度を高めることにより、着座姿勢の人の姿勢を改善することが特別に有利に可能である。特に、「脚曲げ平面」とは、脚部ユニットに広がる、具体的には上側脚部と下側脚部とに及ぶ平面であり、例えば着座姿勢のように着座角が180°とは異なる状態にまたがる平面であると理解されるべきである。代替的又は追加的に、軸受ユニットは、脚曲げ平面に対して少なくとも実質的に直交するように、足ユニットを並進的に支持することができる。優先的には、軸受ユニットは、脚曲げ平面に対して排他的に平行な脚部ユニットの少なくとも一部を支持する。特に足ユニットの一部、好ましくは足ユニットの靴アダプタ及び/又は靴コネクタは、脚曲げ平面に対して少なくとも実質的に平行となるように、軸受ユニットによって並進的に支持される。
さらに、軸受ユニットは、第1の軸受位置において第1の主延在部を有し、第2の軸受位置において第1の主延在部よりも大きい第2の主延在部を有することが提案される。有利には、ユーザの快適性がさらに改善され得る。特に、ユーザーの動きの自由度は、このようにしてさらに改善できる。本明細書において、ある物体の「主延在部」は、特に、その物体をちょうど完全に取り囲む最も小さい幾何学的直方体の最も長いエッジを意味する。本明細書において、ある物体の「主延在方向」とは、特に、その物体の主延在部と平行に延びる方向と理解されるべきである。軸受ユニットは、特に、拡張可能及び/又は収縮可能であるように実装される。好ましくは、第1の軸受位置において、軸受ユニットは完全に収縮される。さらに、第2の軸受位置において、軸受ユニットは完全に拡張されることが好ましい。第2の軸受位置における軸受ユニットの第2の主延在部は、第1の軸受位置における軸受ユニットの第1の主延在部よりも、特に少なくとも5%だけ、優先的には少なくとも10%だけ、特に優先的には少なくとも30%だけ、非常に特に好ましくは少なくとも50%だけ大きい。特に、軸受ユニットの拡張のために、少なくとも追加の軸受要素は、軸受ユニットの軸受要素に沿って引き出し可能である。特に、第2の軸受位置にある軸受ユニットの第2の主延在部は、少なくとも実質的に、軸受ユニットの軸受要素のそれぞれの主延在部の合計に対応し、具体的には軸受要素のガイド要素、及び追加の軸受要素の追加のガイド要素のそれぞれの主延在部の合計に対応する。好ましくは、第1の軸受位置にある軸受ユニットは、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分が、特に好ましくは全体がハウジング内に配置される。特に、足ユニットは、足支持体によって有利に形成されるハウジングを備える。
さらには、軸受ユニットは、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分が、特に好ましくは全体が、脚部ユニットから離れる少なくとも1つの拡張方向に沿って拡張可能であることが提案される。快適性が有利に改善され得る。特に有利には、軸受ユニットの拡張において、ひいては特に人の足の配置において、脚部ユニットによってブロックされることを回避できる。したがって、有利には、操作安全性をさらに改善することを可能にする。特に、追加の軸受要素は、軸受要素に沿って引き出し可能である。特に「拡張方向」とは、軸受ユニットが拡張可能である、具体的には第1の軸受位置から第2の軸受位置へと拡張可能であると理解されるべき方向である。特に、軸受ユニットは、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分が、特に好ましくは全体が、少なくとも脚部ユニットに向かう収縮方向に収縮可能である。この目的のために、追加の軸受要素を軸受要素に沿って引き込むことができる。特に「収縮方向」とは、軸受ユニットが収縮可能である、具体的には第2の軸受位置から第1の軸受位置へと収縮可能であると理解されるべき方向である。特に、拡張方向と収縮方向は互いに逆向きであり、優先的には逆平行(anti-parallel)である。
特に構造形状のコンパクトさを改善する目的で、軸受ユニットが少なくとも1つの入れ子式の引き出しを備えることがさらに提案される。特に、軸受要素及び追加の軸受要素は、入れ子式の引き出しを実施する。軸受ユニットが複数の入れ子式の引き出しを備え、これら複数の入れ子式の引き出しが追加の軸受要素によって構成され、かつ互いに入れ子になるように配置可能であることが考えられる。特に、複数の入れ子式の引き出しがある場合、軸受ユニットの第2の軸受位置における第2の主延在部は、軸受ユニットの第1の軸受位置における第1の主延在部よりも、少なくと100%、好ましくは少なくとも150%、特に好ましくは少なくとも200%大きいことが考えられる。
軸受ユニットは、少なくとも1つの軸受位置で、特に第1の軸受位置とは異なる軸受位置で、足ユニットにリセット力を少なくとも部分的に加えるように構成された少なくとも1つのリセット要素を備えることも提案される。快適性のさらなる改善が有利に可能である。特に、軸受ユニットの望ましくない作動が有利に回避可能である。さらに、軸受ユニットの特定のリセット動作が有利に行われ得る。特に有利には、生理学的な運動プロセスを発生することが可能である。リセット要素は、特に弾性要素として実現される。特に、「弾性要素」とは、機械的に損傷又は破壊されることなく繰り返し変形可能であり、特に変形に続いて、自然にその基本形状に再び戻ろうとする要素であると理解されるべきである。好ましくは、弾性要素は、好ましくはらせん状のばねのようなばねとして具体化される。代替的又は追加的に、弾性要素は、ゴムバンドとして具体化され得る。特に、リセット要素は、軸受ユニットの少なくとも1つの軸受要素、具体的には追加の軸受要素と接続される。好ましくは、リセット要素は、少なくとも追加の軸受要素と接続される。代替的又は追加的に、リセット要素は、例えば足ユニット、具体的には足ユニット支持体や、接地ユニット、あるいは脚部ユニットなどの追加の構造部品と接続されてもよい。特に、第1の軸受位置とは異なる少なくとも1つの軸受位置、優先的には第2の軸受位置において、リセット要素は、長手方向脚軸、具体的には上側長手方向脚軸及び/又は下側長手方向脚軸に対して少なくとも横方向に向けられ、かつ好ましくは脚曲げ平面に対して少なくとも実質的に平行に向けられるリセット力を及ぼす。
これに加えて、軸受ユニットの少なくとも1つの軸受位置、特に軸受ユニットの第1の軸受位置において、特に脚部ユニットに対して少なくとも実質的に平行な方向から見た場合に、リセット要素は、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分が、特に好ましくは全体が重なるように配置されることが提案される。汚れが軸受ユニットに入り込み、軸受ユニットをブロックすることを回避できるので、操作安全性をさらに改善することが有利に可能である。より有利には、均一な設計が達成可能である。優先的には、リセット要素は、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分が、特別に好ましくは全体が軸受ユニット内、具体的には軸受要素及び/又は追加の軸受要素内に配置される。特に好ましくは、リセット要素は、軸受要素と追加の軸受要素との間に配置される。特に、追加の軸受要素は、リセット要素が少なくとも部分的に配置される凹部を有する。さらに、リセット要素は、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分が、特に好ましくは全体が、足ユニット、具体的には足ユニット支持体によって重ねられる。
軸受ユニットが、足ユニットの一部の並進運動の範囲を定めるように構成された少なくとも1つの境界要素を備えることも提案される。特に、境界要素は、軸受ユニットのガイド方向に対して実質的に直交する少なくとも1つの構成要素を有する主延在方向を含む。有利には、例えば追加の軸受要素が軸受要素に沿って完全に引き出される等、軸受ユニットの誤動作が回避可能である。具体的には、境界要素が少なくとも1つの軸受要素、具体的には上述の軸受要素、及び/又は上述の追加の軸受要素と少なくとも部分的に一体的に実現されることが提案されれば、特に好ましい配置が達成可能であり、及び/又は構造空間が縮小可能でかつ追加の構造部品がなくてもよくなる。代替的又は追加的に、境界要素は、少なくとも部分的には足ユニット、たとえば足ユニット支持体や靴アダプタなどによって実現されてもよい。
特に快適性のさらなる改善を目的として、軸受ユニットは少なくとも1つの軸受要素及び少なくとも1つの追加の軸受要素、具体的には上述の軸受要素及び当該軸受要素に応じて具体化される上述の追加の軸受要素を備えることが提案される。軸受要素の主延在方向は、長手方向脚軸、具体的には上側長手方向脚軸及び/又は下側長手方向脚軸に対して横方向に向けられ、好ましくは脚曲げ平面に実質的に平行である。
さらに、少なくとも1つの軸受位置、具体的には上述の第1の軸受位置において、軸受要素及び追加の軸受要素は、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分が、特に好ましくは全体が一方の内部に配置されることが提案される。安全性をさらに改善することが有利に可能である。特に、軸受要素は、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分が、特に好ましくは全体が追加の軸受要素内に配置される。優先的には、軸受要素は、追加の軸受要素によって少なくとも部分的に周囲に係合され、具体的には少なくとも2つの側から、好ましくは少なくとも3つの側から、追加の軸受要素によって少なくとも部分的に周囲に係合される。
特に人間工学に関する特性をさらに改善する目的で、軸受ユニットが脚部ユニットの端部に配置されることがさらに提案される。特に「端部」とは、構成要素の自由開放端から構成要素の方向に沿って、構成要素の主延在部の最大で30%、好ましくは15%以下、特に好ましくは最大で5%の長さにわたって延在する部分と理解されるべきである。優先的には、軸受ユニットは、脚部ユニットの下側脚部の端部に配置される。特に、軸受ユニットは、足ユニット支持体及び/又は接地ユニットの上に配置される。特に、足ユニット支持体及び/又は接地ユニットは、脚部ユニットの端部、好ましくは脚部ユニットの下側脚部の端部に配置される。
これに加えて、軸受ユニットは、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分が、特に好ましくは全体が足ユニットと一体的に実装されることが提案される。有利には、これにより、費用を削減すること、並びに追加の構造部品を省くことを可能にする。さらに、均一な外観を実現することができる。特別に有利には、足ユニット、特に軸受ユニットの安定性が改善可能である。特に、軸受ユニットの少なくとも1つの追加の軸受要素は、少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも大部分が、特に好ましくは全体が靴アダプタと一体的に実装される。特に、軸受要素は、少なくとも部分的に、好ましくは大部分が、特に好ましくは全体が足ユニット支持体と一体的に実装されることが提案される。
脚部ユニットへの接続のために、足ユニットは、特に少なくとも部分的にエラストマーで形成された少なくとも1つの少なくとも部分的にゴム弾性を有する関節ユニットを含むことがさらに提案される。特に、関節ユニットは、ゴム弾性を有するように実装される少なくとも1つの関節ベースボディを備える。特に、「ゴム弾性」を有するように実装されている関節ユニット、具体的には「ゴム弾性」を有するように実装されている関節ベースボディは、ウェアラブル着座姿勢補助装置の使用中、具体的にはユーザがウェアラブル着座姿勢補助装置を装着して歩いている間、及び/又はユーザがウェアラブル着座姿勢補助装置の上に座っている間、関節ユニット、具体的には関節ベースボディがそれに作用する力によってその基本形状に対して変形可能であり、無負荷状態で関節ユニット、具体的には関節ベースボディが特に自律的にその基本形状を戻るものであると理解されるべきである。特に、関節ユニット、具体的には関節ベースボディは、ウェアラブル着座姿勢補助装置の使用中に関節ユニット、具体的には関節ベースボディに作用する力の衝撃下で、塑性変形可能とは異なるように変形可能、具体的には弾性変形可能となるように実装される。関節ユニット、具体的には関節ベースボディは、好ましくは少なくとも足ユニットの追加の部分、具体的には足ユニット支持体及び/又は軸受ユニットの追加の部分に接続されることが好ましく、特に嵌合及び/又は圧入により接続される。関節ベースボディは、少なくとも実質的にL字形、それぞれC字形の構造部品として具体化されることが好ましい。代替的に、特に当業者によって好都合であると見なされる、関節ベースボディを形成する他の方法も考えられる。優先的には、脚部ユニット、具体的には下側脚支持体は、関節ユニットを通って、具体的には関節ベースボディの貫通部を通って延びる。特に、脚部ユニット、具体的には下側脚支持体は、特に足ユニットの少なくとも1つの連結要素を介して間接的に関節ユニットに連結される。関節ベースボディは、好ましくはエラストマー、具体的にはゴムからなる。代替的に、関節ベースボディは、エラストマーとは異なる材料からなり、例えばばね要素や空気圧ダンパ、油圧ダンパ、形状記憶金属などのような少なくとも1つのゴム弾性及び/又は衝撃吸収部品を備えることが考えられる。
優先的には、関節ユニット、具体的には関節ベースボディは、回転及び/又は並進する態様で弾性変形可能となるように実装される。好ましくは、関節ベースボディは、軸受ユニットの収縮方向に対して少なくとも実質的に平行に延びる第1の回転軸を中心として回転的に弾性変形可能であるように実装される。特に、第1の回転軸を中心とした足ユニットに接続された足の回転は、少なくとも実質的に足の回内(pronation)・回外(supination)に対応する。優先的には、関節ベースボディは、軸受ユニットの収縮方向に対して少なくとも実質的に直交し、かつ長手方向脚軸、具体的には下側長手方向脚軸に対して少なくとも実質的に直交するように延びる第2の回転軸を中心として回転ながら弾性変形可能であるように実装される。特に、第2の回転軸を中心とした足ユニットに接続された足の回転は、少なくとも実質的に足の屈曲・伸張に対応する。好ましくは、関節ベースボディは、長手方向脚軸、具体的には下側長手方向脚軸に対して少なくとも実質的に平行に延びる第3の回転軸を中心として回転的に弾性変形可能であるように実装される。優先的には、関節ベースボディは、任意の移動軸に沿って、特に回転軸に対して少なくとも実質的に直交する移動軸及び/又は少なくとも実質的に平行な移動軸に沿って並進的に弾性変形可能であるように実装される。特に、関節ベースボディは、ウェアラブル着座姿勢補助装置の使用中に、具体的にはウェアラブル着座姿勢補助装置を装着したユーザが歩行している間に発生する振動の減衰、具体的には関節ベースボディのゴム弾性による減衰のために構成される。特に、関節ユニット、具体的には関節ベースボディは、最大で100N、優先的には70N以下、特別に優先的には最大で50N、非常に特に優先的には最大で30Nの荷重が作用した状態で、ゴム弾性を有するように実装され、関節ユニット、具体的には関節ベースボディは、その基本形状に対して最大範囲が0.1cmから7cmの間、好ましくは0.1cmから5cmの間、特に好ましくは0.1cmから3cmの間、非常に特に好ましくは0.1cmから2cmの間で変形可能、特に並進的に変形可能である。特に、関節ユニット、具体的には関節ベースボディは、最大で100N、好ましくは最大で70N、特に好ましくは50N以下、非常に特別に優先的には30N以下の荷重が作用した状態で、ゴム弾性を有するように実装され、関節ユニット、具体的には関節ベースボディは、その基本形状に対して最大回転角が5°から60°の間、好ましくは5°から45°の間、特に好ましくは5°から30°の間、特に好ましくは5°から20°の間で回転的に変形可能である。有利には、ウェアラブル着座姿勢補助装置の使用中に振動の減衰を可能にしてもよい。有利には、特に低ノイズかつ低摩耗となる態様で使用可能な、使い勝手のよいウェアラブル着座姿勢補助装置を提供することが可能である。
これに加えて、足ユニットは、少なくとも1つの緩衝要素を備えることが提案され、緩衝要素は、リセット力が加えられ、特に収縮している足ユニット及び/又は軸受ユニットの少なくとも一部の衝撃を減衰するように構成される。少なくとも1つの緩衝要素は、好ましくは関節ユニットに接続され、具体的には関節ベースボディと一体的に実装される。優先的には、少なくとも1つの緩衝要素はゴム弾性を有するように具体化される。特に、少なくとも1つの緩衝要素は、関節ベースボディと同じ材料、具体的にはエラストマーからなる。代替的に、少なくとも1つの緩衝要素は、関節ベースボディの材料とは異なる材料からなることが考えられる。特に、少なくとも1つの緩衝要素は、足ユニットの一部、具体的には足ユニット支持体及び/又は軸受ユニットと関節ベースボディとの接続領域に配置される。好ましくは、少なくとも1つの緩衝要素は、足ユニットの第1の軸受位置にある追加の軸受要素の当接端部として機能する。特に、少なくとも1つの緩衝要素は、リセット要素によってリセット力が加えられ、特に収縮方向に沿って加速される追加の軸受要素の関節ベースボディへの衝撃を減衰するように構成される。特に、少なくとも1つの緩衝要素は、衝撃吸収特性を有する。好ましくは、少なくとも1つの緩衝要素は、追加の軸受要素の衝撃により当該少なくとも1つの緩衝要素に作用する力によって弾性変形可能であるように実装される。優先的には、足ユニットは複数の緩衝要素を備える。特に、足ユニットは少なくとも2つの緩衝要素を備え、これらの緩衝要素は特に収縮方向に対して少なくとも実質的に直交する方向に沿って互いに間隔を置いて配置され、特に関節ベースボディ上に配置される。有利には、高レベルの装着快適性を可能にする低ノイズかつ低摩耗の足ユニットを備えたウェアラブル着座姿勢補助装置を提供することが可能である。
関節ユニットは、足ユニット及び/又は軸受ユニットの少なくとも一部と隙間なく、特にプレスされて接続されることがさらに提案される。優先的には、関節ユニット、具体的には関節ベースボディは、足ユニット及び/又は軸受ユニットの少なくとも一部と嵌合により接続されている。好ましくは、関節ユニット、特に関節ベースボディは、軸受要素及び/又は軸受ユニットのガイドレールと隙間なく、特にプレスされて接続されている。代替的又は追加的に、関節ユニット、具体的には関節ベースボディが、足ユニットの少なくとも一部、具体的には足ユニット支持体と隙間なく、特にプレスされて接続されることが考えられる。優先的には、軸受要素及び/又はガイドレールは、関節ベースボディ、具体的には関節ベースボディによって境界が定められた受容開口部に押し込まれる。好ましくは、軸受要素及び/又はガイドレールは、少なくとも断面、特に関節ベースボディ内に延びる断面において、特に関節ベースボディとのプレス接続の実装のために、モミの木の形状を有する。優先的には、軸受要素及び/又はガイドレールは、関節ベースボディとの間に隙間のない接続、特に回転固定された接続を実現するために、関節ベースボディ内に延びる断面において、特にリブ状の突起を有する。特に、突起は、軸受要素及び/又はガイドレールのモミの木の形状を実現する。好ましくは、突起は、特に、関節ユニット、具体的には関節ベースボディに対する軸受ユニットの所定配向を実現するために、ポカヨケ(poka-yoke)方式で配置される。特に、突起が「ポカヨケ方式」で配置されることは、突起が軸受要素及び/又はガイドレールと関節ユニットとの接続、具体的には関節ベースボディとの接続であって、関節ユニットに対して単一の所定配向、具体的には関節ベースボディに対して単一の所定配向となる接続を可能にするように配置されることと理解すべきである。有利には、構造部品がほとんどなく、簡単に取り付け可能であり、操作及び/又は使用上の安全性が高い、ウェアラブル着座姿勢補助装置を提供することが可能である。
さらに、足ユニットは、関節ユニットに接続される少なくとも1つの連結要素を備えることが提案され、連結要素は、脚部ユニットが少なくとも断面内に延在し、関節ユニットとは異なる材料特性、具体的には関節ユニットよりも硬度が高い材料特性を有する。連結要素は、連結スリーブとして具体化されることが好ましい。特に、連結要素は、関節ベースボディに接続される。優先的には、連結要素は、貫通部において関節ベースボディ内に配置され、特に関節ベースボディの貫通部を通って延びる。好ましくは、連結要素は、関節ベースボディよりも硬い材料からなる。特に、連結要素は、関節ベースボディよりも低い弾性を有する。優先的には、連結要素は、ウェアラブル着座姿勢補助装置の使用中に連結要素に作用する力、具体的には最大で100Nの力によっては少なくとも実質的に変形せず、特に連結要素の無負荷時の基本形状に対して1mm以下の最大範囲で変形可能であるように実装される。連結要素は、好ましくは合成材料、具体的には熱硬化性材料からなる。代替的には、連結要素は、金属、複合材料、又は当業者によって好都合であると見なされる別の材料からなることが考えられる。特に、連結要素は、エラストマーとは異なる材料、具体的にはゴムとは異なる材料からなる。特にエラストマーで実装される関節ベースボディは、好ましくは、少なくとも物質間結合、具体的には加硫によって連結要素と接続される。代替的には、関節ベースボディは、接着、ラッチ、プレス、又は当業者によって好都合であると思われる別の種類の接続によって、連結要素と接続されることが考えられる。連結要素は、脚部ユニット、具体的には連結要素を通って延びる下側脚支持体との接続のために構成されることが好ましい。特に、連結要素は、下側脚支持体との連結のための少なくとも1つの連結突起、具体的には連結ピンを備える。特に、連結突起は、それぞれ関節ベースボディによって(連結要素によって)境界が定められている貫通部内に延びる。連結突起は、足ユニットに対する脚部ユニットの動き、具体的には関節ベースボディに対する下側脚支持体の動きを可能にするように優先的に構成される。有利には、脚部ユニットに起因する関節ベースボディの材料摩耗を低いレベルに維持することが可能である。有利には、特に長寿命であり、かつ高い装着快適性をもたらす、頑丈なウェアラブル着座姿勢補助装置を提供できる。
連結要素がポカヨケ要素として具体化されることも提案される。特に、連結要素が「ポカヨケ要素」として具体化されることは、連結要素と関節ユニットとの接続、具体的には関節ベースボディとの接続であって、連結要素が関節ユニットに対して単一の所定配向、具体的には関節ベースボディに対して単一の所定配向となる接続を可能にする形状を特徴とすると理解すべきである。特に、連結要素は、円周方向に沿って配置された複数の配向突起を備える。好ましくは、奇数の配向突起、特に1つの配向突起は、残りの配向突起とは異なる態様で具体化される。優先的には、連結要素は、特に円周方向に沿う花のような形状を有し、花の仮想的な花びらに対応するように配向突起が特に設けられる。好ましくは、特に花のような連結要素の形状、特に配向突起の形状は、関節ユニットに対する、具体的には関節ベースボディに対する連結要素の回転的な固定を実現する。好ましくは、配向突起は系統的な形状を有する。特に、配向突起は、鋭いエッジ及び/又は角がないように、具体的には丸みを帯びるように実装される。優先的には、連結要素、具体的には配向突起は、その形状に起因して、連結要素と関節ユニット、具体的には関節ベースボディとの間の張力を低いレベルに維持するように構成される。有利には、連結要素と関節ユニットとの間の安全で低摩耗の接続を有効にすることが可能である。有利には、高レベルの操作上及び/又は使用上の安全性を備えたウェアラブル着座姿勢補助装置が利用可能にされ得る。
さらに、ウェアラブル着座姿勢補助装置の操作のための方法が提案される。この方法の少なくとも1つのステップにおいて、人の靴及び/又は足の接続のために構成された足ユニットを、脚部ユニットによって規定される長手方向脚軸、具体的には上側長手方向脚軸及び/又は下側長手方向脚軸に対して横方向に並進的に移動させる。有利には、快適性、特に装着快適性及び/又は人間工学に関する特性を改善することが可能である。
脚部ユニットは、少なくとも1つの脚曲げ平面を規定し、靴アダプタ及び靴コネクタは、この脚曲げ平面に対して少なくとも実質的に直交するように連結可能であることが提案される。有利には、快適性、特に装着快適性がさらに改善され得る。特に、歩行時や着座する際の移動時にも起こり得る脚曲げ平面に対して平行な移動において、ユーザの足が不用意に連結解除されることを回避できる。特に、これにより、操作安全性も改善できる。代替的又は追加的に、靴アダプタ及び靴コネクタは、脚曲げ平面に対して少なくとも実質的に平行に連結可能とすることができる。優先的には、靴アダプタ及び靴コネクタは、脚曲げ平面に対して少なくとも実質的に直交するように排他的に連結可能である。
クイックカップリングは、少なくとも靴アダプタと靴コネクタとの圧入及び/又は嵌合による連結のために構成されることがさらに提案される。有利には、快適性をさらに向上させることが可能である。特に、連結機構の組み合わせにより、取り扱いが容易でかつ安定したクイックカップリングを提供できる。クイックカップリングは、圧入及び/又は嵌合による接続用に構成された少なくとも1つのクイックカップリング要素を優先的に備える。特に好ましくは、クイックカップリングは、ねじ山なしで及び/又はバヨネット接続なしで具体化される。
クイックカップリングが少なくとも1つの磁石要素を備え、この磁石要素が靴アダプタと靴コネクタの連結を少なくとも部分的に実現するように構成されることも提案される。有利には、快適性、特に操作快適性をさらに改善することが可能である。特に、これは、靴コネクタに対する靴アダプタの位置決め及び/又は靴アダプタと靴コネクタの連結を単純化できる。特に、「磁石要素」は、永久的な磁気要素及び/又は磁化可能な要素を意味する。特に、磁石要素は、少なくとも部分的に、好ましくは大部分が、特に好ましくは全体が、強磁性、好ましくは軟磁性材料及び/又は例えば鉄、ニッケル、コバルトなどのような硬磁性材料で実装される。特別に優先的には、磁石要素は永久磁石である。特に、追加のクイックカップリング要素は、磁石要素を備える。特に、クイックカップリング要素は、少なくとも部分的に磁石要素と一体的に実装されてもよい。例えばクイックカップリング要素のラッチ要素は、磁石要素と一体的に実装され得る。さらに、クイックカップリングは少なくとも1つの追加の磁石要素を特に備え、この追加の磁石要素は磁石要素に対応して具体化されることが好ましい。例えば追加の磁石要素は、連結プロセスにおいて、磁石要素及び追加の磁石要素の異なる磁極が互いに向かい合い、これにより互いに引き合うように、実装及び/又は配置される。追加の磁石要素は、好ましくは磁化可能である。特に、追加のクイックカップリング要素は、追加の磁石要素を備える。さらには、追加のクイックカップリング要素は、少なくとも部分的に追加の磁石要素と一体的に具体化されることができる。優先的には、例えば追加のクイックカップリング要素の追加のラッチ要素は、追加の磁石要素と一体的に具体化されることができる。好ましくは、少なくとも1つの、特に1つだけの磁石要素は、硬磁性材料からなる。特に、磁石要素は、追加の磁石要素との相互作用において、少なくとも靴アダプタ及び少なくとも靴コネクタを、互いに向かって、少なくとも長手方向脚軸、具体的には上側長手方向脚軸及び/又は下側長手方向脚軸に対して横方向に、かつ好ましくは脚曲げ平面に対して横方向に、移動させる磁気吸引力を生成するように特に構成される。
磁石要素は、ラッチ要素を介して靴アダプタと靴コネクタとを連結させるように構成されることがさらに提案される。有利には、例えば前かがみにされた状態でのクイックカップリングによる特に無理な作動が回避されるので、快適性をさらに改善することが可能である。特に磁石要素は、特に追加の磁石要素との相互作用において、ラッチ要素をゆがめるように構成された磁気吸引力を生成し、これによりラッチ要素を追加のラッチ要素にラッチする。特に靴アダプタと靴コネクタとの連結状態において、この連結は、少なくとも部分的には磁気的な圧入による接続によって、及び/又は、少なくとも部分的には圧入及び/又は嵌合によるラッチ接続によってなされる。
さらに、クイックカップリングは、長手方向脚軸、具体的には上側長手方向脚軸及び/又は下側長手方向脚軸に対して横方向の回転軸を中心として、靴アダプタ及び靴コネクタを支持することが提案される。有利には、快適性、人間工学及び/又は生理学に関する特性を改善することが可能である。特別に有利には、回転軸は、足の自然な動きの流れを可能にし、歩行時及び/又は着座時において足の角度を付けることを可能にする。特に、クイックカップリング要素は少なくとも1つの車軸を形成する。特に、追加のクイックカップリング要素は、少なくとも部分的に車軸に対応して具体化される車軸レセプタクルを形成する。車軸は、特に車軸レセプタクルに配置可能である。回転軸は、車軸及び/又は車軸レセプタクルの主延在方向によって規定されることが好ましい。
さらに、ウェアラブル着座姿勢補助装置は、工具なしで靴アダプタと靴コネクタを互いに解放するように構成された少なくとも1つのクイックリリースユニットを備えることが提案される。有利には、快適性及び安全性をさらに改善できる。特に、「クイックリリースユニット」とは、クイックカップリングによって生成された2つの構成要素の連結を解除するように構成されているユニットと理解されるべきであり、この連結解除は、工具なしで、非破壊的及び/又は反復可能に行われ、好ましくは片手、片脚及び/又は片足で行われ、特別に有利には、人の手、足及び/又は脚の単一の動きによって行われる。優先的には、クイックリリースユニットは、ラッチ要素のラッチを解除するように、及び/又は、磁石要素を互いに離して配置することで相互の磁気相互作用が実質的に消失するように構成される。
これに加えて、クイックリリースユニットは、靴アダプタと靴コネクタとの連結を解除するための少なくとも1つの作動要素を備えることが提案される。有利には、快適性をさらに改善できる。特別に有利には、このようにして、所望の連結解除が具体的に作動され、特にツールなしで作動され得る。作動要素は、好ましくは引き手ハンドルとして具体化され、特に引き手ハンドルは、靴アダプタ及び/又は靴コネクタに対して移動、具体的には引き出し及び/又は内方に押し込むことができる。代替的又は追加的に、作動要素は、操作レバー及び/又は操作バーとして具体化できる。
作動時において作動要素は、少なくとも間接的に、ラッチ要素を磁石要素に対して変位させることも提案される。有利には、連結解除は特定の作動によってのみ開始できるため、安全性を向上させることができる。特に、「少なくとも間接的に」とは、間接的であること及び/又は直接的であることを意味する。特に、クイックリリースユニットは、磁石要素に対してラッチ要素を変位させるように構成された少なくとも1つの伝達機構を備えてもよい。
作動要素は、長手方向脚軸に対して、具体的には上側長手方向脚軸及び/又は下側長手方向脚軸に対して、少なくとも実質的に平行に作動できることがさらに提案される。作動要素は、ウェアラブル着座姿勢補助装置を装着している人にとって特に容易にアクセス可能であるため、操作快適性をさらに改善できる。
本発明はさらに、本発明のウェアラブル着座姿勢補助装置の足ユニットに関する。
さらに、ウェアラブル着座姿勢補助装置の操作のための方法が提案される。この方法の少なくとも1つの方法ステップにおいて、少なくとも1つの靴アダプタと少なくとも1つの靴コネクタが、少なくとも1つの脚部ユニットの長手方向脚軸、具体的には脚部ユニットの上側長手方向脚軸及び/又は下側長手方向脚軸に対して横方向に互いに連結される。クイックカップリングは、靴アダプタ及び靴コネクタを互いに工具なしで連結し、クイックカップリングの少なくとも1つのラッチ要素は、靴アダプタと靴コネクタとの連結を少なくとも部分的に実現する。有利には、快適性、特に装着快適性及び/又は人間工学に関する特性を改善することが可能である。
本発明によるウェアラブル着座姿勢補助装置、本発明による足ユニット及び/又は本発明によるウェアラブル着座姿勢補助装置の操作のための方法は、上述した用途及び実施に限定されるべきではない。特に、本明細書に記載の機能を満たすために、本発明によるウェアラブル着座姿勢補助装置、本発明による足ユニット及び/又は本発明によるウェアラブル着座姿勢補助装置の操作のための方法は、本明細書に記載する数とは異なる多数の要素、構造部品、ユニット、並びに方法ステップを備えてもよい。さらには、本開示で与えられる値の範囲に関して、指定された制限内にある値も、開示されていると考えられ、任意の要件に従って挿入可能であると考えられるべきである。
さらなる利点は、以下の図面の説明から明らかになるであろう。図面は、本発明の2つの例示的な実施形態を示す。図面、明細書の説明、及び特許請求の範囲は、組み合わせによる複数の特徴を含む。当業者であれば、これらの特徴を意図的に個別に検討してさらなる好都合な組み合わせを見出すであろう。
図1は、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着している人200aを示す。ウェアラブル着座姿勢補助装置100aは、着座姿勢又は半着座姿勢で人200aの体重の力を受けるように構成されている。図1では、人200aは半着座姿勢で示されている。半着座姿勢では、人200aの膝202aは部分的に曲げられている。着座姿勢では、膝202aが半着座姿勢よりも大きく曲げられる。ウェアラブル着座姿勢補助装置100aは、人200aがその上に異なる着座姿勢で着座すること、及び人200aがその上に異なる半着座姿勢で部分的に着座することができるように構成されている。ウェアラブル着座姿勢補助装置は、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着した状態で人200aが歩くことができるようにさらに構成されている。さらには、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aは、ウェアラブル着座姿勢補助装置を装着した状態の人200aが、立つこと、起き上がること、着座すること、及び/又は歩くことを可能にするように構成されている。
図2は、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着している人200aを示す概略正面図である。図3は、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着している人200aを示す概略背面図である。図1~図3では、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aは、通常の装着状態で示されている。通常の装着状態とは、人200aがウェアラブル着座姿勢補助装置100aの上に座っている状態、人200aが部分的に座っている状態、人200aが着座している状態、人200aが立っている状態、及び人200aが歩いている状態であり、いずれの場合も、人200aはウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着している。図示の例では、人200aは、工場の建物内において、特に組立ラインでの作業中に、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着している。同様に、オフィスの建物内、サービスの建物内、屋外、自宅、仕事中、休憩中などに、人200aがウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着することが考えられる。有利には、人200aが着座すること、部分的に着座すること、起き上がること、立つこと、及び/又は歩くことを繰り返し必要とする活動中に、人200aはウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着する。そして、人200aは、必要に応じてウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着した状態でウェアラブル着座姿勢補助装置100aの上に座ったり、必要に応じてウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着した状態で起き上がったり、必要に応じてウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着した状態で歩いたりしてもよい。
ウェアラブル着座姿勢補助装置100aは、脚部ユニット102aを備えている。さらに、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aは、追加的な脚部ユニット104aを備えている。追加的な脚部ユニット104aは、脚部ユニット102aと同様に構成されている。このため、以下では脚部ユニット102aについてのみ詳細に説明する。脚部ユニット102aの説明は、追加的な脚部ユニット104aに転用可能であると理解されるべきである。追加的な脚部ユニットが脚部ユニットに対して鏡面対称に構成されることも考えられる。特に、脚部ユニット及び追加的な脚部ユニットが、それぞれ右脚部ユニット及び左脚部ユニットとして具体化される、又はその逆に具体化されることが考えられる。
ここに示されている例では、人200aは右脚204aに脚部ユニット102aを装着している。脚部ユニット102aは、人200aの脚204aの後側211aに配置されている。さらに、人200aは、左脚206aに追加的な脚部ユニット104aを装着している。なお、人が左脚に脚部ユニットを装着し、右脚に追加的な脚部ユニットを装着することも考えられる。人が1つの脚部ユニットのみを装着することもさらに考えられる。さらには、ウェアラブル着座姿勢補助装置が1つの脚部ユニットのみを備えることが考えられる。脚部ユニットが、人の脚の横側、脚の前側及び/又は人の2本の脚の間に配置されることも考えられる。
人200aは、着座方向134aにおいてウェアラブル着座姿勢補助装置100aに座っている、又は部分的に座っている。人200aが前方を向いている場合、人は着座方向134aに向いている及び/又は着座方向134aを見ている。着座方向134aは、人200aが座っている、人200aが歩いている、又は立っている地面に対して平行である。
脚部ユニット102aは、上側脚部106aを備えている。上側脚部106aは、上側脚支持体108aを備えている。上側脚部106aは、上側長手方向脚軸110aを含む。上側長手方向脚軸110aは、着座方向134aに対して直交する。上側脚支持体108aは、上側長手方向脚軸110aに対して平行な主延在方向を有する。特にウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着した状態で人200aが座っているとき、部分的に座っているとき、歩いているとき、起き上がっているとき、及び/又は立っているとき、上側長手方向脚軸110aは、人200aの脚204aの大腿部208aの主延在方向に対して平行である。
上側脚部106aは、シートユニット112aを備えている。シートユニット112aは、上側脚支持体108aに接続されている。半着座姿勢及び/又は着座姿勢において、人200aはシートユニット112aの上に着座する。示される例において、人200aは、シートユニット112a上及び追加的な脚部ユニット104aのシートユニット114a上に半着座姿勢で座っている。シートユニット112aは、シート要素116aを備えている。シート要素116aは、人200aの大腿部208aに接触する。着座姿勢及び/又は半着座姿勢において、シート要素116aは、人200aの臀部210aに接触する。シートユニット112aは、着座面118aを含む。シート要素116aは、着座面118aを含む。着座面118aは、人200aが大腿部208a及び/又は臀部210aで着座面118aに着座できるように構成されている。着座面118aの形状は、人200aの大腿部208a及び/又は臀部210aに対して少なくとも部分的に合わせられている。着座面118aは湾曲している。着座面118aは、凹状に湾曲及び/又は屈曲している。
ウェアラブル着座姿勢補助装置が1つのシートユニットのみ、特に2つの脚部ユニットに共通のシートユニットを備えることも考えられる。この場合には、特にシートユニットがサドル形状である、サドルのように形成される、及び/又は特に人の脚の間に配置されることが考えられる。
上側脚部106aは、人200aの大腿部208aへの接続のための大腿部接続ユニット120aを備えている。大腿部接続ユニット120aは、上側脚支持体108aに接続されている。大腿部接続ユニット120aは、上側脚部106aを人200aの大腿部208aに接続するように構成されている。大腿部接続ユニット120aは、大腿部ストラップ122aを備えている。大腿部ストラップ122aは、人200aの大腿部208aに固定される。
ウェアラブル着座姿勢補助装置100aは、下側脚部124aを備えている。下側脚部124aは下側脚支持体126aを備えている。下側脚部124aは、下側長手方向脚軸128aを含む。下側長手方向脚軸128aは、着座方向134aに対して直交する。下側長手方向脚軸128a及び上側長手方向脚軸110aは、共通の平面内に配置されている。下側脚支持体126aは、下側長手方向脚軸128aに対して平行な主延在方向を有する。特にウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着した状態で人200aが座っている場合、部分的に座っている場合、歩いている場合、及び/又は立っている場合、下側長手方向脚軸128aは、人200aの脚204aのすね212aの主延在方向に対して平行である。
上側脚部106a及び下側脚部124aは、着座角130aを規定する。着座角130aは、上側長手方向脚軸110aと下側長手方向脚軸128aとがなす角度である。着座角130aは、人200aの大腿部208aとすね212aとの間の角度と近似する又は同一である。着座角130aが60°~130°の間の値、特に少なくとも実質的に90°の値を有する場合、その着座角130aは異なる着座姿勢又は少なくとも1つの着座姿勢に対応する。着座角130aが130°~170°の間の値を有する場合、その着座角130aは異なる半着座姿勢に対応する。ウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着した状態で人200aが立っている場合、着座角130aは160°~180°の間の値、特に少なくとも実質的に180°の値である。ウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着した状態で人200aが歩いている場合、特に人200aが膝202aを曲げている場合には、着座角130aは180°と明らかに異なり得る。着座角130a及び追加的な脚部ユニット104aの同様に定義された追加的な着座角は、着座姿勢において、半着座姿勢において、及び/又は立っているとき、有利には、同一である。しかしながら、着座角130aと追加的な着座角とが互いに異なる状態、特に、最大5°、最大10°、最大15°、最大20°、最大30°、最大40°、又はそれ以上の最大角度で異なる状態にて、人200aがウェアラブル着座姿勢補助装置100aの上に着座姿勢又は半着座姿勢で着座していることも考えられる。ウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着した状態で人200aが歩く場合、例えば人200aがそれぞれ異なる態様で膝を曲げている場合、着座角130a及び追加的な着座角は互いに明らかに異なり得る。
脚部ユニット102aは、上側脚部106aを下側脚部124aに回転可能に接続する膝関節部131aを備えている。膝関節部131aは、膝関節軸132aを中心として回転可能に上側脚部106aを下側脚部124aに接続する。膝関節軸132aは、上側長手方向脚軸110aに対して直交する。膝関節軸132aは、下側長手方向脚軸128aに対して直交する。膝関節軸132aは、着座方向134aに対して直交する。膝関節部131aは、部分的に上側脚支持体108aと一体的に実装されている。膝関節部131aは、部分的に下側脚支持体126aと一体的に実装されている。膝関節部131aは、上側脚支持体108aを下側脚支持体126aに接続する少なくとも1つの軸受136aを含む。
脚部ユニット102aは、膝関節部131aをブロックするように構成されたブロックユニット138aを備えている。ブロックユニット138aは、着座角130aを最小値に制限するように構成されている。ブロックユニット138aは、人200aが着座角130aの最小値を選択できるように構成されている。ブロックユニット138aがブロック状態にあるとき、人200aは着座角130aの最小値でウェアラブル着座姿勢補助装置100aの上に着座できる。ブロックユニット138aは、人200aによって操作されるように構成されている。ブロックユニット138aは、ブロック要素140aを備えている。ブロック要素140aは、ばね、特にガス圧縮ばねとして具体化されている。ブロック要素140aは、異なる長さにブロックされるように構成されている。ブロック要素140aは、上側脚支持体108aに接続されている。ブロック要素140aは、下側脚支持体126aに接続されている。ブロック要素140aは、特に人200aが着座しているときに、下側脚部124aに対する上側脚部106aの動きを減衰させるように構成されている。
脚部ユニット102aは、接地ユニット152aを含む。接地ユニット152aには、足ユニット142aが接続されている。接地ユニット152aは、下側脚支持体126aに接続されている。接地ユニット152aは、接地要素154aを備えている。人200aがウェアラブル着座姿勢補助装置100aの上に座っているとき、又は部分的に座っているとき、接地ユニット152a、具体的には接地要素154aは地面と接触している。接地ユニット152a、具体的には接地要素154aは、人200aの体重の力の一部を地面に伝達するように構成されている。接地要素154aは丸みを帯びている。接地要素154aは、球のように実装されている。接地要素154aはゴムからなる。しかしながら、接地要素に対して上記以外の形状及び/又は材料も考えられる。
人200aがウェアラブル着座姿勢補助装置100aの上に座っているとき、又は部分的に座っているとき、人200aの体重の力は、少なくとも部分的に、特に間接的又は直接的に、シートユニット112aから上側脚支持体108aに伝達され、上側脚支持体108aから膝関節部131aに伝達され、膝関節部131aから下側脚支持体126aに伝達され、下側脚支持体126aから接地要素154aに伝達され、接地要素154aから地面へと伝達される。
特に、人200aの体重の力はさらに、人200aの足及び/又は靴214aを介して地面に伝達される。優先的には、接地要素154aは、人200aの靴214aの後側に配置される。人200aがウェアラブル着座姿勢補助装置100aの上に座っているとき、又は部分的に座っているとき、人200aの足及び/又は靴214aは、接地要素154aに加えて地面に接触している。好ましくは、人がウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着した状態で歩いているとき、及び/又は立っているときに、接地要素154aは地面と接触しないように配置される。
ウェアラブル着座姿勢補助装置100aは、上半身装着ユニット156aを備えている。人200aは、上半身216aに上半身装着ユニット156aを装着する。上半身216aは、人200aの腰及び/又は腰を含み得る。上半身装着ユニット156aは、ベルト158aを備えている。上半身装着ユニット156aは、サスペンダ160a、162aをさらに備えている。脚部ユニット102aは、上半身装着ユニット156aに接続されている。追加的な脚部ユニット104aは、上半身装着ユニット156aに接続されている。上半身装着ユニットがベルトを備えずにサスペンダのみを備えるか、又はその逆であることが考えられる。また、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aがそれを装着する人の脚、足、及び/又は靴にのみ接続されることも考えられる。
脚部ユニット102aは、足ユニット142aを備えている。足ユニット142aは、靴214a及び/又は人200aの足に接続するために構成されている。足ユニット142aは、靴214a及び/又は人200aの足に接続するための靴コネクタ144aを備えている。靴コネクタ144aは、人200aの靴214aに固定されるストラップ146aを備えている。足ユニット142aは、脚部ユニット102aの端部36aに接続されている。足ユニット142aは、脚部ユニット102aに対して下側長手方向脚軸128aを中心に回転可能であるように支持されている。足ユニット142aは、足ユニット支持体148aを備えている。足ユニット支持体148aは、下側脚部124aに接続されている。足ユニット支持体148aは、ブラケット150aを備えている。ブラケット150aは、その主延在方向に沿った回転軸を中心に回転可能であるように支持されている。ブラケット150aは、脚部ユニット102aに対して回転軸を中心に回転可能である。足ユニット142aは、靴アダプタ143aをさらに備えている。靴アダプタ143aは、少なくとも間接的に足ユニット支持体148aに接続されている。靴アダプタ143aは、靴コネクタ144aと連結可能である。靴コネクタ144aは、靴アダプタ143aを介して脚部ユニット102aと連結可能である。
図4及び図5は、足ユニット142aの概略側面図及び内側斜視図を示す。ウェアラブル着座姿勢補助装置100aは、少なくとも1つの軸受ユニット12aを備えている。ウェアラブル着座姿勢補助装置100aは、各脚部ユニット102a,104a(図2及び図3参照)のための軸受ユニット12aを備えている。本例では、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aは、2つの軸受ユニット12aを備えている。これら軸受ユニット12aは、少なくとも互いに実質的に同一であるように実装されている。さらに、これら軸受ユニット12aは、互いに鏡面対称であるように実装及び/又は配置されている。なお、軸受ユニット12aは、全体を見易くするために、図及び説明において、特に人200aの右足及び/又は靴214aに配置されるように構成された軸受ユニット12aを例として1つだけ記載され、参照番号が付されている。この説明は、追加の軸受ユニット12aにそれぞれ転用されてもよい。以下では、脚部ユニット102aと相互作用する軸受ユニット12aについて詳細に説明する。
軸受ユニット12aは、脚部ユニット102aの端部36aに配置されている。端部36aは、脚部ユニット102aの主延在部の最大で15%の長さにわたって、脚部ユニット102aの自由開放端から脚部ユニット102aの方向に沿って延びている。本例では、軸受ユニット12aは、脚部ユニット102aの下側脚部124aの端部36aに配置されている。さらに、軸受ユニット12aは、接地ユニット152aに配置されている。足ユニット142a及び/又は接地ユニット152aは、脚部ユニット102aの、特に脚部ユニット102aの下側脚部124aの端部36aに配置されている。足ユニット支持体148aは、軸受ユニット12aが少なくとも部分的に、好ましくはその大部分が、特に好ましくはその全体が配置されるハウジングを形成する。
軸受ユニット2aは、足ユニット142aの少なくとも一部を移動可能に支持する。軸受ユニット12aは、足ユニット142aの少なくとも一部が上側長手方向脚軸110a及び/又は下側長手方向脚軸128aに対して少なくとも横方向に並進的に移動可能であるように、足ユニット142aの少なくとも一部を支持する。軸受ユニット12aは、足ユニット142aの少なくとも一部が上側長手方向脚軸110a及び/又は下側長手方向脚軸128aに対して少なくとも実質的に直交する方向に並進的に移動可能であるように、足ユニット142aの少なくとも一部を支持する。本例では、並進支持体は、直線支持体と同等である。軸受ユニット12aは、脚曲げ平面16aに対して少なくとも実質的に平行に並進移動可能であるように、足ユニット142aの一部をさらに支持する。傾斜状態において、脚部ユニット102aは、脚曲げ平面16aを規定する。本例では、軸受ユニット12aは、脚曲げ平面16aに対して排他的に平行な足ユニット142aの少なくとも一部を支持する。足ユニット142aの一部は、軸受ユニット12aによって脚部ユニット102aに対して変位可能である。足ユニット142aの一部は、本例では、脚部ユニット102aに対して少なくとも5cmだけ変位可能である。本例では、軸受ユニット12aは、足ユニット142aの一部を構成する、靴アダプタ143a及び/又は靴コネクタ144aを互いに対して支持する。代替的又は追加的に、軸受ユニットは、脚曲げ平面に対して少なくとも部分的に並進的に、かつ少なくとも実質的に直交するように、足ユニットを支持することができる。
図6及び7は、軸受ユニット12aの一部の概略斜視図を示す。本例では、軸受ユニット12aは、滑り軸受として具体化されている。軸受ユニット12aは、少なくとも1つの軸受要素32aを備えている。軸受要素32aは、足ユニット142aに接続されている。軸受要素32aは、足ユニット支持体148aによって形成されるハウジング内に配置されている。本例では、軸受要素32aは、足ユニット支持体148aに対して、特にねじ止めされて接続されている。代替的又は追加的に、軸受要素は、少なくとも部分的に足ユニット、具体的には足ユニット支持体と一体的に実装されることができる。さらには、軸受要素は、当業者によって有利であると考えられる別の方法で足ユニットに接続することができる。軸受要素32aは、ガイドレール33aを備えている。代替的には、軸受要素32aがガイドレール33aを形成してもよい。
軸受を実現するために、軸受ユニット12aは、少なくとも1つの追加の軸受要素34aを備えている。追加の軸受要素34aは、軸受要素32aに対応して具体化されている。追加の軸受要素34aは、軸受要素32aに接続されている。軸受要素32aは、追加の軸受要素34aに対して少なくとも変位可能である。追加の軸受要素34aは、追加のガイドレール35aを備えている。追加のガイドレール35aは、ガイドレール33aに対応して具体化されている。軸受要素32a及び追加の軸受要素34aは、相互にガイドする。代替的又は追加的に、軸受ユニットは、転がり軸受として具体化することができ、特に転がり軸受を実現するために、軸受ユニットは少なくとも1つの転がり要素、好ましくは軸受要素と追加の軸受との間に配置される複数の転がり要素を含んでもよい。これら複数の転がり要素は、軸受要素と、前記軸受要素を互いに転がるように支持する追加の軸受要素との間に配置することができる。このような転がり要素は、例えば球やころなどとして具体化できる。
軸受ユニット12aは、靴アダプタ143aの上に配置及び/又は靴アダプタ143aに接続されている。本例では、追加の軸受要素34aは、靴アダプタ143aの上に配置及び/又は靴アダプタ143aに接続されている。代替的に、軸受ユニットは、例えば脚部ユニット及び/又は接地ユニットのような、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aの別の構成要素の上に配置及び/又はウェアラブル着座姿勢補助装置100aの別の構成要素に接続することができる。特に、軸受ユニットは、例えば膝関節部の近くで、上側脚部と下側脚部との間に配置することができる。さらに、軸受ユニット、少なくとも1つの軸受要素を靴コネクタの上に配置することもできる。
軸受要素32a及び追加の軸受要素34aは、これらの主延在方向が上側長手方向脚軸110a及び/又は下側長手方向脚軸128aに対して、少なくとも横方向になるように、具体的には少なくとも実質的に直交するように配置されている。さらに、軸受要素32a及び追加の軸受要素34aは、これらの主延在方向が脚曲げ平面16aに足して少なくとも実質的に平行に位置するように配置されている。
少なくとも1つの軸受位置、特に第1の軸受位置では、軸受要素32a及び追加の軸受要素34aは、少なくとも部分的に互いの中に配置されている。本例では、追加の軸受要素34aは、少なくとも部分的に軸受要素32a内に配置されている。追加の軸受要素34aは、軸受要素32aの周囲に少なくとも部分的に係合されている。追加の軸受要素34aは、少なくとも2つの対向する側から軸受要素32aの周りに係合している。さらには、追加の軸受要素34aは、少なくとも部分的に足ユニット支持体148aの周りに係合している。さらに、軸受要素32aは、足ユニット支持体148aによって周りに係合されている。
軸受ユニット12aの拡張及び/又は収縮のために、軸受ユニット12aは、少なくとも1つの入れ子式の引き出し28aを備えている。軸受要素32a及び追加の軸受要素34aは、入れ子式の引き出し28aを形成する。代替的又は追加的に、軸受ユニット12aは、特に段階的に配置することができる複数の入れ子式の引き出し28aを備え得る。
軸受ユニット12aは、第1の軸受位置を有する。第1の軸受位置では、軸受ユニット12aは収縮している。第1の軸受位置では、軸受ユニット12aは第1の主延在部を有する。拡張のために、軸受ユニット12aの追加の軸受要素34aは、軸受要素32aに沿って引き出すことができる。軸受ユニット12aは、第2の軸受位置を有する。第2の軸受位置では、軸受ユニット12aは完全に拡張されている。第2の軸受位置では、軸受ユニット12aは第2の主延在部を有する。第2の主延在部は、第1の主延在部よりも大きい。本例では、第2の軸受位置における軸受ユニット12aの第2の主延在部は、第1の軸受位置における軸受ユニット12aの第1の主延在部よりも少なくとも25%大きい。第2の軸受位置における軸受ユニット12aの第2の主延在部は、軸受ユニット12aの個々の軸受要素32a,34aの主延在部の総和と少なくとも実質的に等しい。本例では、軸受ユニット12aは一方向にのみ拡張可能である。軸受ユニット12aは、少なくとも脚部ユニット102aから離れる拡張方向24aに沿って、少なくとも部分的に拡張可能である。本例では、軸受ユニット12aは一方向にのみ収縮可能である。軸受ユニット12aは、少なくとも脚部ユニット102aに向かう収縮方向26aに沿って、少なくとも部分的に収縮可能である。拡張方向24aと収縮方向26aとは、互いに反対方向である。拡張方向24a及び収縮方向26aは、互いに逆平行である。
軸受ユニット12aは、少なくとも1つのリセット要素30aを備えている。リセット要素30aは、第1の軸受位置とは異なる軸受位置において、リセット力を足ユニット142aに対して少なくとも部分的に加えるように構成されている。リセット力は、収縮方向26aの方向を指し示す。リセット要素30aは、弾性要素として具体化されている。本例では、リセット要素30aは、ばねとして具体化されている。代替的に、リセット要素は、ゴムストラップなどとして具体化され得る。
リセット要素30aは、軸受ユニット12aの追加の軸受要素34aに接続されている。さらに、リセット要素30aは、足ユニット支持体148aに接続されている。軸受要素32a及び追加の軸受要素34aが軸受ユニット12aの第1の軸受位置から変位する場合、リセット要素30aは軸受要素32a及び追加の軸受要素34aのそれぞれに対してリセット力を加える。代替的に、リセット要素は、例えば接地ユニットや脚部ユニットなどの追加の構成要素に接続され得る。
少なくとも1つの軸受位置において、軸受ユニット12aのリセット要素30aは、部分的に重なるように配置されている。脚曲げ平面16aに対して少なくとも実質的に直交する方向から見て、リセット要素30aは重なるように配置されている。リセット要素30aは、少なくとも部分的に軸受ユニット12a内に配置されている。リセット要素30aは、追加の軸受要素34a内に配置されている。追加の軸受要素34aは、凹部を備えている。リセット要素30aは、凹部に配置されている。
軸受ユニット12aは、少なくとも1つの境界要素58aを備えている。境界要素58aは、足ユニット142aの一部の並進運動の境界を定めるように構成されている。境界要素58aは、軸受要素32a,34aに対する当接部を形成する。本例では、境界要素58aは、少なくとも部分的に足ユニット142aによって形成されている。境界要素58aは、足ユニット支持体148aによって形成されている。代替的又は追加的に、境界要素58aは、少なくとも1つの軸受要素32a,34aと少なくとも部分的に一体的に実現され得る。
靴アダプタ143a及び靴コネクタ144aは、靴アダプタ143a及び靴コネクタ144aが連結方向20aに沿って互いに及び/又は内部でガイドされることにより、上側長手方向脚軸110a及び/又は下側長手方向脚軸128aに対して横方向に延びる方向に沿って互いに連結可能である。さらに、靴アダプタ143a及び靴コネクタ144aは、脚曲げ平面16aに対して少なくとも実質的に直交する連結方向20aに沿って互いに連結可能である。特に、連結方向20aは、軸受ユニット12aの拡張方向24a及び/又は収縮方向26aに対して少なくとも実質的に直交する。本例では、靴アダプタ143a及び靴コネクタ144aは、脚曲げ平面16aに対して少なくとも実質的に直交するように排他的に連結可能である。代替的又は追加的に、靴アダプタ及び靴コネクタは、脚曲げ平面に対して少なくとも実質的に平行に連結可能であり得る。
靴アダプタ143aと靴コネクタ144aとを互いに連結するために、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aは、少なくとも1つのクイックカップリング38aを備えている。図8及び図9は、クイックカップリング38aの概略斜視図を示す。クイックカップリング38aを用いることにより、靴アダプタ143a及び靴コネクタ144aは、上側長手方向脚軸110a及び/又は下側長手方向脚軸128aに対して少なくとも横方向に沿って互いに連結可能である。さらに、靴アダプタ143a及び靴コネクタ144aは、クイックカップリング38aによって、脚曲げ平面16aに対して少なくとも実質的に直交するように互いに連結可能である。クイックカップリング38aは、靴アダプタ143a及び靴コネクタ144aを互いに工具なしで連結するように構成されている。クイックカップリング38aは、靴アダプタ143aと靴コネクタ144aとを繰り返し連結するために構成されている。クイックカップリング38aは、人200aの脚及び/又は足のただ1つの動きによって、靴アダプタ143aと靴コネクタ144aとを連結する。
クイックカップリング38aを実現するために、例えば面ファスナ、磁気ロック、クリッククロージャ及び/又はラッチクロージャ、ツイストロック及び/又はバヨネットロックなどによる、連結のための異なる実施例が考えられる。本例では、クイックカップリング38aは、少なくとも部分的に磁気ロックとして実現されている。さらに、クイックカップリング38aは、少なくとも部分的にラッチクロージャとして実現されている。したがって、クイックカップリング38aは、磁気ロックとラッチクロージャの組み合わせとして実現されている。
連結のために、クイックカップリング38aは、少なくとも1つのクイックカップリング要素40aを備えている。さらに、クイックカップリング38aは、少なくとも1つの追加のクイックカップリング要素42aを備えている。追加のクイックカップリング要素42aは、クイックカップリング要素40aに対応して具体化されている。
クイックカップリング38aは、少なくとも部分的に足ユニット142aの上に配置される。クイックカップリング要素は、靴アダプタ143aの上に配置されている。追加のクイックカップリング要素42aは、靴コネクタ144aの上に配置されている。クイックカップリング要素が、少なくとも部分的に足ユニット、靴アダプタ及び/又は軸受ユニット、具体的には軸受要素と一体的に実装されることが考えられる。追加のクイックカップリング要素が、少なくとも部分的に足ユニット、靴コネクタ及び/又は軸受ユニット、具体的には追加の軸受要素と一体的に実装されることが考えられる。
クイックカップリング38aは、少なくとも靴アダプタ143aと靴コネクタ144aとの圧入及び/又は嵌合による連結のために構成されている。クイックカップリング38aは、少なくとも1つのラッチ要素44aを備えている。ラッチ要素44aは、少なくとも部分的に、靴アダプタ143aと靴コネクタ144aとを連結するように構成されている。ラッチ要素44aは、少なくとも部分的に弾性変形可能である。ラッチ要素44aは、例えば圧入及び/又は嵌合による接続である、ラッチ接続の実施のために構成されている。ラッチ要素44aは、連結が確立されたときに少なくとも部分的にゆがむ及び/又は変形されるように構成されている。ラッチ要素44aは、例えば円錐形の突起を有する。クイックカップリング38aは、少なくとも1つの追加のラッチ要素46aをさらに備えている。追加のラッチ要素46aは、ラッチ要素44aに対応して具体化されている。連結において、追加のラッチ要素46aがラッチ要素44aの背後、具体的にはラッチ要素44aの突出部の背後で係合することにより、ラッチ要素44a、46aは互いにラッチする。本例では、クイックカップリング要素40aは、ラッチ要素44aを備えている。さらに、追加のクイックカップリング要素42aは、追加のラッチ要素46aを備えている。代替的に、クイックカップリング要素は少なくとも部分的に一体的にラッチ要素を形成し得る、及び/又は、追加のクイックカップリング要素は、少なくとも部分的に一体的に追加のラッチ要素を形成し得る。
クイックカップリング38aは、少なくとも1つの磁石要素48aを備えている。磁石要素48aは、少なくとも部分的に、靴アダプタ143aと靴コネクタ44aとを連結するように構成されている。磁石要素48aは、永久磁石であるように具体化されている。代替的に、磁石要素48aはまた、磁化可能であるように具体化され得る。磁石要素48aは、少なくとも部分的に強磁性材料からなる。磁石要素48aは、少なくとも部分的に硬磁性材料からなる。磁石要素48aは、少なくとも部分的に鉄、ニッケル、コバルトなどからなる。さらに、クイックカップリング38aは、少なくとも1つの追加の磁石要素50aを備えている。追加の磁石要素50aは、磁石要素48aに対応して具体化されている。追加の磁石要素50aは磁化可能である。追加の磁石要素50aは、少なくとも部分的に強磁性材料からなる。追加の磁石要素50aは、少なくとも部分的に軟磁性材料からなる。追加の磁石要素50aは、少なくとも部分的に鉄、ニッケル、コバルトなどからなる。連結において、磁石要素48a及び追加の磁石要素50aは、互いに相互作用して磁気吸引力を生成する。磁石要素48aと追加の磁石要素50aとの相互作用により、少なくとも靴アダプタ143a及び靴コネクタ144aは、上側長手方向脚軸110a及び/又は下側長手方向脚軸128aに対して少なくとも横方向に沿って互いに向かって移動可能である。本例では、クイックカップリング要素40aは、磁石要素48aを備えている。さらに、追加のクイックカップリング要素42aは、追加の磁石要素50aを備えている。代替的に、クイックカップリング要素は少なくとも部分的に一体的に磁石要素を実装し得る、及び/又は、追加のクイックカップリング要素は、少なくとも部分的に一体的に追加の磁石要素を実装し得る。磁石要素はまた、少なくとも部分的にラッチ要素と一体的に実装され得る、及び/又は、追加の磁石要素は、少なくとも部分的に追加のラッチ要素と一体的に実装され得る。
磁石要素48aは、ラッチ要素44aによって靴アダプタ143aと靴コネクタ144aとの連結を開始する。磁石要素48aと追加の磁石要素50aとの間の相互作用により、ラッチ要素44a及び追加のラッチ要素46aは、互いに向かって移動する。ラッチ要素44aは、追加のラッチ要素46aによってゆがむ。ラッチ要素44aは、追加のラッチ要素46aとラッチする。靴アダプタ143aと靴コネクタ144aとの連結状態において、連結は、少なくとも部分的に、圧入及び/又は嵌合によるラッチ接続によって確立される。代替的又は追加的に、磁石要素と追加の磁石要素との間の相互作用に起因した磁気的な圧力による接続によって、少なくとも部分的に連結し得る。
さらに、連結状態では、クイックカップリング38aは、上側長手方向脚軸110a及び/又は下側長手方向脚軸128aに対して少なくとも横方向に交差する回転軸52aの周りで、靴アダプタ143a及び靴コネクタ144aを支持する。回転軸52aは、上側長手方向脚軸110a及び/又は下側長手方向脚軸128aに対して少なくとも実質的に直交する。回転軸52aは、さらに脚曲げ平面16aに対して少なくとも実質的に直交する。クイックカップリング38aは、少なくとも1つの車軸60aを含む。クイックカップリング38aは、少なくとも1つの車軸収容部62aをさらに備えている。車軸収容部62aは、車軸60aに対応して具体化されている。連結状態において、車軸60aは、少なくとも部分的に車軸収容部62a内に配置されている。回転軸52aは、車軸60a及び/又は車軸収容部62aの主延在方向によって少なくとも部分的に規定されている。本例では、クイックカップリング要素40aは、車軸60aを備えている。本例では、追加のクイックカップリング要素42aは、車軸収容部62aを備えている。
靴アダプタ143a及び靴コネクタ144aの連結解除のために、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aは、少なくとも1つのクイックリリースユニット54aを備えている。クイックリリースユニット4aは、連結を機械的に解除するために構成されている。代替的に、連結解除を電子的に行うこともできる。
ウェアラブル着座姿勢補助装置100aは、工具なしで靴アダプタ143a及び靴コネクタ144aを互いからリリースするように構成された少なくとも1つのクイックリリースユニット54aを備えている。クイックリリースユニット54aは、工具なし、非破壊的及び/又は反復可能な態様で確立されたクイックカップリング38aによる靴アダプタ143aと靴コネクタ144aとの連結を解除するように構成されている。さらに、片手、片脚及び/又は片足で、有利には人200aの手、足及び/又は脚の単一の動きで連結を解除できる。クイックリリースユニット54aは、ラッチ要素44a,46aのラッチを解除する構成、及び/又は磁石要素48a,50aの相互の磁気吸引力が実質的になくなるように磁石要素48a,50aを互いに離す構成とされる。
連結解除のために、クイックリリースユニット54aは、少なくとも1つの作動要素56aを備えている。本例では、作動要素56aはブラケットとして具体化されている。代替的に、作動要素は、操作レバー、操作ボタン及び/又は操作ボルトとして具体化され得る。クイックリリースユニット54aの作動のために、作動要素56aは、靴アダプタ143a及び/又は靴コネクタ144aに対して移動可能である。作動要素56aは、上側長手方向脚軸110a及び/又は下側長手方向脚軸128aに対して少なくとも実質的に平行に動作可能である。作動要素56aは、引き出すことができる。
作動時において作動要素56aは、少なくとも間接的に、ラッチ要素44aを磁石要素48aに対して変位させる。本例では、作動要素56aは、直接的にラッチ要素44aを変位させる。代替的に、クイックリリースユニットは、作動要素の作動中に、磁石要素に対してラッチ要素を変位させるように構成された少なくとも1つの伝達機構を備えてもよい。作動によって追加のラッチ要素46aが変位及び/又は変形することにより、ラッチ要素44a及び追加のラッチ要素46aの接続が互いにラッチ解除される。さらに、磁石要素48aは、作動要素56aによって追加の磁石要素50aに対して変位可能であり、これにより、磁石要素48a,50aの磁気相互作用が遮られる。
図10は、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aの操作のための方法の概略フローチャートを示す。
この方法は、少なくとも1つの方法ステップ300aを含む。方法ステップ300aでは、人200aの足及び/又は靴214aが靴コネクタ144aに接続される。
この方法は、少なくとも1つの追加の方法ステップ302aを含む。追加の方法ステップ302aでは、靴アダプタ143a及び靴コネクタ144aは、脚部ユニット102aの上側長手方向脚軸110a及び/又は下側長手方向脚軸128aに対して少なくとも横方向に互いに連結され、クイックカップリング38aは、靴アダプタ143a及び靴コネクタ144aを互いに工具なしで連結し、クイックカップリング38aの少なくとも1つのラッチ要素4aは、靴アダプタ143aと靴コネクタ144aとの連結を少なくとも部分的に実現する。この目的のために、靴コネクタ144aは、足で靴コネクタ144aを装着している人200aによって、靴アダプタ143aの近傍に移動される。磁石要素48aは、追加の磁石要素50aと相互作用する。その結果として生じる磁力は、靴コネクタ144a及び靴アダプタ143aを互いに向かって移動させる。そして、靴アダプタ143aと靴コネクタ144aとの連結が開始される。
この方法は、少なくとも1つの追加の方法ステップ304aを含む。追加の方法ステップ304aでは、ラッチ要素44aは、磁石要素48a,50aによって生成された吸引力によって、追加のラッチ要素46aにラッチされる。そして、靴コネクタ144aと靴アダプタ143aとの連結が引き起こされる。連結は、少なくとも部分的に、特に大部分が、特に好ましくは全体が、ラッチ要素44a,46aのラッチを介して行われる。代替的又は追加的に、連結は、少なくとも部分的に磁気的に行われてもよい。
この方法は、追加の方法ステップ306aを含む。追加の方法ステップ306aでは、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aを装着している人200aの自由な運動が可能になる。靴214a及び/又は人200aの足の接続のために構成された足ユニット142aの少なくとも一部、具体的には靴アダプタ143a及び靴コネクタ14aは、上側長手方向脚及び/又は下側長手方向脚軸128aに対して横方向に並進的に動かされる。この移動は、軸受ユニット12aによって可能になる。代替的に又は追加的に、上側長手方向脚軸110a及び/又は下側長手方向脚軸128aに対して横方向の足ユニット142aの一部の動きは、例えば着座姿勢を変えるために、座った状態で行われてもよい。
この方法は、少なくとも1つの追加の方法ステップ308aを含む。追加の方法ステップ308aでは、靴アダプタ143aと靴コネクタ144aとの間の連結が解除される。クイックリリースユニット54aは、連結を解除する。人200aは、作動要素56aを作動させる。作動要素56aは、片手で引くことによって作動する。作動要素56aは、連結解除を開始する。作動要素56aは、ラッチ要素44a,46aを互いに対して変位させる。作動要素56aは、ラッチ要素44a,46aを互いにラッチ解除する。作動要素56aはさらに、磁石要素48a,50aを互いに対して変位させることにより、これらの相互作用が少なくとも実質的に無視できるようにする。そして、靴アダプタ143a及び靴コネクタ144aは、互いに連結解除される。
ウェアラブル着座姿勢補助装置100aの操作方法における追加の方法ステップに関して、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aの上記説明は、方法にも同様に読まれるべきであり、これにより、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aに関するすべての特徴は、ウェアラブル着座姿勢補助装置100aの操作方法についても同様に開示されると考えられるべきである。
図11~図13には、本発明のさらなる例示的な実施形態が示されている。以下の説明及び図面は、例示的な実施形態間の相違点に実質的に限られ、同じ指定を有する構造部品に関して、特に同じ参照番号を有する構造部品に関して、図面及び/又は図1~図10の他の例示的な実施形態の説明も主として参照される。例示的な実施形態を区別するために、文字aが、図1~図10の例示的な実施形態の参照番号に付されている。図11~図13の例示的な実施形態では、文字aは文字bに置き換えられている。
図11は、別例のウェアラブル着座姿勢補助装置100bの一部の概略図を示す。ウェアラブル着座姿勢補助装置100bの足ユニット142b、軸受ユニット12b及び脚部ユニット102bの一部が示されている。足ユニット142bは、脚部ユニット102bへの接続のために、特に少なくとも部分的にエラストマーで形成された少なくとも1つの関節ユニット218bであって、少なくとも部分的にゴム弾性を有する関節ユニット218bを備えている。ウェアラブル着座姿勢補助装置100bは、見やすさのために図示を省略した、追加の足ユニット、追加の軸受ユニット、追加の関節ユニット及び追加的な脚部ユニットを特に備えている。足ユニット142b、軸受ユニット12b、関節ユニット218b及び脚部ユニット102bの以下の説明は、追加の足ユニット、追加の軸受ユニット、追加の関節ユニット及び追加的な脚部ユニットに対して特に同様に転用可能である。関節ユニット218bは、ゴム弾性を有するように実装される少なくとも1つの関節ベースボディ224bを備えている。関節ユニット218b、具体的には関節ベースボディ224bは、ウェアラブル着座姿勢補助装置100bの使用中に関節ユニット218b、具体的には関節ベースボディ224b上に作用する力によって、塑性変形可能とは異なるように変形可能、具体的には弾性変形可能となるように実装される。関節ユニット218b、具体的には関節ベースボディ224bは、特に嵌合及び/又は圧入により、足ユニット142bの少なくとも1つの追加の部分、具体的には足ユニット142bの足ユニット支持体148b、及び/又は軸受ユニット12bに接続されている。関節ベースボディ224bは、少なくとも実質的にL字形、それぞれC字形の構造部品として具体化されている。代替的に、当業者によって好都合であるとみなされる関節ベースボディ224bの他の形状も考えられる。脚部ユニット102b、具体的には脚部ユニット102bの下側脚支持体126bは、関節ユニット218bを通って、具体的には関節ベースボディ224bの貫通部226bを通って延在する。脚部ユニット102b、具体的には下側脚支持体126bは、特に足ユニット142bの少なくとも1つの連結要素222bを介して間接的に、関節ユニット218bと連結される。関節ベースボディ224bは、エラストマー、具体的にはゴムからなる。代替的に、関節ベースボディ224bは、エラストマーとは異なる材料からなり、例えばばね要素や空気圧ダンパ、油圧ダンパ、形状記憶金属などのような少なくとも1つのゴム弾性及び/又は衝撃吸収部品を備えることが考えられる。
関節ユニット218b、具体的には関節ベースボディ224bは、回転的及び/又は並進的に弾性変形可能であるように実装される。例示的な本実施形態では、関節ユニット218b、具体的には関節ベースボディ224bは、回転的及び並進的に弾性変形可能であるように例示的に実装される。関節ベースボディ224bは、軸受ユニット12bの収縮方向26bに対して少なくとも実質的に平行に延びる第1の回転軸228bの周りで回転的に弾性変形可能であるように実装される。第1の回転軸228bを中心とした足ユニット142bに接続された足の回転は、少なくとも実質的に足の回内・回外に対応する(詳細は図示略)。関節ベースボディ224bは、長手方向脚軸、具体的には下側長手方向脚軸128bに対して少なくとも実質的に直交するように延びる第2の回転軸230bの周りで、回転的に変形可能に弾性変形できるように実装される。第2の回転軸230bを中心とした足ユニット142bに接続された足の回転は、少なくとも実質的に足の屈曲・伸張に対応する。関節ベースボディ224bは、長手方向脚軸、具体的には下側長手方向脚軸128bに対して少なくとも実質的に平行に延びる第3の回転軸232bを中心として回転的に弾性変形可能であるように実装される。関節ベースボディ224bは、任意の移動軸に沿って、特に回転軸228b,230b,232bに対して少なくとも実質的に直交する移動軸及び/又は少なくとも実質的に平行な移動軸に沿って並進的に弾性変形可能であるように実装される。関節ベースボディ224bは、ウェアラブル着座姿勢補助装置100bの使用中、具体的にはウェアラブル着座姿勢補助装置100bを装着したユーザが歩行している間に発生する振動を、特に関節ベースボディ224bのゴム弾性によって減衰するように構成されている。特に、関節ユニット218b、具体的には関節ベースボディ22bは、ゴム弾性を有するように実装される。これにより、関節ユニット218b、具体的には関節ベースボディ22bは、負荷の下で変形可能、具体的には最大で100ニュートン、好ましくは70ニュートン以下、特に好ましくは50ニュートン以下、非常に特に好ましくは最大で30ニュートンの負荷の下で並進的に変形可能である。関節ユニット218bが、関節ユニット218bの無負荷状態の基本形状に対して変形可能な最大範囲は、0.1cm~7cmの間、優先的には0.1cm~5cmの間、特別に優先的には0.1cm~3cmの間、非常に特別に優先的には0.1cm~2cmの間である。特に、関節ユニット218b、具体的には関節ベースボディ224bは、ゴム弾性を有するように実装される。これにより、関節ユニット218b、具体的には関節ベースボディ22bは、最大100ニュートン、好ましくは70ニュートン以下、特に好ましくは50ニュートン以下、非常に特に好ましくは最大で30ニュートンの負荷の下で回転的に変形可能である。関節ユニット218bの基本形状に対する最大回転角度は5°~60°、好ましくは5°~45°、特に好ましくは5°~30°、非常に特に好ましくは5°~20°の間である。
足ユニット142bは、関節ユニット218bに接続される少なくとも1つの連結要素222bを備え、脚部ユニット102bが少なくとも連結要素222bの断面内に延び、連結要素222bは関節ユニット218bとは異なる材料特性、具体的には関節ユニット218bより硬い材料特性を有する。連結要素222bは、連結スリーブとして具体化されている。連結要素222bは、関節ベースボディ224bに接続されている。連結要素222bは、貫通部226bにおいて関節ベースボディ224b内に配置され、特に関節ベースボディ224bの貫通部226bを通って延びる。連結要素222bは、関節ベースボディ224bよりも硬い材料からなる。連結要素222bは、関節ベースボディ224bよりも低い弾性を有する。連結要素222bは、ウェアラブル着座姿勢補助装置100bの使用中に連結要素222bに作用する力、具体的には最大で100Nの力によっては少なくとも実質的に変形せず、具体的には連結要素222bの無負荷時の基本形状に対して1mm以下の最大範囲で変形可能であるように実装される。連結要素222bは、合成材料、具体的には熱硬化性材料からなる。代替的には、連結要素222bは、金属、複合材料、又は当業者によって好都合であるとみなされる別の材料からなることが考えられる。連結要素222bは、エラストマーとは異なる材料、具体的にはゴムとは異なる材料からなる。特にエラストマーからなる関節ベースボディ224bは、少なくとも物質間結合、具体的には加硫によって連結要素222bと接続されている。代替的には、関節ベースボディ224bは、接着、ラッチング、プレス、又は当業者によって好都合であると思われる別の接続の種類によって、連結要素222bと接続されることが考えられる。連結要素222bは、脚部ユニット102b、具体的には連結要素222bを通って延びる下側脚支持体126bとの連結のために構成されている。連結要素222bは、下側脚支持体126bとの連結のための少なくとも1つの連結突起234b、具体的には連結ピンを備えている。特に、連結突起234bは、関節ベースボディ224bによって、さらに連結要素222bによって境界が定められている貫通部226b内に延びている。連結突起234bは、足ユニット142bに対する脚部ユニット102bの動き、具体的には関節ベースボディ224bに対する下側脚支持体126bの動きを可能にするように構成されている。
連結要素222bは、ポカヨケ要素として具体化されている。連結要素222bは、円周方向に沿って配置された複数の配向突起236b,238bを備えている。奇数の配向突起238b、特に単一の配向突起238bは、残りの配向突起236bとは異なる態様で実装されている。例示的な本実施形態では、連結要素222bは、例示的に7つの残りの配向突起236bとは異なる態様で具体化された単一の配向突起238bを備えている。連結要素222bは、特に円周方向に沿う花のような形状を有し、配向突起236b,238bは花の仮想的な花びらに対応する。特に花のような連結要素222bの形状、特に配向突起236b,238bの形状は、関節ユニット218bに対する、具体的には関節ベースボディ224bに対する連結要素222bの回転的な固定を形成する。配向突起236b,238bは系統的な形状を有する。特に、配向突起236b,238bは、鋭いエッジ及び/又は角がないように、具体的には丸みを帯びるように実装される。連結要素222bの形状により、具体的には配向突起236b,238bの形状により、連結要素222bと関節ユニット218b、具体的には関節ベースボディ224bとの間の圧力を低いレベルに維持するように構成されている。
図12は、ウェアラブル着座姿勢補助装置100bの一部を示す追加の概略図を示す。関節ユニット218bと足ユニット142bの一部及び/又は軸受ユニット12bとの間の接続領域240bが示されている。足ユニット142bは、少なくとも1つの緩衝要素220bを備え、この緩衝要素220bは、リセット力が適用された足ユニット142bの一部、及び/又は軸受ユニット12bの衝撃減衰、特に収縮する際の衝撃減衰のために構成されている。足ユニット142bは複数の緩衝要素220bを備えている。足ユニット142bは、特に関節ベースボディ224b上に配置される少なくとも2つの緩衝要素220bを備えており、これらは特に収縮方向26に対して少なくとも実質的に直交する方向に沿って互いに離間して配置されている。例示的な本実施形態では、足ユニット142bは、正確に2つの緩衝要素220bを例示的に備えている。緩衝要素220bは、関節ユニット218bと接続されるように、具体的には関節ベースボディ224bと一体的に接続されるように実装されている。緩衝要素220bは、ゴム弾性を有するように実装されている。緩衝要素220bは、関節ベースボディ224bと同じ材料、具体的にはエラストマーからなる。代替的に、緩衝要素220bは、関節ベースボディ224bとは異なる材料からなることが考えられる。緩衝要素220bは、足ユニット142bの一部、具体的には足ユニット支持体148b及び/又は軸受ユニット12bと関節ベースボディ224bとの接続領域240bに配置される。足ユニット142bの第1の軸受位置では、緩衝要素220bは、軸受ユニット12bの追加の軸受要素34bの当接端部として機能する。緩衝要素220bは、軸受ユニット12bのリセット要素30bによってリセット力が加えられ、特に収縮方向26bに沿って加速される追加の軸受要素34bの関節ベースボディ224bへの衝撃を減衰するように構成されている。緩衝要素220bは、衝撃吸収特性を有する。緩衝要素220bは、追加の軸受要素34bの衝撃により緩衝要素220bに作用する力によって弾性変形可能であるように実装されている。
図13は、図11のウェアラブル着座姿勢補助装置100bの一部の概略断面図を示す。関節ユニット218b、並びに足ユニット142bの一部及び軸受ユニット12bの一部が示されている。関節ユニット218bは、足ユニット142b及び/又は軸受ユニット12bの少なくとも一部と隙間なく、特にプレスされて接続されている。関節ユニット218b、具体的には関節ベースボディ224bは、嵌合により足ユニット142b及び/又は軸受ユニット12bの少なくとも一部と接続されている。関節ユニット218b、具体的には関節ベースボディ224bは、軸受要素32b及び/又は軸受ユニット12bのガイドレールに対して隙間なく、特にプレスされて接続されている。例示的な本実施形態では、関節ユニット218b、具体的には関節ベースボディ224bは、軸受ユニット12bの軸受要素32bに対して例示的に隙間なく、特にプレスされて接続されている。代替的又は追加的に、関節ユニット218b、具体的には関節ベースボディ224bは、足ユニット142bの少なくとも一部、具体的には足ユニット支持体148bに対して隙間なく、特にプレスされて接続されることが考えられる。軸受要素32b及び/又はガイドレール、例示的な本実施形態では特に軸受要素32bは、関節ベースボディ224b、具体的には関節ベースボディ224bによって境界が定められた受容開口部242b内に押し込まれている。軸受要素32b及び/又はガイドレール、例示的な本実施形態では特に軸受要素32bは、少なくとも断面、具体的には少なくとも関節ベースボディ224b内に延びる断面において、特に関節ベースボディ224bとの圧縮接続を確立する目的のために、モミの木の形状を有する。軸受要素32b及び/又はガイドレール、例示的な本実施形態では特に軸受要素32bは、関節ベースボディ224bとの間で隙間のない接続、特に回転的に固定された接続を確立することを目的として、関節ベースボディ224b内に延びる断面において、突起244b、具体的にはリブ状の突起244bを備えている。突起244bは、軸受要素32b及び/又はガイドレールの、例示的な本実施形態では特に軸受要素32bの、モミの木の形状を構成する。突起244bは、特に関節ユニット218b、具体的には関節ベースボディ224bに対する軸受ユニット12bの所定配向を実現するために、ポカヨケ方式で配置される。
以下、上記実施形態から把握できる技術的思想について記載する。
[付記1]
少なくとも1つの長手方向脚軸(110a,128a;128b)を規定する少なくとも1つの脚部ユニット(102a;102b;104a)と、
靴(214a)及び人(200a)の足の少なくとも一方の接続用に構成される少なくとも1つの足ユニット(142a;142b)と、を備えたウェアラブル着座姿勢補助装置(100a;100b)であって、
前記足ユニット(142a;142b)は、前記少なくとも1つの長手方向脚軸(110a,128a;128b)に対して横方向に互いに連結可能な少なくとも1つの靴アダプタ(143a)及び少なくとも1つの靴コネクタ(144a)を備えるものにおいて、
前記靴アダプタ(143a)と前記靴コネクタ(144a)とを互いに工具なしで連結するように構成されたクイックカップリング(38a)を備え、
前記クイックカップリング(38a)は、前記靴アダプタ(143a)と前記靴コネクタ(144a)との連結を少なくとも部分的に作るように構成される少なくとも1つのラッチ要素(44a)を備える、ことを特徴とするウェアラブル着座姿勢補助装置。
[付記2]
付記1に記載のウェアラブル着座姿勢補助装置(100a;100b)において、
前記脚部ユニット(102a;102b;104a)は、少なくとも1つの脚曲げ平面(16a)を規定し、
前記靴アダプタ(143a)及び前記靴コネクタ(144a)は、前記脚曲げ平面(16a)に対して少なくとも実質的に直交するように連結可能である、ことを特徴とするウェアラブル着座姿勢補助装置。
[付記3]
付記1又は2に記載のウェアラブル着座姿勢補助装置(100a;100b)において、
前記クイックカップリング(38a)は、少なくとも前記靴アダプタ(143a)と前記靴コネクタ(144a)との圧入及び嵌合の少なくとも一方による連結のために構成される、ことを特徴とするウェアラブル着座姿勢補助装置。
[付記4]
付記1~3のいずれか一項に記載のウェアラブル着座姿勢補助装置(100a;100b)において、
前記クイックカップリング(38a)は、少なくとも1つの磁石要素(48a)を備え、
前記磁石要素(48a)は、少なくとも部分的に、少なくとも前記靴アダプタ(143a)と前記靴コネクタ(144a)との連結の開始のために構成される、ことを特徴とするウェアラブル着座姿勢補助装置。
[付記5]
付記4に記載のウェアラブル着座姿勢補助装置(100a;100b)において、
前記磁石要素(48a)は、前記ラッチ要素(44a)を介して前記靴アダプタ(143a)と前記靴コネクタ(144a)とを連結させるように構成される、ことを特徴とするウェアラブル着座姿勢補助装置。
[付記6]
付記1~5のいずれか一項に記載のウェアラブル着座姿勢補助装置(100a;100b)において、
前記クイックカップリング(38a)は、前記少なくとも1つの長手方向脚軸(110a,128a;128b)に対して横方向に交差する回転軸(52a)の周りで、前記靴アダプタ(143a)及び前記靴コネクタ(144a)を回転可能に支持する、ことを特徴とするウェアラブル着座姿勢補助装置。
[付記7]
付記1~6のいずれか一項に記載のウェアラブル着座姿勢補助装置(100a;100b)において、
工具なしで前記靴アダプタ(143a)及び前記靴コネクタ(144a)を互いからリリースするように構成された少なくとも1つのクイックリリースユニット(54a)を備える、ことを特徴とするウェアラブル着座姿勢補助装置。
[付記8]
付記7に記載のウェアラブル着座姿勢補助装置(100a;100b)において、
前記クイックリリースユニット(54a)は、前記靴アダプタ(143a)と前記靴コネクタ(144a)との連結を互いに解除するための少なくとも1つの作動要素(56a)を備える、ことを特徴とするウェアラブル着座姿勢補助装置。
[付記9]
付記8に記載のウェアラブル着座姿勢補助装置(100a;100b)において、
作動時において前記作動要素(56a)は、少なくとも間接的に、前記ラッチ要素(44a)を前記磁石要素(48a)に対して変位させる、ことを特徴とするウェアラブル着座姿勢補助装置。
[付記10]
付記8又は9に記載のウェアラブル着座姿勢補助装置(100a;100b)において、
前記作動要素(56a)は、前記少なくとも1つの長手方向脚軸(110a,128a;128b)に対して少なくとも実質的に平行に作動され得る、ことを特徴とするウェアラブル着座姿勢補助装置。
[付記11]
付記1~10のいずれか一項に記載のウェアラブル着座姿勢補助装置(100a;100b)の足ユニット(142a;142b)。
[付記12]
付記1~10のいずれか一項に記載のウェアラブル着座姿勢補助装置(100a;100b)の操作のための方法であって、
少なくとも1つの方法ステップ(300a,302a,304a,306a,308a)において、
前記靴アダプタ(143a)及び前記靴コネクタ(144a)は、前記脚部ユニット(102a;102b;104a)の前記少なくとも1つの長手方向脚軸(110a,128a;128b)に対して少なくとも横方向に互いに連結され、
前記クイックカップリング(38a)は、前記靴アダプタ(143a)及び前記靴コネクタ(144a)を互いに工具なしで連結し、
前記クイックカップリング(38a)の少なくとも1つの前記ラッチ要素(44a)は、前記靴アダプタ(143a)と前記靴コネクタ(144a)との連結を少なくとも部分的に実現する、ことを特徴とする方法。