JP7318513B2 - 保湿ペーパーの製造方法およびその方法により製造された保湿ペーパー製品 - Google Patents
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例えば、高温環境下でエージングを行うと、シートへの保湿剤の馴染みの進行と共に保湿剤の揮発が進んでしまい、シートの保湿剤の含有量が減少してしまい、保湿剤の効果が低下してしまう。
保湿剤をシートに馴染ませるエージング工程において、保湿剤の揮発を抑えるため、塗布後のロール状の連続シートをプラスチック製フィルムで覆うことがあるが、この場合にも、エージング時の温度や湿度などの保管環境に影響されるものと考えられる。
なお、紙に保湿剤を塗布した製品は、現状では、いわゆる保湿ティシュと呼ばれるティシュペーパーが中心であるが、例えばトイレットペーパーなど他の衛生用紙類においても保湿剤を塗布することで紙質の改善を図ることができる。これらの保湿剤を塗布された紙類(「保湿ペーパー」という)の全般において、上記エージングによって紙類に保湿剤を馴染ませる最適な方法には改良の余地がある。
前記塗工工程における前記保湿剤の温度が34~48℃であることが好ましい。
前記塗工工程と前記エージング工程との間に、前記ペーパーロールを非透水性部材で覆うカバー工程を備えていることが好ましい。
前記所定時間は、3時間以上12時間以下であることが好ましい。
前記ペーパーロールは、前記保湿剤の塗布開始から、60分以内に前記非透水性部材で覆われることが好ましい。
前記塗工工程は、前記保湿剤が塗布された保湿ペーパーを巻き取ってロール状にする巻取り工程を含み、前記巻取り工程と前記カバー工程との間に5分以上の間隔を空けることが好ましい。
前記エージング工程では、前記非透水性部材で覆われた前記ペーパーロールを、前記ペーパーロールの巻き軸が垂直になる姿勢で前記エージングエリアに保管することが好ましい。
前記非透水性部材は、袋状となっており、前記カバー工程では、前記エージングエリア内において板状部材に前記ペーパーロールを、その巻き軸が垂直になるように設置して、前記袋状の非透水性部材を覆いかぶせ、前記袋状の非透水性部材の開口部を前記板状部材に固定することが好ましい。
前記塗工工程は、前記抄紙工程で製造されたペーパーの両面に前記保湿剤を塗布する工程を含むことが好ましい。
前記エージング工程の後の前記ペーパーロールから引き出した保湿ペーパーを所望の幅に切断する工程と、前記切断された保湿ペーパーを折り畳む工程と、前記折り畳まれた保湿ペーパーの束をカートンに充填する工程と、をさらに含み、前記折り畳む工程は、ロータリー式またはマルチスタンド式のインターフォルダを含む設備において行われることが好ましい。
前記非透水性部材は、プラスチック製フィルムで構成されていることが好ましい。
前記プラスチック製フィルムは、ポリプロピレンまたはポリエチレンを含むことが好ましい。
また、気温が比較的低い場合には、塗布後に保湿材の温度が低下するため、この低下分を見込んで保湿材の温度を比較的高い42℃程度の温度に管理している。
この構成により、ティシュペーパー全体に保湿剤を馴染ませる速度が速くなり、生産性を向上させることができる。
このような観点から、保管温度は40℃前後が好ましい。
また、エージング時の保管温度に変化があると、シートW2への保湿剤の馴染みにばらつきが生じ易い。このため、保温度変化は少ないほうが好ましい。
そこで、保管温度は40℃前後とし保管湿度は80%RH以上としている。
エージング時間の上限値は添加剤の臭いの移りを抑制するために必要な値であり、エージング時間を12時間以下に抑えれば添加剤の臭いの移りを抑制することができ、エージング時間を6時間以下に抑えれば添加剤の臭いの移りをより一層抑制することができる。
保管温度を40℃前後とし、保管湿度が80%RH以上とするため、特に、高温多湿の夏季には、エアコンディショナーによる温度調整量や湿度調整量が少なくなり、エアコンディショナーに要する電力を抑えることができる。
本発明は、上述した実施形態や随所に述べた変形例等に限られることなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で、適宜の変更や変形が可能である。
また、上記実施形態では、保湿ペーパーとしてティシュペーパーを例示したが、本方法で製造しうる保湿ペーパーは、これに限るものではなく、トイレットペーパーやペーパータオル類などの衛生用紙をはじめとした種々の紙類に適当することができる。
WR2 第2次原反ロール
RU1a、RU1b 巻戻しリール
RW 巻取りリール
RP プライ部
VUa、VUb 加工速度
W1 連続シート
W2 積層連続シート
FF 積層連続シートの外側面
FB 積層連続シートの内側面
F1 第1層シート
F2 第2層シート
1 塗工装置
2 塗布部
3 第1ロール
4 エージングエリア
5 パレット(板状部材)
6 プラスチック製フィルム(非透水性部材)
Claims (6)
- 保湿剤が添加された保湿ペーパーの製造方法であって、
抄紙工程で製造されたペーパーに保湿剤を塗布する工程を含む塗工工程と、
前記保湿剤が塗布された保湿ペーパーをロール状にしたペーパーロールをエージングエリアに所定時間保管するエージング工程と、を含み、
前記保湿ペーパーの抄紙原料は、針葉樹晒クラフトパルプと広葉樹晒クラフトパルプであり、
前記保湿剤は、グリセリンと水とを含有し、
前記エージングエリアの保管環境は、温度が30℃以上で且つ湿度が75%RH以上である
ことを特徴とする保湿ペーパーの製造方法。 - 前記エージングエリアの保管環境は、温度が33~46℃で且つ湿度が80%RH以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の保湿ペーパーの製造方法。 - 前記塗工工程における前記保湿剤の温度が34~48℃である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の保湿ペーパーの製造方法。 - 前記塗工工程と前記エージング工程との間に、前記ペーパーロールを非透水性部材で覆うカバー工程を備えている
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の保湿ペーパーの製造方法。 - 前記所定時間は、3時間以上12時間以下である
ことを特徴とする請求項4に記載の保湿ペーパーの製造方法。 - 請求項1~5のいずれか一項に記載の保湿ペーパーの製造方法により製造された保湿ペーパーをカートンに充填した
ことを特徴とする保湿ペーパー製品。
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