JP7317677B2 - 洗面器及び洗面器の施工方法 - Google Patents

洗面器及び洗面器の施工方法 Download PDF

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Description

本開示は洗面器及び洗面器の施工方法に関する。
特許文献1には従来の洗面器が開示されている。この洗面器は、洗面ボウル部と外側部とを備えている。外側部は、洗面ボウル部の外周部に連続して設けられており、洗面器の周縁部を構成している。外側部は、その下端部においてカウンターなどの台座に載置される。外側部の外周面は、洗面器を台座に載置したときに略鉛直面となるように形成されている。外側部の外周面の下端部には段部が形成されている。段部は、洗面ボウル部の外側面側に向けて凹んだ形状をなしている。段部には、洗面器が支持される台座の支持面との境界部分に止水を目的としたシリコン等のシーリング材が塗布されたシーリング処理部が設けられる。
国際公開第2018/105529号
高さを抑えた意匠の洗面器の場合、所望の高さの段部を形成しようとすると、外側部の外周面の高さに対して段部の高さの比率が相対的に高くなってしまい、段部が洗面器全体の意匠性に影響を及ぼすおそれがある。外側部の外周面の高さに合わせて高さを抑えた段部を形成すると、段部が十分な大きさで形成されず、シーリング作業が困難になってしまうおそれがある。
本開示は、作業性と意匠性の両立を図ることができる洗面器及び洗面器の施工方法を提供することを解決すべき課題としている。
本開示の一実施形態に係る洗面器は、台座に周縁部を載置した状態で設置される洗面器であって、端縁が外側に突出した湾曲面で形成された鉢面部を有するボウル部と、前記鉢面部の下方に連なって設けられ、下端部において前記台座の支持面に載置される被支持部と、を備え、前記被支持部の外側面は、前記支持面に対する傾斜角度が、上端部から下端部に向かって連続的に大きくなる凹状の湾曲面で形成されている。
本開示の他の実施形態に係る洗面器は、台座の支持面に載置した状態で設置され、鉢面部を備える洗面器であって、当該洗面器の前側の端は、R形状で形成されており、前記R形状の下端に連なって設けられ、前記台座よりも上方に位置する外側面を備え、前記外側面は、前記支持面に対する傾斜角度が、上端部から下端部に向かって連続的に大きくなる凹状の湾曲面で形成されている。
本開示の更に他の実施形態に係る洗面器は、台座の支持面に載置した状態で設置され、鉢面部と、前記台座よりも上方に位置する外側面とを備える洗面器であって、前記支持面に対する前記外側面の傾斜角度が、上端部から下端部に向かって連続的に大きくなる凹状の湾曲面で形成されている。
本開示の一実施形態に係る洗面器の施工方法は、上記洗面器の施工方法であって、前記支持面に載置し、前記外側面の下端部と前記支持面との間にシーリング材を塗布することを含む。
設置状態の洗面器を概略的に示す斜視図である。 洗面器を概略的に示す正面図である。 洗面器を概略的に示す側面図である。 洗面器を概略的に示す平面図である。 洗面器を概略的に示す底面図である。 図2のVI-VI線断面図である。 図6の要部拡大図である。 洗面器の施工方法を説明するための図である。
<実施形態1>
図1に示すように、洗面器1は、洗面化粧台100に取り付けられる取付け用洗面器である。洗面化粧台100は、洗面器1、洗面台101、バックパネル102、ミラーキャビネット103、及び水栓ユニット104を備えて構成されている。洗面化粧台100は、洗面台101の上方にバックパネル102が配置され、バックパネル102の上方にミラーキャビネット103が配置されている。洗面化粧台100は、洗面台101を床面上に載置し、ねじ等の固定部材を用いて洗面台101、バックパネル102、ミラーキャビネット103のそれぞれを壁面Wに固定して設置される。以下の説明において、前後の方向は、設置状態における洗面化粧台100の壁面W側の方向を後方、その反対側の方向を前方として説明する。左右の方向については、洗面化粧台100を前方から見たときの左右方向をそのまま左方、右方として説明する。
洗面台101は全体として箱状に形成されている。洗面台101の上部には板状のカウンター101A(台座として例示する)が固定されている。洗面器1はこのカウンター101A上に設置される。ミラーキャビネット103は、開閉自在に設けられた鏡扉103Aを有している。鏡扉103Aの後方には収納空間が形成されている。水栓ユニット104は、洗面器1の上方であってミラーキャビネット103の下部に配置されている。
水栓ユニット104は、その大部分がミラーキャビネット103内に収納されている。水栓ユニット104は、湯水を吐出する吐出部104A、吐出部104Aからの吐水を操作する吐水操作部104B、及び洗面器1に取り付けられた排水栓105の開閉操作を行う排水操作部104Cを有している。吐出部104A、吐水操作部104B、及び排水操作部104Cは、それぞれミラーキャビネット103の下端部から下方に突出して設けられている。
洗面器1は、台座としてのカウンター101Aに周縁部が載置された状態で設置されている。具体的には、洗面器1は、周縁部がカウンター101Aの上面M(支持面として例示する)に載置され、中心部がカウンター101Aに形成された切り欠き(図示せず)を貫通してカウンター101Aに嵌め込まれる。洗面器1は、鋳込み成形によって各部が一体に形成された陶器製である。洗面器1は、全体として左右方向にやや長い平面視略矩形状をなしている。洗面器1の後端部はバックパネル102の前面に当接している。
図2から図6に示すように、洗面器1は、ボウル部10、前被支持部20(被支持部として例示する)、左右の被支持部30、及びオーバーフロー部40を備えている。ボウル部10は平面視略矩形状をなしている。ボウル部10は、前鉢面部11(鉢面部として例示する)、左右の鉢面部12、後鉢面部13、及び底鉢面部14を有している。ボウル部10は、底鉢面部14の周囲を前鉢面部11、左右の鉢面部12、及び後鉢面部13の各鉢面部が連続的に取り囲んで一体的に形成されている。ボウル部10は、底鉢面部14の左右方向の中央部の後部寄りの位置に排水口15が形成されている。排水口15は、底鉢面部14を上下方向に貫通して形成されている。排水口15は、底鉢面部14の最も低い位置に形成されている。排水口15にはオーバーフロー部40の後述するオーバーフロー穴41に連通するオーバーフロー流路42が連通している。ボウル部10は、各鉢面部11,12,13から底鉢面部14の排水口15に向かって低くなってゆくボウル形状をなしている。
図2に示すように、前鉢面部11は、上端が左右方向に略水平に延びて形成されている。図3及び図6に示すように、前鉢面部11は、他の鉢面部12,13と比較して、上端の位置が最も低くされている。図4に示すように、前鉢面部11は、他の鉢面部12,13と比較して、平面視における排水口15の位置から最も遠い位置に設けられている。ボウル部10の内面10Aは、底鉢面部14の排水口15から前鉢面部11に向かう傾斜が全体として最も緩くなっている。図6に示すように、前鉢面部11におけるボウル部10の内面10Aは、上方に凸となる緩やかな湾曲面で形成されている。前鉢面部11の端縁11Aは、前方に突出した湾曲面で形成されている。換言すると、端縁11Aは、前方に突出したR形状をなしている。前鉢面部11の端縁11Aは、洗面器1の前端でもある。カウンター101Aの上面Mから端縁11Aまでの高さは、約35mmである。
左右の鉢面部12は略対称な形状をなしている。各鉢面部12は、図3及び図6に示すように、上端の位置が後端から前端に向かって緩やかに湾曲しつつ低くなるように形成されている。鉢面部12におけるボウル部10の内面10Aは、斜め下方に向かって凹となる緩やかな湾曲面で形成されている。鉢面部12の端縁12Aは、上方に突出した湾曲面で形成されている。
図2に示すように、後鉢面部13は、前鉢面部11及び鉢面部12の上端よりも高い位置で、左右方向に略水平に延びる上端を有して形成されている。図4に示すように、後鉢面部13は、他の鉢面部11,12と比較して、平面視における排水口15の位置から最も近い位置に設けられている。このため、ボウル部10の内面10Aは、底鉢面部14の排水口15から後鉢面部13に向かう傾斜が全体として最も急峻になっている。具体的には、図6に示すように、後鉢面部13におけるボウル部10の内面10Aは、下端側の大部分において鉛直に近い傾斜で斜め上方に立ち上がる平面状をなし、上端部において断面略四半円弧状の凸状の湾曲面をなしている。後鉢面部13の端縁13Aは、鉛直方向に延びる平坦面状をなしている。端縁13Aの下方には、後述する中空部16を形成する後壁部13Bが連続して延びている。後壁部13Bは、後鉢面部13におけるボウル部10の外面10Bに接続して中空部16を形成している。
図6及び図7に示すように、前被支持部20は、ボウル部10の前鉢面部11の下方に連なって設けられており、洗面器1の周縁部を構成している。詳細には、前被支持部20は、図7における長破線よりも下側の部分である。図7において、長破線は、ボウル部10の外面10Bを、ボウル部10の内面10Aがなす曲面に沿わせるようにしてボウル部10の前方に延長した仮想曲面を表している。この仮想曲面の前端は、端縁11AがなすR形状の面の下端に一致している。他の実施形態においては、上記仮想曲線は、R形状の面の下端よりも上方でもよいし、下方でもよい。前被支持部20は、図7における長破線よりも上側の部分である前鉢面部11の下方に連なって前鉢面部11に一体的に設けられている。前被支持部20は、外壁部21、底壁部22、及び内壁部23を有している。前被支持部20は、下端部の底壁部22の前後両端から外壁部21及び内壁部23が立ち上がるようにして形成されている。
図7に示すように、外壁部21は、断面形状が後方斜め上方に凸となる形態の湾曲状に形成されている。外壁部21は、下端部から上端部に向かうにつれて前傾する湾曲状をなしている、とも言える。外壁部21は、上端部が前鉢面部11の端縁11Aに接続されている。外壁部21の下端部は底壁部22の前端部に接続されている。外壁部21の前方を向いた壁面21Aは、端縁11AがなすR形状の下端から連続して形成されている。壁面21Aは、前被支持部20の外側面であると共に、洗面器1の外側面でもある。
壁面21Aは、洗面器1をカウンター101Aの上面Mに載置した状態において、上面Mに対する傾斜角度が、端縁11Aとの接続部(上端部)から底壁部22との接続部(下端部)に向かって連続的に徐々に大きくなる凹状の湾曲面をなしている。換言すると、壁面21Aは、図7に示すように、側面断面における壁面21Aを示す曲線の接線をT、この接線Tの上面Mに対する傾斜角度をθとしたときに、端縁11Aとの接続部(上端部)側の接線Tにおける傾斜角度θのほうが、底壁部22との接続部(下端部)側の接線Tにおける傾斜角度θよりも小さくなる形態で形成されている。壁面21Aは、傾斜角度θがいずれの位置においても0°以上(0°を含む)90°以下(90°を含む)となるように形成されている。すなわち、壁面21Aは、傾斜角度θが0°≦θ<θ≦90°を満たすように形成されている。壁面21Aの曲率は略一定である。
壁面21Aは、前端から後方に向かって下方に傾斜する湾曲面である。詳細には、図7に示すように、壁面21Aは、端縁11Aがなす湾曲面に連続する湾曲面で形成されている。壁面21Aは、端縁11Aが凸状の湾曲面をなしているのに対して、凹状の湾曲面をなしている。すなわち、壁面21Aは、端縁11Aがなす凸面から凹面に変曲して端縁11Aに連続している。壁面21Aは、端縁11Aから後方斜め下方に向けて延びている。
前被支持部20の外側面である外壁部21の壁面21Aの傾斜角度は、前被支持部20に対応する位置における前鉢面部11の表面の傾斜角度とは異なって形成されている。つまり、前被支持部20の外側面である外壁部21の壁面21Aの傾斜角度は、前鉢面部11に対応する位置におけるボウル部10の内面10Aの傾斜角度とは異なって形成されている。上述のように、洗面器1は鋳込み成形によって形成された陶器製である。一般的な鋳込み成形では、型に泥しょうを注入して所定時間経過させることによって、泥しょうに含まれる泥成分を型表面に付着させて所望の肉厚の壁を形成する。この時、型表面から離れたところでは泥しょうは未硬化のままとなる。この部分の未硬化状態の泥しょうを排出することで、中空部が形成されるとともに、中空部となる部分の周囲には、所定厚さの壁を所望の形状で形成することができる。洗面器1は、鋳込み成形による陶器製としたことで、前鉢面部11の形状と外壁部21の形状とを互いに依存させることなく、それぞれを所望の形状で形成している。
図7に示すように、底壁部22は、外壁部21の下端部に連続して後方に延びて形成されている。前被支持部20は、この底壁部22において、支持面であるカウンター101Aの上面Mに載置される。底壁部22は、外側当接面22A、内側当接面22B、及び溝状部22Cを有している。外側当接面22A及び内側当接面22Bは、洗面器1が台座上に載置された際に支持面に当接する面である。外側当接面22Aは、壁面21Aの下端に連続して後方に延びて形成されている。内側当接面22Bは、外側当接面22Aから後方(内側方向)に離れた位置に形成されている。内側当接面22Bは、外側当接面22Aと同一の仮想平面上に形成されている。溝状部22Cは、外側当接面22Aと内側当接面22Bの間の面を上方に陥没させた溝状に形成されている。
内壁部23は、底壁部22の後端部に連続して形成されている。内壁部23は、底壁部22の後端部から後方斜め上方に延びて形成されている。内壁部23の上端部は、前鉢面部11におけるボウル部10の外面10Bに接続されている。前被支持部20と前鉢面部11との間には中空部16が形成されている。中空部16は、陶器製の洗面器1を鋳込み成形した際に未硬化状態の泥しょうを排出して形成された空間である。中空部16は、鉢面部12と左右の被支持部30との間、及び後鉢面部13の下方(図6参照)にも連続している。すなわち、中空部16は、洗面器1の周縁部全周に渡って形成されている。
図2及び図5に示すように、左右の被支持部30は、ボウル部10の左右の鉢面部12の下方に連なって設けられている。左右の各被支持部30は、前端部において前被支持部20の左右の端部に連結されており、前被支持部20とともに洗面器1の周縁部を構成している。各被支持部30の後端部はボウル部10の後鉢面部13まで延びている。各被支持部30は、前被支持部20と同様に、外壁部31、底壁部32、及び内壁部33をそれぞれ有して構成されている。図5に示すように、外壁部31、底壁部32、及び内壁部33は、前被支持部20の外壁部21、底壁部22、及び内壁部23の左右の端部から連続して後方に延びて形成されている。
外壁部31は、前被支持部20の外壁部21とは異なり、平板状に形成されている。具体的には、外壁部31は、上端が鉢面部12の上端に接続され、内側斜め下方に向かって断面直線状に延びて形成されている。外壁部31の左右外側の壁面31Aは、鉢面部12の端縁12Aから連続する略平面形状をなして延びている。外壁部31の下端部は底壁部32の外側端部に接続されている。
図5に示すように、底壁部32は、外壁部31の下端部に連続して左右の内側側方に延びて形成されている。被支持部30は、この底壁部32において、支持面であるカウンター101Aの上面Mに載置される。底壁部32は、前被支持部20の外側当接面22A、内側当接面22B、及び溝状部22Cと同様に形成された外側当接面32A、内側当接面32B、及び溝状部32Cを有している。外側当接面32A、内側当接面32B、及び溝状部32Cは、前被支持部20の外側当接面22A、内側当接面22B、及び溝状部22Cの左右の端部に連続して後方に延びて形成されている。外側当接面32A及び内側当接面32Bは、前被支持部20の外側当接面22A及び内側当接面22Bと同一の仮想平面上に形成されている。外側当接面32A及び内側当接面32Bは、外側当接面22A及び内側当接面22Bとともに、洗面器1が台座上に載置された際に支持面に当接する。
溝状部32Cは、溝状部32Cは、外側当接面32Aと内側当接面32Bの間の面を上方に陥没させた溝状に形成されている。溝状部32Cは、前端部が前被支持部20の溝状部22Cに連続して後方に向かって延びて形成されている。
オーバーフロー部40は、後鉢面部13の後方及び底鉢面部14の下方にかけて側面視略L字状に延びる筒状に形成されている。オーバーフロー部40は、上部にボウル部10に開口するオーバーフロー穴41が形成されている。オーバーフロー部40は、オーバーフロー穴41から延びるオーバーフロー流路42が排水口15まで延びている。
図5に示すように、洗面器1は一対の固定部50を有している。各固定部50は、底面視における排水口15の左右の側方であって、左右の被支持部30の位置のそれぞれに設けられている。各固定部50は、被支持部30の溝状部32Cの下面高さよりも更に上方に凹ませた底壁51を有している。各底壁51には前後方向に長い長孔51Aが形成されている。洗面器1は、これら長孔51Aにカウンター101Aと固定する際の固定部材が下方から挿通されて固定される。
上記構成の洗面器1の施工方法について説明する。洗面器1の施工方法では、洗面器1を台座としてのカウンター101Aに固定してシーリング処理部Sを形成する。
最初に、カウンター101A上に洗面器1の被支持部20,30を載置する。そして、固定部材(図示せず)を用いて洗面器1をカウンター101Aに固定する。この時、洗面器1の前後位置の調整を行う。具体的には、洗面器1の後面がバックパネル102の前面に当接するように洗面器1の位置を調整する。
次に、洗面器1とカウンター101Aとの間にシーリング処理部Sを形成する。シーリング処理部Sは、洗面器1とカウンター101Aの間の止水を目的として形成される。シーリング処理部Sの形成では、洗面器1側の前被支持部20の外壁部21の壁面21Aの下部と、カウンター101Aの上面Mと、の間にシーリング材を塗布する。前被支持部20とカウンター101Aの間の境界部分に塗布する。そして、図8に示すように、外壁部21とカウンター101Aの間の空間に前方から指を差し入れ、塗布したシーリング材を均して表面を仕上げる。その後、シーリング材を硬化させてシーリング処理部Sを形成する。
シーリング処理部Sは、鉢面部12の下端部とカウンター101Aとの間、及び鉢面部12の後端部とバックパネル102の前面との間、及び後鉢面部13の上端部とバックパネル102の前面との間、のうちの少なくとも一箇所にも併せて形成されていてもよい。
上記構成の洗面器1及び洗面器1の施工方法の作用効果について説明する。
洗面器1は、ボウル部10及び被支持部としての前被支持部20を備えている。ボウル部10は、端縁11Aが外側に突出した湾曲面で形成された前鉢面部11を有している。前被支持部20は、前鉢面部11の下方に連なって設けられている。前被支持部20は、下端部において、支持面としてのカウンター101Aの上面Mに載置される。被支持部の外側面である前被支持部20の外壁部21の壁面21Aは、カウンター101Aの上面Mに対する傾斜角度が上端部から下端部に向かって連続的に徐々に大きくなる凹状の湾曲面で形成されている。このような構成によって、洗面器1は、壁面21Aとカウンター101Aの上面Mとの境界部分が、洗面化粧台100の正面に位置して洗面器1を使用する使用者から視認されにくくなる。このため、壁面21Aとカウンター101Aの上面Mとの間にシーリング処理部Sを形成することによって、洗面器1の使用者がシーリング処理部Sを視認し難くなる。その結果、意匠性の向上を図ることができる。
前被支持部20の壁面21Aは、カウンター101Aの上面Mに対する傾斜角度が上端部から下端部に向かって連続的に徐々に大きくなる凹状の湾曲面で形成されている。このような構成によって、洗面器1は、壁面21Aとカウンター101Aの上面Mとの間に、シーリング処理部Sを形成する際や清掃作業時等において指等を差し入れる等、十分な大きさの空間を形成することができる。その結果、洗面器1は、意匠性のみならず、作業性の向上も図ることができる。
前鉢面部11に対応するボウル部10の内面10Aにおける支持面であるカウンター101Aの上面Mに対する傾斜角度θは、前被支持部20の外側面である壁面21Aの傾斜角度とは異なっている。このように、洗面器1は、前鉢面部11におけるボウル部10の内面10Aと、前被支持部20における壁面21Aと、の各々の支持面に対する傾斜角度を異ならせて形成しているので、被支持部と鉢面部を互いの意匠に影響させることなく所望の意匠で形成することができる。例えば、鉢面部に物置きとしで使用できる平坦な水平面を形成した場合でも、前被支持部20における意匠はそのままに、中空部16の形状を異ならせることで実現することができる。
洗面器1の施工方法では、台座であるカウンター101Aの上面Mに洗面器1の被支持部20を載置し、被支持部20の外壁部21の壁面21Aの下端部と、カウンター101Aの上面Mとの間にシーリング材を塗布してシーリング処理部Sを形成する。このように、洗面器1の施工方法では、カウンター101Aの上面Mに対する傾斜角度が上端部から下端部に向かって連続的に徐々に大きくなる凹状の湾曲面で形成されている壁面21Aの下端部にシーリング処理部Sを形成するので、指等を用いてシーリング材を塗布する作業を容易に行うことができる。
被支持部20,30の底壁部22,32は、カウンター101Aの上面Mに当接する外側当接面22A,32A及び内側当接面22B,32Bと、これらの間に設けられた溝状部22C,32Cと、を有している。このように、外側当接面22A,32Aと内側当接面22B,32Bの間に溝状部22C,32Cを形成したことによって、支持面に載置した際の安定性の向上を図っている。
洗面器1は、前被支持部20の外側面である外壁部21の壁面21Aと、台座としてのカウンター101Aの上面Mと、の間の開口高さを、前鉢面部11の端縁11Aの高さの範囲で所望の高さで形成できる。このため、シーリング処理部Sを形成する際に指等を差し入れるのに十分な開口高さを確保することができる。その結果、容易にシーリング作業を行うことができる。
洗面器1は、前鉢面部11及び前被支持部20によって中空部16を形成している。洗面器1は、中空部16を形成する前鉢面部11及び前被支持部20において、前鉢面部11の端縁11Aが外側に突出した湾曲面で形成され、前被支持部20の外側面が凹状の湾曲面で形成されている。このように、前鉢面部11の表面形状と前被支持部20の外側面形状は、互いに依存しない所望の意匠とすることができる。その結果、洗面器1は、意匠性の更なる向上を図ることができる。
前被支持部20の壁面21Aは、カウンター101Aの上面Mに対する傾斜角度が上端部から下端部に向かって連続的に徐々に大きくなる凹状の湾曲面で形成されている。このため、壁面21Aの下端部とカウンター101Aの上面Mとの間にシーリング処理部Sを形成するような場合において、シーリング処理部Sと壁面21Aとの接触面積を大きくとることができる。すなわち、壁面21Aは、外壁部21が前傾するように設けられていることから、カウンター101Aの上面Mに近接するように形成される。この場合、鉛直方向に立ち上がっている場合等、外側面と支持面とのなす角度が比較的大きな場合と比較して、同量のシーリング材を塗布した場合においてシーリング材との接触面積を大きく確保することができる。
本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態1の開示に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も含まれる。
(1)洗面器の平面形状は特に限定されない。洗面器の平面形状は、例えば、円形、半円形状、多角形形状などであってもよい。
(2)支持面に対する傾斜角度が上端部から下端部に向かって連続的に徐々に大きくなる凹状の湾曲面で形成された形態の外側面は、左右側方の被支持部に形成されていてもよいし、後方に被支持部が設けられている場合にはその被支持部に形成されていてもよい。すなわち、本開示に係る外側面は、洗面器の周縁部のうちの少なくとも一部に形成されていることができる。
(3)洗面器が陶器製であることは必須ではない。洗面器は、樹脂等の他の材料や複数種類の材料の組み合わせで形成されたものであってもよい。
1…洗面器、10…ボウル部、10A…ボウル部の内面、11…前鉢面部(鉢面部)、11A…前鉢面部の端縁、20…前被支持部(被支持部)、21A…壁面(被支持部の外側面)、101A…カウンター(台座)、M…上面(支持面)、S…シーリング処理部、θ…壁面の傾斜角度

Claims (5)

  1. 台座に周縁部を載置した状態で設置される洗面器であって、
    端縁が外側に突出した湾曲面で形成された鉢面部を有するボウル部と、
    前記鉢面部の下方に連なって設けられ、下端部において前記台座の支持面に載置される被支持部と、を備え、
    前記被支持部の外側面は、前記支持面に対する傾斜角度が、上端部から下端部に向かって連続的に大きくなる凹状の湾曲面で形成されている洗面器。
  2. 台座の支持面に載置した状態で設置され、鉢面部を備える洗面器であって、
    当該洗面器の前側の端は、R形状で形成されており、
    前記R形状の下端に連なって設けられ、前記台座よりも上方に位置する外側面を備え、
    前記外側面は、前記支持面に対する傾斜角度が、上端部から下端部に向かって連続的に大きくなる凹状の湾曲面で形成されている洗面器。
  3. 台座の支持面に載置した状態で設置され、鉢面部と、前記台座よりも上方に位置する外側面とを備える洗面器であって、
    前記支持面に対する前記外側面の傾斜角度が、上端部から下端部に向かって連続的に大きくなる凹状の湾曲面で形成されている洗面器。
  4. 前記支持面に対する前記鉢面部の傾斜角度は、前記外側面における前記傾斜角度とは異なっている請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の洗面器。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の洗面器の施工方法であって、
    前記支持面に載置し、
    前記外側面の下端部と前記支持面との間にシーリング材を塗布することを含む洗面器の施工方法。
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