JP7316212B2 - バラスト水処理剤、ならびにそれを用いたバラスト水処理システムおよびバラスト水処理方法 - Google Patents
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Description
図1の断面図に示すように、本実施形態におけるバラスト水処理剤1は、塩素系殺滅剤2(図1では顆粒状)と、当該塩素系殺滅剤2を包装する水溶性繊維絡合体からなる包装体3とを含む。
本実施形態のバラスト水処理剤に含まれる塩素系殺滅剤は、分子中に塩素を含有する物質であり、バラスト水の微生物または菌類等、特に海水または淡水に生存する微生物または菌類等に対して、殺菌、除菌または滅菌の作用を有するものであれば、特に限定されない。具体的には、塩素系殺滅剤は、常温常湿環境下では固体であり、水に溶けることにより水中の塩素濃度を高める薬剤である。なお、本明細書において、常温常湿環境下とは、温度25℃かつ湿度50%RH環境下のことをいう。
より詳細な1例を挙げると、バラストタンク内に20トンのバラスト水を漲水し、予め設定された塩素濃度基準値がTRO濃度10mg~20mg/Lである場合、必要なジクロロイソシアヌル酸ナトリウム量は前述した計算式に基づくと364g~727gとなる。100gのジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを含むバラスト水処理剤を用いる場合、4個~7個を投入する必要がある。50gのジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを含むバラスト水処理剤を用いる場合、8個~14個を投入する必要がある。
本実施形態におけるバラスト水処理剤は、前述の塩素系殺滅剤が水溶性繊維絡合体からなる包装体に包装されている。
本実施形態におけるバラスト水処理システム4の構成を、以下、図2および図3を参照して説明する。
本実施形態におけるバラスト水処理方法について、以下説明する。
バラストタンクを模擬した容積1m3のプラスティックタンク内に、700Lの濾過された河川水を注ぎ入れた。当該濾過された水(バラスト水)の水温は16℃であった。この中に、指標生物として植物プランクトンの1種であるテトラセルミス(最小径10μm~15μm程度)をバラスト水1cm3当たり1000個体となるように投入した。
2 塩素系殺滅剤(顆粒状)
3 包装体
4 バラスト水処理システム
5 処理剤投入機器
6 水量測定部
7 濃度測定部
8 処理剤投入機器制御部
8A 受信部
8B 判定部
8C 記憶部
8D 制御部
Claims (9)
- バラスト水の漲水時、漲水直後、漲水後、排水直前、排水時、排水直後および排水後のうちのいずれかのタイミングにおいてバラストタンク内に投入するためのバラスト水処理剤であり、かつ、塩素系殺滅剤と、前記塩素系殺滅剤を包装する水溶性繊維絡合体からなる包装体とを含む、バラスト水処理剤。
- 前記塩素系殺滅剤は、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを含む、請求項1に記載のバラスト水処理剤。
- 前記水溶性繊維絡合体は、ポリビニルアルコールを原料とする繊維からなる、請求項1または2に記載のバラスト水処理剤。
- 前記水溶性繊維絡合体の厚さは10μm以上1000μm以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載のバラスト水処理剤。
- 前記塩素系殺滅剤は、平均粒子径が0.1mm以上5mm以下の粒子状である、請求項1~4のいずれか1項に記載のバラスト水処理剤。
- 処理剤投入機器を備えるバラスト水処理システムであって、
バラストタンク内のバラスト水の水量を測定する水量測定部と、
前記水量測定部により測定された前記バラスト水の水量に基づいて、前記バラストタンク内のバラスト水の塩素濃度が予め設定された塩素濃度基準値となる請求項1~5のいずれか1項に記載のバラスト水処理剤の投入個数を判定し、判定された個数の前記バラスト水処理剤を前記バラストタンク内に投入するように前記処理剤投入機器を制御可能とする処理剤投入機器制御部とを備える、バラスト水処理システム。 - 前記バラストタンク内のバラスト水の塩素濃度を測定する濃度測定部をさらに備え、
前記処理剤投入機器制御部は、前記濃度測定部により測定された前記塩素濃度にさらに基づいて、前記バラスト水処理剤の投入個数を判定する、請求項6に記載のバラスト水処理システム。 - バラストタンク内のバラスト水の水量を測定する工程と、
測定された前記バラスト水の水量に基づいて、前記バラストタンク内のバラスト水の塩素濃度が予め設定された塩素濃度基準値となる請求項1~5のいずれか1項に記載のバラスト水処理剤の投入個数を判定する工程と、
判定された個数の前記バラスト水処理剤を前記バラストタンク内に投入する工程とを含む、バラスト水処理方法。 - 前記バラストタンク内のバラスト水の塩素濃度を測定する工程をさらに含み、
前記判定する工程では、測定された前記塩素濃度にさらに基づいて、前記バラスト水処理剤の投入個数を判定する、請求項8に記載のバラスト水処理方法。
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