JP7315752B1 - 太陽光パネル設置構造及び屋根の防水施工方法 - Google Patents

太陽光パネル設置構造及び屋根の防水施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】屋根の既設の防水層上に太陽光パネルが設置された構造において、防水層の防水性能が低下した場合に、太陽光パネルを破損させることなく、防水性能を回復できるようにする。【解決手段】太陽光パネル設置構造12は、屋根の既設の第一防水層18上に固定され、太陽光パネル24が取り外し可能に取り付けられる固定フレーム20と、固定フレーム20に取り付けられた太陽光パネル24と、を有する。【選択図】図2

Description

本願の開示する技術は、太陽光パネル設置構造及び屋根の防水施工方法に関する。
特許文献1には、パネルが、ほぼ長方形状の枠体としての外枠と、この外枠に収容される太陽電池モジュールを取付けた内枠とで構成された太陽光パネルが記載されている。そして、外枠の左竪框が、内枠をスライドして取付け、且つ、取外し可能に構成される構造が記載されている。
特許文献2には、野地板に敷設された板金と、水平方向に平行に複数列固定されたモジュール用レールを設け、モジュール用レールに略コ字形状部を、左右反対向きに有するようにした太陽電池屋根材モジュール取付構造が記載されている。互いに隣接したモジュール用レールの向い合う略コ字形状部間には、端より太陽電池モジュールが、水平方向に挿入可能で、かつ、移動可能な構成とされている。
特許文献3には、太陽電池モジュールの側縁部を両側で支持するスライド杆体を設け、スライド杆体に、太陽電池モジュールが傾斜する方向に沿って帯板状の中央杆材が配置される太陽電池モジュール用架台が記載されている。太陽電池モジュール用架台は、中央杆材の左右側面に沿って、太陽電池モジュールの側縁部の上下面を支持する上下一対の支持片が設けられ、支持片の下方に断面樋状を成した樋部が延長されている。この構造では、スライド杆体の間で、複数の太陽電池モジュールの側縁部を両側でスライド自在に支持している。
特開2000-27395号公報 特開2002-4526号公報 実用新案登録第3175075号公報
ところで、屋根の既設の防水層上に、太陽光パネルを接着固定する場合がある。また、建物の屋根、特に陸屋根では、防水層が設けられることが多く、既設の防水層の防水性能の低下などにより、あらたに防水性を確保する必要が生じることがある。しかし、防水層上に太陽光パネルを接着固定してしまうと、防水層の追加等のために太陽光パネルを取り外すことは困難であり、取り外しできたとしても、太陽光パネルの破損を招くおそれがある。たとえば、防水層の耐用年数と比較して、太陽光パネルの耐用年数の方が長いことがあるが、耐用年数が残っている太陽光パネルが破損により使用できなくなる、という課題がある。
そして、たとえば特許文献1~特許文献3のいずれの構成においても、屋根の既設の防水層上に太陽光パネルを設置する点については考慮されていない。
本願は上記事実を考慮し、屋根の既設の防水層上に太陽光パネルが設置された構造において、防水層の防水性能が低下した場合に、太陽光パネルを破損させることなく、防水性能を回復できるようにすることを目的とする。
第一態様の太陽光パネル設置構造では、屋根の既設の第一防水層上に固定され、太陽光パネルが取り外し可能に取り付けられる固定フレームと、前記固定フレームに取り付けられた太陽光パネルと、を有する。
この太陽光パネル設置構造では、屋根の既設の第一防水層上に固定フレームが固定されている。そして、この固定フレームに、太陽光パネルが取り外し可能に取り付けられている。第一防水層の防水性能の低下時には、太陽光パネルを固定フレームから取り外し、第一防水層上に、追加の防水層(第二防水層)を設けることができる。特に、固定フレームから太陽光パネルが取り外されているので、第一防水層において固定フレームが無い部分の全面を覆って第二防水層を設けることができる。また、固定フレームの周囲に密着させて第二防水層を設けることができる。このように第二防水層を設けた後に、固定フレームから取り外した太陽光パネルを、固定フレームに再び取り付けることができる。
このように、第一態様の太陽光パネル設置構造では、屋根の既設の防水層の防水性能が低下した場合に、太陽光パネルを破損させることなく、防水性能を回復できる。
第二態様では、第一態様において、前記固定フレームは、前記太陽光パネルが挿抜可能にスライドされるスライド溝を備えている。
スライド溝に対し太陽光パネルをスライドさせて挿抜することで、太陽光パネルを固定フレームに容易に取り付け、取り外しできる。
第三態様では、第二態様において、前記スライド溝は、前記太陽光パネルの対向する2辺に対応して対で設けられている。
スライド溝により、太陽光パネルの対向する2辺を保持した状態で太陽光パネルがスライドされるので、太陽光パネルのスライド及び取付状態が安定する。
第四態様では、第二又は第三態様において、前記スライド溝に挿入された前記太陽光パネルを前記固定フレームに固定する固定具を有する。
固定具によって、太陽光パネルを固定フレームに固定することで、固定フレームに対する太陽光パネルの取付状態が安定する。
第五態様では、第一から第四のいずれか一態様において、前記第一防水層上で、且つ前記固定フレームの周囲に密着して設けられた第二防水層、を有する。
第五態様では、第二防水層を有するので、この第二防水層がない構成と比較して、屋根の防水性が高くなる。
第六態様の屋根の防水施工方法では、屋根の既設の第一防水層上に固定された固定フレームに取り外し可能に取り付けられた太陽光パネルを前記固定フレームから取り外し、前記第一防水層において前記固定フレームが無い部分の全面を覆うと共に前記固定フレームの周囲に密着する第二防水層を設け、前記固定フレームから取り外した前記太陽光パネルを前記固定フレームに再び取り付ける。
すなわち、この防水施工方法では、太陽光パネルを固定フレームから取り外すことができ、取り外した状態で、第二防水層を設けることができる。太陽光パネルが固定フレームから取り外されており、第二防水層を、第一防水層において固定フレームが無い部分の全面を覆うと共に固定フレームの周囲に密着させて設ける。そして、第二防水層を設けた後に、固定フレームから取り外した太陽光パネルを、固定フレームに再び取り付ける。
このように、第六態様の防水施工方法では、屋根の既設の防水層の防水性能が低下した場合に、太陽光パネルを破損させることなく、防水性能を回復できる。
本願では、屋根の既設の防水層上に太陽光パネルが設置された構造において、防水層の防水性能が低下した場合に、太陽光パネルを破損させることなく、防水性能を回復できる。
図1は第一実施形態の太陽光パネル設置構造が適用された陸屋根を示す平面図である。 図2は第一実施形態の太陽光パネル設置構造を固定フレームから太陽光パネルを取り外した状態で部分的に示す斜視図である。 図3は第一実施形態の太陽光パネル設置構造を固定フレームに太陽光パネルを取り付けた状態で部分的に示す斜視図である。 図4は第一実施形態の太陽光パネル設置構造を示す図1の4-4線断面図である。 図5は第一実施形態の太陽光パネル設置構造を示す図1の5-5線断面図である。 図6は第一実施形態の太陽光パネル設置構造において固定フレームから太陽光パネルを取り外した状態を図5と同位置の断面で示す断面図である。 図7は第一実施形態の太陽光パネル設置構造において第二防水層を設けた状態を図5と同位置の断面で示す断面図である。 図8は第一実施形態の太陽光パネル設置構造において第二防水層を設けた後に太陽光パネルを固定フレームに取り付けた状態を図5と同位置の断面で示す断面図である。 図9は第二実施形態の太陽光パネル設置構造を固定フレームから太陽光パネルを取り付けた状態で部分的に示す斜視図である。 図10は第三実施形態の太陽光パネル設置構造を固定フレームから太陽光パネルを取り付けた状態で部分的に示す斜視図である。 図11は第一変形例の太陽光パネル設置構造を図4と同様の断面で示す断面図である。 図12は第二変形例の太陽光パネル設置構造を図4と同様の断面で示す断面図である。
以下、図面を参照して本願の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1には、第一実施形態の太陽光パネル設置構造12が適用された陸屋根14が平面視で示されている。図2及び図3には、第一実施形態の太陽光パネル設置構造12が部分的に斜視図にて、図4には、第一実施形態の太陽光パネル設置構造12が図1の4-4線断面図にて、それぞれ示されている。
図2及び図3に示すように、建物の陸屋根14には、陸屋根14を構成する屋上材16上に第一防水層18が設けられている。この第一防水層18は、たとえばウレタンや繊維強化樹脂等を用いて形成されている。第一防水層18により、陸屋根14上の水が建物に浸入することが防止されており、この水は図示しない排水溝に流れるようになっている。
第一防水層18の上面には、複数の固定フレーム20が接着剤等によって固定されている。本実施形態では、固定フレーム20は、一対のフレーム部材22によって構成されている。すなわち、1つの太陽光パネル24が、一対のフレーム部材22によって、第一防水層18の上面に設置される。第一防水層18の上面は、固定フレーム20によって太陽光パネル24が設置される設置面26である。
各図面において、固定フレーム20の幅方向、奥行方向及び高さ方向を、それぞれ矢印W、矢印D及び矢印Hで示す。固定フレーム20の奥行方向は、フレーム部材22の長手方向と一致している。
フレーム部材22のそれぞれは長尺状の部材である。そして、フレーム部材22は、その長手方向が陸屋根14の上面と平行な方向となるよう設置面26に固定されている。1つの太陽光パネル24に対応する一対のフレーム部材22は、互いに平行となるように並べて配置されている。このように並べて配置された一対のフレーム部材22において、それぞれ互いに対向する面は対向面22Tである。
フレーム部材22のそれぞれの対向面22Tには、スライド溝28が形成されている。本実施形態では、スライド溝28は、設置面26と平行に形成されている。
スライド溝28の内寸の高さH1はスライド溝28の延在方向で一定であり、太陽光パネル24の厚みT1よりもわずかに高くされている。
スライド溝28の一端28Aはフレーム部材22の一端面22Aに開口しており、スライド溝28の他端28Bはフレーム部材22の他端面22Bに開口している。ただし、スライド溝28の一端28A及び他端28Bのいずれか一方のみが開口し、他方は閉じられている構造でもよい。
スライド溝28の長さL1は、太陽光パネル24の奥行L3よりも長くなるよう設定されている。なお、スライド溝28の長さL1は、スライド溝28の下面28Lにおいて、スライド溝28の長手方向に沿って図った長さである。
スライド溝28の長さL1の下限としては、太陽光パネル24の奥行L3の90%以上であれば、太陽光パネル24を奥行方向の広い範囲でスライド溝28を安定的に支持でき、また、フレーム部材22から太陽光パネル24がはみ出す長さを短くできる。より好ましくは、スライド溝28の長さL1が太陽光パネル24の奥行L3の100%以上であれば、実質的にスライド溝28から太陽光パネル24がはみ出さない構造を実現できる。スライド溝28の長さL1の上限としては、太陽光パネル24の奥行L3の120%以下であれば、太陽光パネル24を奥行方向に対しスライド溝28が過度に長くならない。そして、固定フレーム20も過度に長くならない構造となるので、複数の太陽光パネル24を、相互の隙間を狭くして配置可能である。この観点からは、スライド溝28の長さL1は、太陽光パネル24の奥行L3の110%以下であることがより好ましい。
また、図5に示すように、一対のフレーム部材22におけるスライド溝28の間隔D1は太陽光パネル24の幅W3よりも長く、且つ、フレーム部材22の対向面22Tの間隔D2は、太陽光パネル24の幅W3よりも短くなるように、一対のフレーム部材22における相互の位置が設定されている、
固定フレーム20は、このような構造及び配置とされた一対のフレーム部材22を備えている。したがって、1つの固定フレーム20において、対向するスライド溝28に1つの太陽光パネル24を、一端28A側又は他端28B側からスライドさせて挿抜可能である。なお、上記したように、スライド溝28の一端28A及び他端28Bのいずれか一方のみが開口し、他方は閉じられている構造である場合は、開口された側から太陽光パネル24をスライド溝28に挿抜すればよい。
スライド溝28に太陽光パネル24を挿入した状態で、太陽光パネル24は陸屋根14の上面に設置された状態となる。本実施形態では、スライド溝28は陸屋根14の上面に対し平行であるので、太陽光パネル24も陸屋根14の上面に対し平行な姿勢で設置される。
次に、第一実施形態の作用及び屋根の防水施工方法を説明する。
図2~図5に示すように、陸屋根14上に第一防水層18が設けられており、陸屋根14が防水されている。しかしながら、たとえば経年により第一防水層18の防水性能が低下する場合がある。第一防水層18の防水性能が低下した場合には、第一防水層18の上に、追加の防水層(図7及び図8に示す第二防水層30)を設けることで、防水性能を維持又は向上できる。
特に、太陽光パネル24の寿命(発電能力を所定範囲に維持できる期間)は、第一防水層18の寿命(防水性能を維持できる期間)よりも長いことが多い。たとえば、太陽光パネル24の寿命が20年から30年程度であるのに対し、第一防水層18の寿命は10年程度である場合がある。第一防水層18の寿命は、実質的に陸屋根14の防水性の寿命である。このように、陸屋根14の防水性を確保又は維持する必要は生じているが、太陽光パネル24の寿命は残っている状態の陸屋根14に対し、第一実施形態の防水施工方法を施す。
第一実施形態の太陽光パネル設置構造12では、太陽光パネル24は固定フレーム20に取り付けらており、設置面26(第一防水層18)には固定されていない。そして、太陽光パネル24は、図3及び図6に示すように、固定フレーム20から取り外し可能である。
第一防水層18上に第二防水層30を設ける場合、太陽光パネル24を、図3及び図6に示すように、固定フレーム20から取り外す。これにより、第一防水層18において、太陽光パネル24が設置されていた部分が露出される。
そして、図7に示すように、第一防水層18上に、第二防水層30を設ける。この場合、第一防水層18と第二防水層30との間に、第二防水層30を第一防水層18に密着させるための密着層32を設けてもよい。密着層32としては、第一防水層18及び第二防水層30の材質を考慮して、これらの密着性を効果的に高めることが可能な材料が選択されている。ただし、密着層32を設けることなく、第一防水層18上に直接的に第二防水層30を設置してもよい。
第二防水層30は、第一防水層18において固定フレーム20が無い部分の全面を覆うようにする。さらに、第二防水層30が、固定フレーム20の周囲に密着し、第二防水層30と固定フレーム20との間に隙間が生じないようにする。
これにより、第一防水層18上に、固定フレーム20の周囲に密着して設けられた第二防水層30を有する太陽光パネル設置構造12が得られる。
第二防水層30としては、たとえば、陸屋根14の形状に対応したウレタン樹脂、防水性シート及び防水性テープであってもよいし、液状の防水性材料を塗布し、この防水性材料が固化することで形成される防水層であってもよい。液状の防水性材料を用いると、施工現場での取り扱いが容易であり、また、形状の自由度が高いため、各種の形状・サイズや配置の太陽光パネル24に対し第二防水層30を施工現場で容易に形成できる。
このようにして第二防水層30が設けられることで、陸屋根14を防水することができる。
そして、図8に示すように、固定フレーム20から取り外した太陽光パネル24を、固定フレーム20に再び取り付ける。本実施形態では、固定フレーム20にはスライド溝28が形成されているので、このスライド溝28に太陽光パネル24を挿入し、固定フレーム20に保持された状態にできる。
このように、第一実施形態の太陽光パネル設置構造12では、陸屋根14上に、既設の防水層である第一防水層18が設置された構造において、太陽光パネル24を破損させることなく、第二防水層30を設けることができる。たとえば、第一防水層18の防水性能が低下した場合であっても、太陽光パネル24を破損させることなく第二防水層30を設けることで、陸屋根14の防水性能を回復できる。
固定フレーム20は、スライド溝28を有している。このスライド溝28に対し太陽光パネル24をスライドさせて挿抜することが可能である。そして、スライドにより、太陽光パネル24を固定フレーム20に容易に取り付け、取り外しできる。
しかも、固定フレーム20は一対のフレーム部材22を有しており、スライド溝28は、太陽光パネル24の対向する2辺に対応して対で設けられている。したがって、スライド溝28により、太陽光パネル24は、対向する2辺が保持された状態でスライドされる。これにより、太陽光パネル24を安定してスライドさせることができると共に、取付状態も安定する。
次に、第二実施形態について説明する。第二実施形態において、第一実施形態と同様の要素、部材等については第一実施形態と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、太陽光パネル設置構造を平面視した構造は、第一実施形態で示した図1と略同様であるので、図示を省略する。
図9に示すように、第二実施形態の太陽光パネル設置構造42では、太陽光パネル24を固定フレーム20に対して固定する固定具44を有している。
具体的には、フレーム部材22のそれぞれにおいて、スライド溝28の上側に位置する部分に、この部分を貫通する1つ又は複数(図9に示す例では1つのフレーム部材22について2つ)の雌ネジ46が形成されている。
雌ネジ46には、フレーム部材22の上面22U側から、雄ネジ48がねじ込まれており、雄ネジ48の先端が太陽光パネル24に接触する。さらに雄ネジ48をねじ込むことで、雄ネジ48の先端と、スライド溝28の下面28L(第一実施形態として示した図4参照)との間に太陽光パネル24が挟持されて固定される。
第二実施形態では、第一実施形態と同様の作用を奏するが、さらに、固定具44によって、太陽光パネル24を固定フレーム20に固定することで、太陽光パネル24の設置状態を安定させることができる。
そして、雄ネジ48を緩めることで、固定フレーム20に対する太陽光パネル24の固定を解除し、太陽光パネル24を固定フレーム20から取り外し可能な状態にできる。
なお、本開示の技術に係る固定具としては、上記したような、雌ネジ46及び雄ネジ48の組み合わせによる固定具44に限定されない。たとえば、フレーム部材22にクリップを取り付けており、このクリップによって太陽光パネル24の一部を保持することにより、固定フレーム20に固定するようにしてもよい。
次に、第三実施形態について説明する。第三実施形態において、第一実施形態又は第二実施形態と同様の要素、部材等については第一実施形態又は第二実施形態と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、太陽光パネル設置構造を平面視した構造は、第一実施形態で示した図1と略同様であるので、図示を省略する。
図10に示すように、第三実施形態の太陽光パネル設置構造52では、フレーム部材22が、上フレーム22Pと下フレーム22Qとに分割されている。そして、上フレーム22Pと下フレーム22Qとの間に、太陽光パネル24を挟持する挟持部56が構成されている。
上フレーム22Pには、この上フレーム22Pを貫通する貫通孔54が形成されている。下フレーム22Qには、貫通孔54に対応する位置に、雌ネジ46が上面側から形成されている。第三実施形態における雄ネジ48の長さは、上フレーム22Pと下フレーム22Qとの間に太陽光パネル24を挟んだ状態で、貫通孔54に雄ネジ48を挿通し、さらに雌ネジ46にねじ込むことが可能な程度の長さである。
このような構成とされた第三実施形態において、太陽光パネル24を固定フレーム20に保持させるには、まず、上フレーム22Pと下フレーム22Qとの間に太陽光パネル24を配置することができる程度の間隙を確保しておく。具体的には、上フレーム22Pを下フレーム22Qから離隔するように保持してもよいし、上フレーム22Pと下フレーム22Qとの間にスペーサを配置してもよい。
そして、上フレーム22Pと下フレーム22Qとの間、すなわち挟持部56に太陽光パネル24を配置した状態で、上フレーム22Pの保持を解除する(スペーサを用いていた場合にはスペーサを除去する)。
次いで、雄ネジ48を貫通孔54に挿通し、さらに雌ネジ46にねじ込むことで、上フレーム22Pと下フレーム22Qの間に太陽光パネル24を挟持し、固定フレーム20に太陽光パネル24を固定できる。
太陽光パネル24を固定フレーム20から取り外すには、雄ネジ48を緩める。これにより、固定フレーム20に対する太陽光パネル24の固定を解除し、太陽光パネル24を固定フレーム20から取り外すことができる。
なお、上記各実施形態では、スライド溝28及び挟持部56がフレーム部材22の長手方向に沿って直線状である例を挙げたが、スライド溝28及び挟持部56としては、図11に示す第一変形例のように湾曲していてもよい。図11に示す例では、長手方向の中央部分が上に凸となるようにスライド溝28が湾曲している。これにより、固定フレーム20に保持された太陽光パネル24も奥行方向の中央部分が上に凸となるように湾曲するので、太陽光パネル24の上面に雨水が溜まりにくい構造を実現できる。
また、上記各実施形態では、陸屋根14の形状が平面であるものを例示したが、陸屋根14の形状は平面に限定されない。たとえば、図12に示す第二変形例のように、陸屋根14の全面あるいは一部が上に凸となるように湾曲していてもよい。この場合には、フレーム部材22も、陸屋根14の湾曲形状に対応させて湾曲させればよい。
また、上記各実施形態では、陸屋根14に太陽光パネル設置構造を適用した例を挙げたが、適用対象は陸屋根14に限定されない。
しかしながら、特に陸屋根14では、荷重制限や高さ制限等のために、設置できる太陽光パネルの質量や厚みが制限を受けることがある。これに対し、本願の開示の技術における太陽光パネル24は、薄型化、軽量化を図ることで、陸屋根14に対しても、上記の制限を受けることなく設置が可能である。
そして、薄型化、軽量化された太陽光パネル24と、たとえば陸屋根14の第一防水層18に対し、接着剤によって直接的に接着固定してしまうと、一旦接着固定された太陽光パネル24を取り外すことは難しく、取り外しによって太陽光パネル24の破損を招くこともある。
これに対し、本実施形態では、太陽光パネル24を陸屋根14に接着固定しないので、太陽光パネル24を陸屋根14から容易に取り外しできる。すなわち、太陽光パネル24を取り外すことで、陸屋根14に第二防水層30を設けることが可能である。たとえば、第一防水層18が寿命を迎えても、寿命が残存している太陽光パネル24を継続して使用しつつ、陸屋根14の防水性を確保することができる。
ただし、本開示の技術の適用対象 は、薄型化、軽量化が図られた太陽光パネル24が設置された陸屋根14に限定されない。すなわち、たとえば図2~図5に示す太陽光パネル24と比較すると厚みが厚く、且つ質量が大きい太陽光パネルが接着固定された陸屋根に対しても、本開示の技術を適用できる。
本開示の技術に係るこの太陽光パネル設置構造では、この太陽光パネル設置構造を用いて設置された太陽光パネルにより発電を行うことで、化石燃料の燃焼による発電を代替し、CO排出量を削減する効果を有するものである。
12 太陽光パネル設置構造
14 陸屋根
16 屋上材
18 第一防水層
20 固定フレーム
22 フレーム部材
22A 一端面
22B 他端面
22P 上フレーム
22Q 下フレーム
22T 対向面
22U 上面
24 太陽光パネル
26 設置面
28 スライド溝
28A 一端
28B 他端
28L 下面
30 第二防水層
32 密着層
42 太陽光パネル設置構造
44 固定具
46 雌ネジ
48 雄ネジ
52 太陽光パネル設置構造
54 貫通孔

Claims (5)

  1. 屋根の既設の第一防水層上に固定され、スライド溝に沿って太陽光パネルが挿抜可能にスライドされると共に取り外し可能に取り付けられ、挿入された前記太陽光パネルを支持すると共に前記第一防水層に接着される下側部分と挿入された前記太陽光パネルの上側に位置する上側部分とが前記下側部分から直角に立ち上がる接続部分によって一体的に接続されることでコ字状の一部品として構成された固定フレームと、
    前記スライド溝に挿入された状態で前記固定フレームに取り付けられた太陽光パネルと、
    前記固定フレームにおいて前記上側部分にねじ込まれ、先端が前記スライド溝の下面との間で前記太陽光パネルを挟持することで前記太陽光パネルを前記固定フレームに固定する固定具と、
    を有する太陽光パネル設置構造。
  2. 前記スライド溝は、前記太陽光パネルの対向する2辺に対応して対で設けられている請求項1に記載の太陽光パネル設置構造。
  3. 前記固定フレームは、前記第一防水層上に接着剤によって固定されている請求項1に記載の太陽光パネル設置構造。
  4. 前記第一防水層上で、且つ前記固定フレームの周囲に密着して設けられた第二防水層、を有する請求項1に記載の太陽光パネル設置構造。
  5. 屋根の既設の第一防水層上に固定され、太陽光パネルを支持すると共に前記第一防水層に接着される下側部分と前記太陽光パネルの上側に位置する上側部分とが前記下側部分から直角に立ち上がる接続部分によって一体的に接続されることでコ字状の一部品として構成された固定フレームに取り外し可能に取り付けられた太陽光パネルを、前記固定フレームのスライド溝に沿って抜くことで該固定フレームから取り外し、
    前記第一防水層において前記固定フレームが無い部分の全面を覆うと共に前記固定フレームの周囲に密着する第二防水層を設け、
    前記固定フレームから取り外した前記太陽光パネルを、前記スライド溝に沿って挿すことで前記固定フレームに再び取り付け、かつ前記固定フレームにおいて前記上側部分に固定具をねじ込み、該固定具の先端と前記スライド溝の下面との間で前記太陽光パネルを挟持することで該太陽光パネルを前記固定フレームに固定する、屋根の防水施工方法。
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