以下、本発明をその実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
実施形態1は、イベントに出展する出展者のダウンロード要求に応じて、来場者データを出力する形態に関する。図1は、出展者向けの来場者管理システムの概要を示す説明図である。本実施形態のシステムは、管理装置1、携帯端末2及び出展者端末3を含み、各装置はインターネット等のネットワークNを介して情報の送受信を行う。
管理装置1は、種々の情報に対する処理、記憶及び送受信を行う情報処理装置である。管理装置1は、例えばサーバ装置、パーソナルコンピュータ等である。本実施形態において、管理装置1はサーバ装置であるものとし、以下では簡潔のためサーバ1と読み替える。
携帯端末2は、出展者用コードを通じる携帯端末のログイン、来場者用コードの読取、及び該来場者用コードから読み取った来場者識別情報の送信を行う端末装置である。携帯端末2は、例えばスマートフォン、タブレット等の情報処理機器である。または、携帯端末2は、コードを読み取り可能な専用の読取モジュールが設けされた端末装置であっても良い。
例えば携帯端末2は、複数の出展者がブースを出展する展示イベントのように、複数のサブイベント(例えば、出展ブースまたはイベント内のセミナー等)が行われるイベントにおいて、来場者の来場をチェックすべく、コードの読取を行う。なお、イベントは展示イベントに限定されず、例えば講演会または音楽ライブ等、その他のイベントであっても良い。携帯端末2は、例えばイベントの主催者、あるいはイベント会場内の個々のブースに出展する出展者が操作し、イベント会場に設置されている所定の受付窓口、または個々のブースにおいてコードの読取を行う。例えば携帯端末2は、イベント開催時にイベント主催者の担当者または個々のサブイベントの開催者(出展者)に貸し出され、イベント終了後に返却される。
出展者端末3は、来場者データのダウンロード、及び来場者データの表示等を行う端末装置である。出展者端末3は、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット、パーソナルコンピュータ端末等の情報処理機器である。
本実施の形態でサーバ1は、イベントに出展する複数の出展者に貸与する携帯端末2で読み取るための、出展者を特定する出展者用コードを出展者に発行する。サーバ1は、出展者に発行した出展者用コードを通じた携帯端末2のログインを受け付け、ログイン処理を行う。サーバ1は、イベントに来場する来場者(申込者)に関する情報を来場者識別情報と対応付けて予め登録してあり、来場者識別情報を記述した来場者用のコードを来場者に事前に発行する。
携帯端末2のログイン後に、携帯端末2は、来場者に発行された来場者用のコードから来場者識別情報を読み取り、ネットワークNを経由してサーバ1に送信する。サーバ1は、携帯端末2から送信された来場者識別情報に基づいて、来場者データを出展者に対応付けて記憶する。サーバ1は、出展前または出展中に、来場者データをダウンロードするための出展者のアクセス情報を各出展者の出展者端末3に送信する。出展者端末3は、サーバ1から送信された出展者のアクセス情報を受信する。出展者端末3は、出展者の来場者データのダウンロード要求をサーバ1に送信する。
サーバ1は、出展者端末3から送信された来場者データのダウンロード要求を受け付けた場合、来場者データのダウンロード要求回数が所定回数を超えたか否かを判定する。サーバ1は、ダウンロード要求回数が所定回数を超えていないと判定した場合、該ダウンロード要求に応じて来場者データを出展者端末3に出力する。サーバ1は、ダウンロード要求回数が所定回数を超えたと判定した場合、新たな出展者のアクセス情報を出展者端末3に再送信する。
図2は、サーバ1の構成例を示すブロック図である。サーバ1は、制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、表示部15、読取部16及び大容量記憶部17を含む。各構成はバスBで接続されている。
制御部11はCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を含み、記憶部12に記憶された制御プログラム1Pを読み出して実行することにより、サーバ1に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、図2では制御部11を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。
記憶部12はRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ素子を含み、制御部11が処理を実行するために必要な制御プログラム1P又はデータ等を記憶している。また、記憶部12は、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。通信部13は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、携帯端末2及び出展者端末3等との間で情報の送受信を行う。
入力部14は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報を制御部11へ出力する。表示部15は、液晶ディスプレイ又は有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、制御部11の指示に従い各種情報を表示する。
読取部16は、CD(Compact Disc)-ROM又はDVD(Digital Versatile Disc)-ROMを含む可搬型記憶媒体1aを読み取る。制御部11が読取部16を介して、制御プログラム1Pを可搬型記憶媒体1aより読み取り、大容量記憶部17に記憶しても良い。また、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御部11が制御プログラム1Pをダウンロードし、大容量記憶部17に記憶しても良い。さらにまた、半導体メモリ1bから、制御部11が制御プログラム1Pを読み込んでも良い。
大容量記憶部17は、例えばHDD(Hard disk drive:ハードディスク)、SSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)等の記録媒体を備える。大容量記憶部17は、イベントDB(データベース:database)171、ダウンロードデータDB172、来場者DB173、出展者DB174及び端末監視DB175を含む。イベントDB171は、イベントに関する情報を記憶している。ダウンロードデータDB172は、ダウンロード用の来場者データを記憶している。来場者DB173は、来場者に関する情報を記憶している。出展者DB174は、出展者に関する情報を記憶している。端末監視DB175は、監視対象となる複数の携帯端末に関する情報を記憶している。
なお、本実施形態において記憶部12及び大容量記憶部17は一体の記憶装置として構成されていても良い。また、大容量記憶部17は複数の記憶装置により構成されていても良い。更にまた、大容量記憶部17はサーバ1に接続された外部記憶装置であっても良い。
なお、本実施形態では、サーバ1は一台の情報処理装置であるものとして説明するが、複数台により分散して処理させても良く、または仮想マシンにより構成されていても良い。
図3は、イベントDB171のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。イベントDB171は、イベントID列、イベント名列、プログラム列、開催場所列、開催日列、開催開始時間列、開催終了時間列、ダウンロード可能期間列、ログイン可能期間列、申込開始日時列、申込終了日時列、受付開始時間列、受付終了時間列、サブイベントID列、サブイベント名列を含む。
イベントID列は、各イベントを識別するために、一意に特定するイベントのIDを記憶している。イベント名列は、イベントの名称を記憶している。プログラム列は、イベントのプログラム(内容)を記憶している。開催場所列は、イベントを開催する場所を記憶している。開催日列は、イベントを開催する日を記憶している。開催開始時間列は、イベントの開催の開始時間を記憶している。開催終了時間列は、イベントの開催の終了時間を記憶している。ダウンロード可能期間列は、来場者データをダウンロード可能な期間を記憶している。
ログイン可能期間列は、携帯端末2が出展者用コードに通じてサーバ1にログイン可能な期間を記憶している。申込開始日時列は、イベントを申し込む開始日時を記憶している。申込終了日時列は、イベントを申し込む終了日時を記憶している。受付開始時間列は、イベントを受け付ける開始時間を記憶している。受付終了時間列は、イベントを受け付ける終了時間を記憶している。サブイベントID列は、イベント内のサブイベントを一意に特定するサブイベントIDを記憶している。サブイベント名列は、サブイベントの名称を記憶している。
図4は、ダウンロードデータDB172のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。ダウンロードデータDB172は、端末ID列、出展者ID列、読取日時列、来場者ID列、要望コード列及びリードID列を含む。端末ID列は、出展者に貸与した携帯端末2を特定する携帯端末IDを記憶している。出展者ID列は、出展者を特定する出展者IDを記憶している。読取日時列は、来場者用コードを読み取った日時情報を記憶している。来場者ID列は、来場者用コードから読み取った来場者ID(読取内容)を記憶している。
要望コード列は、要望を特定する要望コードを記憶している。要望コードは、イベントに来場する来場者の要望(例えば、当日の説明担当者、興味度合い、配布のカタログ等)を特定するための識別子であり、サブイベントの開催者(出展者)が任意に定義する。サブイベントの開催者は要望コードを確認することで、来場者の要望を迅速に把握することができる。リードID列は、イベント(キャンペーン、セミナー等)に対し、ユニークとなる申込者単位のIDを記憶している。
図5は、来場者DB173のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。来場者DB173は、来場者ID列、イベントID列、サブイベントID列、来場者人数列、姓列、ミドルネーム列、名列、姓フリガナ列、名フリガナ列、会社名列、会社名フリガナ列、部署列及び属性列を含む。来場者ID列は、各来場者を識別するために、一意に特定する来場者のIDを記憶している。イベントID列は、イベントを特定するイベントIDを記憶している。サブイベントID列は、来場者が来場するサブイベントを特定するサブイベントIDを記憶している。来場者人数列は、一つの来場者IDに応じて、イベントに来場した人数を記憶している。一つの来場者IDを複数の来場者(複数人)が同時に利用することができる。
姓列は、来場者の姓を記憶している。ミドルネーム列は、来場者のミドルネームを記憶している。名列は、来場者の名を記憶している。姓フリガナ列は、来場者の姓のフリガナを記憶している。名フリガナ列は、来場者の名のフリガナを記憶している。会社名列は、来場者が属する会社の名称を記憶している。会社名フリガナ列は、会社名のフリガナを記憶している。部署列は、来場者が属する会社の部署を記憶している。属性列は、来場者の属性に応じた属性情報を記憶している。属性情報は、例えばイベントが製品の展示会である場合、「VIP(Very Important Person)会員」、「製品A購入顧客」等で表現され得る。
図6は、出展者DB174のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。出展者DB174は、出展者ID列、イベントID列、サブイベントID列、出展者名列、利用可能端末台数列、メールアドレス列、パスコード列、データダウンロード日時列及びダウンロード要求回数列を含む。出展者ID列は、各出展者を識別するために、一意に特定する出展者のIDを記憶している。イベントID列は、イベントを一意に特定するイベントIDを記憶している。サブイベントID列は、イベント内のサブイベントを一意に特定するサブイベントIDを記憶している。出展者名列は、出展者の名称を記憶している。利用可能端末台数列は、出展者に貸与可能な携帯端末2の台数を記憶している。
メールアドレス列は、出展者のメールアドレスを記憶している。パスコード列は、来場者データのダウンロード時に認証用のパスコードを記憶している。データダウンロード日時列は、来場者データをダウンロードした日時情報を記憶している。ダウンロード要求回数列は、出展者のアクセス情報に応じて来場者データのダウンロードを要求した回数を記憶している。なお、アクセス情報に関しては後述する。
図7は、端末監視DB175のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。端末監視DB175は、端末ID列、端末名列、最終アプリログイン日時列、最終読取日時列、状態列及び出展者ID列を含む。端末ID列は、各監視対象となる携帯端末2を識別するために、一意に特定する携帯端末2のIDを記憶している。端末名列は、監視対象となる携帯端末2の名称を記憶している。最終アプリログイン日時列は、監視対象となる携帯端末2が最後にサーバ1にログイン(接続)した日時情報を記憶している。
最終読取日時列は、最後に携帯端末2の通信状態を読み取った日時情報を記憶している。状態列は、監視対象となる携帯端末2との通信状態を記憶している。本実施の形態では、通信状態として「online」、「offline」又は「停止」のステータスが格納される。「online」は、サーバ1が携帯端末2と通信可能状態である。「offline」は、サーバ1が携帯端末2と通信不可能状態である。「停止」は、携帯端末2の通信機能がサーバ1から停止されている状態である。出展者ID列は、出展者を特定する出展者IDを記憶している。
なお、上述した各DBの記憶形態は一例であり、データ間の関係が維持されていれば、他の記憶形態であっても良い。
図8は、携帯端末2の構成例を示すブロック図である。携帯端末2は、制御部21、記憶部22、通信部23、入力部24、表示部25、時計部26、撮影部28及びコード読取部29を含む。各構成はバスBで接続されている。
制御部21はCPU、MPU等の演算処理装置を含み、記憶部22に記憶された制御プログラム2Pを読み出して実行することにより、携帯端末2に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、図8では制御部21を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。記憶部22はRAM、ROM等のメモリ素子を含み、制御部21が処理を実行するために必要な制御プログラム2P又はデータ等を記憶している。また、記憶部22は、制御部21が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。
通信部23はワイヤレス無線WAN(Wide Area Network)を利用して通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、サーバ1等と情報の送受信を行う。無線WANは、通信規格4G(Generation)若しくは5GであるLTE(Long Term Evolution)等の携帯電話回線を通じて事業者の通信網に接続するためのネットワークであり、契約者に提供される。入力部24は、キーボード、マウスまたは表示部25と一体化したタッチパネルでも良い。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部21の指示に従い各種情報を表示する。
時計部26は、時刻又は経過時間等を計時しており、制御部21からの求めに応じて、計時結果を制御部21に与える回路である。また、時計部26はタイマ機能を提供する。タイマ機能は開始を指示されてから、予め設定した時間が経過した場合、その旨を制御部21に通知する機能である。又は、タイマ機能は開始を指示されてから、予め設定した時間が経過したか否かを、制御部21からの問い合わせに対して回答する機能である。
撮影部28は、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ等の撮影装置である。なお、撮影部28は、複数の撮影装置により構成されても良い。なお、撮影部28は携帯端末2に内蔵せず、外部で直接に携帯端末2と接続し、撮影可能な構成としても良い。コード読取部29は、2次元コード、1次元コード等を読み取るための読取専用モジュールである。なお、コードの読取については後述する。
図9は、出展者端末3の構成例を示すブロック図である。出展者端末3は、制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34及び表示部35を含む。各構成はバスBで接続されている。
制御部31はCPU、MPU等の演算処理装置を含み、記憶部32に記憶された制御プログラム3Pを読み出して実行することにより、出展者端末3に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、図9では制御部31を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。記憶部32はRAM、ROM等のメモリ素子を含み、制御部31が処理を実行するために必要な制御プログラム3P又はデータ等を記憶している。また、記憶部32は、制御部31が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。
通信部33は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、サーバ1等と情報の送受信を行う。入力部34は、キーボード、マウスまたは表示部35と一体化したタッチパネルでも良い。表示部35は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部31の指示に従い各種情報を表示する。
図10は、来場者管理システムの動作を説明する説明図である。図10Aは、出展者用コードを通じて携帯端末2のログイン処理を行う動作を説明する説明図である。まず、サーバ1は、イベントに出展する複数の出展者に貸与する携帯端末2で読み取るための、出展者を特定する出展者用コードを生成して送信する。
出展者用コードは、例えば2次元コード、1次元コード等である。2次元コードは、横方向にしか情報を持たない1次元コードに対し、水平方向と垂直方向に情報を持つ表示方式のコードである。代表的な2次元コードは、例えばQRコード(登録商標)、DataMatrix(登録商標)又はVeriCode(登録商標)である。1次元コードは、例えばバーコードである。本実施の形態では一例として、2次元コードを読み取るものとして説明する。
また、出展者に複数台の携帯端末2を貸与した場合、それぞれの携帯端末2に個別の出展者用コードを発行しても良く、または複数台の携帯端末2間で共通の出展者用コードを発行しても良い。
具体的には、サーバ1はイベントIDに基づき、2次元コードを発行する対象となる出展者の出展者IDを出展者DB174から取得する。サーバ1は、2次元コードの生成ライブラリを利用し、出展者ID及びイベントIDを記述した出展者用コードを生成する。なお、出展者用コードの中に埋め込まれる項目は、実際のニーズに応じて任意の項目が設定されても良い。例えば、出展者用コードには、出展者ID、出展者名及びイベントIDが記述される。
サーバ1は、生成した出展者用コードを例えばメールを発信して出展者端末3に送信する。出展者端末3は、サーバ1から発信されたメールを受信して出展者用コードを表示する。なお、メールによる出展者用コードの送受信処理に限るものではない。例えば、サーバ1は、出展者に向けアプリ(アプリケーション)における出展者のページに、生成した出展者用コードを出力する。出展者端末3は、出展者により該アプリにログインし、出展者のページに出力された出展者用コードを表示しても良い。なお、出展者用コードを直接出展者に郵送しても良い。
次に、携帯端末2は、出展者用コードを通じてサーバ1にログインする。具体的には、携帯端末2は、出展者用コードから出展者ID及びイベントIDを読み取って、読み取った出展者ID及びイベントIDと、携帯端末IDとをサーバ1に送信する。サーバ1は、携帯端末2から送信された出展者ID及びイベントIDに基づいて、ログイン可能であるか否かを判定する。
具体的には、サーバ1は、受信した出展者ID及びイベントIDと、出展者DB174に記憶された出展者ID及びイベントIDとを照合する。サーバ1は、両者が一致すると判定した場合、受信したイベントIDに基づいてイベントDB171からログイン可能期間を取得する。サーバ1は、現在の日時がログイン可能期間内であると判定した場合、受信した出展者ID及びイベントIDに基づいて出展者DB174から利用可能な携帯端末の台数を取得する。サーバ1は、端末監視DB175に記憶された監視対象の端末のオンライン状態からログイン済みの携帯端末2の台数を集計し、集計したログイン済み携帯端末2の台数が利用可能な携帯端末の台数を超えたか否かを判定する。サーバ1は、ログイン済み携帯端末2の台数が利用可能な携帯端末の台数を超えていないと判定した場合、ログイン可能であると判定する。
サーバ1は、ログイン可能であると判定した場合、端末ID、端末名、ログイン日時、読取日時、通信状態及び出展者IDを一つのレコードとして端末監視DB175に記憶する。サーバ1は、来場者の受付画面を携帯端末2に送信する。携帯端末2は、サーバ1から送信された来場者の受付画面を受信し、受信した受付画面を表示する。
図10Bは、出展者のダウンロード要求に応じて来場者データを出力する動作を説明する説明図である。携帯端末2は、出展者用コードを通じてサーバ1にログインした後に、イベントに来場した来場者に発行された来場者用コードから来場者識別情報を読み取る。来場者用コードは、出展者用コードと同様に、例えば2次元コード、1次元コード等である。来場者識別情報は、例えば来場者を識別するための来場者IDである。携帯端末2は、読み取った来場者ID及び携帯端末IDをサーバ1に送信する。
サーバ1は、携帯端末2から送信された来場者ID及び携帯端末IDを受信し、受信した携帯端末IDに基づいて出展者IDを端末監視DB175から取得する。サーバ1は、取得した出展者IDに対応付けて、携帯端末ID、読取日時及び来場者IDを一つのレコードとしてダウンロードデータDB172に記憶している。
なお、来場者用コードまたは他の専用2次元コードに要望コード及びリードIDが記述された場合、携帯端末2は該コードから読み取った要望コード及びリードIDを、来場者ID及び携帯端末IDと共にサーバ1に送信する。サーバ1は、出展者IDに対応付けて、携帯端末ID、読取日時、来場者ID、要望コード及びリードIDを一つのレコードとしてダウンロードデータDB172に記憶している。要望コード及びリードIDは必須の送信項目でないため、省略することができる。
サーバ1は、出展前または出展中に、来場者データをダウンロードするための出展者のアクセス情報を作成して出展者端末3に送信する。アクセス情報は、例えばダウンロード専用サイトにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)、パスコードの再発行用URL及び認証用のパスコード等を含む。アクセス情報がメールで出展者に送信されても良く、または出展者に向けアプリ経由で出展者に送信されても良い。更にまた、紙にプリントアウトされたアクセス情報が直接に出展者に郵送されても良い。
出展者端末3は、サーバ1から送信されたアクセス情報を受信する。出展者端末3は、出展者によるアクセス情報に記載されたURLのリンクのタッチ(クリック)操作を受け付けた場合、該URLで指定されるダウンロード専用サイトに掲載されているダウンロードページを取得し、取得したダウンロードページを表示する。出展者端末3は、出展者のメールアドレス及び認証用のパスコードの入力を受け付けた場合、受け付けた出展者のメールアドレス及び認証用のパスコードをサーバ1に送信する。
サーバ1は、出展者端末3から送信されたメールアドレス及びパスコードを受信する。サーバ1は、受信したメールアドレス及びパスコードに基づいて、来場者データをダウンロードすることが可能であるか否かを判定する。具体的には、サーバ1は、受信したメールアドレス及びパスコードに基づいて、出展者DB174から出展者ID、イベントID及びダウンロード要求回数を取得する。
サーバ1は、取得したイベントIDに基づいて、イベントDB171からダウンロード可能な期間を取得する。サーバ1は、ダウンロード可能な期間内であると判定した場合、予め記憶部12または大容量記憶部17に記憶された所定回数(閾値)を取得する。例えば、セキュリティ対策で来場者データを1回しかダウンロードできない場合、閾値が「1」に設定される。
サーバ1は、取得したダウンロード要求回数が所定回数を超えたと判定した場合、パスコードの再発行用URLに基づくパスコードの再発行の要求に応じて、前回発行したアクセス情報とは異なるアクセス情報を出展者端末3に再送信(再発行)する。再発行されたアクセス情報は、ダウンロード専用サイトにアクセスするためのURL(前回発行されたURLと同様)、パスコードの再発行用URL(前回発行されたURLと同様)、及び新しい認証用のパスコード等を含む。なお、アクセス情報の初回発行及び再発行の場合、サーバ1は出展者DB174に記憶されたダウンロード要求回数を初期値(未ダウンロード:0)に更新する。
サーバ1は、ダウンロード要求回数が所定回数を超えていないと判定した場合、出展者ID及び来場者IDに基づいて、ダウンロードデータDB172及び来場者DB173から来場者データを取得する。来場者データは、来場者の姓名、来場者の属性(例えば、VIP会員、製品A購入顧客等)、来場者が属する会社の名称及び部署等を含む。サーバ1は、取得した来場者データをCSV(comma-separated values)形式のファイルに書き込む。サーバ1は、書き込んだCSVファイルを出展者端末3に送信する。
出展者端末3は、サーバ1から送信されたCSVファイルを受信し、受信したCSVファイルを表示する。なお、サーバ1は、来場者データをPDF(Portable Document Format)形式のファイルに書き込んで送信しても良く、または来場者データそのものを直接に出展者端末3に送信しても良い。更にまた、拡張子であるXLSまたはXLSX等のEXCEL(登録商標)のファイルに来場者データを書き込んでも良い。
図11は、出展者用コードを通じて携帯端末2のログイン処理を行う際の処理手順を示すフローチャートである。サーバ1の制御部11は、イベントIDに基づいて出展者IDを出展者DB174から取得し、2次元コードの生成ライブラリを利用して出展者ID及びイベントIDを記述した出展者用コードを生成する(ステップS101)。制御部11は、通信部13を介して、生成した出展者用コードをメールで出展者端末3に送信する(ステップS102)。
携帯端末2の制御部21は、撮影部28またはコード読取部29を介して、出展者に発行された出展者用コードを読み取る(ステップS201)。制御部21は、読み取った出展者用コードから出展者ID及びイベントIDを取得する(ステップS202)。制御部21は、取得した出展者ID及びイベントIDと、携帯端末IDとを通信部23によりサーバ1に送信する(ステップS203)。サーバ1の制御部11は、携帯端末2から送信された出展者ID、イベントID及び携帯端末IDを通信部13により受信する(ステップS103)。
制御部11は、受信した出展者ID及びイベントIDと、出展者DB174に記憶された出展者ID及びイベントIDとを照合し、両者が一致するか否かを判定する(ステップS104)。制御部11は、両者が一致していないと判定した場合(ステップS104でNO)、エラー画面を通信部13により携帯端末2に送信する(ステップS105)。携帯端末2の制御部21は、サーバ1から送信されたエラー画面を通信部23により受信し(ステップS204)、受信したエラー画面を表示部25により表示する(ステップS205)。
制御部11は、両者が一致すると判定した場合(ステップS104でYES)、現在の日時がログイン可能な期間内であるか否かを判定する(ステップS106)。制御部11は、現在の日時がログイン可能な期間外であると判定した場合(ステップS106でNO)、ステップS105処理に遷移する。
制御部11は、現在の日時がログイン可能な期間内であると判定した場合(ステップS106でYES)、ログイン済み携帯端末2の台数が利用可能な携帯端末の台数を超えたか否かを判定する(ステップS107)。具体的には、制御部11は、受信した出展者ID及びイベントIDに基づいて出展者DB174から利用可能な携帯端末の台数を取得する。制御部11は、端末監視DB175に記憶された監視対象の端末のオンライン状態からログイン済みの携帯端末2の台数を集計し、集計したログイン済み携帯端末2の台数と利用可能な携帯端末2の台数とを比較する。
制御部11は、ログイン済み携帯端末2の台数が利用な可能携帯端末の台数を超えたと判定した場合(ステップS107でYES)、ステップS105処理に遷移する。制御部11は、ログイン済み携帯端末2の台数が利用可能な携帯端末の台数を超えていないと判定した場合(ステップS107でNO)、端末ID、端末名、ログイン日時、読取日時、通信状態及び出展者IDを一つのレコードとして端末監視DB175に記憶する(ステップS108)。制御部11は、来場者の受付画面を通信部13により携帯端末2に送信する(ステップS109)。携帯端末2の制御部21は、サーバ1から送信された来場者の受付画面を通信部23により受信し(ステップS206)、受信した受付画面を表示部25により表示する(ステップS207)。
図12及び図13は、来場者データを出力する際の処理手順を示すフローチャートである。出展者用コードを通じて携帯端末2のログイン処理が行われた後に、携帯端末2の制御部21は、撮影部28またはコード読取部29を介して、イベントに来場した来場者の来場者用コードを読み取る(ステップS211)。制御部21は、読み取った来場者用コードから来場者IDを取得する(ステップS212)。制御部21は、取得した来場者IDと携帯端末IDとを通信部23によりサーバ1に送信する(ステップS213)。
サーバ1の制御部11は、携帯端末2から送信された来場者ID及び携帯端末IDを通信部13により受信し(ステップS111)、受信した携帯端末IDに基づいて出展者IDを端末監視DB175から取得する(ステップS112)。制御部11は、取得した出展者IDに対応付けて、携帯端末ID、読取日時及び来場者IDを一つのレコードとしてダウンロードデータDB172に記憶している(ステップS113)。制御部11は、来場者データをダウンロードするための出展者のアクセス情報を出展者端末3に送信可能な所定の日時に至ったか否かを判定する(ステップS114)。所定の日時は、例えばイベントDB171に記憶された開催日時(出展日時)の2週間前以降であっても良く、または開催日時の1日前以降であっても良い。更にまた、所定の日時は、例えば開催日の指定時間(例えば、AM10時)以降であっても良い。なお、所定の日時は、例えば予め記憶部12に記憶されても良い。なお、本実施の形態では、来場者データをダウンロードするための出展者のアクセス情報を出展者端末3に送信可能な所定の日時に至ったか否かを判定するものとするが、該判定処理(ステップS114)の構成は必須ではない。
制御部11は、所定の日時に至っていないと判定した場合(ステップS114でNO)、制御部11は待機する。制御部11は、所定の日時に至ったと判定した場合(ステップS114でYES)、来場者データをダウンロードするための出展者のアクセス情報を作成する(ステップS115)。アクセス情報は、ダウンロード専用サイトにアクセスするためのURL、パスコードの再発行用URL及び認証用のパスコード等を含む。制御部11は、通信部13を介して、作成したアクセス情報をメールで出展者端末3に送信する(ステップS116)。制御部11は、出展者DB174に記憶されたダウンロード要求回数を初期値(未ダウンロード:0)に更新し、出展者DB174に記憶された認証用のパスコードを、発行されたパスコードに更新する(ステップS117)。
出展者端末3の制御部31は、サーバ1から送信されたアクセス情報を通信部33により受信する(ステップS311)。制御部31は、出展者によるアクセス情報に記載されたURLのリンクのタッチ操作を入力部34により受け付ける(ステップS312)。制御部31は、該URLで指定されるダウンロード専用サイトに掲載されているダウンロードページを通信部33により取得する(ステップS313)。
制御部31は、取得したダウンロードページを表示部35により表示する(ステップS314)。制御部31は、出展者のメールアドレス及び認証用のパスコードの入力を入力部34により受け付ける(ステップS315)、制御部31は、受け付けた出展者のメールアドレス及び認証用のパスコードを通信部33によりサーバ1に送信する(ステップS316)。
サーバ1の制御部11は、出展者端末3から送信されたメールアドレス及びパスコードを通信部13により受信する(ステップS118)。制御部11は、受信したメールアドレス及びパスコードと、出展者DB174に記憶されたメールアドレス及びパスコードとを比較する。制御部11は両者が一致していないと判定した場合、ステップS118処理に戻る。制御部11は両者が一致していると判定した場合、メールアドレス及びパスコードに基づいて、出展者DB174から出展者ID及びイベントIDを取得する。
制御部11は、取得したイベントIDに基づいてイベントDB171からダウンロード可能な期間を取得し、ダウンロード可能な期間内であるか否かを判定する(ステップS119)。制御部11は、ダウンロード可能な期間外であると判定した場合(ステップS119でNO)、処理を終了する。なお、制御部11は、ダウンロード可能な期間外である旨を含むメッセージを通信部13により出展者端末3に送信しても良い。
制御部11は、ダウンロード可能な期間内であると判定した場合(ステップS119でYES)、予め記憶部12または大容量記憶部17に記憶された所定回数を取得する(ステップS120)。制御部11は、ダウンロード要求回数が所定回数を超えたか否かを判定する(ステップS121)。具体的には、制御部11は出展者IDに基づいて、ダウンロードデータDB172からダウンロード要求回数を取得する。制御部11は、取得したダウンロード要求回数と所定回数とを比較する。
制御部11は、取得したダウンロード要求回数が所定回数を超えたと判定した場合(ステップS121でYES)、ステップS115処理に戻り、新しいパスコードを含むアクセス情報を再作成する。制御部11は、取得したダウンロード要求回数が所定回数を超えていないと判定した場合(ステップS121でNO)、制御部11は来場者ID及び出展者IDに基づいて、ダウンロードデータDB172及び来場者DB173から来場者データを取得する(ステップS122)。
制御部11は、取得した来場者データをCSV形式のファイルに書き込む(ステップS123)。制御部11は、書き込んだCSVファイルを通信部13により出展者端末3に送信する(ステップS124)。出展者端末3の制御部31は、サーバ1から送信されたCSVファイルを通信部33により受信し(ステップS317)、受信したCSVファイルを表示部35により表示する(ステップS318)。
図14は、出展者端末3上に出展者用コードを表示する画面の一例を示す説明図である。図14Aは、メールで送信された出展者用コードを表示する画面の一例を示す説明図である。サーバ1は、2次元コードの生成ライブラリを利用し、出展者ID及びイベントIDを記述した出展者用コードを生成する。サーバ1は、生成した出展者用コードをメールで出展者端末3に送信する。出展者端末3は、サーバ1から送信された出展者用コードを含むメールを受信し、メールソフトを用いて出展者用コードを画面に表示する。
図14Bは、出展者に向けアプリ経由で出展者用コードを表示画面の一例を示す説明図である。サーバ1は、出展者に向けアプリにおける出展者のページに、生成した出展者用コードを出力する。出展者端末3は、出展者により該アプリにログインし、出展者のページに出力された出展者用コードを画面上に表示する。
図15は、携帯端末2により出展者用コードを読み取る画面の一例を示す説明図である。該画面は、キーボード切り替えボタン11a、及びスキャンボタン11bを含む。キーボード切り替えボタン11aは、2次元コードの読取を代わりに、出展者認証用の情報(例えば、出展者ID、パスワード等)を直接に入力することが可能なキーボードに切り替えるボタンである。携帯端末2は、キーボード切り替えボタン11aのタッチ操作を受け付けた場合、キーボードを呼び出して画面に表示する。
スキャンボタン11bは、出展者用コードを読み取るボタンである。携帯端末2は、スキャンボタン11bのタッチ操作を受け付けた場合、撮影部28またはコード読取部29を起動する。携帯端末2は、撮影部28またはコード読取部29を介して、出展者用コードからログイン認証用の出展者ID及びイベントIDを取得する。携帯端末2は、取得した出展者ID及びイベントIDをサーバ1に送信する。
図16は、来場者データのダウンロード画面の一例を示す説明図である。図16Aは、出展者に通知したアクセス情報を表示する画面の一例を示す説明図である。サーバ1は、来場者データをダウンロードするための出展者のアクセス情報を作成して出展者端末3に送信する。アクセス情報は、例えばダウンロード専用サイトにアクセスするためのURL、認証用のパスコード、パスコードの再発行用URL、またはマニュアルの閲覧用URL等を含む。
出展者端末3は、サーバ1から送信されたアクセス情報を受信して表示する。出展者端末3は、出展者によるアクセス情報に記載されたURLのリンクのタッチ操作を受け付けた場合、該URLで指定されるダウンロード専用サイトに掲載されているダウンロードページを取得し、取得したダウンロードページ(図16B)を表示する。
図16Bは、出展者のメールアドレス及び認証用のパスコードの入力を受け付ける画面の一例を示す説明図である。該画面は、メールアドレス入力欄12a、パスコード入力欄12b及びダウンロード開始ボタン12cを含む。メールアドレス入力欄12aは、メールアドレスの入力を受け付けるテキストフィールドである。パスコード入力欄12bは、パスコードの入力を受け付けるテキストフィールドである。ダウンロード開始ボタン12cは、来場者データをダウンロードするボタンである。
出展者端末3は、ダウンロード開始ボタン12cのタッチ操作を受け付けた場合、メールアドレス入力欄12aにより入力した出展者のメールアドレス、及びパスコード入力欄12bにより入力したパスコードをサーバ1に送信する。サーバ1は、出展者端末3から送信されたメールアドレス及びパスコードに基づいて、来場者データをダウンロードすることが可能であるか否かを判定する。
サーバ1は、来場者データをダウンロードすることが可能であると判定した場合、出展者ID及び来場者IDに基づいて、ダウンロードデータDB172及び来場者DB173から来場者データを取得する。サーバ1は、取得した来場者データをCSV形式のファイルに書き込み、書き込んだCSVファイルを出展者端末3に送信する。出展者端末3は、サーバ1から送信されたCSVファイルを受信し、受信したCSVファイルを画面に表示する。
なお、イベントの種類(出展ブース、セミナー等)ごとに出展者用コードを発行することができる。例えば、出展ブース用の第1出展者用コード、セミナー用の第2出展者用コードが発行された場合、第1出展者用コードを通じた携帯端末2のログインを受け付けた後に、出展ブース用の来場者データをダウンロードすることができる。また、第2出展者用コードを通じた携帯端末2のログインを受け付けた後に、セミナー用の来場者データをダウンロードすることができる。
イベントの種類ごとに出展者用コードを発行することにより、例えば出展者が出展ブース及びセミナー両方に出展した場合、イベントの種類ごとに来場者データを出力することができる。なお、イベントの種類ごとに出展者用コードの発行処理及び来場者データのダウンロード処理に関しては、上述した処理と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態によると、納品日を待たせず、リアルタイムで来場者データを取得することが可能となる。
本実施形態によると、ダウンロード要求回数の上限回数を設けたため、上限回数に到達した場合、新たなアクセス情報を出展者に再発行することにより、セキュリティレベルを向上させる。
(実施形態2)
実施形態2は、来場者データの複数項目から選択されたダウンロード対象の項目に基づく来場者データを出力する形態に関する。なお、実施形態1と重複する内容については説明を省略する。
図17は、実施形態2のサーバ1の構成例を示すブロック図である。なお、図2と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。大容量記憶部17には、ダウンロード設定DB176が記憶されている。ダウンロード設定DB176は、ダウンロード対象の項目に関する情報を記憶している。
図18は、ダウンロード設定DB176のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。ダウンロード設定DB176は、出展者ID列、ディフォルト項目名列、設定項目名列、並び順列及びオプション列を含む。出展者ID列は、出展者を特定する出展者IDを記憶している。ディフォルト項目名列は、ダウンロード対象の項目のディフォルトの項目名を記憶している。設定項目名列は、出展者が設定したダウンロード対象の項目の名称を記憶している。並び順列は、ダウンロード対象の項目の並び順を記憶している。オプション列は、ダウンロード対象の項目に対するオプション情報を記憶している。オプション情報は、例えば「ダウンロード対象の項目をダブルクォートで括って表示する」等である。
来場者データは、複数の項目を有する。来場者データは、来場者ID、来場者の姓名、来場者姓名のフリガナ、来場者が属する会社の名称、会社名称のフリガナ、部署、出展者ID、出展者に貸与した携帯端末ID、要望コード、リードID、来場者用コードの読取日等を含む。出展者が来場者データの複数項目からダウンロード対象の項目を選択した場合、サーバ1は、選択されたダウンロード対象の項目に基づく来場者データを取得して出展者端末3に出力する。
続いて、ダウンロード対象の項目に基づく来場者データを出力する処理を説明する。出展者端末3は、出展者による来場者データの複数項目からダウンロード対象の項目の選択を受け付ける。出展者端末3は、出展者ID、選択されたダウンロード対象の項目、及び該対象の項目に関する設定情報をサーバ1に送信する。設定情報は、例えば、対象の項目の並び順、表示用の設定項目名、対象の項目に対するオプション等を含む。
サーバ1は、出展者端末3から送信された出展者ID、ダウンロード対象の項目、及び該対象の項目に関する設定情報を受信する。サーバ1は、受信したダウンロード対象の項目、及び該対象の項目に関する設定情報を出展者IDに対応付けてダウンロード設定DB176に記憶する。具体的には、サーバ1は出展者IDに対応付けて、ディフォルト項目名、設定項目名、並び順及びオプションを一つのレコードとしてダウンロード設定DB176に記憶する。
サーバ1は、出展者端末3から来場者データのダウンロード要求を受信した場合、設定されたダウンロード対象の項目に基づく来場者データを取得して出展者端末3に出力する。具体的には、サーバ1は、出展者端末3から出展者のメールアドレス及び認証用のパスコードを受信し、受信した出展者のメールアドレス及び認証用のパスコードに基づいて、出展者DB174から出展者IDを取得する。サーバ1は、取得した出展者IDに基づいて、該出展者が設定したダウンロード対象の項目をダウンロード設定DB176から取得する。
サーバ1は、取得したダウンロード対象の項目に基づいて、ダウンロードデータDB172及び来場者DB173から該当するダウンロード対象の項目を取得する。サーバ1は、取得したダウンロード対象の項目を例えばCSV形式のファイルに書き込み、書き込んだCSVファイルを出展者端末3に送信する。出展者端末3は、サーバ1から送信されたCSVファイルを受信し、受信したCSVファイルを表示する。
図19は、ダウンロード対象の項目の選択を受け付ける際の処理手順を示すフローチャートである。出展者端末3の制御部31は入力部34を介して、来場者データの複数項目からダウンロード対象の項目の選択を受け付ける(ステップS331)。制御部31は、出展者ID、選択されたダウンロード対象の項目、及び該項目に関する設定情報(並び順、設定項目名、オプション等)を通信部33によりサーバ1に送信する(ステップS332)。
サーバ1の制御部11は、出展者端末3から送信された出展者ID、ダウンロード対象の項目及び該項目に関する設定情報を受信する(ステップS131)。制御部11は、受信したダウンロード対象の項目及び該項目に関する設定情報を出展者IDに対応付けて大容量記憶部17のダウンロード設定DB176に記憶する(ステップS132)。
図20は、ダウンロード対象の項目に基づく来場者データを出力する際の処理手順を示すフローチャートである。なお、図13と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。サーバ1の制御部11は、ステップS121を実行する。制御部11は、ダウンロード要求回数が所定回数を超えていないと判定した場合(ステップS121でNO)、制御部11は出展者IDに基づいて、該出展者が設定したダウンロード対象の項目をダウンロード設定DB176から取得する(ステップS141)。制御部11は、取得したダウンロード対象の項目に基づいて、ダウンロードデータDB172及び来場者DB173から該当する来場者データを取得する(ステップS142)。制御部11は、ステップS123処理を実行する。
図21は、ダウンロード対象の項目の選択を受け付ける画面の一例を示す説明図である。ダウンロード対象の項目の選択の受付画面は、項目選択チェックボックス13a、並び順入力欄13b、設定項目名入力欄13c、オプション選択コンボボックス13d及び保存ボタン13eを含む。
項目選択チェックボックス13aは、ダウンロード対象の項目の選択を受け付けるチェックボックスである。チェックされた項目は、ダウンロード対象の項目として出力される。並び順入力欄13bは、項目の並び順の入力を受け付けるテキストフィールドである。設定項目名入力欄13cは、項目名の入力を受け付けるテキストフィールドである。ディフォルト項目名の他、出展者により任意の項目名を設定することができる。オプション選択コンボボックス13dは、項目に対するオプションの設定を受け付けるコンボボックスである。オプション選択コンボボックス13dには、例えば「“(ダブルクォート)で括る」、「全角表示」または「スペース挿入」等のオプションが設定されても良い。保存ボタン13eは、選択されたダウンロード対象の項目を保存するボタンである。
出展者端末3は、サーバ1からダウンロード対象の項目の選択の受付画面を取得して表示する。出展者端末3は、保存ボタン13eのタッチ操作を受け付けた場合、出展者ID、項目選択チェックボックス13aにより選択された対象の項目、並び順入力欄13bにより入力された並び順、設定項目名入力欄13cにより入力された設定項目名、及びオプション選択コンボボックス13dにより選択されたオプションをサーバ1に送信する。サーバ1は、出展者端末3から送信されたダウンロード対象の項目、該対象の項目に対応する並び順、項目名及びオプションを受信する。サーバ1は、受信したダウンロード対象の項目、該対象の項目に対応する並び順、項目名及びオプションを出展者IDに対応付けてダウンロード設定DB176に記憶する。
本実施形態によると、ダウンロード対象の項目に基づく来場者データを出力することにより、出展者が望んでいるレポートを作成することが可能となる。
(実施形態3)
実施形態3は、携帯端末2がネットワークNの通信状態に応じてサーバ1と通信不可能であると判定した場合、来場者IDに基づいて同期処理を行う形態に関する。なお、実施形態1~2と重複する内容については説明を省略する。
図22は、実施形態3のサーバ1の構成例を示すブロック図である。なお、図2と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。大容量記憶部17には、来場者管理DB177が記憶されている。来場者管理DB177は、イベントに来場する来場者を管理する管理情報を記憶している。
図23は、来場者管理DB177のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。来場者管理DB177は、イベントID列、来場者ID列、申込状態列、受付状態列、サブイベントID列を含む。イベントID列は、イベントを特定するイベントIDを記憶している。来場者ID列は、来場者を特定する来場者IDを記憶している。申込状態列は、イベント来場の申し込み状態を記憶している。申込状態列には、例えば「申込済み」、「キャンセル」等が記憶される。受付状態列は、来場者の受付状態を記憶している。受付状態列には、例えば「来場済み」、「未受付」等が記憶される。サブイベントID列は、来場者が来場済みのサブイベントを特定するサブイベントIDを記憶している。
図24は、実施形態3の携帯端末2の構成例を示すブロック図である。なお、図8と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。携帯端末2は、補助記憶部27を含む。補助記憶部27は、例えばHDD、SSD等の記録媒体を備える。補助記憶部27は、読取履歴DB271及び来場者情報表示用DB272を含む。
読取履歴DB271は、来場者IDを記述した来場者用コードから読み取った履歴情報を記憶している。来場者情報表示用DB272は、イベントに来場する来場者に関する来場者情報を記憶している。なお、本実施形態において記憶部22及び補助記憶部27は一体の記憶装置として構成されていても良い。また、補助記憶部27は複数の記憶装置により構成されていても良い。更にまた、補助記憶部27は携帯端末2に接続された外部記憶装置であっても良い。
図25は、読取履歴DB271のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。読取履歴DB271は、イベントID列、来場者ID列、来場日時列及び状態列を含む。イベントID列は、イベントを特定するイベントIDを記憶している。来場者ID列は、来場者を特定する来場者IDを記憶している。来場日時列は、来場者がイベントに来場した日時情報を記憶している。
状態列は、来場者用コードから読み取った来場者IDの同期状態を記憶している。同期状態は、例えば「送信済み」、「未送信」、「送信エラー」及び「読取エラー」状態で表される。「送信済み」状態は、来場者IDをサーバ1に送信して来場者情報を取得した同期済みの状態である。「未送信」状態は、通信不可能と判定したことにより来場者IDを未送信の状態である。「送信エラー」状態は、送信時に回線不調等が発生し、送信に失敗した状態である。「読取エラー」状態は、不正な来場者用コードを読み取ったことにより来場者IDの同期に失敗した状態である。
図26は、来場者情報表示用DB272のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。来場者情報表示用DB272は、来場者ID列、会社名称列、来場者名列、来場者人数列及び属性列を含む。来場者ID列は、来場者を特定する来場者IDを記憶している。会社名称列は、来場者が属する会社の名称を記憶している。来場者名列は、来場者の名前を記憶している。来場者人数列は、一つの来場者IDに応じて、イベントに来場した人数を記憶している。属性列は、来場者の属性に応じた属性情報を記憶している。
なお、上述した各DBの記憶形態は一例であり、データ間の関係が維持されていれば、他の記憶形態であっても良い。
図27は、来場者IDに基づいて同期処理を行う処理動作を示す機能ブロック図である。携帯端末2は、来場者に発行された来場者用コードを読み取る。来場者用コードは、例えば、2次元コード、1次元コード等である。本実施の形態では一例として、2次元コードを読み取るものとして説明する。携帯端末2は、2次元コードの解析ライブラリを利用し、読み取った2次元コードから来場者IDを取得する。
携帯端末2は、ネットワークNの通信状態に応じてサーバ1と通信可能か否かを判定する。具体的には、携帯端末2は、携帯端末2中の制御プログラム2Pの一つの機能である接続回線取得API(Application Programming Interface)を利用して、サーバ1と通信可能か否かを判定する。接続回線は、通信規格4G若しくは5G等の公衆回線網、または、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信回線を含む。
携帯端末2は、サーバ1と通信可能であると判定した場合、2次元コードから読み取った来場者IDをサーバ1に送信する。サーバ1は、携帯端末2から送信された来場者IDを受信する。サーバ1は、受信した来場者IDに基づき、来場を許可するか否かを判定する。具体的には、サーバ1は、来場者ID及びイベントIDに基づき、来場者管理DB177から該来場者の受付状態を取得する。サーバ1は、取得した受付状態が「来場済み」であると判定した場合、重複来場であると判定する。サーバ1は、取得した受付状態が「未受付」であると判定した場合、重複来場でないと判定する。
サーバ1は、重複来場でないと判定した場合、来場を許可すると判定する。この場合、サーバ1は来場者IDに基づき、来場者管理DB177から来場者情報を取得する。来場者情報は、来場者が属する会社名称、来場者の名前、来場者人数及び来場者の属性(例えば、VIP会員、製品A購入顧客等)を含む。サーバ1は、イベントID及び来場者IDに基づき、来場者管理DB177の受付状態列を「来場済み」に更新する。サーバ1は、取得した来場者情報を携帯端末2に送信する。
携帯端末2は、サーバ1から送信された来場者情報を受信して表示する。携帯端末2は、2次元コードの読取履歴を読取履歴DB271に記憶する。具体的には、携帯端末2は、来場日時(来場者IDを読み取った読取時刻)に対応付けて、イベントID、来場者ID及び「送信済み」状態を一つのレコードとして読取履歴DB271に記憶する。携帯端末2は、来場者情報を来場者情報表示用DB272に記憶する。具体的には、携帯端末2は、来場者ID、会社名称、来場者名、来場者人数及び属性を一つのレコードとして来場者情報表示用DB272に記憶する。
サーバ1は、重複来場であると判定した場合、来場を許可しないと判定する。この場合、サーバ1は来場者情報を携帯端末2に送信せず、来場を許可しない旨の読取エラーメッセージを携帯端末2に送信する。携帯端末2は、サーバ1から送信された読取エラーメッセージに応じて、来場者IDの送信状態を「読取エラー」として2次元コードの読取履歴を読取履歴DB271に記憶する。具体的には、携帯端末2は、来場日時に対応付けて、イベントID、来場者ID及び「読取エラー」状態を一つのレコードとして読取履歴DB271に記憶する。上記の処理によって、サーバ1及び携帯端末2は来場者IDに基づく同期を行い、来場を許可するか否かの判定結果と、来場を許可された来場者の来場者情報とを共有する。
一方で、携帯端末2はサーバ1と通信不可能であると判定した場合、2次元コードから読み取った来場者ID(未同期の来場者ID)を読取履歴DB271に記憶する。具体的には、携帯端末2は、来場日時に対応付けて、イベントID、来場者ID及び「未送信」状態を一つのレコードとして読取履歴DB271に記憶する。
未送信の来場者IDをサーバ1に再送信するため、携帯端末2はタイマを起動して経過時間を計算する。携帯端末2は、所定の時間間隔(例えば、10秒)を経過したと判断した場合、サーバ1と通信可能か否かを再判定する。携帯端末2は、サーバ1と通信可能であると判定した場合、来場者IDをサーバ1に再送信する。なお、通信の再判定処理及び来場者IDの再送信処理に関しては、上述した処理と同様であるため、説明を省略する。
このように、携帯端末2は、通信状態の悪化等の理由でサーバ1に来場者IDを送信できない場合に、「未送信」として来場者IDを一時的に記憶し、通信が復旧し次第、送信を再開する。これにより、例えばイベント会場によっては通信状態が悪い場合等であっても、来場者の受付を滞りなく行うことができる。
図28及び図29は、イベントに来場した来場者を受け付ける際の処理手順を示すフローチャートである。携帯端末2の制御部21は、撮影部28またはコード読取部29を介して、来場者用コードを読み取る(ステップS251)。制御部21は、2次元コードの解析ライブラリを利用し、読み取った来場者用コードから来場者IDを取得する(ステップS252)。
制御部21は、接続回線取得APIを利用して、ネットワークN経由でサーバ1と通信可能か否かの通信判定処理を行う(ステップS253)。制御部21は、サーバ1と通信不可能であると判定した場合(ステップS253でNO)、来場日時に対応付けて、イベントID、来場者ID及び「未送信」状態を一つのレコードとして読取履歴DB271に記憶する(ステップS254)。制御部21は、時計部26により所定の時間間隔(例えば、5秒)を経過したか否かを判定する(ステップS255)。
制御部21は、所定の時間間隔を経過したと判断した場合(ステップS255でYES)、ステップS253に戻り、サーバ1と通信可能であるか否かを再判定する。制御部21は、所定の時間間隔を経過していないと判断した場合(ステップS255でNO)、制御部21は処理を待機する。
制御部21は、サーバ1と通信可能であると判定した場合(ステップS253でYES)、来場者用コードから読み取った来場者IDを通信部23によりサーバ1に送信する(ステップS256)。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、携帯端末2から送信された来場者IDを受信する(ステップS151)。制御部11は、来場者ID及びイベントIDに基づき、来場者管理DB177から該来場者の受付状態を取得し、取得した受付状態に基づいて来場者が重複来場であるか否かを判定する(ステップS152)。
制御部11は、来場者が重複来場であると判定した場合(ステップS152でYES)、読取エラーを通信部13により携帯端末2に送信する(ステップS153)。制御部21は、サーバ1から送信された読取エラーを通信部23により受信する(ステップS257)。制御部21は、受信した読取エラーに応じて、来場日時に対応付けて、イベントID、来場者ID及び「読取エラー」状態を一つのレコードとして読取履歴DB271に記憶する(ステップS258)。
制御部11は、来場者が重複来場でないと判定した場合(ステップS152でNO)、来場者IDに基づいて来場者管理DB177から来場者情報を取得する(ステップS154)。来場者情報は、来場者が属する会社名称、来場者の名前、来場者人数及び来場者の属性を含む。制御部11は、イベントID及び来場者IDに基づき、来場者管理DB177の受付状態列を「来場済み」に更新する(ステップS155)。制御部11は、通信部13を介して、取得した来場者情報を携帯端末2に送信する(ステップS156)。
制御部21は、サーバ1から送信された来場者情報を受信し(ステップS259)、読取履歴及び受信した来場者情報を補助記憶部27に記憶する(ステップS260)。具体的には、制御部21は、来場日時に対応付けて、イベントID、来場者ID及び「送信済み」状態を一つのレコードとして読取履歴DB271に記憶する。制御部21は、来場者ID、会社名称、来場者名、来場者人数及び属性を一つのレコードとして来場者情報表示用DB272に記憶する。制御部21は、来場者情報を表示部25により表示する(ステップS261)。
図30は、来場者の受付画面の一例を示す説明図である。受付画面は、イベント名20a、件数表示欄20b、来場者表示欄20c、ボタン20d、オブジェクト20eを含む。イベント名20aは、イベントの名称を表示する表示欄である。件数表示欄20bは、来場者用コードの読取総件数(「総読取」)、来場した人数(「来場」)及び未同期の来場者IDの件数(「未同期」)を表示する表示欄である。来場者表示欄20cは、来場者情報を表示する表示欄である。
ボタン20dは、読取モードを切り替えるためのボタンである。読取モードは、来場者用コードを読み取るコード読取モード、及び来場者ID(受講票ID)を直接入力する直接入力モードを含む。オブジェクト20eは、来場者IDを受け付けるためのボタンまたはテキストフィールドである。直接入力モードの場合、オブジェクト20eは来場者IDを入力するためのテキストフィールドである。コード読取モードの場合、オブジェクト20eは2次元コードを読み取るためのボタンに変わる。
携帯端末2は、イベントIDに基づき、読取履歴DB271から読取総件数(同期済みの件数、及び未同期の件数)を集計する。携帯端末2は、来場者情報表示用DB272から来場者人数を集計する。携帯端末2は、イベントIDに基づき、「未送信」又は「エラー」状態である未同期の件数を読取履歴DB271から集計する。携帯端末2は、集計した読取総件数、来場者人数及び未同期の件数を件数表示欄20bに表示する。なお、本実施形態では、「未送信」状態の件数と「エラー」状態の件数との集計件数を未同期の件数として表示する例を説明したが、これに限るものではない。例えば、「未送信」状態の件数及び「エラー」状態の件数それぞれを表示しても良い。
携帯端末2は、ボタン20dのタッチ操作を受け付けた場合、読取モードを切り替える。コード読取モードの場合、携帯端末2は、オブジェクト20e(ボタン)により読み取った来場者用コードから来場者IDを取得する。直接入力モードの場合、携帯端末2は、入力された来場者IDをオブジェクト20e(テキストフィールド)から直接に受け付ける。
携帯端末2は、サーバ1との通信判定処理を行う。携帯端末2は、サーバ1と通信可能であると判定した場合、受け付けた来場者IDをサーバ1に送信する。サーバ1は、携帯端末2から送信された来場者IDを受信し、受信した来場者IDに基づいて来場を許可するか否かを判定する。サーバ1は、来場を許可したと判定した場合、来場者IDに基づき、来場者名、来場者人数、会社及び属性等を含む来場者情報を来場者管理DB177から取得する。
サーバ1は、取得した来場者情報を携帯端末2に送信する。携帯端末2は、サーバ1から送信された来場者情報を受信する。携帯端末2は、イベントID及び来場者IDに基づき、来場者日時及び「送信済み」状態を一つのレコードとして読取履歴DB271に記憶する。携帯端末2は、受信した来場者情報を来場者表示欄20cに表示する。
図31は、読取履歴画面の一例を示す説明図である。件数表示欄20bは、図30での件数表示欄20bと同様であるため、説明を省略する。読取履歴画面は、読取履歴表示欄21a、送信アイコン21b、未送信アイコン21c、送信エラーアイコン21d、読取エラーアイコン21e、キャンセルアイコン21f、送信抽出ボタン21g、未送信抽出ボタン21h、送信エラー抽出ボタン21i及び読取エラー抽出ボタン21jを含む。
読取履歴表示欄21aは、来場者用コードの読取履歴を表示する表示欄である。読取履歴表示欄21aに表示される読取履歴は、来場者ID及び来場者用コードの読取時刻を含む。送信アイコン21bは、「送信」状態を示すアイコンである。「送信」は、来場者IDの送信に成功した読取履歴である。未送信アイコン21cは、「未送信」状態を示すアイコンである。「未送信」は、回線不調時に来場者IDが読み取られたが、サーバ1に送信されていない状態を表す。
送信エラーアイコン21dは、「送信エラー」状態を示すアイコンである。「送信エラー」は、送信時に回線不調等が発生し、送信に失敗した状態を表す。読取エラーアイコン21eは、「読取エラー」状態を示すアイコンである。「読取エラー」は、不正な来場者コードであることを表す。キャンセルアイコン21fは、「キャンセル」状態を示すアイコンである。「キャンセル」は、読み取った来場者IDがキャンセルされたことを表す。なお、上述した各種のアイコンに限らず、実際のニーズに応じて任意のアイコンを設けても良い。
送信抽出ボタン21gは、「送信」状態の読取履歴のみを表示するためのボタンである。未送信抽出ボタン21hは、「未送信」状態の読取履歴のみを表示するためのボタンである。送信エラー抽出ボタン21iは、「送信エラー」状態の読取履歴のみを表示するためのボタンである。読取エラー抽出ボタン21jは、「読取エラー」状態の読取履歴のみを表示するためのボタンである。携帯端末2は、イベントIDに基づき、来場者ID、来場日時情報及び同期状態を読取履歴DB271から取得する。携帯端末2は、取得した来場者ID及び来場日時情報を読取履歴表示欄21aに表示する。携帯端末2は、取得した来場者IDに対応する同期状態に基づき、該当するアイコンを表示する。
携帯端末2は、送信抽出ボタン21gのタッチ操作を受け付けた場合、読取履歴DB271から取得した読取履歴から「送信」状態に対応する読取履歴を抽出する。携帯端末2は、未送信抽出ボタン21hのタッチ操作を受け付けた場合、読取履歴DB271から取得した読取履歴から「未送信」状態に対応する読取履歴を抽出する。携帯端末2は、送信エラー抽出ボタン21iのタッチ操作を受け付けた場合、読取履歴DB271から取得した読取履歴から「送信エラー」状態に対応する読取履歴を抽出する。携帯端末2は、読取エラー抽出ボタン21jのタッチ操作を受け付けた場合、読取履歴DB271から取得した読取履歴から「読取エラー」状態に対応する読取履歴を抽出する。携帯端末2は、抽出した読取履歴を読取履歴表示欄21aに表示する。
本実施形態によると、来場者IDを記述した来場者用コードを読み取ることにより、イベントに来場する来場者を受け付けることが可能となる。
本実施形態によると、来場者を受け付ける携帯端末2はサーバ1と接続できない場合、来場者IDを記憶し、通信状況を回復する後に再送信することが可能となる。
本実施形態によると、ネットワークNの通信状態不調時、またはサーバ1上のシステムダウン時に来場者の受付を継続させることが可能となる。
本実施形態によると、現地の環境に依存せず、携帯端末2上で来場者の受付を行うことが可能となる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。