JP7314898B2 - エージェント装置、エージェント方法及びエージェントプログラム - Google Patents

エージェント装置、エージェント方法及びエージェントプログラム Download PDF

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Description

本発明は、車両に係る機能の作動又は提案を行うエージェント装置、エージェント方法及びエージェントプログラムに関する。
特許文献1には、各種車載ユニットの操作に関係のある情報を提供する車両用エージェント処理装置が開示されている。
特開2001-141500号公報
特許文献1の車両用エージェント処理装置は、ドライバの発話を契機に発話内容に応じて車両に装備された機能の操作方法を提示するように構成されている。一方、提示された機能を利用するには、ドライバが再度発話をして機能を作動させるか、操作部を直接操作して作動させる必要がある。そのため、ドライバの負担軽減の観点から改善の余地がある。
本発明は、乗員の言動及び車両の環境に応じて車両の機能を作動させることで、乗員の操作負担の軽減を図ることを可能とするエージェント装置、エージェント方法及びエージェントプログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載のエージェント装置は、車両の乗員の言動を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた言動の意図を理解する意図理解部と、前記意図理解部が理解した前記乗員の意図に基づいて、作動を推奨する前記車両の機能を推奨機能として選定する選定部と、前記選定部により選定された前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを、前記車両の環境に係る所定の条件に基づいて決定する決定部と、前記決定部の決定に基づいて、前記推奨機能の作動又は作動の提案の指示を前記車両に対して行う指示部と、前記車両の位置情報を取得する位置取得部と、を備え、前記決定部は、前記位置取得部が取得した前記位置情報に対応する前記車両の位置を所定の条件の一つとして、前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを決定する。
請求項1に記載のエージェント装置は、受付部が乗員の言動を受け付けると、意図理解部が受け付けた言動を理解する。そして、選定部は、理解した乗員の意図に基づいて、車両における推奨機能を選定する。「推奨機能」とは、車両の機能のうち乗員に対して作動を推奨する機能である。推奨機能は、走行機能、安全機能、快適機能等の全ての機能が該当する。また、当該エージェント装置では、決定部が、推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを、車両の環境に係る所定の条件に基づいて決定すると、指示部が、推奨機能の作動又は作動の提案の指示を車両に対して行う。ここで、「車両の環境に係る所定の条件」は、車両が走行する地点の気象状態、車両の位置、及び車両の走行状態を含む。
一方、指示を受けた車両側の装置は、当該指示が推奨機能の作動に係る指示である場合に推奨機能を作動させる。以上、当該エージェント装置によれば、乗員の言動及び車両の環境に応じて車両の機能を作動させることで、乗員の操作負担の軽減を図ることができる。
また、請求項1に記載のエージェント装置では、決定部は位置取得部が取得した位置情報に対応する車両の位置に基づいて、推奨機能を作動させるか、及び作動の提案をするかの何れかを決定する。当該エージェント装置によれば、推奨機能の作動の可否を決定する際に車両の位置を用いることにより、乗員の意図を補いながら推奨機能の作動の可否を決定することができる。
請求項2に記載のエージェント装置は、請求項1に記載のエージェント装置において、前記受付部は、前記車両が搭載する撮像装置により撮像された前記乗員の撮像画像の情報を受け付け、前記意図理解部は、前記乗員の表情及び動きの少なくも一つに基づいて、前記乗員の意図を理解する。
請求項2に記載のエージェント装置では、意図理解部が、言語に加えて、乗員の表情及び動きの少なくも一つに基づいて、意図を理解する。当該エージェント装置によれば、乗員の表情や行動を基に機能を作動させることで、操作負担がさらに軽減される。
請求項3に記載のエージェント装置は、請求項1又は2に記載のエージェント装置において、前記車両が走行する地点の気象に関する気象情報を取得する気象取得部を備え、前記決定部は、前記気象取得部が取得した前記気象情報に係る気象状態を所定の条件の一つとして、前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを決定する。
請求項3に記載のエージェント装置では、決定部は気象取得部が取得した気象情報に係る気象状態に基づいて、推奨機能を作動させるか、及び作動の提案をするかの何れかを決定する。当該エージェント装置によれば、推奨機能の作動の可否を決定する際に気象状態を用いることにより、乗員の意図を補いながら推奨機能の作動の可否を決定することができる。
請求項4に記載のエージェント装置は、請求項3に記載のエージェント装置において、前記決定部は、前記推奨機能が前記気象状態に対応付けられている機能の場合は前記推奨機能の作動を決定し、前記推奨機能が前記気象状態に対応付けられていない機能の場合は前記推奨機能の作動の提案を決定する。
請求項4に記載のエージェント装置では、決定部は推奨機能が車両の走行する地点の気象状態に対応する機能の場合は推奨機能の作動を決定し、推奨機能が車両の走行する地点の気象状態において対応しない機能の場合は推奨機能の作動の提案を決定する。当該エージェント装置によれば、作動させるべき気象状態ではない場合に推奨機能が作動することを抑制することができる。
請求項に記載のエージェント装置は、請求項に記載のエージェント装置において、前記決定部は、前記推奨機能の利用が可能な位置の場合は前記推奨機能の作動を決定し、前記推奨機能の利用が不可能な位置の場合は前記推奨機能の作動の提案を決定する。
請求項に記載のエージェント装置では、決定部は推奨機能の利用が可能な位置の場合は推奨機能の作動を決定し、推奨機能の利用が不可能な位置の場合は推奨機能の作動の提案を決定する。当該エージェント装置によれば、作動させるべき走行場所ではない場合に推奨機能が作動することを抑制することができる。
請求項に記載のエージェント装置は、請求項1~の何れか1項に記載のエージェント装置において、前記車両の走行状態を取得する走行取得部を備え、前記決定部は、前記走行取得部が取得した前記車両の走行状態を所定の条件の一つとして、前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを決定する。
請求項に記載のエージェント装置では、決定部は、走行取得部が取得した車両の走行状態に基づいて、推奨機能を作動させるか、及び作動の提案をするかの何れかを決定する。当該エージェント装置によれば、推奨機能の作動の可否を決定する際に車両の走行状態を用いることにより、乗員の意図を補いながら推奨機能の作動の可否を決定することができる。
請求項に記載のエージェント装置は、請求項に記載のエージェント装置において、前記決定部は、前記車両が停止している場合は前記推奨機能の作動を決定し、前記車両が走行している場合は前記推奨機能の作動の提案を決定する。
請求項に記載のエージェント装置では、決定部は車両が停止している場合は推奨機能の作動を決定し、車両が走行している場合は推奨機能の作動の提案を決定する。当該エージェント装置によれば、走行中に走行の妨げとなる推奨機能の作動を抑制することで、走行中の安全性を担保することができる。
請求項に記載のエージェント方法は、車両の乗員の言動を受け付け、受け付けた言動の意図を理解し、理解した前記乗員の意図に基づいて、作動を推奨する前記車両の機能を推奨機能として選定し、選定された前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを、前記車両の環境に係る所定の条件に基づいて決定し、前記決定に基づいて、前記推奨機能の作動又は作動の提案の指示を前記車両に対して行前記車両の位置情報を取得し、取得した前記位置情報に対応する前記車両の位置を所定の条件の一つとして、前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを決定する、処理をコンピュータが実行する。
請求項に記載のエージェント方法では、コンピュータが乗員の言動を受け付けると、受け付けた当該言動を理解する。そして、コンピュータは、理解した乗員の意図に基づいて、推奨機能を選定する。また、当該エージェント方法では、コンピュータが、推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを、車両の環境に係る所定の条件に基づいて決定すると、推奨機能の作動又は作動の提案の指示を車両に対して行う。ここで、「推奨機能」及び「車両の環境に係る所定の条件」とは、上述のとおりである。一方、指示を受けた車両側の装置は、当該指示が推奨機能の作動に係る指示である場合に推奨機能を作動させる。以上、当該エージェント方法によれば、乗員の言動及び車両の環境に応じて車両の機能を作動させることで、乗員の操作負担の軽減を図ることができる。
請求項に記載のエージェントプログラムは、車両の乗員の言動を受け付け、受け付けた言動の意図を理解し、理解した前記乗員の意図に基づいて、作動を推奨する前記車両の機能を推奨機能として選定し、選定された前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを前記車両の環境に係る所定の条件に基づいて決定し、前記決定に基づいて、前記推奨機能の作動又は作動の提案の指示を前記車両に対して行前記車両の位置情報を取得し、取得した前記位置情報に対応する前記車両の位置を所定の条件の一つとして、前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを決定する、処理をコンピュータに実行させる。
請求項に記載のエージェントプログラムでは、コンピュータが以下の処理を実行する。コンピュータが乗員の言動を受け付けると、受け付けた当該言動を理解する。そして、コンピュータは、理解した乗員の意図に基づいて、推奨機能を選定する。また、当該エージェントプログラムでは、コンピュータが、推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを、車両の環境に係る所定の条件に基づいて決定すると、推奨機能の作動又は作動の提案の指示を車両に対して行う。ここで、「推奨機能」及び「車両の環境に係る所定の条件」とは、上述のとおりである。一方、指示を受けた車両側の装置は、当該指示が推奨機能の作動に係る指示である場合に推奨機能を作動させる。以上、当該エージェントプログラムによれば、乗員の言動及び車両の環境に応じて車両の機能を作動させることで、乗員の操作負担の軽減を図ることができる。
本発明によれば、乗員の言動及び車両の環境に応じて車両の機能を作動させることで、乗員の操作負担の軽減を図ることができる。
第1の実施形態に係るエージェントシステムの概略構成を示す図である。 第1の実施形態の車両のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のセンタサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のセンタサーバの機能構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のセンタサーバにおいて実行される推奨処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態の車載器において実行される提供処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態における発話を通じた作用の一例である。 第1の実施形態におけるモニタを通じた作用の一例である。 第2の実施形態の車載器において実行される提供処理の流れを示すフローチャートである。
本発明のエージェント装置を含むエージェントシステムについて説明する。
[第1の実施形態]
図1に示されるように、第1の実施形態のエージェントシステム10は、車両12と、エージェント装置としてのセンタサーバ30と、情報提供サーバ40と、を含んで構成されている。車両12には通知装置としての車載器20が搭載されている。
車載器20とセンタサーバ30とは、ネットワークN1を通じて相互に接続されている。また、センタサーバ30と情報提供サーバ40とは、ネットワークN2を通じて相互に接続されている。なお、センタサーバ30と情報提供サーバ40とは、ネットワークN1を通じて接続されていてもよい。
(車両)
図2に示されるように、本実施形態に係る車両12は、車載器20と、複数のECU22と、複数の車載装置23と、マイク24と、カメラ25と、入力スイッチ26と、モニタ27と、スピーカ28と、GPS装置29と、を含んで構成されている。
車載器20は、CPU(Central Processing Unit)20A、ROM(Read Only Memory)20B、RAM(Random Access Memory)20C、車内通信I/F(Inter Face)20D、無線通信I/F20E及び入出力I/F20Fを含んで構成されている。CPU20A、ROM20B、RAM20C、車内通信I/F20D、無線通信I/F20E及び入出力I/F20Fは、内部バス20Gを介して相互に通信可能に接続されている。
CPU20Aは、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU20Aは、ROM20Bからプログラムを読み出し、RAM20Cを作業領域としてプログラムを実行する。
ROM20Bは、各種プログラム及び各種データを記憶している。本実施形態のROM20Bには、車載器20を制御するための制御プログラムが記憶されている。
RAM20Cは、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。
車内通信I/F20Dは、ECU22と接続するためのインタフェースである。当該インタフェースは、CANプロトコルによる通信規格が用いられる。車内通信I/F20Dは、外部バス20Hに対して接続されている。ECU22は、車両12の機能毎に複数設けられている。本実施形態のECU22としては、車両制御ECU、エンジンECU、ブレーキECU、ボデーECU、カメラECU、マルチメディアECUが例示される。
また、各ECU22には、それぞれ、車載装置23が接続されている。車載装置23は、車両12の機能を実現するための装置である。例えば、エンジンECUには、車載装置23としてのスロットルアクチュエータが接続され、ブレーキECUには、車載装置23としてのブレーキアクチュエータが接続されている。また、ボデーECUには、車載装置23としての灯火装置、及びワイパー装置が接続されている。
無線通信I/F20Eは、センタサーバ30と通信するための無線通信モジュールである。当該無線通信モジュールは、例えば、5G、LTE、Wi-Fi(登録商標)等の通信規格が用いられる。無線通信I/F20Eは、ネットワークN1に対して接続されている。
入出力I/F20Fは、車両12に搭載されるマイク24、カメラ25、入力スイッチ26、モニタ27、スピーカ28及びGPS装置29と通信するためのインタフェースである。
音声入力装置としてのマイク24は、車両12のフロントピラー、又はダッシュボード等に設けられ、ユーザである車両12の乗員P(図7A参照)が発した音声を集音する装置である。なお、マイク24は、後述するカメラ25に設けられていてもよい。
撮像装置としてのカメラ25は、車両12のフロントピラー、ルームミラー、又はステアリングコラム等に設けられ、車両12の乗員Pを撮像する装置である。なお、カメラ25は、ECU22(例えば、カメラECU)を経由して車載器20に接続されていてもよい。
入力スイッチ26は、インストルメントパネル、センタコンソール、ステアリングホイール等に設けられ、乗員Pの手指による操作を入力するスイッチである。入力スイッチ26としては、例えば、押しボタン式のテンキー、及びタッチパッド等を採用することができる。
表示装置としてのモニタ27は、インストルメントパネル、又はメータパネル等に設けられ、車両12の機能に係る作動の提案、及び当該機能の説明に係る画像を表示するための液晶モニタである。モニタ27は、入力スイッチ26を兼ねたタッチパネルとして設けてもよい。
スピーカ28は、インストルメントパネル、センタコンソール、フロントピラー、又はダッシュボード等に設けられ、車両12の機能に係る作動の提案、及び当該機能の説明に係る音声を出力するための装置である。なお、スピーカ28は、モニタ27に設けられていてもよい。
GPS装置29は車両12の現在位置を測定する装置である。GPS装置29は、GPS衛星からの信号を受信する図示しないアンテナを含んでいる。なお、GPS装置29は、ECU22(例えば、マルチメディアECU)に接続されるカーナビゲーションシステムを経由して車載器20に接続されていてもよい。
(センタサーバ)
図3に示されるように、センタサーバ30は、CPU30A、ROM30B、RAM30C、ストレージ30D、及び通信I/F30Eを含んで構成されている。CPU30A、ROM30B、RAM30C、ストレージ30D及び通信I/F30Eは、内部バス30Gを介して相互に通信可能に接続されている。CPU30A、ROM30B、RAM30C及び通信I/F30Eの機能は、上述した車載器20のCPU20A、ROM20B、RAM20C及び無線通信I/F20Eと同じである。
ストレージ30Dは、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、各種プログラム及び各種データを記憶している。
CPU30Aは、ストレージ30Dからプログラムを読み出し、RAM30Cを作業領域としてプログラムを実行する。
本実施形態のストレージ30Dには、処理プログラム100、機能データベース110及びオーナーズマニュアル120が記憶されている。なお、機能データベース110及びオーナーズマニュアル120は、センタサーバ30とは異なるサーバに格納され、車載器20又はセンタサーバ30の処理が実行された場合に、読み出されてもよい。
エージェントプログラムとしての処理プログラム100は、センタサーバ30が有する各機能を実現するためのプログラムである。
機能データベース110は、車種、及びグレード別に搭載されている車両12の機能を集約したデータベースである。
オーナーズマニュアル120は、車両12の機能に係るマニュアルのデータである。オーナーズマニュアル120は、例えば、HTML形式のデータとして記憶されている。
図4に示されるように、本実施形態のセンタサーバ30では、CPU30Aが、処理プログラム100を実行することで、受付部200、意図理解部210、機能制御部220及び取得部240として機能する。また、機能制御部220は、選定部222、決定部224及び指示部226を含み、取得部240は、気象取得部242、位置取得部244及び走行取得部246を含んでいる。
受付部200は、車両12の乗員Pの言動を受け付ける機能を有している。受付部200は、乗員Pがマイク24向けて発話したことにより生じた音声情報を車載器20から受け付ける。また、受付部200は、カメラ25により撮像された乗員Pの撮像画像の画像情報を車載器20から受け付ける。
意図理解部210は、受付部200が受け付けた言動の意図を理解する機能を有している。意図理解部210は、乗員Pの発話の内容に基づいて乗員Pの意図を理解する。例えば、乗員Pが「温度を下げて」と発話した場合は、車室の温度を下げる意図を有していると理解する。また例えば、ACC(Adaptive Cruise Control)の作動を提案された乗員Pが「ONにして」と発話した場合は、ACCを作動させる意図を有していると理解する。
また、意図理解部210は、カメラ25が撮像した乗員Pの表情及び動きの少なくも一つに基づいて、乗員Pの意図を理解する。例えば、乗員Pの目の瞬きの状態に基づいて眠気を有する意図を理解する。また例えば、ACCの作動を提案された乗員Pが手を横に振った場合は、ACCを作動させる意図を有していないと理解する。
機能制御部220は、車載器20において実現されるエージェント機能を制御する機能を有している。エージェント機能としては、スピーカ28による発話に限らず、モニタ27による画像の提供を含む。
選定部222は、意図理解部210が理解した乗員Pの意図に基づいて、車両12の推奨機能を選定する機能を有している。ここで、推奨機能とは、車両12の機能のうち乗員Pに対して作動を推奨する機能である。例えば、上述のように意図理解部210が、乗員Pが車室の温度を下げる意図を有していると理解した場合、選定部222は、エアコンディショナーを推奨機能として選定する。
決定部224は、選定部222により選定された推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを車両12の環境に係る所定の条件に基づいて決定する機能を有している。本実施形態における「車両12の環境に係る所定の条件」には、車両12が走行する地点の気象状態、車両12の位置、及び車両12の走行状態がある。
後述する気象取得部242が取得した気象情報に係る気象状態を所定の条件とする場合、決定部224は、推奨機能が現在の気象状態に対応付けられている機能の場合は推奨機能の作動を決定し、推奨機能が現在の気象状態に対応付けられていない機能の場合は推奨機能の作動の提案を決定する。例えば、選定部222がワイパーを推奨機能として選定した場合、気象状態が雨の場合は作動を決定し、気象状態が曇りの場合は作動の提案を決定する。
また、後述する位置取得部244が取得した位置情報に対応する車両12の位置を所定の条件とする場合、決定部224は、推奨機能の利用が可能な位置の場合は推奨機能の作動を決定し、推奨機能の利用が不可能な位置の場合は推奨機能の作動の提案を決定する。例えば、選定部222がACCを推奨機能として選定した場合、車両12の位置が高速道路上にある場合は作動を決定し、車両12の位置が住宅街の路地である場合は作動の提案を決定する。
また、後述する走行取得部246が取得した車両12の走行状態を所定の条件とする場合、決定部224は、車両12が停止している場合は推奨機能の作動を決定し、車両12が走行している場合は推奨機能の作動の提案を決定する。例えば、選定部222が動画の再生を推奨機能として選定した場合、車両12が停止している場合は動画の再生を決定し、車両12の走行している場合は動画の再生の提案を決定する。
指示部226は、決定部224の決定に基づいて、推奨機能の作動又は作動の提案の指示をコマンドとして車両12に対して提供する機能を有している。
取得部240は、車両12の周辺環境に係る情報、及び車両12自体の情報を取得する機能を有している。
気象取得部242は、車両12が走行する地点の気象に関する気象情報を取得する機能を有している。具体的に、気象取得部242は、車両12が走行する地点の気象に関する気象情報を情報提供サーバ40から取得する。この気象情報は、天候のみならず、気温、湿度、降水量、日射量、紫外線量等、気象に係る各種の情報を含む。
位置取得部244は、車両12の位置情報を取得する機能を有している。具体的に、位置取得部244は、GPS装置29により取得された車両12の位置情報を車載器20から取得する。
走行取得部246は、車両12の走行状態を取得する機能を有している。具体的に、走行取得部246は、車両制御ECU等のECU22が有している車速情報を車載器20から取得する。
(制御の流れ)
本実施形態のエージェントシステム10において実行される処理の流れについて、図5及び図6のフローチャートを用いて説明する。
まず、車両12では、乗員Pによる発話をマイク24が集音した場合、車載器20からセンタサーバ30に向けて音声情報が送信される。また、カメラ25が撮像した乗員Pの撮像画像に対し、車載器20が何らかの意図を有すると判定した場合、当該車載器20からセンタサーバ30に向けて画像情報が送信される。また、車載器20からセンタサーバ30には、少なくとも、車両12の位置情報、及び車両12の車速情報が送信される。
一方、車載器20からの情報を受信するセンタサーバ30では、図5の推奨処理が実行される。同図の処理は、CPU30Aが、受付部200、意図理解部210、機能制御部220及び取得部240として機能することで実現される。
図5のステップS100において、センタサーバ30のCPU30Aは車載器20から車両情報を受信する。この車両情報は、少なくとも上述の音声情報、画像情報、位置情報及び車速情報を含む。
ステップS101において、CPU30Aは情報提供サーバ40から環境情報を受信する。この環境情報は、少なくとも気象情報を含む。
ステップS102において、CPU30Aは乗員Pの意図を理解する。具体的にCPU30Aは、乗員Pの発話に係る音声情報、表情及び動きに係る画像情報に基づいて乗員Pの意図を理解する。補足すると、音声情報及び画像情報に対する既知の意図を教師データとして機械学習を行った学習済みモデルに対して、ステップS100において取得された音声情報及び画像情報を入力することで、乗員Pの意図を得る。
ステップS103において、CPU30Aは推奨機能を選定する。すなわち、乗員Pの意図に即した車両12の機能を推奨機能として選定する。
ステップS104において、CPU30Aは推奨機能が車両12の環境に係る所定の条件に合致したか否かを判定する。上述のように、車両12が走行する地点の気象状態を所定の条件とする場合は、推奨機能が車両12の走行する地点の気象状態に対応付けられている機能であるか否かを判定する。また、車両12の位置を所定の条件とする場合は、推奨機能の利用が可能な位置であるか否かを判定する。さらに、車両12の走行状態を所定の条件とする場合は、車両12が停止しているか否かを判定する。CPU30Aは推奨機能が所定の条件に合致したと判定した場合(ステップS104でYESの場合)、ステップS105に進む。一方、CPU30Aは推奨機能が所定の条件に合致していないと判定した場合(ステップS104でNOの場合)、ステップS106に進む。
ステップS105において、CPU30Aは推奨機能の作動を決定する。
ステップS106において、CPU30Aは推奨機能の作動の提案を決定する。
ステップS107において、CPU30Aは推奨機能の作動又は提案に係るコマンドを車載器20に送信する。そして、推奨処理は終了する。
一方、センタサーバ30からコマンドを受信する車載器20では、図6の提供処理が実行される。同図の処理は、CPU20Aが、ROM20Bに記憶されている制御プログラムを実行することで実現される。
図6のステップS200において、CPU20Aは推奨機能の作動又は提案に係るコマンドをセンタサーバ30から受信する。
ステップS201において、CPU20Aは受信したコマンドが推奨機能の作動であるか否かを判定する。CPU20Aは受信したコマンドが推奨機能の作動であると判定した場合(ステップS201でYESの場合)、ステップS202に進む。一方、CPU20Aは受信したコマンドが推奨機能の作動ではない、すなわち、作動の提案であると判定した場合(ステップS201でNOの場合)、ステップS203に進む。
ステップS202において、CPU20Aは推奨機能の作動処理を実行する。すなわち、CPU20Aは、推奨機能に係るECU22を通じて推奨機能に係る車載装置23を作動させる。そして、提供処理は終了する。
ステップS203において、CPU20Aは推奨機能の提案処理を実行する。すなわち、CPU20Aは、モニタ27及びスピーカ28を通じて乗員Pに対して推奨機能の作動の提案を行う。そして、提供処理は終了する。
センタサーバ30による推奨処理、及び車載器20による提供処理の実行に伴う、作用の例について図7A及び図7Bを用いて説明する。
例えば、車速情報に基づいて車両12が渋滞にはまっており、画像情報に基づいて乗員Pの疲労の意図を取得した場合、センタサーバ30では、ブレーキホールド機能が推奨機能として選定される。そして、車両12が走行中である場合、ブレーキホールド機能の作動の提案が決定され、車載器20に提案に係るコマンドが送信される。なお、車両12が停止中である場合、ブレーキホールド機能の作動が決定され、車載器20に作動に係るコマンドが送信される。
そして、コマンドを受信した車載器20は、スピーカ28を介して乗員Pにブレーキホールド機能の作動の提案が行われる。具体的には、図7Aに示されるように、スピーカ28から「足が疲れていませんか?ブレーキホールドを使うと、停車時にブレーキをキープしてくれますよ。」の音声が出力される。
これに対して、乗員Pが「使い方を教えて」と発話した場合、センタサーバ30のCPU30Aは、機能データベース110及びオーナーズマニュアル120を参照して、ブレーキホールド機能に係るマニュアルを車載器20に対して送信する。
そして、マニュアルを受信した車載器20は、図7Bに示されるように、モニタ27を介して乗員Pに対して、ブレーキホールド機能の作動方法の説明を提示する。
(第1の実施形態のまとめ)
本実施形態のセンタサーバ30は、受付部200が乗員Pの言動を受け付けると、意図理解部210が受け付けた言動を理解する。そして、機能制御部220において、選定部222は、理解した乗員Pの意図に基づいて推奨機能を選定し、決定部224が、推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを、車両12の環境に係る所定の条件に基づいて決定する。そして、機能制御部220において、指示部226が、推奨機能の作動又は作動の提案の指示をコマンドとして車載器20に送信する。一方、コマンドを受信した車載器20では、コマンドが推奨機能の作動に係る指示である場合に推奨機能を作動させる。以上、本実施形態のセンタサーバ30によれば、乗員Pの言動及び車両12の環境に応じて車両12の機能を作動させることで、乗員Pの操作負担の軽減を図ることができる。
また、本実施形態のセンタサーバ30では、意図理解部210が、言語に加えて、乗員Pの表情及び動きの少なくも一つに基づいて、意図を理解する。そのため、本実施形態によれば、乗員Pの表情や行動を基に機能を作動させることで、操作負担がさらに軽減される。
また本実施形態のセンタサーバ30では、決定部224は気象取得部242が取得した気象情報に係る気象状態を「車両12の環境に係る所定の条件」とし、当該気象状態に基づいて、推奨機能を作動させるか、又は作動の提案をするか決定する。本実施形態によれば、推奨機能の作動の可否を決定する際に気象状態を用いることにより、乗員Pの意図を補いながら推奨機能の作動の可否を決定することができる。
具体的に、決定部224は推奨機能が車両12の走行する地点の気象状態に対応付けられている機能の場合は推奨機能の作動を決定し、推奨機能が車両12の走行する地点の気象状態に対応付けられていない機能の場合は推奨機能の作動の提案を決定する。本実施形態によれば、例えば、降雨がなく曇りの場合にワイパーを作動させる等、作動させるべき気象状態ではない場合に推奨機能が作動することを抑制することができる。
また本実施形態のセンタサーバ30では、決定部224は位置取得部244が取得した位置情報に対応する車両12の位置を「車両12の環境に係る所定の条件」とし、当該車両12の位置に基づいて、推奨機能を作動させるか、又は作動の提案をするか決定する。本実施形態によれば、推奨機能の作動の可否を決定する際に車両12の位置を用いることにより、乗員Pの意図を補いながら推奨機能の作動の可否を決定することができる。
具体的に、決定部224は推奨機能の利用が可能な位置の場合は推奨機能の作動を決定し、推奨機能の利用が不可能な位置の場合は推奨機能の作動の提案を決定する。本実施形態によれば、例えば、住宅街の路地を走行中にACCを作動させる等、作動させるべき走行場所ではない場合に推奨機能が作動することを抑制することができる。
さらに本実施形態のセンタサーバ30では、決定部224は、走行取得部246が取得した車両12の走行状態を「車両12の環境に係る所定の条件」とし、当該車両12の走行状態に基づいて、推奨機能を作動させるか、又は作動の提案をするか決定する。本実施形態によれば、推奨機能の作動の可否を決定する際に車両12の走行状態を用いることにより、乗員Pの意図を補いながら推奨機能の作動の可否を決定することができる。
具体的に、決定部224は車両12が停止している場合は推奨機能の作動を決定し、車両12が走行している場合は推奨機能の作動の提案を決定する。本実施形態によれば、例えば、推奨機能である動画の再生を抑制することで、走行中の安全性を担保することができる。
なお、本実施形態では、気象状態、車両12の位置、及び車両12の走行状態を「車両12の環境に係る所定の条件」としたが、この限りではなく、車両12の走行時刻、車外の明るさ等を条件に加えてもよい。また、推奨機能を作動させるか、又は作動の提案をするかの決定において、各条件は単独用いてもよく、組み合わせて用いてもよい。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、車載器20が推奨機能の作動に係るコマンドを受信した場合に当該推奨機能を作動させていたが、第2の実施形態では、推奨機能の作動に係るコマンドを受信した場合、乗員Pに対して作動の可否の確認を行っている。以下、第1の実施形態との相違点について説明する。なお、第1の実施形態とハードウェアの構成は同じであるため、説明は割愛する。
本実施形態の車載器20において実行される提供処理の流れを、図8を用いて説明する。
図8のステップS220において、CPU20Aは推奨機能の作動又は提案に係るコマンドをセンタサーバ30から受信する。
ステップS221において、CPU20Aは受信したコマンドが推奨機能の作動であるか否かを判定する。CPU20Aは受信したコマンドが推奨機能の作動であると判定した場合(ステップS221でYESの場合)、ステップS222に進む。一方、CPU20Aは受信したコマンドが推奨機能の作動ではない、すなわち、作動の提案であると判定した場合(ステップS221でNOの場合)、ステップS225に進む。
ステップS222において、CPU20Aは推奨機能の作動の報知を行う。具体的にCPU20Aは、モニタ27及びスピーカ28を通じて乗員Pに対して推奨機能を作動させる旨の報知を行う。
ステップS223において、CPU20Aは乗員Pが推奨機能の作動を拒否しているか否かを判定する。乗員Pが拒否をしているか否かは、乗員Pの発話、及び入力スイッチ26に対する操作により判定することができる。CPU20Aは乗員Pが推奨機能の作動を拒否していると判定した場合(ステップS223でYESの場合)、ステップS225に進む。一方、CPU20Aは乗員Pが推奨機能の作動を拒否していないと判定した場合(ステップS223でNOの場合)、ステップS224に進む。
ステップS224において、CPU20Aは推奨機能の作動処理を実行する。すなわち、CPU20Aは、推奨機能に係るECU22を通じて推奨機能に係る車載装置23を作動させる。そして、提供処理は終了する。
ステップS225において、CPU20Aは推奨機能の提案処理を実行する。すなわち、CPU20Aは、モニタ27及びスピーカ28を通じて乗員Pに対して推奨機能の作動の提案を行う。そして、提供処理は終了する。
以上、本実施形態の提供処理によれば、推奨機能を作動させる前に乗員Pに対して作動の可否を要求することで、意図理解部210における誤った意図理解により、又は、意図理解後の乗員Pの気変わりにより、乗員Pが望まない車両12の機能の作動が抑制される。
[備考]
上記各実施形態では、乗員Pの発話、表情及び動きに基づいて、意図理解部210が乗員Pの意図を理解していたが、これに限らない。例えば、タッチパネルであるモニタ27に対する乗員Pの操作に基づいて、意図理解部210が乗員Pの意図を理解してもよい。この場合の操作とは、例えば、乗員Pがモニタ27に対して文字列を入力したり、選択肢を選択したりすることが挙げられる。
なお、上記実施形態でCPU20A、30Aがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した各種処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、上述した受付処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
また、上記実施形態において、各プログラムはコンピュータが読み取り可能な非一時的記録媒体に予め記憶(インストール)されている態様で説明した。例えば、車載器20における制御プログラムはROM20Bに、センタサーバ30における処理プログラム100はストレージ30Dに、予め記憶されている。しかしこれに限らず、各プログラムは、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の非一時的記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
上記各実施形態における処理は、1つのプロセッサによって実行されるのみならず、複数のプロセッサが協働して実行されるものであってもよい。上記実施形態で説明した処理の流れも、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
12 車両
25 カメラ(撮像装置)
30 センタサーバ(エージェント装置)
100 処理プログラム(エージェントプログラム)
200 受付部
210 意図理解部
222 選定部
224 決定部
226 指示部
242 気象取得部
244 位置取得部
246 走行取得部
P 乗員

Claims (9)

  1. 車両の乗員の言動を受け付ける受付部と、
    前記受付部が受け付けた言動の意図を理解する意図理解部と、
    前記意図理解部が理解した前記乗員の意図に基づいて、作動を推奨する前記車両の機能を推奨機能として選定する選定部と、
    前記選定部により選定された前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを、前記車両の環境に係る所定の条件に基づいて決定する決定部と、
    前記決定部の決定に基づいて、前記推奨機能の作動又は作動の提案の指示を前記車両に対して行う指示部と、
    前記車両の位置情報を取得する位置取得部と、
    を備え
    前記決定部は、前記位置取得部が取得した前記位置情報に対応する前記車両の位置を所定の条件の一つとして、前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを決定するエージェント装置。
  2. 前記受付部は、前記車両が搭載する撮像装置により撮像された前記乗員の撮像画像の情報を受け付け、
    前記意図理解部は、前記乗員の表情及び動きの少なくも一つに基づいて、前記乗員の意図を理解する請求項1に記載のエージェント装置。
  3. 前記車両が走行する地点の気象に関する気象情報を取得する気象取得部を備え、
    前記決定部は、前記気象取得部が取得した前記気象情報に係る気象状態を所定の条件の一つとして、前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを決定する請求項1又は2に記載のエージェント装置。
  4. 前記決定部は、前記推奨機能が前記気象状態に対応付けられている機能の場合は前記推奨機能の作動を決定し、前記推奨機能が前記気象状態に対応付けられていない機能の場合は前記推奨機能の作動の提案を決定する請求項3に記載のエージェント装置。
  5. 前記決定部は、前記推奨機能の利用が可能な位置の場合は前記推奨機能の作動を決定し、前記推奨機能の利用が不可能な位置の場合は前記推奨機能の作動の提案を決定する請求項に記載のエージェント装置。
  6. 前記車両の走行状態を取得する走行取得部を備え、
    前記決定部は、前記走行取得部が取得した前記車両の走行状態を所定の条件の一つとして、前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを決定する請求項1~の何れか1項に記載のエージェント装置。
  7. 前記決定部は、前記車両が停止している場合は前記推奨機能の作動を決定し、前記車両が走行している場合は前記推奨機能の作動の提案を決定する請求項に記載のエージェント装置。
  8. 車両の乗員の言動を受け付け、
    受け付けた言動の意図を理解し、
    理解した前記乗員の意図に基づいて、作動を推奨する前記車両の機能を推奨機能として選定し、
    選定された前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを、前記車両の環境に係る所定の条件に基づいて決定し、
    前記決定に基づいて、前記推奨機能の作動又は作動の提案の指示を前記車両に対して行
    前記車両の位置情報を取得し、
    取得した前記位置情報に対応する前記車両の位置を所定の条件の一つとして、前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを決定する、
    処理をコンピュータが実行するエージェント方法。
  9. 車両の乗員の言動を受け付け、
    受け付けた言動の意図を理解し、
    理解した前記乗員の意図に基づいて、作動を推奨する前記車両の機能を推奨機能として選定し、
    選定された前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを、前記車両の環境に係る所定の条件に基づいて決定し、
    前記決定に基づいて、前記推奨機能の作動又は作動の提案の指示を前記車両に対して行
    前記車両の位置情報を取得し、
    取得した前記位置情報に対応する前記車両の位置を所定の条件の一つとして、前記推奨機能の作動、及び作動の提案の何れを実行するかを決定する、
    処理をコンピュータに実行させるためのエージェントプログラム。
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