JP7314504B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機に係わり、より詳細には、室内機の風向板を回転させる、例えば上下風向板を上下方向に回転させる、もしくは、室内機の左右風向板を左右方向に回転させるステッピングモータの騒音低減に関する。
従来、ステッピングモータの騒音を低減させる図4の回路が特許文献1に開示されている。
図4はφ1~φ4の巻線を備えたステッピングモータ115と、このステッピングモータ115を駆動する駆動回路117を示している。
ステッピングモータ115の巻線φ1~φ4の一端は駆動用の電圧Vmが印加される電源端子116に接続されており、巻線φ1~φ4のそれぞれの他端は駆動回路117内のトランジスタQ1~Q4のコレクタ端子にそれぞれ接続されている。また、トランジスタQ1~Q4のエミッタ端子はグランドに接続されている。
一方、トランジスタQ1~Q4のそれぞれのコレクタ端子にはダイオードD1~D4のアノード端子がそれぞれ接続されている。ダイオードD1~D4のカソード端子は定電圧ダイオードZDのカソード端子に接続され、定電圧ダイオードZDのアノード端子は電源端子116に接続されている。
この定電圧ダイオードZDの両端はトランジスタQ5によって短絡/開放されるようになっており、さらにトランジスタQ5のオンオフはトランジスタQ6で制御される。トランジスタQ6のベース端子をハイレベルにするとトランジスタQ5がオンとなり定電圧ダイオードZDの両端は短絡され、トランジスタQ6のベース端子をローレベルにするとトランジスタQ5がオフとなり定電圧ダイオードZDの両端は短絡から開放される。
各トランジスタがオンすることで各巻線に電流が流れた後、各トランジスタがオフすることでこの電流が流れなくなった時に各巻線の両端にサージ電圧が発生する。各巻の一端は電圧Vmに接続されているため、このサージ電圧は電圧Vmに重畳、つまり加算された電圧となる。
電圧Vmにアノード端子が接続された定電圧ダイオードZDは、このサージ電圧を電圧VmとダイオードD1~D4の順方向電圧と定電圧ダイオードの定電圧の合計電圧以内にクリップするものである。一方、ステッピングモータ115を回転させるため、各トランジスタのベース端子に連続した駆動用のパルス信号が入力されると、これに対応して各トランジスタが連続してオンオフされる。前述したようにこのオンオフにより連続してサージ電圧が発生する。特許文献1に記載されているようにこの連続するサージ電圧が大きいほどステッピングモータ115のトルクが増加し、また、このトルクが増加することでステッピングモータ115駆動音(騒音)が増加することが知られている。
特許文献1ではこのステッピングモータ115の制御において、トルクが必要な時には定電圧ダイオードZDの両端を開放させてサージ電圧を所定の電圧でクリップし、騒音を小さくする必要がある時には定電圧ダイオードZDの両端を短絡させて、このサージ電圧を電圧Vmと各ダイオードの順方向電圧の合計電圧以内にクリップするものである。このようにしてトルクの増加と静穏性を必要に応じて切り換えて使用する技術が記載されている。
ところで、空気調和機の室内機は空調された空気を送風ファンによって室内に送風し、また、送風方向を部屋の上下方向の角度に偏向する上下風向板が備えられている。この上下風向板はステッピングモータで駆動される。特に業務用の大型の室内機は上下風向板が大型となりこの大型の上下風向板を駆動するため大きなトルクが必要となる。このため、このステッピングモータを上下風向板の両端に備えたものがある。
空気調和機の運転において、設定温度と室温の差や外気温などによる空調負荷は刻々変化しており、室内機はこの空調負荷に対応して送風ファンの回転数や上下風向板の上下方向を逐次変更している。送風ファンの回転数が高い時には上下風向板にかかる風圧が大きいためステッピングモータの回転時のトルクはこれに負けない大きなトルクが必要である。ステッピングモータは原理上、停止時に最も大きなトルクを発生させるが、このステッピングモータのローターを回転させる場合には回転方向の隣接する巻線に電流を流してローターをこの巻線に吸引する。このため、距離が離れた隣接する巻線では磁力が弱くなり巻線を跨ぐ回転の途中段階では停止時よりもトルクが小さくなる。特に連続して回転する場合、停止時と異なりこのトルクが小さい期間が連続する。このため、設計時においてはこの風圧に耐える回転時のトルクを備えたステッピングモータを採用する。
しかしながら、ステッピングモータのステータにおける1つの磁極から次の磁極にローターが移動する1ステップの駆動音が、小さなトルクを発生する小型のステッピングモータよりも大きなトルクを発生させる大型のステッピングモータが大きい。特にモータを連続して駆動した場合に駆動音が連続するためユーザーにとっては大きな騒音に感じてしまう問題があった。このため、可能な限り小型、つまり、駆動音が小さいステッピングモータを採用する必要が有った。
特開平4-294178号公報(段落番号0006~0012)
本発明は以上述べた問題点を解決し、室内機の風向板、例えば上下風向板や左右風向板を駆動するステッピングモータにおいて回転に必要なトルクを確保しつつ、駆動音(騒音)を低減させることを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の発明は、
送風方向を偏向させる風向板を備えた室内機を備えた空気調和機であって、
前記室内機は、
前記送風方向を偏向させるために前記風向板を回転させるステッピングモータと、
前記ステッピングモータを駆動すると共に、入力された前記ステッピングモータのトルクを可変する信号に従って前記ステッピングモータのトルクを可変する風向板モータ駆動部と、
前記室内機の運転を管理すると共に、運転状態を出力する運転管理部と、
入力された前記運転状態に基づいて前記ステッピングモータのトルクを可変する信号を前記風向板モータ駆動部へ出力するトルク可変手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の発明は、
前記室内機は、
室内に送風する送風ファンを回転させるファンモータと、
前記ファンモータを駆動するファンモータ駆動部と、
前記ファンモータ駆動部へ前記運転状態としての回転数を指示するファンモータ制御部とを備え、
前記トルク可変手段は、前記運転管理部が出力する前記回転数に基づいて前記ステッピングモータのトルクを可変する信号を前記風向板モータ駆動部へ出力することを特徴とする。
以上の手段を用いることにより、本発明による空気調和機によれば、
風向板を駆動するステッピングモータにおいて、トルク可変手段が室内機の運転状態に基づいてステッピングモータのトルクを可変させるため、トルクが必要な時のみ必要なトルクを確保しつつ、トルクが必要でないときは駆動音(騒音)を低減させることができる。
本発明による空気調和機の実施例を示すブロック図である。 本発明の動作を説明する説明図である。 空気調和機の状態と必要なトルクの大きさを示すテーブルを説明する説明図である。 従来のステッピングモータ駆動回路を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。なお、本実施例と関係のない冷媒回路などは図示と説明を省略する。
図1は本発明による空気調和機1を示すブロック図である。この空気調和機1は室内機2と、これに通信接続された室外機3を備えている。
この室内機2は、図示しないリモコンの指示を受信するリモコン受信部11と、室温を検出する室温センサ12と、図示しない送風ファンを回転させるファンモータ13と、内部に第1巻線14a,第2巻線14b,第3巻線14c,第4巻線14dを備え、それぞれの巻線の一端が直流電圧Vccの端子に接続された上下風向板用のステッピングモータ14と、図示しない冷媒回路用の電子膨張弁15と、これらを制御する室内機制御部20を備えている。なお、第1巻線14a,第2巻線14b,第3巻線14c,第4巻線14dの各他端は室内機制御部20に接続されている。また、ステッピングモータ14を回転させることで上下風向板を上下方向に回転させて、送風方向を上下に偏向させることができる。
この室内機制御部20は、ファンモータ13を駆動するファンモータ駆動部21と、このファンモータ駆動部21にファンモータ13の回転数を指示するファンモータ制御部22と、室内機2の運転状態、例えば通常運転、ダッシュ運転、おやすみ運転、上下風向板のスイング、風量の調整(ファンモータ13の回転数の制御)など、運転全体を管理すると共に、これらの運転状態の情報を出力する運転管理部23を備えている。
なお、スイングとは上下風向板を上下方向に自動的に往復させるものであり、ダッシュ運転とは最大空調能力と最大風量により部屋を急速に空調するものであり、お休み運転とは弱い空調能力と弱い風量により睡眠時の空調を行うものである。また、通常運転とは室温を設定温度にする空調運転であり、室温状況に応じて空調能力や風量を自動的に変化させるものである。
さらに室内機制御部20は、ステッピングモータ14を駆動する風向板モータ駆動部40と、風向板モータ駆動部40を介してステッピングモータ14の回転を制御する回転制御部24と、運転管理部23から運転状態がそれぞれ入力され、これらの情報に基づいて風向板モータ駆動部40にステッピングモータ14のトルクを可変する信号を出力するトルク可変部(トルク可変手段)30を備えている。なお、トルク可変部30に関しては後で詳細に説明する。
一方、トルク可変部30は運転管理部23から運転状態が入力され、この運転情報に基づいて第1巻線14a~第4巻線14dに発生するサージ電圧を制限するクリップ電圧を決定し、この決定したクリップ電圧を指定する可変指示信号を出力するクリップ電圧決定部31と、入力された可変指示信号に対応して第1巻線14a~第4巻線14dに発生するサージ電圧をクリップするクリップ電圧可変部32を備えている。このクリップ動作についても後で詳細に説明する。
また、風向板モータ駆動部40は、第1トランジスタ41~第4トランジスタ44と、第1ダイオード45~第4ダイオード48と、第1定電圧ダイオード50と、第5ダイオード51~第8ダイオード54を備えている。
そして、ステッピングモータ14の第1巻線14aの他端が第1トランジスタ41のコレクタ端子に、また、第2巻線14bの他端が第2トランジスタ42のコレクタ端子に、また、第3巻線14cの他端が第3トランジスタ43のコレクタ端子に、さらに、第4巻線14dの他端が第4トランジスタ44のコレクタ端子に、それぞれ接続されている。
なお、第1トランジスタ41~第4トランジスタ44の各エミッタ端子はグランドに接続されている。
一方、第1トランジスタ41のコレクタ端子には第5ダイオード51のアノード端子が、第2トランジスタ42のコレクタ端子には第6ダイオード52のアノード端子が、第3トランジスタ43のコレクタ端子には第7ダイオード53のアノード端子が、第4トランジスタ44のコレクタ端子には第8ダイオード54のアノード端子が、それぞれ接続されている。
また、第5ダイオード51~第8ダイオード54の各カソード端子は第1定電圧ダイオード50のカソード端子に接続され、第1定電圧ダイオード50のアノード端子は直流電圧Vccに接続されている。なお、第1定電圧ダイオード50のカソード端子を以後、サージ電圧点S1と呼称する。
また、第1トランジスタ41のコレクタ端子には第1ダイオード45のカソード端子が、第2トランジスタ42のコレクタ端子には第2ダイオード46のカソード端子が、第3トランジスタ43のコレクタ端子には第3ダイオード47のカソード端子が、第4トランジスタ44のコレクタ端子には第4ダイオード48のカソード端子が、それぞれ接続されている。また、第1ダイオード45~第4ダイオード48の各アノード端子はグランドに接続されている。そして、クリップ電圧可変部32の出力端がサージ電圧点S1(第1定電圧ダイオード50のカソード端子)に接続されている。また、クリップ電圧可変部32には直流電圧Vccが入力されている。
一方、回転制御部24は、ステッピングモータ14を回転させる4種類のパルス信号を風向板モータ駆動部40へ出力している。このパルス信号は駆動信号Aを位相の基本とした場合、駆動信号Aから位相が90度遅れた駆動信号Bと、駆動信号Aを反転させた駆動信号#Aと、駆動信号Bを反転させた駆動信号#Bである。また、回転制御部24は、駆動信号Aを第1トランジスタ41のベース端子に、駆動信号Bを第2トランジスタ42のベース端子に、駆動信号#Aを第3トランジスタ43のベース端子に、駆動信号#Bを第4トランジスタ44のベース端子に、それぞれ出力している。これらの信号についても後で詳細に説明する。
一方、背景技術で説明したようにサージ電圧の大きさによりステッピングモータ14のトルクが増加する。このサージ電圧を可変させる、つまりトルクを可変させるため、クリップ電圧決定部31は可変指示信号として「増加トルクなし」、「増加トルク(小)」、「増加トルク(中)」、「増加トルク(大)」の4段階に対応して4段階の電圧状態の信号を出力する。クリップ電圧決定部31は入力された運転状態と対応する増加トルクの大きさを内部に備えたトルクテーブルから抽出して可変指示信号として出力する。なお、トルクテーブルについては後で詳細に説明する。
一方、クリップ電圧可変部32は、内部に備えられて電圧VLの定電圧を生成する第2定電圧ダイオード32bと、電圧VMの定電圧を生成する第3定電圧ダイオード32aと、風向板モータ駆動部40に備えられている電圧VHの定電圧を生成する第1定電圧ダイオード50と、直流電圧Vccを可変指示信号に対応して選択することでサージ電圧点S1のクリップ電圧を可変する。
クリップ電圧可変部32は可変指示信号が「増加トルクなし」の時、クリップ電圧を電圧Vccに接続する。つまり、クリップ電圧可変部32はサージ電圧点S1と直流電圧Vccの端子を短絡させる。また、クリップ電圧可変部32は可変指示信号が「増加トルク(小)」の時、内部の第2定電圧ダイオード32b(定電圧はVL)のみをサージ電圧点S1に接続する。また、クリップ電圧可変部32は、可変指示信号が「増加トルク(中)」の時、内部の第3定電圧ダイオード32a(定電圧はVM)のみをサージ電圧点に接続する。
また、クリップ電圧可変部32は、可変指示信号が「増加トルク(大)」の時、直流電圧Vccの端子に何も接続しない。この時、定電圧がVHである第1定電圧ダイオード50のみが直流電圧Vccの端子に接続されていることになる。このようにクリップ電圧可変部32は、可変指示信号によりサージ電圧点における電圧を直流電圧Vcc、電圧VL、電圧VM、電圧VHのいずれかの電圧にクリップすることができる。なお、各電圧は直流電圧Vcc<電圧VL<電圧VM<電圧VHの関係となっている。
このようにクリップ電圧可変部32は、ステッピングモータ14のトルクを可変する信号としてクリップ電圧を出力する。
図2は本発明の動作を説明する説明図である。図2の横軸は時間である。縦軸に関して図2(1)は駆動信号Aを、図2(2)は駆動信号Bを、図2(3)は駆動信号#Aを、図2(4)は駆動信号#Bを、図2(5)は第1トランジスタ41のコレクタ端子の電圧を、図2(6)は第2トランジスタ42のコレクタ端子の電圧を、図2(7)は第3トランジスタ43のコレクタ端子の電圧を、図2(8)は第4トランジスタ44のコレクタ端子の電圧を、図2(9)はサージ電圧点S1の電圧(クリップ電圧)を、図2(10)は可変指示信号を、それぞれ示している。なお、t0~t12は時刻である。また、図2(9)のサージ電圧点S1の電圧は、各トランジスタのコレクタ端子の電圧を第5ダイオード51~第8ダイオード54により合成したものである。
図2(1)~(4)において各波形のローレベルは対応する巻線用のトランジスタをオフ、ハイレベルは対応する巻線用のトランジスタをオンすることを示す。前述したように各駆動信号は、駆動信号Aを位相の基本とした場合、駆動信号Aから位相が90度遅れた駆動信号Bと、駆動信号Aを反転させた駆動信号#Aと、駆動信号Bを反転させた駆動信号#Bである。
一方、例えば図2(1)のt1で駆動信号Aがハイレベル(オン)になると、第1トランジスタ41がオンとなり、図2(5)に示すようにt1で第1トランジスタ41のコレクタ端子の電圧がVccからアンダーシュートのサージ電圧により一時的にマイナス電位に振れた後ゼロボルトになる。つまり、直流電圧Vccが第1巻線14aを介してグランドに接続される。この結果、第1巻線14aに電流が流れる。そして、t3で駆動信号Aがローレベル(オフ)になると、第1トランジスタ41がオフとなり、図2(5)に示すようにt3で第1トランジスタ41のコレクタ端子の電圧がゼロボルトからVccの電圧に向かって上昇する。
ただし、直前まで第1巻線14aに流れていた電流によりサージ電圧が発生する。このサージ電圧は直流電圧Vccに重畳されるため、例えば図2(5)のt3における破線で示すようにピーク電圧Vpに達する。このサージ電圧は各巻線で発生する。しかしながら、前述したようにクリップ電圧可変部32はサージ電圧がピーク電圧Vpに達するまでに図2(5)のt0~t11に示すようにVcc,VL,VM,VHのいずれかの電圧にクリップする。なお、前述したようにどの電圧にクリップするのかは可変指示信号で決定される。
前述したようにクリップ電圧決定部31は、入力されたファンモータ13の回転数を含む運転状態から可変指示信号を作成する。例えば図2(10)に示すように、作成された可変指示信号がt0~t2まで増加トルクなし、t2~t4まで増加トルク(小)、t4~t10まで増加トルク(中)、t10以降が増加トルク(大)の場合、図2(9)に示すようにサージ電圧点S1の電圧は、t0~t2まで直流電圧Vcc、t2~t4まで電圧VL、t4~t10まで電圧VM、t10以降が電圧VHとなる。
図3はクリップ電圧決定部31内に格納された、運転状態と増加トルクの大きさをテーブル化したトルクテーブルである。このテーブルの横方向に「運転状態」と「増加トルク(騒音)」の項目がある。運転状態とは空気調和機1の空調運転の状態であり、増加トルク(騒音)はサージ電圧による増加トルクの大きさを示している。なお、前述のようにトルクが増加するに従ってステッピングモータ14の騒音も増加する。なお、増加トルクの大きさは「なし」、「小」、「中」、「大」に区分されている。
一方、「運転状態」は、図示しないリモコンの操作による手動の風向切り替えと、スイングによる自動風向切り替えと、図示しない電源コードをコンセントに差し込んだ時の初期化時(電源投入時)、運転開始時、運転終了時に区分けされ、手動時の風向切り替えとスイングによる風向切り替えは、「ダッシュ運転」と、「お休み運転」と、「通常運転」にそれぞれ区分されている。なお、手動時の風向切り替えはリモコンの1回のキー操作により、複数段階に区分された上下方向の内、1段階だけ上下風向板を回転させるものである。
例えば図3において手動時の風向切り替えは、ダッシュ運転であっても上下風向板の段階切替は1回のみであるため、増加トルクは「中」で十分であるが、スイングによる風向切り替え時のダッシュ運転は風量が多い状態で上下風向板の連続的な回転が必要であり、前述したように連続的な回転の場合、風量に負けないように増加トルクは「大」が必要である。また、運転開始/終了時は送風を行わない状態での連続的な風向板の回転(所定位置までの回転)であるため増加トルクは「なし」で十分である。
一方、通常運転ではファンの回転数が変化するためクリップ電圧決定部31は入力された運転状態におけるファン回転数を監視し、例えば0~300回転/分、301~600回転/分、601~900回転/分、901回転/分以上の区分に対応して、増加トルクを「なし」、「小」、「中」、「大」として可変指示信号を出力する。なお、これらの回転数の区分や運転モードの区分は一例であり、実際の空気調和機に対応して適宜決定すればよい。
以上説明したように、上下風向板を駆動するステッピングモータ14において、トルク可変部30が室内機2の運転状態に基づいてステッピングモータ14のトルクを可変するため、ダッシュ運転時や上下風向板をスイングさせるような大きなトルクが必要な時のみトルクを確保しつつ、トルクが必要でない運転開始/停止時などは駆動音(騒音)を低減させることができる。また、トルクが必要な場合は風量が大きい場合であり、このような時は送風音にかき消されてステッピングモータ14の駆動音は目立たない。
本実施例ではトルクを可変するためトルク可変部30はクリップ電圧を変化させているが、これに限るものでなく、例えばステッピングモータ14に印加される直流電圧Vccを変化させるようにしても同様の効果を得ることができる。
また、本実施例では上下風向板用のステッピングモータを例にして説明しているが、これに限るものでなく、左右風向板用のステッピングモータの回転制御に用いても同様の効果を得ることが出来る。さらに、暖房運転時に送風する暖気を床に集中するように壁掛型室内機の下方のパネルを大きく開くパワーディフューザーの回転制御に用いても同様の効果を得ることができる。
1 空気調和機
2 室内機
3 室外機
11 リモコン受信部
12 室温センサ
13 ファンモータ
14 ステッピングモータ
14a 第1巻線
14b 第2巻線
14c 第3巻線
14d 第4巻線
15 電子膨張弁
20 室内機制御部
21 ファンモータ駆動部
22 ファンモータ制御部
23 運転管理部
24 回転制御部
30 トルク可変部(トルク可変手段)
31 クリップ電圧決定部
32 クリップ電圧可変部
32a 第3定電圧ダイオード
32b 第2定電圧ダイオード
40 風向板モータ駆動部
41 第1トランジスタ
42 第2トランジスタ
43 第3トランジスタ
44 第4トランジスタ
45 第1ダイオード
46 第2ダイオード
47 第3ダイオード
48 第4ダイオード
50 第1定電圧ダイオード
51 第5ダイオード
52 第6ダイオード
53 第7ダイオード
54 第8ダイオード
S1 サージ電圧点

Claims (1)

  1. 送風方向を偏向させる風向板を備えた室内機を備えた空気調和機であって、
    前記室内機は、
    送風ファンと、前記送風ファンを回転させるファンモータと、
    前記送風方向を偏向させるために前記風向板を回転させるステッピングモータと、
    前記ステッピングモータを駆動すると共に、入力された前記ステッピングモータのトルクを可変する信号に従って前記ステッピングモータのトルクを可変する風向板モータ駆動部と、
    前記室内機の運転を管理すると共に、運転状態を出力する運転管理部と、
    入力された前記運転状態に基づいて前記ステッピングモータのトルクを可変する信号を前記風向板モータ駆動部へ出力するトルク可変手段とを備え、
    前記トルク可変手段は、入力された前記運転状態が、前記ファンモータの回転による前記送風ファンの風量が大きい運転状態であるほど、前記トルクが大きくなるように前記ステッピングモータのトルクを可変する信号を出力し、入力された前記運転状態が、手動の風向切り替えである時よりも、スイングによる風向切り替えである時の方が、前記トルクが大きくなるように前記ステッピングモータのトルクを可変する信号を出力する
    ことを特徴とする空気調和機。
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