JP2003018878A - モータ駆動装置及び送風機 - Google Patents

モータ駆動装置及び送風機

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JP2003018878A
JP2003018878A JP2001196393A JP2001196393A JP2003018878A JP 2003018878 A JP2003018878 A JP 2003018878A JP 2001196393 A JP2001196393 A JP 2001196393A JP 2001196393 A JP2001196393 A JP 2001196393A JP 2003018878 A JP2003018878 A JP 2003018878A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DCブラシレスモータをファンモータとして
使用した場合でも、モータからの騒音を大幅に低下さ
せ、実用上問題とならない騒音レベルにまで低下させる
モータ駆動装置を得ること。 【解決手段】 DCブラシレスモータのロータの回転位
置に基づいて、インバータにより通電するステータコイ
ルを順に切り換えてモータをPWM制御にて一定回転数
に駆動するモータ駆動装置において、モータの回転速度
が該モータの機械共振周波数と一致する場合に、モータ
のステータコイルへ通電する通電巾を所定の基準巾に対
し対して変化させると共に、モータのステータコイルへ
通電する通電位相を所定の基準位相に対し変化させ、所
望の回転数になるようにPWM制御するインバータ制御
手段を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、DCブラシレス
モータをインバータにて駆動するモータ駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図14は、例えば特開昭63−3166
88号公報に示された従来のブラシレス直流モータの駆
動装置の回路構成図、図15はその動作を説明するタイ
ミング図である。図14において、50は直流電源、5
1はトランジスタQ1〜Q6で構成されたスイッチング
回路、52はスイッチング回路51を制御し、メモリ5
3、CPU54を有するマイコン、55r、55s、5
5tはモータの巻線、H1、H2、H3はホールICの
検出出力である。
【0003】図15を用いて動作を説明する。トランジ
スタQ1〜Q6のオンオフが図15(b)に示されてお
り、導通角データT120に対し、モータの速度に応じ
て加算角データTを加算し、T120+Tの導通角にて
モータを駆動しようとするものである。
【0004】また、特開平3−284188号公報に
は、上記従来のブラシレス直流モータの駆動装置と同様
な技術が示されている(図示せず)。特開平3−284
188号公報で示されているものは、120度から18
0度まで任意に通電しようとするものである。
【0005】さらに、図16は特開平10−66375
号公報に示された他の従来のブラシレスDCモータの駆
動回路の動作タイミング図である。これには、120度
から180度のタイミングを検出するタイミング回路を
有し、通電末期のオンデューティーを徐々に低下させ
て、モータの騒音を低減させる技術が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開昭63−3166
88号公報に示されている技術は、モータの回転速度に
応じて、120度の導通角度に加算角度を加算して導通
角度を拡大するものである。これにより、モータ騒音を
ある一定量低減することができるが、モータが機械的共
振を有する以上、その共振周波数と一致した場合に、騒
音低減の効果を得ることはできない。
【0007】また、特開平3−284188号公報に示
されている技術も上記と同様で、モータ騒音をある一定
量低減することができるが、モータが機械的共振を有す
る以上、その共振周波数と一致した場合に、騒音低減の
効果を得ることはできない。
【0008】さらに、特開昭63−316688号公報
および特開平3−284188号公報に示されている技
術は、通電角度を増加させて騒音を低減させるものであ
るが、通電角度を拡大させた場合、拡大によって回転数
が上昇するため、低減されるべき回転数とは異なる回転
数で動作する可能性がある。
【0009】さらに云えば、拡大によって上昇した回転
数によって、拡大した通電角度を縮小するように制御さ
れると、回転数が不安定となり、不安定な回転数変動が
うなり音となって新たな騒音が発生することもあり得
る。
【0010】また、特開平10−66375号公報に示
されている技術は、導通角度を120度から拡大させ
て、さらに通電末期のオンデューティーを徐々に低下さ
せてモータ騒音を低減しようとするものであり、この技
術を用いれば、前述よりも更に騒音を低減する効果を有
するものの通電末期のみではDCモータをファンモータ
とした場合に、抑制レベルの絶対量が高いため、騒音レ
ベルとしては不十分である。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、DCブラシレスモータをファ
ンモータとして使用した場合でも、モータからの騒音を
大幅に低下させ、実用上問題とならない騒音レベルにま
で低下させるモータ駆動装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るモータ駆
動装置は、DCブラシレスモータのロータの回転位置に
基づいて、インバータにより通電するステータコイルを
順に切り換えてモータをPWM制御にて一定回転数に駆
動するモータ駆動装置において、モータのステータコイ
ルへ通電する通電巾を所定の基準巾に対して変化させ、
通電巾の変化に伴うモータの回転速度の変動を抑制し所
望の回転数になるようにPWM制御するインバータ制御
手段を備えたことを特徴とする。
【0013】また、インバータ制御手段は、ステータコ
イルへ通電する通電位相も所定の基準位相に対して変化
させることを特徴とする。
【0014】また、所定の基準巾はモータの騒音の絶対
レベルに応じて設定されることを特徴とする。
【0015】また、所定の基準巾を120度とし、通電
巾を拡大することを特徴とする。
【0016】また、所定の基準巾を120度とし、モー
タの回転速度が高い場合、通電巾を縮小することを特徴
とする。
【0017】また、所定の基準巾を135度又は150
度とし、通電巾を拡大又は縮小することを特徴とする。
【0018】また、インバータ制御手段にてステータコ
イルへの通電巾を所定の基準巾より拡大させた場合、拡
大している期間中のPWMのオンする割合は、拡大期間
中でない期間のPWMのオンする割合よりも小さくなる
ように制御することを特徴とする。
【0019】また、インバータ制御手段にてステータコ
イルへの通電巾を所定の基準巾より拡大させた場合、拡
大している期間中のPWMのオンする割合は、立ち上が
り時は徐々に大きく、立ち下がり時は徐々に小さく制御
し、拡大期間中でない期間のPWMのオンする割合が上
限となるよう制御することを特徴とする。
【0020】また、拡大している期間中のPWMのオン
する割合は、台形状に変化することを特徴とする。
【0021】また、拡大している期間中のPWMのオン
する割合は、階段状に変化することを特徴とする。
【0022】また、インバータ制御手段は、ステータコ
イルへの通電巾を所定の基準巾に対して前後非対称な割
合で変化させることを特徴とする。
【0023】また、インバータ制御手段は、通電位相を
モータが効率良く駆動される関係に制御することを特徴
とする。
【0024】また、インバータ制御手段は、所定の基準
巾より変化している期間中にモータ音抑制のための消音
パルスを出力することを特徴とする。
【0025】また、インバータ制御手段は、所定の基準
巾より変化している期間中にモータ音抑制のための消音
パルスを上側か下側のいずれか一方のスイッチ素子群に
出力し、他方のスイッチ素子群へは徐々にPWMのオン
割合を変化させることを特徴とする。
【0026】この発明に係るモータ駆動装置は、DCブ
ラシレスモータのロータの回転位置に基づいて、インバ
ータにより通電するステータコイルを順に切り換えてモ
ータをPWM制御にて一定回転数に駆動するモータ駆動
装置において、モータの回転速度が該モータの機械共振
周波数と一致する場合に、モータのステータコイルへ通
電する通電巾を所定の基準巾に対し対して変化させると
共に、モータのステータコイルへ通電する通電位相を所
定の基準位相に対し変化させ、所望の回転数になるよう
にPWM制御するインバータ制御手段を備えたことを特
徴とする。
【0027】また、インバータ制御手段は、モータの回
転速度がモータの機械共振周波数と一致する場合は、ス
テータコイルへの通電位相を所定の基準位相より進み位
相、一致しない場合は所定の基準位相もしくは所定の基
準位相より遅れ位相に制御することを特徴とする。
【0028】また、インバータ制御手段は、モータの回
転速度が該モータの機械共振周波数と一致する場合に、
ステータコイルへの通電巾を所定の基準通電巾よりも拡
大させて所望の回転数にモータを制御することを特徴と
する。
【0029】また、モータの機械共振周波数は、モータ
の固定子、回転子等から構成されるモータ単体だけでな
く、モータの固定用支持部材、モータの軸を介して接続
され慣性モーメントを有する負荷、負荷にて発生する力
の伝達される伝達経路に接触する何れの固有振動数の合
成により決まる機械共振周波数であることを特徴とす
る。
【0030】また、インバータ制御手段は、モータの極
対数P、モータ回転速度f[Hz]、機械共振周波数N
[Hz]としたとき、N=2n・P・f(n=1,2,
…の整数)の場合に、モータの回転速度がモータの機械
共振周波数と一致したと判断することを特徴とする。
【0031】この発明に係る送風機は、請求項1乃至1
9のいずれかに記載のモータ駆動装置を、ファンモータ
の駆動装置として用いたことを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。 実施の形態1.図1乃至11は実施の形態1を示す図
で、図1はモータ駆動装置の構成を示す回路ブロック
図、図2は動作波形図、図3,4はモータ模式図図5は
動作波形図、図6はモータ模式図、図7は位相角度差を
示す波形図、図8乃至11はPWMのイメージ波形図で
ある。図1において、1はスイッチ素子1a〜1fを有
するインバータ、2はコンデンサ、3はDCブラシレス
モータであるところのモータ、4はモータ3の回転子の
磁極位置を検出するホールセンサ、5はインバータ1を
制御するマイコンである。
【0033】次に動作について説明する。図1に示され
るインバータ1は、モータ3を駆動するため、ステータ
の相を順次切り換えて制御する。モータ3は図2に示す
ように、インバータ1を構成している6個のスイッチ素
子1a〜1fのうち、2個だけがオンする。図2におい
て、Hiがオン、Loがオフを示し、上段の数値はモー
タ3のロータ位置における電気角度を示す。
【0034】図2のように、インバータ1を制御してモ
ータ3を駆動する通電方式は、一般的に120度矩形波
通電と呼ばれるものであり、広く知られる技術である。
この120度通電方式は、120度毎に通電する相が切
り替わるため、モータ3にトルクリップルが発生し、モ
ータ3より電磁騒音が発生する。
【0035】モータ3を送風機向けのファンモータとし
て使用する場合、この電磁騒音が非常に耳障りな音とな
る。本発明はこの電磁騒音を抑制するための技術であ
る。
【0036】図3に示すように、例えば、ロータの位置
角度が0から30度の場合、1eと1dがオンしている
ため、W相からV相へ電流が流れる。30度から60度
の場合、1aと1dがオンしているため、図4に示すよ
うにU相からV相へ電流が流れる。
【0037】以上のように、120度通電方式は、3相
のうちの2相に電流が流れ、残る1相には電流は流れな
い。モータ3は電流が流れることによってトルクが発生
するが、このように電流が切れることによって、この期
間中にトルクが発生しなくなる。よって、トルクにリッ
プルが生じ、生じたトルクリップルから騒音が発生す
る。
【0038】そこで、通電する通電巾を120度から拡
大することによって、相電流が流れない期間を少なく
し、トルクリップルを低減しようとするのが、通電巾の
拡大の意味するところである。図5に示される網掛け部
が、拡大する通電巾の期間である。図5から解るよう
に、拡大期間中はオンするスイッチ素子が2個から3個
に増加しており、0度から60度区間の通電巾の拡大期
間中は、図6に示す通りU相およびW相からV相へ向か
って電流が流れる。
【0039】図5に示されるHu、Hv、Hwはホール
センサ4の出力であるが、通電巾を拡大した場合としな
い場合において、ホールセンサ4の出力と通電角度との
関係は、ピーク位相の位置関係が変わらないことが望ま
しい。図5における通電角度のピークは、U相の場合、
90度および270度の位置である。
【0040】さらに、図7に通電巾が120度である場
合の位相関係図を示す。1a−fwが図2における1a
に対し進み位相を、1a−deが遅れ位相を示す。12
0度通電の場合、進み位相及び遅れ位相を図7に示すよ
うに、ピークの位相角度で設定しても何ら変わりはな
い。しかしながら、エッジで位相関係を設定する場合に
おいて、通電巾を変更する際には、変更された通電巾に
応じて変更しなければ、通電位相を一定に制御すること
ができなくなる。ピーク角度の位相関係で制御していれ
ば、通電巾を変更に関わらず、通電位相角度の制御がで
き、制御を変更することなく実現可能である。
【0041】ここで、進み位相と遅れ位相との関連であ
るが、進み位相で制御した方が、通常モータ3の効率が
高い。しかしながら、通電巾が120度である場合、電
流の切れ方が急峻でその場合に発生するトルクリップル
が大きく、騒音が大きくなる傾向がある。遅れ位相の場
合、電流がモータ3のインダクタンス成分によって遅れ
が大きくなり、電流が緩やかに切れるため、騒音が小さ
くなる傾向がある。
【0042】しかしながら、効率は高く運転する方が良
いため、効率と騒音を比較しつつ通電する位相を決定す
る必要がある。また、通電巾がトルクリップルを低減す
るため、通電巾によっても通電位相は可変する方がより
高効率の運転が可能になる。例えば、120度通電して
いる場合、30度の位相から150度までの120度区
間にU相を通電するとする。この30度から150度の
角度は、モータの回転子の位置で決まるもので、現実的
には、ホールセンサ4の出力から算出される角度にな
る。ここで、進み位相角度の制御というのは、例えば1
20度通電での10度進みであれば、20度から140
度の回転子の位置角度中にU相を通電することを言い、
150度通電での10度進みは5度から155度で通電
する。通電巾を拡大した場合に、通電位相を同じ10度
ではなく、他の値、例えば15度進み等にし、通電巾の
変更に伴い、通電位相角度も変更することを指す。
【0043】このように位相差の位置関係を保ちつつ、
通電巾を拡大する際に、PWMが一定であるとモータ3
の回転速度は上昇する。通電巾の拡大に伴い速度が上昇
するので、PWMを低下させて回転速度を所定の速度に
するようマイコン5のインバータ制御手段にて制御され
る。
【0044】この場合、回転速度と通電巾との制御が、
干渉してハンチングをおこす危険があるため、本発明の
ように回転数を一定に保つようPWMによる速度制御を
行う必要がある。
【0045】また、図5では、120度通電を基準の通
電巾として記述されているが、基準の通電巾は120度
に限ったことではなく135度が基準で通電巾でも何ら
問題はない。モータ3の騒音の絶対レベルに応じて基準
の通電巾は設定されるものであり、基準が135度とし
て、通電巾が縮小しても構わない。
【0046】回転速度が高い場合、モータ3へ流れる電
流が大きくなり、モータ3のインダクタンス成分のた
め、通電巾が広くなくてもトルクリップルが抑制される
ことがある。この場合は、逆に縮小しても構わない。ま
た、縮小することによって、インバータ1での動作が低
減されるため、インバータ1の発熱が抑制される利点も
有する。
【0047】図5に従い、通電巾の拡大方法について説
明する。拡大期間中も拡大期間外も当然のことながらP
WM制御されている。そのPWMのオンの割合であるオ
ンデューティーは、同一値でも構わないが、拡大する意
味合いは、トルクリップル低減であるため、モータ3に
流れる電流の時間変化率(di/dt)が緩やかな方が
トルクリップルも小さい。
【0048】そこで、図8に出力する相電圧のPWMの
オンデューティーのイメージ図を示す。拡大期間中にお
いて、立ち上がり時は徐々にオンデューティーを大きく
し、立ち下がり時は徐々にオンデューティーを小さくす
るようにPWMを制御する。図8に示すようにPWMの
デューティーが台形状に変化することによって、通電巾
拡大以上の低騒音効果を有することになる。
【0049】また、上記のように徐々にPWMのオンデ
ューティーを可変することは非常に高速制御を要求し、
コストアップに繋がる。さらに、モータ3が高速回転時
は、高周波数によるPWMを実施しなければ、台形状に
ならない。その為、滑らかに台形状に可変せず、階段状
にでも徐々に可変することで、上記と同様な効果を奏す
ることができる。また、モータ3がファンモータのよう
にインダクタンス成分が大きいモータである場合、階段
状でも台形状と同様な効果がある。
【0050】次に、図5では拡大する期間は、拡大しな
い場合に対し、前後対称に拡大している。これは、モー
タ3の固定子の通電位相における位相と回転子の磁極位
置における位相との関係を同一に保つ方がモータ3を効
率よく運転できるからであり、先に述べたとおり、ピー
ク値における位相関係で制御していれば、位相を一致さ
せやすい為である。
【0051】しかしながら、前後対称に拡大せず、モー
タ3の特性に関わるが、拡大する部分を図9の矢印に示
すように前後非対称にすることによって低騒音化できる
こともある。この場合、位相関係をモータ3が効率良く
駆動される関係に制御しつつ行うことで、効率面は悪化
させず、更なる低騒音化を実現できる。
【0052】さらに、図10に示すように、拡大期間中
にPWMを出力するのではなく、消音パルスを出力す
る。これにより、マイコンの処理能力を軽減することが
できる。この消音パルスは、モータ3から発生する騒音
成分を打ち消すような音が発生するように出力するもの
である。図10では、拡大期間となる後半部分にしか出
力されていないが、前後で出力しても同等、もしくはそ
れ以上の効果を有することは言うまでもない。また、前
半だけであっても問題がないことも言うまでもない。
【0053】図11は、図10における消音パルスと図
8における台形状のPWMを組み合わせたものである。
矩形波駆動の場合、上側アーム(図1における1a、1
c、1e)か、もしくは下側アーム(図1における1
b、1d、1f)のいずれか一方をPWMすれば、上下
アーム全てをPWMしたことと同義になることが一般的
に知られている。
【0054】図11は、片側のみをPWMする技術を考
慮したもので、片側のみのPWMの場合、PWMを重畳
されているアーム側の拡大期間中は台形状にPWMを制
御できるが、重畳されていないアーム側はPWMされて
いる素子が1個となるため、拡大期間中のPWM制御が
できなくなる。従って、PWMを重畳しているアーム側
は台形状に、重畳していないアーム側は消音パルスを出
力することで、低騒音駆動するよう回転数制御する。
【0055】この場合、上下アームで出力する電圧が変
化してしまうため、速度を制御しなければ、回転数のハ
ンチングが発生し、矩形波とは異なる周波数の騒音が発
生してしまう可能性があるが、本発明では、所望の回転
数に制御しつつ通電巾の拡大化を実施して低騒音化を図
るため、上記のような問題は発生せず、低騒音化を実現
できる。
【0056】実施の形態2.図12,13は実施の形態
2を示す図で、図12はモータ駆動装置の構成を示す回
路ブロック図、図13は空気調和機の室内機の斜視図で
ある。図12において、6はモータの回転子による逆起
電圧を検出する位置検出部であり、他は図1と同様であ
る。図1ではホールセンサ4による位置検出、図12で
は逆起電圧による位置検出を回転子位置検出方式として
用いているが、これらは本発明に対して本質的な問題で
はなく、どちらでも何ら問題になるものではない。図1
が逆起電圧による位置検出、図12がホールセンサ4に
よる位置検出であっても同等である。
【0057】実施の形態1では、モータ3の回転速度に
応じて通電巾や通電位相を制御していたが、本実施の形
態では、モータ3やそれに接続されている機械共振周波
数によって、通電巾や通電位相を可変しようとするもの
である。
【0058】図13に示すように、空気調和機の室内機
10にモータ3が取り付けられ、図示されていないがモ
ータ3を固定する支持部材がモータ3を固定している。
モータ3はファンモータであるため、ファン11にモー
タ軸12を介して接続されている。ファン11が回転す
ることによって、吹き出し口13より送風され、ダンパ
ー14にて風向を調整する。
【0059】以上のように、ファンモータはモータ3自
身が有する固定子と回転子などの固有周波数だけでな
く、接続されている各々の部材の固有周波数や、モータ
軸12とファン11とのねじれ共振、風路と風量による
共鳴などとの合成で機械共振周波数が決まる。
【0060】ここで、機械共振周波数と加振源であるモ
ータ3の周波数が一致すると、加振力が弱くとも大きな
振動が発生し騒音となり、電気的な制御で如何に加振力
を低下させても騒音レベルを低下させることは難しい。
【0061】これらの機械共振周波数は、元々、製品毎
ではあるが明らかになっているため、その領域のモータ
3の回転速度をジャンプさせ、モータ3の回転周波数が
機械共振周波数と一致しないように制御してことは、一
般的に知られる方法である。
【0062】しかしながら、省エネルギー性を追求する
と、機械共振周波数を飛ばすことは、省エネと相反する
ものとなる。それは、機械共振と一致しなければ低い周
波数でモータ3を運転でき、エネルギー消費量が小さく
て済むところを、騒音のため回転数を飛ばすことで高い
周波数でモータ3を動作させ、エネルギー消費量を増加
させてしまうためである。
【0063】本発明は、機械共振周波数と周波数ジャン
プさせるのではなく、加振源となるモータの発生振動周
波数レベルを変え機械共振周波数と一致しない周波数へ
振動のピーク周波数を変えるため、通電巾や通電位相を
可変させ、周波数ジャンプさせずにモータ3の騒音を低
減することを目的としているものである。
【0064】図7の波形図に示すように、位相角度を制
御するが、共振周波数に一致する場合は、進み位相で通
電巾をできる限り拡大して制御する。これは、進み位相
で制御した方が効率の高い動作点で駆動できるため、モ
ータ3に流れる相電流は小さくて済む。共振に一致しな
い場合、多少電流が大きくても、トルクリップルの影響
を低減させる方が低騒音となるが、共振点と一致する場
合は、ちょっとしたトルクリップルでも騒音が発生する
ため、電流を小さくし、進み位相で制御する方が低騒音
となる。
【0065】さらに、進み位相角度にて通電巾を拡大す
ることによって、相電流の5次高調波成分を抑制するこ
とができる。相電流の5次成分が電流の歪みによる騒音
発生に大きな影響が出るため、相電流の5次成分を抑制
可能な進み位相角度で通電巾拡大で制御することによっ
て、機械共振周波数に一致してしまう回転数の場合、低
騒音化ができる。
【0066】但し、機械共振周波数に一致する回転数の
場合、通電巾を拡大するだけや位相角度を進み位相角度
にするだけでは効果がない。両者とも同時に制御するこ
とによって、機械共振周波数に一致する周波数への低騒
音化の効果が発揮できるものである。
【0067】さらに、機械共振周波数と回転周波数が一
致するという条件について説明する。加振源となるモー
タ3の回転周波数をf[Hz]とすると、fの整数倍の
電気的周波数でピークとなる振動がモータ3より発生す
る。前述の通り、モータ3は加振源であるので、発生し
た振動が外部構造に伝達され、騒音に変換される。その
際、構造自身に固有共振周波数と振動が一致するとより
大きな騒音になる。
【0068】よって、モータ3の回転周波数fが共振周
波数と一致するというのは、fの整数倍のある周波数が
共振周波数と一致することを意味するが、fの整数倍全
てが騒音となるわけではない。本発明は矩形波駆動であ
るため、モータ3に流れる電流の歪みが振動に成りやす
い。
【0069】電流の歪み成分は、通常、奇数次が主成分
であり、特に、5次、7次成分が主である。この電流の
奇数次と回転子の磁束の基本次成分の合成で振動が発生
する。よって、電流の奇数次と磁束の1次の合成となる
偶数成分の振動が大きい。以上は電気的周波数であるた
め、モータ3の極対数Pを乗算して、2n・P・fの周
波数が、機械共振周波数Nと一致した場合、前記のよう
な制御を行う。
【0070】このように構成されたモータ3とインバー
タ1、マイコン5のモータ駆動装置を送風機用のモータ
駆動装置として使用することによって、安価で高効率の
モータ駆動装置を低騒音が要求される送風機用途にも提
供することができる。特に、本発明は空気調和機の室内
機、室外機、換気扇、空気清浄機、除湿器など空気調和
には欠かすことができないファンモータ分野において、
騒音面から敬遠されていたDCブラシレスモータを採用
することを可能にするものである。
【0071】
【発明の効果】この発明に係るモータ駆動装置は、モー
タのステータコイルへ通電する通電巾を所定の基準巾に
対して変化させ、通電巾の変化に伴うモータの回転速度
の変動を抑制し所望の回転数になるようにPWM制御す
るインバータ制御手段を備えたことにより、モータの回
転速度の変動を抑制しつつ、トルクリップルを低減させ
て低騒音化が図れる。
【0072】また、インバータ制御手段は、ステータコ
イルへ通電する通電位相も所定の基準位相に対して変化
させることにより、モータ効率と騒音を任意に設定でき
る。
【0073】また、所定の基準巾はモータの騒音の絶対
レベルに応じて設定されることにより、騒音の絶対レベ
ルを一定レベル以下にすることができる。
【0074】また、所定の基準巾を120度とし、通電
巾を拡大することにより、トルクリップルを低減させて
低騒音化が図れる。
【0075】また、所定の基準巾を120度とし、モー
タの回転速度が高い場合、通電巾を縮小することによ
り、インバータの発熱を低減できる。
【0076】また、所定の基準巾を135度又は150
度とし、通電巾を拡大又は縮小することにより、トルク
リップルを低減させて低騒音化が図れるか、又はインバ
ータの発熱を低減できる。
【0077】また、インバータ制御手段にてステータコ
イルへの通電巾を所定の基準巾より拡大させた場合、拡
大している期間中のPWMのオンする割合は、拡大期間
中でない期間のPWMのオンする割合よりも小さくなる
ように制御することにより、モータの回転速度の変動を
低減できる。
【0078】また、インバータ制御手段にてステータコ
イルへの通電巾を所定の基準巾より拡大させた場合、拡
大している期間中のPWMのオンする割合は、立ち上が
り時は徐々に大きく、立ち下がり時は徐々に小さく制御
し、拡大期間中でない期間のPWMのオンする割合が上
限となるよう制御することにより、トルクリップルを低
減させて低騒音化が図れる。
【0079】また、拡大している期間中のPWMのオン
する割合は、台形状に変化することにより、通電巾拡大
以上の低騒音化が図れる。
【0080】また、拡大している期間中のPWMのオン
する割合は、階段状に変化することにより、台形状に変
化する場合とと同様な効果を奏することができる。特
に、モータがファンモータのようにインダクタンス成分
が大きいモータである場合、階段状でも台形状と同様な
効果がある。
【0081】また、インバータ制御手段は、ステータコ
イルへの通電巾を所定の基準巾に対して前後非対称な割
合で変化させることにより、通電位相の制御と同等の効
果を奏する。
【0082】また、インバータ制御手段は、通電位相を
モータが効率良く駆動される関係に制御することによ
り、効率を悪化させずに、更なる低騒音化が図れる。
【0083】また、インバータ制御手段は、所定の基準
巾より変化している期間中にモータ音抑制のための消音
パルスを出力することにより、マイコンの処理能力を軽
減することができる。
【0084】また、インバータ制御手段は、所定の基準
巾より変化している期間中にモータ音抑制のための消音
パルスを上側か下側のいずれか一方のスイッチ素子群に
出力し、他方のスイッチ素子群へは徐々にPWMのオン
割合を変化させることにより、マイコンの処理能力を軽
減することができる。
【0085】この発明に係るモータ駆動装置は、モータ
の回転速度がモータの機械共振周波数と一致する場合
に、モータのステータコイルへ通電する通電巾を所定の
基準巾に対し対して変化させると共に、モータのステー
タコイルへ通電する通電位相を所定の基準位相に対し変
化させ、所望の回転数になるようにPWM制御するイン
バータ制御手段を備えたことにより、共振周波数をとば
すことなく、低騒音化が図れる。
【0086】また、インバータ制御手段は、モータの回
転速度がモータの機械共振周波数と一致する場合は、ス
テータコイルへの通電位相を所定の基準位相より進み位
相、一致しない場合は所定の基準位相もしくは所定の基
準位相より遅れ位相に制御することにより、相電流を小
さくして、トルクリップルが低減して低騒音化が図れ
る。
【0087】また、インバータ制御手段は、モータの回
転速度が該モータの機械共振周波数と一致する場合に、
ステータコイルへの通電巾を所定の基準通電巾よりも拡
大させて所望の回転数にモータを制御することにより、
相電流の5次高調波成分を低減できる。
【0088】また、モータの機械共振周波数は、モータ
の固定子、回転子等から構成されるモータ単体だけでな
く、モータの固定用支持部材、モータの軸を介して接続
され慣性モーメントを有する負荷、負荷にて発生する力
の伝達される伝達経路に接触する何れの固有振動数の合
成により決まる機械共振周波数であることにより、モー
タ周辺部材の共振を抑制できる。
【0089】また、インバータ制御手段は、モータの極
対数P、モータ回転速度f[Hz]、機械共振周波数N
[Hz]としたとき、N=2n・P・f(n=1,2,
…の整数)の場合に、モータの回転速度がモータの機械
共振周波数と一致したと判断することにより、共振周波
数を特定してマイコンの処理能力を軽減できる。
【0090】この発明に係る送風機は、請求項1乃至1
9のいずれかに記載のモータ駆動装置を、ファンモータ
の駆動装置として用いたことにより、低騒音の送風機が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1を示す図で、モータ駆動装置の
構成を示す回路ブロック図である。
【図2】 実施の形態1を示す図で、動作波形図であ
る。
【図3】 実施の形態1を示す図で、モータ模式図であ
る。
【図4】 実施の形態1を示す図で、モータ模式図であ
る。
【図5】 実施の形態1を示す図で、動作波形図であ
る。
【図6】 実施の形態1を示す図で、モータ模式図であ
る。
【図7】 実施の形態1を示す図で、位相角度差を示す
波形図である。
【図8】 実施の形態1を示す図で、PWMのイメージ
波形図である。
【図9】 実施の形態1を示す図で、PWMのイメージ
波形図である。
【図10】 実施の形態1を示す図で、PWMのイメー
ジ波形図である。
【図11】 実施の形態1を示す図で、PWMのイメー
ジ波形図である。
【図12】 実施の形態2を示す図で、モータ駆動装置
の構成を示す回路ブロック図である。
【図13】 実施の形態2を示す図で、空気調和機の室
内機の斜視図である。
【図14】 従来のブラシレス直流モータの駆動装置の
回路構成図である。
【図15】 従来のブラシレス直流モータの駆動装置の
動作波形図である。
【図16】 他の従来のブラシレスDCモータの駆動回
路の動作タイミング図である。
【符号の説明】
1 インバータ、2 コンデンサ、3 モータ、4 ホ
ールセンサ、5 マイコン、6 位置検出部。
フロントページの続き (72)発明者 西田 信也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 川岸 賢至 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H560 AA01 BB04 BB07 DA02 EB01 EB05 EC02 EC03 EC04 EC10 JJ12 TT15 UA02 XA12 XA15

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DC(Direct Current)ブラシレスモー
    タのロータの回転位置に基づいて、インバータにより通
    電するステータコイルを順に切り換えて前記モータをP
    WM(Pulse Width Modulation)制御にて一定回転数に
    駆動するモータ駆動装置において、 前記モータのステータコイルへ通電する通電巾を所定の
    基準巾に対して変化させ、通電巾の変化に伴う前記モー
    タの回転速度の変動を抑制し所望の回転数になるように
    PWM制御するインバータ制御手段を備えたことを特徴
    とするモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記インバータ制御手段は、ステータコ
    イルへ通電する通電位相も所定の基準位相に対して変化
    させることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記所定の基準巾は前記モータの騒音の
    絶対レベルに応じて設定されることを特徴とする請求項
    1記載のモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の基準巾を120度とし、前記
    通電巾を拡大することを特徴とする請求項3記載のモー
    タ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の基準巾を120度とし、前記
    モータの回転速度が高い場合、前記通電巾を縮小するこ
    とを特徴とする請求項3記載のモータ駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記所定の基準巾を135度又は150
    度とし、前記通電巾を拡大又は縮小することを特徴とす
    る請求項3記載のモータ駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記インバータ制御手段にてステータコ
    イルへの通電巾を所定の基準巾より拡大させた場合、拡
    大している期間中のPWMのオンする割合は、拡大期間
    中でない期間のPWMのオンする割合よりも小さくなる
    ように制御することを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載のモータ駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記インバータ制御手段にてステータコ
    イルへの通電巾を所定の基準巾より拡大させた場合、拡
    大している期間中のPWMのオンする割合は、立ち上が
    り時は徐々に大きく、立ち下がり時は徐々に小さく制御
    し、拡大期間中でない期間のPWMのオンする割合が上
    限となるよう制御することを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載のモータ駆動装置。
  9. 【請求項9】 拡大している期間中のPWMのオンする
    割合は、台形状に変化することを特徴とする請求項8記
    載のモータ駆動装置。
  10. 【請求項10】 拡大している期間中のPWMのオンす
    る割合は、階段状に変化することを特徴とする請求項8
    記載のモータ駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記インバータ制御手段は、ステータ
    コイルへの通電巾を所定の基準巾に対して前後非対称な
    割合で変化させることを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載のモータ駆動装置。
  12. 【請求項12】 前記インバータ制御手段は、通電位相
    を前記モータが効率良く駆動される関係に制御すること
    を特徴とする請求項10記載のモータ駆動装置。
  13. 【請求項13】 前記インバータ制御手段は、所定の基
    準巾より変化している期間中にモータ音抑制のための消
    音パルスを出力することを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載のモータ駆動装置。
  14. 【請求項14】 前記インバータ制御手段は、所定の基
    準巾より変化している期間中にモータ音抑制のための消
    音パルスを上側か下側のいずれか一方のスイッチ素子群
    に出力し、他方のスイッチ素子群へは徐々にPWMのオ
    ン割合を変化させることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載のモータ駆動装置。
  15. 【請求項15】 DCブラシレスモータのロータの回転
    位置に基づいて、インバータにより通電するステータコ
    イルを順に切り換えて前記モータをPWM制御にて一定
    回転数に駆動するモータ駆動装置において、 前記モータの回転速度が該モータの機械共振周波数と一
    致する場合に、前記モータのステータコイルへ通電する
    通電巾を所定の基準巾に対し対して変化させると共に、
    前記モータのステータコイルへ通電する通電位相を所定
    の基準位相に対し変化させ、所望の回転数になるように
    PWM制御するインバータ制御手段を備えたことを特徴
    とするモータ駆動装置。
  16. 【請求項16】 前記インバータ制御手段は、前記モー
    タの回転速度が該モータの機械共振周波数と一致する場
    合は、ステータコイルへの通電位相を所定の基準位相よ
    り進み位相、一致しない場合は所定の基準位相もしくは
    所定の基準位相より遅れ位相に制御することを特徴とす
    る請求項15記載のモータ駆動装置。
  17. 【請求項17】 前記インバータ制御手段は、前記モー
    タの回転速度が該モータの機械共振周波数と一致する場
    合に、ステータコイルへの通電巾を所定の基準通電巾よ
    りも拡大させて所望の回転数に前記モータを制御するこ
    とを特徴とする請求項16記載のモータ駆動装置。
  18. 【請求項18】 前記モータの機械共振周波数は、モー
    タの固定子、回転子等から構成されるモータ単体だけで
    なく、モータの固定用支持部材、モータの軸を介して接
    続され慣性モーメントを有する負荷、前記負荷にて発生
    する力の伝達される伝達経路に接触する何れの固有振動
    数の合成により決まる機械共振周波数であることを特徴
    とする請求項15乃至17のいずれかに記載のモータ駆
    動装置。
  19. 【請求項19】 前記インバータ制御手段は、前記モー
    タの極対数P、モータ回転速度f[Hz]、機械共振周
    波数N[Hz]としたとき、 N=2n・P・f(n=1,2,…の整数) の場合に、前記モータの回転速度が該モータの機械共振
    周波数と一致したと判断することを特徴とする請求項1
    5記載のモータ駆動装置。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至19のいずれかに記載の
    モータ駆動装置を、ファンモータの駆動装置として用い
    たことを特徴とする送風機。
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