JP7314423B2 - 接合方法 - Google Patents

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Description

本開示は、それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材および第2複合材を接合部材を介して接合する接合方法に関するものである。
繊維強化熱可塑性プラスチック(Fiber Reinforced Thermo Plastic)で構成された複合材を接合する方法として、ボルトにより結合方法や、融着による結合方法が知られている。また、複数の複合材の接合強度を高めるため、複数の複合材の間に形成される空間にフィラー(詰め物)を配置することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第9327470号明細書
しかしながら、ボルトによる結合方法では、複合材に穴あけを行って、金属製のボルトおよびナットを用いて複数の複合材を結合する。そのため、穴あけやボルトの取付けによる組立工数が増加し、結合された製品の重量が増加してしまう。また、繊維基材として炭素繊維を用いた場合に電気化学的腐食が発生する可能性がある。
また、特許文献1に開示されるように、複数の複合材の間に形成される空間にフィラーを配置する場合、フィラーを直接的に加圧および加熱してフィラーを複合材に接合することが容易ではない。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、第1複合材および第2複合材の一対の接合領域に隣接する一対の隣接領域の間の形成される隙間に補強部を配置し、補強部を一対の隣接領域に接合させて剥離強度を向上させることを容易に行うことが可能な接合方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る接合方法は、それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材および第2複合材を接合部材を介して接合する接合方法であって、前記第1複合材は、軸線に沿って延びる板状に形成されるとともに第1接合領域と前記第1接合領域に隣接する第1隣接領域とを有し、前記第2複合材は、前記軸線に沿って延びる板状に形成されるとともに第2接合領域と前記第2接合領域に隣接する第2隣接領域とを有し、前記第1接合領域が有する第1接合面と前記第2接合領域が有する第2接合面とが対向するように配置した状態で、前記第1隣接領域と前記第2隣接領域との間に前記軸線に沿って延びる隙間が形成され、前記接合部材は、熱伝導性材料と熱可塑性樹脂とを含み、前記軸線に沿って延びる板状に形成される熱伝導部と、前記熱伝導部に連結されるとともに前記隙間に対応する形状を有する補強部と、を有し、前記熱伝導部は、前記第1接合面に接合される第1被接合面と前記第2接合面に接合される第2被接合面とを有し、前記補強部は、前記第1隣接領域の第1隣接面に接合される第1補強面と、前記第2隣接領域の第2隣接面に接合される第2補強面とを有し、前記第1被接合面が前記第1接合面と接触し、前記第2被接合面が前記第2接合面と接触し、前記第1補強面が前記第1隣接面と接触し、前記第2補強面が前記第2隣接面と接触するように前記第1複合材、前記第2複合材、および前記接合部材を設置する設置工程と、前記熱伝導部を挟んだ状態で、一対の加圧部材を前記第1複合材の前記第1接合領域と前記第2複合材の前記第2接合領域に接触させた状態で前記軸線に沿って移動させて加圧する加圧工程と、一対の前記加圧部材を前記軸線に沿って移動させながら一対の前記加圧部材を介して前記熱伝導部を加熱し、前記第1被接合面と前記第1接合面とを接合させ、前記第2被接合面と前記第2接合面とを接合させ、前記第1補強面と前記第1隣接面とを接合させ、前記第2補強面と前記第2隣接面とを接合させる加熱工程と、を備える。
本開示の一態様に係る構造体は、繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材と、繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第2複合材と、前記第1複合材と前記第2複合材とを接合する接合部材と、を備え、前記第1複合材は、軸線に沿って延びる板状に形成されるとともに第1接合領域と前記第1接合領域に隣接する第1隣接領域とを有し、前記第2複合材は、前記軸線に沿って延びる板状に形成されるとともに第2接合領域と前記第2接合領域に隣接する第2隣接領域とを有し、前記第1接合領域が有する第1接合面と前記第2接合領域が有する第2接合面とが対向するように配置した状態で、前記第1隣接領域と前記第2隣接領域との間に前記軸線に沿って延びる隙間が形成され、前記接合部材は、熱伝導性材料と熱可塑性樹脂とを含み、前記軸線に沿って延びる板状に形成される熱伝導部と、前記熱伝導部に連結されるとともに前記隙間に対応する形状を有する補強部と、を有し、前記熱伝導部は、前記第1接合面に接合される第1被接合面と前記第2接合面に接合される第2被接合面とを有し、前記補強部は、前記第1隣接領域の第1隣接面に接合される第1補強面と、前記第2隣接領域の第2隣接面に接合される第2補強面とを有する。
本開示によれば、第1複合材および第2複合材の一対の接合領域に隣接する一対の隣接領域の間の形成される隙間に補強部を配置し、補強部を一対の隣接領域に接合させて剥離強度を向上させることを容易に行うことが可能な接合方法を提供することができる。
本開示の一実施形態に係る構造体を示す斜視図である。 図1に示す構造体のA-A矢視断面図である。 第1複合材と第2複合材とを接合部材を介して接合する前の構造体を示す部分断面図である。 第1複合材と第2複合材とを接合部材を介して接合した後の構造体を示す部分断面図である。 本実施形態の接合方法を示すフローチャートである。 加圧工程および加熱工程における構造体を示す部分断面図である。 図6に示す構造体のB-B矢視断面図である。 図7に示す一対の接合ローラの変形例を示す図である。 加圧加熱機構の変形例を示す図である。 接合部材の一例を示す断面図である。 接合部材の一例を示す断面図である。 接合部材の一例を示す断面図である。 接合部材の一例を示す断面図である。 接合部材の一例を示す断面図である。 第1複合材と第2複合材と第3複合材を接合部材を介して接合する前の構造体の第1変形例を示す断面図である。 第1複合材と第2複合材と第3複合材を接合部材を介して接合した後の構造体の第1変形例を示す断面図である。 第1複合材と第2複合材と第3複合材を接合部材を介して接合する前の構造体の第2変形例を示す断面図である。 第1複合材と第2複合材と第3複合材を接合部材を介して接合した後の構造体の第2変形例を示す断面図である。
以下、本開示にかかる実施形態について説明する。以下で説明する各実施形態は、本開示の一態様を示すものであり、この開示を限定するものではない。以下で説明する各実施形態は、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
以下、本開示の一実施形態に係る構造体100および接合方法について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る構造体100を示す斜視図である。図2は、図1に示す構造体100のA-A矢視断面図である。図3は、第1複合材10と第2複合材20とを接合部材30を介して接合する前の構造体100を示す部分断面図である。図4は、第1複合材10と第2複合材20とを接合部材30を介して接合した後の構造体100を示す部分断面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態の構造体100は、第1複合材10と、第2複合材20と、第1複合材10と第2複合材20を接合する接合部材30とを備える。第1複合材10および第2複合材20は、軸線Xと平行な長手方向LDに沿って延びる板状に形成される部材である。第1複合材10は、軸線Xに直交する短手方向SDに沿って凹凸形状を有する。第2複合材20は、長手方向LDと短手方向SDの双方と平行な水平面に沿って延びる平坦形状を有する。
第1複合材10は、シート状の三層の複合材料10a,10b,10cを積層して平坦状に形成された積層体(図示略)を賦形して成形したものである。第1複合材10は、複数の折り曲げ部にて折り曲げられた断面視が略ハット型の形状を有する。第1複合材10は、例えば、航空機の胴体部の構造体であるストリンガとして用いられる。本実施形態では、三層の複合材料10a,10b,10cを積層した第1複合材10を用いることとしたが、2以上の任意の数の層を積層した第1複合材10としてもよい。また、第1複合材10を1層の複合材料により形成してもよい。
第1複合材10に含まれる複合材料10a,10b,10cは、繊維基材とマトリックス樹脂(樹脂材料)とを含む。複合材料10a,10b,10cに含まれる繊維基材は、例えば炭素繊維である。複合材料10a,10b,10cに含まれるマトリックス樹脂は、熱可塑性樹脂材料であり、例えば、ポリアリルエーテルケトン(PAEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリブチレンテレフタラート(PBT)、ナイロン6(PA6)、ナイロン66(PA66)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルイミド(PEI)等である。
図1および図2に示すように、第1複合材10は、山折り線ML1,山折り線ML2,谷折り線VL1,谷折り線VL2によって区画されるとともにそれぞれ長手方向LDに沿って延びる第1領域R1,第2領域R2,第3領域R3,第4領域R4,第5領域R5を有する。第1領域R1は、山折り線ML1と山折り線ML2の間の領域である。第2領域R2は、山折り線ML1と谷折り線VL1の間の領域である。第3領域R3は、山折り線ML2と谷折り線VL2の間の領域である。第4領域R4は、谷折り線VL1を挟んで第2領域R2に隣接する領域である。第5領域R5は、谷折り線VL2を挟んで第3領域R3に隣接する領域である。
図3に示すように、第1複合材10は、接合部材30の熱伝導部31に接合される第1接合領域11と、第1接合領域11に隣接して接合部材30の補強部32に接合される第1隣接領域12とを有する。第1複合材10は、短手方向SDにおいて、第1接合領域11と第1隣接領域12との境界位置で折り曲げられている。
図4に示すように、第1接合領域11が有する第1接合面11aは、接合部材30の熱伝導部31の第1被接合面31aに接合される。第1隣接領域12が有する第1隣接面12aは、接合部材30の補強部32の第1補強面32aに接合される。
第2複合材20は、シート状の三層の複合材料20a,20b,20cを積層して平坦状に成形したものである。第2複合材20は、例えば、航空機の胴体部の構造体であるスキンとして用いられる。本実施形態では、三層の複合材料20a,20b,20cを積層した第2複合材20を用いることとしたが、2以上の任意の数の層を積層した第2複合材20としてもよい。また、第2複合材20を1層の複合材料により形成してもよい。
また、第2複合材20は、短手方向SDに沿って平坦状に形成されるものとしたが、短手方向SDに沿って曲率を有する円弧形状に形成されていてもよい。
第2複合材20に含まれる複合材料20a,20b,20cは、繊維基材とマトリックス樹脂(樹脂材料)とを含む。複合材料20a,20b,20cに含まれる繊維基材は、熱伝導性および導電性を有する材料であり、例えば炭素繊維である。複合材料20a,20b,20cに含まれるマトリックス樹脂は、熱可塑性樹脂材料である。熱可塑性樹脂材料の例は、第1複合材10と同様である。
図3に示すように、第2複合材20は、接合部材30の熱伝導部31に接合される第2接合領域21と、第2接合領域21に隣接して接合部材30の補強部32に接合される第2隣接領域22とを有する。図4に示すように、第2接合領域21が有する第2接合面21aは、接合部材30の熱伝導部31の第2被接合面31bに接合される。第2隣接領域22が有する第2隣接面22aは、接合部材30の補強部32の第2補強面32bに接合される。
接合部材30は、第1複合材10と第2複合材20とを接合する部材であり、熱伝導部31と補強部32とを有する。熱伝導部31は、軸線Xに沿って延びる板状に形成され、長手方向LDおよび短手方向SDの双方に直交する高さ方向HDの長さ(厚さ)が第1複合材10および第2複合材20よりも短い部材である。補強部32は、熱伝導部31の短手方向SDに端部に連結される部材である。
熱伝導部31は、第1複合材10の第1接合面11aに接合される第1被接合面31aと、第2複合材20の第2接合面21aに接合される第2被接合面31bとを有する。補強部32は、第1複合材10の第1隣接領域12の第1隣接面12aに接合される第1補強面32aと、第2複合材20の第2隣接領域22の第2隣接面22aに接合される第2補強面32bとを有する。
図4に示すように、第1複合材10の第1接合面11aと第2複合材20の第2接合面21aとが接合部材30を挟んで対向するように配置した状態で、第1複合材10の第1隣接領域12の第1隣接面12aと第2複合材20の第2隣接領域22の第2隣接面22aとの間に隙間CLが形成される。隙間CLは、軸線Xに沿って延びるように形成される。
図4に示すように、接合部材30の補強部32は、隙間CLに対応する形状を有し、隙間CLを埋めて空間が形成されないように配置される。本実施形態に補強部32は、短手方向SDに沿って延びる第2隣接面22aと、第2隣接面22aに対して傾斜角度θだけ傾斜した方向に延びる第1隣接面12aとの隙間CLを埋める略三角形状の断面形状を有する。
接合部材30は、導電性を有しかつ熱伝導性を有する熱伝導性材料と、熱可塑性樹脂とを含む。熱伝導性材料は、例えば、一方向または複数方向に配向された炭素繊維、導電性を有する不織布、導電性を有する織物、金属材料によりメッシュ状に形成された部材である。また、接合部材30は、金属材料により形成される微粒子や、導電性フィラーを熱可塑性樹脂と混合させたものでもよい。導電性フィラーは、例えば、カーボンナノチューブやカーボンブラックである。
また、接合部材30は、一方向または複数方向に配向されたガラス繊維およびアラミド繊維等の導電性を有しない繊維基材を有するものであってもよい。この場合、繊維基材自体は導電性を有しないため、導電性を有する別の材料(例えば、金属材料により形成される微粒子)を熱可塑性樹脂と混合させるものとする。もしくは、繊維表面に金属コーティングを施したり、導電性フィラーを生やしたりすることなどによって接合部材30に導電性を持たせてもよい。
接合部材30は、熱可塑性樹脂により熱伝導部31と補強部32とが一体となるように形成されている。また、接合部材30には、熱伝導部31と補強部32の双方において、熱可塑性樹脂の内部に熱伝導性材料が混合されている。接合部材30は、熱伝導部31を加熱すると、熱伝導性材料を介して補強部32に熱が容易に伝達される構造となっている。本実施形態では、熱伝導部31を加熱することにより、補強部32を間接的に加熱して、補強部32と第1複合材10および第2複合材20との接合を行う構成を採用している。
次に、第1複合材10と第2複合材20とを接合部材30を介して接合する接合方法について図面を参照して説明する。本実施形態の接合方法は、それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材10および第2複合材20を、接合部材30を介して接合する方法である。図5は、本実施形態の接合方法を示すフローチャートである。図6は、加圧工程および加熱工程における構造体100を示す部分断面図である。図7は、図6に示す構造体100のB-B矢視断面図である。
図5に示すように、ステップS101において、第1複合材10を成形する。第1複合材10は、シート状の三層の複合材料10a,10b,10cを積層して平坦状に形成された積層体(図示略)を賦形治具(図示略)に押し当て、加熱および加圧をしながら賦形することにより成形される。ステップS101により成形された第1複合材10は、図2に示すように、長手方向LDに直交する断面が略ハット型の形状を有する。
ステップS102において、第2複合材20を成形する。第2複合材20は、シート状の三層の複合材料20a,20b,20cを積層して加熱および加圧をしながら平坦状に成形される。ステップS101により成形された第2複合材20は、図2に示すように、長手方向LDに直交する断面が短手方向SDに沿って延びる平坦状に成形される。なお、ステップS102の第2複合材20を成形する工程は、ステップS101の第1複合材10を成型する工程よりも先に実行してもよいし、第1複合材10を成型する工程と同時に実行してもよい。
ステップS103において、接合部材30を成形する。接合部材30は、熱可塑性樹脂の内部に熱伝導性材料を混合させ、図2から図4に示す断面形状を有するように、例えば金型(図示略)を用いて成形される。接合部材30は、第1被接合面31aの形状が第1複合材10の第1接合面11aの形状に対応し、第1補強面32aの形状が第1複合材10の第1隣接面12aの形状に対応するように形成するのが望ましい。この場合、第1複合材10の第1接合面11aの形状および第1隣接面12aの形状は、3次元スキャナ等を用いて予め計測しておくことが望ましい。
同様に、接合部材30は、第2被接合面31bの形状が第2複合材20の第2接合面21aの形状に対応し、第2補強面32bの形状が第2複合材20の第2隣接面22aの形状に対応するように形成するのが望ましい。この場合、第2複合材20の第2接合面21aの形状および第2隣接面22aの形状は、3次元スキャナ等を用いて予め計測しておくことが望ましい。
ステップS104において、第1複合材10と第2複合材20と接合部材30とに活性化処理を施す。活性化処理としては、例えば、プラズマ処理が挙げられる。プラズマ処理に用いられるプラズマ照射装置(図示略)は、任意のガスにより形成されるプラズマを第1複合材10に照射し、第1接合面11aおよび第1隣接面12aに活性化処理を施す。
また、プラズマ照射装置は、プラズマを第2複合材20に照射し、第2接合面21aおよび第2隣接面22aに活性化処理を施す。また、プラズマ照射装置は、プラズマを接合部材30に照射し、第1被接合面31aと、第2被接合面31bと、第1補強面32aと、第2補強面32bに活性化処理を施す。
なお、第1複合材10と第2複合材20と接合部材30とに活性化処理を施す際に、表面が汚染されている場合、活性化処理に先立って、溶剤により部材の表面から汚れを除去し、あるいは部材の表面をサンディング・ブラスト処理(研磨処理)など、清浄化処理するのが好ましい。
プラズマ照射装置により活性化処理が施された面には、ヒドロキシ基,カルボキシ基、カルボニル基などの官能基が導入される。官能基が導入された面同士を重ね合わせた状態で後述する加圧工程および加熱工程が行われることにより、官能基の化学的結合が形成されるのに必要なエネルギーが付与され、官能基が導入された面同士が化学的に結合する。この化学的結合は、熱可塑性樹脂の融着による結合を補強し、第1複合材10と接合部材30との結合および第2複合材20と接合部材30との結合を強化する。
なお、ステップS104の活性化処理は、熱可塑性樹脂の融着による第1複合材10と接合部材30との結合および第2複合材20と接合部材30との結合が十分な強度を有するものであれば、省略する、活性化処理におけるプラズマの照射強度を弱める、あるいは活性化処理におけるプラズマの照射時間を短くするようにしてもよい。また、活性化処理として、プラズマの照射に替えて、UV(紫外線)やレーザの照射、あるいは火炎処理等の他の処理を用いてもよい。
ステップS105において、第1複合材10、第2複合材20、および接合部材30を、第1複合材10と第2複合材20との間に接合部材30が挟まれる状態となるように設置する。図4に示すように、第1複合材10と第2複合材20との間に接合部材30が挟まれる状態では、接合部材30の第1被接合面31aが第1複合材10の第1接合面11aと接触し、接合部材30の第2被接合面31bが第2複合材20の第2接合面21aと接触する。また、接合部材30の第1補強面32aが第1複合材10の第1隣接面12aと接触し、接合部材30の第2補強面32bが第2複合材20の第2隣接面22aと接触する。
ステップS106において、一対の接合ローラ(加圧ローラ;加圧部材)210,220を用いて、第1複合材10の第1接合領域11の第1接合面11aと、第2複合材20の第2接合領域21の第2接合面21aとを近づけるように加圧する。接合ローラ210は第1回転軸211回りに回転するローラであり接合ローラ220は第2回転軸221回りに回転するローラである。一対の接合ローラ210,220には、加圧機構(図示略)により、高さ方向HDにおいて、第1接合面11aと第2接合面21aとを近づける方向の加圧力が付与される。
図7に示すように、接合ローラ210は第1回転軸211を中心とした円筒状に形成され、接合ローラ220は第2回転軸221を中心とした円筒状に形成される。ステップS106においては、第1複合材10および第2複合材20を加圧する一対の接合ローラ210,220を、第1接合領域11および第2接合領域21に接触させた状態で回転させ、軸線X(長手方向LD)に沿って移動させる。
一対の接合ローラ210,220は、軸線X(長手方向LD)に沿って移動しながら第1複合材10および第2複合材20の長手方向LDの各位置を加圧する。一対の接合ローラ210,220は、図7に示す実線の位置から破線の位置まで移動した後、更に図7の右方へ移動する。ステップS106の加圧工程による加圧は、後述するステップS107の加熱工程が終了するまで継続される。
ステップS107において、一対の接合ローラ210,220を用いて、第1複合材10および第2複合材20が加圧された状態で、第1複合材10の第1接合領域11と、第2複合材20の第2接合領域21と、接合部材30の熱伝導部31とを加熱する。一対の接合ローラ210,220は、第1複合材10に含まれる熱可塑性樹脂が融点温度以上となり、第2複合材20に含まれる熱可塑性樹脂が融点温度以上となり、かつ接合部材30の熱伝導部31に含まれる熱可塑性樹脂が融点温度以上となるように加熱する。
第1複合材10に含まれる熱可塑性樹脂が融点温度以上となり、接合部材30に含まれる熱可塑性樹脂が融点温度以上となるように加熱することにより、接合部材30の第1被接合面31aと第1複合材10の第1接合面11aとを接合させる。また、第2複合材20に含まれる熱可塑性樹脂が融点温度以上となり、接合部材30に含まれる熱可塑性樹脂が融点温度以上となるように加熱することにより、接合部材30の第2被接合面31bと第2複合材20の第2接合面21aとを接合させる。
また、接合部材30が熱伝導性材料を含むため、熱伝導部31から補強部32に熱が伝達される。これにより、接合部材30の第1補強面32aと第2補強面32bとが、それぞれ接合部材30に含まれる熱可塑性樹脂が融点温度以上に加熱される。そのため、ステップS107の加熱工程は、接合部材30の第1補強面32aと第1複合材10の第1隣接面12aとを接合させ、接合部材30の第2補強面32bと第2複合材20の第2隣接面22aとを接合させる。
図6に示す一対の接合ローラ210,220は、金属製であり、一対の電極部212,222に接続されている。そのため、一対の電極部212,222は、接合ローラ210が接触する第1接合領域11と、接合ローラ220が接触する第2接合領域21と電気的に接続される。ステップS107(加熱工程)は、一対の電極部212,222に電圧を印加することにより、第1複合材10の第1接合領域11と、接合部材30の熱伝導部31と、第2複合材20の第2接合領域21に電流を流し、熱伝導部31を加熱する。
第1複合材10の第1接合領域11と、接合部材30の熱伝導部31と、第2複合材20の第2接合領域21に電流が流れるのは、第1複合材10に導電性を有する炭素繊維が含まれており、第2複合材20に導電性を有する炭素繊維が含まれており、接合部材30に導電性を有する熱伝導性材料が含まれているからである。
本実施形態のステップS107の加熱工程は、ステップS106の加圧工程と同時に行われる。図7に示すように、一対の接合ローラ210,220は、軸線X(長手方向LD)に沿って移動しながら第1複合材10および第2複合材20の長手方向LDの各位置を加圧し、それと同時に第1複合材10および第2複合材20の長手方向LDの各位置を加熱する。一対の接合ローラ210,220は、図7に示す実線の位置から破線の位置まで移動した後、更に図7の右方へ移動する。
ステップS106の加圧工程と、ステップS107の加熱工程は、図2に示す第1複合材10の第4領域R4と第5領域R5の双方に対して行うものとする。第1複合材10の第4領域R4と第5領域R5の双方に対して加圧工程および加熱工程を実行することにより、第1複合材10の第4領域R4が接合部材30を介して第2複合材20に接合され、第1複合材10の第5領域R5が接合部材30を介して第2複合材20に接合される。
ステップS108において、第1複合材10に含まれる熱可塑性樹脂が融点温度未満となり、第2複合材20に含まれる熱可塑性樹脂が融点温度未満となり、かつ接合部材30の熱伝導部31に含まれる熱可塑性樹脂が融点温度未満となるように冷却する。ステップS108の処理が終了すると、第1複合材10と第2複合材20とが接合部材30を介して接合された状態となり、図5に示す処理が終了する。
ステップS108における冷却は、例えば、構造体100を所定の温度(例えば、0℃~35℃程度)に維持される空間で所定時間に渡って放置することにより実行される。また、ステップS108における冷却は、水冷あるいは空冷等の冷却機構を用いて行ってもよい。
以上で説明した本実施形態の加熱工程(S107)は、第1接合領域11および第2接合領域21に電気的に接続された一対の電極部212,222に電圧を印加することにより、熱伝導部31に電流を流して熱伝導部31を加熱するものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、図8に示すように、誘導コイル213,223により接合部材30に含まれる熱伝導性材料に誘導電流を発生させることにより熱伝導部31を加熱するようにしてもよい。
図8は、図7に示す一対の接合ローラ210,220の変形例を示す図である。図8に示す変形例の接合ローラ210,220は、図6に示す一対の電極部212,222には接続されていない。図8に示す変形例の接合ローラ210,220は、導電性を備えない材料により形成されており、内部に複数の誘導コイル213,223が配置されている。
誘導コイル213,223は、交流電源(図示略)から供給される所定周波数の交流電流により周囲に磁力線を発生させ、近接する位置に配置される導電性を有する接合部材30の熱伝導部31に電流を発生させる装置である。誘導コイル213,223は、導電性を有する熱伝導部31に電流を発生させることにより熱伝導部31を発熱させる、熱伝導部31に含まれる熱可塑性樹脂と、第1複合材10に含まれる熱可塑性樹脂と、第2複合材20に含まれる熱可塑性樹脂とを、それぞれ融点以上に加熱する。
接合部材30が熱伝導性材料により形成されているため、熱伝導部31で発生した熱は、補強部32へ伝達される。補強部32に熱が伝達されると、接合部材30の第1補強面32aと第1複合材10の第1隣接面12aとが接合し、接合部材30の第2補強面32bと第2複合材20の第2隣接面22aとが接合する。
以上で説明した本実施形態の加熱工程(S107)は、第1接合領域11および第2接合領域21に電気的に接続された一対の電極部212,222に電圧を印加することにより、熱伝導部31に電流を流して熱伝導部31を加熱するものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、一対の接合ローラ210,220を超音波発振器(図示略)により振動させることにより、熱伝導部31を加熱するようにしてもよい。
接合ローラ210を超音波発振器(図示略)により振動させることにより、第1複合材10の第1接合面11aと接合部材30の熱伝導部31の第1被接合面31aとの接触部分が発熱する。また、接合ローラ220を超音波発振器(図示略)により振動させることにより、第2複合材20の第2接合面21aと接合部材30の熱伝導部31の第2被接合面31bとの接触部分が発熱する。接合部材30が熱伝導性材料により形成されているため、熱伝導部31で発生した熱は、補強部32へ伝達される。
第1複合材10の熱可塑性樹脂が融点以上に加熱され、かつ接合部材30の熱伝導部31の熱可塑性樹脂が融点以上に加熱されると、第1接合面11aと第1被接合面31aとが接合する。第2複合材20の熱可塑性樹脂が融点以上に加熱され、かつ接合部材30の熱伝導部31の熱可塑性樹脂が融点以上に加熱されると、第2接合面21aと第2被接合面31bとが接合する。
接合部材30が熱伝導性材料により形成されているため、熱伝導部31で発生した熱は、補強部32へ伝達される。補強部32に熱が伝達されると、接合部材30の第1補強面32aと第1複合材10の第1隣接面12aとが接合し、接合部材30の第2補強面32bと第2複合材20の第2隣接面22aとが接合する。
以上説明した本実施形態において、加圧工程および加熱工程で第1複合材10および第2複合材20を加圧および加熱する加圧加熱機構として、一対の接合ローラ210,220を用いるものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、加圧加熱機構として、図9に示す加圧プレート(加圧部材)214,224を用いるようにしてもよい。
図9に示す加圧プレート214,224は、平坦状に形成される金属製の板状部材である。加圧プレート214,224には、加圧機構(図示略)により、高さ方向HDにおいて、第1接合面11aと第2接合面21aとを近づける方向の加圧力が付与される。加圧プレート214,214の長手方向LDの長さは、第1複合材10および第2複合材20の長手方向LDに沿った長さよりも短い。
図9に示す加圧プレート214,224を用いる場合、加圧プレート214,224で第1複合材10および第2複合材20の所定の領域を加圧および加熱した後、軸線X(長手方向LD)に沿って加圧プレート214,224を隣接する領域に移動させる。図9には、加圧プレート214,224の現在の位置を実線で示し、加圧プレート214,224が次に移動する位置を破線で示している。
図9に示す加圧プレート214,224を用いる場合、ステップS107(加熱工程)は、一対の電極部212,222に電圧を印加することにより、第1複合材10の第1接合領域11と、接合部材30の熱伝導部31と、第2複合材20の第2接合領域21に電流を流し、熱伝導部31を加熱する。
以上の説明においては、加圧プレート214,214の長手方向LDの長さは、第1複合材10および第2複合材20の長手方向LDに沿った長さよりも短いものとした。この場合、加圧プレート214,214を長手方向LDに沿って移動させながら、第1複合材10および第2複合材20の長手方向LDの全領域を加圧および加熱する。他の態様として、加圧プレート214,214の長手方向LDの長さを、第1複合材10および第2複合材20の長手方向LDに沿った長さと同じか、それよりも長くしてもよい。この場合、加圧プレート214,214を長手方向LDに沿って移動させることなく、第1複合材10および第2複合材20の長手方向LDの全領域を加圧および加熱することができる。
第1複合材10および第2複合材20を加圧および加熱する加圧加熱機構として、図9に示す加圧プレート214,224とは異なる他の機構を採用してもよい。例えば、第1複合材10を図7に示す接合ローラ210で加圧および加熱し、第2複合材20を図9に示す加圧プレート224で加圧および加熱する機構としてもよい。図9に示す加圧プレート214,224を平面視が円形のものとし、第1複合材10および第2複合材20を局所的(スポット的)に加圧および加熱するようにしてもよい。
以上説明した本実施形態の接合方法のステップS103(接合部材成形工程)において、図10に示すように、熱伝導性材料と熱可塑性樹脂とを含む平坦状に形成される一定の厚みを有する熱伝導シートの一端を巻き込むように複数回折り曲げて補強部32を形成するようにしてもよい。図10は、接合部材30の一例を示す断面図である。図10に示す接合部材30は、一定の厚みを有する熱伝導シートの一端を複数回折り曲げ、熱伝導シートの一端を中心に巻き込むようにして略三角形状の補強部32としたものである。
本変形例によれば、平坦状に形成される熱伝導シートの一端を複数回折り曲げる比較的簡易な動作により補強部32を形成することができる。また、熱伝導シートの一端を巻き込むようにして補強部を形成するため、熱伝導シートの熱伝導部31に隣接した領域が第1補強面32aおよび第2補強面32bとなる。そのため、熱伝導部31から第1補強面32aおよび第2補強面32bへの熱伝達特性を向上させることができる。
また、図10に示す接合部材30に変えて、図11に示す接合部材30Aを採用してもよい。図11は、接合部材30Aの一例を示す断面図である。図11に示す接合部材30Aは、第1接合層30Aaと、第2接合層30Abと、第3接合層30Acとの三層からなる部材である。第1接合層30Aaと、第2接合層30Abと、第3接合層30Acは、それぞれ熱伝導性材料と、熱可塑性樹脂とを含む。
図11に示すように、第1接合層30Aaは、短手方向SDの一端を巻き込むように複数回折り曲げて補強部32の略三角形状部分を形成する層である。第2接合層30Abは、第1接合層30Aaの下面に接合される層であり、短手方向SDに沿って平坦状に形成される層である。第3接合層30Acは、第2接合層30Abの下面に接合される層であり、短手方向SDに沿って平坦状に形成される層である。
第2接合層30Abおよび第3接合層30Acよりも柔軟性が高くなるように第1接合層30Aaを形成するのが好ましい。また、第1接合層30Aaよりも熱伝導性が高くなるように第2接合層30Abおよび第3接合層30Acを形成するのが好ましい。第1接合層30Aaの柔軟性を高くすることにより、補強部32の略三角形状部分を容易に形成することができる。また、第2接合層30Abおよび第3接合層30Acの熱伝導性を高くすることにより、一対の接合ローラ210,220により付与される熱を補強部32に効率よく伝達することができる。
第1接合層30Aaの柔軟性を高くするために、例えば、第1接合層30Aaが含む短手方向SDに沿って配向される繊維基材の長さを、第2接合層30Abおよび第3接合層30Acが含む短手方向SDに沿って配向される繊維基材の長さよりも短くするのが好ましい。この場合、第2接合層30Abおよび第3接合層30Acが含む短手方向SDに沿って配向される繊維基材の長さが、第1接合層30Aaが含む短手方向SDに沿って配向される繊維基材の長さよりも長くなる。そのため、第2接合層30Abおよび第3接合層30Acの熱伝導性を高くし、一対の接合ローラ210,220により付与される熱を補強部32に効率よく伝達することができる。
また、図10に示す接合部材30に変えて、図12に示す接合部材30Bを採用してもよい。図12は、接合部材30Bの一例を示す断面図である。図12に示す接合部材30Bは、第1接合層30Baと、第2接合層30Bbと、第3接合層30Bcとの三層からなる部材である。第1接合層30Baと、第2接合層30Bbと、第3接合層30Bcは、それぞれ熱伝導性材料と、熱可塑性樹脂とを含む。
図12に示すように、第1接合層30Baは、短手方向SDの一端を巻き込むように複数回折り曲げて補強部32の略三角形状部分を形成する層である。第2接合層30Bbは、第1接合層30Baの下面に接合される層であり、短手方向SDに沿って平坦状に形成される層である。第3接合層30Bcは、第2接合層30Bbの下面に接合される層であり、短手方向SDに沿って平坦状に形成される領域と、第1接合層30Baを折り曲げた略三角形状部分に向けて折り曲げられる領域とを有する。折り曲げられる領域は、第1接合層30Baを折り曲げた略三角形状部分に接合される。
また、図10に示す接合部材30に変えて、図13に示す接合部材30Cを採用してもよい。図13は、接合部材30Cの一例を示す断面図である。図13に示す接合部材30Cは、第1接合層30Caと、第2接合層30Cbと、第3接合層30Ccとの三層からなる部材である。第1接合層30Caと、第2接合層30Cbと、第3接合層30Ccは、それぞれ熱伝導性材料と、熱可塑性樹脂とを含む。
図13に示すように、第2接合層30Cbは、短手方向SDの一端を巻き込むように複数回折り曲げて補強部32の略三角形状部分を形成する層である。第1接合層30Caは、第2接合層30Cbの上面に接合される層であり、短手方向SDに沿って平坦状に形成される層である。第3接合層30Ccは、第2接合層30Cbの下面に接合される層であり、短手方向SDに沿って平坦状に形成される層である。
第2接合層30Cbは、第1接合層30Caおよび第3接合層30Ccよりも柔軟性が高くなるように形成するのが好ましい。また、第2接合層30Cbよりも熱伝導性が高くなるように第1接合層30Caおよび第3接合層30Ccを形成するのが好ましい。第2接合層30Cbの柔軟性を高くすることにより、補強部32の略三角形状部分を容易に形成することができる。また、第1接合層30Caおよび第3接合層30Ccの熱伝導性を高くすることにより、一対の接合ローラ210,220により付与される熱を補強部32に効率よく伝達することができる。
第2接合層30Cbの柔軟性を高くするために、例えば、第1接合層30Caが含む短手方向SDに沿って配向される繊維基材の長さを、第1接合層30Caおよび第3接合層30Ccが含む短手方向SDに沿って配向される繊維基材の長さよりも短くするのが好ましい。
この場合、第1接合層30Caおよび第3接合層30Ccが含む短手方向SDに沿って配向される繊維基材の長さが、第1接合層30Aaが含む短手方向SDに沿って配向される繊維基材の長さよりも長くなる。そのため、第1接合層30Caおよび第3接合層30Ccの熱伝導性を高くし、一対の接合ローラ210,220により付与される熱を補強部32に効率よく伝達することができる。
また、図10に示す接合部材30に変えて、図14に示す接合部材30Dを採用してもよい。図14は、接合部材30Dの一例を示す断面図である。図14に示す接合部材30Dは、第1接合層30Daと、第2接合層30Dbと、第3接合層30Dcとの三層からなる部材である。第1接合層30Daと、第2接合層30Dbと、第3接合層30Dcは、それぞれ熱伝導性材料と、熱可塑性樹脂とを含む。
図14に示すように、第1接合層30Aaは、熱伝導性材料と熱可塑性樹脂を含むシート状の部材を複数回折り曲げ、略三角形状の補強部32としたものである。第2接合層30Dbは、第1接合層30Daの下面に接合される層であり、短手方向SDに沿って平坦状に形成される層である。第3接合層30Dcは、第2接合層30Dbの下面に接合される層であり、短手方向SDに沿って平坦状に形成される層である。
第2接合層30Dbおよび第3接合層30Dcよりも柔軟性が高くなるように第1接合層30Daを形成するのが好ましい。また、第1接合層30Daよりも熱伝導性が高くなるように第2接合層30Dbおよび第3接合層30Dcを形成するのが好ましい。第1接合層30Daの柔軟性を高くすることにより、略三角形状に容易に形成することができる。また、第2接合層30Dbおよび第3接合層30Dcの熱伝導性を高くすることにより、一対の接合ローラ210,220により付与される熱を補強部32に効率よく伝達することができる。
なお、第1接合層30Daは、図5のステップS106(加圧工程)およびステップS107(加熱工程)を実行する前に、第2接合層30Dbおよび第3接合層30Dcと一体となるように形成することが望ましいが、他の態様であってもよい。例えば、第1接合層30Daと第2接合層30Dbと第3接合層30Dcとの接合(融着)は、図5のステップS106(加圧工程)およびステップS107(加熱工程)と同時に行われてもよい。
以上で説明した接合部材30A,30B,30C,30Dは、三層の接合層からなるものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、補強部32の略三角形状部分を形成する接合層を含むものであれば、二層以上の任意の数の接合層からなるものとしてもよい。
本実施形態において、接合部材30の長手方向LDに沿った長さは、第1複合材10および第2複合材20の長手方向LDに沿った長さと同一としてもよいし、第1複合材10および第2複合材20の長手方向LDに沿った長さよりも短くしても良い。短くする場合、複数の接合部材30を長手方向LDに沿って並べて配置して、第1複合材10および第2複合材20の長手方向LDに沿った長さと同一とするのが好ましい。
本実施形態において、接合部材30の補強部32の形状は、長手方向LDに沿った各位置で同一としてもよいし、長手方向LDに沿って少なくとも一部が異なる形状となるようにしてもよい。ここで、異なる形状とは、第1複合材10の第1隣接領域12の第1隣接面12aと第2複合材20の第2隣接領域22の第2隣接面22aとの間に形成される隙間CLに対応する形状であり、かつ高さ方向HDおよび短手方向SDの長さが異なる形状をいう。
すなわち、接合部材30の補強部32の形状は、長手方向LDの位置に応じて、図3に示す略三角形状と相似な形状であれば、任意の形状とすることができる。例えば、第1複合材10と第2複合材20と接合部材30との接合強度として高い強度が要求される長手方向LDの位置においては、補強部32の高さ方向HDおよび短手方向SDの長さを長くするのが望ましい。
本実施形態において、第1複合材10は軸線Xに直交する短手方向SDに沿って凹凸形状を有し、第2複合材20は長手方向LDと短手方向SDの双方と平行な水平面に沿って延びる平坦形状を有するものとしたが、他の態様であってもよい。第1複合材10および第2複合材20は、第1接合面11aと第2接合面21aとが対向するように配置した状態で、第1隣接領域12と第2隣接領域22との間に隙間CLが形成される形状であれば、他の形状であってもよい。
例えば、図15および図16に示すように、第1複合材10Cを断面視が略L字型の形状としてもよい。図15および図16に示す構造体100Cは、断面視が略L字型の第1複合材10Cと、平坦形状を有する第2複合材20Cと、断面視が略L字型の第3複合材40Cとを、接合部材30Cを介して融着することにより接合したものである。図15は第1複合材10Cと第2複合材20Cと第3複合材40Cとを接合する前の構造体100Cを示し、図16は第1複合材10Cと第2複合材20Cと第3複合材40Cとを接合した後の構造体100Cを示す。
図15および図16に示すように、接合部材30Cは、熱伝導部31Caと、熱伝導部31Cbと、熱伝導部31Ccと、補強部32Cとが一体となるように形成されている。第1複合材10Cと第2複合材20Cとの間に挟んだ熱伝導部31Caを加熱することにより、熱伝導部31Caを介して第1複合材10Cと第2複合材20Cとが融着する。また、熱伝導部31Caから伝達される熱により補強部32Cが間接的に加熱され、補強部32Cと第1複合材10Cとが融着し、補強部32Cと第2複合材20Cとが融着する。
また、第3複合材40Cと第2複合材20Cとの間に挟んだ熱伝導部31Cbを加熱することにより、熱伝導部31Cbを介して第3複合材40Cと第2複合材20Cとが融着する。さらに、熱伝導部31Cbから伝達される熱により補強部32Cが間接的に加熱され、補強部32Cと第3複合材40Cとが融着し、補強部32Cと第2複合材20Cとが融着する。
また、第1複合材10Cと第3複合材40Cとの間に挟んだ熱伝導部31Ccを加熱することにより、熱伝導部31Ccを介して第1複合材10Cと第3複合材40Cとが融着する。さらに、熱伝導部31Ccから伝達される熱により補強部32Cが間接的に加熱され、補強部32Cと第1複合材10Cとが融着し、補強部32Cと第3複合材40Cとが融着する。
また、例えば、図17および図18に示すように、第1複合材10Dおよび第2複合材20Dの双方を断面視が略L字型の形状としてもよい。図17および図18に示す構造体100Dは、それぞれ断面視が略L字型の第1複合材10Dと、第2複合材20Dと、第3複合材40Dと、第4複合材50Dとを、接合部材30Dを介して融着することにより接合したものである。図17は第1複合材10Dと第2複合材20Dと第3複合材40Dと第4複合材50Dとを接合する前の構造体100Dを示し、図18は第1複合材10Dと第2複合材20Dと第3複合材40Dと第4複合材50Dとを接合した後の構造体100Dを示す。
図17および図18に示すように、接合部材30Dは、熱伝導部31Daと、熱伝導部31Dbと、熱伝導部31Dcと、熱伝導部31Ddと、補強部32Dとが一体となるように形成されている。第1複合材10Dと第2複合材20Dとの間に挟んだ熱伝導部31Daを加熱することにより、熱伝導部31Daを介して第1複合材10Dと第2複合材20Dとが融着する。また、熱伝導部31Daから伝達される熱により補強部32Dが間接的に加熱され、補強部32Dと第1複合材10Dとが融着し、補強部32Dと第2複合材20Dとが融着する。
また、第3複合材40Dと第4複合材50Dとの間に挟んだ熱伝導部31Dbを加熱することにより、熱伝導部31Dbを介して第3複合材40Dと第4複合材50Dとが融着する。さらに、熱伝導部31Dbから伝達される熱により補強部32Dが間接的に加熱され、補強部32Dと第3複合材40Dとが融着し、補強部32Dと第4複合材50Dとが融着する。
また、第1複合材10Dと第3複合材40Dとの間に挟んだ熱伝導部31Dcを加熱することにより、熱伝導部31Dcを介して第1複合材10Dと第3複合材40Dとが融着する。さらに、熱伝導部31Dcから伝達される熱により補強部32Dが間接的に加熱され、補強部32Dと第1複合材10Dとが融着し、補強部32Dと第3複合材40Dとが融着する。
また、第1複合材10Dと第4複合材50Dとの間に挟んだ熱伝導部31Ddを加熱することにより、熱伝導部31Ddを介して第1複合材10Dと第4複合材50Dとが融着する。さらに、熱伝導部31Ddから伝達される熱により補強部32Dが間接的に加熱され、補強部32Dと第1複合材10Dとが融着し、補強部32Dと第4複合材50Dとが融着する。
以上説明した実施形態に記載の接合方法は、例えば以下のように把握される。
本開示に係る接合方法は、それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材(10)および第2複合材(20)を接合部材(30)を介して接合する方法であって、前記第1複合材(10)は、軸線(X)に沿って延びる板状に形成されるとともに第1接合領域(11)と前記第1接合領域(11)に隣接する第1隣接領域(12)とを有し、前記第2複合材(20)は、前記軸線(X)に沿って延びる板状に形成されるとともに第2接合領域(21)と前記第2接合領域(21)に隣接する第2隣接領域(22)とを有し、前記第1接合領域(11)が有する第1接合面(11a)と前記第2接合領域(21)が有する第2接合面(21a)とが対向するように配置した状態で、前記第1隣接領域(12)と前記第2隣接領域(22)との間に前記軸線(X)に沿って延びる隙間(CL)が形成され、前記接合部材(30)は、熱伝導性材料と熱可塑性樹脂とを含み、前記軸線(X)に沿って延びる板状に形成される熱伝導部(31)と、前記熱伝導部(31)に連結されるとともに前記隙間(CL)に対応する形状を有する補強部(32)と、を有し、前記熱伝導部(31)は、前記第1接合面(11a)に接合される第1被接合面(31a)と前記第2接合面(21a)に接合される第2被接合面(31b)とを有し、前記補強部(32)は、前記第1隣接領域(12)の第1隣接面(12a)に接合される第1補強面(32a)と、前記第2隣接領域(22)の第2隣接面(22a)に接合される第2補強面(32b)とを有し、前記第1被接合面(31a)が前記第1接合面(11a)と接触し、前記第2被接合面(31b)が前記第2接合面(21a)と接触し、前記第1補強面(32a)が前記第1隣接面(12a)と接触し、前記第2補強面(32b)が前記第2隣接面(22a)と接触するように前記第1複合材(10)、前記第2複合材(20)、および前記接合部材(30)を設置する設置工程(S105)と、前記熱伝導部(31)を挟んだ状態で、前記第1複合材(10)の前記第1接合領域(11)と前記第2複合材(20)の前記第2接合領域(21)とを近づけるように加圧する加圧工程(S106)と、前記加圧工程(S106)により加圧された状態で前記熱伝導部(31)を加熱し、前記第1被接合面(31a)と前記第1接合面(11a)とを接合させ、前記第2被接合面(31b)と前記第2接合面(21a)とを接合させ、前記第1補強面(32a)と前記第1隣接面(12a)とを接合させ、前記第2補強面(32b)と前記第2隣接面(22a)とを接合させる加熱工程(S107)と、を備える。
本開示に係る接合方法によれば、設置工程において、接合部材の第1被接合面が第1複合材の第1接合面と接触し、接合部材の第2被接合面が第2複合材の第2接合面と接触し、接合部材の第1補強面が第1複合材の第1隣接面と接触し、接合部材の第2補強面が第2複合材の第2隣接面と接触した状態となる。加圧工程において、第1複合材の第1接合領域と第2複合材の第2接合領域とが、接合部材の熱伝導部に密着した状態となる。
加熱工程において、接合部材の熱伝導部を加熱することにより、接合部材の第1被接合面と第1複合材の第1接合面とが接合し、接合部材の第2被接合面と第2複合材の第2接合面とが接合する。また、接合部材が熱伝導性材料を含むため、熱伝導部から補強部に熱が伝達される。これにより、接合部材の第1補強面と第1複合材の第1隣接面とが接合し、接合部材の第2補強面と第2隣接面とが接合する。
このように、本開示に係る接合方法によれば、加熱工程において、接合部材の熱伝導部を加熱することにより、接合部材の熱伝導部を加熱するのと同時に補強部も容易に加熱することができる。そのため、第1複合材および第2複合材の一対の接合領域に隣接する一対の隣接領域の間の形成される隙間に補強部を配置し、補強部を一対の隣接領域に接合させて剥離強度を向上させることを容易に行うことができる。
本開示に係る接合方法において、前記第1複合材および前記第2複合材には、導電性材料が含まれており、前記接合部材に含まれる前記熱伝導性材料は導電性を有し、前記加熱工程は、前記第1接合領域および前記第2接合領域に電気的に接続された一対の電極部(212,222)に電圧を印加することにより、前記熱伝導部に電流を流して該熱伝導部を加熱する構成としてもよい。
本構成に係る接合方法によれば、一対の電極部に電圧を印加して熱伝導部に電流を流すことにより熱伝導部を加熱し、熱伝導部から補強部へ更に熱を伝達することができる。
本開示に係る接合方法において、前記接合部材に含まれる前記熱伝導性材料は導電性を有し、前記加熱工程は、誘導コイルにより前記熱伝導性材料に電流を発生させることにより、前記熱伝導部を加熱する構成としてもよい。
本構成の接合方法によれば、誘導コイルにより接合部材に含まれる熱伝導性材料に電流を発生させることにより熱伝導部を加熱し、熱伝導部から補強部へ更に熱を伝達することができる。
本開示に係る接合方法において、前記加熱工程は、超音波発振器を介して前記第1接合領域(11)を振動させることにより、前記熱伝導部(31)を加熱する構成としてもよい。
本構成の接合方法によれば、超音波発振器を介して第1複合材の第1接合領域を振動させることにより熱伝導部を加熱し、熱伝導部から補強部へ更に熱を伝達することができる。
本開示に係る接合方法は、前記第1接合面と、前記第1被接合面と、前記第2接合面と、前記第2被接合面とを活性化処理する活性化工程(S104)を備える構成としてもよい。
本構成の接合方法によれば、活性化処理をすることにより、第1接合面と第1被接合面との接合強度を高め、第2接合面と第2被接合面との接合強度を高めることができる。
本開示に係る接合方法は、前記加圧工程は、一対の加圧部材(210,220)を前記第1接合領域および前記第2接合領域に接触させた状態で前記軸線に沿って移動させる構成としてもよい。
本構成の接合方法によれば、一対の加圧ローラを軸線に移動させることにより、第1複合部材と第2複合部材の軸線に沿った各領域を連続的に加圧することができる。
本開示に係る接合方法は、前記熱伝導性材料と熱可塑性樹脂とを含む平坦状に形成される熱伝導シートの一部を巻き込むように複数回折り曲げて前記補強部を形成する接合部材成形工程(S103)と、を備える構成としてもよい。
本構成の接合方法によれば、平坦状に形成される熱伝導シートの一部を複数回折り曲げる比較的簡易な動作により補強部を形成することができる。また、熱伝導シートの一部を巻き込むようにして補強部を形成するため、熱伝導部から第1補強面および第2補強面への熱伝達特性を向上させることができる。
以上説明した実施形態に記載の構造体は、例えば以下のように把握される。
本開示に係る構造体は、繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材と、繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第2複合材と、前記第1複合材と前記第2複合材とを接合する接合部材と、を備え、前記第1複合材は、軸線に沿って延びる板状に形成されるとともに第1接合領域と前記第1接合領域に隣接する第1隣接領域とを有し、前記第2複合材は、前記軸線に沿って延びる板状に形成されるとともに第2接合領域と前記第2接合領域に隣接する第2隣接領域とを有し、前記第1接合領域が有する第1接合面と前記第2接合領域が有する第2接合面とが対向するように配置した状態で、前記第1隣接領域と前記第2隣接領域との間に前記軸線に沿って延びる隙間が形成され、前記接合部材は、熱伝導性材料と熱可塑性樹脂とを含み、前記軸線に沿って延びる板状に形成される熱伝導部と、前記熱伝導部に連結されるとともに前記隙間に対応する形状を有する補強部と、を有し、前記熱伝導部は、前記第1接合面に接合される第1被接合面と前記第2接合面に接合される第2被接合面とを有し、前記補強部は、前記第1隣接領域の第1隣接面に接合される第1補強面と、前記第2隣接領域の第2隣接面に接合される第2補強面とを有する。
本開示に係る構造体によれば、接合部材の第1被接合面と第1複合材の第1接合面とが接合され、接合部材の第2被接合面と第2複合材の第2接合面とが接合されている。また、接合部材が熱伝導性材料を含むため、接合部材の熱伝導部と第1複合部材および第2複合部材を接合する際に、熱伝導部から補強部に熱が伝達される。そして、接合部材の第1補強面と第1複合材の第1隣接面とが接合され、接合部材の第2補強面と第2隣接面とが接合されている。
このように、本開示に係る構造体によれば、接合部材の第1被接合面と第1複合材の第1接合面とが接合され、接合部材の第2被接合面と第2複合材の第2接合面とが接合されているだけでなく、接合部材の第1補強面と第1複合材の第1隣接面とが接合され、接合部材の第2補強面と第2隣接面とが接合されている。これより、第1複合材および第2複合材の一対の接合領域に隣接する一対の隣接領域の間の形成される隙間に補強部を配置し、補強部を一対の隣接領域に接合させて剥離強度を向上させることができる。
10 第1複合材
11 第1接合領域
11a 第1接合面
12 第1隣接領域
12a 第1隣接面
20 第2複合材
21 第2接合領域
21a 第2接合面
22 第2隣接領域
22a 第2隣接面
30 接合部材
31 熱伝導部
31a 第1被接合面
31b 第2被接合面
32 補強部
32a 第1補強面
32b 第2補強面
100 構造体
210 接合ローラ(加圧ローラ;加圧部材)
211 第1回転軸
212 電極部
213 誘導コイル
214 加圧プレート
220 接合ローラ
221 第2回転軸
222 電極部
223 誘導コイル
224 加圧プレート(加圧部材)
CL 隙間
HD 高さ方向
LD 長手方向
SD 短手方向
θ 傾斜角度

Claims (6)

  1. それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材および第2複合材を接合部材を介して接合する接合方法であって、
    前記第1複合材は、軸線に沿って延びる板状に形成されるとともに第1接合領域と前記第1接合領域に隣接する第1隣接領域とを有し、
    前記第2複合材は、前記軸線に沿って延びる板状に形成されるとともに第2接合領域と前記第2接合領域に隣接する第2隣接領域とを有し、
    前記第1接合領域が有する第1接合面と前記第2接合領域が有する第2接合面とが対向するように配置した状態で、前記第1隣接領域と前記第2隣接領域との間に前記軸線に沿って延びる隙間が形成され、
    前記接合部材は、熱伝導性材料と前記熱可塑性樹脂とを含み、前記軸線に沿って延びる板状に形成される熱伝導部と、前記熱伝導部に連結されるとともに前記隙間に対応する形状を有する補強部と、を有し、
    前記熱伝導部は、前記第1接合面に接合される第1被接合面と前記第2接合面に接合される第2被接合面とを有し、
    前記補強部は、前記第1隣接領域の第1隣接面に接合される第1補強面と、前記第2隣接領域の第2隣接面に接合される第2補強面とを有し、
    前記第1被接合面が前記第1接合面と接触し、前記第2被接合面が前記第2接合面と接触し、前記第1補強面が前記第1隣接面と接触し、前記第2補強面が前記第2隣接面と接触するように前記第1複合材、前記第2複合材、および前記接合部材を設置する設置工程と、
    前記熱伝導部を挟んだ状態で、一対の加圧部材を前記第1複合材の前記第1接合領域と前記第2複合材の前記第2接合領域に接触させた状態で前記軸線に沿って移動させて加圧する加圧工程と、
    一対の前記加圧部材を前記軸線に沿って移動させながら一対の前記加圧部材を介して前記熱伝導部を加熱し、前記第1被接合面と前記第1接合面とを接合させ、前記第2被接合面と前記第2接合面とを接合させ、前記第1補強面と前記第1隣接面とを接合させ、前記第2補強面と前記第2隣接面とを接合させる加熱工程と、を備える接合方法。
  2. 前記第1複合材および前記第2複合材には、導電性材料が含まれており、
    前記接合部材に含まれる前記熱伝導性材料は導電性を有し、
    前記加熱工程は、前記第1接合領域および前記第2接合領域に電気的に接続された一対の電極部に電圧を印加することにより、前記熱伝導部に電流を流して該熱伝導部を加熱する請求項1に記載の接合方法。
  3. 前記接合部材に含まれる前記熱伝導性材料は導電性を有し、
    前記加熱工程は、誘導コイルにより前記熱伝導性材料に電流を発生させることにより、前記熱伝導部を加熱する請求項1に記載の接合方法。
  4. 前記加熱工程は、超音波発振器を介して前記第1接合領域を振動させることにより、前記熱伝導部を加熱する請求項1に記載の接合方法。
  5. 前記第1接合面と、前記第1被接合面と、前記第2接合面と、前記第2被接合面とを活性化処理する活性化工程を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の接合方法。
  6. 前記熱伝導性材料と前記熱可塑性樹脂とを含む平坦状に形成される熱伝導シートの一部を巻き込むように複数回折り曲げて前記補強部を形成する接合部材成形工程と、を備える請求項1から請求項のいずれか一項に記載の接合方法。
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