JP2019084767A - 被接合部材の接合方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の接合方法では、接合強度を向上し得る広い接合面積を得ることが難しいという問題点があった。【解決手段】熱可塑性樹脂を母材とする繊維強化樹脂から成る被接合部材1,2同士を接合するに際し、前記被接合部材1,2同士を重ね合わせた状態で双方の界面に粘性体Pを発生させる第1工程と、前記粘性体Pの分子運動を促進して前記粘性体Pを発熱させる第2工程とを備えた被接合部材の接合方法としたことで、被接合部材1,2の界面に広い接合面積を安定して確保することができ、接合強度の向上を実現する。【選択図】図1

Description

本発明は、熱可塑性樹脂を母材とする繊維強化樹脂(FRTP)から成る被接合部材同士を接合するのに用いられる被接合部材の接合方法に関するものである。
従来の被接合部材の接合方法としては、例えば、特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に記載の接合方法は、2つの樹脂部材を超音波スポット溶着により接合する方法であり、尖頭状の先端部を有するピン型のホーンを用いる。樹脂部材は、熱可塑性樹脂からなるマトリックス樹脂中に繊維を一方向に配向した繊維強化複合材である。そして、接合方法は、一方の樹脂部材側からホーンを押し当てるとともにそのホーンに超音波振動を与え、前記ホーンを他方の樹脂部材の厚さの50%を超える位置まで進入させて、樹脂部材同士を溶融接合する。
特開2016−144870号公報
しかしながら、上記したような従来の接合方法にあっては、ピン型を成すホーンの側壁の摩擦熱のみで被接合部材同士を溶融接合することから、接合強度を向上し得る広い接合面積を得ることが難しいという問題点があり、このような問題点を解決することが課題であった。
本発明は、上記従来の課題に着目して成されたものであって、熱可塑性樹脂を母材とする繊維強化樹脂(FRTP)から成る被接合部材同士を接合するに際し、広い接合面積を確保することができ、これにより、接合強度の向上を実現することができる被接合部材の接合方法を提供することを目的としている。
本発明に係わる被接合部材の接合方法は、熱可塑性樹脂を母材とする繊維強化樹脂から成る被接合部材同士を接合する方法である。そして、被接合部材の接合方法は、前記被接合部材同士を重ね合わせた状態で双方の界面に粘性体を発生させる第1工程と、前記粘性体の分子運動を促進して前記粘性体を発熱させる第2工程とを備えたことを特徴としている。
本発明に係わる被接合部材の接合方法は、熱可塑性樹脂を母材とする繊維強化樹脂から成る被接合部材同士を接合するに際し、被接合部材同士の界面に粘性体を発生させ、分子の自由度を高めた状態にする。そして、上記接合方法は、粘性体の分子運動を促進して前記粘性体を確実に発熱させる。つまり、上記接合方法は、分子同士の摩擦熱を利用して前記粘性体を発熱させ、界面における溶融範囲を半径方向に拡大させる。これにより、上記接合方法によれば、被接合部材同士の界面に、広い接合面積を安定して確保することができ、接合強度の向上を実現する。
被接合部材の接合方法の第1実施形態を説明する図であって、接合前から接合に至る過程を示す各々断面図(A)〜(C)である。 被接合部材の接合方法の第2実施形態を説明する断面図である。 被接合部材の接合方法の第3実施形態を説明する断面図である。 被接合部材の接合方法の第4実施形態を説明する断面図である。 被接合部材の接合方法の第5実施形態を説明する断面図である。 被接合部材の接合方法の第6実施形態を説明する断面図である。 強度試験に用いたテストピースを説明する図であって、接合界面の剪断方向の引張強度を試験するためのテストピースの平面図及び側面図である。 強度試験の結果を説明するグラフである。
〈第1実施形態〉
図1は、本発明に係わる被接合部材の接合方法の第1実施形態を説明する図である。
被接合部材の接合方法は、熱可塑性樹脂を母材とする繊維強化樹脂(FRTP)から成る被接合部材1,2同士を接合するものである。
被接合部材1,2の母材である熱可塑性樹脂は、とくに限定されるものではないが、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、及びポリエステル系樹脂などを用いることができる。
また、被接合部材1,2の強化繊維は、とくに限定されるものではないが、例えば、自動車の構造材用としては、高強度で且つ軽量である炭素繊維若しくは炭素含有繊維が好適である。この場合、被接合部材1,2の材料は、熱可塑性樹脂を母材とする炭素繊維強化樹脂(CFRTP)である。その他、本発明の接合方法は、熱可塑性樹脂を母材とする繊維強化樹脂(FRTP)やガラス繊維強化樹脂(GFRTP)等の接合に適用することも勿論可能である。
被接合部材1,2は、全体としては様々な形態にすることが可能であるが、少なくとも接合する部分は、図1に示すように、互いに密着した界面を形成する形態であれば良く、単数又は複数の平面や曲面などにすることができる。
上記の接合方法に用いる接合装置としては、概略として、被接合部材1,2同士を重ね合わせた状態で双方の界面に粘性体を発生させる粘性体生成機構と、前記粘性体の分子運動を促進して前記粘性体を発熱させる分子活性化機構とを備えている。
この実施形態の接合装置は、図1(A)に示すように、一方の被接合部材1の表面に当接可能な基部11と、基部11から突出して被接合部材1,2に押し込み可能なピン部12とを有し且つピン部12の軸線に沿う方向に超音波振動VWが付与されるホーンHを備えている。ホーンHは、基部11が分子活性化機構を構成し、ピン部12が粘性体生成機構を構成している。
基部11は、扁平な円柱状を成しており、他方、ピン部12は、先端を尖頭状にした断面円形を成している。ホーンHは、基部11及びピン部12を同軸線上に配置して、双方を一体化したものであり、接合装置のヘッドに対する取付部(図示せず)等を有するものであっても良い。
ここで、上記の接合方法では、より好ましい実施形態として、一方の被接合部材1の厚さT1と、他方の被接合部材2の厚さT2との関係が、T1≧T2であり、ホーンHにおける基部11の被接合部材との接触面11Aが円形である場合、基部11の接触面11Aの面積が、π×((2√T2)/2) 以上であるものとすることができる。
また、接合装置は、図示を省略したが、ホーンHを装着したヘッドを昇降させる機構や、ホーンHに超音波振動VWを付与するブースタなどを備えており、被接合部材1,2の背面側(ホーンHの反対側)を保持する機構を備えた構成としても良い。
上記の接合装置を用いた接合方法は、被接合部材1,2同士を重ね合わせた状態で双方の界面に粘性体を発生させる第1工程と、粘性体の分子運動を促進して粘性体を発熱させる第2工程とを備えている。
つまり、第1工程では、一方の被接合部材1側からホーンのピン部12を押し込んで、ピン部12の超音波振動VWにより被接合部材1,2同士の界面に粘性体Pを発生させる。
より具体的には、図1(A)に示すように、被接合部材1,2同士を重ね合わせた状態にして、ホーンHを前進(下降)させ、図1(B)に示すように、ホーンHに軸線に沿う方向の超音波振動VWを付与して、ピン部12を一方の被接合部材1に押し込む。このとき、上記の接合方法は、被接合部材1,2同士の界面部分に、ピン部12の側壁との摩擦熱により粘性体Pを効果的に発生させ、分子の自由度を高めた状態にする。
ここで、上記の接合方法における粘性体Pは、主として、被接合部材1,2の母材である熱可塑性樹脂であって、この熱可塑性樹脂が溶融したものである。但し、粘性体Pは、被接合部材1,2同士の間に介在させた別の材料から発生させることも可能である。
次に、第2工程では、ホーンHの基部11を一方の被接合部材1の表面に当接させて、基部11の縦の超音波振動VWにより粘性体Pの分子運動を促進して粘性体Pを確実に発熱させる。
より具体的には、図1(C)に示すように、基部11の接触面11Aが一方の被接合部材1に当接するまで、ホーンHを前進させる。これにより、上記の接合方法は、ホーンHの縦の超音波振動VWにより、粘性体Pの分子運動を促進して粘性体Pを発熱させる。つまり、上記の接合方法は、粘性体Pにおける分子同士の摩擦熱を利用して粘性体Pを発熱させ、図1(C)中の符号PAで示すように、界面における溶融範囲を半径方向に拡大させる。
その後、上記の接合方法は、ホーンHの超音波振動VWを停止してその状態を一旦保持し、溶融部分が硬化すれば接合完了であり、溶融部分の硬化前又は硬化後の適当な時期にホーンHを被接合部材1,2から離脱させる。
このようにして、上記実施形態で説明した接合方法は、第1工程及び第2工程の採用により、被接合部材1,2同士の界面において、広い接合面積を安定して確保することができ、接合強度の向上を実現する。また、上記の接合方法によって一方の被接合部材1と他方の被接合部材2とを接合した接合構造では、充分な接合面積の確保に伴って、被接合部材1,2同士の接合強度の向上を実現することができる。
また、上記の接合方法では、粘性体Pが、被接合部材1,2の母材である熱可塑性樹脂であるから、被接合部材1,2同士を互いに重ねた状態にして第1工程及び第2工程を行うだけで、あたかも金属部材にスポット溶接を行う要領で、被接合部材1,2同士を短時間で簡単に接合することができる。
この際、上記の接合方法では、ホーンHに縦の超音波振動VWを付与するので、被接合部材1,2に対し、所定間隔で順次接合を行って双方を確実に接合し得る。つまり、被接合部材1,2に所定間隔で順次接合を行う場合、既に接合された部分の近傍では、面内方向(面に平行な方向)の自由度が低下する。これに対して、縦の超音波振動VWを用いた接合方法では、既に接合された部分の近傍でも、面内方向の自由度の低下に左右されることがないので、いずれの接合位置においても、粘性体Pの生成や粘性体Pの発熱が確実に行われ、高品質の接合部を安定して形成することができる。
さらに、上記の接合方法では、基部11とピン部12とを有し且つ超音波振動VWが付与されるホーンHを用いたことにより、粘性体Pを発生させる第1工程と、粘性体を発熱させる第2工程とを連続的に行うことができる。これにより、上記の接合方法では、充分な接合面積の確保及び接合強度の向上を実現したうえで、接合時間の短縮化などを図ることができる。
さらに、上記の接合方法では、一方の被接合部材の厚さT1と、他方の被接合部材の厚さT2との関係が、T1≧T2であり、ホーンHにおける基部11の接触面11Aが円形である場合、接触面11Aの面積をπ×((2√T2)/2) 以上としたことから、充分な溶融面積を確保して、高い接合強度を得ることができる。これは、鋼板同士やアルミニウム合金同士の接合では、ナゲット径5√t1がA級品質(JISZ3140)であるから、当該接合方法においては、ナゲット径2√tを最小として面積を規定したものである。CFRTP同士の接合においては、この範囲でナゲット径を管理することで高い接合強度を実現することが可能になる。
さらに、上記接合方法に適用可能な接合装置では、粘性体生成機構と、分子活性化機構とを備えている。とくに、上記実施形態の接合装置は、分子活性化機構として一方の被接合部材1の表面に当接可能な基部11と、粘性体生成機構として基部11から突出して被接合部材1、2に押し込み可能なピン部12とを有し且つピン部12の軸線に沿う方向に超音波振動VWが付与されるホーンHを備えている。
上記接合装置は、粘性体生成機構(ピン部12)と、分子活性化機構(基部11)とを一体化したホーンHの採用により、装置構造を極めて簡単にし、且つ小型のものとしたうえで、被接合部材1,2同士を短時間で且つ高強度に接合することができる。
(実施例1)
接合装置として、図1に示すホーンHを備えた縦振動型の超音波接合装置を用いた。被接合部材1,2の材料は、強化繊維として炭素繊維を用いたものであり、炭素繊維の含有量を40重量%とし、繊維長を0.3mm〜05mmとした。ホーンHにおけるピン部12は、根元径が4,5mm、先端径が4.0mm、突出高さが5.0mmである。接合条件は、大気中において、加圧力300kPa、振幅80%、押し込み深さ5mm、接合時間1.5秒、接合後の保持時間5.0秒とした。上記の条件で被接合部材1,2同士を接合した結果、1箇所あたりの接合部分の引張強度は5.2kNであり、充分な接合強度が得られることを確認した。
以下、図2〜6に基づいて、本発明に係わる被接合部材の接合方法の第2〜第6の実施形態を説明する。以下の各実施形態において、第1実施形態と同一の構成部位は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
〈第2実施形態〉
図2は、本発明に係わる被接合部材の接合方法及び接合装置の第2実施形態を説明する図である。図示例の接合装置は、被接合部材1,2同士を重ね合わせた状態で双方の界面に粘性体Pを発生させる粘性体生成機構として、赤外線ヒータ13を備えている。また、接合装置は、粘性体Pの分子運動を促進して前記粘性体Pを発熱させる分子活性化機構として、一方の被接合部材1の表面に当接可能な基部14を備えたホーンHを備えている。このホーンHには、被接合部材1,2の厚さ方向に沿う縦の超音波振動VWが付与される。
上記の接合装置を用いた接合方法は、被接合部材1,2同士を重ね合わせた状態で双方の界面に粘性体を発生させる第1工程と、粘性体の分子運動を促進して粘性体を発熱させる第2工程とを備えている。
つまり、第1工程では、被接合部材1,2同士の間を赤外線ヒータ13から発した赤外線IRにより赤外線加熱し、被接合部材1,2同士の界面を効果的に加熱して粘性体Pを発生させ、粘性体Pの分子の自由度を高めた状態にする。次に、第2工程では、ホーンHの基部14を一方の被接合部材1の表面に当接させて、基部14の超音波振動VWにより粘性体Pの分子運動を促進し、分子同士の摩擦熱を利用して粘性体Pを確実に発熱させ、界面における溶融範囲PAを半径方向に拡大させる。
このようにして、上記の接合方法は、被接合部材1,2同士の界面において、広い接合面積を安定して確保することができ、接合強度の向上を実現することができる。なお、図示例では、赤外線ヒータ13で広い範囲を赤外線加熱しているが、後の第2工程で粘性体Pを発熱させて溶融範囲Paを拡大させるので、狭い範囲を集中的に赤外線加熱して、図示例よりも小さい範囲に粘性体Pを発生させるようにしても構わない。
(実施例2)
接合装置として、図2に示す赤外線ヒータ13と、ホーンHを備えた縦振動型の超音波接合装置とを用いた。被接合部材1,2の材料は、強化繊維として炭素繊維を用いたものであり、炭素繊維の含有量を40重量%とし、繊維長を0.3mm〜05mmとした。接合条件は、大気中において、加圧力300kPa、ホーンHの振幅80%、接合時間2.0秒、接合後の保持時間5秒とした。上記の条件で被接合部材1,2同士を接合した結果、1箇所あたりの接合部分の引張強度は4kNであり、充分な接合強度が得られることを確認した。
〈第3実施形態〉
図3は、本発明に係わる被接合部材の接合方法及び接合装置の第3実施形態を説明する図である。図示例の接合装置は、被接合部材1,2同士を重ね合わせた状態で双方の界面に粘性体Pを発生させる粘性体生成機構として、レーザ発振器15を備えている。また、接合装置は、粘性体Pの分子運動を促進して前記粘性体Pを発熱させる分子活性化機構として、一方の被接合部材1の表面に当接可能な基部14を備えたホーンHを備えている。このホーンHには、被接合部材1,2の厚さ方向に沿う縦の超音波振動VWが付与される。
上記の接合装置を用いた接合方法は、第1工程では、被接合部材1,2同士の間をレーザ発振器15から発振させたレーザ光Lによりレーザ加熱し、被接合部材1,2同士の界面を効果的に加熱して粘性体Pを発生させ、粘性体Pの分子の自由度を高めた状態にする。次に、第2工程では、ホーンHの基部14を一方の被接合部材1の表面に当接させて、基部14の縦の超音波振動VWにより粘性体Pの分子運動を促進し、分子同士の摩擦熱を利用して粘性体Pを確実に発熱させ、界面における溶融範囲PAを半径方向に拡大させる。
このようにして、上記の接合方法は、被接合部材1,2同士の界面において、広い接合面積を安定して確保することができ、接合強度の向上を実現することができる。なお、図示例では、レーザ発振器15で広い範囲をレーザ加熱しているが、第2実施形態と同様に、狭い範囲を集中的にレーザ加熱しても構わない。
(実施例3)
接合装置として、図3に示すレーザ発振器15と、ホーンHを備えた縦振動型の超音波接合装置とを用いた。被接合部材1,2の材料は、強化繊維として炭素繊維を用いたものであり、炭素繊維の含有量を40重量%とし、繊維長を0.3mm〜05mmとした。接合条件は、大気中において、加圧力300kPa、ホーンHの振幅80%、接合時間2.5秒、接合後の保持時間5秒とした。上記の条件で被接合部材1,2同士を接合した結果、1箇所あたりの接合部分の引張強度は4.2kNであり、充分な接合強度が得られることを確認した。
〈第4実施形態〉
図4は、本発明に係わる被接合部材の接合方法及び接合装置の第4実施形態を説明する図である。図示例の接合装置は、被接合部材1,2同士を重ね合わせた状態で双方の界面に粘性体Pを発生させる粘性体生成機構として、誘導加熱装置16を備えている。この誘導加熱装置16は、誘導加熱のうちの高周波加熱を行うものである。また、接合装置は、粘性体Pの分子運動を促進して前記粘性体Pを発熱させる分子活性化機構として、一方の被接合部材1の表面に当接可能な基部14を備えたホーンHを備えている。このホーンHには、被接合部材1,2の厚さ方向に沿う縦の超音波振動VWが付与される。
上記の接合装置を用いた接合方法は、第1工程では、被接合部材1,2同士の間を誘導加熱装置16で発生させた磁界Bにより高周波加熱し、被接合部材1,2同士の界面を効果的に加熱して粘性体Pを発生させ、粘性体Pの分子の自由度を高めた状態にする。次に、第2工程では、ホーンHの基部14を一方の被接合部材1の表面に当接させて、基部14の縦の超音波振動VWにより粘性体Pの分子運動を促進し、分子同士の摩擦熱を利用して粘性体Pを確実に発熱させ、界面における溶融範囲PAを半径方向に拡大させる。このようにして、上記の接合方法は、被接合部材1,2同士の界面において、広い接合面積を安定して確保することができ、接合強度の向上を実現することができる。
(実施例4)
接合装置として、図4に示す誘導加熱装置16と、ホーンHを備えた縦振動型の超音波接合装置とを用いた。被接合部材1,2の材料は、強化繊維として炭素繊維を用いたものであり、炭素繊維の含有量を40重量%とし、繊維長を0.3mm〜05mmとした。接合条件は、大気中において、加圧力300kPa、ホーンHの振幅80%、接合時間2.8秒、接合後の保持時間5秒とした。上記の条件で被接合部材1,2同士を接合した結果、1箇所あたりの接合部分の引張強度は4.2kNであり、充分な接合強度が得られることを確認した。
〈第5実施形態〉
図5は、本発明に係わる被接合部材の接合方法及び接合装置の第2実施形態を説明する図である。接合装置は、図5(A)に示すように、被接合部材1,2同士を重ね合わせた状態で双方の界面に粘性体Pを発生させる粘性体生成機構として、ピン部12を有するホーンHを備えている。また、接合装置は、図5(B)に示すように、粘性体Pの分子運動を促進して前記粘性体Pを発熱させる分子活性化機構として、被接合部材1,2同士の界面の面内方向に沿う横の超音波振動HWが付与されるホーン17と、ホーン17に相対向して被接合部材1,2を保持するアンビル18とを備えている。
上記の接合装置を用いた接合方法は、第1工程では、被接合部材1,2同士の間を、縦の超音波振動VWが付与されたホーンHのピン部12による摩擦熱で効果的に加熱し、被接合部材1,2同士の界面に粘性体Pを発生させ、粘性体Pの分子の自由度を高めた状態にする。次に、第2工程では、ホーン17を一方の被接合部材1の表面に当接させて、ホーン18の横の超音波振動HWにより粘性体Pの分子運動を促進し、分子同士の摩擦熱を利用して粘性体Pを確実に発熱させ、界面における溶融範囲PAを半径方向に拡大させる。このようにして、上記の接合方法は、被接合部材1,2同士の界面において、広い接合面積を安定して確保することができ、接合強度の向上を実現することができる。
(実施例5)
接合装置として、縦の超音波振動VWが付与されるホーンH(図5(A))と、横の超音波振動HWが付与されるホーン17(図5(B))とを備えた超音波接合装置とを用いた。被接合部材1,2の材料は、強化繊維として炭素繊維を用いたものであり、炭素繊維の含有量を40重量%とし、繊維長を0.3mm〜05mmとした。接合条件は、大気中において、加圧力300kPa、ホーンHの振幅80%、ピン部12の押し込み深さ4.0mm、接合時間2.5秒、接合後の保持時間5秒とした。上記の条件で被接合部材1,2同士を接合した結果、1箇所あたりの接合部分の引張強度は4.3kNであり、充分な接合強度が得られることを確認した。
〈第6実施形態〉
図6は、本発明に係わる被接合部材の接合方法及び接合装置の第6実施形態を説明する図である。接合装置は、被接合部材1,2同士を重ね合わせた状態で双方の界面に粘性体Pを発生させる粘性体生成機構として、ピン部12を有するホーンHを備えている。また、接合装置は、粘性体Pの分子運動を促進して前記粘性体Pを発熱させる分子活性化機構として、誘電加熱装置19を備えている。この誘電加熱装置19は、誘電加熱のうちのマイクロ波加熱を行うものである。
上記の接合装置を用いた接合方法は、第1工程では、被接合部材1,2同士の間を、縦の超音波振動VWが付与されたホーンHのピン部12による摩擦熱で効果的に加熱し、被接合部材1,2同士の界面に粘性体Pを発生させ、粘性体Pの分子の自由度を高めた状態にする。次に、第2工程では、誘電加熱装置19で発生させたマイクロ波MWにより粘性体Pの分子運動を促進し、図6(B)に示すように、分子同士の回転振動による摩擦熱を利用して粘性体Pを確実に発熱させ、界面における溶融範囲PAを半径方向に拡大させる。このようにして、上記の接合方法は、被接合部材1,2同士の界面において、広い接合面積を安定して確保することができ、接合強度の向上を実現することができる。
(実施例6)
接合装置として、図6(A)に示す縦の超音波振動VWが付与されるホーンHを備えた超音波接合装置と、誘電加熱装置19とを備えた超音波接合装置とを用いた。被接合部材1,2の材料は、強化繊維として炭素繊維を用いたものであり、炭素繊維の含有量を40重量%とし、繊維長を0.3mm〜05mmとした。接合条件は、大気中において、加圧力300kPa、ホーンHの振幅80%、ピン部12の押し込み深さ4.0mm、接合時間2.8秒、接合後の保持時間5秒とした。上記の条件で被接合部材1,2同士を接合した結果、1箇所あたりの接合部分の引張強度は4.5kNであり、充分な接合強度が得られることを確認した。
上記の第2〜第6の実施形態で説明したように、本発明の接合方法では、第1工程では、赤外線IRによる赤外線加熱、レーザ光Lによるレーザ加熱、及び磁界Bによる誘導加熱のうちの少なくとも1つの加熱により、被接合部材1,2同士の界面を効果的に加熱して粘性体Pを発生させることができる。また、第2工程では、被接合部材1,2同士の界面の面内方向に付与した横の超音波振動HW、及びマイクロ波MWの少なくとも一方により、粘性体Pの分子運動を促進して前記粘性体Pを確実に発熱させることができる。
このように、本発明の接合方法では、第1工程に用いる粘性体生成機構と、第2工程に用いる分子活性化機構とを組合せることで、広い接合面積を安定して確保することができ、接合強度の向上を実現することができる。なお、粘性体生成機構と分子活性化機構との組合せは、上記各実施形態以外に、適宜選択することが可能である。
図7は、強度試験に用いたテストピースを説明する図である。図示のテストピースTP1は、短冊状の一対の被接合部材1,2を直線状に配置して、双方の一端部同士を接合したものである。このテストピースTP1は、被接合部材1,2の他端部同士に相反する方向への引張荷重を加えて、接合部Aの接合界面の剪断方向の引張強度を評価するものである。被接合部材1,2は、いずれも、厚さSTが3mm、長さSLが100mm、幅SWが25mmであり、接合部分(重ねた部分)の長さSSを25mmとした。
図8は、強度試験の結果を説明するグラフである。比較例1は、ピン部12のみを有するホーンHを用い、ピン部12の縦の超音波振動VWのみで被接合部材1,2同士を接合したものである。比較例2は、基部11のみを有するホーンHを用い、基部11の縦の超音波振動VWのみで被接合部材1,2同士を接合したものである。本発明の実施例は、基部11及びピン部12を有するホーンHを用い、ピン部12の縦の超音波振動VWにより粘性体を発生(第1工程)させ、基部11の縦の超音波振動VWにより粘性体を発熱(第2工程)させて、被接合部材1,2同士を接合したものである。
図8から明らかなように、本発明の接合方法(実施例)では、比較例1,2に比べて、被接合部材1,2の界面において広い接合面積が安定して確保されるので、比較例1,2を大きく上回る引張強度が得られる結果になった。また、本発明の接合方法では、鋼板同士の接合部と同等の引張強度が得られることが判明した。
なお、本発明に係る被接合部材の接合方法及び接合装置は、構成の細部が上記各実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
また、第1、第5及び第6の実施形態(図1、図5及び図6)では、ホーンHのピン部12が一方の被接合部材1を貫通して、他方の被接合部材2に押し込まれた状態を示しているが、ピン部12が他方の被接合部材2に到達していない状態であっても、接合界面に粘性体Pを発生させることが可能である。その後、接合方法では、粘性体Pを発熱させることで、溶融範囲PAを拡大して広い接合面積PAを安定的に確保し、これにより充分な接合強度を得ることができる。
さらに、図2〜図4及び図6に示す第2〜第4及び第6の実施形態では、便宜上、赤外線ヒータ13、レーザ発振器15、誘導加熱装置16及び誘電加熱装置19を他方の被接合部材2側(下側)に示した。これらの機器の配置は、被接合部材1,2の形状や位置等に応じて、接合部分に対する赤外線IR、レーザ光L及びマイクロ波MWの放射方向や、磁界Bの形成が最適になるように設定する。
1 一方の被接合部材
2 他方の被接合部材
H 縦の超音波振動が付与されるホーン
P 粘性体
PA 溶融範囲
11 基部(分子活性化機構)
12 ピン部(粘性体生成機構)
13 赤外線ヒータ(粘性体生成機構)
14 基部
15 レーザ発振器(粘性体生成機構)
16 誘導加熱装置(粘性体生成機構)
17 横の超音波振動が付与されるホーン(粘性体生成機構)
19 誘電加熱装置(粘性体生成機構)

Claims (10)

  1. 熱可塑性樹脂を母材とする繊維強化樹脂から成る被接合部材同士を接合するに際し、
    前記被接合部材同士を重ね合わせた状態で双方の界面に粘性体を発生させる第1工程と、
    前記粘性体の分子運動を促進して前記粘性体を発熱させる第2工程とを備えたことを特徴とする被接合部材の接合方法。
  2. 前記粘性体が、前記被接合部材の母材である熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の被接合部材の接合方法。
  3. 前記被接合部材に押し込むピン部を有し且つ前記ピン部の軸線に沿う方向に超音波振動が付与されるホーンを用い、
    前記第1工程では、一方の前記被接合部材側から前記ホーンの前記ピン部を押し込んで、前記ピン部の超音波振動により前記被接合部材同士の界面に前記粘性体を発生させることを特徴とする請求項1に記載の被接合部材の接合方法。
  4. 前記第1工程では、赤外線加熱、レーザ加熱及び誘導加熱のうちの少なくとも1つの加熱により、前記被接合部材同士の界面に前記粘性体を発生させることを特徴とする請求項1に記載の被接合部材の接合方法。
  5. 前記ピン部を突出させた基部を有するホーンを用い、
    前記第2工程では、前記ホーンの前記基部を一方の前記被接合部材の表面に当接させて、前記基部の超音波振動により前記粘性体の分子運動を促進して前記粘性体を発熱させることを特徴とする請求項3に記載の被接合部材の接合方法。
  6. 一方の前記被接合部材の厚さT1と、他方の前記被接合部材の厚さT2との関係が、T1≧T2であり、前記ホーンにおける前記基部の前記被接合部材との接触面が円形である場合、
    前記基部の前記接触面の面積が、π×((2√T2)/2) 以上であることを特徴とする請求項5に記載の被接合部材の接合方法。
  7. 前記第2工程では、前記被接合部材同士の界面の面内方向に付与した超音波振動、及び誘電加熱の少なくとも一方により、前記粘性体の分子運動を促進して前記粘性体を発熱させることを特徴とする請求項1又は4に記載の被接合部材の接合方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の被接合部材の接合方法により、一方の前記被接合部材と他方の前記被接合部材とを接合したことを特徴とする接合構造。
  9. 熱可塑性樹脂を母材とする繊維強化樹脂製の被接合部材同士を接合する装置であって、
    前記被接合部材同士を重ね合わせた状態で双方の界面に粘性体を発生させる粘性体生成機構と、
    前記粘性体の分子運動を促進して前記粘性体を発熱させる分子活性化機構とを備えたことを特徴とする被接合部材の接合装置。
  10. 前記分子活性化機構として一方の前記被接合部材の表面に当接可能な基部と、前記粘性体生成機構として前記基部から突出して前記被接合部材に押し込み可能なピン部とを有し且つ前記ピン部の軸線に沿う方向に超音波振動が付与されるホーンを備えたことを特徴とする請求項9に記載の被接合部材の接合装置。
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