JP2022142144A - 融着装置および融着方法 - Google Patents

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昭宏 寺坂
Akihiro TERASAKA
誠 石田
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Abstract

【課題】それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材と第2複合材とを融着させる際の融着品質を向上させる。【解決手段】設置面11に設置される第1複合材210および第1複合材210に重ねて配置される第2複合材220の少なくともいずれかに含まれる熱可塑性樹脂をガラス転移点以上に加熱する加熱部21と、加熱部21により熱可塑性樹脂がガラス転移点以上に加熱された状態で、第1複合材210と第2複合材220との間の隙間GPを減少させるように、第1複合材210および第2複合材220を加圧ローラ22aにより加圧する加圧部22と、加圧部22により隙間GPを減少させた状態で、第1複合材210および第2複合材220に含まれる熱可塑性樹脂を融点以上に加熱する融着部23と、を備える融着装置を提供する。【選択図】図3

Description

本開示は、融着装置および融着方法に関するものである。
繊維強化熱可塑性プラスチック(Fiber Reinforced Thermo Plastic)で構成された複合材を融着させる方法として、一対の複合材に超音波振動を印加して複合材に含まれる熱可塑性樹脂を融点以上に加熱する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、融着する際に樹脂材料が膨張することによる不具合を解消するために、研削工具により複合材の一部を削って凹所を設け、凹所に溶融した樹脂材料が流れ込むようにすることが開示されている。
米国特許第9987796号明細書
一対の複合材が対向して配置される領域において、一対の複合材が接触する部分と、一対の複合材が接触せずに隙間が設けられた部分とが存在する。一対の複合材が接触する部分は超音波振動により発熱するが、隙間が設けられた部分は発熱しないため、部分によって融着品質に違いが生じてしまう。しかしながら、特許文献1には、一対の複合材が接触する部分と、一対の複合材が接触せずに隙間が設けられた部分とが存在することによる融着品質に違いに対する対策は示されていない。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材と第2複合材とを融着させる際の融着品質を向上させることが可能な融着装置および融着方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る融着装置は、それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材と第2複合材とを融着させる融着装置であって、設置面に設置される前記第1複合材および前記第1複合材に重ねて配置される前記第2複合材の少なくともいずれかに含まれる前記熱可塑性樹脂をガラス転移点以上に加熱する加熱部と、前記加熱部により前記熱可塑性樹脂が前記ガラス転移点以上に加熱された状態で、前記第1複合材と前記第2複合材との間の隙間を減少させるように、前記第1複合材および前記第2複合材を加圧部材により加圧する加圧部と、前記加圧部により前記隙間を減少させた状態で、前記第1複合材および前記第2複合材に含まれる前記熱可塑性樹脂を融点以上に加熱する融着部と、を備える。
本開示の一態様に係る融着方法は、それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材と第2複合材とを融着させる融着方法であって、設置面に設置される前記第1複合材および前記第1複合材に重ねて配置される前記第2複合材の少なくともいずれかに含まれる前記熱可塑性樹脂をガラス転移点以上に加熱する加熱工程と、前記加熱工程により前記熱可塑性樹脂が前記ガラス転移点以上に加熱された状態で、前記第1複合材と前記第2複合材との間の隙間を減少させるように、前記第1複合材および前記第2複合材を加圧部材により加圧する加圧工程と、前記加圧工程により前記隙間を減少させた状態で、前記第1複合材および前記第2複合材に含まれる前記熱可塑性樹脂を融点以上に加熱する融着工程と、を備える。
本開示によれば、それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材と第2複合材とを融着させる際の融着品質を向上させることが可能な融着装置および融着方法を提供することができる。
本開示の第1実施形態に係る融着装置と、融着装置により融着した第1複合材と複数の第2複合材とを示す断面図である。 図1に示す第1複合材および第2複合材を上方からみた平面図である。 本実施形態の融着装置が備える融着機構を示す正面図である。 本開示の第1実施形態に係る融着方法を示すフローチャートである。 設置部に第1複合材を設置した状態を示す断面図である。 設置部に位置決め部材を設置した状態を示す断面図である。 第1複合材に複数の第2複合材を設置した状態を示す断面図である。 融着機構を第2複合材の上面に接触させた状態を示す断面図である。 融着機構を長手方向に沿って移動させる状態を示す平面図である。 第2実施形態の融着装置において、融着機構を第2複合材の上面に接触させた状態を示す断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、本開示の第1実施形態に係る融着装置100について図面を参照して説明する。以下で説明する各実施形態は、本開示の一態様を示すものであり、この開示を限定するものではない。以下で説明する各実施形態は、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
以下、本開示の第1実施形態に係る融着装置100および融着方法について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る融着装置100と、融着装置100により融着した第1複合材210と複数の第2複合材220とを示す断面図である。
図2は、図1に示す第1複合材210および第2複合材220を上方からみた平面図である。図1に示す融着装置100の断面図は、図2に示す融着装置100のA-A矢視断面図となっている。図3は、本実施形態の融着装置100が備える融着機構20を示す正面図である。図3は、図1および図2に示す融着機構20を軸線Xに沿ってみた図となっている。
本実施形態の融着装置100は、それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含むとともに導電性を有する第1複合材210と第2複合材220とを融着させて構造体200を製造する装置である。図1に示すように、本実施形態の融着装置100は、設置部10と、融着機構20と、移動機構30と、位置決め部材40と、を備える。
図1および図2に示すように、本実施形態の構造体200は、第1複合材210と、第2複合材220とを融着により接合したものである。第1複合材210は、軸線Yに沿って延びる板状に形成される部材である。第1複合材210は、設置部10に設置された状態で、軸線Yに直交するとともに鉛直方向に延びる軸線Zに沿って下方に向けて突出する円弧状の断面を有する。第1複合材210は、例えば、航空機の胴体の一部を形成するスキンとして用いられる部材である。
第1複合材210は、シート状の三層の複合材料210a,210b,210cを積層して板状に成形された積層体である。本実施形態では、三層の複合材料210a,210b,210cを積層した第1複合材210を用いることとしたが、2以上の任意の数の層を積層した第1複合材210としてもよい。
第1複合材210に含まれる複合材料210a,210b,210cは、繊維基材とマトリックス樹脂(樹脂材料)とを含む。複合材料210a,210b,210cに含まれる繊維基材は、例えば炭素繊維やガラス繊維である。
複合材料210a,210b,210cに含まれるマトリックス樹脂は、熱可塑性樹脂材料であり、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリブチレンテレフタラート(PBT)、ナイロン6(PA6)、ナイロン66(PA66)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)等である。
第2複合材220は、軸線Yと平行な長手方向LDに沿って延びる長尺状に形成される部材である。図1および図2に示すように、1つの第1複合材210に対して、6つの第2複合材220A,220B,220C,220D,220Eが配置される。ここでは、1つの第1複合材210に対して、6つの第2複合材220を配置するものとしたが、1つの第1複合材210に対して、任意の数の第2複合材220を配置してもよい。
第2複合材220は、断面視が略L字状に形成される部材であり、第1複合材210の上面212に接触する部分と、上面212に接触する部分に対して直交する方向に延びる部分とを有する。第2複合材220は、第1複合材210の軸線X方向に間隔を空けて複数箇所に接合される部材であり、例えば、スキンを補強するストリンガとして用いられる部材である。
第2複合材220は、シート状の二層の複合材料220a,220bを積層して長手方向LDに沿って折り曲げて成形された積層体である。本実施形態では、二層の複合材料220a,220bを積層した第2複合材220を用いることとしたが、2以上の任意の数の層を積層した第2複合材220としてもよい。
第2複合材220に含まれる複合材料220a,220bは、繊維基材とマトリックス樹脂(樹脂材料)とを含む。複合材料220a,220bに含まれる繊維基材は、例えば炭素繊維やガラス繊維である。複合材料220a,220bに含まれるマトリックス樹脂は、熱可塑性樹脂材料である。熱可塑性樹脂材料の例は、第1複合材210と同様である。
設置部10は、軸線Yに沿って延びる板状に形成される部材である。設置部10は、軸線Yに直交するとともに水平方向に延びる軸線Xに沿って下方に向けて突出する円弧状の断面を有する。設置部10は、設置面11と、設置面11を支持するとともに基礎面Sに配置される一対の脚部12とを有する。設置部10は、例えば金属材料により形成されている。
設置面11は、軸線Zに沿って下方に向けて突出する円弧状に形成され、第1複合材210の下面211と対応する形状に形成される。図2に示すように、設置面11は、軸線Yに沿った方向と軸線Xに沿った方向の双方において、第1複合材210よりも長い。すなわち、設置面11は、第1複合材210の下面211よりも広い面積を有する。設置面11には、第1複合材210の下面211の全領域が接触した状態で、第1複合材210が設置される。
融着機構20は、設置面11に設置された第1複合材210と第2複合材220とを融着させる機構である。図3に示すように、融着機構20は、加熱部21と、加圧部22と、融着部23と、冷却部24と、ベース部25と、制御部26と、を備える。
加熱部21は、設置面11に設置される第1複合材210に重ねて配置される第2複合材220に含まれる熱可塑性樹脂をガラス転移点以上に加熱する装置である。加熱部21は、ヒータ21aと、給電ライン21bと、電力生成部21cと、を有する。加熱部21は、給電ライン21bを介して、電力生成部21cが生成した電力をヒータ21aに供給することにより、ヒータ21aを介して加圧ローラ22aを加熱する。
加圧部22は、加熱部21により熱可塑性樹脂がガラス転移点以上に加熱された状態で、第1複合材210と第2複合材220との間の隙間GPを減少させるように、第1複合材210および第2複合材220を加圧ローラ(加圧部材)22aにより加圧する装置である。加圧部22は、加圧ローラ22aと、ローラ支持部22bと、加圧力発生部22cと、を有する。
加圧ローラ22aは、軸線Xに沿って所定長さで延びる軸状部材であり、第2複合材220と接触しながら回転軸22d回りに回転する部材である。加圧ローラ22aの内部には、ヒータ21aが配置されている。加圧ローラ22aは、ローラ支持部22bにより加圧力発生部22cに対して支持されている。
加圧力発生部22cは、移動機構30の先端に取り付けられたベース部25に固定されており、加圧ローラ22aに接触する第2複合材220および第2複合材220に接触する第1複合材210に所望の加圧力を発生する装置である。
図3に示すように、融着機構20は、移動機構30により、設置面11に設置された第1複合材210および第2複合材220に対して長手方向LDに沿って、移動方向MD(図3の右方に向けた方向)に移動する。融着機構20が移動方向MDに移動する際に、第2複合材220の上面が加圧ローラ22aにより加熱されるとともに加圧される。そして、第1複合材210および第2複合材220が変形し、第1複合材210と第2複合材220との間の隙間GPが減少あるいは消滅する。
融着部23は、加圧部22により隙間GPを減少させた状態で、第1複合材210および第2複合材220に含まれる熱可塑性樹脂を融点以上に加熱する装置である。融着部23は、超音波ホーン(振動伝達部材)23aと、超音波発振器23bと、を有する。超音波ホーン23aは、軸線Xに沿って所定長さ(加圧ローラ22aと同じか同等の長さ)を有する部材であり、超音波発振器23bから伝達される超音波振動を第2複合材220の上面に伝達する。
超音波ホーン23aから第2複合材220に伝達された超音波振動は、第2複合材220と第1複合材210との接合面に作用し、接合面の近傍の熱可塑性樹脂がガラス転移点以上に加熱される。第1複合材210に含まれる熱可塑性樹脂および第2複合材220に含まれる熱可塑性樹脂は、それぞれガラス転移点以上に加熱されて互いに溶着される。
冷却部24は、融着部23により融着された第1複合材210および第2複合材220の融着部分を融点未満に冷却する装置である。冷却部24は、冷却部材24aと、加圧力発生部24bと、冷却媒体供給部24cと、冷却媒体配管24dと、を有する。冷却部24は、冷却媒体供給部24cから冷却部材24aの内部に、冷却媒体配管24dを介して融点未満の所定の温度に調整された冷却媒体を供給する。冷却部材24aと接触する第2複合材220は、融点未満の所定の温度に冷却される。冷却部材24aは、軸線Xに沿って所定長さ(加圧ローラ22aと同じか同等の長さ)を有する部材である。
加圧力発生部24bは、移動機構30の先端に取り付けられたベース部25に固定されており、冷却部材24aに接触する第2複合材220および第2複合材220に接触する第1複合材210に所望の加圧力を発生する装置である。加圧力発生部24bにより第1複合材210および第2複合材220に加圧力を付与しながら第2複合材220を冷却することにより、第1複合材210と第2複合材220との間に隙間GPが存在しない状態を適切に維持することができる。
制御部26は、融着機構20の各部を制御する装置である。制御部26は、電力生成部21cが生成する電力を制御し、加圧力発生部22cが発生する加圧力を制御する。また、制御部26は、超音波発振器23bが生成する超音波振動を制御し、冷却媒体供給部24cが供給する冷却媒体の流量を制御する。
移動機構30は、融着機構20を3次元空間上の任意の位置に移動させる機構である。移動機構30は、複数のアーム31と、複数のリンク機構32とを有する多関節型ロボットアームである。移動機構30は、複数の第2複合材220のいずれかの上面222と融着機構20とが接触するように融着機構20を移動させる。
次に、第1複合材210と第2複合材220とを融着させる融着方法について、図面を参照して説明する。本実施形態の融着方法は、それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材210と第2複合材220とを融着させる方法である。図4は、本実施形態に係る融着方法を示すフローチャートである。図4に示す各処理は、制御部26が記憶部26aに記憶された制御プログラムを実行することにより行われる処理である。
図4に示すように、ステップS101(設置工程)において、設置部10の設置面11に下面211を接触させた状態で第1複合材210を設置する。設置面11へ第1複合材210を移動させる動作は、例えば、多関節型ロボットアーム(図示略)により行われる。設置工程が完了すると、図5に示す状態となる。図5は、設置部10に第1複合材210を設置した状態を示す断面図である。
設置工程においては、予め設置面11と対応する形状に下面211が形成された第1複合材210を、設置面11に設置するものとするが、他の態様であってもよい。例えば、シート状の複合材料210cを設置面11に積層し、シート状の複合材料210bを複合材料210cの上に積層し、シート状の複合材料210aを複合材料210cの上に積層して、第1複合材210を成形するようにしてもよい。すなわち、設置部10を、第1複合材210を成形するための成形型として用いてもよい。
ステップS102(設置工程)において、設置部10に設置された第1複合材210の上面212に複数の第2複合材220を配置する。本工程においては、第2複合材220を配置するのに先立って、第1複合材210の上面212に第2複合材220を位置決めするため位置決め部材40を設置面11に設置する。設置面11に位置決め部材40が設置されると、図6に示す状態となる。図6は、設置部に位置決め部材40を設置した状態を示す断面図である。
本実施形態の融着装置100が備える位置決め部材40は、第1複合材210の上面212に第2複合材220を位置決めするための複数の位置決め穴41が形成された板状部材である。本工程においては、設置面11に位置決め部材40を設置した後に、位置決め部材40の複数の位置決め穴41に第2複合材220を挿入することにより、第1複合材210の上面212に複数の第2複合材220を配置する。本工程が完了すると、図7に示す状態となる。図7は、第1複合材210に複数の第2複合材220を設置した状態を示す断面図である。
ステップS102で第1複合材210に複数の第2複合材220を設置した状態で、ステップS103~ステップS106により、融着機構20を用いた第1複合材210と第2複合材220との融着が行われる。ステップS103~ステップS106の各処理は、融着機構20を移動機構30により長手方向LDに沿って移動させながら連続的に実行される。
ステップS103(加熱工程)において、加熱部21は、ステップS102により第1複合材210の上面212に配置された複数の第2複合材220のいずれかの上面222と接触するように融着機構20を移動させ、図8に示す状態とする。図8は、融着機構20を第2複合材220の上面222に接触させた状態を示す断面図である。
ステップS103で、加熱部21は、ヒータ21aにより加熱された加圧ローラ22aを長手方向LDに沿って移動させながら第2複合材220の上面222を加熱する。加熱部21は、図9に示すように、長手方向LDに沿って第2複合材220の一端(図9における上方)から他端(図9における下方)まで加圧ローラ22aを移動させながら第2複合材220の上面222の全領域を加熱する。
ステップS104で、加圧部22は、加熱工程(S103)により熱可塑性樹脂がガラス転移点以上に加熱された状態で、第1複合材210と第2複合材220との間の隙間GPを減少させるように、第1複合材210および第2複合材220を加圧ローラ22aにより加圧する。加圧部22は、第1複合材210の上面212と、上面212に配置される第2複合材220の下面221とを近づけるように加圧ローラ22aを介して第2複合材220の上面222を加圧する。
本工程において、加圧部22は、加圧ローラ22aを長手方向LDに沿って移動させながら第1複合材210および第2複合材220を加圧する。図9に示すように、加圧工程は、加圧ローラ22aを長手方向LDに沿って第2複合材220の長手方向LDの一端(図9における上方)から他端(図9における下方)まで移動させながら第2複合材220の上面222の全領域を加圧する。ステップS104による加圧は、ステップS103の加熱と同時に行われる。
ステップS105(融着工程)において、加圧工程(S104)により隙間GPを減少させた状態で、第1複合材210および第2複合材220に含まれる熱可塑性樹脂を融点以上に加熱する。第1複合材210の上面212と第2複合材220の下面221との接合面において、第1複合材210および第2複合材220に含まれる熱可塑性樹脂が融点温度以上となると、第1複合材210の上面212と第2複合材220の下面221とが融着する。
ステップS106(冷却工程)において、融着工程(S105)で融着した第1複合材210および第2複合材220の融着部分を融点未満に冷却する。冷却工程は、好ましくは、第1複合材210および第2複合材220の融着部分をガラス転移点未満に冷却する。
ステップS107において、第1複合材210に融着させる他の第2複合材220があるかどうかが判断され、YESであればステップS103以降の処理が再び実行され、NOであれば本フローチャートの処理を終了させる。図8および図9に示す例では、6つの第2複合材220A,220B,220C,220D,220Eのうち、第2複合材220Aを融着させている。
第2複合材220Aを融着させた後に、ステップS107でNOと判断された場合、融着機構20は、第2複合材220Bの上面222と接触するように融着機構20を移動させる。その後は、融着機構20を長手方向LDの一端(図9における上方)から他端(図9における下方)まで移動させながら第2複合材220Bの上面222の全領域を加熱および加圧し、第1複合材210の上面212と第2複合材220Bの下面221とを融着させる。
第2複合材220Bを融着させた後は第2複合材220Cを融着させ、第2複合材220Cを融着させた後は第2複合材220Dを融着させ、第2複合材220Dを融着させた後は第2複合材220Eを融着させる。以上により、第1複合材210に融着させる他の第2複合材220がないと判断されると、本フローチャートの処理を終了させる。
以上説明した本実施形態の融着装置100が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態の融着装置100によれば、加熱部21が、第2複合材220に含まれる熱可塑性樹脂をガラス転移点以上に加熱し、加熱された熱可塑性樹脂が容易に変形可能な状態となる。そして、加圧部22が、第1複合材210と第2複合材220を加圧することにより、第1複合材210と第2複合材220との間の隙間GPが減少する。融着部23は、加圧部22により隙間GPを減少させた状態で第1複合材210および第2複合材220に含まれる熱可塑性樹脂を融点以上に加熱する。加熱部21によって加熱された第1複合材210と第2複合材220との間の隙間GPが、加圧部22による加圧によって減少しているため、融着部23により第1複合材210と第2複合材220とを融着させる際の融着品質を向上させることができる。
また、本実施形態の融着装置100によれば、ヒータ21aを介して加圧ローラ22aを加熱することにより加圧ローラ22aと接触する第2複合材220を加熱することができる。そのため、加圧ローラ22aを介して、加熱部21による加熱と加圧部22による加圧の双方を同時に行い、第1複合材210と第2複合材220との間の隙間GPを確実に減少させることができる。
また、本態様の融着装置100によれば、加圧ローラ22aを第2複合材220の長手方向LDに沿って移動させながら第2複合材220の加熱と加圧の双方が同時に行われる。そのため、加圧ローラ22aを用いて、第2複合材220の長手方向LDに沿った領域を連続的に第1複合材210に融着させることができる。
〔第2実施形態〕
次に、本開示の第2実施形態に係る融着装置100Aについて、図面を参照して説明する。本実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態の同様であるものとし、以下での説明を省略する。
第1実施形態の融着装置100は、加圧ローラ22aにより第2複合材220を加熱する一方、第1複合材210を直接的に加熱する手段を持たないものであった。それに対して、本実施形態の融着装置100Aは、加圧ローラ22aにより第2複合材220を加熱し、更に第1複合材210を直接的に加熱する手段を持つものである。
図10は、本実施形態の融着装置100Aにおいて、融着機構20を第2複合材220の上面に接触させた状態を示す断面図である。本実施形態の融着装置100Aは、設置面11の内部に配置されるヒータ50を備える。ヒータ50は、設置面11を加熱することにより、設置面11と接触する第1複合材210を加熱する装置である。ヒータ50は、設置面11に設置される第1複合材210に含まれる熱可塑性樹脂をガラス転移点以上に加熱する。
本実施形態においては、第1実施形態の図4のステップS103で、加圧ローラ22aを長手方向LDに沿って移動させながら第2複合材220の上面222を加熱するだけでなく、ヒータ50により設置面11に設置される第1複合材210に含まれる熱可塑性樹脂をガラス転移点以上に加熱する。
なお、本実施形態では、第2複合材220を加圧ローラ22aにより加熱し、第1複合材210をヒータ50により加熱するものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、第1複合材210をヒータ50により加熱する一方で、第2複合材220は加圧ローラ22aにより加熱しないようにしてもよい。すなわち、加圧ローラ22aの内部にヒータ21aを設けず、第2複合材220を直接的に加熱する手段を持たないようにしてもよい。
〔他の実施形態〕
以上説明した本実施形態において、移動機構30は、複数のアーム31と、複数のリンク機構32とを有する多関節型ロボットアームであるものとしたが、他の態様であってもよい。移動機構30として、設置部10の上に設置され、3次元空間上の任意の位置に融着機構20を移動させる他の機構を採用してもよい。
以上説明した実施形態に記載の融着装置は、例えば以下のように把握される。
本開示に係る融着装置は、それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材(210)と第2複合材(220)とを融着させる融着装置(100)であって、設置面(11)に設置される前記第1複合材および前記第1複合材に重ねて配置される前記第2複合材の少なくともいずれかに含まれる前記熱可塑性樹脂をガラス転移点以上に加熱する加熱部(21)と、前記加熱部により前記熱可塑性樹脂が前記ガラス転移点以上に加熱された状態で、前記第1複合材と前記第2複合材との間の隙間(GP)を減少させるように、前記第1複合材および前記第2複合材を加圧部材(21)により加圧する加圧部(22)と、前記加圧部により前記隙間を減少させた状態で、前記第1複合材および前記第2複合材に含まれる前記熱可塑性樹脂を融点以上に加熱する融着部(23)と、を備える。
本開示に係る融着装置によれば、加熱部が、第1複合材および第2複合材の少なくともいずれかに含まれる熱可塑性樹脂をガラス転移点以上に加熱し、加熱された熱可塑性樹脂が容易に変形可能な状態となる。そして、加圧部が、第1複合材と第2複合材を加圧することにより、第1複合材と第2複合材との間の隙間が減少する。融着部は、加圧部により隙間を減少させた状態で第1複合材および第2複合材に含まれる熱可塑性樹脂を融点以上に加熱する。加熱部によって加熱された第1複合材と第2複合材との間の隙間が、加圧部による加圧によって減少しているため、融着部により第1複合材と第2複合材とを融着させる際の融着品質を向上させることができる。
本開示に係る融着装置において、前記加熱部は、前記加圧部材を加熱することにより、前記加圧部材と接触する前記第2複合材を加熱する構成としてもよい。
本構成の融着装置によれば、加圧部材を加熱することにより加圧部材と接触する第2複合材を加熱することができる。そのため、加圧部材を介して、加熱部による加熱と加圧部による加圧の双方を同時に行い、第1複合材と第2複合材との間の隙間を確実に減少させることができる。
上記構成の融着装置において、前記第2複合材は、長手方向(LD)に沿って延びる長尺状に形成され、前記加熱部は、前記加圧部材を前記長手方向に沿って移動させながら前記第2複合材を加熱し、前記加圧部は、前記加圧部材を前記長手方向に沿って移動させながら前記第1複合材および前記第2複合材を加圧する態様としてもよい。
本態様の融着装置によれば、加圧部材を第2複合材の長手方向に沿って移動させながら第2複合材の加熱と加圧の双方が同時に行われる。そのため、加圧部材を用いて、第2複合材の長手方向に沿った領域を連続的に第1複合材に融着させることができる。
本開示に係る融着装置においては、前記第1複合材の下面(211)と対応する形状に形成される前記設置面(11)を有する設置部(10)を備え、前記加熱部は、前記設置面を加熱することにより、前記設置面と接触する前記第1複合材を加熱する構成としてもよい。
本構成の融着装置によれば、加熱部が設置面を加熱することにより設置面と接触する第1複合材を加熱することができる。第1複合材が加熱部により加熱された状態で加圧部による加圧が行われるため、第1複合材と第2複合材との間の隙間を確実に減少させることができる。
上記構成の融着装置において、前記第2複合材は、長手方向(LD)に沿って延びる長尺状に形成され、前記加圧部は、前記加圧部材を前記長手方向に沿って移動させながら前記第1複合材および前記第2複合材を加圧する態様としてもよい。
本態様の融着装置によれば、第1複合材が加熱部により加熱された状態で、加圧部材を第2複合材の長手方向に沿って移動させながら第2複合材の加圧が行われる。そのため、加圧部材を用いて、第2複合材の長手方向に沿った領域を連続的に第1複合材に融着させることができる。
本開示に係る融着装置において、前記融着部は、振動伝達部材(23a)を介して超音波振動を前記第2複合材に伝達することにより、前記第1複合材と前記第2複合材とが接触する部分を前記融点以上に加熱する構成としてもよい。
本構成の融着装置によれば、超音波振動を第2複合材に伝達することにより、第1複合材と第2複合材とが接触する部分を確実に融着させることができる。
以上説明した実施形態に記載の融着方法は、例えば以下のように把握される。
本開示に係る融着方法は、それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材と第2複合材とを融着させる融着方法であって、設置面に設置される前記第1複合材および前記第1複合材に重ねて配置される前記第2複合材の少なくともいずれかに含まれる前記熱可塑性樹脂をガラス転移点以上に加熱する加熱工程(S103)と、前記加熱工程により前記熱可塑性樹脂が前記ガラス転移点以上に加熱された状態で、前記第1複合材と前記第2複合材との間の隙間(GP)を減少させるように、前記第1複合材および前記第2複合材を加圧部材(21)により加圧する加圧工程(S104)と、前記加圧工程により前記隙間を減少させた状態で、前記第1複合材および前記第2複合材に含まれる前記熱可塑性樹脂を融点以上に加熱する融着工程(S105)と、を備える。
本開示に係る融着方法によれば、加熱工程が、第1複合材および第2複合材の少なくともいずれかに含まれる熱可塑性樹脂をガラス転移点以上に加熱し、加熱された熱可塑性樹脂が容易に変形可能な状態となる。そして、加圧工程が、第1複合材と第2複合材を加圧することにより、第1複合材と第2複合材との間の隙間が減少する。融着工程は、加圧工程により隙間を減少させた状態で第1複合材および第2複合材に含まれる熱可塑性樹脂を融点以上に加熱する。加熱工程によって加熱された第1複合材と第2複合材との間の隙間が、加圧工程による加圧によって減少しているため、融着部により第1複合材と第2複合材とを融着させる際の融着品質を向上させることができる。
本開示に係る融着方法において、前記加熱工程は、前記加圧部材を加熱することにより、前記加圧部材と接触する前記第2複合材を加熱する構成としてもよい。
本構成の融着方法によれば、加圧部材を加熱することにより加圧部材と接触する第2複合材を加熱することができる。そのため、加圧部材を介して、加熱部による加熱と加圧部による加圧の双方を同時に行い、第1複合材と第2複合材との間の隙間を確実に減少させることができる。
上記構成の融着方法において、前記第2複合材は、長手方向に沿って延びる長尺状に形成され、前記加熱工程は、前記加圧部材を前記長手方向に沿って移動させながら前記第2複合材を加熱し、前記加圧工程は、前記加圧部材を前記長手方向に沿って移動させながら前記第1複合材および前記第2複合材を加圧する態様としてもよい。
本態様の融着方法によれば、加圧部材を第2複合材の長手方向に沿って移動させながら第2複合材の加熱と加圧の双方が同時に行われる。そのため、加圧部材を用いて、第2複合材の長手方向に沿った領域を連続的に第1複合材に融着させることができる。
本開示に係る融着方法においては、前記第1複合材の下面(211)と対応する形状に形成される前記設置面(11)に前記第1複合材(210)を設置し、前記第1複合材(210)に重なるように前記第2複合材(220)を設置する設置工程(S101,S102)を備え、前記加熱工程は、前記設置面を加熱することにより、前記設置面と接触する前記第1複合材を加熱する構成としてもよい。
本構成の融着方法によれば、加熱工程が設置面を加熱することにより設置面と接触する第1複合材を加熱することができる。第1複合材が加熱工程により加熱された状態で加圧工程による加圧が行われるため、第1複合材と第2複合材との間の隙間を確実に減少させることができる。
上記構成の融着方法において、前記第2複合材は、長手方向(LD)に沿って延びる長尺状に形成され、前記加圧工程は、前記加圧部材を前記長手方向に沿って移動させながら前記第1複合材および前記第2複合材を加圧する態様としてもよい。
本態様の融着方法によれば、第1複合材が加熱部により加熱された状態で、加圧部材を第2複合材の長手方向に沿って移動させながら第2複合材の加圧が行われる。そのため、加圧部材を用いて、第2複合材の長手方向に沿った領域を連続的に第1複合材に融着させることができる。
本開示に係る融着方法において、前記融着工程は、振動伝達部材を介して超音波振動を前記第2複合材に伝達することにより、前記第1複合材と前記第2複合材とが接触する部分を前記融点以上に加熱する構成としてもよい。
本構成の融着装置によれば、超音波振動を第2複合材に伝達することにより、第1複合材と第2複合材とが接触する部分を確実に融着させることができる。
10 設置部
11 設置面
20 融着機構
21 加熱部
21a ヒータ
21b 給電ライン
21c 電力生成部
22 加圧部
22a 加圧ローラ(加圧部材)
22b ローラ支持部
22c 加圧力発生部
23 融着部
23a 超音波ホーン(振動伝達部材)
23b 超音波発振器
24 冷却部
24a 冷却部材
24b 加圧力発生部
24c 冷却媒体供給部
24d 冷却媒体配管
25 ベース部
26 制御部
26a 記憶部
30 移動機構
31 アーム
32 リンク機構
40 位置決め部材
41 位置決め穴
50 ヒータ(加熱部)
100,100A 融着装置
200 構造体
210 第1複合材
220 第2複合材
GP 隙間
LD 長手方向
MD 移動方向

Claims (12)

  1. それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材と第2複合材とを融着させる融着装置であって、
    設置面に設置される前記第1複合材および前記第1複合材に重ねて配置される前記第2複合材の少なくともいずれかに含まれる前記熱可塑性樹脂をガラス転移点以上に加熱する加熱部と、
    前記加熱部により前記熱可塑性樹脂が前記ガラス転移点以上に加熱された状態で、前記第1複合材と前記第2複合材との間の隙間を減少させるように、前記第1複合材および前記第2複合材を加圧部材により加圧する加圧部と、
    前記加圧部により前記隙間を減少させた状態で、前記第1複合材および前記第2複合材に含まれる前記熱可塑性樹脂を融点以上に加熱する融着部と、を備える融着装置。
  2. 前記加熱部は、前記加圧部材を加熱することにより、前記加圧部材と接触する前記第2複合材を加熱する請求項1に記載の融着装置。
  3. 前記第2複合材は、長手方向に沿って延びる長尺状に形成され、
    前記加熱部は、前記加圧部材を前記長手方向に沿って移動させながら前記第2複合材を加熱し、
    前記加圧部は、前記加圧部材を前記長手方向に沿って移動させながら前記第1複合材および前記第2複合材を加圧する請求項2に記載の融着装置。
  4. 前記第1複合材の下面と対応する形状に形成される前記設置面を有する設置部を備え、
    前記加熱部は、前記設置面を加熱することにより、前記設置面と接触する前記第1複合材を加熱する請求項1に記載の融着装置。
  5. 前記第2複合材は、長手方向に沿って延びる長尺状に形成され、
    前記加圧部は、前記加圧部材を前記長手方向に沿って移動させながら前記第1複合材および前記第2複合材を加圧する請求項4に記載の融着装置。
  6. 前記融着部は、振動伝達部材を介して超音波振動を前記第2複合材に伝達することにより、前記第1複合材と前記第2複合材とが接触する部分を前記融点以上に加熱する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の融着装置。
  7. それぞれ繊維基材と熱可塑性樹脂とを含む第1複合材と第2複合材とを融着させる融着方法であって、
    設置面に設置される前記第1複合材および前記第1複合材に重ねて配置される前記第2複合材の少なくともいずれかに含まれる前記熱可塑性樹脂をガラス転移点以上に加熱する加熱工程と、
    前記加熱工程により前記熱可塑性樹脂が前記ガラス転移点以上に加熱された状態で、前記第1複合材と前記第2複合材との間の隙間を減少させるように、前記第1複合材および前記第2複合材を加圧部材により加圧する加圧工程と、
    前記加圧工程により前記隙間を減少させた状態で、前記第1複合材および前記第2複合材に含まれる前記熱可塑性樹脂を融点以上に加熱する融着工程と、を備える融着方法。
  8. 前記加熱工程は、前記加圧部材を加熱することにより、前記加圧部材と接触する前記第2複合材を加熱する請求項7に記載の融着方法。
  9. 前記第2複合材は、長手方向に沿って延びる長尺状に形成され、
    前記加熱工程は、前記加圧部材を前記長手方向に沿って移動させながら前記第2複合材を加熱し、
    前記加圧工程は、前記加圧部材を前記長手方向に沿って移動させながら前記第1複合材および前記第2複合材を加圧する請求項8に記載の融着方法。
  10. 前記第1複合材の下面と対応する形状に形成される前記設置面に前記第1複合材を設置し、前記第1複合材に重なるように前記第2複合材を設置する設置工程を備え、
    前記加熱工程は、前記設置面を加熱することにより、前記設置面と接触する前記第1複合材を加熱する請求項7に記載の融着方法。
  11. 前記第2複合材は、長手方向に沿って延びる長尺状に形成され、
    前記加圧工程は、前記加圧部材を前記長手方向に沿って移動させながら前記第1複合材および前記第2複合材を加圧する請求項10に記載の融着方法。
  12. 前記融着工程は、振動伝達部材を介して超音波振動を前記第2複合材に伝達することにより、前記第1複合材と前記第2複合材とが接触する部分を前記融点以上に加熱する請求項7から請求項11のいずれか一項に記載の融着方法。
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