JP7358425B2 - 複合材の加工装置及び複合材の加工方法 - Google Patents

複合材の加工装置及び複合材の加工方法 Download PDF

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Description

本開示は、複合材の加工装置及び複合材の加工方法に関するものである。
航空機の胴体、主翼等の航空機部品は、例えば熱可塑性の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)等の複合材が用いられる場合がある。このような熱可塑性の複合材を所望の形状に加工する方法として、プレス成形が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、それぞれ中央部分が下方に凹むように湾曲して段差部が形成されている一対の成形型体によって、被成形材料を加工する方法が記載されている。この方法では、まず、被成形材料を一対の成形型体の間に設置し所定の間隔で圧接した状態にセットする。次に、加熱プレス機に被成形材料を挟持した成形型体をセットし、被成形材料の厚さ方向の両側から圧接して加熱・加圧処理を行う。加熱・加圧処理を行った後、成形型体を加熱プレス機から取り出し、冷却プレス機にセットし、被成形材料の厚さ方向の両側から圧接して冷却・加圧処理を行う。このようにして、被成形材料を固化させ、成形品に仕上げている。
特許第5417631号公報
熱可塑性の複合材のプレス成形する際には、複合材の温度を均一化するために、金型の温度を均一化することが重要である。しかしながら、特許文献1の装置では、加熱プレス型体に内蔵されているヒータによって、加熱プレス型体及び被成形材料を加熱している。また、冷却装置によって冷却プレス型体を冷却している。したがって、加熱プレス型体や冷却プレス型体(以下、「金型」と称する。)を加熱又は冷却した場合、ヒータや冷却装置(以下、「温度調整装置」と称する。)の近傍は、温度調整装置の影響を受け易いので、昇温又は降温し易い。一方、温度調整装置から遠い箇所は、温度調整装置の影響を受け難いので、昇温又は降温し難い。よって、金型内で温度調整部からの距離に応じた温度差が生じる。したがって、金型における温度のバラつきが大きくなってしまう可能性があった。
金型の温度が不均一となると、金型の温度が伝達する被成形材料(複合材)にも温度のバラつきが生じる。特に、複合材の冷却時に金型の温度が不均一となると、複合材の温度のバラつきによって、複合材の凝固進行が場所によって不均一となる。複合材の凝固進行が不均一となると、複合材に、凝固済みの箇所と凝固していない箇所(以下、「未凝固箇所」と称する)とが生じることとなる。これにより、凝固済みの箇所が金型と当接することで、未凝固箇所への圧力の印加を阻害する。これにより、未凝固箇所において、加圧不足や複合材と金型との接触不良を引き起こし、好適に複合材を押圧することができない可能性があった。複合材を好適に押圧することができないことで、加工後の成形品に、ボイドや層間剥離等の内部品質が悪化する可能性があった。また、表面樹脂剥離等の表面品質が悪化する可能性があった。
また、熱可塑性の複合材同士を融着する際にも、複合材の温度を均一化することが重要である。複合材同士を融着する場合、複合材を加熱する。この際に、複合材が均一に加熱されないと、複合材の一部が早く溶融する。すなわち、溶融済みの箇所と溶融してない箇所とが生じる。これにより、溶融していない箇所が金型と当接することで、溶融した箇所への圧力の印加を阻害する。これにより、溶融した箇所において、加圧不足や複合材と金型との接触不良を引き起こし、好適に複合材を押圧することができない可能性があった。複合材を好適に押圧することができないことで、加工後の成形品に、ボイドや層間剥離等の内部品質が悪化する可能性があった。また、表面樹脂剥離等の表面品質が悪化する可能性があった。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、好適に複合材を押圧することができる複合材の加工装置及び複合材の加工方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の複合材の加工装置及び複合材の加工方法は以下の手段を採用する。
本開示に一態様に係る複合材の加工装置は、樹脂と繊維とが複合している複合材を押圧する押圧面を有する金型と、前記複合材の温度を調整する温度調整部と、前記押圧面と前記複合材との間に設けられ、前記金型からの押圧力によって変形するとともに、熱伝導率が前記押圧面と交差する方向よりも前記押圧面に沿う方向の方が大きい緩衝部と、を備える。
本開示の一態様に係る複合材の加工方法は、金型の押圧面で樹脂と繊維とが複合している複合材を押圧する押圧工程と、温度調整部によって、前記複合材の温度を調整する温度調整工程と、を備え、前記押圧工程は、前記押圧面と前記複合材との間に、前記金型からの押圧力によって変形するとともに熱伝導率が前記押圧面と交差する方向よりも前記押圧面に沿う方向の方が大きい緩衝部を設けた状態で押圧する。
本開示によれば、好適に複合材を押圧することができる。
本開示の第1実施形態に係る加工装置及び複合材を示す模式的な側面図であって、複合材に押圧力を作用させる前の状態を示している。 本開示の第1実施形態に係る加工装置及び複合材を示す模式的な側面図であって、複合材に押圧力を作用させている状態を示している。 本開示の第2実施形態に係る加工装置及び複合材を示す模式的な側面図である。 本開示の変形例に係る加工装置に適用される積層部材を示す模式的な側面図である。 本開示の変形例に係る加工装置に適用される積層部材を示す模式的な側面図である。
以下に、本開示に係る複合材の加工装置及び複合材の加工方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。以下の説明では、金型が複合材を押圧する方向を「押圧方向」又は「面外方向」と称し、押圧方向と交差する方向を「交差方向」又は「面内方向」と称する。
〔第1実施形態〕
以下、本開示の第1実施形態について、図1及び図2を用いて説明する。
本実施形態に係る加工装置10は、航空機構造体を構成する航空機部品であるストリンガ、スパー、フレーム、リブ等を製造するために、その材料となる複合材1を所望の形状へ成形するための装置である。すなわち、加工装置10は、複合材1に対してプレス成形を行う装置である。被加工物である複合材1の例として、例えば、熱可塑性の樹脂と繊維とが複合した炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が挙げられる。具体的には、複合材1は、繊維に樹脂が含浸している繊維強化シートを複数枚積層した積層体であってもよい。なお、複合材1は、繊維と樹脂とが複合した複合材1であればよく、熱可塑性の炭素繊維強化プラスチックに限定されない。複合材1は、例えば、熱硬化性の複合材1であってもよい。
[加工装置10]
本実施形態に係る複合材1の加工装置10は、図1及び図2に示すように、複合材1を押圧する金型11と、金型11に内蔵される冷却水配管(温度調整部)12と、金型11を押圧する押圧装置(図示省略)と、金型11と複合材1との間に設けられるグラファイトシート(緩衝部)13と、を備えている。
金型11は、複合材1の押圧方向の一方側に配置される第1金型11Aと、複合材1の押圧方向の他方側に配置される第2金型11Bと、を有している。第1金型11Aと第2金型11Bとは、複合材1を挟むように配置されている。本実施形態では、第1金型11Aと第2金型11Bとは、略同一の構成であるので、以下の説明では、第1金型11Aと第2金型11Bとを分けて説明する必要がある場合を除き、第1金型11A及び第2金型11Bを単に「金型11」として説明する。
金型11は、金属材料で形成されている。金型11を形成する金属材料の例として、例えば、S50C等の炭素鋼やSUS304などの合金鋼、インバー等が挙げられる。金型11は、複合材1が配置される側の面が押圧面11aとされている。本実施形態では、押圧面11aは、平面とされている。また、押圧面11aには、全域を覆うようにグラファイトシート13が取り付けられている。
押圧装置は、図1及び図2の矢印Pで示すように、第1金型11Aを第2金型11B方向へ移動させる。すなわち、押圧装置は、押圧面11aが複合材1を押圧するように、金型11を移動させる。押圧装置の駆動力によって、第1金型11Aと第2金型11Bとの間で複合材1が押圧され変形する。なお、押圧装置は、第1金型11A及び第2金型11Bの両方を互いに近付くように移動させてもよい。
冷却水配管12は、内部を冷却水が流通している。冷却水配管12は、金型11の内部に埋め込まれるように、複数設けられている。各冷却水配管12は、交差方向(図1及び図2の紙面奥行方向)に沿って延在している。複数の冷却水配管12は、交差方向(図1及び図2の紙面左右方向)に所定の間隔で並んで配置されている。冷却水配管12は、内部を流通する冷却水によって金型11を冷却する。詳細には、冷却水配管12は、金型11及びグラファイトシート13等を介して、複合材1を冷却する。
また、金型11には、冷却水配管12と同様に、金型11を加熱するための複数のヒータ(図示省略)が内蔵されている。複数のヒータ(温度調整部)は、冷却水配管12と同様に、交差方向に沿って所定の間隔で並んで配置されている。ヒータは、金型11を加熱する。詳細には、ヒータは、金型11及びグラファイトシート13等を介して、複合材1を加熱する。ヒータの例としては、例えば、電気を流すことで発熱する電熱線等が挙げられる。
グラファイトシート13は、第1金型11Aの押圧面11aに取り付けられる第1グラファイトシート13Aと、第2金型11Bの押圧面11aに取り付けられる第2グラファイトシート13Bが存在するが、第1グラファイトシート13Aと、第2グラファイトシート13Bとは同一の構成であるので、以下の説明では、第1グラファイトシート13Aと第2グラファイトシート13Bとを分けて説明する必要がある場合を除き、第1グラファイトシート13A及び第2グラファイトシート13Bを単に「グラファイトシート13」として説明する。
グラファイトシート13は、シート状の部材である。グラファイトシート13は、一面が金型11の押圧面11aと面接触している。また、グラファイトシート13は、他面が複合材1の接触面1aと接触している。ここで、複合材1の接触面1aとは、複合材1の面のうち、グラファイトシート13等を介して金型11からの押圧力を受ける面である。なお、グラファイトシート13と複合材1の間には、金属材料で形成された金属プレート(図示省略)を設けてもよい。金属プレートを設けることで、グラファイトシート13の損傷を抑制することができるので、グラファイトシート13を長寿命化することができる。また、加工後の複合材1の品質を向上させることができる。金属プレートは、金型11と同材料から形成されていてもよい。
グラファイトシート13は、柔軟性を有している。詳細には、金型11からの押圧力によって、金型11の押圧面11a及び複合材1の接触面1aの形状に応じて変形する程度の柔軟性を有している。グラファイトシート13は、金型11及び固化後の複合材1よりも柔軟性が高い。
グラファイトシート13は、一般的に、面に沿う方向において特に熱伝導性が高い。一方、面に沿う方向と交差する方向(厚さ方向)の熱伝導性は低い。以下の説明では、熱伝導性が高い方向を「主たる熱伝導方向」と称する。本実施形態に用いられるグラファイトシート13は、図2の矢印で示すように、主たる熱伝導方向が面内方向となっている。すなわち、面外方向の熱伝導性は、面内方向よりも低い。
グラファイトシート13の厚さは、グラファイトシート13が適切に変形するとともに、面内方向に温度が均一化される程度の厚さとされている。具体的には、本実施形態では、グラファイトシート13の厚さは、一例として、0.1mm以上であって、かつ、5mm以下とされている。なお、グラファイトシート13の厚さは、一例であって、上記の数値に限定されない。0.1mmよりも薄くてもよく、また、5mmよりも厚くてもよい。また、グラファイトシート13以外の部材を緩衝材として用いる場合(例えば、後述する積層部材41を緩衝材として用いる場合)には、緩衝材の厚さは、一例として、0.1mm以上であって、かつ、20mm以下とされる。なお、緩衝材の厚さは、一例であって、上記の数値に限定されない。0.1mmよりも薄くてもよく、また、20mmよりも厚くてもよい。
また、グラファイトシート13は、金型11からの押圧力によって弾性変形し、押圧力が作用しなくなると元の形状に戻る。これにより、グラファイトシート13は繰り返し使用可能とされている。
[加工方法]
次に、複合材1の加工方法について説明する。
まず、金型11(第1金型11A及び第2金型11B)の押圧面11aにグラファイトシート13を取り付ける。なお、上述のように、グラファイトシート13は繰り返し使用可能とされているので、すでにグラファイトシート13が取り付けられている場合には、取り付ける工程は不要である。
次に、ヒータで所定の温度となるように金型11を加熱する(温度調整工程)。次に、図1に示すように、加熱された状態の第1金型11A及び第2金型11Bとの間に複合材1をセットする。セットする方法は特に限定されないが、例えば、第2金型11Bの押圧面11aに取り付けられた第2グラファイトシート13Bの上面に複合材1を載置することで、複合材1をセットする。
複合材1をセットすると、図1の矢印Pで示すように、押圧装置によって第1金型11Aを第2金型11B方向へ移動させ複合材1を押圧する(押圧工程)。上述のように、金型11は加熱された状態であるので、複合材1は、金型11の熱によって加熱されながら加圧されることとなる。
また、このとき、金型11と複合材1との間には、グラファイトシート13が設けられているので、図2に示すように、グラファイトシート13が金型11の押圧面11a及び複合材1の接触面1aの形状に応じて変形する。詳細には、グラファイトシート13の押圧面11aと接触する面が押圧面11aの形状に応じて変形するとともに、グラファイトシート13の接触面1aと接触する面が接触面1aの形状に応じて変形する。これにより、金型11の押圧面11a及び複合材1の接触面1aが熱により変形した場合であっても、複合材1の接触面1aの全域を均一に加圧することができる。このように、複合材1を加熱した状態で押圧することで、複合材1を所望の形状に変形させる(図1及び図2参照)。
次に、冷却水配管12内に冷却水を流通させて、所定の温度となるように、金型11を冷却する(温度調整工程)。これにより、複合材1は、加圧されながら冷却されることとなる。これにより、複合材1が加圧状態の中で固化する。複合材1が固化したら、複合材1に対する金型11の押圧をやめる。そして、金型11から複合材1を取出し、加工を終了する。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、冷却水配管12及びヒータ等の温度調整装置が金型11に設けられている。温度調整装置が金型11の温度を調整するために金型11を加熱又は冷却した場合、温度調整装置の近傍は、温度調整装置による温度変化の影響を受け易いので、昇温又は降温し易い。一方、温度調整装置から遠い箇所は、温度調整装置による温度変化の影響を受け難いので、昇温又は降温し難い。よって、金型11内で温度調整装置からの距離に応じた温度差が生じる。これにより、金型11内で熱膨張差が生じ、押圧面11aが変形する可能性がある。
本実施形態では、押圧面11aと複合材1との間に金型11からの押圧力によって変形するグラファイトシート13が設けられている。これにより、押圧面11aが変形した場合であっても、金型11の押圧力によって、押圧面11aの形状に応じてグラファイトシート13が変形する。したがって、複合材1に作用する押圧力を均一化することができるので、好適に複合材1を押圧することができる。よって、加工後の複合材1の品質を向上させることができる。
また、例えば、金型11から熱によって複合材1が加熱されることで、複合材1の接触面1aが変形する場合がある。この場合であっても、金型11の押圧力によって、接触面1aの形状に応じてグラファイトシート13が変形する。これにより、接触面1aとグラファイトシート13との接触が維持され易い。したがって、好適に複合材1を押圧することができる。
また、本実施形態では、グラファイトシート13の主たる熱伝導方向が面内方向である。これにより、複合材1に熱が伝達する前に、グラファイトシート13において、面内方向に熱が伝達する(図2の矢印参照)。これにより、グラファイトシート13において、面内方向の温度を均一化することができる。したがって、複合材1には、グラファイトシート13で均一化された熱が伝達することになる。よって、グラファイトシート13を介して複合材1に伝達する熱を面内方向において均一化することができる。よって、面内方向における複合材1の固化度合いを均一化することができる。よって、複合材1の一部が早く固化することで、他の部分に作用する押圧力が低下する事態を抑制することができる。よって、複合材1に作用する押圧力を均一化することができるので、好適に複合材1を押圧することができる。
また、本実施形態では、押圧面11aの全域を覆うようにグラファイトシート13が設けられている。すなわち、押圧面11aの全域と複合材1との間にグラファイトシート13が設けられている。これにより、押圧面11aの全域において、複合材1に作用する押圧力を均一化することができる。したがって、より好適に複合材1を押圧することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本開示の第2実施形態に係る加工装置20について図3を用いて説明する。
本実施形態に係る加工装置20は、複合材同士を融着させるための装置である。詳細には、図3に示すように、治具24上に配置された第1複合材31と、第1複合材31の上に抵抗体25を介して載置される第2複合材32とを融着させる装置である。第1複合材31は、第2複合材32よりも平面視で大きい。
本実施形態に係る加工装置20は、第1複合材31が載置される治具24と、第1複合材31及び第2複合材32との間に配置される抵抗体25と、第2複合材32を押圧する金型21と、金型21の押圧面21aと第2複合材32との間に設けられるグラファイトシート23と、を備えている。また、第2複合材32とグラファイトシート23との間には、第1実施形態と同様に金属プレートを設けてもよい。グラファイトシート23は、第1実施形態で説明した及びグラファイトシート13と同様の構成なので、詳細な説明は省略する。また、金型21は、第1実施形態で説明した第1金型11Aと略同様であるが、本実施形態の金型21は冷却配管が設けられていない点で異なっている。
抵抗体25は、第1複合材31の融着面31a及び第2複合材32の融着面32aとの間に設けられる。抵抗体25は、交差方向の各端部にプラス電極26及びマイナス電極27が取り付けられ、プラス電極26からマイナス電極27に向かって電流が流れることで発熱する。この熱により、第1複合材31の融着面31aと第2複合材32の融着面32aとが融着する。
次に、第1複合材31及び第2複合材32の加工方法(融着方法)について説明する。なお、第1実施形態の加工方法と同一の工程については省略して説明する。
まず、金型21の押圧面21aにグラファイトシート23を取り付ける。なお、グラファイトシート23は繰り返し使用可能とされているので、すでにグラファイトシート23が取り付けられている場合には、取り付ける工程は不要である。
次に、図3に示すように、治具24の上面に第1複合材31、第2複合材32及び抵抗体25をセットする。セットする方法は特に限定されないが、例えば、第1複合材31を載置し、第1複合材31の上面(融着面31a)に抵抗体25を載置するとともに、抵抗体25の上から第2複合材32を載置することで、各部材をセットする。
各部材をセットすると、図3の矢印Pで示すように、押圧装置(図示省略)によって金型21を治具24の方向へ移動させ第2複合材32を押圧する(押圧工程)。また、このとき、抵抗体25が発熱している。このため、抵抗体25の熱によって第1複合材31の融着面31a及び第2複合材32の融着面32aは加熱され、溶融する(温度調整工程)。
押圧工程において、金型21と第2複合材32との間には、グラファイトシート23が設けられている。このため、第1実施形態と同様に、金型21の押圧面21a及び第2複合材32の接触面32bが熱により変形した場合であっても、第2複合材32の接触面32bの全域を均一に加圧することができる。特に、図3の破線に示すように、第2複合材32の面内方向の端部32cは、樹脂が外側に流出することによって、板厚が減少するように変形し易いが、グラファイトシート23が第2複合材32の接触面32bに応じて変形するので、第2複合材32の端部32cにおいても好適に加圧することができる。
次に、第1複合材31と第2複合材32との間に設けられた抵抗体25の発熱を停止する。これにより、第1複合材31及び第2複合材32は、加圧されながら冷却されることとなる。これにより、第1複合材31及び第2複合材32が加圧状態の中で固化する。これによって、第1複合材31と第2複合材32とが融着する。第1複合材31及び第2複合材32が融着したら、第2複合材32に対する金型21の押圧をやめる。そして、治具24上から第1複合材31と第2複合材32とが融着した部材を取外し、加工を終了する。
本実施形態では、以下の作用効果を奏する。
プレス成形時のみだけでなく、複合材同士の融着時においても、複合材の温度が不均一となることによる課題が存在する。具体的には、抵抗体25によって加熱する際に、第1複合材31及び第2複合材32が均一に加熱されないことで、一部が早く溶融する。すなわち、溶融した箇所と溶融してない箇所とが生じる。これにより、溶融していない箇所が金型21と当接することで、溶融した箇所への圧力の印加を阻害する。これにより、溶融した箇所に作用する押圧力が低下する事態が発生する可能性がある。
一方、本実施形態では、第2複合材32と接するようにグラファイトシート23が設けられている。グラファイトシート23は、面内方向に熱を伝えやすい。これにより、第2複合材32からグラファイトシート23に伝達された熱が、グラファイトシート23で面内方向に伝わる。このように、グラファイトシート23において、面内方向の温度を均一化することができる。したがって、第1複合材31及び第2複合材32の温度を面内方向において均一化することができる。
また、本実施形態では、上述のようにグラファイトシート23が第2複合材32の接触面32bに応じて変形するので、第2複合材32の接触面32bの全域を均一に加圧することができる。このように、第2複合材32に作用する押圧力を均一化することができるので、好適に第2複合材32を押圧することができる。よって、加工後の複合材1の品質を向上させることができる。
〔変形例〕
上記第1実施形態では、金型11と複合材1との間にグラファイトシート13を設ける例について説明したが、金型11と複合材1との間に設ける部材はこれに限定されない。当該部材は、押圧力によって変形する程度の柔軟性を有するとともに、主たる熱伝導方向が面内方向である部材であればよく、グラファイトシート13以外の材料で形成されていてもよい。また、例えば、図4に示すように、熱伝導率の異なる複数の部材を組み合わせた積層部材41であってもよい。
積層部材41は、例えば、交互に積層された金属板(第1部材)42と耐熱繊維クロス(第2部材)43とを有している。金属板42及び耐熱繊維クロス43は、積層部材41が金型11に取り付けられた状態において、押圧方向に積層されている。本実施形態に係る積層部材41の押圧方向の一端及び他端は、耐熱繊維クロス43が設けられている。すなわち、積層部材41は、金型11及び複合材1と耐熱繊維クロス43が接触するように構成されている。
金属板42は、薄い板状の部材である。金属板42は、例えば、銅やアルミ等の熱伝導率の高い金属材料で形成されている。金属板42の材料は特に限定されないが、金型11よりも熱伝導率の高い材料で形成されていると好適である。耐熱繊維クロス43は、耐熱繊維を布状に形成した部材である。耐熱繊維とは、例えば、ガラス繊維である。耐熱繊維クロス43は、熱伝導率が金属板42よりも低い。
なお、上記説明では、耐熱繊維クロス43と金属板42とが交互に積層される例について説明したが、積層部材の構成は、この構成に限定されない。例えば、図5に示す積層部材51のように、耐熱繊維クロス43を複数枚連続して積層して耐熱繊維クロスの積層体を形成し、耐熱繊維クロス43の積層体の押圧方向の一端又は他端に金属板42を積層してもよい。この場合、例えば、金型11側に耐熱繊維クロス43の積層体を配置し、複合材1側に金属板42を配置してもよい。
本変形例によれば、以下の作用効果を奏する。
本変形例では、金型11の熱が、熱伝導率が高い金属板42において面内方向に伝達され易い。また、熱伝導率が低い耐熱繊維クロス43によって面外方向(積層方向)において伝達され難い。したがって、複合材1に熱が伝達する前に、積層部材41において、面内方向の温度を均一化することができる。よって、複合材1に作用する押圧力を均一化することができるので、好適に複合材1を押圧することができる。
また、薄い金属板42と、柔軟性を有する耐熱繊維クロス43で形成されているので、金型11からの押圧力によって、押圧面11a及び接触面1aの変形に応じて好適に変形することができる。
なお、積層部材41は、第2実施形態のグラファイトシート23に代えて適用することももちろん可能である。
なお、本開示は上記各実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本開示の権利範囲に含まれるものとする。
例えば、上記第1実施形態では、プレス成形によって平板状の複合材1を成形する場合について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、プレス成形によって、長手方向に直交する面で切断した際の断面形状がL形状やZ形状やハット形状となるように複合材を成形する場合に、本開示に係る加工装置を用いてもよい。この場合には、金型の押圧面が成形後の複合材の形状に応じた形状をしている。また、グラファイトシートや積層部材も、押圧面及び成形後の複合材の形状に応じた形状をしている。
また、上記第1実施形態では、グラファイトシート13が、第1金型11Aの押圧面11a及び第2金型11Bの押圧面11aのいずれにも設けられる例について説明したが、本開示はこれに限定されない。グラファイトシートは、第1金型11Aの押圧面11a又は第2金型11Bの押圧面11aのいずれか片側だけに設けてもよい。
また、上記第1実施形態では、同じ金型11で複合材1の加熱及び冷却を行う例について説明したが、本開示はこれに限定されない。加熱を行う金型と冷却を行う金型とは別の金型であってもよい。この場合には、加熱を行う金型及び/又は冷却を行う金型にグラファイトシート13又は積層部材41が設けられる。
また、上記第2実施形態では、平板状の第1複合材31及び第2複合材32を融着する場合について説明したが、本開示はこれに限定されない。長手方向に直交する面で切断した際の断面形状がL形状やZ形状やハット形状となるように複合材を融着する場合に、本開示に係る加工装置を用いてもよい。
また、上記各実施形態では、金型11,21の押圧面11a,21aの全域を覆うようにグラファイトシート13,23や積層部材41を設ける例について説明したが、本開示はこれに限定されない。グラファイトシート13,23や積層部材41は、金型11,21の押圧面11a,21aの一部のみを覆うように設けられていてもよい。
また、上記各実施形態では、グラファイトシートと金型との間に金属プレートを設ける例について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、グラファイトシートと金型との間に何も設けずに、グラファイトシートと金型とが直接接触してもよい。また、グラファイトシートと金型との間に金属プレート以外の部材を設けてもよい。金属プレート以外の部材とは、例えば、ポリイミドフィルムが挙げられる。
以上説明した実施形態に記載の複合材の加工装置及び複合材の加工方法は、例えば以下のように把握される。
本開示に一態様に係る複合材の加工装置は、樹脂と繊維とが複合している複合材(1,31,32)を押圧する押圧面(11a,21a)を有する金型(11,21)と、前記複合材の温度を調整する温度調整部(12,25)と、前記押圧面と前記複合材との間に設けられ、前記金型からの押圧力によって変形するとともに、熱伝導率が前記押圧面と交差する方向よりも前記押圧面に沿う方向の方が大きい緩衝部(13,23,41)と、を備える。
上記構成では、熱伝導率が押圧面と交差する方向(以下、「面外方向」と称する。)よりも押圧面に沿う方向(以下、「面内方向」と称する。)の方が大きい。これにより、複合材の熱が緩衝部に伝達し、緩衝部において、面内方向に熱が伝達する。これにより、緩衝部において、面内方向の温度を均一化することができる。したがって、複合材に、緩衝部で均一化された熱が伝達されることになる。よって、複合材の温度を面内方向において均一化することができる。よって、面内方向における複合材の固化度合いを均一化することができる。よって、複合材の一部が固化していることで、他の部分に作用する押圧力が低下する事態を抑制することができる。よって、複合材に作用する押圧力を均一化することができるので、好適に複合材を押圧することができる。
また、例えば金型から熱によって複合材が加熱されることで、複合材の緩衝部と接触する面(以下、「接触面」と称する)が変形する場合がある。この場合であっても、金型の押圧力によって、接触面の形状に応じて緩衝部が変形する。これにより、接触面と緩衝部との接触が維持され易い。したがって、好適に複合材を押圧することができる。
前記温度調整部は、前記金型に設けられている。
上記構成では、温度調整部が金型に設けられている。温度調整部が金型の温度を調整するために金型を加熱又は冷却した場合、温度調整部の近傍は、温度調整部による温度変化の影響を受け易いので、昇温又は降温し易い。一方、温度調整部から遠い箇所は、温度調整部による温度変化の影響を受け難いので、昇温又は降温し難い。よって、金型内で温度調整部からの距離に応じた温度差が生じる。これにより、金型内で熱膨張差が生じ、押圧面が変形する可能性がある。
上記構成では、押圧面と複合材との間に金型からの押圧力によって変形する緩衝部が設けられている。これにより、押圧面が変形した場合であっても、金型の押圧力によって、押圧面の形状に応じて緩衝部が変形する。したがって、複合材に作用する押圧力を均一化することができるので、好適に複合材を押圧することができる。よって、加工後の複合材の品質を向上させることができる。
また、本開示に一態様に係る複合材の加工装置は、前記緩衝部は、グラファイトシート(13)を有する。
グラファイトシートは、面内方向において熱伝導性が高く、面外方向(面内方向と直交する方向)において熱伝導性が低い。したがって、複合材に熱が伝達する前に、グラファイトシートにおいて、面内方向の温度を均一化することができる。よって、複合材に作用する押圧力を均一化することができるので、好適に複合材を押圧することができる。
また、本開示に一態様に係る複合材の加工装置は、前記緩衝部は、第1部材(42)と熱伝導率が前記第1部材と異なる第2部材(43)とを押圧方向に積層した積層部材(41)を有する。
上記構成では、緩衝部が第1部材と熱伝導率が第1部材とよりも低い第2部材とを押圧方向に積層した積層部材を有している。これにより、金型の熱が、熱伝導率が高い第1部材において面内方向に伝達され易い。また、熱伝導率が低い第2部材によって面外方向(積層方向)において伝達され難い。したがって、複合材に熱が伝達する前に、積層部材において、面内方向の温度を均一化することができる。よって、複合材に作用する押圧力を均一化することができるので、好適に複合材を押圧することができる。
また、本開示に一態様に係る複合材の加工装置は、前記緩衝部は、前記金型の前記押圧面の全域と、前記複合材との間に設けられている。
上記構成では、押圧面の全域と複合材との間に緩衝部が設けられている。これにより、押圧面の全域において、複合材に作用する押圧力を均一化することができる。したがって、より好適に複合材を押圧することができる。
また、本開示に一態様に係る複合材の加工方法は、金型(11,21)の押圧面(11a,21a)で樹脂と繊維とが複合している複合材(1,31,32)を押圧する押圧工程と、温度調整部(12,25)によって、前記複合材の温度を調整する温度調整工程と、を備え、前記押圧工程は、前記押圧面と前記複合材との間に、前記金型からの押圧力によって変形するとともに熱伝導率が前記押圧面と交差する方向よりも前記押圧面に沿う方向の方が大きい緩衝部(13,23,41)を設けた状態で押圧する。
1 :複合材
10 :加工装置
11 :金型
11A :第1金型
11B :第2金型
11a :押圧面
12 :冷却水配管(温度調整部)
13 :グラファイトシート
13A :第1グラファイトシート
13B :第2グラファイトシート
20 :加工装置
21 :金型
21a :押圧面
23 :グラファイトシート
24 :治具
25 :抵抗体(温度調整部)
26 :プラス電極
27 :マイナス電極
31 :第1複合材
31a :融着面
32 :第2複合材
32a :融着面
32b :接触面
32c :端部
41 :積層部材
42 :金属板(第1部材)
43 :耐熱繊維クロス(第2部材)

Claims (5)

  1. 樹脂と繊維とが複合している複合材同士を融着させるための複合材の加工装置であって、
    前記複合材を押圧する押圧面を有する金型と、
    前記複合材同士の間に配置され、前記複合材の温度を調整する温度調整部と、
    前記押圧面と前記複合材との間に設けられ、前記金型からの押圧力によって変形するとともに、熱伝導率が前記押圧面と交差する方向よりも前記押圧面に沿う方向の方が大きい緩衝部と、を備える複合材の加工装置。
  2. 前記緩衝部は、グラファイトシートを有する請求項1に記載の複合材の加工装置。
  3. 前記緩衝部は、第1部材と熱伝導率が前記第1部材と異なる第2部材とを押圧方向に積層した積層部材を有する請求項1に記載の複合材の加工装置。
  4. 前記緩衝部は、前記金型の前記押圧面の全域と、前記複合材との間に設けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載の複合材の加工装置。
  5. 樹脂と繊維とが複合している複合材同士を融着させるための複合材の加工方法であって、
    金型の押圧面で前記複合材を押圧する押圧工程と、
    前記複合材同士の間に配置される温度調整部によって、前記複合材の温度を調整する温度調整工程と、を備え、
    前記押圧工程は、前記押圧面と前記複合材との間に、前記金型からの押圧力によって変形するとともに熱伝導率が前記押圧面と交差する方向よりも前記押圧面に沿う方向の方が大きい緩衝部を設けた状態で押圧する複合材の加工方法。
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