JPH09277295A - 積層板成形用クッション材 - Google Patents

積層板成形用クッション材

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JPH09277295A
JPH09277295A JP8098505A JP9850596A JPH09277295A JP H09277295 A JPH09277295 A JP H09277295A JP 8098505 A JP8098505 A JP 8098505A JP 9850596 A JP9850596 A JP 9850596A JP H09277295 A JPH09277295 A JP H09277295A
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JP
Japan
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rubber
powder
forming
heat
cushion material
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JP8098505A
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English (en)
Inventor
Takaaki Fukai
孝彰 深井
Kenichi Mori
健一 盛
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/06Platens or press rams
    • B30B15/061Cushion plates

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱伝導率が良好な積層板成形用クッション材
を提供する。 【解決手段】 フッ素ゴム、シリコ−ンゴム或いはブチ
ルゴムであるゴムまたはゴム質組成物を、厚さが 0.1〜
10mmの耐熱繊維基材に含浸し、成形してなり、厚さ方向
の熱伝導率が 4.0×10-4 cal/cm/sec/℃以上であること
を特徴とする積層板成形用クッション材。 【効果】 成形性が良好で、積層板製造の生産効率を向
上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚さ方向の熱伝導率が
高い積層板成形用クッション材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、積層板は紙、ガラス織布、ガラ
ス不織布等の耐熱性繊維基材にフェノール、エポキシ、
ポリエステル、ポリイミド等の樹脂を含浸させ、その樹
脂含浸基材を複数枚重ね合わせ、加熱加圧して成形する
ことにより製造する。この時、クラフト紙、耐熱ゴム等
からなるクッション材と呼ばれる材料が熱盤とプレス材
料間に挿入されてプレスされる。
【0003】従来の積層板成形に使用するクッション材
は、熱や物理力の緩衝材として機能するもので成形性の
向上を目的としている。このためクッション材の厚さ方
向の熱伝導率は著しく低く、熱硬化性樹脂を加熱加圧し
て積層板を成形する際、クッション材が熱効率を悪くし
生産効率を低下させていた。
【0004】そこで特開昭61-41772号公報では耐熱性繊
維基材に金属をコートし、金属をコートしていない不織
布とを重ね合わせた複合体からなるクッション材が作製
され熱効率の向上が試みられている。しかしこのクッシ
ョン材では平面方向の熱伝導率は向上するが、厚さ方向
の有効な熱伝導率の向上が期待できないのが現状であっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は積層板を成形
する際、従来のクッション材では熱伝導性が悪く、成形
にかなり時間が費やされていたものを、短時間での成形
を可能とする積層板成形用クッション材を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、フ
ッ素ゴム、シリコ−ンゴム或いはブチルゴムであるゴム
またはゴム質組成物を、厚さが 0.1〜10mmの耐熱繊維基
材に含浸し、成形してなり、厚さ方向の熱伝導率が 4.0
×10-4 cal/cm/sec/℃以上であることを特徴とする積層
板成形用クッション材である。
【0007】以下、本発明の構成について説明する。本
発明のゴムは、加熱加圧される成形時の耐熱性、強度が
必要とされる。この点かとからフッ素ゴム、シリコ−ン
ゴム、ブチルゴムが好適であり、この中では比較的、熱
伝導率の大きいシリコ−ンゴムが好適で、耐熱性繊維基
材への含浸時は低分子で含浸の作業性がよく、かつ加熱
加硫可能な付加反応型シリコーンゴムが中でも特に好適
である。含浸量は、クッション性などを考慮して、基材
1m2当たり 3〜10kgが好適である。
【0008】また、含浸物であるゴムの熱伝導率が向上
できれば、クッション材の熱伝導率の向上につながるこ
とからゴムとしては、高熱伝導性物質を添加したゴム質
組成物がより好ましい。ゴム質組成物に用いる高熱伝導
性物質としては、アルミナ粉、シリカ粉、酸化チタン
粉、酸化鉄粉、酸化マグネシウム粉、鉄粉、銅粉、アル
ミニウム粉、銀粉、カーボンブラックおよびグラファイ
トなどの無機粉が挙げられ、一種または二種以上の混合
物で適宜使用する。特に熱伝導率が大きく、比較的安価
である銅粉、アルミナ粉を使用するのが好適である。
【0009】無機粉の添加量としてはクッション材のク
ッション性を考慮し、ゴム 100重量部に対し、20〜80重
量部が好適である。また、無機粉の平均粒径は、耐熱性
繊維基材への含浸性、ゴム中での沈降の問題などから、
1〜100 μmが好適である。なお、半導体用の封止材等
で使用されるフィラーが添加され、熱伝導性が向上して
いるシリコーン樹脂組成物をそのまま使用することも好
適である。
【0010】耐熱性繊維基材としては、耐熱性繊維であ
るガラス繊維、金属繊維、炭素繊維、無機繊維または有
機繊維がある。金属繊維の材質としては、ステンレス、
アルミニウム、銅、銀、ニッケル、鉛、鉄等がある。炭
素繊維にはPAN系、ピッチ系等のものがある。無機繊
維の材質としてはアルミナ、炭化ケイ素等があり、有機
繊維の材質はアラミドまたはフッ素樹脂等がある。
【0011】耐熱性繊維基材の厚さは 1〜10mmが好適で
あり、また、繊維径 3〜30μm、単位面積当たりの重量
(目付け)30〜500g/m2 であることが好ましい。以上説
明した本発明の耐熱性繊維基材としては、織布、不織布
が入手可能であるが、特にマット状の不織布でクッショ
ン性の良好なものを使用するのが好適である。例えば、
ステンレスのニ−ドルフェルト、炭素繊維のマット状の
不織布、ガラス繊維の不織布などが好適である。
【0012】さらに、本発明においては、積層板成形用
クッション材の表面層に金属箔を配した構成の積層板成
形用クッション材とすることも好ましい。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 耐熱性繊維基材として、大きさ 320mm角、厚さ 2mm、目
付け 100g/m2の炭素繊維からなる不織布(東邦レーヨン
(株)製) 2枚に、溶剤希釈可能なシリコーン樹脂(東
レ・ダウコーニング・シリコーン製、品名:SE1700) を
基材 1m2当たり4400gを含浸させ、それらの表層を金属
箔で挟み加熱成形し、厚さ 4mmの積層板成形用クッショ
ン材を得た。
【0014】実施例2 耐熱性繊維基材として、厚さ 4mmのステンレス製ニード
ルフェルト(日本フェルト工業(株)製)に、実施例1
と同様に溶剤希釈可能なシリコーン樹脂を基材1m2当た
り 4400gを含浸し成形、厚さ 4mmの積層板成形用クッシ
ョン材を得た。 実施例3 実施例1と同様の耐熱性繊維基材に、平均粒径 10μm
の銅粉(日本アトマイズ加工(株)製) をゴム 100重量
部に対して 70重量部添加したシリコーン樹脂組成物を
基材 1m2当たり 8400gを含浸させ、実施例1と同様に成
形、厚さ 4mmの積層板成形用クッション材を得た。
【0015】実施例4 実施例1と同様の耐熱性繊維基材に、封止材用放熱性シ
リコーン樹脂(東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)製、品名:SE4410) を基材 1m2当たり 8500g含浸
させ、実施例1と同様にして成形し、厚さ 4mmの積層板
成形用クッション材を得た。 実施例5 耐熱性繊維基材として実施例1と同様の大きさで、厚さ
1mm、目付け 150g/m2のガラス繊維からなる不織布4枚
に、実施例4と同様の封止材用放熱性シリコーン樹脂を
基材 1m2当たり 8800g含浸させ、実施例1と同様にその
4枚を重ね成形、厚さ 4mmの積層板成形用クッション材
を得た。
【0016】比較例1 従来からクッション材として使用されているクラフト紙
(東洋特殊製紙(株)製)厚さ 1mmを実施例1と同様の
大きさに切断し、それら4枚を重ね、厚さ 4mmの積層板
成形用クッション材とした。 比較例2 従来から使用されているガラスクロスを挟んでゴムシー
ト、不織布、接着シート、耐熱クロスを一体化したクッ
ション材 TOP BOARD(ヤマウチ(株)製、品名:KNG-6
3) 厚さ 4mmを実施例1と同様の大きさに切断し、積層
板成形用クッション材とした。
【0017】実施例6 実施例1〜5及び比較例1、2で得た積層板成形用クッ
ション材を用い、下記条件にて積層板の積層成形を行っ
た。積層成形中に、熱盤間に仕込んだ積層材の中心部分
である6枚目の温度を熱電対によりモニターし、中心部
分の温度が 160℃に到達する時間を表2に示した。な
お、成形はいずれも良好でボイド等は見られなかった。
さらに、積層板成形用クッション材の熱伝導率を求めた
結果を表3に示した。算出方法はプレス材料及び鏡面板
の熱伝導率、比熱、材料の厚さ、比重とプレス時の温度
上昇の実測からクッション材の熱伝導率を計算にて求め
た。
【0018】積層板の成形条件 プレス材料 :板厚 1.2mmのガラスエポキシ積層板(FR-
4) 積層板成形枚数 11 枚、 鏡面板厚 1.5mm。 仕込み構成 :熱盤/クッション材/鏡面板/積層板材
/鏡面板/・・・・・・・積層板材/鏡面板/クッショ
ン材/熱盤 成形条件 :成形圧力 20kgf/cm2、熱盤温度条件は下
記表1に示した。
【0019】
【表1】 熱盤温度条件 熱盤温度 (℃) 30 180 180 30 時間 (分) 0 25 60 20
【0020】
【表2】 中心部 160℃到達時間 実施例&比較例 実1 実2 実3 実4 実5 比1 比2 到達時間(分) 55 55 45 45 45 90 85
【0021】
【表3】 積層板成形用クッション材の熱伝導率 実施例&比較例 実1 実2 実3 実4 実5 比1 比2 熱伝導率 ×10-4 5.6 5.5 20 22 20 2.5 2.8 * 単位: cal/cm/sec/℃
【0022】
【発明の効果】以上、発明の詳細な説明、実施例から明
らかなように、本発明による高熱伝導率材料を使用する
積層板成形用クッション材は、熱盤からの材料への熱伝
導性を良好にし、積層板製造の生産効率を向上すること
ができるとともに成形性も良好で、工業的に有用なもの
である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素ゴム、シリコ−ンゴム或いはブチ
    ルゴムであるゴムまたはゴム質組成物を、厚さが 0.1〜
    10mmの耐熱繊維基材に含浸し、成形してなり、厚さ方向
    の熱伝導率が 4.0×10-4 cal/cm/sec/℃以上であること
    を特徴とする積層板成形用クッション材。
  2. 【請求項2】 該ゴム質組成物が、フッ素ゴム、シリコ
    −ンゴム或いはブチルゴムであるゴム 100重量部とアル
    ミナ粉、シリカ粉、酸化チタン粉、酸化鉄粉、酸化マグ
    ネシウム粉、鉄粉、銅粉、アルミニウム粉および銀粉か
    らなる群から選択した一種または二種以上の混合物であ
    る無機粉 20〜80重量部とからなるものである請求項1
    記載の積層板成形用クッション材。
  3. 【請求項3】 該無機粉が、平均粒径 1〜100 μmであ
    る請求項2記載の積層板成形用クッション材。
  4. 【請求項4】 該耐熱繊維基材が、ガラス繊維、炭素繊
    維、ステンレス、アルミニウム又は銅からなる金属繊
    維、アルミナ又は炭化ケイ素からなる無機繊維、全芳香
    族ポリアミド樹脂又はフッ素樹脂からなる有機繊維から
    なる群から選択した一種或いは二種以上の繊維からなる
    不織布または織布である請求項1の積層板成形用クッシ
    ョン材。
  5. 【請求項5】 該耐熱繊維基材が、繊維径 3〜30μm、
    単位面積当たりの重量(目付け)30〜500g/m2 である請
    求項4記載の積層板成形用クッション材。
  6. 【請求項6】 表面層に金属箔を配してなる請求項1記
    載の積層板成形用クッション材。
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Cited By (5)

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