JP7314306B2 - シャッタ制御装置、シャッタユニット、撮像装置、シャッタ制御方法、及びシャッタ制御プログラム - Google Patents

シャッタ制御装置、シャッタユニット、撮像装置、シャッタ制御方法、及びシャッタ制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、シャッタ制御装置、シャッタユニット、撮像装置、シャッタ制御方法、及びシャッタ制御プログラムに関する。
スマートフォン又はデジタルカメラ等の撮像機能付きの電子機器(以下、撮像装置と記載)では電気部品を多く搭載している。そのため、装置内部の温度上昇を抑制することが求められる。例えば、撮像装置に搭載される機械式のシャッタを開閉させる電磁アクチュエータのコイルに電流を流し続ける場合には、このコイルの温度が上昇する。そのため、このコイルの温度が必要以上に上昇するのを抑制することが求められる。
特許文献1には、機械式のシャッタの駆動部の周辺の温度を温度センサにて検出し、その温度が、駆動部が熱的に破壊されるときの破壊温度に近い温度になった場合に、駆動部によるシャッタの駆動を停止させる撮影装置が記載されている。
特許文献2には、レリーズボタンを押している間は連写を行うカメラにおいて、連写時間を設定可能とし、連写開始からその連写時間が経過すると、レリーズボタンが押されていても連写を終了させる(シャッタ駆動を停止する)ことが記載されている。
日本国特開2010-190922号公報 日本国特開2006-323078号公報
本発明の一実施例は、機械式シャッタの駆動デバイスの温度上昇を抑制することのできるシャッタ制御装置、シャッタユニット、撮像装置、シャッタ制御方法、及びシャッタ制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一実施例のシャッタ制御装置は、撮像装置に含まれる機械式シャッタの駆動デバイスを制御するシャッタ制御装置であって、前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合の前記機械式シャッタの駆動間隔を制御するプロセッサを備え、前記プロセッサは、前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合に、前記駆動デバイスの温度を、許容上限温度より低い飽和温度にて飽和させることが可能な前記機械式シャッタの駆動間隔を第一時間とし、前記第一時間を単位として数えた基準タイミングからの経過時間と、前記経過時間内に行われた前記機械式シャッタの駆動回数との比較結果に基づいて、前記機械式シャッタの駆動間隔を制御するものである。
本発明の一実施例のシャッタ制御装置は、撮像装置に含まれる機械式シャッタの駆動デバイスを制御するシャッタ制御装置であって、前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合の前記機械式シャッタの駆動間隔のうちの、前記駆動デバイスの特性及び前記駆動デバイスの許容上限温度に基づいて定められた値を第一時間とし、前記第一時間の情報と基準タイミングからの経過時間とに基づいて、前記機械式シャッタの駆動間隔を制御するプロセッサを備え、前記第一時間は、前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合に、前記駆動デバイスの温度を、許容上限温度より低い飽和温度にて飽和させることが可能な前記機械式シャッタの駆動間隔であり、前記プロセッサは、前記基準タイミングから所定時間が経過した場合にカウント値を増加させる第一カウント処理と、前記機械式シャッタの駆動が行われた場合に前記カウント値を減少させる第二カウント処理と、を行い、前記第一カウント処理は、前記基準タイミングから、Nを1以上の自然数として前記第一時間のN倍の時間が経過した場合に、カウント値をN変化させる処理であり、前記プロセッサは、前記駆動間隔として前記第一時間よりも短い第二時間が設定され、且つ、前記カウント値が既定値となり、且つ、前記機械式シャッタの駆動が必要なタイミングになった状態においては、前記駆動間隔を、前記第二時間から前記第一時間以上の時間に変更し、前記カウント値には上限値が設定されており、前記上限値は、設定可能な最小の駆動間隔にて前記機械式シャッタの駆動を行う場合に、前記飽和温度から前記許容上限温度まで前記駆動デバイスの温度を上昇させるために必要な前記機械式シャッタの駆動回数を、前記既定値に加算した値である。
本発明の一実施例のシャッタユニットは、上記シャッタ制御装置と、上記機械式シャッタと、を備えるものである。
本発明の一実施例の撮像装置は、上記シャッタ制御装置を備えるものである。
本発明の一実施例のシャッタ制御方法は、撮像装置に含まれる機械式シャッタの駆動デバイスを制御するシャッタ制御方法であって、前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合に、前記駆動デバイスの温度を、許容上限温度より低い飽和温度にて飽和させることが可能な前記機械式シャッタの駆動間隔を第一時間とし、前記第一時間を単位として数えた基準タイミングからの経過時間と、前記経過時間内に行われた前記機械式シャッタの駆動回数との比較結果に基づいて、前記機械式シャッタの駆動間隔を制御する制御ステップを含むものである。
本発明の一実施例のシャッタ制御プログラムは、撮像装置に含まれる機械式シャッタの駆動デバイスを制御するシャッタ制御プログラムであって、前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合に、前記駆動デバイスの温度を、許容上限温度より低い飽和温度にて飽和させることが可能な前記機械式シャッタの駆動間隔を第一時間とし、前記第一時間を単位として数えた基準タイミングからの経過時間と、前記経過時間内に行われた前記機械式シャッタの駆動回数との比較結果に基づいて、前記機械式シャッタの駆動間隔を制御する制御ステップをコンピュータに実行させるためのものである。
本発明の一実施例のシャッタ制御プログラムは、撮像装置に含まれる機械式シャッタの駆動デバイスを制御するシャッタ制御プログラムであって、前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合の前記機械式シャッタの駆動間隔のうちの、前記駆動デバイスの特性及び前記駆動デバイスの許容上限温度に基づいて定められた値を第一時間とし、前記第一時間の情報と基準タイミングからの経過時間とに基づいて、前記機械式シャッタの駆動間隔を制御する制御ステップ、をコンピュータに実行させるためのプログラムであり、前記第一時間は、前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合に、前記駆動デバイスの温度を、許容上限温度より低い飽和温度にて飽和させることが可能な前記機械式シャッタの駆動間隔であり、前記制御ステップでは、前記基準タイミングから所定時間が経過した場合にカウント値を増加させる第一カウント処理と、前記機械式シャッタの駆動が行われた場合に前記カウント値を減少させる第二カウント処理と、を行い、前記第一カウント処理は、前記基準タイミングから、Nを1以上の自然数として前記第一時間のN倍の時間が経過した場合に、カウント値をN変化させる処理であり、前記駆動間隔として前記第一時間よりも短い第二時間が設定され、且つ、前記カウント値が既定値となり、且つ、前記機械式シャッタの駆動が必要なタイミングになった状態においては、前記駆動間隔を、前記第二時間から前記第一時間以上の時間に変更し、前記カウント値には上限値が設定されており、前記上限値は、設定可能な最小の駆動間隔にて前記機械式シャッタの駆動を行う場合に、前記飽和温度から前記許容上限温度まで前記駆動デバイスの温度を上昇させるために必要な前記機械式シャッタの駆動回数を、前記既定値に加算した値である。
本発明の撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラ100の概略構成を示すブロック図である。 想定される最大の環境温度下にデジタルカメラ100がある状態において、機械式シャッタ20を3つの駆動間隔にて連続して駆動させた場合のシャッタ駆動デバイス21の温度変化の一例を示す図である。 制御部60の処理部に内蔵されるカウンタのカウンタ値の変化の一例を示す図である。 制御部60の処理部に内蔵されるカウンタのカウンタ値の変化の一例を示す図である。 機械式シャッタ20の駆動を行っている状態のカウント値とシャッタ駆動デバイス21の温度の変化の一例を示す図である。 制御部60の処理部の動作の好ましい例を説明するためのフローチャートである。
特許文献1に記載されているように、温度センサを用いる方法では、撮像装置の小型化及び低コスト化に不利になる。また、温度センサと熱源の位置又は温度センサの性能の問題等で、温度センサが急激な温度上昇に対応できなくなることが考えられる。
例えば、機械式シャッタの駆動部としては、発熱部となるコイルの位置は固定で、磁場を形成する磁石がコイルの内周部を移動するムービングマグネット方式の電磁モータと、磁石の位置は固定で、磁石の内周部をコイルが移動するムービングコイル方式の電磁モータが知られている。
ムービングコイル方式の電磁モータでは、コイルと磁石が近接配置されており、更にコイルが可動であるため、コイル近傍に温度センサを設置することが難しい。ムービングマグネット方式の電磁モータでは、コイルの近傍に温度センサを設置可能であるが、コイルの最も発熱する部分からは離れた位置に温度センサを設置することになる。したがって、いずれの場合も、コイルの温度変化を温度センサによって遅延なく検出することは難しい。
特許文献2は、機械式シャッタの駆動部の温度上昇を抑制することについては想定していない。以下では、機械式シャッタの駆動部の温度上昇を簡易な構成にて抑制することを可能とする実施形態について説明する。
図1は、本発明の撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラ100の概略構成を示すブロック図である。デジタルカメラ100は、撮像光学系10と、光学系駆動デバイス11と、機械式シャッタ20と、駆動デバイスを構成するシャッタ駆動デバイス21と、撮像素子30と、撮像素子駆動デバイス31と、画像処理部40と、液晶表示パネル又は有機EL(Electro Luminescence)表示パネル等を含むディスプレイ50と、制御部60と、を備える。
撮像光学系10は、被写体に焦点を合わせるためのフォーカスレンズ及び焦点距離を調節するためのズームレンズを含むレンズ群と、撮像素子30に到達させる光の量を調節するための絞りと、を含む。
光学系駆動デバイス11は、撮像光学系10に含まれるフォーカスレンズ、ズームレンズ、及び絞りを駆動するモータ等のアクチュエータである。光学系駆動デバイス11は、制御部60によって制御される。
撮像素子30は、撮像光学系10を通して被写体を撮像し、撮像画像信号として出力する素子であり、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等によって構成される。撮像素子30から出力された撮像画像信号は画像処理部40に送信される。
撮像素子駆動デバイス31は、制御部60の制御に基づいて、撮像素子30を駆動して被写体を撮像させる。
画像処理部40は、撮像素子30から受信した撮像画像信号を処理して例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式等の撮像画像データを生成する。この撮像画像データは、制御部60の制御に基づいて、ディスプレイ50に表示されたり、図示省略の記憶媒体に記憶されたりする。
機械式シャッタ20は、図1の例では、撮像光学系10と撮像素子30の間に配置されており、撮像素子30の露光時間を制御するために設けられている。機械式シャッタ20は、具体的にはフォーカルプレーンシャッタにより構成される。なお、撮像光学系10の内部に機械式シャッタ20が含まれる場合もある。この場合には、機械式シャッタ20は、具体的にはレンズシャッタにより構成される。
機械式シャッタ20は、光を遮蔽するための板又は絞り羽根等の部材と、この部材を移動させるためのアクチュエータであるシャッタ駆動デバイス21と、を備える。シャッタ駆動デバイス21は、例えば、ムービングマグネット方式の電磁モータ又はムービングコイル方式の電磁モータ等が用いられる。シャッタ駆動デバイス21は、制御部60によって制御される。
制御部60は、各種の処理を行う処理部と、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含むメモリ61と、を備える。処理部のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサである。各種のプロセッサには、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理を行う汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA (Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、又は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
制御部60の処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合せ(例えば、複数のFPGA、又は、CPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。このように、制御部60の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
制御部60の処理部は、メモリ61のROMに格納されたシャッタ制御プログラムを含むプログラムを実行することにより、シャッタ制御装置として機能する。制御部60の処理部と機械式シャッタ20とより、シャッタユニットが構成される。デジタルカメラ100は、シャッタ制御装置を含む機器を構成する。
デジタルカメラ100には、機械式シャッタ20によって露光時間を制御する撮像を複数回連続して行う連写モードが設けられている。連写モードに設定された状態にて、図示省略のシャッタボタンが押されて撮像開始の指示が行われると、制御部60の処理部は、ユーザから設定された連写速度、又は、シーン等に応じて自動で設定した連写速度にて、被写体の撮像を開始する。
連写速度とは、単位時間あたりにおける被写体の撮像回数である。例えば、1秒間に30回の撮像を行う場合には、任意の撮像フレームにおける露光制御のために機械式シャッタ20の駆動が開始された時点から、その撮像フレームの次の撮像フレームにおける露光制御のために機械式シャッタ20の駆動が開始される時点までの時間(機械式シャッタ20の駆動間隔)が1/30秒となる。つまり、連写モードにおいては、機械式シャッタ20の駆動間隔が連写速度に応じた値に制御される。
メモリ61のROMには、機械式シャッタ20の駆動間隔として設定可能な値のうちのいずれか、具体的には、シャッタ駆動デバイス21の特性及びシャッタ駆動デバイス21の許容上限温度Tgに基づいて定められた値(以下、第一時間T1と記載する)の情報が記憶されている。
シャッタ駆動デバイス21の特性とは、シャッタ駆動デバイス21の置かれる環境温度が想定される最大の状態における、シャッタ駆動デバイス21の発熱する部位(例えばコイル)の発熱特性及び放熱特性のことを言う。シャッタ駆動デバイス21の許容上限温度Tgとは、シャッタ駆動デバイス21の動作保証温度の上限値のことを言う。
第一時間T1は、より具体的には、シャッタ駆動デバイス21によって機械式シャッタ20を連続して駆動する場合に、シャッタ駆動デバイス21の温度を、許容上限温度Tgより低い飽和温度Tsにて飽和させることが可能な、機械式シャッタ20の駆動間隔である。
図2は、想定される最大の環境温度下にデジタルカメラ100がある状態において、機械式シャッタ20を3つの駆動間隔にて連続して駆動させた場合のシャッタ駆動デバイス21の温度変化の一例を示す図である。
図2に示す温度変化CH1は、駆動間隔が第一時間T1であるときのシャッタ駆動デバイス21の温度変化を示す。図2に示す温度変化CH2は、駆動間隔が第一時間T1よりも短い第二時間T2であるときのシャッタ駆動デバイス21の温度変化を示す。図2に示す温度変化CH3は、駆動間隔が第一時間T1よりも長い第三時間T3であるときのシャッタ駆動デバイス21の温度変化を示す。これらの温度変化は、実測又はシミュレーションによって求めることができる。
シャッタ駆動デバイス21に含まれる導電性部材からなる被通電素子(例えばコイル)は、第一時間T1の駆動間隔にて機械式シャッタ20を連続駆動すると、機械式シャッタ20の駆動を行う毎に、通電によって温度が上昇する。しかし、導電性部材の温度がある程度高い状態になると、発熱量と放熱量が釣り合う状態となる。そのため、第一時間T1の駆動間隔にて機械式シャッタ20を連続駆動するのであれば、シャッタ駆動デバイス21の温度は飽和温度Tsを超えることはない。
また、第一時間T1よりも長い駆動間隔にて機械式シャッタ20を連続駆動する場合には、温度変化CH3に示されるように、シャッタ駆動デバイス21の温度は飽和温度Tsより低い温度にて飽和することになる。一方、第一時間T1よりも短い駆動間隔にて機械式シャッタ20を連続駆動する場合には、温度変化CH2に示されるように、シャッタ駆動デバイス21の温度は飽和温度Tsより高い温度まで上昇することになる。
つまり、機械式シャッタ20の駆動間隔を第一時間T1以上に制限すれば、想定される最大の環境温度下であっても、シャッタ駆動デバイス21の温度を飽和温度Ts以下に制御することができ、シャッタ駆動デバイス21の耐久性を高めることができる。しかし、デジタルカメラ100では、駆動間隔として第一時間T1より短い値を設定可能となっている。そのため、第一時間T1より短い駆動間隔にて機械式シャッタ20を駆動する場合に、シャッタ駆動デバイス21の温度が許容上限温度Tgに維持されないように、機械式シャッタ20の駆動間隔を制御する必要がある。以下、駆動間隔の制御方法の詳細について説明する。
制御部60の処理部は、カウンタを内蔵している。このカウンタは、 ゼロをカウント値の初期値及び最小値としており、カウント値がマイナスにならないものとする。そして、制御部60の処理部は、カウンタのカウント値が“1”以上である場合に、シャッタ駆動デバイス21を介した機械式シャッタ20の駆動を実行可能としている。
更に、制御部60の処理部は、デジタルカメラ100の電源が投入されてデジタルカメラ100が起動したタイミングを基準タイミングとして、この基準タイミングから所定時間が経過した場合にカウンタのカウント値を増加させる第一カウント処理と、機械式シャッタ20の駆動が行われた場合にカウンタのカウント値を減少させる第二カウント処理と、を行う。
第一カウント処理は、具体的には、基準タイミングから、Nを1以上の自然数として第一時間T1のN倍の時間が経過した場合に、カウンタのカウント値を“N”増加させる処理である。第二カウント処理は、シャッタ駆動デバイス21を作動させて機械式シャッタ20の駆動を1回実行した場合に、カウンタのカウント値を“1”減少させる処理である。
制御部60の処理部は、カウンタのカウント値が既定値(例えば上記の初期値(=ゼロ))になった状態においては、機械式シャッタ20の駆動間隔を、第一時間T1以上の時間に制限し、カウンタのカウント値が既定値を超えている状態においては、機械式シャッタ20の駆動間隔に制限を設けず、設定可能な各駆動間隔にて、機械式シャッタ20の駆動を実行可能とする。このような処理により、シャッタ駆動デバイス21の温度が許容上限温度Tgに長い時間維持されるのを防いでいる。なお、カウント値が既定値になった状態にて制限される“第一時間T1以上の時間”とは無限大を含み、その場合には、機械式シャッタ20の駆動が禁止されることを意味する。
図3は、制御部60の処理部に内蔵されるカウンタのカウンタ値の変化の一例を示す図である。図3では、基準タイミングを時間=0とし、基準タイミングにおけるカウント値を0以上の値である“α”とし、基準タイミングから第一時間T1が経過する毎に、機械式シャッタ20の駆動が行われる(つまり、第一時間T1の駆動間隔にて機械式シャッタ20の駆動が行われる)場合を例にしている。
図3に示す直線Luは、基準タイミングから第一時間T1が経過する毎に、カウント値が“1”増加する場合のカウント値の変化を示している。図3に示す直線Ldは、基準タイミングから第一時間T1が経過する毎に、カウント値が“1”減少する場合のカウント値の変化を示している。
図3の例では、基準タイミングから第一時間T1が経過すると、時間の経過に伴ってカウント値が“1”増加する一方、機械式シャッタ20の駆動の実施に伴ってカウント値が “1”減少する。つまり、直線Lcに示すように、カウント値が減少することはない。このように、第一時間T1の駆動間隔にて機械式シャッタ20の駆動を行うのであれば、カウント値の変動がないため、その駆動を際限なく実行することができる。なお、第一時間T1以上の駆動間隔にて機械式シャッタ20の駆動を行う場合には、カウント値が逆に増加していくため、同様に、その駆動を際限なく実行することができる。このように第一時間T1以上の駆動間隔にて際限なく機械式シャッタ20の連続駆動を行っても、図2に示すように、シャッタ駆動デバイス21の温度は飽和温度Tsに留めることができ、シャッタ駆動デバイス21を保護することができる。
図4は、制御部60の処理部に内蔵されるカウンタのカウンタ値の変化の一例を示す図である。図4では、基準タイミングを時間=0とし、基準タイミングにおけるカウント値を1以上の値である“α”とし、基準タイミングから第二時間T2が経過する毎に、機械式シャッタ20の駆動が行われる(つまり、第二時間T2の駆動間隔にて機械式シャッタ20の駆動が行われる)場合を例にしている。なお、第二時間T2は、例えば、第一時間T1の1/2としている。
図4に示す直線Luは、基準タイミングから第一時間T1が経過する毎に、カウント値が“1”増加する場合のカウント値の変化を示している。図4に示す直線Ldは、基準タイミングから第二時間T2が経過する毎に、カウント値が“1”減少する場合のカウント値の変化を示している。なお、カウント値はマイナスにはならないが、直線Ldは、便宜上、カウント値がマイナスになるものとして示している。
図4の例では、基準タイミングから第二時間T2が経過して機械式シャッタ20の駆動が行われると、機械式シャッタ20の駆動の実施に伴ってカウント値が“1”減少する。その後、更に第二時間T2が経過すると、第二時間T2の2倍の値である第一時間T1の経過に伴ってカウント値が“1”増加する一方、機械式シャッタ20の駆動の実施に伴ってカウント値が“1”減少する。したがって、駆動間隔を第二時間T2とした機械式シャッタ20の駆動が続くと、直線Lcに示すようにカウント値は減少していき、図4のタイミングTxになった時点で、カウント値はゼロとなる。
カウント値がゼロになると、制御部60の処理部は、機械式シャッタ20の駆動間隔を第二時間T2から、第一時間T1以上の時間(図4の例では第一時間T1としている)に変更する。この変更により、直線Ldaに示されるように、カウント値の減少速度がカウント値の増加速度と同じになる。つまり、タイミングtxから第一時間T1が経過する毎に、カウント値が“1”増加する一方、機械式シャッタ20の駆動の実施に伴ってカウント値が“1”減少することになる。このため、第一時間T1での機械式シャッタ20の駆動は継続される。このように、カウント値が既定値(ゼロ)になるまでは、第一時間T1より短い駆動間隔での機械式シャッタ20の駆動を可能とすることで、より多くの連写速度での撮像が可能となる。
また、制御部60の処理部に内蔵されるカウンタのカウント値には上限値CLを設定しておくことで、第一時間T1より短い時間の駆動間隔にて機械式シャッタ20の駆動が行われた場合でも、シャッタ駆動デバイス21の保護を図ることができる。
上限値CLは、デジタルカメラ100にて設定可能な最小の駆動間隔にて機械式シャッタ20の駆動を行う場合に、飽和温度Tsから許容上限温度Tgまでシャッタ駆動デバイス21の温度を上昇させるために必要な機械式シャッタ20の駆動回数を、上記の既定値に加算した値である。
具体的には、デジタルカメラ100が想定される最大の環境温度下にあり、且つ、シャッタ駆動デバイス21の温度が飽和温度Tsにある状態で、上記の最小の駆動間隔にて機械式シャッタ20を連続駆動した場合に、シャッタ駆動デバイス21の温度上昇量が、飽和温度Tsと許容上限温度Tgの差となるまでの機械式シャッタ20の駆動回数C1を実測又は、コンピュータを用いたシミュレーション計算から求めることができる。そして、カウント値の上限値CLは、上記の既定値に、この駆動回数C1を加算した値として求められる。
図5は、機械式シャッタ20の駆動を行っている状態のカウント値とシャッタ駆動デバイス21の温度の変化の一例を示す図である。図5は、デジタルカメラ100が想定される最大の環境温度下にあり、且つ、シャッタ駆動デバイス21の温度が飽和温度Tsに達しており、且つ、カウント値が上限値CLにある状態にて、第一時間T1の駆動間隔にて機械式シャッタ20の駆動が開始され、その後、駆動間隔が第二時間T2に変更される場合(想定されるワーストケース)を例にしている。なお、第二時間T2がデジタルカメラ100にて設定可能な最小の駆動間隔とする。
基準タイミングからタイミングt1までは、第一時間T1の駆動間隔にて機械式シャッタ20の駆動が行われる。このため、カウント値は上限値CLに維持され、シャッタ駆動デバイス21の温度も飽和温度Tsに維持される。タイミングt1にて駆動間隔が第二時間T2に変更されると、カウント値は上限値CLから減少を開始し、タイミングt2においてゼロとなる。タイミングt1からタイミングt2の間に行われる機械式シャッタ20の駆動回数は上述した駆動回数C1となる。このため、タイミングt1からタイミングt2の間に、シャッタ駆動デバイス21の温度は、飽和温度Tsから許容上限温度Tgまで上昇する。
タイミングt2において、カウント値がゼロとなるため、制御部60の処理部は、駆動間隔を第一時間T1以上(図4の例では、第一時間T1)に変更する。そのため、タイミングt2以降は、カウント値の変動はストップする。また、シャッタ駆動デバイス21の温度は、駆動間隔が第一時間T1以上に変更されたことで、許容上限温度Tgから飽和温度Ts以下へと低下していく。
このようにカウント値に上限値CLが設定されていることで、第一時間T1より短い駆動間隔にて機械式シャッタ20の駆動が行われる場合でも、シャッタ駆動デバイス21の温度が許容上限温度Tg以上の状態に維持されてしまうのを防ぐことができる。
なお、制御部60の処理部は、デジタルカメラ100の電源がオフとなってデジタルカメラ100が停止する場合に、カウンタのカウント値をメモリ61に記憶して保持し、次にデジタルカメラ100が起動したときには、この保持したカウント値からカウントアップ又はカウントダウンを開始することが好ましい。このようにすることで、デジタルカメラ100の電源が頻繁にオンオフされるような場合でも、シャッタ駆動デバイス21の温度が許容上限温度Tgに維持されてしまうのを防ぐことができ、シャッタ駆動デバイス21の保護を図ることができる。
また、制御部60の処理部は、デジタルカメラ100が停止する際に、例えば、カウント値を記憶する前に電源が落ちてしまった場合等の理由でカウント値を保持できなかった場合(カウント値の保持に失敗した場合)には、次にデジタルカメラ100が起動したときに、カウンタのカウント値を上記の既定値に設定することが好ましい。このようにすることで、シャッタ駆動デバイス21の保護のための駆動間隔の制御の継続性を担保することができる。
また、制御部60の処理部は、第一時点にてデジタルカメラ100が停止されてカウント値を保持し、その後、第二時点にてデジタルカメラ100が起動した場合には、デジタルカメラ100が起動した後、保持していたカウント値に、第一時点から第二時点までの時間を第一時間T1で除算して得られる商を加えて、カウント値を更新してもよい。このように、デジタルカメラ100の電源がオフとなっている期間に上昇するであろうカウント値をデジタルカメラ100の起動時に増やすことで、連写速度が必要以上に制限されてしまうのを防ぐことができる。
図6は、制御部60の処理部の動作の好ましい例を説明するためのフローチャートである。ここでは、処理部が、計時を行うタイマを内蔵しているものとして説明する。
デジタルカメラ100が起動すると、制御部60の処理部はタイマによる計時を開始する(ステップS1)。ステップS1におけるタイマの計測時間tmは0であり、計測時間tm=0のタイミングが基準タイミングとなる。計測時間tmは、基準タイミングからの経過時間を構成している。
ステップS1の後、制御部60の処理部は、連写の1つの撮像フレームの開始指示(以下、撮像指示と記載)を受ける(ステップS2)と、タイマの計測時間tmが第一時間T1以上か否かを判定する(ステップS3)。計測時間tmが第一時間T1以上であった場合(ステップS3:YES)には、制御部60の処理部は、シャッタ駆動デバイス21を介した機械式シャッタ20の駆動と撮像素子30の駆動を行って、開始指示された撮像フレームの撮像を実施する(ステップS5)。
計測時間tmが第一時間T1未満であった場合(ステップS3:NO)には、制御部60の処理部は、カウンタのカウント値が既定値(=0)であるか否かを判定する(ステップS4)。カウント値が既定値ではなかった場合(ステップS4:YES)には、制御部60の処理部は、ステップS5にて、開始指示された撮像フレームの撮像を実施する。
カウント値が既定値であった場合(ステップS4:NO)には、制御部60の処理部は、開始指示された撮像フレームの撮像を未実施とする(ステップS6)。
このように、ステップS3の判定がYESとなった場合には、カウント値が確認されることなく撮像が実施される。これは、計測時間tmが第一時間T1以上となっていれば、上述した第一カウント処理によってカウント値を少なくとも1つは増加させる必要があり、カウント値が1以上になるということは、機械式シャッタ20の駆動が可能であることを意味しているためである。
一方、ステップS3の判定がNOとなる場合には、計測時間tmだけでは機械式シャッタ20の駆動可否の判定が不可能となる。そのため、ステップS4において、カウント値の確認が必要となる。
ステップS5とステップS6のいずれかが行われた後、制御部60の処理部は、カウント値が上限値CLに達しているかを判定する(ステップS7)。
なお、ステップS6の処理が行われるのは、カウント値が0となっている場合のみである。そのため、ステップS7の判定がYESとなる場合には、ステップS5の処理が必ず行われていることになる。したがって、カウント値が上限値CLに達していた場合(ステップS7:YES)には、制御部60の処理部は、ステップS5の処理がおこなわれたタイミングを基準タイミングに変更すべく、タイマの計測時間tmを0にリセットする(ステップS8)。そして、制御部60の処理部は、ステップS5の撮像によって機械式シャッタ20の駆動を行ったことによる第二カウント処理を行って、カウント値を“1”減少させる(ステップS9)。そして、制御部60の処理部は、ステップS2に処理を戻して、次の撮像フレームの開始指示まで待機する。
カウント値が上限値CLに達していない場合(ステップS7:NO)には、制御部60の処理部は、タイマの計測時間tmが第一時間T1以上か否かを判定する(ステップS10)。タイマの計測時間tmが第一時間T1以上ということは、その計測時間tmに応じて、第一カウント処理によりカウント値を増加させる必要がある。そのため、タイマの計測時間tmが第一時間T1以上であった場合(ステップS10:YES)には、制御部60の処理部は、カウンタのカウント値を“1”増やし、更に、タイマの計測時間tmを第一時間T1減算し(ステップS11)、ステップS7に処理を戻す処理を、カウント値が上限値CLになるか、又は、計測時間tmが第一時間T1未満になるまで繰り返す。
タイマの計測時間tmが第一時間T1未満であった場合(ステップS10:NO)には、制御部60の処理部は、ステップS9の処理を行う。
なお、ステップS5とステップS6のどちらの処理が行われた場合でも、ステップS7の判定がNO且つステップS10の判定がNOの状態をとり得る。しかし、仮に、ステップS4の判定がNO(つまりカウント値が0)となってステップS6が行われ、ステップS7の判定がNO且つステップS10の判定がNOとなった場合には、既にカウント値が0であるため、ステップS9によってカウント値が減少されることはない。つまり、ステップS6が行われた場合に行われるステップS9については、機械式シャッタ20の駆動に応じてカウント値を減らす第二カウント処理を行わないステップと読み替えることができる。
一方、ステップS5の処理が行われた後、ステップS7の判定がNO且つステップS10の判定がNOとなった場合には、カウント値が必ず1以上となっている。このため、ステップS9においては、カウント値が減少される。つまり、ステップS5が行われた後に行われるステップS9は、機械式シャッタ20の駆動に応じてカウント値を減らす第二カウント処理となる。
図6に示す動作を具体的な数値を例にして詳述する。例えば、駆動間隔が第二時間T2=1/60秒から、第一時間T1=1/30秒に変更される場合を例にする。ここでは、カウンタ値が上限値CL(例えば、3とする)にある状態を例にする。
<1回目の撮像フレーム>
計測時間tm=1/60秒の状態にてステップS2の撮像指示があると、ステップS3の判定はNO、ステップS4の判定はYESとなって、1回目の撮像フレームの撮像が実施される。そして、ステップS7の判定がYESとなり、ステップS8にて計測時間tmが0にリセットされ、ステップS9にてカウント値が“2”に変更されて、ステップS2に処理が戻る。
<2回目の撮像フレーム>
計測時間tm=1/60秒の状態にてステップS2の撮像指示があると、ステップS3の判定はNO、ステップS4の判定はYESとなって、2回目の撮像フレームの撮像が実施される。そして、ステップS7の判定がNOとなり、ステップS10の判定がNOとなるため、ステップS9にてカウント値が“1”に変更されて、ステップS2に処理が戻る。
<3回目の撮像フレーム>
計測時間tm=1/30秒の状態にてステップS2の撮像指示があると、ステップS3の判定はYESとなって、3回目の撮像フレームの撮像が実施される。そして、ステップS7の判定がNOとなり、ステップS10の判定がYESとなり、ステップS11にて計測時間tm=0に変更され、カウント値が“2”に変更される。その後、ステップS7の判定がNOとなり、ステップS10の判定がNOとなり、ステップS9にてカウント値が “1”に変更されて、ステップS2に処理が戻る。
<4回目の撮像フレーム>
計測時間tm=1/60秒の状態にてステップS2の撮像指示があると、ステップS3の判定はNO、ステップS4の判定はYESとなって、4回目の撮像フレームの撮像が実施される。そして、ステップS7の判定がNOとなり、ステップS10の判定がNOとなるため、ステップS9にてカウント値が“0”に変更されて、ステップS2に処理が戻る。
<5回目の撮像フレーム>
計測時間tm=1/30秒の状態にてステップS2の撮像指示があると、ステップS3の判定はYESとなって、5回目の撮像フレームの撮像が実施される。そして、ステップS7の判定がNOとなり、ステップS10の判定がYESとなり、ステップS11にて計測時間tm=0に変更され、カウント値が“1”に変更される。その後、ステップS7の判定がNOとなり、ステップS10の判定がNOとなり、ステップS9にてカウント値が “0”に変更されて、ステップS2に処理が戻る。
<6回目の撮像フレーム>
計測時間tm=1/60秒の状態にてステップS2の撮像指示があると、ステップS3の判定はNO、ステップS4の判定はNOとなって、6回目の撮像フレームの撮像が未実施とされる。そして、ステップS7の判定がNOとなり、ステップS10の判定がNOとなるため、ステップS9にてカウント値が“0”に維持されて、ステップS2に処理が戻る。
以降は、<5回目の撮像フレーム>と<6回目の撮像フレーム>の処理が交互に繰り返される。このように、ステップS2において撮像指示を受ける直前のカウント値が0となるまで(1回目から4回目の撮像フレームまで)は、1/60秒毎に機械式シャッタ20の駆動が行われ、ステップS2において撮像指示を受ける直前のカウント値が0になると、1/30秒毎に機械式シャッタ20の駆動が行われることになる。
図6に示す動作によれば、機械式シャッタ20の駆動タイミングになった場合(ステップS2のタイミング)に、計測時間tmとカウント値に基づいて、機械式シャッタ20の駆動(すなわち撮像)を実行すべきか否かを判定し、その判定の後に、カウント値の変更を行うようにしている。このように、デジタルカメラ100が起動してからの経過時間や、前回の撮像フレームの撮像が行われてからの経過時間にしたがってカウンタ値の更新を行うことで、制御部60の処理部がカウンタを常時監視する必要がなくなる。したがって、制御部60の処理部の負荷を軽減することができる。
以上のように、デジタルカメラ100によれば、第一時間T1の情報と、基準タイミングからの経過時間と、機械式シャッタ20の駆動の実行有無と、に基づいてカウント値を管理し、このカウント値を利用して機械式シャッタ20の駆動間隔を適切な値に制御することができる。この構成によれば、機械式シャッタ20の駆動実績を細かく記憶しておく必要はないため、簡易な制御によってシャッタ駆動デバイス21の保護を図ることができる。また、シャッタ駆動デバイス21の温度を検出するための温度センサが不要となるため、デジタルカメラ100の小型化と低コスト化を実現できる。
特に、撮像装置のシャッタに用いられるコイルは導線を多重に巻いている場合があり、連続してシャッタを駆動する場合は、短い時間の間にコイルの急激な発熱が起こり、多重巻きされたコイルの内部では外部より瞬間的に高い温度になり、コイル内部の温度をリアルタイムで実測することは困難な場合があるが、この発明はそのような場合にも有用である。
(変形例)
上述した既定値はゼロに限らず任意の値とすることができる。また、第一カウント処理がカウント値を減少させる処理に変更され、第二カウント処理がカウント値を増加させる処理に変更された構成としてもよい。
撮像光学系10と光学系駆動デバイス11は、ユニット化されて、制御部60、撮像素子30、撮像素子駆動デバイス31、画像処理部40、及びディスプレイ50を含むデジタルカメラ100の本体部に、着脱可能に構成されてもよい。撮像装置としてデジタルカメラ100を例にしたが、スマートフォンにも本実施形態の技術を適用可能である。
以上のように、本明細書には少なくとも以下の事項が開示されている。
(1)
撮像装置に含まれる機械式シャッタの駆動デバイスを制御するシャッタ制御装置であって、
上記駆動デバイスによって上記機械式シャッタを連続して駆動する場合の上記機械式シャッタの駆動間隔のうちの、上記駆動デバイスの特性及び上記駆動デバイスの許容上限温度に基づいて定められた値を第一時間とし、上記第一時間の情報と基準タイミングからの経過時間とに基づいて、上記機械式シャッタの駆動間隔を制御するプロセッサを備えるシャッタ制御装置。
(2)
(1)記載のシャッタ制御装置であって、
上記第一時間は、上記駆動デバイスによって上記機械式シャッタを連続して駆動する場合に、上記駆動デバイスの温度を、許容上限温度より低い飽和温度にて飽和させることが可能な上記機械式シャッタの駆動間隔であるシャッタ制御装置。
(3)
(2)記載のシャッタ制御装置であって、
上記プロセッサは、上記基準タイミングから所定時間が経過した場合にカウント値を増減する第一カウント処理と、上記機械式シャッタの駆動が行われた場合に上記カウント値を上記第一カウント処理とは逆に増減する第二カウント処理と、を行い、
上記駆動間隔として上記第一時間よりも短い第二時間が設定され、且つ、上記カウント値が既定値となった状態においては、上記駆動間隔を、上記第二時間から上記第一時間以上の時間に変更するシャッタ制御装置。
(4)
(3)記載のシャッタ制御装置であって、
上記第一カウント処理は、上記基準タイミングから、Nを1以上の自然数として上記第一時間のN倍の時間が経過した場合に、カウント値をN変化させる処理であり、
上記プロセッサは、上記駆動間隔として上記第二時間が設定され、且つ、上記カウント値が既定値となり、且つ、上記機械式シャッタの駆動が必要なタイミングになった状態においては、上記駆動間隔を、上記第二時間から上記第一時間以上の時間に変更するシャッタ制御装置。
(5)
(4)記載のシャッタ制御装置であって、
上記第一カウント処理は、カウント値を増加させるカウントアップ処理であり、
上記第二カウント処理は、カウント値を減少させるカウントダウン処理であり、
上記カウント値には上限値が設定されているシャッタ制御装置。
(6)
(5)記載のシャッタ制御装置であって、
上記上限値は、設定可能な最小の駆動間隔にて上記機械式シャッタの駆動を行う場合に、上記飽和温度から上記許容上限温度まで上記駆動デバイスの温度を上昇させるために必要な上記機械式シャッタの駆動回数を、上記既定値に加算した値であるシャッタ制御装置。
(7)
(3)から(6)のいずれか1つに記載のシャッタ制御装置であって、
上記プロセッサは、上記シャッタ制御装置を含む機器が停止された状態でも上記カウント値を保持するシャッタ制御装置。
(8)
(7)記載のシャッタ制御装置であって、
上記プロセッサは、上記カウント値の保持に失敗した場合には、上記機器の起動後に上記カウント値を上記既定値に設定するシャッタ制御装置。
(9)
(7)又は(8)記載のシャッタ制御装置であって、
上記プロセッサは、上記機器が起動した後に、保持している上記カウント値に、上記機器が停止した第一時点から上記機器が起動した第二時点までの時間を上記第一時間で除算して得られる商を加えて上記カウント値を更新するシャッタ制御装置。
(10)
(3)から(9)のいずれか1つに記載のシャッタ制御装置であって、
上記プロセッサは、上記機械式シャッタの駆動タイミングになった場合に、上記経過時間と上記カウント値に基づいて、上記機械式シャッタの駆動を実行すべきか否かを判定し、その判定の後に、上記カウント値の変更を行うシャッタ制御装置。
(11)
(1)から(10)のいずれか1つに記載のシャッタ制御装置と、
上記機械式シャッタと、を備えるシャッタユニット。
(12)
(1)から(10)のいずれか1つに記載のシャッタ制御装置を備える撮像装置。
(13)
撮像装置に含まれる機械式シャッタの駆動デバイスを制御するシャッタ制御方法であって、
上記駆動デバイスによって上記機械式シャッタを連続して駆動する場合の上記機械式シャッタの駆動間隔のうちの、上記駆動デバイスの特性及び上記駆動デバイスの許容上限温度に基づいて定められた値を第一時間とし、上記第一時間の情報と基準タイミングからの経過時間とに基づいて、上記機械式シャッタの駆動間隔を制御する制御ステップを含むシャッタ制御方法。
(14)
(13)記載のシャッタ制御方法であって、
上記第一時間は、上記駆動デバイスによって上記機械式シャッタを連続して駆動する場合に、上記駆動デバイスの温度を、許容上限温度より低い飽和温度にて飽和させることが可能な上記機械式シャッタの駆動間隔であるシャッタ制御方法。
(15)
(14)記載のシャッタ制御方法であって、
上記制御ステップは、上記基準タイミングから所定時間が経過した場合にカウント値を増減する第一カウント処理と、上記機械式シャッタの駆動が行われた場合に上記カウント値を上記第一カウント処理とは逆に増減する第二カウント処理と、を行い、
上記駆動間隔として上記第一時間よりも短い第二時間が設定され、且つ、上記カウント値が既定値となった状態においては、上記駆動間隔を、上記第二時間から上記第一時間以上の時間に変更するシャッタ制御方法。
(16)
(15)記載のシャッタ制御方法であって、
上記第一カウント処理は、上記基準タイミングから、Nを1以上の自然数として上記第一時間のN倍の時間が経過した場合に、カウント値をN変化させる処理であり、
上記制御ステップは、上記駆動間隔として上記第二時間が設定され、且つ、上記カウント値が既定値となり、且つ、上記機械式シャッタの駆動が必要なタイミングになった状態においては、上記駆動間隔を、上記第二時間から上記第一時間以上の時間に変更するシャッタ制御方法。
(17)
(16)記載のシャッタ制御方法であって、
上記第一カウント処理は、カウント値を増加させるカウントアップ処理であり、
上記第二カウント処理は、カウント値を減少させるカウントダウン処理であり、
上記カウント値には上限値が設定されているシャッタ制御方法。
(18)
(17)記載のシャッタ制御方法であって、
上記上限値は、設定可能な最小の駆動間隔にて上記機械式シャッタの駆動を行う場合に、上記飽和温度から上記許容上限温度まで上記駆動デバイスの温度を上昇させるために必要な上記機械式シャッタの駆動回数を、上記既定値に加算した値であるシャッタ制御方法。
(19)
(15)から(18)のいずれか1つに記載のシャッタ制御方法であって、
上記制御ステップは、上記シャッタ制御方法を実行する機器が停止された状態でも上記カウント値を保持するシャッタ制御方法。
(20)
(19)記載のシャッタ制御方法であって、
上記制御ステップは、上記カウント値の保持に失敗した場合には、上記機器の起動後に上記カウント値を上記既定値に設定するシャッタ制御方法。
(21)
(19)又は(20)記載のシャッタ制御方法であって、
上記制御ステップは、上記機器が起動した後に、保持している上記カウント値に、上記機器が停止した第一時点から上記機器が起動した第二時点までの時間を上記第一時間で除算して得られる商を加えて上記カウント値を更新するシャッタ制御方法。
(22)
(15)から(21)のいずれか1つに記載のシャッタ制御方法であって、
上記制御ステップは、上記機械式シャッタの駆動タイミングになった場合に、上記経過時間と上記カウント値に基づいて、上記機械式シャッタの駆動を実行すべきか否かを判定し、その判定の後に、上記カウント値の変更を行うシャッタ制御方法。
(23)
撮像装置に含まれる機械式シャッタの駆動デバイスを制御するシャッタ制御プログラムであって、
上記駆動デバイスによって上記機械式シャッタを連続して駆動する場合の上記機械式シャッタの駆動間隔のうちの、上記駆動デバイスの特性及び上記駆動デバイスの許容上限温度に基づいて定められた値を第一時間とし、上記第一時間の情報と基準タイミングからの経過時間とに基づいて、上記機械式シャッタの駆動間隔を制御する制御ステップをコンピュータに実行させるためのシャッタ制御プログラム。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
なお、本出願は、2019年11月29日出願の日本特許出願(特願2019-217409)に基づくものであり、その内容は本出願の中に参照として援用される。
CH1,CH2,CH3 温度変化
10 撮像光学系
11 光学系駆動デバイス
20 機械式シャッタ
21 シャッタ駆動デバイス
30 撮像素子
31 撮像素子駆動デバイス
40 画像処理部
50 ディスプレイ
60 制御部
61 メモリ
100 デジタルカメラ
Lu,Ld,Lc,Lda 直線

Claims (23)

  1. 撮像装置に含まれる機械式シャッタの駆動デバイスを制御するシャッタ制御装置であって、
    前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合の前記機械式シャッタの駆動間隔を制御するプロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合に、前記駆動デバイスの温度を、許容上限温度より低い飽和温度にて飽和させることが可能な前記機械式シャッタの駆動間隔を第一時間とし、
    前記第一時間を単位として数えた基準タイミングからの経過時間と、前記経過時間内に行われた前記機械式シャッタの駆動回数との比較結果に基づいて、前記機械式シャッタの駆動間隔を制御するシャッタ制御装置。
  2. 請求項1記載のシャッタ制御装置であって、
    前記プロセッサは、前記基準タイミングから前記第一時間が経過した場合にカウント値を増減する第一カウント処理と、前記機械式シャッタの駆動が行われた場合に前記カウント値を前記第一カウント処理とは逆に増減する第二カウント処理と、を行い、
    前記駆動間隔として前記第一時間よりも短い第二時間が設定され、且つ、前記カウント値が既定値となった状態においては、前記駆動間隔を、前記第二時間から前記第一時間以上の時間に変更するシャッタ制御装置。
  3. 請求項2記載のシャッタ制御装置であって、
    前記プロセッサは、前記駆動間隔として前記第二時間が設定され、且つ、前記カウント値が既定値となり、且つ、前記機械式シャッタの駆動が必要なタイミングになった状態においては、前記駆動間隔を、前記第二時間から前記第一時間以上の時間に変更するシャッタ制御装置。
  4. 請求項3記載のシャッタ制御装置であって、
    前記第一カウント処理は、カウント値を増加させるカウントアップ処理であり、
    前記第二カウント処理は、カウント値を減少させるカウントダウン処理であり、
    前記カウント値には上限値が設定されているシャッタ制御装置。
  5. 請求項4記載のシャッタ制御装置であって、
    前記上限値は、設定可能な最小の駆動間隔にて前記機械式シャッタの駆動を行う場合に、前記飽和温度から前記許容上限温度まで前記駆動デバイスの温度を上昇させるために必要な前記機械式シャッタの駆動回数を、前記既定値に加算した値であるシャッタ制御装置。
  6. 請求項2から5のいずれか1項記載のシャッタ制御装置であって、
    前記プロセッサは、前記シャッタ制御装置を含む機器が停止された状態でも前記カウント値を保持するシャッタ制御装置。
  7. 請求項6記載のシャッタ制御装置であって、
    前記プロセッサは、前記カウント値の保持に失敗した場合には、前記機器の起動後に前記カウント値を前記既定値に設定するシャッタ制御装置。
  8. 請求項6又は7記載のシャッタ制御装置であって、
    前記プロセッサは、前記機器が起動した後に、保持している前記カウント値に、前記機器が停止した第一時点から前記機器が起動した第二時点までの時間を前記第一時間で除算して得られる商を加えて前記カウント値を更新するシャッタ制御装置。
  9. 請求項2から8のいずれか1項記載のシャッタ制御装置であって、
    前記プロセッサは、前記機械式シャッタの駆動タイミングになった場合に、前記経過時間と前記カウント値に基づいて、前記機械式シャッタの駆動を実行すべきか否かを判定し、当該判定の後に、前記カウント値の変更を行うシャッタ制御装置。
  10. 撮像装置に含まれる機械式シャッタの駆動デバイスを制御するシャッタ制御装置であって、
    前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合の前記機械式シャッタの駆動間隔のうちの、前記駆動デバイスの特性及び前記駆動デバイスの許容上限温度に基づいて定められた値を第一時間とし、前記第一時間の情報と基準タイミングからの経過時間とに基づいて、前記機械式シャッタの駆動間隔を制御するプロセッサを備え、
    前記第一時間は、前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合に、前記駆動デバイスの温度を、許容上限温度より低い飽和温度にて飽和させることが可能な前記機械式シャッタの駆動間隔であり、
    前記プロセッサは、前記基準タイミングから前記第一時間が経過した場合にカウント値を増加させる第一カウント処理と、前記機械式シャッタの駆動が行われた場合に前記カウント値を減少させる第二カウント処理と、を行い、
    前記プロセッサは、前記駆動間隔として前記第一時間よりも短い第二時間が設定され、且つ、前記カウント値が既定値となり、且つ、前記機械式シャッタの駆動が必要なタイミングになった状態においては、前記駆動間隔を、前記第二時間から前記第一時間以上の時間に変更し、
    前記カウント値には上限値が設定されており、
    前記上限値は、設定可能な最小の駆動間隔にて前記機械式シャッタの駆動を行う場合に、前記飽和温度から前記許容上限温度まで前記駆動デバイスの温度を上昇させるために必要な前記機械式シャッタの駆動回数を、前記既定値に加算した値であるシャッタ制御装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項記載のシャッタ制御装置と、
    前記機械式シャッタと、を備えるシャッタユニット。
  12. 請求項1から10のいずれか1項記載のシャッタ制御装置を備える撮像装置。
  13. 撮像装置に含まれる機械式シャッタの駆動デバイスを制御するシャッタ制御方法であって、
    前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合に、前記駆動デバイスの温度を、許容上限温度より低い飽和温度にて飽和させることが可能な前記機械式シャッタの駆動間隔を第一時間とし、前記第一時間を単位として数えた基準タイミングからの経過時間と、前記経過時間内に行われた前記機械式シャッタの駆動回数との比較結果に基づいて、前記機械式シャッタの駆動間隔を制御する制御ステップを含むシャッタ制御方法。
  14. 請求項13記載のシャッタ制御方法であって、
    前記制御ステップは、前記基準タイミングから前記第一時間が経過した場合にカウント値を増減する第一カウント処理と、前記機械式シャッタの駆動が行われた場合に前記カウント値を前記第一カウント処理とは逆に増減する第二カウント処理と、を行い、
    前記駆動間隔として前記第一時間よりも短い第二時間が設定され、且つ、前記カウント値が既定値となった状態においては、前記駆動間隔を、前記第二時間から前記第一時間以上の時間に変更するシャッタ制御方法。
  15. 請求項14記載のシャッタ制御方法であって、
    前記制御ステップは、前記駆動間隔として前記第二時間が設定され、且つ、前記カウント値が既定値となり、且つ、前記機械式シャッタの駆動が必要なタイミングになった状態においては、前記駆動間隔を、前記第二時間から前記第一時間以上の時間に変更するシャッタ制御方法。
  16. 請求項15記載のシャッタ制御方法であって、
    前記第一カウント処理は、カウント値を増加させるカウントアップ処理であり、
    前記第二カウント処理は、カウント値を減少させるカウントダウン処理であり、
    前記カウント値には上限値が設定されているシャッタ制御方法。
  17. 請求項16記載のシャッタ制御方法であって、
    前記上限値は、設定可能な最小の駆動間隔にて前記機械式シャッタの駆動を行う場合に、前記飽和温度から前記許容上限温度まで前記駆動デバイスの温度を上昇させるために必要な前記機械式シャッタの駆動回数を、前記既定値に加算した値であるシャッタ制御方法。
  18. 請求項14から17のいずれか1項記載のシャッタ制御方法であって、
    前記制御ステップは、前記シャッタ制御方法を実行する機器が停止された状態でも前記カウント値を保持するシャッタ制御方法。
  19. 請求項18記載のシャッタ制御方法であって、
    前記制御ステップは、前記カウント値の保持に失敗した場合には、前記機器の起動後に前記カウント値を前記既定値に設定するシャッタ制御方法。
  20. 請求項18又は19記載のシャッタ制御方法であって、
    前記制御ステップは、前記機器が起動した後に、保持している前記カウント値に、前記機器が停止した第一時点から前記機器が起動した第二時点までの時間を前記第一時間で除算して得られる商を加えて前記カウント値を更新するシャッタ制御方法。
  21. 請求項14から20のいずれか1項記載のシャッタ制御方法であって、
    前記制御ステップは、前記機械式シャッタの駆動タイミングになった場合に、前記経過時間と前記カウント値に基づいて、前記機械式シャッタの駆動を実行すべきか否かを判定し、当該判定の後に、前記カウント値の変更を行うシャッタ制御方法。
  22. 撮像装置に含まれる機械式シャッタの駆動デバイスを制御するシャッタ制御プログラムであって、
    前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合に、前記駆動デバイスの温度を、許容上限温度より低い飽和温度にて飽和させることが可能な前記機械式シャッタの駆動間隔を第一時間とし、前記第一時間を単位として数えた基準タイミングからの経過時間と、前記経過時間内に行われた前記機械式シャッタの駆動回数との比較結果に基づいて、前記機械式シャッタの駆動間隔を制御する制御ステップをコンピュータに実行させるためのシャッタ制御プログラム。
  23. 撮像装置に含まれる機械式シャッタの駆動デバイスを制御するシャッタ制御プログラムであって、
    前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合の前記機械式シャッタの駆動間隔のうちの、前記駆動デバイスの特性及び前記駆動デバイスの許容上限温度に基づいて定められた値を第一時間とし、前記第一時間の情報と基準タイミングからの経過時間とに基づいて、前記機械式シャッタの駆動間隔を制御する制御ステップ、をコンピュータに実行させるためのプログラムであり、
    前記第一時間は、前記駆動デバイスによって前記機械式シャッタを連続して駆動する場合に、前記駆動デバイスの温度を、許容上限温度より低い飽和温度にて飽和させることが可能な前記機械式シャッタの駆動間隔であり、
    前記制御ステップでは、前記基準タイミングから前記第一時間が経過した場合にカウント値を増加させる第一カウント処理と、前記機械式シャッタの駆動が行われた場合に前記カウント値を減少させる第二カウント処理と、を行い、
    前記駆動間隔として前記第一時間よりも短い第二時間が設定され、且つ、前記カウント値が既定値となり、且つ、前記機械式シャッタの駆動が必要なタイミングになった状態においては、前記駆動間隔を、前記第二時間から前記第一時間以上の時間に変更し、
    前記カウント値には上限値が設定されており、
    前記上限値は、設定可能な最小の駆動間隔にて前記機械式シャッタの駆動を行う場合に、前記飽和温度から前記許容上限温度まで前記駆動デバイスの温度を上昇させるために必要な前記機械式シャッタの駆動回数を、前記既定値に加算した値であるシャッタ制御プログラム。
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