JP7051510B2 - レンズ装置およびカメラシステム - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ装置およびカメラシステムに関する。
電磁モータなどの駆動モータを用いてレンズ装置の絞りを駆動する場合、駆動モータの温度上昇によりトルクが低下する。そこで特許文献1には、被駆動部の温度を測定する温度測定手段を有し、温度測定手段により測定された温度に基づいてステッピングモータの駆動速度または駆動電圧を変更するステッピングモータの駆動装置が開示されている。
特開2010-57272号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているように温度に基づいてステッピングモータの駆動速度または駆動電圧を変更すると、レンズ装置とカメラ本体との通信制御など、ステッピングモータを駆動するための制御が煩雑になる。
そこで本発明は、簡易な設計で、絞りを駆動するモータの温度に応じて適切な制御が可能なレンズ装置およびカメラシステムを提供することを目的とする。
本発明の一側面としてのレンズ装置は、絞りと、前記絞りを駆動するモータと、前記モータを制御する制御手段と、前記モータの温度に応じて変化する情報を取得する情報取得手段とを有し、前記制御手段は、前記温度に応じて変化する前記情報に基づいて、前記モータの駆動時間に関する制御を変更し、前記駆動時間において、前記情報に依存せずに所定の駆動速度で前記モータを制御する。

本発明の他の側面としてのカメラシステムは、前記レンズ装置と、前記レンズ装置を介して形成された光学像を光電変換して画像データを出力する撮像素子を備えた撮像装置とを有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、簡易な設計で、絞りを駆動するモータの温度に応じて適切な制御が可能なレンズ装置およびカメラシステムを提供することができる。
各実施例におけるカメラシステムのブロック図である。 実施例1における撮影時の絞り駆動のシーケンスの一例である。 実施例1における絞り駆動量と絞り駆動時間との関係を示すテーブルである。 実施例2における撮影時の絞り駆動のシーケンスの一例である。 実施例2における絞り駆動のためのシステムブロック図である。 実施例2における絞り駆動目標時間の設定処理を示すフローチャートである。 実施例2における絞り駆動処理および絞り駆動時間の調整処理を示すフローチャートである。 各実施例におけるステッピングモータの駆動時間の説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態におけるカメラシステム(撮像装置、光学機器)について説明する。図1は、カメラシステム1のブロック図である。カメラシステム1は、交換レンズ(レンズ装置)2とカメラ本体(撮像装置本体)3とを備えて構成される。交換レンズ2は、カメラ本体3に着脱可能に構成されている。本実施形態のカメラシステム1は一眼レフカメラであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、ミラーレスカメラなどの他のカメラにも適用可能である。また本実施形態において、光学機器として一眼レフカメラについて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、レンズ一体型のカメラ(撮像装置)、双眼鏡、顕微鏡、望遠鏡などの他の光学機器にも適用可能である。
交換レンズ2とカメラ本体3は、不図示のマウントを介して機械的に接続されると共に、マウントに設けられたコネクタを介して電気的に接続される。コネクタには通信ユニット27、33が設けられており、交換レンズ2とカメラ本体3とが通信可能であるように構成される。また交換レンズ2には、通信ユニット27、33を介してカメラ本体3から電力が供給される。
交換レンズ2は、レンズCPU20、撮像光学系21、フォーカスレンズ駆動回路22、絞り23、検出部24、ステッピングモータ(駆動モータ)25、絞り駆動回路26、通信ユニット27、および、電流検出回路28を有する。レンズCPU20は、交換レンズ2内の各部の全ての制御を司るレンズ制御手段であり、マイクロコンピュータなどを備えて構成される。レンズCPU20は、RAM、ROM、および、EEPROMなどの記憶手段(メモリ)20aを内蔵し、絞り駆動回路26を介して後述するステッピングモータ25の駆動を制御する。
絞り駆動回路26は、ステッピングモータ25を駆動して、絞り23を駆動する。すなわち、絞り23の羽根を駆動して、開口径を変更することにより絞り値(F値)を変更し、光量を調整する。検出部24は、フォトインタラプタなどのセンサ(検出手段)を備えて構成され、絞り23の羽根が開放位置(開口径が最大の位置)にあるか否かを検出し、その検出結果をレンズCPU20に送信する。ステッピングモータ25は、絞り23の駆動手段であり、本実施形態ではA相およびB相の2相モータであるが、相数が限定されるものではない。なおステッピングモータ25に代えて、DCモータやACモータなどの他の種類の電磁モータを用いてもよい。絞り駆動回路26は、レンズCPU20からの命令に従ってステッピングモータ25を回転させることにより、絞り23を駆動する。本実施形態において、レンズCPU20および絞り駆動回路26は、ステッピングモータ25を制御する制御手段を構成する。
電流検出回路28は、ステッピングモータ25の駆動用信号線29に接続されており、ステッピングモータ25の温度情報(温度に応じて変化する情報)を取得する情報取得手段として用いられる。レンズCPU20は、絞り駆動回路26からステッピングモータ25に出力される駆動信号の電圧値を管理している。このためレンズCPU20は、電流検出回路28により検出されたステッピングモータ25に流れる電流を取得することにより、ステッピングモータ25の内部に設けられたコイルの抵抗値(コイル抵抗)を算出することができる。一般的に、ステッピングモータ25を駆動させ続けると、ステッピングモータ25のコイルの温度が上昇してコイル抵抗が大きくなるため、電流が流れにくくなり、トルク低下を引き起こすことが知られている。この特性に従って、レンズCPU20は、ステッピングモータ25のコイル抵抗をステッピングモータの温度に応じて変化する情報として取得する。通信ユニット27は、カメラCPU30との通信を行うための複数の通信端子を有し、焦点検出情報、測光情報、および、ID情報などを送受信する。
カメラ本体3は、カメラCPU30、制御系電源31、駆動系電源32、通信ユニット33、レンズ装着検出部34、焦点検出ユニット35、および、撮像素子36を有する。カメラCPU30は、カメラ本体3の各部の全ての制御を司るカメラ制御手段であり、マイクロコンピュータなどを備えて構成される。カメラCPU30は、RAM、ROM、および、EEPROM等の記憶手段(メモリ)30aを内蔵している。なおカメラCPU30は、レンズCPU20の代わりにステッピングモータ25を制御するように構成してもよい。
制御系電源31は、焦点検出ユニット35や不図示の測光部などの電力消費量が比較的少なく安定した出力電圧を必要とする制御系回路に電力を供給する。駆動系電源32は、制御系電源31の電圧や電力を検出し、交換レンズ2や不図示のシャッタ制御部などの電力消費量が比較的多い駆動系回路に電力を供給する。通信ユニット33は、レンズCPU20との通信を行うための複数の通信端子を有し、焦点検出情報、測光情報、および、ID情報などを送受信する。レンズ装着検出部34は、交換レンズ2がカメラ本体3に装着されたことを検出する。撮像素子36は、CMOSセンサやCCDセンサであり、交換レンズ2の撮像光学系21を介して形成された光学像(被写体像)を光電変換して画像データを出力する。
本実施形態において、制御手段(レンズCPU20、絞り駆動回路26)は、温度情報(温度に応じて変化する情報)に基づいて、ステッピングモータ25の駆動時間に関する制御を変更する。好ましくは、制御手段は、ステッピングモータ25の駆動時間の長さを変更する。ここで、図8を参照して、ステッピングモータ25の駆動時間について説明する。図8は、ステッピングモータ25の駆動時間の説明図であり、ステッピングモータ25の駆動用信号線29の電流を示している。
絞り駆動回路26は、レンズCPU20からの駆動命令を受けて、駆動用信号線29を介してステッピングモータ25に対して、順に、初期通電、駆動波生成、および、直流通電を行う。このようにステッピングモータ25の駆動時間は、ステッピングモータ25に対して初期通電を行う第1の期間、ステッピングモータ25の駆動波を生成する第2の期間、および、ステッピングモータ25に対して直流通電を行う第3の期間を含む。好ましくは、制御手段は、第2の期間の長さを変更することにより、ステッピングモータ25の駆動時間に関する制御を変更する。また好ましくは、制御手段は、駆動時間において、温度に応じて変化する情報に依存せずに所定の駆動速度でステッピングモータ25を制御する。
本実施形態において、情報取得手段は、ステッピングモータ25に流れる電流を検出する電流検出手段(電流検出回路28)であり、温度に応じて変化する情報は電流検出手段により検出された電流であるが、本発明はこれに限定されるものではない。情報取得手段は、ステッピングモータ25に印加される電圧を検出する電圧検出手段であり、温度に応じて変化する情報は電圧検出手段により検出された電圧であってもよい。また情報取得手段は、ステッピングモータ25のコイルの抵抗を検出する抵抗検出手段であり、温度に応じて変化する情報は抵抗検出手段により検出された抵抗(コイル抵抗)であってもよい。また情報取得手段は、温度を検出する温度計(熱電対)であり、温度に応じて変化する情報は温度計により検出された温度そのものであってもよい。
次に、図2を参照して、本発明の実施例1における撮影時の絞り駆動について説明する。図2は、本実施例における撮影時の絞り駆動の全体シーケンスの一例である。図2は、カメラ本体3(カメラCPU30)が交換レンズ2(レンズCPU20)に絞り23の絞り込み駆動を指示し、絞り23の絞り込み完了後に露光処理を行う部分のシーケンスを示している。
まずカメラ本体3(カメラCPU30)は、交換レンズ2に絞り駆動命令を発行する前に、絞り23の駆動量を明示して、絞り23の駆動時間要求を行う(シーケンスSEQ1)。続いて交換レンズ2(レンズCPU20)は、絞り23のステッピングモータ(駆動モータ)25の温度に基づいて、後述する処理を経て絞り駆動時間(予測駆動時間)を算出し、絞り駆動時間をカメラ本体3に通知する(シーケンスSEQ2)。続いてカメラ本体3は、交換レンズ2に対して、シーケンスSEQ1で明示した絞り23の駆動量での絞り駆動要求を行う(シーケンスSEQ3)。続いて交換レンズ2は、駆動要求受信を通知する(シーケンスSEQ4)。カメラ本体3は、シーケンスSEQ4を受信した時点を起点として、シーケンスSEQ2で通知された絞り駆動時間の分、絞り駆動完了を待ち(絞り駆動時間の経過を待ち)、露光処理に移行する(シーケンスSEQ5)。なお、この待ち合わせには、例えば、カメラCPU30の内部のタイマを用いることができる。
次に、図2のシーケンスSEQ2において、交換レンズ2がカメラ本体3に対して応答する絞り23の駆動時間の算出方法について説明する。交換レンズ2(例えば、レンズCPU20)は、温度情報に関する一つ以上の閾値として、ステッピングモータ25のコイル(モータコイル)の温度が50℃相当のコイル抵抗(温度に応じて変化する情報の閾値)を記憶している。
図3は、絞り23の駆動量(絞り駆動量)と絞り23の駆動時間(絞り駆動時間)との関係を示すデータ(テーブル)である。図3に示されるように、レンズCPU20の内部メモリなどの記憶手段は、絞り駆動量(step)と絞り駆動時間(ms)との関係を示すテーブル(絞り駆動時間テーブル)を記憶している。図3に示されるような絞り駆動量と絞り駆動時間との関係を示すテーブル(絞り駆動時間テーブル)は、ステッピングモータ25の温度情報(温度に応じて変化する情報)ごとに複数準備する必要がある。本実施例の記憶手段は、例えば、第1のテーブルと第2のテーブルの2つの駆動時間テーブルを記憶している。第1のテーブルは、ステッピングモータ25の温度情報(温度に応じて変化する情報)が所定の閾値未満の場合に参照される絞り駆動時間テーブルである。一方、第2のテーブルは、ステッピングモータ25の温度情報が所定の閾値以上の場合に参照される絞り駆動時間テーブルである。
なお、ステッピングモータ25の温度ごとに対応する駆動時間テーブルフォーマットは、絞り駆動量に対する絞り駆動時間を列挙したテーブルであるが、これに限定されるものではない。例えば、基準となる駆動時間テーブルに対して絞り駆動時間の差分または倍率を駆動量ごとに列挙したテーブルなど、他の種類のテーブルを用いてもよい。本実施例において、駆動時間テーブルにおけるデータ値は、事前に取得した実測値、または、設計値からシミュレーションにより導き出された予測値である。
次に、絞り23の予測駆動時間を算出するシーケンスについて説明する。カメラ本体3からの絞り駆動時間要求(シーケンスSEQ1)を受け、交換レンズ2は、絞り23のステッピングモータ25の温度情報(温度に応じて変化する情報)を取得する。絞り23のステッピングモータ25の温度情報は、前回に絞り23を駆動させた際に測定した温度情報を記憶手段(メモリ)に記憶させておき、それを利用することができる。または、絞り駆動時間要求を受信した段階で、絞り23のステッピングモータ25を通電させてその瞬間のステッピングモータ25の温度情報(温度に応じて変化する情報)を測定した結果を参照してもよい。
続いて、レンズCPU20は、取得したステッピングモータ25の温度情報(温度に応じて変化する情報)を用いて、参照すべき絞り駆動時間テーブルを確定する。本実施例では、所定の閾値を基準として2つの絞り駆動時間テーブルが用意されているため、レンズCPU20は、2つの絞り駆動時間テーブルから該当する1つの駆動時間テーブルを決定する。すなわちレンズCPU20は、取得したステッピングモータ25の温度情報(温度に応じて変化する情報)が所定の閾値未満の場合、第1のテーブルを選択する。一方、レンズCPU20は、温度情報が所定の閾値以上の場合、第2のテーブルを選択する。そしてレンズCPU20は、カメラCPU30から指定された駆動量に相当する絞り駆動時間を読み出し、カメラCPU30に通知する。
このように本実施例の交換レンズ2は、交換レンズ2から取得した駆動時間に基づいて撮影を行うカメラ本体3に着脱可能である。制御手段は、温度に応じて変化する情報に応じたデータ(駆動時間テーブル)に基づいて、カメラ本体3から指定された駆動量に対応する駆動時間(絞り駆動時間)をカメラ本体3に通知する。
本実施例によれば、交換レンズ2は、絞り23のステッピングモータ25の温度情報(温度に応じて変化する情報)に基づいて、カメラ本体3に絞り駆動時間を通知する。これにより、全ての温度範囲に対応するために余裕を持たせた絞り駆動時間を通知する方式に比べて、実際の絞り駆動時間に近い値を通知することができる。このため、カメラ本体3は、絞り23の駆動完了までの待ち時間として、より正確な絞り駆動時間を取得することが可能となる。その結果、従来の方式と比べて、絞り23の駆動時間待ちによる撮影コマ速度への影響が軽減される。
次に、図4を参照して、本発明の実施例2における撮影時の絞り駆動について説明する。図4は、本実施例における撮影時の絞り駆動の全体シーケンスの一例である。図4は、カメラ本体3(カメラCPU30)が交換レンズ2(レンズCPU20)に絞り23の絞り込み駆動を指示し、絞り23の絞り込み完了後に露光処理を行う部分のシーケンスを示している。
撮影に際し、カメラ本体3(カメラCPU30)は、交換レンズ2(レンズCPU20)に対して、絞り駆動要求を行う(シーケンスSEQ40)。続いて交換レンズ2は、カメラ本体3からの絞り駆動要求を受け、絞り駆動要求受信を通知し(シーケンスSEQ41)、絞り23の駆動制御を開始する。このとき、後述する処理により、レンズCPU20は、絞り23の駆動処理完了の目標時間を設定する。カメラCPU30は、レンズCPU20から絞り駆動要求受信通知を受信した時点(シーケンスSEQ41)を起点として、絞り23の駆動要求完了待ちを行う。レンズCPU20は、絞り23の駆動処理が完了した際に、後述する所定の方法において、絞り23の駆動処理完了の目標時間が経過するのを待ち、カメラCPU30に対して絞り23の駆動完了通知を行う(シーケンスSEQ42)。カメラCPU30は、レンズCPU20からの絞り駆動完了通知(シーケンスSEQ42)を受けて、露光処理を開始する。このようにカメラCPU30は、レンズCPU20による絞り駆動の完了に同期して撮影処理を行う。
次に、図4に示されるシーケンスSEQ40において、レンズCPU20が絞り23の駆動処理完了の目標時間を設定する処理について説明する。図5は、絞り駆動のためのシステムブロック図である。レンズCPU20は、駆動時間算出部500、駆動波生成部501、駆動量カウント部502、ROM(記憶手段)503、および、RAM504を備えて構成される。
駆動時間算出部500は、処理時間計測手段としてレンズCPU20に内蔵されたタイマを用いて、実際の駆動処理の経過時間を算出する。駆動波生成部501は、ステッピングモータ25を駆動するための駆動波(駆動信号)を生成する。駆動量カウント部502は、実際に駆動波を生成した量をカウントする。ROM503には、温度に応じて変化する情報に関する一つ以上の閾値(所定の閾値)として、コイル温度50℃相当のコイル抵抗に関する情報が格納されている。またROM503には、絞り23の複数の駆動時間テーブル(第1のテーブル、第2のテーブル)が格納されている。
絞り23の駆動時間テーブルのフォーマットは、実施例1と同様であり、図3に示される形式(フォーマット)で、前述の情報に関する所定の閾値に応じて複数の駆動時間テーブルが定義されている。本実施例において、温度に応じて変化する情報に関する閾値(所定の閾値)は一つである。このためROM503は、第1のテーブルと第2のテーブルの2つの駆動時間テーブルを格納している。第1のテーブルは、取得した温度に応じて変化する情報が所定の閾値未満の場合に参照される駆動時間テーブルである。第2のテーブルは、取得した温度に応じて変化する情報が所定の閾値以上の場合に参照される駆動時間テーブルである。
駆動時間テーブルに設定されている駆動時間情報は、所定の閾値で区分された温度条件下で絞り23を連続駆動させた場合において、一定時間、駆動時間の変化量が少ない条件となる駆動時間を含む。具体的には、そのような駆動時間は、例えば、単位時間(例えば20秒間)当たりにコマ速度の変化量が1コマ以内になるような駆動時間である。これは、絞り23の駆動頻度を変更することにより駆動時間を調整しながら、実機で実測した結果を用いることができる。このとき、絞り23の駆動と駆動の間の区間は、モータを励磁するために入力している電圧を低減又はオフにしてモータを発熱させない対応を行う。駆動時間テーブルの作成にするための別の方法としては、ステッピングモータ25の温度上昇条件を求め、設計値から計算やシミュレーションした結果を用いてもよい。
次に、図6を参照して、絞り駆動処理完了の目標時間の設定処理について説明する。図6は、絞り駆動目標時間の設定処理を示すフローチャートである。図6の各ステップは、主にレンズCPU20により実行される。
まずステップS600において、レンズCPU20は、カメラCPU30から絞り駆動要求を受信する。続いてステップS601において、レンズCPU20は、現在のステッピングモータ25の温度情報(温度に応じて変化する情報)を取得する。続いてステップS602において、レンズCPU20は、取得した温度情報が所定の閾値未満であるか否かを判定する。温度情報が所定の閾値未満である場合、ステップS603に進み、レンズCPU20は第1のテーブルを参照テーブル(参照する駆動時間テーブル)として設定する。一方、ステップS602にて温度情報が所定の閾値以上である場合、ステップS604に進み、レンズCPU20は第2のテーブルを参照テーブルとして設定する。このようにレンズCPU20は、取得した温度情報に基づいて、参照する駆動時間テーブルを決定する。
続いてステップS605において、レンズCPU20は、ステップS603またはステップS604にて設定された参照テーブル(第1のテーブルまたは第2のテーブル)から、絞り駆動要求時に設定されている絞り駆動量に応じた駆動時間を読み出して取得する。そしてステップS606において、レンズCPU20は、ステップS605にて取得した駆動時間を、絞り23の駆動目標時間としてRAM504に格納する。
次に、図7を参照して、図4の絞り駆動処理および絞り駆動時間の調整処理について説明する。図7は、絞り駆動処理および絞り駆動時間の調整処理を示すフローチャートである。図7の各ステップは、主にレンズCPU20により実行される。
まずステップS700において、レンズCPU20(駆動時間算出部500)は、絞り駆動開始時にレンズCPU20の内部に設けられたタイマから駆動開始時刻を取得し、駆動開始時刻をRAM504に格納する。続いてステップS701において、レンズCPU20(駆動波生成部501)は、駆動波を生成して絞り駆動回路26に供給し、絞り駆動回路26はその駆動波に対応する駆動信号に基づいてステッピングモータ25を駆動する。これにより、絞り23が駆動される。続いてステップS702において、レンズCPU20(駆動量カウント部502)は、絞り23の駆動量をカウント(カウントアップ)する。
続いてステップS703において、レンズCPU20は、ステップS702にてカウントアップした絞り駆動量と、絞り駆動要求で指定された絞り駆動量(指定駆動量)とを比較する。要求された絞り駆動量の駆動が完了してない場合、すなわちカウントアップした絞り駆動量が指定駆動量に達していない場合、ステップS702に戻り、絞り23を更に駆動して駆動量をカウントアップする。一方、要求された絞り駆動量の駆動が完了した場合、すなわちステップS702にてカウントアップした絞り駆動量が指定駆動量に達した場合、ステップS704に進む。
ステップS704において、レンズCPU20は、絞り駆動の差分時間を取得する。例えば、レンズCPU20は、指定駆動量の駆動が完了した時点での時刻をレンズCPU20に内蔵されたタイマから取得し、その時刻を絞り駆動完了時刻としてRAM504に格納する。またレンズCPU20は、絞り駆動完了時刻と絞り駆動開始時刻との差分を駆動処理経過時間として算出する。またレンズCPU20は、駆動処理経過時間とステップS606にて取得した駆動目標時間との差分を、駆動完了差分時間としてRAM504に格納する。
続いてステップS705において、レンズCPU20は、駆動完了差分時間の経過処理を実行する。すなわちレンズCPU20は、レンズCPU20に内蔵されているタイマから現在時刻を取得する。続いてステップS706において、レンズCPU20は、現在時刻とステップS605にて取得した絞り駆動完了時刻とを比較して、絞り駆動波生成完了からの経過時間を算出する。そしてレンズCPU20は、絞り駆動波生成完了からの経過時間が、ステップS704にて取得した駆動完了差分時間を超えたか否かを判定する。駆動完了差分時間が経過していない場合、ステップS705に戻り、ステップS706を繰り返す。一方、駆動完了差分時間が経過した場合、ステップS707に進む。ステップS707において、レンズCPU20は、絞り駆動処理の完了通知を行う。すなわちレンズCPU20は、カメラCPU30に対して、絞り駆動が完了したことを通知する。カメラCPU30は、レンズCPU20から完了通知を受けて、撮影処理の続きを実行する。
このように本実施例の交換レンズ2は、交換レンズ2から通知される絞り駆動完了通知に基づいて撮影を行うカメラ本体3に着脱可能である。レンズCPU20は、カメラ本体3から絞り駆動要求を受信した場合、温度情報に応じたデータ(駆動時間テーブル)に基づいて、カメラ本体3から指定された駆動量に対応する駆動時間(駆動完了時間)が経過するまで、カメラ本体3に駆動処理の完了を通知しない。このとき、絞り23の駆動していない期間は、ステッピングモータ25に供給する電圧を低減またはオフにしてモータの発熱を抑えるための時間に充てることが可能となる。
本実施例によれば、絞りの駆動モータの温度情報に基づいて絞りの駆動目標時間を設定し、駆動完了通知のタイミングを調整することにより、撮影連写コマ速度を調整することが可能となる。また、駆動モータが発熱により高温になっている状態で、短い時間で絞り駆動を完了し続けると、絞りを駆動していないインターバル時間が確保できず、駆動モータの温度が上がり続けてしまう。駆動モータの温度が上がるとコマ速を落とさざるを得ない。このため、最初は速いコマ速で撮影できても、すぐにコマ速を落とす必要がある。本実施例によれば、駆動モータの温度が高い場合には絞りの駆動目標時間を長く設定し、駆動モータを駆動させずに冷却させる時間を確保することができる。これにより、コマ速度の落ち込みを設計によりコントロールすることが可能となる。
なお各実施例は、ステッピングモータ(電磁モータ)により駆動される絞りを有するレンズ装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、モータにより駆動される絞りを有する光学機器に広く適用可能である。
各実施例によれば、簡易な設計で、絞りを駆動するモータの温度に応じて適切な制御が可能なレンズ装置およびカメラシステムを提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
2 交換レンズ(レンズ装置)
20 レンズCPU(制御手段)
23 絞り
25 ステッピングモータ(モータ)
26 絞り駆動回路(制御手段)
28 電流検出回路(情報取得手段)

Claims (13)

  1. 絞りと、
    前記絞りを駆動するモータと、
    前記モータを制御する制御手段と、
    前記モータの温度に応じて変化する情報を取得する情報取得手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記温度に応じて変化する前記情報に基づいて、前記モータの駆動時間に関する制御を変更し、前記駆動時間において、前記情報に依存せずに所定の駆動速度で前記モータを制御することを特徴とするレンズ装置。
  2. 絞りと、
    前記絞りを駆動するモータと、
    前記モータを制御する制御手段と、
    前記モータの温度に応じて変化する情報を取得する情報取得手段と、を有するレンズ装置であり、前記レンズ装置から取得した前記モータの駆動時間に基づいて撮影を行う撮像装置に着脱可能なレンズ装置であって、
    前記制御手段は、前記温度に応じて変化する前記情報に基づいて、前記駆動時間に関する制御を変更し、前記撮像装置から指定された駆動量に対応する前記駆動時間を前記撮像装置に通知することを特徴とするレンズ装置。
  3. 絞りと、
    前記絞りを駆動するモータと、
    前記モータを制御する制御手段と、
    前記モータの温度に応じて変化する情報を取得する情報取得手段と、を有するレンズ装置であり、前記レンズ装置から通知される絞り駆動完了通知に基づいて撮影を行う撮像装置に着脱可能なレンズ装置であって、
    前記制御手段は、前記温度に応じて変化する前記情報に基づいて、前記モータの駆動時間に関する制御を変更し、前記撮像装置から指定された駆動量に対応する前記モータの駆動時間が経過するまで、前記撮像装置に対して前記絞り駆動完了通知を行わないことを特徴とするレンズ装置。
  4. 前記制御手段は、前記モータの前記駆動時間の長さを変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  5. 前記モータの前記駆動時間は、前記モータに対して初期通電を行う第1の期間、前記モータの駆動波を生成する第2の期間、および、前記モータに対して直流通電を行う第3の期間を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  6. 前記制御手段は、前記第2の期間の長さを変更することにより、前記モータの前記駆動時間に関する制御を変更することを特徴とする請求項に記載のレンズ装置。
  7. 前記情報取得手段は、前記モータに流れる電流を検出する電流検出手段であり、
    前記情報は、前記電流検出手段により検出された前記電流であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  8. 前記情報取得手段は、前記モータに印加される電圧を検出する電圧検出手段であり、
    前記情報は、前記電圧検出手段により検出された前記電圧であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  9. 前記情報取得手段は、前記モータのコイルの抵抗を検出する抵抗検出手段であり、
    前記情報は、前記抵抗検出手段により検出された前記抵抗であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  10. 前記情報取得手段は、前記温度を検出する温度計であり、
    前記情報は、前記温度計により検出された前記温度であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  11. 前記温度に応じて変化する前記情報ごとに、前記絞りの駆動量と前記駆動時間との関係を示すデータを記憶する記憶手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されたデータのうち前記情報に応じたデータに基づいて、前記駆動時間に関する前記制御を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のレンズ装置と、
    前記レンズ装置を介して形成された光学像を光電変換して画像データを出力する撮像素子を備えた撮像装置と、を有することを特徴とするカメラシステム。
  13. 前記レンズ装置は、前記撮像装置に対して着脱可能であることを特徴とする請求項12に記載のカメラシステム。
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