JP7313590B2 - 車載充電装置 - Google Patents

車載充電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7313590B2
JP7313590B2 JP2023510003A JP2023510003A JP7313590B2 JP 7313590 B2 JP7313590 B2 JP 7313590B2 JP 2023510003 A JP2023510003 A JP 2023510003A JP 2023510003 A JP2023510003 A JP 2023510003A JP 7313590 B2 JP7313590 B2 JP 7313590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
switching
power semiconductor
charging device
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023510003A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022208707A1 (ja
JPWO2022208707A5 (ja
Inventor
泰将 花崎
英彦 木下
功大 塘内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2022208707A1 publication Critical patent/JPWO2022208707A1/ja
Publication of JPWO2022208707A5 publication Critical patent/JPWO2022208707A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7313590B2 publication Critical patent/JP7313590B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L50/00Electric propulsion with power supplied within the vehicle
    • B60L50/50Electric propulsion with power supplied within the vehicle using propulsion power supplied by batteries or fuel cells
    • B60L50/60Electric propulsion with power supplied within the vehicle using propulsion power supplied by batteries or fuel cells using power supplied by batteries
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W20/00Control systems specially adapted for hybrid vehicles

Description

本開示技術は、車載充電装置に関する。
車載充電装置には、パワー半導体等の発熱部品がよく使用されている。過熱保護のために車載充電装置は、冷却機能を備えたものが提案されている。冷却の方式には、空冷式と水冷式とが考えられる。
空冷方式の車載充電装置について、例えば、二次電池に冷却風を送風する冷却ファンを備え、電池温度に応じて冷却ファンの駆動指令値が変化するものが開示されている(特許文献1)。
空冷方式に比べ水等の冷媒を用いる方式(以降、「水冷方式」と呼ぶ)は、冷却能力が高い。水冷方式の車載充電装置について、例えば、バッテリの充電時には動作しない車両搭載機器の冷却機構を利用するものが開示されている。
特許文献1は、電池温度(TB)に応じて、冷却ファンを駆動指令値が変化される可変制御と、駆動指令値が固定される一定制御と、を使い分ける技術を開示している。特許文献1に係る車載二次電池の冷却システムは、電池温度(TB)を、第一温度(T0)と、第二温度(T1)と、基準温度(T3)と、比較する。第一温度(T0)は、メインバッテリの強制空冷が必要になる最低温度である。第二温度(T1)は、メインバッテリが高温状態であることを判定するための温度である。基準温度(T3)は、冷却ファンを一定の目標回転数(最高回転数)で回転する制御を開始するための閾値である。基準温度(T3)は、第一温度(T0)以上で第二温度(T1)未満に設定されている。
特開2016-201250号公報
車載充電装置に用いられるパワー半導体は高電圧が印加されるため、絶縁距離が定められている。この絶縁距離を保つため、温度センサはパワー半導体に近接配置したり接触させて設置したりできない。このため温度センサは、熱源を直接計測できない。温度センサを熱源と離れた場所に設置することは、本来計測したい箇所の温度と温度センサの設置箇所の検出温度とに熱伝達時間の無駄時間が生じることを意味する。また、熱を伝える基板の熱抵抗が大きくなり、半導体素子と温度センサとに温度差が生じる。この無駄時間及び温度差は、温度のオーバーシュート及びハンチングの原因となる。このオーバーシュートとハンチングとが生じたときに、オーバーシュート量をできるだけ小さくし、温度の上昇を抑えたいという要望がある。
本開示技術は上記課題を解決し、温度の上昇を従来よりも小さくできる車載充電装置を提供することを目的とする。
本開示技術に係る車載充電装置は、ヒートシンク上に設置され、水冷される、外部から供給される電圧よりも高い電圧がかかるパワー半導体と、パワー半導体の温度を測定する温度センサと、温度センサの検出温度に基づいて、パワー半導体をONOFF制御する処理回路と、を含み、ONOFF制御を切り替える温度は、少なくとも第一切換え温度と第二切換え温度とを含み、第一切換え温度は、初期の設定温度であり、第二切換え温度の第二停止温度T OFF2 が第一切換え温度の第一停止温度T OFF1 よりも低く設定されている、というものである
本開示技術に係る車載充電装置は上記構成を備えるため、従来と比べてオーバーシュート量を小さくできる。
図1は、車載充電装置を搭載した車の構成を示す構成図である。 図2は、実施の形態1に係る車載充電装置の構成を示した構成図である。 図3は、実施の形態1に係る車載充電装置の回路構成の例を示した回路構成図である。 図4は、パワー半導体を水冷する様子を示す模式図である。 図5は、従来の車載充電装置等における典型的な温度変化を示したグラフその1である。 図6は、従来の車載充電装置等における典型的な温度変化を示したグラフその2である。 図7は、従来の車載充電装置等における典型的な検出温度対パワー半導体温度を示したグラフである。 図8は、実施の形態1に係る車載充電装置の温度変化を示したグラフである。 図9は、実施の形態1に係る車載充電装置の動作の例を示すフローチャートである。 図10は、実施の形態2に係る車載充電装置の動作の例を示すフローチャートである。 図11は、実施の形態3に係る車載充電装置の動作の例を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、車載充電装置3を搭載した車1の構成を示す構成図である。一般に、車載充電装置3を搭載した車1は、電気自動車(以降、「EV」と称す)またはプラグインハイブリッド自動車(以降、「PHEV」と称す)である。図1が示すとおり車1は、車載充電装置3と、メインバッテリ4と、インバータ5と、モータ6と、複数の負荷7と、コントローラ9と、を含む。また車1は、外部電源2と接続可能である。
図2は、実施の形態1に係る車載充電装置3の構成を示した構成図である。図2が示すとおり車載充電装置3は、制御部30と、入口側フィルタ回路31と、PFC回路32と、DC/AC変換回路33と、絶縁トランス34と、AC/DC変換回路35と、出口側フィルタ回路36と、を含む。
入口側フィルタ回路31、PFC回路32、DC/AC変換回路33、絶縁トランス34、AC/DC変換回路35、及び出口側フィルタ回路36は、全体で電力変換回路を構成する。
図3は、実施の形態1に係る車載充電装置3の回路構成の例を示した回路構成図である。図3が示すとおりPFC回路32は、例えば4つのスイッチング素子からなるブリッジレス回路で構成できる。DC/AC変換回路33とAC/DC変換回路35は、例えばそれぞれ4つのスイッチング素子からなるフルブリッジ回路で構成できる。またDC/AC変換回路33、AC/DC変換回路35、及び絶縁トランス34は、いわゆる絶縁型DC/DC変換回路を構成している。
図3で図示された素子はスイッチング素子として表現されたが、素子はこれに限定されるものではない。素子のうちPFC回路32のもの及びAC/DC変換回路35のものは、その一部または全てを整流素子(ダイオード)に代えてもよい。ここでのスイッチング素子または整流素子は、総じてパワー半導体100と称する。パワー半導体100の冷却方法は、後述する説明により明らかになる。
制御部30は、PFC回路32、DC/AC変換回路33、及びAC/DC変換回路35それぞれの内部のスイッチング素子を制御する。制御部30は、コントローラ9からの制御信号に基づいて制御をおこなう。
図4は、パワー半導体100を水冷する様子を示す模式図である。図4が示すとおりパワー半導体100は、放熱のためのヒートシンク110に取り付けられている。ヒートシンク110は、水路120により冷却される。
パワー半導体100は、サーキットボード130と電気的に接続されている。サーキットボード130は、パワー半導体100のほか、温度センサ140と、処理回路150と、が実装されている。
温度センサ140は、熱源となるパワー半導体100の近傍に設置される。パワー半導体100には400V程度の高電圧が印加されるため、パワー半導体100に接触させて設置できない。温度センサ140は絶縁距離を確保するため、予め定められた距離だけ離されて設置される。
処理回路150は、車載充電装置3の制御部30の一部を構成する。処理回路150は、コントローラ9からの制御信号と温度センサ140からの情報とに基づいて、パワー半導体100の制御を行う。
処理回路150は、専用のハードウエアでもプログラムを実行する汎用CPUでもよい。CPUは、Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロコンピュータ、マイクロプロセッサ、プロセッサ、またはDSPであってもよい。
図5は、従来の車載充電装置等における典型的な温度変化を示したグラフその1である。図6は、従来の車載充電装置等における典型的な温度変化を示したグラフその2である。図5及び図6において、横軸は時間を表し、縦軸は温度を表す。図6は、図5よりも長い時間にわたって温度変化を示したグラフである。
一般に水冷方式の冷却は、水路120を流れる冷媒が十分に機能している場合、定格温度を超えることがない。反対に水冷方式の冷却をしていても、冷却が十分に機能していない場合、熱源への通電を切るなどの処置が必要となる。図5は、水冷方式の冷却が十分ではない車載充電装置3において、パワー半導体100への通電を入り切りしているときの温度変化を表している。このようなパワー半導体100への制御は、ONOFF制御と呼ばれる。
水冷方式の冷却が不十分でONOFF制御が必要となる状況は、いくつか考えられる。考えられる状況は例えば、冷媒を循環させるポンプの機能が落ちた場合、冷媒が漏れ出して冷媒の量が減少した場合、冷媒が劣化した場合、などである。
制御部30は、パワー半導体100のONOFF制御を行う。具体的に制御部30は、温度センサ140により計測された温度に基づいて、電力変換回路を構成するパワー半導体100を「停止」または「動作」させる。ここで「停止」及び「動作」という状態を表す用語は、パワー半導体100についても電力変換回路についても用いられる。図5のグラフ中の「停止」または「動作」の文字は、その時間区間において電力変換回路が「停止」または「動作」していることを示している。
図5及び図6が示すとおり電力変換回路が動作しているときは、パワー半導体100の温度も温度センサ140の検出温度もそれぞれ上昇する。
温度センサ140の検出温度があらかじめ定めた停止温度(TOFF)を上回ると、制御部30はパワー半導体100を制御し、電力変換回路を停止させる(以降、「OFF制御」と呼ぶ)。電力変換回路が停止となると、パワー半導体100の温度も温度センサ140の検出温度も下降に転じる。図5及び図6においてTOFFは、約125[℃]に設定されている。
下降に転じた温度センサ140の検出温度があらかじめ定めた動作温度(TON)を下回ると、制御部30はパワー半導体100を制御し、電力変換回路を動作させる(以降、「ON制御」と呼ぶ)。電力変換回路が動作となると、パワー半導体100の温度も温度センサ140の検出温度も再び上昇に転じる。図5及び図6においてTONは、約100[℃]に設定されている。
図5が示すとおりONOFF制御される従来の車載充電装置3の温度は、上昇と下降とを繰り返す。制御部30の制御目的が温度を一定にすることではないが、この温度の上昇と下降とを繰り返す現象は、オーバーシュートとハンチングとを繰り返している状況だとも言える。
図5が示すとおり従来の車載充電装置等におけるパワー半導体100の温度は、ピーク値が140[℃]を超え150[℃]近くまで達していることがわかる。
図7は、従来の車載充電装置等における典型的な検出温度対パワー半導体温度を示したグラフである。図7の横軸は、図5の温度センサ140による検出温度を示す。図7の縦軸は、図5のパワー半導体100の温度を示す。言い換えれば図7は、時系列で表された図5の温度のグラフを、状態空間上の温度対温度のグラフで表したもの(以降、「温度相関曲線」と呼ぶ)である。
図7に示される温度相関曲線は、温度上昇時と温度下降時とで同じ軌跡を通らないことから、BH曲線に代表されるヒステリシス曲線に似ているとも言える。また温度相関曲線は、1周目と2周目とでは同じ軌跡を通っていない。同じ軌跡を通らない理由は、1周目と2周目とでは、水路120を通る冷媒の温度、及びヒートシンク110の温度、等の周囲の温度が違うからである。冷媒、及びヒートシンク110は熱容量が大きく、熱容量が大きいものの温度は、周囲に対する影響も大きい。ヒートシンク110の温度が変わっていることは、図5に示されるヒートシンク温度の曲線を見ても理解される。
図8は、実施の形態1に係る車載充電装置3の温度変化を示したグラフである。図8が示すとおり実施の形態1に係る車載充電装置3におけるパワー半導体100の温度は、ピーク値が140[℃]を超えることがない。
実施の形態1に係る車載充電装置3の動作は、以下の図に沿った説明により明らかにされる。
図9は、実施の形態1に係る車載充電装置3の動作の例を示すフローチャートである。図9が示すとおり車載充電装置3の動作は、ONOFF制御の周期回数カウンターを1にリセットするステップ(ST99)と、現在のONOFF制御の周期が2以上であるかを判断するステップ(ST100)と、検出温度が第一停止温度TOFF1を上回っているかを判断するステップ(ST210)と、検出温度が第一動作温度TON1を下回っているかを判断するステップ(ST230)と、検出温度が第二停止温度TOFF2を上回っているかを判断するステップ(ST310)と、検出温度が第二動作温度TON2を下回っているかを判断するステップ(ST330)と、を含む。
第二停止温度TOFF2は、第一停止温度TOFF1よりも低く設定されてよい。また第二動作温度TON2も、第一動作温度TON1より低く設定されてよい。
車載充電装置3は電源投入時に、ST99においてパラメータの初期化が実行される。パラメータとは、例えばONOFF制御の周期回数カウンターであり、例えば1にリセットされる。
初期状態(状態a)は、パワー半導体100が過熱しておらず正常な温度範囲内で電力制御している状態、すなわち第一停止温度TOFF1に達していない状態であるとする。状態aにおいて、現在のONOFF制御の周期が2以上であるかを判断するステップ(ST100)では、NOと判断される。処理フローは、動作中であるかを判断するステップ(ST200)へ進み、YESと判断される。処理フローは、検出温度が第一停止温度TOFF1を上回っているかを判断するステップ(ST210)へ進む。初期状態は動作停止(TOFF1)の閾値に達していない状態であるため、ST210ではNOと判断される。処理フローは、動作を維持するステップ(ST220)へ進み、ON制御が維持される。処理フローは、図9のフローチャート中の「E」へ進み、再び処理フローの上部へ進む。
続いての状態(状態b)は、1周目のON制御がなされているときに検出温度が第一停止温度TOFF1を上回った状態であるとする。状態bにおいて、ST100、ST200、ST210、までは、初期状態のときと同じ処理をたどる。状態bは、検出温度が第一停止温度TOFF1を上回っているかを判断するステップ(ST210)では、YESと判断される。処理フローは、動作を停止するステップ(ST240)へ進み、OFF制御に切り替わる。処理フローは、図9のフローチャート中の「E」へ進み、再び処理フローの上部へ進む。
続いての状態(状態c)は、1周目のON制御がOFF制御に切り替わり、まだ検出温度が第一動作温度TON1よりも高い状態であるとする。状態cにおいて、ST100、ST200、までは、状態a及び状態bと同じ処理をたどる。状態cは、動作中であるかを判断するステップ(ST200)では、NOと判断される。処理フローは、検出温度が第一動作温度TON1を下回っているかを判断するステップ(ST230)へ進み、NOと判断される。処理フローは、動作を停止するステップ(ST240)へ進み、OFF制御が維持される。処理フローは、図9のフローチャート中の「E」へ進み、再び処理フローの上部へ進む。
続いての状態(状態d)は、1周目のON制御がOFF制御に切り替わり、検出温度が第一動作温度TON1を下回った状態であるとする。状態dにおいて、ST100、ST200、ST230、までは、状態cと同じ処理をたどる。状態dは、検出温度が第一動作温度TON1を下回っているかを判断するステップ(ST230)では、YESと判断される。処理フローは、動作を再開するステップ(ST250)へ進み、再びON制御へ切り替わる。なお、動作を再開するステップ(ST250)は、ON制御の回数を数えるカウンターを1増やすインクリメント処理を行う。ここで、ON制御の回数は、2以上は処理フロー上に違いを生じない。よってここでの処理は、インクリメント処理に代えてON制御回数に2を代入する処理としてもよい。
続いての状態(状態e)は、2週目のON制御がなされており、検出温度が第二停止温度TOFF2に達していない状態であるとする。状態eは、現在のONOFF制御の周期が2以上であるかを判断するステップ(ST100)において、YESと判断される。処理フローは、動作中であるかを判断するステップ(ST300)へ進み、YESと判断される。さらに処理フローは、検出温度が第二停止温度TOFF2を上回っているかを判断するステップ(ST310)へ進む。状態eは第二停止温度TOFF2に達していないため、ST310ではNOと判断される。処理フローは、動作を維持するステップ(ST320)へ進み、ON制御が維持される。処理フローは、図9のフローチャート中の「E」へ進み、再び処理フローの上部へ進む。
続いての状態(状態f)は、2周目のON制御がなされているときに検出温度が第二停止温度TOFF2を上回った状態であるとする。状態fにおいて、ST100、ST300、ST310、までは、状態eのときと同じ処理をたどる。状態fは、検出温度が第二停止温度TOFF2を上回っているかを判断するステップ(ST310)では、YESと判断される。処理フローは、動作を停止するステップ(ST340)へ進み、OFF制御に切り替わる。処理フローは、図9のフローチャート中の「E」へ進み、再び処理フローの上部へ進む。
続いての状態(状態g)は、2周目のON制御がOFF制御に切り替わり、まだ検出温度が第二動作温度TON2よりも高い状態であるとする。状態gにおいて、ST100、ST300、までは、状態e及び状態fと同じ処理をたどる。状態gは、動作中であるかを判断するステップ(ST300)では、NOと判断される。処理フローは、検出温度が第二動作温度TON2を下回っているかを判断するステップ(ST330)へ進み、NOと判断される。処理フローは、動作を停止するステップ(ST340)へ進み、OFF制御が維持される。処理フローは、図9のフローチャート中の「E」へ進み、再び処理フローの上部へ進む。
続いての状態(状態h)は、2周目のON制御がOFF制御に切り替わり、検出温度が第二動作温度TON2を下回った状態であるとする。状態hにおいて、ST100、ST300、ST330、までは、状態gと同じ処理をたどる。状態hは、検出温度が第二動作温度TON2を下回っているかを判断するステップ(ST330)では、YESと判断される。処理フローは、動作を再開するステップ(ST350)へ進み、再びON制御へ切り替わる。なお、動作を再開するステップ(ST350)は、ON制御の回数を数えるカウンターを1増やすインクリメント処理を行う。
ST350の処理は、ON制御の回数をインクリメントすることに代えて1にしてもよい。ON制御の回数を1とすることは、ONOFF制御を切り替える温度を第二停止温度TOFF2と第二動作温度TON2(以降、2つを合わせて「第二切換え温度」と呼ぶ)から第一停止温度TOFF1と第一動作温度TON1(以降、2つを合わせて「第一切換え温度」と呼ぶ)へ戻すことを意味する。第一切換え温度は、初期の設定温度である。ONOFF制御を切り替える温度は、第二切換え温度に比べて第一切換え温度の方がそれぞれ高い。ONOFF制御を切り替える温度を高くすることは、冷却の効果は劣るが、充電器の充電能力は向上する。
実施の形態1に係る車載充電装置3は、キーオフされた場合にON制御の回数を0にリセットするようにしてもよい。
実施の形態1は、第二停止温度TOFF2が第一停止温度TOFF1よりも低く設定され、また第二動作温度TON2も第一動作温度TON1より低く設定されたものを例示した。本開示技術は、これに限定するものではない。どちらか一方のみを低く設定し、もう一方は変えずに同じ値としてもよい。
以上のとおり実施の形態1に係る車載充電装置3は上記の構成を備えるため、温度の上昇を従来よりも抑えることができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る車載充電装置3は、実施の形態1と同じ構成であるが、処理フローを少し変形したものである。
実施の形態2で用いる符号は、特に明記する場合を除き実施の形態1と同じものが使用される。また、実施の形態1と重複する説明は、適宜省略される。
図10は、実施の形態2に係る車載充電装置3の動作の例を示すフローチャートである。図10が示すとおり車載充電装置3の動作は、筐体の内部温度Tinが筐体基準温度Tresを上回っているかを判断するステップ(ST10)と、ON制御の回数を1に設定するステップ(ST20)と、動作を再開するステップ(ST351)と、を含む。
車載充電装置3を構成する筐体の内部温度Tinを測定する内部温度センサを追加することが許されれば、筐体の内部温度Tinの情報は有用である。実施の形態2に係る車載充電装置3は、筐体の内部温度Tinが筐体基準温度Tresを上回っているかを判断するステップ(ST10)が実施される。
車載充電装置3が正常に冷却されていれば、ST10はNOと判断される。処理フローはST20へと進む。
ON制御の回数を1に設定するステップ(ST20)は、ON制御の回数を1にリセットする。ON制御の回数を1にリセットすることは、ONOFF制御を切り替える温度を第一切換え温度に戻すことを意味する。
ST20の次に処理フローは、実施の形態1で示したST100へと進む。実施の形態1では動作を再開するステップ(ST350)で行っていたON制御の回数を1にリセットする処理は、実施の形態2ではこのST20で行われる。
実施の形態2に特有の動作は、ONOFF制御を切り替える温度を第一切換え温度から第二切換え温度にするための条件にも現れる。実施の形態2では、検出温度が第一動作温度TON1を下回っており、かつ、筐体の内部温度Tinが筐体基準温度Tresを上回っている、という条件を満たしたときに、はじめてONOFF制御を切り替える温度が第二に変更となる。
実施の形態2も、第二停止温度TOFF2が第一停止温度TOFF1よりも低く設定され、また第二動作温度TON2も第一動作温度TON1より低く設定されたものを例示した。本開示技術は、これに限定するものではない。どちらか一方のみを低く設定し、もう一方は変えずに同じ値としてもよい。
以上のとおり実施の形態2に係る車載充電装置3は上記の構成を備えるため、温度の上昇を従来よりも抑えることができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る車載充電装置3は、実施の形態1と同じ構成であるが、処理フローに実施の形態2とは異なる変形が施されている。
実施の形態3で用いる符号は、特に明記する場合を除き既出の実施の形態と同じものが使用される。また、既出の実施の形態と重複する説明は、適宜省略される。
図11は、実施の形態3に係る車載充電装置3の動作の例を示すフローチャートである。図10が示すとおり車載充電装置3の動作は、冷媒温度Twaterが冷媒基準温度Tcoolを上回っているかを判断するステップ(ST50)を含む。
車載充電装置3を冷却する冷媒の冷媒温度Twaterを測定する冷媒温度センサを追加することが許されれば、冷媒温度Twaterの情報は有用である。実施の形態3に係る車載充電装置3は、冷媒温度Twaterが冷媒基準温度Tcoolを上回っているかを判断するステップ(ST50)が実施される。
車載充電装置3を作動させてしばらくの間は、ST50はNOと判断される。処理フローは、実施の形態1または実施の形態2のST100へと進む。
冷媒温度Twaterが冷媒基準温度Tcoolを上回っている状態(状態i)のときには、ST50はYESと判断される。
実施の形態3に特有の動作は、この状態iのときに現れる。簡単に言えば、状態iのときに実施の形態3に係る車載充電装置3は、ONOFF制御を切り替える温度を第三停止温度TOFF3と第三動作温度TON3(以降、2つを合わせて「第三切換え温度」と呼ぶ)へ移す。
動作中であるかを判断するステップ(ST51)は、動作中であるかを判断するステップ(ST300)と同じである。
検出温度が第三停止温度TOFF3を上回っているかを判断するステップ(ST52)は、検出温度が第二停止温度TOFF2を上回っているかを判断するステップ(ST310)に対応する。
動作を維持するステップ(ST53)は、動作を維持するステップ(ST320)と同じである。
検出温度が第三動作温度TON3を下回っているかを判断するステップ(ST54)は、検出温度が第二動作温度TON2を下回っているかを判断するステップ(ST330)に対応する。
動作を停止するステップ(ST55)は、動作を停止するステップ(ST340)と同じである。
動作を再開するステップ(ST56)は、動作を再開するステップ(ST350)または動作を再開するステップ(ST351)と同じである。
実施の形態3に示すとおり本開示技術は、第三停止温度TOFF3が第二停止温度TOFF2よりも低く設定されてもよく、また第三動作温度TON3が第一動作温度TON1よりも高く設定されてもよい。言い換えれば、第三動作温度TON3と第三停止温度TOFF3との差が第一切換え温度の場合と比べても第二切換え温度の場合と比べても小さい。このようにONOFF制御を切り替える温度を設定する趣旨は、冷媒の温度が高くなり十分な冷却が期待できない状況においても、ONOFF制御の切換えをこまめに行い、可能な限り安全な充電動作を目指すものである。
以上のとおり実施の形態3に係る車載充電装置3は上記の構成を備えるため、冷媒の温度が高くなり十分な冷却が期待できない状況においても、温度の上昇を従来よりも抑えることができる。
本開示技術は、EV及びPHEVの水冷式車載充電器に利用でき、産業上の利用可能性がある。
1 車、 2 外部電源、 3 車載充電装置、 4 メインバッテリ、 5 インバータ、 6 モータ、 7 負荷、 9 コントローラ、 30 制御部、 31 入口側フィルタ回路、 32 PFC回路、 33 DC/AC変換回路、 34 絶縁トランス、 35 AC/DC変換回路、 36 出口側フィルタ回路、 100 パワー半導体、 110 ヒートシンク、 120 水路、 130 サーキットボード、 140 温度センサ、 150 処理回路。

Claims (4)

  1. ヒートシンク上に設置され、水冷される、外部から供給される電圧よりも高い電圧がかかるパワー半導体と、
    前記パワー半導体の温度を測定する温度センサと、
    前記温度センサの検出温度に基づいて、前記パワー半導体をONOFF制御する処理回路と、を含み、
    前記ONOFF制御を切り替える温度は、少なくとも第一切換え温度と第二切換え温度とを含み、
    前記第一切換え温度は、初期の設定温度であり、
    前記第二切換え温度の第二停止温度T OFF2 が前記第一切換え温度の第一停止温度T OFF1 よりも低く設定されている、
    車載充電装置。
  2. ヒートシンク上に設置され、水冷される、外部から供給される電圧よりも高い電圧がかかるパワー半導体と、
    前記パワー半導体の温度を測定する温度センサと、
    前記温度センサの検出温度に基づいて、前記パワー半導体をONOFF制御する処理回路と、を含み、
    前記ONOFF制御を切り替える温度は、少なくとも第一切換え温度と第二切換え温度とを含み、
    前記第一切換え温度は、初期の設定温度であり、
    前記第二切換え温度の第二動作温度T ON2 が前記第一切換え温度の第一動作温度T ON1 より低く設定されている、
    車載充電装置。
  3. ヒートシンク上に設置され、水冷される、外部から供給される電圧よりも高い電圧がかかるパワー半導体と、
    前記パワー半導体の温度を測定する温度センサと、
    前記温度センサの検出温度に基づいて、前記パワー半導体をONOFF制御する処理回路と、を含み、
    前記ONOFF制御を切り替える温度は、少なくとも第一切換え温度と第二切換え温度とを含み、
    前記第一切換え温度は、初期の設定温度であり、
    筐体の内部温度Tinが筐体基準温度Tresを下回っていたときに、前記ONOFF制御を切り替える温度を前記第一切換え温度に戻す、
    車載充電装置。
  4. ヒートシンク上に設置され、水冷される、外部から供給される電圧よりも高い電圧がかかるパワー半導体と、
    前記パワー半導体の温度を測定する温度センサと、
    前記温度センサ検出温度に基づいて、前記パワー半導体をONOFF制御する処理回路と、を含み、
    前記ONOFF制御を切り替える温度は、少なくとも第一切換え温度と第二切換え温度とを含み、
    前記第一切換え温度は、初期の設定温度であり、
    冷媒温度Twaterが冷媒基準温度Tcoolを上回っているときに、前記処理回路は、第一動作温度TON1よりも高い第三動作温度TON3と、第一停止温度TOFF1よりも低い第三停止温度TOFF3と、を用いて、前記ONOFF制御を切り替える
    車載充電装置。
JP2023510003A 2021-03-31 2021-03-31 車載充電装置 Active JP7313590B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2021/013772 WO2022208707A1 (ja) 2021-03-31 2021-03-31 車載充電装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2022208707A1 JPWO2022208707A1 (ja) 2022-10-06
JPWO2022208707A5 JPWO2022208707A5 (ja) 2023-05-10
JP7313590B2 true JP7313590B2 (ja) 2023-07-24

Family

ID=83458187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023510003A Active JP7313590B2 (ja) 2021-03-31 2021-03-31 車載充電装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7313590B2 (ja)
WO (1) WO2022208707A1 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010226782A (ja) 2009-03-19 2010-10-07 Sumitomo Heavy Ind Ltd 建設機械

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09207583A (ja) * 1996-02-09 1997-08-12 Hitachi Ltd 電気車の電子部品冷却構造
JPH11146507A (ja) * 1997-11-05 1999-05-28 Hitachi Ltd 電気車用電動機制御装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010226782A (ja) 2009-03-19 2010-10-07 Sumitomo Heavy Ind Ltd 建設機械

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2022208707A1 (ja) 2022-10-06
WO2022208707A1 (ja) 2022-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101056004B (zh) 控制装置一体型发电电动机
KR100701377B1 (ko) 온도 센서가 통합된 전기 가열 장치
US20110316486A1 (en) Charge Control System
JP4082310B2 (ja) アイドルストップ制御装置
JP6056486B2 (ja) 車両用電力供給装置
JP5928603B2 (ja) 燃料電池システム及び制御方法
JP2005333686A (ja) 車両用発電システム
JP2006073364A (ja) 組電池の容量調整装置及び組電池の容量調整方法
US11362580B2 (en) Power conversion device with temperature control
JP5486434B2 (ja) 電力変換装置
KR101294064B1 (ko) 친환경 차량의 파워모듈 냉각장치 및 방법
US20050174075A1 (en) Inverter device
JP7313590B2 (ja) 車載充電装置
US10611360B2 (en) Electric power source system
KR102213262B1 (ko) Ldc의 과열 방지를 위한 ldc 제어 장치 및 그 동작 방법
JP6756277B2 (ja) 回転電機ユニット
JP2020110022A (ja) バッテリ暖機システム
EP2610995B1 (en) Electric power generation control system for vehicle
JP2011087407A (ja) 車両用制御装置および車両用制御方法
JP5929678B2 (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP7259806B2 (ja) 冷却制御装置、プログラム
JPH05252606A (ja) 電気自動車用回生制動装置
JP2006034006A (ja) Dc−dcコンバータ
JP2009261175A (ja) モータの駆動装置
WO2016002876A1 (ja) ハイブリッド車両の空調制御装置及び空調制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7313590

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150