JP7311093B2 - マッサージ機 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、移動手段に過度な負担をかけることなく肘掛部に設けられたマッサージ手段を移動させることができ、また、マッサージ手段の収納スペースの省スペース化を図ることができるマッサージ機を提供することを目的とする。
このような構成とすることにより、側壁部の少なくとも一部を収容可能な収容部を設けることで、移動手段に過度な負担をかけることなく肘掛部に設けられたマッサージ手段を移動させることができ、また、マッサージ手段の収納スペースの省スペース化を図ることができる。
このような構成とすることにより、エアセルを膨張収縮させて可動部を収容部に対して上下に移動させることができる。また、エアセルを膨脹させた状態を維持することでガイドローラーの移動が固定され、可動部を収容部に対して固定(ロック)することができる。
このような構成とすることにより、可動部を移動させた位置でロックすることができる。
このような構成とすることにより、爪部は爪受部に対して噛み合うことで可動部を収容部に対して固定(ロック)することができる。
このような構成とすることにより、ロック手段によるロックを解除することができる。
このような構成とすることにより、ロック解除手段を収容部の外側に出すことができるため、使用者は収容部の窓部から突出したロック解除手段を手動で操作することにより、ロックを解除することができる。
このような構成とすることにより、使用者の腕部をエアセルによって施療することができる。
このような構成とすることにより、可動部を前後方向に移動させることができるため、施療部による施療範囲を拡大することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るマッサージ機1の全体構成について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るマッサージ機1の斜視図である。図2はマッサージ機1の機能ブロック図である。図3はマッサージユニット13の正面図である。図4は本発明の一実施形態に係る右側の肘掛部21のA-A断面図であり、(a)は使用状態を示す図であり、(b)は収納状態を示す図である。図5は本発明の一実施形態に係る右側の肘掛部21のロック手段31の拡大図であり、(a)はロック手段31により可動部22がロックされた状態を示す図であり、(b)はロック解除手段32により可動部22のロックが解除された状態を示す図である。図6は本発明の別実施形態に係る右側の肘掛部を面Aで切断した断面を前方から見た図であり、(a)は使用状態を示す図であり、(b)は収納状態を示す図である。図7は、本発明の一実施形態に係る右側の肘掛部21の側面図である。
なお、以下の説明で用いる方向の概念は、図1に示すマッサージ機1に着座した使用者から見たときの方向の概念と一致するものとし、その他の場合は適宜説明するものとする。
図3に示すとおり、背凭れ部4には、使用者の上半身を後方(背面)からマッサージするマッサージユニット13が設けられている。このマッサージユニット13は、左右で対をなすアーム61と、アーム61の上下両端部に設けられた施療子62と、により構成されており、マッサージモータM1の駆動により左右の施療子62が近接離反する揉みマッサージ、及びマッサージモータM2の駆動により左右の施療子62が交互に使用者側へ進退する叩きマッサージを行わせることができる。また、マッサージユニット13は、昇降モータM3の駆動により身長方向に沿って上方又は下方へ移動して、身体に対する位置を変更したり、ローリングマッサージを行わせたりすることができる。背凭れ部4には、身長方向に延設された左右で対をなすガイドレール16(図1参照)が設けられており、マッサージユニット13はガイドレール16に沿って移動する。マッサージユニット13が身長方向に移動可能であるため、使用者の首から腰の間を施療子62でマッサージすることができる。
図2に示すとおり、マッサージ機1には、マッサージユニット13、後述する移動手段24、エアセル14、15、これらを動作させるためのマイクロコンピュータ等からなる制御部7が設けられている。この制御部7は、座部3の下方に設けられており、使用者が操作するコントローラ8と接続されており、使用者がコントローラ8を操作することで各種マッサージ動作が行われる。
図1に示す通り、座部3は、板状の部材で構成されている。座部3の前後方向後側には、後述する背凭れ部4との干渉を防ぐための切り欠き3aが設けられており、略凹部状となっている。座部3の上面には、施療部6としてのエアセルを設けてもよい。そうすることで、座部3に着座した使用者の臀部や大腿部をマッサージすることができる。
座部3の前側には、回動軸(図示せず)を介して後述するフットレスト部5が枢支されている。フットレスト部5には、フットレスト用アクチュエータ(図示せず)が設けられている。フットレスト用アクチュエータを駆動させることで、フットレスト部5は回動軸を中心に座部3に対して上下方向に移動することができる。
図1に示す通り、背凭れ部4は、身長方向に長い長方形の部材で構成されている。背凭れ部4の上下方向下側には、座部3との干渉を防ぐための切り欠き4aが設けられており、凸部状となっている。背凭れ部4の内部には、ガイドレール16が設けられており、ガイドレール16を介して後述する施療部6としてのマッサージユニット13が設けられている。マッサージユニット13は、座部3に着座した使用者の背面(例えば、肩部や背部、腰部など)をマッサージすることができる。なお、図示していないが、背凭れ部4の各所に施療部6としてのエアセルを設けてもよい。そうすることで、背凭れ部4に凭れた使用者の背面(例えば、肩部や背部、腰部など)のうち、マッサージユニット13ではマッサージできない箇所をマッサージすることができる。
図1に示す通り、フットレスト部5は、底壁5aと、底壁5aの左右両側から前方へ突設された側壁5bと、側壁5bの略中央付近から突設された中央壁5cと、底壁5aの下方から前方へ向って底壁5aと側壁5bとに亘って突設された足底壁5dとからなる凹部状に形成されている。左右の側壁5bの内側には、施療部6としてのエアセル15が設けられている。また、中央壁5cの左右両側にも、施療部6としてのエアセル15が設けられている。なお、足底壁5dの上面にエアセル(図示せず)を設けてもよい。
図1、図4~図7に示す通り、肘掛部21は、上壁部22aと側壁部22bとから構成された可動部22と、側壁部22bの少なくとも一部を収容可能な収容部23aと収容部23aの側方に設けられた下壁部23bとから構成された本体部23と、から構成されている。上壁部22aと下壁部23bには、それぞれ施療部6としてのエアセル14が設けられている。上壁部22aと下壁部23bとは互いに対向するように配置されている。収容部23aの内部には、可動部22を使用状態と収納状態とに切り替えるための移動手段24が設けられている。なお、ここでいう「使用状態」とは、上壁部22aと下壁部23bとが離反し、上壁部22aと下壁部23bとの間で使用者の腕部を施療可能な状態のことである。また、「収納状態」とは、上壁部22aと下壁部23bとが接近し、上壁部22aの上面に使用者の腕部を載置可能な状態のことである。
図1、図4~7に示すとおり、可動部22は、上壁部22aと上壁部22aの側方に設けられた側壁部22bとから構成されている。上壁部22aの下面には、施療部6としてのエアセル15が設けられている。
上壁部22aの端部と側壁部22bの上端部とを固定することによってL字型の構成となっている。
また、側壁部22bは、上下に分割されている。側壁部22bは、上側の第一側壁部22cと下側の第二側壁部22dとから構成されている。第一側壁部22cと第二側壁部22dとの間には、第一側壁部22cを第二側壁部22dに対して前後方向へ移動させるためのガイド手段25が設けられている。
また、第二側壁部22dの下部には、可動部22を上下方向に移動させるための移動手段24が設けられている。移動手段24の構成については、後述する。
図4~7に示すとおり、本体部23は、側壁部22bの少なくとも一部を収容可能な収容部23aと収容部23aの上側の側部に設けられた下壁部23bとから構成されている。収容部23aは、座部3側に上下方向に延設した内壁23dと、内壁23dと対向する位置に上下方向に延設した外壁23eと、内壁23dと外壁23eとを連結する底壁23fとで構成された凹部状となっている。外壁23eには、後述するロック解除手段32が突出するための窓部23cが設けられている。
収容部23aの内部には、可動部22の少なくとも一部を収容可能な空間が形成されている。また、可動部22を上下方向に移動させるための移動手段24も設けられている。
図4、5に示すとおり、移動手段24は、上方向に付勢されたバネ24aである。バネ24aは、底壁23fの上部と第二側壁部22dの下部との間に設けられている。バネ24aの一方は第二側壁部22dの下部と接続されており、他方は底壁23fの上部と接続されている。バネ24aは、常時上方向に付勢されている。そのため、収容部23aの内部には、可動部22を収容部23aに対して任意の位置で固定するためのロック手段31が更に設けられている。移動手段24によって、可動部22の上壁部22aと本体部23の下壁部23bとが離反し、上壁部22aの下面に設けられたエアセル14と下壁部23bの上面に設けられたエアセル14との間で使用者の腕部を施療可能な使用状態と、可動部22の上壁部22aと本体部23の下壁部23bとが接近し、上壁部22aの上面に使用者の腕部を載置可能な収納状態と、に切り替えることができる。
ロック手段31の構成については、後述する。
図6は本発明の別実施形態に係る右側の肘掛部を面Aで切断した断面を前方から見た図であり、(a)は使用状態を示す図であり、(b)は収納状態を示す図である。
図6に示すとおり、本体部23は、側壁部22bの少なくとも一部を収容可能な収容部23aと収容部23aの上側の側部に設けられた下壁部23bとから構成されている。収容部23aは、座部3側に上下方向に延設した内壁23dと、内壁23dと対向する位置に上下方向に延設した外壁23eと、内壁23dと外壁23eとを連結する底壁23fとで構成された凹部状となっている。下壁部23bの一部は、底壁23fと対向するように突出して設けられている。下壁部23bの一部を底壁23fと対向するように突出して設けることで、後述するガイドローラー27bが収容部23aから抜け落ちるのを防ぐことができる。
エアセル27aを膨張させると、第二側壁部22dは上方に移動する。第二側壁部22dの上方への移動に伴ってガイドローラー27bも一緒に上方に移動する。底壁23fと対向するように突出して設けられた下壁部23bの一部にガイドローラー27bが当接することで、第二側壁部22dが収容部23aから抜け落ちるのを防ぐことができる。
なお、エアセル27aの膨脹状態を任意の位置で維持することにより、ガイドローラー27bが任意の位置から下に下がらないよう移動が固定され、第二側壁部22dの下方への移動を制限させることができる。つまり、エアセル27aは、可動部22を収容部23aに対して任意の位置で固定するためのロック手段31を兼ねることができる。
図4、5に示すとおり、ロック手段31は、爪部31aと爪部31aと噛み合う爪受部31bとから構成されている。爪部31aは第二側壁部22dに設けられている。爪部31aは円柱状をなしている。爪部31aの内部には、爪部31aを爪受部31bに係止させて可動部22を収容部23aに対して任意の位置で移動できないよう固定するためのロック状態と、爪部31aを爪受部31bから離して可動部22を収容部23aに対して上下方向に移動することができるロック解除状態とに切り替えるための切り替え手段33が内蔵されている。
図5(a)に示すとおり、使用者が爪部31aを1回押すと、爪部31aの内部に設けられたバネ33aが収縮する。バネ33aが収縮すると、爪部31aの先端部は爪受部31bと噛み合うようになる。係止部33bにより、爪部31aの先端部と爪受部31bとが噛み合った状態で爪部31aの移動が係止される。そうすることで、可動部22の上下方向の移動をロックすることができる。
つまり、使用者が爪部31aを操作するだけで、簡単にロック状態とロック解除状態とを切り換えることができ、可動部22を使用状態と収納状態とに位置変更することができる。
21 肘掛部
22 可動部
22a 上壁部
22b 側壁部
23 本体部
23a 収容部
23b 下壁部
24 移動手段
Claims (8)
- 上壁部と前記上壁部の外側方に設けられた側壁部とから構成された可動部と、
前記側壁部の少なくとも一部を収容可能な収容部と前記収容部の側方に設けられた下壁部とから構成された本体部と、を有し、
前記上壁部又は前記下壁部の少なくとも一方には、使用者の腕部を施療するための施療部が設けられており、
前記上壁部と前記下壁部は、互いに対向するように配置されており、
前記側壁部は、少なくとも使用者の前腕部の一部を覆うべく使用者の前腕部の長手方向に延設されており、
前記可動部を前記収容部に対して上下方向に移動させるための移動手段を有し、
前記可動部は、
前記上壁部と前記下壁部が離反し、前記上壁部と前記下壁部との間で使用者の腕部を施療可能な使用状態と、
前記上壁部と前記下壁部が接近し、前記上壁部に使用者の腕部を載置可能な収納状態と、に切り替えることができることを特徴とする肘掛部。 - 前記移動手段は、エアセルとガイドローラーとで構成されることを特徴とする請求項1に記載の肘掛部。
- 前記移動手段は、前記可動部を前記収容部に対して任意の位置で固定するためのロック手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の肘掛部。
- 前記ロック手段は、爪部と前記爪部と噛合する爪受部とで構成されることを特徴とする請求項3に記載の肘掛部。
- 前記ロック手段を解除し、前記可動部を前記収容部に対して上下に移動可能にさせるためのロック解除手段を更に備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の肘掛部。
- 前記収容部には窓部が設けられており、
前記ロック解除手段は、前記窓部から突出していることを特徴とする請求項5に記載の肘掛部。 - 前記施療部は、エアセルで構成されていることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の肘掛部。
- 前記側壁部は、上側の第一側壁部と下側の第二側壁部とで構成され、
前記第一側壁部は前記第二側壁部に対して前後方向に移動可能となっていることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の肘掛部。
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