JP7310515B2 - 二次転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、二次転写装置及び画像形成装置に関する。
多くの電子写真方式の画像形成装置では、複数のローラーに巻き掛けられて周回する無端環状で所定幅の中間転写ベルトの外周面に沿って、それぞれ一の色成分のトナー像を形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等の色別の像形成ユニットを配列する構成が採られる。そして、これらの像形成ユニットによって各色のトナー像を中間転写ベルト上に順次重ね合わせることでフルカラーのカラートナー像を中間転写ベルト上に形成し、これを用紙に二次転写するようになっている。
二次転写位置では、中間転写ベルトを、その内側から支持するローラーと、外側からバネ等に付勢されて押圧する二次転写ローラーとの間に挟み込んで転写ニップを形成する。搬送されてきた用紙が転写ニップ(中間転写ベルトの外周面と二次転写ローラーとの間)を通る際に中間転写ベルト上のトナー像が用紙に転写される。
転写ニップに用紙の先端が進入するときや後端が抜け出るときには中間転写ベルトに掛かる負荷が大きく変化するので、中間転写ベルトの周回速度が変動することで、画像にスジやムラが生じる場合がある。
この問題に対応するために、用紙の先端及び後端が転写ニップを通る際にニップ圧を一時的に減圧することが行われている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2015-102836号公報 特許第5299772号公報
ところで、上記特許文献1や上記特許文献2に開示されている装置では、厚紙を対象としてニップ圧を一時的に減圧しているが、紙種によっては薄紙でもショックノイズが発生し得るため、薄紙でもニップ圧を一時的に減圧する方が良い場合がある。しかし、薄紙を対象としてニップ圧を一時的に減圧した場合には、二次転写ローラーに対向するローラーの潰れ量が減少することにより用紙分離ポイントでのローラー曲率が小さくなり、用紙の分離性が悪化するという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、二次転写部でのショックノイズの発生と用紙の分離性の悪化を抑制することができる二次転写装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
中間転写ベルトの外周面に一次転写されたトナー画像を用紙に二次転写する二次転写装置であって、
前記中間転写ベルトをその内周面に当接する対向ローラーとの間に挟んで配設される二次転写ローラーと、
前記二次転写ローラーが前記中間転写ベルトを前記対向ローラーとの間に挟んで押圧する押圧力を調整する調整手段と、
を備え、
前記調整手段は、
前記用紙の先端が前記二次転写ローラーと前記対向ローラーとにより形成されるニップ部に進入する前に前記押圧力を減圧し、当該用紙が薄紙である場合、当該用紙の先端が当該ニップ部を通過している間に、減圧された前記押圧力を所定の押圧力に達するまで増圧し、
前記用紙の紙種に応じて、前記用紙の先端が前記ニップ部に進入する前の押圧力と、当該用紙の先端が当該ニップ部を通過している間の押圧力と、をそれぞれ変化させる、
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の二次転写装置において、
前記調整手段は、前記用紙が薄紙である場合、前記用紙が厚紙である場合に比べて、前記減圧された前記押圧力が前記所定の押圧力に達するまでの時間が短くなるように当該押圧力を調整することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の二次転写装置において、
前記調整手段は、前記用紙が薄紙である場合、前記用紙の先端が前記ニップ部を通過する期間のうち当該用紙の先端が前記ニップ部を抜けるタイミングでの前記押圧力が最も大きくなるように当該押圧力を調整することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1~のいずれか一項に記載の二次転写装置において、
前記調整手段は、周囲の環境条件に応じて、少なくとも前記用紙の先端が前記ニップ部を通過している間の押圧力を変化させることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1~のいずれか一項に記載の二次転写装置において、
前記調整手段は、前記用紙の紙幅に応じて、前記用紙の先端が前記ニップ部に進入する前の押圧力と、当該用紙の先端が当該ニップ部を通過している間の押圧力と、をそれぞれ変化させることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1~のいずれか一項に記載の二次転写装置において、
ユーザー操作に基づく前記押圧力の大きさの変更、及び/又は、前記押圧力の増減タイミングの変更を受け付ける受付手段を備え、
前記調整手段は、前記受付手段によって受け付けられた前記変更後の押圧力の大きさ、及び/又は、前記変更後の押圧力の増減タイミングに基づいて前記押圧力を調整することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の二次転写装置において、
前記受付手段は、所定の範囲内において前記押圧力の大きさの変更を受け付けることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の二次転写装置において、
前記受付手段は、所定の範囲内において前記押圧力の増減タイミングの変更を受け付けることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、
電子写真方式によりトナー像を形成し、当該トナー画像を中間転写ベルトに一次転写する画像形成部と、
前記画像形成部により中間転写ベルトに一次転写されたトナー画像を用紙に二次転写する請求項1~のいずれか一項に記載の二次転写装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、二次転写部でのショックノイズの発生と用紙の分離性の悪化を抑制することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す正面図である。 画像形成装置により実行される二次転写ローラー駆動制御処理を示すフローチャートである。 用紙の位置と、画像(トナー画像)の位置と、押圧調整カムの回転角の変位との各関係を示すタイミングチャートである。 二次転写ローラーによる押圧力の設定条件を示すテーブルである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る画像形成装置10は、原稿を光学的に読み取って得た画像を記録紙等の記録材上に画像形成して出力するコピー機能、外部から入力された印刷データに基づいてラスタライズした画像を記録紙上に画像形成して出力する印刷機能などを備えた、所謂、複合機である。記録材は、記録紙に限定されず、フィルムや布などでもよい。以後、記録材を用紙(記録紙)として説明する。
画像形成装置10は、図1に示すように、原稿を光学的に読み取るスキャナー部11、ユーザー操作の受け付け及び各種情報を表示する操作パネル12、装置全体の動作の制御や画像処理を行う制御回路部(調整手段)13、記録材上に未定着のトナー像を形成する画像形成部20、未定着のトナー像を記録紙に定着させる定着装置15、画像形成に使用される記録紙を多数枚収容可能な給紙トレイ14、給紙トレイ14から繰り出された用紙を搬送する搬送部16などを備えて構成される。
画像形成部20は、電子写真方式によりトナー像を形成する。画像形成部20は、複数のローラーに巻き掛け渡された無端環状で所定幅の中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21の外周面に、それぞれ一の色成分のトナー像を形成(一次転写)するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色別の像形成ユニット22Y、22M、22C、22Kと、中間転写ベルト21の外周面に形成されたトナー像を用紙に二次転写する二次転写装置30と、を有する。なお、色別の像形成ユニット22Y、22M、22C、22Kを総称して像形成ユニット22とする。
像形成ユニット22Y、22M、22C、22Kは、使用されるトナーの色は異なるが、互いに構造は同一である。像形成ユニット22Y、22M、22C、22Kは、表面に静電潜像が形成される静電潜像担持体としての円筒状の感光体ドラム24を有し、その周囲に帯電装置、現像装置、転写装置、感光体クリーニング装置などを配置して備える。また、レーザー素子であるレーザーダイオード(LD)、ポリゴンミラー、各種レンズ及びミラー等で構成されたプリントヘッド26を備えている。
各像形成ユニット22Y、22M、22C、22Kにおいて、感光体ドラム24は、図示省略の駆動部に駆動されて一定方向に回転し、帯電装置は、感光体ドラム24を一様に帯電させ、プリントヘッド26は、対応する色の画像データに基づく駆動信号に応じてオン/オフ制御されたレーザービームで感光体ドラム24を走査して感光体ドラム24の表面上に静電潜像を形成する。
現像装置は、感光体ドラム24の表面上の静電潜像をトナーで現像して顕像化する現像工程を行う。感光体ドラム24の表面上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト21と接触する箇所で中間転写ベルト21に転写(一次転写)される。感光体クリーニング装置は、転写後に感光体ドラム24の表面上に残留するトナーをブレード等で擦って除去し回収する。
複数のローラーに巻き掛けされた中間転写ベルト21は、図示省略の駆動部に駆動されて図中の矢印A方向に周回する。周回の過程で、各色の像形成ユニット22Y、22M、22C、22Kの感光体ドラム24上に形成されたトナー像が中間転写ベルト21上に順次転写されて重ね合わされることで、フルカラーのカラー画像が中間転写ベルト21上に合成される。このトナー像は、二次転写位置Dに配置された二次転写装置30によって、中間転写ベルト21から用紙上に転写(二次転写)される。また、二次転写後に中間転写ベルト21に残ったトナーは、二次転写位置Dの下流に設けられたクリーニング装置27によって中間転写ベルト21上から除去される。
定着装置15は、用紙の搬送路の途中であって二次転写位置Dの下流に設けられており、二次転写位置Dで用紙の表面上に転写されたトナー像を当該用紙に加圧、加熱して定着させる。
搬送部16は、給紙トレイ14から繰り出した用紙を、二次転写位置D及び定着装置15を通過させて排紙トレイ17まで搬送する機能を果たす。搬送部16は、搬送経路を形成する搬送ローラーやガイドの他、搬送ローラーを駆動するモーターなどで構成される。なお、図示は省略するが、搬送部16は、定着装置15を出た用紙を、表裏を反転させて、再び、二次転写位置Dの上流の搬送経路に送り出す両面印刷用の用紙反転機構を備えている。
制御回路部13は、CPU、ROM、RAMなどを主要部として構成される。CPUが、ROMに格納されたプログラムに従って処理を実行することで、画像形成装置10としての各機能が実現される。制御回路部13は、搬送部16や画像形成部20、二次転写装置30等の動作を制御する。
二次転写装置30は、中間転写ベルト21の幅方向を軸方向とする二次転写ローラー31を二次転写位置Dにおいて中間転写ベルト21の外周面に押し当てることで、中間転写ベルト21が巻き掛けられた複数のローラーの内の当該二次転写ローラー31と対向する箇所に配置された対向ローラー28との間に中間転写ベルト21を挟み込んで転写ニップ(ニップ部)を形成する。
二次転写装置30は、例えば、二次転写ローラー31と、二次転写ローラー31が中間転写ベルト21に圧着して転写ニップを形成する押圧(圧着)位置と二次転写ローラー31が中間転写ベルト21から離れた離隔(離脱)位置とに変位するように二次転写ローラー31を変位させる圧着解除部(図示省略)と、当該圧着解除部を駆動するモーターやギア等からなる第1駆動部(図示省略)と、押圧位置にされた二次転写ローラー31が中間転写ベルト21を対向ローラー28との間に挟んで押圧するニップ圧を、用紙の先端及び後端が二次転写位置D(二次転写ローラー31と中間転写ベルト21の間)を通る際に一時的に減圧する高速減圧部(図示省略)と、当該高速減圧部を駆動するモーター等からなる第2駆動部(図示省略)と、を備えて構成される。
次に、本実施形態に係る画像形成装置10の動作について、図2及び図3を用いて説明する。
図2は、用紙が二次転写位置D(ニップ部)に進入する際、画像形成装置10により実行される二次転写ローラー駆動制御処理を示すフローチャートである。二次転写ローラー駆動制御処理は、制御回路部13のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理によって実現される。
図3は、用紙の位置と、画像(トナー画像)の位置と、上述の高速減圧部を構成する押圧調整カム(図示省略)の回転角の変位との各関係を示すタイミングチャートである。
図2に示すように、まず、画像形成装置10の制御回路部13は、二次転写装置30への用紙の搬送が有るか否かを判定する(ステップS1)。
ステップS1において、二次転写装置30への用紙の搬送が無いと判定された場合(ステップS1;NO)、制御回路部13は、二次転写装置30へ用紙が搬送されるまでの間、ステップS1の判定処理を繰り返し行う。
一方、二次転写装置30への用紙の搬送が有ると判定された場合(ステップS1;YES)、制御回路部13は、当該用紙の紙種が薄紙であるか厚紙であるかを判定する(ステップS2)。
ステップS2において、用紙の紙種が薄紙であると判定された場合(ステップS2;薄紙)、制御回路部13は、当該用紙の先端がニップ部(ニップ範囲)に進入する前に二次転写ローラー31による押圧力を厚紙の場合に比べて少なく減圧する(ステップS3)。具体的には、図3に示すように、用紙の紙種が薄紙である場合、制御回路部13は、タイミングt2~タイミングt3の間、第2駆動部(図示省略)の制御を行い、押圧調整カムを所定の回転角だけ回転させることによって、二次転写ローラー31による押圧力をP0からP1に減圧させる。ここで、用紙の先端がニップ部に進入する前の押圧力(減圧後の押圧力)については、薄紙の場合の押圧力P1の方が厚紙の場合の押圧力P2(後述)よりも大きいものとする(図4参照)。また、用紙の先端がニップ部(ニップ範囲)を通過中の押圧力についても、薄紙の場合の押圧力の方が厚紙の場合の押圧力よりも大きいものとする(図4参照)。
次いで、制御回路部13は、用紙の先端がニップ部(ニップ範囲)を通過中に二次転写ローラー31による押圧力を元に戻す(ステップS4)。具体的には、図3に示すように、用紙の紙種が薄紙である場合、制御回路部13は、用紙の先端がニップ部を通過中であるタイミングt4~タイミングt5の間、第2駆動部(図示省略)の制御を行い、押圧調整カムを所定の回転角だけ元に戻す回転動作を行わせることによって、二次転写ローラー31による押圧力を減圧後のP1から減圧前のP0へ戻す。
次いで、制御回路部13は、用紙の後端がニップ部を抜ける前に二次転写ローラー31による押圧力を厚紙の場合に比べて少なく減圧する(ステップS5)。具体的には、図3に示すように、用紙の紙種が薄紙である場合、制御回路部13は、タイミングt8~タイミングt9の間、第2駆動部(図示省略)の制御を行い、押圧調整カムを所定の回転角だけ回転させることによって、二次転写ローラー31による押圧力をP0からP1に減圧させる。
次いで、制御回路部13は、二次転写装置30へ連続して用紙の搬送が有るか否かを判定する(ステップS9)。
ステップS9において、二次転写装置30へ連続して用紙の搬送が有ると判定された場合(ステップS9;YES)、制御回路部13は、処理をステップS2へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS9において、二次転写装置30へ連続して用紙の搬送が無いと判定された場合(ステップS9;NO)、制御回路部13は、二次転写ローラー駆動制御処理を終了する。
また、ステップS2において、用紙の紙種が厚紙であると判定された場合(ステップS2;厚紙)、制御回路部13は、当該用紙の先端がニップ部(ニップ範囲)に進入する前に二次転写ローラー31による押圧力を薄紙の場合に比べて多く減圧する(ステップS6)。具体的には、図3に示すように、用紙の紙種が厚紙である場合、制御回路部13は、タイミングt1~タイミングt3の間、第2駆動部(図示省略)の制御を行い、押圧調整カムを所定の回転角だけ回転させることによって、二次転写ローラー31による押圧力をP0からP2に減圧させる。
次いで、制御回路部13は、画像(トナー画像)の先端がニップ部(ニップ範囲)に進入する前に二次転写ローラー31による押圧力を元に戻す(ステップS7)。具体的には、図3に示すように、用紙の紙種が厚紙である場合、制御回路部13は、画像の先端がニップ部に進入する前であるタイミングt4~タイミングt6の間、第2駆動部(図示省略)の制御を行い、押圧調整カムを所定の回転角だけ元に戻す回転動作を行わせることによって、二次転写ローラー31による押圧力を減圧後のP2から減圧前のP0へ戻す。
次いで、制御回路部13は、用紙の後端がニップ部を抜ける前に二次転写ローラー31による押圧力を薄紙の場合に比べて多く減圧する(ステップS8)。具体的には、図3に示すように、用紙の紙種が厚紙である場合、制御回路部13は、タイミングt7~タイミングt9の間、第2駆動部(図示省略)の制御を行い、押圧調整カムを所定の回転角だけ回転させることによって、二次転写ローラー31による押圧力をP0からP2に減圧させる。
次いで、制御回路部13は、処理をステップS9へ進め、それ以降の処理を繰り返し行う。
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置10の二次転写装置30は、中間転写ベルト21をその内周面に当接する対向ローラー28との間に挟んで配設される二次転写ローラー31と、二次転写ローラー31が中間転写ベルト21を対向ローラー28との間に挟んで押圧する押圧力を調整する制御回路部13と、を備え、制御回路部13は、用紙の先端が二次転写ローラー31と対向ローラー28とにより形成されるニップ部に進入する前に前記押圧力を減圧し、当該用紙が薄紙である場合、当該用紙の先端が当該ニップ部を通過している間に、減圧された前記押圧力を減圧前の押圧力に達するまで増圧したこととなる。
したがって、本実施形態に係る二次転写装置30によれば、用紙の先端がニップ部に進入する前に上記押圧力を減圧することによって、用紙の先端がニップ部に進入する際のショックノイズの発生を抑制することができる。また、用紙が薄紙の場合、当該用紙の先端がニップ部を通過している間に、減圧された上記押圧力を元に戻すことによって、二次転写部での用紙の分離性の悪化を抑制することができる。
また、本実施形態に係る二次転写装置30によれば、用紙が薄紙である場合、用紙が厚紙である場合に比べて、減圧された上記押圧力が減圧前の押圧力に達するまでの時間が短くなるように当該押圧力を調整するので、二次転写部での用紙の分離性の悪化をより適切に抑制することができる。
また、本実施形態に係る二次転写装置30によれば、用紙が薄紙である場合、用紙の先端がニップ部を抜けるタイミングでの上記押圧力が最も大きくなるように当該押圧力を調整するので、二次転写部での用紙の分離性の悪化をより一層適切に抑制することができる。
また、本実施形態に係る二次転写装置30によれば、用紙の紙種(薄紙と厚紙)に応じて、用紙の先端がニップ部に進入する前の押圧力(減圧後の押圧力)と、当該用紙の先端が当該ニップ部を通過している間の押圧力と、をそれぞれ二次転写が行われる際のショックノイズの発生と用紙の分離性の悪化を抑制することができるように変化させているので、ショックノイズの発生と用紙の分離性の悪化の抑制に関して用紙の紙種ごとに最適化を図ることができる。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態において、用紙の紙種(薄紙と厚紙)に応じて、用紙の先端がニップ部に進入する前の押圧力(減圧後の押圧力)と、当該用紙の先端が当該ニップ部を通過している間の押圧力と、をそれぞれ二次転写が行われる際のショックノイズの発生と分離性の悪化を抑制することができるように変化させているが、これ以外にも、用紙に二次転写を行う際の環境(高温高湿環境(HH)と低温低湿環境(LL))に応じて、用紙の先端がニップ部に進入する前の押圧力(減圧後の押圧力)や、当該用紙の先端が当該ニップ部を通過している間の押圧力を変化させるようにしてもよい。具体的には、図4に示すように、用紙の先端がニップ部に進入する前の押圧力(減圧後の押圧力)に関しては低温低湿環境の場合の方が高温高湿環境の場合に比べて押圧力が小さくなるようにし、当該用紙の先端が当該ニップ部を通過している間の押圧力に関しては低温低湿環境の場合の方が高温高湿環境の場合に比べて押圧力が大きくなるようにする。これにより、低音低湿環境で用紙の剛度が大きくなる分のショックノイズの発生抑制と低音低湿環境で用紙のベルトへの吸着力が大きくなる分の分離性の悪化の抑制が可能になり、用紙に二次転写を行う際の環境ごとに最適化を図ることができる。
また、上記の他にも、例えば、用紙の紙幅に応じて、用紙の先端がニップ部に進入する前の押圧力(減圧後の押圧力)や、当該用紙の先端が当該ニップ部を通過している間の押圧力を変化させるようにしてもよい。具体的には、図4に示すように、用紙の先端がニップ部に進入する前の押圧力(減圧後の押圧力)に関しては、紙幅が狭い場合の当該押圧力が、紙幅が広い場合の当該押圧力よりも大きくなるようにする。一方、用紙の先端がニップ部を通過している間の押圧力に関しては、紙幅が広い場合の当該押圧力が、紙幅が狭い場合の当該押圧力よりも大きくなるようにする。これにより、紙幅が広い場合の用紙から受けるベルトの衝撃力が大きくなる分のショックノイズの発生抑制と紙幅が広い場合の用紙のベルトへの吸着力が大きくなる分の分離性の悪化の抑制に関して用紙の紙幅ごとに最適化を図ることができる。
また、上記実施形態において、例えば、所定の調整画面(図示省略)を操作パネル12に表示可能とし、この調整画面上においてユーザーが操作を行うことにより、二次転写ローラー31による押圧力の大きさや当該押圧力の増減タイミングの変更を行うことができるようにしてもよい。これにより、二次転写装置30へ搬送される用紙が特殊な用紙の場合であっても好適に対応することができるようになる。また、上記調整画面にて変更が行われる二次転写ローラー31による押圧力の大きさついて変更量(調整量)にリミット(上限値や下限値)を持たせることが好ましい。例えば、減圧後の押圧力を低くし過ぎると二次転写部でのリークや、減圧から押圧力を増圧する動作による戻り衝撃でベルトの速度変動が発生してしまうためである。また、二次転写ローラー31による押圧力の増減タイミングについても変更量(調整量)にリミット(上限値や下限値)を持たせることが好ましい。当該増減タイミングを大きく変更すると狙いの位置から大きく外れたタイミングで減圧、増圧をすることにより転写不良が発生してしまうためである。
また、上記実施形態において、用紙が薄紙である場合、当該用紙の先端がニップ部を通過している間に、減圧された二次転写ローラー31による押圧力を減圧前の押圧力(所定の押圧力)に達するまで増圧するようにしたが、二次転写に関して支障を来さない範囲であれば、減圧された二次転写ローラー31による押圧力を減圧前の押圧力よりも低い所定の押圧力に達するまで増圧してもよいし、減圧前の押圧力よりも高い所定の押圧力に達するまで増圧するようにしてもよい。
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
10 画像形成装置
11 スキャナー部
12 操作パネル
13 制御回路部(調整手段、受付手段)
14 給紙トレイ
15 定着装置
16 搬送部
20 画像形成部
21 中間転写ベルト
22 像形成ユニット
24 感光体ドラム
26 プリントヘッド
27 クリーニング装置
28 対向ローラー
30 二次転写装置
31 二次転写ローラー
D 二次転写位置
A 中間転写ベルトの周回方向

Claims (9)

  1. 中間転写ベルトの外周面に一次転写されたトナー画像を用紙に二次転写する二次転写装置であって、
    前記中間転写ベルトをその内周面に当接する対向ローラーとの間に挟んで配設される二次転写ローラーと、
    前記二次転写ローラーが前記中間転写ベルトを前記対向ローラーとの間に挟んで押圧する押圧力を調整する調整手段と、
    を備え、
    前記調整手段は、
    前記用紙の先端が前記二次転写ローラーと前記対向ローラーとにより形成されるニップ部に進入する前に前記押圧力を減圧し、当該用紙が薄紙である場合、当該用紙の先端が当該ニップ部を通過している間に、減圧された前記押圧力を所定の押圧力に達するまで増圧し、
    前記用紙の紙種に応じて、前記用紙の先端が前記ニップ部に進入する前の押圧力と、当該用紙の先端が当該ニップ部を通過している間の押圧力と、をそれぞれ変化させる、
    ことを特徴とする二次転写装置。
  2. 前記調整手段は、前記用紙が薄紙である場合、前記用紙が厚紙である場合に比べて、前記減圧された前記押圧力が前記所定の押圧力に達するまでの時間が短くなるように当該押圧力を調整することを特徴とする請求項1に記載の二次転写装置。
  3. 前記調整手段は、前記用紙が薄紙である場合、前記用紙の先端が前記ニップ部を通過する期間のうち当該用紙の先端が前記ニップ部を抜けるタイミングでの前記押圧力が最も大きくなるように当該押圧力を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の二次転写装置。
  4. 前記調整手段は、周囲の環境条件に応じて、少なくとも前記用紙の先端が前記ニップ部を通過している間の押圧力を変化させることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の二次転写装置。
  5. 前記調整手段は、前記用紙の紙幅に応じて、前記用紙の先端が前記ニップ部に進入する前の押圧力と、当該用紙の先端が当該ニップ部を通過している間の押圧力と、をそれぞれ変化させることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の二次転写装置。
  6. ユーザー操作に基づく前記押圧力の大きさの変更、及び/又は、前記押圧力の増減タイミングの変更を受け付ける受付手段を備え、
    前記調整手段は、前記受付手段によって受け付けられた前記変更後の押圧力の大きさ、及び/又は、前記変更後の押圧力の増減タイミングに基づいて前記押圧力を調整することを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の二次転写装置。
  7. 前記受付手段は、所定の範囲内において前記押圧力の大きさの変更を受け付けることを特徴とする請求項に記載の二次転写装置。
  8. 前記受付手段は、所定の範囲内において前記押圧力の増減タイミングの変更を受け付けることを特徴とする請求項又はに記載の二次転写装置。
  9. 電子写真方式によりトナー像を形成し、当該トナー画像を中間転写ベルトに一次転写する画像形成部と、
    前記画像形成部により中間転写ベルトに一次転写されたトナー画像を用紙に二次転写する請求項1~のいずれか一項に記載の二次転写装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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