JP7309074B2 - 受電装置およびワイヤレス給電システム - Google Patents

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Description

本開示は、非接触で送受電を行うワイヤレス給電システムの受電装置およびそれを備えたワイヤレス給電システムに関する。
従来より、空間を隔てた2つのコイル間での磁界結合により非接触で電力を伝送するワイヤレス給電技術が知られている。本技術の構成の一つとして、単一の送電コイルから複数の受電コイルへ給電を行うワイヤレス給電システムが存在する。このような構成においては、送電コイルが多数の受電コイルと磁気的に結合する必要があるため、一般に送電コイルは受電コイルよりも大きい寸法となる。また、このような構成の適用対象の多くは移動体への給電を対象としたものであり、それら適用対象では送電コイルに沿って移動する移動体に設けられた受電コイルに給電するシステムを想定している。そのため、送電コイルの敷設範囲が受電コイルの移動範囲の一部である場合、送電コイルから給電可能な受電コイルの数は時々刻々と変化することになる。このように、送電コイルと対向する受電コイルの数の変動が変動すると、回路定数が変動し、その結果、回路動作が変化して適切な電力を給電できなくなる、無効電力が増加して効率が低下するなどの問題があった。
これに対し、例えば特許文献1では、無線給電装置の送電ユニットに2組以上のコンデンサ回路グループを備えており、給電対象の移動体の数に対応して所定のコンデンサ回路グループに回路接続を切り替えることで、所望の回路動作を実現している。また、特許文献2では、非接触給電システムの送電側にコンデンサとスイッチング素子で構成される回路を備えており、前記回路を制御することで容量性リアクタンス成分を制御し、所望の回路動作を実現している。
特開2018-117404号公報 特開2014-93829号公報
しかしながら、従来のようにワイヤレス給電システムの送電側にコンデンサを含む回路を備え、電力を供給する移動体の数に応じて必要な容量に調整する構成では、受電側の負荷状況を検知し送電側で制御を行う必要がある。そのため、システムが複雑化する上に、負荷変動を検知してから制御するまでの遅延時間に起因した出力変動が発生する課題がある。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、複数の移動体に非接触給電を行うワイヤレス給電システムにおいて、給電対象の数が変動しても安定した給電を可能とする受電装置およびそれを備えたワイヤレス給電システムを提供することを目的とする。
本開示に係る受電装置は、高周波電圧を発生する送電電源および送電コイルを有し、高周波電圧を受けて共振現象により交流磁束を発生する送電共振回路を備える送電装置から電力が送られるワイヤレス給電システムの受電装置であって、送電共振回路から送られる交流磁束を受けて交流電力に変換する受電共振回路と、受電共振回路が出力する交流電力を直流電力に変換する整流回路と、整流回路の出力に含まれる高周波成分を減衰させるフィルタと、受電共振回路が受電可能な位置に移動したことによって変動する送電コイルのインダクタンスの変動分を打ち消すように設けられた少なくとも一つの補償要素とを備える。
本開示に係るワイヤレス給電システムは、送電装置と複数の受電装置とを備えるワイヤレス給電システムであって、送電装置は、高周波電圧を発生する送電電源と、送電コイルを有し、高周波電圧を受けて共振現象により交流磁束を発生する送電共振回路とを備え、受電装置は、送電共振回路から送られる交流磁束を受けて交流電力に変換する受電共振回路と、受電共振回路が出力する交流電力を直流電力に変換する整流回路と、整流回路の出力に含まれる高周波成分を減衰させるフィルタと、受電共振回路が受電可能な位置に移動したことによって変動する送電コイルのインダクタンスの変動分を打ち消すように設けられた少なくとも一つの補償要素とを備える。
本開示に係る受電装置によれば、受電共振回路が受電可能な位置に移動したことによって変動する送電コイルのインダクタンスの変動分を打ち消すように設けられた補償要素を備えることによって、ワイヤレス給電システムにおける給電対象の数が変動しても安定した給電を可能とする。
本開示に係るワイヤレス給電システムによれば、受電共振回路が受電可能な位置に移動したことによって変動する送電コイルのインダクタンスの変動分を打ち消すように設けられた補償要素を含む受電装置を備えることで、給電対象の数が変動しても安定した給電を可能とする。
本開示に係る実施の形態1のワイヤレス給電システムの概略構成を示す図である。 本開示に係る実施の形態1の送電共振回路および受電共振回路の一例を示す概略構成図である。 本開示に係る実施の形態1の受電装置の回路構成を示す概略構成図である。 本開示に係る実施の形態1の受電装置の補償要素を含めた共振回路部分の等価回路の一例を示す概略構成図である。 本開示に係る実施の形態1の補償要素を含めた共振回路部分の等価回路の他の一例を示す概略構成図である。 本開示に係る実施の形態1の受電装置を複数用いたワイヤレス給電システムの概略構成図である。 本開示に係る実施の形態2の受電装置の回路構成を示す概略構成図である。 本開示に係る実施の形態2の受電装置の回路構成の一例を示す概略構成図である。 本開示に係る実施の形態2の受電装置の回路構成の他の一例を示す概略構成図である。 本開示に係る実施の形態2の受電装置の補償要素を含めた共振回路部分の等価回路を示す概略構成図である。 本開示に係る実施の形態3の受電装置の回路構成を示す概略構成図である。 本開示に係る実施の形態3の受電装置の回路構成の一例を示す概略構成図である。 本開示に係る実施の形態3の受電装置の回路構成の他の一例を示す概略構成図である。 本開示に係る実施の形態3の受電装置の補償要素を含めた共振回路部分の等価回路を示す概略構成図である。
以下では、図面を参照してワイヤレス給電システムの受電装置の一例を説明するが、その要旨を超えない限り、この構成によって限定されるものではない。なお、複数の実施の形態において同一または類似の構成要素には、同一の符号を記す。
実施の形態1.
図1は本開示に係る実施の形態1のワイヤレス給電システムの概略構成を示す図である。図1に示すように、ワイヤレス給電システム1は、例えば送電電源10、送電共振回路11、受電共振回路12、整流回路13、フィルタ14、負荷15および補償要素16aを備える。ワイヤレス給電システム1では、送電電源10から電力が供給され、送電共振回路11と受電共振回路12の間において非接触で電力が送られる。整流回路13は、受電共振回路12にて受電した交流電力を直流電力に変換する。フィルタ14では整流回路13の出力電力に含まれる交流成分を減衰させ、負荷15にて電力消費や蓄電等がなされる。補償要素16aは受電共振回路12と整流回路13との間に並列接続され、送電共振回路11の共振条件を一定にするために接続される。
送電電源10は、高周波電流または電圧を出力する電源である。インバータやDC/DCコンバータなどの電力変換器を含んだ構成でもよく、出力波形は矩形波形状などの複数の周波数成分を含んだ波形でも良い。
図2は本開示に係る実施の形態1の送電共振回路および受電共振回路の一例を示す概略構成図である。図2に示すように、送電共振回路11は、送電コイル110と、少なくとも一つの送電側共振コンデンサ111とを備える。送電共振回路11は、さらに送電コイル110とは別の共振リアクトル112を含んだ構成でもよい。送電コイル110と送電側共振コンデンサ111は送電電源10の出力周波数において共振条件となるように設計される。送電電源10の出力波形が矩形波形状などの高調波成分を含んだ波形である場合、一般的には前記出力波形の基本波成分において送電共振回路11が共振条件を満足するように設計するが、高調波成分に対して共振となるように設計してもよい。送電共振回路11に流れる共振電流の経路は、ワイヤレス給電システム1が動作中は同一である。ここで、図2に示される送電共振回路11は、種々ある共振回路構成の一つを示すものであり、送電共振回路11の構成を限定するものではない。
また図2に示すように、受電共振回路12は、受電コイル120と、少なくとも一つの受電側共振コンデンサ121とを備える。受電共振回路12は、受電コイル120とは別の共振リアクトルを含んだ構成でもよい。受電コイル120と受電側共振コンデンサ121は送電電源10の出力周波数において共振条件となるように設計される。送電電源10の出力波形が矩形波形状などの高調波成分を含んだ波形である場合、一般的には前記出力波形の基本波成分において受電共振回路12が共振条件を満足するように設計するが、高調波成分に対して共振となるように設計してもよい。ここで、図2に示される受電共振回路12は受電コイル120に一つの共振コンデンサ121が直列に接続された構成となっているが、これは種々ある共振回路構成の一つを示すものであり、共振回路の構成を限定するものではない。
図3は本開示に係る実施の形態1の受電装置の回路構成を示す概略構成図である。図3に示すように、受電装置100は、受電共振回路12、整流回路13、フィルタ14、負荷15および補償要素16aを備える。整流回路13は、例えば四つのダイオード素子をフルブリッジ接続した構成であり、受電共振回路12から出力される交流電力を受けて、直流電力を出力する。フィルタ14は、例えばコンデンサにより構成されたCフィルタであって、整流回路13から出力される電圧および電流に含まれる高周波成分を減衰させる。システム構成に応じてコンデンサとリアクトルにより構成されるLCフィルタなど、異なるフィルタ構成を適用してもよい。負荷15は、例えば電力消費を行うモータまたは蓄電用のバッテリなどである。また、負荷電圧を調整するための電力変換器を含んだ負荷構成であってもよい。
補償要素16aは、例えば、受電共振回路12と整流回路13との間に並列接続されたリアクトルであり、送電コイル110のインダクタンス増加量を補償する。ここで、図2では補償要素16aとしてリアクトルを接続した例を示しているが、リアクタンス要素を限定しているわけではなく、補償要素16aとしてコンデンサを接続して送電コイル110のインダクタンス減少量を補償してもよい。
図4は本開示に係る実施の形態1の受電装置の補償要素を含めた共振回路部分の等価回路の一例を示す概略構成図である。図4では送電コイル110から受電コイル120に給電可能な配置にある状況を想定しており、増加インダクタ113は受電コイル120の影響で増加するインダクタンスを表している。増加インダクタ113は意図的に回路に接続されるものではなく、送電コイル110と受電コイル120が物理的に近接し、磁気的に結合した時に発生するリアクタンス成分を表したものである。一方で、送電共振回路11が備える不図示の共振コンデンサの容量は変化しないので、補償要素16aの影響を無視すれば、送電共振回路11の共振周波数は変化してしまう。
図4(b)は図4(a)の等価回路を示しており、図4(a)における補償要素16aは、等価的に送電コイル110に直列接続された容量性リアクタンス16bと見なすことができる。そして図4(a)における補償要素16aは、図4(b)における容量性リアクタンス16bと増加インダクタ113の合成インピーダンスが共振周波数において0となるように設計される。そのように設計することで、増加インダクタ113の影響をなくすことができ、共振周波数の変動を抑制することができる。また、図4(b)において、増加インダクタ113および容量性リアクタンス16bは、いずれも受電コイル120と送電コイル110が磁気的に結合した状態において存在する。したがって、受電コイル120が磁気的に結合しておらず給電できない配置の場合においては、増加インダクタ113および容量性リアクタンス16bの影響はなくなるため、送電コイル110は所定の設計値となる。
以上のように、給電可能な状態においては増加インダクタ113と補償要素16bが打ち消し合い、給電不可の状態では増加インダクタ113および補償要素16bの影響はなくなるので、結果としていずれの状況においても送電コイル110のインダクタンスのみが見えることになり、送電共振回路11の共振条件の変動を抑制することができる。
図5は本開示に係る実施の形態1の受電装置の補償要素を含めた共振回路部分の等価回路の一例を示す概略構成図である。図5では送電コイル110から受電コイル120に給電可能な配置にある状況を想定しており、付加コンデンサ114は受電コイル120の影響で減少するインダクタンスを表している。付加コンデンサ114は意図的に回路に接続されるものではなく、送電コイル110と受電コイル120が物理的に近接した時に発生するリアクタンス成分を表したものである。一方で、送電共振回路11が備える不図示の共振コンデンサの容量は変化しないので、補償要素16aの影響を無視すれば、送電共振回路11の共振周波数は変化してしまう。
図5(b)は図5(a)の等価回路を示しており、図5(a)における補償要素16aは、等価的に送電コイル110に直列接続された誘導性リアクタンス16bと見なすことができる。図5(a)における補償要素16aは、図5(b)における誘導性リアクタンス16bと付加コンデンサ114の合成インピーダンスが共振周波数において0となるように設計される。そのように設計することで、付加コンデンサ114の影響をなくすことができ、共振周波数の変動を抑制することができる。また、図5(b)において、前記付加コンデンサ114および誘導性リアクタンス16bは、いずれも受電コイル120と送電コイル110が物理的に近接配置となる状態において存在する。したがって、受電コイル120が物理的に離れており給電できない配置の場合においては、付加コンデンサ114および誘導性リアクタンス16bの影響はなくなるため、送電コイル110は所定の設計値となる。
以上のように、給電可能な状態においては付加コンデンサ114と補償要素16bが打ち消し合い、給電不可の状態では前記付加コンデンサ114および補償要素16bの影響はなくなるので、結果としていずれの状況においても送電コイル110のインダクタンスのみが見えることになり、送電共振回路11の共振条件の変動を抑制することができる。
以降の説明では、送電コイル110と受電コイル120が近接配置となった場合に、送電コイル110に対して増加インダクタ113が直列接続される場合を想定した説明のみを行うが、先述の通り、送電コイル110に付加コンデンサ114が接続される場合においても本発明による効果を得ることは可能であり、本発明の効果の範囲を限定するものではない。
図6は本開示に係る実施の形態1の受電装置を複数用いたワイヤレス給電システムの概略構成図である。図1と同一の機能を有するものは同一符号を付している。図6に示すように、受電装置100がN個存在する状態では、N個の受電コイル120が送電コイル110上に配置されることで、送電コイル110に対してN個の増加インダクタ113が接続された回路と等価になる。増加インダクタ113のインダクタンスをΔL1とすると、受電コイル120の影響による送電コイル110のインダクタンスの変化量の合計は、N×ΔL1と表される。
一方で、本開示に係る受電装置100においては、送電コイル110に対して補償要素16bが等価的に直列接続され、その接続数は受電装置100の数に等しいN個となる。個々の補償要素16bは、共振周波数においてΔL1と打ち消し合うように設計されているため、結果として、送電コイル110のインダクタンスの増加量N×ΔL1は、N個の補償要素16bと打ち消しあう。このように、受電装置100の数が増加しても送電コイル110のインダクタンスの増加を抑制可能となり、送電共振回路11の共振条件を満足することができる。
増加インダクタ113は例えば送電側共振コンデンサであり、送電コイル110のインダクタンスの増加を抑制されるため、送電側共振コンデンサの容量は、受電可能な位置に存在する受電装置100の数に依存せず一定である。ここで、一定とは略一定の意味であり、誤差を含むものとする。
上述の通り、本開示に係る受電装置100によれば、補償要素16aを受電共振回路12と整流回路13の間に並列接続し、給電時に等価的に接続される送電側の増加インダクタ113または付加コンデンサ114のリアクタンス成分を打ち消すようにしたので、給電する受電装置の数に関わらず送電共振回路11の共振条件を満たすことが可能である。また、受電装置100の数に応じて補償要素16aが機能する構成であるため、受電装置100の数を検出する手段や検出手段の結果に応じた送電側でのスイッチ制御などが不要となる。そのため、システムが複雑化することを防止できるとともに、受電装置100の数の検出に伴う電圧・電流センサやスイッチなどの制御部品を追加不要となる。
実施の形態2.
図7は本開示に係る実施の形態2の受電装置の回路構成を示す概略構成図である。図7に示す補償要素16cの両端は短絡されているが、リアクトルやコンデンサなどのリアクタンス要素を接続してインピーダンス調整を行ってもよい。実施の形態2に係る受電装置200では、補償要素16cが送電コイル110と磁気結合したリアクトルとして回路に接続される。実施の形態2に係る受電装置200も実施の形態1で示したワイヤレス給電システムに適用されるものである。以下では、実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同様の点は適宜省略して説明する。また図3と同一または相当部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
図8は本開示に係る実施の形態2の受電装置の回路構成の一例を示す概略構成図である。図8に示すように、受電装置200は、受電コイル120の影響により送電コイル110のインダクタンスが増加することが想定される場合は、リアクタンス130を接続し、補償要素16cが容量性リアクタンス成分となるようにすれば良い。
図9は本開示に係る実施の形態2の受電装置の回路構成の他の一例を示す概略構成図である。図9に示すように、また受電コイル120の影響により送電コイル110のインダクタンスが減少することが想定される場合は、コンデンサ140を接続し、補償要素16cが容量性リアクタンス成分となるようにすれば良い。
図10は本開示に係る実施の形態2の受電装置の補償要素を含めた共振回路部分の等価回路を示す概略構成図である。図10における実施の形態2に係る受電回路においては、補償要素16cの漏れインダクタンス成分を利用して増加インダクタ113の補償を行う。したがって、送電コイル110と補償要素16cの結合係数は1よりも小さくなる必要がある。
補償要素16cに漏れインダクタンスが存在する場合、受電共振回路12に対し記漏れインダクタンスが並列接続される構成となる。図10(b)は、補償要素16cを送電共振回路11側のリアクタンス成分とした等価回路であって、送電コイル110に直列接続された容量性リアクタンス16dとして表すことができる。これにより、実施の形態1における受電装置100と同様に送電コイル110のインダクタンスを下げる効果を得ることができる。そのため、増加インダクタ113と容量性リアクタンス16dが打ち消しあうように、補償要素16cを設計することで、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また本実施の形態に係る受電装置200では、補償要素16cが送電コイル110と磁気結合したリアクトルとして回路に接続される。実施の形態1においては受電共振回路12と補償要素16aを介して補償電流が流れるため、受電コイル120と補償要素16a、および共振コンデンサ121に通流するが、実施の形態2の構成においては補償要素16cのみに補償電流が通流するため、補償電流の通流に伴う損失を抑制することができる。
実施の形態3.
図11は本開示に係る実施の形態3の受電装置の回路構成を示す概略構成図である。実施の形態3に係る受電装置300は、複数の補償要素を備えた構成であり、第一の補償要素16aが受電共振回路12と整流回路13との間に並列接続され、第二の補償要素16cが送電コイルと磁気結合したリアクトルとして回路に接続されている。実施の形態3に係る受電装置300も実施の形態1で示したワイヤレス給電システムに適用されるものである。以下では、実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同様の点は適宜省略して説明する。また図3と同一または相当部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
図11に示す第二の補償要素16cの両端は短絡されているが、リアクトルやコンデンサなどのリアクタンス要素を接続してインピーダンス調整を行ってもよい。図12は本開示に係る実施の形態3の受電装置の回路構成の一例を示す概略構成図である。図12に示すように、受電装置300は、受電コイル120の影響により送電コイル110のインダクタンスが増加することが想定される場合は、リアクタンス130を接続し、補償要素16cが容量性リアクタンス成分となるようにすれば良い。
図13は本開示に係る実施の形態3の受電装置の回路構成の他の一例を示す概略構成図である。図13に示すように、また受電コイル120の影響により送電コイル110のインダクタンスが減少することが想定される場合は、コンデンサ140を接続し、第二の補償要素16cが容量性リアクタンス成分となるようにすれば良い。
図14は本開示に係る実施の形態3の受電装置の補償要素を含めた共振回路部分の等価回路を示す概略構成図である。図14(a)に示されるように、実施の形態3に係る受電回路においては、第一の補償要素16aと第二の補償要素16cの両方が接続された構成となる。図14(b)は、前記第一の補償要素16aと前記第二の補償要素16cを送電共振回路11側のリアクタンス成分で表した等価回路であって、送電コイル110に直列接続された第一の容量性リアクタンス16bと第二の容量性リアクタンス16dとして表せる。第一の容量性リアクタンス16bと第二の容量性リアクタンス16dは送電コイル110のインダクタンスを下げる効果を有するため、増加インダクタ113に対して第一の容量性リアクタンス16bと第二の容量性リアクタンス16dの合成インピーダンスが打ち消しあうように、補償要素16aおよび補償要素16cを設計することで、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
さらに実施の形態3に係る受電装置300は、第一の補償要素16aおよび第二の補償要素16cを備えることで、補償電流経路を二つの補償要素に分流させることができる。電流による抵抗での損失は、電流値の二乗で計算されるため、電流を二つの経路に分流させることで電流の最大値を低減することができ、補償電流に伴う損失を低減する効果が得られる。
本開示は、その開示の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変更、省略したりすることが可能である。
1 ワイヤレス給電システム
10 送電電源
11 送電共振回路
12 受電共振回路
13 整流回路
14 フィルタ
15 負荷
110 送電コイル
120 受電コイル
121 受電側共振コンデンサ
16a,16c 補償要素
100,200,300 受電装置

Claims (9)

  1. 高周波電圧を発生する送電電源および送電コイルを有し、前記高周波電圧を受けて共振現象により交流磁束を発生する送電共振回路を備える送電装置から電力が送られるワイヤレス給電システムの受電装置であって、
    前記送電共振回路から送られる交流磁束を受けて交流電力に変換する受電共振回路と、
    前記受電共振回路が出力する交流電力を直流電力に変換する整流回路と、
    前記整流回路の出力に含まれる高周波成分を減衰させるフィルタと、
    前記受電共振回路が受電可能な位置に移動したことによって変動する前記送電コイルのインダクタンスの変動分を打ち消すように設けられた少なくとも一つの補償要素と、
    を備えた受電装置。
  2. 前記補償要素は前記受電共振回路と前記整流回路との間に並列接続されたリアクタンス要素であることを特徴とする請求項1に記載の受電装置。
  3. 前記補償要素は前記送電コイルと磁気的に結合しているリアクトルであることを特徴とする請求項1に記載の受電装置。
  4. 前記リアクトルに対してリアクタンス要素が接続されていることを特徴とする請求項3に記載の受電装置。
  5. 前記補償要素は前記受電共振回路と前記整流回路との間に並列接続されたリアクタンス要素である第一の補償要素と、前記送電コイルと磁気的に結合しているリアクトルである第二の補償要素であることを特徴とする請求項1に記載の受電装置。
  6. 前記送電コイルと磁気的に結合している前記リアクトルである前記第二の補償要素に対して異なるリアクタンス要素が接続されていることを特徴とする請求項5に記載の受電装置。
  7. 送電装置と複数の受電装置とを備えるワイヤレス給電システムであって、
    送電装置は、
    高周波電圧を発生する送電電源と、
    送電コイルを有し、前記高周波電圧を受けて共振現象により交流磁束を発生する送電共振回路とを備え、
    受電装置は、
    送電共振回路から送られる交流磁束を受けて交流電力に変換する受電共振回路と、
    前記受電共振回路が出力する交流電力を直流電力に変換する整流回路と、
    前記整流回路の出力に含まれる高周波成分を減衰させるフィルタと、
    前記受電共振回路が受電可能な位置に移動したことによって変動する前記送電コイルのインダクタンスの変動分を打ち消すように設けられた少なくとも一つの補償要素とを備えることを特徴とするワイヤレス給電システム。
  8. 前記送電共振回路は少なくとも一つの送電側共振コンデンサとを備え、前記送電側共振コンデンサの容量は、受電可能な位置に存在する前記受電装置の数に依存せず一定であることを特徴とする請求項7に記載のワイヤレス給電システム。
  9. 前記送電共振回路に流れる共振電流の経路は、システムが動作中は同一であることを特徴とする請求項7に記載のワイヤレス給電システム。
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