JP7308638B2 - 鞍乗型電動車両 - Google Patents
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Description
制御装置は、複数の半導体素子が詰め込まれた集積回路等からなり発熱し易く、また、走行用電動機もステータコイルが発熱する。
また、パワーユニットのケースの内部には、ともに発熱する電動モータとコントローラが一緒に収容されているので、ケースの内部に熱がこもり易く、冷却が抑制される。
車体フレームに前端部を軸支されて後方に延びるリヤスイング部材の後部に駆動輪が軸支され、バッテリの電力により駆動される走行用電動機により前記駆動輪を回動して走行する鞍乗型電動車両において、
前記走行用電動機を制御する制御装置と、
空気を圧縮して排出する圧縮機と、
前記圧縮機から排出された圧縮空気を導入し、暖気と冷気とに分離してそれぞれ端部から排出する直筒状をなすボルテックスチューブと、
前記ボルテックスチューブから排出される冷気を前記走行用電動機および前記制御装置に導く冷気導通路と、
前記ボルテックスチューブから排出される暖気を前記バッテリに導く暖気導通路と、
を備え、
前記走行用電動機は、前記リヤスイング部材に支持され、
前記バッテリと前記制御装置と前記圧縮機と前記ボルテックスチューブは、前記車体フレームに支持されて、乗員の着座するシートの下方に配置されることを特徴とする。
暖気導通路がボルテックスチューブから排出される暖気をバッテリに導くので、バッテリの保温を行うことができる。
さらに、鞍乗型電動車両のシート下方の空間を有効に利用して、バッテリと制御装置と圧縮機とボルテックスチューブを配置して、車両の大型化を防止することができる。
前記冷気導通路は、一部可撓性を有する通路部分を有する。
したがって、冷却導通路は、上流側部分に対して下流側部分が相対的に揺動する。
前記バッテリと前記走行用電動機との間に前記ボルテックスチューブを配設する。
前記ボルテックスチューブの前方に、前記バッテリが配置され、
前記ボルテックスチューブの後方に、前記走行用電動機が配置され、
前記ボルテックスチューブから前方に前記暖気導通路が延びて前記バッテリに暖気を導き、
前記ボルテックスチューブから後方に前記冷気導通路が延びて前記走行用電動機に冷気を導く。
直筒状をなす前記ボルテックスチューブは、前後方向に指向して配置され、前端から暖気が排出し、後端から冷気が排出される。
前記ボルテックスチューブの上方に、前記圧縮機が配置される。
前記圧縮機の後方に、前記制御装置が配設され、
前記走行用電動機に冷気を導く前記冷気導通路を分岐して前記制御装置に冷気を導く分岐冷気導通路を設ける。
前記走行用電動機が前記駆動輪の側方に配置され、
前記バッテリの下端と前記走行用電動機の下端とに接する直線に沿って同直線より上に前記ボルテックスチューブが配設される。
前記走行用電動機は、前記駆動輪の側方に配置され、
前記バッテリは、前記駆動輪の前方の斜め上に配置され、
前記ボルテックスチューブは、前記走行用電動機の前方で、少なくとも一部が前記バッテリの下に位置し、前後方向に指向して配設される。
前記圧縮機は、前記ボルテックスチューブの下方に配置され、
前記走行用電動機を制御する制御装置は、前記バッテリの下方で、前記ボルテックスチューブの側方に配置され、
前記走行用電動機に冷気を導く前記冷気導通路を分岐して前記制御装置に冷気を導く分岐冷気導通路を設ける。
前記走行用電動機は、前記リヤスイング部材の前部に配置され、
前記ボルテックスチューブは、上下方向に指向して前記走行用電動機の上方に配置され、
前記圧縮機は、前記ボルテックスチューブの後方に配置され、
前記バッテリは、前記ボルテックスチューブより前方に配置され、
前記ボルテックスチューブの下端から前記冷気導通路が延び、
前記ボルテックスチューブの上端から前記暖気導通路が延びる。
前記バッテリの後方に、前記制御装置が配置される。
さらに、暖気導通路がボルテックスチューブから排出される暖気をバッテリに導くので、バッテリの保温を行うことができる。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る鞍乗型電動車両である電動二輪車1の側面図である。
なお、本明細書の説明において、前後左右の向きは、本実施の形態に係る自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとし、図面において、FRは前方を,RRは後方を、LHは左方を,RHは右方を示すものとする。
一方、図2を参照して、ロアフレーム5,5の後部の斜め上方の屈曲部に後方斜め下向きにブラケット5bが固着され、リヤスイング部材であるスイングケース20の前端の前方に突出したハンガブラケット20hとブラケット5bとの間にリンク部材11が介装されて、上下に揺動自在にスイングケース20が設けられている。
スイングケース20の後端のブラケット20bとスイングケース20の上方の後部フレームであるシートレール6の後部のブラケット6bとの間にリヤクッション13が介装されている。
シートレール6,6の立上り部6a,6aの間にバッテリボックス14Bに収容されてバッテリ14が支持されている。
車体カバー18のシートレール6を覆うセンタカバー部18cの上には乗員の着座するシート19が設けられる。
また、左右のロアフレーム5,5の上にステップ部18s,18sが設けられている。
走行用電動機30は、後輪15の側方に位置する。
電動機出力軸31は左右車幅方向に指向しており、インナロータ32を囲うアウタステータ33は、スイングケース20に固定されている。
アウタステータ33のステータ鉄心にステータコイル33cが巻回されている。
インナロータ32およびアウタステータ33は電動機ケース34内に収容されている。
減速歯車機構41は、電動機出力軸31と後部の後輪15を支持する後車軸16との間に、2軸減速機構として構成されている。
ボルテックスチューブ60は、直筒状をなし、略前後方向に指向して配設される。
ボルテックスチューブ60の前方にバッテリ14が配置され、ボルテックスチューブ60の後方に走行用電動機30が配置される。
したがって、圧縮機51の前方にバッテリ14が位置する。
ボルテックスチューブ60の上方に配置される圧縮機51の後方にPCU17が位置するので、ボルテックスチューブ60より上方にPCU17が位置し、PCU17が被水するのを回避することができる。
バッテリ14を含めボルテックスチューブ60と圧縮機51とPCU17は、乗員の着座するシート19の下方に位置している。
圧縮機ケースカバー54は、回転軸52の端部が臨む円筒状の吸入筒部54iを有する。
圧縮機ケース53の下方に膨出した渦巻き状の排出筒部53eを有する。
圧縮機ケース53の電動機側空間は、電動機カバー56により塞がれ、同電動機カバー56に回転軸52の端部がベアリング52bを介して軸支されている。
電動圧縮機50の圧縮機ケース53の後方に膨出した渦巻き状の排出筒部53eは、下方に向けて開口している。
図5を参照して、ボルテックスチューブ60は、直筒状をしたチューブ本体61を有している。
冷気側チューブ部61bは側壁にチューブ中心軸Lcに垂直な方向に導入筒部61bjが突出形成されている。
冷気側チューブ部61bの導入筒部61bjには、導入接続管64が接続される。
圧縮機51から導入される圧縮空気は、旋回室61cに入り、ノズル62により旋回室61cの周壁に向け、接線方向に噴出し、渦流が形成されている。
噴出した圧縮空気は、渦流となって旋回室61cに連通する暖気側チューブ部61a内に入る。
また、暖気側チューブ部61aの端部には暖気排出管65が外嵌されており、暖気排出管65の開口端が暖気排出口65hとなっている。
この空気の渦流が制御バルブ63に達すると、その流れの一部は制御バルブ63と暖気側チューブ部61aの内周面との間を通って、暖気排出管65の暖気排出口65hから外部に暖気として排出される。
図6を参照して、冷却ダクト71には、冷気導入接続管77が接続され、同冷気導入接続管77と冷気供給接続管75との間を可撓性を有する蛇腹状の冷気導通管76が接続している。
そして、冷気供給接続管75は、途中から分岐冷気供給接続管75dが分岐している。
扁平に成形された円弧状分配管部71bの一方の側面には、湾曲する円弧の中心軸Cの一方の軸方向に向け開口した噴射口71jを同一円弧上に複数有する。
図6を参照して、冷気導入接続管77は、冷却ダクト71との接続部から中心軸Cの軸方向に突出した後に、前方に屈曲しており、冷気導入接続管77に接続された蛇腹状の冷気導通管76が前方に延びている。
この冷気導通路70は、冷却ダクト71より上流側に一部可撓性を有する蛇腹状の冷気導通管76を有する。
そして、冷気供給接続管75から分岐した分岐冷気供給接続管75dは右方に突出している。
そこで、冷気導通路70の上流側の冷気供給接続管75と下流側の冷気導入接続管77の間の冷気導通管76を可撓性を有する蛇腹状とすることで、相対的揺動を吸収することができ、また簡単な構造の冷気導通路とすることができ、コストの低減を図ることができる。
分岐冷気供給接続管75dの途中には、2ポート電磁切換弁である分流冷気開閉弁80が介装されている。
暖気導通管91の途中には、3ポート電磁切換弁である暖気切換弁90が介装されている。
暖気切換弁90の1ポートは暖気排出管92に接続されて外部に開放されている。
暖気導通管91の途中に導通を切り換えて外部に暖気を排出できる暖気切換弁90が介装されている。
なお、バッテリ14を温める必要がないときは、暖気切換弁90の弁を切り換えて、ボルテックスチューブ60から排出される暖気をバッテリ14に導くことなく暖気排出管92から外部に排出できる。
制御ケース17Cに収容されるPCU17には、同PCU17の温度を検出するPCU温度センサ17sが取り付けられている。
また、バッテリ14にも、同バッテリ14の温度を検出するバッテリ温度センサ14sが取り付けられている。
PCU17は、入力されたPCU温度に基づいて分流冷気開閉弁80の弁開閉を制御するとともに、入力されたバッテリ温度に基づいて暖気切換弁90の弁切換えを制御する。
そこで、バッテリ14の温度が所定の温度閾値を超えたときは、暖気切換弁90はボルテックスチューブ60から排出される暖気を切り換えて、バッテリ14に供給せずに外部に排出することで、バッテリを不必要に温めることはしない。
図2および図3に示されるように、本電動二輪車1は、ボルテックスチューブ60を搭載し、ボルテックスチューブ60から排出される冷気を走行用電動機30およびPCU17に導く冷気導通路70を有するので、走行用電動機30およびPCU17を積極的に冷却して冷却性を大幅に向上させている。
暖気導通管91がボルテックスチューブ60から排出される暖気をバッテリ14に導くので、バッテリの保温を行うことができる。
本第2の実施形態に係る鞍乗型車両である電動二輪車100の後半部分の一部省略した側面図を図7に示し、その一部断面とした平面図を図8に示す。
また、ヘッドパイプからダウンチューブ103、103が下方へ延出し、屈曲してフロア領域を後方に延び、さらにフロア領域後部で上方に屈曲して上方に延びる後側ダウンチューブ部103a、103a(図7に図示)がシートレール104,104に接続されている。
後側ダウンチューブ部103aの下部から後方に延出した補助フレーム107が上方に屈曲してバックステー105の中央部に接続されている。
シートレール104,104の上に乗員の着座するシート119が支持されている。
スイングケース120の後部上面のブラケット120bとスイングケース120の上方のシートレール104の中央部のブラケット104bとの間にリヤクッション113が介装されている。
バッテリ114は、後輪115の前方の斜め上に配置されている。
長方形状のバッテリボックス114Bは、後輪115に斜め上から後面が向くように傾いている。
走行用電動機130は、後輪115の側方に位置する。
走行用電動機130は、前記第1の実施形態に用いられた走行用電動機30と同じ構造のものである(図8参照)。
減速歯車機構141も前記第1の実施形態に用いられた減速歯車機構41と同様の構造のものである(図8参照)。
ボルテックスチューブ160は前端から暖気が排出し、後端から冷気が排出される。
ボルテックスチューブ160は、図7の側面視でバッテリボックス14Bの底面より下方に底面に平行に配設されている。
上面図である図8を参照して、ボルテックスチューブ160は、前端部がバッテリボックス14Bの下方にあり、前端部より後方はバッテリボックス14Bより左方に外れている。
圧縮機151は、圧縮機用電動機を備えた電動圧縮機である。
走行用電動機130等を制御する制御装置であるPCU117は、前記バッテリ114の下方で、ボルテックスチューブ160および圧縮機151の右側方に制御ケース117Cに収容されて配置されている。
PCU117は、バッテリ114の下方空間にあり、同PCU117とボルテックスチューブ160と圧縮機151は、車体フレーム102の一部である補助フレーム107に支持されて配置される。
バッテリ114を含めボルテックスチューブ160と圧縮機151とPCU117は、乗員の着座するシート119の下方に位置している。
前記第1の実施形態と同様に、冷却ダクト171の円弧状分配管部171bは、走行用電動機30のアウタステータ133に隣接して対向し、アウタステータ33の側面に前記噴射口171jを向けて配設される。
ボルテックスチューブ160の後方に向いた冷気排出口162hには、冷気供給接続管175が接続され、冷気供給接続管175は、途中から分岐して延びる分岐冷気供給接続管175dを備えている。
このように、ボルテックスチューブ60から走行用電動機30に冷気を供給する冷気導通路170が構成されている。
分岐冷気供給接続管175dの途中には、2ポート電磁切換弁である分流冷気開閉弁180が介装されている。
暖気導通管191の途中には、3ポート電磁切換弁である暖気切換弁190が介装されている。
暖気切換弁190の1ポートは暖気排出管192に接続されて外部に開放されている。
図7および図8に示されるように、走行用電動機130は、後輪115の側方に配置され、バッテリ114は後輪115の前方の斜め上に配置され、ボルテックスチューブ160は走行用電動機130の前方で、少なくとも一部がバッテリ114の下に位置し、略前後方向に指向して配設されるので、後輪115の前方の斜め上で車幅方向中央に配置されるバッテリ114の下方の空間に、後輪115の側方に配置される走行用電動機130の前方で車幅方向側方に配置されるボルテックスチューブ160が少なくとも一部入り込むように配設されるので、暖気をバッテリに導く暖気導通管191と冷気を走行用電動機130に導く冷気導通路170を短縮することができる。
本第3の実施形態に係る鞍乗型電動車両である電動二輪車200の後半部分の一部省略した側面図を図9に示す。
電動二輪車1の車体フレーム202は、前記第1の実施形態と略同じ構造であり、ヘッドパイプ(図示せず),ダウンフレーム(図示せず)、ロアフレーム205,205、シートレール206,206および補助フレーム207からなる。
シートレール206,206の上に乗員の着座するシート219が支持されている。
リヤスイングアーム220の後端に後輪215が軸支されている。
リヤスイングアーム220の後部とシートレール206の後部との間にリヤクッション213が介装されている。
したがって、走行用電動機230の出力が減速機241により減速され、駆動チェーン245を介して後輪215に伝達されて後輪215が回転して電動二輪車200は走行する。
走行用電動機230の上方に直筒状のボルテックスチューブ260が、略上下方向に指向して配置されている。
圧縮機251は、圧縮機用電動機を備えた電動圧縮機である。
シートレール206,206の立上り部206a,206aの間にバッテリボックス214Bに収容されてバッテリ214が支持されている。
バッテリ214は、ボルテックスチューブ260より前方に位置している。
バッテリ214を含めボルテックスチューブ260と圧縮機251とPCU217は、乗員の着座するシート219の下方に位置している。
ボルテックスチューブ160の下端に接続される冷気供給接続管175と冷却ダクト271との間を、可撓性を有する蛇腹状の冷気導通管276が接続している。
PCU217はボルテックスチューブ160よりも上方にある。
分岐冷気供給接続管175dの途中には、2ポート電磁切換弁である分流冷気開閉弁280が介装されている。
暖気導通管291の途中には、3ポート電磁切換弁である暖気切換弁290が介装されている。
暖気切換弁290の1ポートは暖気排出管292に接続されて外部に開放されている。
図9に示されるように、走行用電動機230は、車幅方向側方にあるリヤスイングアーム220の前部に配置され、この走行用電動機230の上方で車幅向側方にボルテックスチューブ260が配置され、このボルテックスチューブ260の後方に圧縮機251が配置され、ボルテックスチューブ260より前方にバッテリ214が配置されるコンパクトな構成で、ボルテックスチューブ260の下端から冷気導通路270が延びて、その下方の走行用電動機230に冷気を導くので、冷気導通路270を短縮でき、ボルテックスチューブの上端から暖気導通管291が延びて、その前方のバッテリに暖気を導くので、暖気導通管291を短縮できる。
また、ボルテックスチューブや圧縮機を車体フレームに代えてスイングケースに支持させるものであってもよい。
20…スイングケース、21…ケースカバー、22…減速機カバー、
30…走行用電動機、31…電動機出力軸、32…インナロータ、33…アウタステータ、33c…ステータコイル、34…電動機ケース、35…発進クラッチ、36…クラッチインナ、37…クラッチアウタ、
40…クラッチ出力軸、41…減速歯車機構、42…中間軸、
50…電動圧縮機、51…圧縮機、51i…インペラ、52…回転軸、53…圧縮機ケース、53e…排出筒部、54…圧縮機ケースカバー、54i…吸入筒部、55…圧縮機用電動機、56…電動機カバー、
60…ボルテックスチューブ、61…チューブ本体、61a…暖気側チューブ部、61b…冷気側チューブ部、61bj…導入筒部、62…ノズル、62h…冷気排出口、63…制御バルブ、64…導入接続管、65…暖気排出管、65h…暖気排出口、
70…冷気導通路、71…冷却ダクト、71a…冷媒導入管部、71b…円弧状分配管部、71j…噴射口、75…冷気供給接続管、75d…分岐冷気供給接続管、76…冷気導通管、77…冷気導入接続管、
80…分流冷気開閉弁(2ポート電磁切換弁)、
90…暖気切換弁(3ポート電磁切換弁)、91…暖気導通管、92…暖気排出管、
102…車体フレーム、103…ダウンチューブ、104…シートレール、105…バックステー、106…、107…補助フレーム、114…バッテリ、114B…バッテリボックス、115…後輪、117…PCU、117C…制御ケース、119…シート、120…スイングケース、130…走行用電動機、151…圧縮機、
160…ボルテックスチューブ、170…冷気導通路、175d…分岐冷気導通路、176…冷気導通管、180…分流冷気開閉弁、190…暖気切換弁、191…暖気導通管、
202…車体フレーム、207…補助フレーム、214…バッテリ、214B…バッテリボックス、217…PCU、217C…制御ケース、220…リヤスイングアーム、230…走行用電動機、
260…ボルテックスチューブ、270…冷気導通路、276…冷気導通管、280…分流冷気開閉弁、290…暖気切換弁、291…暖気導通管。
Claims (10)
- 車体フレーム(2;102;202)に前端部を軸支されて後方に延びるリヤスイング部材(20;120;220)の後部に駆動輪(15;115;215)が軸支され、バッテリ(14;114;214)の電力により駆動される走行用電動機(30;130;230)により前記駆動輪(15;115;215)を回動して走行する鞍乗型電動車両において、
前記走行用電動機(30;130;230)を制御する制御装置(17;117;217)と、
空気を圧縮して排出する圧縮機(51;151;251)と、
前記圧縮機(51;151;251)から排出された圧縮空気を導入し、暖気と冷気とに分離してそれぞれ端部から排出する直筒状をなすボルテックスチューブ(60;160;260)と、
前記ボルテックスチューブ(60;160;260)から排出される冷気を前記走行用電動機(30;130;230)および分岐冷気供給接続管(75d;175d;275d)を通り前記制御装置(17;117;217)に導く冷気導通路(70;170;270)と、
前記ボルテックスチューブ(60;160;260)から排出される暖気を前記バッテリ(14;114;214)に導く暖気導通路(91;191;291)と、
を備え、
前記分岐冷気供給接続管(75d;175d;275d)と前記暖気導通路(91;191;291)とに、それぞれ分流冷気開閉弁(80;180;280)と暖気切換弁(90;190;290)とを介装し、
前記バッテリ(14)と前記走行用電動機(30)との間に前記ボルテックスチューブ(60)を配設し、
前記ボルテックスチューブ(60)の前方に、前記バッテリ(14)が配置され、
前記ボルテックスチューブ(60)の後方に、前記走行用電動機(30)が配置され、
前記ボルテックスチューブ(60)から前方に前記暖気導通路(91)が延びて前記バッテリ(14)に暖気を導き、
前記ボルテックスチューブ(60)から後方に前記冷気導通路(70)が延びて前記走行用電動機(30)に冷気を導くことを特徴とする鞍乗型電動車両。 - 前記制御装置(17;117;217)が、自身の温度に基づき前記分流冷気開閉弁(80;180;280)の弁開閉を制御し、前記バッテリ(14;114;214)の温度に基づき前記暖気切換弁(90;190;290)の弁開閉を制御することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型電動車両。
- 前記走行用電動機(30;130;230)は、前記リヤスイング部材(20;120;220)に支持され、
前記バッテリ(14;114;214)と前記制御装置(17;117;217)と前記圧縮機(51;151;251)と前記ボルテックスチューブ(60;160;260)は、前記車体フレーム(2;102;202)に支持されて、乗員の着座するシート(19;119;219)の下方に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鞍乗型電動車両。 - 前記冷気導通路(70;170;270)は、一部可撓性を有する通路部分(76;176;276)を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗型電動車両。
- 直筒状をなす前記ボルテックスチューブ(60)は、前後方向に指向して配置され、前端から暖気が排出し、後端から冷気が排出されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型電動車両。
- 前記ボルテックスチューブ(60)の上方に、前記圧縮機(51)が配置されることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型電動車両。
- 前記圧縮機(51)の後方に、前記制御装置(17)が配設され、
前記走行用電動機(30)に冷気を導く前記冷気導通路(70)を分岐して前記制御装置(17)に冷気を導く分岐冷気導通路を設けることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型電動車両。 - 前記走行用電動機(30)が前記駆動輪(15)の側方に配置され、
前記バッテリ(14)の下端と前記走行用電動機(30)の下端とに接する直線(L)に沿って同直線(L)より上に前記ボルテックスチューブ(60)が配設されることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載の鞍乗型電動車両。 - 車体フレーム(2;102;202)に前端部を軸支されて後方に延びるリヤスイング部材(20;120;220)の後部に駆動輪(15;115;215)が軸支され、バッテリ(14;114;214)の電力により駆動される走行用電動機(30;130;230)により前記駆動輪(15;115;215)を回動して走行する鞍乗型電動車両において、
前記走行用電動機(30;130;230)を制御する制御装置(17;117;217)と、
空気を圧縮して排出する圧縮機(51;151;251)と、
前記圧縮機(51;151;251)から排出された圧縮空気を導入し、暖気と冷気とに分離してそれぞれ端部から排出する直筒状をなすボルテックスチューブ(60;160;260)と、
前記ボルテックスチューブ(60;160;260)から排出される冷気を前記走行用電動機(30;130;230)および分岐冷気供給接続管(75d;175d;275d)を通り前記制御装置(17;117;217)に導く冷気導通路(70;170;270)と、
前記ボルテックスチューブ(60;160;260)から排出される暖気を前記バッテリ(14;114;214)に導く暖気導通路(91;191;291)と、
を備え、
前記分岐冷気供給接続管(75d;175d;275d)と前記暖気導通路(91;191;291)とに、それぞれ分流冷気開閉弁(80;180;280)と暖気切換弁(90;190;290)とを介装し、
前記走行用電動機(130)は、前記駆動輪(115)の側方に配置され、
前記バッテリ(114)は、前記駆動輪(115)の前方の斜め上に配置され、
前記ボルテックスチューブ(160)は、前記走行用電動機(130)の前方で、少なくとも一部が前記バッテリ(114)の下に位置し、前後方向に指向して配設され、
前記圧縮機(151)は、前記ボルテックスチューブ(160)の下方に配置され、
前記走行用電動機(130)を制御する制御装置(117)は、前記バッテリ(114)の下方で、前記ボルテックスチューブ(160)の側方に配置され、
前記走行用電動機(130)に冷気を導く前記冷気導通路(170)を分岐して前記制御装置(117)に冷気を導く分岐冷気導通路(175d)を設けることを特徴とする鞍乗型電動車両。 - 車体フレーム(2;102;202)に前端部を軸支されて後方に延びるリヤスイング部材(20;120;220)の後部に駆動輪(15;115;215)が軸支され、バッテリ(14;114;214)の電力により駆動される走行用電動機(30;130;230)により前記駆動輪(15;115;215)を回動して走行する鞍乗型電動車両において、
前記走行用電動機(30;130;230)を制御する制御装置(17;117;217)と、
空気を圧縮して排出する圧縮機(51;151;251)と、
前記圧縮機(51;151;251)から排出された圧縮空気を導入し、暖気と冷気とに分離してそれぞれ端部から排出する直筒状をなすボルテックスチューブ(60;160;260)と、
前記ボルテックスチューブ(60;160;260)から排出される冷気を前記走行用電動機(30;130;230)および分岐冷気供給接続管(75d;175d;275d)を通り前記制御装置(17;117;217)に導く冷気導通路(70;170;270)と、
前記ボルテックスチューブ(60;160;260)から排出される暖気を前記バッテリ(14;114;214)に導く暖気導通路(91;191;291)と、
を備え、
前記分岐冷気供給接続管(75d;175d;275d)と前記暖気導通路(91;191;291)とに、それぞれ分流冷気開閉弁(80;180;280)と暖気切換弁(90;190;290)とを介装し、
前記走行用電動機(230)は、前記リヤスイング部材(220)の前部に配置され、
前記ボルテックスチューブ(260)は、上下方向に指向して前記走行用電動機(230)の上方に配置され、
前記圧縮機(251)は、前記ボルテックスチューブ(260)の後方に配置され、
前記バッテリ(214)は、前記ボルテックスチューブ(260)より前方に配置され、
前記ボルテックスチューブ(260)の下端から前記冷気導通路(270)が延び、
前記ボルテックスチューブ(260)の上端から前記暖気導通路(291)が延び、
前記バッテリ(214)の後方に、前記制御装置(217)が配置されることを特徴とする鞍乗型電動車両。
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