JP7236891B2 - 車両の熱管理システム - Google Patents
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Description
コントローラーを積極的に冷却するとなると、送風等の機器が必要となり、その配置スペースが課題となるとともに、コスト高となる。
空気を圧縮して排出する圧縮機と、
前記圧縮機から排出された圧縮空気を導入し、暖気と冷気とに分離してそれぞれ排出するボルテックスチューブと、を備え、
前記ボルテックスチューブから排出される暖気と冷気を、それぞれ車両に備わるバッテリや回転電機等に導き熱管理をする車両の熱管理システムにおいて、
前記圧縮機に空気を吸入する吸入通路を有し、
前記吸入通路は、前記回転電機を制御する制御装置が収納される制御ケースに接続され、前記圧縮機に吸入される空気が前記制御装置を経由することを特徴とする車両の熱管理システムを提供する。
熱管理システムは、既存の圧縮機を利用して制御装置の温度上昇を抑制することができ、コンパクトに構成し、低コスト化を図ることができる。
前記ボルテックスチューブから排出された冷気を、前記回転電機に導く冷気導通路と、
前記ボルテックスチューブから排出された冷気を、前記冷気導通路とは別に、分流して前記制御ケースに導く分流冷気導通路とを備え、
前記分流冷気導通路の途中に分流冷気の連通を開閉する分流冷気開閉弁が設けられる。
また、ボルテックスチューブから排出された冷気を、前記冷気導通路とは別に、分流して制御ケースに導く分流冷気導通路を備え、同分流冷気導通路の途中に分流冷気の連通を開閉する分流冷気開閉弁が設けられるので、分流冷気開閉弁を閉弁して分流冷気導通路を閉じているときは、制御装置は圧縮機に導入される空気のみにより冷却されるが、分流冷気開閉弁を開弁すると、分流冷気の連通が制御ケース内に導入されて制御装置をより一層冷却することができる。
前記制御装置には、同制御装置の温度を検出する制御装置温度センサが設けられ、
前記制御装置は、前記制御装置温度センサが検出した前記制御装置の温度が所定の温度閾値を超えたときに、前記分流冷気開閉弁を開弁して冷気を前記制御装置に流す。
前記制御装置には、同制御装置の温度を検出する制御装置温度センサが設けられ、
前記制御装置は、前記制御装置温度センサが検出した前記制御装置の温度の温度上昇率が所定の温度上昇率閾値を超えたときに、前記分流冷気開閉弁を開弁して冷気を前記制御装置に流す。
そこで、この構成によれば、制御装置温度センサが検出した制御装置の温度上昇率が所定の温度上昇率閾値を超えたときに、分流冷気開閉弁を開弁して冷気を制御装置に流すので、制御装置の温度が急激に上昇するような場合に、速やかに冷気により制御装置を冷却して、制御装置の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
前記回転電機は、車両を走行させる走行用電動機であり、
前記圧縮機は、圧縮機用電動機を一体に備えた電動圧縮機であり、
前記ボルテックスチューブから排出された暖気を前記バッテリに導く暖気導通路を備え、
前記暖気導通路の途中に導通を切り換えて外部に暖気を排出できる暖気切換弁が設けられ、
前記バッテリには、同バッテリの温度を検出するバッテリ温度センサが設けられ、
前記制御装置は、前記バッテリ温度センサが検出した前記バッテリの温度が所定の温度閾値を下回る状態では、前記走行用電動機の駆動による走行開始前に、前記圧縮機用電動機を駆動させ、かつ前記暖気切換弁を切り換えて前記ボルテックスチューブから排出された暖気を前記バッテリに供給する。
そこで、この構成によれば、制御装置は、バッテリ温度センサが検出したバッテリの温度が所定の温度閾値を下回る状態では、走行用電動機の駆動による走行開始前に、圧縮機用電動機を駆動させ、かつ暖気切換弁を切り換えてボルテックスチューブから排出された暖気をバッテリに供給するので、低温下のバッテリから走行用電動機に大電力を供給して駆動する前に、圧縮機用電動機に小電力を供給して圧縮機を駆動して、圧縮空気をボルテックスチューブに供給し、ボルテックスチューブから排出される暖気を暖気切換弁の切り換えでバッテリに供給して、バッテリを加温することができ、バッテリの放電による自己発熱と合わせて、バッテリの温度を上昇させ、バッテリを速やかに活性化することができる。
そこで、バッテリの温度が所定の温度閾値を超えたときは、暖気切換弁はボルテックスチューブから排出される暖気を切り換えて、バッテリに供給せずに外部に排出するので、バッテリを不必要に温めることはしない。
前記回転電機は、車両を走行させる走行用電動機であり、
前記圧縮機は、前記走行用電動機により駆動され、
前記圧縮機(251)から圧縮空気を前記ボルテックスチューブ(260)に導入する導入通路の途中に、サージタンクが設けられる。
熱管理システムは、既存の圧縮機を利用して制御装置の温度上昇を抑制することができ、コンパクトに構成し、低コスト化を図ることができる。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る熱管理システムSを備える鞍乗型車両である電動二輪車1の側面図である。
なお、本明細書の説明において、前後左右の向きは、本実施の形態に係る自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとし、図面において、FRは前方を,RRは後方を、LHは左方を,RHは右方を示すものとする。
一方、ロアフレーム5,5の後部における屈曲して斜め上方に延びる傾斜部にピボットプレート11,11が固着され、左右のピボットプレート11,11間に架設されたピボット軸12に、スイングケース20の前端の前方に突出した左右一対のハンガブラケット20h,20hが軸支されて、上下に揺動自在にスイングケース20が設けられている。
スイングケース20の後端のブラケット20bとスイングケース20の上方の後部フレームであるシートレール6の後部のブラケット6bとの間にリヤクッション13が介装されている。
左右のロアフレーム5,5に支持されてバッテリ14が搭載される。
車体カバー18のシートレール6を覆うセンタカバー部18cの上にはシート19が設けられる。
また、左右のロアフレーム5,5の上にステップ部18s,18sが設けられ、ステップ部18s,18sの間に搭載されたバッテリ14を上方からバッテリカバー14Cが覆う。
電動機出力軸31は左右車幅方向に指向しており、インナロータ32を囲うアウタステータ33は、スイングケース20に固定されている。
アウタステータ33のステータ鉄心にステータコイル33cが巻回されている。
インナロータ32およびアウタステータ33は電動機ケース34内に収容されている。
クラッチ出力軸40は、スイングケース20にベアリング40aを介して軸支されるとともに、左端がケースカバー21にベアリング40bを介して軸支されている。
クラッチ出力軸40の左端部と電動機出力軸31の左端部との間に発進クラッチ35が設けられている。
クラッチ出力軸40は、ベアリング40aを右方に貫通して減速機室41c内に突出している。
減速歯車機構41は、クラッチ出力軸40と後部の後輪15を支持する後車軸16との間に、中間軸42を介した2軸減速機構として構成されている。
中間軸42に形成された中間小径ギヤ42sは、後車軸16の減速機室41c内の後車軸大径ギヤ16bと噛合している。
したがって、クラッチ出力軸40の回転は、減速歯車機構41の小径ギヤ40sと中間大径ギヤ42bの噛合および中間小径ギヤ42sと後車軸大径ギヤ16bの噛合を介して2軸減速されて後車軸16に伝達されて後輪15が回転される。
制御ケース17C内には、バッテリ14の蓄電力を走行用電動機30等の所要機器に供給する電力系の制御を行う制御装置であるPCU(Power Control Unit)17が収容されている。
本熱管理システムは、基本的に、空気を圧縮する圧縮機51と、圧縮機51から供給された圧縮空気を暖気と冷気とに分離してそれぞれ排出する直筒状をなすボルテックスチューブ60と、ボルテックスチューブ60から排出された冷気を走行用電動機30の電動機ケース34内に導入する冷却ダクト71とを備えている。
図4を参照して、圧縮機51は、インペラ51iを回転させて遠心力により圧縮空気を送り出すターボ形遠心式の圧縮機であり、インペラ51iの回転軸52が圧縮機用電動機55の駆動回転軸となっており、圧縮機51に圧縮機用電動機55が組み込まれて電動圧縮機50を構成している。
圧縮機ケースカバー54は、回転軸52の端部が臨む円筒状の吸入筒部54iを有する。
圧縮機ケース53の下方に膨出した渦巻き状の排出筒部53eを有する。
圧縮機ケース53の電動機側空間は、電動機カバー56により塞がれ、同電動機カバー56に回転軸52の端部がベアリング52bを介して軸支されている。
電動圧縮機50の圧縮機ケース53の下方に膨出した渦巻き状の排出筒部53eは、後方に向けて開口している。
図5を参照して、ボルテックスチューブ60は、直筒状をしたチューブ本体61を有している。
冷気側チューブ部61bは側壁にチューブ中心軸Lcに垂直な方向に導入筒部61bjが突出形成されている。
冷気側チューブ部61bの導入筒部61bjには、導入接続管64が接続される。
圧縮機51から導入される圧縮空気は、旋回室61cに入り、ノズル62により旋回室61cの周壁に向け、接線方向に噴出し、渦流が形成されている。
噴出した圧縮空気は、渦流となって旋回室61cに連通する暖気側チューブ部61a内に入る。
また、暖気側チューブ部61aの端部には暖気排出管65が外嵌されており、暖気排出管65の開口端が暖気排出口65hとなっている。
この空気の渦流が制御バルブ63に達すると、その流れの一部は制御バルブ63と暖気側チューブ部61aの内周面との間を通って、暖気排出管65の暖気排出口65hから外部に暖気として排出される。
冷気供給接続管75は、途中から分岐して延びる分岐冷気供給接続管75dを備えている。
扁平に成形された円弧状分配管部71bの一方の側面には、湾曲する円弧の中心軸Cの一方の軸方向に向け開口した噴射口71jを同一円弧上に複数有する。
冷却ダクト71の取付ステー部72x,72y,72zには、それぞれ取付孔72xh,72yh,72zhが設けられている。
図6を参照して、冷気供給接続管75は、冷却ダクト71との接続部から中心軸Cの軸方向に突出した後に、ほぼ直角に屈曲して上方に延びている。
取付支柱20x,20y,20zに、それぞれ冷却ダクト71の取付ステー部72x,72y,72zの取付孔72xh,72yh,72zhを対応させて、ボルト73を各取付孔72xh,72yh,72zhに貫通させ、各ボルト雌ねじ孔20xh,20yh,20zhに螺合して締結することで、スイングケース20の側壁20Aに冷却ダクト71が取り付けられる。
冷気供給接続管75と冷却ダクト71によりボルテックスチューブ60から走行用電動機30に冷気を供給する冷気導通路70が構成されている。
そして、冷気供給接続管75から分岐した分岐冷気供給接続管75dは前方に突出している。
図4を参照して、電動圧縮機50における圧縮機51のインペラ51iを覆う圧縮機ケースカバー54の吸入筒部54iの開口にドーム状の蓋部材66cが被せられており、同蓋部材66cから吸入通路である吸入ダクト66が延出している。
すなわち、制御ケース17Cの内空間と圧縮機51のインペラ51iの収納空間とは吸入ダクト66により連通している。
圧縮機51に吸入される空気は、制御ケース17C内のPCU17を経由するので、PCU17を冷却し、PCU17の温度上昇を抑制することができる。
圧縮機51に吸入された空気は圧縮されて圧縮空気として導入接続管64を介してボルテックスチューブ60に供給される。
分流冷気開閉弁80の他方のポートは、下流側分流冷気導通管81bの上流端が接続され、下流側分流冷気導通管81bの下流端は、PCU17を収容する制御ケース17Cに接続される。
そして、分流冷気導通路81の途中に、すなわち上流側分流冷気導通管81aと下流側分流冷気導通管81bの間に、分流冷気の連通を開閉する分流冷気開閉弁80が介装されている。
暖気切換弁90の他方の別の1ポートは排気管92に接続されて外部に開放されている。
そして、暖気導通路91の途中に、すなわち上流側暖気導通管91aと下流側暖気導通管91bの間に、導通を切り換えて外部に暖気を排出できる暖気切換弁90が介装されている。
なお、バッテリ14を温める必要がないときは、暖気切換弁90の弁を切り換えて、ボルテックスチューブ60から排出される暖気をバッテリ14に導くことなく排気管92から外部に排出できる。
PCU17は、バッテリ14の蓄電力を走行用電動機30および圧縮機用電動機55に供給して駆動制御するとともに、電磁切換弁である分流冷気開閉弁80と暖気切換弁90の各コイルに電流を流して弁の切り換え制御を行っている。
また、バッテリ14にも、同バッテリ14の温度を検出するバッテリ温度センサ14sが取り付けられている。
PCU17は、入力されたPCU温度tPに基づいて分流冷気開閉弁80の弁開閉を制御するとともに、入力されたバッテリ温度tBに基づいて暖気切換弁90の弁切換えを制御する。
まず、PCU温度センサ17sが検出したPCU温度tPとバッテリ温度センサ14sが検出したバッテリ温度tBとを入力する(ステップS1)。
圧縮機51が駆動される限り、常に吸入ダクト66により圧縮機51に吸入される空気(外気)がPCU17を経由するので、PCU17は吸入された空気に晒されて冷却されるが、PCU17を経由する空気は外気であり、PCU17の温度上昇を抑制することはできるが、温度上昇を止めることはできず、使用時間が延びるに従ってPCU17の温度は上昇する。
バッテリ14は、低温下での使用により劣化を早めるとともに、低温放電により破損リスクがあり、ある温度以上の活性化した状態での使用が、効率的で劣化も抑制されて望ましい。
そこで、バッテリ14の温度が所定の温度閾値T2を超えたときは、暖気切換弁90はボルテックスチューブ60から排出される暖気を切り換えて、バッテリ14に供給せずに外部に排出する(ステップS7)ので、バッテリを不必要に温めることはしない。
本実施の形態の熱管理システムは、前記実施の形態における制御フローチャートのステップS2が異なるだけで、その他の構成は全く同じであり、部材に付ける符号も同じ符号を用いる。
そこで、PCU17は、PCU温度センサ17sからサイクル毎に入力するPCU温度tPに基づきPCU17の温度上昇率ΔtPを演算し、この温度上昇率ΔtPと所定の温度上昇率閾値ΔT1とを比較する。
PCU17の温度の温度上昇率ΔtPが所定の温度上昇率閾値ΔT1を超えるまでは、ステップS3に進み、分流冷気開閉弁80をオフ状態(図8に示す状態)として閉弁し、分流冷気がPCU17に供給されないようにしているが、PCU17の温度の温度上昇率ΔtPが所定の温度上昇率閾値ΔT1を超えたときは、ステップS4に飛び、分流冷気開閉弁80をオン状態として開弁し、分流冷気が分流冷気導通路81を介して制御ケース17C内に供給されて、制御ケース17C内のPCU17を冷気に晒して、PCU17を積極的に冷却する。
本電動二輪車は、後部に走行用電動機230を有するスイングケース220を備えた電動二輪車であり、走行用電動機230の電動機出力軸231と同軸に後輪215の後車軸216を有するものである(図13参照)。
また、後車軸216は、後記する減速機カバー222にベアリング216cを介して軸支される。
すなわち、中間軸242に嵌着された中間大径ギヤ242bが電動機出力軸231に形成された小径ギヤ231sと噛合している。
中間軸242に形成された中間小径ギヤ242sは、後車軸216の減速機室241c内の後車軸大径ギヤ216bと噛合している。
減速歯車機構241は、減速機カバー222により覆われる。
すなわち、電動機出力軸231が圧縮機251のインペラ251iの回転軸となっている。
冷却ダクト271は、前記冷却ダクト71とほぼ同じ冷媒導入管部271aと円弧状分配管部271bを備えるが、冷気供給接続管275が接続される冷媒導入管部271aの側面は噴射口271jが形成される側面とは、反対側である。
冷気供給接続管275は、屈曲部から分岐して前方に延びる分岐冷気供給接続管275dを備えている。
図12を参照して、冷気供給接続管275と直筒状のボルテックスチューブ260は、上下方向に一直線上に接続される。
なお、ボルテックスチューブは、前後水平方向に指向して配置してもよい。
図12の側面視で、冷気側チューブ部261bが円弧状分配管部271bの端部と重なり、ボルテックスチューブ260の暖気側チューブ部261aは、冷気供給接続管275の上方延長方向に延びて、側面視で環状に構成される冷却ダクト271と冷気供給接続管275の環状から上方にはみ出して、概ね環状の接線方向に突出している。
円弧状分配管部271bの右側面に形成された複数の噴射口271jが、アウタステータ233の側面に向いて開口している。
そして、本圧縮機251の排出筒部253eに接続される導入接続管264には、サージタンク258が設けられている。
図12および図13を参照して、圧縮機251のインペラ251iを覆うケースカバー221の吸入筒部221iの開口にドーム状の蓋部材266cが被せられており、同蓋部材266cから吸入通路である吸入ダクト266が延出している。
したがって、圧縮機用電動機255の駆動により圧縮機251のインペラ251iが回転すると、吸入ダクト266を介して制御ケース217C内の空気が、圧縮機251に吸入される。
圧縮機251に吸入された空気は圧縮されて圧縮空気として導入接続管264を介してボルテックスチューブ260に供給される。
図12および図13を参照して、スイングケース220の前後方向に長尺のケースの前側の内空間には、2ポート電磁切換弁である分流冷気開閉弁280と3ポート電磁切換弁である暖気切換弁290が配設されている。
そして、分流冷気導通路281の途中に、すなわち上流側分流冷気導通管281aと下流側分流冷気導通管281bの間に、分流冷気の連通を開閉する分流冷気開閉弁280が介装されている。
暖気切換弁290の他方の別の1ポートは排気管292に接続されて外部に開放されている。
そして、暖気導通路291の途中に、すなわち上流側暖気導通管291aと下流側暖気導通管291bの間に、導通を切り換えて外部に暖気を排出できる暖気切換弁290が介装されている。
なお、バッテリ214を温める必要がないときは、暖気切換弁290の弁を切り換えて、ボルテックスチューブ260から排出される暖気をバッテリ214に導くことなく排気管292から外部に排出できる。
PCU217は、入力されたPCU温度tPに基づいて分流冷気開閉弁280の弁開閉を制御するとともに、入力されたバッテリ温度tBに基づいて暖気切換弁290の弁切換えを制御する。
10…前輪、11…ピボットプレート、12…ピボット軸、13…リヤクッション、14…バッテリ、14s…バッテリ温度センサ、15…後輪、16…後車軸、17…PCU(Power Control Unit)、17C…制御ケース、17s…PCU温度センサ、18…車体カバー、19…シート、
20…スイングケース、21…ケースカバー、22…減速機カバー、
30…走行用電動機、31…電動機出力軸、32…インナロータ、33…アウタステータ、33c…ステータコイル、34…電動機ケース、35…発進クラッチ、36…クラッチインナ、37…クラッチアウタ、
40…クラッチ出力軸、41…減速歯車機構、42…中間軸、
50…電動圧縮機、51…圧縮機、51i…インペラ、52…回転軸、53…圧縮機ケース、53e…排出筒部、54…圧縮機ケースカバー、54i…吸入筒部、55…圧縮機用電動機、56…電動機カバー、
60…ボルテックスチューブ、61…チューブ本体、61a…暖気側チューブ部、61b…冷気側チューブ部、61bj…導入筒部、62…ノズル、62h…冷気排出口、63…制御バルブ、64…導入接続管、65…暖気排出管、65h…暖気排出口、66…吸入ダクト(吸入通路)、66c…蓋部材、
70…冷気導通路、71…冷却ダクト、71a…冷媒導入管部、71b…円弧状分配管部、71j…噴射口、72x,72y,72z…取付ステー部、73…ボルト、75…冷気供給接続管、75d…分岐冷気供給接続管、
80…分流冷気開閉弁(2ポート電磁切換弁)、81…分流冷気導通路、81a…上流側分流冷気導通管、81b…下流側分流冷気導通管、
90…暖気切換弁(3ポート電磁切換弁)、91…暖気導通路、91a…上流側暖気導通管、91b…下流側暖気導通管、92…排気管、
214…バッテリ、214s…バッテリ温度センサ、215…後輪、216…後車軸、217…PCU(Power Control Unit)、217C…制御ケース、217s…PCU温度センサ、
220…スイングケース、221…ケースカバー、222…減速機カバー、
230…走行用電動機、231…電動機出力軸、232…、233…アウタステータ、241…減速歯車機構、242…中間軸、
251…圧縮機、251i…インペラ、253…圧縮機ケース、253e…排出筒部、258…サージタンク、
260…ボルテックスチューブ、261…チューブ本体、261a…暖気側チューブ部、261b…冷気側チューブ部、261bj…導入筒部、264…導入接続管(導入通路)、265…暖気排出管、266…吸入ダクト(吸入通路)、266c…蓋部材、
270…冷気導通路、271…冷却ダクト、271a…冷媒導入管部、271b…円弧状分配管部、271j…噴射口、275…冷気供給接続管、275d…分岐冷気供給接続管、
280…分流冷気開閉弁(2ポート電磁切換弁)、281…分流冷気導通路、281a…上流側分流冷気導通管、281b…下流側分流冷気導通管、
290…暖気切換弁(3ポート電磁切換弁)、291…暖気導通路、291a…上流側暖気導通管、291b…下流側暖気導通管、292…排気管。
Claims (5)
- 空気を圧縮して排出する圧縮機(51;251)と、
前記圧縮機(51;251)から排出された圧縮空気を導入し、暖気と冷気とに分離してそれぞれ排出するボルテックスチューブ(60;260)と、を備え、
前記ボルテックスチューブ(60;260)から排出される暖気と冷気を、それぞれ車両に備わるバッテリ(14;214)や回転電機(30;230)に導き熱管理をする車両の熱管理システムにおいて、
前記圧縮機(51;251)に空気を吸入する吸入通路(66;266)を有し、
前記吸入通路(66;266)は、前記回転電機(30;230)を制御する制御装置(17;217)が収納される制御ケース(17C;217C)に接続され、前記圧縮機(51;251)に吸入される空気が前記制御装置(17;217)を経由し、
前記ボルテックスチューブ(60;260)から排出された冷気を、前記回転電機(30;230)に導く冷気導通路(70;270)と、
前記ボルテックスチューブ(60;260)から排出された冷気を、前記冷気導通路(70;270)とは別に、分流して前記制御ケース(17C;217C)に導く分流冷気導通路(81;281)とを備え、
前記分流冷気導通路(81;281)の途中に分流冷気の連通を開閉する分流冷気開閉弁(80;280)が設けられることを特徴とする車両の熱管理システム。 - 前記制御装置(17;217)には、同制御装置(17;217)の温度を検出する制御装置温度センサ(17s;217s)が設けられ、
前記制御装置(17;217)は、前記制御装置温度センサ(17s;217s)が検出した前記制御装置(17;217)の温度(tP)が所定の温度閾値(T1)を超えたときに、前記分流冷気開閉弁(80;280)を開弁して冷気を前記制御装置(17;217)に流すことを特徴とする請求項1に記載の車両の熱管理システム。 - 前記制御装置(17;217)には、同制御装置(17;217)の温度を検出する制御装置温度センサ(17s;217s)が設けられ、
前記制御装置(17;217)は、前記制御装置温度センサ(17s;217s)が検出した前記制御装置(17;217)の温度の温度上昇率(ΔtP)が所定の温度上昇率閾値(ΔT1)を超えたときに、前記分流冷気開閉弁(80;280)を開弁して冷気を前記制御装置(17;217)に流すことを特徴とする請求項1に記載の車両の熱管理システム。 - 空気を圧縮して排出する圧縮機(51;251)と、
前記圧縮機(51;251)から排出された圧縮空気を導入し、暖気と冷気とに分離してそれぞれ排出するボルテックスチューブ(60;260)と、を備え、
前記ボルテックスチューブ(60;260)から排出される暖気と冷気を、それぞれ車両に備わるバッテリ(14;214)や回転電機(30;230)に導き熱管理をする車両の熱管理システムにおいて、
前記圧縮機(51;251)に空気を吸入する吸入通路(66;266)を有し、
前記吸入通路(66;266)は、前記回転電機(30;230)を制御する制御装置(17;217)が収納される制御ケース(17C;217C)に接続され、前記圧縮機(51;251)に吸入される空気が前記制御装置(17;217)を経由し、
前記回転電機(30)は、車両を走行させる走行用電動機(30)であり、
前記圧縮機(51)は、圧縮機用電動機(55)を一体に備えた電動圧縮機であり、
前記ボルテックスチューブ(60)から排出された暖気を前記バッテリ(14)に導く暖気導通路(91)を備え、
前記暖気導通路(91)の途中に導通を切り換えて外部に暖気を排出できる暖気切換弁(90)が設けられ、
前記バッテリ(14)には、同バッテリ(14)の温度を検出するバッテリ温度センサ(14s)が設けられ、
前記制御装置(17)は、前記バッテリ温度センサ(14s)が検出した前記バッテリ(14)の温度(t B )が所定の温度閾値(T2)を下回る状態では、前記走行用電動機(30)の駆動による走行開始前に、前記圧縮機用電動機(55)を駆動させ、かつ前記暖気切換弁(90)を切り換えて前記ボルテックスチューブ(60)から排出された暖気を前記バッテリ(14)に供給することを特徴とする車両の熱管理システム。 - 空気を圧縮して排出する圧縮機(51;251)と、
前記圧縮機(51;251)から排出された圧縮空気を導入し、暖気と冷気とに分離してそれぞれ排出するボルテックスチューブ(60;260)と、を備え、
前記ボルテックスチューブ(60;260)から排出される暖気と冷気を、それぞれ車両に備わるバッテリ(14;214)や回転電機(30;230)に導き熱管理をする車両の熱管理システムにおいて、
前記圧縮機(51;251)に空気を吸入する吸入通路(66;266)を有し、
前記吸入通路(66;266)は、前記回転電機(30;230)を制御する制御装置(17;217)が収納される制御ケース(17C;217C)に接続され、前記圧縮機(51;251)に吸入される空気が前記制御装置(17;217)を経由し、
前記回転電機(230)は、車両を走行させる走行用電動機(230)であり、
前記圧縮機(251)は、前記走行用電動機(230)により駆動され、
前記圧縮機(251)から圧縮空気を前記ボルテックスチューブ(260)に導入する導入通路(264)の途中に、サージタンク(258)が設けられることを特徴とする車両の熱管理システム。
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