(1)実施形態
(1.1)概要
図1は、機器システム(配線ダクトシステム)を示す。機器システムは、例えば、施設(例えば、工場)で利用される。機器システムは、施設内に設置される配線ダクト40に機器50を接続する接続装置10を備えている。
図2は、接続装置10を示す。接続装置10は、ダクト接続部21と、本体部24とを備える。ダクト接続部21は、電力を搬送する配線ダクト40に物理的に取り付けられる。本体部24は、ダクト接続部21により配線ダクト40に保持される。
図2に示すように、本体部24は、配線ダクト40に対向するダクト対向面2411の両側から突出する第1及び第2壁部242a,242bを有する。図9に示すように、第1及び第2壁部242a,242bは、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では配線ダクト40の幅方向の第1及び第2側面4211,4221にそれぞれ対向する。
接続装置10は、ダクト接続部21によって、配線ダクト40に取り付けることができる。そして、接続装置10が配線ダクト40に取り付けられた状態、つまり、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では、第1及び第2壁部242a,242bが、配線ダクト40の第1及び第2側面4211,4221にそれぞれ対向する。そのため、第1及び第2壁部242a,242bが、配線ダクト40の幅方向に沿った本体部24の揺れを低減する部位として機能し得る。よって、本体部24の揺れに起因する配線ダクト40との機械的接続の安定性の低下を起こり難くでき得る。したがって、接続装置10によれば、配線ダクト40との機械的接続の安定性を向上できる。
また、接続装置10では、図3に示すように、本体部24は、配線ダクト40に対向するダクト対向面2411を有する。図3及び図4に示すように、配線ダクト40は、配線ダクト40の長さ方向に延びる開口43を有する。ダクト接続部21は、図9に示すように、ダクト接続部21の少なくとも一部が開口43から配線ダクト40内に挿入されることで配線ダクト40に物理的に取り付けられる。配線ダクト40は、配線ダクト40の幅方向において開口43を挟んで対向する第1及び第2部位424,425を含む。ダクト対向面2411は、配線ダクト40の第1及び第2部位424,425にそれぞれ対応する第1及び第2領域2411a,2411bを含む。本体部24は、第1接触部244aと、第2接触部244bとを有する。第1接触部244aは、第1領域2411aに設けられて第1部位424に接触する。第2接触部244bは、第2領域2411bに設けられて第2部位425に接触する。
接続装置10は、ダクト接続部21によって、配線ダクト40に取り付けることができる。そして、取付状態では、第1接触部244aが、第1領域2411aに設けられて第1部位424に接触し、第2接触部244bが、第2領域2411bに設けられて第2部位425に接触する。取付状態は、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態であり、接続装置10が配線ダクト40に取り付けられた状態である。そのため、第1及び第2接触部244a,244bが、配線ダクト40の幅方向に沿った本体部24の揺れを低減する部位として機能し得る。よって、本体部24の揺れに起因する配線ダクト40との機械的接続の安定性の低下を起こり難くでき得る。したがって、接続装置10によれば、配線ダクト40との機械的接続の安定性を向上できる。
また、接続装置10は、更に、連結部26を備える。図3に示すように、連結部26は、紐状体93との連結のための連結孔26aを有する。連結部26は、本体部24とは別部材であり、本体部24に固定される。
接続装置10では、紐状体93を用いて接続装置10を配線ダクト40に容易に連結することが可能となり、接続装置10のダクト接続部21が配線ダクト40から外れた際でも、接続装置10が紐状体93で配線ダクト40に吊り下がることになる。したがって、連結部26があることで、紐状体93による接続装置10と配線ダクト40との連結を容易にでき、かつ、接続装置10が配線ダクト40から落下してしまう可能性を低減できる。
(1.2)構成
以下、接続装置10を含む機器システムについて図面を参照して更に詳細に説明する。機器システムは、図1に示すように、接続装置10と、配線ダクト40と、機器50とを備えている。本実施形態では、機器システムは、複数の接続装置10と、複数の配線ダクト40と、複数の機器50とを含んでいる。また、機器システムは、管理装置60と、アダプタ70とを更に含んでいる。
(1.2.1)配線ダクト
配線ダクト40は、電力(第1電力)を搬送するために施設に予め設置されている。本実施形態では、第1電力は、交流電力(例えば、60/50Hz、100/200Vの商用交流電力)である。配線ダクト40は、例えば、施設内の天井に設置されている。
図9に示すように、配線ダクト40は、第1、第2及び第3導体41a,41b,41cと、第1、第2及び第3導体41a,41b,41cを収容するケース42とを備えている。
図3及び図4に示すように、ケース42は、長尺の中空の直方体状である。ケース42の長さ方向、幅方向、及び厚み方向がそれぞれ配線ダクト40の長さ方向、幅方向、及び厚み方向となる。ケース42は、電気絶縁性を有している。ケース42は、例えば、電気絶縁性を有する材料(例えば樹脂材料)により形成されるか、金属製の躯体の表面を電気絶縁性を有する材料で被覆して形成される。
図9に示すように、ケース42は、第1側壁部421と、第2側壁部422と、平板部423とを備えている。第1側壁部421と、第2側壁部422とは、ケース42の幅方向(図9の左右方向)において対向する。第1側壁部421における第2側壁部422とは反対側の面が、配線ダクト40の第1側面4211であり、第2側壁部422における第1側壁部421とは反対側の面が、配線ダクト40の第2側面4221である。第1及び第2側面4211,4221は、配線ダクト40の両外側面を規定する。平板部423は、第1側壁部421と第2側壁部422との第1端(図9における上端)同士を連結している。ケース42は、更に、第1側壁部421の第2端(図9における下端)から第2側壁部422側に突出する第1部位424と、第2側壁部422の第2端(図9における下端)から第1側壁部421側に突出する第2部位425とを備えている。第1部位424と第2部位425とは一定の間隔を空けて対向しており、第1部位424と第2部位425との間には開口43が形成される。換言すれば、第1及び第2部位424,425は、配線ダクト40の幅方向において開口43を挟んで対向する。開口43は、ケース42の幅方向の中央に位置し、ケース42の長さ方向に延びている。また、ケース42は、第2側壁部422の第2端から突出する突起44を有している。突起44は、ケース42の長さ方向に延びている。突起44は、配線ダクト40への接続装置10の誤接続を防止するために設けられている。
図9に示すように、第1及び第2導体41a,41bは、ケース42の幅方向(図9における左右方向)において互いに対向するように、ケース42内に収容されている。また、第1及び第2導体41a,41bは、それぞれケース42の長さ方向に延びている。本実施形態では、ケース42は、第1及び第2導体41a,41bをそれぞれ保持する第1及び第2保持片426,427を有する。第1保持片426は、第1側壁部421における第2側壁部422側の面から第2側壁部422に向かって突出している。第2保持片427は、第2側壁部422における第1側壁部421側の面から第1側壁部421に向かって突出している。第1保持片426及び第2保持片427は、ケース42の長さ方向に延びている。第1導体41aは、第1保持片426の先端側に保持され、第2導体41bは、第2保持片427の先端側に保持されており、これによって、第1及び第2導体41a,41bは、互いに対向する。本実施形態では、第1及び第2導体41a,41bは、給電用の導体である。
図9に示すように、第3導体41cは、ケース42の幅方向(図9における左右方向)の中央に位置するように、ケース42内に収容されている。また、第3導体41cは、ケース42の長さ方向に延びている。本実施形態では、第3導体41cは、ケース42内において、ケース42の平板部423に固定されている。本実施形態では、第3導体41cは、接地用の導体である。
(1.2.2)機器
機器50は、制御・管理等の種々の目的を達成するために施設内で使用される機器である。機器50は、少なくとも、接続線80により接続装置10に接続するための接続口を有している。本実施形態では、接続線80は、コンピュータネットワークの規格に対応したケーブルである。特に、接続線80は、イーサネット(Ethernet(登録商標))に対応しており、パワーオーバーイーサネット(PoE)規格にも対応している。よって、機器50の接続口は、イーサネットに対応するポートである。機器50は、接続線80を通じて供給される電力により動作可能である。つまり、機器50は、配線ダクト40で搬送される第1電力とは規格(電力規格)が異なる電力(第2電力)で動作する。第2電力は、PoE規格に対応する電力であり、一例として、48Vの直流電力である。機器50は、例えば、監視機器、報知機器、制御機器、通信機器等がある。監視機器の例としては、カメラ(ネットワークカメラ)及びセンサ(人感センサ、火災センサ等)が挙げられる。報知機器の例としては、スピーカ、プロジェクタ、ディスプレイ(デジタルサイネージ)が挙げられる。制御機器の例としては、照明機器、空調機器が挙げられる。通信機器の例としては、アクセスポイントが挙げられる。
(1.2.3)管理装置
管理装置60は、機器50の管理・制御を行うための装置である。管理装置60は、アダプタ70を介して、配線ダクト40に接続されている。アダプタ70は、電力線搬送通信を可能にするための装置である。機器システムでは、管理装置60を利用して様々な機能を実現できる。例えば、機器50がカメラであれば、管理装置60により機器50で撮影した映像を確認できる。また、機器50がデジタルサイネージであれば、管理装置60により機器50に情報を表示させることができる。管理装置60は、例えば、パーソナルコンピュータ(デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ等)により実現され得る。なお、管理装置60は、例えば、スマートフォン、タブレット端末等の携帯情報端末等であってもよい。
(1.2.4)接続装置
次に、接続装置10について説明する。接続装置10は、配線ダクト40に機器50を接続するための装置である。言い換えれば、接続装置10は、配線ダクト40への機器50の接続のためのプラグとして機能する。
図1は、接続装置10のブロック図を示しており、図2は、接続装置10の斜視図である。図1及び図2に示すように、接続装置10は、筐体20と、筐体20に収容される回路ブロック30とを備えている。
(1.2.4.1)筐体
図1に示すように、筐体20は、ダクト接続部21と、機器接続部22と、補助給電部23とを有している。また、筐体20は、図2~図4に示すように、本体部24と、保持部25とを備えている。本体部24には、ダクト接続部21と、機器接続部22と、補助給電部23と、一対の連結部26とが設けられている。
本体部24は、回路ブロック30を収容する収容部である。本体部24は、箱体である。特に、本体部24は、図2~図4に示すように、扁平な箱状である。また、図6に示すように、本体部24は、平面視において、正方形である。本体部24は、厚み方向の第1面(図3及び図4における上面)240a及び第2面(図3及び図4における下面)240bを有する。本体部24の厚み方向の第1面240aは、本体部24における配線ダクト40側の一面(配線ダクト取付面)である。本体部24の厚み方向の第2面240bは、本体部24における配線ダクト40とは反対側の一面である。本体部24の厚み方向の第2面240bは、保持部25を物理的に取り付けるための取付面(保持部取付面)となる。また、本体部24は、4つの外側面240c~240fで構成される外周面を有する。外側面240c,240eは互いに反対側の面であり、外側面240d,240fは互いに反対側の面である。本実施形態では、外側面240c,240eが対向する方向が、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態で、配線ダクト40の長さ方向に沿う方向である。また、外側面240d,240fが対向する方向が、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態で、配線ダクト40の幅方向に沿う方向である。
図5に示すように、本体部24の厚み方向の第1面240aには、ダクト接続部21を取り付けるための取付孔2401が形成されている。本実施形態では、第1面240aには、2つの取付孔2401が設けられる。2つの取付孔2401は、本体部24の厚み方向の第1面240aの両側に配置されている。各取付孔2401は円形状である。本実施形態では、2つの取付孔2401は、本体部24の厚み方向の第1面240aにおいて、本体部24の外側面240c,240eそれぞれの近傍にあり、かつ、本体部24の外側面240d,240fの中間にある。また、第1面240aにおいて、各取付孔2401の周辺には、複数(ここでは4つ)のねじ孔2402が形成されている。また、第1面240aにおいて、取付孔2401及び対応する4つのねじ孔2402を含む領域には凹部2403が形成されている。凹部2403は矩形状である。取付孔2401及び対応する4つのねじ孔2402は、凹部2403の底面にある。
図5に示すように、本体部24の厚み方向の第1面240aには、支持部27が設けられる。本実施形態では、第1面240aには、2つの支持部27が設けられる。支持部27は、環状である。支持部27は、円形の開口27aを有する。支持部27は、取付孔2401の直径以上の外径を有している。支持部27は、開口27aから取付孔2401が露出するように、第1面240aに配置される。支持部27は、本体部24の嵌合突起として利用される。
図5に示すように、本体部24の厚み方向の第1面240aには、一対の連結部26が設けられる。図2及び図3に示すように、連結部26は、紐状体93を用いて、接続装置10を配線ダクト40に連結するために用いられる。
連結部26は、紐状体93との連結のための連結孔26aを有する。より詳細には、連結部26は、平板部260と、突出部261とを有する。平板部260は、全体的に見て、矩形の板状である。また、平板部260は、本体部24の凹部2403に嵌る大きさである。ここで、凹部2403の深さは、平板部260の厚みより小さい。平板部260は、嵌合空所260aを有する。嵌合空所260aは、支持部27が嵌り、支持部27を通すために設けられる。嵌合空所260aは、平板部260の中央にあり、幅方向の一辺側が開放されている。また、平板部260は、複数(ここでは4つ)の孔260bを有する。4つの孔260bは、ねじS12により連結部26を本体部24に固定するために用いられる。4つの孔260bは、平板部260の四隅にある。また、連結部26は、係止突起260cを有する。後述するが、係止突起260cは、ダクト接続部21のレバー212が所定位置にある際にレバー212の係止穴2121に嵌るように、平板部260に形成されている。突出部261は、平板部260から本体部24の一面(第1面240a)から離れる方向に突出する。突出部261は、平板部260の長さ方向の一端から突出している。突出部261は、板状である。ここで、連結孔26aは、突出部261に設けられている。これによって、突出部261は、見かけ上は、U字状に見える。本実施形態では、連結孔26aは、平板部260の一部にも及んでいる。突出部261に連結孔26aがあることで、紐状体93による接続装置10と配線ダクト40との連結を容易にできる。
図5に示すように、連結部26は、本体部24の凹部2403内に配置され、本体部24に設けた支持部27が連結部26の嵌合空所260aに嵌る。そして、ねじS12を平板部260の孔260bを通して本体部24のねじ孔2402に結合することで、連結部26が本体部24に固定される。このように連結部26を平板部260で本体部24に固定できるから、連結部26の本体部24への固定の強度を向上できる。
本実施形態では、連結部26は、金属製である。一例として、連結部26は、金属板の打ち抜き加工及び折り曲げ加工により形成され得る。そして、連結部26は、本体部24とは別部材であり、本体部24に固定される。
図4に示すように、本体部24の厚み方向の第2面240bには、4つのねじ孔240gが形成されている。4つのねじ孔240gは、第2面240bの中心に対して、4回回転対称となる位置にある。
ダクト接続部21は、接続装置10を配線ダクト40に取り付けるために用いられる。ダクト接続部21は、本体部24の厚み方向の第1面240a(配線ダクト40側の一面)に設けられている。ダクト接続部21は、配線ダクト40に物理的に取り付けられる第1及び第2結合部21a,21bを備えている。
第1及び第2結合部21a,21bは、それぞれ、突部211と、レバー212と、一対の突起213,213とを備えている。突部211は、本体部24の厚み方向の第1面240aから突出している。突部211は、円柱状であり、その中心軸の周りに回転可能である。また、突部211自体は、ケース42の開口43を通ることができる大きさである。レバー212は、突部211をその中心軸の周りに回転させるための部材である。レバー212は、突部211からその中心軸に交差する方向に突出している。図4に示すように、レバー212は、本体部24の厚み方向の第1面240a側を向いた面に、係止穴2121を有する。本実施形態では、係止穴2121は、貫通孔ではないが、貫通孔であってもよい。一対の突起213,213は、突部211から両側に突出している。一対の突起213,213の幅は突部211の直径以下となっている。
更に、第1結合部21a及び第2結合部21bは、それぞれ、第1、第2及び第3端子214a,214b,214cを備えている。第1及び第2端子214a,214bは、配線ダクト40の第1及び第2導体41a,41bにそれぞれ電気的に接続される。また、第3端子214cは、配線ダクト40の第3導体41cに電気的に接続される。本実施形態では、第1及び第2端子214a,214bは、配線ダクト40の第1及び第2導体41a,41bにそれぞれ対応付けられている。したがって、第1及び第2端子214a,214bを第1及び第2導体41a,41bにそれぞれ接続することは正接続となるが、第1及び第2端子214a,214bを第2及び第1導体41b,41aにそれぞれ接続することは誤接続となる。第1及び第2端子214a,214bは、一対の突起213,213と同様に、突部211から両側に突出している。第1及び第2端子214a,214bは、一対の突起213,213よりも突部211の先端側にあり、突部211の中心軸に沿った方向から見て、一対の突起213,213と重複している。
このように、第1及び第2結合部21a,21bは、本体部24の厚み方向の第1面240aの両側に配置されている。特に、本実施形態では、第1及び第2結合部21a,21bは、本体部24の厚み方向の第1面240aにおいて、本体部24の外側面240c,240eそれぞれの近傍にあり、かつ、本体部24の外側面240d,240fの中間にある。
第1及び第2結合部21a,21bは、レバー212の操作により第1位置(第1回転位置)と第2位置(第2回転位置)との間で回転可能である。第1位置は、一対の突起213,213が本体部24の長さ方向に並ぶ位置である。第2位置は、一対の突起213,213が本体部24の幅方向に並ぶ位置である。例えば、図6では、第1結合部21a及び第2結合部21bが第1位置にある。また、図9では、第1位置にある第1結合部21aを二点鎖線で示し、第2位置にある第1結合部21aを実線で示している。つまり、第1及び第2結合部21a,21bは、第1位置であれば開口43を通り抜けることができるが、第2位置であれば開口43を通り抜けることができない。
第1結合部21a及び第2結合部21bは、本体部24の取付孔2401を用いて、本体部24に取り付けられる。つまり、第1結合部21a及び第2結合部21bの各々は、突部211がその中心軸の周りに回転可能に取付孔2401に挿入される。ここで、本体部24において取付孔2401の周辺には、連結部26及び支持部27がある。図7に示すように、支持部27は、第1面240aの凹部2403内にあり、支持部27の開口27aから取付孔2401が露出する。また、連結部26は、本体部24の凹部2403内にあり、支持部27が嵌合空所260aに嵌っている。そのため、突部211は、支持部27の開口27aを通して取付孔2401に挿入されている。連結部26の平板部260及び支持部27は、第1面240aとレバー212との間にある。これによって、連結部26の本体部24への固定の強度を向上できる。本実施形態では、支持部27は、厚みが平板部260より大きい。そのため、支持部27は、レバー212が連結部26(平板部260)に接触しないように支持する。特に、支持部27は突部211を囲う環状であるから、支持部27によるレバー212の支持が安定する。上述したように、連結部26は、係止突起260cを有している。係止突起260cは、ダクト接続部21のレバー212が所定位置にある際にレバー212の連結部26側の面にある係止穴2121(図4参照)に嵌る。ここで、所定位置は、突部211が開口43を通り抜けることができない位置(つまり、第2位置)にあるときのレバー212の位置である。つまり、係止突起260cが係止穴2121に嵌ることで、意図せずにレバー212が所定位置から移動する可能性を低減できる。これによって、意図せずに、第1結合部21a又は第2結合部21bが第2位置から第1位置に移動してしまう可能性を低減できる。つまり、意図せずにダクト接続部21が配線ダクト40から外れてしまう可能性を低減できる。
機器接続部22は、機器50との接続を行うための部分である。本実施形態では、機器接続部22は、接続線80により機器50と接続される。機器接続部22は、一例としては、イーサネットに対応するポートである。特に、機器接続部22は、パワーオーバーイーサネット(PoE)にも対応している。本実施形態では、機器接続部22は、図2に示すように、本体部24の外側面240cに設けられている。
補助給電部23は、配線ダクト40で搬送される第1電力を供給するための部分である。補助給電部23は、電力を供給するための端子を備えるコネクタである。一例としては、補助給電部23は、商用交流電力の給電に利用されるコンセント(例えば、差し込みプラグ用のコンセント)であってよい。本実施形態では、補助給電部23は、本体部24の外側面240e,240fの一方に設けられている。
本実施形態では、更に、本体部24は、本体部24の厚み方向の第1面240aに、図6に示すように、台部241と、第1及び第2壁部242a,242bとを備える。更に、本体部24は、本体部24の厚み方向の第1面240aに、複数の第1及び第2補強部243a,243bと、複数の第1及び第2突起244a,244bと、複数の規制部245とを備える。
台部241は、本体部24の配線ダクト40側の一面(第1面240a)の一部から突出する。特に、台部241は、本体部24の第1面240aの中央部から突出する。本実施形態では、台部241は、本体部24の第1面240aにおいて、ダクト接続部21の第1結合部21a及び第2結合部21bとの間にある。図5及び図6に示すように、台部241は、直方体状である。台部241の長さ方向は、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態で、配線ダクト40の長さ方向に沿う方向である。また、台部241の幅方向は、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態で、配線ダクト40の幅方向に沿う方向である。台部241において配線ダクト40に対向する面(つまり、台部241の上面)が、ダクト対向面2411となる。ダクト対向面2411は、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態で、配線ダクト40に対向する面である。本実施形態では、台部241が直方体状であるから、ダクト対向面2411は長方形状である。ダクト対向面2411の長さ方向及び幅方向は、台部241の長さ方向及び幅方向にそれぞれ一致する。
また、台部241は、配線ダクト40に対して接続装置10(特に本体部24)が正しい位置にある場合は、配線ダクト40の突起44の先端(図9における下端)に接触しない。一方、配線ダクト40に対して接続装置10(特に本体部24)が誤った位置にある場合は、台部241が配線ダクト40の突起44の先端(図9における下端)に接触する。ここで、台部241が突起44に当たっていると、台部241及び突起44が邪魔になって、第1及び第2結合部21a,21bが第1位置にあっても、配線ダクト40の開口43に挿入できない。本実施形態では、台部241は、配線ダクト40に対して本体部24が正しい位置にある場合に突起44と接触しないように、ダクト対向面2411に段差2412を有している。配線ダクト40に対する接続装置10の正しい位置は、第1及び第2端子214a,214bが第1及び第2導体41a,41bにそれぞれ接続される位置である。配線ダクト40に対する接続装置10の誤った位置は、第1及び第2端子214a,214bが第2及び第1導体41b,41aにそれぞれ接続される誤接続が起きる位置である。
第1及び第2壁部242a,242bは、配線ダクト40との機械的接続の安定性の向上のために設けられる。第1及び第2壁部242a,242bの各々は、矩形板状の壁である。第1及び第2壁部242a,242bは、ダクト対向面2411を含む本体部24の第1面240aから突出する。より詳細には、第1及び第2壁部242a,242bは、ダクト対向面2411の両側から突出する。そして、図9に示すように、第1及び第2壁部242a,242bは、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では配線ダクト40の幅方向の第1及び第2側面4211,4221にそれぞれ対向する。
より詳細には、第1及び第2壁部242a,242bは、本体部24の配線ダクト40側の一面(第1面240a)から突出し、ダクト対向面2411の両側に位置する。特に、第1及び第2壁部242a,242bは、ダクト対向面2411の法線方向に突出している。また、第1及び第2壁部242a,242bは、ダクト対向面2411の幅方向の両側に位置する。また、第1及び第2壁部242a,242bは、ダクト対向面2411を挟んで互いに対向する。言い換えれば、第1及び第2壁部242a,242bは、ダクト対向面2411の幅方向において互いに対向する。特に、第1及び第2壁部242a,242bの全体が、ダクト対向面2411の幅方向において互いに対向している。第1及び第2壁部242a,242bは、ダクト対向面2411の長さ方向に沿って直線状に延びており、ダクト対向面2411と同じ長さである。
第1及び第2壁部242a,242bは、ダクト対向面2411とは反対側の面(外側面)2421a,2421bを有し、外側面2421a,2421bは、本体部24の第1面240aから延びている。また、第1及び第2壁部242a,242bは、ダクト対向面2411側の面(内側面)2422a,2422bを有し、内側面2422a,2422bは、ダクト対向面2411から延びている。また、第1及び第2壁部242a,242bは、先端側に、内側面2422a,2422bにつながるテーパ面2423a,2423bを有する。ここで、テーパ面2423aは、ダクト対向面2411から離れるにつれて内側面2422aよりも配線ダクト40の第1側面4211から離れる。テーパ面2423bは、ダクト対向面2411から離れるにつれて内側面2422bよりも配線ダクト40の第2側面4221から離れる。つまり、テーパ面2423a,2423bによって、配線ダクト40を、第1及び第2壁部242a,242b間に挿入しやすくなる。
第1及び第2壁部242a,242bの高さは、取付状態では、配線ダクト40の中心が、配線ダクト40の厚み方向(図9における上下方向)において第1及び第2壁部242a,242bの先端とダクト対向面2411との間にあるように設定される。あるいは、第1及び第2壁部242a,242bの高さは、取付状態では、第1及び第2導体41a,41bが、配線ダクト40の厚み方向において第1及び第2壁部242a,242bの先端とダクト対向面2411との間にあるように設定されてもよい。また、本実施形態では、第1壁部242aと第2壁部242bとの間の距離は、取付状態で、本体部24が配線ダクト40の幅方向に沿って揺れた際に、第1及び第2壁部242a,242bの少なくとも一方が配線ダクト40に接触するように設定されるとよい。特に、本実施形態では、第1壁部242aと配線ダクト40の第1側面4211との間の距離、及び、第2壁部242bと配線ダクト40の第2側面4221との間の距離は、それぞれ、0.5mm以下であるとよく、一例として、0.2mmである。
第1及び第2補強部243a,243bは、第1及び第2壁部242a,242bを補強するために設けられる。この第1及び第2補強部243a,243bによれば、第1及び第2壁部242a,242bの破損の可能性を低減できる。図9に示すように、第1補強部243aは、本体部24の配線ダクト40側の一面(第1面240a)から第1壁部242aにおけるダクト対向面2411とは反対側の面(外側面2421a)に沿って第1壁部242aの高さ方向に延びる。図6に示すように、本実施形態では、複数(ここでは5つ)の第1補強部243aがあり、これらは、第1壁部242aの長さ方向にほぼ等間隔で並んでいる。図9に示すように、第2補強部243bは、本体部24の配線ダクト40側の一面(第1面240a)から第2壁部242bにおけるダクト対向面2411とは反対側の面(外側面2421b)に沿って第2壁部242bの高さ方向に延びる。図6に示すように、本実施形態では、複数(ここでは5つ)の第2補強部243bがあり、これらは、第2壁部242bの長さ方向にほぼ等間隔で並んでいる。
第1及び第2突起244a,244bは、配線ダクト40との機械的接続の安定性の向上のために設けられる。第1及び第2突起244a,244bは、ダクト対向面2411から突出している。第1及び第2突起244a,244bは、各々、半球状である。
本実施形態では、複数(ここでは3つ)の第1突起244aが設けられている。複数の第1突起244aは、ダクト対向面2411において配線ダクト40の第1部位424と対向する第1領域2411aにある(図6及び図9参照)。複数の第1突起244aは、ダクト対向面2411の長さ方向に第1所定間隔で並ぶ。換言すれば、複数の第1突起244aは、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では、配線ダクト40の長さ方向に第1所定間隔で並ぶ。また、複数の第1突起244aは先端が同じ高さにある(つまり、同一平面上にある)。複数の第1突起244aは、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では、配線ダクト40の第1部位424に接触する第1接触部を構成する。また、本実施形態では、複数(ここでは3つ)の第2突起244bが設けられている。複数の第2突起244bは、ダクト対向面2411において配線ダクト40の第2部位425と対向する第2領域2411bにある(図6及び図9参照)。複数の第2突起244bは、ダクト対向面2411の長さ方向に第2所定間隔で並ぶ。換言すれば、複数の第2突起244bは、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では、配線ダクト40の長さ方向に第2所定間隔で並ぶ。また、複数の第2突起244bは先端が同じ高さにある(つまり、同一平面上にある)。更に、複数の第1突起244a及び複数の第2突起244bは先端が同じ高さにある。本実施形態では、第1所定間隔は第2所定間隔と等しい。複数の第2突起244bは、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では、配線ダクト40の第2部位425に接触する第2接触部を構成する。また、複数(ここでは3つ)の第1突起244aは、複数(ここでは3つ)の第2突起244bと、ダクト対向面2411の幅方向においてそれぞれ並んでいる。
第1接触部(複数の第1突起244a)の高さは、第1結合部21a又は第2結合部21bの一対の突起213と第1接触部との間の寸法が、配線ダクト40の第1部位424の厚みより小さくなるように、設定される。ただし、突起213と第1接触部との間の寸法は、突起213と第1接触部との間に第1部位424を挿入可能な範囲である。これによって、第1接触部と突起213との間で、第1部位424を挟んで保持できるようになる。その結果、配線ダクト40との機械的接続の安定性の向上が図れる。また、第2接触部(複数の第2突起244b)の高さは、第1結合部21a又は第2結合部21bの一対の突起213と第2接触部との間の寸法が、配線ダクト40の第2部位425の厚みより小さくなるように、設定される。ただし、突起213と第2接触部との間の寸法は、突起213と第2接触部との間に第2部位425を挿入可能な範囲である。これによって、第2接触部と突起213との間で、第2部位425を挟んで保持できるようになる。その結果、配線ダクト40との機械的接続の安定性の向上が図れる。
規制部245は、レバー212の回動範囲を制限するために設けられる。規制部245によれば、レバー212に回しすぎを防止でき得る。よって、ダクト接続部21の破損の可能性を低減できる。より詳細には、規制部245は、本体部24の第1面240aから突出する突起である。規制部245は、レバー212に当たることで、レバー212の回動範囲を制限する。本実施形態では、規制部245は、レバー212の回動範囲を、対応する結合部(第1結合部21a又は第2結合部21b)が第1位置に位置する位置と、対応する結合部(第1結合部21a又は第2結合部21b)が第2位置に位置する位置との間に制限する。本実施形態では、4つの規制部245が本体部24に設けられている。4つの規制部245のうちの2つが第1結合部21aのレバー212に対応し、残りの2つが第2結合部21bのレバー212に対応する。図6に示すように、第1結合部21a用の2つの規制部245は、第1面240aの外側面240c側の端部にあり、外側面240d,240fが対向する方向において、第1結合部21aの両側に位置する。また、第2結合部21b用の2つの規制部245は、第1面240aの外側面240e側の端部にあり、外側面240d,240fが対向する方向において、第2結合部21bの両側に位置する。本実施形態では、4つの規制部245は、本体部24の第1面240aに一体に形成されている。よって、規制部245は、連結部26とは別部材である。
保持部25は、機器50を物理的に保持するための部材である。本実施形態では、保持部25は、本体部24とは別体であり、本体部24に物理的に取り付けられる。
図2~図4及び図8に示すように、保持部25は、外殻28と、固定板29とを備えている。
外殻28は、絶縁性を有する樹脂材料の成形品である。外殻28は、取付板280と、周壁281と、複数(ここでは4つ)のボス282とを有している。
取付板280は、機器50が取り付けられる部分である。取付板280は、平面視において矩形状(特に正方形状)である。取付板280は、開口(第1開口)280aを有する。開口280aは、機器50を機器接続部22に接続するための接続線80(図3及び図4参照)を通すために利用される。開口280aは、取付板280の中央に位置する。また、開口280aは、おおむね矩形状であり、取付板280の大きさの1/9程度である。
取付板280は、更に、周壁部280bと、複数の孔283とを有している。周壁部280bは、取付板280の開口280aの縁から固定板29側(図8での上側)へ突出している。周壁部280bは、開口280aを全周に亘って囲っている。各孔283は、機器50を取り付けるためのねじの軸を通すために設けられている。複数の孔283は、開口280aの近傍にある。
周壁281は、取付板280の縁から取付板280の厚みに沿って突出する。特に、周壁281は、取付板280の縁から取付板280を囲うように本体部24側に突出する。周壁281は、平面視において矩形枠状である。周壁281は、4つの側壁281a~281dを有する。4つの側壁281a~281dでは、側壁281a,281cが互いに対向し、側壁281b,281dが互いに対向する。また、周壁281は、開口(第2開口)281eを有する。開口281eは、機器50を機器接続部22に接続するための接続線80(図3及び図4参照)を通すために利用される。開口281eは、側壁281aにある。また、開口281eは、おおむね矩形状である。開口281eは、切り欠き形状であって、取付板280とは反対側の辺が開放されている。
4つのボス282は、保持部25を本体部24にねじS11で取り付けるために利用される(図3及び図4参照)。4つのボス282は、取付板280に設けられている。4つのボス282は、取付板280から本体部24側に突出する。各ボス282は、円筒状であり、内部にねじS11の軸を通す孔が設けられている。図8に示すように、4つのボス282は、取付板280の中心に対して、4回回転対称となる位置にある。より詳細には、4つのボス282は、周壁281の4つの側壁281a~281dそれぞれの中央付近に位置する。
外殻28は、更に、複数(ここでは4つ)のボス284と、複数(ここでは4つ)の突起285と、を有する。
図8に示すように、4つのボス284は、固定板29を外殻28にねじS13で取り付けるために利用される。4つのボス284は、取付板280に設けられている。4つのボス284は、取付板280から固定板29側に突出する。各ボス284は、円柱状である。各ボス284は、先端に、ねじS13に対応するねじ孔284aを有している。4つのボス284は、取付板280の中心に対して、4回回転対称となる位置にある。より詳細には、4つのボス284は、取付板280の四隅付近に位置する。
図3に示すように、4つの突起285は、固定板29を外殻28に対して位置決めするために利用される。4つの突起285は、取付板280に設けられている。各突起285は、平面視においてL字状である。4つの突起285は、取付板280の四隅付近に位置しており、4つのボス284を囲うように配置されている。
固定板29は、金属板である。固定板29は、平面視において矩形状(特に正方形状)である。固定板29は、取付板280よりもサイズは小さい。図8に示すように、固定板29は、開口(第3開口)290aと、複数のねじ孔290bと、複数(ここでは4つ)の孔290cと、を有している。開口290aは、機器50を機器接続部22に接続するための接続線80(図3及び図4参照)を通すために利用される。開口290aは、固定板29の中央に位置する。また、開口290aは、周壁部280bが内側に収まる大きさである。ここでは、周壁部280bが開口290a内に嵌るようになっている。複数のねじ孔290bは、それぞれ、機器50を取り付けるためのねじに対応する。また、複数のねじ孔290bは、固定板29において、外殻28の複数の孔283にそれぞれ対向する位置に形成される。4つの孔290cは、固定板29を外殻28に固定するために用いられる。4つの孔290cは、固定板29において、外殻28の4つのボス284にそれぞれ対向する位置に形成される。ここでは、4つの孔290cは、固定板29の四隅付近に位置する。
固定板29を外殻28の取付板280に固定するにあたっては、4つの孔290cを通してねじS13を4つのボス284のねじ孔284aに固定すればよい。このとき、固定板29の4つの角を外殻28の4つの突起285の入隅に当てることで、外殻28に対する固定板29の位置決めが容易に行える。更に、外殻28の周壁部280bが固定板29の開口290a内に嵌ることで、固定板29を外殻28に仮保持させることができ、ねじS13による結合作業が行いやすくなる。
保持部25は、本体部24の厚み方向の第2面240bに、取付板280が第2面240bに対向するようにして、物理的に取り付けられる。より詳細には、保持部25の4つのボス282の孔を通してねじS11を本体部24の4つのねじ孔240gにそれぞれねじ込むことで、保持部25が本体部24の第2面240bに物理的に取り付けられる。
機器50を保持部25に取り付けるにあたっては、機器50の孔及び外殻28の孔283を通してねじを固定板29に固定すればよい。固定板29は金属製であるから、樹脂製の取付板280に機器50を直接的に固定する場合に比べれば、機器50の保持部25への取り付け強度を向上できる。更に、機器50と機器接続部22とを接続線80で接続する場合、接続線80を取付板280の開口280a、固定板29の開口290a、及び周壁281の開口281eに通し、接続線80のコネクタ81を機器接続部22に接続すればよい。本実施形態では、接続線80の一部を保持部25内に収容できる。これによって、接続線80の露出が減るから、接続線80の保護が図れる。
(1.2.4.2)回路ブロック
回路ブロック30は、図1に示すように、第1通信部31と、出力部32と、処理部33と、電源部34と、報知部35と、操作部36と、を含む。
第1通信部31は、電力線搬送通信に準拠した通信インタフェースを備え、電力線搬送通信による通信信号を送受信する機能を有している。なお、電力線搬送通信としては、周知の様々な規格を採用することができ、例えば、高速電力線通信(High Definition Power Line Communication)を採用することが好ましい。このような電力線搬送通信に準拠した通信インタフェースは、従来周知の構成であってよいから詳細な説明は省略する。
第1通信部31は、ダクト接続部21に電気的に接続されている。より詳細には、第1通信部31は、ダクト接続部21の第1結合部21aの第1及び第2端子214a,214bに電気的に接続されている。そのため、ダクト接続部21を配線ダクト40に取り付けることで、第1通信部31が、ダクト接続部21を介して、配線ダクト40に電気的に接続される。したがって、第1通信部31は、ダクト接続部21を通じて配線ダクト40から電力線搬送通信による通信信号(第1通信信号)を受信する機能(受信機能)を有している。また、第1通信部31は、ダクト接続部21を通じて配線ダクト40に電力線搬送通信による通信信号(第2通信信号)を送信する機能(送信機能)を有している。つまり、第1通信部31による双方向通信が可能である。
出力部32は、図1に示すように、第2通信部321と、変換部322とを含む電気回路である。
第2通信部321は、第1通信部31が受信した第1通信信号に応じて電力線搬送通信とは異なる通信規格(通信プロトコル)で機器50と通信するための回路である。第2通信部321は、電力線搬送通信とは異なる通信規格(通信プロトコル)で通信する。電力線搬送通信とは異なる通信プロトコルの信号は、例えば、イーサネット(Ethernet)(登録商標)の規格に準拠した信号、シリアル信号が挙げられる。本実施形態では、第2通信部321は、イーサネット(Ethernet)(登録商標)の規格に準拠した信号を送信する機能(送信機能)及び受信する機能(受信機能)を有する。図1に示すように、第2通信部321は、機器接続部22に接続されている。したがって、第2通信部321は、電力線搬送通信とは異なる通信プロトコルの信号を機器接続部22を介して出力し、又、機器接続部22を介して受け取る。このように、第2通信部321は、機器接続部22に接続された接続線80を通じて機器50と通信する。
変換部322は、ダクト接続部21を通じて配線ダクト40から取得した第1電力に基づいて第1電力と異なる電力規格の第2電力を生成して機器50に供給するための回路である。上述したように、第1電力は、交流電力(例えば、60/50Hz、100/200Vの商用交流電力)であり、第2電力は、PoE規格に対応する電力であり、一例として、48Vの直流電力である。よって、変換部322は、ACDCコンバータを含む電力変換回路により構成され得る。図1に示すように、変換部322は、機器接続部22に接続されている。したがって、変換部322は、第1電力と異なる電力規格の第2電力を機器接続部22に出力する。つまり、変換部322は、機器接続部22に接続された接続線80を通じて機器50に第2電力を供給する。
本実施形態では、出力部32は、パワーオーバーイーサネット規格に対応しており、いわゆる、給電側の機器(Power Sourcing Equipment)として機能する。また、給電方式は、接続線80のうち通信で使用している2対に電流を重畳させる方式(AlternativeA)と未使用の2対を使って給電を行う方式(Alternative B2)のいずれであってもよい。つまり、出力部32は、機器接続部22を、機器50との通信及び機器50への給電に利用している。したがって、接続装置10と機器50との通信と給電とのための接続が容易に行える。
処理部33は、接続装置10の動作を制御する制御回路である。処理部33は、例えば、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとを含むコンピュータシステムにより実現され得る。つまり、1以上のプロセッサが1以上のメモリに記憶された1以上のプログラムを実行することで、処理部33として機能する。本実施形態では、処理部33は、ダクト接続部21を通じて配線ダクト40から受信した第1通信信号を、第2通信部321により、電力線搬送通信とは異なる通信規格(通信プロトコル)の信号に変換して出力するように構成されている。また、処理部33は、接続線80を通じて機器50から第2通信部321が受信した信号を、第1通信部31により、電力線搬送通信に準じた通信信号(第2通信信号)に変換して出力するように構成されている。つまり、処理部33は、単に第1通信部31と第2通信部321との間で信号の中継を行う機能を有していてよい。この他、処理部33は、第1通信部31で受信した第1通信信号に応じて機器50を制御する機能を有していてもよい。また、処理部33は、第2通信部321により機器50から情報を収集して、第1通信部31から配線ダクト40を通じて管理装置60に送る機能を有していてもよい。
電源部34は、処理部33に動作用の電力を供給するための回路である。本実施形態では、電源部34は、出力部32の変換部322の出力(第2電力)を利用して、処理部33の駆動に必要な電力を生成する。電源部34は、1以上のDCDCコンバータを含む電源回路であってよい。このような電源回路は、従来周知の構成であって良いから詳細な説明は省略する。
報知部35は、1以上の表示装置を有していてよい。表示装置の例としては、発光ダイオード等のランプが挙げられる。なお、報知部35は、表示装置に加えて、又は表示装置に代えて、スピーカ及びブザー等の電気音響変換装置を有していてもよい。つまり、報知部35による報知は、視覚的な報知に限定されず、聴覚的な報知であってもよい。例えば、処理部33は、報知部35により接続装置10の状態(接続装置10が正常に動作しているか異常により停止しているか)を報知してよい。あるいは、処理部33は、第1通信部31が受信した第1通信信号に応じた通知を報知部35に行わせてもよい。
操作部36は、接続装置10の設定の変更や初期化のための回路である。操作部36は、例えば、1以上のスイッチを含み得る。スイッチの例としては、ディップスイッチ、スライドスイッチ、プッシュスイッチ等の従来周知のスイッチが挙げられる。接続装置10の設定の変更の例としては、マスタ/スレイブの切り替えが挙げられる。本実施形態では、図2に示すように、操作部36は、本体部24の外側面240dに露出している。
(1.3)取付方法
接続装置10は、次のようにして配線ダクト40に取り付けられる。まず、必要に応じてレバー212を操作して、第1及び第2結合部21a,21bを第1位置にする。この状態で、第1及び第2結合部21a,21bを配線ダクト40の開口43を通してケース42内に挿入する。このとき、配線ダクト40に対して接続装置10が誤った位置にあれば、台部241のダクト対向面2411が突起44の先端に当たるため、第1及び第2結合部21a,21bの配線ダクト40のケース42内への挿入が阻害される。よって、誤接続が未然に防止され得る。つまり、接続装置10を配線ダクト40に誤ったやり方で取り付けてしまう可能性を低減できる。一方で、配線ダクト40に対して接続装置10が正しい位置にあれば、台部241のダクト対向面2411が突起44の先端に接触しない。そのため、第1及び第2結合部21a,21bの配線ダクト40のケース42内への挿入が阻害されない。よって、第1及び第2結合部21a,21bを配線ダクト40のケース42内へ挿入することができる。
第1及び第2結合部21a,21bを配線ダクト40の開口43を通してケース42内に挿入した後は、レバー212を操作して、第1及び第2結合部21a,21bを第1位置から第2位置にする。これによって、図9に実線で示すように、第1及び第2結合部21a,21bの各々において、一対の突起213,213が配線ダクト40のケース42の開口43の両縁部にそれぞれ物理的に支持される。また、第1結合部21aでは、第1、第2及び第3端子214a,214b,214cが配線ダクト40の第1、第2及び第3導体41a,41b,41cにそれぞれ電気的に接続される。これによって、ダクト接続部21は、配線ダクト40に物理的に取り付けられるとともに電気的に接続される。
接続装置10は、配線ダクト40に対向するダクト対向面2411の両側から突出する第1及び第2壁部242a,242bを有している。本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では、第1及び第2壁部242a,242bが、配線ダクト40の幅方向の第1及び第2側面4211,4221にそれぞれ対向する。そのため、第1及び第2壁部242a,242bの少なくとも一方が、配線ダクト40の幅方向に沿った本体部24の揺れを低減する部位として機能し得る。したがって、接続装置10によれば、配線ダクト40との機械的接続の安定性を向上できる。
更に、接続装置10は、配線ダクト40に対向するダクト対向面2411の第1領域2411a及び第2領域2411bに第1接触部(第1突起244a)及び第2接触部(第2突起244b)をそれぞれ有している。本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では、第1接触部(第1突起244a)が配線ダクト40の第1部位424に接触する。また、第2接触部(第2突起244b)が配線ダクト40の第2部位425に接触する。そのため、第1及び第2接触部の少なくとも一方が、配線ダクト40の幅方向に沿った本体部24の揺れを低減する部位として機能し得る。したがって、接続装置10によれば、配線ダクト40との機械的接続の安定性を向上できる。
更に、接続装置10は、紐状体93との連結のための連結孔26aを有する連結部26を備えている。そのため、紐状体93を用いて接続装置10を配線ダクト40に容易に連結することが可能となり、接続装置10のダクト接続部21が配線ダクト40から外れた際でも、接続装置10が紐状体93で配線ダクト40に吊り下がることになる。そのため、接続装置10が配線ダクト40から落下してしまう可能性を低減できる。特に、連結部26は、本体部24とは別部材であり、本体部24に固定されている。よって、連結部26を本体部24よりも強度の高い材料で形成できる。そのため、接続装置10が紐状体93で配線ダクト40に吊り下げられた際に、連結部26が破損して接続装置10が落下してしまう可能性を低減できる。したがって、連結部26があることで、紐状体93による接続装置10と配線ダクト40との連結を容易にでき、かつ、接続装置10が配線ダクト40から落下してしまう可能性を低減できる。
(1.4)吊り具
図3及び図4に示すように、接続装置10を配線ダクト40に紐状体93で連結するためには、吊り具90が利用される。吊り具90は、接続装置10の落下を防止するために、接続装置10とともに用いられる。つまり、吊り具90によれば、接続装置10が配線ダクト40から落下してしまう可能性を低減できる。
接続装置10が配線ダクト40から意図せずに外れた際に、接続装置10が配線ダクト40から落下してしまう可能性を低減するために、紐状体93により接続装置10を配線ダクト40に連結しておくことが考えられる。しかし、一般的に、配線ダクト40には紐状体93を取り付けるための部位がないため、紐状体93を配線ダクト40に取り付けるのは面倒であった。しかしながら、吊り具90によれば、紐状体93を配線ダクト40に容易に取り付けることが可能となる。よって、紐状体93による接続装置10と配線ダクト40との連結が容易になる。
吊り具90は、本体部91と、接続部92と、紐状体93と、連結具94とを備える。本体部91は、接続装置10の連結部26に紐状体93を介して連結される。本体部91は、円形の箱状である。本体部91は、厚み方向の第1面(図3及び図4の上面)及び第2面(図3及び図4の下面)を有している。ただし、本体部91の形状は、円形の箱状に限定されず、多角形の箱状であってもよい。接続部92は、吊り具90を配線ダクト40に取り付けるために用いられる。接続部92は、本体部91の厚み方向の第1面に設けられている。接続部92は、突部921と、一対の突起922,922とを備えている。突部921は、本体部91の厚み方向の第1面から突出している。突部921は、円柱状である。また、突部921自体は、ケース42の開口43を通ることができる大きさである。一対の突起922,922は、突部921から両側に突出している。一対の突起922,922の幅は突部921の直径以下となっている。紐状体93は、第1端及び第2端を有している。紐状体93の第1端は、本体部91の厚み方向の第2面に固定されている。紐状体93の第2端は、連結具94に固定されている。紐状体93の例としては、紐、ワイヤが挙げられる。紐状体93は特には限定されないが、少なくとも接続装置10の重量に耐え得る強度を持っていることが望まれる。連結具94は、紐状体93を連結部26に容易に取り付けるために用いられる。連結具94は、その一部を連結部26の連結孔26aに通すことで連結部26に連結される。本実施形態では、連結具94は、いわゆるスナップフックであるが、スナップフックに限定されない。
吊り具90は、次のようにして配線ダクト40に取り付けられる。まず、配線ダクト40に対する吊り具90の向きを調整して、接続部92の一対の突起922,922を配線ダクト40の開口43の長さ方向に並べる。この状態で、接続部92を配線ダクト40の開口43を通してケース42内に挿入する。接続部92を配線ダクト40の開口43を通してケース42内に挿入した後は、吊り具90を回転させて、接続部92の一対の突起922,922を配線ダクト40の開口43の幅方向に並べる。これによって、一対の突起922,922が配線ダクト40のケース42の開口43の両縁部(第1及び第2部位424,425)にそれぞれ物理的に支持される。これによって、吊り具90は、配線ダクト40に物理的に取り付けられる。
そして、吊り具90の連結具94を接続装置10の連結部26に固定する。このようにして、吊り具90の本体部91と接続装置10とを紐状体93で連結することができる。これによって、接続装置10が、紐状体93を介して配線ダクト40に連結されることになる。したがって、吊り具90によれば、紐状体93を配線ダクト40に容易に取り付けることが可能となる。つまり、紐状体93による接続装置10と配線ダクト40との連結が容易になる。
(2)変形例
本開示の実施形態は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態は、本開示の課題を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態の変形例を列挙する。
(2.1)変形例1
図10~図14は、変形例1の接続装置10Aを示す。接続装置10Aは、接続装置10の筐体20と異なる筐体20Aを有する。筐体20Aは、本体部24Aと、保持部25とを備えている。筐体20Aの本体部24Aは、筐体20の本体部24と異なるが、筐体20Aの保持部25は、筐体20の保持部25と同じである。以下では、冗長な説明を避けるために、接続装置10Aと接続装置10とに共通する構成には同じ符号を付して説明を省略する。
本体部24Aは、本体部24と同様に、回路ブロック30を収容する収容部である。本体部24Aは、厚み方向の第1面(図10における上面)240a及び第2面(図10における下面)240bを有する。本体部24Aの厚み方向の第1面240aは、本体部24Aにおける配線ダクト40側の一面(配線ダクト取付面)である。本体部24Aの厚み方向の第2面240bは、本体部24Aにおける配線ダクト40とは反対側の一面である。本体部24Aの厚み方向の第2面240bは、保持部25を物理的に取り付けるための取付面(保持部取付面)となる。また、本体部24Aは、4つの外側面240c~240fで構成される外周面を有する。
本体部24Aは、本体部24Aの厚み方向の第1面240aに、図11に示すように、台部241と、第1及び第2壁部246a,246bと、複数の第1及び第2突起244a,244bと、複数の規制部245と、一対の連結部26とを備える。変形例1において、台部241と、複数の第1及び第2突起244a,244bと、複数の規制部245とは、上記実施形態と同様である。
第1及び第2壁部246a,246bは、配線ダクト40との機械的接続の安定性の向上のために設けられる。第1及び第2壁部246a,246bは、ダクト対向面2411を含む本体部24Aの第1面240aから突出する。より詳細には、第1及び第2壁部246a,246bは、ダクト対向面2411の中央から突出する。そして、図14に示すように、第1及び第2壁部246a,246bは、本体部24Aがダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では配線ダクト40の開口43の幅方向の第1及び第2内側面431,432にそれぞれ対向する。
より詳細には、第1及び第2壁部246a,246bは、本体部24Aの配線ダクト40側の一面(第1面240a)から突出し、ダクト対向面2411の中央に位置する。特に、第1及び第2壁部246a,246bは、ダクト対向面2411の法線方向に突出している。また、第1及び第2壁部246a,246bは、ダクト対向面2411の幅方向の中央に位置する。また、第1及び第2壁部246a,246bは、ダクト対向面2411の幅方向において互いに対向する。第1及び第2壁部246a,246bは、ダクト対向面2411の長さ方向に沿って直線状に延びており、ダクト対向面2411と同じ長さである。
変形例1では、第1及び第2壁部246a,246bの高さは、取付状態では、第1及び第2壁部246a,246bの先端が、配線ダクト40の厚み方向において配線ダクト40の中心とダクト対向面2411との間にあるように設定される。あるいは、第1及び第2壁部246a,246bの高さは、取付状態では、第1及び第2壁部246a,246bの先端が配線ダクト40の厚み方向において第1及び第2導体41a,41bとダクト対向面2411との間にあるように設定されてもよい。また、第1壁部246aと第2壁部246bとの間の距離は、取付状態で、本体部24Aが配線ダクト40の幅方向に沿って揺れた際に、第1及び第2壁部246a,246bの少なくとも一方が配線ダクト40に接触するように設定されるとよい。特に、第1壁部246aと配線ダクト40の第1内側面431との間の距離、及び、第2壁部246bと配線ダクト40の第2内側面432との間の距離は、それぞれ、0.5mm以下であるとよく、一例として、0.2mmである。もちろん、本体部24Aがダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態で、第1壁部246aと第2壁部246bが配線ダクト40の第1及び第2内側面431,432にそれぞれ接触していてもよい。
また、図12に示すように、本体部24Aの厚み方向の第1面240aには、ダクト接続部21を取り付けるための取付孔2401が形成されている。第1面240aには、2つの取付孔2401が設けられる。また、第1面240aにおいて、各取付孔2401の周辺には、複数(ここでは2つ)のねじ孔2402が形成されている。また、第1面240aにおいて、取付孔2401及び対応する2つのねじ孔2402を含む領域には凹部2403が形成されている。凹部2403は矩形状である。取付孔2401及び対応する2つのねじ孔2402は、凹部2403の底面にある。更に、第1面240aにおいて、各取付孔2401の周辺には、第1支持部2404と第2支持部2405とが形成されている。第1支持部2404及び第2支持部2405は、レバー212が連結部26に接触しないように支持する。第1支持部2404は、第1面240aにおいて、取付孔2401と台部241との間にある。第1支持部2404は、平面視において弧状の突起である。第1支持部2404は、取付孔2401の台部241側の部分に沿って配置されている。第1支持部2404は、本体部24Aの第1面240aに一体に形成されている。第1支持部2404は、本体部24Aの嵌合突起として利用される。第2支持部2405は、第1面240aにおいて、取付孔2401に対して台部241とは反対側にある。第2支持部2405は、平面視において直線状の突起である。第2支持部2405は、取付孔2401に対応する2つの規制部245の間にある。第1支持部2404及び第2支持部2405は、規制部245より低い。本変形例では、第1支持部2404及び第2支持部2405は先端面が同一平面上にある。
連結部26は、紐状体93(図3及び図4参照)を用いて、接続装置10Aを配線ダクト40に連結するために用いられる。本変形例の連結部26は、上記実施形態と同様である。ただし、本変形例では、平板部260の嵌合空所260aは、第1支持部2404が嵌り、第1支持部2404を通すために設けられる。また、平板部260は、複数(ここでは2つ)の孔260bを有する。2つの孔260bは、ねじにより連結部26を本体部24に固定するために用いられる。連結部26は、本体部24Aの凹部2403内に配置され、本体部24Aに設けた第1支持部2404が連結部26の嵌合空所260aに嵌る。そして、ねじを平板部260の孔260bを通して本体部24Aのねじ孔2402に結合することで、連結部26が本体部24Aに固定される。本変形例では、連結部26は、金属製である。一例として、連結部26は、金属板の打ち抜き加工及び折り曲げ加工により形成され得る。そして、連結部26は、本体部24Aとは別部材であり、本体部24Aに固定される。
本変形例においても、ダクト接続部21の第1及び第2結合部21a,21bは、本体部24Aの取付孔2401を用いて、本体部24Aに取り付けられる。つまり、第1結合部21a及び第2結合部21bの各々は、突部211がその中心軸の周りに回転可能に取付孔2401に挿入される。ここで、本体部24Aにおいて取付孔2401の周辺には、連結部26並びに第1及び第2支持部2404,2405がある。図13に示すように、連結部26の平板部260並びに第1及び第2支持部2404,2405は、第1面240aとレバー212との間にある。第1及び第2支持部2404,2405は、レバー212が連結部26(平板部260)に接触しないように支持する。
接続装置10Aは、次のようにして配線ダクト40に取り付けられる。まず、必要に応じてレバー212を操作して、図14に二点鎖線で示すように、第1及び第2結合部21a,21bを第1位置にする。この状態で、第1及び第2結合部21a,21bを配線ダクト40の開口43を通してケース42内に挿入する。このとき、配線ダクト40に対して接続装置10Aが誤った位置にあれば、台部241のダクト対向面2411が突起44の先端に当たるため、第1及び第2結合部21a,21bの配線ダクト40のケース42内への挿入が阻害される。よって、誤接続が未然に防止され得る。つまり、接続装置10Aを配線ダクト40に誤ったやり方で取り付けてしまう可能性を低減できる。一方で、配線ダクト40に対して接続装置10Aが正しい位置にあれば、台部241のダクト対向面2411が突起44の先端に接触しない。そのため、第1及び第2結合部21a,21bの配線ダクト40のケース42内への挿入が阻害されない。よって、第1及び第2結合部21a,21bを配線ダクト40のケース42内へ挿入することができる。
第1及び第2結合部21a,21bを配線ダクト40の開口43を通してケース42内に挿入した後は、レバー212を操作して、第1及び第2結合部21a,21bを第1位置から第2位置にする。これによって、図14に実線で示すように、第1及び第2結合部21a,21bの各々において、一対の突起213,213が配線ダクト40のケース42の開口43の両縁部にそれぞれ物理的に支持される。また、第1結合部21aでは、第1、第2及び第3端子214a,214b,214cが配線ダクト40の第1、第2及び第3導体41a,41b,41cにそれぞれ電気的に接続される。これによって、ダクト接続部21は、配線ダクト40に物理的に取り付けられるとともに電気的に接続される。
接続装置10Aは、配線ダクト40に対向するダクト対向面2411の中央から突出する第1及び第2壁部246a,246bを有している。本体部24Aがダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では、第1及び第2壁部246a,246bが、配線ダクト40の開口43の幅方向の第1及び第2内側面431,432にそれぞれ対向する。そのため、本体部24Aが配線ダクト40の幅方向に沿って揺れた際でも、第1及び第2壁部246a,246bの少なくとも一方が配線ダクト40に当たることで、本体部24Aの揺れが低減される。したがって、接続装置10Aによれば、配線ダクト40との機械的接続の安定性を向上できる。
更に、接続装置10Aは、配線ダクト40に対向するダクト対向面2411の第1領域2411a及び第2領域2411bに第1接触部(第1突起244a)及び第2接触部(第2突起244b)をそれぞれ有している。本体部24Aがダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では、第1接触部(第1突起244a)が配線ダクト40の第1部位424に接触する。また、第2接触部(第2突起244b)が配線ダクト40の第2部位425に接触する。そのため、本体部24Aが配線ダクト40の幅方向に沿って揺れた際でも、第1及び第2接触部の少なくとも一方が配線ダクト40に当たっていることで、本体部24Aの揺れが低減される。したがって、接続装置10Aによれば、配線ダクト40との機械的接続の安定性を向上できる。
更に、接続装置10Aは、紐状体93との連結のための連結孔26aを有する連結部26を備えている。そのため、紐状体93を用いて接続装置10Aを配線ダクト40に連結することが可能となり、接続装置10Aのダクト接続部21が配線ダクト40から外れた際でも、接続装置10Aが紐状体93で配線ダクト40に吊り下がることになる。そのため、接続装置10Aが落下してしまう可能性を低減できる。特に、連結部26は、本体部24Aとは別部材であり、本体部24Aに固定されている。よって、連結部26を本体部24Aよりも強度の高い材料で形成できる。そのため、接続装置10Aが紐状体93で配線ダクト40に吊り下げられた際に、連結部26が破損して接続装置10Aが落下してしまう可能性を低減できる。
(2.2)変形例2
図15~図18は、変形例2の接続装置10Bを示す。接続装置10Bは、接続装置10の筐体20と異なる筐体20Bを有する。筐体20Bは、本体部24Bと、保持部25とを備えている。筐体20Bの本体部24Bは、筐体20の本体部24と異なるが、筐体20Bの保持部25は、筐体20の保持部25と同じである。以下では、冗長な説明を避けるために、接続装置10Bと接続装置10又は接続装置10Aとに共通する構成には同じ符号を付して説明を省略する。
本体部24Bは、本体部24と同様に、回路ブロック30を収容する収容部である。本体部24Bは、厚み方向の第1面(図15における上面)240a及び第2面(図15における下面)240bを有する。本体部24Bの厚み方向の第1面240aは、本体部24Bにおける配線ダクト40側の一面(配線ダクト取付面)である。本体部24Bの厚み方向の第2面240bは、本体部24Bにおける配線ダクト40とは反対側の一面である。本体部24Bの厚み方向の第2面240bは、保持部25を物理的に取り付けるための取付面(保持部取付面)となる。また、本体部24Bは、4つの外側面240c~240fで構成される外周面を有する。
図16に示すように、本体部24Bは、第1面240aに、台部241と、第1及び第2壁部242a,242bとを備えている。更に、本体部24Bは、第1面240aに、複数の第1及び第2補強部243a,243bと、複数の第1及び第2突起244a,244bと、複数の規制部247a,247bとを備えている。また、図17に示すように、本体部24Bの第1面240aには、取付孔2401と、支持部2406と、係止突起2407が設けられている。
取付孔2401は、ダクト接続部21を取り付けるための孔である。本変形例では、第1面240aには、2つの取付孔2401が設けられる。
支持部2406は、第1面240aにおいて、各取付孔2401の周辺に形成されている。支持部2406は、レバー212を支持する。支持部2406は、環状の突起である。支持部2406は、第1面240aにおいて、取付孔2401を囲うように突出している。支持部2406は、本体部24Bの第1面240aに一体に形成されている。
係止突起2407は、各支持部2406に設けられている。係止突起2407は、ダクト接続部21のレバー212が所定位置にある際にレバー212の係止穴2121に嵌るように、支持部2406に形成されている。ここで、所定位置は、突部211が開口43を通り抜けることができない位置(つまり、第2位置)にあるときのレバー212の位置である。
第1及び第2壁部242a,242bは、上記実施形態のものと同様である。ただし、本変形例では、第1及び第2壁部242a,242bは、テーパ面2423a,2423bを有していない。
複数(ここでは5つ)の第1突起244aは、第1接触部を構成する。5つの第1突起244aは、ダクト対向面2411を含む第1面240aにおいて配線ダクト40の第1部位424と対向する領域にある。複数の第1突起244aのうちの中央の3つは、ダクト対向面2411内にあるが、両端の2つはダクト対向面2411外にある。ただし、複数の第1突起244aの両端の2つは一部がダクト対向面2411内にある。また、複数の第1突起244aは先端が同じ高さにある(つまり、同一平面上にある)。また、複数(ここでは5つ)の第2突起244bは、第2接触部を構成する。5つの第2突起244bは、ダクト対向面2411を含む第1面240aにおいて配線ダクト40の第2部位425と対向する領域にある。複数の第2突起244bのうちの中央の3つは、ダクト対向面2411内にあるが、両端の2つはダクト対向面2411外にある。ただし、複数の第2突起244bの両端の2つは一部がダクト対向面2411内にある。また、複数の第2突起244bは先端が同じ高さにある(つまり、同一平面上にある)。更に、複数の第1突起244a及び複数の第2突起244bは先端が同じ高さにある。
規制部247a,247bは、レバー212の回動範囲を制限するために設けられる。より詳細には、規制部247a,247bの各々は、本体部24Bの第1面240aから突出する突起である。規制部247a,247bは各々矩形状の突起である。
規制部247a,247bの各々は、レバー212に当たることで、レバー212の回動範囲を制限する。本変形例では、規制部247a,247bは、レバー212の回動範囲を、第1制限位置と第2制限位置との間に制限する。第1制限位置は、対応する結合部(第1結合部21a又は第2結合部21b)が第1位置に位置する位置である。第2制限位置は、対応する結合部(第1結合部21a又は第2結合部21b)が第2位置に位置する位置である。本変形例では、2組の規制部247a,247bが本体部24Bに設けられている。2組の規制部247a,247bの一方が第1結合部21aのレバー212に対応し、他方が第2結合部21bのレバー212に対応する。図16に示すように、第1結合部21a用の2つの規制部247a,247bは、第1面240aの外側面240c側の端部にあり、外側面240d,240fが対向する方向において、第1結合部21aの両側に位置する。また、第2結合部21b用の2つの規制部247a,247bは、第1面240aの外側面240e側の端部にあり、外側面240d,240fが対向する方向において、第2結合部21bの両側に位置する。本変形例では、2組の規制部247a,247bは、本体部24Bの第1面240aに一体に形成されている。
ここで、規制部247bは、連結孔2470を有する。連結孔2470は、規制部247bを幅方向に貫通している。そのため、規制部247bは側面視においてU字状である。連結孔2470は、紐状体93との連結のために用いられる。つまり、規制部247bによれば、紐状体93を用いて接続装置10Bを配線ダクト40に連結することが可能となり、接続装置10Bのダクト接続部21が配線ダクト40から外れた際でも、接続装置10Bが紐状体93で配線ダクト40に吊り下がることになる。そのため、接続装置10Bが落下してしまう可能性を低減できる。つまり、本変形例では、規制部247bが、上記実施形態及び変形例1における連結部26としての役割を持っている。つまり、規制部247bは、連結部26を兼ねている。
接続装置10Bは、次のようにして配線ダクト40に取り付けられる。まず、必要に応じてレバー212を操作して、図18に二点鎖線で示すように、第1及び第2結合部21a,21bを第1位置にする。この状態で、第1及び第2結合部21a,21bを配線ダクト40の開口43を通してケース42内に挿入する。このとき、配線ダクト40に対して接続装置10Bが誤った位置にあれば、台部241のダクト対向面2411が突起44の先端に当たるため、第1及び第2結合部21a,21bの配線ダクト40のケース42内への挿入が阻害される。よって、誤接続が未然に防止され得る。つまり、接続装置10Bを配線ダクト40に誤ったやり方で取り付けてしまう可能性を低減できる。一方で、配線ダクト40に対して接続装置10Bが正しい位置にあれば、台部241のダクト対向面2411が突起44の先端に接触しない。そのため、第1及び第2結合部21a,21bの配線ダクト40のケース42内への挿入が阻害されない。よって、第1及び第2結合部21a,21bを配線ダクト40のケース42内へ挿入することができる。
第1及び第2結合部21a,21bを配線ダクト40の開口43を通してケース42内に挿入した後は、レバー212を操作して、第1及び第2結合部21a,21bを第1位置から第2位置にする。これによって、図18に実線で示すように、第1及び第2結合部21a,21bの各々において、一対の突起213,213が配線ダクト40のケース42の開口43の両縁部にそれぞれ物理的に支持される。また、第1結合部21aでは、第1、第2及び第3端子214a,214b,214cが配線ダクト40の第1、第2及び第3導体41a,41b,41cにそれぞれ電気的に接続される。これによって、ダクト接続部21は、配線ダクト40に物理的に取り付けられるとともに電気的に接続される。
接続装置10Bは、配線ダクト40に対向するダクト対向面2411の両側から突出する第1及び第2壁部242a,242bを有している。本体部24Bがダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では、第1及び第2壁部242a,242bが、配線ダクト40の幅方向の第1及び第2側面4211,4221にそれぞれ対向する。そのため、本体部24Bが配線ダクト40の幅方向に沿って揺れた際でも、第1及び第2壁部242a,242bの少なくとも一方が配線ダクト40に当たることで、本体部24Bの揺れが低減される。したがって、接続装置10Bによれば、配線ダクト40との機械的接続の安定性を向上できる。
更に、接続装置10Bは、第1接触部(第1突起244a)及び第2接触部(第2突起244b)をそれぞれ有している。本体部24Bがダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では、第1接触部(第1突起244a)が配線ダクト40の第1部位424に接触する。また、第2接触部(第2突起244b)が配線ダクト40の第2部位425に接触する。そのため、本体部24Bが配線ダクト40の幅方向に沿って揺れた際でも、第1及び第2接触部の少なくとも一方が配線ダクト40に当たっていることで、本体部24Bの揺れが低減される。したがって、接続装置10Bによれば、配線ダクト40との機械的接続の安定性を向上できる。
更に、接続装置10Bは、紐状体93との連結のための連結孔2470を有する規制部247bを備えている。そのため、紐状体93を用いて接続装置10Bを配線ダクト40に連結することが可能となり、接続装置10Bのダクト接続部21が配線ダクト40から外れた際でも、接続装置10Bが紐状体93で配線ダクト40に吊り下がることになる。そのため、接続装置10Bが落下してしまう可能性を低減できる。
(2.3)変形例3
図19~図22は、変形例3の接続装置10Cを示す。接続装置10Cは、接続装置10の筐体20と異なる筐体20Cを有する。筐体20Cは、本体部24Cと、保持部25とを備えている。筐体20Cの本体部24Cは、筐体20の本体部24と異なるが、筐体20Cの保持部25は、筐体20の保持部25と同じである。以下では、冗長な説明を避けるために、接続装置10Cと接続装置10、接続装置10A又は接続装置10Bとに共通する構成には同じ符号を付して説明を省略する。
本体部24Cは、本体部24と同様に、回路ブロック30を収容する収容部である。本体部24Cは、厚み方向の第1面(図19における上面)240a及び第2面(図19における下面)240bを有する。本体部24Cの厚み方向の第1面240aは、本体部24Cにおける配線ダクト40側の一面(配線ダクト取付面)である。本体部24Cの厚み方向の第2面240bは、本体部24Cにおける配線ダクト40とは反対側の一面である。本体部24Cの厚み方向の第2面240bは、保持部25を物理的に取り付けるための取付面(保持部取付面)となる。また、本体部24Cは、4つの外側面240c~240fで構成される外周面を有する。
図20に示すように、本体部24Cは、第1面240aに、台部241と、第1及び第2壁部246a,246bと、複数の第1及び第2突起244a,244bと、複数の規制部247a,247bとを備えている。また、図21に示すように、本体部24Cの第1面240aには、取付孔2401と、支持部2406と、係止突起2407が設けられている。
接続装置10Cは、次のようにして配線ダクト40に取り付けられる。まず、必要に応じてレバー212を操作して、図22に二点鎖線で示すように、第1及び第2結合部21a,21bを第1位置にする。この状態で、第1及び第2結合部21a,21bを配線ダクト40の開口43を通してケース42内に挿入する。このとき、配線ダクト40に対して接続装置10Cが誤った位置にあれば、台部241のダクト対向面2411が突起44の先端に当たるため、第1及び第2結合部21a,21bの配線ダクト40のケース42内への挿入が阻害される。よって、誤接続が未然に防止され得る。つまり、接続装置10Cを配線ダクト40に誤ったやり方で取り付けてしまう可能性を低減できる。一方で、配線ダクト40に対して接続装置10Cが正しい位置にあれば、台部241のダクト対向面2411が突起44の先端に接触しない。そのため、第1及び第2結合部21a,21bの配線ダクト40のケース42内への挿入が阻害されない。よって、第1及び第2結合部21a,21bを配線ダクト40のケース42内へ挿入することができる。
第1及び第2結合部21a,21bを配線ダクト40の開口43を通してケース42内に挿入した後は、レバー212を操作して、第1及び第2結合部21a,21bを第1位置から第2位置にする。これによって、図22に実線で示すように、第1及び第2結合部21a,21bの各々において、一対の突起213,213が配線ダクト40のケース42の開口43の両縁部にそれぞれ物理的に支持される。また、第1結合部21aでは、第1、第2及び第3端子214a,214b,214cが配線ダクト40の第1、第2及び第3導体41a,41b,41cにそれぞれ電気的に接続される。これによって、ダクト接続部21は、配線ダクト40に物理的に取り付けられるとともに電気的に接続される。
接続装置10Cは、配線ダクト40に対向するダクト対向面2411の中央から突出する第1及び第2壁部246a,246bを有している。本体部24Cがダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では、第1及び第2壁部246a,246bが、配線ダクト40の開口43の幅方向の第1及び第2内側面431,432にそれぞれ対向する。そのため、本体部24Cが配線ダクト40の幅方向に沿って揺れた際でも、第1及び第2壁部246a,246bの少なくとも一方が配線ダクト40に当たることで、本体部24Cの揺れが低減される。したがって、接続装置10Cによれば、配線ダクト40との機械的接続の安定性を向上できる。
更に、接続装置10Cは、第1接触部(第1突起244a)及び第2接触部(第2突起244b)をそれぞれ有している。本体部24Cがダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では、第1接触部(第1突起244a)が配線ダクト40の第1部位424に接触する。また、第2接触部(第2突起244b)が配線ダクト40の第2部位425に接触する。そのため、本体部24Cが配線ダクト40の幅方向に沿って揺れた際でも、第1及び第2接触部の少なくとも一方が配線ダクト40に当たっていることで、本体部24Cの揺れが低減される。したがって、接続装置10Cによれば、配線ダクト40との機械的接続の安定性を向上できる。
更に、接続装置10Cは、紐状体93との連結のための連結孔2470を有する規制部247bを備えている。そのため、紐状体93を用いて接続装置10Cを配線ダクト40に連結することが可能となり、接続装置10Cのダクト接続部21が配線ダクト40から外れた際でも、接続装置10Cが紐状体93で配線ダクト40に吊り下がることになる。そのため、接続装置10Cが落下してしまう可能性を低減できる。
(2.4)変形例4
図23~図27は、変形例4の接続装置10Dを示す。接続装置10Dは、接続装置10の筐体20と異なる筐体20Dを有する。筐体20Dは、本体部24Dと、保持部25とを備えている。筐体20Dの本体部24Dは、筐体20の本体部24と異なるが、筐体20Dの保持部25は、筐体20の保持部25と同じである。以下では、冗長な説明を避けるために、接続装置10Dと接続装置10とに共通する構成には同じ符号を付して説明を省略する。
本体部24Dは、本体部24と同様に、回路ブロック30を収容する収容部である。本体部24Dは、厚み方向の第1面(図23における上面)240a及び第2面(図23における下面)240bを有する。本体部24Dの厚み方向の第1面240aは、本体部24Dにおける配線ダクト40側の一面(配線ダクト取付面)である。本体部24Dの厚み方向の第2面240bは、本体部24Dにおける配線ダクト40とは反対側の一面である。本体部24Dの厚み方向の第2面240bは、保持部25を物理的に取り付けるための取付面(保持部取付面)となる。また、本体部24Dは、4つの外側面240c~240fで構成される外周面を有する。
本体部24Dは、本体部24Dの厚み方向の第1面240aに、図24に示すように、台部241と、第1及び第2壁体248a,248bと、複数の第1及び第2突起244a,244bと、一対の連結部26Dとを備える。変形例4において、台部241と、複数の第1及び第2突起244a,244bとは、上記実施形態と同様である。
第1壁体248aは、第1壁部2480aと、一対の延長部2484a,2484aと、一対の規制部2485a,2485aとを含む。第1壁部2480aと、一対の延長部2484a,2484aと、一対の規制部2485a,2485aとは一体に形成されている。また、第1壁体248aは、本体部24Dと一体に形成されている。同様に、第2壁体248bは、第2壁部2480bと、一対の延長部2484b,2484bと、一対の規制部2485b,2485bとを含む。第2壁部2480bと、一対の延長部2484b,2484bと、一対の規制部2485b,2485bとは一体に形成されている。また、第2壁体248は、本体部24Dと一体に形成されている。
第1及び第2壁部2480a,2480bは、配線ダクト40との機械的接続の安定性の向上のために設けられる。第1及び第2壁部2480a,2480bは、ダクト対向面2411を含む本体部24Dの第1面240aから突出する。より詳細には、第1及び第2壁部2480a,2480bは、ダクト対向面2411の両側から突出する。そして、図27に示すように、第1及び第2壁部2480a,2480bは、本体部24Dがダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では配線ダクト40の幅方向の第1及び第2側面4211,4221にそれぞれ対向する。
より詳細には、第1及び第2壁部2480a,2480bは、本体部24Dの配線ダクト40側の一面(第1面240a)から突出し、ダクト対向面2411の両側に位置する。特に、第1及び第2壁部2480a,2480bは、ダクト対向面2411の法線方向に突出している。また、第1及び第2壁部2480a,2480bは、ダクト対向面2411の幅方向の両側に位置する。また、第1及び第2壁部2480a,2480bは、ダクト対向面2411の幅方向において互いに対向する。第1及び第2壁部2480a,2480bは、ダクト対向面2411の長さ方向に沿って直線状に延びており、ダクト対向面2411と同じ長さである。
第1及び第2壁部2480a,2480bは、ダクト対向面2411とは反対側の面(外側面)2481a,2481bを有し、外側面2481a,2481bは、本体部24Dの第1面240aから延びている。また、第1及び第2壁部2480a,2480bは、ダクト対向面2411側の面(内側面)2482a,2482bを有し、内側面2482a,2482bは、ダクト対向面2411から延びている。また、第1及び第2壁部2480a,2480bは、先端側に、内側面2482a,2482bにつながるテーパ面2483a,2483bを有する。ここで、テーパ面2483aは、ダクト対向面2411から離れるにつれて内側面2482aよりも配線ダクト40の第1側面4211から離れる。テーパ面2483bは、ダクト対向面2411から離れるにつれて内側面2482bよりも配線ダクト40の第2側面4221から離れる。つまり、テーパ面2483a,2483bによって、配線ダクト40を、第1及び第2壁部2480a,2480b間に挿入しやすくなる。
変形例4では、第1及び第2壁部2480a,2480bの高さは、取付状態では、第1及び第2壁部2480a,2480bの先端が、配線ダクト40の厚み方向において配線ダクト40の中心とダクト対向面2411との間にあるように設定される。あるいは、第1及び第2壁部2480a,2480bの高さは、取付状態では、第1及び第2壁部2480a,2480bの先端が配線ダクト40の厚み方向において第1及び第2導体41a,41bとダクト対向面2411との間にあるように設定されてもよい。また、第1壁部2480aと第2壁部2480bとの間の距離は、取付状態で、本体部24Dが配線ダクト40の幅方向に沿って揺れた際に、第1及び第2壁部2480a,2480bの少なくとも一方が配線ダクト40に接触するように設定されるとよい。特に、第1壁部2480aと配線ダクト40の第1側面4211との間の距離、及び、第2壁部2480bと配線ダクト40の第2側面4221との間の距離は、それぞれ、0.5mm以下であるとよく、一例として、0.2mmである。もちろん、本体部24Dがダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態で、第1壁部2480aと第2壁部2480bが配線ダクト40の第1及び第2側面4211,4221にそれぞれ接触していてもよい。
一対の延長部2484a,2484aは、図24に示すように、第1壁部2480aの長さ方向の両側から、第1壁部2480aの長さ方向に沿って延びる。一対の延長部2484a,2484aは、ダクト対向面2411の幅方向において、第1及び第2結合部21a,21bにそれぞれ対向する。一対の延長部2484a,2484aは、各々、矩形の板状である。一対の延長部2484a,2484aは、高さが第1壁部2480aに等しいが、幅は第1壁部2480aより小さい。そして、一対の延長部2484a,2484aは、第1及び第2結合部21a,21bとは反対側の面が第1壁部2480aの外側面2481aと面一である。更に、第2結合部21bに対向する延長部2484aには、延長部2484aを厚み方向に貫通する連結孔2486aが形成されている。連結孔2486aは、紐状体93との連結のための孔である。連結孔2486aを有する延長部2484aは、紐状体93との連結のための連結部として機能する。
一対の延長部2484b,2484bは、図24に示すように、第2壁部2480bの長さ方向の両側から、第2壁部2480bの長さ方向に沿って延びる。一対の延長部2484b,2484bは、ダクト対向面2411の幅方向において、第1及び第2結合部21a,21bにそれぞれ対向する。一対の延長部2484b,2484bは、各々、矩形の板状である。一対の延長部2484b,2484bは、高さが第2壁部2480bに等しいが、幅は第2壁部2480bより小さい。そして、一対の延長部2484b,2484bは、第1及び第2結合部21a,21bとは反対側の面が第2壁部2480bの外側面2481bと面一である。更に、第1結合部21aに対向する延長部2484bには、延長部2484bを厚み方向に貫通する連結孔2486bが形成されている。連結孔2486bは、紐状体93との連結のための孔である。連結孔2486bを有する延長部2484bは、紐状体93との連結のための連結部として機能する。
一対の規制部2485a,2485aは、図24に示すように、一対の延長部2484a,2484aそれぞれから第1壁部2480aと反対側に延びる。一対の規制部2485a,2485aは、各々、直方体状の突起である。一対の規制部2485a,2485aは、幅が一対の延長部2484a,2484aに等しいが、高さは一対の延長部2484a,2484aより低い。また、一対の規制部2485b,2485bは、図24に示すように、一対の延長部2484b,2484bそれぞれから第2壁部2480bと反対側に延びる。一対の規制部2485b,2485bは、各々、直方体状の突起である。一対の規制部2485b,2485bは、幅が一対の延長部2484b,2484bに等しいが、高さは一対の延長部2484b,2484bより低い。
これら規制部2485a,2485bは、レバー212の回動範囲を制限するために設けられる。規制部2485a,2485bによれば、レバー212の回しすぎを防止でき得る。よって、ダクト接続部21の破損の可能性を低減できる。より詳細には、規制部2485a,2485bは、レバー212に当たることで、レバー212の回動範囲を制限する。規制部2485a,2485bは、レバー212の回動範囲を、対応する結合部(第1結合部21a又は第2結合部21b)が第1位置に位置する位置と、対応する結合部(第1結合部21a又は第2結合部21b)が第2位置に位置する位置との間に制限する。
図25に示すように、本体部24Dの厚み方向の第1面240aには、ダクト接続部21を取り付けるための取付孔2401が形成されている。第1面240aには、2つの取付孔2401が設けられる。また、第1面240aにおいて、各取付孔2401の周辺には、複数(ここでは2つ)のねじ孔2402が形成されている。また、第1面240aにおいて、取付孔2401及び対応する2つのねじ孔2402を含む領域には凹部2403が形成されている。凹部2403は矩形状である。取付孔2401及び対応する2つのねじ孔2402は、凹部2403の底面にある。更に、第1面240aにおいて、各取付孔2401の周辺には、支持部2408が形成されている。支持部2408、レバー212が連結部26Dに接触しないように支持する。支持部2408は、第1面240aにおいて、取付孔2401を囲う筒状である。支持部2408は、本体部24Dの第1面240aに一体に形成されている。支持部2408は、規制部2485a,2485bより低い。また、本体部24Dの厚み方向の第1面240aには、係止孔2409が設けられている。第1面240aには、2つの係止孔2409が設けられる。2つの係止孔2409は、第1壁体248aの連結孔2486aと第2壁体248bの連結孔2486bとにそれぞれ対応する位置にある。
連結部26Dは、紐状体93(図3及び図4参照)を用いて、接続装置10Dを配線ダクト40に連結するために用いられる。連結部26Dは、金属製である。一例として、連結部26Dは、金属板の打ち抜き加工及び折り曲げ加工により形成され得る。そして、連結部26Dは、本体部24Dとは別部材であり、本体部24Dに固定される。連結部26Dは、紐状体93との連結のための連結孔26aを有する。より詳細には、連結部26Dは、平板部262と、突出部263と、係止部264とを有する。平板部262は、全体的に見て、矩形の板状である。また、平板部262は、本体部24Dの凹部2403に嵌る大きさである。ここで、凹部2403の深さは、平板部262の厚みより小さい。平板部262は、開口262aを有する。開口262aは、取付孔2401及び支持部2408を露出させるために設けられる。また、平板部262は、複数(ここでは2つ)の孔262bを有する。孔262bは、ねじS14により連結部26Dを本体部24Dに固定するために用いられる。また、連結部26Dは、係止突起262cを有する。係止突起262cは、ダクト接続部21のレバー212が所定位置にある際にレバー212の係止穴2121に嵌るように、平板部262に形成されている。突出部263は、平板部262から本体部24Dの一面(第1面240a)から離れる方向に突出する。突出部263は、平板部262の長さ方向の一端から突出している。突出部263は、板状である。ここで、連結孔26aは、突出部263に設けられている。これによって、突出部263は、見かけ上は、U字状に見える。突出部263に連結孔26aがあることで、紐状体93による接続装置10Dと配線ダクト40との連結を容易にできる。係止部264は、平板部262の長さ方向の前記一端から、平板部262の長さ方向に沿って延びる。係止部264は、矩形の板状である。
図26に示すように、連結部26Dは、本体部24Dの凹部2403内に配置され、本体部24Dに設けた支持部2408が連結部26Dの開口262aから露出する。このとき、係止部264は、本体部24Dの係止孔2409から本体部24D内に挿入される。そして、ねじS14を平板部262の孔262bを通して本体部24Dのねじ孔2402に結合することで、連結部26Dが本体部24Dに固定される。このように連結部26Dを平板部262で本体部24Dに固定できるから、連結部26Dの本体部24Dへの固定の強度を向上できる。更に、連結部26Dの係止部264が係止孔2409から本体部24D内に入り込んでいる。これによっても、連結部26Dの本体部24Dへの固定の強度を向上できる。ここで、第1結合部21aに対応する連結部26Dでは、図26に示すように、連結孔26aは、第2壁体248bの連結孔2486bと対向する。つまり、紐状体93は、連結孔26a,2486bを利用して、接続装置10Dに連結される。また、第2結合部21bに対応する連結部26Dでは、連結孔26aは、第1壁体248aの連結孔2486aとつながる。つまり、紐状体93は、連結孔26a,2486bを利用して、接続装置10Dに連結される。これによって、紐状体93が連結部26Dと本体部24Dとの両方に直接的に連結される。よって、紐状体93の接続装置10Dへの連結の強度を向上できる。
本変形例においても、ダクト接続部21の第1及び第2結合部21a,21bは、本体部24Dの取付孔2401を用いて、本体部24Dに取り付けられる。つまり、第1結合部21a及び第2結合部21bの各々は、突部211がその中心軸の周りに回転可能に取付孔2401に挿入される。ここで、本体部24Dにおいて取付孔2401の周辺には、支持部2408がある。図26に示すように、連結部26Dの平板部262は、第1面240aとレバー212との間にある。支持部2408は、レバー212が連結部26D(平板部262)に接触しないように支持する。
接続装置10Dは、次のようにして配線ダクト40に取り付けられる。まず、必要に応じてレバー212を操作して、図27に二点鎖線で示すように、第1及び第2結合部21a,21bを第1位置にする。この状態で、第1及び第2結合部21a,21bを配線ダクト40の開口43を通してケース42内に挿入する。このとき、配線ダクト40に対して接続装置10Dが誤った位置にあれば、台部241のダクト対向面2411が突起44の先端に当たるため、第1及び第2結合部21a,21bの配線ダクト40のケース42内への挿入が阻害される。よって、誤接続が未然に防止され得る。つまり、接続装置10Dを配線ダクト40に誤ったやり方で取り付けてしまう可能性を低減できる。一方で、配線ダクト40に対して接続装置10Dが正しい位置にあれば、台部241のダクト対向面2411が突起44の先端に接触しない。そのため、第1及び第2結合部21a,21bの配線ダクト40のケース42内への挿入が阻害されない。よって、第1及び第2結合部21a,21bを配線ダクト40のケース42内へ挿入することができる。
第1及び第2結合部21a,21bを配線ダクト40の開口43を通してケース42内に挿入した後は、レバー212を操作して、第1及び第2結合部21a,21bを第1位置から第2位置にする。これによって、図27に実線で示すように、第1及び第2結合部21a,21bの各々において、一対の突起213,213が配線ダクト40のケース42の開口43の両縁部にそれぞれ物理的に支持される。また、第1結合部21aでは、第1、第2及び第3端子214a,214b,214cが配線ダクト40の第1、第2及び第3導体41a,41b,41cにそれぞれ電気的に接続される。これによって、ダクト接続部21は、配線ダクト40に物理的に取り付けられるとともに電気的に接続される。
接続装置10Dは、配線ダクト40に対向するダクト対向面2411の中央から突出する第1及び第2壁部2480a,2480bを有している。本体部24Dがダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では、第1及び第2壁部2480a,2480bが、配線ダクト40の第1及び第2側面4211,4221にそれぞれ対向する。そのため、本体部24Dが配線ダクト40の幅方向に沿って揺れた際でも、第1及び第2壁部2480a,2480bの少なくとも一方が配線ダクト40に当たることで、本体部24Dの揺れが低減される。したがって、接続装置10Dによれば、配線ダクト40との機械的接続の安定性を向上できる。
更に、接続装置10Dは、第1接触部(第1突起244a)及び第2接触部(第2突起244b)を有している。そのため、本体部24Dが配線ダクト40の幅方向に沿って揺れた際でも、第1及び第2接触部の少なくとも一方が配線ダクト40に当たっていることで、本体部24Dの揺れが低減される。したがって、接続装置10Dによれば、配線ダクト40との機械的接続の安定性を向上できる。
更に、接続装置10Dは、紐状体93との連結のための連結孔26aを有する連結部26Dを備えている。そのため、紐状体93を用いて接続装置10Dを配線ダクト40に連結することが可能となり、接続装置10Dのダクト接続部21が配線ダクト40から外れた際でも、接続装置10Dが紐状体93で配線ダクト40に吊り下がることになる。そのため、接続装置10Dが落下してしまう可能性を低減できる。特に、連結部26Dは、本体部24Dとは別部材であり、本体部24Dに固定されている。よって、連結部26Dを本体部24Dよりも強度の高い材料で形成できる。そのため、接続装置10Dが紐状体93で配線ダクト40に吊り下げられた際に、連結部26Dが破損して接続装置10Dが落下してしまう可能性を低減できる。
更に、接続装置10Dは、一対の延長部2484a,2484a、及び、一対の延長部2484b,2484bを備える。これら延長部2484a,2484bによれば、第1及び第2結合部21a,21bを保護することが可能となる。例えば、第1及び第2結合部21a,21bに意図せずにものが当たって回転して、配線ダクト40との結合が解除される可能性を低減でき得る。また、第1及び第2結合部21a,21bが延長部2484a,2484bで隠れるから、接続装置10Dの美観(意匠性)も向上し得る。
(2.5)その他の変形例
一変形例では、図28に示すように、本体部24は、更に、第1リブ249aと、第2リブ249bとを備えていてよい。図28では、複数(ここでは3つ)の第1リブ249a、及び、複数(ここでは3つ)の第2リブ249bが設けられている。
第1リブ249aは、第1壁部242aにおけるダクト対向面2411側の面(内側面)2422aから突出する。更に、3つの第1リブ249aは、第1壁部242aの長さ方向に沿って等間隔で並んでいる。なお、第1リブ249aは、第1壁部242aの幅方向(図28における左右方向)において第1補強部243aと並んでいる。つまり、第1補強部243aは、第1リブ249aの補強にも役立っている。
図29に示すように、第1リブ249aは、第1壁部242aの高さ方向に延びている。ここで、ダクト対向面2411に対する第1リブ249aの角度は、ダクト対向面2411に対する第1壁部242aの内側面2422aの角度よりも大きい。つまり、第1リブ249aは、ダクト対向面2411から離れるにつれて第1壁部242aよりも配線ダクト40の第1側面4211に近付く。ただし、ダクト対向面2411に対する第1リブ249aの角度は、90°以下である。
第2リブ249bは、第2壁部242bにおけるダクト対向面2411側の面(内側面)2422bから突出する。更に、3つの第2リブ249bは、第2壁部242bの長さ方向に沿って等間隔で並んでいる。なお、第2リブ249bは、第2壁部242bの幅方向(図28における左右方向)において第2補強部243bと並んでいる。つまり、第2補強部243bは、第2リブ249bの補強にも役立っている。
図29に示すように、第2リブ249bは、第2壁部242bの高さ方向に延びている。ここで、ダクト対向面2411に対する第2リブ249bの角度は、ダクト対向面2411に対する第2壁部242bの内側面2422bの角度よりも大きい。つまり、第2リブ249bは、ダクト対向面2411から離れるにつれて第2壁部242bよりも配線ダクト40の第2側面4221に近付く。ただし、ダクト対向面2411に対する第2リブ249bの角度は、90°以下である。
接続装置10は、配線ダクト40に対向するダクト対向面2411の両側から突出する第1及び第2壁部242a,242bを有している。更に、図28及び図29では、接続装置10は、第1及び壁部242a,242bから配線ダクト40側に突出する第1及び第2リブ249a、249bを有している。したがって、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では、第1及び第2壁部242a,242b並びに第1及び第2リブ249a,249bが、配線ダクト40の幅方向の第1及び第2側面4211,4221にそれぞれ対向する。本体部24が配線ダクト40の幅方向に沿って揺れた際でも、第1壁部242aが第1リブ249aを介して配線ダクト40に当たるか、第2壁部242bが第2リブ249bを介して配線ダクト40に当たる。これによって、本体部24の揺れが低減される。
更に、第1リブ249aは、ダクト対向面2411から離れるにつれて第1壁部242aよりも配線ダクト40の第1側面4211に近付く。更に、第2リブ249bは、ダクト対向面2411から離れるにつれて第2壁部242bよりも配線ダクト40の第2側面4221に近付く。そのため、第1壁部242aと第2壁部242bとの間のスペースを広げることができる。これにより、接続装置10への配線ダクト40の取り付けを容易にできる。その上、第1及び第2リブ249a,249bによって第1壁部242aと第2壁部242bが間接的に配線ダクト40に当たりやすくなる。これによって、本体部24の揺れを低減しやすくなり、配線ダクト40との機械的接続の安定性が向上する。つまり、接続装置10への配線ダクト40の取り付けを容易にしながらも、配線ダクト40との機械的接続の安定性を向上できる。
このような第1リブ249a及び第2リブ249bは、変形例2の接続装置10B及び変形例4の接続装置10Dにも適用できる。なお、第1リブ249aの数は2以上でなくてもよい。また、第2リブ249bの数も2以上でなくてもよい。また、第1リブ249aと第2リブ249bとを同時に設けなくてよく、第1リブ249aと第2リブ249bとの一方が設けられていてよい。
一変形例では、連結部26の構造は上記の例に限定されない。また、連結部26は、必ずしも本体部24と別体である必要はない。連結部26は、本体部24に一体に形成されていてよい。また、上記実施形態では、2つの連結部26が設けられているが、連結部26の数は特に限定されず、1つであってもよい。また、連結部26は省略可能である。この点は、連結部26Dにおいても同様である。
一変形例では、係止突起260cに関して、所定位置は、突部211が開口43を通り抜けることができる位置(つまり、第1位置)にあるときのレバー212の位置であってもよい。また、係止突起260cは、必ずしも連結部26に設けられていなくてもよい。例えば、係止突起260cは、本体部24に設けられていてもよい。また、係止突起260cは、省略可能である。この点は、係止突起262cにおいても同様である。
一変形例では、支持部27は、必ずしも本体部24と別体である必要はない。支持部27は、本体部24に一体に形成されていてよい。また、支持部27は省略可能である。
一変形例では、第1面240aに、台部241と、第1及び第2壁部242a,242bと、複数の第1及び第2補強部243a,243bと、複数の第1及び第2突起244a,244bと、複数の規制部245とのすべてが設けられていなくてもよい。また、これらは、本体部24と別体であってよい。
一変形例では、台部241は、平面視において、矩形状でなくてよく、多角形や円形であってもよい。また、ダクト対向面2411は、台部241の上面の全体ではなく、一部であってもよい。また、台部241は、ダクト対向面2411に段差2412を有していなくてもよい。
一変形例では、第1及び第2壁部242a,242bは、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では配線ダクト40の幅方向の第1及び第2側面4211,4221にそれぞれ直接的に接触してよい。また、第1及び第2壁部242a,242bの全体ではなく一部が、ダクト対向面2411の幅方向において互いに対向していてよいし、第1及び第2壁部242a,242bは、ダクト対向面2411の幅方向において、必ずしも互いに対向していなくてもよい。要するに、第1及び第2壁部242a,242bは、本体部24の配線ダクト40側の一面(第1面240a)から突出し、ダクト対向面2411の両側に位置していればよい。なお、第1及び第2壁部242a,242bの各々は、本体部24がダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では配線ダクト40の長さ方向に並ぶ複数の小壁部で構成されていてもよい。また、第1及び第2壁部242a,242bのそれぞれの高さも特に限定されない。例えば、第1及び第2壁部242a,242bの高さは、取付状態では、配線ダクト40の中心が、配線ダクト40の厚み方向(図9における上下方向)において第1及び第2壁部242a,242bの先端とダクト対向面2411との間になくてもよい。この点は、第1及び第2壁部2480a,2480bにおいても同様である。
一変形例では、第1及び第2補強部243a,243bの数は、上記実施形態のような5つに限定されない。第1及び第2補強部243a,243bの数は、各々、1以上であってよい。一変形例では、第1及び第2補強部243a,243bの構造は、上記実施形態のような構造に限定されない。第1及び第2補強部243a,243bは、第1及び第2壁部242a,242bを補強できる構造を有していればよい。
一変形例では、第1突起244a及び第2突起244bの高さは特に限定されない。よって、第1接触部(第1突起244a)の高さは、第1結合部21a又は第2結合部21bの一対の突起213と第1接触部との間の寸法が、配線ダクト40の第1部位424の厚みより小さくなくてよい。また、第2接触部(第2突起244b)の高さは、第1結合部21a又は第2結合部21bの一対の突起213と第2接触部との間の寸法が、配線ダクト40の第2部位425の厚みより小さくなくてよい。また、複数(ここでは3つ)の第1突起244aの第1所定間隔と複数(ここでは3つ)の第2突起244bの第2所定間隔とは異なっていてもよい。また、複数(ここでは3つ)の第1突起244aは、複数(ここでは3つ)の第2突起244bと、必ずしもダクト対向面2411の幅方向においてそれぞれ並んでいなくてもよい。また、第1及び第2突起244a,244bは、半球状である必要はなく、柱状、錐状、又は、錐台状であってよく、平面視において多角形や円形であってもよい。また、第1及び第2突起244a,244bの数は、上記実施形態のような5つに限定されない。第1及び第2突起244a,244bの数は、各々、1以上であってよい。また、第1接触部(第1突起244a)と第2接触部(第2突起244b)との少なくとも一方が設けられていてもよい。
一変形例では、規制部245は、必ずしも本体部24と一体である必要はない。規制部245は、本体部24とは別体で形成されていてよい。一例として、規制部245は、連結部26に一体に設けてもよい。また、上記実施形態では、一つの結合部に対して2つの規制部245が設けられているが、規制部245の数は特に限定されず、1つであってもよい。また、規制部245は省略可能である。この点は、規制部2485a,2485bにおいても同様である。
一変形例では、第1及び第2壁部246a,246bは、本体部24Aがダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では配線ダクト40の開口43の幅方向の第1及び第2内側面431,432にそれぞれ直接的に接触してよい。また、第1及び第2壁部246a,246bは、ダクト対向面2411の幅方向において、必ずしも互いに対向していなくてもよい。なお、第1及び第2壁部246a,246bの各々は、本体部24Aがダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態では配線ダクト40の長さ方向に並ぶ複数の小壁部で構成されていてもよい。また、第1及び第2壁部246a,246bのそれぞれの高さも特に限定されない。例えば、第1及び第2壁部246a,246bの高さは、取付状態では、第1及び第2壁部246a,246bの先端が、配線ダクト40の厚み方向(図14における上下方向)において配線ダクト40の中心とダクト対向面2411との間になくてもよい。なお、取付状態は、本体部24Aがダクト接続部21で配線ダクト40に保持された状態である。
一変形例では、第1及び第2壁部246a,246bは、第1及び第2壁部242a,242b又は第1及び第2壁部2480a,2480bとともに設けられていてもよい。
一変形例では、第1及び第2支持部2404,2405は、必ずしも本体部24Aと一体である必要はない。第1及び第2支持部2404,2405は、本体部24Aと別体に形成されていてよい。また、第1及び第2支持部2404,2405は省略可能である。同様に、支持部2406は、必ずしも本体部24Bと一体である必要はない。支持部2406は、本体部24Bと別体に形成されていてよい。また、支持部2406は省略可能である。この点は、支持部2408においても同様である。
一変形例では、係止突起2407に関して、所定位置は、突部211が開口43を通り抜けることができる位置(つまり、第1位置)にあるときのレバー212の位置であってもよい。また、係止突起2407は、必ずしも支持部2406に設けられていなくてもよい。また、係止突起2407は、省略可能である。
一変形例では、規制部247a,247bは、必ずしも本体部24Bと一体である必要はない。規制部247a,247bは、本体部24Bとは別体で形成されて、本体部24Bに固定されてもよい。変形例3では、一つの結合部に対して2つの規制部247a,247bが設けられているが、規制部247a,247bの数は特に限定されず、1つであってもよい。また、規制部247bは、連結孔2470を有していなくてもよい。また、規制部247aも連結孔2470を有していてもよい。規制部247a,247bは省略可能である。
接続装置(10,10A,10B,10C,10D)の筐体(20,20A,20B,20C,20D)は上記の構成に限定されない。特に、ダクト接続部21、機器接続部22、及び補助給電部23の形状については、それらの機能を実現できる限りにおいて従来周知の形状を採用できる。例えば、ダクト接続部21は少なくとも1か所で配線ダクト40に物理的に取り付けられればよい。ダクト接続部21の形状は配線ダクト40の形状に応じて変更してもよい。また、上記実施形態では、一つの機器接続部22により、機器50との通信及び機器50への給電を行っているが、機器50との通信及び機器50への給電は、別々の機器接続部22により行ってもよい。すなわち、出力部32では、第2通信部321と変換部322とが異なる接続線80によって機器50に接続されていてもよい。また、機器接続部22は、接続線80で機器50に接続される構成に限らない。また、機器接続部22は、本体部(24,24A~24D)の第2面240bにあってもよい。この場合、接続線80と機器接続部22との接続部分を、保持部25で隠すことができる。なお、機器接続部22は、本体部(24,24A~24D)の第2面240b自体ではなく、第2面240bから突出した突部に設けてよい。この場合、機器接続部22を、第2面240bとは別の方向に向けることができる。一例として、第2面240bの法線方向と直交する方向で、接続線80のコネクタ81を機器接続部22に接続できる。これによって、筐体(20,20A~20D)の薄型化が図れる。また、筐体(20,20A~20D)は、複数の機器接続部22を有していてもよいし、逆に、機器接続部22を有していなくてもよい。機器接続部22がない場合、出力部32は、無線方式で機器50との通信及び給電を行えばよい。また、補助給電部23は必須ではない。
一変形例では、本体部(24,24A~24D)の構造も上記の例に限定されない。一例として、本体部(24,24A~24D)は、扁平な箱状に限定されず、高さのある箱状であってもよい。また、本体部(24,24A~24D)は、平面視において、正方形でなくてもよく、例えば、直方体等の多角形であってもよいし、円形であってもよい。
一変形例では、保持部25は、本体部(24,24A~24D)に一体に設けられていてもよい。また、保持部25の構造も上記の例に限定されない。また、筐体(20,20A~20D)は、保持部25を有していなくてもよい。つまり、筐体(20,20A~20D)は、少なくとも本体部(24,24A~24D)を有していればよい。
一変形例では、接続装置(10,10A~10D)の回路ブロック30は、バッテリを有し、バッテリからの電力により動作するように構成されていてもよい。この場合、接続装置(10,10A~10D)は、必ずしも配線ダクト40から電力を得る必要はない。つまり、接続装置(10,10A~10D)は、電源部34を有していなくてもよい。また、接続装置(10,10A~10D)は、バッテリを充電する充電回路を有していてもよい。これにより、接続装置(10,10A~10D)は、配線ダクト40から電力を受け取ることができない場合でも、動作が可能になる。また、接続装置(10,10A~10D)は、処理部33を有していなくてもよい。この場合、第1通信部31と出力部32の第2通信部321との間で信号の送受信が可能となっていればよい。また、接続装置(10,10A~10D)は、報知部35及び操作部36を有していなくてもよい。つまるところ、接続装置(10,10A~10D)は、少なくとも、筐体20、第1通信部31、及び出力部32を有していればよい。ここで、第1通信部31は、受信機能と送信機能との少なくとも一方を有していればよい。同様に、第2通信部321も、受信機能と送信機能との少なくとも一方を有していればよい。
配線ダクト40は、上記の構成に特に限定されず、従来周知の構成(例えば、ダクトレール、ライティングレール)であってよい。つまり、電力を搬送するために施設内に設置されるレールであれば、配線ダクト40として使用できる。なお、上記実施形態では、配線ダクト40は施設の天井に設置されているが、施設の壁に設置されてもよい。配線ダクト40の設置場所は特に限定されない。また、配線ダクト40は、必ずしも第3導体41cを備えている必要はなく、この場合、ダクト接続部21は第3端子214cを有していなくてもよい。
また、機器システムにおいて、管理装置60及びアダプタ70は必須ではない。つまり、機器システムは少なくとも、接続装置(10,10A~10D)と、配線ダクト40と、機器50とを備えていればよい。また、接続装置(10,10A~10D)、配線ダクト40、及び機器50それぞれの数は、特に限定されない。要するに、機器システムは、1以上の接続装置(10,10A~10D)と、1以上の配線ダクト40と、1以上の機器50とを備えていればよい。なお、機器システムが複数の接続装置(10,10A~10D)を有している場合には、第1通信信号に接続装置(10,10A~10D)のアドレスを含めることで、第1通信信号の宛先を指定してもよい。
また、機器システムが設置される施設は工場に限定されない。施設は、住宅(例えば、戸建住宅、集合住宅)であってもよいし、非住宅(例えば、工場、商業施設、病院、事務所、ビル)であってもよい。
以上述べた接続装置の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における接続装置の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。ここでは、ICやLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(very large scale integration)、若しくはULSI(ultralarge scale integration)と呼ばれるものであってもよい。LSIの製造後にプログラムされる、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FGPA)、又はLSI内部の接合関係の再構成又はLSI内部の回路区画のセットアップができる再構成可能な論理デバイスも同じ目的で使うことができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
(3)態様
上記実施形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、実施形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
第1の態様は、接続装置(10;10A~10D)であって、ダクト接続部(21)と、本体部(24;24A~24D)とを備える。前記ダクト接続部(21)は、電力を搬送する配線ダクト(40)に物理的に取り付けられる。前記本体部(24;24A~24D)は、前記ダクト接続部(21)により前記配線ダクト(40)に保持される。前記本体部(24;24A~24D)は、前記配線ダクト(40)に対向するダクト対向面(2411)を有する。前記配線ダクト(40)は、前記配線ダクト(40)の長さ方向に延びる開口(43)を有する。前記ダクト接続部(21)は、前記ダクト接続部(21)の少なくとも一部が前記開口(43)から前記配線ダクト(40)内に挿入されることで前記配線ダクト(40)に物理的に取り付けられる。前記配線ダクト(40)は、前記配線ダクト(40)の幅方向において前記開口(43)を挟んで対向する第1及び第2部位(424,425)を含む。前記ダクト対向面(2411)は、前記配線ダクト(40)の第1及び第2部位(424,425)にそれぞれ対応する第1及び第2領域(2411a,2411b)を含む。前記本体部(24;24A~24D)は、第1接触部(244a)と、第2接触部(244b)との少なくとも一方を有する。前記第1接触部(244a)は、前記第1領域(2411a)に設けられて前記第1部位(424)に接触する。前記第2接触部(244b)は、前記第2領域(2411b)に設けられて前記第2部位(425)に接触する。この態様によれば、配線ダクト(40)との機械的接続の安定性を向上できる。
第2の態様は、第1の態様に基づく接続装置(10;10A~10D)である。第2の態様では、前記第1接触部(244a)は、前記第1領域(2411a)から突出する第1突起(244a)を含む。前記第2接触部(244b)は、前記第2領域(2411b)から突出する第2突起(244b)を含む。この態様によれば、配線ダクト(40)との機械的接続の安定性を向上できる。
第3の態様は、第2の態様に基づく接続装置(10;10A~10D)である。第3の態様では、前記第1接触部(244a)は、複数の前記第1突起(244a)を含む。前記第2接触部(244b)は、複数の前記第2突起(244b)を含む。この態様によれば、配線ダクト(40)との機械的接続の安定性を向上できる。
第4の態様は、第3の態様に基づく接続装置(10;10A~10D)である。第4の態様では、前記複数の第1突起(244a)は、前記本体部(24;24A~24D)が前記ダクト接続部(21)で前記配線ダクト(40)に保持された状態では、前記配線ダクト(40)の長さ方向に第1所定間隔で並ぶ。前記複数の第2突起(244b)は、前記本体部(24;24A~24D)が前記ダクト接続部(21)で前記配線ダクト(40)に保持された状態では、前記配線ダクト(40)の長さ方向に第2所定間隔で並ぶ。この態様によれば、配線ダクト(40)との機械的接続の安定性を向上できる。
第5の態様は、第1~第4の態様のいずれか一つに基づく接続装置(10;10A~10D)である。第5の態様では、前記本体部(24;24A~24D)は、前記配線ダクト(40)側の一面(240a)の一部から突出する台部(241)を有する。前記ダクト対向面(2411)は、前記台部(241)において前記配線ダクト(40)に対向する面である。この態様によれば、配線ダクト(40)との機械的接続の安定性を向上できる。
第6の態様は、第5の態様に基づく接続装置(10;10A~10D)である。第6の態様では、前記ダクト接続部(21)は、前記本体部(24;24A~24D)の一面(240a)に設けられ、前記配線ダクト(40)に物理的に取り付けられる一対の結合部(21a,21b)を有する。前記台部(241)は、前記一対の結合部(21a,21b)の間に位置する。この態様によれば、配線ダクト(40)との機械的接続の安定性を向上できる。
第7の態様は、第1~第6の態様のいずれか一つに基づく接続装置(10;10A~10D)である。第7の態様では、前記ダクト接続部(21)は、前記開口(43)を通して前記配線ダクト(40)内に挿入され前記配線ダクト(40)の第1及び第2部位(424,425)における前記ダクト対向面(2411)とは反対側に配置される一対の突起(213,213)を有する。前記一対の突起(213,213)と前記第1接触部(244a)との間の寸法は、前記第1部位(424)の厚みより小さい。前記一対の突起(213,213)と前記第2接触部(244b)との間の寸法は、前記第2部位(425)の厚みより小さい。この態様によれば、配線ダクト(40)との機械的接続の安定性を向上できる。
第8の態様は、第1~第7の態様のいずれか一つに基づく接続装置(10;10A~10D)である。第8の態様では、前記接続装置(10;10A~10D)は、紐状体(93)との連結のための連結孔(26a;2470;26a,2486a,2486b)を有する連結部(26;247b;26D,2484a,2484b)を更に備える。この態様によれば、接続装置(10)が配線ダクト(40)から落下してしまう可能性を低減できる。
第9の態様は、第8の態様に基づく接続装置(10;10A~10D)である。第9の態様では、前記ダクト接続部(21)は、前記本体部(24;24A~24D)の一面(240a)から突出し、その中心軸の周りに回転可能な突部(211)と、前記突部(211)をその中心軸の周りに回転させるためのレバー(212)とを備える。前記一対の突起(213,213)は、前記突部(211)から突出する。前記ダクト接続部(21)は、前記突部(211)を前記開口(43)から前記配線ダクト(40)内に挿入した後に前記突部(211)をその中心軸の周りに回転させることで前記配線ダクト(40)に物理的に取り付けられる。この態様によれば、接続装置(10)の配線ダクト(40)への取り付けが容易になる。
第10の態様は、第9の態様に基づく接続装置(10;10A~10D)である。第10の態様では、前記接続装置(10;10A~10D)は、前記レバー(212)の可動範囲を制限する規制部(245;247a,247b;2485a,2485b)を更に備える。この態様によれば、ダクト接続部(21)の破損の可能性を低減できる。
第11の態様は、第10の態様に基づく接続装置(10B,10C)である。第11の態様では、前記規制部(247b)は、前記連結部を兼ねる。この態様によれば、規制部(247b)とは別に連結部を設けなくて済むようになる。
第12の態様は、第8~第11の態様のいずれか一つに基づく接続装置(10B,10D)である。第12の態様では、前記連結部(247b;2484a,2484b)は、前記本体部(24;24A~24D)に一体に形成される。この態様によれば、連結部(247b;2484a,2484b)を容易に設けることができる。
第13の態様は、第1~第12の態様のいずれか一つに基づく接続装置(10;10A~10D)である。第13の態様では、前記ダクト接続部(21)は、前記配線ダクト(40)に物理的に取り付けられるとともに電気的に接続される。この態様によれば、配線ダクト(40)と機器(50)との電気的接続が可能となる。
第14の態様は、第13の態様に基づく接続装置(10;10A~10D)である。第14の態様では、前記接続装置(10;10A~10D)は、第1通信部(31)と、出力部(32)とを備える。前記第1通信部(31)は、前記本体部(24;24A~24D)に収容され、前記ダクト接続部(21)を通じて前記配線ダクト(40)に接続され前記配線ダクト(40)を通じて電力線搬送通信による通信を行う。前記出力部(32)は、前記本体部(24;24A~24D)に収容され、第2通信部(321)と変換部(322)とを含む。前記第2通信部(321)は、前記電力線搬送通信とは異なる通信規格で機器(50)と通信する。前記変換部(322)は、前記ダクト接続部(21)を通じて前記配線ダクト(40)から取得した前記第1電力に基づいて前記第1電力と異なる電力規格の第2電力を生成して前記機器(50)に供給する。この態様によれば、配線ダクト(40)とは電力の規格が異なる機器(50)であっても配線ダクト(40)を利用した通信と給電が行える。
第15の態様は、第14の態様に基づく接続装置(10;10A~10D)である。第15の態様では、前記接続装置(10;10A~10D)は、前記機器(50)に接続線(80)を介して接続される機器接続部(22)を更に備える。前記第2通信部(321)は、前記機器接続部(22)に接続された前記接続線(80)を通じて前記機器(50)と通信する。前記変換部(322)は、前記機器接続部(22)に接続された前記接続線(80)を通じて前記機器(50)に前記第2電力を供給する。この態様によれば、接続装置(10;10A~10D)と機器(50)との通信と給電とのための接続が容易に行える。