JP7308365B2 - フォトバイオリアクター - Google Patents

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Description

本開示は、フォトバイオリアクターに関する。
各種産業で利用・生産される微細藻類は、光合成により増殖し、培養される。このような微細藻類を大量に培養するための槽として、屋外に開放された浅い池で微細藻類を培養する開放系と、特許文献1に示すように透明な管や容器の中で微細藻類を培養する閉鎖系が挙げられる。以下、閉鎖系の培養設備をフォトバイオリアクターと呼ぶ。
特表2014-504884号公報
フォトバイオリアクターにおいて、微細藻類を培養するための槽として管を使用する場合、内部に微細藻類を含む培養液が充填される。よって、槽全体の重量は非常に大きい。このため、地震、天候などの外的影響があっても、槽の姿勢を一定に保ちたいという要望がある。
本開示は、免震構造を備えるフォトバイオリアクターを提供することを目的とする。
本開示の一側面のフォトバイオリアクターは、透光性を有し、かつ微細藻類を含む培養液を内部に収容して一方向に沿って運ぶ複数の配管第1配管と、透光性を有し、かつ一端部から流入した前記培養液の向きを変えて他端部から流出する複数の屈曲管と、を有する槽と、土台部から上方に延びて、前記配管第1配管が延在する延在方向に複数配置された柱と、複数の前記柱の上部に支持された懸架部と、を備える。前記懸架部は、複数の前記柱の上部に支持されて前記延在方向に延在する第1連結棒と、前記延在方向に間隔を空けつつ前記第1連結棒から下方に延びる複数の延出部と、前記延在方向に延在し、複数の前記延出部の下部と接続する第2連結棒と、複数の前記延出部のそれぞれに対し、高さ方向に間隔を空けて固定されて前記配管第1配管を支持するクランプと、前記第1連結棒と前記柱との間に介在し、前記柱から前記第1連結棒に伝達する揺れを低減する第1振動吸収装置と、を備える。
本開示のフォトバイオリアクターは免震構造を備えるため、槽の姿勢を維持しやすい。
図1は、実施形態1に係るフォトバイオリアクターを模式的に示す全体図である。 図2は、図1のII-II線で切った断面を矢印方向から視た図を模式的に示す断面図である。 図3は、図1のIII-III線で切った断面を矢印方向から視た図を模式的に示す断面図である。 図4は、図1のIV-IV線で切った断面を矢印方向から視た図を模式的に示す断面図である。 図5は、図4のV-V線で切った断面を矢印方向から視た図を模式的に示す断面図である。 図6は、接続部の断面図である。 図7は、強風時における実施形態1に係るフォトバイオリアクターに使用状態を示す全体図である。 図8は、変形例1に係るフォトバイオリアクターを模式的に示す全体図である。 図9は、実施形態2に係るフォトバイオリアクターを模式的に示す全体図である。 図10は、ストッパを直交方向から視た拡大図である。 図11は、図9のXI-XI線で切った断面を矢印方向から視た図を模式的に示す断面図である。 図12は、実施形態3に係るフォトバイオリアクターを模式的に示す全体図である。
以下、本開示につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本開示が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るフォトバイオリアクターを模式的に示す全体図である。図2は、図1のII-II線で切った断面を矢印方向から視た図を模式的に示す断面図である。図3は、図1のIII-III線で切った断面を矢印方向から視た図を模式的に示す断面図である。図4は、図1のIV-IV線で切った断面を矢印方向から視た図を模式的に示す断面図である。図5は、図4のV-V線で切った断面を矢印方向から視た図を模式的に示す断面図である。図6は、接続部の断面図である。図7は、強風時における実施形態1に係るフォトバイオリアクターに使用状態を示す全体図である。図8は、変形例1に係るフォトバイオリアクターを模式的に示す全体図である。
実施形態1のフォトバイオリアクター100は、屋外に設置されている。なお、本開示のフォトバイオリアクター100は、ビニールハウスなどの屋内に設置してもよい。図1に示すように、フォトバイオリアクター100は、槽1と、土台部10と、アウターフレーム20と、懸架部30と、を備える。
槽1は、内部に微細藻類を含む培養液を収容する管状の部品である。槽1は、外部から内部に太陽光を取り入れ、微細藻類に光合成をさせている。槽1は、水平方向に直線状に延在する複数の配管2と、配管2同士を接続する複数の屈曲管3と、を有する。配管2及び屈曲管3は、外部から内部に太陽光を取り入れるため、透光性を有する材料で形成されている。また、本実施形態では、配管2及び屈曲管3は、透光性が高いガラス製のものを使用している。槽1は、配管2と屈曲管3とを接続するための接続部50(図1から図5において不図示。図6を参照。)を有する。図2に示すように、配管2は、微細藻類を一方向に送る第1配管4と、第1配管4と反対方向に微細藻類を送る第2配管5と、を有している。
以下、配管2が延在する方向を延在方向Xと称する。延在方向Xのうち、第1配管4の一端部4aが指す方向を第1方向X1と称し、第1配管4の他端部4bが指す方向を第2方向X2と称する。平面視で延在方向Xと直交する方向を直交方向Yと称する。延在方向Xと直交方向Yとの両者に直交する方向を高さ方向Zと称する。
図3に示すように、第1配管4は、高さ方向Zに等間隔で8本配置されている。同様に、第2配管5は、高さ方向Zに等間隔で8本配置されている。なお、本実施形態では、第1配管4と第2配管5は8本ずつであるが、本開示のフォトバイオリアクターにおいて、配管の本数はこれに限定されない。
第1配管4と第2配管5は、平面視で直交方向Yに互いに離隔している。また、第1配管4と第2配管5は、高さ方向Zの上から第1配管4、第2配管5、の順で交互に配置されている。
図2に示すように、屈曲管3は、平面視でU字状を成している。屈曲管3は、第1配管4に対して第1方向X1に配置された第1屈曲管6と、第1配管4に対して第2方向X2に配置された第2屈曲管7と、を有する。そして、第1配管4、第1屈曲管6、第2配管5、及び第2屈曲管7の順で接続された培養液の流路は、平面視で延在方向Xに長い環状(楕円形状)となっている。
第1屈曲管6は、第1配管4の一端部4aと、その接続する第1配管4よりも1つ下にある第2配管5の一端部5aと、に接続している。第2屈曲管7は、第2配管5の他端部5bと、その接続する第2配管5よりも1つ下にある第1配管4の他端部4bと、に接続している。よって、槽1による培養液の流路は、周回するにつれて次第に下方(高さ方向Z)に移動する。
図1に示すように、複数の第1配管4のうち、一番上方に配置される第1配管4の他端部4bには、二酸化炭素供給装置(不図示)の流出口と接続する第1接続パイプ8が接続されている。複数の第2配管5のうち、一番下方に配置される第2配管5の他端部5bには、二酸化炭素供給装置(不図示)の流入口と接続する第2接続パイプ9が接続される。
図示しない二酸化炭素供給装置は、微細藻類の培養に必要な二酸化炭素を培養液に供給し、培養液に多くの二酸化炭素を含ませる装置である。二酸化炭素供給装置は、ポンプを搭載し、第2接続パイプ9を介して槽1から培養液を引き込んでいる。そして、二酸化炭素供給装置は、培養液に二酸化炭素を供給し、第1接続パイプ8を介して槽1に培養液を送り出している。これにより、培養液中の微細藻類は、槽1に沿って平面視で右回り方向に周回しつつ、かつ次第に下方に移動しながら、光合成を行う。なお、本開示は、周回しつつ次第に上方に移動するようにしてもよく、特に限定されない。
図1に示すように、土台部10は、地面11に敷かれたコンクリート層12と、コンクリート層12の上面に設けられた複数の下側連結板13と、を備える。コンクリート層12の上面は、水平面となっている。下側連結板13は、平板の金属板であり、アウターフレーム20とコンクリート層12を連結するための部品である。複数の下側連結板13は、延在方向Xに間隔を空けて配置されている。また、下側連結板13は、図示しないアンカーボルトによってコンクリート層12に固定されている。
アウターフレーム20は、高さ方向Zに延びる複数の柱21と、柱21の上部の上側に設けられた複数の上側連結板22と、を備える。上側連結板22は、平板の金属板である。上側連結板22は、延在方向X方向に間隔を空けて配置されている。上側連結板22は、下側連結板13の上方に配置され、下側連結板13と高さ方向Zに対向している。柱21は、金属製のフレームであり、下部が下側連結板13と連結し、上部が上側連結板22と連結している。
図2に示すように、柱21は、第1配管4、第1屈曲管6、第2配管5、及び第2屈曲管7から成る環状の培養液の流路の外側に配置されている。図1や図3に示すように、柱21の高さ方向Zの中間部は、高さ方向Zに直線状に延在している。また、柱21の上端部と下端部とは、円弧状を成している。つまり、柱21は、高さ方向Zの中間部が上端部及び下端部よりも槽1から離隔するように窪んでいる。このため、地震により仮に槽1が水平方向に揺れたとしても、柱21の高さ方向Zの中間部と接触しない。
図3に示すように、複数の柱21のうち、槽1の直交方向Yの一方に配置される柱21と、槽1の直交方向Yの他方に配置される柱21と、は、互いの上端部と下端部とが連続するように、下側連結板13及び上側連結板22に固定されている。よって、槽1を挟んで直交方向Y方向に配置される2つの柱21は、延在方向Xから視て楕円形フレーム23を構成している。このような楕円形フレーム23は、一組の下側連結板13と上側連結板22とに対し、延在方向Xに離隔しつつ2つ設けられている。
図1に示すように、複数の柱21のうち、楕円形フレーム23のように他の柱21と連続しない柱21(以下、独立フレーム24と呼ぶ)がある。独立フレーム24は、図1に示すように、槽1に対し、第1方向X1と第2方向X2とに配置されている。また、このような独立フレーム24は、図3に示すように、直交方向Yに離隔しつつ、2つずつ配置されている。
以上から、柱21(楕円形フレーム23と独立フレーム24)は、槽1の外側を覆っている。また、上側連結板22の中央部には、高さ方向Zに貫通する貫通孔22aが設けられている。
図1に示すように、懸架部30は、上側連結板22の上面に設置された複数の第1振動吸収装置31と、延在方向Xに延びる第1連結棒32と、第1連結棒32から下方に延びる複数の延出部33と、延出部33に固定されて配管2を支持するクランプ40と、複数の延出部33の下端部を連結する第2連結棒35と、第2連結棒35の下面に連結する補助板36と、下側連結板13の上方に配置される第2振動吸収装置37と、を備える。
第1振動吸収装置31は、振動を吸収するための装置である。本実施形態では、弾性体と、弾性体の高さ方向Zの両端を支持する一対の支持部と、を備える。なお、弾性体は、例えば、コイルばねやゴムなどが挙げられ、特に制限はない。第1振動吸収装置31は、上側連結板22の貫通孔22aに対し、直交方向Yの両側に配置されている。
第1連結棒32は、上側連結板22の上方であり、かつ平面視で上側連結板22の貫通孔22aと重なるように配置されている。第1連結棒32は、L字状のフレーム31aにより、第1振動吸収装置31の上部と連結している。
延出部33は、第1連結棒32の下面から下方に直線状に延びている。延出部33は、上側連結板22の貫通孔22aを通過し、さらに上側連結板22よりも下方へ延びている。延出部33は、第1配管4と第2配管5との間を通過している。つまり、延出部33は、第1配管4、第1屈曲管6、第2配管5、及び第2屈曲管7から成る環状の培養液の流路の内側に配置されている。
クランプ40は、延出部33の側面に図示しない締結具により固定される板状の部品である。クランプ40は、延在方向Xから視て円形状を成す支持孔40aを有している。この支持孔40aの中に配管2が挿入され、配管2を支持している。なお、詳細なクランプ40の支持構造については後述する。
クランプ40は、延在方向Xから視て、延出部33よりも直交方向Yの外側に突出している。クランプ40は、直交方向Yの両端に支持孔40aが設けられている。よって、1つのクランプ40は、2つの配管2(第1配管4と第2配管5)を支持している。
また、クランプ40は、延出部33の第2方向X2を向く面に取り付けられる第1クランプ41と、延出部33の第1方向X1を向く面に取り付けられる第2クランプ42と、を備える。第1クランプ41及び第2クランプ42は、延在する角度が異なっており、延在方向Xから視ると、第1クランプ41及び第2クランプ42が交差している。
第1クランプ41が支持する配管2は、第1配管4よりも第2配管5の方が1つ下にある。つまり、第1クランプ41は、第1屈曲管6が接続する2つの配管2を支持している。よって、第1クランプ41によれば、第1クランプ41により支持される第1配管4と第2配管5との中心間の距離は一定となる。この結果、第1配管4と第2配管5とが離隔したり近接したりして第1屈曲管6が破損する、ということが回避される。
一方で、第2クランプ42が支持する配管2は、第2配管5よりも第1配管4の方が1つ下にある。つまり、第2クランプ42は、第2屈曲管7が接続する2つの配管2を支持している。よって、第2クランプ42によれば、第2クランプ42により支持される第1配管4と第2配管5との中心間の距離は一定となる。この結果、第1配管4と第2配管5とが離隔したり近接したりして第2屈曲管7が破損する、ということが回避される。
第2連結棒35は、下側連結板13よりも上方に配置されている。第2連結棒35は、全ての下側連結板13に跨って延在方向Xに延在している。第2連結棒35は、各延出部33の下部と連結している。これにより、延出部33間の距離が一定となる。従って、延出部33間の距離が変形して配管2が破損する、ということが回避される。
補助板36は、第2連結棒35の下面に固定され、直交方向に延在する板部材である。また、補助板36の直交方向の両端の下面には、第2振動吸収装置37が連結している。第2振動吸収装置37は、第1振動吸収装置31と同様に、振動を吸収するための装置である。第2振動吸収装置37の下部は、下側連結板13に連結している。
つぎに、図5を参照しながら、クランプ40の詳細を説明する。クランプ40は、延出部33に固定される板状の本体部45と、本体部45に重ね合わせられてボルト46で締結される保持板47と、本体部45と保持板47とに挟持されるOリング48と、を備える。本体部45は、図示しないボルトにより、延出部33の第1方向X1の側面、又は延出部33の第2方向X2の側面に取り付けられている。
本体部45と保持板47のそれぞれには、円形状の支持孔40aが設けられている。保持板47の内周面のうち本体部45の方を向く角部が面取りされ、斜面47aとなっている。Oリング48は、本体部45の側面45aと、保持板47の斜面47aと、の間に挟持されている。
Oリング48の内径は、本体部45と保持板47のそれぞれに設けられた支持孔40aの内径よりも小さい。また、Oリング48の内径は、配管2の外径よりも僅かに小さい。そして、Oリング48の内部に配管2に挿入され、配管2が本体部45及び保持板47に接触していない状態で、クランプ40に支持されている。
次に、図6を参照しながら、接続部50の詳細を説明する。接続部50は、配管2と屈曲管3の間に配置される本体部51と、本体部51を挟んで配置される一対の挿入部52と、2つのOリング53と、を備える。
本体部51は、中心O1が延在方向Xに延びる管であり、延在方向Xの両端部に開口部54を有する。開口部54の内径は、本体部51の延在方向Xの中央部から外側に向かうにつれて大径となり、断面視で階段状となっている。
また、挿入部52は、中心O2を中心とする管である。挿入部52は、配管2又は屈曲管3の内周側に嵌合する第1嵌合部55と、開口部54の内部に挿入される第2嵌合部56と、を有する。第2嵌合部56の外径は、開口部54の内周面に対応し、断面視で階段状となっている。また、開口部54の内周面と、第2嵌合部56の外周面との間には、微小な隙間が設けられている。つまり、第2嵌合部56(他端部)は開口部54に遊嵌するようになっている。
Oリング53は、開口部54の内周面と、第2嵌合部56の外周面との間に、Oリング53が潰された状態で配置されている。これによれば、挿入部52は、本体部51に対して延在方向Xに抜け難い。また、挿入部52は、Oリング53を支点として、本体部51に対し傾倒可能となっている(破線で示す傾倒後の中心O2を参照)。
次に、実施形態1のフォトバイオリアクター100の効果を説明する。槽1を支持するクランプ40は、延出部33、第1連結棒32、及びに第1振動吸収装置31を介してアウターフレーム20に支持されている。地震が発生し、土台部10及びアウターフレーム20が揺れた場合、揺れによる振動エネルギーは、第1振動吸収装置31に吸収される。よって、各延出部33に伝達する揺れが低減する。また、各延出部33に伝達した振れは、第2連結棒35及び補助板36を介して連結する第2振動吸収装置37に吸収される。よって、各延出部33に伝達した振れの減衰が早い。以上から、地震の際、槽1に作用する荷重は小さく、槽1が倒れ難い。また、配管2及び屈曲管3がガラス製であっても破損し難い。
また、各延出部33は、第1連結棒32と第2連結棒35で連結され、延出部33同士が近接したり離隔したりしない。よって、延出部33同士が近接したり離隔したりして配管2が延在方向Xの荷重を受けて破損する、ということが回避される。
また、第1クランプ41及び第2クランプ42により、第1配管4と第2配管5とが離隔したり近接したりしないようになっている。よって、第1屈曲管6や第2屈曲管7が破損する、ということが回避される。
また、クランプ40は、Oリング48を介して配管2を支持している。よって、配管2が本体部45及び保持板47と接触して破損する、ということが回避される。さらに、配管2や屈曲管3の位置が少し変位した場合、接続部50の挿入部52が傾倒し、その変位を吸収する。よって、配管2や屈曲管3の位置が少し変位しても配管2や屈曲管3が破損しないようになっている。
また、1つのクランプ40で、2つの配管2を支持している。よって、クランプ40の部品点数が低減する。さらに、図7に示すように、各柱21及び第1連結棒32に対し、槽1を被覆する被覆物110を被せることができる。これよれば、強風時、槽1に作用する風圧を低減でき、槽1の破損を回避できる。また、飛来物が槽1に接触することを防止できる。そのほか、被覆物110にLEDなどの照明器具を取り付けて微細藻類に光を照査させることもできる。
以上、実施形態1のフォトバイオリアクター100は、透光性を有し、かつ微細藻類を含む培養液を内部に収容して一方向に沿って運ぶ複数の配管2と、透光性を有し、かつ一端部から流入した培養液の向きを変えて他端部から流出する複数の屈曲管3と、を有する槽1と、土台部10から上方に延びて、配管2が延在する延在方向Xに複数配置された柱21と、複数の柱21の上部に支持された懸架部30と、を備える。懸架部30は、複数の柱21の上部に支持されて延在方向に延在する第1連結棒32と、延在方向Xに間隔を空けつつ第1連結棒32から下方に延びる複数の延出部33と、延在方向Xに延在し、複数の延出部33の下部と接続する第2連結棒35と、複数の延出部33のそれぞれに対し、高さ方向Zに間隔を空けて固定されて配管2を支持するクランプ40と、第1連結棒32と柱21との間に介在し、柱21から第1連結棒32に伝達する揺れを低減する第1振動吸収装置31と、を備える。
上記構成によれば、柱21から各延出部33に伝達する地震の振動が低減する。よって、槽1の傾倒を防止できる。また、ガラス製の配管2及び屈曲管3を使用しても破損し難い。
また、実施形態1の懸架部30は、第2連結棒35と土台部10との間に介在する第2振動吸収装置37を備える。
上記構成によれば、各延出部33に伝達した地震の振動が減衰し易い。よって、槽1の傾倒を確実に防止できる。
また、実施形態1の配管2は、微細藻類を延在方向Xの一方向に送る第1配管4と、第1配管4と反対方向に微細藻類を送る第2配管5と、を有する。第1配管4と第2配管5は、平面視で延在方向Xと直交する直交方向Yに互いに離隔しつつ、高さ方向Zの上から第1配管4、第2配管5、の順で交互に複数配置される。屈曲管3は、第1配管4の一端部4aと、その第1配管4の1つ下に配置される第2配管5の一端部5aと、を接続する第1屈曲管6と、第2配管5の他端部5bと、その第2配管5の1つ下に配置される第1配管4の他端部4bと、を接続する第2屈曲管7と、を有する。クランプ40は、平面視で直交方向Yに延在し、直交方向Yの一端部で第1配管4を支持し、直交方向Yの他端部で第2配管5を支持している。
上記構成によれば、1つのクランプ40で2つの配管2を支持するため、部品点数の削減を図れる。また、クランプ40で支持する2つの配管2の距離を一定にでき、クランプ40が支持する2つの配管2同士を接続する屈曲管3の破損を回避できる。
また、実施形態1のクランプ40は、第1屈曲管6が接続する第1配管4と第2配管5とを支持する第1クランプ41と、第2屈曲管7が接続する第1配管4と第2配管5とを支持する第2クランプ42と、を有する。
上記構成によれば、第1屈曲管6と第2屈曲管7の両方の破損を回避できる。
また、実施形態1の複数の柱21は、平面視で第1配管4と第2配管5と屈曲管3が成す環状の流路よりも外側に配置されている。
上記構成によれば、柱21に防風用の被覆物110や、LEDを装着した被覆物110を取り付けることができる。
また、実施形態1のクランプ40は、弾性部材(Oリング48)を介して配管2を支持している。
上記構成によれば、クランプ40の本体部45や保持板47に配管2が接触して配管2が破損することを回避できる。
また、実施形態1の槽1は、配管2と屈曲管3とを接続する接続部50と、を備える。接続部50は、配管2と屈曲管3の間に配置され、延在方向Xの両端部に開口部54、54を有する管状の本体部51と、一端部が配管2又は屈曲管3と接続し、他端部が開口部54に遊嵌する2つの挿入部52と、挿入部52の他端部の外周面と、本体部51の開口部54の内周面との間に介在し、開口部54から挿入部52の他端部が抜けることを防止するOリング53と、を有する。
上記構成によれば、配管2や屈曲管3の傾倒を吸収でき、配管2や屈曲管3の破損を回避することができる。
(変形例1)
つぎに、図8を参照しながら、変形例1に係るフォトバイオリアクター100Aについて説明する。変形例1に係るフォトバイオリアクター100Aは、複数の下側補強部材60及び複数の上側補強部材61を備えている点で、実施形態1のフォトバイオリアクター100と相違する。
下側補強部材60は、下側連結板13の間を延在方向Xに延在し、下側連結板13同士を連結する補強部材である。上側補強部材61は、上側連結板22の間を延在方向Xに延在し、上側連結板22同士を連結する補強部材である。この変形例1によれば、アウターフレーム20の強度が向上する。よって、地震が発生した際、アウターフレーム20に生じる歪みが生じにくい。
以上、実施形態1及び変形例1について説明したが、本開示のフォトバイオリアクターは、アウターフレーム20や懸架部30にLEDなどの照明器具を設置し、照明器具の光を槽1の内部に取り入れて微細藻類を培養してもよい。また、実施形態のクランプ40は、延在方向Xから視ると第1クランプ41及び第2クランプ42が交差しているが、本開示のフォトバイオリアクターは、延在方向Xから視て第1クランプ41及び第2クランプ42が平行となっていてもよい。
また、実施形態1及び変形例1の配管2及び屈曲管3は、ガラス製のものを使用しているが、本開示の配管2及び屈曲管3は、外部から内部に光が入射できればよく(透光性を有すればよく)、材質について特に限定されない。よって、本開示の配管2及び屈曲管3は樹脂製やゴム製であってもよい。また、ガラス製の配管2と、樹脂製の屈曲管3と、を組み合わせてもよく、配管2と屈曲管3の材質を統一させる必要もない。
また、実施形態1及び変形例1の配管2は、直線状のものを使用しているが、本開示の配管2は、一方向に沿って培養液を運べればよく、直線状のものに限定されない。本開示の配管2は、例えば波型形状であったり、湾曲していたり、螺旋状になっていたりしてもよい。または、本開示の配管2は、一端から他端に向かうにつれて下方に位置するように傾斜していてもよい。
また、実施形態1及び変形例1の屈曲管3は、平面視でU字状のものを使用しているが、本開示の屈曲管3は、一端部から流入した培養液の向きを変えて他端部から流出することができればよく、U字状のものに限定されない。つまり、本開示の屈曲管3は、J字状を成していたり、円弧状を成していたりしてもよい。
次に、複数の配管2を水平方向に繋ぎ合わせた実施形態2及び実施形態3について説明する。なお、以下の説明においては、上述した実施形態1及び変形例1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
(実施形態2)
図9は、実施形態2に係るフォトバイオリアクターを模式的に示す全体図である。図10は、ストッパを直交方向から視た拡大図である。図11は、図9のXI-XI線で切った断面を矢印方向から視た図を模式的に示す断面図である。実施形態2のフォトバイオリアクター100Bは、第1配管4及び第2配管5は、延在方向Xに複数繋ぎ合わせられている点で、実施形態1と相違する。また、実施形態2の懸架部30は、延在方向Xに複数配置されている点で、実施形態1と相違する。実施形態2のフォトバイオリアクター100Bは、ストッパ70を有している点で、実施形態1と相違する。実施形態2の土台部10は、横ずれ防止部80を備えている点で、実施形態1と相違する。以下、相違点に絞って説明する。
実施形態2では、3つの第1配管4が延在方向Xに並べられている。接続部50は、延在方向Xに隣り合う第1配管4同士を接続している。同様に、3つの第2配管5が延在方向Xに並べられている。接続部50は、延在方向Xに隣り合う第2配管5同士を接続している。よって、実施形態2の槽1は、実施形態1の槽1よりも延在方向Xに拡張している。
懸架部30は、延在方向Xに3つ並べられている。なお、懸架部30の増設に対応し、柱21も延在方向に増設されている。懸架部30の第1連結棒32は、延在方向Xに隣り合う懸架部30の第1連結棒32に対し、延在方向に離隔している。同様に、懸架部30の第2連結棒35も、延在方向Xに隣り合う懸架部30の第2連結棒35に対し、延在方向Xに離隔している。
各懸架部30は、延在方向Xに並ぶ3つの第1配管4のうち、1つの第1配管4を支持している。各懸架部30は、延在方向Xに並ぶ3つの第2配管5のうち、1つの第2配管5を支持している。よって、延在方向Xに並ぶ複数の第1配管4のそれぞれは、互いに異なる懸架部30に支持され、第1配管4同士を接続する接続部50は、懸架部30同士の間に配置されている。同様に、延在方向Xに並ぶ複数の第2配管5のそれぞれは、互いに異なる懸架部30に支持され、第2配管5同士を接続する接続部50は、懸架部30同士の間に配置されている。
ストッパ70は、懸架部30が延在方向Xに所定の距離以上に離隔することを防止するためのものである。ストッパ70の詳細を説明する前に、図6を参照しながら接続部50について説明する。接続部50の挿入部52は、一端部に第1嵌合部55を有している。第1嵌合部55が第1配管4又は第2配管5の内周側に嵌合している。これにより、挿入部52が配管2又は屈曲管3に強固に固定されている。一方、挿入部52は、他端部に第2嵌合部56を有している。第2嵌合部56は、本体部51の開口部54の内側に挿入されている。これにより、挿入部52は、Oリング53を支点として傾倒可能に本体部51に支持されている。以上から、挿入部52と本体部51との固定強度は、挿入部52と第1配管4(又は第2配管5)との固定強度よりも弱い。よって、挿入部52と本体部51との嵌合している部分の延在方向の長さを超えて、延在方向Xに隣り合う第1配管4同士が互いに離隔した場合、本体部51の開口部54から挿入部52の第2嵌合部56が抜け落ち、培養液が外部に漏出する可能性がある。なお、挿入部52と本体部51との嵌合している部分の延在方向の長さは、Oリング53を介して嵌合している挿入部52の外周面56aと本体部51の内周面54aのうち、延在方向Xの長さが短い方の長さを指す。また、本実施形態においては、挿入部52の外周面56aと本体部51の内周面54aの延在方向Xの長さは同じL1となっている。
図9に示すように、ストッパ70は、延在方向Xに隣り合う第1連結棒32同士の間と、延在方向Xに隣り合う第2連結棒35同士の間と、に跨って設けられている。なお、第1連結棒32同士に跨っているストッパ70と、第2連結棒35同士に跨っているストッパ70は、同じものである。よって、以下の説明では、第1連結棒32同士に跨っているストッパ70の方を説明し、第2連結棒35同士に跨っているストッパ70の方の説明を省略する。
図10に示すように、ストッパ70は、各第1連結棒32の上面32aに配置された第1L字部材71及び第2L字部材72と、延在方向Xに延びる軸73と、軸73の両端部に固定された規制部(第1規制部74、第2規制部75)と、を備える。
第1L字部材71と第2L字部材72は、水平方向に延びる水平壁71a、72aと、高さ方向Zに延びる縦壁71b、72bと、を備える。水平壁71a、72aは、ボルト76により締結されている。また、縦壁71b、72bには、延在方向Xに貫通する孔71c、72cが設けられている。軸73は、縦壁71b、72bの孔71c、72cと両方に挿入されている。また、軸73は、縦壁71b、72b間の距離よりも長い。よって、軸73の両端部は、縦壁71b、72bから突出している。規制部(第1規制部74、第2規制部75)は、軸73に螺合するダブルナットである。軸73の第2方向X2の端部に設けられた第1規制部74は、縦壁71bと当接している。軸73の第1方向X1の端部に設けられた第2規制部75は、縦壁72bと離隔している。第2規制部75と縦壁72bとの距離L2は、L1よりも小さい。つまり、第2規制部75と縦壁72bとの距離L2は、接続部50の本体部51と挿入部52との嵌合が解除されない長さとなっている。
また、ストッパ70は、第3L字部材77と、2つの吸収材78と、2つの当接部79と、を備える。第3L字部材77は、水平方向に延びる水平壁77aと、高さ方向Zに延びる縦壁77bと、を備える。水平壁77aは、ボルト76により締結されている。また、縦壁77bには、軸73に貫通する孔77cが設けられている。吸収材78は、例えば、ゴム、樹脂、コイルバネなど、弾性変形可能な材料により製造されている。なお、本実施形態の吸収材78は、ゴムにより製造されている。また、吸収材78には、軸73が貫通するための貫通孔87aが設けられている。各吸収材78の一端面は、第3L字部材77の縦壁77bに当接している。また、当接部79は、軸73に固定されたナットである。当接部79は、各吸収材78の他端面に当接している。以上から、第3L字部材77と2つの当接部79により、2つの吸収材78を挟持している。
また、第1L字部材71の孔71c、第2L字部材72の孔72c、第3L字部材77の孔77c、及び吸収材78の孔78aのそれぞれの径は、軸73よりも大径となっている。よって、第1L字部材71の孔71c、第2L字部材72の孔72c、第3L字部材77の孔77c、及び吸収材78の孔78aのそれぞれの中で、軸73が傾くことが可能となっている。つまり、ストッパ70は、接続する懸架部30が直交方向Yと高さ方向Zとに独立して移動することを制限しない。
図11に示すように、横ずれ防止部80は、4つのガイド棒81を備える。ガイド棒81は、コンクリート層12から上方に延びる円柱状の部品である(図9参照)。また、ガイド棒81は、第2連結棒35よりも僅かに上方に突出している(図9参照)。4つのガイド棒81は、平面視した場合、第2連結棒35と補助板36とが交差する交差部38の4つの角部38aの近傍に配置されている。また、1つのガイド棒81の外周面は、第2連結棒35の側面と補助板36の側面とのそれぞれに離隔している。よって、懸架部30が水平方向に移動するような荷重を受けた場合、ガイド棒81の外周面が第2連結棒35の側面又は補助板36の側面に当接する。よって、懸架部30の水平方向の移動量が制限される。
次に、実施形態2のフォトバイオリアクター100Bの効果について説明する。実施形態2のフォトバイオリアクター100Bは、槽1が延在方向Xに拡張し、多くの微細藻類に光合成をさせることができる。また、実施形態2の各懸架部30は、互いに連結されていない。よって、各懸架部30は、地震の振動によりそれぞれが独立して揺動する。よって、各懸架部30に支持される配管2(第1配管4及び第2配管5)も揺動する。この結果、接続部50の本体部51に対し、挿入部52が傾いたり、延在方向Xに摺動したりする。つまり、各懸架部30が独立して揺動することにより生じる槽1への歪みを接続部50が吸収する。よって、配管2(第1配管4及び第2配管5)の破損を回避できる。仮に、延在方向Xに隣り合う懸架部30同士が延在方向Xに離隔するように揺動しても、その移動距離が距離L2以上とならないようにストッパ70により制限されている。よって、接続部50の本体部51から挿入部52が抜け落ちることがない。また、ストッパ70は、振動を吸収する吸収材78を備えるため、懸架部30の延在方向Xの振れの減衰が早い。また、槽1の重みにより第2振動吸収装置37が下方に押し潰される可能性がある。これにより、第2振動吸収装置37の上部のみが水平方向に移動し(図11の矢印A1、A2参照)、第2振動吸収装置37の姿勢が大きく傾いて地震の振動を減衰させるという機能が発揮されない可能性がある。しかしながら、横ずれ防止部80によって、懸架部30の移動量が制限されている。このため、第2振動吸収装置37の姿勢が大きく傾く、ということが回避される。また、横ずれ防止部80によれば、懸架部30の移動量を制限することで、接続部50の本体部51から挿入部52が抜け落ちることを回避することができる。
以上、実施形態2のフォトバイオリアクター100Bにおいて、第1配管4及び第2配管5は、接続部50を介して延在方向Xに複数繋ぎ合わせられている。懸架部30は、延在方向に第1配管4及び第2配管5と同数配置されている。懸架部30は、それぞれ、延在方向Xに繋ぎ合わせられた複数の第1配管4及び複数の第2配管5のうち、第1配管4及び第2配管5を1つずつ支持している。
これによれば、槽1が延在方向Xに拡張し、多くの微細藻類に光合成をさせることができる。また、各懸架部30の揺動より生じる槽1への歪みを接続部50が吸収する。よって、配管2(第1配管4及び第2配管5)の破損を回避できる。
また、実施形態2のフォトバイオリアクター100Bの土台部10は、各懸架部30が水平方向に移動しないように規制する横ずれ防止部80を備える。
これによれば、第2振動吸収装置37の姿勢が大きく傾く、ということが回避される。また、接続部50の本体部51と挿入部52との嵌合が解除されて培養液が漏出する、ということが回避される。
また、実施形態2のフォトバイオリアクター100Bは、延在方向Xに隣り合う懸架部30同士を連結し、互いに離隔する方向への移動距離を所定の距離L2未満に制限するストッパ70を有する。所定の距離L2は、接続部50の本体部51の開口部54に挿入部52の他端部が嵌合している長さL1よりも短い。
これによれば、接続部50の本体部51と挿入部52との嵌合が解除されて培養液が漏出する、ということが回避される。
また、実施形態2のフォトバイオリアクター100Bのストッパ70は、懸架部30同士の延在方向Xの振動を吸収する吸収材88を有している。
これによれば、懸架部30の延在方向Xの振れの減衰が早くなる。
(実施形態3)
図12は、実施形態3に係るフォトバイオリアクターを模式的に示す全体図である。実施形態3のフォトバイオリアクター100Cは、ストッパ70と横ずれ防止部80とを備えていない点で、実施形態2のフォトバイオリアクター100Bと相違する。また、実施形態3のフォトバイオリアクター100Bは、延在方向Xに拡張した懸架部30Cを使用している点で、実施形態2のフォトバイオリアクター100Bと相違する。
懸架部30Cの第1連結棒32C及び第2連結棒35Cは、延在方向Xに拡張している。そして、第1連結棒32Cと第2連結棒35Cとの間に延在する延出部33が延在方向Xに増設されている。そして、1つの懸架部30Cで、延在方向に繋ぎ合わせられた3つの配管2(第1配管4及び第2配管5)を支持している。
以上から、実施形態3のフォトバイオリアクター100Cにおいて、第1配管4は、接続部50を介して延在方向Xに複数繋ぎ合わせられている。第2配管5は、接続部50を介して延在方向Xに複数繋ぎ合わせられている。延在方向Xに繋ぎ合わせられた複数の第1配管4及び複数の第2配管5は、1つの懸架部30Cに支持されている。
この実施形態3によれば、繋ぎ合わせられた第1配管4及び第2配管5同士が延在方向に離隔するように移動しない。よって、接続部50の本体部51と挿入部52との嵌合が解除されて培養液が漏出する、ということが回避される。なお、地震の際、懸架部30Cが延在方向Xに長いため、第1連結棒32C及び第2連結棒35Cが撓む可能性がある。仮に、第1連結棒32C及び第2連結棒35Cが撓むと、延在方向Xに繋ぎ合わせられた第1配管4及び第2配管5も撓んで破損する可能性がある。よって、実施形態3の懸架部30Cは、第1連結棒32C及び第2連結棒35Cが撓まない程度の長さに制限され、第1配管4及び第2配管5の破損が回避されるようになっている。
100、100A、100B、100C フォトバイオリアクター
1 槽
2 配管
3 屈曲管
4 第1配管
5 第2配管
6 第1屈曲管
7 第2屈曲管
10 土台部
12 コンクリート層
13 下側連結板
20 アウターフレーム
21 柱
22 上側連結板
23 楕円形フレーム
24 独立フレーム
30、30C 懸架部
31 第1振動吸収装置
32、32C 第1連結棒
33 延出部
35、35C 第2連結棒
36 補助板
37 第2振動吸収装置
40 クランプ
41 第1クランプ
42 第2クランプ
45 本体部
47 保持板
48 Oリング(弾性部材)
50 接続部
51 本体部
52 挿入部
53 Oリング
70 ストッパ
71 第1L字部材
72 第2L字部材
73 軸
74 第1規制部(規制部)
75 第2規制部(規制部)
77 第3L字部材
78 吸収材
79 当接部
80 横ずれ防止部
81 ガイド棒

Claims (12)

  1. 透光性を有し、かつ微細藻類を含む培養液を内部に収容して一方向に沿って運ぶ複数の配管と、透光性を有し、かつ一端部から流入した前記培養液の向きを変えて他端部から流出する複数の屈曲管と、を有する槽と、
    土台部から上方に延びて、前記配管が延在する延在方向に複数配置された柱と、
    複数の前記柱の上部に支持された懸架部と、
    を備え、
    前記懸架部は、
    複数の前記柱の上部に支持されて前記延在方向に延在する第1連結棒と、
    前記延在方向に間隔を空けつつ前記第1連結棒から下方に延びる複数の延出部と、
    前記延在方向に延在し、複数の前記延出部の下部と接続する第2連結棒と、
    複数の前記延出部のそれぞれに対し、高さ方向に間隔を空けて固定されて前記配管を支持するクランプと、
    前記第1連結棒と前記柱との間に介在し、前記柱から前記第1連結棒に伝達する揺れを低減する第1振動吸収装置と、
    を備える
    フォトバイオリアクター。
  2. 前記懸架部は、前記第2連結棒と前記土台部との間に介在する第2振動吸収装置を備える
    請求項1に記載のフォトバイオリアクター。
  3. 前記配管は、
    前記微細藻類を前記延在方向の一方向に送る第1配管と、
    前記第1配管と反対方向に前記微細藻類を送る第2配管と、
    を有し、
    前記第1配管と前記第2配管は、平面視で前記延在方向と直交する直交方向に互いに離隔しつつ、前記高さ方向の上から前記第1配管、前記第2配管、の順で交互に複数配置され、
    前記屈曲管は、
    前記第1配管の一端部と、その前記第1配管の1つ下に配置される前記第2配管の一端部と、を接続する第1屈曲管と、
    前記第2配管の他端部と、その前記第2配管の1つ下に配置される前記第1配管の他端部と、を接続する第2屈曲管と、
    を有し、
    前記クランプは、平面視で前記直交方向に延在し、前記直交方向の一端部で前記第1配管を支持し、前記直交方向の他端部で前記第2配管を支持している
    請求項2に記載のフォトバイオリアクター。
  4. 前記クランプは、
    前記第1屈曲管が接続する前記第1配管と前記第2配管とを支持する第1クランプと、
    前記第2屈曲管が接続する前記第1配管と前記第2配管とを支持する第2クランプと、
    を有する
    請求項3に記載のフォトバイオリアクター。
  5. 複数の前記柱は、平面視で前記第1配管と前記第2配管と前記屈曲管が成す環状の流路よりも外側に配置されている
    請求項3又は請求項4に記載のフォトバイオリアクター。
  6. 前記槽は、2つの管を接続する接続部備え、
    2つの前記管の組み合わせは、前記第1配管と前記第1屈曲管、前記第1配管と前記第2屈曲管、前記第2配管と前記第1屈曲管、前記第2配管と前記第2屈曲管、前記第1配管同士、又は前記第2配管同士であり、
    前記接続部は、
    2つの前記管の間に配置され、前記延在方向の両端部に開口部を有する管状の本体部と、
    一端部が2つの前記管のうちいずれか1つに接続し、他端部が前記開口部に遊嵌する2つの挿入部と、
    前記挿入部の他端部の外周面と、前記本体部の開口部の内周面との間に介在し、前記開口部から前記挿入部の他端部が抜けることを防止するOリングと、
    を有し、
    前記第1配管と前記第1屈曲管は、前記接続部により接続し、
    前記第1配管と前記第2屈曲管は、前記接続部により接続し、
    前記第2配管と前記第1屈曲管は、前記接続部により接続し、
    前記第2配管と前記第2屈曲管は、前記接続部により接続している
    請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のフォトバイオリアクター。
  7. 前記第1配管は、前記接続部を介して前記延在方向に複数繋ぎ合わせられ、
    前記第2配管は、前記接続部を介して前記延在方向に複数繋ぎ合わせられ、
    前記延在方向に繋ぎ合わせられた複数の前記第1配管及び複数の前記第2配管は、1つの前記懸架部に支持されている
    請求項6に記載のフォトバイオリアクター。
  8. 前記第1配管は、前記接続部を介して前記延在方向に複数繋ぎ合わせられ、
    前記第2配管は、前記接続部を介して前記延在方向に複数繋ぎ合わせられ、
    複数の前記第1配管と複数の前記第2配管は、同数であり、
    前記懸架部は、前記延在方向に前記第1配管及び前記第2配管のそれぞれと同数配置され、
    前記懸架部は、それぞれ、前記延在方向に繋ぎ合わせられた複数の前記第1配管及び複数の前記第2配管のうち、前記第1配管及び前記第2配管を1つずつ支持している
    請求項6に記載のフォトバイオリアクター。
  9. 前記土台部は、各前記懸架部が水平方向に移動しないように規制する横ずれ防止部を備える
    請求項8に記載のフォトバイオリアクター。
  10. 前記延在方向に隣り合う前記懸架部同士を連結し、互いに離隔する方向への移動距離を所定の距離未満に制限するストッパを有し、
    前記所定の距離は、前記接続部の前記本体部の前記開口部に前記挿入部の前記他端部が嵌合している長さよりも短い
    請求項8又は請求項9に記載のフォトバイオリアクター。
  11. 前記ストッパは、前記懸架部同士の前記延在方向の振動を吸収する吸収材を有している
    請求項10に記載のフォトバイオリアクター。
  12. 前記クランプは、弾性部材を介して前記配管を支持している
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のフォトバイオリアクター。
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