JP7306589B1 - ツール交換装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ツールプレートがマスタプレートから意図せずに離脱することを抑制できるツール交換装置を提供することを課題とする。本発明の一態様は、シリンダ室と、このシリンダ室内で往復動可能なピストン部材とを有するマスタプレート、及び上記ピストン部材の往復動で上記マスタプレートに着脱されるツールプレートを備えるツール交換装置であって、上記マスタプレートが、上記ピストン部材の往復動を規制するために上記シリンダ室内に出退するロックピンを有する。

Description

本発明は、ツール交換装置に関する。
ロボットアームには、種々の工具(ツール)を交換できるように、ツール交換装置を備えるものがある。このようなロボットアーム用のツール交換装置は、一台のロボットがツールの交換により複数の作業を行うことができるので、ロボットの多機能化や段取り時間の短縮化を図ることができ、多品種少量生産などに貢献することができる。
このツール交換装置は、一例として、ロボット側に取り付けられるマスタプレートと、ツールが取り付けられているツールプレートとを有している。このマスタプレートとツールプレートとは、エア等の流体によって着脱自在に構成され、この着脱によってロボットは種々のツールによる作業を行うことができる。
このような流体を用いるツール交換装置では、マスタプレートとツールプレートとが連結状態にあるときに流体の供給が停止されると、マスタプレートとツールプレートとが連結状態を維持することができなくなり、ツールプレートが落下する等の事故を招来するおそれがある。このような事故を防止するものとして、アクチュエータの抜けを規制するストッパを備えた自動工具交換装置が考案されている(実開平6-061486号公報参照)。
この公報所載の自動工具交換装置は、固定プレート(マスタプレート)と工具プレート(ツールプレート)とを備え、固定プレートが、流体により工具プレートに対して進退可能なアクチュエータ(シリンダ)と、このアクチュエータの動作に連動して上記工具プレートに着脱可能な結合部材とを有している。上記アクチュエータの先端側には、上記結合部材から上記アクチュエータが抜けることを規制するストッパが段差状に形成されている。そして、上記流体の供給が停止したような場合においては、上記アクチュエータが上記ストッパによって上記結合部材から抜けることを規制されているため、上記工具プレートの離脱が防止できるとしている。
実開平6-061486号公報
上記自動工具交換装置は、例えば、ロボットアームが稼働する工場等において、終業時間から次の始業時間までの間などの長時間に渡り流体が供給されない場合では、上記アクチュエータのストッパに負荷がかかり続け、上記結合部材の先端が上記ストッパの段差を乗り越えて上記工具プレートが離脱するおそれがある。
上記固定プレートと上記工具プレートとを着脱するための部材による離脱防止では、例えば、ロボットアームに動作を学習させるためのティーチング作業などにおいて、作業者が誤って上記工具プレートを離脱させる指示をした場合に、上記工具プレートの離脱を防止することができないおそれがある。
上述のような事情を鑑み、本発明は、ツールプレートがマスタプレートから意図せずに離脱することを抑制できるツール交換装置を提供することを課題とする。
本発明の一態様は、シリンダ室と、このシリンダ室内で往復動可能なピストン部材とを有するマスタプレート、及び上記ピストン部材の往復動で上記マスタプレートに着脱されるツールプレートを備えるツール交換装置であって、上記マスタプレートが、上記ピストン部材の往復動を規制するために上記シリンダ室内に出退するロックピンを有する。
本発明のツール交換装置は、ツールプレートがマスタプレートから意図せずに離脱することを抑制できる。
図1は、本発明の一実施形態のツール交換装置におけるマスタプレートとツールプレートとの連結状態を示す概略的断面側面図である。 図2は、図1のツール交換装置におけるマスタプレートとツールプレートとの離脱状態を示す概略的断面側面図である。 図3は、図1のツール交換装置のロックピンを示す部分拡大図である。 図4は、図3のロックピンがシリンダ室に進出した状態を示す部分拡大図である。 図5は、図3のロックピンとは異なるロックピンを示す部分拡大図である。 図6は、図5のロックピンがシリンダ室に進出した状態を示す部分拡大図である。
本発明の一態様は、シリンダ室と、このシリンダ室内で往復動可能なピストン部材とを有するマスタプレート、及び上記ピストン部材の往復動で上記マスタプレートに着脱されるツールプレートを備えるツール交換装置であって、上記マスタプレートが、上記ピストン部材の往復動を規制するために上記シリンダ室内に出退するロックピンを有する。
当該ツール交換装置は、シリンダ室内に出退可能なロックピンを有する。このロックピンが上記シリンダ室内に進出することでピストン部材の往復動が規制される。上記ピストン部材がツールプレートを離脱する側に移動することが規制されるため、上記ツールプレートが上記マスタプレートから意図せずに離脱することを抑制できる。また、上記ロックピンは、上記マスタプレートと上記ツールプレートとを連結するための部材ではなく、上記ピストン部材が離脱側に移動することを規制するための独立した部材であるため、ティーチング作業などにおいて作業者が誤って上記ツールプレートを離脱させる指示をした場合でも、上記ツールプレートが離脱することを抑制できる。
手動操作によって上記ロックピンが上記シリンダ室内に出退することが好ましい。このようにすることで、当該ツール交換装置を簡易な構成とすることができ、操作の安定性の向上、低コスト化を図ることができる。
上記ロックピンが、スクリュー部材と、このスクリュー部材に螺合するピストンロック部材とを有し、上記スクリュー部材を回転させることで上記ピストンロック部材が上記シリンダ室内に出退するように構成されていることが好ましい。このようにすることで、上記ロックピンを容易に操作できる。
上記ロックピンを上記シリンダ室内に進出又は退出させる弾性部材を備えることが好ましい。このようにすることで、上記ロックピンを容易に操作できる。
流体の供給によって上記ピストン部材が往復動可能であり、上記流体の供給を停止する際に上記ロックピンが上記シリンダ室内に進出していることが好ましい。例えば、ロボットアームが稼働する工場等における終業時間から次の始業時間までの間など、長時間に渡り当該ツール交換装置が稼働しない場合では、上記ツールプレートを上記マスタプレートから離脱させた状態で稼働を休止することが好ましいが、設備の都合などにより、上記ツールプレートと上記マスタプレートとを連結して長時間の稼働休止をすることがある。このような状態では、他の設備で使用しているエアシリンダなどのエア駆動機器からの背圧がツール交換装置用の電磁弁排気ポート側にかかり、上記ピストン部材が脱方向に移動して上記ツールプレートが離脱してしまうおそれがある。非稼働時に上記ロックピンを上記シリンダ室内に進出させておくことで、上記ツールプレートの意図しない離脱を抑制することができる。
[本発明を実施するための形態の詳細]
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を説明する。なお、図面は、参照用の図であり、各構成(各部材)の形状、縮尺等は、実際のものと異なることがある。以下の説明において、「上側」とは、当該ツール交換装置におけるマスタプレート側を意味し、「下側」とは、その反対側(ツールプレート側)を意味する。
<第一実施形態>
本発明の一実施形態であるツール交換装置1は、図1及び図2で示すように、工具(図示省略)を装着するツールプレート2と、ツールプレート2を着脱可能なマスタプレート3とを主に備える。ツールプレート2は、略円筒状の部材であり、中心部に差込用孔21が形成されている。マスタプレート3は、差込用孔21に差し込み可能な筒状部37aを有する。ツールプレート2とマスタプレート3とは、着脱可能に構成されている。
マスタプレート3は、例えばロボットアーム(図示省略)に装着され、ツールプレート2には工具が装着される。異なる工具が装着された複数のツールプレート2をマスタプレート3が着脱することで、上記ロボットアームは種々の工具(ツールプレート2)の交換をすることができる。
〔マスタプレート〕
マスタプレート3は、シリンダ室35が形成されているマスタマスタプレート本体32と、シリンダ室35内を往復動可能に取付けられているピストン部材33と、ピストン部材33の往復動によって、ピストン部材33の往復動の方向と略直交する方向に移動する係止部材とを含む。また、マスタプレート3は、後述するロックピン4を有する。本実施形態では、上記係止部材として、複数のボール34を用いている。
マスタプレート本体32には、シリンダ室35に流体を出入する流通路(図示省略)が形成されている。マスタプレート本体32は、シリンダ室35の側壁を構成する貫通孔が形成された第1筒状体36と、この第1筒状体36の上記貫通孔の下側に固定される第2筒状体37とを有している。第2筒状体37の一部が筒状部37aを構成する。第1筒状体36の上記貫通孔の上部は、蓋部38で封止されている。すなわち、本実施形態では、マスタプレート本体32は、第1筒状体36及び第2筒状体37で構成され、シリンダ室35は、第1筒状体36の上記貫通孔と、蓋部38の下面と、第2筒状体37の上面で構成されている。第1筒状体36及び第2筒状体37は、いずれも略円筒状に設けられている。流体としては、特に限定されるものではないが、例えば、エアが用いられる。
上記流通路は、第1筒状体36に形成される。シリンダ室35は、後述するピストン部材33によって上側シリンダ室35aと下側シリンダ室35bとに区画されている。上記流通路は、上側シリンダ室35aに上記流体を出入する第1流通路と、上側シリンダ室35aとピストン部材33を挟んで反対側の下側シリンダ室35bの上記流体を出入する第2流通路とを含む。上記第1流通路及び第2流通路は、工場内の流体供給装置(図示省略)に電磁弁(図示省略)を介して接続されている。
上記第1流通路は上側シリンダ室35aに流体を供給することでピストン部材33をツールプレート2側に移動させる。ピストン部材33がツールプレート2側に移動することで、ボール34は、マスタプレート3にツールプレート2を連結する側(筒状部材37aの外側)に移動する。このとき、上記第2流通路は下側シリンダ室35bの流体を排出する。また、上記第2流通路は下側シリンダ室35bに流体を供給することでピストン部材33をマスタプレート3側に移動させる。ピストン部材33がマスタプレート3側に移動することで、ボール34は、マスタプレート3からツールプレート2を離脱させる側(筒状部材37aの内側)に移動する。このとき、上記第1流通路は上側シリンダ室35aの流体を排出する。
第1筒状体36の下面には、第2筒状体37の装着される段部が設けられている。この段部に、第2筒状体37が固定される。第2筒状体37は、上記段部に嵌着される鍔部37bと、この鍔部37bから下方に突出する筒状部37aとを有している。このため、筒状部37aは、第1筒状体36より下方に突出する。また、第2筒状体37は、ピストン部材33のロッド33aを挿通する挿通孔が形成されている。
マスタプレート3及びツールプレート2は、連結状態において互いに当接する当接面3a,2aを有している。具体的には、第1筒状体36の下面及び鍔部37bの下面が、面一に設けられ、連結状態においてツールプレート2の当接面2aに当接する。つまり、本実施形態では、第1筒状体36の下面及び第2筒状体37の鍔部37bの下面で構成される面一の面がマスタプレート3の当接面3aとなり、マスタプレート3とツールプレート2の連結状態では、互いの当接面3a,2aが密着している。
筒状部37aには、ボール34を保持する複数の保持孔37cが筒状部37aの軸と垂直方向に穿設されている。複数のボール34は、保持孔37cの周方向に略等間隔に配されている。この保持孔37cは、ボール34を筒状部37aの側面から出退可能に保持している。筒状部37a外側の保持孔37cの径は、ボール34の径よりも小さく設けられ、ボール34が筒状部37a外側に抜け落ちることを防止している。
ピストン部材33は、シリンダ室35内の上記流体による圧力によって筒状部37aの軸方向、すなわち、当接面3a,2aに対して略垂直方向に往復動可能に設けられている。このピストン部材33の往復動によって、複数のボール34は筒状部37aの側面から出退する。
具体的には、ピストン部材33は、第2筒状部37aの上記挿通孔を挿通するロッド33aと、筒状部37aに突出するロッド33aの先端(下側端部)に固着されるカム部33bとを有している。このカム部33bの側面は、ボール34に当接し、ボール34が筒状部37aの内側に移動することを規制している。
上記カム部33bは、ピストン部材33が上方に位置する際にボール34が筒状部37aの外面より内側に移動することを許容しつつ、ボール34が筒状部37aの内側に脱落することを防止している。
カム部33bの側面は、下方に従って内側に傾斜した傾斜面が形成されており、ピストン部材33の下方への移動によってボール34が筒状部37aの外側に押し出され、ボール34と、後述するツールプレート2の被係止部22との係止状態が得られる。
カム部33bは、傾斜角の異なる二つの傾斜面を有している。二つの傾斜面の筒状部37aの軸方向とのなす角度は、図の下側の傾斜面の方が大きく、続く上側の傾斜面の方が小さい。ピストン部材33が上方に位置した状態(図2参照)からピストン部材33が下方に移動することで、上記傾斜の大きな面がボール34を外側に押し出し、その後、ピストン部材33が最下位置に至ると、上記傾斜の小さな面がボール34の筒状部37aの内側への移動を規制する(図1参照)。
ピストン部材33のロッド33aの上部には、略円板状のロッド天面33cが形成されている。このロッド天面33cによって、シリンダ室35は、上側シリンダ室35aと下側シリンダ室35bとに区画される。
〔ツールプレート〕
ツールプレート2には差込用孔21が形成され、この差込用孔21にはボール34が係止される被係止部22が形成されている。具体的には、被係止部22は、差込用孔21の面に形成された凹部であり、この凹部は周方向に連続して形成されている。
ツールプレート2をマスタプレート3に連結するには、差込用孔21に筒状部37aを差し込み、ピストン部材33を下側に移動させる。カム部33bによって、ボール34が筒状部37aの外側に押し出され、その一部が被係止部22内に進入する。
被係止部22は、差込用孔21の軸を通る断面視で、差込用孔21の軸と平行な被係止部側面22aと、差込用孔21の軸と略直交する被係止部底面22bと、差込用孔21の軸に対して傾斜している被係止部天面22cとを有する。つまり、被係止部天面22cは、ツールプレート2の上側から下側に向かうにつれて拡径するように形成されている。換言すると、被係止部天面22cは、差込用孔21の径が、上側から下側に向かうにつれて大きくなるように形成されて被係止部側面22aに接続している。
マスタプレート本体32の当接面3a、及びツールプレート2の当接面2aが隙間をもって対向している状態でボール34が筒状部37aの外側に進出すると、ボール34が被係止部天面22cに当接する。ボール34がさらに外側に進出すると、傾斜している被係止部天面22cに沿って、ボール34が、ツールプレート2をマスタプレート3側に相対的に引き寄せ、ツールプレート2の当接面2aとマスタプレート3の当接面3aとが互いに密着して、ツールプレート2の連結状態が得られる。
(ロックピン)
マスタプレート3には、図3及び図4に示すように、シリンダ室35内に出退することでピストン部材33の往復動を規制するロックピン4が設けられている。本実施形態のロックピン4は、シリンダ室35内に先端部分が進出するピストンロック部材41と、このピストンロック部材41をシリンダ室35内に向けて出退させるためのスクリュー部材42とを有する。
マスタプレート3の第1筒状体36には、ロックピン4を収容するロックピン用孔36aが、ピストン部材33の軸と直交するように穿設されている。ロックピン4は、ロックピン用孔36a内でスクリュー部材42を回転させることでピストンロック部材41がシリンダ室35内に出退するように構成されている。ピストンロック部材41の先端部分がシリンダ室35に進出することで、シリンダ室35内でのピストン部材33の往復動が規制される。本実施形態では、ピストンロック4は、ピストン部材33の復動(ツールプレート2を離脱する側への移動)することを規制している。
スクリュー部材42は、円板状の台座部分42aと、この台座部分42aに立設する円筒状のスクリュー部分42bを有する。スクリュー部分42bの外周には、雄螺子が形成されている。ピストンロック部材41は、棒状部材である。ピストンロック部材41は、横断面の面積が比較的大きい円筒状の根元部分41aと、横断面の面積が根元部分41aより小さく、横断面が略矩形状の先端部分41bとを有する。根元部分41aには、雌螺子が形成された雌螺子用孔41cが形成されている。
ロックピン4は、スクリュー部材42のスクリュー部分42bに形成された雄螺子と、ピストンロック部材41の根元部分41aに形成された雌螺子用孔41cとを螺合し、ピストンロック部材41に対してスクリュー部材42を回転させることで、全長を伸縮させることができる。
第1筒状体36に形成されるロックピン用孔36aは、第1筒状体36の外周側壁と、第1筒状体36の内周側壁(シリンダ室35の側壁)とを連通している。第1筒状体36の外周側壁には、ロックピン4がマスタプレート3から脱落することを防止する脱落防止プレート5が嵌合するためのプレート用凹部36bが形成されている。脱落防止プレート5は、ボルト6でプレート用凹部36bに固定される。脱落防止プレート5は、その外表面と、第1筒状体36の外周面(外表面)とが略面一になるように形成されている。
ロックピン用孔36aは、第1筒状体36の外周側壁から内周側壁に向かって、横断面の面積が比較的大きく略円筒状に形成される第一部分36cと、横断面の断面積が第一部分36cより小さく略円筒状に形成される第二部分36dと、横断面の断面積が第二部分36dより小さく略四角筒状に形成される第三部分36eとを有する。
第一部分36cは、スクリュー部材42の台座部分42aを収容する。台座部分42aの外周には、シリンダ室35内の流体が外部に漏出することを防止するためのO-リング等のシール材7が設けられる。また、台座部分42aのスクリュー部分42bが立設している面と反対側の面には、マイナスドライバー等の工具(図示省略)と係合するための工具係合用溝(図示省略)が形成されている。脱落防止プレート5には、上記工具が上記係合用溝に係合することができるように工具用孔5aが形成されている。
第二部分36dは、ピストンロック部材41の根元部分41aを移動可能に収容する。根元部分41aは、スクリュー部材42のスクリュー部分42bと螺合している。第二部分36dは、第一部分36cより径が小さいため、台座部分42aがシリンダ室35側に移動することを規制する。
第三部分36eは、ピストンロック部材41の先端部分41bを移動可能に収容する。縮小状態のピストンロック4を伸長するには、上記工具でスクリュー部材42を一方向(例えば、反時計回り)に回転させる。伸長状態のピストンロック4を縮小するには、上記工具でスクリュー部材42を上記一方向と反対方向(例えば、時計回り)に回転させる。ここで、先端部分41bは横断面が略矩形状に形成され、第三部分36eは四角筒状に形成されているため、スクリュー部材42と共にピストンロック部材41が回転することを規制することができる。このため、ピストンロック部材41を伸縮することの確実性が向上できる。また、第三部分36eは、第二部分36dより横断面の面積が小さいため、根元部分41aがシリンダ室35側に移動することを規制する。このため、ピストンロック部材41の雌螺子用孔41cがスクリュー部分42bから抜け出て、ピストンロック4が縮小不可能になることを抑制できる。
〔利点〕
上記ロボットアームを長時間稼働させない場合にロックピン4をシリンダ室35内に進出させておくことで、シリンダ室35内の流体圧力が低下してピストン部材33がツールプレート2を離脱させる側に移動することを抑制できる。また、上記ロボットアームのティーチング作業などをする際に、予めロックピン4をシリンダ室35内に進出させておくことで、ティーチング作業者が誤操作をした場合でもピストン部材33がツールプレート2を離脱させる側に移動することを抑制できる。このように、当該ツール交換装置1は、ロックピン4を備えるため、ツールプレート2がマスタプレート3から意図せずに離脱することを効果的に抑制できる。
<第二実施形態>
次に、本発明の他の実施形態に係るツール交換装置について説明する。なお、上述のツール交換装置1と同一の構成については、同一の符号を付して、説明を省略する。
図5及び図6に示すように、当該ツール交換装置10のマスタプレート30には、シリンダ室35内に進出することでピストン部材33の往復動を規制するロックピン40が設けられている。本実施形態のツール交換装置10におけるツールプレート2がマスタプレート30から意図せずに離脱することを抑制するロック機構は、ロックピン40と、弾性部材と、ロックシャフト8とで構成されている。本実施形態では、弾性部材として、コイルスプリング9を用いている。
マスタプレート30の第1筒状体361には、ロックピン40を収容するロックピン用孔361aが、ピストン部材33の軸と直交するように穿設されている。ロックピン40の先端部分40aがシリンダ室35に進出することで、シリンダ室35内でのピストン部材33の往復動が規制される。
ロックピン40は、シリンダ室35に進出する略円筒状の先端部分40aと、先端部分40aの径より大きい径を有し、先端部分40aが立設する略円板状の台座部分40bと、台座部分40bの先端部分40aが立設する面とは反対の面に立設する略円筒状の後端部分40cとを有する。後端部分40cの径は、先端部分40aの径と略同一である。後端部分40cの径は、先端部分40aの径と異なってもよい。
後端部分40cには、ロックシャフト8が挿通する二つの挿通孔40d,40eが形成されている。二つの挿通孔40d,40eは、ロックピン40の軸方向に並列するように形成されている。挿通孔40d,40eの軸方向は、ロックピン40の軸方向と直交するように形成されている。
第1筒状体361に形成されるロックピン用孔361aは、第1筒状体361の外周側壁と、第1筒状体361の内周側壁(シリンダ室35の側壁)とを連通している。第1筒状体361の外周側壁には、ロックピン40がマスタプレート3から脱落することを防止する脱落防止プレート50が嵌合するためのプレート用凹部361bが形成されている。脱落防止プレート50は、ボルト6でプレート用凹部361bに固定される。
脱落防止プレート50は、ロックピン40の後端部分40cが挿通するロックピン用孔50aが形成されている。脱落防止プレート50は、一部が肉厚に形成され、この肉厚部50bにロックピン用孔50aが形成されている。肉厚部50bは、外表面が第1筒状体361の外周面(外表面)に対して突出している。肉厚部50bの外周面と反対側の面は、ロックピン用孔361a内に位置する。すなわち、肉厚部50bの一部は、筒状に形成され、ロックピン用孔361aに嵌合されている。この嵌合部分には、シリンダ室35内の流体が外部に漏出することを防止するためのO-リング等のシール材7が設けられている。シール材7は、ロックピン用孔50aを挿通するロックピン40の後端部分40cにも設けられている。
肉厚部50bには、ロックシャフト8が挿通するシャフト用孔50cが一つ形成されている。シャフト用孔50cは、その軸方向が、ロックピン用孔50aの軸方向と直交するように形成されている。シャフト用孔50cの径と、ロックピン40の挿通孔40d,40eの径とは、略同一である。シャフト用孔50cと、挿通孔40d,40eとにロックシャフト8を挿通することで、ロックピン40が意図せずに移動することを規制する。
ロックピン用孔361aは、第1筒状体361の外周側壁から内周側壁に向かって、横断面の面積が比較的大きく略円筒状に形成される第一部分361cと、横断面の断面積が第一部分36cより小さく略円筒状に形成される第二部分361dとを有する。
第一部分361cは、ロックピン40の台座部分40bを移動可能に収容する。台座部分40bの外周には、シリンダ室35内の流体が外部に漏出することを防止するためのO-リング等のシール材7が設けられる。また、第一部分361cには、コイルスプリング9が配設される。
第二部分361dは、ロックピン40の先端部分40aを移動可能に収容する。第二部分361dは第一部分361cより径が小さいため、台座部分40bはシリンダ室35側に移動することが規制される。第一部分361cと第二部分361dとの境界には、段部361eが設けられている。この段部361eと台座部分40bとの間にコイルスプリング9が配設される。
コイルスプリング9は、台座部分40bを第1筒状体361の外周側壁側に向かって付勢している。すなわち、コイルスプリング9は、ロックピン40がシリンダ室35内に進出しないようにロックピン40を付勢している。この状態で、二つの挿通孔40d,40eのうちの先端部分40a側の挿通孔40dと、脱落防止プレート50のシャフト用孔50cとにロックシャフト8を係合することで、ロックピン40がシリンダ室35内に意図せずに進出することを規制できる。
ロックピン40をシリンダ室35内に進出させるには、先端部分40a側の挿通孔40dからロックシャフト8を抜き取り、ロックピン40の後端部分40cを第1筒状体361に向けて押し込む。二つの挿通孔40d,40eのうちの他方(後端部分40c側)の挿通孔40eとシャフト用孔50cとの位置を一致させ、これらの孔にロックシャフト8を係合する。このようにすることで、ロックピン40の先端部分40aがシリンダ室35内に進出する。
〔利点〕
本実施形態のロック機構は、工具等を用いることなくロックピン40をシリンダ室35内に進出させることができるため、ツールプレート2がマスタプレート3から離脱することを抑制するための操作を容易に行うことができる。
〈その他の実施形態〉
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
上記実施形態においては、ピストン部材の往復動によってマスタプレートとツールプレートとが着脱可能とされるものについて説明したが、マスタプレートとツールプレートとが回動するカムによって着脱可能であり、ロックピンが上記カムの回動を規制するものであってもよい。
また、上記実施形態においては、ツールプレートの連結状態を上側シリンダ室の加圧によって得るものについて説明したが、本発明はこれに限定されず、上側シリンダ室が負圧になることでツールプレートの連結状態が得られるようにすることも可能である。
さらに、上記実施形態においては、ピストン部材がツールプレート側に位置するときにマスタプレートとツールプレートとの連結状態が得られる構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。ピストン部材がツールプレート側に位置するときにツールプレートの離脱状態(係止部材と被係止部材との係止解除状態)となり、ピストン部材がツールプレートから離反する側に移動することでツールプレートの連結状態(係止部材と被係止部材との係止状態)となるものも本発明の意図する範囲内である。
上記実施形態にあっては、マスタプレート、ツールプレート、筒状部などが略円筒状のものについて説明したが、マスタプレート等の形状は特に限定されるものではない。
上記実施形態では、ピストン部材のカム部の側面に二つの傾斜面が形成されているもので説明したが、カム部に形成される傾斜面の数は、一又は三以上であってもよく、又は曲線状の傾斜面としてもよい。
ロックピンは、手動で操作するものに限られず、流体、ソレノイド、モータ等を用いて操作できるものとしてもよい。
上記実施形態では、コイルスプリングが、ロックピンをマスタプレートの外周側壁側に向かって付勢しているもので説明したが、コイルスプリングが、ロックピンをマスタプレートの内側(シリンダ室側)に向かって付勢するようにしてもよい。
本発明のツール交換装置は、ツールプレートがマスタプレートからの意図せずに離脱することを抑制できるため、多種の工具を交換するロボットアーム等に好適に用いることができる。
1,10 ツール交換装置
2 ツールプレート
2a 当接面(ツールプレートの上面)
21 差込用孔
22 被係止部
22a 被係止部側面
22b 被係止部底面
22c 被係止部天面
3,30 マスタプレート
3a 当接面(マスタプレートの下面)
32 マスタプレート本体
33 ピストン部材
33a ロッド
33b カム部
33c ロッド天面
34 ボール
35 シリンダ室
35a 上側シリンダ室
35b 下側シリンダ室
36,361 第1筒状体
36a,361a ロックピン用孔
36b,361b プレート用凹部
36c,361c 第一部分
36d,361d 第二部分
36e 第三部分
361e 段部
37 第2筒状体
37a 筒状部
37b 鍔部
37c 保持孔
38 蓋部
4,40 ロックピン
40a 先端部分
40b 台座部分
40c 後端部分
40d,40e 挿通孔
41 ピストンロック部材
41a 根元部分
41b 先端部分
41c 雌螺子用孔
42 スクリュー部材
42a 台座部分
42b スクリュー部分
5,50 脱落防止プレート
5a 工具用孔
50a ロックピン用孔
50b 肉厚部
50c シャフト用孔
6 ボルト
7 シール材
8 ロックシャフト
9 コイルスプリング

Claims (5)

  1. シリンダ室と、このシリンダ室内で往復動可能なピストン部材とを有するマスタプレート、及び
    上記ピストン部材の往復動で上記マスタプレートに着脱されるツールプレート
    を備えるツール交換装置であって、
    上記マスタプレートが、上記シリンダ室内に出退可能なロックピンを有し、
    上記ロックピンを上記シリンダ室内に進出させることで、上記ツールプレートを上記マスタプレートから離脱させる方向への上記ピストン部材の移動が規制されるツール交換装置。
  2. 手動操作によって上記ロックピンが上記シリンダ室内に出退する請求項1に記載のツール交換装置。
  3. 上記ロックピンが、スクリュー部材と、このスクリュー部材に螺合するピストンロック部材とを有し、上記スクリュー部材を回転させることで上記ピストンロック部材が上記シリンダ室内に出退するように構成されている請求項1又は請求項2に記載のツール交換装置。
  4. 上記ロックピンを上記シリンダ室内に進出又は退出させる弾性部材を備える請求項1又は請求項2に記載のツール交換装置。
  5. 流体の供給によって上記ピストン部材が往復動可能であり、上記流体の供給を停止する際に上記ロックピンが上記シリンダ室内に進出している請求項1又は請求項2に記載のツール交換装置。
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