JP7305954B2 - 水性化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧水やジェル状化粧料等の水性化粧料に関し、さらに詳しくは、メイクアップ化粧料の上に塗布することができる水性化粧料に関する。
洗顔後、化粧水やジェル等で肌に潤いを与え、その後に乳液や美容液、クリーム等の油分が配合された化粧品を使用し、乾燥から皮膚を守る方法が、基本的なスキンケアステップとなっている。しかし、近年では、油分を多く含む乳液状やクリーム状の化粧料より、スキンケア後すぐにメイクを施すことができる、さっぱりとした化粧水やジェル状化粧料が好まれる傾向がある。
これらの水性化粧料には、なめらかな感触の付与等の目的で、水溶性高分子が汎用されている。たとえば、特許文献1には、ホスファチジルコリン含有量が90質量%以上である水素添加大豆リン脂質、コレステロール、N-アシルアミノ酸塩、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPC)とブチルメタクリレート(BMA)のモル比(MPC/BMA)が9/1~3/7である共重合体を含有するリポソーム、および該リポソームを含有する化粧料が開示され、特許文献2には、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする重合体もしくは共重合体と、ポリエチレングリコールおよび/またはポリオキシエチレンメチルグルコシドを含有するスキンケア組成物が開示されている。
これら特許文献に記載された化粧料または組成物は、いずれもべたつきが少なく、肌をなめらかにする効果を有するものの、肌がつっぱるような被膜感について改善の余地があった。
そこで、皮膚に塗布した際に柔軟な被膜を形成させる技術が検討されている。
たとえば、特許文献3には、共重合体中のカルボキシ基の中和率が30モル%~60モル%であるアクリル酸アルキル共重合体エマルションと、一価アルコールおよび多価アルコールを組合せて、柔軟な被膜を形成し得る手指用外用剤が開示されている。
また近年では、より自然な感触のナチュラルメイクが流行し、これまでの耐久性に優れ、厚く塗布されるファンデーション等より、ソフトな感触を有するメイクアップ化粧料が流行している。そのような化粧料では、日中における耐久性が不十分である場合があり、メイクアップ化粧料の上に使用することで、メイク崩れを防ぎながらも、自然な被膜感を有し、肌をなめらかにする効果に優れる水性化粧料が求められていた。
特開2012-184182号公報 特開2010-043018号公報 特開2011-126796号公報
そこで、本発明は、メイクアップ化粧料の上に塗布することでメイク崩れを防ぐことができ、かつ自然な被膜感を付与し、肌をなめらかにする効果に優れる水性化粧料を提供することを目的とした。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、水性化粧料に、(A)プロテオグリカンと、(B)下記の式(1)および式(2)で表される構成単位を含む共重合体とを組み合わせて含有させることにより、メイクアップ化粧料の上に塗布することでメイク崩れを防ぐことができ、かつ自然な被膜感を有し、肌をなめらかにする効果に優れる化粧料とすることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下に関する。
[1](A)プロテオグリカン0.0005質量%~0.1質量%と、(B)下記式(1)および(2)で表される構成単位を含む共重合体0.0005質量%~0.5質量%とを含有する、水性化粧料。
Figure 0007305954000001
(式中、Rは水素原子またはメチル基を示す。)
Figure 0007305954000002
(式中、R2は水素原子またはメチル基を示し、mは3~18の整数を示す。)
[2](A)プロテオグリカンが植物性プロテオグリカンである、[1]に記載の水性化粧料。
[3]さらに、(C)シソ科ハッカ属植物の抽出物を固形分量に換算した量にて0.0001質量%~0.02質量%含有する、[1]または[2]に記載の水性化粧料。
本発明により、メイクアップ化粧料の上に塗布することができ、メイク崩れを防ぐ効果に優れ、かつ自然な被膜感を付与し、肌をなめらかにする効果に優れる水性化粧料を提供することができる。
本発明は、水性化粧料を提供する。
本発明の水性化粧料は、(A)プロテオグリカンと、(B)下記の式(1)および(2)で表される構成単位を含む共重合体とを含有する。以下、これらについて順次説明する。
(A)プロテオグリカン
本発明の水性化粧料において、(A)成分として含有されるプロテオグリカンは、特殊な構造を有する糖とタンパク質の複合体であり、動物性および植物性のプロテオグリカンが存在する。
動物性のプロテオグリカンは、1個のコアタンパク質に、コンドロイチン硫酸、ケラタン硫酸等のグリコサミノグリカンが複数本共有結合した糖タンパク質であり、細胞外マトリックスの一成分として、臓器、脳、皮膚、軟骨など体内に広く分布している。
植物性のプロテオグリカンは、アラビノガラクタンとコアタンパク質が一定の様式で結合したものであり、正式にはアラビノガラクタン-プロテイン(AGP)と呼ばれており、植物の細胞壁や樹液に細胞外マトリックスとして存在する。
本発明において、(A)成分としては、動物性プロテオグリカン、植物性プロテオグリカンのいずれも用いることができるが、製造コストや、近年の植物性原料が好まれる傾向等を考慮すると、植物性プロテオグリカンを用いることが好ましい。
植物性プロテオグリカンとしては、マメ科ネムノキ亜科のアカシア(Acacia)属に属するアラビアゴムノキ(Acacia senegal Willdenow)、またはその同属近縁植物から得られるアラビアゴムを原料とするものが好ましく用いられる。ここで、アラビアゴムは、前記植物の樹皮の傷口から滲出する分泌液を乾燥させたものである。
動物性プロテオグリカンと同等またはそれ以上の生理活性を有するものが得られることから、本発明の目的には、アラビアゴムノキ(Acacia senegal Willdenow)、またはそのセヤル種であるAcacia seyal Delileから得られるアラビアゴムを原料とするものがより好ましく、アカシアゴムノキ(Acacia senegal Willdenow)から得られるアラビアゴムを原料とするものがさらに好ましく用いられる。
本発明において、(A)成分として好ましく用いられる植物性プロテオグリカンは、上記したアラビアゴムノキ等の植物から得たアラビアゴムから、主にアラビノガラクタンとグリコプロテインを除いた精製物として得られる。
本発明の目的には、植物性プロテオグリカンは、多角度光散乱検出器および示差屈折率検出器をオンライン接続したサイズ排除クロマトグラフィーにより測定される重量平均分子量が900,000~3,500,000であるものが好ましく用いられ、1,000,000~3,000,000であるものがより好ましく用いられる。
また、アンプライト(Amplite)(商標)アルデヒド定量キット(比色)(Colorimetric Aldehyde Quantitation Kit)(製品番号:10051)(エイエイティー バイオクウェスト(AAT Bioquest)社製)等のアルデヒド定量キットにより測定される総アルデヒド含有量が、0.005μmol当量/g~2.0μmol当量/gであるものが好ましく用いられる。
本発明の水性化粧料には、上記したプロテオグリカンは1種を単独で用いることができ、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
動物性プロテオグリカンは、サケ鼻軟骨、サメ鰭軟骨及びイカ頭部軟骨等の動物組織から抽出、精製等して製造して用いてもよいが、各社から提供されている市販の製品を用いることもできる。
一方、植物性プロテオグリカンは、0.5質量%~40質量%に調製されたアラビアゴム水溶液を、ポーラスI型強塩基性アニオン交換樹脂および強酸性カチオン交換樹脂に供して精製することにより、好適に製造することができるが、一般的に有効分含有量が約1質量%の水溶液として市販されている製品を用いることもできる。
植物性プロテオグリカンのかかる市販の製品としては、例えば日油株式会社製の「フィトプロテオグリカン(登録商標)」が挙げられる。
本発明の水性化粧料における(A)成分の含有量は、0.0005質量%~0.1質量%であり、好ましくは、0.001質量%~0.07質量%であり、さらに好ましくは0.005質量%~0.05質量%である。
(A)成分の含有量が0.0005質量%未満では、メイク崩れの防止効果が低減することがある。一方、(A)成分の含有量が0.1質量%を超えると、自然な被膜感を損なうおそれがある。
(B)下記の式(1)および式(2)で表される構成単位を含む共重合体
本発明の水性化粧料に、(B)成分として含有される共重合体は、下記の式(1)および式(2)で表される構成単位を含む(以下、本明細書にて「共重合体B」ともいう)。
Figure 0007305954000003
(式中、R1は水素原子またはメチル基を示す。)
Figure 0007305954000004
(式中、R2は水素原子又はメチル基を示し、mは3~18の整数を示す。)
上記式(1)で示される構成単位は、2-(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンに基づく構成単位である。ここで、「(メタ)アクリロイル」とは、「アクリロイルまたはメタクリロイル」を意味する。
また、上記式(2)で示される構成単位は、(メタ)アクリル酸アルキルに基づく構成単位である。ここで、「(メタ)アクリル酸」とは「アクリル酸またはメタクリル酸」を意味する。
(メタ)アクリル酸アルキルにおけるアルキル基は、炭素数4~19の直鎖または分岐のアルキル基であり、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、2-エチルヘキシル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル等が例示される。なかでも、ブチル、ドデシル、オクタデシル等の直鎖アルキル基が好ましく、ブチル基またはオクタデシル(ステアリル)基がより好ましい。
なお、上記アルキル基の炭素数が小さ過ぎる場合には、被膜形成能が低下し、本発明の効果を低減せしめる場合がある。また上記アルキル基の炭素数が大き過ぎる場合には、水や水性溶媒への溶解が困難になる場合がある。
上記式(1)で示される構成単位と、上記式(2)で示される構成単位の共重合体B中におけるそれぞれの含有量の比([式(1)で示される構成単位]:[式(2)で示される構成単位])(n1:n2)は、モル比にて10:1~1:5であり、好ましくは7:1~1:4であり、より好ましくは5:1~1:3である。
式(1)で示される構成単位の含有量に対する式(2)で示される構成単位の含有量の比(n2/n1)(モル比)が0.1未満である場合には、不自然な被膜感が付与され、またメイク崩れの防止効果が低下するおそれがある。一方、前記比が5を超えると、共重合体の含水性が低下するおそれがある。
共重合体Bの重量平均分子量は、通常10,000~1,000,000であり、好ましくは30,000~900,000であり、さらに好ましくは50,000~800,000である。
共重合体Bの重量平均分子量が10,000未満である場合には、メイク崩れの防止効果を損なう可能性があり、一方、共重合体Bの重量平均分子量が1,000,000を超える場合には、取り扱いが困難となるおそれがある。
なお、共重合体Bの重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって測定され、ポリエチレングリコール換算の分子量で示される。
共重合体Bの重合形態は特に限定されず、ランダム共重合体であっても、ブロック共重合体であってもよいが、ランダム共重合体が好ましい。
また、共重合体Bは、通常、上記式(1)で表される構成単位と、上記式(2)で表される構成単位からなる二元共重合体であるが、式(1)、(2)で表される構成単位以外に、他の構成単位を含む共重合体であってもよい。
共重合体Bに含まれる他の構成単位は、通常共重合体の構成単位となり得るものから、本発明の効果に影響を与えない範囲で適宜選択することができる。他の構成単位としては、例えば、(メタ)アクル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等の炭素数が1~3の低級アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の環状アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル等の芳香族基を含有する(メタ)アクリル酸エステル;スチレン、メチルスチレン、クロロメチルスチレン等のスチレン系単量体;メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル系単量体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル系単量体等に基づく構成単位を挙げることができる。
これら他の構成単位は1種または2種以上を含むことができ、共重合体B中におけるその含有量は、式(1)、(2)で表される構成単位の合計量に対して40モル%以下であり、好ましくは20モル%以下である。
共重合体Bは、自体公知の製造方法により製造することができる。
例えば、2-(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンおよび(メタ)アクリル酸アルキル、ならびに必要に応じて上記他の構成単位に相当する単量体を含む単量体混合物を、ラジカル重合開始剤の存在下、窒素等の不活性ガス雰囲気下において、溶液重合等の公知の方法により重合させて製造することができる。
その際の各単量体の含有量比は、共重合体B中における各構成単位の含有量比に相当する比とすればよい。
本発明の水性化粧料には、共重合体Bは、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて含有させることができる。
共重合体Bは、上記した重合方法により製造して用いることもできるが、「リピジュア(登録商標)-B」、「リピジュア(登録商標)-PMB」、「リピジュア(登録商標)-NR」(日油株式会社製)等の市販の製品を用いることもできる。
本発明の水性化粧料における(B)成分の含有量は、0.0005質量%~0.5質量%であり、好ましくは0.01質量%~0.4質量%であり、さらに好ましくは0.025質量%~0.3質量%である。
(B)成分の含有量が0.0005質量%未満では、肌をなめらかにする効果が低くなり、不自然な被膜感を与えるおそれがある。一方、(B)成分の含有量が0.5質量%を超えると、メイク崩れの防止効果が得られにくくなるおそれがある。
(C)シソ科ハッカ属植物の抽出物
本発明の水性化粧料には、さらに(C)シソ科ハッカ属植物の抽出物を含有させることができる。
本発明の水性化粧料に(C)成分として含有されるシソ科ハッカ属植物の抽出物は、シソ科ハッカ属に属する植物から、溶媒により抽出して得られた抽出物である。
(C)成分の調製に用いられるシソ科ハッカ属に属する植物は特に限定されるものではないが、ペパーミント(Mentha x piperita)、スペアミント(Mentha spicata)、ウォーターミント(Mentha aquatica)、ニホンハッカ(Mentha canadensis)等を挙げることができ、本発明の目的には、ペパーミントが好適に用いられる。
本発明において、抽出に用いられるシソ科ハッカ属に属する植物の使用部位は特に限定されないが、地上部または葉を好適に使用することができる。かかる植物体は、そのまま、または乾燥、細切、粉砕等して、溶媒による抽出に供される。
抽出に用いられる溶媒としては、ヘキサン、ベンゼン等の炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン等のケトン類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、クロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、低級アルコール、多価アルコール等のアルコール類及び水などが挙げられる。
なかでも好ましくは水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級アルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコールであり、さらに好ましくは水、エタノール、1,3-ブチレングリコールである。
(C)成分の調製には、上記溶媒の1種または2種以上を用いることができる。
抽出の方法としては、植物体に上記溶媒を加えて1時間以上浸漬し、そのまま静置し、または撹拌して抽出する方法、あるいは、上記溶媒中で植物体をホモジネートする方法等が挙げられる。
抽出時の温度は、抽出に用いる溶媒の沸点等により定められるが、好ましくは20℃~100℃であり、より好ましくは40℃~80℃である。
上記した抽出処理の後、ろ過、遠心分離等により、抽出物を回収することができる。得られた抽出物は、そのまま用いてもよく、あるいは溶媒留去により濃縮したり、カラムクロマトグラフィーや溶媒分画等の手段により精製して用いてもよい。
本発明の水性化粧料には、シソ科ハッカ属に属する植物の抽出物は、1種を単独で含有させてもよく、2種以上を組み合わせて含有させてもよい。
また、シソ科ハッカ属に属する植物の抽出物としては、前記植物の植物体から、上記した方法で抽出して得た抽出物を用いることもできるが、各社より提供されている市販の製品を用いることもできる。
本発明の水性化粧料における(C)成分の含有量は、固形分量に換算した量にて0.0001質量%~0.02質量%であり、好ましくは0.0005質量%~0.01質量%であり、さらに好ましくは0.001質量%~0.005質量%である。
(C)成分の含有量が0.0001質量%未満であると、肌をなめらかにする効果および化粧崩れの防止効果が低下するおそれがあり、(C)成分の含有量が0.02質量%を超えると、水性化粧料の使用感を損なうおそれがある。
本発明の水性化粧料には、本発明の特徴を損なわない範囲で、上記(A)~(C)成分に加えて、化粧料、医薬部外品、医薬品等に使用される一般的な添加剤を含有させてもよい。
かかる添加剤としては、例えば、低級アルコール等の溶剤、保湿剤、皮膚コンディショニング剤、抗炎症・肌荒れ防止剤、細胞賦活剤、美白剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、シリコーン油、界面活性剤、水溶性高分子、増粘性多糖類、pH調整剤、防腐剤、キレート剤、色素、顔料、香料等が挙げられる。
これらの添加剤は、目的に応じて、1種または2種以上を含有させることができる。
本発明の水性化粧料は、上記(A)~(C)成分および任意の添加剤に加えて、通常水を含有する。
水としては、化粧品用または医薬品用等として一般的に用いられる水を用いることができ、例えば、イオン交換水、精製水等を用いることができる。
本発明の水性化粧料中における水の含有量は、好ましくは60質量%~99質量%であり、より好ましくは70質量%~97質量%である。
本発明の水性化粧料は、液状または水分含有量の多いゲル状であり、化粧水、ジェル状化粧水、乳液、ジェル状乳液、美容液、ジェル状美容液、ローションスプレー、ジェルスプレー等の皮膚化粧料として、好適に提供することができ、当分野で周知の一般的な製造方法、たとえば、第十七改正日本薬局方製剤総則[3]製剤各条の「外用液剤」、「ゲル剤」および「スプレー剤」等に記載された方法に準じて製造することができる。
本発明の水性化粧料は、メイクアップ化粧料の上に塗布することができ、メイク崩れを防ぐ効果に優れる。さらに、自然な被膜感を有し、肌をなめらかにする効果に優れる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1~5、および比較例1~4]
表1に示す(A)~(C)成分および表2に示す他の添加剤を順次精製水に添加して混合し、均一として、実施例1~5の化粧水を調製した。
また、表1に示す(A)、(A’)、(B)、(B’)成分および表2に示す他の添加剤を順次精製水に添加して混合し、均一として、比較例1~4の化粧水を調製した。
なお、表1において、各成分について示される各数値は、それぞれの成分の含有量(質量%)を示す。
なお、実施例および比較例の各化粧水の調製に際して用いた原料は、以下の通りである。
(i)(A)植物性プロテオグリカン:(「フィトプロテオグリカン」(日油株式会社製))(重量平均分子量=約1,200,000、総アルデヒド含有量=1.8μmol当量/g)
(ii)(A’)キサンタンガム:「ケルトロールT」(DSP五協フード&ケミカル株式会社製)
(iii)(B)共重合体B
(イ)共重合体B1:「リピジュア(登録商標)-PMB」(日油株式会社製)(上記式(1)、(2)で表される構成単位からなる二元共重合体であり、式(1)および(2)中、RおよびRはそれぞれメチル基であり、式(2)中、m=3である。式(1)で表される構成単位と式(2)で表される構成単位の含有量比(n1:n2)(モル比)は4:1であり、重量平均分子量は約600,000である。)
(ロ)共重合体B2:「リピジュア(登録商標)-NR」(日油株式会社製)(上記式(1)、(2)で表される構成単位からなる二元共重合体であり、式(1)および(2)中、RおよびRはそれぞれメチル基であり、式(2)中、m=17である。式(1)で表される構成単位と式(2)で表される構成単位の含有量比(n1:n2)(モル比)は3:7であり、重量平均分子量は約100,000である。)
(iv)(B’)ヒアルロン酸ナトリウム(粉末)(「Bio Sodium Hyaluronate LMW」、バイオランド(Bioland)社製)
(v)(C)ペパーミント葉抽出物:乾燥したペパーミントの葉100gに1000gの50質量%の1,3-ブチレングリコール水溶液を加えて、50℃で5時間浸漬して抽出し、ろ過することにより抽出物を得た。この抽出物の蒸発残分を測定したところ1.9質量%であり、この抽出液を50質量%1,3-ブチレングリコール水溶液で希釈し、抽出固形分1.0質量%のペパーミント葉抽出物として用いた。
(vi)その他の添加剤:いずれも化粧品原料として市販されている製品を用いた。
実施例および比較例の各化粧水について、20名の女性(25歳~40歳)をパネラーとして、下記の通り、肌をなめらかにする効果、自然な被膜感およびメイク崩れの防止効果の官能評価を行った。
(1)肌をなめらかにする効果
各パネラーに、実施例および比較例の各化粧水2mLを首付近に使用させ、化粧水を使用した後の肌のなめらかさについて評価させ、下記評価基準により点数化させた。20名の評価点の合計点を求め、下記判定基準により判定した。
<評価基準>
2点:使用前と比べ、非常に肌がなめらかになったと感じた場合。
1点:使用前と比べ、肌がなめらかになったと感じた場合。
0点:肌がなめらかになったと感じなかった場合。
<判定基準>
◎:合計点が35点以上であり、かつ0点と評価したパネラーが0人である。;肌をなめらかにする効果に非常に優れた化粧料である。
○:合計点が25点以上35点未満である、または合計点が35点以上で、0点と評価したパネラーが1人以上2人以下である。;肌をなめらかにする効果に優れた化粧料である。
△:合計点が15点以上25点未満である。;肌をなめらかにする効果がわずかに得られる化粧料である。
×:合計点が15点未満である。;肌をなめらかにする効果が十分に得られない化粧料である。
(2)自然な被膜感
各パネラーに、実施例および比較例の各化粧水2mLを首付近に使用させ、化粧水を使用した後の被膜感について評価させ、下記評価基準により点数化させた。20名の評価点の合計点を求め、下記判定基準により判定した。
<評価基準>
2点:首を傾けた際に、肌がつっぱるような被膜感を感じなかった場合。
1点:首を傾けた際に、わずかに肌がつっぱるような被膜感を感じた場合。
0点:首を傾けた際に、肌がつっぱるような被膜感を感じた場合。
<判定基準>
◎:合計点が35点以上であり、かつ0点と評価したパネラーが0人である。;非常に自然な被膜感を付与する化粧料である。
○:合計点が25点以上35点未満である、または合計点が35点以上で、0点と評価したパネラーが1人以上2人以下である。;自然な被膜感を付与する化粧料である。
△:合計点が15点以上25点未満である。;やや不自然な被膜感を付与する化粧料である。
×:合計点が15点未満である。:不自然な被膜感を付与する化粧料である。
(3)メイク崩れの防止効果
洗顔させたパネラーに、水中油型リキッドファンデーションでメイクアップを行わせた後、ミスト容器に充填した各化粧水をファンデーション上に噴霧させ、10時間経過後に、メイク崩れの防止効果を評価させ、下記評価基準により点数化させた。20名の評価点の合計点を求め、下記判定基準により判定した。
<評価基準>
2点:メイク崩れをほとんど感じなかった場合。
1点:メイク崩れをやや感じた場合。
0点:全体的にメイク崩れを感じた場合。
<判定基準>
◎:合計点が35点以上であり、かつ0点と評価したパネラーが0人である。;メイク崩れの防止効果に優れる化粧料である。
○:合計点が25点以上35点未満である、または合計点が35点以上で、0点と評価したパネラーが1人以上2人以下である。;メイク崩れの防止効果がある化粧料である。
△:合計点が15点以上25点未満である。;メイク崩れの防止効果が少ない化粧料である。
×:合計点が15点未満である。;メイク崩れの防止効果がない化粧料である。
上記評価結果を、表1に併せて示した。なお、各評価項目における判定結果とともにかっこ書きで付記した数値は、パネラーの評価点の合計を示す。
Figure 0007305954000005
Figure 0007305954000006
表1に示されるように、本発明の実施例1~5の化粧水は、いずれの評価項目についても、「◎」または「○」と評価された。特に、(A)成分を0.02質量%、(B)成分として共重合体B1を0.1質量%含有する実施例1の化粧水、ならびに、(A)および(B)成分に加えて(C)成分を含有する実施例5の化粧水は、肌をなめらかにする効果に非常に優れ、非常に自然な被膜感を付与し、かつメイク崩れの防止効果に非常に優れる化粧水であると評価された。
これに対し、比較例1~4の化粧水では、いずれの化粧水も、すべての評価項目において「◎」または「○」の評価は得られていない。
すなわち、(A)成分を含有しない比較例1の化粧水では、メイク崩れの防止効果が不十分であると評価された。
(A)成分の代わりにキサンタンガム((A’)成分)を含有する比較例2の化粧水では、やや不自然な被膜感が付与され、メイク崩れの防止効果が不十分であると評価された。
(B)成分を含有しない比較例3の化粧水では、肌をなめらかにする効果が不十分であり、やや不自然な被膜感が付与されると評価された。
(B)成分の代わりにヒアルロン酸ナトリウム((B’)成分)を含有する比較例4の化粧水では、やや不自然な被膜感が付与され、メイク崩れの防止効果が不十分であると評価された。
以上、詳述したように、本発明により、メイクアップ化粧料の上に塗布することができ、メイク崩れの防止効果に優れる水性化粧料を提供することができる。さらに、本発明の水性化粧料は、自然な被膜感を付与し、肌をなめらかにする効果に優れる。

Claims (2)

  1. (A)植物性プロテオグリカン0.001質量%~0.07質量%と、(B)下記式(1)および(2)で表される構成単位を含む共重合体0.01質量%~0.4質量%とを含有する、水性化粧料。
    Figure 0007305954000007

    (式中、Rは水素原子またはメチル基を示す。)
    Figure 0007305954000008

    (式中、R2は水素原子またはメチル基を示し、mは3~18の整数を示す。)
  2. さらに、(C)シソ科ハッカ属植物の抽出物を固形分量に換算した量にて0.0001質量%~0.02質量%含有する、請求項1に記載の水性化粧料。
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