JP7305101B2 - 溝付接合板及び鋼材接合構造 - Google Patents

溝付接合板及び鋼材接合構造 Download PDF

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Description

本発明は、例えばH形鋼同士を接続するための溝付接合板及び鋼材接合構造に関する。
H形鋼等の鋼材同士を、スプライスプレートを用いた高力ボルト摩擦接合によって接合することがある。この場合、スプライスプレートは両鋼材に沿って配置され、両鋼材に高力ボルトやナット等を用いて締結される。
このような高力ボルト摩擦接合による接合部は、高力ボルトに導入する軸力、スプライスプレートと鋼材の摩擦面のすべり係数、および摩擦面の数によってその耐力を確保する構成となっている。
そのため、スプライスプレートの鋼材に接する面に赤錆を発生させたり、ショットブラスト加工を施したりして所定のすべり係数(例えば日本建築学会編「建築工事標準仕様書JASS6」では0.45)を確保している。
しかしながら、近年の鋼材の高張力化や大断面化の影響により、接合部に必要となる耐力も大きくなる傾向にある。そのために高力ボルト本数を増やして耐力を向上させることも可能であるが、コストや工数が増加する問題がある。
一方、摩擦面のすべり係数を向上させれば高力ボルトの本数の増加を抑えることができる。特許文献1、2には、すべり係数を向上させるため、略三角形状の突部を所定ピッチで設けた溝付のスプライスプレートの例が記載されている。
特許第2936455号 特許第3569758号
特許文献1、2のように突部を有する溝付接合板は、通常、鋼材同士の接合方向に対して、突部が略垂直な向きとなるようにして使用される。突部を鋼材に食い込ませることで、突部が鋼材に引っ掛かり、鋼材同士の接合方向に対する高いすべり係数を得ることができる。
ここで、溝付接合板で鋼材同士を接合する際には、まず、溝付接合板を一方の鋼材にあてがって、ボルトで軽く締め込み、仮固定する。次に、他方の鋼材に対してもボルトを配置し、両方のボルトを強く締め込むことで、溝付接合板が鋼材に固定され、鋼材同士が接合される。この際、溝付接合板の突部の先端がH形鋼へ食い込むため、溝付接合板と鋼材とのすべりが抑制される。
しかし、従来のように溝付接合板を使用すると、溝付接合板を仮固定した際にも、突部の先端がわずかに鋼材に食い込む。このため、他方の鋼材と溝付接合板のボルト孔の位置が合わない場合などに、鋼材に対して溝付接合板の位置調整をすることが困難である。
例えば、鋼材には予め所定の位置にボルト孔が形成されるが、鋼材同士の突き合せ部のクリアランスの誤差などにより、鋼材同士のボルト孔のピッチがずれる場合がある。ボルト孔の径は、ボルトの径に対して多少の余裕が確保されているが、一方の鋼材に対して溝付接合板を仮固定した位置によっては、他方の鋼材と溝付接合板のボルト孔の位置がずれて、ボルトが挿入できない場合がある。しかし、溝付接合板が一方の鋼材に食い込んでいると、溝付接合板を鋼材同士の接合方向にずらすことができない。したがって、仮固定を外して、再度位置決めをやり直す必要があるという問題がある。
一方、鋼材同士の接合部においては、鋼材同士の接合方向に対する引張力だけではなく、接合方向に垂直な方向の大きなせん断力が付与される場合がある。しかし、従来の溝付接合板による接合構造では、主に接合方向の引張力に対する溝付接合板と鋼材とのすべり係数が重要視されており、せん断力に対するすべり係数については論じられてこなかった。このため、せん断方向のすべり係数が十分ではない場合がある。
また、上記のような突部を有する溝付接合板は、略三角形状の刃を所定ピッチで配列したカッタを用いて金属板を切削することで製造される。この際、突部の先端が鋭利であるほど、H形鋼への食い込みは良くなると考えられるが、上記の突部の頂点はカッタの刃の谷に対応する形状となるため、切削カッタの形状により、突部の先端は丸みを帯びるのが通常である。
また、仮に、突部の頂点を角状に近づけることができたとしても、突部の頂点に丸みが生じることを完全に防止することは困難である。このため、突部の先端を鋭利にすることによるすべり係数の向上には限界がある。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、高いすべり係数が得られる溝付接合板及び接合作業が容易であり、せん断力にも強い鋼材接合構造を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、少なくとも一方の面に、複数の突部と前記突部間に形成される溝部とを有する溝付接合板であって、前記溝部の底部には円弧部が形成され、前記突部の先端が、前記溝部の底部形状に対して鋭利に形成されており、少なくとも一部の前記突部の先端が、前記突部の斜面の延長線で形成される理想突形状に対して、前記突部の併設方向へずれた向きに形成されることを特徴とする溝付接合板である。
前記突部の先端における仮想角形状に対して前記突部の非角形状となる幅が、0.0001mm~0.25mmであることが望ましい。
前記溝部の底部の曲率半径は、前記突部の高さhに対して、0.1h~1.0hであることが望ましい。
前記突部の高さは、0.25mm~1.0mmであり、前記突部の先端部の角度は、45°~90°であることが望ましい。
先端がずれた方向に向けて形成された複数の前記突部において、異なるずれ方向の前記突部が含まれることが望ましい。
第1の発明によれば、溝部の底部が円弧形状であるため、溝付接合板をボルトで接合対象に固定した際に、溝部における応力集中を緩和することができる。このため、溝付接合板の変形や破損を抑制することができる。一方、突部の先端は、溝部の底部形状に対して鋭利に形成されているため、接合対象の表面に突部が食い込みやすくなり、すべり係数を高めることができる。特に、突部の先端の向きを理想突形状に対して突部の併設方向にずらすことで、突部を接合対象に食い込ませた際に、突部と接合対象とがより確実に噛み合い、より高いすべり係数を得ることができる。
また、突部の先端における仮想角形状に対して、非角形状となる突部の端部の幅を、0.0001mm~0.25mmとすることで、より確実に、接合対象の表面に突部を食い込ませることができる。
また、溝部の底部の曲率半径を、突部の高さhに対して、0.1h~1.0hとすることで、より確実に、溝部における応力集中を緩和することができ、溝付接合板の変形や破損を抑制することができる。
また、突部の高さを、0.25mm~1.0mmとし、突部の先端部の角度を45°~90°の範囲とすることで、突部の剛性を確保しつつ、突部を接合対象の表面に効率よく食い込ませることができる。
また、異なる方向に先端の向きがずれた突部が含まれることで、突部を接合対象に食い込ませた際に、より突部がずれにくく、より高いすべり係数を得ることができる。
の発明は、鋼材同士が接合される接合構造であって、互いに端部が突き合せられた一対の鋼材と、前記鋼材同士にまたがるように固定される溝付接合板と、を具備し、前記溝付接合板は、少なくとも一方の面に、複数の突部と前記突部間に形成される溝部とを有し、前記溝部の底部には円弧部が形成され、前記突部の先端が、前記溝部の底部形状に対して鋭利に形成されており、少なくとも一部の前記突部の先端が、前記突部の斜面の延長線で形成される理想突形状に対して、前記突部の併設方向へずれた向きに形成されることを特徴とする鋼材接合構造である。
先端がずれた方向に向けて形成された複数の前記突部において、異なるずれ方向の前記突部が含まれてもよい。
第2の発明によれば、突部及び溝部が、鋼材同士の突き合せ方向に対して略平行に配置される。このため、溝付接合板を一方の鋼材に対して仮固定し、突部の先端が多少鋼材に食い込んだとしても、食い込んだ突部に沿って溝付接合板をずらすことができるため、鋼材同士の突き合せ間隔のずれに対して、容易に位置合わせをすることができる。なお、鋼材同士が突き合せ方向に対して垂直な方向にずれている場合には、目視で容易に把握することができるため、事前に鋼材同士の位置合わせを行うことが可能である。
この際、溝部の底部が円弧形状であるため、溝付接合板をボルトで接合対象に固定した際に、溝部における応力集中を緩和することができる。このため、溝付接合板の変形や破損を抑制することができる。一方、突部の先端は、溝部の底部形状に対して鋭利に形成されているため、接合対象の表面に突部が食い込みやすくなる。このため、鋼材同士のせん断方向に対するすべり係数を高めることができる。
なお、鋼材同士の引張方向に対しては、突部と溝による接触面積の増大によってすべり係数が確保される。特に、突部の先端が鋭利であるため、突部が鋼材に対して食い込みやすく、突部に平行な方向であっても、高いすべり係数を得ることができる。したがって、本接合構造は、鋼材の引張方向のすべり係数が、突部と溝部との接触面積の増大によって十分確保できる場合において、特にせん断力が必要な接合部に対して好適に適用することができる。
また、突部の先端の向きを理想突形状に対して突部の併設方向にずらすことで、突部を接合対象に食い込ませた際に、突部と接合対象とがより確実に噛み合い、せん断方向に対するすべり係数のみではなく、引張方向のすべり係数も高めることができる。
また、異なる方向に先端の向きがずれた突部が含まれることで、突部を接合対象に食い込ませた際に、より突部がずれにくく、せん断方向に対するすべり係数も引張方向のすべり係数もより高めることができる。
本発明によれば、高いすべり係数が得られる溝付接合板及び接合作業が容易であり、せん断力にも強い鋼材接合構造を提供することができる。
(a)、(b)は、溝付接合板100を示す図。 溝付接合板100を用いた鋼材接合構造300を示す図。 (a)は、溝付接合板100の厚さ方向の断面を示す図、(b)は、(a)のA部拡大図、(c)は(a)のB部拡大図。 (a)、(b)は、溝付接合板100の製造方法について説明する図。 (a)、(b)は、溝付接合板100の製造方法について説明する図。 溝付接合板100の製造方法について説明する図。 (a)、(b)は、切削工具1を示す図。 (a)、(b)は、溝付接合板100の他の製造方法について説明する図。 (a)、(b)は、溝付接合板100の他の製造方法について説明する図。 溝付接合板100の他の製造方法について説明する図。
[第1の実施形態]
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(溝付接合板100)
図1(a)、図1(b)は、本発明の第1の実施形態に係る溝付接合板100を示す図であり、両者は突部13(溝部11)の形成方向のみが異なる。溝付接合板100は、いわゆるスプライスプレートであり、例えばH形鋼のウェブやフランジ部等を接合する際に使用される。
溝付接合板100は、接合対象に接する少なくとも一方の面に、複数の突部13が平行に並べて設けられる。すなわち、それぞれの隣り合う突部13の間に溝部11が平行に形成される。また、高力ボルトを通すための複数の貫通孔12が形成される。
なお、例えば、図1(a)に示した例では、貫通孔12は、溝付接合板100の幅方向(突部13に沿った方向)の両端部近傍にそれぞれ2列に配置される。この際、貫通孔12は、図示したように、突部13の併設方向に整列して配置されてもよく、隣り合う貫通孔12が突部13に沿った方向(幅方向に垂直な方向)に互いにずれて千鳥状に配置されてもよい。貫通孔12を幅方向に整列させることで、溝付接合板100の長さを短くすることができ、貫通孔12を千鳥状に配置することで、溝付接合板100の幅を狭くすることができる。なお、貫通孔12の数および配置は、図示した例には限られない。
図2は、溝付接合板100を用いて接合対象である鋼材同士を接合した鋼材接合構造300を示す図である。溝付接合板100は、例えば、鉄骨梁において接合対象であるH形鋼200(鋼材)のウェブやフランジ(以下、ウェブ等という)同士を接合する際に用いられる。一対のH形鋼200は、互いに端部が突き合せられて、溝付接合板100は隣り合うH形鋼200のウェブ等にまたがるように配置され、両ウェブ等に高力ボルト101やナット102等を用いて固定される。図示した例では、ウェブの接合に用いられる溝付接合板100と、フランジの接合に用いられる溝付接合板100とでは、貫通孔12の形成方向に対する突部13の形成方向が異なる。
溝付接合板100には、例えば、一般構造用圧延鋼材、建築構造用圧延鋼材、溶接構造用圧延鋼材、機械構造用炭素鋼鋼材、機械構造用合金鋼鋼材などによる金属板が用いられる。また、溝付接合板100の厚みは、接合対象の厚みに応じて設定され、例えば、溝付接合板100の厚みがウェブ等の厚み以上となるように設定される。
ここで、図1(a)に示した溝付接合板100をウェブ同士の接合に用いた場合には、従来の溝付接合板による接合と同様に、溝部11(突部13)の形成方向が、H形鋼200同士の突き合せ方向(すなわち接合方向)に対して略垂直に形成される。このため、溝付接合板100をウェブの両面から挟み込んで高力ボルト101を締め込むことで、突部13の先端をウェブに食い込ませ、これにより、H形鋼200同士の接合部に引張力が生じても、溝付接合板100とH形鋼200とのすべりが生じにくく、確実にH形鋼200同士を接合することができる。
一方、図1(b)に示した溝付接合板100をウェブ同士の接合に用いた場合には、従来の溝付接合板による接合とは異なり、溝部11(突部13)の形成方向が、H形鋼200同士の突き合せ方向(すなわち接合方向)に対して略平行に形成される。この場合、接合方向に垂直な方向に対して、接合対象の接合方向のすべりが生じやすくなるため、従来は避けられていた。
しかし、前述したように、このように配置することで、溝付接合板100を一方のH形鋼200にあてがって、高力ボルト101で軽く締め込んで、突部13の先端をわずかにH形鋼200に食い込ませて仮固定した後にも、溝付接合板100の位置を微調整することができる。このため、他方のH形鋼200と溝付接合板100の貫通孔12の位置が合わない場合などに、H形鋼200に対して溝付接合板100の位置調整をすることが容易となる。
また、高力ボルト101を強く締め込んで接合した後に、接合部に大きなせん断力が付与される場合には、突部13がウェブに強く食い込んでいるため、接合方向に垂直な方向に対して、溝付接合板100とH形鋼200とのすべりが生じにくく、確実にH形鋼200同士を接合することができる。したがって、大きなせん断力が付与される部位には、突部13の形成方向と接合方向とをあえて平行にした方が有効な場合がある。
なお、この場合には、接合方向に対してもすべり係数の向上が必要となる。詳細は後述するが、本発明では、突部13の先端部の形状に特徴を設けることで、接合対象に対して突部13が食い込みやすく、接合方向に対するすべり係数も確保することができる。例えば、本発明の溝付接合板100の突部13の先端は、従来のものと比較して鋭利に形成される。このため、同じ軸力で高力ボルト101を締め込んだ際にも、より強く接続対象に食い込ませることができ、接触面積が増加することで、すべり係数を増大させることができる。さらに、突部13の先端部をやや傾けることで、さらに大きなすべり係数を得ることができる。
このように、突部13の先端形状を工夫することで、溝部11(突部13)の形成方向に平行な方向のすべり係数も確保できるため、溝部11(突部13)の形成方向と接続対象の接合方向とを平行に配置して使用することができる。以下、溝付接合板100の突部13等の詳細について説明する。
図3(a)は溝付接合板100の厚さ方向の断面を示す図であり、図3(b)は、図3(a)のA部拡大図、図3(c)は、図3(a)のB部拡大図である。前述したように、溝付接合板100の一方の面(突部形成面111とする)には、突部13および溝部11が交互に形成される。突部形成面111の表層には硬化処理が施されており、接合対象であるH形鋼200のウェブ等の硬度よりも高い硬度となっている。
突部13は、略二等辺三角形(正三角形含む)であり、突部13および溝部11は等ピッチp1(図3(a)参照)で配列されている。なお、突部13のピッチp1は望ましくは、0.4mm~1.2mm程度であることが望ましく、より望ましくは0.5mm~1.0mmである。
突部13のピッチp1は、突部13の高さh(図3(a)参照)と突部の角度θ(図3(c)参照)によって設定される。突部13の高さhは、0.25mm~1.0mmであることが望ましい。高さが低すぎると、接合対象への突部13の食い込み代が少なくなり、高さが高すぎると、突部13の剛性が低くなる。また、突部13の先端の角度は例えば45°~90°であることが望ましく、より望ましくは、60°~75°である。角度が広すぎると、接合対象へ突部13が食い込みにくくなり、角度が小さすぎると、突部13の剛性が低くなる。なお、突部13の形状は上述した例には限られない。
図3(b)に示すように、溝部11の底部には円弧部が形成され、丸みを帯びている。溝部11の底部の曲率半径rは、突部13の高さhに対して、0.1h~1.0hであることが望ましい。このように、溝部11の底部に円弧部を形成しても、ウェブ等に直接接触しないのですべり係数の点で特に問題は無い。一方、溝部11の底部に丸みを設けることで、使用時の応力集中を緩和できる点で好ましい。
これに対し、図3(c)に示すように、突部13の先端は、溝部11の底部形状に対して鋭利に形成されている。例えば、突部13の先端における仮想角形状に対して、突部13の端部の非角形状となる幅sは、0.0001mm~0.25mmであることが望ましい。ここで、仮想角形状とは、突部13の先端部近傍を完全に角形状とした場合の形状であり、非角形状とは、この形状に対して円弧または平坦形状によって、突部13の幅が急激に狭くなる範囲を言う。また、突部13の先端の幅sは、突部13の併設方向に対する長さとする。
ここで、突部13の先端を鋭利にすることで、接合対象へ食い込みやすくなるため、高いすべり係数を得ることができる。しかし、突部13の先端を完全にとがらせることは困難であり、突部13の鋭利さのみですべり抵抗を高めるのには限界がある。そこで、発明者らは、鋭意研究の結果、突部13の先端の鋭利さのみでなく、先端の他の形状因子がすべり係数を高める効果を有することを見出した。より詳細には、突部13の先端の向きを、突部13の併設方向にわずかに傾けるように形成することで、突部13の食い込みが強くなり、ずれが抑制され、より高いすべり抵抗を得ることができることを見出した。
本実施形態では、図3(c)に示すように、少なくとも一部の突部13の先端が、突部13の斜面の延長線で形成される理想突形状Eに対して、突部13の併設方向(図中X方向)へずれた向きになるように形成される。
ここで、理想突形状Eは、突部13の高さHの略中央(H/2)における両斜面の延長線を結んで形成される形状である。また、突部13の先端の向きが、理想突形状Eに対して突部13の併設方向にずれているとは、理想突形状Eの頂部を通り突部13の併設方向に垂直な方向(図中y方向)を基準の向きとした際に、突部13の先端が、基準の向きに対して一方(図に示す例では右方向)にずれた方向に向けられることを言う。すなわち、突部13の先端の一部が、理想突形状Eの一方向にのみはみ出していることを言う。
このように、突部13の先端の向きを基準の向きからずれた方向に向けることで、突部13を接合対象に食い込ませた際に、突部13の先端が接合対象と噛み合って、突部13の形成方向に対して垂直な方向のみではなく平行な方向に対しても、より高いすべり係数を得ることができる。
(溝付接合板100の製造方法)
次に、図4~図7を用いて溝付接合板100の製造方法について説明する。本実施形態では、図4(a)に示すように、同サイズの略三角形状の刃21を直線状に複数配列したカッタ2を用いる。
カッタ2では、刃21の山211および谷212が等ピッチ(ピッチの長さをpとする)で繰り返され、山211の先端と谷212の底部が若干の丸みを帯びている。このカッタ2を用いて金属板10を切削することで溝付接合板100を製造する。
本実施形態では、まず図4(b)に示すようにこのカッタ2で金属板10を切削する。すると、図5(a)に示すようにカッタ2の刃21の形状に合わせた溝が金属板10に形成される。溝部の底部や溝間の突部の先端は、刃21の山211や谷212の形状に対応して丸みを帯びたものとなっている。
次に、図6(b)に示すように、カッタ2を、上記のピッチpの1/2だけ金属板10に対して刃21の配列方向(図の左右方向)に相対移動させ、図6(a)に示すようにその位置で再び金属板10を切削する。この時、刃21の山211の深さ位置は金属板10の溝部11の底部に合わせる。
これにより、前述した、カッタ2の刃21のピッチpの1/2のピッチp1で突部13が繰り返す金属板10が得られる。この際、突部13の先端は、カッタ2の刃21の谷212で形成されるのではなく、刃21の側面によって削られているので、突部13の先端は尖った角状のものとなる。
また、最後にカッタ2によって切削を行う際には、形成される突部13の先端は、刃21の切削の際に生じる曲りやバリの発生等により、刃21と接触していない側に傾くようになる。すなわち、突部13の先端の向きが、理想突形状Eに対して突部13の併設方向にずれる。図示した例では、隣り合う突部13の先端の向きが、刃21と接触していない方向に、互いに異なる方向に向けて形成される。すなわち、得られた金属板10には、先端の向きが基準方向からずれた複数の突部13が形成され、この際、異なるずれ方向となる突部13が含まれる。突部13をこのような形状とすることで、接合対象に対してより確実に食い込んで、ずれが防止され、すべり係数を高めることができる。
この後、突部形成面111の表層のみに硬化処理を施し、貫通孔12を形成することで、溝付接合板100を製造できる。硬化処理は、真空熱処理、浸炭焼入れ、浸炭窒化焼入れ、火炎焼入れ等の既知の熱処理手法(例えば特許文献1参照)により行うことができ、その硬度をH形鋼200のウェブ等より大きくすることができる。また硬化処理を表層のみとしておくことで、貫通孔12の形成が容易になる。
(切削工具1)
図7(a)は上記のカッタ2を有する切削工具1の例である。この切削工具1は汎用のマシニングセンタ(不図示)のスピンドルに取付けて用いることが可能である。
カッタ2は円筒状の回転体3の外周面に設けられ、刃21の配列方向が回転体3の回転軸方向に合わせて配置される。カッタ2は回転体3の周方向に沿って複数設けられ、この回転体3を高速で回転させることでカッタ2の刃21により金属板10を切削することができる。
回転体3の回転軸31の両端は門型のフレーム4の脚部に取付けられ、回転体3を両持ち形式で保持している。これを片持ち形式とすると回転体3の回転時に回転体3が振動する恐れがあるが、両持ち形式とすることにより回転体3の振動を防止し精度の良い加工が可能になり、回転体3を長尺にすることも可能になる。なお、十分な剛性を確保できれば、回転体3を片持ちのフレームで保持してもよい。
フレーム4は筒状の取付部5によって上記のスピンドルに取り付けられる。取付部5はスピンドルの回転軸とは分離して取り付けられ、当該回転軸の回転によってはフレーム4が回転しないようになっている。一方、スピンドルの回転軸はフレーム4および取付部5の内部にある回転機構に接続され、この回転機構はスピンドルの回転軸の回転方向(図中C参照)を回転体3の回転方向(図中D参照)に変換するためのかさ歯車等の変換部(不図示)を備えている。
図7(a)の例では金属板10を立てて配置し回転体3の回転軸方向を鉛直としているが、図7(b)に示すように金属板10を水平方向に配置し回転体3の回転軸方向を水平としてもよい。前記したカッタ2の相対移動は、切削工具1の移動により行ってもよいし、金属板10を配置したステージ(不図示)の移動により行ってもよい。また、切削工具1の取付対象はマシニングセンタのスピンドルに限ることもなく、カッタ2を有する切削工具1が上記の例に限られることもない。
以上説明したように、本実施形態では、突部13の先端が、カッタ2の刃21の谷212ではなく、刃21の側面によって形成されることから、従来の加工方法と比較して、突部13の先端を尖った角状に形成することができる。
このため、接合対象に固定する際に、より強く突部13を食い込ませることができ、すべり係数を高めることができる。この結果、接合対象の接合方向に対して、突部13の形成方向が平行となるように溝付接合板100を使用することもできる。このように使用することで、設置する際の位置合わせが容易となり、大きなせん断力に対しても溝付接合板100と接合対象とのすべりを抑制することができる。
また、突部13の先端を、突部13の併設方向にわずかにずらした方向に向けることで、突部13を接合対象に食い込ませた際に、突部13と接合対象とがより噛み合って、突部13の形成方向に平行な方向に対しても、垂直な方向に対しても、より高いすべり係数を得ることができる。
このため、接合対象の接合方向に対して、突部13の形成方向が平行となるように溝付接合板100を使用した際にも、接合対象同士の接合方向に対するすべり係数をより高くすることができる。
また、接合対象の接合方向と突部13の形成方向が垂直となるように溝付接合板100を使用した際には、すべり係数を例えば0.9程度あるいはそれ以上に大きくすることができる。このため、溝付接合板100を用いた接合において、高力ボルト101の使用本数を削減することができると同時に、溝付接合板100自体をコンパクトにすることができる。
また、溝部11の底部には、所定以上の大きさの円弧部が形成されるため、高力ボルト101を締めこんだ際に、溝付接合板100の溝部11における応力集中を緩和することができ、溝付接合板100の変形や破損を抑制することができる。
また、硬化処理を施して突部形成面111の表層の硬度を接合対象の鋼材よりも大きくすることで、突部13の先端を鋼材に食い込ませてすべり止め効果を発揮させることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同様の機能を奏する構成については、図1~図7と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第2の実施形態では、図5(a)と同様に、カッタ2で金属板10を切削した後、図8(a)に示すように、カッタ2を、刃21のピッチpの1/3だけ金属板10に対して刃21の配列方向(図の左右方向)に相対移動させる。次いで、図8(b)に示すようにその位置で再び金属板10を切削する。この時、刃21の山211の深さ位置は金属板10の溝部の底部に合わせる。この際、高い突部と低い突部が形成されるが、低い突部は、最終的な溝付接合板100の突部13となる。また、この際、突部13の先端は、理想突形状Eから一方(図中右方向)にずれた方向に向けて形成される。
次に、図9(a)に示すように、カッタ2を、再び刃21のピッチpの1/3だけ金属板10に対して刃21の配列方向に相対移動させ、図9(b)に示すようにその位置で上記と同様に金属板10を切削する。
この際、新たに形成された突部13の先端は、理想突形状Eから突部13の併設方向(図中左右方向)にずれた方向に向けて形成される。すなわち、図示した例では、一方(図中右方向)へずれた向きの二つの突部13と、他方(図中左方向)へずれた向きの一つの突部13が交互に繰り返し形成される。このように、異なる方向にずれた突部13が混在し、突部13の先端の向きのずれ方向は、切削の工程に応じて、所定の周期性を有することとなる。
以上により、カッタ2の刃21のピッチpの1/3のピッチで突部13が繰り返した金属板10が得られる。この場合も、突部13の先端は、カッタ2の刃21の側面によって削られるため尖った角状のものとなる。その後、第1の実施形態と同様の硬化処理や貫通孔12の形成を行うことで、溝付接合板100を得ることができる。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。このように、カッタ2によって金属板10を切削した後、カッタ2を刃21のピッチの1/n(nは2以上の整数)だけ金属板10に対して刃21の配列方向に相対移動させ、カッタ2で金属板10を切削する工程を(n-1)回繰り返すことで、カッタ2の刃21のピッチの1/nのピッチで突部13が形成された溝付接合板を製造することができる。なお、この時、突部13の高さhはカッタ2の刃21の深さ(山211と谷212の高さの差)の1/nとなる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、図4(b)と同様に、カッタ2で金属板10を切削した後、図10に示すように、カッタ2を、金属板10に対して刃21の配列方向(図の左右方向)に相対移動させる。この場合も、突部13の頂点は、カッタ2の刃21の側面によって削られるため尖った角状のものとなる。その後、第1の実施形態と同様の硬化処理や貫通孔12の形成を行うことで、溝付接合板を得ることができる。
なお、この場合には、全ての突部13の先端は、理想突形状Eから突部13の併設方向の一方の方向(図中右方向)にずれた方向に向けて形成される。すなわち、全ての突部の先端が、同一方向にずれて形成される。
第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。このように、突部13の向きは、同一方向に向けてずれていてもよく、または、異なる方向にずれた突部13が混在していてもよい。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………切削工具
2………カッタ
3………回転体
4………フレーム
5………取付部
10………金属板
11………溝部
12………貫通孔
13………突部
21………刃
31………回転軸
100………溝付接合板
101………高力ボルト
102………ナット
111………突部形成面
200………H形鋼
211………山
212………谷
300………鋼材接合構造

Claims (7)

  1. 少なくとも一方の面に、複数の突部と前記突部間に形成される溝部とを有する溝付接合板であって、
    前記溝部の底部には円弧部が形成され、
    前記突部の先端が、前記溝部の底部形状に対して鋭利に形成されており、
    少なくとも一部の前記突部の先端が、前記突部の斜面の延長線で形成される理想突形状に対して、前記突部の併設方向へずれた向きに形成されることを特徴とする溝付接合板。
  2. 前記突部の先端における仮想角形状に対して前記突部の端部の非角形状となる幅が、0.0001mm~0.25mmであることを特徴とする請求項1記載の溝付接合板。
  3. 前記溝部の底部の曲率半径は、前記突部の高さhに対して、0.1h~1.0hであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の溝付接合板。
  4. 前記突部の高さは、0.25mm~1.0mmであり、前記突部の先端部の角度は、45°~90°であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の溝付接合板。
  5. 先端がずれた方向に向けて形成された複数の前記突部において、異なるずれ方向の前記突部が含まれることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の溝付接合板。
  6. 鋼材同士が接合される接合構造であって、
    互いに端部が突き合せられた一対の鋼材と、
    前記鋼材同士にまたがるように固定される溝付接合板と、
    を具備し、
    前記溝付接合板は、
    少なくとも一方の面に、複数の突部と前記突部間に形成される溝部とを有し、
    前記溝部の底部には円弧部が形成され、
    前記突部の先端が、前記溝部の底部形状に対して鋭利に形成されており、
    少なくとも一部の前記突部の先端が、前記突部の斜面の延長線で形成される理想突形状に対して、前記突部の併設方向へずれた向きに形成されることを特徴とする鋼材接合構造。
  7. 先端がずれた方向に向けて形成された複数の前記突部において、異なるずれ方向の前記突部が含まれることを特徴とする請求項記載の鋼材接合構造。
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