JP7304673B2 - 車両用サイドドア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用サイドドア構造に関する。
図6に示すように、車両用のサイドドア10は、車体のドア開口を塞ぐように設けられる。図6に示すサイドドア10は、前端部がフロントピラーに回転自在に支持され、後端部がセンターピラーに対して閉じられるフロントサイドドアである。以下、サイドドア10が閉じられる側にあるセンターピラーを、単にピラー9と呼ぶ。サイドドア10は、図7に示すように、アウタパネル2とインナパネル3とを備える。サイドドア10は、特許文献1に開示されるように、インナパネル3の車内側に取り付けられるドアトリム5を備える。サイドドア10は、アウタパネル2とインナパネル3との間に空間4が設けられている。サイドドア10は、特許文献2に開示されるように、空間4内にドアロック装置6を備える。ドアロック装置6は、ピラー9に備わる図示しない係止部と係止又は離脱される。
ピラー9は、ピラーアウタパネル91とピラーインナパネル92とを備える。ピラーアウタパネル91とピラーインナパネル92とは、リーンフォースメント93と共に、フランジ部95で接合される。ここでのフランジ部95は、保護部材96で覆われている。ドアトリム5は、第一面部51と、第二面部52と、第三面部53とを備える。第一面部51は、一般的に、ピラー9のフランジ部95に対向している。第二面部52は、車内側に面しており、第三面部53は、車外側に面している。ドアトリム5は、第三面部53でインナパネル3の車内側に取り付けられている。
特開平6-234325号公報 特開平8-192629号公報
図7に示すサイドドア10では、前面衝突等によって、第一面部51とフランジ部95とが接触し、第一面部51にピラー9から車長方向の荷重がかかると、図8に示すように、第二面部52が車外側に変位する場合がある。図8では、第一面部51にかかる荷重の方向を黒塗矢印で示し、第二面部52の変位方向を白抜き矢印で示す。第二面部52が車外側に変位すると、インナパネル3も後退すると共に車外側に倒れ易く、ドアロック装置を破損するおそれがある。図8では、第二面部52が車外側に変位した後の各部材の挙動を、二点鎖線で示す。
そこで、本発明の目的の一つは、ドアトリムに車長方向の荷重がかかった際、簡易な構成で、ドアロック装置の破損を防止できる車両用サイドドア構造を提供することにある。
本発明の一態様に係る車両用サイドドア構造は、
車両の外側面を構成するアウタパネルと、
前記アウタパネルの車内側に空間を構成するインナパネルと、
前記インナパネルの車内側に取り付けられるドアトリムと、
前記空間内に設けられ、かつピラーに備わる係止部と係止又は離脱されるドアロック装置とを備える車両用サイドドア構造であって、
前記ドアトリムは、
前記ピラーの前方又は後方に対向する第一面部と、
前記第一面部に連続し、車内側に面する第二面部とを備え、
前記第一面部に対する前記ピラーからの車長方向への荷重によって、前記第二面部の少なくとも一部を前記ドアロック装置から離れる車内側に変位させる変位誘起構造を備える。
本発明の車両用サイドドア構造では、前面衝突等によって、第一面部とピラーとが接触し、第一面部にピラーから車長方向の荷重がかかったとしても、第二面部がドアロック装置に近付く車外側に変位することを抑制できる。第二面部がドアロック装置から離れる車内側に変位することで、インナパネルが後退すると共に車内側に変形する空間を確保できる。よって、本発明の車両用サイドドア構造によれば、インナパネルがドアロック装置側に変位することを抑制でき、ドアロック装置の破損を防止できる。
本発明の車両用サイドドア構造では、ドアトリムにおける第二面部の変位方向が車内側に誘起される。よって、ドアロック装置を保護する部材を別途設けたり、ドアトリムやインナパネルの板厚を厚くしたりする必要がない。そのため、本発明の車両用サイドドア構造は、コストが上昇したり、重量が大きく増加したり、生産性が低下したりすることを抑制できる。
図1は、実施形態1の車両用サイドドア構造を示す断面図である。 図2は、実施形態1の車両用サイドドア構造において、ドアトリムに長手方向の荷重がかかった際の挙動を示す説明図である。 図3は、実施形態1の車両用サイドドア構造に備わる補強部材の配置を示す説明図である。 図4は、実施形態2の車両用サイドドア構造を示す断面図である。 図5は、実施形態3の車両用サイドドア構造を示す断面図である。 図6は、一般的なサイドドアを備える車両の側面図である。 図7は、図6の(VII)-(VII)線で切断した断面図である。 図8は、ドアトリムに車長方向の荷重がかかった際の挙動を示す説明図である。
本発明の車両用サイドドア構造の実施形態を以下に図面を参照しつつ説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「上」、「下」とは、車両の正面を「前」とし、これを基準とする方向を意味し、図中、矢印FRは車両前後方向の前側、矢印RRは後側、矢印UPは車両上下方向の上側、矢印LWRは下側を示す。また、車両幅方向の中央側を「車内」、外側を「車外」とし、図中、矢印INは車両幅方向の車内側、矢印OUTは車外側を示す。
<実施形態1>
図1から図3を参照して、実施形態1の車両用サイドドア構造を説明する。図1及び図2は、図6に示す(VII)-(VII)線と同じ位置で切断した断面図である。本例では、サイドドア10の前端部がフロントピラーに回転自在に支持され、後端部がセンターピラーに対して閉じられる左側のフロントサイドドアにおける車両用サイドドア構造1Aを説明する。
〔基本構成〕
実施形態1の車両用サイドドア構造1Aは、アウタパネル2と、インナパネル3と、ドアトリム5と、ドアロック装置6とを備える。
アウタパネル2は、車両の外側面を構成する。インナパネル3は、アウタパネル2の車内側に空間4を構成するように、アウタパネル2の車内側に取り付けられる。インナパネル3は、第一面部31と、第二面部32と、第三面部33とを備える。第一面部31は、ピラー9の前方に対向している。第二面部32は、車内側に面しており、第三面部33は、車外側に面している。インナパネル3は、第三面部33でアウタパネル2に取り付けられている。アウタパネル2及びインナパネル3は、金属板をプレス成形して構成される。
ドアトリム5は、インナパネル3の車内側に取り付けられる。ドアトリム5は、第一面部51と、第二面部52と、第三面部53とを備える。第一面部51は、ピラー9の前方に対向している。第二面部52は、車内側に面しており、第三面部53は、車外側に面している。ドアトリム5は、第三面部53でインナパネル3の車内側に取り付けられている。ドアトリム5は、合成樹脂で構成される。
ドアロック装置6は、アウタパネル2とインナパネル3との間の空間4内に設けられる。ドアロック装置6は、インナパネル3の第一面部31に取り付けられる。つまり、ドアロック装置6は、ピラー9の前方に対向している。ドアロック装置6は、ピラー9に備わる図示しない係止部と係止又は離脱される。係止部の具体例は、ストライカである。
ここで、ピラー9は、図6に示すように、車両上下方向に延設される。ピラー9は、サイドドア10の配置空間を構成する部材の一部である。サイドドア10とピラー9とは、車長方向に隣接して配置される。ピラー9は、図1に示すように、ピラーアウタパネル91とピラーインナパネル92とを備える。ピラーアウタパネル91及びピラーインナパネル92は、断面ハット状に構成されている。ピラーアウタパネル91とピラーインナパネル92とは、リーンフォースメント93と共に、端部のフランジ部95で接合される。フランジ部95は、比較的剛性が高い。本例のフランジ部95は、保護部材96で覆われている。ドアトリム5の第一面部51は、このフランジ部95に対向している。
上述したアウタパネル2、インナパネル3、及びドアロック装置6の基本的な構成は、公知の構成を参照できる。
〔変位誘起構造〕
実施形態1の車両用サイドドア構造1Aは、ドアトリム5にピラー9からの車長方向の荷重がかかった際、ドアトリム5を車内側に変位させる変位誘起構造7を備える点を特徴の一つとする。上述したように、ドアトリム5の第一面部51は、ピラー9のフランジ部95に対向している。そのため、例えば車両が前面衝突した際、ドアトリム5が後退すると、第一面部51がフランジ部95と衝突する。この衝突によって、第一面部51には、ピラー9から車長方向の荷重がかかる。より具体的には、第一面部51におけるフランジ部95に対向する箇所は、相対的にフランジ部95により前方に押圧される。変位誘起構造7は、第一面部51に対するピラー9からの車長方向への荷重によって、ドアトリム5の第二面部52の少なくとも一部をドアロック装置6から離れる車内側に変位させる。第二面部52の少なくとも一部とは、第二面部52における第一面部51とは反対側の領域のことである。
実施形態1の車両用サイドドア構造1Aは、ドアトリム5の第一面部51と第二面部52とを繋ぐ補強部材8を備える。変位誘起構造7は、補強部材8の図心70と、第一面部51における荷重の入力点71とを備える。図心70は、入力点71よりも車内側に位置する。ここで、補強部材8の図心70は、第一面部51及び第二面部52に取り付けられた状態の補強部材8を上面視したときの補強部材8の輪郭形状で構成される閉断面における図心である。入力点71は、車両の衝突等による荷重入力時、第一面部51においてフランジ部95が接触する箇所である。本例の入力点71は、第一面部51におけるフランジ部95に対向する箇所である。
本例の補強部材8は、第一面部51と第二面部52とで構成される角部54を埋めるリブ81で構成される。リブ81は、リブ81を上面視したときのリブ81の輪郭形状で構成される閉断面が、第一辺81aと、第二辺81bと、斜辺81cとを備える三角形状で構成されている。第一辺81aは、第一面部51に繋がる。第二辺81bは、第二面部52に繋がる。斜辺81cは、第一面部51と第二面部52にそれぞれ端部が繋がる。第一辺81aは、第一面部51の略全長にわたって繋がっている。よって、入力点71は、車両幅方向に見たときに、リブ81に重複する。換言すれば、入力点71は、第一辺81aと斜辺81cとの交点よりも車内側に位置する。第二辺81bは、第一辺81aの約2倍の長さを有する。第二辺81bが第一辺81aよりも長いことで、入力点71にかかる荷重によって、第二面部52を車内側に回動するように変位させ易い。変位誘起構造7における図心70は、リブ81の上記閉断面によって決まる。リブ81は、ドアトリム5と一体に成形された一体物である。つまり、リブ81は、ドアトリム5の一部で構成される。リブ81の断面形状は、ドアトリム5の角部54を埋めることができれば、多角形状や扇形状等でもよい。多角形状としては、四角形状が挙げられる。
リブ81は、ドアロック装置6における車両上下方向の長さに対応した範囲に設けられることが好ましい。具体的には、リブ81は、車両幅方向に見たときに、ドアロック装置6に重複するように設けられることが好ましい。本例のリブ81は、図3に示すように、板状の部材で構成される。また、リブ81は、車両上下方向に複数設けられている。本例では、車両上下方向に5個のリブ81が並んで設けられている。複数のリブ81が並んで設けられることで、ドアトリム5の角部54を強固に補強できると共に、入力点71にかかる荷重によって、第二面部52を車内側に回動するように変位させ易い。リブ81は、ドアロック装置6における上記範囲をカバーする単一のブロック状の部材で構成されてもよい。
〔車長方向の荷重を受けたときのドアトリムの挙動〕
前面衝突等によって、ドアトリム5の第一面部51にピラー9のフランジ部95が衝突すると、図2に示すように、第一面部51には、ピラー9から車長方向の荷重がかかる。図2では、第一面部51にかかる荷重の方向を黒塗矢印で示す。このとき、第一面部51における荷重の入力点71が、リブ81の図心70よりも車外側に位置するため、ドアトリム5の第二面部52は、車内側に回動するように変位する。図2では、第二面部52の変位方向を白抜き矢印で示す。特に、リブ81がドアトリム5の角部54を補強していることから、第二面部52は、実質的に変形することなく車内側に回動するように変位する。第二面部52が車内側に変位すると、インナパネル3と第二面部52との間に比較的大きな空間が確保される。よって、インナパネル3は、前面衝突によって後退する際に、上記空間側に変形し易くなる。
〔効果〕
実施形態1の車両用サイドドア構造1Aでは、車両の前面衝突等によって、ドアトリム5に車長方向の荷重がかかったとしても、ドアトリム5の第二面部52を車内側に変形させることができる。第二面部52が車内側に変形することに伴い、インナパネル3も車内側に変形させることができ、ドアロック装置6の破損を防止できる。特に、実施形態1の車両用サイドドア構造1Aでは、ドアトリム5の第一面部51と第二面部52とで構成される角部54を埋めるリブ81を備えることで、角部54が補強されており、第二面部52の意図しない変形を防止できる。そして、リブ81の図心70を第一面部51における荷重の入力点71よりも車内側に位置させていることで、第二面部52を確実に車内側に回動するように変位させることができる。また、実施形態1の車両用サイドドア構造1Aでは、ドアロック装置6における車両上下方向の長さに対応した範囲に複数のリブ81を備えるため、ドアロック装置6の破損をより効果的に防止できる。
<実施形態2>
図4を参照して、実施形態2の車両用サイドドア構造1Bを説明する。実施形態2の車両用サイドドア構造1Bは、補強部材8がブラケット82で構成される点が、実施形態1の車両用サイドドア構造1Aと異なる。ブラケット82は、ドアトリム5の第一面部51と第二面部52とで構成される角部54に非接触である。以下、実施形態2では、実施形態1との相違点を中心に説明する。なお、図4では、実施形態1と同様の機能を有する構成に実施形態1と同一の符号を付している。
ブラケット82は、ブラケット82を上面視したとき、第一端部82aと、第二端部82bと、中間部82cとを備える直線状の部材で構成されている。第一端部82aは、ドアトリム5の第一面部51に繋がる。第二端部82bは、ドアトリム5の第二面部52に繋がる。中間部82cは、第一端部82aと第二端部82bとの間に設けられ、ドアトリム5の角部54に非接触である。第一端部82aは、第一面部51における荷重の入力点71よりも若干車外側に位置する。よって、入力点71は、車両幅方向に見たときに、ブラケット82に重複する。変位誘起構造7における図心70は、入力点71よりも車内側に位置する。図心70は、第一面部51及び第二面部52に取り付けられた状態のブラケット82を上面視したときのブラケット82の輪郭形状で構成される閉断面によって決まる。ブラケット82は、ドアトリム5とは別部材で構成される。
ブラケット82も、図3に示す実施形態1のリブ81と同様に、ドアロック装置6における車両上下方向の長さに対応した範囲に設けられることが好ましい。本例のブラケット82は、棒状の部材で構成される。また、ブラケット82は、車両上下方向に複数設けられている。ブラケット82は、ドアロック装置6における上記範囲をカバーする単一の板状の部材で構成されてもよい。
実施形態2の車両用サイドドア構造1Bにおいても、実施形態1の車両用サイドドア構造1Aと同様に、車両の前面衝突等によって、ドアトリム5に車長方向の荷重がかかった場合、ドアトリム5の第二面部52を車内側に回動するように変位させることができる。図4では、第二面部52の変位方向を二点鎖線の白抜き矢印で示す。実施形態2の車両用サイドドア構造1Aでは、ドアトリム5の第一面部51と第二面部52とで構成される角部54に非接触であるブラケット82を備えることで、ドアトリム5の重量の増加を抑制しつつ、角部54を補強できる。
<実施形態3>
図5を参照して、実施形態3の車両用サイドドア構造1Cを説明する。実施形態3の車両用サイドドア構造1Cは、補強部材8を備えず、変位誘起構造7として、ドアトリム5の第二面部52の長手方向の途中に剛性変化点を備える点が、実施形態1の車両用サイドドア構造1Aと異なる。剛性変化点は、ドアトリム5に車長方向の荷重がかかった際、第二面部52の少なくとも一部が車内側に変位するように設けられる。本例では、剛性変化点として、車内側に突出するビード85を備える。以下、実施形態3では、実施形態1との相違点を中心に説明する。なお、図5では、実施形態1と同様の機能を有する構成に実施形態1と同一の符号を付している。
ビード85は、第二面部52におけるドアトリム5の第一面部51と第二面部52とで構成される角部54の近傍に設けられる。また、ビード85は、車両上下方向に沿って、ドアロック装置6における車両上下方向の長さに対応した範囲に設けられる。
実施形態3の車両用サイドドア構造1Cにおいても、実施形態1の車両用サイドドア構造1Aと同様に、車両の前面衝突等によって、ドアトリム5に車長方向の荷重がかかった場合、ドアトリム5の第二面部52を車内側に変形させることができる。図5では、第二面部52の変位方向を二点鎖線の白抜き矢印で示す。実施形態3の車両用サイドドア構造1Cでは、第二面部52にビード85を備えることで、第二面部52がビード85を起点に車内側に屈曲するように変位する。つまり、実施形態3の車両用サイドドア構造1Cでは、第二面部52の変形を許容する。この場合であっても、第二面部52が車内側に変位することで、インナパネル3を車内側に変形させることができ、ドアロック装置6の破損を防止できる。実施形態3の車両用サイドドア構造1Cによれば、既存のドアトリム5に簡易な改変を施して利用でき、コストや重量の増加を抑制し易い。
なお、剛性変化点は、ビード85の代わりに、第二面部52が剛性変化点を起点に車内側に屈曲するように変位する構成を採用できる。例えば、剛性変化点は、第二面部52の表裏面を貫通する貫通孔や、第二面部52の車内側に開口する溝又は切込みであってもよい。
本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、上述した実施形態において、以下の変更が可能である。
(1)上述した各実施形態では、フロントサイドドアに各実施形態の車両用サイドドア構造を適用する形態を説明した。各実施形態の車両用サイドドア構造は、サイドドアの前端部がセンターピラーに回転自在に支持され、後端部がリアピラーに閉じられるリアサイドドアに適用してもよい。また、各実施形態の車両用サイドドア構造は、リアサイドドアであって、リアサイドドアの後端部がリアピラーに回転自在に支持され、前端部がセンターピラーに対して閉じられる観音開きのタイプに適用してもよい。
(2)上述した各実施形態では、前面衝突によって、ドアトリムの第一面部にピラーのフランジ部が衝突することで、第一面部にピラーから車長方向の荷重がかかる形態を説明した。各実施形態の車両用サイドドア構造は、後面衝突によって、ドアトリムの第一面部にピラーのフランジ部が衝突することで、第一面部にピラーから車長方向の荷重がかかる場合にも適用される。
(3)上述した実施形態1及び実施形態2では、変位誘起構造として、補強部材における閉断面によって図心を求めた。変位誘起構造として、補強部材に加えて、ドアトリムの第一面部及び第二面部を含めた閉断面によって図心を求めることもできる。第二面部における少なくとも変位させたい範囲は、ドアロック装置の近傍である。よって、本例の場合、第二面部は、第一面部側の端部から、第一面部における車両幅方向の長さの2倍の長さの範囲で考えることが挙げられる。本例の場合、第一面部及び第二面部を含むドアトリム全体にわたって図心を求めているため、入力点との位置関係をより詳細に設定することができる。
1A,1B,1C 車両用サイドドア構造
10 サイドドア
2 アウタパネル
3 インナパネル
31 第一面部、32 第二面部、33 第三面部
4 空間
5 ドアトリム
51 第一面部、52 第二面部、53 第三面部、54 角部
6 ドアロック装置
7 変位誘起構造
70 図心、71 入力点
8 補強部材
81 リブ、81a 第一辺、81b 第二辺、81c 斜辺
82 ブラケット、82a 第一端部、82b 第二端部、82c 中間部
85 ビード
9 ピラー
91 ピラーアウタパネル、92 ピラーインナパネル、93 リーンフォースメント
95 フランジ部、96 保護部材

Claims (1)

  1. 車両の外側面を構成するアウタパネルと、
    前記アウタパネルの車内側に空間を構成するインナパネルと、
    前記インナパネルの車内側に取り付けられるドアトリムと、
    前記空間内に設けられ、かつピラーに備わる係止部と係止又は離脱されるドアロック装置とを備える車両用サイドドア構造であって、
    前記ドアトリムは、
    前記ピラーの前方又は後方に対向する第一面部と、
    前記第一面部に連続し、車内側に面する第二面部と
    前記第一面部と前記第二面部とで構成される角部とを備え、
    前記第一面部に対する前記ピラーからの車長方向への荷重によって、前記第二面部の少なくとも一部を前記ドアロック装置から離れる車内側に変位させる変位誘起構造と、
    前記角部を覆うように前記第一面部と前記第二面部とを斜めに繋ぐ補強部材とを備える、
    車両用サイドドア構造。
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