JP7304048B2 - 経口組成物 - Google Patents
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Description
[1]大麦若葉と、プロテイン、ギムネマ、アセスルファムカリウム及びスクラロースから選ばれる少なくとも2種の他素材とを含有することを特徴とする経口組成物。
[2]ダイエットのために用いられることを特徴とする上記[1]記載の経口組成物。
本発明の原料として用いられる大麦(Hordeum vulgare L.)は、中央アジア原産とされ、イネ科に属する一年生又は越年生草本であり、穂形により、二条大麦や六条大麦などに大別される。本発明において用いられる大麦としては、通常入手可能なものであれば特に限定されず、二条大麦や六条大麦などのいずれの大麦を用いてもよい。また、いずれの品種を用いてもよい。大麦若葉は、大麦の若葉が含まれていればよく、茎等の他の部位が含まれていてもよい。
(プロテイン)
プロテインは、動物や植物に含まれるタンパク質を抽出・精製したものであり、市販品を用いることができる。本発明においては、粉末状のものが好ましい。動物由来のプロテインとしては、例えば、ホエイプロテイン、カゼインプロテイン、エッグプロテイン、ビーフプロテイン等を挙げることができ、植物由来のプロテインとしては、例えば、ソイプロテイン、ピープロテイン、ライスプロテイン等を挙げることができる。本発明においては、植物由来のプロテインを用いることが好ましく、大麦若葉と組み合わせることで、特に優れた筋芽細胞の増殖作用を発揮することから、中でも、大豆由来のプロテイン(ソイプロテイン)を用いることが好ましい。また、大麦若葉と組み合わせることで、特に優れた分散性向上作用を発揮することから、ソイプロテインは乾物換算でタンパク質含量が50%以上のものが好ましく、70%以上のものが好ましく、90%以上のものが特に好ましい。
ギムネマは、インドやスリランカを原産とするキョウチクトウ科に属する蔓性植物であり、例えば、Gymnema sylvestre(ギムネマシルベスタ)を挙げることができる。本発明において用いる部位としては、葉が好ましい。また、葉と共に茎を含んでいてもよい。ギムネマは、粉砕物、搾汁、抽出物等として用いることができる。粉砕物としては、乾燥粉末、細片化物及びその乾燥物(乾燥細片化物)等が挙げられる。搾汁や抽出物は、液状であってもよいが、ペースト状や乾燥粉末(搾汁末、エキス末)として用いることもできる。抽出物は、適当な溶媒を用いて抽出することにより得ることができ、溶媒としては、例えば、水(熱水)、エタノール、含水エタノールを用いることができる。本発明においては、ギムネマの乾燥粉末が好ましく、大麦若葉と組み合わせることで、特に優れた筋芽細胞の増殖作用を発揮することから、ギムネマの葉の含水アルコール抽出物の乾燥粉末を用いることがより好ましい。また、ギムネマの葉の乾燥粉末は、大麦若葉と組み合わせることで、特に優れた分散性向上作用を発揮することから、ギムネマ酸含量が5~80%であることが好ましく、10~60%であることがより好ましく、20~40%であることが特に好ましい。
アセスルファムカリウム(アセスルファムK)は、人工甘味料の1つであり、蔗糖の200倍の甘味度を有する高甘味度甘味料である。化学的には、6-メチル-1,2,3-オキサチアジン-4(3H)-オン-2,2-ジオキシドのカリウム塩である。本発明においては、液状、粉末状、固体状、顆粒状等の各種形態のものを用いることができ、市販品を用いることができる。本発明においては、粉末状のものが好ましく、大麦若葉と組み合わせることで、特に優れた分散性向上作用を発揮することから、粒径は100μm以下のものが80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、99%以上であることが特に好ましい。
スクラロースは、蔗糖を原料として製造され、蔗糖の約600倍の甘味度を有する安全性の高いノンカロリー高甘味度甘味料である。本発明においては、液状、粉末状、固体状、顆粒状等の各種形態のものを用いることができ、市販品を用いることができる。本発明においては、粉末状のものが好ましく、大麦若葉と組み合わせることで、特に優れた分散性向上作用を発揮することから、粒径は20メッシュ以下のものが80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、100%であることが特に好ましい。
[実施例1]
(原料)
大麦若葉としては、大麦若葉を乾燥して粉末化した大麦若葉乾燥粉末(粒径75μm以下が90%以上;東洋新薬社製)を用いた。
プロテインとしては、脱脂大豆から抽出した豆乳を酸沈して得られるカードを中和後、乾燥して20メッシュの篩にかけて得られる粉末状分離大豆タンパク(乾物換算でタンパク質含量90%以上;市販品)を用いた。
ギムネマとしては、ギムネマ・シルベスタの葉を含水エタノールで抽出し、その抽出物を乾燥して粉末化したギムネマ・シルベスタ末(40メッシュ以下が90%以上、80メッシュ以下が85%以上、ギムネマ酸含量25~30%;市販品)を用いた。
アセスルファムカリウムとしては、酢酸由来の物質ジケテンとスルファミン酸を合成反応させ、硫酸による環化反応と水酸化カリウムによる中和を経て、精製、濃縮、結晶化して得られるアセスルファムカリウム粉末(粒度100μm;市販品)を用いた。
スクラロースとしては、粉末状のスクラロースを20メッシュの篩にかけて得られたスクラロース粉末(市販品)を用いた。
(マウス筋芽細胞増殖試験)
37℃、5%CO2インキュベーター内で、75cm2フラスコを用いて、マウス筋芽細胞(C2C12)を10%FBS-DMEMにより培養した。トリプシン処理により浮遊させた細胞を、75cm2フラスコからコラーゲンコートした96ウェルプレートの各ウェルに1ウェルあたり細胞数が8000となる細胞密度で播種した。
具体的に、被験物質の調製及び添加は、以下のように行った。
まず、被験物質が5mg/mlとなるように10%FBS-DMEMに懸濁させ、0.2μmのフィルターでろ過した。次いで、この被験物質が5mg/mlの懸濁液を、さらに10%FBS-DMEMで希釈し、表1に示す濃度(μg/mL)となるようウェルに添加した。
(α-グルコシダーゼ阻害試験)
各被験物質を1.5mlチューブに量り取り、表2に示す所定の終濃度になるように0.1M PBを加え、10分間ソニケーションした。遠心(10,000rpm、室温、5min)後、上清を回収しサンプル溶液とした。
blankに関しては、反応停止液を加えた後に酵素溶液を40μL加えた。
=(1-[(Sample test-Sample blank)/(Control test-Control blank)])×100
(分散性試験)
各原料を篩(呼び寸法:710)にかけた。2原料以上を組み合わせる場合は表6及び表7の割合に従って分散度を測定するために必要な量を量りとり、均一になるまで手で振ってビニール袋内で混合した。
規定重量(W)の試料を規定の高さから受け皿に落下させて、受け皿に乗った試料の重量(W1)を測定する。さらに、次の式によって、分散度を算出する。
表9に示す粉末状の飲食用組成物(本発明の経口組成物)を調製した。得られた本発明の組成物3gを150mLの水と混合し、飲用したところ、大麦若葉の臭いや味が改善され、総合的な嗜好性に優れた飲料が得られた。
Claims (2)
- 大麦若葉と、プロテイン、ギムネマ、及びスクラロースとを含有することを特徴とする経口組成物(ただし、粉末状大豆たん白、水溶性食物繊維、大麦若葉粉末、食塩、スピルリナ末、銅含有酵母、亜鉛含有酵母、HMBCa、L-オルニチン塩酸塩、L-シトルリン、炭酸Mg、プルラン、アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物、スクラロース、グルタミン酸Na、ナイアシン、香料、パントテン酸Ca、ピロリン酸鉄、ビタミンB6、L-アルギニン、グルコサミン、葉酸及びビタミンB12を含有する経口組成物を除く)。
- ダイエットのために用いられることを特徴とする請求項1記載の経口組成物。
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