JP2020054255A - 経口組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 有用な機能を有する大麦若葉含有経口組成物を提供すること。【解決手段】 大麦若葉と、プロテイン、ギムネマ、アセスルファムカリウム及びスクラロースから選ばれる少なくとも2種の素材とを含有する経口組成物である。【選択図】図1

Description

本発明は、大麦若葉を含有する経口組成物に関する。
近年、健康に対する関心の高まり等を背景に、種々の健康食品の開発が行われており、健康食品に用いられる様々な素材の研究が行われている。
例えば、大麦若葉は、健康食品や青汁の素材として一般に使用されており、便通改善効果や抗高コレステロール血症作用など、機能性について広く研究されている(特許文献1〜3)。
また、健康志向と同様に安全志向の高い昨今では、日常的に食されている大麦若葉のような安全な素材を用いたものが好まれ、このような食経験のある大麦若葉等の安全な素材が有する有用な機能をより活用することが望まれている。
特開2006−151951 特開2001−314170 特許第4183886号
本発明の課題は、有用な機能を有する大麦若葉含有経口組成物を提供することにある。
本発明者らは、大麦若葉に、特定の素材(他素材)2種を用いることにより、優れた筋芽細胞の増殖作用や、優れたα−グルコシダーゼ阻害作用が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
[1]大麦若葉と、プロテイン、ギムネマ、アセスルファムカリウム及びスクラロースから選ばれる少なくとも2種の他素材とを含有することを特徴とする経口組成物。
[2]ダイエットのために用いられることを特徴とする上記[1]記載の経口組成物。
本発明の経口組成物は、優れた筋芽細胞の増殖作用及び/又は優れたα−グルコシダーゼ阻害作用を有することから、筋肉組織の維持・増強、血糖値上昇抑制、ダイエットに有効である。
本発明の組成物(大麦若葉+他素材2種)を適用した場合の筋芽細胞増殖率の結果を示すグラフである。 本発明の組成物(大麦若葉+他素材2種)を適用した場合のα−グルコシダーゼ阻害率の結果を示すグラフである。
本発明の経口組成物は、大麦若葉と、プロテイン、ギムネマ、アセスルファムカリウム及びスクラロースから選ばれる少なくとも2種の他素材とを含有することを特徴とする。
本発明の経口組成物は、優れた筋芽細胞の増殖作用を有し、筋肉組織の維持・増強を図ることができる。また、筋肉組織はエネルギー代謝が活発な組織であるため、この筋肉組織の維持・増強が図られることにより基礎代謝量が維持・増加し、ひいては肥満予防及び/又は解消作用によるダイエット効果を得ることができる。
同様に、本発明の経口組成物は、優れたα−グルコシダーゼ阻害作用を有し、生体内(腸管)における糖の分解・吸収を遅らせることができることから、食後の血糖値の上昇を抑制することができる。また、生体内(腸管)における糖の分解・吸収を遅らせることにより、ダイエット効果を得ることができる。
また、大麦若葉と少なくとも2種の他素材とを含有する本発明の経口組成物は、大麦若葉を用いた場合や大麦若葉と他素材1種を用いた場合に比して高い分散性を有する。すなわち、本発明の経口組成物は、凝集しにくい粉体(粉末)である。したがって、水やお湯等の液体に溶かして摂取する場合、溶けやすく、簡単に混合することができる。さらに、製品の製造工程では、粉末の混合工程において粉末同士の付着を抑制し、ダマの形成を抑制して均一な混合が可能となる。すなわち、本発明の分散性の高い経口組成物は、単に混合するだけで調製できるものであり、その調製も容易である。例えば、凝集性が強く、塊を形成しやすい原料を混合する際には、その原料について粉砕機を用いた解砕等の前処理を行い、原料の流動性を確保したうえで仕込み、さらに、仕込み後は、再凝集しないようできるだけ速やかに給気し、流動を開始する必要があることが知られているが、このような煩雑な操作を行う必要がない。また、凝集性が強く、ダマを形成しやすい原料と賦形剤を予め混合することで付着性を緩和できる場合があることも知られているが、このような添加も必要ない。
また、本発明の組成物は分散性が高いことから、さらに本発明の成分以外の素材を混合して本発明の経口組成物とする場合にも、上記のような煩雑な操作を行う必要がなく、単に混合するだけで調製することができる。
[大麦若葉]
本発明の原料として用いられる大麦(Hordeum vulgare L.)は、中央アジア原産とされ、イネ科に属する一年生又は越年生草本であり、穂形により、二条大麦や六条大麦などに大別される。本発明において用いられる大麦としては、通常入手可能なものであれば特に限定されず、二条大麦や六条大麦などのいずれの大麦を用いてもよい。また、いずれの品種を用いてもよい。大麦若葉は、大麦の若葉が含まれていればよく、茎等の他の部位が含まれていてもよい。
大麦若葉は、粉砕物、搾汁、抽出物等として用いることができる。粉砕物としては、乾燥粉末、細片化物及びその乾燥物(乾燥細片化物)等を挙げることができる。搾汁や抽出物は、液状であってもよいが、ペースト状や乾燥粉末(搾汁末、エキス末)として用いることもできる。抽出物は、適当な溶媒を用いて抽出することで得ることができ、溶媒としては、例えば、水(温水、熱水)、エタノール、含水エタノールを用いることができる。本発明においては、大麦若葉の含有する栄養成分を有効に活用できることから、大麦若葉を乾燥し粉砕して粉末化した乾燥粉末であることが好ましい。乾燥粉末は、粒径75μm以下のものが60%以上であることが好ましく、75%以上であることがより好ましく、90%以上であることが特に好ましい。
[他素材]
(プロテイン)
プロテインは、動物や植物に含まれるタンパク質を抽出・精製したものであり、市販品を用いることができる。本発明においては、粉末状のものが好ましい。動物由来のプロテインとしては、例えば、ホエイプロテイン、カゼインプロテイン、エッグプロテイン、ビーフプロテイン等を挙げることができ、植物由来のプロテインとしては、例えば、ソイプロテイン、ピープロテイン、ライスプロテイン等を挙げることができる。本発明においては、植物由来のプロテインを用いることが好ましく、大麦若葉と組み合わせることで、特に優れた筋芽細胞の増殖作用を発揮することから、中でも、大豆由来のプロテイン(ソイプロテイン)を用いることが好ましい。また、大麦若葉と組み合わせることで、特に優れた分散性向上作用を発揮することから、ソイプロテインは乾物換算でタンパク質含量が50%以上のものが好ましく、70%以上のものが好ましく、90%以上のものが特に好ましい。
(ギムネマ)
ギムネマは、インドやスリランカを原産とするキョウチクトウ科に属する蔓性植物であり、例えば、Gymnema sylvestre(ギムネマシルベスタ)を挙げることができる。本発明において用いる部位としては、葉が好ましい。また、葉と共に茎を含んでいてもよい。ギムネマは、粉砕物、搾汁、抽出物等として用いることができる。粉砕物としては、乾燥粉末、細片化物及びその乾燥物(乾燥細片化物)等が挙げられる。搾汁や抽出物は、液状であってもよいが、ペースト状や乾燥粉末(搾汁末、エキス末)として用いることもできる。抽出物は、適当な溶媒を用いて抽出することにより得ることができ、溶媒としては、例えば、水(熱水)、エタノール、含水エタノールを用いることができる。本発明においては、ギムネマの乾燥粉末が好ましく、大麦若葉と組み合わせることで、特に優れた筋芽細胞の増殖作用を発揮することから、ギムネマの葉の含水アルコール抽出物の乾燥粉末を用いることがより好ましい。また、ギムネマの葉の乾燥粉末は、大麦若葉と組み合わせることで、特に優れた分散性向上作用を発揮することから、ギムネマ酸含量が5〜80%であることが好ましく、10〜60%であることがより好ましく、20〜40%であることが特に好ましい。
(アセスルファムカリウム)
アセスルファムカリウム(アセスルファムK)は、人工甘味料の1つであり、蔗糖の200倍の甘味度を有する高甘味度甘味料である。化学的には、6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4(3H)−オン−2,2−ジオキシドのカリウム塩である。本発明においては、液状、粉末状、固体状、顆粒状等の各種形態のものを用いることができ、市販品を用いることができる。本発明においては、粉末状のものが好ましく、大麦若葉と組み合わせることで、特に優れた分散性向上作用を発揮することから、粒径は100μm以下のものが80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、99%以上であることが特に好ましい。
(スクラロース)
スクラロースは、蔗糖を原料として製造され、蔗糖の約600倍の甘味度を有する安全性の高いノンカロリー高甘味度甘味料である。本発明においては、液状、粉末状、固体状、顆粒状等の各種形態のものを用いることができ、市販品を用いることができる。本発明においては、粉末状のものが好ましく、大麦若葉と組み合わせることで、特に優れた分散性向上作用を発揮することから、粒径は20メッシュ以下のものが80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、100%であることが特に好ましい。
本発明の経口組成物は、一般的な食品、食品添加剤、飼料等の他、優れた筋芽細胞の増殖作用やα−グルコシダーゼ阻害作用に基づく筋肉組織の維持・増強効果、血糖値上昇抑制効果、ダイエット(抗肥満)効果を有することから、例えば、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品等の所定機関より効能の表示が認められた機能性食品などのいわゆる健康食品や、医薬品(医薬部外品を含む)として用いることができる。
すなわち、本発明の経口組成物は、例えば、いわゆる健康食品や医薬品等のダイエットのために用いられるダイエット用経口組成物として用いることができ、かかるダイエット用経口組成物としては、大麦若葉及び2種の他素材を含有し、ダイエットに用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物のいずれかに、ダイエット機能がある旨を表示したものが本発明の範囲に含まれる。なお、本発明のダイエット用経口組成物は、製品の包装等に、本発明の成分(大麦若葉及び2種の他素材)がダイエットの有効成分として表示されているものに限られない。例えば、有効成分を特定していないものであってもよく、特定の素材を有効成分として表示したものであってもよい。
具体的に、いわゆる健康食品においては、「体重が気になる方へ」、「代謝を高める」、「肥満気味の方の体脂肪を減らすことを助ける」、「脂肪を代謝する力を高める」、「スタイルをサポート」等を表示したものを例示することができる。
本発明の経口組成物は、同様に、筋肉組織の維持・増強用経口組成物、血糖値上昇抑制用経口組成物として用いることができる。
本発明の経口組成物の形態としては、例えば、錠状、カプセル状、粉末状、顆粒状、液状、粒状、棒状、板状、ブロック状、固形状、丸状、ペースト状、クリーム状、カプレット状、ゲル状、チュアブル状、スティック状等を挙げることができる。これらの中でも、錠状、カプセル状、粉末状、顆粒状、液状の形態が特に好ましい。具体的には、サプリメントや、ペットボトル、缶、瓶等に充填された容器詰飲料や、水(湯)、牛乳、果汁、青汁等に溶解して飲むためのインスタント飲料(粉末飲料)や、食品添加剤を例示することができる。これらは食事の際などに手軽に飲用しやすく、また嗜好性を高めることができるという点で好ましい。
本発明の経口組成物における大麦若葉及び2種の他素材(本発明の成分)の含有量としては、その効果の奏する範囲で適宜含有させればよい。
一般的には、本発明の経口組成物が錠状、錠剤状等のサプリメントや医薬品の場合には、本発明の成分が乾燥質量換算で組成物全体の0.01〜100質量%含まれていることが好ましく、0.1〜80質量%含まれていることがより好ましく、1〜60質量%含まれていることがさらに好ましい。
本発明の経口組成物が容器詰飲料である場合には、本発明の成分が組成物全体の0.001〜30質量%含まれていることが好ましく、0.01〜20質量%含まれていることがより好ましく、0.1〜15質量%含まれていることがさらに好ましい。
また、本発明の経口組成物が青汁等のインスタント飲料である場合には、本発明の成分が乾燥質量換算で組成物全体の0.01〜100質量%含まれていることが好ましく、0.1〜80質量%含まれていることがより好ましく、1〜60質量%含まれていることがさらに好ましい。
本発明の効果をより有効に発揮させるためには、本発明の成分が乾燥質量換算で本発明の経口組成物全体の70%以上含まれていることが好ましく、80%以上含まれていることがより好ましく、90%以上含まれていることがさらに好ましく、100%であることが特に好ましい。
本発明の経口組成物の摂取量としては特に制限はないが、本発明の効果をより顕著に発揮させる観点から、成人の1日当たり、大麦若葉摂取量が乾燥質量換算で、0.01g/日以上となるように摂取することが好ましく、0.1g/日以上となるように摂取することがより好ましく、1g/日以上となるように摂取することがさらに好ましい。その上限は、例えば、30g/日であり、好ましくは20g/日であり、より好ましくは10g/日である。本発明の経口組成物は、1日の摂取量が前記摂取量となるように、1つの容器に、又は例えば2〜3の複数の容器に分けて、1日分として収容することができる。
大麦若葉及び2種の他素材(合計量)の配合質量比としては、乾燥質量換算で、0.0001:1〜10000:1であることが好ましく、0.001:1〜1000:1であることがより好ましく、0.01:1〜100:1であることがさらに好ましい。
本発明の経口組成物は、必要に応じて、本発明の成分以外の他の成分を添加して、公知の方法によって製造することができる。本発明の成分以外の他の成分としては、例えば、水溶性ビタミン(ビタミンB1、B2、B3、B5、B6、B12、B13、B15、B17、ビオチン、コリン、葉酸、イノシトール、PABA、ビタミンC、ビタミンP)、油溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)等のビタミン類;カルシウム、マグネシウム、リン、鉄等のミネラル類;タウリン、ニンニク等に含まれる含硫化合物;ヘスペリジン、ケルセチン等のフラバノイド或いはフラボノイド類;コラーゲン等のタンパク質;ペプチド;アミノ酸;動物性油脂;植物性油脂;動物・植物の粉砕物又は抽出物等を挙げることができる。
本発明の経口組成物は、後述する実施例で示された筋芽細胞の増殖促進作用を奏することにより、筋芽細胞増殖用組成物、筋肉増強用組成物、筋量増加用組成物、エネルギー代謝活性化用組成物、ダイエット用組成物、脂肪組織低減用組成物、体脂肪低減用組成物として優れたものとなりうる。また、後述する実施例で示されたα−グルコシダーゼ阻害作用を奏することにより、α−グルコシダーゼ阻害用組成物、血糖値上昇抑制用組成物、ダイエット用組成物として優れたものとなりうる。さらに、後述する実施例で示された分散性向上の作用を奏することにより、凝集しにくく分散性の高い組成物となりうる。
以下、実施例に基づき、本発明を説明する。
[実施例1]
(原料)
大麦若葉としては、大麦若葉を乾燥して粉末化した大麦若葉乾燥粉末(粒径75μm以下が90%以上;東洋新薬社製)を用いた。
プロテインとしては、脱脂大豆から抽出した豆乳を酸沈して得られるカードを中和後、乾燥して20メッシュの篩にかけて得られる粉末状分離大豆タンパク(乾物換算でタンパク質含量90%以上;市販品)を用いた。
ギムネマとしては、ギムネマ・シルベスタの葉を含水エタノールで抽出し、その抽出物を乾燥して粉末化したギムネマ・シルベスタ末(40メッシュ以下が90%以上、80メッシュ以下が85%以上、ギムネマ酸含量25〜30%;市販品)を用いた。
アセスルファムカリウムとしては、酢酸由来の物質ジケテンとスルファミン酸を合成反応させ、硫酸による環化反応と水酸化カリウムによる中和を経て、精製、濃縮、結晶化して得られるアセスルファムカリウム粉末(粒度100μm;市販品)を用いた。
スクラロースとしては、粉末状のスクラロースを20メッシュの篩にかけて得られたスクラロース粉末(市販品)を用いた。
[試験例1]
(マウス筋芽細胞増殖試験)
37℃、5%COインキュベーター内で、75cmフラスコを用いて、マウス筋芽細胞(C2C12)を10%FBS−DMEMにより培養した。トリプシン処理により浮遊させた細胞を、75cmフラスコからコラーゲンコートした96ウェルプレートの各ウェルに1ウェルあたり細胞数が8000となる細胞密度で播種した。
37℃、5%COインキュベーターで24時間前培養後、10%FBS−DMEMで調製した被験物質を100μLウェルに添加した。
具体的に、被験物質の調製及び添加は、以下のように行った。
まず、被験物質が5mg/mlとなるように10%FBS−DMEMに懸濁させ、0.2μmのフィルターでろ過した。次いで、この被験物質が5mg/mlの懸濁液を、さらに10%FBS−DMEMで希釈し、表1に示す濃度(μg/mL)となるようウェルに添加した。
24時間培養後、PBSで2回洗浄しフィルター滅菌したMTT溶液(MTT500μg/ml in DMEM)を100μL添加し、さらに3時間培養した。PBSで2回洗浄し、0.04N HCl in イソプロパノールを100μL添加した。
色素が細胞外に溶出したのを確認し、吸光度(570nm、630nm)を測定し、細胞増殖率(% of control)を求めた。
% of control =[SampleDate]/[ControlDate]×100
Data =[(Sample570nm−Sample630nm)−(blank570nm−blank630nm)]
Sample570nm、blank570nmは、570nmにおける吸光度の値であり、Sample630nm、blank630nmは、630nm(濁度)における吸光度の値である。
その結果を図1に示す。
図1に示すように、大麦若葉と共に2種の他素材を配合した本発明の組成物(実施例1〜4)は、細胞増殖率の顕著な向上がみられた。特に、大麦若葉にプロテインとスクラロースを組み合わせた場合(実施例3)と、大麦若葉にギムネマとスクラロースを組み合わせた場合(実施例4)は、実施例1及び2と比べてもその増加は顕著であった。他素材を1種用いた場合(比較例6〜9)では、比較例と比べても、細胞増殖率の顕著な向上は見られなかった。
[試験例2]
(α−グルコシダーゼ阻害試験)
各被験物質を1.5mlチューブに量り取り、表2に示す所定の終濃度になるように0.1M PBを加え、10分間ソニケーションした。遠心(10,000rpm、室温、5min)後、上清を回収しサンプル溶液とした。
96ウェルプレートへサンプル溶液(コントロールは0.1M PB)を80μL/ウェル添加した。基質溶液を40μL添加し、37℃にて5分間インキュベートした。
テストのウェルに酵素溶液を40μL添加し、37℃にて15分間プレインキュベートした後、反応停止液を160μL添加した。
blankに関しては、反応停止液を加えた後に酵素溶液を40μL加えた。
マイクロプレートリーダーにて440nmにおける吸光度を測定した。測定した吸光度を用いて、下記式にて阻害率を算出した。
阻害率(%)
=(1−[(Sample test−Sample blank)/(Control test−Control blank)])×100
なお、基質溶液としては、0.02M p−ニトロフェニルα−D−グルコピラノシド水溶液を用いた。酵素溶液としては、0.02U/ml α−グルコシダーゼ in 0.2% BSA含有0.01M PB(pH7.0)を用いた。反応停止液としては、0.2M 炭酸ナトリウム水溶液を用いた。
その結果を図2に示す。
図2に示すように、大麦若葉と共に2種の他素材を配合した本発明の組成物は、α−グルコシダーゼ阻害率の相乗的な向上がみられた。
[試験例3]
(分散性試験)
各原料を篩(呼び寸法:710)にかけた。2原料以上を組み合わせる場合は表6及び表7の割合に従って分散度を測定するために必要な量を量りとり、均一になるまで手で振ってビニール袋内で混合した。
被験物質10gを量りとり、ホソカワミクロン社製の粉体特定評価装置「パウダテスタPT−X」を用いて分散度を測定した。分散度の測定は当該機器のマニュアルに従って行った。
なお、分散度は以下のような方法によって測定される。
規定重量(W)の試料を規定の高さから受け皿に落下させて、受け皿に乗った試料の重量(W1)を測定する。さらに、次の式によって、分散度を算出する。
分散度(%)=(W−W1)/W×100
各被験物質の構成及びその結果を表7〜12に示す。
表3〜8に示すように、大麦若葉と共に2種の他素材を配合した本発明の組成物は、大麦若葉単独に比して、いずれも分散度が高く、分散性が向上した。
[配合例]
表9に示す粉末状の飲食用組成物(本発明の経口組成物)を調製した。得られた本発明の組成物3gを150mLの水と混合し、飲用したところ、大麦若葉の臭いや味が改善され、総合的な嗜好性に優れた飲料が得られた。
本発明の経口組成物は、いわゆる健康食品等として用いることができることから、産業上有用である。

Claims (2)

  1. 大麦若葉と、プロテイン、ギムネマ、アセスルファムカリウム及びスクラロースから選ばれる少なくとも2種の他素材とを含有することを特徴とする経口組成物。
  2. ダイエットのために用いられることを特徴とする請求項1記載の経口組成物。
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