JP7290383B2 - 経口組成物 - Google Patents
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Description
[1]青汁素材と、プルーン、ポリデキストロース及びイヌリンから選ばれる少なくとも1種の他素材とを含有することを特徴とする経口組成物。
[2]2種以上の他素材を含有することを特徴とする上記[1]記載の経口組成物。
[3]他素材としてプルーンを含有することを特徴とする上記[1]又は[2]記載の経口組成物。
[4]青汁素材が、大麦、ケール、クマザサ、明日葉、甘藷、ヨモギ、長命草及び桑から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする上記[1]~[3]のいずれか記載の経口組成物。
本発明の青汁素材としては、大麦、ケール、クマザサ、明日葉、甘藷、ヨモギ、長命草及、桑を挙げることができ、1種単独で用いてもよいし、2種以上用いてもよい。
大麦(Hordeum vulgare L.)は、中央アジア原産とされ、イネ科に属する一年生又は越年生草本であり、穂形により、二条大麦や六条大麦などに大別される。本発明において用いられる大麦としては、二条大麦や六条大麦などのいずれの大麦であってもよい。また、いずれの品種を用いてもよい。本発明において用いる部位としては、葉が好ましく、葉の中でも緑葉が好ましく、若葉が特に好ましい。また、葉と共に茎を含んでいてもよい。
ケールは、アブラナ科植物である。本発明において用いられるケールの品種は特に制限されるものではなく、キッチンケール、ツリーケール、ブッシュケール、マローケール、コラード、緑葉カンラン等の様々な種類のケールを用いることができる。ケールは、収穫後、直ちに乾燥、粉砕等の加工処理を施したものであることが好ましい。処理までに時間を要する場合には、ケールの変質を防ぐために低温貯蔵などの当業者が通常用いる貯蔵手段により貯蔵することが好ましい。本発明において用いる部位としては、葉が好ましく、葉の中でも緑葉が好ましい。また、葉と共に茎を含んでいてもよい。
クマザサ(熊笹)は、イネ科植物であり、本発明において用いる部位としては、葉が好ましく、葉の中でも緑葉が好ましい。また、葉と共に茎を含んでいてもよい。
明日葉(アシタバ)は、セリ科植物であり、本発明において用いる部位としては、葉が好ましく、葉の中でも緑葉が好ましい。
甘藷は、ヒルガオ科に属する植物であり、一般にサツマイモと呼ばれるものである。甘藷の品種は、特に限定されず、例えば、すいおう、ジョイホワイト、コガネセンガン、シロユタカ、サツマスターチ、アヤムラサキなどの品種が挙げられる。なかでも、ポリフェノール含有量が高いすいおうが好ましい。本発明において用いる部位としては、葉が好ましく、葉の中でも緑葉が好ましく、若葉がより好ましい。特に、茎葉の先端部分(若茎葉)が好ましく、黄味がかった緑色を保持している状態の若茎葉がさらに好ましい。
ヨモギは、キク科植物であり、品種としては、特に限定されるものではなく、ヨモギ、ニガヨモギ、タラゴン、ニトロフヨモギ、オニオトコヨモギ、カワラヨモギ、オトコヨモギ、ハマヨモギ、カワラニンジン、クソニンジン、イヌヨモギ、ミヤマオトコヨモギ、エゾハハコヨモギ、サマニヨモギ、タカネヨモギ、ハハコヨモギ、シコタンヨモギ、シロヨモギ、イワヨモギ、ヒメヨモギ、ワタヨモギ、ケショウヨモギ、ヒトツバヨモギ、チシマヨモギ、ヒロハウラジロヨモギ、ヒロハヤマヨモギ、ユキヨモギ、ヤブヨモギ、オオヨモギ、ニシヨモギ、アサギリソウ、キタダケヨモギ等を用いることができる。本発明において用いる部位としては、葉が好ましく、葉の中でも緑葉が好ましい。
長命草はセリ科植物であり、本発明の植物素材として用いる部位としては、緑葉が好ましく、茎を含んでいてもよい。長命草は、学名がPeucedanum japonicum又はPeucedanum japonicum Thunb.であるものであれば特に限定されない。長命草は地方によってボタンボウフウ、チョーメイソウ、チョーメイグサ、チョミーフサ、ボーフー、サクナ、ウプバーサフナ、チョーミーグサ、牡丹防風などと呼ばれている。
桑は、クワ科植物であり、本発明の植物素材として用いる部位としては、緑葉が好ましく、茎を含んでいてもよい。
(プルーン)
プルーンは、バラ科のセイヨウスモモの一種である。本発明において用いられるプルーンは、いずれの品種であってもよい。プルーンには、ビタミン類やミネラル類が豊富に含まれている。本発明において用いる部位としては、果実が好ましい。プルーンは、粉砕物、搾汁、抽出物等として用いることができる。粉砕物としては、乾燥粉末、細片化物及びその乾燥物(乾燥細片化物)、顆粒等を挙げることができる。搾汁や抽出物は、液状であってもよいが、ペースト状や乾燥粉末(搾汁末、エキス末)として用いることもできる。抽出物は、適当な溶媒を用いて抽出することで得ることができ、溶媒としては、例えば、水(温水、熱水)、エタノール、含水エタノールを用いることができる。本発明においては、より優れたα-グルコシダーゼ阻害作用を示すことから、エキス末を用いることが特に好ましい。また、分散性の観点からは、粉末状のものが好ましく、粒径は870μm以下のものが80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、100%であることが特に好ましい。
ポリデキストロースは、グルコースがα-型又はβ-型の1-2結合、1-3結合、1-4結合、あるいは1-6結合で分岐状に多数重合した構造を有する、水溶性かつ難消化性の多糖類である。ポリデキストロースの一部は、食物繊維として機能する。ポリデキストロースは、例えば、グルコース、ソルビトール、クエン酸を89:10:1、又はグルコース、ソルビトール、リン酸を90:10:0.1の重量比で混合後、高温条件下で重合させることによって製造できる。また、ポリデキストロースは、様々な形態で市販されており、任意の形態のものを利用できる。
イヌリンは、水溶性食物繊維の1つで、アガベ、ニンニク、ニラ、チコリ、アーティチョーク、菊芋等の植物に含まれる多糖類であり、これらの植物や、これらの植物から抽出したものを用いることができる。青汁素材と組み合わせることで、特に優れた分散性向上作用を発揮することから、アガベ由来のイヌリンが特に好ましい。また、イヌリンは、スクロースから発酵法により合成することもでき、このような合成品を用いてもよい。
[実施例1]
(原料)
大麦若葉としては、大麦若葉を乾燥して粉末化した大麦若葉乾燥粉末(粒径75μm以下が90%以上;東洋新薬社製)を用いた。
ケールとしては、ケールの葉を乾燥して粉末化したケール乾燥粉末(粒径75μm以下が90%以上;東洋新薬社製)を用いた。
プルーンとしては、プルーンエキス末を用いた。
ポリデキストロースとしては、グルコース、ソルビトール、クエン酸を用いて重合し、得られたものを用いた(ポリデキストロース含量90%以上)。
イヌリンとしては、アガベの茎から抽出し、乾燥、粉末化したものを用いた。
(α-グルコシダーゼ阻害試験)
各被験物質を1.5mlチューブに量り取り、表1に示す所定の終濃度になるように0.1M PBを加え、10分間ソニケーションした。遠心(10,000rpm、室温、5min)後、上清を回収しサンプル溶液とした。
blankに関しては、反応停止液を加えた後に酵素溶液を40μL加えた。
=(1-[(Sample test-Sample blank)/(Control test-Control blank)])×100
(分散性試験)
各原料を篩(呼び寸法:710)にかけた。2原料以上を組み合わせる場合は表2の割合に従って分散度を測定するために必要な量を計りとり、均一になるまで手で振ってビニール袋内で混合した。
規定重量(W)の試料を規定の高さから受け皿に落下させて、受け皿に乗った試料の重量(W1)を測定する。さらに、次の式によって、分散度を算出する。
表3及び表4に示す粉末状の飲食用組成物(本発明の経口組成物)を調製した。得られた本発明の組成物3gを150mLの水と混合し、飲用したところ、青汁素材の臭いや味が改善され、総合的な嗜好性に優れた飲料が得られた。また、得られた粉末飲料は分散性に優れており、飲みやすいものであった。さらに、α-グルコシダーゼ阻害作用も期待できる。
Claims (1)
- 青汁素材(発酵物を除く)と、アガベイヌリン及びポリデキストロースとを含有することを特徴とする青汁用粉末飲料。
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