JP7117763B2 - 経口組成物 - Google Patents
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Description
<1>3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸又はその塩、及び、バナバ加工物及びビワ加工物から選ばれる少なくとも一種を含有することを特徴とする経口組成物。
<2>筋肉増強用であることを特徴とする<1>に記載の経口組成物。
<3>抗肥満用であることを特徴とする<1>に記載の経口組成物。
<4>3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸又はその塩が、3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸カルシウムであることを特徴とする<1>~<3>に記載の経口組成物。
<5>錠剤、カプセル剤、丸剤又はチュアブル錠剤のいずれかであることを特徴とする<1>~<4>のいずれか記載の経口組成物。
3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸(HMB)とは、必須アミノ酸であるロイシンの代謝産物であり、ヒトの体内で合成される。本発明においては、HMB又はその塩が使用できる。HMBの塩としては、特に制限されないが、カルシウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が挙げられ、バナバ加工物及びビワ加工物から選ばれる少なくとも一種と組み合わせた際に優れた筋肉増強効果や抗肥満効果を発揮することから、カルシウム塩(HMBCa)が好ましい。本発明の経口組成物におけるHMB又はその塩は、公知の方法により合成したものや、市販品を用いることができる。市販品としては、食品に適用可能なものであれば限定されない。また、本発明においてHMB又はその塩は1種類のみを使用しても良いし、2種類以上を使用しても良い。
バナバ(Lagerstroemia Speciosa)は、ミソハギ科サルスベリ属に属する植物で、通称「オオバナサルスベリ」とも呼ばれ、フィリピンを始め、インド、マレーシア、中国南部などの東南アジア、オーストラリアなどに広く生育している植物である。本発明においては、バナバの花、葉、樹皮、根又は種子を用いることができるが、HMB又はその塩と組み合わせた際に優れた筋肉増強効果や抗肥満効果を発揮することから、葉を使用することが好ましい。バナバ葉は茎を含むものであっても良い。バナバ葉は腐食しやすいため、収穫した後に直ちに乾燥させて、乾燥物とするのが好ましい。生葉の乾燥は自然乾燥または風乾のいずれであってもよいが、好ましくは風乾により、強制的に乾燥させることが好ましい。乾燥は、水分含量が20質量%以下、好ましくは10質量%以下となるように行うことで、微生物による腐食を防止し、バナバの葉中の成分を安定に保持させることができる。
ビワ(Eriobortrya japonica)は、バラ科ビワ属の常緑高木であり、原産は中国南西部で、日本では四国、九州に自生し、多くは果樹として栽培される植物である。本発明においては、ビワの花、葉、樹皮、根又は種子を用いることができるが、HMB又はその塩と組み合わせた際に優れた筋肉増強効果や抗肥満効果を発揮することから、葉を使用することが好ましい。ビワ葉は茎を含むものであっても良い。
(1)37℃、5%CO2インキュベーター内で、75cm2フラスコを用いて、マウス筋芽細胞株(C2C12)を10%(V/V)FBS含有DMEMにて培養した。
(2)トリプシン処理により浮遊させた細胞を、75cm2フラスコからコラーゲンコートした96ウェルプレートの各ウェルに5000cells/wellの細胞密度で播種した。
(3)37℃、5%CO2インキュベーター内で48時間前培養した。
(4)0.5%(V/V)DMSO-10%(V/V)FBS含有DMEMで所定濃度に調製した被験物質(表1)を含有する培地を100μLずつ添加し、24時間培養した。
(5)培地を除去した後、各ウェルをPBS 150μL/wellで1回洗浄した。次いで、無血清DMEMで30倍に希釈したCell Counting Kit-8(株式会社同仁化学研究所製)溶液 150μL/wellを添加した。
(6)添加後のプレートを37℃、5%CO2インキュベーター内に静置して適度に発色させた後、各ウェルの450nmにおける吸光度を測定した。得られたデータを元に、コントロールに対する細胞賦活活性(% of control)を下記式(1)に基づいて算出した。
・HMB又はその塩として、HMBCa(試薬)を用いた。
・バナバ加工物として、バナバ葉の含水エタノール抽出物(乾燥粉末)を用いた。
(1)37℃、5%CO2インキュベーター内で、75cm2フラスコを用いて、マウス筋芽細胞株(C2C12)を10%(V/V)FBS含有DMEMにて培養した。
(2)トリプシン処理により浮遊させた細胞を、75cm2フラスコからコラーゲンコートした96ウェルプレートの各ウェルに5000cells/wellの細胞密度で播種した。
(3)37℃、5%CO2インキュベーター内でコンフルエントまで培養した後、分化誘導培地にて5日間培養した。
(4)0.5%(V/V)DMSO含有無血清DMEMで所定濃度に調製した被験物質(表2、表3)を含有する培地を各100μLずつ添加し、24時間培養した。
(5)培地を除去した後、各ウェルを無血清DMEM 150μL/wellで1回洗浄した。次いで、無血清DMEMで30倍に希釈したCell Counting Kit-8(株式会社同仁化学研究所製)溶液 150μL/wellを添加した。
(6)添加後のプレートを37℃、5%CO2インキュベーター内に静置して適度に発色させた後、各ウェルの450nmにおける吸光度を測定した。得られたデータを元に、コントロールに対する細胞賦活活性(% of control)を下記式(1)に基づいて算出した。
・HMB又はその塩として、HMBCa(試薬)を用いた。
・バナバ加工物として、バナバ葉の含水エタノール抽出物(乾燥粉末)を用いた。
・ビワ加工物として、ビワ葉の含水エタノール抽出物(乾燥粉末)を用いた。
7週齢の雄性Wistar系ラットを5日以上訓化後、体重値に基づいて群分けした。試験開始日から29日間、各群に対応した被験物質(表4)を連日で強制経口投与し、試験29日目の被験物質投与後に絶食させた。12-18時間の絶食後、ペントバルビタールナトリウムの麻酔下にて開腹、下大静脈から採血を行った。採血終了後に下大静脈を鋏で切開し放血させることで安楽死させ、氷冷下で長趾伸筋を採取した。長趾伸筋中のp-mTORおよび内部標準としてβ-tubulinのタンパク質発現量を測定した。
長趾伸筋を、RIPAバッファー(Thermo)中でビーズショッカーを用いて破砕し、タンパク抽出液を得た。ウエスタンブロッティング法によってタンパク抽出液中のp-mTORおよびβ-tubulinのタンパク質発現を解析した。β-tubulinを内部標準としてp-mTORタンパク質量を補正し、controlに対する相対的なp-mTORタンパク質発現量を算出した。
・HMB又はその塩として、HMBCaの市販品を用いた。
・バナバ加工物として、バナバ葉の含水エタノール抽出物(乾燥粉末)を用いた。
なお、被験物質は純水に溶解、または十分に懸濁させたものを使用した。
下記成分からなる錠剤(1粒あたり250mg)を製造した。得られた錠剤を1日あたり4粒摂取することで、優れた筋肉増強効果や抗肥満効果が得られる。
下記成分からなる錠剤(1粒あたり250mg)を製造した。得られた錠剤を1日1回、1回あたり4粒摂取することで、優れた筋肉増強効果や抗肥満効果が得られる。
下記成分からなる錠剤(1粒あたり200mg)を製造した。得られた錠剤を1日2回、1回あたり4粒(合計8粒)摂取することで、優れた筋肉増強効果や抗肥満効果が得られる。
下記成分からなる錠剤(1粒あたり250mg)を製造した。得られた錠剤を1日1回、1回あたり5粒摂取することで、優れた筋肉増強効果や抗肥満効果が得られる。
下記成分からなるチュアブル剤(1粒あたり700mg)を製造した。得られたチュアブル剤を1日1回、1回あたり2粒摂取することで、優れた筋肉増強効果や抗肥満効果が得られる。
下記成分からなるチュアブル剤(1粒あたり1000mg)を製造した。得られたチュアブル剤を1日3回、1回あたり2粒(合計6粒)摂取することで、優れた筋肉増強効果や抗肥満効果が得られる。
下記混合物をハードカプセルに封入し、カプセル剤(1粒あたり300mg)を製造した。得られたカプセル剤を1日1回、1回あたり4粒摂取することで、優れた筋肉増強効果や抗肥満効果が得られる。
下記混合物をハードカプセルに封入し、カプセル剤(1粒あたり250mg)を製造した。得られたカプセル剤を1日3回、1回あたり2粒(合計6粒)摂取することで、優れた筋肉増強効果や抗肥満効果が得られる。
下記成分からなる顆粒剤(1包あたり3000mg)を製造した。得られた顆粒剤を1日2回、1回あたり1包を水に懸濁して摂取することで、優れた筋肉増強効果や抗肥満効果が得られる。
Claims (2)
- 3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸のカルシウム塩と、
バナバ葉含水エタノール抽出物とを含有することを特徴とする筋芽細胞賦活用又は筋管細胞賦活用経口組成物。 - 3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸のカルシウム塩と、バナバ葉含水エタノール抽出物の質量比が、乾燥質量換算で、1:1.0/75.0以上10以下である、請求項1に記載の経口組成物 。
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JP2008255085A (ja) | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Tokiwa Shokubutsu Kagaku Kenkyusho:Kk | 枇杷葉からの高純度コロソリン酸及び高純度ウルソール酸の製造方法 |
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US20080317886A1 (en) | 2005-11-03 | 2008-12-25 | Sparkman Dennis R | Compositions for Preventing and Reducing Delayed Onset Muscle Soreness |
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