JP2023063521A - 経口組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 優れたダイエット効果を示す経口組成物を提供すること。【解決手段】 (A)3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸又はその塩並びに(B)クマザサ、モリンガ、長命草、ケール、ヨモギ、桑、微細藻類、大麦、明日葉及び甘藷からなる群から選ばれる少なくとも1種の素材を含有する経口組成物である。【選択図】図1

Description

本発明は、3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸又はその塩を含む経口組成物に関する。
3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸(HMB)は、必須アミノ酸であるロイシンの代謝生成物であり、筋肉の合成促進や分解抑制にかかわっていることが知られている。しかしながら、体内でのHMB生成量は非常に少ないため、このHMBをサプリメント等として摂取する試みがなされている。
このようなサプリメントに関し、3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸カルシウム(HMBCa)及び結晶セルロースを含有する錠剤が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1では、結晶セルロースを用いることにより打錠性を改善し、表面に凹凸のない錠剤を得ている。
特開2015-218158号公報
上記のように、HMBに関する検討はなされているが、HMBと他成分との効果に関する検討はあまりなされていない。
本発明の課題は、優れたダイエット効果を示す経口組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、HMB又はその塩と、特定素材とを組み合わせることにより優れたダイエット効果を示すことを見いだし、本発明を完成するに至った。また、そのダイエット効果は、さらに動物由来のタンパク質を加えた組み合わせとすることにより、HMB又はその塩と、少なくとも1種類の特定素材の併用時に比べてより顕著な効果を示すことを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
[1](A)3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸又はその塩並びに(B)クマザサ、モリンガ、長命草、ケール、ヨモギ、桑、微細藻類、大麦、明日葉及び甘藷からなる群から選ばれる少なくとも1種の素材を含有することを特徴とする経口組成物。
[2]さらに、(C)動物由来のタンパク質を含有することを特徴する[1]に記載の経口組成物。
[3]ダイエット用であることを特徴とする[1]又は[2]に記載の経口組成物。
本発明によれば、HMB又はその塩と、少なくとも1種類の特定素材とを組み合わせることでそれぞれ単独で用いた場合よりも相乗的に優れたダイエット効果を示す経口組成物を提供することができる。さらに、HMB又はその塩と、少なくとも1種類の特定素材との組み合わせに、動物由来のタンパク質を加えた組み合わせとすることにより、より優れたダイエット効果を示す経口組成物を提供することができる。
HMBCa又はケールそれぞれ単独、並びにHMBCa及びケールの組み合わせの筋芽細胞賦活活性の結果を表した図である。 HMBCa又は長命草それぞれ単独、並びにHMBCa及び長命草の組み合わせの筋芽細胞賦活活性の結果を表した図である。 HMBCa又は桑葉それぞれ単独、並びにHMBCa及び桑葉の組み合わせの筋芽細胞賦活活性の結果を表した図である。 HMBCa、クマザサ又は乳タンパクそれぞれ単独、HMBCa及びクマザサの組み合わせ、並びにHMBCa、クマザサ及び乳タンパクの組み合わせの筋芽細胞賦活活性の結果を表した図である。 HMBCa又は大麦茎葉それぞれ単独、並びにHMBCa及び大麦茎葉の組み合わせの筋芽細胞賦活活性の結果を表した図である。 HMBCa又は甘藷茎葉それぞれ単独、並びにHMBCa及び甘藷茎葉の組み合わせの筋芽細胞賦活活性の結果を表した図である。 HMBCa又はモリンガそれぞれ単独、並びにHMBCa及びモリンガの組み合わせの筋芽細胞賦活活性の結果を表した図である。 HMBCa又は明日葉それぞれ単独、並びにHMBCa及び明日葉の組み合わせの筋芽細胞賦活活性の結果を表した図である。 HMBCa又はスピルリナそれぞれ単独、並びにHMBCa及びスピルリナの組み合わせの筋芽細胞賦活活性の結果を表した図である。
本発明の経口組成物は、(A)3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸(HMB)又はその塩と、(B)クマザサ、モリンガ、長命草、ケール、ヨモギ、桑、微細藻類、大麦、明日葉及び甘藷から選ばれる少なくとも1種の素材とを含有することを特徴とする。また、(A)及び(B)に加え、(C)動物由来のタンパク質を含有することを特徴とする。
(B)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。(B)として2種以上を組み合わせて用いる場合、HMB又はその塩との相乗効果の高い特定素材同士を組み合わせることが好ましい。
本発明の経口組成物は、HMB又はその塩と、少なくとも1種類の特定素材とを組み合わせることで、それぞれ単独で用いる場合よりも相乗的に優れた筋芽細胞賦活化作用を有し、筋芽細胞の増殖を促進することができる。
筋芽細胞は増殖後、骨格筋(筋肉)となる。つまり、筋芽細胞の増殖の促進は、筋肉の増強に直結する。骨格筋(筋肉)は、脂肪を燃やし、エネルギーを消費する働きをする組織である。筋芽細胞を増殖させ、筋肉を増強することは、体がより多くの脂肪を燃やし、エネルギーを消費し、代謝が促進する状態となる。そして、代謝が促進されることで、内臓脂肪や皮下脂肪等の体に含まれる脂肪が低減又は脂肪の蓄積が抑制される。
したがって、(A)HMB又はその塩と共に、上記(B)或いは(B)及び(C)の素材を用いることにより、筋芽細胞を賦活化し、筋芽細胞を増殖させ、さらには筋肉を増強し及び褐色脂肪細胞を増加させ、代謝を促進することにより、ダイエット効果を発揮することができる。すなわち、本発明の経口組成物は、ダイエット用経口組成物として用いることができる。さらに、本発明の経口組成物は、筋肉増強用、褐色脂肪細胞増加用、代謝促進用、抗肥満用、痩身用、体重低減用、体脂肪低減用、体脂肪低減用、体脂肪蓄積抑制用、内臓脂肪低減用、内臓脂肪蓄積抑制用、皮下脂肪低減用又は皮下脂肪蓄積抑制用として用いることができる。
本明細書において、ダイエットとは、抗肥満、痩身又は体重低減という身体の状態及び変化を指し、さらには前記身体の状態及び変化にかかる筋肉増強、代謝促進、体脂肪低減、体脂肪蓄積抑制、内臓脂肪低減、内臓脂肪蓄積抑制、皮下脂肪低減又は皮下脂肪蓄積抑制、メタボリックシンドローム改善等を含む。また、前記ダイエット効果による前記身体の状態及び変化は、体型の維持及び/又は改善にもつながることから、美容効果にも繋がる。
本明細書において体脂肪とは、内臓脂肪と皮下脂肪を合わせたものを指す。本明細書において抗肥満とは、当該技術分野において使用される意味であれば特に限定されず、肥満を改善するだけでなく、肥満を予防することも含まれる。本明細書において痩身とは、痩せた体又は引き締まった体又はそのような体にすることなどを指す。本明細書において筋肉の増強とは、当該技術分野において使用される意味であれば特に限定されず、例えば筋肉を形成する細胞及びタンパク質の増加又は筋肉組織の重量、断面積若しくは密度の増加などを指す。本明細書において代謝促進とは、当該技術分野において使用される意味であれば特に限定されず、物質を分解することによってエネルギーを得ることが促進すること、又はエネルギーを使って物質を合成することが促進することを指し、例えば脂肪燃焼や細胞呼吸の促進、又はタンパク質の合成の促進などが挙げられる。
したがって、本明細書においてダイエット効果とは、抗肥満効果、痩身効果、体重低減効果、筋肉増強効果、代謝促進効果、体脂肪低減効果、体脂肪蓄積抑制効果、内臓脂肪低減効果、内臓脂肪蓄積抑制効果、皮下脂肪低減効果又は皮下脂肪蓄積抑制効果等を指す。
本発明の経口組成物を、ダイエット用経口組成物として用いる場合、その作用として、抗肥満、痩身、体重低減、筋肉量の増量、代謝促進、体脂肪低減、体脂肪蓄積抑制、内臓脂肪低減、内臓脂肪蓄積抑制、皮下脂肪低減及び皮下脂肪蓄積抑制等の各作用を挙げることができる。
[(A)3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸又はその塩]
3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸(HMB)とは、必須アミノ酸であるロイシンの代謝産物であり、ヒトの体内で合成される。本発明においては、HMB又はその塩が使用できる。HMBの塩としては、特に制限されないが、カルシウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が挙げられ、ダイエット効果の観点から、カルシウム塩(HMBCa)が好ましい。本発明の経口組成物におけるHMB又はその塩は、公知の方法により合成したものや、市販品を用いることができる。市販品としては、食品に適用可能なものであれば限定されない。
(A)3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸又はその塩の含有量は、(B)と組み合わせた際にダイエット効果が認められる量であれば特に限定されないが、例えば、組成物全量に対して0.01~99質量%であり、好ましくは0.05~98質量%、より好ましくは0.1~97質量%である。
[(B)特定素材]
本発明の経口組成物においては、HMB又はその塩と共に、クマザサ、モリンガ、長命草、ケール、ヨモギ、桑、微細藻類、大麦、明日葉及び甘藷からなる群から選ばれる少なくとも1種の素材(特定素材)を用いる。以下、特定素材について詳述する。
(クマザサ)
クマザサは、イネ科ササ属の植物である。クマザサの種は特に制限されるものではないが、例えば、Sasa veitchii、Sasa kurilensis、Sasamorpha borealis、Sasa senanensis、Sasa palmata、Sasa niponicaなどが挙げられるが、Sasa veitchii、Sasa senanensisを用いることが好ましい。クマザサの使用部位としては、特に制限されるものではないが、花、種子、果実、葉、茎、根などが挙げられ、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、葉及び茎から選ばれる1種以上(以下、茎葉ということがある)を用いることが好ましい。
本発明の経口組成物におけるクマザサとしては種々のクマザサの処理物を使用することができ、処理形態としては、経口組成物に使用される通常の素材の処理方法で処理された状態であれば特に制限されるものではなく、粉砕物又はその乾燥粉末(以下「粉砕末」ともいう)、搾汁又はその乾燥粉末(以下「搾汁末」ともいう)、抽出物等又はその乾燥粉末(以下「抽出末」ともいう)、顆粒、ペースト等の処理物を例示することができる。
クマザサを粉砕末にする方法は従来公知の植物体を粉砕末化する方法を用いることができる。そのような方法としては、クマザサに対して、乾燥処理及び粉砕処理を組み合わせた方法を用いることができる。乾燥処理及び粉砕処理はいずれを先に行ってもよいが、ダイエット効果を発揮する観点から、乾燥処理を先に行うことが好ましい。粉砕末化は、この方法に、さらに必要に応じてブランチング処理、殺菌処理などの処理から選ばれる1種又は2種以上の処理を組み合わせてもよい。
乾燥処理は特に限定されないが、例えば、クマザサの水分含量が10%以下、好ましくは7%以下となるように乾燥する処理が挙げられる。乾燥処理方法は、例えば、熱風乾燥、高圧蒸気乾燥、電磁波乾燥、遠赤外線乾燥、凍結乾燥などの当業者に公知の植物体を乾燥する方法により行われ得る。加熱による乾燥は、加温によりクマザサが変色しない温度及び時間で行われ、例えば、乾燥温度は40℃~140℃の範囲で、数時間から数十時間である。ダイエット効果を発揮する観点から、低温乾燥時の温度は40℃~70℃程度にて、高温乾燥時の温度は70℃~110℃程度にて行うのが好ましい。また、乾燥処理の回数は1回又は2回以上としてもよい。例えば、遠赤外線などを用いて40℃~70℃程度にて数時間~数十時間で低温乾燥処理に供した後に、80℃~100℃程度にて数時間~数十時間で高温乾燥処理に供することなどが挙げられる。
粉砕処理は特に限定されないが、例えば、手作業やクラッシャー、ミル、ブレンダー、石臼などの粉砕用の機器や器具などを用いて、当業者が通常使用する任意の方法によりクマザサを粉砕する処理が挙げられる。粉砕されたクマザサは、必要に応じて篩にかけられ、例えば、200メッシュを通過するものをクマザサの粉砕末として用いることが好ましく、200メッシュ以下の比率が90質量%以上であることが好ましい。また、粉砕処理の回数は1回又は2回以上としてもよく、例えば、手作業などで粗粉砕処理に供した後に、粉砕機などを用いてより細かく粉砕する微粉砕処理に供することなどが挙げられる。
クマザサの抽出に用いる溶媒としては、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、1,3-ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ヘキサン等の有機溶媒、酢酸、クエン酸又はこれらの水溶液等の酸性水溶液、またはこれらの混合溶媒が挙げられる。抽出溶媒の温度は、使用する溶媒に応じて室温~沸点以下で適宜設定することができる。本発明においては、クマザサは粉砕物又は粉砕末、抽出物或いは抽出末が好ましく、粉砕物又は粉砕末がより好ましく、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉の粉砕物又は粉砕末が最も好ましい。
クマザサの含有量は、(A)と組み合わせた際にダイエット効果が認められる量であれば特に限定されないが、例えば、組成物全量に対して0.001~50質量%であり、好ましくは0.01~30質量%、より好ましくは0.1~10質量%である。
(モリンガ)
モリンガは、インドネシアやタイなどの東南アジアや、アラビア半島、インドの熱帯地方から亜熱帯地方などにかけて多く生殖し、樹高10mくらいまでの落葉高木である。モリンガはワサビノキとも呼ばれ、ワサビノキ科ワサビノキ属に属し、学名はMoringa oleifera Lam.である。使用部位としては、特に制限されるものではないが、花、種子、果実、葉、茎、根などが挙げられ、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉を用いることが好ましい。
本発明においては、種々のモリンガの処理物を使用することができ、処理形態としては、経口組成物に使用される通常の素材の処理方法で処理された状態であれば特に制限されるものではなく、例えば、上記のクマザサと同様の処理形態及び処理方法を選択することができる。処理形態としては、粉砕物又は粉砕末、搾汁物又は搾汁末、抽出物又は抽出末が好ましく、粉砕物又は粉砕末が特に好ましい。本発明においては、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉の粉砕物又は粉砕末を用いることが最も好ましい。
モリンガの含有量は、(A)と組み合わせた際にダイエット効果が認められる量であれば特に限定されないが、例えば、組成物全量に対して0.0001~50%であり、好ましくは0.001~30%、より好ましくは0.01~10%である。
(長命草)
長命草は、セリ科カワラボウフウ属に属するボタンボウフウとも呼ばれる多年草植物であり、学名はPeucedanum japonicumである。使用部位としては、特に制限されるものではないが、花、種子、果実、葉、茎、根などが挙げられ、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉を用いることが好ましい。
本発明においては、種々の長命草の処理物を使用することができ、処理形態としては、経口組成物に使用される通常の素材の処理方法で処理された状態であれば特に制限されるものではなく、例えば、上記のクマザサと同様の処理形態及び処理方法を選択することができる。処理形態としては、粉砕物又は粉砕末、搾汁物又は搾汁末、抽出物又は抽出末が好ましく、粉砕物又は粉砕末が特に好ましい。本発明においては、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉の粉砕物又は粉砕末を用いることが最も好ましい。
長命草の含有量は、(A)或いは(A)及び(C)と組み合わせた際にダイエット効果が認められる量であれば特に限定されないが、例えば、組成物全量に対して0.0001~50質量%であり、好ましくは0.001~30質量%、より好ましくは0.01~10質量%である。
(ケール)
ケールは、アブラナ科植物であり、学名はBrassica oleracea var. acephalaである。ケールの品種としては、特に制限されるものではなく、キッチンケール、ツリーケール、ブッシュケール、マローケール、コラード、緑葉カンラン等の様々な種類のケールを用いることができる。使用部位としては、特に制限されるものではないが、花、種子、果実、葉、茎、根などが挙げられ、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉を用いることが好ましい。
本発明においては、種々のケールの処理物を使用することができ、処理形態としては、経口組成物に使用される通常の素材の処理方法で処理された状態であれば特に制限されるものではなく、例えば、上記のクマザサと同様の処理形態及び処理方法を選択することができる。処理形態としては、粉砕物又は粉砕末、搾汁物又は搾汁末、抽出物又は抽出末が好ましく、粉砕物又は粉砕末が特に好ましい。本発明においては、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉の粉砕物又は粉砕末を用いることが最も好ましい。
ケールの含有量は、(A)或いは(A)及び(C)と組み合わせた際にダイエット効果が認められる量であれば特に限定されないが、例えば、組成物全量に対して0.0001~90質量%であり、好ましくは0.001~70質量%、より好ましくは0.01~50質量%である。
(ヨモギ)
ヨモギとは、キク科ヨモギ属の多年草であり、学名はArtemisia princepsである。本発明におけるヨモギの使用部位としては特に制限されるものではないが、花、種子、果実、葉、茎、根が挙げられ、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉を用いることが好ましい。
本発明においては、種々のヨモギの処理物を使用することができ、処理形態としては、経口組成物に使用される通常の素材の処理方法で処理された状態であれば特に制限されるものではなく、例えば、上記のクマザサと同様の処理形態及び処理方法を選択することができる。処理形態としては、粉砕物又は粉砕末、搾汁物又は搾汁末、抽出物又は抽出末が好ましく、粉砕物又は粉砕末が特に好ましい。本発明においては、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉の粉砕物又は粉砕末を用いることが最も好ましい。
ヨモギの含有量は、(A)或いは(A)及び(C)と組み合わせた際にダイエット効果が認められる量であれば特に限定されないが、例えば、組成物全量に対して0.0001~50質量%であり、好ましくは0.001~30質量%、より好ましくは0.01~10質量%である。
(桑)
桑とは、クワ科クワ属の植物であり、学名はMorus bombycis Koidzである。本発明における桑の使用部位としては特に制限されるものではないが、花、種子、果実、葉、茎、根が挙げられ、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉を用いることが好ましい。
本発明においては、種々の桑の処理物を使用することができ、処理形態としては、経口組成物に使用される通常の素材の処理方法で処理された状態であれば特に制限されるものではなく、例えば、上記のクマザサと同様の処理形態及び処理方法を選択することができる。処理形態としては、粉砕物又は粉砕末、搾汁物又は搾汁末、抽出物又は抽出末が好ましく、粉砕物又は粉砕末が特に好ましい。本発明においては、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉の粉砕物又は粉砕末を用いることが最も好ましい。
桑の含有量は、(A)或いは(A)及び(C)と組み合わせた際にダイエット効果が認められる量であれば特に限定されないが、例えば、組成物全量に対して0.0001~50質量%であり、好ましくは0.001~30質量%、より好ましくは0.01~10質量%である。
(微細藻類)
本発明で用いられる微細藻類とは、体長が数μm~数百μmの単細胞性の藻類であり、人の肉眼では、個々の存在が識別できないような微小な藻類のことを言う。微細藻類としては特に制限されるものではないが、例えば、スピルリナ、ユーグレナ、クロレラ、ドナリエラ、ボツリオコッカス等の緑藻類が挙げられ、好ましくはスピルリナ、ユーグレナ、クロレラであり、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、特に好ましくはスピルリナである。
本発明においては、種々の微細藻類の処理物を使用することができ、処理形態としては、経口組成物に使用される通常の素材の処理方法で処理された状態であれば特に制限されるものではなく、乾燥粉末のほか、上記のクマザサと同様の処理形態及び処理方法を選択することができる。その中でも、乾燥粉末、粉砕物又は粉砕末、搾汁物又は搾汁末、抽出物又は抽出末が好ましく、乾燥粉末或いは粉砕物又は粉砕末が特に好ましい。本発明においては、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、スピルリナの乾燥粉末或いは粉砕物又は粉砕末を用いることが最も好ましい。
微細藻類の含有量は、(A)或いは(A)及び(C)と組み合わせた際にダイエット効果が認められる量であれば特に限定されないが、例えば、組成物全量に対して0.001~50質量%であり、好ましくは0.01~30質量%、より好ましくは0.01~10質量%である。
(大麦)
大麦とは、イネ科の植物であり、学名はHordeum vulgareである。使用できる大麦としては、二条大麦、六条大麦、裸大麦などが挙げられ、これらは1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明における大麦の使用部位としては特に制限されるものではないが、花、種子、果実、葉、茎、根が挙げられ、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉を用いることが好ましい。
本発明においては、種々の大麦の処理物を使用することができ、処理形態としては、経口組成物に使用される通常の素材の処理方法で処理された状態であれば特に制限されるものではなく、例えば、上記のクマザサと同様の処理形態及び処理方法を選択することができる。処理形態としては、粉砕物又は粉砕末、搾汁物又は搾汁末、抽出物又は抽出末が好ましく、粉砕物又は粉砕末が特に好ましい。本発明においては、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉の粉砕物又は粉砕末を用いることが最も好ましい。
大麦の含有量は、(A)或いは(A)及び(C)と組み合わせた際にダイエット効果が認められる量であれば特に限定されないが、例えば、組成物全量に対して0.0001~90質量%であり、好ましくは0.001~70質量%、より好ましくは0.01~50質量%である。
(明日葉)
明日葉とは、セリ科の植物であり、であり、学名はAngelica keiskeiである。本発明における明日葉の使用部位としては特に制限されるものではないが、花、種子、果実、葉、茎、根が挙げられ、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉を用いることが好ましい。
本発明においては、種々の明日葉の処理物を使用することができ、処理形態としては、経口組成物に使用される通常の素材の処理方法で処理された状態であれば特に制限されるものではなく、例えば、上記のクマザサと同様の処理形態及び処理方法を選択することができる。処理形態としては、粉砕物又は粉砕末、搾汁物又は搾汁末、抽出物又は抽出末が好ましく、粉砕物又は粉砕末が特に好ましい。本発明においては、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉の粉砕物又は粉砕末を用いることが最も好ましい。
明日葉の含有量は、(A)或いは(A)及び(C)と組み合わせた際にダイエット効果が認められる量であれば特に限定されないが、例えば、組成物全量に対して0.0001~50質量%であり、好ましくは0.001~30質量%、より好ましくは0.01~10質量%である。
(甘藷)
甘藷とは、ヒルガオ科に属する植物をいい、学名はIpomoea batatasである。甘藷は、一般にサツマイモと呼ばれるものであれば特に限定されない。甘藷の品種は、特に限定されず、例えば、すいおう、ジョイホワイト、コガネセンガン、シロユタカ、サツマスターチ、アヤムラサキなどの品種が挙げられる。なかでも、ポリフェノール含有量が高いすいおうが好ましい。本発明における甘藷の使用部位としては特に制限されるものではないが、花、種子、果実、葉、茎、根が挙げられ、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉を用いることが好ましい。
本発明においては、種々の甘藷の処理物を使用することができ、処理形態としては、経口組成物に使用される通常の素材の処理方法で処理された状態であれば特に制限されるものではなく、例えば、上記のクマザサと同様の処理形態及び処理方法を選択することができる。処理形態としては、粉砕物又は粉砕末、搾汁物又は搾汁末、抽出物又は抽出末が好ましく、粉砕物又は粉砕末が特に好ましい。本発明においては、(A)或いは(A)及び(C)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、茎葉の粉砕物又は粉砕末を用いることが最も好ましい。
甘藷の含有量は、(A)或いは(A)及び(C)と組み合わせた際にダイエット効果が認められる量であれば特に限定されないが、例えば、組成物全量に対して0.0001~50質量%であり、好ましくは0.001~30質量%、より好ましくは0.01~10質量%である。
[(C)動物由来のタンパク質]
本発明の経口組成物は、(A)3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸(HMB)又はその塩と、(B)特定素材に加え、(C)動物由来のタンパク質を含有することが好ましい。動物由来のタンパク質としては、前記(A)及び(B)と組み合わせてダイエット効果を有するタンパク質であれば特に制限されないが、体内でのタンパク質合成、特に筋肉の増強に必要な必須アミノ酸をバランスよく多く含有するタンパク質が好ましく、例えば牛肉、豚肉、鶏肉、馬肉、羊肉等の食肉由来のタンパク質、ホエイやカゼイン等の乳タンパク質、卵白や卵黄などの卵タンパク質などが挙げられる。特に、(A)及び(B)との併用により優れたダイエット効果を発揮する観点から、哺乳類由来のタンパク質を含有することが好ましく、乳タンパク質を用いることがより好ましい。
動物由来のタンパク質の含有量は、(A)及び(B)と組み合わせた際にダイエット効果が認められる量であれば特に限定されないが、例えば、組成物全量に対して0.00001~50質量%であり、好ましくは0.0001~40質量%、より好ましくは0.001~30質量%である。
本発明の経口組成物は、例えば、医薬品(医薬部外品を含む)や、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品等の所定機関より効能の表示が認められた機能性食品などのいわゆる健康食品や、一般的な食品、食品添加剤、飼料等として用いることができる。
本発明の経口組成物は、ダイエットのために用いられるダイエット用組成物として用いることができる。かかるダイエット用組成物としては、(A)HMB又はその塩並びに(B)特定素材を含有し、ダイエットに用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物のいずれかに、ダイエット(抗肥満、体脂肪低減又は蓄積抑制、内臓脂肪の低減又は蓄積抑制、皮下脂肪の低減又は蓄積抑制、メタボリックシンドローム改善、痩身、体重低減などを含む)の機能がある旨を表示したものが本発明の範囲に含まれる。なお、本発明のダイエット用組成物は、製品の包装等に、本発明における組合せの成分((A)HMB又はその塩、(B)特定素材並びに(C)動物由来のタンパク質)がダイエットの有効成分として表示されているものに限られない。例えば、有効成分を特定していないものであってもよく、(A)HMB又はその塩のみを有効成分として表示したものであってもよく、(B)特定素材のみを有効成分として表示したものであってもよく、(C)動物由来のタンパク質のみを有効成分として表示したものであってもよい。
具体的に、本発明のダイエット用組成物としては、医薬品(医薬部外品を含む)や特定保健用食品、機能性表示食品、栄養機能食品及びその他の一般的な健康に関する訴求をしている食品等のいわゆる健康食品が挙げられ、いわゆる健康食品においては、「体脂肪が気になる方へ」、「肥満気味な方へ」、「体重(BMI)が気になる方へ」、「体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)を減らす」、「ウエスト周囲長を減らす」、「理想の体型を手に入れたい方へ」等を表示したものを例示することができる。
また、本発明の経口組成物は、筋肉の増強のために用いられる筋肉増強用組成物として用いることができる。かかる筋肉増強用組成物としては、(A)HMB又はその塩並びに(B)特定素材を含有し、筋肉増強に用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物のいずれかに筋肉増強、筋合成の亢進、筋分解の抑制、筋肉量(筋肉重量、筋断面積、筋肉密度)の低下抑制・維持・増加、筋肉の質の低下抑制・維持・向上、筋力(パワー、持久力)の低下抑制・維持・増加、運動能力の低下抑制・維持・向上、代謝(基礎代謝、安静時及び運動時代謝)の低下抑制・維持・向上、除脂肪体重の低下抑制・維持・増加、筋肉疲労の予防・改善、筋肉増強による代謝向上効果、ロコモティブシンドロームの予防・改善効果、サルコペニアの予防・改善効果の機能がある旨を表示したものが本発明の範囲に含まれる。なお、本発明の筋肉増強用組成物は、製品の包装等に、本発明における組合せの成分((A)HMB又はその塩、(B)特定素材並びに(C)動物由来のタンパク質)が筋肉増強の有効成分として表示されているものに限られない。例えば、有効成分を特定していないものであってもよく、(A)HMB又はその塩のみを有効成分として表示したものであってもよく、(B)特定素材のみを有効成分として表示したものであってもよく、(C)動物由来のタンパク質のみを有効成分として表示したものであってもよい。
具体的に、本発明の筋肉増強用組成物としては、医薬品(医薬部外品を含む)やいわゆる健康食品が挙げられ、いわゆる健康食品においては、「筋肉をつくる力をサポートする」、「筋肉の分解を抑える」、「筋力を増強する」、「歩行能力の低下抑制・維持・改善・向上」、「筋肉増強による代謝向上を図る」、「代謝の衰えを抑える」、「筋肉疲労の予防・回復」、「バランス能力の低下抑制・維持」、「シェイプアップ」、「マッチョ」、「細マッチョ」、「美ボディ」、「寝たきり予防」、「寝たきり防止」、「転倒予防」、「筋肉増強による代謝向上を図る」、「筋肉量や筋力を維持する」等を表示したものを例示することができる。本発明の経口組成物を摂取する対象としては、筋肉の増強を必要とする人であれば特に限定されないが、シェイプアップを目的とする人や、スポーツ選手や、足腰の弱った高齢者等を好ましく例示することができる。
本発明の経口組成物によるダイエット効果、筋肉増強効果及び代謝促進効果は、日常生活を送る上で本発明の組成物を摂取すれば得られるものであるが、運動と併用することで、より優れた効果を得ることができる。ここで言う運動とは、有酸素運動又はレジスタンス運動(筋力トレーニング、ウェイトトレーニング)のいずれか一種以上である。特に、本発明の経口組成物による筋肉増強効果を得る場合、本発明の経口組成物と併用する運動の種類は特に制限はないが、有酸素運動、レジスタンス運動のうちいずれか一種以上を実施することが好ましく、レジスタンス運動を実施することが特に好ましい。また、運動を実施する場合の運動量としては、1日あたり10分以上、好ましくは20分以上、より好ましくは30分以上である。
本発明の組成物の形態としては、例えば、錠状、カプセル状、粉末状、顆粒状、液状、粒状、棒状、板状、ブロック状、固形状、丸状、ペースト状、クリーム状、カプレット状、ゲル状、チュアブル錠状、スティック状等を挙げることができる。これらの中でも、錠状、カプセル状、粉末状、顆粒状、丸状、チュアブル錠状の形態が好ましく、粉末状、顆粒状がより好ましい。
本発明の組成物を粉末状、顆粒状の組成物とする場合、適切な賦形剤、崩壊剤、流動化剤または、そのほかの添加剤のいずれか一種以上を添加することができる。特に、賦形剤を使用することで保存安定性をより高めることができる。賦形剤とは、組成物の取扱い或いは成形の向上や服用を便利にするために加えるものである。本発明に使用できる賦形剤としては特に制限はなく、例えば、デンプン、アルファー化デンプン、部分アルファー化デンプン、デンプン分解物等のデンプン又はその誘導体、結晶セルロース、粉末セルロース、糖アルコール、乳糖、ビール酵母、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、精製白糖、軽質無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、酸化チタン、沈降炭酸カルシウム、還元麦芽糖、麦芽糖等などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。本発明においては、賦形剤としては、成型性や保存安定性の観点から、ヒドロキシプロピルセルロース、粉末セルロース、アルファー化デンプン、部分アルファー化デンプン、糖アルコール、還元麦芽糖、麦芽糖が好適に用いられる。本発明に使用できる崩壊剤としては特に制限はなく、例えば、クロスポビドン、カルメロース、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、部分アルファー化デンプン、アルファー化デンプンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。流動化剤とは、混合末や顆粒の流動性を改善するために使用するものである。本発明に使用できる流動化剤としては特に制限はなく、例えば二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。本発明においては、流動化剤としては、成型性や保存安定性の観点から、二酸化ケイ素、炭酸マグネシウムが好適に用いられる。本発明において、賦形剤、崩壊剤、流動化剤はいずれも市販品を使用することができる。
本発明の組成物における(A)HMB又はその塩、(B)特定素材及び(C)動物由来のタンパク質(本発明の成分)の含有量としては、その効果の奏する範囲で適宜含有させればよい。
具体的には、本発明の経口組成物が錠状、丸状、カプセル錠状のサプリメントや医薬品の場合には、本発明の成分が乾燥質量換算で全体の5~99質量%含まれていることが好ましく、8~98質量%含まれていることがより好ましく、10~97質量%含まれていることが特に好ましい。また、本発明の経口組成物がチュアブル錠状のサプリメントや医薬品の場合には、本発明の成分が乾燥質量換算で全体の0.1~70質量%含まれていることが好ましく、0.5~60質量%含まれていることがより好ましく、1~50質量%含まれていることが特に好ましい。粉末状、顆粒状のサプリメントや医薬品の場合、本発明の成分が乾燥質量換算で全体の0.1~90質量%含まれていることが好ましく、0.5~80質量%含まれていることがより好ましく、1~70質量%含まれていることが特に好ましい。液状のサプリメントや医薬品の場合、本発明の成分が乾燥質量換算で全体の5~99質量%含まれていることが好ましく、8~98質量%含まれていることがより好ましく、10~97質量%含まれていることが特に好ましい。
本発明の経口組成物の摂取量としては特に制限はないが、本発明の効果をより顕著に発揮させる観点から、成人の1日当たり、(A)HMB又はその塩の摂取量が、0.1mg/日以上となるように摂取することが好ましく、1mg/日以上となるように摂取することがより好ましく、10mg/日以上となるように摂取することがさらに好ましい。その上限は、例えば、10000mg/日であり、好ましくは8000mg/日であり、より好ましくは5000mg/日である。また、成人の1日当たり、(B)特定素材の摂取量が、10mg/日以上となるように摂取することが好ましく、100mg/日以上となるように摂取することがより好ましく、500mg/日以上となるように摂取することがさらに好ましい。その上限は、例えば、10000mg/日であり、好ましくは5000mg/日であり、より好ましくは3000mg/日である。本発明の経口組成物は、1日の摂取量が前記摂取量となるように適宜設計すればよく、1回で摂取しても良いし、複数回に分けて摂取しても良い。例えば、錠状、カプセル、丸状又はチュアブル錠状の場合は1日あたり1~4回の摂取回数とし、合計量として前記摂取量が摂取できれば良い。本発明の経口組成物は、1日の摂取量が前記摂取量となるように、1つの容器に、又は例えば2~3の複数の容器に分けて、1日分として収容することができる。
(A)HMB又はその塩及び(B)特定素材の配合質量比としては、乾燥質量換算で、1:0.00001~9000の範囲であることが好ましく、1:0.01~100の範囲であることがより好ましく、1:0.1~50の範囲であることがさらに好ましい。
(A)HMB又はその塩、(B)特定素材及び(C)動物由来のタンパク質の配合質量比としては、乾燥質量換算で、1:0.00001~9000:0.000001~5000の範囲であることが好ましく、1:0.01~100:0.0001~10の範囲であることがより好ましく、1:0.1~50:0.001~1の範囲であることがさらに好ましい。
本発明の組成物は、必要に応じて、本発明の成分以外の他の成分を添加して、公知の方法によって製造することができる。本発明の成分以外の他の成分としては、例えば、水溶性ビタミン(ビタミンB1、B2、B3、B5、B6、B12、B13、B15、B17、ビオチン、コリン、葉酸、イノシトール、PABA、ビタミンC、ビタミンP)、油溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)等のビタミン類;カルシウム、マグネシウム、リン、鉄等のミネラル類;タウリン、ニンニク等に含まれる含硫化合物;ヘスペリジン、ケルセチン等のフラバノイド或いはフラボノイド類;ペプチド;アミノ酸;動物性油脂;植物性油脂;動物・植物の粉砕物又は抽出物等を挙げることができる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の課題を解決し得る限り、本発明は種々の態様をとることができる。
以下のとおりに、(A)HMB又はその塩とその他の成分((B)特定素材又は(C)動物由来タンパク質)との組み合わせによる、筋芽細胞の賦活作用を評価した。
[1.筋芽細胞賦活作用]
(1)被験物質
・HMB又はその塩として、HMBCa(市販品の試薬)を用いた。
・クマザサとして、クマザサの茎葉の粉砕末(市販品)を用いた。
・モリンガとして、モリンガの茎葉の粉砕末(市販品)の水抽出物を用いた。
・長命草として、長命草の茎葉の微粉砕末(市販品)を用いた。
・ケールとして、ケールの茎葉の粉砕末(株式会社東洋新薬製)を用いた。
・ヨモギとして、ヨモギの茎葉の粉砕末(株式会社東洋新薬製)を用いた。
・桑として、桑の茎葉の粉砕末(市販品)を用いた。
・微細藻類として、スピルリナの乾燥粉砕末(市販品)を用いた。
・大麦として、大麦の茎葉の粉砕末(株式会社東洋新薬製)を用いた。
・明日葉として、明日葉の茎葉の粉砕末(市販品)を用いた。
・甘藷として、甘藷の茎葉の粉砕末(株式会社東洋新薬製)を用いた。
・動物由来のタンパク質として、乳由来のタンパク質(市販品)を用いた。
(2)細胞培養
37℃、5%COインキュベーター内で、10vol%FBS-DMEM培地を入れた75cmフラスコを用いて、マウス骨格筋由来筋芽細胞株C2C12を培養した。
培養後、トリプシン処理により浮遊させた細胞を75cmフラスコから回収し、細胞数を計測した後、コラーゲンコートした96ウェルプレートの各ウェルに5,000cells/ウェルの細胞密度にて播種した。細胞を播種した96ウェルプレートを、37℃、5%COインキュベーター内で24時間前培養した。
表1及び2に示す試験区を設定した。表1の数値は細胞培養時の培地中に含まれる各被験物質の濃度(μg/ml)を表す。被験物質を、10%FBS-DMEMにて10mg/mlに調製し1時間ボルテックス後、10,000rpmで1分間遠心し、上清をフィルター滅菌してから表1及び2に記載の所定の濃度まで10%FBS-DMEMにより希釈して調製した。また、被験物質を含まない10%FBS-DMEMのみの条件をコントロールとした。
前培養後、ウェル内の培地を取り除いた後、各ウェルに前記調製した被験物質を含有する10vol%FBS-DMEM培地200μLを加えて、37℃、5%COインキュベーター内で約24時間培養した。
Figure 2023063521000002
Figure 2023063521000003
(3)細胞賦活活性測定
培養後、培地を除去した後、各ウェルをPBS 250μL/ウェルで1回洗浄した。次いで、無血清DMEMで30倍に希釈したCell Counting Kit-8(株式会社同仁化学研究所製)溶液 150μL/ウェルを添加した。
添加後のプレートを37℃、5%COインキュベーター内に静置して適度に発色させた後、各ウェルの450nmにおける吸光度を測定した。得られたデータを元に、コントロールに対する細胞賦活活性(% of control)を下記式に基づいて算出した。
% of control=(Data sample-Data blank)/(Data control-Data blank)×100
Data sample:実施例1~10及び比較例1~12の吸光度
Data control:コントロールの吸光度
Data blank:細胞が存在しないウェルの吸光度
(4)評価
コントロールの細胞賦活活性を100%として、実施例1~10及び比較例1~12の細胞賦活活性との差(%)を算出した。その結果を図1~9に示す。値が大きいほど、コントロールと比較して筋芽細胞が増加したことから、細胞賦活活性が高いことを示す。なお、コントロールの細胞賦活活性との差が負の値となったものは、0として表記する。
図1~9に示されているとおりに、比較例と実施例との比較から、HMBCaと、特定素材とを組み合わせたところ、筋芽細胞の細胞賦活活性(%)は、HMBCa単独及び特定素材単独よりも明らかに高い値を示し、HMBCaと特定素材とを組み合わせた組成物は筋芽細胞賦活活性が優れて増強されることがわかった。すなわち、各実施例は、表1及び2に記載のとおり、対応する比較例の素材の組み合わせであるが、実施例と比較例で添加したサンプルの総量が同量であるところ、相加効果の範囲内では比較例の細胞賦活活性を上回ることは通常ない。しかしながら、各実施例の細胞賦活活性は、比較例と比較して明らかに高い値を示しており、相乗効果であることは明らかである。また、図4に示すとおり、HMBCaと、特定素材と、動物由来のタンパク質を組み合わせたところ、筋芽細胞賦活活性は、HMBCa単独、特定素材単独及び乳タンパク単独よりも明らかに高い値を示し、さらに、HMBCaと特定素材とを組み合わせた場合よりも高い値を示した。したがって、HMBCa、特定素材及び乳タンパクを組み合わせた際の筋芽細胞賦活作用は、上記と同様の理由で、比較例単独の効果を単に足し合わせた相加効果ではなく、相乗効果であることは明らかである。さらに、HMBCa、特定素材及び乳タンパクを組み合わせた際の筋芽細胞賦活作用は、HMBCa及び特定素材の組合せによる効果ではなし得ない相乗効果であることは明らかである。
以上の結果から、HMBCaと、その他の成分を含有するものは、優れた筋芽細胞賦活作用を示すことから、筋肉量が増大又は維持され、筋肉によるエネルギー産生促進による代謝改善効果、体の引き締め(痩身)効果、筋力減少による基礎代謝の低下を防ぐことによる肥満防止効果などのダイエット効果が期待できる。
[製造例1](粉末状の組成物の製造)
下記成分からなる粉末状の組成物(3g)を製造した。得られた粉末状の組成物を100mLの水に溶解し服用することで、優れたダイエット効果が得られる。
HMBCa 1%
クマザサの茎葉の粉砕末 1%
大麦の茎葉の粉砕末 30%
明日葉の茎葉の粉砕末 1%
麦芽糖 20%
乳タンパク質 1%
大豆タンパク質 10%
香料 3%
デキストリン 20%
還元麦芽糖 残部
[製造例2](粉末状の組成物の製造)
下記成分からなる粉末状の組成物(3.5g)を製造した。得られた粉末状の組成物を150mLの水に溶解し服用することで、優れたダイエット効果が得られる。
HMBCa 10%
大麦の茎葉の搾汁末 30%
ケールの茎葉の粉砕末 5%
モリンガの茎葉の粉砕末 5%
長命草の茎葉の粉砕末 5%
乳酸菌 1%
ブドウ糖 20%
デキストリン 20%
還元麦芽糖 残部
[製造例3](錠状の組成物の製造)
下記成分からなる錠状の組成物(350mg)を製造した。得られた錠状の組成物を1日あたり6粒摂取することで、優れたダイエット効果が得られる。
HMBCa 75%
クマザサの茎葉の含水エタノール抽出物 10%
乳タンパク質 5%
プルラン 1%
還元麦芽糖 残部
[製造例4](顆粒状の組成物の製造)
下記成分を混合して常法により顆粒状の組成物(3000mg)を製造した。得られた顆粒状の組成物を水と共に服用することで、優れたダイエット効果が得られる。
HMBCa 50%
葛の花水抽出物 10%
ヨモギの茎葉の粉砕末 2%
アスパルテーム 0.1%
チアミン塩酸塩 0.33%
リボフラビン 0.33%
ビタミンB6 0.17%
シアノコバラミン 0.17%
香料 0.17%
還元パラチノース 6.67%
ステアリン酸カルシウム 3.33%
ヒロドキシプロピルセルロース 残部
本発明によれば、ダイエット作用を有する(A)3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸又はその塩並びに(B)クマザサ、モリンガ、長命草、ケール、ヨモギ、桑、微細藻類、大麦、明日葉及び甘藷からなる群から選ばれる少なくとも1種の素材を含有する組成物が得られ、ダイエット効果、代謝促進効果、筋肉増強効果を期待する者にとって有益な一般飲食品、特定保健用飲食品、栄養機能飲食品、保健機能飲食品、特別用途飲食品、栄養補助飲食品、健康補助飲食品、サプリメント、美容飲食品、その他の健康飲食品、医薬用部外品、化粧品、医薬品として利用できる。

Claims (2)

  1. (A)3-ヒドロキシ-3-メチル酪酸又はその塩並びに(B)長命草、モリンガからなる群から選ばれる少なくとも1種の素材を含有することを特徴とする経口組成物。
  2. さらに、(C)動物由来のタンパク質を含有することを特徴する請求項1に記載の経口組成物。
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