JP7303700B2 - ドリル、異物除去装置、異物除去方法および加工食品の製造方法 - Google Patents

ドリル、異物除去装置、異物除去方法および加工食品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ドリル、異物除去装置、異物除去方法および加工食品の製造方法に関する。
加工食品の生産において、原材料の加工時に不良品や異物の選別と除去が行われている。例えば、鶏肉を使った加工食品の生産では、原材料の選別作業において骨や羽、血合いなどの異物を除去することが望まれている。
このような背景の下、原材料の食品から異物を除去するための装置が知られている(例えば、特許文献1および2)。特許文献1では、海苔(乾燥海苔)の生産工程で使用される海苔の異物除去装置を開示している。この異物除去装置は、コンベアと切削ユニットとを有し、コンベアは、海苔を一枚ずつ載せて搬送し、切削ユニットは、切削手段の切削工具の軸回転により、海苔に付着した異物を切削除去するように構成されている。
また、特許文献2では、食品片中の異物の場所を検出する分析ユニットと、切断工具と、分析ユニットから切断工具に食品片を移送する移送システムと、移送システム及び切断工具を制御し、かつ、食品片中の異物の検出場所に応じて切断工具を動作させて異物の検出場所の付近を切断し、その後、異物をとって食品片から排出する制御システムと、を備える、食品片処理アセンブリを開示している。
特開2018-68156号公報 特表2017-526340号公報
ところで、このような異物除去装置を用いて食品から異物を除去する場合には、最終製品である加工食品の美観や食感等の美味しさを向上させるために、食品へのダメージを低減することが望まれている。また、異物と共に除去された食品片を家畜等への飼料等に再利用する場合もあり、異物と共に除去された食品片の形状を所望の形状に保つことも望まれている。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、食品へのダメージを低減させるとともに、異物と共に除去された食品片の形状を所望の形状に保つことが可能な、ドリル、異物除去装置、異物除去方法および加工食品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、食品の異物を除去するための異物除去装置に用いられ、前記食品から前記異物を除去するためのドリルにおいて、前記異物を除去するための刃が形成された先端部と、前記先端部から後端側に延びる本体部とを備え、前記先端部には、外縁が前記刃を構成する第1開口が形成され、前記本体部には、前記第1開口に連通する第2開口が形成され、前記ドリルの先端側から見た場合に、前記ドリルの中心軸線から前記外縁までの距離は、前記外縁の周方向に沿って変化する、ドリルである。
本発明の一態様によるドリルにおいて、前記第2開口は、前記本体部の側面に形成されていてもよい。
本発明の一態様によるドリルにおいて、前記第2開口は、前記本体部の後端面に形成されていてもよい。
本発明の一態様によるドリルにおいて、前記先端部は、前記第1開口よりも先端側に位置し、前記食品から前記異物を除去する際に、前記食品に当接することにより前記食品を押圧する押圧部を含んでいてもよい。
本発明の一態様によるドリルにおいて、前記第1開口は、前記先端部の先端に形成されていてもよい。
本発明の一態様は、食品の異物を除去するための異物除去装置において、本発明によるドリルと、前記ドリルを、前記ドリルの中心軸線を中心に回転させる駆動装置と、を備える、異物除去装置である。
本発明の一態様による異物除去装置において、前記食品から前記異物を除去する際に、前記食品を上方から下方へ押さえ付ける押さえ機構を更に備えていてもよい。
本発明の一態様による異物除去装置において、チャンバを区画するとともに、前記ドリルが挿入される挿入孔が形成された筐体を更に備え、前記ドリルが前記挿入孔に挿入された状態において、前記ドリルの前記第2開口は、前記チャンバ内に位置し、前記チャンバは、前記ドリルによって除去された前記異物を収容してもよい。
本発明の一態様による異物除去装置において、前記チャンバ内の前記異物を排出する排出装置を更に備えていてもよい。
本発明の一態様による異物除去装置において、前記駆動装置は、前記ドリルを正逆両方向に回転させてもよい。
本発明の一態様による異物除去装置において、ロボットアームに取り付けられて用いられてもよい。
本発明の一態様は、食品の異物を除去するための異物除去方法において、本発明によるドリルを前記食品に当接させる工程と、前記ドリルを回転させることにより、前記異物を除去する工程と、を備える、異物除去方法である。
本発明の一態様による異物除去方法において、前記異物を除去する工程の前に、前記食品を上方から下方へ押さえ付けることにより、前記食品の移動を抑制する工程を更に備えていてもよい。
本発明の一態様による異物除去方法において、前記異物を除去する工程は、前記ドリルを一方向に回転させる工程と、前記ドリルを前記一方向に回転させた後に、前記ドリルを他方向に回転させる工程と、を有していてもよい。
本発明の一態様は、加工食品の製造方法において、本発明による異物除去方法によって前記食品から前記異物を除去する工程と、前記異物が除去された前記食品を加工する工程と、を備える、加工食品の製造方法である。
本発明によれば、食品へのダメージを低減させるとともに、異物と共に除去された食品片の形状を所望の形状に保つことができる。
図1は、本実施の形態によるドリルを示す正面図である。 図2は、本実施の形態によるドリルを示す背面図である。 図3は、本実施の形態によるドリルを示す側面図である。 図4は、本実施の形態によるドリルを示す底面図である。 図5は、本実施の形態によるドリルを示す断面図(図3のV-V線断面図)である。 図6は、本実施の形態による異物除去装置を示す斜視図である。 図7は、本実施の形態による異物除去装置を拡大して示す斜視図である。 図8は、本実施の形態による異物除去装置を示す正面図である。 図9Aは、本実施の形態による異物除去方法を説明する図である。 図9Bは、本実施の形態による異物除去方法を説明する図である。 図9Cは、本実施の形態による異物除去方法を説明する図である。 図9Dは、本実施の形態による異物除去方法を説明する図である。 図10は、本実施の形態によるドリルの変形例(第1の変形例)を示す側面図である。 図11は、本実施の形態によるドリルの変形例(第2の変形例)を示す側面図である。 図12は、本実施の形態によるドリルの変形例(第3の変形例)を示す側面図である。 図13は、本実施の形態によるドリルの変形例(第4の変形例)を示す側面図である。 図14は、本実施の形態によるドリルの変形例(第5の変形例)を示す側面図である。 図15は、本実施の形態によるドリルの変形例(第6の変形例)を示す側面図である。 図16は、本実施の形態によるドリルの変形例(第7の変形例)を示す側面図である。
以下、図面を参照して本実施の形態について説明する。図1乃至図9Dは本実施の形態を示す図である。各図面に示される要素のサイズおよび縮尺は、図示および理解の便宜上、必ずしも実物と一致せず、また図面間でも一致していない。ただし当業者であれば、本明細書および特許請求の範囲の記載を考慮し、各図に示されている要素の構成および作用効果を明確に把握することが可能である。
以下の実施形態における食品の具体的な種類は特に限定されない。したがって食品は、塊状に切断された畜肉(牛肉や豚肉等)、家禽肉(鶏肉等)、野菜等であってもよい。
ドリル
まず、図1乃至図5により本実施の形態によるドリル10について説明する。このドリル10は、食品H(図6参照)の異物F(図6参照)を除去するための後述する異物除去装置50に用いられ、食品Hから異物Fを除去するためのものである。
図1乃至図3に示すように、ドリル10は、異物Fを除去するための刃21が形成された先端部20と、先端部20から後端側(図1乃至図3の上側)に延びる本体部30とを備えている。このうち、先端部20は、円錐状に形成されている。この場合、先端部20の高さH1は、10mm以上50mm以下程度であってもよい。また、先端部20が画定する円錐において、底面の直径は、本体部30の後述する直径R1と同一になっている。
先端部20には、外縁22aが刃21を構成する第1開口22が形成されている。図4に示すように、ドリル10の先端20a側から見た場合に、ドリル10の中心軸線X1から外縁22aまでの距離は、外縁22aの周方向に沿って変化している。これにより、ドリル10が、ドリル10の中心軸線X1を中心に回転した際に、第1開口22の外縁22aによって構成された刃21によって、食品Hを切り取りながら異物Fを除去することができるようになっている。この第1開口22は、上下方向から見た場合に、ドリル10の中心軸線X1に重ならない位置に形成されている。すなわち、第1開口22は、先端部20が画定する円錐の側面に形成されている。本実施の形態では、先端部20には、1つの第1開口22が形成されている。なお、第1開口22は、上下方向から見た場合に、ドリル10の中心軸線X1に重なる位置に形成されていてもよい。
また、図1乃至図4に示すように、先端部20は、第1開口22よりも先端20a側に位置し、食品Hから異物Fを除去する際に、食品Hに当接することにより食品Hを押圧する押圧部23(図1乃至図4において梨地で示す領域)を含んでいる。この押圧部23は、食品Hを下方に押圧することにより、ドリル10が食品Hから異物Fを除去する際に、食品Hがドリル10に対して移動してしまうことを抑制する役割を果たす。
本体部30は、円柱状に形成されている。この場合、本体部30の高さH2は、30mm以上300mm以下程度であってもよい。また、本体部30の直径R1は、10mm以上50mm以下程度であってもよい。
この本体部30には、第1開口22に連通する第2開口31が形成されている。第2開口31は、本体部30の側面32に形成されている。この第2開口31は、刃21が除去した異物Fをドリル10内から排出させる役割を果たす。本実施の形態では、本体部30には、1つの第2開口31が形成されている。また、本実施の形態では、第2開口31の周方向位置は、第1開口22の周方向位置とは異なっている。具体的には、上述した第1開口22は、側面視において、ドリル10の中心軸線X1に対して一方の側(図3における左側)形成されており、第2開口31は、側面視において、ドリル10の中心軸線X1に対して他方の側(図3における右側)に形成されている。この場合、上述した第1開口22および第2開口31は、ドリル10の中心軸線X1に対して互いに対向するように形成されている。
図3に示すように、第1開口22と第2開口31とを連通させる貫通孔11は、ドリル10の中心軸線X1に対して傾斜するように延びている。この場合、ドリル10の中心軸線X1に対する貫通孔11の中心軸線X2の傾斜角度αは、20°以上50°以下程度とすることができる。貫通孔11の傾斜角度αが50°以下であることにより、本体部30の側面32に形成される第2開口31をドリル10の先端部20から遠ざけることができる。これにより、後述する異物除去装置50において、ドリル10の第2開口31が後述するチャンバ81内に位置するように、ドリル10を後述する筐体80に挿入した場合であっても、筐体80から突出するドリル10の先端部20の長さを確保することができる。このため、後述する異物除去装置50を用いて食品Hに付着した異物Fを除去する際に、ドリル10の先端部20を確実に食品Hに当接させることができる。
図5に示すように、貫通孔11は、貫通孔11の中心軸線X2に直交する断面において、円形状を有している。この場合、貫通孔11の直径R2は、5mm以上30mm以下程度とすることができる。貫通孔11の直径R2が5mm以上であることにより、刃21によって除去された異物Fおよび異物Fと共に除去された食品片(以下、異物F等とも記す)により、貫通孔11が目詰まりしてしまうことを抑制することができる。なお、図示された例においては、貫通孔11は、全体として略一定の直径を有しているが、これに限られない。例えば、貫通孔11の直径R2が、第1開口22側から第2開口31側に向かう途中で変化していてもよい。また、貫通孔11の中心軸線X2に直交する断面における貫通孔11の形状は任意であり、多角形状であってもよい。
また、本体部30の後端側には、後述するドリルチャック61に取り付けられるシャンク部40が設けられている。図示された例において、シャンク部40は、円柱状に形成されており、シャンク部40の直径は、本体部30の直径R1と同一になっている。なお、シャンク部40はいわゆるストレートシャンクであるが、シャンク部40はいわゆるテーパシャンクであってもよい。
異物除去装置
次に、食品の異物を除去するための異物除去装置50について説明する。図6に示すように、本実施の形態では、異物除去装置50は、ロボットアーム51に取り付けられており、コンベア52によって搬送される食品Hから異物Fを除去するように構成されている。ロボットアーム51は、図示しない制御装置に接続されており、制御装置からの信号により、異物除去装置50を水平方向および上下方向に移動させるようになっている。
図7および図8に示すように、異物除去装置50は、上述したドリル10と、ドリル10を、ドリル10の中心軸線X1を中心に回転させる駆動装置60と、を備えている。ドリル10は、図示しないドリルチャックを介して駆動装置60に取り付けられている。
駆動装置60は、例えばモータであってもよい。駆動装置60は、図示しない制御装置に接続されており、制御装置からの信号により、ドリル10を回転させるようになっている。本実施の形態では、駆動装置60は、ドリル10を正逆両方向に回転させることができるように構成されている。駆動装置60は、支持部材53に取り付けられており、この支持部材53には、上述したロボットアーム51が取り付けられるようになっている。なお、駆動装置60は、支持部材53に直接取り付けられていてもよく、図示しない取付部材を介して支持部材53に取り付けられていてもよい。
また、図8に示すように、異物除去装置50は、食品Hから異物Fを除去する際に、食品Hを上方から下方へ押さえ付ける押さえ機構70と、チャンバ81を区画するとともに、ドリル10が挿入される挿入孔82が形成された筐体80と、チャンバ81内の異物Fを排出する排出装置90とを更に備えている。
本実施の形態では、押さえ機構70は、四角形状の平坦な板状部材71と、板状部材71の上面に取り付けられ、弾性体72が設けられたポール73とを有している。このうち板状部材71には、上面から下面に至る、多数の小孔71aが形成されている(図7参照)。これにより、板状部材71が食品Hを上方から下方へ押さえ付けた後、食品Hから板状部材71を引き離す際に、食品Hが板状部材71へ張り付いてしまうことを抑制することができる。また、板状部材71の中央に、ドリル10が挿入される開口71bが形成されている。このような板状部材71の下面は、食品Hが搬送されるコンベア52の搬送面と略平行になっている。なお、板状部材71に小孔71aを形成することなく、板状部材71の下面を凹凸形状に形成してもよい。
図8に示すように、ポール73は、上端に設けられた第1フランジ部74と、第1フランジ部74の下方に設けられた第2フランジ部75とを含んでいる。本実施の形態では、ポール73は、板状部材71の上面の4隅にそれぞれ取り付けられている。また、各々のポール73は、それぞれ上述した支持部材53を貫通しており、各々の第1フランジ部74が支持部材53の上方に位置するようになっている。また、ポール73のうち、第1フランジ部74と第2フランジ部75との間の部分は、円柱状に形成されている。また、ポール73のうち、第2フランジ部75よりも下方の部分は、第1フランジ部74と第2フランジ部75との間の部分よりも径が大きい円柱状に形成されている。なお、これに限らず、ポール73は全体として略均一な径を有していてもよい。また、ポール73は任意の形状を有していてもよい。さらに、ポール73の個数は任意であり、ポール73は任意の場所に設けられていてもよい。
ポール73に設けられた弾性体72は、ポール73の第2フランジ部75と、支持部材53との間に配置されている。この弾性体72は、押さえ機構70の板状部材71が食品Hを上方から下方へ押さえ付けた場合に、ポール73の第2フランジ部75によって上方へ押圧され、弾性変形するように構成されている。これにより、ポール73および板状部材71が上下方向に移動することができるようになっており、板状部材71が食品Hを上方から下方へ押さえ付けた際に、ドリル10を板状部材71の下面から露出させることができる。弾性体72は、例えばコイルスプリングであってもよい。
次に、筐体80について説明する。筐体80は、連結部材55を介して支持部材53に取り付けられている。この筐体80には、上述したようにドリル10が挿入される挿入孔82が形成されている。この挿入孔82のサイズは、挿入孔82に挿入されたドリル10が、ドリル10の中心軸線X1を中心に回転することができる程度のサイズとなっている。なお、図示はしないが、チャンバ81内への空気の侵入を抑制するために、挿入孔82にメカニカルシールが取り付けられていてもよい。
また、筐体80は、上述したように、チャンバ81を区画する。このチャンバ81は、ドリル10によって除去された異物F等を収容する役割を果たす。この場合、ドリル10が挿入孔82に挿入された状態において、ドリル10の第2開口31は、チャンバ81内に位置するようになっている。これにより、ドリル10の刃21によって除去された異物F等は、ドリル10の第1開口22および第2開口31を通ってチャンバ81内に収容される。このため、食品Hから除去された異物F等が周囲に飛散することを抑制することができる。また、除去された異物F等がチャンバ81内に収容されるため、例えば、異物Fと共に除去された食品片を家畜等への飼料等に再利用する際に、除去された食品片を効率良く収集することができる。
この筐体80には、吸引管91が連結されており、吸引管91の下流側には、排出装置90が設けられている。これにより、排出装置90を駆動することにより、チャンバ81内を減圧し、チャンバ81内に収容された異物F等を吸引して排出することができる。このため、異物F等を効率良く収集することができるようになっている。排出装置90は、例えばポンプであってもよい。なお、筐体80に図示しない排出管を連結させて、排出装置90からチャンバ81内に空気を送り込むことにより、排出管を介して異物F等を排出してもよい。
次に、本実施の形態による作用について説明する。ここでは、まず、異物除去装置50を用いた異物除去方法について説明する。
異物除去方法
まず、食品Hがコンベア52上に載置される。次に、X線検査装置やカメラ等によって食品Hを撮像し、画像処理等により、食品Hに付着した異物Fの位置を特定する。この際、異物Fの位置座標は、図示しない制御装置に送信される。なお、食品Hはコンベア52によって下流側に搬送される。
次いで、ドリル10を食品Hに当接させる。この場合、まず、図示しない制御装置からの信号により、ロボットアーム51が駆動され、異物除去装置50が水平方向における所望の位置に配置される。次に、ロボットアーム51によって、異物除去装置50を下降させる。
この際、図9Aに示すように、押さえ機構70の板状部材71が食品Hに当接し、押さえ機構70の板状部材71が食品Hを上方から下方へ押さえ付けることにより、食品Hの移動を抑制する。このように、食品Hの移動を抑制することにより、食品Hに付着した異物Fの実際の位置が、画像処理等によって特定された位置からずれてしまうことを抑制することができる。このため、食品Hに付着した異物Fを確実に除去することができるとともに、食品Hから必要以上に食品片を除去してしまうことを抑制することができる。また、押さえ機構70の板状部材71が食品Hを上方から下方へ押さえ付けることにより、食品Hの表面に張力を作用させることができ、食品Hから異物Fを切り取りやすくすることができる。
その後、ロボットアーム51によって、異物除去装置50を更に下降させると、図9Bに示すように、ドリル10が食品Hに当接する。この際、まず、先端部20の押圧部23(図1乃至図4参照)が、食品Hに当接する。これにより、食品Hが押圧部23によって下方に押圧される。このため、後述するようにドリル10を回転させることにより食品Hから異物Fを除去する際に、食品Hがドリル10に対して移動してしまうことを抑制することができる。このため、食品Hに付着した異物Fをより確実に除去することができるとともに、食品Hから必要以上に食品片を除去してしまうことをより効果的に抑制することができる。なお、この場合、ドリル10の先端部20が、食品H内に埋没してもよい。
次に、図9Cに示すように、食品Hに当接したドリル10を回転させることにより、異物Fを除去する。この際、図示しない制御装置からの信号により、駆動装置60が駆動され、ドリル10が回転する。そして、ドリル10を回転させることにより、ドリル10の先端部20に形成された刃21が回転する。このため、刃21によって、異物Fが周囲の食品片とともに食品Hから切り取られる。また、刃21を回転させながら異物Fを除去するため、食品Hの一部を粉砕することなく異物Fが除去される。このため、食品Hへのダメージを低減させることができる。すなわち、食品Hの切り取り面がぼろぼろになることなく、食品Hから異物Fが除去される。さらに、食品Hの一部を粉砕することなく異物F等を除去することができるため、異物Fと共に除去された食品片が粉砕されてしまうことを抑制することができる。このため、異物Fと共に除去された食品片の形状を所望の形状に保つことができる。なお、ドリル10を食品Hに当接させる際(図9B参照)、既にドリル10を回転させていてもよい。
食品Hに当接したドリル10を回転させる場合、ドリル10の回転数は、1000回転/分程度とすることができる。ドリル10を回転させる時間は、例えば0.1秒以上0.2秒以下程度とすることができる。ドリル10を回転させる時間が0.1秒以上であることにより、食品Hから異物Fを効果的に除去することができる。また、ドリル10を回転させる時間が0.2秒以下であることにより、異物Fを除去する作業時間を短縮させることができる。
また、この場合、駆動装置60は、ドリル10を正逆両方向に回転させてもよい。例えば、駆動装置60は、ドリル10を一方向に0.1秒程度回転させてもよく、その後、ドリル10を他方向に0.1秒程度回転させてもよい。このように、駆動装置60が、ドリル10を正逆両方向に回転させることにより、食品Hがドリル10の回転によって移動してしまうことをより効果的に抑制することができる。このため、カメラ等で撮像された異物Fを確実に除去することができるとともに、食品Hから必要以上に食品片を除去してしまうことを抑制することができる。
ところで、刃21によって食品Hから切り取られた異物Fおよび食品片は、その後のドリル10の回転によって食品Hから切り取られた異物F等によって、貫通孔11内において第1開口22側から第2開口31側へ押し込まれる。そして、上述したように、第2開口31が、本体部30の側面32に形成されており、ドリル10の貫通孔11は、ドリル10の中心軸線X1に対して傾斜するように延びている(図3参照)。これにより、貫通孔11内の異物F等のうち、ドリル10の中心軸線X1よりも第2開口31側に位置する異物F等に対して、ドリル10の回転に伴う遠心力が作用する。これにより、異物F等が貫通孔11から容易に排出される。
また、ドリル10の第2開口31は、チャンバ81内に位置するようになっている。これにより、ドリル10の貫通孔11から排出された異物F等は、チャンバ81内に収容される。このため、食品Hから除去された異物F等が周囲に飛散することを抑制することができる。また、除去された異物F等がチャンバ81内に収容されるため、例えば、異物Fと共に除去された食品片を家畜等への飼料等に再利用する際に、除去された食品片を効率良く収集することができる。なお、図9Cおよび後述する図9Dにおいて、図面を明瞭にするために、異物F等のうち異物Fのみを図示しており、異物Fと共に除去された食品片の図示は省略している。
また、この際、排出装置90を駆動して、チャンバ81内を減圧してもよい。これにより、ドリル10の貫通孔11内に位置する除去された異物F等を、貫通孔11から吸い出すことができる。これにより、貫通孔11から異物F等を容易に排出させることができる。
その後、図9Dに示すように、異物除去装置50を上昇させる。この際、図示しない制御装置からの信号により、ロボットアーム51が駆動され、異物除去装置50を上昇させる。次に、コンベア52によって下流側(図9Dに示す右側)に搬送される食品Hに付着した他の異物Fを除去するために、ロボットアーム51によって、異物除去装置50が水平方向における所望の位置に配置される。次いで、ロボットアーム51によって、異物除去装置50を下降させる。図9A乃至図9Cを用いて説明したように、食品Hから異物Fが除去される。なお、上述したように、食品Hから異物Fを除去する際に、押さえ機構70およびドリル10の押圧部23によって、食品Hの移動が抑制されている。これにより、食品Hの他の異物Fを除去する際においても、当該他の異物Fの実際の位置が、画像処理等によって特定された位置からずれてしまうことが抑制されている。このため、再度カメラ等によって食品Hを撮像することなく、食品Hに付着した他の異物Fを確実に除去することができる。また、食品Hから必要以上に食品片を除去してしまうことを抑制することができる。
このようにして、異物Fが除去された食品Hが得られる。
一方、食品Hから除去され、チャンバ81内に収容された異物Fおよび食品片は、排出装置90によって、チャンバ81の外部へ排出される。この際、排出装置90を駆動することにより、チャンバ81内が減圧され、チャンバ81内に収容された異物F等が、吸引管91を介してチャンバ81の外部へ排出される。このため、異物Fおよび異物Fと共に除去された食品片を効率良く収集することができる。
加工食品の製造方法
次に、加工食品の製造方法について説明する。
まず、図9A乃至図9Dを用いて説明した方法と同様の方法で、食品Hから異物Fを除去する。
次に、異物Fが除去された食品Hを加工する。この場合、食品Hは、図示しないオーブンやフライヤーなどにより加熱されてもよく、スチーマー、マイクロウェーブオーブン、連続ボイル槽等により蒸煮されてもよい。なお、食品Hを加工する際には、目的の加工食品に合わせて選択した工程を行うようにしてもよい。例えば、食品Hに対して加工処理を施してもよい。具体的には、食品Hを裁断あるいはスライスしてもよい。また、食品Hが畜肉や家禽肉である場合、食品Hを挽いてミンチにしてもよい。
このようにして、加工食品が製造される。
以上説明したように本実施の形態によれば、ドリル10の先端部20には、外縁22aが刃21を構成する第1開口22が形成され、ドリル10の本体部30には、第1開口22に連通する第2開口31が形成されている。そして、ドリル10の先端20a側から見た場合に、ドリル10の中心軸線X1から第1開口22の外縁22aまでの距離が、外縁22aの周方向に沿って変化している。これにより、ドリル10が、ドリル10の中心軸線X1を中心に回転した際に、第1開口22の外縁22aによって構成された刃21によって、食品Hを切り取りながら異物Fを除去することができる。また、刃21を回転させながら異物Fを除去することができるため、食品Hの一部を粉砕することなく異物Fを除去することができる。このため、食品Hへのダメージを低減させることができる。さらに、食品Hの一部を粉砕することなく異物Fおよび食品片を除去することができるため、異物Fと共に除去された食品片の形状を所望の形状に保つことができる。
また、本実施の形態によれば、第2開口31が、本体部30の側面32に形成されている。これにより、ドリル10の貫通孔11内の異物F等のうち、ドリル10の第2開口31近傍に位置する異物F等に対して、ドリル10の回転に伴う遠心力を作用させることができる。このため、異物F等を貫通孔11から容易に排出することができる。
また、本実施の形態によれば、先端部20は、第1開口22よりも先端20a側に位置し、食品Hから異物Fを除去する際に、食品Hに当接することにより食品Hを押圧する押圧部23を含んでいる。これにより、食品Hから異物Fを除去する際に、食品Hが押圧部23によって下方に押圧され、ドリル10を回転させることにより食品Hから異物Fを除去する際に、食品Hがドリル10に対して移動してしまうことを抑制することができる。このため、食品Hに付着した異物Fを確実に除去することができるとともに、食品Hから必要以上に食品片を除去してしまうことを抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、異物除去装置50が、ドリル10と、ドリル10を、ドリル10の中心軸線X1を中心に回転させる駆動装置60と、を備えている。このため、ドリル10を回転させることにより、刃21を回転させながら異物Fを除去することができるため、食品Hの一部を粉砕することなく異物Fを除去することができる。このため、食品Hへのダメージを低減させるとともに、異物Fと共に除去された食品片の形状を所望の形状に保つことができる。
また、本実施の形態によれば、異物除去装置50は、食品Hから異物Fを除去する際に、食品Hを上方から下方へ押さえ付ける押さえ機構70を更に備えている。これにより、食品Hの移動を抑制することができる。このように、食品Hの移動を抑制することにより、食品Hに付着した異物Fを確実に除去することができるとともに、食品Hから必要以上に食品片を除去してしまうことを抑制することができる。また、押さえ機構70の板状部材71が食品Hを上方から下方へ押さえ付けることにより、食品Hの表面に張力を作用させることができ、食品Hから異物Fを切り取りやすくすることができる。
また、本実施の形態によれば、異物除去装置50が、チャンバ81を区画するとともに、ドリル10が挿入される挿入孔82が形成された筐体80を更に備えている。また、ドリル10が挿入孔82に挿入された状態において、ドリル10の第2開口31は、チャンバ81内に位置するようになっている。これにより、ドリル10の刃21によって除去された異物Fは、ドリル10の第1開口22および第2開口31を通ってチャンバ81内に収容される。このため、食品Hから除去された異物F等が周囲に飛散することを抑制することができる。また、除去された異物F等がチャンバ81内に収容されるため、例えば、異物Fと共に除去された食品片を家畜等への飼料等に再利用する際に、除去された食品片を効率良く収集することができる。
また、本実施の形態によれば、異物除去装置50が、チャンバ81内の異物Fを排出する排出装置90を更に備えている。これにより、排出装置90を駆動することにより、チャンバ81内を減圧し、チャンバ81内に収容された異物F等を吸引して排出することができる。このため、異物F等を効率良く収集することができる。
さらに、本実施の形態によれば、駆動装置60が、ドリル10を正逆両方向に回転させる。これにより、食品Hがドリル10の回転によって移動してしまうことをより効果的に抑制することができる。このため、食品Hに付着した異物Fをより確実に除去することができるとともに、食品Hから必要以上に食品片を除去してしまうことを更に抑制することができる。
なお、上述した実施の形態において、異物除去装置50がロボットアーム51に取り付けられている例について説明したが、これに限られない。例えば、図示はしないが、作業者が異物除去装置50を手動で操作してもよい。
また、上述した実施の形態において、押さえ機構70が、板状部材71と、板状部材71の上面に取り付けられたポール73とを有している例について説明したが、これに限られない。例えば、図示はしないが、押さえ機構70が板状部材71を有していなくてもよい。すなわち、押さえ機構70のポール73によって、食品Hを上方から下方へ押さえ付けてもよい。この場合においても、ドリル10に対する食品Hの移動を抑制することができる。また、押さえ機構70のポール73が食品Hを上方から下方へ押さえ付けることにより、食品Hの表面に張力を作用させることができ、食品Hから異物Fを切り取りやすくすることができる。
ドリルの変形例
次に、図10乃至図16により、本実施の形態によるドリルの変形例について説明する。図10乃至図16に示す変形例は、主としてドリル10の先端部20や貫通孔11の構成が異なるものである。図10乃至図16において、図1乃至図5に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(第1の変形例)
上述した実施の形態において、ドリル10の先端部20が、円錐状に形成されていたが、これに限られない。例えば、図10に示すように、ドリル10の先端部20が、半球状に形成されていてもよい。本変形例においても、刃21を回転させながら異物Fを除去することができるため、食品Hの一部を粉砕することなく異物Fを除去することができる。このため、食品Hへのダメージを低減させることができるとともに、異物Fと共に除去された食品片の形状を所望の形状に保つことができる。
(第2の変形例)
また、例えば、図11に示すように、ドリル10の先端部20が、円柱状に形成されるとともに、先端20aに窪み部24が形成されていてもよい。本変形例では、ドリル10が食品Hに当接し、押圧部23によって食品Hを下方に押圧した際に、異物Fおよび異物Fの周囲の食品片を窪み部24内に収容させることができる。そして、ドリル10を回転させることにより、窪み部24内に収容された異物F等を削除することができる。このため、食品Hから除去された異物F等が周囲に飛散することを更に抑制することができる。また、本変形例においても、刃21を回転させながら異物Fを除去することができるため、食品Hの一部を粉砕することなく異物Fを除去することができる。このため、食品Hへのダメージを低減させることができるとともに、異物Fと共に除去された食品片の形状を所望の形状に保つことができる。
(第3の変形例)
上述した実施の形態において、先端部20に、1つの第1開口22が形成され、本体部30に、1つの第2開口31が形成されていたが、これに限られない。例えば、図12に示すように、先端部20に、2つの第1開口22が形成され、本体部30に、2つの第2開口31が形成されていてもよい。本変形例において、各々第1開口22の外縁22aは、それぞれ刃21を構成している。
この場合、第1開口22のうち一方の第1開口22Aと、第2開口31のうち一方の第2開口31Aは、ドリル10の中心軸線X1に対して互いに対向するように形成されている。また、第1開口22のうち他方の第1開口22Bと、第2開口31のうち他方の第2開口31Bは、ドリル10の中心軸線X1に対して互いに対向するように形成されている。
また、第1開口22のうち一方の第1開口22Aの周方向位置と、第2開口31のうち他方の第2開口31Bの周方向位置とが同一になっている。また、第1開口22のうち他方の第1開口22Bの周方向位置と、第2開口31のうち一方の第2開口31Aの周方向位置とが同一になっている。
また、2つの第1開口22A、22Bの上下方向位置は、互いに同一になっている。さらに、2つの第2開口31A、31Bの上下方向位置は、互いに同一になっている。
そして、2つの第1開口22A、22Bおよび2つの第2開口31A、31Bは、互いにに連通している。すなわち、2つの貫通孔11が、ドリル10の中心軸線X1上において互いに交差している。なお、これに限らず、2つの第1開口22A、22Bおよび2つの第2開口31A、31Bは、それぞれ任意の周方向位置および上下方向位置に形成することができる。
本変形例においては、先端部20に、2つの第1開口22が形成されている。すなわち、先端部20に2つの刃21が形成されている。このため、効率良く異物Fを除去することができる。また、本変形例においても、刃21を回転させながら異物Fを除去することができるため、食品Hの一部を粉砕することなく異物Fを除去することができる。このため、食品Hへのダメージを低減させることができるとともに、異物Fと共に除去された食品片の形状を所望の形状に保つことができる。
(第4の変形例)
上述した実施の形態において、第1開口22が、側面視において、ドリル10の中心軸線X1に対して一方の側(図3における左側)に形成され、第2開口31が、側面視において、ドリル10の中心軸線X1に対して他方の側(図3における右側)に形成されていたが、これに限られない。例えば、図13に示すように、第1開口22および第2開口31が、側面視において、ドリル10の中心軸線X1に対して同じ側(図示された例においては、図13における右側)に形成されていてもよい。この場合、図13に示すように、第1開口22の周方向位置と、第2開口31の周方向位置とが同一となっていてもよい。なお、図示はしないが、第1開口22の周方向位置と、第2開口31の周方向位置とが互いに異なっていてもよい。本変形例においても、刃21を回転させながら異物Fを除去することができるため、食品Hの一部を粉砕することなく異物Fを除去することができる。このため、食品Hへのダメージを低減させることができるとともに、異物Fと共に除去された食品片の形状を所望の形状に保つことができる。
(第5の変形例)
上述した実施の形態において、第2開口31が、本体部30の側面32に形成されていたが、これに限られない。例えば、図14に示すように、ドリル10のシャンク部40が、本体部30よりも径が小さい円柱状に形成され、第2開口31が、本体部30の後端面33に形成されていてもよい。この場合、貫通孔11がドリル10の中心軸線X1に平行に延びていてもよい。なお、図示はしないが、貫通孔11が、ドリル10の中心軸線X1に対して傾斜するように延びていてもよい。本変形例においても、刃21を回転させながら異物Fを除去することができるため、食品Hの一部を粉砕することなく異物Fを除去することができる。このため、食品Hへのダメージを低減させることができるとともに、異物Fと共に除去された食品片の形状を所望の形状に保つことができる。
(第6の変形例)
また、図15に示すように、貫通孔11が、第1開口22から延びるとともに、ドリル10の中心軸線X1に対して傾斜するように延びる傾斜部11aと、第2開口31から延びるとともに、貫通孔11がドリル10の中心軸線X1に平行に延びるストレート部11bとを含んでいてもよい。本変形例においても、刃21を回転させながら異物Fを除去することができるため、食品Hの一部を粉砕することなく異物Fを除去することができる。このため、食品Hへのダメージを低減させることができるとともに、異物Fと共に除去された食品片の形状を所望の形状に保つことができる。
(第7の変形例)
上述した実施の形態において、先端部20が、第1開口22よりも先端20a側に位置する押圧部23を含んでいたが、これに限られない。例えば図16に示すように、第1開口22が、先端部20の先端20aに形成されていてもよい。この場合、ドリル10を水平方向に移動させながら、食品Hから異物Fを除去した場合であっても、食品Hの移動を抑制しつつ食品Hから異物Fを除去することもできる。このため、食品Hの広範囲に異物Fが存在していた場合であっても、異物除去装置50を上下方向に移動させることなく、食品Hから異物Fを効率的に除去することができる。また、本変形例においても、刃21を回転させながら異物Fを除去することができるため、食品Hの一部を粉砕することなく異物Fを除去することができる。このため、食品Hへのダメージを低減させることができるとともに、異物Fと共に除去された食品片の形状を所望の形状に保つことができる。
本発明は、上述の各実施の形態および各変形例には限定されない。例えば、上述の各実施の形態および各変形例の各要素に各種の変形が加えられてもよい。また、上述の構成要素以外の構成要素を含む形態も、本発明の実施形態に含まれる。また、上述の構成要素のうちの一部の要素が含まれない形態も、本発明の実施の形態に含まれる。また、本発明のある実施の形態に含まれる一部の構成要素と、本発明の他の実施の形態に含まれる一部の構成要素とを含む形態も、本発明の実施の形態に含まれる。したがって、上述の各実施形態および変形例、および上述以外の本発明の実施の形態の各々に含まれる構成要素同士が組み合わされてもよく、そのような組み合わせに係る形態も本発明の実施の形態に含まれる。また、本発明によって奏される効果も上述の効果に限定されず、各実施の形態の具体的な構成に応じた特有の効果も発揮されうる。このように、本発明の技術的思想および趣旨を逸脱しない範囲で、特許請求の範囲、明細書、要約書および図面に記載される各要素に対して種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
10 ドリル
20 先端部
20a 先端
21 刃
22 第1開口
23 押圧部
30 本体部
31 第2開口
32 側面
33 後端面
50 異物除去装置
60 駆動装置
70 押さえ機構
80 筐体
81 チャンバ
82 挿入孔
90 排出装置
H 食品
F 異物
X1 中心軸線

Claims (15)

  1. 食品の異物を除去するための異物除去装置に用いられ、前記食品から前記異物を除去するためのドリルにおいて、
    前記異物を除去するための刃が形成された先端部と、
    前記先端部から後端側に延びる本体部とを備え、
    前記先端部には、外縁が前記刃を構成する第1開口が形成され、
    前記本体部には、前記第1開口に連通する第2開口が形成され、
    前記ドリルの先端側から見た場合に、前記ドリルの中心軸線から前記外縁までの距離は、前記外縁の周方向に沿って変化する、ドリル。
  2. 前記第2開口は、前記本体部の側面に形成されている、請求項1に記載のドリル。
  3. 前記第2開口は、前記本体部の後端面に形成されている、請求項1に記載のドリル。
  4. 前記先端部は、前記第1開口よりも先端側に位置し、前記食品から前記異物を除去する際に、前記食品に当接することにより前記食品を押圧する押圧部を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のドリル。
  5. 前記第1開口は、前記先端部の先端に形成されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のドリル。
  6. 食品の異物を除去するための異物除去装置において、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載のドリルと、
    前記ドリルを、前記ドリルの中心軸線を中心に回転させる駆動装置と、を備える、異物除去装置。
  7. 前記食品から前記異物を除去する際に、前記食品を上方から下方へ押さえ付ける押さえ機構を更に備える、請求項6に記載の異物除去装置。
  8. チャンバを区画するとともに、前記ドリルが挿入される挿入孔が形成された筐体を更に備え、
    前記ドリルが前記挿入孔に挿入された状態において、前記ドリルの前記第2開口は、前記チャンバ内に位置し、
    前記チャンバは、前記ドリルによって除去された前記異物を収容する、請求項6または7に記載の異物除去装置。
  9. 前記チャンバ内の前記異物を排出する排出装置を更に備える、請求項8に記載の異物除去装置。
  10. 前記駆動装置は、前記ドリルを正逆両方向に回転させる、請求項6乃至9のいずれか一項に記載の異物除去装置。
  11. ロボットアームに取り付けられて用いられる、請求項6乃至10のいずれか一項に記載の異物除去装置。
  12. 食品の異物を除去するための異物除去方法において、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載のドリルを前記食品に当接させる工程と、
    前記ドリルを回転させることにより、前記異物を除去する工程と、を備える、異物除去方法。
  13. 前記異物を除去する工程の前に、前記食品を上方から下方へ押さえ付けることにより、前記食品の移動を抑制する工程を更に備える、請求項12に記載の異物除去方法。
  14. 前記異物を除去する工程は、前記ドリルを一方向に回転させる工程と、
    前記ドリルを前記一方向に回転させた後に、前記ドリルを他方向に回転させる工程と、を有する、請求項12または13に記載の異物除去方法。
  15. 加工食品の製造方法において、
    請求項12乃至14のいずれか一項に記載の異物除去方法によって前記食品から前記異物を除去する工程と、
    前記異物が除去された前記食品を加工する工程と、を備える、加工食品の製造方法。
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