JP7302532B2 - 燃料電池セル - Google Patents

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Description

本発明は、電解質膜の両面に少なくとも触媒層が接合された接合体と、接合体を挟み込むように配置された一対のセパレータとを有する燃料電池セルに関する。
従来から、固体高分子型燃料電池は、複数の燃料電池セルを積層した構造を有している。燃料電池セルは、イオン透過性の電解質膜と、電解質膜を挟むように接合されたアノード触媒層およびカソード触媒層とからなる膜電極接合体を備えている(たとえば特許文献1参照)。膜電極接合体の両側には、燃料ガスもしくは酸化剤ガスを提供するとともに電気化学反応によって生じた電気を集電するためのガス拡散層が形成されている。膜電極接合体の両側にガス拡散層が配置された接合体は、膜電極ガス拡散層接合体(Membrane Electrode & Gas Diffusion Layer Assembly(MEGA))と称され、一対のセパレータにより挟持されている。
膜電極接合体では、アノード触媒層には水素ガスが供給され、カソード触媒層には酸化剤ガス(空気)が供給され、アノード触媒層で水素をプロトンに酸化し、カソードで酸素を水に還元して発電する。
特開2017-126448号公報
しかしながら、特許文献1に示す燃料電池セルでは、膜電極接合体内における水の生成とその水の移動により、電解質膜は、乾燥および湿潤を繰り返す。これにより、電解質膜は、面方向(電解質膜の厚さ方向と直交する方向)に膨潤および収縮し易くなる。電解質膜の面方向の変形が制限されていない部分が膨潤すると、この部分は膨らむように変形し、繰り返し曲げ応力が作用することが想定される。この結果、電解質膜の寿命が低下するおそれがある。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、本発明として、電解質膜の膨潤および収縮に起因して電解質膜に作用する応力を低減することができる燃料電池セルを提供する。
前記課題を鑑みて、本発明に係る燃料電池セルは、電解質膜の両面に触媒層が接合された接合体と、前記接合体を挟み込むように配置された一対のセパレータと、を少なくとも備え、前記接合体の一方面側に水素ガスを供給し、その他方面側に酸化剤ガスを供給することにより、前記接合体で発電する燃料電池セルであって、前記各セパレータには、前記接合体側に複数の凸条部を形成することにより、前記凸条部の間に水素ガスまたは酸化剤ガスが流れるガス流路が形成されており、前記電解質膜には、前記凸条部と対向する位置に、前記凸条部が延在する方向に沿って複数の貫通孔が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、電解質膜には、前記凸条部と対向する位置に、凸条部が延在する方向に沿って複数の貫通孔が形成されている。したがって、燃料電池セルの発電時に、電解質膜が、その面方向(電解質膜の厚さ方向と直交する方向)に膨潤および収縮したとしても、その変形を複数の貫通孔で吸収することができる。この結果、電解質膜の膨潤および収縮に起因して電解質膜に作用する応力を低減することができる。また、凸条部と対向する位置に、貫通孔を形成することにより、ガス流路を通過する水素ガスと酸化剤ガスとが貫通孔を通過することを抑えつつ、貫通孔に向かうガスを触媒層で反応させることができる。このため、貫通孔へのガスの通過に起因して燃料電池セルの発電効率が低下することを抑えることができる。
より好ましい態様としては、前記接合体は、前記電解質膜を挟むように前記触媒層が形成された矩形状の発電領域を有しており、前記発電領域は、長辺と短辺を有した領域であり、複数の前記凸条部は、前記発電領域の長辺方向に沿って配置されている。
この態様によれば、発電領域の長辺方向は、その短辺方向に比べて、電解質膜が膨潤および収縮し易いところ、複数の前記凸条部は、発電領域の長辺方向に沿って配置されているので、複数の貫通孔も長辺方向に沿って形成される。これにより、電解質膜の膨潤および収縮に起因した変形を効率良く抑えることができる。
さらに好ましい態様としては、前記接合体は、前記発電領域と、前記発電領域を周回するように形成された非発電領域とを有しており、前記燃料電池セルは、前記非発電領域において、前記発電領域を周回するように前記接合体に接着された樹脂フレームを備えており、前記電解質膜のうち、前記樹脂フレームの内周縁に沿った内側に、複数の貫通孔がさらに形成されている。
この態様によれば、樹脂フレームの内周縁に沿った内側の位置において、電解質膜は、膨潤および収縮により変形し易いところ、この位置に複数の貫通孔が形成されているので、電解質膜の膨潤および収縮に起因した変形を効率良く抑えることができる。
より好ましい態様としては、前記貫通孔の孔径は、50μm以下である。この態様によれば、貫通孔の孔径を50μm以下とすることにより、これらの貫通孔に水素ガスおよび酸化剤ガスが通過することを抑えることができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池セルの分解斜視図である。 図1に示す燃料電池セルを積層した燃料電池の斜視図である。 図1に示す燃料電池セルの接合体を含む発電アセンブリの平面図である。 図1に示すMEGAの平面図である。 図3に示すA-A線に沿った矢視方向の断面図である。 図5に示すC部の燃料電池の要部拡大図である。 図3に示すB-B線に沿った単セルの矢視方向の断面図である。 図5に示す燃料電池の変形例を示す図6に対応する図である。
1.燃料電池1について
本実施形態に係る燃料電池1では、基本単位である燃料電池セル(以下、「単セル」という)10が複数積層されている。単セル10は、エアに含まれる酸素ガスと、燃料ガスである水素ガスと、の電気化学反応により起電力を発生する固体高分子型燃料電池である。エア(酸化剤ガス)は、大気のことであり、たとえばコンプレッサにより圧縮されたエアが燃料電池1に供給され、高圧タンクに充填された水素ガスが、燃料電池に供給される。
図1~図3に示すように、燃料電池1を構成する単セル10は、発電アセンブリ17と、発電アセンブリ17を挟み込むように配置された一対のセパレータ12、12とを備えている。発電アセンブリ17は、電極-ガス拡散層接合体(MEGA)11と、MEGA11の外周を囲う樹脂フレーム14とを備えている。単セル10は、MEGA11の一方面側に水素ガスを供給し、その他方面側にエアを供給することにより、MEGA11で発電する。
MEGA11は、図5および図6に示すように、電解質膜11aと、この両面に接合された触媒層11b、11cと、触媒層11b、11cに接合されたガス拡散層11d、11dと、を備えている。
ここで、本実施形態でいうMEGA11が、本発明でいう「接合体」に相当するが、たとえば、ガス拡散層11d、11dを有さない単セルの場合には、電解質膜11aに触媒層11b、11cを接合したもの(いわゆる膜電極接合体)が、本発明でいうところの「接合体」に相当する。
さらに、本実施形態では、MEGA11のうち、電解質膜11aを挟むように触媒層11b、11cが形成された矩形状の領域が、単セル10の発電領域25となっている(図3および図5参照)。発電領域25は、長辺と短辺を有した領域であり、図3および図4では、発電領域25の長辺方向Lと短辺方向Sとを示しており、後述する長辺方向Lに沿ってセパレータ12の凸条部15fが発電領域25に接触している。
MEGA11は、この発電領域25と、発電領域25を周回するように、形成された非発電領域26とを有している。MEGA11は、非発電領域26の接着領域27で、樹脂フレーム14に接着されている。
ここで、MEGA11の各構成を説明する。電解質膜11aを含むMEGA11には、貫通孔21、22が形成されており、貫通孔21、22の詳細は後述する。電解質膜11aは、固体高分子材料で形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜からなる。電解質膜11aとしては、パーフルオロスルホン酸ポリマーの薄膜などを挙げるとことができ、この他にも、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)などのフッ素樹脂が高い撥水性を有するため好ましく用いられる。電解質膜11aの厚さは、たとえば、1μm~100μmの範囲であり、好ましくは、10~50μmである。
触媒層11b、11cは、触媒が担持されたカーボン粒子と、プロトンの伝導路となる高分子電解質(アイオノマ)とを含有している。アイオノマとしては、プロトン伝導性を有した高分子電解質であり、フルオロアルキルエーテル側鎖とパーフルオロアルキル主鎖を有するフルオロアルキル共重合体のパーフルオロ系プロトン交換樹脂が好ましく用いられる。カーボン粒子としては、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、またはメソポーラスカーボン等の炭素材料を挙げることができる。触媒としては、白金や白金合金、パラジウム等の触媒金属を挙げることができる。本実施形態では、電解質膜11aの一方面側に配置された触媒層11bが単セル10のアノード触媒層となり、他方面側の触媒層11cが単セル10のカソード触媒層となる。触媒層11b、11cの厚さは、たとえば、0.1μm~50μmの範囲であり、好ましくは、1~10μmである。
ガス拡散層11dは、たとえばカーボンペーパ若しくはカーボンクロス等のカーボン多孔質体、または、金属メッシュ若しくは発泡金属等の金属多孔質体などのガス透過性を有する導電性部材によって形成される。ガス拡散層11dの厚さは、たとえば、30μm~500μmの範囲であり、好ましくは、100~250μmである。
樹脂フレーム14は、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂からなるフレーム本体となる主層と、その両面に熱可塑性樹脂からなる接着層が形成された3層シート構造である。樹脂フレーム14の接着層が、溶融する(軟化)することにより、樹脂フレームは、セパレータ12、12に融着される。樹脂フレーム14には、MEGA11の発電領域25とその周りの非発電領域26の一部とを含む領域を周回するように、中央に開口部が形成されている。樹脂フレーム14は、MEGA11の一方の面(具体的には、電解質膜11aの表面)に融着されている。これにより、MEGA11の発電領域25は、一対のセパレータ12、12により挟み込むように接合される。
本実施形態では、樹脂フレーム14の両側には、水素ガス、エア(酸化剤ガス)、および冷却水を、MEGA11またはその近傍に個別に供給するとともに、供給された水素ガス、エア、および冷却水を、MEGA11またはその近傍から排出するための6つのマニホールド開口(流通口)が形成されている。
具体的には、樹脂フレーム14の一方側には、水素ガスが流通する水素流通口14aと、冷却水が流通する冷却水流通口14bと、エアが流通するエア流通口14cとが、順に設けられている。また、樹脂フレーム14の他方側には、エアが流通するエア流通口14dと、冷却水が流通する冷却水流通口14eと、水素ガスが流通する水素流通口14fとが、順に設けられている。
各流体が流れる一対のマニホールド開口(流通口)は、一方がMEGA11またはその近傍への供給用の流通口となっており、他方がMEGA11またはその近傍からの排出用の流通口となっている。たとえば、一方の水素流通口14aがMEGA11への供給用の流通口となっており、他方の水素流通口14fがMEGA11からの排出用の流通口となっている。水素流通口14aと、水素流通口14fとは、樹脂フレーム14の対角に配置されているので、水素ガスを、発電領域25の対角に流通させることができる。
セパレータ12は、平面視において矩形状であり、ステンレス鋼、チタン、チタン合金などの金属製の薄板材または箔材から成形された部材であり、厚さが、たとえば、10μm~200μmである。セパレータ12の素材となる薄板材または箔材は、冷間圧延等により形成されている。セパレータ12は、上述した薄板材または箔材から、プレス成形により所定の形状に成形される。さらに、このプレス成形されたものを、セパレータ12の基材とし、この表面に、炭素皮膜等がさらに形成されていてもよい。なお、炭素皮膜は、セパレータ12をプレスにより成形する前に、成膜されていてもよく、プレスにより成形後に、成膜されてもよい。
各セパレータ12は、導電性やガス不透過性等に優れた金属を基材とする板状の部材であって、等脚台形の波形の形状を有し、その一方面側がMEGA11(ガス拡散層11d)と当接し、他方面側が隣接する他のセパレータ12の他方面側と当接している。
各セパレータ12には、MEGA11側に複数の凸条部15f、15f…を形成することにより、凸条部15f、15fの間に水素ガスまたはエアが流れるガス流路(ガス流路溝)15a、15bが形成されている。また、各セパレータ12の凸条部15fの裏面側(反対側)には、冷却水が流れる流路15cが形成されている。本実施形態では、凸条部15fは、MEGA11の発電領域25の長辺方向Lに沿って配置されている。より具体的には、各凸条部15fは、MEGA11に非接着の状態で接触している。
このように構成することにより、一方(アノード側)のセパレータ12とMEGA11との間には、水素ガスのガス流路15aが形成され、他方(カソード側)のセパレータ12とMEGA11との間には、エアのガス流路15bが形成される。隣接する2つの単セル10間で面接触するセパレータ12、12の間には、単セル10を冷却する冷媒(例えば、水)の流路15cが形成されている。ガス流路15aに燃料ガスが供給され、ガス流路15bにエアが供給されると、単セル10内で電気化学反応が生じて起電力が生じる。この電気化学反応では、アノード側の触媒層11bにて生成されたプロトン(H)と水とが水和状態で電解質膜11aを透過してカソード側の触媒層11cにて生成水が生成される。
さらに、セパレータ12は、平面視において発電アセンブリ17と同じ長方形状に形成され、長辺方向の両側には、樹脂フレーム14と同様に、6つのマニホールド開口(流通口)が形成されている。これらの流通口は、樹脂フレーム14の流通口に対応した位置に、対応する各流通口と同じ大きさに形成されている。図1では、樹脂フレーム14の流通口に対応する、セパレータ12の流通口には、樹脂フレーム14の流通口と同じ符号を付している。
具体的には、セパレータ12の一方側には、水素ガスが流通する水素流通口14aと、冷却水が流通する冷却水流通口14bと、エアが流通するエア流通口14cとが、順に形成されている。また、セパレータ12の他方側には、エアが流通するエア流通口14dと、冷却水が流通する冷却水流通口14eと、水素ガスが流通する水素流通口14fとが、順に形成されている。
このようにして、各流体が流れるマニホールド開口(流通口)は、一方がMEGA11またはその近傍への供給用の流通口となっており、他方がMEGA11またはその近傍からの排出用の流通口となっている。これにより、各流通口を介して、水素ガス、エア、冷却水のそれぞれを単セル10に供給し、単セル10内の対応した流路15a、15b、15cに流し、各流通口を介して単セル10から排出することができる。
本実施形態では、図1~図4に示すように、電解質膜11aには、凸条部15fと対向する位置に、セパレータ12の凸条部15fが延在する方向に沿って複数の貫通孔(第1貫通孔)21、21、…が形成されている。複数の貫通孔21は、無孔質膜である電解質膜11aに、穿設することにより形成される。本実施形態では、図5および図6に示すように、各貫通孔21は、電解質膜11aのみならず、触媒層11b、11cおよびガス拡散層11d、11dを貫通している。また、凸条部15fと対向する位置には、ガス拡散層11dが形成されており、貫通孔21、21、…を塞ぐように、凸条部15fがガス拡散層11dに接触している。
さらに、電解質膜11aのうち、樹脂フレーム14の内周縁14gに沿った内側に、複数の貫通孔(第2貫通孔)22、22、…がさらに形成されている。具体的には、複数の貫通孔22、22、…は、発電領域25を囲むように、非発電領域26のうち、樹脂フレーム14に拘束されていない位置に形成されている。
本実施形態では、貫通孔21、22の孔形状は円形であるが、この形状に限定されるものではない。貫通孔21、22の孔径(直径)は、50μm以下であり、より好ましくは、39μm以下である。さらに、貫通孔21、22の孔径は、加工性の観点から1μm以上であることが好ましく、より好ましくは、15μm以上である。さらに、本実施形態では、貫通孔22の孔径は、貫通孔21の孔径よりも大きい。なお、図5および図6において、貫通孔21、22は、その位置を明確に示すべく、模式的に大きく描いている。
このように、貫通孔21、22を50μm以下とすることにより、これらの貫通孔21、22に水素ガスおよびエアが通過することを抑えることができる。また、非発電領域26に形成された貫通孔22の孔径は、発電領域25に形成された貫通孔21の孔径よりも大きいので、貫通孔21、22による発電の影響を抑えることができる。このような貫通孔21、22は、例えば、MEGA11にレーザー光を照射することにより形成してもよく、針などで機械的に穿設してもよい。
本実施形態によれば、貫通孔21、21、…を設けることにより、単セル10の発電時に、電解質膜11aが、その面方向(電解質膜11aの厚さ方向と直交する方向)に膨潤および収縮したとしても、その変形を複数の貫通孔21、21、…で吸収することができる。この結果、電解質膜11aの膨潤および収縮に起因して電解質膜11aに作用する応力を低減することができる。
さらに、凸条部15fと対向する位置に貫通孔21を形成することにより、ガス流路15a、15bを通過する水素ガスとエアとが貫通孔21を通過することを抑えつつ、貫通孔21に向かう水素ガスとエアを触媒層11b、11cで反応させることができる。このため、貫通孔21への水素ガスとエアの通過に起因して単セル10の発電効率が低下することを抑えることができる。
さらに本実施形態では、複数の凸条部15fは、発電領域25の長辺方向Lに沿って配置されているため、複数の貫通孔21、21、…も発電領域25の長辺方向Lに沿って形成される。これにより、発電領域25の長辺方向Lは、その短辺方向Sに比べて、電解質膜11aが膨潤および収縮し易いところ、電解質膜11aの膨潤および収縮に起因した変形を効率良く抑えることができる。
このように、電解質膜11aの膨潤および収縮に起因して電解質膜11aに作用する応力を低減することができるのであれば、図8に示すように、電解質膜11aと触媒層11b、11cを貫通するように貫通孔21が形成されていてもよく、電解質膜11aのみに貫通孔21が形成されていてもよい。
さらに、樹脂フレーム14の内周縁14gに沿った内側の位置において、電解質膜11aは、膨潤および収縮により変形し易いところ、この位置に複数の貫通孔22、22、…が形成されているので、電解質膜11aの膨潤および収縮に起因した変形を効率良く抑えることができる。なお、このような効果を発現できるのであれば、貫通孔22、22、…を設けず、貫通孔21、21、…のみを設けてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
10:燃料電池セル、11:MEGA(接合体)、11a:電解質膜、11b,11c:触媒層、14:樹脂フレーム、12:セパレータ、15a,15b:ガス流路、15f:凸条部、21,22:貫通孔、25:発電領域、26:非発電領域、L:長辺方向

Claims (2)

  1. 電解質膜の両面に触媒層が接合された接合体と、前記接合体を挟み込むように配置された一対のセパレータと、を少なくとも備え、前記接合体の一方面側に水素ガスを供給し、その他方面側に酸化剤ガスを供給することにより、前記接合体で発電する燃料電池セルであって、
    前記各セパレータには、前記接合体側に複数の凸条部を形成することにより、前記凸条部の間に水素ガスまたは酸化剤ガスが流れるガス流路が形成されており、
    前記電解質膜には、前記凸条部と対向する位置に、前記凸条部が延在する方向に沿って複数の貫通孔が形成されており、
    前記接合体は、前記電解質膜を挟むように前記触媒層が形成された矩形状の発電領域を有しており、
    前記発電領域は、長辺と短辺を有した領域であり、
    複数の前記凸条部は、前記発電領域の長辺方向に沿って配置されており、
    前記接合体は、前記発電領域と、前記発電領域を周回するように形成された非発電領域とを有しており、
    前記燃料電池セルは、前記非発電領域において、前記発電領域を周回するように前記接合体に接着された樹脂フレームを備えており、
    前記電解質膜のうち、前記樹脂フレームの内周縁に沿った内側に、複数の貫通孔がさらに形成されていることを特徴とする燃料電池セル。
  2. 前記貫通孔の孔径は、50μm以下であることを特徴とする請求項に記載の燃料電池セル。
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