JP7301322B1 - 米粉パンの製造方法、米粉パン用パン生地、米粉パン用パン生地の製造方法及び米粉パン - Google Patents

米粉パンの製造方法、米粉パン用パン生地、米粉パン用パン生地の製造方法及び米粉パン Download PDF

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Abstract

【課題】良好な食感及び膨らみを備える米粉パンを製造するのに好適な米粉パンの製造方法、米粉パン用パン生地、米粉パン用パン生地の製造方法及び米粉パンを提供する。【解決手段】グルテンを含まない米粉パンの製造方法は、米粉と、当該米粉の100質量部に対して、0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテンを含まないパン生地を、発酵させて膨らませ、焼成することを含む。【選択図】 なし

Description

特許法第30条第2項適用 令和4年12月4日 https://drive.google.com/file/d/1b65sQCeTLdC6waTQNR-3qCIIQzYxvhIf/view?usp=share_link にて公開
特許法第30条第2項適用 令和4年12月7日 https://drive.google.com/file/d/1X07HtY21NBF012_RkIGsh_nRcrheJnpC/view?usp=share_link にて公開
特許法第30条第2項適用 令和4年12月7日 https://drive.google.com/file/d/1vDCxzpr8-zpFur3r4ALFMSC4BMiQhEEZ/view?=usp=share_link にて公開
特許法第30条第2項適用 令和5年2月5日 https://youtu.be/cy85Z1ijYxw にて公開
本発明は、グルテンを含まない米粉パンの製造方法、米粉パン用パン生地、米粉パン用パン生地の製造方法及び米粉パンに関する。
従来、グルテンを含まない米粉パンを製造する技術として、例えば、特許文献1記載の技術がある。
特許文献1記載の技術にあっては、米粉の損傷デンプン量とパンの比容積との間には相関があること且つ製造容易性の向上のために、5%以下の損傷澱粉率及び80%以下の吸水率を示す米粉を用いてグルテン及び増粘剤を含まない米粉パンを製造している。
特許6779536号公報
しかしながら、特許文献1の技術で製造された米粉パンは、グルテン及び増粘剤を含有していないため、良好な食感及び膨らみを備えることが難しい。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、良好な食感及び膨らみを備える米粉パンを製造するのに好適な米粉パンの製造方法、米粉パン用パン生地、米粉パン用パン生地の製造方法及び米粉パンを提供することを目的としている。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の米粉パンの製造方法は、米粉と、当該米粉の100質量部に対して、0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテンを含まないパン生地を、発酵させて膨らませ、焼成することを含む。
〔発明2〕 一方、上記目的を達成するために、発明2の米粉パンの製造方法は、米粉と、当該米粉の100質量部に対して、9.0~15.9質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテン及びサイリウムを含まないパン生地を、発酵させて膨らませ、焼成することを含む。
〔発明3〕 また、発明3の米粉パン用パン生地は、米粉と、当該米粉の100質量部に対して、0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテンを含まない。
〔発明4〕 また、発明4の米粉パン用パン生地は、米粉と、当該米粉の100質量部に対して、9.0~15.9質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテン及びサイリウムを含まない。
〔発明5〕 また、上記目的を達成するために、発明5の米粉パン用パン生地の製造方法は、米粉パン用パン生地の製造方法であって、米粉に塩を混ぜ合わせる第1工程と、前記第1工程で混ぜわせた材料に、糖類、酵母及び水分を加えて混ぜ合わせる第2工程と、前記第2工程で混ぜ合わせた材料に油脂を加え材料がリボン状に垂れ落ちる状態となるまで混ぜ合わせる第3工程と、前記第3工程で混ぜ合わせた材料に、前記米粉の100質量部に対して0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードを加えて混ぜ合わせる第4工程と、を含む。
〔発明6〕 また、上記目的を達成するために、発明6の米粉パン用パン生地の製造方法は、米粉パン用パン生地の製造方法であって、米粉に塩を混ぜ合わせる第1工程と、前記第1工程で混ぜ合わせた材料に、糖類、酵母及び水分を加えて混ぜ合わせる第2工程と、前記第2工程で混ぜ合わせた材料に油脂を加え生地がリボン状に垂れ落ちる状態となるまで混ぜ合わせる第3工程と、前記第3工程で混ぜ合わせた材料に、前記米粉の100質量部に対して9.0~15.9質量部のチアシードを加えて混ぜ合わせる第4工程と、を含む。
〔発明7〕 また、上記目的を達成するために、発明7の米粉パンは、発明3又は4の米粉パン用パン生地を用いて製造された米粉パンである。
以上説明したように、発明1の米粉パンの製造方法によれば、主成分である米粉に対して特定範囲のサイリウム及びチアシードを含有し且つグルテンを含有しない米粉パン用パン生地を用いて米粉パンを製造するので、グルテンを含まないにもかかわらず良好な膨らみ及び食感を備え、且つ良好な食感が長時間持続する米粉パンを製造することができる。また、グルテンを含まないので、グルテンによる健康への被害(例えば、小麦アレルギー等)を回避することができる。
また、発明2の米粉パンの製造方法によれば、主成分である米粉に対して特定範囲のチアシードを含有し且つグルテン及びサイリウムを含有しない米粉パン用パン生地を用いて米粉パンを製造するので、グルテン及びサイリウムを含まないにもかかわらず良好な膨らみ及び食感を備え、且つ良好な食感が長時間持続する米粉パンを製造することができる。また、グルテン及びサイリウムを含まないので、グルテンによる健康への被害(例えば、小麦アレルギー等)及びサイリウムによる健康への被害(体質による下痢等)を回避することができる。
また、発明3の米粉パン用パン生地によれば、発明1と同等の効果を奏する米粉パンを製造することができる。
また、発明4の米粉パン用パン生地によれば、発明2と同等の効果を奏する米粉パンを製造することができる。
また、発明5の米粉パン用パン生地の製造方法によれば、発明1と同等の効果を奏する米粉パンを製造可能な米粉パン用パン生地を製造することができる。
また、発明6の米粉パン用パン生地の製造方法によれば、発明2と同等の効果を奏する米粉パンを製造可能な米粉パン用パン生地を製造することができる。
また、発明7の米粉パンによれば、発明1又は2と同等の効果を奏する。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を説明する。
まず、第1の実施の形態に係る米粉パンの製造方法について説明する。
〔使用する材料について〕
以下に説明する米粉パンの製造方法では、材料として米粉、塩、糖類、酵母、水分、油脂、サイリウム及びチアシードを用いる。
以下の「質量部」は、米粉100質量部に対する値である。
ここで、米粉は、生米を粉末状にしたものであり、もち米から作られたもの、うるち米から作られたものなどがある。米粉は、グルテンを含まないため小麦アレルギーの人が安心して食することができる。また、グルテンを原因としたセリアック病等の病気を招くこともない。米粉パンの製造には、主にうるち米から作られた米粉が用いられているが、米の種類は特に限定しない。また、米粉パンの製造に用いる米粉の平均粒径は、30~80μmが望ましいがこの範囲に限定されない。また、米粉の損傷澱粉率は5%以下が望ましいが、これに限定されない。
また、塩は、主に味に影響を与える要素であり、精製塩、天然塩(海水塩、岩塩、湖塩など)などを用いることができる。塩の含有量は、1.2~2.0質量部であることが望ましいが、この範囲に限定されない。
また、糖類は、味や香りに影響を与える他、発酵の促進、パンの柔らかさの保持などに寄与するものである。糖類としては、例えば、砂糖(グラニュー糖、上白糖、三温糖、液糖、粉糖、黒砂糖など)、水あめ、グルコース、還元水あめ、はちみつ、トレハロースなどを用いることができる。糖類の含有量は、7.0~10.0質量部であることが望ましいが、この範囲に限定されない。
また、酵母は、パン作りに適した酵母であり、イースト、天然酵母などを用いることができる。イーストとしては、生イースト、ドライイースト、インスタントドライイーストを用いることができる。また、天然酵母としては、例えば、レーズン酵母、グリーンレーズン酵母、りんご酵母、ヨーグルト酵母などを用いることができる。酵母の含有量は、1.5~2.0質量部であることが望ましいが、この範囲に限定されない。
また、水分は、パン生地の仕込みに使用され、製造するパンの種類などに応じて、水、牛乳、豆乳、各種ジュースなどを用いることができる。また、水分の含有量は、85~100質量部とすることが望ましいが、この範囲に限定されない。また、水分の温度は、常温(25~27℃)且つ湿度50~70%の場合に、26~27℃が望ましいが、この範囲に限定されない。
また、油脂は、焼成後の米粉パンの味や香り、きめ細かさ、膨らみ等に影響を与える要素であり、バター、マーガリン、サラダ油(米油、菜種油、大豆油、コーン油、ひまわり油、ごま油、紅花油、綿実油、ぶどう油など)、ショートニングなどを用いることができる。また、油脂の含有量は、5.0~8.0質量部であることが望ましいが、この範囲に限定されない。
また、サイリウム(サイリウムハスクともいう)は、インドオオバコやエドウチオオバコ等のオオバコ(大葉子、車前草)の種子又は種皮から構成される天然の食物繊維である。サイリウムは水分を吸収することで30~40倍に膨らむ性質があり、パン生地の成分として適量を加えることで、パン生地のまとまりを良くし型なしでの成形が可能になる。また、米粉パンに膨らみや柔らかさを与えることができ、劣化速度を低減することができる。また、サイリウムは、粉状にしたものを用いる。サイリウムの含有量は、0.5~2.0質量部であることが望ましい。
また、チアシードは、「チア(Chia)」と呼ばれるシソ科の植物の種であり、ブラックチアシードとホワイトチアシードの2種類がある。チアの原産地はアフリカで、別名をサルビア・ヒスパニカという。チアシードは、ごぼうやアボカドの6倍以上の食物繊維を含んでおり、水につけるとブラックチアシードは約10倍に、ホワイトチアシードは約14倍に膨らむ性質を有している。そのため、パン生地の成分としてチアシードを適量加えることで、その保水能力により米粉パンにしっとり感や柔らかさを付与することができる。また、チアシードには、脂質、たんぱく質、食物繊維が含まれているため、栄養的価値を高めることができる。また、チアシードは、粉状にしたものを用いる。チアシード粉の含有量は、2.7~15.0質量部であることが望ましい。
〔米粉パンの製造方法〕
〔パン生地の製造工程〕
(1)米粉(100質量部)及び塩1.2~2.0質量部を容器に入れて軽く混ぜ合わせ、中央に穴を空ける。
(2)中央に空けた穴に糖類7.0~10.0質量部及び酵母1.5~2.0質量部を入れて、その上から水分85~100質量部を加えるとともに、酵母及び糖類を溶かすようにグルグルとよくかき混ぜる。このとき、容器内の米粉及び塩を少しずつ巻き込むようにしてよく混ぜる。
(3)上記(2)で混ぜ合わせた材料に油脂5.0~8.0質量部を加えて材料がリボン状(ゴムベラ等の攪拌用具の先から材料が途切れずに帯状に垂れ落ちる状態)となるまで混ぜ合わせる。
(4)上記(3)で混ぜ合わせた材料にサイリウム0.5~2.0質量部及びチアシード2.7~15.0質量部を加えてしっかりと混ぜ合わせる。
以上の(1)~(4)の工程を経て、特定範囲のサイリウム及びチアシードを含有し且つグルテンを含まない米粉パン用パン生地が製造される。
〔一次発酵の工程〕
(5)上記(1)~(4)の工程を経て製造されたパン生地の入った容器の開口部をラップで塞いで、オーブンレンジ(以下、単に「レンジ」と称す)の発酵機能によりパン生地を25℃~30℃で20~25分間発酵させる(一次発酵及び給水時間)。
一次発酵の工程は、酵母がガスや空気を生み出すための工程であるとともに、チアシード及びサイリウムが水分を十分に給水する工程である。
〔分割・成形工程〕
(6)上記(5)で一次発酵したパン生地を容器から取り出して分割・成形する(分割は必要に応じて)。このとき、パン生地の分割及び丸め直し後にベンチタイムはとらずにすぐに成形する。
〔二次発酵の工程〕
(7)分割・成形したパン生地をレンジの電子レンジ機能により600Wで2分間加熱する(レンジの庫内は予め霧吹きをして湿気環境を作っておく)。
(8)上記(7)で加熱後のパン生地をレンジの発酵機能により、35℃で10分~15分間発酵させる(二次発酵)。
〔焼成工程〕
(9)レンジの予熱機能により、焼成温度よりも10~20℃高温(例えば、プチパンであれば210℃)で庫内を予熱する。
ここで、発酵がいき過ぎるとスカスカしたりねっとり食感が増したりしておいしくないため、オーブンによる予熱が完了と同時に最終作業をできるように2次発酵に入ると同時に予熱を開始する。なお、高温で焼成するものは、成形をするタイミングで予熱を開始してもよい。
(10)上記(9)で予熱後にレンジのオーブン機能により、上記(8)で二次発酵後のパン生地にうすく油脂を塗り、予熱温度よりも10~20℃低温(例えば、プチパンであれば200℃)で所定時間(例えば、プチパンであれば15分間)焼成する。
なお、製造するパンの種類によって、油脂を薄く塗った後に、トッピング等の最終作業を行う。
以上の(1)~(10)の工程を経て、特定範囲のサイリウム及びチアシードを含有し且つグルテンを含まない米粉パンが製造される。
〔第1の実施の形態の効果〕
次に、第1の実施の形態の効果を説明する。
第1の実施の形態では、米粉と、米粉の100質量部に対して、0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテンを含まないパン生地を製造するとともに、このパン生地を発酵させて膨らませ、焼成することで、特定範囲のサイリウム及びチアシードを含有し且つグルテンを含有しない米粉パンを製造するようにした。
これにより、グルテンを含まないにもかかわらず良好な膨らみ及び食感を備え、且つ良好な食感が長時間持続する米粉パンを製造することができる。また、グルテンを含まないので、グルテンによる健康への被害(例えば、小麦アレルギー等)を回避することができる。
また、サイリウムは、体質や摂取量によっては下痢などの症状を発する場合があり、含有量がより少量であることが望ましい。第1の実施の形態では、チアシードを混合するようにしたので良好な膨らみや食感などを維持した状態でサイリウムの含有量を低減することができる。
さらに、第1の実施の形態では、上記(1)~(4)に示す製造工程によって、パン生地を製造するようにしたので、複数の材料をしっかりと混ぜ合わせることができ、イーストが発生するガスや空気をしっかりと保持したパン生地を製造することができる。
これにより、焼成後の焼き上がりがふんわりとなる米粉パンを製造することができる。
〔第1の実施の形態の実施例〕
〔実施例1~14、比較例1~6〕
実施例1~14及び比較例1~6では、上記第1の実施の形態の(1)~(10)に示した米粉パンの製造方法にて、米粉パンを製造した。なお、上記一次発酵工程では、30℃で20分間発酵し、上記分割・成形工程では、パン生地を丸パンとして成形し、上記焼成工程では、200℃で15分間焼成した。また、下記表1に、実施例1~14及び比較例1~6で使用した米粉、サイリウム及びチアシードの組成(含有量(質量部))を示した。また、比較例5においては、サイリウムの含有量を「0」とした。また、表1の「質量部」は、米粉100質量部に対する値である。
また、表1中の実施例1~14及び比較例1~6に示す組成の米粉パンの製造において、米粉100質量部に対して、0.9質量部の塩、7.3質量部の砂糖、1.4質量部の酵母、5.0質量部の米油を使用した。
また、実施例1~14及び比較例1~6では、米粉として熊本製粉株式会社の「パン用米粉ミズホチカラ」を、サイリウムとして株式会社富沢商店の「サイリウム(オオバコ)」を、チアシードとして、オーガライフプラス株式会社の「有機ホワイトチアシード GreenDish」を、酵母として株式会社富沢商店の「サフ(赤) インスタントドライイースト」を用いた。なお、チアシードは、「有機ホワイトチアシード GreenDish」を粉状に砕粉したチアシード粉を用いた。
〔米粉パンの評価〕
表1の実施例1~14及び比較例1~6に示す組成の米粉パンについて、下記(A)~(D)の評価項目にて評価を行った。
(A)発酵後の膨らみ
評点 : 内容
4 : 発酵が十分で、膨らみが理想的である。
3 : 4には劣るが、問題ない膨らみである。
2 : 3に劣り、膨らみが不十分。
1 : 膨らみが全く不十分。
0 : 所望の形状を手成形できる状態ではなく、評価できなかった。
(B)焼成後の膨らみ
評点 : 内容
4 : 膨らみが理想的であり、ふっくらと膨らんだ焼き上がりである。
3 : 4には劣るが、問題ない膨らみである。
2 : 3に劣り、膨らみが不十分。
1 : 膨らみが全く不十分
0 : 膨らみが全くなく、パンとしての評価に値しない。
(C)食感:
評点 : 内容
4 : 食感が理想的で、心地よいもっちり感がある。
3 : 4には劣るが、問題ない食感である。
2 : 3には劣るが、問題ない食感である。
1 : 食感が不十分。
0 : 食感が全く不十分で、パンとしての評価に値しない。
(D)焼成後18時間経過後の食感(表1では、「18時間経過後の食感」と記載。)
評点 : 内容
4 : 18時間経過後も製造直後とほぼ変わらない状態であった。
3 : 4には劣るが、食するには問題ない状態である。
2 : 固くなった状態ではあるが、オーブン等で熱を加えれば食することができる。
1 : オーブン等で焼きなおしても、ボロボロした食感が残る。
0 : オーブン等で熱処理しても、パンとしての評価に値しない。
評価は、上記(A)、(B)及び(D)についてはそれぞれ3以上を合格、上記(C)については2以上を合格とし、全項目について合格のものを「○」とし、それ以外のものを「×」として総合的に判定した(評価は本願発明者1名で実施した)。
〔組成及び評価結果〕
Figure 0007301322000001
表1に示すように、特定範囲のサイリウム及びチアシードを含有した実施例1~14の米粉パンは、サイリウム及びチアシードの相互作用により、発酵後の膨らみ及び焼成後の膨らみが良好であり、さらに食感も良好であった。なおさらに、焼成後に18時間以上を経過後も食感を維持しており、いずれの評価項目も合格基準を満たしていた。その結果、実施例1~14は、いずれも総合評価が合格(〇)であった。
一方、サイリウムを含有していない、又は、サイリウム及びチアシードの含有量が特定範囲を外れている比較例1~6では、発酵後の膨らみについて膨らみが全く不十分であり、評価できないものの方が多かった。また、焼成後の膨らみについては合格基準を満たしているものが1つもなかった。また、焼成後の食感については、比較例1及び5については合格点(最低値)であったが、比較例2~4及び6については不合格点であった。また、焼成後に18時間以上を経過後の食感については、比較例3のみが合格基準を満たしていたが、比較例1、2、4~6は合格基準を満たしていなかった。その結果、比較例1~6は、いずれも総合評価が不合格(×)であった。特に、比較例2は、全ての評価項目について評価できないほど酷い結果(いずれも0)となった。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態は、米粉パンの製造において、材料としてサイリウムを含有しない点で上記第1の実施の形態と異なる。
まず、第2の実施の形態に係る米粉パンの製造方法について説明する。
〔使用する材料について〕
以下に説明する米粉パンの製造方法では、米粉、塩、糖類、酵母、水分、油脂及びチアシードを用いる。これらの材料の詳細については、サイリウムを含有させない点とチアシードの含有量の範囲が異なる点以外、上記第1の実施の形態と同様となるので同じ内容については適宜説明を省略する。
以下の「質量部」は、米粉100質量部に対する値である。
チアシードは、上記第1の実施の形態と同様に粉状にしたものを用い、材料としてサイリウムを含有させない場合にチアシード粉の含有量は、9.0~15.9質量部であることが望ましい。
〔米粉パンの製造方法〕
第2の実施の形態の米粉パンの製造方法は、上記第1の実施の形態の米粉パンの製造方法において、パン生地の製造工程における(4)の内容が異なるのみで他の(1)~(3)及び(5)~(10)の工程は同様となるので、以下、(4)の工程を(4’)として説明する。
(4’)上記第1の実施の形態の(3)の工程で混ぜ合わせた材料にチアシード粉9.0~15.9質量部を加えてしっかりと混ぜ合わせる。
これにより、特定範囲のチアシードを含有し且つグルテン及びサイリウムを含まない米粉パン用パン生地が製造される。
以降は、上記第1の実施の形態の(5)~(10)の工程により、上記(4’)で製造したパン生地について、一次発酵、分割・成形、二次発酵、焼成を行う。これにより、特定範囲のチアシードを含有し且つグルテン及びサイリウムを含まない米粉パンが製造される
〔第2の実施の形態の効果〕
次に、第2の実施の形態の効果を説明する。
第2の実施の形態では、米粉と、米粉の100質量部に対して、9.0~15.9質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテン及びサイリウムを含まないパン生地を製造するとともに、このパン生地を発酵させて膨らませ、焼成することで、特定範囲のチアシードを含有し且つグルテン及びサイリウムを含有しない米粉パンを製造するようにした。
これにより、グルテン及びサイリウムを含まないにもかかわらず良好な膨らみ及び食感を備え、且つ良好な食感が長時間持続する米粉パンを製造することができる。また、グルテン及びサイリウムを含まないので、グルテンによる健康への被害(例えば、小麦アレルギー等)及びサイリウムによる健康への被害(体質による下痢等)を回避することができる。
さらに、第2の実施の形態では、上記(1)~(4’)に示す製造工程によって、パン生地を製造するようにしたので、複数の材料をしっかりと混ぜ合わせることができ、イーストが発生するガスや空気をしっかりと保持したパン生地を製造することができる。
これにより、焼成後の焼き上がりがふんわりとなる米粉パンを製造することができる。
〔第2の実施の形態の実施例1~4及び比較例1~2〕
第2の実施の形態の実施例1~4及び比較例1~2では、上記第2の実施の形態の(1)~(4’)及び(5)~(10)に示した米粉パンの製造方法にて、米粉パンを製造した。なお、上記第1の実施の形態の実施例と同様に、上記一次発酵工程では、30℃で20分間発酵し、上記分割・成形工程では、パン生地を丸パンとして成形し、上記焼成工程では、200℃で15分間焼成した。また、第2の実施の形態の比較例1は、上記第1の実施の形態の比較例5と同じ組成である。また、下記表2に、実施例1~4及び比較例1~2で使用した米粉及びチアシードの組成(含有量(質量部))を示した。また、実施例1~4及び比較例1~2では、サイリウムは含有していないので、表2中ではいずれも値を「0」とした。また、表2の「質量部」は、米粉100質量部に対する値である。
また、実施例1~4及び比較例1~2では、米粉、チアシード及び酵母として上記第1の実施の形態の実施例1~14及び比較例1~6と同様のものを用いた。
また、表2中の実施例1~4及び比較例1~2に示す組成の米粉パンの製造において、米粉100質量部に対して、0.9質量部の塩、7.3質量部の砂糖、1.4質量部の酵母、5.0質量部の米油を使用した。
〔米粉パンの評価〕
表2中の実施例1~4及び比較例1~2に示す組成の米粉パンについて、第1の実施の形態の実施例1~14及び比較例1~6と同様の評価項目(A)~(D)及び評価方法にて評価を行った。なお、評価は本願発明者1名で実施した。
〔組成及び評価結果〕
Figure 0007301322000002
表2に示すように、特定範囲のチアシードを含有した実施例1~4の米粉パンは、チアシードの作用により、発酵後の膨らみ及び焼成後の膨らみが良好であり、さらに食感も良好であった。なおさらに、焼成後に18時間以上を経過後も食するに問題のない食感を維持しており、いずれの評価項目も合格基準を満たしていた。その結果、実施例1~4は、いずれも総合評価が合格(〇)であった。
一方、表2に示すように、チアシードの含有量が特定範囲を外れている比較例1では、発酵後及び焼成後の膨らみについていずれも膨らみが不十分であり合格基準を満たしていなかった。一方、比較例2では、発酵後の膨らみは合格基準を満たしていたが、焼成後の膨らみは合格基準を満たしていなかった。なお、比較例1~2は、焼成後の食感が最低値(2)ではあるもののいずれも合格基準を満たしていた。また、焼成後に18時間以上を経過後の食感については、比較例1は合格基準を満たしていなかったが、比較例2については合格基準を満たしていた。その結果、比較例1~2は、いずれも総合評価が不合格(×)であった。
〔変形例〕
なお、上記各実施の形態においては、米粉パンの製造にチアシードとしてホワイトチアシードを使用したが、これに限らず、ブラックチアシードを使用してもよい。
また、上記第1の実施の形態及びその変形例においては、材料として米粉、塩、糖類、酵母、水分、油脂、サイリウム及びチアシードのみを用いたが、これに限らず、グルテンを除く他の材料をさらに用いてもよいし、本発明に係る主要材料を除く一部の材料(塩、糖類又は油脂)を使用しない又は同じ属性の他の材料(例えば、海水塩→岩塩、米油→菜種油、砂糖→はちみつなど)と置き換える構成としてもよい。
また、上記第2の実施の形態及びその変形例においては、材料として米粉、塩、糖類、酵母、水分、油脂及びチアシードのみを用いたが、この構成に限らず、グルテン及びサイリウムを除く他の材料をさらに用いてもよいし、本発明に係る主要材料を除く一部の材料(塩、糖類又は油脂)を使用しない又は同じ属性の他の材料(例えば、海水塩→岩塩、米油→菜種油、砂糖→はちみつなど)と置き換える構成としてもよい。
また、上記第1の実施の形態及びその変形例においては、上記(1)~(10)の製造工程により、米粉パンを製造する構成としたが、これに限らず、例えば、工程(1)及び(2)を統合するなど複数の工程を1つの工程に統合したり、例えば一次発酵の工程(5)を省くなど一部の工程を省いたり、新たな工程を追加したりするなど他の構成としてもよい。
また、上記第2の実施の形態及びその変形例においては、上記(1)~(4’)及び(5)~(10)の製造工程により、米粉パンを製造する構成としたが、これに限らず、例えば、複数の工程を1つの工程に統合したり、一部の工程を省いたり、新たな工程を追加したりするなど他の構成としてもよい。
また、上記各実施の形態及びその変形例においては、丸パンを具体例として挙げて説明したが、本発明は、丸パンに限らず、例えば、メロンパン、クッペ、プチパン、タッチブレッド、ピタパンなど他の種類の米粉パンにも適用することができる。その場合、各米粉パンの種類に応じて、追加で使用する材料、予熱温度、焼成温度、焼成時間などが異なる。
本発明を用いれば、グルテンを含まず且つ膨らみ及び食感の良い米粉パンを製造することができる。

Claims (4)

  1. 米粉と、当該米粉の100質量部に対して、0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテンを含まないことを特徴とする米粉パン用パン生地。
  2. 米粉と、当該米粉の100質量部に対して、0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテンを含まないことを特徴とする米粉パン。
  3. グルテンを含まない米粉パン用パン生地の製造方法であって、
    米粉に塩を混ぜ合わせる第1工程と、
    前記第1工程で混ぜわせた材料に、糖類、酵母及び水分を加えて混ぜ合わせる第2工程と、
    前記第2工程で混ぜ合わせた材料に油脂を加え材料がリボン状に垂れ落ちる状態となるまで混ぜ合わせる第3工程と、
    前記第3工程で混ぜ合わせた材料に、前記米粉の100質量部に対して0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードを加えて混ぜ合わせる第4工程とを含むことを特徴とするグルテンを含まない米粉パン用パン生地の製造方法。
  4. 米粉と、当該米粉の100質量部に対して、0.5~2.0質量部のサイリウム及び2.7~15.0質量部のチアシードと、酵母及び水分とを含有し且つグルテンを含まないパン生地を、発酵させて膨らませ、焼成することを含むことを特徴とする米粉パンの製造方法。
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