JP7300621B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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Description
また、除菌物質を含むミストを生成する除菌ユニットを備える空気調和装置が知られている。この種の除菌ユニットには、除菌物質を含むミストを放出する放出口が設けられている。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の課題を解消し、除菌物質を含むミストを室内に安定して供給できる空気調和装置を提供することにある。
この発明によれば、ミストを放出する放出口を筐体の内部であって吹出口の周縁近傍に対向配置したため、吹出口から吹き出される熱交換後の空気により、除菌物質を含むミストを室内に安定して供給することができる。
この発明によれば、吹出口の下端部近傍に放出口を設けるので、吹出口のうち除菌ユニットから近い位置に放出口を設けることとなり、導出部材を短くできる。そのため、除菌物質を含むミストを短時間で放出できる。
この発明によれば、吹出口の下端近傍まで、断熱体の上端が延出するため、断熱体の上端近傍の空間は空気の乱れが少なくなる。したがって、除菌物質を含むミストを、室内に、誘引により安定して供給できる。
この発明によれば、風向変更羽根の下端と断熱体の上端との間の空間は空気の乱れが少なくなり、除菌物質を含むミストを、室内に、誘引により安定して供給できる。
風向変更羽根の揺動範囲の内側は空気の乱れが大きくなる。
この発明によれば、風向変更羽根に案内された熱交換後の空気が放出口に入り込むことを抑制できる。そして、風向変更羽根の揺動範囲の外側は空気の乱れが少なくなるので、除菌物質を含むミストを誘引により安定して供給できる。
この発明によれば、風向変更羽根の揺動範囲の外側に向けて傾けて配置したため、風向変更羽根に案内された熱交換後の空気が放出口58に入り込むことを抑制できる。そして、除菌物質を含むミストを誘引により安定して供給できる。
図1における空気調和装置1の正面図を基準として、左側を左、右側を右、手前側を前、奥側を後ろ、上側を上、下側を下と定義する。
図1から図3に示すように、本実施の形態に係る空気調和装置1は、筐体3と、筐体3の内部上方に設けられ上方に傾斜して配置された熱交換器5と、筐体3の内部下方に設けられ熱交換器5に向けて送風する送風機7と、この送風機7等の運転を制御する電装品(図示せず)が収納された電装箱9と、を備える。
この空気調和装置1は、床置き式の空気調和装置である。
前面パネル13は、取り外しが可能である。前面パネル13を取り外すと、図2に示すように、断熱パネル53が露出する。断熱パネル53は、前面パネル13の裏面側であって、熱交換器5と対向する位置に配置されている。
したがって、筐体3の奥行きWによって傾斜角度が決定されるが、一般に、熱交換器5の傾斜角度は小さい方が、風切り音が小さくなるので、奥行きWが長い程、風切り音が小さくなる。本構成では、電装箱9が、熱交換器5の下方に配置され、前面側に配置されていないため、筐体の奥行きWを広くとれ、熱交換器5の傾斜が大きくなるので,熱交換器5を通過する風の風切り音が小さくなる。
電装箱9は、箱体41と、箱体41に収納された基板43及び電装箱カバー45と、から構成されている。基板43上には、詳図していないが、電装部品や制御回路が配置されている。そして、メンテナス等の時には、電装箱カバー45を開けて電装部品や制御回路を露出させるようになっている。
断熱パネル53は発泡スチロール製であり、上部53aと下部53bから構成される。
断熱パネル53の裏面53cは、断熱体83が設けられる。
図3、図4に示すように、断熱パネル53の上部53aの前側(表側)には、カバー66が設けられている。カバー66には、ナノイーを含むミスト(除菌物質を含むミスト)(登録商標)を供給するナノイー発生部55(除菌ユニット)と、ナノイー制御部56とが配置されている。
カバー66の上面には、庇67が形成されている。水がカバー66に滴れ落ちたときでも、庇67によりカバー66内のナノイー発生部55に水が浸入することを抑制できる。
すなわち、導出ホース57は、一端はOリング82を介してナノイー発生部55に接続される。導出ホース57の他端である放出口58は、断熱パネル53を貫通して熱交換器5の二次側に延出し、吹出口59の下端部近傍に配置される。
導出ホース57は断熱体83、断熱保持部材86で囲まれることにより、結露が抑制される。
複数の風向変更羽根90は、モーター及び揺動機構(不図示)を介して、互いに連動した状態で、縦軸周りを揺動自在に構成されている。導出ホース57の放出口58は、風向変更羽根90の下端90aと断熱体83の上端83aと、の間の空間Sに配置されている。
複数の風向変更羽根90は、縦軸91(図6参照。)を回動軸として、左右方向に揺動角θを持って揺動自在の構成である。
尚、放出口58は、吹出口59の下端部近傍に配置されることに限られない。例えば、放出口58を吹出口59の側端部近傍や上端部近傍に配置してもよい。もしも放出口58を吹出口59の上端部近傍配置する場合、ナノイー発生部55やナノイー制御部56は、筐体3内の吹出口59よりも上方位置に配置すると好ましい。これにより、ナノイー発生部55やナノイー制御部56により空気の主流の流れを阻害することを抑制できる。
断熱体83の上端83aに延出した導出ホース57の放出口58は、図6に示すように、風向変更羽根90が縦軸91周りに揺動角θの揺動範囲を持って揺動するときに、揺動範囲の外側に、ナノイーを十分に拡散できるように、角度αを持って傾けて配置される。
放出口58の角度αは、45度とされている。
風向変更羽根90は、左右方向にそれぞれ揺動角θの2分の1の角度だけ揺動する。放出口58の角度αは、この揺動角θの2分の1の角度より大きい角度とされている。
放出口58の角度αが揺動角θの2分の1の角度より大きい角度である場合、風向変更羽根90を介して吹出口59から吹き出される空気が放出口58に入り込むことを抑制できる。したがって、放出口58から発生するナノイーを吹出口59から吹き出される熱交換後の空気の誘引により、室内に安定して供給することができるようになる。
本実施の形態は、図6のように、風向変更羽根90と導出ホース57が、平面視で、一部重複するよう構成されているが、本発明はこの構成に限られず、平面視で90と導出ホース57が重複しない配置であってもよい。この場合、放出口58の吹き出し方向の延長線が90の揺動範囲外であることが好ましい。これにより、放出口58から放出されるナノイーミストが放出口58に入り込むことを抑制できる。
本形態による空気調和装置1は、送風機7の電動機33が駆動されると、吸込みパネル51を介して送風機の吸込口37から空気が吸引され、送風口35から上方に向けて送風される。ここで、吸込口37の上部付近(図3参照)から、この吸込口37に吸込まれる空気量は、その下部付近(図3参照)から吸込口37に吸込まれる空気量よりも少ないのが一般的であり、このように吸込空気量の少ない部分に電装箱9を配置したことによって、吸込空気量の低下を極めて少なく抑えている。
尚、本実施の形態では、ナノイー発生部によりナノイーミストを放出するユニットを説明したが、本発明はこれに限られず、除菌、脱臭効果を有する物質を含むミストを放出する構成であればよい。
これにより、放出口58を筐体3の内部であって吹出口59の周縁59Aの近傍に対向配置したため、吹出口59から吹き出される熱交換後の空気の誘引により、ナノイーを室内に安定して供給できる。また、主流の空気の流れが阻害されることを抑制できる。
これによれば、吹出口59のうちナノイー発生部55から近い位置である吹出口59の下端部近傍に放出口58を設けることとなり、導出ホース57を短くできる。そのため、ナノイーを短時間で放出できる。
吹出口59の下端部は、空気の流れの乱れが少ない位置であり、この位置にナノイーを放出するため、空間Sに円滑に拡散されたナノイーは、室内に安定供給される。
これによれば、風向変更羽根90の下端と断熱体83の上端との間の空間Sは空気の乱れが少なくなり、ナノイーを、室内に、誘引により安定して供給できる。
風向変更羽根90の揺動範囲の内側は空気の乱れが大きくなる。
これによれば、風向変更羽根90の揺動範囲の外側は空気の乱れが少なくなり、ナノイーを誘引により安定して供給しやすくなる。また、風向変更羽根90に案内された熱交換後の空気が放出口58に入り込むことを抑制できる。
これによれば、風向変更羽根90の揺動範囲の外側に向けて傾けて放出口58を配置したため、風向変更羽根90に案内された熱交換後の空気が放出口58に入り込むことを抑制できる。そして、ナノイーを誘引により安定して供給できる。
3 筐体
5 熱交換器
7 送風機
13 前面パネル
51 吸い込みパネル
52 吹き出しパネル
53 断熱パネル
53a 断熱パネルの上部
55 ナノイー発生部(除菌ユニット)
56 ナノイー制御部
57 導出ホース(導出部材)
58 放出口
59 吹出口
83 断熱体
83a 断熱体の上端
84 支持溝
89 ガラリ
90 風向変更羽根
S 空間
θ 揺動角
α 放出口の角度
Claims (4)
- 筐体の内部に設けられる熱交換器と、前記筐体に設けられる送風機と、前記筐体の前面に設けられる前面パネルと、前記筐体の前面上部に設けられ吹出口を有する吹き出しパネルと、を備え、前記吹き出しパネルの前記吹出口に縦軸周りに揺動自在に複数枚の風向変更羽根を備える空気調和装置において、
除菌物質を含むミストを生成する除菌ユニットを備え、
前記除菌ユニットは、前記除菌ユニットで生成する前記ミストを導出する導出部材を備え、
前記導出部材は、前記筐体の内部であって前記筐体の前記吹出口の周縁近傍に対向配置し、前記ミストを放出する放出口を前記風向変更羽根の揺動範囲の外側に向けて傾けて配置し、前記筐体の正面視で左右方向に延びる線を基準とする前記放出口の傾きの角度は、前記風向変更羽根の揺動角の2分の1の角度より大きい角度とされていることを特徴とする空気調和装置。 - 前面パネルの裏面側であって、前記熱交換器と対向する位置に断熱パネルを備え、
前記断熱パネルの表面に前記除菌ユニットを備え、
前記除菌ユニットに接続した前記導出部材を、前記断熱パネルを貫通させて前記筐体内部に配置し、
前記放出口は、前記吹出口の下端部近傍に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。 - 前記断熱パネルの前記熱交換器側の面には断熱体が設けられ、
前記導出部材は前記断熱体を貫通して設けられ、
前記断熱体は、上端が前記吹出口の下端近傍まで延出することを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。 - 前記放出口を、前記風向変更羽根の下端と前記断熱体の上端との間の空間に配置したことを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。
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