JP2006010177A - 送風装置およびこれを備えた空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 送風機3は、ファンケーシング17、ファンモータ18、ベルト19、ファンロータ20、プーリ21を備えている。ファンケーシング17は、吸気口17b、吹出口17a、ファンロータ20をメンテナンス開口10側に露出させる露出開口17eを覆うように取り付けられた着脱可能な開口パネル17c等を備えている。
【選択図】 図4
Description
例えば、特許文献1には、内部に送風機を備えた空気調和機が開示されている。この送風機は、ファンケーシングと、ファンケーシング内に収納されたファンロータと、ファンケーシングの側方に配置されたファンモータとを備えている。そして、ファンモータの回転駆動力がプーリやベルト等を介してファンケーシング内に収納されたファンロータの回転軸へ伝達されてファンロータが回転する。これにより、空調室内機の内部に空気の流れを形成して、ファンケーシングが有している吸気口から空気を吸い込むとともに、吹出し口から空気を排出する。
すなわち、上記公報に開示された空気調和機の送風機では、ファンロータがファンハウジング内に収納されている。そして、ファンハウジングの吸気口と吹出口とは、それぞれファンロータを回転させる駆動機構、ダクトやプレナム等が取り付けられている。このため、使用中に汚れたファンロータを洗浄する場合には、吹出し側のダクトやプレナム、吸気側の駆動機構を取り外す必要があり、洗浄を行うことは非常に困難であった。
通常、ファンハウジングには、ファンロータによって形成される空気流路を流れる空気を取り込む吸気口と送り出す吹出口とが形成されているが、これらの開口部にはファンロータを回転させる駆動部やダクトやプレナム等が近接配置されている。このため、ファンハウジングに収納されたファンロータの洗浄を行うことが困難であった。
ここでは、ファンロータの回転軸方向から空気を吸い込んで回転軸に直交する方向に空気を吹き出す送風装置を用いている。
そこで、本発明の送風装置のように、ファンロータを外部に露出させる開口パネルを設けることで、ファンロータの洗浄を容易に行うことが可能になる。
ここでは、ファンロータとしてシロッコファン等の遠心型のファンロータを使用することができる。これにより、ファンロータの回転軸方向から空気を吸い込んで回転軸方向に直交する方向へ空気を吹き出す送風装置を得ることができる。
ここでは、ファンロータの羽がファンロータの回転軸に対して平行な向きに配置されているため、ファンロータを、羽に対して垂直な方向である回転軸に対する垂直方向から洗浄することが好ましい。
第5の発明に係る空気調和機は、第1から第4の発明のいずれか1つの送風装置と、送風装置によって形成される空気の流れの中に配置される熱交換器とを備えている。
通常、ファンハウジングには、空気を取り込む吸気口と空気を送り出す吹出口とが形成されているが、これらの開口部にはファンロータを回転させる駆動部やダクト等が近接配置されている。このため、ファンハウジングに収納されたファンロータの洗浄を行うことが困難であった。
第6の発明に係る空気調和機は、第5の発明の空気調和機であって、送風装置によって形成される空気の流れにおける最下流側に、熱交換器によって調和された空気を排出するダクトをさらに備えている。
そこで、本発明の空気調和機では、ファンハウジングに開口パネルを設け、その背面側にファンロータを配置している。このため、ダクトが設置されて送風装置の吹出口からファンロータの洗浄を行うことが困難な場合でも、容易にファンロータの洗浄を行うことが可能になる。
ここでは、空気調和機の熱交換器において調和された空気を吹き出すプレナムが設けられているため、送風装置の吹出口からファンロータの洗浄を行うことが困難な構成となる。
第2の発明に係る送風装置によれば、ファンロータを外部に露出させる開口パネルを設けることで、ファンロータの洗浄を容易に行うことが可能になる。
第3の発明に係る送風装置によれば、ファンロータの回転軸方向から空気を吸い込んで回転軸方向に直交する方向へ空気を吹き出す送風装置を得ることができる。
第5の発明に係る空調室内機によれば、開口パネルを開けて形成される開口部から水をかける等して容易にファンロータを洗浄することができる。
第6の発明に係る空調室内機によれば、ダクトが設置されて送風装置の吹出口からファンロータの洗浄を行うことが困難な場合でも、容易にファンロータの洗浄を行うことが可能になる。
〔空気調和機全体の構成〕
本発明の一実施形態に係る空調室内機(空気調和機)は、図1〜図3に示すように、床置型の空調室内機50であって、直方体形状のケーシング1と、該ケーシング1内の空気通路を横切るように配設された熱交換器2と、熱交換器2の上方に配設された送風機(送風装置)3とを備えている。
ケーシング1は、一対の側板4,4と、側板4,4の前端間に取り付けられた前面板5と、側板4,4の後端間に取り付けられた背面板6と、天板7および底板8とによって構成されている。また、これらの側板4,4や背面板6、後述するメンテナンスパネル10の内側の面には、アルミシートによって覆われた発泡ポリエチレンが断熱材として設置されている。このような断熱材は、吸水性がほとんどなく、耐摩耗性も優れているため、空調室内機50の内部の清掃を散水後に雑巾で拭き取る等の方法で容易に行うことができる。
一対の側板4は、空調室内機50の側面における外郭を形成するとともに、送風機3のファンモータ18や回転軸20a等を両側から支持している。また、側板4は、各後端部縁を内側に切り起こして形成される係止部15を有している。
背面板6は、通常、空調室内機50の設置する際には壁側になるように配置される側の外郭を形成する。
また、熱交換器2の下方には、熱交換器2から落下するドレン水を受け止めるためのドレンパン22が、前面側が上位に位置し且つ背面側が下位に位置するように傾斜した姿勢で配設されている。そして、熱交換器2の下端部からドレン水をドレンパン22に誘導するドレン誘導管23、ドレン水を屋外へ排出するドレン排出口24を備えている。
送風機3は、図4に示すように、ファンケーシング17と、ファンモータ18と、ベルト19と、ファンロータ20とプーリ21とを備えている。
ファンケーシング17は、天板7(ダクト12)の方向に空気を吹き出す吹出口17aとファンロータ20の回転軸20aの方向から空気を吸い込む吸気口17bとを有している。そして、送風機3は、ファンケーシング17に収納されたファンロータ20を回転させて、吸気口17bから吸い込んだ空気を吹出口17aから排出する。
〔空気調和機の特徴〕
(1)
本実施形態の空調室内機50は、図1〜図3に示すように、内部にファンロータ20を収納したファンケーシング17と、ファンロータ20を回転駆動するファンモータ18とを有する送風機3を備えている。そして、ファンケーシング17は、図4に示すように、吸気口17bと、吹出口17aと、ファンロータ20をメンテナンスパネル10側に露出させる露出開口17eを覆うように取り付けられた着脱可能な開口パネル17cを備えている。
これにより、開口パネル17cを取り外して現れる露出開口17eからファンロータ20を容易に洗浄することが可能になる。よって、食品工場等の場所に設置された場合でも、開口パネル17cを取り外して送風機3の内部洗浄を容易に行うことができるため、空調室内機50から排出される空気調和された空気によって工場内を汚すことなく常に清潔に保つことができる。
本実施形態の送風機3は、ファンロータ20が回転すると、回転軸20a方向からファンケーシング17内に空気を吸い込み、回転軸20aと直交する方向から吸い込んだ空気を吹き出す。
このように、回転軸方向から吸気して回転軸の直交方向へ吹き出す送風機3では、吸気口、排気口側にはファンモータ18等の駆動部やダクト12等が近接配置されており、ファンケーシング17に収納されたファンロータ20を洗浄することは困難であったが、本実施形態の送風機3では、ファンケーシング17に露出開口17eを形成し、これを開口パネル17cで覆っている。これにより、開口パネル17cを着脱することで容易にファンロータ20の洗浄を行うことが可能になる。
本実施形態の送風機3は、ファンロータ20として、シロッコファン等のような遠心型ファンを用いている。
これにより、ファンロータ20の回転軸20a方向から吸気して、回転軸20aの直交方向へ吹き出す送風機3を構成することができる。
本実施形態の送風機3は、シロッコファンのように回転軸20aに対して平行に配置された複数の羽を有するファンロータ20を備えている。そして、ファンケーシング17は、ファンロータ20の羽に対して垂直な方向に露出開口17eを有し、露出開口17eからファンロータ20を露出させる。
(5)
本実施形態の空調室内機50は、図2等に示すように、送風機3の吹出口17aの上部にダクト12を接続して、空調室内機50によって空気調和された空気をダクト12によって所望の空間に誘導している。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、床置型の空調室内機に対して本発明を適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、壁掛け型や天井埋込型の空調室内機に対しても、さらに空調室内機と空調室外機とが一体化された空気調和機に対しても本発明を同様に適用することが可能である。
例えば、図5に示すように、送風機の上部にプレナム51を取り付けた空調室内機であってもよい。
また、このようにプレナム51を取り付けた空調室内機では、図6に示すように、風向調整板51aがねじ51bやマグネット等でプレナム51の本体に固定されており、必要に応じて取り外し可能であることが望ましい。これにより、工具を用いることなく、容易にプレナム51の風向調整板51aを取り外して洗浄することができる。
上記実施形態では、送風機3のファンロータとしてシロッコファンを用いている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、シロッコファン以外の遠心型のファンロータを用いた場合でも上記と同様の効果を得ることができる。
2 熱交換器
3 送風機(送風装置)
4 側板
5 前面板
6 背面板
7 天板
8 底板
9 空気吸入口
10 メンテナンスパネル
11 空気吹出口
12 ダクト
13 下枠
14 上枠
15 係止部
16 取付板
17 ファンケーシング
17a 吐出口
17b 吸気口
17c 開口パネル
17d ねじ
17e 露出開口
18 ファンモータ
19 ベルト
20 ファンロータ(遠心型ファン、シロッコファン)
20a 回転軸
21 プーリ
22 ドレンパン
50 空調室内機(空気調和機)
51 プレナム
51a 風向調整板
51b ねじ
Claims (7)
- 回転軸(20a)を中心に回転するファンロータ(20)と、
前記ファンロータ(20)を内部に収納し、吸気口(17b)と吹出口(17a)とを有するとともに、前記ファンロータ(20)を露出させるように形成された開口部(17e)を覆うように取り付けられた開閉可能な開口パネル(17c)を有するファンハウジング(17)と、
前記ファンロータ(20)を回転させる駆動部(18,19,21)と、
を備えている、
送風装置(3)。 - 前記ファンハウジング(17)における前記ファンロータ(20)の回転軸(20a)方向から空気を吸い込み、前記回転軸(20a)と直交する方向に空気を吹き出す、
請求項1に記載の送風装置(3)。 - 前記ファンロータ(20)は、遠心型のファンロータである、
請求項1または2に記載の送風装置(3)。 - 前記ファンロータ(20)は、前記回転軸(20a)に対して平行な向きに配置された複数の羽を有しており、
前記開口パネル(17c)は、前記回転軸(20a)に対して垂直な方向から前記ファンロータ(20)を露出させるように形成された開口部(17e)を覆うように取り付けられている、
請求項1から3のいずれか1項に記載の送風装置(3)。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の送風装置(3)と、
前記送風装置(3)によって形成される空気の流れの中に配置される熱交換器(2)と、
を備えた空気調和機(50)。 - 前記送風装置(3)によって形成される空気の流れにおける最下流側に、前記熱交換器(2)によって調和された空気を排出するダクト(12)をさらに備えた、
請求項5に記載の空気調和機(50)。 - 前記送風装置(3)によって形成される空気の流れにおける最下流側に、前記熱交換器(2)によって調和された空気を排出するプレナム(51)をさらに備えた、
請求項5に記載の空気調和機(50)。
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