JP2009204194A - 設備用空気調和機の室内機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンベルトの点検・メンテナンスを適切なタイミングで行うことのできる設備用空気調和機の室内機を提供することを目的とする。
【解決手段】室内機10の送風機12を駆動するファンモータ20がONとなっている時間をモニタリングすることでファンベルト24を使用している積算時間を把握し、積算時間が規定値に到達したら、コーション情報を出力するようにした。これによって、ユーザは、ファンベルト24を交換すべき時期の到来を正確に認識することができ、メンテナンスを確実に行える。
【選択図】図4

Description

本発明は、設備用空気調和機の室内機に関するものである。
工場や各種施設、店舗等で用いられる空気調和機には、空気調和機にダクトを接続し、このダクトを介し、熱交換器で熱交換した調和空気を室内に吹き出す、設備用空気調和機と称されるものがある。
ダクトを接続しない通常の空気調和機では、室内空気の導入、熱交換後の調和空気の送り出しを行うための送風機のファンは、モータによってダイレクトに駆動されている。
これに対し、設備用空気調和機においては、送風機のファンは、ファンの回転軸に設けられたプーリと駆動用のモータとをファンベルトで連結し、モータの駆動力がファンベルトおよびプーリを介してファンに伝達されるようになっている。これは、設備用空気調和機を設置する場所によって、要求される風量と静圧が変動するためである。より詳しくは、設備用空気調和機を設置する場所によって接続されるダクトの長さが異なり、これに伴ってダクトにおける圧損が変わる。このため、この圧損変化に対応して、例えば圧損が大きな場合には送り出す調和空気の静圧を増大させる必要がある。また、設備用空気調和機を設置する場所の環境によって要求される調和空気の流量も変わるため、ファン回転数を変化させて調和空気の流量を対応させる必要がある。
設備用空気調和機においては、これらの要求に対し、予めプーリ径(プーリ比)を変えることで対応している。
特開2006−10177号公報
ファンの駆動にプーリ方式を採用した従来の設備用空気調和機においては、ファンベルトが破損したり切断したりすると、運転が行えないのはもちろんのこと、モータや周辺の機器類が破損することもある。このため、ファンベルトのメンテナンスが重要であり、従来は、例えば5000時間ごと等、一定の運転時間毎に定期的にファンベルトの点検・メンテナンスを行っていた。
しかし、このような管理方法では、一定の運転時間が経過したか否かを設備用空気調和機のユーザが把握するのが困難である。例えば、運転時間を記録すればファンベルトの積算使用時間を把握することができるが、これには手間がかかる。
また、積算使用時間を把握できたとしても、ファンベルトの交換が必ずユーザ側で行われるとは限らない。ファンベルトの交換が行われなかった場合、前記したようにファンベルトが切断してモータや周辺機器類が破損すれば、その被害は甚大なものとなる。
さらに、定期的にファンベルトを交換したとしても、取り外したファンベルトが使用限界寿命に達しているとは限らず、資源有効利用の観点からも、使用限界近くまでなるべく長くファンベルトを使用できるのが好ましい。しかし、使用限界寿命は一律に決められるものではなく、同じ種類のベルトでも、使用状況や環境等に応じて使用限界寿命は様々に異なる。このようなファンベルトを使用限界近くまで使用しようとすれば、積算運転時間が多くなるにつれて頻繁に点検を行う必要があり、ユーザへの負荷がかかるとともに、効率も良くないのは明らかである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ファンベルトの点検・メンテナンスを適切なタイミングで行うことのできる設備用空気調和機の室内機を提供することを目的とする。
また、他の目的は、ファンベルトを使用限界近くまで使用することのできる設備用空気調和機の室内機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の設備用空気調和機の室内機は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる設備用空気調和機の室内機は、外部から空気を吸い込む吸込口、および加熱または冷却された空気を送り出すダクトが接続されるダクト接続口を有した筺体と、吸込口から空気を筺体内に吸い込むとともに、吸い込んだ空気をダクト接続口から送り出す送風機と、送風機により外部から吸い込んだ空気を加熱または冷却する熱交換器と、を備える。送風機のファンは、モータの駆動力がファンベルトを介して伝達されるベルト駆動とされている。そして、ファンベルトの使用時間を積算して、使用時間の積算値が予め規定された規定値に到達したときに、ファンベルトの交換が必要なことを示す情報を外部に出力するファンベルト寿命管理制御部と、を備えることを特徴とする。
ファンベルト寿命管理制御部にてファンベルトの使用時間を積算し、使用時間の積算値が規定値に到達したときにファンベルトの交換が必要なことを示す情報を外部に出力することで、室内機のユーザは、ファンベルトの交換タイミングを適切に認識することができる。これにより、ファンベルトの寿命管理を確実に行うことができる。
ここで、ファンベルトの交換が必要なことを示す情報としては、室内機に備えたモニタへの文字やアイコン等による情報表示、アラームランプの点灯、アラーム音の出力等がある。また、複数台の室内機を集中して管理するシステムの場合、ファンベルトの交換が必要なことを示す情報は、室内機で出力するのではなく、集中管理を行う制御盤等に出力してもよい。
さらに、本発明の設備用空気調和機の室内機では、ファンベルト寿命管理制御部は、モータの駆動電流がONとなっている時間を、ファンベルトの使用時間として積算することを特徴とする。
モータの駆動電流がONとなっている時間をファンベルトの使用時間とすることで、ファンベルトの使用時間を把握するために特にセンサ等を追加する必要がなく、低コストで本発明を適用できる。
さらに、本発明の設備用空気調和機の室内機では、ファンベルト寿命管理制御部は、使用時間の積算値が予め規定された規定値に到達して以降、外部からファンベルトを交換したことを示す操作がなされたときに、使用時間の積算値をリセットすることを特徴とする。
ファンベルトの交換が必要なことを示す情報の出力を受けたユーザは、ファンベルトを交換する。交換後に、外部からファンベルトを交換したことを示す操作を行い、ファンベルト寿命管理制御部内で記憶しているファンベルトの使用時間の積算値をリセットすることで、新たに装着したファンベルトについても同様にその寿命管理を行うことができる。
ユーザが、ファンベルトの交換が必要なことを示す情報の出力を受けても、ファンベルトを必ずしも交換するとは限らない。
そこで、本発明の設備用空気調和機の室内機では、ファンベルト寿命管理制御部は、ファンベルトの使用時間が予め規定された規定値に到達したときに、室内機の運転を停止させることを特徴とする。
ファンベルトの使用時間が予め規定された規定値に到達したときに、室内機の運転を停止させることで、ファンベルトの交換が必要なことを示し、被害が発生するのを回避することができる。
ユーザが、ファンベルトの交換が必要なことを示す情報の出力を受けても、ファンベルトを直ちに交換できるとは限らない。
そこで、本発明の設備用空気調和機の室内機では、ファンベルト寿命管理制御部は、室内機の運転を停止させて以降、外部から室内機の運転を復帰させるための操作がなされたときに、室内機の運転を再開することを特徴とする。
これにより、ファンベルトの交換準備が整うまで、室内機の運転を一時復帰させることができる。
しかし、ファンベルトを交換しないまま、室内機の運転を一時復帰させた状態を長く続けると、ファンベルトが切断してしまう可能性が高まる。
そこで、本発明の設備用空気調和機の室内機では、ファンベルト寿命管理制御部は、復帰させた室内機の運転時間をカウントし、運転時間が予め定められた上限値に到達したときに、室内機の運転を停止させることを特徴とする。
復帰させた室内機の運転時間が予め定められた上限値に到達したときに、室内機の運転を停止させることで、一時復帰状態の継続を制限できる。
さらに、本発明の設備用空気調和機の室内機は、ファンベルト寿命管理制御部は、室内機の運転を復帰させた回数をカウントし、回数が予め定められた上限値に到達したときに、室内機の運転を停止させることを特徴とする。
室内機の運転を復帰させた回数をカウントすることでも、一時復帰の継続を制限することもできる。
また、設備用空気調和機の室内機は、ファンベルト寿命管理制御部は、ファンベルトの使用時間の積算値が規定値に到達して以降、ファンベルトの滑りの発生をモニタリングし、ファンベルトに滑りの発生が検出されたときに、室内機の運転を停止させることを特徴とする。
これにより、滑りが発生するまでファンベルトを使用し続けることもでき、ファンベルトを使用限界近くまで利用することが可能となる。
ファンベルトの滑りの発生は、いかなる手法で検出してもよい。
例えば、ファンベルト寿命管理制御部は、モータにより一定回転数で回転駆動させるファンの回転数が、予め定められた回転数以下に低下したときに、ファンベルトにすべりが発生したと判定することができる。
また、モータの駆動電流をモニタリングし、駆動電流値が予め定められた閾値以下に低下したときに、ファンベルトに滑りが発生したと判定することもできる。
本発明によれば、ファンベルトの使用時間の積算値が規定値に到達したときにファンベルトの交換が必要なことを示す情報を外部に出力することで、室内機のユーザは、ファンベルトの交換タイミングを適切に認識することができ、ファンベルトの寿命管理を確実に行うことができる。
また、ファンベルトの滑りの発生をモニタリングし、ファンベルトに滑りが検出されたときに、室内機の運転を停止させることで、ファンベルトを使用限界近くまで使用することが可能となる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。
図1、図2には、設備用空気調和機の室内機10の構成を示している。
この図1に示すように、室内機10は、室内機10の外殻を形成する筺体11に、送風機12と、熱交換器13と、制御部(ファンベルト寿命管理制御部)14とが内蔵された構成を有している。
図2に示すように、筺体11の一側面側には、筺体11内に多数のスリット(吸込口)15aが形成された吸い込みパネル15が設けられている。送風機12の作動により、筺体11内に負圧が生じることで、多数のスリット15aから周囲雰囲気である空気が筺体11内に吸い込まれる。
図1に示したように、吸い込みパネル15の背面側には熱交換器13が傾斜して設けられ、熱交換器13内を、設備用空気調和機の室外機(図示無し)から送給される冷媒が流れる。この熱交換器13の外表面に、筺体11内に吸い込まれた空気が接触して熱交換を行うことで、空気は加熱または冷却されて調和空気となる。
熱交換器13の下方には、ドレンパネル16が設けられ、空気が熱交換器13と接触したときに発生するドレン水がドレンパネル16に落下して回収される。
筺体11の上面には、室内機10が設置される工場、各種施設の建屋等に設けられたダクト100が接続されるダクトジョイント(ダクト接続口)17が開口して設けられている。
熱交換器13を経た調和空気は、送風機12によりこのダクトジョイント17から吹き出し、ダクトジョイント17に接続されたダクト100を介して、建屋内の各所に送り出される。
ここで、送風機12は、ファン12aがベルト駆動とされている。送風機12のファン12aを駆動するためのファンモータ20の回転軸20aに駆動プーリ21が固定され、ファン12aの回転軸22に従動プーリ23が固定されている。駆動プーリ21と従動プーリ23との間には、無端状のファンベルト24が掛け回されている。
ファンモータ20を作動させると、回転軸20aの回転が駆動プーリ21、ファンベルト24、従動プーリ23を介してファン12aの回転軸22に伝達され、これにより送風機12のファン12aが回転駆動され、送風を行うことができる。
ここで、駆動プーリ21のプーリ径と従動プーリ23のプーリ径の比を変えることにより、ファンモータ20の減速比(増速比)を変動させることができる。要求される静圧と風量に基づき、駆動プーリ21のプーリ径と従動プーリ23のプーリ径を適宜設定すれば良い。
図2(a)に示したように、筺体11の前面には、室内機10のコントローラ30が設けられている。図2(b)に示すように、コントローラ30には、室内機10の作動を操作するための操作ボタン31と、室内機10の運転状態等の情報を表示するためのモニタ32とを備えている。
図3は、室内機10の作動を制御する制御部14の機能的な構成を示すブロック図である。
この図3に示すように、制御部14は、CPU等からなり、所定の処理を実行する処理部33と、外部の操作ボタン31の操作に応じた入力信号、モニタ32への出力信号、送風機12のファンモータ20の作動信号の入力を司る入出力インターフェイス34と、経過時間をカウントするクロックカウンタ35と、様々な情報を格納するメモリ36とを備える。
制御部14においては、処理部33が予め設定されたプログラムに基づいた所定の処理を実行することで、送風機12のファンモータ20の作動信号を検出し、ファンモータ20がONとなっている間の経過時間をクロックカウンタ35で積算し、その積算時間をメモリ36で記憶する。そして、記憶した積算時間が予め定めた規定値に到達したら、ファンベルト24の定期点検等を促す表示をモニタ32に表示する。
メモリ36には、処理部で実行するコンピュータプログラムが格納されている他、ファンモータ20がONとなっている積算時間等が必要に応じて記憶される。
以下、制御部14における上記のファンベルト管理プログラムの処理の流れの具体例を示す。
図4に示す一連の処理は、室内機10の運転中、一定時間ごとに自動的に実行される。
処理部33は、まず、入出力インターフェイス34を介して外部から入力されるファンモータ20の駆動信号がONであるか否かを確認する(ステップS101)。
その結果、ファンモータ20がONであれば、ファンモータ20がONになると同時に作動するクロックカウンタ35のカウント値を時間積算値に加算する(ステップS102)。時間積算値とは、ファンモータ20がONとなっているトータルの時間、つまりファンベルト24の使用時間の積算値(以下、これを積算時間と称することがある)であり、メモリ36に記憶されている。カウント値の時間積算値への加算後、クロックカウンタ35のカウント値は0にリセットされる。
ファンモータ20がOFFである場合、ステップS102をスキップしてステップS103に移行する。
ステップS103では、コントローラ30の操作ボタン31から入出力インターフェイス34を介してリセット操作が入力されたか否かを判定する。このリセット操作とは、後述するように、ファンベルト24を交換すべき表示がなされた場合、交換完了後に行われる操作である。
なおリセット操作が行われた場合、ステップS102で時間積算値を0に更新する(ステップS104)。
次いで、その時点での時間積算値をメモリ36に記憶させる(ステップS105)。つまり、リセット操作が行われていなければ、ステップS102で加算した時間積算値を記憶させ、リセット操作が行われた場合、更新された時間積算値である0を記憶させる。
この後、メモリ36で記憶した時間積算値(積算時間)が、予め定めた規定値以上であるか否かを判定する(ステップS108)。この規定値とは、ファンベルト24を定期点検すべきインターバルとして設定されるもので、例えば3000時間、5000時間等といったものである。もちろんこの規定値は、室内機10の使用環境、使用状況等により変わるファンベルト24の負荷、ファンベルト24の種類等に基づいて定めることができる。
また、ファンモータ20の駆動電流の大きさ(ファンモータ20の負荷に対応する)からファンベルト24の負荷を演算し、ベルト負荷に応じたベルト寿命を算出し、これを規定値とすることもできる。この場合、ベルト寿命(規定値)は、
ベルト寿命=f(ファンモータ20の駆動電流値、駆動プーリ21の径・回転数、従動プーリ23の径・回転数、駆動プーリ21と従動プーリ23の軸間距離)
という関数fにより算出することができる。
さて、ステップS108にて、時間積算値が規定値に到達していなければ、ファンベルト24を定期点検すべき時期には到達していないため、ステップS101に戻り、一定時間経過ごとに処理を繰り返す。
時間積算値が規定値に到達していた場合は、ファンベルト24の定期点検を室内機10のユーザに促すため、コントローラ30のモニタ32に、「定期点検」等のコーション情報Mを表示させる(ステップS109)。もちろん、コーション情報Mの表示に限らず、アラームランプの点灯、アラーム音の出力等によってファンベルト24の定期点検を促してもよい。
ユーザは、コントローラ30のコーション情報Mを認識したら、ファンベルト24を交換する。そして、交換後、コントローラ30の操作ボタン31を操作して、コーション情報Mの表示をリセットする。これにより、新しいファンベルト24が、再び交換すべき時期になれば、コーション情報Mを再び出力させることができる。
上述したように、ファンモータ20がONとなっている積算時間(時間積算値)、つまりファンベルト24を使用している積算時間が規定値に到達したら、コーション情報Mを出力することで、ユーザは、ファンベルト24を交換すべき時期の到来を正確に認識することができる。
なお、上記第一実施形態は、以下のような変形例とすることもできる。
図5は、図4に示した制御部14におけるファンベルト管理プログラムの処理の流れをベースとし、ユーザからの要求に応じてその時点でのファンベルト24の使用積算時間を表示するための処理の流れを示すものである。ここで、図4に示した処理の流れと共通する構成については同一ステップ名を称し、その説明を省略する。
図5に示すように、ファンモータ20がONとなっている時間(時間積算値)をモニタリングし、時間積算値が規定値に到達したら、ファンベルト24の交換を促すコーション情報Mを出力する一連の処理中、ステップS105で、時間積算値をメモリ36に記憶した後、ステップS106として、コントローラ30の操作ボタン31によって、その時点でのファンベルト24の積算使用時間の表示を求める操作がユーザによってなされているか否かを判定する。その結果、積算使用時間の表示を求める操作がユーザによってなされている場合、メモリ36に記憶された時間積算値を、ファンベルト24の積算使用時間としてモニタ32に表示する(ステップS107)。
図5に示したような制御を行うことで、ユーザは、その時点でのファンベルト24の積算使用時間を認識することができるので、ファンベルト24を近々交換する必要があるか否かを判断でき、近々交換が必要な場合は、ファンベルト24のおおよその交換時期を予想したりすることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図6を用いて説明する。
本実施形態は、第一実施形態のように構成に加え、ファンモータ20がONとなっている時間(時間積算値)が規定値に到達した場合に、室内機10の運転を停止するようにした点が大きく異なる。したがって、第一実施形態と共通する構成要素については同一の符号を付すとともにその説明を省略する。
図6は、本実施の形態に係る、制御部14で実行されるファンベルト管理プログラムの処理の流れを示す図である。この図6に示す処理の流れの例は、図5に示した処理の流れをベースにしたものであり、ステップS109以降が異なる。
図6に示すように、本実施の形態の例では、ファンモータ20がONとなっている時間(時間積算値)をモニタリングし、ステップS108で時間積算値が規定値に到達していた場合に、ステップS109でファンベルト24の交換を促すコーション情報Mを出力した後、室内機10の運転を自動的に停止させる(ステップS110)。
これにより、ユーザはファンベルト24を確実に交換する必要に迫られるため、メンテナンスの確実化を図ることができる。
しかし、交換用の新規のファンベルト24の入手に時間を要する場合もあり、その場合に、ユーザは室内機10を使用できない不便を受けることになる。
そこで、室内機10を一時的に復帰させ、運転可能とするのが好ましい。このため、ステップS110に続くステップS111にて、ユーザによりコントローラ30の操作ボタンで室内機10を一時復帰させる操作がなされたか否かを判定し、操作が行われた場合には、室内機10を一時復帰させて空調運転を行う(ステップS112)。
一時復帰運転は、ファンベルト24の確実な交換を促すため、時間制限を設けるのが好ましい。このため、ステップS112に続くステップS113では、制御部14のクロックカウンタ35で、室内機を一時復帰させて以降の運転時間(時間積算値)をカウントして加算(積算)していく(ステップS113)。
そして、一時復帰運転に移行してからの積算時間が、予め定めた規定値に到達したか否かを判定し(ステップS114)、規定値に到達しなければ一時復帰運転を続行し、規定値に到達した場合には室内機10の運転を停止させる(ステップS115)。ここで、一時復帰運転を続行する規定値は、例えば24時間等と設定することができる。もちろん、この規定値は、適宜変更することが可能である。
上記の一時復帰運転は、その復帰回数をカウントし、メモリ36に記憶しておくのが好ましい。また、記憶した一時復帰運転の回数を、モニタ32に表示しても良い。
そして、一時復帰運転を行っている場合、ステップS114に続くステップS116において、一時復帰回数が、予め定めた回数より多いか否かを判定し、一時復帰回数が予め定めた数に到達しなければ一時復帰運転を続行し、規定値に到達した場合には室内機10の運転を停止させる(ステップS115)。
このように、一時復帰運転を許容することで、交換用の新規のファンベルト24を手配している間も、室内機10の運転を一時的に行うことができ、ユーザに不便をかけることもない。また、一時復帰運転は、時間、回数に制限を設け、これを超えたら再び室内機10の運転を停止させるようにしたので、一時復帰運転を無期限に行うのを防ぐとともに、ユーザにファンベルト24の交換を確実に促すことができる。
さらに、ファンベルト24のスリップの発生をモニタリングし、ファンベルト24のスリップが発生した場合に、ファンベルト24の交換時期の到来を予想することもできる。
ファンベルト24のスリップ発生をモニタリングするには、様々な手法が考えられる。
例えば、従動プーリ23あるいは送風機12のファン12aの回転軸22に回転数センサを取り付けてその回転数をモニタリングし、室内機10の定常運転中に、前記の回転数が予め定めた閾値以下に低下した場合、ファンベルト24がスリップし始めたと判定することができる。ファンベルト24がスリップすると、従動プーリ23あるいは送風機12のファン12aの回転軸22へのファンモータ20からの回転伝達効率が低下するからである。
また、従動プーリ23と駆動プーリ21の回転数の比をモニタリングし、前記の回転数の比が予め定めた範囲から外れた場合、ファンベルト24がスリップし始めたと判定することができる。
さらに、送風機12のファンモータ20の駆動電流値をモニタリングするとともに、その駆動電流値をメモリ36に記憶させておき、モニタリング中に駆動電流値が予め定めた閾値以下に低下した場合に、ファンベルト24がスリップし始めたと判定することができる。なぜなら、ファンベルト24がスリップすると、ファンモータ20の負荷が減少するからである。
さて、上記したような手法によって、ファンベルト24のスリップの発生をモニタリングし、ファンベルト24にスリップが生じているか否かを判定する(ステップS117)。そして、ファンベルト24にスリップが生じていないと判定されれば一時復帰運転を続行し、ファンベルト24にスリップが生じていると判定される場合には室内機10の運転を停止させ、一時復帰運転を中止させる(ステップS115)。
以上の通り、本実施形態にかかる構成によれば、ファンベルト24の交換が必要なタイミングで、コーション情報Mに加え、室内機10の運転を停止することで、ユーザに、ファンベルト24の交換をより確実に認識させることができる。
また、室内機10の運転を停止した場合、一時復帰運転を可能とした。これにより、交換用の新規のファンベルト24の入手に時間を要する場合等においても、ユーザに室内機10を使用できないという不便を与えるのを回避できる。
さらに、一時復帰運転は、時間、回数ともに制限を受けるようにした。これにより、一時復帰運転を無期限に行うのを防ぐとともに、ユーザにファンベルト24の交換を確実に促すことができる。
加えて、ファンベルト24のスリップの発生をモニタリングし、ファンベルト24にスリップが生じていると判定される場合には室内機10の運転を停止させ、一時復帰運転を中止させるようにしたので、ファンベルト24を使用限界近くまで利用することも可能であり、資源有効利用の点でも好ましい。
なお、上記第二実施形態では、ステップS112〜S114の一時復帰運転の積算時間管理、ステップS116の一時復帰運転回数の管理、ステップS117のスリップ発生モニタリングを組み合わせて用いることができることを示したが、もちろん、これらを適宜取捨選択して用いることができる。
例えば、ステップS112〜S116の処理を省略し、一時復帰運転がなされた場合には、ステップS117のスリップ発生モニタリングのみを行うこともできる。この場合、一時復帰運転がなされたときには、スリップ発生が検出されるまでは一時復帰運転状態を維持することができ、これにより、ファンベルト24を使用限界近くまで利用することができる。そして、ユーザは、ステップS109で定期点検表示がなされた段階で交換用の新たなファンベルト24を準備しておけば、ステップS117でスリップ発生が検出された時点で直ちにファンベルト24を交換することが可能となる。
また、ステップS111〜S116の一時復帰運転動作を省略し、ステップS108で時間積算値が規定値に到達した時点で、ステップS109のコーション情報Mの表示を行うとともにステップS117のスリップ発生モニタリングを行い、スリップの発生が検出された時点でステップS110の運転停止を行うようにしてもよい。
また、上記第一実施形態および第二実施形態では、ファンモータ20の時間積算値に基づいて、ファンベルト24の交換タイミングの管理を行うようにしたが、これに代えて、前記スリップS117のスリップ発生モニタリングにより、ファンベルト24の交換タイミングの管理を行うようにしてもよい。
本発明にかかる設備用空気調和機の室内機の内部構成を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。 (a)は図1に示した室内機の外観を示す図、(b)は室内機のコントローラを示す図である。 コントローラの機能的な構成を示す図である。 本発明の第一実施形態にかかる制御の流れを示す図である。 図4に示した制御の流れの応用例を示す図である。 本発明の第二実施形態にかかる制御の流れを示す図である。
符号の説明
10 室内機
11 筺体
12 送風機
13 熱交換器
14 制御部(ファンベルト寿命管理制御部)
15a スリット(吸込口)
17 ダクトジョイント(ダクト接続口)
20 ファンモータ
20a 回転軸
21 駆動プーリ
22 回転軸
23 従動プーリ
24 ファンベルト
30 コントローラ
31 操作ボタン
32 モニタ
33 処理部
34 入出力インターフェイス
35 クロックカウンタ
36 メモリ
100 ダクト

Claims (10)

  1. 外部から空気を吸い込む吸込口、および加熱または冷却された前記空気を送り出すダクトが接続されるダクト接続口を有した筺体と、
    前記吸込口から前記空気を前記筺体内に吸い込むとともに、吸い込んだ前記空気を前記ダクト接続口から送り出す送風機と、
    前記送風機により外部から吸い込んだ前記空気を加熱または冷却する熱交換器と、を備えた設備用空気調和機の室内機であって、
    前記送風機のファンが、モータの駆動力がファンベルトを介して前記ファンに伝達されるベルト駆動とされ、
    前記ファンベルトの使用時間を積算して、前記使用時間の積算値が予め規定された規定値に到達したときに、前記ファンベルトの交換が必要なことを示す情報を外部に出力するファンベルト寿命管理制御部を備えることを特徴とする設備用空気調和機の室内機。
  2. 前記ファンベルト寿命管理制御部は、前記モータの駆動電流がONとなっている時間を、前記ファンベルトの使用時間として積算することを特徴とする請求項1に記載の設備用空気調和機の室内機。
  3. 前記ファンベルト寿命管理制御部は、前記使用時間の積算値が予め規定された規定値に到達して以降、外部から前記ファンベルトを交換したことを示す操作がなされたときに、前記使用時間の積算値をリセットすることを特徴とする請求項1または2に記載の設備用空気調和機の室内機。
  4. 前記ファンベルト寿命管理制御部は、前記使用時間の積算値が予め規定された規定値に到達したときに、前記室内機の運転を停止させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の設備用空気調和機の室内機。
  5. 前記ファンベルト寿命管理制御部は、前記室内機の運転を停止させて以降、外部から前記室内機の運転を復帰させるための操作がなされたときに、前記室内機の運転を再開することを特徴とする請求項4に記載の設備用空気調和機の室内機。
  6. 前記ファンベルト寿命管理制御部は、復帰させた前記室内機の運転時間をカウントし、前記運転時間が予め定められた上限値に到達したときに、前記室内機の運転を停止させることを特徴とする請求項5に記載の設備用空気調和機の室内機。
  7. 前記ファンベルト寿命管理制御部は、前記室内機の運転を復帰させた回数をカウントし、前記回数が予め定められた上限値に到達したときに、前記室内機の運転を停止させることを特徴とする請求項5または6に記載の設備用空気調和機の室内機。
  8. 前記ファンベルト寿命管理制御部は、前記使用時間の積算値が前記規定値に到達して以降、前記ファンベルトの滑りの発生をモニタリングし、前記ファンベルトに滑りの発生が検出されたときに、前記室内機の運転を停止させることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の設備用空気調和機の室内機。
  9. 前記ファンベルト寿命管理制御部は、前記モータにより一定回転数で回転駆動させる前記ファンの回転数が、予め定められた回転数以下に低下したときに、前記ファンベルトにすべりが発生したと判定することを特徴とする請求項8に記載の設備用空気調和機の室内機。
  10. 前記ファンベルト寿命管理制御部は、前記モータの駆動電流をモニタリングし、前記駆動電流値が予め定められた閾値以下に低下したときに、前記ファンベルトに滑りが発生したと判定することを特徴とする請求項8に記載の設備用空気調和機の室内機。
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