JP2006097959A - 換気装置および室内の換気方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内の条件に応じて適正な換気を行い、かつ省エネ性を高めた換気装置を提供することを目的とする。
【解決手段】室内に給気用ファンモーター6を備えた給気用換気装置1と、排気用ファンモーター11を備えた排気用換気装置2を備え、窓3が開閉されたときに給気用ファンモーター6と排気用ファンモーター11に取り付けられた室内気流変化検出手段によって室内気流変化を検出し、その検出結果に基づいて排気用ファンモーター11か給気用ファンモーター6のどちらか一方を停止することにより、ファンモーターの節電と室内の状況に応じた効率のよい給気と排気のバランスを実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、窓や扉といった開閉部を有した室内の空気を換気する換気装置およびその室内の換気方法に関する。
近年、建築基準法改正により、住宅に対して適正な換気量確保が義務付けられ、常に室内の換気を行う24時間連続運転の換気装置やそれらをシステムとして取り扱った全館換気システムが開発されるようになり、またさらにそうした換気手段に付加価値を付けるため、省エネ性を配慮した換気システムが開発されている。
従来、この種の換気装置の一例として、室外と室内の温度差がある場合は自然換気に切り替えて、強制換気運転を停止させるといったものや、窓が開いたときは給気ファンの運転を停止し、自然給気を行うといったものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−279092号公報
このような従来の換気装置では、窓を開けた場合は給気運転を停止するが、室内と室外の気流や気圧の差によっては給気ファンを運転したほうが効率よく換気ができるという条件もある。また、窓を開けてすぐ閉じるときなど、換気を意図しない窓の操作においても、頻繁に給気ファンの再運転が繰り返されることが想定される。
このようなことから、窓が開くと従来の換気装置は、強制給気を停止し自然換気によって建物の換気を行うが、各個室に対し適正な給気と排気をバランスよく行うことができないという課題があった。
本発明は上記課題を解決するもので、室内の条件に応じて適正な換気を行い、かつ無駄な換気装置の運転をいた換気装置および室内の換気方法を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明の換気装置は、強制的に屋外との排気および給気がなされる室内において、窓や扉といった室外と通じる開閉部を有した前記室内の空気を屋外へ排気する排気用ファンモーターと、前記室内へ屋外の空気を給気する給気用ファンモーターと、前記室内の気流の変化を検出する室内気流検出手段と、前記室内気流検出手段が検出した検出結果に基づいて前記排気用ファンモーターおよび給気用ファンモーターの動作を決定する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記開閉部が開閉された場合に、検出結果に基づいて前記排気用ファンモーター、または給気用ファンモーターのいずれか一方の運転を停止することを特徴とする。
本発明の換気装置の他の手段は、前記制御手段は、前記開閉部が開閉された場合に、検出結果に基づいて前記排気用ファンモーター、または前記給気用ファンモーターのいずれか一方の運転を一定時間経過後に停止させることを特徴とする。
本発明の換気装置の他の手段は、前記室内気流検出手段は前記排気用ファンモーター、前記給気用ファンモーターのそれぞれの運転状態により生じる気流の変化を検出し、前記制御手段は、すでに停止していた方の、前記給気用ファンモーター、または前記排気用ファンモーターの運転を、検出結果に基づいて開始させることを特徴とする。
本発明の換気装置の他の手段は、前記室内気流検出手段として、前記排気用ファンモーター、前記給気用ファンモーターのそれぞれの回転数変化を検出し、その検出結果に基づいて、前記制御手段が前記排気用ファンモーターおよび給気用ファンモーターの動作を決定することを特徴とする。
本発明の換気装置の他の手段は、前記室内気流検出手段として、前記排気用ファンモーター、前記給気用ファンモーターのそれぞれを駆動する駆動用電流値の変化を検出し、その検出結果に基づいて、前記制御手段が前記排気用ファンモーターおよび給気用ファンモーターの動作を決定することを特徴とする。
本発明の換気装置の他の手段は、前記室内気流検出手段として、前記排気用ファンモーター、前記給気用ファンモーターのそれぞれと連通するダクト内の振動を検出し、その検出結果に基づいて、前記制御手段が前記排気用ファンモーターおよび給気用ファンモーターの動作を決定することを特徴とする。
本発明の換気装置の他の手段は、前記室内気流検出手段による検出結果を前記排気用ファンモーターと前記給気用ファンモーターとの間で通信する通信手段を設け、前記通信手段は有線式で構成することを特徴とする。
本発明の換気装置の他の手段は、前記室内気流検出手段による検出結果を前記排気用ファンモーターと前記給気用ファンモーターとの間で通信する通信手段を設け、前記通信手段は無線式で構成することを特徴とする。
本発明の換気装置の他の手段は、前記排気用ファンモーターおよび前記給気用ファンモーターの運転を停止、開始する際には報知することを特徴とする。
本発明の換気装置の他の手段は、室内の排気と給気のバランスが確保できない状態であると判断したときは、報知することを特徴とする。
本発明の室内の換気方法は、強制的に屋外との排気および給気がなされる室内において、窓や扉といった室外と通じる前記開閉部が開閉された場合に、前記室内の気流の変化を検出し、その検出結果に基づいて、前記室内の空気を屋外へ排気する排気用ファンモーター、および前記室内へ屋外の空気を給気する給気用ファンモーターのいずれか一方の運転を停止するものである。
本発明では、強制的に屋外との排気および給気がなされ、窓や扉といった室外と通じる開閉部を有した室内において、前記室内の空気を屋外へ排気する排気用ファンモーターと、前記室内へ屋外の空気を給気する給気用ファンモーターと、前記室内の気流の変化を検出する室内気流検出手段と、前記室内気流検出手段が検出した検出結果に基づいて前記排気用ファンモーターおよび給気用ファンモーターの動作を決定する制御手段とを備え、前記開閉部が開閉された場合の前記制御手段の決定に基づいて、前記排気用ファンモーター、または給気用ファンモーターのいずれか一方の運転を停止することを特徴とする換気装置であり、室内空気の状況を検出して適切に自然換気(給気)と強制換気(給気)を組み合わせて効率のよい換気バランスを提供することができる。
本発明の請求項1記載の換気装置は、強制的に屋外との排気および給気がなされる室内において、窓や扉といった室外と通じる開閉部を有した前記室内の空気を屋外へ排気する排気用ファンモーターと、前記室内へ屋外の空気を給気する給気用ファンモーターと、前記室内の気流の変化を検出する室内気流検出手段と、前記室内気流検出手段が検出した検出結果に基づいて前記排気用ファンモーターおよび給気用ファンモーターの動作を決定する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記開閉部が開閉された場合に、検出結果に基づいて前記排気用ファンモーター、または給気用ファンモーターのいずれか一方の運転を停止することを特徴とするものであり、これにより、前記排気用ファンモーターと前記給気用ファンモーターにそれぞれ取り付けられた前記室内気流検出手段によって、窓や扉が開閉されたときに生じる室内の気流変化を検出し、前記室内に給気が必要ないと前記制御手段が判断すれば前記給気用ファンモーターを停止し、前記室内に排気が必要ないと判断すれば前記排気用ファンモーターを停止する作用を行う。この作用によって強制給気や強制排気を適切に自然給気や自然排気に切り替え、換気装置自体の節電効果と効率のよい換気バランスを期待できる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の換気装置において、前記制御手段は、前記開閉部が開閉された場合に、検出結果に基づいて前記排気用ファンモーター、または前記給気用ファンモーターのいずれか一方の運転を一定時間経過後に停止させることを特徴とするものであり、これにより、前記室内気流検出手段が気流変化を検出し、そこから一定時間内に再び気流変化がなかったと前記制御手段が判断したときに、前記制御手段の決定に基づいて前記給気用ファンモーターと前記排気用ファンモーターのどちらか一方の運転を停止するといった作用を行う。この作用により、窓や扉を一旦開いてすぐ閉じたときなどにおこる瞬間的な気流変化に室内気流検出手段が反応し、ファンモーターが停止と運転を無駄に繰り返すことを防止することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の換気装置において、前記室内気流検出手段は前記排気用ファンモーター、前記給気用ファンモーターのそれぞれの運転状態により生じる気流の変化を検出し、前記制御手段は、すでに停止していた方の、前記給気用ファンモーター、または前記排気用ファンモーターの運転を、検出結果に基づいて開始させることを特徴とするものであり、これにより、一方のファンモーターを停止させた状態でも運転中の他方のファンモーターよって気流変化を検出できる作用を有し、必要に応じて停止させていたファンモーターを運転再開させることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の換気装置において、前記室内気流検出手段として、前記排気用ファンモーター、前記給気用ファンモーターのそれぞれの回転数変化を検出し、その検出結果に基づいて、前記制御手段が前記排気用ファンモーターおよび給気用ファンモーターの動作を決定することを特徴とするものであり、これにより、細かな気流変化を読み取る作用によって、室内の気圧変化についても検出できる効果を有し、ダクトの長さや外風などによる気圧変化に影響されないファンモーター制御を行うことができる。
請求項5記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の換気装置において、前記室内気流検出手段として、前記排気用ファンモーター、前記給気用ファンモーターのそれぞれを駆動する駆動用電流値の変化を検出し、その検出結果に基づいて、前記制御手段が前記排気用ファンモーターおよび給気用ファンモーターの動作を決定することを特徴とするものであり、これにより、ファン制御回路内の電流検出回路によって、室内気流検出手段を容易に構成でき、また電流制限機能を取り付けることによって回転数制御(制限)を行うことができる。
請求項6記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の換気装置において、前記室内気流検出手段として、前記排気用ファンモーター、前記給気用ファンモーターのそれぞれと連通するダクト内の振動を検出し、その検出結果に基づいて、前記制御手段が前記排気用ファンモーターおよび給気用ファンモーターの動作を決定することを特徴とするものであり、これにより、ダクト内の振動周波数からダクト内を通る風量を検出できるといった作用を有し、室内や状況に見合った風量制御を行うことができる。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置において、前記室内気流検出手段による検出結果を前記排気用ファンモーターと前記給気用ファンモーターとの間で通信する通信手段を設け、前記通信手段は有線式で構成することを特徴とするものであり、これにより、給気用ファンモーターや排気用ファンモーターが離れた場所でも制御可能であり、室内の適材適所に各ファンモーターを設置することができる。
請求項8記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置において、前記室内気流検出手段による検出結果を前記排気用ファンモーターと前記給気用ファンモーターとの間で通信する通信手段を設け、前記通信手段は無線式で構成することを特徴とし、複数台の給気用ファンモーターと排気用ファンモーターが取り付けられた室内において、それぞれを赤外線や電波などにより互いに通信可能な構成としたものであり、これにより、各ファンモーターの設置場所を自由に選択でき、また複数台のファンモーター制御ができるといった作用を有し、ファンモーターを必要なときに必要な台数だけを選択し用途に合わせて換気を行うことができる。
請求項9記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の換気装置において、前記排気用ファンモーターおよび前記給気用ファンモーターの運転を停止、開始する際には報知することを特徴とするものであり、窓や扉の開閉により換気装置が気流変化を検出してファンモーターの運転を停止もしくは再開するときに、ブザー等の報知手段により報知するといった作用を有する。上記作用により人がファンモーターに近づいて、うっかり指や服などをファンに挟むといった不安全な状況を防止することができる。
請求項10記載の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の換気装置において、室内の排気と給気のバランスが確保できない状態であると判断したときは、報知することを特徴とするものであり、台風等により外風が強く、十分な排気や給気ができず換気バランスを調整できない状態であると判断したときは報知する作用を有し、適切な対処を使用者に促すことができる。
請求項11記載の室内の換気方法の発明は、強制的に屋外との排気および給気がなされる室内において、窓や扉といった室外と通じる前記開閉部が開閉された場合に、前記室内の気流の変化を検出し、その検出結果に基づいて、前記室内の空気を屋外へ排気する排気用ファンモーター、および前記室内へ屋外の空気を給気する給気用ファンモーターのいずれか一方の運転を停止するものであり、この方法により、それぞれ独立した排気用ファンモーターと給気用ファンモーターであっても、前記室内に給気が必要ないと前記制御手段が判断すれば前記給気用ファンモーターを停止させて自然給気に切り替え、前記室内に排気が必要ないと判断すれば前記排気用ファンモーターを停止させて自然排気に切り替える作用を行う。この作用によって強制給気や強制排気を自然給気や自然排気に適切に切り替え、各ファンモーターの節電効果と確実な換気効果を期待できる。
以下、本発明の実施の形態について図1〜図6を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜図3に示すように、開閉可能な窓3が取り付けられた室内に、給気用ファンモーター6を備えた給気用換気装置1と、排気用ファンモーター11を備えた排気用換気装置2が設置されている。給気用ファンモーター6と排気用ファンモーター11には室内気流検出手段7、15としてファンの回転数を検出するパルスジェネレーターやホール素子を利用した回転数センサーが取り付けられており、運転時はその回転数変化によって、室内が負圧か正圧かといった気圧変化を読み取る構成としている。
また、給気用換気装置1と排気用換気装置2は互いにファン回転数について送信手段8、12と受信手段9、13とを備えており、それらを信号線ケーブル16で接続して互いに通信を行うことができる。
給気用換気装置1と排気用換気装置2に使用するファンについては、シロッコファンとプロペラファンのどちらでも良いが、本実施の形態1ではプロペラファンの特性を利用した場合について記述するものとする。
上記構成において、給気用換気装置1と排気用換気装置2が運転中の状態において窓3が開かれると、仮に室内が室外に対し負圧状態であれば、図1に示すように室外から外気4が入り込み、排気用ファンモーター11はプロペラファンの特性によりファン回転数を増やし、逆に給気用換気装置1の給気用ファンモーター6はそのファン回転数を減らすことになる。また室内が正圧であれば、図2に示すように室内の空気5は室外へ流れ出し、排気用ファンモーター11はそのファン回転数を減らし、給気用ファンモーター6はそのファン回転数を増やすことになる。
そこで上記のように、変化する回転数の情報を給気用換気装置1と排気用換気装置2は互いに送信手段8、12と受信手段9、13によって伝達し、それぞれを制御手段10、14へ送る。制御手段10、14はその回転数の状況から室内の気流に関する状態について判定を行い、ファンモーターの動作決定を行うが、ここで制御手段10と制御手段14は、制御の複雑化を避けるため、あらかじめ前もって主従関係を決定できる構成であり、本実施の形態1では制御手段10によって気流に関する状態判定とファンモーター動作決定を行い、制御手段14はそれに従うものとする。
本実施の形態1における換気装置の動作について、図4のフローチャートに基づいて説明する。
給気用換気装置1と排気用換気装置2が運転を開始し回転数の検出をスタートした後、まずステップ18において室内が負圧かどうか室内気流検出手段7、15の検出状態により判断を行う。このとき室内の気流に関する状態の判定方法として、気圧安定時の給気用ファンモーター6と排気用ファンモーター11の回転数をあらかじめ基準値として設定しており、その基準値に対する回転数差を読み取って室内が正圧か負圧かの判断を行うものである。またファンモーターが両方運転している場合と、どちらか一方のみで運転している場合とでは正圧時と負圧時の判定基準に違いが生じるため、どちらか一方のファンモーターが停止した場合は別途設けられた値に基準値を再設定する構成とする。
上記の気流に関する状態の判定方法により、もしステップ18とステップ25で室内の気圧変化がないと判断した場合は、ステップ32で室内の換気と給気がバランス状態にあると判断し、その動作を維持する。ここでいうバランス状態とは、制御手段10で給気用ファンモーター6と排気用ファンモーター11のそれぞれの回転数が基準値より大きくもなく小さくもない状態を指す。
また、もし窓や扉が開閉され、回転数が変化しステップ18で室内を負圧と判断したときは、ステップ19で給気用ファンモーター6が運転中かどうか判断し、給気用ファンモーター6が停止中であればステップ24で給気用ファンモーター6の運転を開始する。そして給気用ファンモーター6が運転してから所定時間経過後、ステップ21で室内が負圧かどうか判断し、室内が未だ負圧であると判断したときは、ステップ23で排気用ファンモーター11の運転停止を行う。
また、ステップ21で室内を負圧ではないと判断したときはステップ25で室内が正圧かどうか判断し、正圧であればステップ26で排気用ファンモーター11が運転中かどうかを判断し、排気用ファンモーター11が停止中であればステップ31で排気用ファンモーター11の運転開始する。そして排気用ファンモーター11が運転してから所定時間経過後、ステップ28で室内が正圧かどうか判断し、室内がまだ正圧であると判断したときは、ステップ29で給気用ファンモーター6の運転停止を行う。
上記構成では、室内の気圧が正圧へ変化したと判断すると、給気用ファンモーター6を停止させて自然給気に切り替え、また室内の気圧が負圧へ変化したと判断すると、排気用ファンモーター11を停止させて自然排気に切り替えることにより、換気装置の運転コストを節電できる効果がある。
また、給気用ファンモーター6と排気用ファンモーター11のどちらか一方のみ運転を停止させることにより、運転中のファンモーターによる回転数の変化から気圧変化を検出し、停止中のファンモーターを運転再開することができる効果がある。
また、室内気流検出手段として回転数検出を利用して細かな気流変化を読み取ることによって、室内の気圧変化について検出できる効果を有し、ダクトの長さや外風などによる気圧変化に影響されないファンモーター制御を行うことができる。
また、給気用換気装置と排気用換気装置に送信手段8、12と受信手段9、13を設け、給気装置と排気装置の運転状態を通信することにより、離れた場所にある複数台の換気装置を制御できる効果がある。
以上の構成により実施の形態1の換気装置は、室内の気流変化に応じて効率よく給気と排気のバランスを保ち、かつ無駄な運転をなくすといった省エネ性を考慮した換気装置を実現することが可能である。
なお、実施の形態1ではプロペラファンを使用したが、使用するファンをシロッコファンとした場合は、室内が正圧へ変化した場合は給気用ファンモーターの回転数が上昇し、排気用ファンモーターは回転数が減少し、室内の気圧が負圧へ変化した場合は給気用ファンモーターの回転数が減少し、排気用ファンモーターは回転数が上昇する。そのためシロッコファンを使用する場合は、プロペラファンと逆の回転数の変化があるとして制御を行えば同様の効果を期待することができる。また、実施の形態1の換気装置のように複数台ではなくても、排気用ファンモーターと給気用ファンモーターを備えている一台の換気装置であっても同様の効果を期待できる。
また、実施の形態1では、室内気流検出手段として回転数センサーを利用し室内の気圧変化を読み取ったが、ファン駆動電流値による室内気流検出手段7、15としてもよい。その場合は、ファン回転数が大きくなると電流値は上がり、ファン回転数が小さくなると電流値が下がることからファンモーター制御電流値を情報として制御手段10、14へ通信する。制御手段10、14では気圧安定状態時のファンモーター電流値を基準電流値としてあらかじめ記憶しており、送られてきた電流値情報と比較することで室内の気圧変化を検出することができる。
この構成にすれば、制御回路内に電流検出回路を構成できるため、回転数センサーのように外部にセンサー取り付け構造が必要なく、コンパクトな設計が容易になるといった効果や、電流制限機能を構成し電流値に上限や下限を設ければ回転数制御も可能になるといった効果が期待できる。
また、室内気流検出手段7、15をダクト内の振動によって行う構成としてもよい。その場合は、ダクト内を通過する気流によって発生する振動を測定するため、ダクト内の表面または表面近傍に振動コイルやマイクロフォンを設置する。振動コイルやマイクロフォンによりダクト内の表面または表面近傍の振動を微小電流もしくは電圧に変換して、その周波数成分を検出することにより、気流変化を検出する。この構成にすれば、検出した周波数成分からダクト内を通過する風量を検出することができ、ファンモーターの風量制御を行うことが可能となる。この作用により室内の必要換気回数を正確に満たす換気装置を実現することができる。
また、圧力センサーを室内気流検出手段7、15の代わりに利用し、直接、気圧変化を読み取る構成としてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2について、図5にその構成を示すブロック図、および図6に動作を示すフローチャートを用いて説明する。実施の形態1では、給気用換気装置1と排気用換気装置2はそれぞれ制御手段10、14を有するため主従関係をあらかじめ設定する構成としたが、図5に示すように、制御部34として外部に制御BOXを設け、制御手段10、14同様の働きをする制御手段42を別途設ける構成としてもよい。これにより制御の複雑化を避け、主従関係をあらかじめ設定するといった面倒をなくすことができる。
また、実施の形態1と同様に室内気流検出手段37、47として回転数センサーを利用する構成とする。また、送信手段38、46は赤外線発光素子で構成し、受信手段41は受信素子で構成されており、室内気流検出手段37、47で検出した回転数の情報は無線式で制御手段42へ通信される。また、受信手段39、45と送信手段43も同様の構成であり、制御手段42で決定した動作は送信手段43から受信手段39、45へ伝達され、給気用ファンモーター36と排気用ファンモーター44へ伝えられる構成とする。また制御34には報知手段40を設け、適切な状況で報知を行う構成とする。
以下、本実施の形態2の動作について図6に示すフローチャートで説明を行う。
給気用換気装置1と排気用換気装置2が運転をスタートした後、まずステップ48において室内が負圧かどうか室内気流検出手段37、47の回転数検出状態により判断を行い、室内が負圧でないと判断すれば、ステップ59にて室内が正圧かどうか判断を行い、室内が正圧でないと判断すると室内はバランス状態であると判定し、その動作を維持する。
ここでいうバランス状態とは、制御部42で給気用ファンモーター36と排気用ファンモーター44のそれぞれの回転数を、あらかじめ決められた回転数基準値(目標値)と比較したときにその差が大きくもなく小さくもない状態を指す。
また、室内に設置された窓や扉が開閉され、ステップ48で室内が負圧と判断されたときはステップ49で給気用ファンモーター36が運転中かどうかを判断し、運転中でないと判断するとステップ55で給気用ファンモーター36の運転を開始し、ステップ56で給気用ファンモーター36が運転開始したことを報知手段40により報知する。その後、ステップ50で所定時間経過後に、ステップ51で再度室内が負圧かどうか判断し、室内がまだ負圧であると判断したときはステップ52で排気用ファンモーター44が停止中かどうか判断し、停止中でないと判断されたときはステップ57で排気用ファンモーター44の運転を停止し、ステップ58で排気用ファンモーター44が運転停止したことを報知手段40により報知する。そしてもしこの時点で給気用ファンモーター36が運転中で排気用ファンモーター44が停止となった場合、バランス判定に利用してきた回転数基準値は更新し、新たに給気ファン用の回転数基準値によって気圧変化の検出を行う構成とする。また、ステップ52で排気用ファンモーターが停止中であると判断されたときは、ステップ53で現在と同じループが連続して何回続いていたかを判断し、同じループが連続3回で続くとステップ54で室内の気圧バランスを調整できないとして報知手段40により報知を行う。もし48→49→50→51→52→53→54→48のループを繰り返すなかで室内バランスが調整できれば、ステップ51でステップ59へ進むことになる。
ステップ59では室内は正圧であるかどうか判断し、正圧であると判断するとステップ60で排気用ファンモーター44が運転中であるかどうか判断し、運転中でないと判断するとステップ66で排気用ファンモーター44の運転を開始し、ステップ67で排気用ファンモーター44が運転開始したことを報知手段40により報知する。そしてステップ61で所定時間経過後、ステップ62で再度室内が正圧かどうか判断し、正圧であると判断するとステップ63で給気用ファンモーター36が停止中であるかどうか判断し、停止中でないと判断すると給気用ファンモーター36の運転を停止し、ステップ69で給気用ファンモーター36が運転停止したことを報知手段40により報知する。
そしてもしこの時点で給気用ファンモーター36が停止中で排気用ファンモーター44が運転中となった場合、バランス判定に利用してきた回転数基準値は更新し、新たに排気ファン用の回転数基準値によって気圧変化の検出を行う構成とする。またステップ63で給気用ファンモーター36が停止中であると判断されたときは、ステップ64で現在と同じループが連続して何回続いていたかを判断し、同じループが連続3回で続くとステップ65で室内の気圧バランスを調整できないとして報知手段40により報知を行う。もし48→59→60→61→62→63→64→65→48のループを繰り返すなかで室内バランスが調整できれば、ステップ59もしくはステップ62でステップ70へ進むことになる。
上記構成では気圧変化の検出状態について赤外線を使った無線方式で伝達することにより、制御部34の設置場所を容易に変更できることや、複数台の換気装置を制御できる効果が期待できる。
また、上記のようにファンモーターの運転を停止、開始する際に報知する構成とすることにより、人がファンモーターに近づいてうっかり指や服などをファンに挟むといった負安全な状況を防止する効果を期待できる。
また、室内気流検出手段に基づいて排気と給気のバランスが確保できない状態であると判断したときは報知する構成とすることにより、台風等で外風が強く、十分な排気や給気ができず換気バランスを調整できない状態であると判断したときに報知により適切な対処を使用者に促すといった効果を期待できる。
本発明の換気装置および室内の換気方法は、室内気流の変化の検出結果に基づいて給気用ファンモーター、排気用ファンモーターのいずれかを停止するものであり、高気密高断熱建物の換気装置や車載用換気装置、クリーンルーム内の換気装置などに有用である。
本発明の実施の形態1の換気装置に関る室内負圧時の構成を示す図 同換気装置に関る室内正圧時の構成を示す図 同換気装置の構成を示すブロック図 同換気装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態2の換気装置の構成を示すブロック図 同換気装置の動作を示すフローチャート
符号の説明
1 給気用換気装置
2 排気用換気装置
3 窓
4 外気
6 給気用ファンモーター
7 室内気流検出手段
8 送信手段
9 受信手段
10 制御手段
11 排気用ファンモーター
12 送信手段
13 受信手段
14 制御手段
15 室内気流検出手段
33 給気用換気装置
35 排気用換気装置
36 給気用ファンモーター
37 室内気流検出手段
38 送信手段
39 受信手段
43 送信手段
44 排気用ファンモーター
45 受信手段
46 送信手段
47 室内気流検出手段

Claims (11)

  1. 強制的に屋外との排気および給気がなされる室内において、窓や扉といった室外と通じる開閉部を有した前記室内の空気を屋外へ排気する排気用ファンモーターと、前記室内へ屋外の空気を給気する給気用ファンモーターと、前記室内の気流の変化を検出する室内気流検出手段と、前記室内気流検出手段が検出した検出結果に基づいて前記排気用ファンモーターおよび給気用ファンモーターの動作を決定する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記開閉部が開閉された場合に、検出結果に基づいて前記排気用ファンモーター、または給気用ファンモーターのいずれか一方の運転を停止することを特徴とする換気装置。
  2. 前記制御手段は、前記開閉部が開閉された場合に、検出結果に基づいて前記排気用ファンモーター、または前記給気用ファンモーターのいずれか一方の運転を一定時間経過後に停止させることを特徴とする請求項1に記載の換気装置。
  3. 前記室内気流検出手段は前記排気用ファンモーター、前記給気用ファンモーターのそれぞれの運転状態により生じる気流の変化を検出し、前記制御手段は、すでに停止していた方の、前記給気用ファンモーター、または前記排気ファンモーターの運転を、検出結果に基づいて開始させることを特徴とする請求項1または2に記載の換気装置。
  4. 前記室内気流検出手段として、前記排気用ファンモーター、前記給気用ファンモーターのそれぞれの回転数変化を検出し、その検出結果に基づいて、前記制御手段が前記排気用ファンモーターおよび給気用ファンモーターの動作を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の換気装置。
  5. 前記室内気流検出手段として、前記排気用ファンモーター、前記給気用ファンモーターのそれぞれを駆動する駆動用電流値の変化を検出し、その検出結果に基づいて、前記制御手段が前記排気用ファンモーターおよび給気用ファンモーターの動作を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の換気装置。
  6. 前記室内気流検出手段として、前記排気用ファンモーター、前記給気用ファンモーターのそれぞれと連通するダクト内の振動を検出し、その検出結果に基づいて、前記制御手段が前記排気用ファンモーターおよび給気用ファンモーターの動作を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の換気装置。
  7. 前記室内気流検出手段による検出結果を前記排気用ファンモーターと前記給気用ファンモーターとの間で通信する通信手段を設け、前記通信手段は有線式で構成することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置。
  8. 前記室内気流検出手段による検出結果を前記排気用ファンモーターと前記給気用ファンモーターとの間で通信する通信手段を設け、前記通信手段は無線式で構成することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置。
  9. 前記排気用ファンモーターおよび前記給気用ファンモーターの運転を停止、開始する際には報知することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の換気装置。
  10. 室内の排気と給気のバランスが確保できない状態であると判断したときは、報知することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の換気装置。
  11. 強制的に屋外との排気および給気がなされる室内において、窓や扉といった室外と通じる前記開閉部が開閉された場合に、前記室内の気流の変化を検出し、その検出結果に基づいて、前記室内の空気を屋外へ排気する排気用ファンモーター、および前記室内へ屋外の空気を給気する給気用ファンモーターのいずれか一方の運転を停止する室内の換気方法。
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